JP7364149B2 - 認証式電気錠 - Google Patents

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本発明は、近距離無線通信による認証を行う認証式電気錠に関する。
従来より、ユーザが所持する携帯器との間で無線信号をやり取りして認証を行うことによって、錠の開錠、及び施錠を行う電気錠が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010-101124号公報
ところで、無線信号を用いた認証方式として、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)を用いた認証方式がある。このような電気錠を扉に取り付けた場合、近距離無線通信の読み取りアンテナを扉の表面近くに設ける必要がある。また、このアンテナに近距離無線通信用のデバイスを翳したりタッチしたりし易い位置に、翳したりタッチしたりするためのスペースを設ける必要がある。そのため、電気錠のサイズが大きくなったり、電気錠と別にアンテナを取り付けるスペースが必要になったりする。
本発明の目的は、スペース効率を向上させることが容易な認証式電気錠を提供することである。
本発明に係る認証式電気錠は、略平坦な平坦面を前面に有する略板状形状であって、閉姿勢と開姿勢との間で姿勢変更可能なハンドルと、前記ハンドルの厚み内又は前記ハンドルの背面に配設された近距離無線通信用のアンテナと、前記ハンドルの姿勢変化に応じて、施錠位置と開錠位置との間で進退する、ラッチボルト又はロックボルトであるボルトと、前記アンテナによって近距離無線通信を行う通信部と、前記通信部によって受信された認証データに基づいて認証を行う認証部と、前記認証部による認証結果に基づいて、前記ハンドルの姿勢変化に応じた前記ボルトの進退の禁止と許可とを切り換えるボルト制御部とを備え、前記ハンドルにおける前記アンテナよりも前記前面側の部分は、絶縁材料により構成されている。
この構成によれば、ボルトの進退操作に用いられるハンドルにおけるアンテナよりも前面側の部分は絶縁材料により構成されており、ハンドルの厚み内又はハンドルの背面に配設されたアンテナを用いて近距離無線通信を行うことができるので、元々必要なハンドル以外の場所にアンテナを設置するスペースを設ける必要がない。その結果、スペース効率を向上させることが容易となる。
また、前記ハンドルの厚み内又は前記ハンドルの背面に配置された電極と、前記通信部、前記認証部、及び前記ボルト制御部のうち少なくとも一つを動作させるための電源電圧の供給と遮断とを切り換える電源供給制御部と、前記電源電圧が遮断されている状態で、前記電極の静電容量の変化に基づいて、前記近距離無線通信の対象となるデバイスが前記ハンドルに近接したことを検知する近接検知部とをさらに備え、前記ハンドルにおける前記電極よりも前記前面側の部分は、絶縁材料により構成されており、前記電源供給制御部は、前記近接検知部によって前記近接が検知されたとき、前記電源電圧の供給を開始することが好ましい。
この構成によれば、近距離無線通信の対象となるデバイスがハンドルに近接していないときは、通信部、認証部、及びボルト制御部のうち少なくとも一つに対する電源電圧が遮断され、デバイスがハンドルに近接したときにその少なくとも一つに対する電源電圧が供給されるので、認証式電気錠の消費電力を低減することができる。
また、前記電極は、前記アンテナと並んで配置され、前記静電容量は、前記アンテナと前記電極との間の静電容量であることが好ましい。
この構成によれば、近距離無線通信用のアンテナを、近接検知用の電極として用いることができるので、近接検知用に前記電極と対向する別の電極を別途設ける必要がない。
また、前記ハンドルの厚み内又は前記ハンドルの背面に、前記電極と並んで配置された補助電極をさらに備え、前記ハンドルにおける前記補助電極よりも前記前面側の部分は、絶縁材料により構成されており、前記静電容量は、前記電極と前記補助電極との間の静電容量であってもよい。
この構成によれば、近距離無線通信用のアンテナと、近接検知部とを分離することができるので、近距離無線通信の信号によって近接検知部が誤動作するおそれが低減される。
また、前記ハンドルの背面方向に突出する背面突起と、前記ハンドルの一端近傍において前記平坦面の面方向に沿い、かつ前記ボルトの進退方向と直交する方向に延びる軸を中心に前記ハンドルを揺動変位可能に支持するハンドル支持部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、ハンドルが揺動する方向と、ボルトの進退方向とが一致するので、ハンドルの姿勢変化に応じて、ボルトを施錠位置と開錠位置との間で進退させることが容易である。
また、前記ボルトはラッチボルトであり、前記ラッチボルトを前記施錠位置に向けて付勢する付勢部材をさらに備え、前記ラッチボルトの側面には、当該ラッチボルトの進退方向と直交する方向に延びる係合溝が形成され、前記背面突起の先端近傍には、前記係合溝と係合する係合部が設けられ、前記係合部の前記進退方向の幅は、前記係合溝の幅よりも小さく、前記係合部の前記進退方向の幅と前記係合溝の幅との差は、前記施錠位置と前記開錠位置との間の距離よりも大きいことが好ましい。
この構成によれば、ラッチボルトは、付勢部材によって施錠位置に付勢され、ハンドルの姿勢変更による係合部の後退によって開錠位置に移動する。そして、係合部の進退方向の幅と係合溝の幅との差は、施錠位置と開錠位置との間の距離よりも大きいので、係合部が施錠位置に対応する位置に位置している場合であっても、認証式電気錠が取り付けられた扉を閉めることにより、ラッチボルトが付勢力に抗して後退することができ、ラッチボルトが引っ掛からずに扉を閉めることが可能となる。
また、前記背面突起と係合する係合姿勢と、前記背面突起との係合が解除された解除姿勢との間で姿勢変更可能な係合片と、前記係合片を、前記係合姿勢と前記解除姿勢との間で姿勢変更させるアクチュエータとをさらに備え、前記ボルト制御部は、前記アクチュエータによって前記係合片を姿勢変更させることによって、前記禁止と許可とを切り換えることが好ましい。
この構成によれば、係合片を係合姿勢にしてハンドルを姿勢変更できなくすることによって、ハンドルの姿勢変化に応じたボルトの進退を禁止することができる。
また、前記平坦面と同一面内、又は前記平坦面と略平行に配置されたプレートと、前記プレートを貫通する表示窓と、前記係合片と連結され、前記係合片の姿勢変更と連動して前記プレートの背面側で前記プレートに対して相対移動し、前記係合姿勢と前記解除姿勢とのうち少なくとも一方において、前記表示窓の背面側に位置する表示片とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、係合片が係合姿勢であるか解除姿勢であるか、すなわち認証式電気錠が施錠されているか開錠されているかを、表示窓から見える表示片の状態によって、表示することができる。
このような構成の認証式電気錠は、スペース効率を向上させることが容易である。
本発明の一実施形態に係る認証式電気錠を前面側から見た斜視図である。 図1に示す認証式電気錠を背面側から見た斜視図である。 図2に示す認証式電気錠の分解斜視図である。 ハンドルと背面突起の斜視図である。 図4に示すハンドル及び背面突起の分解斜視図である。 係合片の係合姿勢を説明するための斜視図である。 表示片が解除姿勢のとき、表示窓を前面側から見た図である。 表示片が係合姿勢のとき、表示窓を前面側から見た図である。 ラッチボルトが開錠位置に移動した状態を示す斜視図である。 ハンドルが閉姿勢でラッチボルトが開錠位置に移動した状態を示す斜視図である。 図1に示す認証式電気錠の電気的構成の一例を示すブロック図である。 図5に示すアンテナ基板の平面図である。 図11に示す認証式電気錠の動作の一例を示すフローチャートである。 図11に示す認証式電気錠の動作の一例を示すフローチャートである。 図11に示す認証式電気錠の動作を説明するためのタイミング図である。 図11に示す認証式電気錠の変形例を示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。各図には、適宜XYZ直交座標軸を示している。
図1は、本発明の一実施形態に係る認証式電気錠を前面側から見た斜視図である。+Xは認証式電気錠1の前面側、-Xは認証式電気錠1の背面側、+Yは認証式電気錠1の左方向、-Yは認証式電気錠1の右方向、+Zは認証式電気錠1の上方、-Zは認証式電気錠1の下方を示している。
図1に示す認証式電気錠1は、プレート1aと、ハンドル2とを備えている。プレート1aは、略矩形の板状形状を有している。プレート1aには、略矩形状に凹没する凹部1bが設けられている。凹部1b内の-Y側約1/2の領域に、ハンドル2が取り付けられている。これにより、凹部1bの+Y側からハンドル2の裏側にユーザが指を差し入れて、ハンドル2を手前に引き出す操作がし易くなっている。
プレート1aには、表示窓1cが形成されている。表示窓1cから、プレート1aの背面側に配置された表示片3aが見えるようになっている。
ハンドル2は、略矩形の板状形状を有している。ハンドル2の前面は、略平坦な平坦面2aとなっている。ハンドル2は、平坦面2aがプレート1aの前面と面一になる閉姿勢と、平坦面2aが凹部1bから突出する開姿勢との間で姿勢変更可能とされている。なお、平坦面2aは、閉姿勢でプレート1aの前面と面一になる例に限らない。プレート1aの前面と平坦面2aとは、閉姿勢で平行に段差が生じていてもよい。あるいは、プレート1aの前面と平坦面2aとは、閉姿勢で平行でなくてもよい。
図2は、図1に示す認証式電気錠1を背面側から見た斜視図である。認証式電気錠1は、その背面側に、主に、係合片3、表示片3a、ラッチボルト4、アクチュエータ5、及びボルトガイド1e,1fを備えている。
凹部1bの底壁裏側には、有底筒状のボルトガイド1eと、矩形枠状のボルトガイド1fとが配設されている。ボルトガイド1e,1fは、ラッチボルト4を進退可能に保持する。Y軸方向がラッチボルト4の進退方向に相当し、+Y方向が進行方向、-Y方向が後退方向に相当している。
ラッチボルト4が、+Y方向に突出した位置が施錠位置、-Y方向に後退した位置が開錠位置となっている。ラッチボルト4の前面側側面には、ラッチボルト4の進退方向と直交するZ方向に延びる係合溝4aが形成されている。係合溝4aの進退方向(Y軸方向)の幅は、幅W1となっている(図3参照)。
ボルトガイド1eの底部と、ラッチボルト4の基端部との間には、コイルスプリング8(付勢部材)が配設されている。コイルスプリング8は、ラッチボルト4を、+Y方向すなわち施錠位置に向けて付勢する。
図3は、図2に示す認証式電気錠1の分解斜視図である。図4は、ハンドル2と背面突起21,22の斜視図である。ハンドル2のZ軸方向両端部には、背面方向に略壁状に突出する背面突起21,22が設けられている。背面突起21,22の+Y側の縁部は、ハンドル2の+Y側縁部から、平坦面2aに対して略垂直に延びている。
背面突起21,22の-Y側の縁部は、ハンドル2の-Y側縁部から、背面突起21,22の頂部21a,22aに向かって傾斜して延びている。背面突起21における、-Y側の傾斜した縁部には、+Y方向に切り欠かれた切欠溝21bが形成されている。
図5は、図4に示すハンドル2及び背面突起21,22の分解斜視図である。ハンドル2は、略板状のハンドル本体201と、略矩形板状のアンテナ基板202と、カバープレート203とが積層されて構成されている。ハンドル本体201の背面にアンテナ基板202が取り付けられ、アンテナ基板202を覆うようにカバープレート203がハンドル本体201にネジ204,204でネジ止めされて取り付けられている。
アンテナ基板202は、例えばプリント配線基板であり、ループ状のアンテナ15と、略L字形の電極16とが所定の間隔を空けて、同一平面内で対向するように設けられている。これにより、ハンドル2の厚み内に、アンテナ15と電極16とが配置されている。
ハンドル本体201及びカバープレート203は、例えば樹脂やセラミック等の絶縁材料により構成されている。その結果、ハンドル2における、アンテナ15及び電極16の前面(+X)側は、絶縁材料のハンドル本体201となるので、アンテナ15による近距離無線通信用の無線信号の送受信、及び電極16による静電容量の検知が、ハンドル本体201によって妨げられるおそれが低減される。
なお、カバープレート203は、必ずしも絶縁材料でなくてもよいが、無線信号の送受信、及び静電容量の検知に与える影響をより低減する観点から、カバープレート203も絶縁材料で構成されることが、より好ましい。
なお、例えばハンドル2をモールド成形によって形成し、アンテナ15及び電極16を、ハンドル2の厚み内に埋め込み成形してもよい。この場合、アンテナ15及び電極16の前面(+X)側及び背面(-X)側を、絶縁材料とすることができる。
あるいは、カバープレート203を備えず、ハンドル本体201をそのままハンドルとしてもよい。そして、ハンドルであるハンドル本体201の背面に、アンテナ基板202が配置された構成としてもよい。
凹部1bの底壁には、背面突起21,22に対応する位置に、一対の開口部1d,1dが形成されている(図2、図3参照)。開口部1d,1dから、背面突起21,22が凹部1bの底壁背面側に、突出するようになっている。
プレート1aの背面又は凹部1bの底壁の背面には、背面方向に突出するブラケット9が立設されている。
アクチュエータ5は、ブラケット9に、例えばネジ9aによって取り付けられている。アクチュエータ5は、例えばラッチングソレノイドである。アクチュエータ5は、外部復帰ばねによって復帰する単安定型のラッチングソレノイドであってもよい。
係合片3は、略Y軸方向に長尺の板状部材である。係合片3の-Y側端部がネジ12によって、プレート1aの背面又は凹部1bの底壁に、揺動可能に軸支されている。係合片3の略中央部にアクチュエータ5のプランジャ7の先端が連結されている。これにより、アクチュエータ5がプランジャ7を進退させると、係合片3が、係合姿勢と、解除姿勢との間で姿勢変更する。
係合姿勢では、ハンドル2が閉姿勢における切欠溝21bに、係合片3の+Y側端部が係合してハンドル2をロックする(図6参照)。これにより、認証式電気錠1が施錠される。解除姿勢では、切欠溝21bから係合片3の+Y側端部が離脱して、ハンドル2が開姿勢に姿勢変更可能となる(図2参照)。
表示片3aは、係合片3に連結されて延び、係合片3の姿勢変更と連動してプレート1aの背面側でプレート1aに対して相対移動する。表示片3aは、係合姿勢と解除姿勢とのいずれにおいても表示窓1cの背面側に位置する。
図7は、表示片3aが解除姿勢のとき、表示窓1cを前面側から見た図である。図8は、表示片3aが係合姿勢のとき、表示窓1cを前面側から見た図である。表示片3aの前面には、開錠を示す開錠マーク3bと、施錠を示す施錠マーク3cとが表示されている。そして、表示片3aが解除姿勢のとき開錠マーク3bが表示窓1cの背面側に位置し、表示片3aが係合姿勢のとき施錠マーク3cが表示窓1cの背面側に位置する。
これにより、認証式電気錠1が開錠されているとき、表示窓1cから開錠マーク3bが見え、認証式電気錠1が施錠されているとき、表示窓1cから施錠マーク3cが見えるので、ユーザが表示窓1cから見えるマークによって、認証式電気錠1が開錠されているか、施錠されているかを確認することができる。
なお、表示片3aは、係合姿勢と解除姿勢とのいずれにおいても表示窓1cの背面側に位置する例に限らない。表示片3aは、係合姿勢と解除姿勢とのいずれか一方において、表示窓1cの背面側に位置し、表示窓1cから表示片3aが見えるか否かによって、認証式電気錠1が開錠されているか施錠されているかを示すものであってもよい。
ハンドル2は、背面突起21,22の基端部近傍に設けられた貫通孔10a,10aを貫通するハンドル支持棒10(ハンドル支持部)を中心にして揺動変位可能とされている。ハンドル支持棒10は、ハンドル2の+Y側端部近傍において平坦面2aの面方向に沿い、かつラッチボルト4の進退方向と直交する方向に延びるように、凹部1bの+Z側及び-Z側の両側壁によって軸支されている。
なお、ハンドル支持部は、棒状の部材でなくてもよい。例えば、ハンドル2は、背面突起21,22の基端部近傍に設けられた凹部又は凸部によって、凹部1bの側壁に枢支されていてもよい。このように枢支されることによって、ハンドル2の+Y側端部近傍において平坦面2aの面方向に沿い、かつラッチボルト4の進退方向と直交する方向に延びる仮想軸を中心に、ハンドル2が揺動変位可能とされていてもよい。
ハンドル2の、頂部21a近傍と頂部22a近傍との間には、係合溝4aと係合する係合棒11(係合部)が架け渡されている。係合棒11のY軸方向の幅はW2とされている。係合棒11の幅W2は、係合溝4aの幅W1よりも小さい。幅W2と幅W1との差は、ラッチボルト4の施錠位置と開錠位置との間の距離よりも大きい。
これにより、ユーザがハンドル2を引き出して開姿勢にすると、背面突起21,22がハンドル支持棒10を支点に回動し、係合棒11が係合溝4aと係合しつつ-Y方向へ移動する。その結果、ラッチボルト4がコイルスプリング8の付勢力に抗して開錠位置へ移動し、認証式電気錠1のロックが解除される(図9参照)。
また、ユーザがハンドル2から手を離すと、コイルスプリング8の付勢力によってラッチボルト4が施錠位置へ移動し、認証式電気錠1が仮締め状態となる。ラッチボルト4が施錠位置へ移動すると、係合溝4aと係合している係合棒11が+Y方向へ移動し、背面突起21,22がハンドル支持棒10を支点にして揺動変位する。その結果、ハンドル2が閉姿勢に姿勢変更する(図2参照)。
また、係合棒11の幅W2が係合溝4aの幅W1よりも小さく、幅W2と幅W1との差が、ラッチボルト4の施錠位置と開錠位置との間の距離よりも大きいので、ハンドル2が閉姿勢で係合片3が切欠溝21bに係合している状態でも、認証式電気錠1が取り付けられた扉を閉じることによって、ラッチボルト4が開錠位置に移動し、扉を閉じることができる(図10参照)。
図11は、図1に示す認証式電気錠1の電気的構成の一例を示すブロック図である。図11に示す認証式電気錠1は、アンテナ15、電極16、通信部17、制御部18、近接検知部19、駆動部20、電池B(電源)、スイッチング素子SW(電源供給制御部)、及びアクチュエータ5を備えている。
図12は、図5に示すアンテナ基板202の平面図である。アンテナ15の一端は、コネクタCNを介して回路グラウンド及び通信部17と接続され、アンテナ15の他端は、コネクタCNを介して通信部17と接続されている。アンテナ15は、略矩形状に巻回されている。
電極16は、L字形の二辺が、アンテナ15の二辺とそれぞれ対向するように、配置されている。これにより、アンテナ15と電極16との間に、空間を介して静電容量が生じるようにされている。電極16は、コネクタCNを介して近接検知部19と接続されている。
通信部17は、アンテナ15によって近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)を行う通信回路である。通信部17の通信方式としては、例えば、ISO/IEC18092、ISO/IEC21418、FeliCa(登録商標)、Mifare(登録商標)等、種々の近距離無線通信方式を用いることができる。
近距離無線通信の対象となるデバイス(以下、電子キーと称する)は、例えばカードキーやRFID(Radio Frequency IDentification)タグ等、ユーザがハンドル2の平坦面2aに翳したりタッチしたりすることのできる、種々のデバイスであってよい。
近接検知部19は、電極16の静電容量の変化に基づいて、具体的にはアンテナ15と電極16との間の静電容量の変化に基づいて、電子キーが、アンテナ15及び電極16に近接したことを検知する。
アンテナ15及び電極16は、ハンドル2の厚み内又はハンドル本体201の背面に配置されているので、アンテナ15及び電極16に電子キーが近接したことを検知すれば、電子キーがハンドル2に近接したこと、すなわちユーザが電子キーをハンドル2の平坦面2aに翳したりタッチしたりしたことを検知したことになる。
電子キーは、近距離無線通信を行うためのアンテナその他の導体を備えている。そのため、電子キーが平坦面2aに近接すると、アンテナ15と電極16との間の静電容量が変化する。近接検知部19は、この静電容量の変化を検知することによって、電子キーがハンドル2の平坦面2aに近接したことを検知する。近接検知部19としては、例えばMicrochip Technology社製Proximity Detector MTCH101等を用いることができる。
駆動部20は、アクチュエータ5を駆動する駆動電圧を供給するいわゆるドライバ回路である。駆動部20は、制御部18からの制御信号に応じてアクチュエータ5のプランジャ7を進退させる。なお、アクチュエータ5は、係合片3を、係合姿勢と解除姿勢との間で姿勢変更させることができればよく、ソレノイドに限らない。例えば、アクチュエータ5は、モータの駆動力によって、係合片3を係合姿勢と解除姿勢との間で姿勢変更させるものであってもよい。
制御部18は、いわゆるマイクロコンピュータを用いて構成されている。制御部18は、例えば、所定の論理演算を実行するCPU(Central Processing Unit)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部184、及びこれらの周辺回路等を備えている。制御部18は、記憶部184等に記憶された所定の制御プログラムを実行することによって、設定処理部181、認証部182、及びボルト制御部183として機能する。
電池Bは、電源電圧Vbatを動作用電圧として近接検知部19へ出力する。また、電池Bは、電源電圧Vbatを、スイッチング素子SWを介して電源電圧Vswとして、通信部17、制御部18、及び駆動部20へ、これらの動作用電圧として出力する。なお、電源は電池に限らない。しかしながら、電池を電源として用いることによって、認証式電気錠1に電源を供給する配線工事等が不要となるので、電池Bは電源として適している。
スイッチング素子SWは、例えば半導体スイッチング素子であってもよく、リレースイッチであってもよい。スイッチング素子SWは、近接検知部19からの制御信号に応じて、通信部17、制御部18(設定処理部181、認証部182、ボルト制御部183)、及び駆動部20を動作させるための電源電圧Vswの供給と遮断とを切り換える。
近接検知部19は、通常時スイッチング素子SWをオフさせておき、電子キーがハンドル2の平坦面2aに近接したことを検知したとき、予め設定された駆動時間twの間、スイッチング素子SWをオンさせる。駆動時間twは、例えば積分回路の積分定数によって設定されていてもよく、タイマ回路によって計時されてもよい。
これにより、電子キーがハンドル2の平坦面2aに近接したとき、スイッチング素子SWがオンした駆動時間twの間だけ通信部17、制御部18(設定処理部181、認証部182、ボルト制御部183)、及び駆動部20の各部へ、これらの動作用電圧として電源電圧Vswが供給され、これら各部が動作する。
従って、電子キーがハンドル2の平坦面2aに近接した後の駆動時間twの期間を除いて、通信部17、制御部18(設定処理部181、認証部182、ボルト制御部183)、及び駆動部20への電源電圧Vswの供給が遮断されるので、認証式電気錠1の消費電力が減少し、電池Bにより認証式電気錠1を動作させることができる時間を延ばすことができる。
なお、設定処理部181、認証部182、及びボルト制御部183は、それぞれ独立して電源の供給を受ける別個の素子によって構成されていてもよい。スイッチング素子SWは、通信部17、設定処理部181、認証部182、ボルト制御部183、及び駆動部20の各部のすべてについて、電源電圧Vswの供給と遮断とを切り換える例に限らない。スイッチング素子SWは、これら各部の少なくとも一つに対する動作用電源電圧の供給と遮断とを切り換えるものであればよく、その少なくとも一つ以外の各部に対しては、電源電圧Vbatが供給されてもよい。
設定処理部181は、通信部17によって、電子キーから読み取られた、当該電子キーを認証するための認証データ、例えばID(IDentification)を記憶部184に記憶させる。
認証部182は、通信部17によって受信された認証データに基づいて認証を行う。
ボルト制御部183は、認証部182による認証結果に基づいて、ハンドル2の姿勢変化に応じたラッチボルト4の進退の禁止と許可とを切り換える。
次に、上述のように構成された認証式電気錠1の動作について説明する。図13、図14は、図11に示す認証式電気錠1の動作の一例を示すフローチャートである。図15は、図11に示す認証式電気錠1の動作を説明するためのタイミング図である。以下、認証式電気錠1がロッカーの収納扉に取り付けられている場合を例に、説明する。なお、認証式電気錠1は、ロッカーの収納扉に取り付けられる例に限らず、取り付け対象は限定されない。
図13、図15を参照して、まず、ハンドル2が閉姿勢で、認証式電気錠1が施錠されておらず、ロッカーの収納扉がラッチボルト4で仮締めされている状態(図2)での施錠動作について説明する。
ユーザがハンドル2を引き出して開姿勢にすると、係合棒11が-Y方向へ移動し、これに伴ってラッチボルト4が開錠位置に移動することで仮締めが解除され(図9)、収納扉が開く。この状態でユーザが物品をロッカーに収納し、収納扉を閉じると、ラッチボルト4によって収納扉が仮締めされる(図2)(ステップS1)。
次に、ユーザが電子キーをハンドル2の平坦面2aに翳したりタッチしたりすると(ステップS2)、近接検知部19が電子キーのハンドル2への近接を検知し(ステップS3、タイミングT1)、スイッチング素子SWがオンされる(ステップS4、タイミングT2)。スイッチング素子SWがオンすると、通信部17、制御部18、及び駆動部20へ動作用電圧として電源電圧Vswが供給され、通信部17、制御部18、及び駆動部20が動作を開始する。
ハンドル2は、ユーザが操作する部分であるから、ハンドル2に電子キーをハンドル2に翳したりタッチしたりすることは容易である。また、ユーザが手で操作するために必要なハンドル2の厚み内、又はハンドル本体201の背面に、アンテナ基板202が配置されているので、近距離無線通信用のアンテナを設けるためだけのスペースが必要ない。従って、認証式電気錠1は、スペース効率を向上させることが容易である。
次に、通信部17によって電子キーの認証データが近距離無線通信で受信され、設定処理部181によってその認証データが記憶部184に記憶される(ステップS5)。人間が電子キーを翳したりタッチしたりする動作は、認証式電気錠1が動作する処理速度よりも充分遅いから、通信部17は、近接検知部19が電子キーのハンドル2への近接を検知した後、まだ電子キーがハンドル2に近接して近距離無線通信が可能な位置にある期間内に、電子キーの認証データを読み取ることができる。
次に、ボルト制御部183は、アクチュエータ5によって係合片3を係合姿勢に姿勢変更させて施錠する(ステップS6、タイミングT3、図6)。具体的には、ボルト制御部183は、プランジャ7を+Z方向に移動させる施錠電圧VLを、駆動部20からアクチュエータ5へパルス状に出力させる。これにより、係合片3が係合姿勢に姿勢変更して認証式電気錠1が施錠される。
係合片3が係合姿勢に姿勢変更すると、ハンドル2を引き出そうとしても係合片3と切欠溝21bとが干渉してハンドル2を引き出すことができない。その結果、ハンドル2を姿勢変化させることができないので、ハンドル2の姿勢変化に応じたラッチボルト4の進退が禁止される。
次に、タイミングT2から駆動時間twが経過すると、スイッチング素子SWがオフし、処理を終了する(ステップS7、タイミングT4)。これにより、通信部17、制御部18、及び駆動部20への電源電圧Vswの供給が遮断されて待機電力が削減されるので、電池Bを長持ちさせることができる。
駆動時間twは、ステップS4~S6にかかる時間以上に予め設定されている。なお、スイッチング素子SWは、駆動時間twの経過後にオフする例に限られず、例えばボルト制御部183が、ステップS6で係合片3の姿勢変更が完了したタイミングでスイッチング素子SWをオフしてもよい。
次に、図14、図15を参照して、ハンドル2が閉姿勢、係合片3が係合姿勢で、認証式電気錠1が施錠されている状態(図6)での開錠動作について説明する。まず、ユーザが電子キーをハンドル2の平坦面2aに翳したりタッチしたりすると(ステップS11)、近接検知部19が電子キーのハンドル2への近接を検知し(ステップS12、タイミングT11)、スイッチング素子SWがオンされる(ステップS13、タイミングT12)。
スイッチング素子SWがオンすると、通信部17、制御部18、及び駆動部20へ動作用電圧として電源電圧Vswが供給され、通信部17、制御部18、及び駆動部20が動作を開始する。
次に、ステップS5と同様、通信部17によって電子キーの認証データが近距離無線通信で受信される。さらに、通信部17で受信された認証データが、認証部182によって、記憶部184に記憶されている認証データと比較される(ステップS14)。
比較の結果、通信部17で受信された認証データと記憶部184に記憶されている認証データとが一致しなければ(ステップS15でNO)、認証は失敗し、ステップS18へ移行する。
一方、通信部17で受信された認証データと記憶部184に記憶されている認証データとが一致すれば(ステップS15でYES)、認証は成功し、ボルト制御部183は、アクチュエータ5によって係合片3を解除姿勢に姿勢変更させて開錠する(ステップS16、タイミングT13、図2)。具体的には、ボルト制御部183は、プランジャ7を-Z方向に移動させる開錠電圧VUを、駆動部20からアクチュエータ5へパルス状に出力させる。これにより、係合片3が解除姿勢に姿勢変更して認証式電気錠1が開錠され、ハンドル2の姿勢変化に応じたラッチボルト4の進退が許可される。
次に、ユーザがハンドル2を引き出して開姿勢にすると、係合棒11が-Y方向へ移動し、これに伴ってラッチボルト4が開錠位置に移動することで仮締めが解除され(図9)、収納扉が開く。この状態でユーザが物品をロッカーに収納し、収納扉を閉じると、ラッチボルト4によって収納扉が仮締めされる(図2)(ステップS17)。
次に、タイミングT12から駆動時間twが経過すると、スイッチング素子SWがオフし、処理を終了する(ステップS18、タイミングT14)。これにより、通信部17、制御部18、及び駆動部20への電源電圧Vswの供給が遮断されて待機電力が削減されるので、電池Bを長持ちさせることができる。
駆動時間twは、ステップS4~S6にかかる時間以上であって、かつステップS13~S16にかかる時間以上に予め設定されている。なお、スイッチング素子SWは、駆動時間twの経過後にオフする例に限られず、例えばボルト制御部183が、ステップS16で係合片3の姿勢変更が完了したタイミングでスイッチング素子SWをオフしてもよい。
ステップS17とステップS18は実行順序が入れ替わっていてもよく、ステップS17の途中でステップS18が実行されてもよい。
図16は、図11に示す認証式電気錠1の変形例を示すブロック図である。図16に示す認証式電気錠1Aは、認証式電気錠1とは、アンテナ基板202の代わりにアンテナ基板202aを備える点で異なる。アンテナ基板202aは、例えば、略直線状の電極16aと、電極16aと所定の間隔を空けて略平行に直線状に延びる補助電極14とを備えている。
アンテナ15はその両端が通信部17に接続され、電極16aは近接検知部19に接続され、補助電極14は回路グラウンドに接続されている。近接検知部19は、電極16aの静電容量の変化に基づいて、具体的には電極16aと補助電極14との間の静電容量の変化に基づいて、電子キーが、電極16a及び補助電極14に近接したことを検知する。
認証式電気錠1Aによれば、アンテナ15と近接検知部19とが分離され、近距離無線通信の信号が近接検知部19に入力されることがない。その結果、近距離無線通信の信号によって近接検知部19が誤動作するおそれが低減される。一方、認証式電気錠1によれば、補助電極14を設ける必要がないので、アンテナ基板202を小型化することが容易となる。
なお、認証式電気錠1,1Aは、表示片3aを備えていなくてもよい。また、ボルトとしてラッチボルトを用いる例を示したが、ボルトはデッドボルトであってもよい。また、係合片3を係合溝4aと係合させ、ハンドル2を固定することによって施錠する例を示したが、ボルトを固定することによって施錠する構成としてもよい。
また、係合棒11の幅W2が係合溝4aの幅W1よりも小さく、幅W2と幅W1との差がラッチボルト4の施錠位置と開錠位置との間の距離よりも大きい例に限られず、幅W1と幅W2とが、略同じであってもよい。また、電極16,16a、補助電極14、近接検知部19、及びスイッチング素子SWを備えていなくてもよい。
1,1A 認証式電気錠
1a プレート
1b 凹部
1c 表示窓
1d,1d 開口部
1e,1f ボルトガイド
2 ハンドル
2a 平坦面
3 係合片
3a 表示片
3b 開錠マーク
3c 施錠マーク
4 ラッチボルト(ボルト)
4a 係合溝
5 アクチュエータ
7 プランジャ
8 コイルスプリング(付勢部材)
9 ブラケット
10 ハンドル支持棒(ハンドル支持部)
10a 貫通孔
11 係合棒(係合部)
14 補助電極
15 アンテナ
16,16a 電極
17 通信部
18 制御部
19 近接検知部
20 駆動部
21,22 背面突起
21a,22a 頂部
21b 切欠溝
181 設定処理部
182 認証部
183 ボルト制御部
184 記憶部
201 ハンドル本体
202,202a アンテナ基板
203 カバープレート
B 電池
CN コネクタ
SW スイッチング素子(電源供給制御部)
VL 施錠電圧
VU 開錠電圧
Vbat,Vsw 電源電圧
W1,W2 幅
tw 駆動時間

Claims (8)

  1. 略平坦な平坦面を前面に有する略板状形状であって、閉姿勢と開姿勢との間で姿勢変更可能なハンドルと、
    前記ハンドルの厚み内又は前記ハンドルの背面に配設された近距離無線通信用のアンテナと、
    前記ハンドルの姿勢変化に応じて、施錠位置と開錠位置との間で進退する、ラッチボルト又はロックボルトであるボルトと、
    前記アンテナによって近距離無線通信を行う通信部と、
    前記通信部によって受信された認証データに基づいて認証を行う認証部と、
    前記認証部による認証結果に基づいて、前記ハンドルの姿勢変化に応じた前記ボルトの進退の禁止と許可とを切り換えるボルト制御部と、
    前記ハンドルの厚み内又は前記ハンドルの背面に配置された電極と、
    前記通信部、前記認証部、及び前記ボルト制御部のうち少なくとも一つを動作させるための電源電圧の供給と遮断とを切り換える電源供給制御部と、
    前記電源電圧が遮断されている状態で、前記電極の静電容量の変化に基づいて、前記近距離無線通信の対象となるデバイスが前記ハンドルに近接したことを検知する近接検知部とを備え、
    前記ハンドルにおける前記アンテナよりも前記前面側の部分は、絶縁材料により構成され、
    前記ハンドルにおける前記電極よりも前記前面側の部分は、絶縁材料により構成されており、
    前記電源供給制御部は、前記近接検知部によって前記近接が検知されたとき、前記電源電圧の供給を開始し、
    前記電極は、前記アンテナと並んで配置され、
    前記静電容量は、前記アンテナと前記電極との間の静電容量である認証式電気錠。
  2. 略平坦な平坦面を前面に有する略板状形状であって、閉姿勢と開姿勢との間で姿勢変更可能なハンドルと、
    前記ハンドルの厚み内又は前記ハンドルの背面に配設された近距離無線通信用のアンテナと、
    前記ハンドルの姿勢変化に応じて、施錠位置と開錠位置との間で進退する、ラッチボルト又はロックボルトであるボルトと、
    前記アンテナによって近距離無線通信を行う通信部と、
    前記通信部によって受信された認証データに基づいて認証を行う認証部と、
    前記認証部による認証結果に基づいて、前記ハンドルの姿勢変化に応じた前記ボルトの進退の禁止と許可とを切り換えるボルト制御部と、
    前記ハンドルの背面方向に突出する背面突起と、
    前記ハンドルの一端近傍において前記平坦面の面方向に沿い、かつ前記ボルトの進退方向と直交する方向に延びる軸を中心に前記ハンドルを揺動変位可能に支持するハンドル支持部と、
    前記背面突起と係合する係合姿勢と、前記背面突起との係合が解除された解除姿勢との間で姿勢変更可能な係合片と、
    前記係合片を、前記係合姿勢と前記解除姿勢との間で姿勢変更させるアクチュエータとを備え、
    前記ハンドルにおける前記アンテナよりも前記前面側の部分は、絶縁材料により構成され、
    前記ボルト制御部は、前記アクチュエータによって前記係合片を姿勢変更させることによって、前記禁止と許可とを切り換える認証式電気錠。
  3. 前記ハンドルの厚み内又は前記ハンドルの背面に配置された電極と、
    前記通信部、前記認証部、及び前記ボルト制御部のうち少なくとも一つを動作させるための電源電圧の供給と遮断とを切り換える電源供給制御部と、
    前記電源電圧が遮断されている状態で、前記電極の静電容量の変化に基づいて、前記近距離無線通信の対象となるデバイスが前記ハンドルに近接したことを検知する近接検知部とをさらに備え、
    前記ハンドルにおける前記電極よりも前記前面側の部分は、絶縁材料により構成されており、
    前記電源供給制御部は、前記近接検知部によって前記近接が検知されたとき、前記電源電圧の供給を開始する請求項2記載の認証式電気錠。
  4. 前記電極は、前記アンテナと並んで配置され、
    前記静電容量は、前記アンテナと前記電極との間の静電容量である請求項1又は3記載の認証式電気錠。
  5. 前記ハンドルの背面方向に突出する背面突起と、
    前記ハンドルの一端近傍において前記平坦面の面方向に沿い、かつ前記ボルトの進退方向と直交する方向に延びる軸を中心に前記ハンドルを揺動変位可能に支持するハンドル支持部とをさらに備える請求項1記載の認証式電気錠。
  6. 前記ボルトはラッチボルトであり、
    前記ラッチボルトを前記施錠位置に向けて付勢する付勢部材をさらに備え、
    前記ラッチボルトの側面には、当該ラッチボルトの進退方向と直交する方向に延びる係合溝が形成され、
    前記背面突起の先端近傍には、前記係合溝と係合する係合部が設けられ、
    前記係合部の前記進退方向の幅は、前記係合溝の幅よりも小さく、
    前記係合部の前記進退方向の幅と前記係合溝の幅との差は、前記施錠位置と前記開錠位置との間の距離よりも大きい請求項2又は記載の認証式電気錠。
  7. 前記背面突起と係合する係合姿勢と、前記背面突起との係合が解除された解除姿勢との間で姿勢変更可能な係合片と、
    前記係合片を、前記係合姿勢と前記解除姿勢との間で姿勢変更させるアクチュエータとをさらに備え、
    前記ボルト制御部は、前記アクチュエータによって前記係合片を姿勢変更させることによって、前記禁止と許可とを切り換える請求項又はに記載の認証式電気錠。
  8. 前記平坦面と同一面内、又は前記平坦面と略平行に配置されたプレートと、
    前記プレートを貫通する表示窓と、
    前記係合片と連結され、前記係合片の姿勢変更と連動して前記プレートの背面側で前記プレートに対して相対移動し、前記係合姿勢と前記解除姿勢とのうち少なくとも一方において、前記表示窓の背面側に位置する表示片とをさらに備える請求項2又は記載の認証式電気錠。
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