JP7364828B1 - 電解槽ユニット - Google Patents
電解槽ユニット Download PDFInfo
- Publication number
- JP7364828B1 JP7364828B1 JP2023541830A JP2023541830A JP7364828B1 JP 7364828 B1 JP7364828 B1 JP 7364828B1 JP 2023541830 A JP2023541830 A JP 2023541830A JP 2023541830 A JP2023541830 A JP 2023541830A JP 7364828 B1 JP7364828 B1 JP 7364828B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- partition
- slits
- gas
- additional plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims abstract description 273
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims abstract description 126
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims abstract description 94
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 abstract 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 36
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 17
- 238000005868 electrolysis reaction Methods 0.000 description 13
- 239000003792 electrolyte Substances 0.000 description 9
- 238000004581 coalescence Methods 0.000 description 8
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000010936 titanium Substances 0.000 description 7
- KWYUFKZDYYNOTN-UHFFFAOYSA-M Potassium hydroxide Chemical compound [OH-].[K+] KWYUFKZDYYNOTN-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 6
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 description 6
- 150000008044 alkali metal hydroxides Chemical class 0.000 description 5
- 229910001514 alkali metal chloride Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000003014 ion exchange membrane Substances 0.000 description 4
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 4
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 4
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 4
- 229910000975 Carbon steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000010962 carbon steel Substances 0.000 description 3
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 3
- 239000008151 electrolyte solution Substances 0.000 description 3
- 239000002585 base Substances 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 238000005253 cladding Methods 0.000 description 2
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010432 diamond Substances 0.000 description 2
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 2
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 2
- ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N Chlorine atom Chemical compound [Cl] ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 238000007792 addition Methods 0.000 description 1
- 229910052801 chlorine Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000460 chlorine Substances 0.000 description 1
- 238000002788 crimping Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000002360 explosive Substances 0.000 description 1
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
Abstract
Description
「電極室と、前記電極室の上方に配置された気液分離室とを備える電解槽ユニットであって、
前記電極室と前記気液分離室とを区画する区画板には、前記電極室の幅方向に間隔をおいて前記電極室の奥行方向に延びる複数のスリットが形成されており、
前記区画板の上方には付加板が設けられており、前記付加板には、前記幅方向に間隔をおいて前記奥行方向に延びる複数のスリットが形成されている電解槽ユニット」が提供される。
「電極室と、前記電極室の上方に配置された気液分離室とを備える電解槽ユニットであって、
前記電極室と前記気液分離室とを区画する区画板には、前記電極室の幅方向に間隔をおいて前記電極室の奥行方向に延びる複数のスリットが形成されており、
前記区画板の上方には、互いに上下方向に間隔をおいて第1付加板および第2付加板が設けられており、
前記第1付加板および前記第2付加板のそれぞれには、前記幅方向に間隔をおいて前記奥行方向に延びる複数のスリットが形成されている電解槽ユニット」が提供される。
まず、本発明の電解槽ユニットの第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1および図2を参照して説明すると、電解槽ユニット2は、液体の電気分解が行われる電極室4と、電気分解により生じた気体を電解液から分離させるための気液分離室6(図2参照)とを備える。
図2に示すとおり、電極室4は、第1材料から形成された陽極室8と、第2材料から形成された陰極室10とを含む。図示の実施形態においては、陽極室8と陰極室10とは、第1材料の層12aおよび炭素鋼12bを有するクラッド板12を介して接続されている。アルカリ金属塩化物水溶液の電解に適用される場合には、たとえば、第1材料はチタン(Ti)、第2材料はニッケル(Ni)でよい。また、アルカリ金属水酸化物の電解に適用される場合には、第1・第2材料は同一でよく、たとえばニッケル(Ni)が採用され得るとともに、クラッド板12は不要である。
図2に示すとおり、第1材料製(たとえば、チタン製)の陽極室8は、陽極板14と、陽極板14と間隔をおいて配置された第1隔壁16と、陽極板14と第1隔壁16との間に配置された複数の第1リブ18とを含む。
矩形状の陽極板14には、図示していないが、多数の開口が設けられている。開口の形状は任意であり、たとえば、菱形状、扁平な扇形状、スリット状などが挙げられる。多数の開口は千鳥状に配置され得る。
第1隔壁16は、図2に矢印Dで示す奥行方向(D方向)において、陽極板14と間隔をおいて配置されている。図2に示すとおり、第1隔壁16は、図2に矢印Vで示す上下方向(V方向)に延びる主部16aと、主部16aの下端から陽極板14に向かって奥行方向に延びる底面部16bと、底面部16bの先端から下方に延びるフランジ部16cと、フランジ部16cの下端から主部16a側に向かって奥行方向に突出する突出部16dとを有する。
図1に示すとおり、第1リブ18は、幅方向に間隔をおいて複数個設けられている。それぞれの第1リブ18は、上下方向(V方向)に沿って延びている。図2を参照して説明すると、第1リブ18は、陽極板14から第1隔壁16に向かって奥行方向に延びる主部18aと、主部18aの第1隔壁16側の端部から幅方向に突出する複数の接合片18bとを有する。
図2に示すとおり、第2材料製(たとえば、ニッケル製)の陰極室10は、集電体20と、集電体20と間隔をおいて配置された第2隔壁22と、集電体20と第2隔壁22との間に配置された複数の第2リブ24とを含む。
矩形状の集電体20には、陽極板14と同様に、多数の開口(図示していない。)が設けられている。開口の形状は任意であり、たとえば、菱形状、扁平な扇形状、スリット状などが採用され得る。多数の開口の配置は千鳥状でよい。
第2隔壁22は、奥行方向(D方向)において、集電体20と間隔をおいて配置されている。図2に示すとおり、第2隔壁22は、第1隔壁16と同様に、上下方向(V方向)に延びる主部22aと、主部22aの下端から集電体20に向かって奥行方向に延びる底面部22bと、底面部22bの先端から下方に延びるフランジ部22cと、フランジ部22cの下端から主部22a側に向かって奥行方向に突出する突出部22dとを有する。
第2リブ24は、第1リブ18と同じように、幅方向に間隔をおいて複数個設けられており、上下方向(V方向)に沿って延びている。複数の第2リブ24は、幅方向において、複数の第1リブ18の位置に対応する位置に配置されている。第2リブ24は、集電体20から第2隔壁22に向かって奥行方向に延びる主部24aと、主部24aの第2隔壁22側の端部から幅方向に突出する複数の接合片24bとを有する。
クラッド板12は、幅方向に間隔をおいて複数個設けられており、上下方向に沿って延びている。クラッド板12は、第1隔壁16の裏面と第2隔壁22の裏面との間であって、第1リブ18の接合片18bと第2リブ24の接合片24bとに対応する位置に配置されている。
気液分離室6は、陽極室8の上方に配置された陽極側気液分離室30と、陰極室10の上方に配置された陰極側気液分離室32とを有する。陽極側気液分離室30は、チタンなどの第1材料から形成され、陰極側気液分離室32は、ニッケルなどの第2材料から形成されている。
図2および図4を参照して説明すると、陽極側気液分離室30は、第1隔壁16の上端側部分と、第1材料製の第1フランジ部材34とによって形成されている。第1フランジ部材34は、第1隔壁16の上端から奥行方向に延びる天面板36と、天面板36の先端から下方に延びる側壁38と、側壁38の下端から第1隔壁16に向かって奥行方向に延びる区画板40とを含む。なお、図示していないが、天面板36の基端(第1隔壁16側の端部)には、上方に突出する突出片が設けられていてもよい。
区画板40は、陽極室8と陽極側気液分離室30とを区画している。図5に示すとおり、区画板40には、幅方向(W方向)に間隔をおいて奥行方向(D方向)に延びる複数のスリット42が形成されている。複数のスリット42によって、陽極室8から気液分離室30への液体および気体の流通が確保されている。
図4に示すように、区画板40の上面には、側壁38側と第1隔壁16側とに陽極側気液分離室30を奥行方向に分割する縦仕切り板44が設置されており、複数のスリット42は、縦仕切り板44と側壁38との間に設けられている。縦仕切り板44の上端は天面板36の下面よりも低く、縦仕切り板44を越えて、気液分離室30内の液体および気体が移動可能になっている。縦仕切り板44の上端は、横仕切り板45によって側壁38に連結されており、横仕切り板45には、液体および気体の移動を許容するための複数の開口45aが形成されている。
図示していないが、天面板36の幅方向両端部は、第1隔壁16の側面部によって閉塞されている。第1隔壁16の側面部の一方には、陽極側気液分離室30から液体および気体を排出するための排出ノズル46(図1参照)が付設されている。
図4に示すとおり、陰極側気液分離室32は、第2隔壁22の上端側部分と、第2材料製の第2フランジ部材48とによって形成されている。第2フランジ部材48は、第2隔壁22の上端から奥行方向に延びる天面板50と、天面板50の先端から下方に延びる側壁52と、側壁52の下端から第2隔壁22に向かって奥行方向に延びる区画板54とを含む。なお、図示していないが、天面板50の基端(第2隔壁22側の端部)には、上方に突出する突出片が設けられていてもよい。
区画板54は、陰極室10と陰極側気液分離室32とを区画している。区画板54には、幅方向に間隔をおいて奥行方向に延びる複数のスリット56が形成されている。複数のスリット56によって、陰極室10から気液分離室32への液体および気体の流通が確保されている。
区画板54の上面には、側壁52側と第2隔壁22側とに陰極側気液分離室32を奥行方向に分割する縦仕切り板58が接合されており、複数のスリット56は、縦仕切り板58と側壁52との間に設けられている。縦仕切り板58の上端は天面板50の下面よりも低く、縦仕切り板58を越えて、気液分離室32内の液体および気体が移動可能になっている。縦仕切り板58の上端は、横仕切り板59によって側壁52に連結されており、横仕切り板59には、液体および気体の移動を許容するための複数の開口59aが形成されている。
図示していないが、天面板50の幅方向両端部は、第2隔壁22の側面部によって閉塞されている。第2隔壁22の側面部の一方には、陰極側気液分離室32から液体および気体を排出するための排出ノズル60(図1参照)が付設されている。
図2に示すように、電解槽ユニット2の下部には、中空の断面角形の下部フレーム62が設けられている。下部フレーム62は、ステンレス鋼等の適宜の金属材料から形成され得る。下部フレーム62には、上下方向に貫通する2個の貫通穴(図示していない。)が設けられている。
下部フレーム62の一方の貫通穴には、陽極室8に原料液体を供給するための供給ノズル64(図1および図2参照)が装着されている。また、下部フレーム62の他方の貫通穴には、陰極室10に原料液体を供給するための供給ノズル66(図1参照)が装着されている。なお、図示していないが、電解槽ユニット2の幅方向両側端部には、サイドフレームが設けられている。
電解槽を組み立てる際は、上述の電解槽ユニット2を多数準備し、陽極板14と陰極板28とが向かい合うように多数の電解槽ユニット2を奥行方向に並べるとともに、陽極板14と陰極板28との間にイオン交換膜または隔膜(図示していない。)を配置する。そして、油圧プレス装置などによって奥行方向両側から多数の電解槽ユニット2をプレスする。また、供給ノズル64、66および排出ノズル46、60にホースなどの流路部材を接続する。
電解槽において電気分解を行う際は、供給ノズル64を介して陽極室8に原料液体を供給するとともに、供給ノズル66を介して陰極室10に原料液体を供給する。そして、陽極板14および陰極板28に電圧を印加すると、陽極室8および陰極室10において、気体が発生し、多数の気泡を含む電解液が生成される。
次に、本発明の電解槽ユニットの第2実施形態について、図6および図7を参照しつつ説明する。なお、第2実施形態においては、第1実施形態と同一の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を付し説明を省略する。
図6に示すとおり、第2実施形態の電解槽ユニット68においては、陽極室8と気液分離室30とを区画する区画板40の上方に第1材料製(たとえば、チタン製)の付加板70が設けられている。付加板70の奥行方向片側端部は側壁38に接し、付加板70の奥行方向他側端部は第1隔壁16に接している。
図7に示すとおり、付加板70には、幅方向(W方向)に間隔をおいて奥行方向(D方向)に延びる複数のスリット72が形成されている。複数のスリット72は、区画板40のスリット42の上方に位置する。区画板40のスリット42および付加板70のスリット72については、下記(a)から(c)までのうち1個以上の条件を充足するのが好ましい。
(a)区画板40のスリット42および付加板70のスリット72は、幅方
向において互い違いに配置されていること(図7(a)、図7(b)
参照)。
(b)付加板70のスリット72の幅W2は、区画板40のスリット42の
幅W1よりも小さいこと(W2<W1、図7(b)参照)。
(c)付加板70のスリット72の数量は、区画板40のスリット42の数
量よりも少ないこと。
図6を参照して説明すると、区画板40と付加板70との間には、側壁38側と第1隔壁16側とに陽極側気液分離室30を奥行方向に分割する第1材料製の仕切り片74が設けられている。仕切り片74の下端は区画板40に接合ないし嵌合され、仕切り片74の上端は付加板70に接合ないし嵌合されている。仕切り片74と側壁38との間に、区画板40のスリット42および付加板70のスリット72が位置している。
付加板70の上面(仕切り片74の直上)には、側壁38側と第1隔壁16側とに気液分離室30を奥行方向に分割する第1材料製の縦仕切り板76が接合ないし嵌合されている。縦仕切り板76の上端は天面板36の下面よりも低く、縦仕切り板76を越えて、気液分離室30内の液体および気体が移動可能になっている。縦仕切り板76の上端は、横仕切り板77によって側壁38に連結されており、横仕切り板77には、液体および気体の移動を許容するための複数の開口77aが形成されている。
陰極室10と気液分離室32とを区画する区画板54の上方には、第2材料製(たとえば、ニッケル製)の付加板80が設けられている。付加板80の奥行方向片側端部は側壁52に接し、付加板80の奥行方向他側端部は第2隔壁22に接している。
図示していないが、付加板80にも、陽極側の付加板70と同様に、幅方向に間隔をおいて奥行方向に延びる複数のスリットが形成されている。複数のスリットは、区画板54のスリット56の上方に位置する。区画板54のスリット56および付加板80のスリットについても、下記(d)から(f)までのうち、1個以上の条件を充足するのが好ましい。
(d)区画板54のスリット56および付加板80のスリットは、幅方向に
おいて互い違いに配置されていること。
(e)付加板80のスリットの幅は、区画板54のスリット56の幅よりも
小さいこと。
(f)付加板80のスリットの数量は、区画板54のスリット56の数量よ
りも少ないこと。
区画板54と付加板80との間には、側壁52側と第2隔壁22側とに陰極側気液分離室32を奥行方向に分割する第2材料製の仕切り片82が設けられている。仕切り片82の下端は区画板54に接合ないし嵌合され、仕切り片82の上端は付加板80に接合ないし嵌合されている。仕切り片82と側壁52との間に、区画板54のスリット56および付加板80のスリットが位置している。
付加板80の上面(仕切り片82の直上)には、側壁52側と第2隔壁22側とに気液分離室32を奥行方向に分割する第2材料製の縦仕切り板84が接合ないし嵌合されている。縦仕切り板84の上端は天面板50の下面よりも低く、縦仕切り板84を越えて、気液分離室32内の液体および気体が移動可能になっている。縦仕切り板84の上端は、横仕切り板85によって側壁52に連結されており、横仕切り板85には、液体および気体の移動を許容するための複数の開口85aが形成されている。
付加板80には、陽極側の付加板70と同じように、気液分離室32内の液体および気体の移動を許容する複数の貫通穴86が設けられている。貫通穴86は、縦仕切り板84と第2隔壁22との間に位置する。
次に、図8および図9を参照して本発明の電解槽ユニットの第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態においても、第1実施形態と同一の構成要素については、第1実施形態と同一の符号を付し説明を省略する。
図8に示すように、第3実施形態の電解槽ユニット88においては、陽極室8と気液分離室30とを区画する区画板40の上方に、互いに上下方向に間隔をおいて第1付加板90および第2付加板92が設けられている。第1・第2付加板90、92は、第1材料製(たとえば、チタン製)である。
図示の実施形態では、第1付加板90の奥行方向片側端部および第2付加板92の奥行方向片側端部は、気液分離室30の側壁38に沿って上下方向に延びる第1材料製の連結片94によって連結されている。連結片94は側壁38に接し、第1・第2付加板90、92の奥行方向他側端部は第1隔壁16に接している。なお、図8を参照することによって理解されるとおり、第3実施形態の側壁38は、連結片94が設けられる部分が外側に若干突出している。突出部分を符号38aで示す。
図9に示すとおり、第1・第2付加板90、92のそれぞれには、幅方向(W方向)に間隔をおいて奥行方向(D方向)に延びる複数のスリット96、98が形成されている。スリット96、98は、区画板40のスリット42の上方に位置する。区画板40のスリット42および第1付加板90のスリット96については、下記(g)から(i)までのうち1個以上の条件を充足するのが好ましい。
(g)区画板40のスリット42および第1付加板90のスリット96は、
幅方向において互い違いに配置されていること(図9、図10参照)
。
(h)第1付加板90のスリット96の幅W2は、区画板40のスリット
42の幅W1よりも小さいこと(W2<W1、図10参照)。
(i)第1付加板90のスリット96の数量は、区画板40のスリット42
の数量よりも少ないこと。
(j)第1付加板90のスリット96および第2付加板92のスリット98
は、幅方向において互い違いに配置されていること(図9、図10参
照)。
(k)第2付加板92のスリット98の幅W3は、第1付加板90のスリッ
ト96の幅W2よりも小さいこと(W3<W2、図10参照)。
(l)第2付加板92のスリット98の数量は、第1付加板90のスリット
96の数量よりも少ないこと。
図示の実施形態においては、図8に示すとおり、区画板40と第1付加板90との間には、側壁38側と第1隔壁16側とに気液分離室30を奥行方向に分割する第1材料製の仕切り片100が設けられている。仕切り片100の下端は区画板40に接合ないし嵌合され、仕切り片100の上端は第1付加板90に接合ないし嵌合されている。仕切り片100と側壁38との間に、区画板40のスリット42および第1付加板90のスリット96が位置している。
(1)区画板40と側壁38の突出部分38aとの間の曲げ部分R1の少な
くとも一部までスリット42が延びていること。
(2)第1付加板90と連結片94との間の曲げ部分R2の少なくとも一部
までスリット96が延びていること。
(3)曲げ部分R1の曲げ半径が、曲げ部分R2の曲げ半径よりも小さいこ
と。
(4)曲げ部分R1と曲げ部分R2との間の隙間よりも、区画板40の平坦
部と第1付加板90の平坦部との間の隙間が小さく、区画板40の平
坦部と第1付加板90の平坦部との間における気液の流通がほとんど
なく、曲げ部分R1と曲げ部分R2との隙間を気液が流通すること。
第1付加板90と第2付加板92との間(仕切り片100の直上)には、側壁38側と第1隔壁16側とに気液分離室30を奥行方向に分割する第1材料製の縦仕切り板102が設けられている。第1縦仕切り板102の下端は第1付加板90に接合ないし嵌合され、第1縦仕切り板102の上端は第2付加板92に接合ないし嵌合されている。第1縦仕切り板102と側壁38との間に、第2付加板92のスリット98が位置している。
第2付加板92の上面(第1縦仕切り板102の直上)には、側壁38側と第1隔壁16側とに気液分離室30を奥行方向に分割する第1材料製の第2縦仕切り板104が接合ないし嵌合されている。第2縦仕切り板104の上端は天面板36の下面よりも低く、第2縦仕切り板104を越えて、気液分離室30内の液体および気体が移動可能になっている。第2縦仕切り板104の上端は、横仕切り板105によって側壁38に連結されており、横仕切り板105には、液体および気体の移動を許容するための複数の開口105aが形成されている。
陰極室10と気液分離室32とを区画する区画板54の上方には、互いに上下方向に間隔をおいて第1付加板110および第2付加板112が設けられている。第1・第2付加板110、112は、第2材料製(たとえば、ニッケル製)である。
図示の実施形態では、第1付加板110の奥行方向片側端部および第2付加板112の奥行方向片側端部は、気液分離室32の側壁52に沿って上下方向に延びる第2材料製の連結片114によって連結されている。連結片114は側壁52に接し、第1・第2付加板110、112の奥行方向他側端部は第2隔壁22に接している。なお、側壁52は、連結片114が設けられる部分が外側に若干突出している。突出部分を符号52aで示す。
図示していないが、第1付加板110には、幅方向(W方向)に間隔をおいて奥行方向(D方向)に延びる複数のスリットが形成されている。また、第2付加板112にも、幅方向(W方向)に間隔をおいて奥行方向(D方向)に延びる複数のスリット118(図8参照)が形成されている。
(m)区画板54のスリット56および第1付加板110のスリットは、幅
方向において互い違いに配置されていること。
(n)第1付加板110のスリットの幅は、区画板54のスリット56の幅
よりも小さいこと。
(o)第1付加板110のスリットの数量は、区画板54のスリット56の
数量よりも少ないこと。
(p)第1付加板110のスリットおよび第2付加板112のスリット11
8は、幅方向において互い違いに配置されていること。
(q)第2付加板112のスリット118の幅は、第1付加板110のスリ
ットの幅よりも小さいこと。
(r)第2付加板112のスリット118の数量は、第1付加板110のス
リットの数量よりも少ないこと。
区画板54と第1付加板110との間には、側壁52側と第2隔壁22側とに気液分離室32を奥行方向に分割する第2材料製の仕切り片120が設けられている。仕切り片120の下端は区画板54に接合ないし嵌合され、仕切り片120の上端は第1付加板110に接合ないし嵌合されている。仕切り片120と側壁52との間に、区画板54のスリット56および第1付加板110のスリットが位置している。なお、仕切り片120は、上記(1)から(4)までに相当する条件が充足される場合には、設けられていなくてもよい。
第1付加板110と第2付加板112との間(仕切り片120の直上)には、側壁52側と第2隔壁22側とに気液分離室32を奥行方向に分割する第2材料製の縦仕切り板122が設けられている。第1縦仕切り板122の下端は第1付加板110に接合ないし嵌合され、第1縦仕切り板122の上端は第2付加板112に接合ないし嵌合されている。第1縦仕切り板122と側壁52との間に、第2付加板112のスリット118が位置している。
第2付加板112の上面(第1縦仕切り板122の直上)には、側壁52側と第2隔壁22側と気液分離室32を奥行方向に分割する第2材料製の第2縦仕切り板124が接合ないし嵌合されている。第2縦仕切り板124の上端は天面板50の下面よりも低く、第2縦仕切り板124を越えて、気液分離室32内の液体および気体が移動可能になっている。第2縦仕切り板124の上端は、横仕切り板125によって側壁52に連結されており、横仕切り板125には、液体および気体の移動を許容するための複数の開口125aが形成されている。
4:電極室
6:気液分離室
8:陽極室
10:陰極室
30:陽極側気液分離室
32:陰極側気液分離室
38:側壁(陽極側)
40:区画板(陽極側)
42:スリット(陽極側)
52:側壁(陰極側)
54:区画板(陰極側)
56:スリット(陰極側)
68:電解槽ユニット(第2実施形態)
70:付加板(陽極側)
72:スリット
80:付加板(陰極側)
88:電解槽ユニット(第3実施形態)
90:第1付加板(陽極側)
92:第2付加板(陽極側)
94:連結片
96:スリット(第1付加板)
98:スリット(第2付加板)
110:第1付加板(陰極側)
112:第2付加板(陰極側)
114:連結片
118:スリット(第2付加板)
Claims (12)
- 電極室と、前記電極室の上方に配置された気液分離室とを備える電解槽ユニットであって、
前記電極室と前記気液分離室とを区画する区画板には、前記電極室の幅方向に間隔をおいて前記電極室の奥行方向に延びる複数のスリットが形成されており、
前記区画板の上方には付加板が設けられており、前記付加板には、前記幅方向に間隔をおいて前記奥行方向に延びる複数のスリットが形成されている電解槽ユニット。 - 前記区画板のスリットおよび前記付加板のスリットは、前記幅方向において互い違いに配置されている、請求項1に記載の電解槽ユニット。
- 前記付加板のスリットの幅は、前記区画板のスリットの幅よりも小さい、請求項1に記載の電解槽ユニット。
- 前記付加板のスリットの数量は、前記区画板のスリットの数量よりも少ない、請求項1に記載の電解槽ユニット。
- 電極室と、前記電極室の上方に配置された気液分離室とを備える電解槽ユニットであって、
前記電極室と前記気液分離室とを区画する区画板には、前記電極室の幅方向に間隔をおいて前記電極室の奥行方向に延びる複数のスリットが形成されており、
前記区画板の上方には、互いに上下方向に間隔をおいて第1付加板および第2付加板が設けられており、
前記第1付加板および前記第2付加板のそれぞれには、前記幅方向に間隔をおいて前記奥行方向に延びる複数のスリットが形成されている電解槽ユニット。 - 前記区画板のスリットおよび前記第1付加板のスリットは、前記幅方向において互い違いに配置されている、請求項5に記載の電解槽ユニット。
- 前記第1付加板のスリットの幅は、前記区画板のスリットの幅よりも小さい、請求項5に記載の電解槽ユニット。
- 前記第1付加板のスリットの数量は、前記区画板のスリットの数量よりも少ない、請求項5に記載の電解槽ユニット。
- 前記第1付加板のスリットおよび前記第2付加板のスリットは、前記幅方向において互い違いに配置されている、請求項5に記載の電解槽ユニット。
- 前記第2付加板のスリットの幅は、前記第1付加板のスリットの幅よりも小さい、請求項5に記載の電解槽ユニット。
- 前記第2付加板のスリットの数量は、前記第1付加板のスリットの数量よりも少ない、請求項5に記載の電解槽ユニット。
- 前記第1付加板および前記第2付加板は、前記気液分離室の側壁に沿って上下方向に延びる連結片によって連結されている、請求項5に記載の電解槽ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023118912A JP2023177353A (ja) | 2022-05-31 | 2023-07-21 | 電解槽ユニット |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022089229 | 2022-05-31 | ||
JP2022089229 | 2022-05-31 | ||
PCT/JP2023/013756 WO2023233799A1 (ja) | 2022-05-31 | 2023-04-03 | 電解槽ユニット |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023118912A Division JP2023177353A (ja) | 2022-05-31 | 2023-07-21 | 電解槽ユニット |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP7364828B1 true JP7364828B1 (ja) | 2023-10-18 |
JPWO2023233799A1 JPWO2023233799A1 (ja) | 2023-12-07 |
JPWO2023233799A5 JPWO2023233799A5 (ja) | 2024-05-14 |
Family
ID=88328423
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023541830A Active JP7364828B1 (ja) | 2022-05-31 | 2023-04-03 | 電解槽ユニット |
JP2023118912A Pending JP2023177353A (ja) | 2022-05-31 | 2023-07-21 | 電解槽ユニット |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023118912A Pending JP2023177353A (ja) | 2022-05-31 | 2023-07-21 | 電解槽ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP7364828B1 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001016398A1 (fr) * | 1999-08-27 | 2001-03-08 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Cellule unitaire destinee a une cuve electrolytique comprenant une solution aqueuse metallique de chlorure alcalin |
JP2002155388A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-05-31 | Fujita Works Co Ltd | 電解槽ユニットの製造方法、電解槽ユニット、電解槽ユニット用リブ、溶接方法、及び溶接システム |
WO2004048643A1 (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-10 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | 複極式ゼロギャップ電解セル |
JP2014009385A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 電解セル及び電解槽 |
JP2016094650A (ja) * | 2014-11-14 | 2016-05-26 | 旭化成株式会社 | 複極式アルカリ水電解セル、及び電解槽 |
-
2023
- 2023-04-03 JP JP2023541830A patent/JP7364828B1/ja active Active
- 2023-07-21 JP JP2023118912A patent/JP2023177353A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001016398A1 (fr) * | 1999-08-27 | 2001-03-08 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Cellule unitaire destinee a une cuve electrolytique comprenant une solution aqueuse metallique de chlorure alcalin |
JP2002155388A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-05-31 | Fujita Works Co Ltd | 電解槽ユニットの製造方法、電解槽ユニット、電解槽ユニット用リブ、溶接方法、及び溶接システム |
WO2004048643A1 (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-10 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | 複極式ゼロギャップ電解セル |
JP2014009385A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 電解セル及び電解槽 |
JP2016094650A (ja) * | 2014-11-14 | 2016-05-26 | 旭化成株式会社 | 複極式アルカリ水電解セル、及び電解槽 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2023177353A (ja) | 2023-12-13 |
JPWO2023233799A1 (ja) | 2023-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3707778B2 (ja) | 塩化アルカリ金属水溶液電解槽用の単位セル | |
JPS6196093A (ja) | 複極隔膜式電解槽 | |
EP0991794B1 (en) | Ion exchange membrane bipolar electrolyzer | |
US10738386B2 (en) | Electrode assembly, electrolysers and processes for electrolysis | |
EP0704556B1 (en) | Bipolar type ion exchange membrane electrolytic cell | |
JPH0657874B2 (ja) | 膜型電解槽 | |
KR100558405B1 (ko) | 이온 교환막 전해조 | |
SK108395A3 (en) | Electrode for gasses generating electrolytic processes and its use | |
JP7364828B1 (ja) | 電解槽ユニット | |
WO2023233799A1 (ja) | 電解槽ユニット | |
US11145881B2 (en) | Gas flow passage formation plate for fuel cell and fuel cell stack | |
US6503377B1 (en) | Electrolysis apparatus for producing halogen gases | |
CN1054403C (zh) | 压滤式电解槽 | |
EP0521386B1 (en) | Electrolyzer and its production | |
US6063257A (en) | Bipolar type ion exchange membrane electrolytic cell | |
JP3770551B2 (ja) | イオン交換膜電解槽 | |
JP3807676B2 (ja) | イオン交換膜電解槽 | |
CA2435571A1 (en) | Electrolysis device | |
JP6499151B2 (ja) | 電解槽 | |
JPH10158875A (ja) | 複極式フィルタープレス型電解槽 | |
WO2023181809A1 (ja) | 電解槽ユニットの製造方法および電解槽ユニット | |
US20100096275A1 (en) | Cathode for Electrolysis Cell | |
TWM651322U (zh) | 電解槽 | |
JP3846201B2 (ja) | 電解槽 | |
EP4234761A1 (en) | Electrolysis cell |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230721 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230721 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20230721 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230815 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230823 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231005 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7364828 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |