JP7363398B2 - シャワーヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、シャワーヘッドに関し、特に、給水ホースから供給される水を吐出可能なシャワーヘッドに関する。
特許第6362220号公報(特許文献1)は、シャワーヘッドを開示する。このシャワーヘッドにおいては、シャワーヘッド本体の収納通路内に空気通路を介して通水管が収納されており、通水管の下端部にベンチュリ―部が設けられている。このシャワーヘッドにおいては、ベンチュリ―部のベンチュリ―孔を介して空気通路内の空気が通水管内に吸引される。これにより、通水管内を流れる水に気泡が混合される(特許文献1参照)。
特許第6362220号公報
上記特許文献1に開示されているシャワーヘッドにおいては、全ての部品が組み立てられるまで、通水をすることができない。すなわち、このシャワーヘッドにおいては、全ての部品が組み立てられた状態で、出荷前の通水検査が行なわれる。したがって、たとえば、通水検査を通じてシャワーヘッドの不具合が発覚した場合には、完成した状態のシャワーヘッドを分解することによって不具合を解消する必要がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、出荷前の通水検査を通じてシャワーヘッドの不具合が発覚した場合に、比較的容易に該不具合を解消可能なシャワーヘッドを提供することである。
本発明に従うシャワーヘッドは、散水板を有するヘッド部と給水ホースが接続されるハンドル部とを備え、ヘッド部内には、散水板の散水孔に連通する前室が区画形成され、ハンドル部内には、給水ホースを接続可能でかつ前室に連通する通水管が収容されたシャワーヘッドにおいて、ヘッド部は、散水板が取り付けられ当該散水板とで前室を区画形成するとともに通水管が連結された前室区画部材と、散水板とで前室区画部材を取り囲むとともにヘッド部の外観を構成するヘッドカバー部とを備え、ハンドル部は、通水管を取り囲んでハンドル部の外観を構成するハンドルカバー部を備え、ヘッドカバー部及びハンドルカバー部は、散水板、前室区画部材及び通水管が組み立てられて吐水可能な状態の骨格体に対し、後付けが可能となっている。
このシャワーヘッドにおいて、骨格体は、カバー部材が取り付けられていない状態であっても給水ホースから供給される水を吐出可能である。すなわち、このシャワーヘッドにおいては、骨格体にカバー部材を取り付ける前の状態で、骨格体の通水検査が可能である。したがって、このシャワーヘッドによれば、たとえば、通水検査を通じて骨格体の不具合が発覚した場合に、骨格体からカバー部材を取り外すことなく、骨格体の不具合を解消することができる。
上記シャワーヘッドにおいて、骨格部材は、通水管と前室区画部材とを連結するとともに、通水管と前室とを連通させる連結部材をさらに備えてもよい。
このシャワーヘッドにおいては、通水管と前室区画部材とが連結部材を介して接続されている。すなわち、このシャワーヘッドにおいては、通水管と前室区画部材とが別部材となっている。つまり、このシャワーヘッドによれば、通水管と前室区画部材とを含む複雑な構造体を一体成形するという事態を回避することができる。
上記シャワーヘッドにおいて、連結部材は、通水管と前室とを連通させる小径通路と、小径通路に連通する空気孔とが形成されたベンチュリ―管であり、ベンチュリ―管の作用によって、小径通路を通過する水に空気孔を介して雰囲気が混入してもよい。
仮にシャワーヘッドにおいてベンチュリ―管が給水ホースと接続される位置に配置されており(ベンチュリ―管が外部に露出しており)、通水検査においてベンチュリ―管の機能的な不具合が発覚したとする。さらに、通水検査時におけるベンチュリ―管と給水ホースとの接続によってベンチュリ―管の塗装が剥げたとする。この場合には、仮にベンチュリ―管の機能的な不具合が解消したとしても、塗装が剥げたベンチュリ―管が外部に露出した状態となるため、シャワーヘッドの外観が悪影響を受ける。一方、本発明に従うシャワーヘッドにおいては、通水管と前室区画部材との間にベンチュリ―管が配置される。したがって、このシャワーヘッドによれば、上述のような状況が生じたとしても、塗装が剥げたベンチュリ―管が外部に露出しないため、上述のような状況がシャワーヘッドの外観に悪影響を与えるという事態を回避することができる。
本発明によれば、出荷前の通水検査を通じてシャワーヘッドの不具合が発覚した場合に、比較的容易に該不具合を解消可能なシャワーヘッドを提供することができる。
シャワーヘッドを斜め前方から示す分解斜視図である。 シャワーヘッドを斜め後方から示す分解斜視図である。 通水管の側面図である。 通水管の背面図である。 連結部材の平面図である。 連結部材の側面図である。 ヘッドカバーを、斜め後方、かつ、高さ方向の斜め上方から示す図である。 ヘッドカバーを、斜め後方、かつ、高さ方向の斜め下方から示す図である。 ヘッドカバーを、斜め前方、かつ、高さ方向の斜め上方から示す図である。 ヘッドカバーの平面図である。 分流ケースの斜視図である。 分流ケースの背面図である。 分流ケースの側面図である。 旋回流発生装置を斜め後方から示す斜視図である。 旋回流発生装置を斜め前方から示す斜視図である。 水車を斜め後方から示す図である。 水車を斜め前方から示す図である。 散水板カバーの平面図である。 散水板カバーを斜め後方から示す斜視図である。 シャワーヘッド本体を、斜め前方、かつ、高さ方向の斜め上方から示す斜視図である。 シャワーヘッド本体を、斜め前方、かつ、高さ方向の斜め下方から示す斜視図である。 シャワーヘッドの背面図である。 図22のA-A断面の一部を示す図である。 図22のB-B断面を示す図である。 下カバーを斜め後方から示す図である。 下カバーの側面図である。 図22のA-A断面の一部を示し、シャワーヘッドの動作を説明するための図である。 シャワーヘッドの通水検査の手順を示すフローチャートである。 骨格体の断面図である。 シャワーヘッドによる吐水範囲のイメージを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[1.構成]
<1-1.全体構成>
図1は、シャワーヘッド1を斜め前方から示す分解斜視図である。図2は、シャワーヘッド1を斜め後方から示す分解斜視図である。図1及び図2に示されるように、シャワーヘッド1は、骨格体10と、カバー部材50とを含んでいる。
骨格体10は、給水ホースから供給される水を吐出するように構成されている。なお、本明細書において、「水」は、「温水」及び「冷水」を含む。骨格体10は、通水管100と、連結部材200と、前室区画部材300と、旋回流発生装置350と、水車370と、水車受け球390と、散水板400とを含んでいる。
通水管100は、一端に給水ホースを取り付け可能であって、給水ホースから供給される水を通すように構成されている。前室区画部材300は、ヘッドカバー310及び分流ケース330を含み、旋回流発生装置350、水車370及び水車受け球390を内部に収容するように構成されている。連結部材200は、通水管100とヘッドカバー310とを連結する。散水板400は、散水板本体410及び散水板カバー450を含み、前室区画部材300に取り付けられている。散水板400は、水を吐出可能である。通水管100を通過した水は、前室区画部材300等を通過して、散水板400から吐出される。
カバー部材50は、シャワーヘッド本体500と、下カバー550とを含み、骨格体10の周囲の一部を覆うように骨格体10に取り付けられる。カバー部材50は、シャワーヘッド1の外観を構成する。
このように、本実施の形態に従うシャワーヘッド1においては、カバー部材50が主にシャワーヘッド1の外観に寄与しており、カバー部材50が取り付けられていなくても、骨格体10は給水ホースから供給される水を吐出可能である。すなわち、シャワーヘッド1においては、骨格体10にカバー部材50を取り付ける前の状態で、骨格体10の通水検査が可能である。したがって、シャワーヘッド1によれば、たとえば、通水検査を通じて骨格体10の不具合が発覚した場合に、骨格体10からカバー部材50を取り外すことなく、骨格体10の不具合を解消することができる。
以下、シャワーヘッド1を構成する各部材について詳細に説明する。なお、以下では、散水板400の平面視における、下カバー550の延在方向が「高さ方向」とも称され、「高さ方向」の直交方向が「幅方向」とも称される。また、シャワーヘッド1による吐水方向が「前方」とも称され、前方と反対の方向が「後方」とも称される。
<1-2.骨格体の構成>
以下、骨格体10を構成する主要な部材である、通水管100、連結部材200、前室区画部材300、旋回流発生装置350、水車370及び散水板400について順に説明する。
(1-2-1.通水管の構成)
図3は、通水管100の側面図である。図4は、通水管100の背面図である。通水管100は、たとえば、樹脂で構成されており、給水ホースから供給される水を連結部材200に通す。
図3及び図4に示されるように、通水管100は、直管部110と、直管部120とを含んでいる。直管部110と直管部120とが形成する角度A1は、たとえば、鈍角である。角度A1が形成されることによって、通水管100の側面視における形状は、いわゆる「く」の字状になっている。角度A1は、シャワーヘッド1の湾曲度合いに合わせて調節される。すなわち、角度A1を調節することによって、シャワーヘッド1の所望の湾曲度合いを実現することができる。
直管部110は、円筒形状であり、管部112と、取付け部114と、複数(2つ)の突起部116とを含んでいる。管部112の一端は直管部120に接続されており、管部112の他端には取付け部114が形成されている。また、直管部110において、シャワーヘッド1の幅方向の両端の各々には、突起部116が設けられている。各突起部116は、後述するように、通水管100のシャワーヘッド本体500への固定に用いられる。
取付け部114は、内径が管部112よりも大きい円筒形状であり、連結部材200の一端が取り付けられるように構成されている。各突起部116は、管部112から幅方向に突出している。
直管部120は、円筒形状であり、管部122と、取付け部124と、複数(2つ)の突起部126とを含んでいる。管部122の一端は直管部110に接続されており、管部122の他端には取付け部124が形成されている。また、直管部120において、シャワーヘッド1の幅方向の両端の各々には、突起部126が設けられている。各突起部126は、後述するように、通水管100のシャワーヘッド本体500への固定に用いられる。
取付け部124は、内径が管部122よりも大きい円筒形状である。取付け部124の外周面上には、ネジ山が形成されている。取付け部124には、たとえば、内周面にネジ山が形成されたアタッチメントを介して給水ホースが接続される。各突起部126は、管部122から幅方向に突出している。
通水管100は、たとえば、直管部110と直管部120とを別々に製造し、直管部110と直管部120とを後から接合することによって製造される。すなわち、通水管100は、通水管100を製造するための専用の装置を準備しなくても、直管を製造可能な装置によって製造することができる。
また、通水管100が「く」字形状であり、内部の流路を直線状の金型で抜くことができるため、複雑かつ大型の金型構造を採用する必要がない。
(1-2-2.連結部材の構成)
図5は、連結部材200の平面図である。図6は、連結部材200の側面図である。連結部材200は、たとえば、樹脂で構成されており、通水管100から通過してきた水を前室区画部材300内に通す。また、後述するように、連結部材200は、ベンチュリ―管として機能するため、管内を通る水に気泡(空気)を混入させる。
図5及び図6に示されるように、連結部材200は、連結部210,220と、管部230とを含んでいる。連結部210はヘッドカバー310と連結するように構成されており、連結部220は通水管100の取付け部114と連結するように構成されている。管部230は、連結部210と連結部220との間に設けられている。
連結部210の管部230側の端部において、シャワーヘッド1の幅方向の両端部の各々には突起部214が形成されている。各突起部214は、連結部210から幅方向に突出している。各突起部214は、後述するように、連結部材200のヘッドカバー310への固定に用いられる。
また、連結部210において、シャワーヘッド1の幅方向の両端部の各々には空気孔212が形成されている。連結部材200はベンチュリ―管として機能するように構成されており、空気孔212に対応する位置において連結部材200の内部に形成されている管の径は最小である。連結部材200の内部に形成されている管の径は、空気孔212に対応する位置から連結部材200の各端部に向かうと大きくなる。
また、連結部210にはパッキン部240,242が形成されており、連結部220にはパッキン部244が形成されている。パッキン部242,244は、通水管100及びヘッドカバー310の各々との接合部分から水が漏れだすことを抑制するように構成されている。また、パッキン部240は、何らかの要因により水が逆流し、ヘッドカバー310における取付け部320(後述)と連結部材200との間の空間に水が進入することを抑制するように構成されている。この空間に水が進入すると、空気孔212が、水を吸い込み空気を吸い込まなくなり、結果的に連結部材200がベンチュリ―管として機能しなくなるからである。
パッキン部240,242,244は、連結部材200において、LIM(Liquid Injection Molding)成形等の一体成形により成形されている。パッキン部240,242,244が一体成形されているため、パッキン部材が別体とされる場合と比較して、連結部材200の内部の流路の径が大きくなっている。なお、パッキン部240,242,244は、必ずしも一体成形されている必要はなく、Oリングのような別部材によって実現されてもよい。この場合には、連結部材200の外周において、Oリングを取り付けるための溝が形成される必要がある。
シャワーヘッド1においては、通水管100と前室区画部材300とが連結部材200を介して接続されている。すなわち、シャワーヘッド1においては、通水管100と前室区画部材300とが別部材となっている。つまり、シャワーヘッド1によれば、通水管100と前室区画部材300とを含む複雑な構造体を一体成形するという事態を回避することができる。
また、シャワーヘッド1においては、ベンチュリ―管として機能する連結部材200が通水管100と前室区画部材300との間に配置されている。仮にシャワーヘッド1においてベンチュリ―管が給水ホースと接続される位置に配置されており(ベンチュリ―管が外部に露出しており)、通水検査においてベンチュリ―管の機能的な不具合が発覚したとする。さらに、通水検査時におけるベンチュリ―管と給水ホースとの接続によってベンチュリ―管の塗装が剥げたとする。この場合には、仮にベンチュリ―管の機能的な不具合が部品交換を行なうことなく解消したとしても、塗装が剥げたベンチュリ―管が外部に露出した状態となるため、シャワーヘッド1の外観が悪影響を受ける。一方、本実施の形態に従うシャワーヘッド1においては、通水管100と前室区画部材300との間にベンチュリ―管が配置される。したがって、シャワーヘッド1によれば、上述のような状況が生じたとしても、塗装が剥げたベンチュリ―管が外部に露出しないため、上述のような状況がシャワーヘッド1の外観に悪影響を与えるという事態を回避することができる。
また、側面視において、連結部材200は、僅かに折れ曲っている。通水管100が「く」字形状となっているとともに連結部材200が僅かに折れ曲っていることによって、シャワーヘッド1の持ち手部分の自然なR形状が実現されている。シャワーヘッド1においては、連結部材200及び通水管100のいずれか一方が折れ曲っている場合と比較して、R形状の自由度が高くなっている。
(1-2-3.前室区画部材の構成)
上述のように、前室区画部材300は、ヘッドカバー310と分流ケース330とを含んでいる。ヘッドカバー310及び分流ケース330の各々は、たとえば、樹脂で構成されている。前室区画部材300は、散水板400に水を通すための前室を形成し、連結部材200を介して通水管100から流れてきた水を散水板400側に通す。
図7は、ヘッドカバー310を、斜め後方、かつ、高さ方向の斜め上方から示す図である。図8は、ヘッドカバー310を、斜め後方、かつ、高さ方向の斜め下方から示す図である。図9は、ヘッドカバー310を、斜め前方、かつ、高さ方向の斜め上方から示す図である。図10は、ヘッドカバー310の平面図である。
図7、図8、図9及び図10に示されるように、ヘッドカバー310は、板状部312と、隆起部314,316と、複数(2つ)の隆起部318と、取付け部320とを含んでいる。
板状部312の形状は、平面視八角形状である。板状部312の周囲から下方には、側壁部313が延びている。板状部312の前方のうち、側壁部313によって囲まれる領域には、散水板400の少なくとも一部が収容される。側壁部313において、幅方向の両端の各々には突起部325が形成されており、高さ方向の上端には突起部324が形成されている。各突起部325は幅方向の外側に突出しており、突起部324は高さ方向の上方に突出している。板状部312において、幅方向の両端部の各々には、ネジ止め部322が形成されている。各ネジ止め部322は、ヘッドカバー310と、散水板本体410と、散水板カバー450とをネジ止めするために用いられる。後述するように、散水板本体410及び散水板カバー450の各々にも各ネジ止め部322に対応するネジ止め部が形成されている。
隆起部314は板状部312から後方に一段隆起しており、隆起部316は隆起部314からさらに後方に三段隆起している。隆起部314の前方に形成される空間には分流ケース330の一部が収容され、隆起部316の前方に形成される空間には分流ケース330の一部、旋回流発生装置350、水車370及び水車受け球390が収容される。
隆起部316の前方に形成される空間の形状は、平面視円形状である。隆起部316の前方には、取付け部320から流入した水を円形状の空間で回転方向に流すためのガイド部317が形成されている。ガイド部317は、隆起部316から前方に延びる湾曲した板状部材であり、円形状の空間の中心部から取付け部320の幅方向の一端に向かって形成されている。
隆起部314の四隅の各々には、ネジ止め部323が形成されている。各ネジ止め部323は、ヘッドカバー310と、分流ケース330と、散水板本体410と、散水板カバー450とをネジ止めするために用いられる。後述するように、分流ケース330、散水板本体410及び散水板カバー450の各々にも各ネジ止め部323に対応するネジ止め部が形成されている。
各隆起部318は、隆起部314よりも後方、かつ、隆起部316の一段目よりも前方の位置まで隆起している。各隆起部318が隆起部314よりも後方に隆起しているため、隆起部314の前方に形成される空間に分流ケース330の一部が収容されても、隆起部318と分流ケース330との間には水が通り得る空間が形成される。各隆起部318は、隆起部316の幅方向の各端部から幅方向の外側に向かって隆起部314の幅方向の端部よりも外側まで延びている。すなわち、隆起部318と分流ケース330との間に形成される空間を通った水は、隆起部314の幅方向の端部よりも外側の位置から前方に流れる。
取付け部320は、円筒状であり、連結部材200と連結するように構成されている。取付け部320の内側に形成された管は、隆起部316の前方に形成される空間と連通している。取付け部320の高さ方向の下端において、幅方向の両端部の各々には切欠き部326が形成されている。各切欠き部326は、連結部材200の突起部214(図5、図6)と係合するように構成されている。これにより、ヘッドカバー310に対する連結部材200の位置決めが容易になっている。また、取付け部320の外周面において幅方向の両端部の各々には、突起部321が形成されている。各突起部321は、幅方向の外側に突出している。各突起部321は、後述するように、ヘッドカバー310のシャワーヘッド本体500(図1、図2)への固定に用いられる。
図11は、分流ケース330の斜視図である。図12は、分流ケース330の背面図である。図13は、分流ケース330の側面図である。図11、図12及び図13に示されるように、分流ケース330は、基部332と、円筒部334とを含んでいる。
基部332は、ヘッドカバー310の隆起部314(図9、図10)の前方の空間に収容される。基部332の四隅の各々には、ネジ止め部340が形成されている。ネジ止め部340は、上述のヘッドカバー310のネジ止め部323に対応したネジ止め部である。
基部332の中心部には球配置部345が形成されており、球配置部345上には水車受け球390(図1、図2)が配置される。詳細については後述するが、水車受け球390は、水車370の回転を容易にする。水車受け球390の周囲には放射状に延びる柱が形成されており、柱の間には複数(6つ)の通水孔344が形成されている。詳細については後述するが、通水孔344には、水車370の下面を通過した水が通る。
円筒部334は、基部332から後方に延びている。円筒部334は、ヘッドカバー310の隆起部316の前方の空間に収容される。
円筒部334の側壁部においては、幅方向の両端部の各々に通水孔336が形成されている。分流ケース330がヘッドカバー310に取り付けられた場合に、各通水孔336は、隆起部318の隆起部316側の端部と対向する。詳細については後述するが、通水孔336には、水車370の側面を通過した水が通る。通水孔336を通過した水は、ヘッドカバー310の隆起部318と分流ケース330の基部332との間に形成される空間に流れ込み、分流ケース330の幅方向の外側の端部よりも外側に到達した後に散水板400側に流れ込む。各通水孔344及び各通水孔336は、水を散水板400に通す前室における分室ということもできる。
円筒部334の後方の端部において、幅方向の両端部の各々には、切欠き部342が形成されている。各切欠き部342は、後述するように、旋回流発生装置350の分流ケース330への固定に用いられる。円筒部334の後方寄りの位置には、高さ方向の下方に延びるガイド部338が形成されている。ガイド部338は、ヘッドカバー310の取付け部320内を通過する水を円筒部334の側壁部内の空間に誘導するように構成されている。
(1-2-4.旋回流発生装置の構成)
図14は、旋回流発生装置350を斜め後方から示す斜視図である。図15は、旋回流発生装置350を斜め前方から示す斜視図である。図14及び図15に示されるように、旋回流発生装置350は、側壁部351と、軸部352と、複数の(4枚の)羽根部354とを含んでいる。旋回流発生装置350は、たとえば、樹脂で構成されている。
側壁部351は、平面視略円形状である。側壁部351の幅方向の両端部の各々には、突起部356が形成されている。各突起部356は、幅方向の外側に延びている。各突起部356は、分流ケース330(図11、図12)の切欠き部342に係合する。これにより、旋回流発生装置350は、分流ケース330に固定される。
軸部352は、側壁部351によって囲まれる円形状の空間の略中心部に位置しており、側壁部351の前方の端部よりも前方まで延びている。詳細については後述するが、軸部352は、水車370の回転中心として機能する。
各羽根部354は、略扇状であり、側壁部351と軸部352との間の空間に設けられている。各羽根部354は、側壁部351及び軸部352の各々に固定されている。各羽根部354は、側面視において傾いている。その結果、旋回流発生装置350上に流入した水は、斜め方向に水車370に進入し、水車370を回転させる。
(1-2-5.水車の構成)
図16は、水車370を斜め後方から示す図である。図17は、水車370を斜め前方から示す図である。水車370は、たとえば、樹脂で構成されており、分流ケース330の円筒部334内の空間に配置される。水車370は、分流ケース330内に配置された状態で、旋回流発生装置350よりも前方に位置する。すなわち、水車370は、分流ケース330と旋回流発生装置350とによって周囲を囲まれる。水車370は、水の流入を受けることによって回転する。
図16及び図17に示されるように、水車370は、底面部372と、側面部374と、軸配置部371と、複数(6つ)の水受け部376とを含んでいる。
底面部372は、平面視円形状である。底面部372には、複数(2つ)の通水孔373が形成されている。各通水孔373の形状は、たとえば、分流ケース330の通水孔344の形状と同一である。通水孔373を通過した水は、水車370の回転位置に応じて通水孔373が対向する通水孔344から前方に進む。底面部372においては、円周上で当間隔となる位置に複数(2個)の通水孔373が形成されている。各通水孔373が円周上で等間隔に配置されているため、水車370の回転が安定し、シャワー使用時におけるシャワーヘッド1の振動が抑制される。
底面部372の中心部には、球配置部377が形成されている。球配置部377は、水車受け球390上に位置する。水車受け球390は、たとえば、ステンレス等の金属製であり、水車370は、水車受け球390上で滑らかに回転する。
側面部374は、底面部372の周囲から後方に延びている。水車370は、有底円筒状であるといえる。側面部374上には複数(4つ)の通水孔375が形成されている。水車370の回転位置に応じて通水孔375が分流ケース330の通水孔336と対向した場合に、通水孔375を通過する水が通水孔336を通過する。すなわち、シャワーヘッド1によれば、側面部374に通水孔375が形成されることによって前室区画部材300において幅方向の遠い位置まで水が供給されるため、幅方向における吐水範囲を広げることができる。
なお、通水孔375が形成されている位置は、側面部374のうち、底面部372において通水孔373が形成されていない位置に対応する外周部から後方に延びた位置である。すなわち、底面部372において通水孔373が形成されている位置に対応する外周部から後方に延びる側面部374においては通水孔375が形成されていない。したがって、通水孔373と通水孔344とが対向した場合には、水が通水孔375側に流れず通水孔373側のみに流れ込む。その結果、後述の部分領域461(図18)から吐出される水の勢いが十分に確保される。
軸配置部371は、円筒状であり、底面部372の中心部から後方に延びている。軸配置部371は、旋回流発生装置350の軸部352に対して回転可能に軸部352を収容する。すなわち、水車370は、軸部352の周りを回転する。
各水受け部376は、底面部372から後方に延びる板状部材である。各水受け部376は、側面部374から軸配置部371に向かって、軸配置部371に達しない位置まで延びている。各水受け部376が旋回流発生装置350から斜め方向に進入する水を受けることによって、水車370は回転する。
シャワー使用時には水車370が回転するため、底面部372の通水孔373を通過した水は分流ケース330の複数の通水孔344のいずれかから順次吐出される。すなわち、特定の通水孔344に着目すると、通水孔373を通過した水が断続的に吐出される。ユーザは、水が当たる箇所が変わるため、断続的に適度な刺激の浴び心地を感じることができる。
一方、側面部374の通水孔375と分流ケース330の通水孔336とが対向した場合には水が通水孔375を通過する。通水孔375を通過した水は、ヘッドカバー310の隆起部318の下方の空間に溜まる。側面部374の通水孔375が分流ケース330の通水孔336と対向しない場合には水が通水孔375を通過しないが、隆起部318の下方の空間に水が溜まっているため、後述の部分領域462,463(図18)からは略連続的に水が吐出される。
すなわち、底面部372の通水孔373から供給される水の吐出態様と、側面部374の通水孔375から供給される水の吐出態様とは異なる。
(1-2-6.散水板の構成)
上述のように、散水板400は、散水板本体410と、散水板カバー450とを含んでいる。散水板本体410は、たとえば、シリコンゴムで構成され、散水板カバー450は、たとえば、樹脂で構成されている。散水板400は、前室区画部材300から流入した水を外部に吐出する。
再び図1を参照して、散水板本体410は、板状部412と、複数(多数)の散水孔416とを含んでいる。
板状部412は、平面視八角形状である。板状部412の幅方向の両端部の各々には、ネジ止め部415が形成されている。ネジ止め部415は、上述のヘッドカバー310のネジ止め部322に対応したネジ止め部である。また、板状部412には、複数(4つ)のネジ止め部414が形成されている。ネジ止め部414は、ヘッドカバー310のネジ止め部323に対応したネジ止め部である。各散水孔416は、板状部412から前方に延びている。各散水孔416は、分流ケース330から流入した水を吐出するように構成されている。
図18は、散水板カバー450の平面図である。図19は、散水板カバー450を斜め後方から示す斜視図である。図18及び図19に示されるように、散水板カバー450は、板状部452と、側壁部454と、複数(4つ)のネジ止め部456と、複数(2つ)のネジ止め部457とを含んでいる。
板状部452は、平面視八角形状である。板状部452において、幅方向の長さは、高さ方向の長さよりも長い。なお、これは、散水板本体410の板状部412及びヘッドカバー310の板状部312においても同様である。
板状部452上には、多数の貫通孔458が形成されている。各貫通孔458には、散水板本体410の散水孔416が配置される。散水孔配置領域460は、板状部452における貫通孔458の配置領域を示す仮想的な領域である。散水孔配置領域460の形状は、平面視八角形状であるとみることができる。この場合に、散水孔配置領域460において、幅方向の長さは、高さ方向の長さよりも長い。たとえば、水車370の底面部372の通水孔373(図17)から供給される水は部分領域461から吐出され、水車370の側面部374の通水孔375から供給される水は部分領域462,463から吐出される。
側壁部454は、板状部452の周囲から後方に延びている。側壁部454によって囲まれる領域には、散水板本体410が収容される。ネジ止め部457は、板状部452の幅方向の両端部の各々から後方に延びている。各ネジ止め部457は、上述のヘッドカバー310のネジ止め部322に対応したネジ止め部である。また、各ネジ止め部456は、板状部452から後方に延びており、上述のヘッドカバー310のネジ止め部323に対応している。
<1-3.カバー部材の構成>
上述のように、カバー部材50は、シャワーヘッド本体500と、下カバー550とを含んでいる。シャワーヘッド本体500及び下カバー550の各々は、たとえば、樹脂で構成されている。カバー部材50は、骨格体10の周囲の一部を覆うように構成されている。
図20は、シャワーヘッド本体500を、斜め前方、かつ、高さ方向の斜め上方から示す斜視図である。図21は、シャワーヘッド本体500を、斜め前方、かつ、高さ方向の斜め下方から示す斜視図である。
図20及び図21に示されるように、シャワーヘッド本体500は、ヘッド形成部501と、ハンドル形成部502とを含んでいる。ヘッド形成部501は主に前室区画部材300及び散水板400を覆うように構成されており、ハンドル形成部502は主に通水管100を覆うように構成されている。なお、ヘッド形成部501は本発明における「ヘッドカバー部」に対応しており、ハンドル形成部502と下カバー550とからなる構成は本発明における「ハンドルカバー部」に対応している。
ヘッド形成部501は、平面視八角形状であり、後方に凹んでいる。該凹んだ部分に、前室区画部材300等が収容される。ヘッド形成部501の側壁においては、幅方向の両端部の各々に凹み部509が形成されており、高さ方向の上端部に凹み部510が形成されている。
図22は、シャワーヘッド1の背面図である。図23は、図22のA-A断面の一部を示す図である。図24は、図22のB-B断面を示す図である。図22、図23及び図24を参照して、凹み部510はヘッドカバー310の突起部324に係合し、凹み部509はヘッドカバー310の突起部325に係合する。
再び図20及び図21を参照して、ハンドル形成部502には、下カバー550が着脱可能である。ハンドル形成部502に下カバー550が取り付けられると、側面視において湾曲した断面八角形の筒状となる。ハンドル形成部502に下カバー550が取り付けられていない状態で、ハンドル形成部502内への通水管100等の取付けが行なわれる。
ハンドル形成部502内には、複数(4つ)の保持部504と、複数(2つ)の保持部507とが形成されている。各保持部504は、前方に延びている。各保持部504は、いずれかの保持部504と幅方向において向き合っている。各保持部504には、前後方向に並んだ貫通孔505,506が形成されている。貫通孔505は下カバー550とシャワーヘッド本体500との固定に用いられ、貫通孔506は通水管100とシャワーヘッド本体500との固定に用いられる。より具体的には、貫通孔505には後述の下カバー550の突起部556が係合し、貫通孔506には通水管100の突起部116又は突起部126が係合する。シャワーヘッド1においては、下カバー550固定用の保持部と通水管100固定用の保持部とが共用されているため、保持部が必要以上に増える事態が抑制されている。
各保持部507は、前方に延びている。保持部507同士は、幅方向において向き合っている。各保持部507には、貫通孔508が形成されている。貫通孔508は、ヘッドカバー310とシャワーヘッド本体500との固定に用いられる。より具体的には、貫通孔508にはヘッドカバー310の突起部321(図7、図8、図10)が係合する。
図25は、下カバー550を斜め後方から示す図である。図26は、下カバー550の側面図である。図25及び図26に示されるように、下カバー550は、下カバー本体552と、複数の被保持部554とを含んでいる。
下カバー本体552は、側面視において湾曲するとともに、高さ方向に延びる溝状の形状を有している。各被保持部554は、下カバー本体552の側壁の後方の端部から後方に延びている。各被保持部554の幅方向の内側には、突起部556が形成されている。各突起部556は、被保持部554から幅方向の内側に向かって突出している。上述のように、各突起部556は、シャワーヘッド本体500の貫通孔505に係合する。
[2.動作]
図27は、図22のA-A断面の一部を示し、シャワーヘッド1の動作を説明するための図である。図27を参照して、給水ホースから供給される水は、通水管100を通過し、連結部材200内に進入する。
連結部材200がベンチュリ―管として機能するため、連結部材200内を水が通過する時に、管の径が最小となっている位置に形成された空気孔212(図5、図6)から吸入された空気(気泡)が連結部材200内の水に混入する。気泡が混入した水は、旋回流発生装置350に進入する。旋回流発生装置350を通過した水は、斜め方向に水車370に進入し、水車370を回転させる。
再び図9、図11、図17及び図18を参照して、水車370の底面部372の通水孔373からは水が常時流れ出る。通水孔373から流れ出た水は、分流ケース330のいずれかの通水孔344を介して、散水孔配置領域460の部分領域461から吐出される。一方、水車370の側面部374の通水孔375からは、通水孔375と通水孔336とが少なくとも部分的に重なった場合にのみ水が流れ出る。通水孔375から流れ出た水は、分流ケース330の隆起部318の前方の空間を通過して、散水孔配置領域460の部分領域462,463から吐出される。
[3.通水検査]
図28は、シャワーヘッド1の通水検査の手順を示すフローチャートである。通水検査は、たとえば、検査者によって行なわれる。
図28を参照して、検査者は、骨格体10を組み立てる(ステップS100)。検査者は、骨格体10内に水を流す(ステップS110)。検査者は、骨格体10に不具合があるか否かを判断する(ステップS120)。たとえが、検査者は、骨格体10において水漏れが発生しているか否かに基づいて骨格体10の不具合の有無を確認する。
図29は、骨格体10の断面図である。図29に示されるように、骨格体10は、通水管100、連結部材200、ヘッドカバー310、散水板400等の通水に必要な部品を全て備えている。すなわち、骨格体10にカバー部材50を取り付けなくても、骨格体10の通水状態を確認することで、シャワーヘッド1の通水状態を確認することができる。
再び図28を参照して、骨格体10に不具合がないと判断されると(ステップS120においてNO)、検査者は、骨格体10にカバー部材50を取り付ける(ステップS140)。すなわち、骨格体10にカバー部材50が後付けされる。これによって、通水検査が完了するとともに、シャワーヘッド1が完成する。
一方、骨格体10に不具合があると判断されると(ステップS120においてYES)、検査者は、問題箇所を特定するとともに、問題箇所を修正する(ステップS130)。たとえば、検査者は、骨格体10において不具合の原因となっている部品を特定し、該部品の交換を通じて問題箇所の修正を行なう。その後、検査者は、再び、骨格体10内に水を流し(ステップS110)、各ステップを行なう。
シャワーヘッド1によれば、たとえば、通水検査を通じて骨格体10の不具合が発覚した場合に、骨格体10からカバー部材50を取り外すことなく、骨格体10の不具合を解消することができる。
[4.特徴]
<4-1.通水検査の容易性>
以上のように、本実施の形態に従うシャワーヘッド1において、骨格体10は、カバー部材50が取り付けられていない状態であっても給水ホースから供給される水を吐出可能である。すなわち、シャワーヘッド1においては、骨格体10にカバー部材50を取り付ける前の状態で、シャワーヘッド1の通水検査としての骨格体10の通水検査が可能である。したがって、シャワーヘッド1によれば、たとえば、通水検査を通じて骨格体10の不具合が発覚した場合に、骨格体10からカバー部材を取り外すことなく、骨格体10の不具合を解消することができる。
<4-2.水へのエアーの混入>
また、本実施の形態に従うシャワーヘッド1においては、連結部材200がベンチュリ―管として機能するため、連結部材200内の管を通過する水に空気孔212(図5、図6)を介して雰囲気が混入する。これにより、シャワーヘッド1によれば、実際に流れている水よりも多くの水により対象を洗っている感覚をユーザに感じさせることができる。
<4-3.男性向けの吐水範囲及び吐水態様>
男性は、浴室の壁に設けられたシャワーヘッド固定部にシャワーヘッドを固定した状態で体等を洗うことが多い。したがって、シャワーヘッドの吐水範囲がユーザの肩周辺までカバーできることが好ましい。本実施の形態に従うシャワーヘッド1においては、散水孔配置領域460(図18)において、幅方向の長さが、高さ方向の長さよりも長い。すなわち、シャワーヘッド1においては、幅方向における吐水範囲が広い。
図30は、シャワーヘッド1による吐水範囲のイメージを示す図である。図30に示されるように、シャワーヘッド1によれば、ユーザの肩周辺までカバーした吐水を実現することができる。
また、シャワーヘッド1においては、水車370の底面部372の通水孔373を介した水の通過は常時生じる一方、水車370の側面部374の通水孔375を介した水の通過は通水孔375が分流ケース330の通水孔336と対向した場合にしか生じない。すなわち、側面部374の通水孔375から供給される水に起因する吐水は、断続的である。つまり、底面部372の通水孔373から供給される水の吐出態様と、側面部374の通水孔375から供給される水の吐出態様とは異なる。シャワーヘッド1においては、水の吐出態様を工夫することで、男性が好む水の吐出態様が実現されている。
<4-4.ハンドル部におけるRの実現>
また、本実施の形態に従うシャワーヘッド1において、通水管100の側面視における形状は、いわゆる「く」の字状になっている。これにより、シャワーヘッド1のうちユーザが把持する部分(ハンドル部)を湾曲させることができる。
<4-5.吐水範囲の拡大>
また、シャワーヘッド1において、水車370の側面部374上には複数(4つ)の通水孔375が形成されている。水車370の回転位置に応じて通水孔375が分流ケース330の通水孔336と対向した場合に、通水孔375を通過する水が通水孔336を通過する。すなわち、シャワーヘッド1によれば、側面部374に通水孔375が形成されることによって前室区画部材300において幅方向の遠い位置まで水が供給されるため、幅方向における吐水範囲を広げることができる。
[5.変形例]
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。
上記実施の形態において、骨格体10は、通水管100と、連結部材200と、前室区画部材300と、旋回流発生装置350と、水車370と、水車受け球390と、散水板400とを含んでいる。しかしながら、骨格体10は、必ずしもこれらの部品を全て含んでいる必要はない。カバー部材50が取り付けられていない状態であっても給水ホースから供給される水を骨格体10が吐出可能である限り、一部の部品は含まれていなくてもよいし、各部品の構成も必ずしも上記実施の形態に記載のものに限定されない。
たとえば、通水管100は、必ずしも湾曲している必要はなく、単なる直管であってもよい。また、たとえば、連結部材200は、必ずしもベンチュリ―管として機能する必要はない。また、通水管100とヘッドカバー310とが一体的に形成されている場合には、連結部材200は不要である。また、吐水態様(たとえば、吐水周期)を工夫する必要がない場合には、旋回流発生装置350、水車370、水車受け球390等は不要である。
また、上記実施の形態に従うシャワーヘッド1は、たとえば、ユーザが手元で操作可能であって、シャワーヘッド1の吐水状態と止水状態とを切り替え可能な操作部材を備えていてもよい。
[6.付記]
また、上記実施の形態の少なくとも一部は、以下の付記のようにも記載され得る。
<付記1>
給水ホースから供給される水を吐出可能なシャワーヘッドであって、
一端に前記給水ホースを取り付け可能であって、前記給水ホースから供給される水を通すように構成された通水管と、
複数の散水孔が形成されており、水を吐出可能な散水板と、
前記シャワーヘッド内の水の経路において前記通水管と前記散水板との間に配置され、前記通水管及び前記複数の散水孔の各々と連通する前室を形成する前室区画部材と、
前記通水管と前記前室区画部材とを連結する連結部材とを備え、
前記連結部材は、前記通水管と前記前室とを連通させる小径通路と、前記小径通路に連通する空気孔とが形成されたベンチュリ―管であり、
前記ベンチュリ―管の作用によって、前記小径通路を通過する水に前記空気孔を介して雰囲気が混入する、シャワーヘッド。
<付記2>
(1)
給水ホースから供給される水を吐出可能なシャワーヘッドであって、
複数の散水孔が形成された散水板を有するヘッド部と、
前記給水ホースに取り付け可能なハンドル部とを備え、
前記散水板の正面視における前記ヘッド部の形状は、前記ハンドル部の延在方向の直交方向における長さが前記延在方向における長さよりも長い形状であり、
前記散水板における前記複数の散水孔の配置領域の形状は、前記直交方向における長さが前記延在方向における長さよりも長い形状である、シャワーヘッド。
(2)
前記シャワーヘッドは、複数の態様で水を吐出可能であり、
前記散水板の中央部における水の吐出態様と、前記散水板の前記直交方向の両端部における水の吐出態様とは異なる、技術的思想(1)に記載のシャワーヘッド。
<付記3>
給水ホースから供給される水を吐出可能なシャワーヘッドであって、
一端に前記給水ホースを取り付け可能であって、前記給水ホースから供給される水を通すように構成された通水管と、
複数の散水孔が形成されており、水を吐出可能な散水板と、
前記シャワーヘッド内の水の経路において前記通水管と前記散水板との間に配置され、前記通水管及び前記複数の散水孔の各々と連通する前室を形成する前室区画部材とを備え、
前記通水管は、前記前室に連通する第1直管部と、前記給水ホースを取り付け可能な第2直管部とを含み、
前記第1直管部と前記第2直管部とは、相互に傾斜した状態で連結されている、シャワーヘッド。
<付記4>
給水ホースから供給される水を吐出可能なシャワーヘッドであって、
一端に前記給水ホースを取り付け可能であって、前記給水ホースから供給される水を通すように構成された通水管と、
複数の散水孔が形成されており、水を吐出可能な散水板と、
前記シャワーヘッド内の水の経路において前記通水管と前記散水板との間に配置され、前記通水管及び前記複数の散水孔の各々と連通する前室を形成する前室区画部材とを備え、
前記前室は複数の分室を有し、
前記シャワーヘッドは、水流により回転することによって前記複数の分室に水を分配するように構成された水車をさらに備え、
前記水車の回転によって前記複数の散水孔からの水の吐出が断続的になり、
前記水車は、回転軸を中心とした有底円筒状であり、
前記水車においては、前記分室に水を分配する分配孔が底面及び周面の各々に形成されている、シャワーヘッド。
1 シャワーヘッド、10 骨格体、50 カバー部材、100 通水管、110,120 直管部、112,122,230 管部、114,124,320 取付け部、116,126,214,321,324,325,356,556 突起部、200 連結部材、210,220 連結部、212 空気孔、240,242,244 パッキン部、300 前室区画部材、310 ヘッドカバー、312,412,452 板状部、313,351,454 側壁部、314,316,318 隆起部、317,338 ガイド部、322,323,340,414,415,456,457 ネジ止め部、326,342 切欠き部、330 分流ケース、332 基部、334 円筒部、336,344,373,375 通水孔、345,377 球配置部、350 旋回流発生装置、352 軸部、354 羽根部、370 水車、371 軸配置部、372 底面部、374 側面部、376 水受け部、390 水車受け球、400 散水板、410 散水板本体、416 散水孔、450 散水板カバー、458,505,506,508 貫通孔、460 散水孔配置領域、461,462,463 部分領域、500 シャワーヘッド本体、501 ヘッド形成部、502 ハンドル形成部、504,507 保持部、509,510 凹み部、550 下カバー、552 下カバー本体、554 被保持部。

Claims (3)

  1. 散水板を有するヘッド部と給水ホースが接続されるハンドル部とを備え、前記ヘッド部内には、前記散水板の散水孔に連通する前室が区画形成され、前記ハンドル部内には、前記給水ホースを接続可能でかつ前記前室に連通する通水管が収容されたシャワーヘッドにおいて、
    前記ヘッド部は、前記散水板が取り付けられ当該散水板とで前記前室を区画形成するとともに前記通水管が連結された前室区画部材と、前記散水板とで前記前室区画部材を取り囲むとともに前記ヘッド部の外観を構成するヘッドカバー部とを備え、
    前記ハンドル部は、前記通水管を取り囲んで前記ハンドル部の外観を構成するハンドルカバー部を備え、
    前記ヘッドカバー部及び前記ハンドルカバー部は、前記散水板、前記前室区画部材及び前記通水管が組み立てられて吐水可能な状態の骨格体に対し、後付けが可能となっており、
    前記骨格体の一部を覆うカバー部材は、互いに別部材であるシャワーヘッド本体と下カバーとを含み、前記シャワーヘッド本体は一体成形されたヘッド形成部とハンドル形成部とを含み、前記ヘッド形成部は前記前室区画部材及び前記散水板を覆うように構成されており、前記ハンドル形成部は前記通水管を覆うように構成されており、前記ヘッド形成部が前記ヘッドカバー部に対応しており、前記ハンドル形成部と前記下カバーとからなる構成が前記ハンドルカバー部に対応しており、前記ハンドル形成部に前記下カバーが取り付けられているシャワーヘッド。
  2. 前記骨格体は、前記通水管と前記前室区画部材とを連結するとともに、前記通水管と前記前室とを連通させる連結部材をさらに備え、
    前記下カバーを前記ハンドル形成部に取り付けていない状態では、前記連結部材が前記カバー部材から露出される、請求項1に記載のシャワーヘッド。
  3. 前記連結部材は、前記通水管と前記前室とを連通させる小径通路と、前記小径通路に連通する空気孔とが形成されたベンチュリ管であり、
    前記ベンチュリ管の作用によって、前記小径通路を通過する水に前記空気孔を介して雰囲気が混入する、請求項2に記載のシャワーヘッド。
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