JP7029694B2 - 電気錠制御装置、電気錠制御システム、電気錠システム、および電気錠付戸 - Google Patents

電気錠制御装置、電気錠制御システム、電気錠システム、および電気錠付戸 Download PDF

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Description

本開示は、電気錠制御装置、電気錠制御システム、電気錠システム、および電気錠付戸に関する。より詳細には、本開示は、戸に設けられた電気錠を制御する電気錠制御装置、電気錠制御システム、電気錠システム、および電気錠付戸に関する。
従来、扉を電動で施錠および解錠する電気錠と、電気錠を施錠するように制御する制御部とを備えた閉扉システムがあった(例えば特許文献1参照)。この閉扉システムでは、電気錠を施解錠するための鍵としての情報記録媒体から情報を読み取るための情報読取装置と、電気錠装置とが扉に設けられている。
特開2014-118757号公報
特許文献1の閉扉システム(電気錠システム)では、扉(戸)に情報読取装置と電気錠装置とが取り付けられている。ここで、扉の内部において電気錠装置(電気錠制御装置)の上側に、電気錠装置に電力を供給する電池が配置されていると、電池の液漏れが発生した場合に電池から漏れた液体が電気錠装置に付着して不具合が発生する可能性がある。
本開示の一態様の電気錠制御装置は、戸に組み込まれる筐体と、電気錠を制御する制御回路とを備える。前記筐体は、前記制御回路を収納する第1収納部と、前記制御回路に給電するための電池を収納する第2収納部とを有する。設置状態において前記第1収納部が前記第2収納部の下に位置するように、前記第1収納部および前記第2収納部が前記筐体に設けられる。前記設置状態は、前記筐体が前記戸に組み込まれ、建物に設けられた枠体に前記戸が設置された状態である。前記筐体が、前記設置状態において前記電池の下端と前記制御回路との間に配置される壁部を有する。前記壁部は、前記第2収納部と対向する部位に、前記第1収納部側に凹んだ凹部を有する。前記筐体の少なくとも一部は、前記設置状態において前記戸における前記枠体側の表面に露出する。前記筐体は、前記戸における前記枠体側の表面に露出する部位に、前記電池を前記第2収納部に挿入するための開口部を有する。前記設置状態において、前記凹部の底面が、前記開口部の下端よりも下方に位置する。
本開示の一態様の電気錠制御装置は、戸に組み込まれる筐体と、電気錠を制御する制御回路とを備える。前記筐体は、前記制御回路を収納する第1収納部と、前記制御回路に給電するための電池を収納する第2収納部とを有する。設置状態において前記第1収納部が前記第2収納部の下に位置するように、前記第1収納部および前記第2収納部が前記筐体に設けられる。前記設置状態は、前記筐体が前記戸に組み込まれ、建物に設けられた枠体に前記戸が設置された状態である。前記筐体が、前記設置状態において前記電池の下端と前記制御回路との間に配置される壁部を有する。前記壁部は、前記第2収納部と対向する部位に、前記第1収納部側に凹んだ凹部を有する。前記筐体には、前記筐体の外部と前記凹部との間で前記筐体を貫通する筐体貫通部を有する。
本開示の一態様の電気錠制御装置は、戸に組み込まれる筐体と、電気錠を制御する制御回路とを備える。前記筐体は、前記制御回路を収納する第1収納部と、前記制御回路に給電するための電池を収納する第2収納部とを有する。設置状態において前記第1収納部が前記第2収納部の下に位置するように、前記第1収納部および前記第2収納部が前記筐体に設けられる。前記設置状態は、前記筐体が前記戸に組み込まれ、建物に設けられた枠体に前記戸が設置された状態である。前記筐体が、前記設置状態において前記電池の下端と前記制御回路との間に配置される壁部を有する。前記壁部における前記凹部の底面であって、前記設置状態において前記制御回路の上に位置しない部位には、前記壁部を上下方向に貫通する壁貫通部を有する。
本開示の一態様の電気錠制御システムは前記電気錠制御装置と受付装置とを備える。前記受付装置は、前記電気錠の施錠および解錠の少なくとも一方のための情報の入力を受け付ける。
本開示の一態様の電気錠システムは前記電気錠制御システムと前記電気錠とを備える。前記電気錠は、前記戸の施錠および解錠の少なくとも一方を行う。
本開示の一態様の電気錠付戸は、前記電気錠システムと、前記電気錠システムが取り付けられる戸本体と、を備える。
本開示によれば、電池の液漏れによって不具合が発生する可能性を低減できる電気錠制御装置、電気錠制御システム、電気錠システム、および電気錠付戸を提供することができる。
図1は、本開示の実施形態1に係る電気錠制御装置が戸に組み込まれた状態の斜視図である。 図2は、同上の電気錠制御装置が組み込まれた戸の外観斜視図である。 図3は、同上の電気錠制御装置を含む電気錠システムのブロック図である。 図4は、同上の電気錠制御装置が戸に組み込まれた状態を前側から見た断面図である。 図5は、本開示の実施形態1の変形例1に係る電気錠制御装置が戸に組み込まれた状態を前側から見た断面図である。 図6は、本開示の実施形態1の変形例2に係る電気錠制御装置が戸に組み込まれた状態を前側から見た断面図である。 図7は、本開示の実施形態1の変形例3に係る電気錠制御装置が戸に組み込まれた状態の外観斜視図である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る電気錠制御装置2の概要について、図1~図4を参照して説明する。
本実施形態に係る電気錠制御装置2は、戸100に組み込まれる筐体60(図1および図2参照)と、電気錠4(4A,4B)を制御する制御回路21(図3参照)とを備える。
筐体60は第1収納部61と第2収納部62とを有する。
第1収納部61は、制御回路21を収納する。
第2収納部62は、制御回路21に給電するための電池25を収納する。
第1収納部61および第2収納部62は、設置状態(図1および図2参照)において、第1収納部61が第2収納部62の下に位置するように、筐体60に設けられる。ここで、設置状態とは、筐体60が戸100に組み込まれ、建物120に設けられた枠体130に戸100が設置された状態である。
筐体60は、設置状態において電池25の下端と制御回路21との間に配置される壁部63を有する。本実施形態では第2収納部62に複数(例えば4本)の電池25が収納されている。壁部63は、最も下側にある電池25の下端と制御回路21との間に配置される。
本実施形態では、電池25で液漏れが発生したとしても、電池25から漏れた液体(電解液等)を壁部63で受けることで、電池25から漏れた液体が制御回路21に付着しにくくなる。したがって、電池25の液漏れが発生した場合でも、電池25から漏れた液体によって不具合が発生する可能性を低減できる。
(2)詳細
実施形態1に係る電気錠制御装置2、電気錠制御システム1、および電気錠システム10について図面を参照して詳しく説明する。
電気錠システム10は、電気錠制御システム1と、電気錠4(4A,4B)とを備える。電気錠4(4A,4B)は、戸100の施錠および解錠の少なくとも一方を行う。
電気錠制御システム1は、電気錠制御装置2と、受付装置3とを備える。受付装置3は、電気錠4(4A,4B)の施錠および解錠の少なくとも一方のための情報の入力を受け付ける。受付装置3は、ユーザの操作に応じた操作情報の入力を受け付ける。また、受付装置3は、ユーザが所持する鍵装置5から鍵情報の入力を受け付ける。ここにおいて、ユーザは、例えば建物120の住人であって、鍵装置5を所持する住人である。
また、戸(電気錠付戸)100は、電気錠システム10と、電気錠システム10が取り付けられる戸本体101と、を備える。
戸100は、建物(例えば住宅など)120の開口部(例えば玄関など)を開閉する開閉部材である。本実施形態の戸100は、図2に示すように、枠体130に対して回転可能な状態で支持された開き戸である。以下の説明において、特に断りが無い場合、図1において、戸100の幅方向(短手方向)を左右方向といい、上下方向および左右方向とそれぞれ直交する方向を前後方向という。また、前後方向において戸100から建物120の外側を向く方向を前方といい、前後方向において戸100から建物120の内側を向く方向を後方という。なお、図1等において方向を示す矢印は説明のために図示しているだけで、実際には存在しない。
戸100の前面にはハンドル110が設けられている。戸100にはハンドル110の上側および下側にシリンダー錠41A,41Bが設けられている。戸100には、シリンダー錠41Aを電動で解錠又は施錠する電気錠4Aと、シリンダー錠41Bを電動で解錠又は施錠する電気錠4Bとが設けられている。戸100の前面には、ハンドル110の上側に受付装置3が設けられている。また、戸100には、受付装置3の上側に、受付装置3が受け付けた情報に基づいて電気錠4A,4Bを制御する電気錠制御装置2が取り付けられている。なお、以下の説明において電気錠4A,4Bを特に区別せずに説明する場合は電気錠4と記載する。
以下、各部の構成及び動作について詳細に説明する。
(2.1)鍵装置
鍵装置5は、電気錠4の解錠および施錠の少なくとも一方を行うためにユーザによって使用される。鍵装置5は、例えばスマートフォンのような携帯端末、ユーザが所持する鞄などに収納又は取付可能な電子タグ、およびIC(Integrated Circuit)カード等である。本実施形態では、鍵装置5は、例えば携帯端末であり、鍵側制御部51と、鍵側通信部52と、鍵側操作部53と、鍵側記憶部54と、表示部55と、を備えている。
鍵側制御部51は、例えば、プロセッサおよびメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、鍵側制御部51は、プロセッサおよびメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが鍵側制御部51として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
鍵側通信部52は、例えば、アンテナと、通信回路と、を有している。鍵側通信部52は、受付装置3の錠側通信部31との間で、例えば電波を媒体とする無線通信を行う。無線通信にて使用する周波数帯域は、例えば、420MHz帯、920MHz帯、2.4GHz帯などである。鍵側通信部52は、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)の規格に準拠した無線通信を行うように構成されている。なお、鍵側通信部52の通信方式はBLEに限定されず、ZigBee(登録商標)などの規格に準拠した通信方式でもよい。鍵側通信部52は、受付装置3から送信されるビーコン信号を受信する。鍵側通信部52は、ビーコン信号を受信すると、ビーコン信号を受信したことを通知するビーコン応答を受付装置3へ送信する。つまり、鍵側通信部52は、信号の送信機能および受信機能を有しており、受付装置3との間で双方向の通信を行うように構成されている。鍵装置5からのビーコン応答を受付装置3が受信することにより、鍵装置5の認証を行うための認証通信が受付装置3と鍵装置5との間で開始される。
鍵側操作部53は、ユーザによる操作入力を受け付ける機能を有している。本実施形態では、鍵側操作部53は、表示部55を構成するディスプレイ装置に設けられたタッチパネルを有している。タッチパネルは、静電容量方式、感圧式などのタッチセンサを有する。ユーザが表示部55のディスプレイ装置に触れる操作(タップ操作、スワイプ操作等)を行うと、鍵側操作部53は、操作に応じた信号を鍵側制御部51に出力する。なお、鍵側操作部53は、例えば鍵装置5のケースに設けられた押釦スイッチで構成されていてもよいし、鍵装置5のケースに設けられたレバーで構成されていてもよい。
鍵側記憶部54は、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read-Only Memory)のような電気的に書き換え可能な不揮発性メモリを備える。鍵側記憶部54は、鍵装置5に割り当てられた個別の識別情報、および電気錠制御システム1から付与された鍵情報等を記憶する。また、鍵側記憶部54には、鍵装置5のコンピュータシステムが実行するプログラムが記憶されている。このプログラムは、予めメモリに記憶されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。本実施形態のように、鍵装置5がスマートフォンであれば、鍵側記憶部54には、ユーザが任意にインストールしたアプリケーションが記憶されていてもよい。
表示部55は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の薄型ディスプレイ装置である。表示部55は、鍵側制御部51によって表示内容が制御される。
(2.2)受付装置
受付装置3は、電気錠4(4A,4B)の施錠および解錠の少なくとも一方のための情報の入力を受け付ける。
受付装置3は、錠側通信部31と、錠側操作部32と、を備える。
錠側通信部31は、例えば、アンテナと、通信回路と、を有している。錠側通信部31は、ユーザが使用する鍵装置5との間で、例えば電波を媒体とする無線通信を行う。錠側通信部31は、例えばBLEの規格に準拠した無線通信を行うように構成されている。錠側通信部31は、錠側制御部22からの指令に従って、ビーコン信号を間欠的に送信する。また、錠側通信部31は、ビーコン応答を受信する。ビーコン応答は、ビーコン信号に応答した鍵装置5から送信される。つまり、錠側通信部31は、信号の送信機能および受信機能を有しており、鍵装置5との間で双方向の通信を行うように構成されている。錠側通信部31は、鍵装置5から鍵情報を受信すると、受信した鍵情報を電気錠制御装置2に出力する。
錠側操作部32は、ユーザによる操作入力を受け付ける機能を有している。錠側操作部32は、例えば、戸100の前面に露出する押釦スイッチ321(図2参照)を有する。錠側操作部32は、建物120の内側と外側との各々に設けられている。錠側操作部32は、ユーザによる操作入力を受け付けると、操作入力に応じた操作情報を錠側制御部22に出力する。錠側操作部32は、例えば戸100(玄関扉)に備わっているハンドル110に設けられていてもよく、ユーザがハンドル110に触れる操作を検知するタッチセンサ等であってもよい。
以上のように、受付装置3の錠側通信部31は、鍵装置5から送信される錠制御信号を受け付け、錠制御信号を錠側制御部22(電気錠制御装置2)に出力する。また、受付装置3の錠側操作部32は、ユーザによる操作入力を受け付け、操作入力に応じた操作情報を錠側制御部22(電気錠制御装置2)に出力する。
(2.3)電気錠制御装置
電気錠制御装置2は制御回路21を備える。制御回路21は錠側制御部22と錠側記憶部24とを備える。
錠側記憶部24は、例えばEEPROMのような電気的に書き換え可能な不揮発性メモリを備える。錠側記憶部24は、電気錠4の制御を許可された1台以上の鍵装置5の鍵情報を認証情報として記憶する。
錠側制御部22は、例えば、プロセッサおよびメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、錠側制御部22は、プロセッサおよびメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが錠側制御部22として機能する。本実施形態では、錠側制御部22は認証部23の機能を有している。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
認証部23は、受付装置3が鍵装置5から受信した鍵情報を、錠側記憶部24が記憶する認証情報と照合することによって、鍵情報を送信してきた鍵装置5が、電気錠4の制御を許可された鍵装置5であるか否かを認証する認証処理を行う。本実施形態では、例えば、受付装置3から錠側制御部22に錠側操作部32の操作入力に応じた操作情報が入力されると、錠側制御部22の認証部23が認証処理を行う。すなわち、認証部23は、鍵情報を送信してきた鍵装置5が正規の鍵装置であるか否かを認証する。錠側制御部22は、認証部23での認証に成功した場合、制御信号(解錠信号又は施錠信号)を電気錠4(4A,4B)へ出力する。
本実施形態では、制御回路21と、制御回路21に給電するための電池25とが、1つの筐体60(図1参照)に収納されている。
筐体60は、制御回路21を収納する第1収納部61と、電池25を収納する第2収納部62とを有する箱状である。筐体60は、例えば、前後方向において2つの部材(ボディ64およびカバー65)に分かれている。ボディ64およびカバー65はそれぞれ合成樹脂の成形品である。ボディ64およびカバー65は、例えばネジなどの締結部材を用いて結合される。
第1収納部61および第2収納部62は、設置状態において第1収納部61が第2収納部62の下に位置するように、筐体60に設けられている。筐体60には、第1収納部61と第2収納部62との間に壁部63が設けられている。壁部63は、設置状態において電池25の下端と制御回路21との間に配置される。
筐体60の左右方向における一方の側面(例えば左側面)601は、設置状態において戸100(戸本体101)の枠体130側の表面102に露出している(図1参照)。また、筐体60は、戸100の表面102に露出する部位であって、第2収納部62に対応する部位に開口部602が設けられている。開口部602は、電池25を第2収納部62に挿入したり、電池25を第2収納部62から取り出したりするための開口である。そして、筐体60には、開口部602を塞ぐ蓋66が、ネジなどの締結部材を用いて着脱可能な状態で取り付けられる。
第1収納部61には、制御回路21が実装された回路基板210が収納される。回路基板210の下部には電線接続用のコネクタ211,212が実装されている。筐体60の下壁603には、コネクタ211を露出させる貫通孔604、および、コネクタ212を露出させる貫通孔605が設けられている(図4参照)。コネクタ211には、受付装置3と電気錠制御装置2との間を電気的に接続するための電線L1(図2参照)が接続される。コネクタ212には、電気錠4と電気錠制御装置2との間を電気的に接続するための電線L2(図2参照)が接続される。
本実施形態では第2収納部62に4本の電池25が収納可能である。電池25の形は例えば円筒形である。第2収納部62には、4本の電池25が上下方向に並べて収納されている。筐体60の前壁および後壁の内側面にはガイド溝621,622がそれぞれ形成されている(図1参照)。ガイド溝621,622は、4本の電池25を前後から挟む4つの溝を含み、4つの溝は左右方向に沿って延びている。本実施形態では、第2収納部62に、プラス極とマイナス極の向きが互い違いになるように4本の電池25が収納される。第2収納部62の右端部には3つの導電部材71~73が配置されている。3つの導電部材71~73はそれぞれ金属線で形成され、互いに接触しないように配置されている。導電部材71は、最も上側にある電池25のプラス極と制御回路21との間を電気的に接続する。導電部材72は、最も下側にある電池25のマイナス極と制御回路21との間を電気的に接続する。導電部材73は、中央の2本の電池25のマイナス極とプラス極とを電気的に接続するまた、蓋66の内側面には2つの導電部材74,75が取り付けられている。導電部材74,75はそれぞれ金属線で形成されている。導電部材74は、上側の2本の電池25のマイナス極とプラス極とを電気的に接続する。導電部材75は、下側の2本の電池25のマイナス極とプラス極とを電気的に接続する。これにより、第2収納部62に収納される4本の電池25は電気的に直列に接続される。壁部63には導電部材71,72を通すための貫通部が設けられているが、この貫通部は電池25の下側に位置しないように設けられているので、電池25から漏れた液体251が貫通部を通って第1収納部61に落下する可能性を低減できる。なお、導電部材71,72は、壁部63の貫通部を通して配置されるものに限定されない。筐体60の側壁において、第1収納部61に対応する部位と第2収納部62に対応する部位とに貫通部をそれぞれ設け、これらの貫通部に導電部材71,72を通すことで、導電部材71,72の一部が筐体60の外側に配置されてもよい。また、電池25の本数および接続方法(直列接続又は並列接続)は必要な電圧および電流容量に応じて適宜変更が可能である。
壁部63は、電池25の下端と制御回路21との間に存在する。壁部63は、電池25の下端と制御回路21との間に少なくとも設けられていればよいが、本実施形態では、壁部63は、筐体60の内部において左右方向の一端と他端との間(つまり左端と右端との間)に全体にわたって設けられている。また、壁部63の前後方向の両端部は筐体60の内壁(前壁および後壁)にそれぞれ接している。これにより、第1収納部61に収納された制御回路21と、第2収納部62に収納された電池25との間には壁部63が存在する。したがって、電池25の液漏れが発生した場合でも、電池25から漏れた液体251を壁部63が受けることができるので、電池25から漏れた液体251が制御回路21に付着するような不具合が発生する可能性を低減できる。一般に、電池25の液漏れによる不具合を考慮して、制御回路21などの電気回路は電池25よりも上側に配置されるのであるが、本実施形態では壁部63を設けているので、電池25の下側に制御回路21を配置できる。したがって、制御回路21の下側にコネクタ211,212を設けることができ、制御回路21の下側に配置される受付装置3および電気錠4と制御回路21との間の電線L1,L2をコネクタ211,212に接続する作業が容易になるという利点がある。
ここで、壁部63は、第2収納部62と対向する部位に凹部631(図1、図4参照)を有している。凹部631は、壁部63における第2収納部62側の部位(つまり、第2収納部62に面する部位)に設けられている。凹部631は第2収納部62側から第1収納部61側に凹んでおり、設置状態において凹部631は上側から下側に凹んでいる。本実施形態では、凹部631は、壁部63における開口部602側(つまり筐体60の側面に対向する枠体130側)の端部(左端)に設けられている。また、設置状態において、凹部631の底面、つまり凹部631の底面の下端は、開口部602の下端よりも下方に位置している(図4参照)。
このように、壁部63には凹部631が設けられているので、電池25の液漏れが発生した場合に、電池25から漏れた液体251を凹部631に溜めることができる。つまり、凹部631が液体251を溜める液溜め部となる。凹部631の容積は、電池25から漏れる液体251の想定体積よりも大きいことが好ましく、凹部631から液体251が溢れる可能性を低減できる。したがって、制御回路21に液体251が付着しにくくなり、制御回路21に液体251が付着する不具合が起こりにくくなる。また、凹部631の底面の下端は、開口部602の下端よりも下方に位置しているので、凹部631に溜まった液体251が開口部602から筐体60の外に出る可能性を低減できる。
上記の実施形態では、壁部63には、設置状態において戸本体101の表面102側の端部に凹部631が設けられているが、凹部631の位置は上記の形態に限定されない。壁部63には、左右方向における中央部に凹部が設けられてもよい。また、壁部63には、設置状態において戸本体101の表面102側と反対側の端部に凹部が設けられてもよい。
(2.4)電気錠
電気錠4A,4Bは電動で戸100を解錠および施錠する。電気錠4A,4Bはシリンダー錠41A,41Bを駆動する駆動回路を有している。駆動回路は、電気錠制御装置2の錠側制御部22から出力される制御信号(解錠信号又は施錠信号)に応じてシリンダー錠41A,41Bを駆動し、シリンダー錠41A,41Bが備える掛け金を施錠位置又は解錠位置に移動させる。
本実施形態では戸100に2つの電気錠4A,4Bが設けられており、電気錠制御装置2の錠側制御部22から出力される制御信号によって、2つの電気錠4A,4Bが制御される。なお、電気錠4A,4Bの数は2個に限定されず、1個でもよいし、3個以上でもよい。
(2.5)動作説明
本実施形態の電気錠制御システム1による認証動作について説明する。電気錠制御装置2の錠側制御部22は、受付装置3の錠側通信部31を制御して、錠側通信部31からビーコン信号を間欠的に送信させる。例えば鍵装置5を持つユーザが帰宅する際に、鍵装置5を持つユーザが受付装置3の通信エリアに入ると、受付装置3からのビーコン信号を鍵装置5が受信する。
鍵装置5は、受付装置3からのビーコン信号を受信すると、ビーコン応答を受付装置3へ送信する。受付装置3の錠側通信部31は、鍵装置5からのビーコン応答を受信すると、ビーコン応答の送信元の鍵装置5に鍵情報を要求する要求信号を送信する。錠側通信部31は、鍵装置5から鍵情報を受信すると、受信した鍵情報を電気錠制御装置2に出力する。受付装置3から電気錠制御装置2に鍵情報が入力されると、認証部23は、この鍵情報を、錠側記憶部24が記憶する認証情報と照合することによって、鍵情報を送信してきた鍵装置5が、電気錠4の操作を許可された鍵装置5であるか否かを認証する認証処理を行う。
認証処理に成功した場合、錠側制御部22は、自動的に又はユーザによる錠側操作部32の操作を待って電気錠4を制御し、戸100を施錠又は解錠する。
一方、認証処理に失敗した場合、錠側制御部22は電気錠4を制御せず、戸100の施錠又は解錠が行われない。
このように、本実施形態の電気錠制御システム1および電気錠システム10によれば、電気錠制御装置2が、受付装置3が受け付けた情報(鍵情報、操作情報)にしたがって電気錠4の施錠および解錠の少なくとも一方を制御できる。なお、上記の認証動作は一例であり、電気錠制御システム1の認証動作は適宜変更が可能である。例えば、電気錠制御システム1は、受付装置3が電子タグや非接触のICカードなどから受け付けた鍵情報を用いて認証処理を行い、認証処理が成功すると、電気錠4を制御して、戸100を施錠又は解錠してもよい。また、電気錠制御システム1では、ユーザが、電気錠制御装置2と離れた場所から遠隔操作用の操作器等を操作して、戸100を施錠又は解錠することもできる。電気錠制御装置2は、受付装置3が遠隔操作用の操作器等から無線信号で送信された解錠信号又は施錠信号を受け付けると、戸100を施錠又は解錠する。
(3)変形例
上記の実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(3.1)変形例1
変形例1の電気錠制御装置2は、筐体60の外部と凹部631との間で筐体60を貫通する筐体貫通部623(図5参照)を備える点で、実施形態1の電気錠制御装置2と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
筐体貫通部623は、筐体60の前壁および後壁において、凹部631の下部と筐体60の外部との間に設けられた貫通孔である。なお、筐体貫通部623は、筐体60の前壁および後壁にそれぞれ設けられる必要はなく、筐体60の前壁と後壁とのいずれかに設けられてもよい。また、図5の例では、筐体60の前壁および後壁に筐体貫通部623が1つだけ設けられているが、筐体60の前壁および後壁に複数の筐体貫通部623が設けられてもよい。
変形例1の電気錠制御装置2では、電池25の液漏れが発生した場合に凹部631に溜まった液体251を戸本体101の内壁と筐体60との間の空間に逃がすことができる。これにより、凹部631に溜まった液体251が、筐体60の開口部602から戸本体101の外部に出る可能性を低減できる。なお、電池25の液漏れが発生した場合でも、電池25から漏れる液体251の量はそれほど多くないので、戸本体101の内部に落ちた液体251が戸本体101の外側に漏れる可能性は少ない。
(3.2)変形例2
変形例2の電気錠制御装置2では、図6に示すように、壁部63には、設置状態において戸本体101の表面102側の端部に凹部631が設けられ、戸本体101の表面102と反対側の端部に凹部632が設けられている。このように、変形例2の電気錠制御装置2は、壁部63に凹部631,632が設けられている点で、実施形態1及び変形例1の電気錠制御装置2と相違する。以下、実施形態1及び変形例1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
凹部631,632は、壁部63において第2収納部62と対向する部位に設けられ、第1収納部61側に凹んでいる。また、変形例2では、壁部63の左端には壁部63を上下方向に貫通する壁貫通部607が設けられ、壁部63の右端には壁部63を上下方向に貫通する壁貫通部608が設けられている。つまり、壁部63の左側の端部633と筐体60の内壁との間に壁貫通部607が設けられ、壁部63の右側の端部634と筐体60の内壁との間に壁貫通部608が設けられている。壁貫通部607,608は、壁部63において制御回路21が下側に存在しない部位(つまり、設置状態において制御回路21の上に位置しない部位)に設けられている。また、筐体60の下壁603には、壁貫通部607の下側付近に下壁603を貫通する貫通孔606が設けられ、壁貫通部608の下側付近に下壁603を貫通する貫通孔609が設けられている。
これにより、電池25の液漏れが発生した場合に、壁部63に落ちた液体251が、凹部631,632に流れていき、壁貫通部607,608から第1収納部61に落下したとしても、液体251が制御回路21に付着する可能性を低減できる。また、壁貫通部607,608を通って第1収納部61に落下した液体251は貫通孔606,609を通って戸本体101の内部に落ちるので、第1収納部61に落下した液体251が、第1収納部61の内部にある制御回路21(後述するコネクタ211,212を含む)に付着する可能性を低減できる。
(3.3)変形例3
変形例3の電気錠制御装置2では、図7に示すように、第1収納部61と第2収納部62との間の壁部63に、第2収納部62に収納される電池25の長手方向に沿って伸びる溝635が設けられている。変形例3の電気錠制御装置2は、壁部63に溝635が設けられている点で、実施形態1及び変形例1、2の電気錠制御装置2と相違する。以下、実施形態1及び変形例1、2と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
溝635は、壁部63において第2収納部62と対向する部位に設けられ、第1収納部61側に凹んでいる。溝635は、ガイド溝621,622の間の空間に連続しており、溝635の幅方向の寸法A1は、電池25の直径の寸法A2よりも小さい。したがって、電池25が溝635に嵌まることはなく、また電池25から漏れた液体を溝635に溜めることができる。つまり、溝635が、壁部63において第2収納部62と対向する部位に設けられた凹部となり、この溝635(凹部)に、電池25から漏れた液体を溜めることができる。
ここで、溝635(凹部)の底面は、枠体130(設置状態において筐体60の側面601と対向する枠体130)側の端部(左端)よりも反対側の端部(右端)の方が下方に位置する。したがって、溝635に溜まった液体は、枠体130と反対側の端部に向かって、つまり開口部602と反対側の端部に向かって流れていくから、電池25から漏れた液体が開口部602から外側に漏れる可能性を低減できる。
(3.4)その他の変形例
上記の実施形態では、第1収納部61が第2収納部62の下に位置しているが、第1収納部61の全体が第2収納部62の下に位置することは必須ではなく、第1収納部61の一部が上下方向において第2収納部62と重なる位置にあってもよい。また、左右方向の寸法は多少大きくなるが、左右方向において第1収納部61の一部が第2収納部62の外側に位置していてもよい。
上記の実施形態では、電池25の長手方向が水平方向と平行になるように第2収納部62に収納されているので、左右方向において電池25の全体を含む範囲に壁部63が設けられているが、電池25の下端と制御回路21との間に壁部63が設けられていればよい。例えば、電池25の長手方向が水平方向に対して斜めになるように第2収納部62に収納されている場合、電池25の最下点を少なくとも含む範囲に壁部63が設けられていればよい。
上記の実施形態では、戸100が開き戸であったが、戸100は開き戸に限定されない。
本開示における電気錠制御システム1の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサおよびメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における電気錠制御システム1の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムで読み取り可能な非一時的な記録媒体は、メモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等である。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、電気錠制御システム1が、電気錠制御装置2と、受付装置3とで実現されているが、この構成に限定されない。本実施形態では、電気錠制御装置2が認証部23の機能を備えているが、受付装置3が認証部23の機能を備えていてもよい。この場合、受付装置3が、ユーザから受け付けた情報に基づいて認証処理を行い、認証処理に成功した場合は電気錠制御装置2を制御して電気錠4を施錠又は解錠すればよい。また、電気錠制御システム1は、例えば、1つの筐体に収まる1つの装置にて実現されてもよいし、電気錠制御システム1が備える機能が2以上のシステムに分散して設けられてもよい。また、電気錠制御システム1の少なくとも一部の機能(例えば認証部23の機能)は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の電気錠制御装置(2)は、戸(100)に組み込まれる筐体(60)と、電気錠(4,4A,4B)を制御する制御回路(21)とを備える。筐体(60)は、制御回路(21)を収納する第1収納部(61)と、制御回路(21)に給電するための電池(25)を収納する第2収納部(62)とを有する。設置状態において第1収納部(61)が第2収納部(62)の下に位置するように、第1収納部(61)および第2収納部(62)が筐体(60)に設けられる。設置状態とは、筐体(60)が戸(100)に組み込まれ、建物(120)に設けられた枠体(130)に戸(100)が設置された状態である。筐体(60)が、設置状態において電池(25)の下端と制御回路(21)との間に配置される壁部(63)を有する。
この態様によれば、電気(25)の液漏れが発生した場合でも、電池(25)から漏れた液体(251)を壁部(63)で受けることで、電池(25)から漏れた液体(251)が制御回路(21)に付着しにくくなる。したがって、電池(25)から漏れた液体(251)によって不具合が発生する可能性を低減できる。
第2の態様の電気錠制御装置(2)では、第1の態様において、壁部(63)は、第2収納部(62)と対向する部位に、第1収納部(61)側に凹んだ凹部(631,632,635)を有する。
この態様によれば、電池(25)の液漏れが発生した場合でも、電池(25)から漏れた液体(251)を凹部(631,632,635)に溜めることができ、電池(25)から漏れた液体(251)が制御回路(21)に付着しにくくなる、という利点がある。
第3の態様の電気錠制御装置(2)では、第2の態様において、筐体(60)の少なくとも一部は、設置状態において戸(100)における枠体(130)側の表面に露出する。筐体(60)は、枠体(130)側の表面に露出する部位に、電池(25)を第2収納部(62)に挿入するための開口部(602)を有する。設置状態において、凹部(631)の底面が、開口部(602)の下端よりも下方に位置する。
この態様によれば、凹部(631,632,635)に溜まった液体(251)が、開口部(602)から筐体(60)の外側に出る可能性を低減できる。
第4の態様の電気錠制御装置(2)では、第3の態様において、設置状態において、凹部(635)の底面は、枠体(130)側の端部よりも反対側の端部の方が下方に位置する。
この態様によれば、凹部(635)に溜まった液体(251)は、枠体(130)と反対側の端部に流れていくので、液体(251)が開口部(602)から筐体(60)の外側に出る可能性を低減できる。
第5の態様の電気錠制御装置(2)では、第3又は第4の態様において、電池(25)の形は円筒形である。壁部(63)は、第2収納部(62)に収納される電池(25)の長手方向に沿って設けられる。凹部は、電池(25)の長手方向に沿って壁部(63)に設けられた溝(635)である。溝(635)の幅方向の寸法(A1)が、電池(25)の直径の寸法(A2)よりも小さい。
この態様によれば、溝(635)は電池(25)の長手方向に沿って設けられているので、電池(25)から漏れた液体(251)が溝(635)に溜まりやすくなる。したがって、電池(25)から漏れた液体(251)が制御回路(21)に付着しにくくなる。また、溝(635)の幅方向の寸法(A1)が、電池(25)の直径の寸法(A2)よりも小さいので、電池(25)が溝(635)に嵌まる可能性を低減できる。
第6の態様の電気錠制御装置(2)では、第2~第5のいずれかの態様において、筐体(60)には、筐体(60)の外部と凹部(631)との間で筐体(60)を貫通する筐体貫通部(623)を有する。
この態様によれば、凹部(631)に流れてきた液体(251)を筐体貫通部(623)を通して筐体(60)の外部に逃がすことができる。
第7の態様の電気錠制御装置(2)では、第2~第6のいずれかの態様において、壁部(63)における凹部(631,632)の底面であって、設置状態において制御回路(21)の上に位置しない部位には、壁部(63)を上下方向に貫通する壁貫通部(607,608)を有する。
この態様によれば、凹部(631,632)に流れてきた液体(251)を貫通部(607,608)を通して第1収納部(61)側に逃がすことができる。しかも、貫通部(607,608)は、設置状態において制御回路(21)の上に位置しない部位に設けられているので、貫通部(607,608)を通して落下した液体(251)が制御回路(21)に付着しにくくなる。
なお、第2~第7の態様に係る構成については、電気錠制御装置(2)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
第8の態様の電気錠制御システム(1)は、第1~第7のいずれかの態様の電気錠制御装置(2)と、受付装置(3)と、を備える。受付装置(3)は、電気錠(4,4A,4B)の施錠および解錠の少なくとも一方のための情報受け付ける。
この態様によれば、電池(25)の液漏れが発生した場合でも、電池(25)から漏れた液体(251)によって不具合が発生する可能性を低減可能な電気錠制御システム(1)を実現できる。
第9の態様の電気錠システム(10)は、第8の態様の電気錠制御システム(1)と、電気錠(4,4A,4B)と、を備える。電気錠(4,4A,4B)は、戸(100)の施錠および解錠の少なくとも一方を行う。
この態様によれば、電池(25)の液漏れが発生した場合でも、電池(25)から漏れた液体(251)によって不具合が発生する可能性を低減可能な電気錠システム(10)を実現できる。
第10の態様の電気錠付戸(100)は、第9の態様の電気錠システム(10)と、電気錠システム(10)が取り付けられる戸本体(101)と、を備える。
この態様によれば、電池(25)の液漏れが発生した場合でも、電池(25)から漏れた液体(251)によって不具合が発生する可能性を低減可能な電気錠付戸(100)を実現できる。
1 電気錠制御システム
2 電気錠制御装置
3 受付装置
4,4A,4B 電気錠
10 電気錠システム
21 制御回路
25 電池
60 筐体
61 第1収納部
62 第2収納部
63 壁部
100 戸(電気錠付戸)
101 戸本体
120 建物
130 枠体
602 開口部
607,608 貫通部
631,632 凹部
635 溝
A1 溝の幅方向の寸法
A2 電池の直径の寸法

Claims (10)

  1. 戸に組み込まれる筐体と、電気錠を制御する制御回路とを備え、
    前記筐体は、前記制御回路を収納する第1収納部と、前記制御回路に給電するための電池を収納する第2収納部とを有し、
    前記筐体が前記戸に組み込まれ、建物に設けられた枠体に前記戸が設置された設置状態において、前記第1収納部が前記第2収納部の下に位置するように、前記第1収納部および前記第2収納部が前記筐体に設けられ、
    前記筐体が、前記設置状態において前記電池の下端と前記制御回路との間に配置される壁部を有し、
    前記壁部は、前記第2収納部と対向する部位に、前記第1収納部側に凹んだ凹部を有し、
    前記筐体の少なくとも一部は、前記設置状態において前記戸における前記枠体側の表面に露出し、
    前記筐体は、前記戸における前記枠体側の表面に露出する部位に、前記電池を前記第2収納部に挿入するための開口部を有し、
    前記設置状態において、前記凹部の底面が、前記開口部の下端よりも下方に位置する
    電気錠制御装置。
  2. 前記設置状態において、前記凹部の前記底面は、前記枠体側の端部よりも反対側の端部の方が下方に位置する
    請求項1に記載の電気錠制御装置。
  3. 前記電池の形は円筒形であり、
    前記壁部は、前記第2収納部に収納される前記電池の長手方向に沿って設けられ、
    前記凹部は、前記電池の長手方向に沿って前記壁部に設けられた溝であり、
    前記溝の幅方向の寸法が、前記電池の直径の寸法よりも小さい
    請求項1又は2に記載の電気錠制御装置。
  4. 前記筐体には、前記筐体の外部と前記凹部との間で前記筐体を貫通する筐体貫通部を有する
    請求項1~3のいずれか1項に記載の電気錠制御装置。
  5. 前記壁部における前記凹部の底面であって、前記設置状態において前記制御回路の上に位置しない部位には、前記壁部を上下方向に貫通する壁貫通部を有する
    請求項1~4のいずれか1項に記載の電気錠制御装置。
  6. 戸に組み込まれる筐体と、電気錠を制御する制御回路とを備え、
    前記筐体は、前記制御回路を収納する第1収納部と、前記制御回路に給電するための電池を収納する第2収納部とを有し、
    前記筐体が前記戸に組み込まれ、建物に設けられた枠体に前記戸が設置された設置状態において、前記第1収納部が前記第2収納部の下に位置するように、前記第1収納部および前記第2収納部が前記筐体に設けられ、
    前記筐体が、前記設置状態において前記電池の下端と前記制御回路との間に配置される壁部を有し、
    前記壁部は、前記第2収納部と対向する部位に、前記第1収納部側に凹んだ凹部を有し、
    前記筐体には、前記筐体の外部と前記凹部との間で前記筐体を貫通する筐体貫通部を有する
    電気錠制御装置。
  7. 戸に組み込まれる筐体と、電気錠を制御する制御回路とを備え、
    前記筐体は、前記制御回路を収納する第1収納部と、前記制御回路に給電するための電池を収納する第2収納部とを有し、
    前記筐体が前記戸に組み込まれ、建物に設けられた枠体に前記戸が設置された設置状態において、前記第1収納部が前記第2収納部の下に位置するように、前記第1収納部および前記第2収納部が前記筐体に設けられ、
    前記筐体が、前記設置状態において前記電池の下端と前記制御回路との間に配置される壁部を有し、
    前記壁部は、前記第2収納部と対向する部位に、前記第1収納部側に凹んだ凹部を有し、
    前記壁部における前記凹部の底面であって、前記設置状態において前記制御回路の上に位置しない部位には、前記壁部を上下方向に貫通する壁貫通部を有する
    電気錠制御装置。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の電気錠制御装置と、
    前記電気錠の施錠および解錠の少なくとも一方のための情報の入力を受け付ける受付装置と、を備える
    電気錠制御システム。
  9. 請求項8に記載の電気錠制御システムと、
    前記戸の施錠および解錠の少なくとも一方を行う前記電気錠と、を備える
    電気錠システム。
  10. 請求項9に記載の電気錠システムと、
    前記電気錠システムが取り付けられる戸本体と、を備える
    電気錠付戸。
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