JP7363128B2 - ノイズ低減回路、伝送モジュール、及び、SerDes回路 - Google Patents

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Description

本発明は、伝送線路に用いられるノイズ低減回路、該ノイズ低減回路を備える伝送モジュール、及び、該伝送モジュールを備えるSerDes回路に関する。
近年、デバイス間の高速データ伝送では、パラレル伝送方式で問題となる配線長差によるビット間スキューを考慮する必要がないシリアル伝送方式が多く採用されている。このようにデバイス間をシリアル接続する際には、パラレル信号とシリアル信号とを変換するSerDes(SERializer/DESerializer)回路が広く用いられている。
ところで、シリアライザ又はデシリアライザが実装された回路モジュールから同軸ケーブル(伝送線路)にコモンモードノイズが漏洩すると、同軸ケーブルから電磁ノイズが放射されるおそれがある。また、同軸ケーブルが外部からノイズを拾い基板内の回路までコモンモードノイズが伝搬すると、回路の誤動作が生じる場合がある。このような同軸ケーブルを用いたSerDes伝送方式におけるコモンモードノイズ対策として、例えば、特許文献1には、シリアライザが実装された回路モジュールと同軸ケーブルとの接続箇所、及び、デシリアライザが実装された回路モジュールと同軸ケーブルとの接続箇所それぞれにコモンモードチョークコイルを挿入する技術が開示されている。
より詳細には、この技術では、コモンモードチョークコイルを構成する一方のコイルが信号ラインに挿入(接続)され、他方のコイルが同軸ケーブルの外部導体が接続される導体パターンとグランドプレーンとの間に挿入(接続)されるように、コモンモードチョークコイルが配線基板に実装される。この技術によれば、コモンモードチョークコイルを挿入することにより、配線基板上の回路から同軸ケーブルへのコモンモードノイズの漏洩を低減することができる。また、同軸ケーブルが拾ったコモンモードノイズが配線基板上の回路まで伝搬されることを抑制することができる。
しかしながら、上述したようにSerDes回路にコモンモードチョークコイルを挿入した場合、グランドライン側に挿入された、コモンモードチョークコイルを構成する他方のコイルによりグランドが分割されることによって、グランドが弱くなり、特定の周波数で放射ノイズが増加するおそれがある。特に、例えば、車載映像系インターフェース等に適用されたSerDes回路では、カメラ側モジュールの配線基板が小さく、グランドが不安定になりやすい。その対策として、例えば、コモンモードチョークコイルを構成する他方のコイルに対して、並列にキャパシタを接続することが考えられる。
国際公開第2018/168282号
上述したように、コモンモードチョークコイルを構成する他方のコイルに並列にキャパシタを接続することにより、特定の周波数で増加し得るノイズを低減する効果を期待できる。しかしながら、他方のコイルのみにキャパシタを追加すると、伝送線路のインピーダンスのバランスが崩れ、モード変換特性、すなわち、コモンモードからディファレンシャルモード、及び/又は、ディファレンシャルモードからコモンモードへのモード変換特性が悪化するおそれがある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、特定周波数で増加し得るノイズを低減でき、かつ、モード変換特性の悪化を防止することが可能なノイズ低減回路、伝送モジュール、及び、SerDes回路を提供することを目的とする。
本発明に係るノイズ低減回路は、一対のコイルを有し、一方のコイルが伝送ラインに直列に接続され、他方のコイルがグランドラインに直列に接続されるコモンモードチョークコイルと、コモンモードチョークコイルを構成する他方のコイルと並列に接続されるキャパシタと、他方のコイル及びキャパシタと直列に接続されるインダクタとを備えることを特徴とする。
本発明に係るノイズ低減回路によれば、コモンモードチョークコイルを構成する一方のコイルが伝送ラインに直列に接続され、他方のコイルがグランドラインに直列に接続されることにより、コモンモードノイズを低減することができる。また、コモンモードチョークコイルを構成する他方のコイルにキャパシタが並列に接続されることにより、該他方のコイルによりずれたインピーダンス成分が調整されるため、特定の周波数で増加し得るノイズを低減することができる。加えて、上記他方のコイル及びキャパシタにインダクタが直列に接続されることにより、キャパシタの挿入によって崩れた伝送線路のインピーダンスのアンバランスが打ち消されるため、該キャパシタが並列接続されることによるモード変換特性の悪化を防止することができる。
上記の結果、本発明によれば、特定周波数で増加し得るノイズを低減でき、かつ、モード変換特性の悪化を防止することが可能となる。
実施形態に係るノイズ低減回路、該ノイズ低減回路を備えた伝送モジュール、及び、該伝送モジュールを備えたSerDes回路の構成を示す回路図である。 伝送モジュールの配線基板に形成されたグランドパターンの一例(要部のみ)を示す図である。 伝送モジュールの配線基板に形成されたグランドパターンの他の例(要部のみ)を示す図である。 実施形態に係るノイズ低減回路のシミュレーションモデルを示す図である。 実施形態に係るノイズ低減回路(シミュレーションモデル)及び比較例のモード変換特性Scd21を示す図である。 実施形態に係るノイズ低減回路(シミュレーションモデル)及び比較例のモード変換特性Sdc21を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1~3を併せて用いて、実施形態に係るノイズ低減回路1、該ノイズ低減回路1を備えた伝送モジュール3A,3B、及び、該伝送モジュール3A,3Bを備えたSerDes回路5の構成について説明する。図1は、実施形態に係るノイズ低減回路1、該ノイズ低減回路1を備えた伝送モジュール3A,3B、及び、該伝送モジュール3A,3Bを備えたSerDes回路5の構成を示す回路図である。図2は、伝送モジュール3B(3A)の配線基板20に形成されたグランドパターン21,22,23の一例を示す図である。図3は、伝送モジュール3B(3A)の配線基板20に形成されたグランドパターン21,22,23の他の例を示す図である。
SerDes(SERializerDESerializer)回路5は、主として、シリアル信号を伝送する同軸ケーブル31と、同軸ケーブル31を介してシリアル通信可能に接続される一対の伝送モジュール3A,3Bとを備えて構成されている。一方の伝送モジュール3Aは、同軸ケーブル31の内部導体31aの一端にコモンモードチョークコイル11を構成する一方のコイル11a及び第2キャパシタ331を介して接続され、シリアル信号をパラレル信号に変換するデシリアライザ(特許請求の範囲に記載の通信用集積回路に相当)321を備えている。他方の伝送モジュール3Bは、同軸ケーブル31の内部導体31aの他端にコモンモードチョークコイル11を構成する一方のコイル11a及び第3キャパシタ332を介して接続され、パラレル信号をシリアル信号に変換するシリアライザ(通信用集積回路に相当)322を備えている。
SerDes回路5は、例えば、車載映像系インターフェース(同軸伝送モード)に用いられる。その場合、例えば、他方の伝送モジュール3B(シリアライザ322)は、車両に搭載されるカメラ17とバスによってパラレル接続され、当該カメラ17から入力される画像データをパラレル信号からシリアル信号に変換して、一方の伝送モジュール3Aに送信する。一方の伝送モジュール3A(デシリアライザ321)は、ECU(Electronic Contorol Unit)18とバスによってパラレル接続され、受信したシリアル信号(画像データ)をパラレル信号に変換した後ECU18に送る。そして、ECU18では、さまざまな画像処理等が実行される。なお、デシリアライザ321及びシリアライザ322の他方の通信端子(差動伝送モードの場合に用いる端子)は、キャパシタと終端抵抗との直列回路を介してグランドに接続されている。
本実施形態に係るSerDes回路5は、同軸ケーブル31に信号と電力とを重畳させて伝送するPoC(Power Over Coax.)に対応している。ここで、PoCは、例えば、伝送モジュール3Bから伝送モジュール3Aに映像信号を送る通信において、1本の同軸ケーブル31で信号伝送と電力伝送とを実現する。
SerDes回路5は、PoCに対応するため、主として、同軸ケーブル31及びデシリアライザ321等に電力を供給する第1電源ライン301と、同軸ケーブル31からシリアライザ322等に電力を供給する第2電源ライン302と、コモンモードチョークコイル11を構成する一方のコイル11aと、第2キャパシタ331との接続部において、一方のコイル11aと第1電源ライン301との間に介装(すなわち第1電源ライン301に直列に接続)されるバイアスTインダクタ15(特許請求の範囲に記載の第1バイアスT回路に相当)と、コモンモードチョークコイル11を構成する一方のコイル11aと第3キャパシタ332との接続部において、一方のコイル11aと第2電源ライン302との間に介装(すなわち第2電源ライン302に直列に接続)されるバイアスTインダクタ15(第2バイアスT回路に相当)とを備えている。
同軸ケーブル31は、内部導体(芯線)31aと、該内部導体31aを覆う外部導体31b(シールド層)とを有し、デシリアライザ321(伝送モジュール3A側)とシリアライザ322(伝送モジュール3B側)とを通信可能に接続する。同軸ケーブル31の一端には、直列に接続されたコモンモードチョークコイル11及び第2キャパシタ331を介して、デシリアライザ321が接続されている。第2キャパシタ331は、高周波信号(信号成分)を通過させるとともに、第1電源ライン301のDC成分のデシリアライザ321側への流入を遮断する。
同様に、同軸ケーブル31の他端には、直列に接続されたコモンモードチョークコイル11及び第3キャパシタ332を介して、シリアライザ322が接続されている。第3キャパシタ332は、高周波信号(信号成分)を通過させるとともに、第2電源ライン302のDC成分のシリアライザ322側への流入を遮断する。
コモンモードチョークコイル11を構成する一方のコイル11aと第2キャパシタ331との接続部には、一方のバイアスTインダクタ15を介して第1電源ライン301が接続されている。第1電源ライン301は、DC電源(以下、単に「電源」という)30と接続されており、電源30から供給される電力を、デシリアライザ321、及び、同軸ケーブル31等に供給する。
同様に、コモンモードチョークコイル11を構成する一方のコイル11aと第3キャパシタ332との接続部には、他方のバイアスTインダクタ15を介して第2電源ライン302が接続されている。第2電源ライン302は、同軸ケーブル31からの電力を、シリアライザ322等に供給する。
一方のバイアスTインダクタ15は、コモンモードチョークコイル11を構成する一方のコイル11aと第2キャパシタ331との接続部において、一方のコイル11aと第1電源ライン301との間に介装されている。すなわち、第1電源ライン301に直列に接続されている。他方のバイアスTインダクタ15は、コモンモードチョークコイル11を構成する一方のコイル11aと第3キャパシタ332との接続部において、一方のコイル11aと第2電源ライン302との間に介装されている。すなわち、第2電源ライン302に直列に接続されている。
バイアスTインダクタ15は、インピーダンスの低い第1,第2電源ライン301,302に高周波信号(映像信号)が流れていかないように、分岐点においてインピーダンスを高くするため、DC(直流)に対して低インピーダンスを示し、AC(高周波)に対して高インピーダンスを示す。そして、バイアスTインダクタ15は、電源成分(直流・低周波成分)を通し、信号成分(高周波成分)を遮断することにより、同軸ケーブル31に電源成分を重畳する、又は、同軸ケーブル31から電源成分を分離する。
伝送モジュール3Aは、主として、後述するノイズ低減回路1を構成するコモンモードチョークコイル11、キャパシタ12、インダクタ13が実装される配線基板20と、配線基板20に実装され、コモンモードチョークコイル11及び第2キャパシタ331を介して同軸ケーブル31の内部導体31aと接続されるデシリアライザ321とを備えている。
一方、伝送モジュール3Bは、主として、後述するノイズ低減回路1を構成するコモンモードチョークコイル11、キャパシタ12、インダクタ13が実装される配線基板20と、配線基板20に実装され、コモンモードチョークコイル11及び第3キャパシタ332を介して同軸ケーブル31の内部導体31aと接続されるシリアライザ322とを備えている。
図2、図3に示されるように、キャパシタ12とインダクタ13とは、配線基板20上に並べて直近(すなわち可能な限り近く)に配置されることが好ましい。コモンモードチョークコイル11の他方のコイル11bにキャパシタ12が並列接続されることによるインピーダンスのずれを、インダクタ13で効果的に打ち消すためである。
なお、キャパシタ12には、例えば、チップコンデンサ(チップ部品)が好適に用いられる。また、インダクタ13には、例えば、チップインダクタ(チップ部品)が好適に用いられる。
グランドライン304にコモンモードチョークコイル11(他方のコイル11b)が挿入されることにより、コモンモードチョークコイル11から見て、該コモンモードチョークコイル11よりも同軸ケーブル31側のグランドパターン21、グランドパターン22と、シリアライザ322/デシリアライザ321側のグランドパターン23とが分割される。
そのため、コモンモードチョークコイル11から見て、該コモンモードチョークコイル11よりも同軸ケーブル31側のグランドパターン21,22の面積、及び、シリアライザ322/デシリアライザ321側のグランドパターン23の面積については、主たるノイズ源の位置を考慮して、いずれのグランドパターン21,22,23の面積をより大きく形成するかを定めることが好ましい。ノイズを低減するために、グランドパターン21,22,23として利用可能な限られた面積を有効に利用する(すなわち、より効果的にグランドを強化する)ためである。
より具体的には、主たるノイズ源の位置がコモンモードチョークコイル11よりもシリアライザ322/デシリアライザ321側(すなわち、カメラ17/ECU18側)である場合には、図2に示されるように、コモンモードチョークコイル11よりもシリアライザ322/デシリアライザ321側のグランドパターン23の面積が、同軸ケーブル31側のグランドパターン21,22の面積よりも大きくなるように形成される。なお、図2は、伝送モジュール3B(3A)の配線基板20に形成されたグランドパターン21,22,23の一例(要部のみ)を示す図である。
シリアライザ322/デシリアライザ321側のグランドパターン23をより広くすることにより、シリアライザ322/デシリアライザ321側のグランドが安定する。例えば、カメラ17又はECU18がノイズ源の場合、シリアライザ322又はデシリアライザ321側のグランドパターン23を大きくすることで当該グランドが安定し、効果的にノイズが低減される。
一方、主たるノイズ源の位置が前記コモンモードチョークコイル11よりも同軸ケーブル31側である場合には、図3に示されるように、コモンモードチョークコイル11よりも同軸ケーブル31側のグランドパターン21,22の面積が、シリアライザ322/デシリアライザ321側のグランドパターン23の面積よりも大きくなるように形成される。なお、図3は、伝送モジュール3B(3A)の配線基板20に形成されたグランドパターン21,22,23の他の例(要部のみ)を示す図である。
例えば、伝送モジュール3Bの同軸ケーブル31側のグランドパターン21,22は、同軸ケーブル31を通して、伝送モジュール3Aと接続されているため、グランドが弱くなると同軸ケーブル31から放射するノイズが増加する。そこで、同軸ケーブル31側がノイズ源を有する場合、同軸ケーブル31側のグランドパターン21,22、を大きくすることで当該グランドが安定し、効果的にノイズが低減される。
図1に戻り、ノイズ低減回路1は、一対のコイル11a,11bを有し、一方のコイル11aが信号を伝送する同軸ケーブル31の内部導体31a(伝送ライン303)に直列に接続され、他方のコイル11bが同軸ケーブル31の内部導体31aを被覆する外部導体31b(グランドライン304)に直列に接続されるコモンモードチョークコイル11と、コモンモードチョークコイル11を構成する他方のコイル11bと並列に接続されるキャパシタ12と、上記他方のコイル11b及びキャパシタ12と、同軸ケーブル31の外部導体31bとの間に直列に接続(すなわち、グランドライン304に挿入)されるインダクタ13とを備えている。
コモンモードチョークコイル11は、共通の磁性体コアに、一対の線材が同一方向に螺旋状に巻回されて形成される。よって、一対のコイル11a,11bそれぞれに例えばコモンモード電流が流れた場合に、一対のコイル11a,11bそれぞれにより同一方向の磁束が生じる。磁性体コアは、例えば、Mn-Zn系フェライトやNi-Zn系フェライト等のフェライトで形成されている。また、一対のコイル11a,11bには、例えば、シールドなしツイストペアケーブル(UTP)等が使用される。なお、コモンモードチョークコイル11としては、巻線型のコモンモードチョークコイルでもよいし、積層型のコモンモードチョークコイルでもよい。
ここでキャパシタ12の容量は、コモンモードチョークコイル11を構成する他方のコイル11bによってずれるインピーダンス成分を調整し、特定の周波数で増加し得るノイズを低減するように設定される。また、インダクタ13のインピーダンスは、キャパシタ12の挿入によって生じる、伝送ライン303のインピーダンスとグランドライン304のインピーダンスとのアンバランスを打ち消すように設定される。
上述したように構成されることにより、信号は、シリアライザ322(パラレル-シリアル変換)から、第3キャパシタ332、コモンモードチョークコイル11、同軸ケーブル31、コモンモードチョークコイル11、第2キャパシタ331、デシリアライザ321(シリアル-パラレル変換)へと伝送される。一方、電力は、電源30から、第1電源ライン301、一方のバイアスTインダクタ15、コモンモードチョークコイル11、同軸ケーブル31、コモンモードチョークコイル11、他方のバイアスTインダクタ15、第2電源ライン302へと伝送される。
また、上述したように構成されることにより、すなわち、コモンモードチョークコイル11を構成する一方のコイル11aが伝送ライン303に直列に接続され、他方のコイル11bがグランドライン304に直列に接続されることにより、コモンモードノイズが低減される。また、コモンモードチョークコイル11を構成する他方のコイル11bにキャパシタ12が並列に接続されることにより、他方のコイル11bによりずれたインピーダンス成分が調整されるため、特定の周波数で増加し得るノイズが低減される。加えて、他方のコイル11b及びキャパシタ12にインダクタ13が直列に接続されることにより、キャパシタ12の挿入によって崩れた伝送線路(伝送ライン303及びグランドライン304)のインピーダンスのアンバランスが打ち消されるため、キャパシタ12が並列接続されることによるモード変換特性の悪化が防止される。
そこで、次に、インダクタ13の有無によるモード変換特性の悪化抑制効果をシミュレーションにより確認した。シミュレーションに用いたノイズ低減回路1(シミュレーションモデル)を図4に示す。シミュレーションモデルとして、ノイズ低減回路1を構成するコモンモードチョークコイル11の一方のコイル11aの一端をPort1とし、他端をPort2とした。また、並列接続された他方のコイル11b及びキャパシタ12の一端をPort3とした。さらに、並列接続された他方のコイル11b及びキャパシタ12の他端に一端が接続されたインダクタ13の他端をPort4とした。
なお、シミュレーションでは、コモンモードチョークコイル11として、100MHzにおいて490Ωのコモンモードインピーダンスを持つDLW21SZ491XQ2を用いた。また、インダクタ13として、100MHzにおいて5Ωのインピーダンスを持つBLM15BA050SZ1を用いた。そして、インダクタ13を有する場合(本実施形態)と、インダクタ13を有しない場合(比較例)とで、モード変換特性(Scd21及びSdc21)のシミュレーションを行った。そして、インダクタ13の有無によるモード変換特性の悪化抑制効果を評価した。
シミュレーション結果を図5及び図6に示す。図5は、本実施形態に係るノイズ低減回路1(シミュレーションモデル)及び比較例(インダクタ13を有しない回路)のモード変換特性Scd21を示す図である。図5の横軸は周波数(MHz)であり、縦軸はScd21(dB)である。また、図6は、本実施形態に係るノイズ低減回路1(シミュレーションモデル)及び比較例(インダクタ13を有しない回路)のモード変換特性Sdc21を示す図である。図6の横軸は周波数(MHz)であり、縦軸はSdc21(dB)である。
図5に示されるように、インダクタ13を有する本実施形態に係るノイズ低減回路1(シミュレーションモデル)によれば、インダクタ13を有しない回路(比較例)に対して、ディファレンシャルモードからコモンモードへモード変換される度合(Scd特性)が、全周波数領域において低減されることが確認された。
同様に、図6に示されるように、インダクタ13を有する本実施形態に係るノイズ低減回路1(シミュレーションモデル)によれば、インダクタ13を有しない回路(比較例)に対して、コモンモードからディファレンシャルモードへモード変換される度合(Sdc特性)が、全周波数領域において低減されることが確認された。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、コモンモードチョークコイル11を構成する一方のコイル11aが伝送ライン303に直列に接続され、他方のコイル11bがグランドライン304に直列に接続されることにより、コモンモードノイズを低減することができる。また、コモンモードチョークコイル11を構成する他方のコイル11bにキャパシタ12が並列に接続されることにより、他方のコイル11bによりずれたインピーダンス成分が調整されるため、特定の周波数で増加し得るノイズを低減することができる。加えて、他方のコイル11b及びキャパシタ12にインダクタ13が直列に接続されることにより、キャパシタ12の挿入によって崩れた伝送線路(伝送ライン303及びグランドライン304)のインピーダンスのバランスが打ち消されるため、キャパシタ12が並列接続されることによるモード変換特性の悪化を防止することができる。その結果、本実施形態によれば、特定周波数で増加し得るノイズを低減でき、かつ、モード変換特性の悪化を防止することが可能となる。
本実施形態によれば、コモンモードチョークコイル11よりも同軸ケーブル31側のグランドパターン21,22の面積、及び、シリアライザ322/デシリアライザ321側のグランドパターン23の面積について、主たるノイズ源の位置を考慮して、いずれのグランドパターン21,22,23の面積をより大きく形成するかが定められる。そのため、ノイズを低減するために、グランドパターン21,22,23として利用可能な限られた面積を有効に利用する(すなわち、より効果的にグランドを強化する)ことができる。例えば、カメラ17又はECU18がノイズ源の場合、シリアライザ322又はデシリアライザ321側のグランドパターン23をより大きくすることで当該グランドが安定し、効果的にノイズを低減することができる。一方、同軸ケーブル31側がノイズ源を有する場合、同軸ケーブル31側のグランドパターン21,22をより大きくすることで当該グランドが安定し、効果的にノイズを低減することができる。
本実施形態によれば、キャパシタ12とインダクタ13とは、配線基板20上に並べて直近に配置される。そのため、コモンモードチョークコイル11の他方のコイル11bにキャパシタ12が並列接続されることによるインピーダンスのずれを、インダクタ13で効果的に打ち消すことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係るSerDes回路5を、車載映像系インターフェースに適用した場合を例にして説明したが、本発明に係るSerDes回路5の適用先は、車載映像系インターフェースに限られることなく、車載映像系インターフェース以外のインターフェース等にも適用することができる。
上記実施形態では、伝送モジュール3A及び伝送モジュール3B双方にノイズ低減回路1を適用したが、伝送モジュール3A及び伝送モジュール3Bのうち、いずれか一方の伝送モジュールのみにノイズ低減回路1を適用する構成としてもよい。
1 ノイズ低減回路
3A,3B 伝送モジュール
5 SerDes回路
11 コモンモードチョークコイル
11a,11b コイル
12 キャパシタ
13 インダクタ
15 バイアスTインダクタ(バイアスT回路)
17 カメラ
18 ECU
20 配線基板
21,22,23 グランドパターン
30 電源
301 第1電源ライン
302 第2電源ライン
303 伝送ライン
304 グランドライン
31 同軸ケーブル
31a 内部導体
31b 外部導体
321 デシリアライザ(通信用集積回路)
322 シリアライザ(通信用集積回路)
331 第2キャパシタ
332 第3キャパシタ

Claims (8)

  1. 一対のコイルを有し、一方のコイルが伝送ラインに直列に接続され、他方のコイルがグランドラインに直列に接続されるコモンモードチョークコイルと、
    前記コモンモードチョークコイルを構成する前記他方のコイルと並列に接続されるキャパシタと、
    前記他方のコイル及びキャパシタと直列に接続されるインダクタと、を備え
    前記コモンモードチョークコイルを構成する前記一方のコイルは、信号を伝送する同軸ケーブルの内部導体に直列に接続され、
    前記コモンモードチョークコイルを構成する前記他方のコイルは、前記同軸ケーブルの内部導体を被覆する外部導体に直列に接続され、
    前記インダクタは、前記他方のコイル及びキャパシタと、前記同軸ケーブルの外部導体との間に接続され、
    前記キャパシタの挿入によって生じる、前記伝送ラインのインピーダンスと前記グランドラインのインピーダンスとのアンバランスを打ち消すよう、前記伝送ラインのインピーダンスと、前記キャパシタが並列に接続された前記グランドラインのインピーダンスとの差を前記インダクタのインピーダンスとして設定することを特徴とするノイズ低減回路。
  2. 請求項に記載のノイズ低減回路と、
    前記コモンモードチョークコイル、前記キャパシタ、前記インダクタが実装される配線基板と、
    前記配線基板に実装され、前記コモンモードチョークコイルを介して、前記同軸ケーブルの内部導体と接続される通信用集積回路と、を備え、
    前記コモンモードチョークコイルから見て、該コモンモードチョークコイルよりも前記同軸ケーブル側のグランドパターンの面積、及び、前記通信用集積回路側のグランドパターンの面積については、主たるノイズ源の位置を考慮して、いずれのグランドパターンの面積をより大きく形成するかが定められ
    主たるノイズ源の位置が前記コモンモードチョークコイルよりも前記同軸ケーブル側である場合には、前記コモンモードチョークコイルよりも前記同軸ケーブル側のグランドパターンの面積が、前記通信用集積回路側のグランドパターンの面積よりも大きくなるように形成され、
    主たるノイズ源の位置が前記コモンモードチョークコイルよりも前記通信用集積回路側である場合には、前記コモンモードチョークコイルよりも前記通信用集積回路側のグランドパターンの面積が、前記同軸ケーブル側のグランドパターンの面積よりも大きくなるように形成されることを特徴とする伝送モジュール。
  3. 前記キャパシタと前記インダクタとは、前記配線基板上に並べて直近に配置されることを特徴とする請求項に記載の伝送モジュール。
  4. 同軸ケーブルを介してシリアル通信可能に接続される一対の伝送モジュールを備え、
    前記一対の伝送モジュールのうち、一の前記伝送モジュールは、請求項2又は3のいずれか1項に記載の伝送モジュールであり、
    一方の前記伝送モジュールは、前記同軸ケーブルの内部導体の一端に前記コモンモードチョークコイルを構成する前記一方のコイル及び第2キャパシタを介して接続され、シリアル信号をパラレル信号に変換するデシリアライザを有し、
    他方の前記伝送モジュールは、前記同軸ケーブルの内部導体の他端に前記コモンモードチョークコイルを構成する前記一方のコイル及び第3キャパシタを介して接続され、パラレル信号をシリアル信号に変換するシリアライザを有することを特徴とするSerDes回路。
  5. 同軸ケーブルを介してシリアル通信可能に接続される一対の伝送モジュールを備え、
    前記一対の伝送モジュールのうち、他方の前記伝送モジュールは、請求項2又は3のいずれか1項に記載の伝送モジュールであり、
    一方の前記伝送モジュールは、前記同軸ケーブルの内部導体の一端に前記コモンモードチョークコイルを構成する前記一方のコイル及び第2キャパシタを介して接続され、シリアル信号をパラレル信号に変換するデシリアライザを有し、
    他方の前記伝送モジュールは、前記同軸ケーブルの内部導体の他端に前記コモンモードチョークコイルを構成する前記一方のコイル及び第3キャパシタを介して接続され、パラレル信号をシリアル信号に変換するシリアライザを有することを特徴とするSerDes回路。
  6. 同軸ケーブルを介してシリアル通信可能に接続される一対の伝送モジュールを備え、
    前記一対の伝送モジュールそれぞれは、請求項2又は3のいずれか1項に記載の伝送モジュールであり、
    一方の前記伝送モジュールは、前記同軸ケーブルの内部導体の一端に前記コモンモードチョークコイルを構成する前記一方のコイル及び第2キャパシタを介して接続され、シリアル信号をパラレル信号に変換するデシリアライザを有し、
    他方の前記伝送モジュールは、前記同軸ケーブルの内部導体の他端に前記コモンモードチョークコイルを構成する前記一方のコイル及び第3キャパシタを介して接続され、パラレル信号をシリアル信号に変換するシリアライザを有することを特徴とするSerDes回路。
  7. 前記他方の伝送モジュールは、車両に搭載されるカメラを有し、当該カメラで取得した画像データをシリアル信号に変換して、前記一方の伝送モジュールに送信することを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載のSerDes回路。
  8. 前記同軸ケーブル及び前記デシリアライザに電力を供給する第1電源ラインと、
    前記同軸ケーブルから前記シリアライザに電力を供給する第2電源ラインと、
    前記コモンモードチョークコイルを構成する前記一方のコイルと、前記第2キャパシタとの接続部において、前記一方のコイルと前記第1電源ラインとの間に介装される第1バイアスT回路と、
    前記コモンモードチョークコイルを構成する前記一方のコイルと、前記第3キャパシタとの接続部において、前記一方のコイルと前記第2電源ラインとの間に介装される第2バイアスT回路と、を備えることを特徴とする請求項4~7のいずれか1項に記載のSerDes回路。
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