JP7365169B2 - 美容器具 - Google Patents

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Description

本発明は、肌に電気刺激を付与して美容効果を得る美容器具に関する。
この種の美容器具において、一対の電極体から肌面に供給される高周波電流による発熱作用で美容効果を得ることは、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の美容装置には、ハウジングの底面(刺激ヘッド)に肌面へ高周波電流を供給する一対の電極体群が設けられている。各電極体群はマトリクス状に配置された8個のRF電極体(電極体)で構成されており、各RF電極体は薄膜状に形成され、その周囲にはRF電極体と肌面との接触状態を検知する接触センサーが設けられている。RF電極体は、ハウジングの底面を構成する透過板の外面に密着固定されており、透過板の内部には光源と反射部材とが設けられている。ハウジングに設けられた電源スイッチがオン操作されると、接触センサーによる肌面の検知状態に基づいてRF電極体に高周波電流が供給される。また、光照射スイッチがオン操作されると、光源が発光し肌面にパルス光が照射される。
特開2011-194173号公報
特許文献1の美容装置では、RF電極体が薄膜状に形成されているので、構造が簡素な分多数のRF電極体を集約配置でき、より広い肌面に高周波電流を付与できる。しかし、RF電極体は透過板の外面に固定されているだけであるので、美容装置に落下衝撃等の大きな外力が作用したとき、透過板からRF電極体が剥離するおそれがある。RF電極体が剥離して位置ずれすると、隣接するRF電極体と接触して短絡が生じ、当該短絡に気付かず美容処理が行われると、常態の出力より大きな高周波電流がRF電極体に供給されるので、過熱により美容装置が破損するおそれがある。また、平滑な透過板の外面に多数のRF電極体を配置するので、組付け時のRF電極体の位置決めが煩雑化するのを避けられず、RF電極体の組付けに手間を要する。
本発明の目的は、隣り合う電極体どうしの短絡を確実に防止して、信頼性および安全性に優れた美容器具を提供することにある。
本発明の他の目的は、電極体の位置決めを容易化して、電極体の組付けを簡便に行うことができる美容器具を提供することにある。
本発明は、肌面に電気刺激を付与する刺激ヘッド2を備える美容器具を対象とする。刺激ヘッド2は、肌面に電流を供給する少なくとも一対の電極体26・27と、電極体26・27がそれぞれ挿通される開口48・49が形成された第1ハウジング24と、第1ハウジング24と蓋合わせ状に配置され、同ハウジング24と協働して電極体26・27を支持する第2ハウジング25とを含む。開口48・49に挿通された電極体26・27のそれぞれは、一端が第1ハウジング24から外面に突出し、他端が第1と第2のハウジング24・25の間に位置するように配置されている。そして、第1と第2のハウジング24・25の間に、両ハウジング24・25間に位置する電極体26・27どうしを隔てる、絶縁体からなる隔壁67が設けられていることを特徴とする。
隔壁67は弾性を有する素材で形成されている。隔壁67が、第1ハウジング24と第2ハウジング25との間で挟持保持されて、電極体26・27間のシール体を兼ねている。
電極体26・27のそれぞれは、一端に底部を有する有底筒状の肌接触部36・38と、他端の開放縁から外向きに延出されるフランジ部37・39とを含み、フランジ部37・39が第1と第2のハウジング24・25の間に位置するように配置されている。隔壁67に、電極体26・27の肌接触部36・38の筒部内面に接触する状態で挿入される柱体70・71が一体に設けられている。
第2ハウジング25を間にして、第1ハウジング24と、電極体26・27へ電流を供給する電流供給構造が配置されている。柱体70・71に、その挿入先端側と挿入基端側とを連通する連通孔73・74が形成されている。柱体70・71の連通孔73・74を介して電流供給構造から電極体26・27へ電流が供給されている。
柱体70・71は、弾性を有する素材で軸芯が柱体70・71の伸び方向に沿う筒軸状に形成されて、柱体70・71の筒軸内部が連通孔73・74とされている。第2ハウジング25に、連通孔73・74に接触する状態で挿入される支持体56・57が設けられており、該支持体56・57は、柱体70・71よりも硬質の素材で形成されている。各電極体26・27と各支持体56・57とで各柱体70・71が挟持されている。
支持体56・57は、その伸び方向に沿って形成される導出路62・63を備えている。電流供給構造は、第2ハウジング25に対して間隔を置いて配置される供給基板80と、該供給基板80に設けられた出力端子81・82と、各出力端子81・82と各電極体26・27とをそれぞれ電気的に接続する導電体84・84とを含む。導電体84は、一端が出力端子81・82と接触するコイルばね状の付勢部85と、該付勢部85の他端側に連続して電極体26・27に向かって伸びる棒状の当接腕86とを備え、該付勢部85は第2ハウジング25と供給基板80との間に配置されている。導電体84の付勢部85が圧縮変形された状態で、当接腕86の先端が導出路62・63を介して肌接触部36・38の底部に圧接されている。
また、他の本発明は、肌面に電気刺激を付与する刺激ヘッド2を備える美容器具を対象とする。刺激ヘッド2は、肌面に電流を供給する少なくとも一対の電極体26・27と、電極体26・27がそれぞれ挿通される開口48・49が形成された第1ハウジング24と、第1ハウジング24と蓋合わせ状に配置され、同ハウジング24と協働して電極体26・27を支持する第2ハウジング25と、各電極体26・27に電流を供給する電流供給構造とを含む。電極体26・27のそれぞれは、一端に底部を有する有底筒状の肌接触部36・38と、他端の開放縁から外向きに延出されるフランジ部37・39とを含む。開口48・49に挿通された電極体26・27のそれぞれは、肌接触部36・38が第1ハウジング24から外面に突出し、フランジ部37・39が第1と第2のハウジング24・25の間に位置するように配置されている。第2ハウジング25に、肌接触部36・38の筒内面に接触する状態で挿入される支持体56・57が一体に形成され、支持体56・57は、その伸び方向に沿って形成される導出路62・63を備えている。第2ハウジング25を間にして、第1ハウジング24と電流供給構造とが配置され、電流供給構造は、第2ハウジング25に対して間隔を置いて配置される供給基板80と、該供給基板80に設けられた出力端子81・82と、各出力端子81・82と各電極体26・27とを電気的に接続する導電体84とを含む。導電体84は、一端が出力端子81・82と接触するコイルばね状の付勢部85と、該付勢部85の他端側に連続して各電極体26・27に向かって伸びる棒状の当接腕86とを備え、該付勢部85は第2ハウジング25と供給基板80との間に配置されている。そして、導電体84の付勢部85が圧縮変形された状態で、当接腕86の先端が導出路62・63を介して肌接触部36・38の底部に接触していることを特徴とする。
一方の電極体26の支持体56は筒軸状に形成されている。支持体56の筒内面から内向きに、肌接触部36の底内面と正対する支持腕60が片持ち状に突出形成されている。温度センサ87が、肌接触部36の底内面に接触する状態で支持腕60に設けられている。
本発明の美容器具においては、第1ハウジング24に形成された開口48・49に挿通した電極体26・27のそれぞれを、その一端が第1ハウジング24から外面に突出し、他端が第1と第2のハウジング24・25の間に位置するように配置して、第1と第2のハウジング24・25の間に、両ハウジング24・25間に位置する電極体26・27どうしを隔てる、絶縁体からなる隔壁67を設けるようにした。これによれば、刺激ヘッド2に外力が作用した場合でも、開口48・49で電極体26・27のずれ動きを規制でき、また、両ハウジング24・25間に位置する電極体26・27は隔壁67で隔てられているので、電極体26・27どうしが接触することはない。従って、本発明によれば、隣り合う電極体26・27どうしが接触することによる短絡を確実に防止でき、信頼性および安全性に優れた美容器具を得ることができる。また、離間距離が小さい状態で多数の電極体26・27を配置した場合でも短絡のおそれがないので、刺激ヘッド2のコンパクト化を実現できる。加えて、電極体26・27は、開口48・49にそれぞれ挿通するだけで第1ハウジング24に対して位置決めできる。従って、従来の美容装置に比べて、電極体26・27の位置決めを容易に行うことができるので、電極体26・27の組付けを簡便に行うことができる。
弾性を有する素材で形成された隔壁67が、第1ハウジング24と第2ハウジング25との間で挟持保持されて、電極体26・27間のシール体を兼ねていると、美容用液が第1ハウジング24の開口48・49から両ハウジング24・25間に侵入した場合でも、電極体26・27どうしが美容用液を介して短絡するのを隔壁67で阻止できる。
電極体26・27のそれぞれは、一端に底部を有する有底筒状の肌接触部36・38と、他端の開放縁から外向きに延出されるフランジ部37・39とを含み、フランジ部37・39が第1と第2のハウジング24・25の間に位置するように配置されており、隔壁67に、電極体26・27の肌接触部36・38の筒部内面に接触する状態で挿入される柱体70・71が一体に設けられている。これによれば、第1ハウジング24の開口48・49に電極体26・27を挿通し、さらに柱体70・71を肌接触部36・38の筒部に挿入することで、第1ハウジング24と柱体70・71とで電極体26・27を位置決めしつつ支持できるので、電極体26・27の組付けを容易化できる。
第2ハウジング25を間にして、第1ハウジング24と、電極体26・27へ電流を供給する電流供給構造とが配置されており、柱体70・71に、その挿入先端側と挿入基端側とを連通する連通孔73・74が形成されており、柱体70・71の連通孔73・74を介して電流供給構造から電極体26・27へ電流が供給されている。これによれば、第1ハウジング24の開口48・49から両ハウジング24・25間に侵入した美容用液は、フランジ部37・39を回り込み、さらに肌接触部36・38と柱体70・71との隙間を介して、柱体70・71の挿入先端側の連通孔73・74部分まで移動しなければ電流供給構造に接触することがない。従って、電流供給構造に接触するまでの美容用液の侵入距離を大きくとることができるので、電流供給構造に美容用液が接触することを効果的に抑制できる。
柱体70・71は、弾性を有する素材で軸芯が柱体70・71の伸び方向に沿う筒軸状に形成されて、柱体70・71の筒軸内部が連通孔73・74とされており、第2ハウジング25に、連通孔73・74の内面に接触する状態で挿入される支持体56・57が設けられており、該支持体56・57は、柱体70・71よりも硬質の素材で形成されており、電極体26・27と支持体56・57とで柱体70・71が挟持されている。これによれば、肌接触部36・38と柱体70・71との間の密着度合いを高めて隙間の形成を防止できるので、肌接触部36・38と柱体70・71との間を美容用液が移動することを解消できる。また、柱体70・71と支持体56・57とで電極体26・27をさらに的確に位置決めできる。さらに、支持体56・57で電極体26・27を補強して電極体26・27のぐらつきを阻止しつつ、電極体26・27の変形をも阻止できる。
支持体56・57は、その伸び方向に沿って形成される導出路62・63を備えており、電流供給構造は、第2ハウジング25に対して間隔を置いて配置される供給基板80と、該供給基板80に設けられた出力端子81・82と、各出力端子81・82と各電極体26・27とをそれぞれ電気的に接続する導電体84とを含み、導電体84は、一端が出力端子81・82と接触するコイルばね状の付勢部85と、該付勢部85の他端側に連続して電極体26・27に向かって伸びる棒状の当接腕86とを備え、該付勢部85は第2ハウジング25と供給基板80との間に配置されており、導電体84の付勢部85が圧縮変形された状態で、当接腕86の先端が導出路62・63を介して肌接触部36・38の底部に圧接されている。これによれば、各導電体84は、電極体26・27の肌接触部36・38の底部と出力端子81・82との間に突っ張り状に設けられるので、電極体26・27と出力端子81・82との間の導通状態を安定的に維持できる。また、刺激ヘッド2に外力が作用したときでも、当接腕86の位置ずれは導出路62・63で規制されるので、この点でも導通状態を安定的に維持できる。
本発明の他の美容器具においては、第1ハウジング24に形成された開口48・49に挿通した電極体26・27のそれぞれを、その一端が第1ハウジング24から外面に突出し、他端が第1と第2のハウジング24・25の間に位置するように配置して、第2ハウジング25に、肌接触部36・38の筒内面に接触する状態で挿入される支持体56・57を一体に形成するようにした。これによれば、電極体26・27が、開口48・49への挿通方向に対して直交する方向に位置ずれするのを、電極体26・27と開口48・49とが当接すること、および電極体26・27と支持体56・57とが当接することで規制できる。また、第1ハウジング24の開口48・49に電極体26・27を挿通し、蓋合わせ状の第2ハウジング25を配置するだけで電極体26・27を的確に位置決めできるので、電極体26・27の組付けを容易化できる。支持体56・57で電極体26・27を補強して電極体26・27のぐらつきを阻止しつつ、電極体26・27の変形をも阻止できる。
加えて、各導電体84は、一端が出力端子81・82と、各出力端子81・82と接触するコイルばね状の付勢部85と、該付勢部85の他端側に連続して各電極体26・27に向かって伸びる棒状の当接腕86とを備え、該付勢部85は第2ハウジング25と供給基板80との間に配置されており、導電体84の付勢部85が圧縮変形された状態で、当接腕86の先端が導出路62・63を介して肌接触部36・38の底部に接触されている。これによれば、導電体84は、電極体26・27の肌接触部36・38の底部と供給基板80の出力端子81・82との間に突っ張り状に設けられるので、電極体26・27と出力端子81・82との間の導通状態を安定的に維持できる。また、刺激ヘッド2に外力が作用したときでも、当接腕86の位置ずれは導出路62・63で規制されるので、この点でも導通状態を安定的に維持できる。従って、信頼性と安全性に優れた美容器具を得ることができる。
一方の電極体26の支持体56は、筒軸状に形成されており、支持体56の筒内面から内向きに、肌接触部36の底内面と正対する支持腕60が片持ち状に突出形成されており、温度センサ87が、肌接触部36の底内面に接触する状態で支持腕60に設けられている。これによれば、温度センサ87を片持ち状の支持腕60で弾性支持して、温度センサ87を電極体26に適切に密着させることができるので、温度センサ87で電極体26の温度を正確に検知できる。また、電極体26に外力が作用して温度センサ87側に押付けられた場合でも、支持腕60が撓み変形することで温度センサ87に作用する押付け力を緩和できるので、温度センサ87が破壊されるのを効果的に阻止できる。
本発明の実施例1に係る美容器具の刺激ヘッドを示す縦断側面図である。 実施例1に係る美容器具の全体を示す正面図である。 実施例1に係る美容器具の刺激ヘッドを示す側面図である。 実施例1に係る美容器具の刺激ヘッドの分解斜視図である。 実施例1に係る美容器具の刺激ヘッドを分解した状態を示す縦断側面図である。 実施例1に係る美容器具の刺激ヘッドの要部の下半部を示す縦断側面図である。 実施例1に係る美容器具の刺激ヘッドの要部の上半部を示す縦断側面図である。 図1におけるA-A線断面図である。 実施例2に係る美容器具の刺激ヘッドを示す縦断側面図である。 実施例2に係る美容器具の刺激ヘッドの要部の下半部を示す縦断側面図である。 実施例2に係る美容器具の刺激ヘッドの要部の上半部を示す縦断側面図である。
(実施例1) 図1から図8に本発明に係る美容器具の実施例1を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図1から図4に示す交差矢印と、各交差矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2および図3において、美容器具は、グリップを兼ねる本体ケース1と、本体ケース1の前面上部に突設される刺激ヘッド2と、本体ケース1の後面上部に膨出される冷熱ヘッド3とを備える。
本体ケース1の前面下部には、卵形のスイッチパネル4が設けられ、その表面に電源ボタン部5と、運転モードを切換えるモードボタン部6と、刺激ヘッド2に供給される電流刺激を切換えるレベル切換えボタン部7とが設けられている。また、スイッチパネル4の上側のケース面には、運転モードの違いに応じて点灯状態が変化するモード表示部8が設けられ、スイッチパネル4には、電流刺激の強度に応じて点灯状態が変化するレベル表示部9とが設けられている。モード表示部8は、刺激ヘッド2と冷熱ヘッド3に対応して上下に2個設けられている。本体ケース1は、前後に分割された前ケース1aと後ケース1bで、縦長の中空ケースとして構成されており、その内部に二次電池10や回路基板11などが収容されている。回路基板11の前面には、各ボタン部5・6・7に対応してスイッチ12が実装されており、さらに各表示部8・9に対応してLED13が実装されている。
図3において冷熱ヘッド3は、ペルチェ素子16と、ペルチェ素子16の後面に配置されて冷熱を肌面に伝えるヘッド本体17と、ペルチェ素子16の前面に配置されて温熱を放出するヒートシンク18などで構成される。ペルチェ素子16は、その冷却面がヘッド本体17に密着し、放熱面がヒートシンク18に密着している。ヘッド本体17は、アルミニウム製のダイキャスト成形品からなり、その伝熱面19が後ケース1bの装着窓の外に露出している。ヒートシンク18はアルミニウム製のダイキャスト成形品からなり、一群の放熱フィンを介してペルチェ素子16の温熱を放出する。図示していないが、後ケース1bには温熱をケースの外へ排出するための排出窓が開口している。
図1および図4に示すように刺激ヘッド2は、本体ケース1に固定される段付き筒状のヘッドケース22と、ヘッドケース22の前部に設けられるヘッドユニット23とを一体に備える。ヘッドユニット23は、前側に配置される外ハウジング(第1ハウジング)24と、外ハウジング24と蓋合わせ状に配置される内ハウジング(第2ハウジング)25と、肌面に刺激用の電流を供給する第1電極体(電極体)26、第2電極体(電極体)27、および第3電極体28と、第1から第3の電極体26・27・28に電流を供給する電流供給構造とを備える。第1から第3の電極体26・27・28は、外ハウジング24と内ハウジング25とが協働して支持する。ヘッドケース22は、小径の基端筒壁29と、大径の先端筒壁30と、両筒壁29・30を接続するリング状の連結壁31と、先端筒壁30の前端から外向きに張り出されて外ハウジング24が溶着固定されるフランジ状の固定座32と、基端筒壁29の内面に設けられる左右一対のボス33とを備えている。基端筒壁29は丸筒状に形成され、先端筒壁30は六角筒状に形成されている。
図4および図5に示すように第1電極体26は、略三角形状の底部を有する有底筒状の肌接触部36と、肌接触部36の筒部の開放縁から外向きに延出されるフランジ部37とを備えている。第2電極体27は、等脚台形状の底部を有する有底筒状の肌接触部38と、肌接触部38の筒部の開放縁から外向きに延出されるフランジ部39とを備えている。第3電極体28は、等脚台形状の底部を有する有底筒状の肌接触部40と、肌接触部40の筒部の開放縁から外向きに延出されるフランジ部41とを備えている。第2電極体27の底部と第3電極体28の底部では、平行な対辺部分の長さが異なっており、第3電極体28よりも第2電極体27の方が長尺な等脚台形に形成されている。
図4および図8に示すように刺激ヘッド2には、1個の第1電極体26と、3個の第2電極体27と、3個の第3電極体28が設けられている。正面視において刺激ヘッド2の中央に第1電極体26が配置され、第1電極体26の周囲に、第2電極体27と第3電極体28とが等間隔おきに交互に配置されており、第1電極体26の各辺部と第2電極体27とが向かい合い、第1電極体26の各角部と第3電極体28とが向かい合っている。隣り合う第2電極体27はそのフランジ部39どうしが橋絡部42で連結され、正面視において第2電極体27と橋絡部42とは六角枠状に構成されている。同様に、隣り合う第3電極体28はそのフランジ部41どうしが橋絡部43で連結され、正面視において第3電極体28と橋絡部43とは六角枠状に構成されている。第1から第3の電極体26・27・28はチタン合金からなり、チタン板材に対してプレス機により絞り加工および打ち抜き加工を施して形成される。
図4および図5に示すように、外ハウジング24は硬質樹脂の成型品からなり、六角形状の外主壁46と、外主壁46の周囲縁から後向きに延設されるカバー壁47とで構成されている。外主壁46には、その中央に第1電極体26に対応する第1開口(開口)48が形成され、第1開口48の周囲に、第2電極体27に対応する第2開口(開口)49と、第3電極体28に対応する第3開口50とが等間隔おきに交互に形成されている。各開口48・49・50は前後貫通状に形成されており、その開口形状は各電極体26・27・28の肌接触部36・38・40の筒壁の外形形状よりも僅かに大きく形成されている。外主壁46の後面には、第1開口48の外周側に臨む内周溝51が凹み形成されており、内周溝51の外側において第2開口49の外周側および第3開口50の内周側に臨む外周溝52が凹み形成されている。内周溝51は略三角枠状に凹み形成され、外周溝52は略六角枠状に凹み形成されている。
内ハウジング25は硬質樹脂の成型品からなり、六角形状の内主壁55を備え、内主壁55には第1から第3の支持体56・57・58が前方に向かって突出形成されている。第1支持体(支持体)56は内主壁55の中央に第1電極体26に対応して形成され、第1支持体56の周囲に、第2電極体27に対応する第2支持体(支持体)57と、第3電極体28に対応する第3支持体58とが等間隔おきに交互に形成されている。正面視において第1支持体56は略三角柱状に形成され、第2支持体57および第3支持体58は等脚台形柱状に形成されている。第2支持体57と第3支持体58とでは、平行な対辺部分の長さが異なっており、第3支持体58よりも第2支持体57の方が長尺な等脚台形柱に形成されている。第1から第3の支持体56・57・58の軸方向に直交する断面形状は、第1から第3の電極体26・27・28の肌接触部36・38・40の筒部の断面形状よりも一回り小さく形成されている。
内ハウジング25には、内主壁55と第1支持体56とを前後に貫通するように孔部59が形成されており、該孔部59により第1支持体56は断面三角形の筒軸状に構成される。第1支持体56の筒部内面には、その上側前端部から内向き(下向き)に支持腕60が片持ち状に突出形成されており、支持腕60の前面には、後述する温度センサ87が嵌め込まれる装着凹部61が後向きに凹み形成されている。第1から第3の支持体56・57・58には、後述する導電体84の当接腕86を受け入れる第1から第3の導出路62・63・64が形成されている。正面視において、第1支持体56の左下隅には第1導出路(導出路)62が設けられており、下側の第2支持体57には第2導出路(導出路)63が設けられており、上側の第3支持体58には第3導出路64が設けられている(図8参照)。第1導出路62は内主壁55および第1支持体56を前後方向に貫通する孔で構成され、第2導出路63は内主壁55を前後方向に貫通する孔と、第2支持体57に凹み形成された孔に連続する溝とで構成され、第3導出路64は内主壁55を前後方向に貫通する孔と、第3支持体58に凹み形成された孔に連続する溝とで構成されている。
各電極体26・27・28は、それぞれ一端が外ハウジング24から外面に突出し、他端が内外のハウジング24・25の間に位置するように配置されている。具体的には、肌接触部36・38・40の底部が前側に位置し、フランジ部37・39・41が後側に位置する状態で、各開口48・49・50から肌接触部36・38・40の略前半部が外ハウジング24の外面に露出している。肌面に刺激を付与する電流は、第1と第2の電極体26・27間と、第1と第3の電極体26・28間とに供給される。従って、本実施例では、二対六組の電極体対が刺激ヘッド2に設けられている。第2電極体27は第3電極体28より大きいため、第1電極体26と第2電極体27との間に電流を供給した場合には、比較的広範囲の肌面に電流刺激を付与することができ、第1電極体26と第3電極体28との間に電流を供給した場合には、比較的狭範囲の肌面に電流刺激を付与することができる。従って、第1電極体26と第2電極体27とで広域刺激部が構成され、第1電極体26と第3電極体28とで狭域刺激部が構成される。広域刺激部は、頬や額など平坦で面積の大きな肌面に電気刺激を付与するのに好適であり、狭域刺激部は、鼻の周囲や目元などの狭小な肌部位に電気刺激を付与するのに好適である。
両ハウジング24・25間に位置する第1から第3の電極体26・27・28のフランジ部37・39・41側において、電極体26・27・28どうしの短絡を防止するために、第1および第2のハウジング24・25の間に、隣り合う第1と第2の電極体26・27どうしを隔てる内隔壁(隔壁)67と、隣り合う第1と第3の電極体26・28どうしを隔てる外隔壁68とが設けられている。内外の隔壁67・68はそれぞれ絶縁体からなり、内隔壁67は略三角枠状に形成され、外隔壁68は略六角枠状に形成されている。外隔壁28は、隣り合う第2と第3の電極体27・28どうしも隔てており、さらに第3電極体26と第2電極体27の橋絡部42、および第2電極体27と第3電極体28の橋絡部43どうしも隔てている(図6、7参照)。正面視において内隔壁67および外隔壁68は、先に説明した外ハウジング24の内周溝51および外周溝52と同形状に形成されており、両隔壁67・68の壁幅寸法は、両周溝51・52の溝幅寸法よりも僅かに小さく設定されている。
両隔壁67・68の後半部は六角板状の絶縁ベース69と一体に形成されており、両隔壁67・68の前半部が絶縁ベース69から前側に突出している。絶縁ベース69には、第1から第3の電極体26・27・28の肌接触部36・38・40の筒内面に接触する状態で挿入される第1から第3の柱体70・71・72が設けられている。第1柱体(柱体)70は絶縁ベース69の中央に第1電極体26に対応して形成され、第1柱体70の周囲に、第2電極体27に対応する第2柱体(柱体)71と、第3電極体28に対応する第3柱体72とが等間隔おきに交互に形成されている。正面視において第1柱体70は略三角の筒軸状に形成され、第2柱体71および第3柱体72は等脚台形の筒軸状に形成されている。第2柱体71と第3柱体72とでは、平行な対辺部分の長さが異なっており、第3柱体72よりも第2柱体71の方が長尺な等脚台形柱に形成されている。
絶縁ベース69の周囲縁には、前後に延設される端壁76が設けられている。先の両隔壁67・68、絶縁ベース69、第1から第3の柱体70・71・72、および端壁76は、一体的に成型されて絶縁ブロック77を構成している。絶縁ブロック77は、外ハウジング24および内ハウジング25よりも軟質で弾性を有する合成ゴムからなる。
上記のように、各柱体70・71・72を筒軸状に形成することにより、各柱体70・71・72の内面側に、その挿入先端側と挿入基端側とを連通する第1から第3の連通孔73・74・75が形成される。第1柱体70は、第1電極体26の肌接触部36に対して圧嵌挿入され、第1支持体56が第1連通孔73に対して圧嵌挿入されるような形状に形成されている。同様に、第2柱体71は、第2電極体27の肌接触部38に対して圧嵌挿入され、第2支持体57が第2連通孔74に対して圧嵌挿入されるような形状に形成されている。同様に、第3柱体72は、第3電極体28の肌接触部40に対して圧嵌挿入され、第3支持体58が第3連通孔75に対して圧嵌挿入されるような形状に形成されている。
図1に示すように、内ハウジング25を間にして、外ハウジング24と、各電極体26・27へ電流を供給する電流供給構造とが前後に配置されている。電流供給構造は、内ハウジング25に対して間隔を置いて配置される供給基板80と、該供給基板80に設けられた第1から第3の出力端子81・82・83と、各出力端子81・82・83と第1から第3の電極体26・27・28とをそれぞれ電気的に接続する導電体84・84・84とを備える。図6に示すように各導電体84は、一端が出力端子81・82・83と接触するコイルばね状の付勢部85と、該付勢部85の他端側(前端側)に連続して各電極体26・27・28に向かって伸びる棒状の当接腕86とを備える。図6および図7に示すように各当接腕86は、導出路62・63・64に挿入され、その先端が各電極体26・27・28の底部内面に圧接している。換言すれば、各当接腕86の先端は、各連通孔73・74・75を介して各電極体26・27・28の底部内面に圧接している。
第1電極体26の内部には、同電極体26の温度を検知するサーミスタからなる温度センサ87が配置されている。温度センサ87は供給基板80に接続されており、支持腕60に凹み形成された装着凹部61に嵌め込み装着されている。第1電極体26の底内面と温度センサ87との間には伝熱体88が配置されており、温度センサ87は伝熱体88を介して第1電極体26の温度を検知している。伝熱体88は円形に切り抜いたシリコーン樹脂製のシート材からなる。
刺激ヘッド2の組付け手順の一例を以下に説明する。まず、外面が下向きになるように外ハウジング24を支持したのち、上方から第1から第3の開口48・49・50に第1から第3の電極体26・27・28を挿入する。このとき、第1から第3の電極体26・27・28は、そのフランジ部37・39・41が外ハウジング24の内面で受止められる。さらに、各開口48・49・50の内面で各肌接触部36・38・40が受止められ、外ハウジング24に対して第1から第3の電極体26・27・28が仮保持されつつ位置決めされる。
次いで、上方から絶縁ブロック77の第1から第3の柱体70・71・72を第1から第3の電極体26・27・28の肌接触部36・38・40の筒部に挿入しながら押し込み、外ハウジング24の後面と絶縁ブロック77の前面とを密着させる。このとき、内外の隔壁67・68は、第1から第3の電極体26・27・28をそれぞれに隔てつつ、その先端が内外の周溝51・52に差込まれて溝底面に密着している。第1から第3の電極体26・27・28は、第1から第3の柱体70・71・72が挿入されることで的確に位置決めされる。また、各電極体26・27・28の各フランジ部37・39・41の端面は、内外の隔壁67・68と接触しており、当該接触部によっても第1から第3の電極体26・27・28は位置決めされている(図6、図7参照)。絶縁ブロック77を外ハウジング24に組付けたのち、第1電極体26の肌接触部36の底部に伝熱体88を配置する。
次いで、上方から内ハウジング25の第1から第3の支持体56・57・58を第1から第3の連通孔73・74・75に挿入しながら絶縁ブロック77の後面と内ハウジング25の前面とを密着させる。この状態では、第1から第3の電極体26・27・28に第1から第3の柱体70・71・72が圧嵌挿入され、さらに第1から第3の柱体70・71・72に第1から第3の支持体56・57・58が圧嵌挿入されて、各柱体70・71・72は、各電極体26・27・28と各支持体56・57・58とで挟持されている。これにより、各電極体26・27・28の内面と各柱体70・71・72の外面との接触面は、隙間が形成されることなく密着する。また、各電極体26・27・28は、各支持体56・57・58で補強される。
各ハウジング24・25と絶縁ブロック77を組付けた状態で、導電体84・84・84を装着する。各導電体84は、それぞれの当接腕86を第1から第3の導出路62・63・64に挿入しつつ、それぞれの付勢部85を内ハウジング25の後面に突出形成したばね軸91に差込み装着する。各導電体84を装着したのち、上方から供給基板80を3個のビス92で締結固定する。各ビス92は、内ハウジング25の後面に突出形成したねじボス93にねじ込まれる。これにて、ヘッドユニット23の組付けが完了し、この状態の外ハウジング24、絶縁ブロック77、および内ハウジング25は、第1から第3の電極体26・27・28、柱体70・71・72、および支持体56・57・58の嵌合力で仮固定されている。また、各導電体84は、第1から第3の肌接触部36・38・40の底部と供給基板80とで前後から挟まれて、その付勢部85が圧縮変形しており、各当接腕86の先端は、付勢部85の復元力で第1から第3の電極体26・27・28に押付けられた状態で接触している。
最後に、先端筒部30の内面に形成された突条と、供給基板80に形成された切欠きとからなる位置決め構造97を合致させるように、ヘッドユニット23の上方からヘッドケース22を被せつけ、外ハウジング24のカバー壁47の後端面と、ヘッドケース22の固定座32の前面とを溶着固定することにより刺激ヘッド2の組付けが完了する。組付け状態の刺激ヘッド2においては、供給基板80の後面がヘッドケース22の連結壁31の内面で受止められて、内ハウジング25が外ハウジング24側に押付けられている。これにより、内外の隔壁67・68を含む絶縁ブロック77は、内外のハウジング24・25で前後方向から挟持圧縮されており、挟持圧縮された絶縁ブロック77により、外ハウジング24と絶縁ブロック77、および内ハウジング25と絶縁ブロック77の密着度は向上している。そのため、内外の隔壁67・68は、各電極体26・27・28のシール体を兼ねている。また、絶縁ブロック77の端壁76は、ヘッドケース22と外ハウジング24との間をシールしており、両者22・24の溶着箇所からの美容用液の侵入を阻止している。
刺激ヘッド2は、本体ケース1の上部に固定される。前ケース1aには装着凹部94が形成されており、ヘッドケース22の後端を装着凹部94に嵌め込んだ状態で、装着凹部94の底部左右に設けた締結座95を介してビス96をボス33にねじ込むことにより、刺激ヘッド2は前ケース1aに締結固定される。
美容器具は、回路基板11に搭載された制御部99により動作が制御されている。電源ボタン部5をオン操作すると、刺激運転モードが起動され、制御部99は刺激用の電流を第1電極体26と第2電極体27との間、および第1電極体26と第3電極体28との間に供給し、刺激運転モード用のモード表示部8を点灯させる。刺激運転モード中にレベル切換えボタン部7をオン操作すると、制御部99は電流の出力を弱・中・強の順に循環的に切換えて、選定されたレベルの電流を第1から第3の電極体26・27・28に供給する。電流の出力レベルは、強度に対応するレベル表示部9を点灯させて表示する。
刺激運転モードにした美容器具を乳液や化粧水などの美容用液が塗布された頬や額などの顔肌にあてがうことにより、第1電極体26と第2電極体27との間、および第1電極体26と第3電極体28との間の導通が確立し、肌面に電流刺激が付与される。具体的には、各電極体26・27、26・28間には、周波数が1MHzの正弦波の高周波電流が供給されており、肌を流れる高周波電流でジュール熱を発生させることができるので、本実施例の電流刺激によれば肌を温めて美容効果を得ることができる。頬や額など平坦で面積の大きな肌面においては、第1電極体26と第2電極体27とからなる広域刺激部を顔肌に沿って滑らせながら電流刺激を付与し、鼻の周囲や目元などの狭小な肌部位においては、第1電極体26と第3電極体28とからなる狭域刺激部を少しずつ移動させながら電流刺激を付与する。なお、温度センサ87で検知された第1電極体26の温度が設定された閾温度を超えている場合には、高周波電流の供給が停止される。
所望する顔肌に電流刺激を付与したのちは、モードボタン部6をオン操作して、刺激運転モードから冷却運転モードに移行し、ヘッド本体17の伝熱面19を肌面に当てて温められた肌を冷却して引き締めることにより美容効果を高めることができる。冷却運転モードにおいては、ペルチェ素子16に電流が供給され、同素子16の冷却面が密着するヘッド本体17が冷却される。併せて、冷却運転モード用のモード表示部8を点灯させる。美容機器の使用を終了する際には、電源ボタン部5をオフ操作する。オフ操作時における刺激運転モードの出力レベルは制御部99で記憶されており、次回使用時に電源ボタン部5をオン操作すると、前回の出力レベルで刺激運転モードが起動される。
本実施例では、各電極体26・27、26・28間に高周波電流を供給するため、美容器具を移動させず刺激ヘッド2で同一部位の肌面に長時間電流刺激を付与すると、肌面が過度に温められるおそれがある。こうした不具合を解消するために、本体ケース1の内部に美容器具が移動していることを検知する例えば加速度センサなどを設けて、加速度センサが美容器具の移動を検知(加速度センサから信号が出力)している状態でのみ、高周波電流が第1から第3の電極体26・27・28に供給されるようにすることができる。こうした構成によれば、美容器具を移動させていないときには、各電極体26・27、26・28間への高周波電流の供給が停止されるので、同一部位の肌面に長時間電流刺激が付与されるのを防止できる。
第1から第3の電極体26・27・28への電流の供給は、対となる第1と第2の電極体26・27または第1と第3の電極体26・28のいずれか一方のみに電流を供給するようにしてもよい。この場合には、電流を供給する電極体対を選択するための選択スイッチ部を別途設けることができる。また、第1と第2の電極体26・27間、第1と第3の電極体26・28間が導通状態にあるかを検知する導通検知回路を設け、肌面を介して導通状態が確立されている電極体間にのみ電流を供給するようにしてもよい。
上記の実施例1に係る美容器具は以下のように表現できる。
肌面に電気刺激を付与する刺激ヘッド2を備える美容器具であって、
刺激ヘッド2は、肌面に電流を供給する少なくとも一対の第1と第2の電極体26・27と、第1と第2の電極体26・27がそれぞれ挿通される第1と第2の開口48・49が形成された外ハウジング24と、外ハウジング24と蓋合わせ状に配置され、同ハウジング24と協働して第1と第2の電極体26・27を支持する内ハウジング25とを含み、
各開口48・49に挿通された各電極体26・27のそれぞれは、一端が外ハウジング24から外面に突出し、他端が内外のハウジング24・25の間に位置するように配置されており、
内外のハウジング24・25の間に、両ハウジング24・25間に位置する第1と第2の電極体26・27どうしを隔てる、絶縁体からなる内隔壁67が設けられていることを特徴とする美容器具。
上記実施例に係る美容器具においては、外ハウジング24に形成された開口48・49に挿通した電極体26・27のそれぞれを、その一端が外ハウジング24から外面に突出し、他端が内外のハウジング24・25の間に位置するように配置して、内外のハウジング24・25の間に、両ハウジング24・25間に位置する第1と第2の電極体26・27どうしを隔てる、絶縁体からなる内隔壁67を設けるようにした。これによれば、刺激ヘッド2に外力が作用した場合でも、各開口48・49で各電極体26・27のずれ動きを規制でき、また、両ハウジング24・25間に位置する第1と第2の電極体26・27は内隔壁67で隔てられているので、第1と第2の電極体26・27どうしが接触することはない。従って、隣り合う第1と第2の電極体26・27どうしが接触することによる短絡を確実に防止でき、信頼性および安全性に優れた美容器具を得ることができる。また、離間距離が小さい状態で多数の第1と第2の電極体26・27を配置した場合でも短絡のおそれがないので、刺激ヘッド2のコンパクト化を実現できる。加えて、各電極体26・27は、各開口48・49にそれぞれ挿通するだけで外ハウジング24に対して位置決めできる。従って、従来の美容装置に比べて、各電極体26・27の位置決めを容易に行うことができるので、第1と第2の電極体26・27の組付けを簡便に行うことができる。
内隔壁67は弾性を有する素材で形成されており、
内隔壁67が、外ハウジング24と内ハウジング25との間で挟持保持されて、第1と第2の電極体26・27間のシール体を兼ねている美容器具。
上記のような構成によれば、美容用液が外ハウジング24の第1と第2の開口48・49から両ハウジング24・25間に侵入した場合でも、第1と第2の電極体26・27どうしが美容用液を介して短絡するのを内隔壁67で阻止できる。
第1と第2の電極体26・27のそれぞれは、一端に底部を有する有底筒状の肌接触部36・38と、他端の開放縁から外向きに延出されるフランジ部37・39とを含み、フランジ部37・39が内外のハウジング24・25の間に位置するように配置されており、
内隔壁67に、第1と第2の電極体26・27の肌接触部36・38の筒部内面に接触する状態で挿入される第1と第2の柱体70・71が一体に設けられている美容器具。
上記のような構成によれば、外ハウジング24の第1と第2の開口48・49に第1と第2の電極体26・27を挿通し、さらに第1と第2の柱体70・71を肌接触部36・38の筒部に挿入することで、外ハウジング24と各柱体70・71とで各電極体26・27を位置決めしつつ支持できるので、第1と第2の電極体26・27の組付けを容易化できる。
内ハウジング25を間にして、外ハウジング24と、電極体26・27へ電流を供給する電流供給構造とが配置されており、
第1と第2の柱体70・71に、その挿入先端側と挿入基端側とを連通する第1と第2の連通孔73・74が形成されており、
各柱体70・71の各連通孔73・74を介して電流供給構造から各電極体26・27へ電流が供給されている美容器具。
上記のような構成によれば、外ハウジング24の第1と第2の開口48・49から両ハウジング24・25間に侵入した美容用液は、フランジ部37・39を回り込み、さらに肌接触部36・38と柱体70・71との隙間を介して、柱体70・71の挿入先端側の連通孔73・74部分まで移動しなければ電流供給構造に接触することがない。従って、電流供給構造に接触するまでの美容用液の侵入距離を大きくとることができるので、電流供給構造に美容用液が接触することを効果的に抑制できる。
第1と第2の柱体70・71は、弾性を有する素材で軸芯が第1と第2の柱体70・71の伸び方向に沿う筒軸状に形成されて、第1と第2の柱体70・71の筒軸内部が第1と第2の連通孔73・74とされており、
内ハウジング25に、第1と第2の連通孔73・74の内面に接触する状態で挿入される第1と第2の支持体56・57が設けられており、該支持体56・57は、第1と第2の柱体70・71よりも硬質の素材で形成されており、
各電極体26・27と各支持体56・57とで各柱体70・71が挟持されている美容器具。
上記のような構成によれば、肌接触部36・38と柱体70・71との間の密着度合いを高めて隙間の形成を防止できるので、肌接触部36・38と柱体70・71との間を美容用液が移動することを解消できる。また、柱体70・71と支持体56・57とで電極体26・27をさらに的確に位置決めできる。さらに、各支持体56・57で各電極体26・27を補強して各電極体26・27のぐらつきを阻止しつつ、各電極体26・27の変形をも阻止できる。
第1と第2の支持体56・57は、その伸び方向に沿って形成される第1と第2の導出路62・63を備えており、
電流供給構造は、内ハウジング25に対して間隔を置いて配置される供給基板80と、該供給基板80に設けられた第1と第2の出力端子81・82と、各出力端子81・82と各電極体26・27とをそれぞれ電気的に接続する導電体84・84とを含み、
各導電体84は、一端が第1と第2の出力端子81・82と接触するコイルばね状の付勢部85と、該付勢部85の他端側に連続して第1と第2の電極体26・27に向かって伸びる棒状の当接腕86とを備え、該付勢部85は内ハウジング25と供給基板80との間に配置されており、
導電体84の付勢部85が圧縮変形された状態で、当接腕86の先端が第1と第2の導出路62・63を介して肌接触部36・38の底部に圧接されている美容器具。
上記のような構成によれば、各導電体84は、各電極体26・27の肌接触部36・38の底部と各出力端子81・82との間に突っ張り状に設けられるので、各電極体26・27と各出力端子81・82との間の導通状態を安定的に維持できる。また、刺激ヘッド2に外力が作用したときでも、当接腕86の位置ずれは第1と第2の導出路62・63で規制されるので、この点でも導通状態を安定的に維持できる。
第1電極体26の支持体56は筒軸状に形成されており、
支持体56の筒内面から内向きに、肌接触部36の底内面と正対する支持腕60が片持ち状に突出形成されており、
温度センサ87が、肌接触部36の底内面に接触する状態で支持腕60に設けられている美容器具。
上記のような構成によれば、温度センサ87を片持ち状の支持腕60で弾性支持して、温度センサ87を電極体26に適切に密着させることができるので、温度センサ87で第1電極体26の温度を正確に検知できる。また、第1電極体26に外力が作用して温度センサ87側に押付けられた場合でも、支持腕60が弾性変形することで温度センサ87に作用する押付け力を緩和できるので、温度センサ87が破壊されるのを効果的に阻止できる。
上記の実施例1では、内外の隔壁67・68を含む絶縁ブロック77は弾性を有する同一の素材で一体成型したが、内外の隔壁67・68、絶縁ベース69、および第1から第3の柱体70・71・72をそれぞれ異なる素材で、2色成形あるいは3色成形で一体に形成することができる。あるいは、内外の隔壁67・68、絶縁ベース69、および第1から第3の柱体70・71・72を個別に形成して、内外のハウジング24・25間に配置することもできる。第1から第3の連通孔73・74・75は、第1から第3の柱体70・71・72を前側に底部を有する有底筒状に形成し、その筒部に開口を設ける形態であってもよい。
(実施例2) 図9から図11に本発明に係る美容器具の実施例2を示す。本実施例では、内外の隔壁67・68および第1から第3の柱体70・71・72を含む絶縁ブロック77が省略されている点が、実施例1の美容器具と異なる。絶縁ブロック77の省略に伴って、外ハウジング24の内外の周溝51・52が省略され、また、内ハウジング25の第1から第3の支持体56・57・58の形状が変更されている。
具体的には、図9に示すように、第1から第3の支持体56・57・58の軸方向に直交する断面形状は、第1から第3の電極体26・27・28の肌接触部36・38・40の筒部の断面形状と一致している。第1支持体56の第1導出路62は、実施例1と同様に内主壁55および第1支持体56を前後方向に貫通する孔で構成されている。図10および図11に示すように、第2支持体57の第2導出路63、および第3支持体58の第3導出路64は、第1導出路62と同様にそれぞれ内主壁55および第2支持体57、内主壁55および第3支持体58を前後方向に貫通する孔で構成されている。各電極体26・27・28のフランジ部37・39・41と外ハウジング24との間には、それぞれOリング101が配置されており、Oリング101は、外主壁46の後面において各開口48・49・50の開口縁に形成した段部102と各電極体26・27・28のフランジ部37・39・41間で挟持されている。当該Oリング101で美容用液が第1から第3の開口48・49・50から刺激ヘッド2の内部に侵入するのを阻止している。本実施例のように、内外の隔壁67・68を含む絶縁ブロック77が省略されていると、実施例1の美容器具に比べて内外の絶縁ブロック77の分だけ刺激ヘッド2の前後方向の寸法を小さくできる。他は実施例1と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
上記の実施例2に係る美容器具は以下のように表現できる。
肌面に電気刺激を付与する刺激ヘッド2を備える美容器具であって、
刺激ヘッド2は、肌面に電流を供給する少なくとも一対の第1と第2の電極体26・27と、第1と第2の電極体26・27がそれぞれ挿通される第1と第2の開口48・49が形成された外ハウジング24と、外ハウジング24と蓋合わせ状に配置され、同ハウジング24と協働して第1と第2の電極体26・27を支持する内ハウジング25と、各電極体26・27に電流を供給する電流供給構造とを含み、
第1と第2の電極体26・27のそれぞれは、一端に底部を有する有底筒状の肌接触部36・38と、他端の開放縁から外向きに延出されるフランジ部37・39とを含み、
第1と第2の開口48・49に挿通された第1と第2の電極体26・27のそれぞれは、肌接触部36・38が外ハウジング24から外面に突出し、フランジ部37・39が内外のハウジング24・25の間に位置するように配置されており、
内ハウジング25に、肌接触部36・38の筒内面に接触する状態で挿入される第1と第2の支持体56・57が一体に形成され、該支持体56・57は、その伸び方向に沿って形成される第1と第2の導出路62・63を備えており、
内ハウジング25を間にして、外ハウジング24と電流供給構造とが配置され、電流供給構造は、内ハウジング25に対して間隔を置いて配置される供給基板80と、該供給基板80に設けられた第1と第2の出力端子81・82と、各出力端子81・82と各電極体26・27とを電気的に接続する導電体84とを含み、
導電体84は、一端が第1と第2の出力端子81・82と接触するコイルばね状の付勢部85と、該付勢部85の他端側に連続して各電極体26・27に向かって伸びる棒状の当接腕86とを備え、該付勢部85は第2ハウジング25と供給基板80との間に配置されており、
導電体84の付勢部85が圧縮変形された状態で、当接腕86の先端が第1と第2の導出路62・63を介して肌接触部36・38の底部に接触している美容器具。
上記実施例に係る美容器具においては、外ハウジング24に形成された第1と第2の開口48・49に挿通した第1と第2の電極体26・27のそれぞれを、その一端が外ハウジング24から外面に突出し、他端が内外のハウジング24・25の間に位置するように配置して、内ハウジング25に、肌接触部36・38の筒内面に接触する状態で挿入される支持体56・57を一体に形成するようにした。これによれば、第1と第2の電極体26・27が、第1と第2の開口48・49への挿通方向に対して直交する方向に位置ずれするのを、各電極体26・27と各開口48・49とが当接すること、および各電極体26・27と各支持体56・57とが当接することで規制できる。また、外ハウジング24の第1と第2の開口48・49に第1と第2の電極体26・27を挿通し、蓋合わせ状の内ハウジング25を配置するだけで第1と第2の電極体26・27を的確に位置決めできるので、第1と第2の電極体26・27の組付けを容易化できる。各支持体56・57で各電極体26・27を補強して各電極体26・27のぐらつきを阻止しつつ、各電極体26・27の変形をも阻止できる。
加えて、各導電体84は、一端が第1と第2の出力端子81・82と接触するコイルばね状の付勢部85と、該付勢部85の他端側に連続して各電極体26・27に向かって伸びる棒状の当接腕86とを備え、該付勢部85は内ハウジング25と供給基板80との間に配置されており、導電体84の付勢部85が圧縮変形された状態で、当接腕86の先端が導出路62・63を介して肌接触部36・38の底部に接触している。これによれば、導電体84は、第1と第2の電極体26・27の肌接触部36・38の底部と供給基板80の第1と第2の出力端子81・82との間に突っ張り状に設けられるので、第1と第2の電極体26・27と第1と第2の出力端子81・82との間の導通状態を安定的に維持できる。また、刺激ヘッド2に外力が作用したときでも、当接腕86の位置ずれは第1と第2の導出路62・63で規制されるので、この点でも導通状態を安定的に維持できる。従って、信頼性と安全性に優れた美容器具を得ることができる。
上記の各実施例の電気刺激は高周波電流によるものであるが、第1から第3の電極体26・27・28に供給する電流は、高周波電流に限らず低周波電流であってもよい。また、直流電流を供給することもでき、この場合には、毛穴内の汚れを肌表面に引出すイオン導出機能、または美容用液の成分を肌に浸透させるイオン導入機能を発揮できる。
2 刺激ヘッド
24 第1ハウジング(外ハウジング)
25 第2ハウジング(内ハウジング)
26 電極体(第1電極体)
27 電極体(第2電極体)
36 肌接触部
37 フランジ部
38 肌接触部
39 フランジ部
48 開口(第1開口)
49 開口(第2開口)
56 支持体(第1支持体)
57 支持体(第2支持体)
60 支持腕
62 導出路(第1導出路)
63 導出路(第2導出路)
67 隔壁(内隔壁)
70 柱体(第1柱体)
71 柱体(第2柱体)
73 連通孔(第1連通孔)
74 連通孔(第2連通孔)
80 供給基板
81 出力端子(第1出力端子)
82 出力端子(第2出力端子)
84 導電体
85 付勢部
86 当接腕
87 温度センサ

Claims (7)

  1. 肌面に電気刺激を付与する刺激ヘッド(2)を備える美容器具であって、
    刺激ヘッド(2)は、肌面に電流を供給する少なくとも一対の電極体(26・27)と、電極体(26・27)がそれぞれ挿通される開口(48・49)が形成された第1ハウジング(24)と、第1ハウジング(24)と蓋合わせ状に配置され、同ハウジング(24)と協働して電極体(26・27)を支持する第2ハウジング(25)とを含み、
    開口(48・49)に挿通された電極体(26・27)のそれぞれは、一端が第1ハウジング(24)から外面に突出し、他端が第1と第2のハウジング(24・25)の間に位置するように配置されており、
    第1と第2のハウジング(24・25)の間に、両ハウジング(24・25)間に位置する電極体(26・27)どうしを隔てる、絶縁体からなる隔壁(67)が設けられており
    電極体(26・27)のそれぞれは、一端に底部を有する有底筒状の肌接触部(36・38)と、他端の開放縁から外向きに延出されるフランジ部(37・39)とを含み、フランジ部(37・39)が第1と第2のハウジング(24・25)の間に位置するように配置されており、
    隔壁(67)に、電極体(26・27)の肌接触部(36・38)の筒部内面に接触する状態で挿入される柱体(70・71)が一体に設けられていることを特徴とする美容器具。
  2. 隔壁(67)は弾性を有する素材で形成されており、
    隔壁(67)が、第1ハウジング(24)と第2ハウジング(25)との間で挟持保持されて、電極体(26・27)間のシール体を兼ねている請求項1に記載の美容器具。
  3. 第2ハウジング(25)を間にして、第1ハウジング(24)と、電極体(26・27)へ電流を供給する電流供給構造とが配置されており、
    柱体(70・71)に、その挿入先端側と挿入基端側とを連通する連通孔(73・74)が形成されており、
    柱体(70・71)の連通孔(73・74)を介して電流供給構造から電極体(26・27)へ電流が供給されている請求項1または2に記載の美容器具。
  4. 柱体(70・71)は、弾性を有する素材で軸芯が柱体(70・71)の伸び方向に沿う筒軸状に形成されて、柱体(70・71)の筒軸内部が連通孔(73・74)とされており、
    第2ハウジング(25)に、連通孔(73・74)の内面に接触する状態で挿入される支持体(56・57)が設けられており、該支持体(56・57)は、柱体(70・71)よりも硬質の素材で形成されており、
    各電極体(26・27)と各支持体(56・57)とで各柱体(70・71)が挟持されている請求項3に記載の美容器具。
  5. 支持体(56・57)は、その伸び方向に沿って形成される導出路(62・63)を備えており、
    電流供給構造は、第2ハウジング(25)に対して間隔を置いて配置される供給基板(80)と、該供給基板(80)に設けられた出力端子(81・82)と、各出力端子(81・82)と各電極体(26・27)とをそれぞれ電気的に接続する導電体(84・84)とを含み、
    導電体(84)は、一端が出力端子(81・82)と接触するコイルばね状の付勢部(85)と、該付勢部(85)の他端側に連続して電極体(26・27)に向かって伸びる棒状の当接腕(86)とを備え、該付勢部(85)は第2ハウジング(25)と供給基板(80)との間に配置されており、
    導電体(84)の付勢部(85)が圧縮変形された状態で、当接腕(86)の先端が導出路(62・63)を介して肌接触部(36・38)の底部に圧接されている請求項4に記載の美容器具。
  6. 肌面に電気刺激を付与する刺激ヘッド(2)を備える美容器具であって、
    刺激ヘッド(2)は、肌面に電流を供給する少なくとも一対の電極体(26・27)と、電極体(26・27)がそれぞれ挿通される開口(48・49)が形成された第1ハウジング(24)と、第1ハウジング(24)と蓋合わせ状に配置され、同ハウジング(24)と協働して電極体(26・27)を支持する第2ハウジング(25)と、電極体(26・27)に電流を供給する電流供給構造とを含み、
    電極体(26・27)のそれぞれは、一端に底部を有する有底筒状の肌接触部(36・38)と、他端の開放縁から外向きに延出されるフランジ部(37・39)とを含み、 開口(48・49)に挿通された電極体(26・27)のそれぞれは、肌接触部(36 ・38)が第1ハウジング(24)から外面に突出し、フランジ部(37・39)が第1と第2のハウジング(24・25)の間に位置するように配置されており、
    第2ハウジング(25)に、肌接触部(36・38)の筒内面に接触する状態で挿入される支持体(56・57)が一体に形成され、支持体(56・57)は、その伸び方向に沿って形成される導出路(62・63)を備えており、
    第2ハウジング(25)を間にして、第1ハウジング(24)と電流供給構造とが配置され、電流供給構造は、第2ハウジング(25)に対して間隔を置いて配置される供給基板(80)と、該供給基板(80)に設けられた出力端子(81・82)と、各出力端子(81・82)と各電極体(26・27)とを電気的に接続する導電体(84)とを含み、
    導電体(84)は、一端が出力端子(81・82)と接触するコイルばね状の付勢部(85)と、該付勢部(85)の他端側に連続して電極体(26・27)に向かって伸びる棒状の当接腕(86)とを備え、該付勢部(85)は第2ハウジング(25)と供給基板(80)との間に配置されており、
    導電体(84)の付勢部(85)が圧縮変形された状態で、当接腕(86)の先端が導出路(62・63)を介して肌接触部(36・38)の底部に接触していることを特徴とする美容器具。
  7. 一方の電極体(26)の支持体(56)は筒軸状に形成されており、
    支持体(56)の筒内面から内向きに、肌接触部(36)の底内面と正対する支持腕(60)が片持ち状に突出形成されており、
    温度センサ(87)が、肌接触部(36)の底内面に接触する状態で支持腕(60)に設けられている請求項4から6のいずれかひとつに記載の美容器具。
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