JP7361443B1 - 錠剤カセット、錠剤払出装置及び錠剤充填装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】服用時期毎に処方された数量の錠剤を一度に払い出すことができる錠剤カセット、錠剤払出装置、及び錠剤充填装置を提供する。【解決手段】処方された同一種類の複数の錠剤を1列に収容する収容部11と、収容部11に収容された錠剤を1回服用分だけ排出する排出口10とを有するカセット本体2と、収容部11の錠剤を排出口10から1回服用分だけ押し出す押出部3と、収容部11の錠剤が整列するように収容部11の大きさを調整する可動仕切り板4と、1回服用分の錠剤を排出できるように排出口10の大きさを調整する可動底板5とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、1回服用分の錠剤を払い出す錠剤カセット、1回服用分の複数種の錠剤を払い出す錠剤払出装置、及び1回服用分の複数種の錠剤をピルケースに充填する錠剤充填装置に関する。
医師から患者に処方される錠剤は、調剤薬局で全服用時期分の数量の錠剤が入ったPTPシートの状態で薬袋に入れられて患者に手渡される。患者は、それらを自宅に持ち帰り、服用時期毎に複数種の錠剤のPTPシートから処方された数量ずつ手で除包する必要があった。また、販売店で購入したり、提供者から供給されるサプリメントは、袋や容器に収容されているので、服用する度に袋や容器から必要な数だけ取り出す必要があった。これらの錠剤を外出先で服用しなければならない場合は、ピルケースの朝、昼、夜等の各収容区画に服用時期毎に錠剤を収容する必要があった。ピルケースの収容区画は小さいため、PTPシートから除徐包した錠剤、また袋や容器から取り出した錠剤を入れるのは困難であり、手間がかかるうえ、収容区画に入らずに落下して紛失したり、収容区画を間違えて充填する虞れがあった。
特許文献1には、錠剤を収容した錠剤マガジンをハウジングに収容し、ハウジングのスライドを移動させて、ハウジング内の錠剤をハウジングの下端の出口部を経てハウジングの出口開口から排出する錠剤ディスペンサシステムが記載されている。
特許文献2には、錠剤を堆積して収容したマガジンを外側保護被覆内に差し込み、コイルばねにより滑り板を介して錠剤を上方に押圧して、取出装置により堆積方向に対して直角に取り出すタブレット収容ケースが記載されている。
特許文献3には、錠剤を収容した球状で分割可能な錠剤ケースを容器の複数の区切り部(筒部材)に上下方向に収容し、予め設定された時刻に開口部を開放して、筒部材に収容された最下部の錠剤ケースを落下させる服薬支援装置が記載されている。
特許文献4には、錠剤を複数重ねて収容した内筒を付勢部材に抗して外筒に対してスライドさせ、内筒の取り出し口を外筒の外部に突出させて、取り出し口から錠剤を排出する錠剤用容器が記載されている。
しかし、いずれの装置も1つの動作で1個の錠剤を払い出すことはできるが、1回服用分の錠剤を一度に払い出すことはできないものであった。
特許第5156824号明細書 特許第4582437号明細書 特許第7063187号明細書 特許第7057047号明細書
本発明は前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、1回服用分の錠剤を一度に払い出すことができる錠剤カセット、1回服用分の複数種の錠剤を一度に払い出すことができる錠剤払出装置、及び1回服用分の複数種の錠剤を一度に払い出して、ピルケースの収容区画に充填することができる錠剤充填装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段は以下の通りである。なお、本発明における「錠剤」は、錠剤のほか、糖衣錠、カプセル剤等の医薬品、サプリメント等の健康食品、チューインガム等の口腔衛生食品、飴玉、グミ組等の菓子、その他の粒状物を含む。
(1)同一種類の複数の錠剤を整列して収容する収容部と、前記収容部に収容された錠剤を排出する排出口とを有するカセット本体と、
前記収容部の錠剤を前記排出口から1回服用分だけ押し出す押出部と、
前記収容部の錠剤が整列するように前記収容部の大きさを調整する可動仕切り板と、
1回服用分の錠剤を排出できるように前記排出口の大きさを調整する可動底板と、
を備える錠剤カセット。
前記手段1の可動仕切り板は、収容部の長さを調整する第1可動仕切り板と、収容部の幅を調整する第2可動仕切り板を含むものである。
前記手段1では、カセット本体の収容部に収容する錠剤の大きさに応じた大きさになるように可動仕切り板を移動させるとともに、1回服用分の錠剤が排出口から排出されるように可動底板を移動させて、押出部により収容部の錠剤を押し出すと、1回服用分の錠剤が排出口から排出される。
(2)前記手段1において、
前記押出部は、
前記排出口を開閉するカバーと、
前記収容部の錠剤を押圧する押圧片と、
前記押圧片が前記収容部から退避し、前記カバーが前記排出口を閉鎖する方向に付勢する弾性部材と、
を備える。
(3)前記手段1又は2において、
前記可動仕切り板は、下端が前記可動底板に当接して、前記可動底板とともに昇降可能になっている。
(4)前記手段1から3のいずれかにおいて、
前記可動底板は、前記排出口の上縁と前記可動底板の上面との間の高さを調整可能である。
(5)前記手段1から4のいずれかにおいて、
前記可動底板は、前記押出部が進退可能な切欠きを有する。
(6)前記手段から5のいずれかにおいて、
前記可動底板は、前記押出部が錠剤を押圧する方向に移動するに伴って前記カバーが前記排出口を開口するように構成されている。
(7)前記手段1から6のいずれかにおいて、
前記可動底板は、前記可動底板の高さを変更して錠剤の払出数量を調整する払出数量調整機構を有する。
(8)手段1から7の複数の錠剤カセットと、
前記複数の錠剤カセットが着脱可能な装置本体と、
前記複数の錠剤カセットが着脱可能で、前記錠剤カセットの排出口から排出される錠剤を払い出す払出口を有する装置本体と、
前記錠剤カセットの押出部を駆動するカセット駆動部と、
前記錠剤カセットの排出口から排出される錠剤を前記払出口に案内する錠剤案内部と、
を備える錠剤充填装置。
前記手段8では、カセット駆動部により複数の錠剤カセットの押出部を駆動すると、各錠剤カセットから、1回服用分の錠剤が払い出される。
(9)前記手段8において、
前記複数の錠剤カセットのそれぞれの押圧部に、前記カセット駆動部によって同時に駆動される被駆動部を有する。
(10)前記手段8又は9において、
前記可動仕切り板を移動させる仕切り板移動機構を備え、
前記錠剤カセットが前記装置本体に装着されたときに、前記可動仕切り板と前記仕切り板移動機構とが係合するように構成されている。
(11)前記手段8から10のいずれかにおいて、
前記可動底板を移動させる底板移動機構を備え、
前記錠剤カセットが前記装置本体に装着されたときに、前記可動底板と前記底板移動機構とが係合するように構成されている。
(12)手段1から7の複数の錠剤カセットと、
前記複数の錠剤カセットが着脱可能で、前記錠剤カセットの排出口から排出される錠剤を払い出す払出口を有する装置本体と、
前記錠剤カセットの押出部を駆動するカセット駆動部と、
前記錠剤カセットの排出口から排出される錠剤を前記払出口に案内する錠剤案内部と、
1回服用分の錠剤を収容する複数の区画を有するピルケースを移動可能にガイドするピルケースガイド部と、
前記カセット駆動部が前記押出部を駆動するのに伴って、前記ピルケースを1区画分だけ移動させるピルケース駆動部と、
を備えることを特徴とする錠剤充填装置。
前記手段10の錠剤充填装置では、カセット駆動部により複数の錠剤カセットの押出部を駆動すると、各錠剤カセットから、1回服用分の錠剤が払い出され、ピルケースの所定の区画に充填される。
本発明の錠剤カセットによれば、1回服用分の錠剤を一度に払い出すことができる。また、服用数量を意識せずに、払い出すことができる。さらに、PTP包装シートを除包したり、袋や容器から取り出した錠剤を服用時期毎に小分けする作業を大きく削減することができる。またさらに、1服用時期毎に包装紙に1包化する必要がなく、包装紙等の消耗品を削減できるので、環境に配慮し、SDGsに貢献できる錠剤払出システムを提供できる。
本発明の錠剤払出装置によれば、1回服用分の複数種の錠剤を一度に払い出して、ピルケースに安全かつ清潔、確実に充填することができる。
本発明の錠剤充填装置によれば、1回服用分の複数種の錠剤を一度に払い出して、ピルケースの収容区画に安全かつ清潔、確実に充填することができる。
本発明の第1実施形態に係る錠剤カセットの正面側斜め上方から見た斜視図(a)、及び背面側斜め上方から見た斜視図(b)。 図1の錠剤カセットの装置本体、押出部材、可動底板の斜視図。 図1の錠剤カセットの払出数量調整機構の動作を示す正面図。 摘みの回転防止手段を示す正面図(a)及び平面図(b)。 図1の錠剤カセットの錠剤払出動作を示す左右方向の垂直断面図。 図1の錠剤カセットの錠剤払出動作を示す前後方向の垂直断面図。 図1の錠剤カセットの錠剤払出動作を示す水平断面図。 錠剤カセットの変形例を示す断面図(a)及び幅調整板の正面図(b)。 本発明の第2実施形態に係る錠剤充填装置の斜視図。 図7の錠剤充填装置の装置本体の斜視図。 図7の錠剤充填装置のカセット駆動部及びピルケース駆動部を示す斜視図。 図7の錠剤充填装置のピルケース駆動部の分解斜視図。 図7の錠剤充填装置の平面図。 図7の錠剤充填装置のピルケース駆動部の平面図。 本発明の第3実施形態に係る錠剤自動充填装置の錠剤カセットとその調整機構を示す斜視図。 図13に示す錠剤カセットの仕切り板調整機構及び底板調整機構の動作を示す断面図。 錠剤自動充填装置及び制御装置のブロック図。 錠剤自動充填装置の動作を示すフローチャート。 錠剤自動充填装置の制御装置と連携する携帯端末の画面を示す図。 錠剤自動充填装置の制御装置と連携する携帯端末の画面を示す図。 錠剤自動充填装置の制御装置と連携する携帯端末の画面を示す図。 携帯端末の錠剤情報書の画面を示す図。 錠剤自動充填装置の変形例を示す断面図(a)、のに一部拡大図(b)及び平面断面図(c)。
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
<錠剤カセット>
図1は、本発明の第1実施形態に係る錠剤カセット1を示す。錠剤カセット1は、カセット本体2と、押出部材3と、可動仕切り板4と、可動底板5とを備えている。以下、説明の便宜上、カセット本体2の後述する払出数量調整機構23の摘み22が設けられる側を正面6aとし、正面6aを見て裏側を背面6b、左側を左側面6c、右側を右側面6dという。
カセット本体2は、図2(a)に示すように、上端と下端が開口し、正面6aと背面6bよりも左側面6c、右側面6dの方が長い矩形の容器からなる。カセット本体2の左側面6cと右側面6dの内面には、後述する可動仕切り板4が差し込まれる複数の溝7が上下方向に延びるように形成されている。カセット本体2の正面6aには、下端から上方に切欠き8が設けられ、この切欠き8の上部に後述する払出数量調整機構23の摘み22と1対のゴムローラ21が取り付けられる。カセット本体2の背面6bには、押出部材3のガイド軸12cが取り付けられる。カセット本体2の左側面6cには、押出部材3の押圧片15が挿入可能な2つのスリット9が上下方向に延びるように形成されている。カセット本体2の右側面6dの下部には、錠剤の排出口10が形成されている。
カセット本体2の上端は、錠剤の投入口となっている。また、図1に示すように、カセット本体2の正面6a、左側面6c、右側面6d、可動仕切り板4、及び可動底板5で囲まれる空間は、投入口から投入された錠剤を上下方向に1列に収容する収容部11となっている。カセット本体2は、収容部11に収容された錠剤が外側から視認できるように、全部又は一部が透明又は半透明であってもよい。
押出部材3は、図2(b)に示すように、上方から見て略U字形で、カセット本体1の外側を囲むように取り付けられている。押出部3は、基部12と、カバー13と、弾性部材支持部14と、押出片15と、弾性部材16(図1参照)とを備えている。
押出部材3の基部12は、水平方向に延びる長孔12aと、この長孔12aに沿って一定ピッチで歯が形成されたラック12b(図1参照)とが形成されている。カセット本体2の基部12は、背面6bに取り付けられたガイド軸12cを長孔12aに挿入することにより、カセット本体2の背面6bに取り付けられ、水平方向に移動可能になっている。
カバー13は、基部12の正面から見て右側端に基部12と90度をなすように設けられ、基部12の移動に伴って、カセット本体2の右側面6cの排出口10を開閉可能になっている。
弾性部材支持部14は、基部12の正面から見て左側端に基部12と90度をなすように設けられ、カセット本体2の左側面6cと対向するようになっている。
押出片15は、弾性部材支持部14の先端に、カセット本体2の左側面6cに向かって延びるように設けられ、カセット本体2の左側面6cの2つのスリット9からカセット本体2の収容部11に挿入可能になっている。
弾性部材16は、図1に示すように、弾性部材支持部14とカセット本体2の左側面6cとの間に介設されて、押出部材3を左方向に付勢し、カバー13が排出口10を閉じ、押出片15がカセット本体2の収容部11から退避した状態に保持している。本実施形態では、弾性部材16はコイルばねであるが、板ばねでもよい。
可動仕切り板4は、矩形の板で、両端がカセット本体2の左側面6cの溝7と右側面6dの溝7に差し込まれて、収容部11に収容される錠剤の大きさに応じて収容部11の長さL(図5参照)を変更できるようになっている。可動仕切り板4の上端は、カセット本体2の上端から突出し、指で摘まむことができるようになっている。可動仕切り板4の下端は、後述する可動底板5の底板ベース18に載置され、可動底板5とともに上下に昇降可能になっている。可動仕切り板4の正面側には、錠剤の払出数量を示す三角形のマーク17が表示されている。マーク17は、可動仕切り板4の正面の両側に、高さが高い錠剤用のAと高さが低い錠剤用のBの2箇所に設けられ、収容部11に収容する錠剤の高さ(カプセルの場合は径)に応じていずれかを選択することができる。可動仕切り板4の背面にも、同様のマーク17を2箇所又は1箇所設けてもよい。各マーク17の上のマーク17をカセット本体2の上端に合わせると、2錠払い出すことができ、下のマーク17をカセット本体2の上端に合わせると、1錠払い出すことができる。マーク17は、三角形の図に限らず、払出数量を示す1,2等の数字やラインで表示してもよい。
可動底板5は、図2(c)に示すように、底板ベース18と、ガイド部19と、調整部20とを有している。
底板ベース18は、カセット本体2の内部に設けられ、収容部11の底面となる。底板ベース18には、押出部材3の押圧片15が収容部11に進入し退避可能な2つの切欠き18aが形成されている。
ガイド部19は、底板ベース18の上面からカセット本体2の正面6aの内側に沿って立ち上がり、カセット本体2の上端まで延びている。
調整部20は、底板ベース18の端部からカセット本体2の正面6aの外側に沿って立ち上がり、カセット本体2の高さのほぼ中間まで延びている。調整部20には上下方向に延びる長孔20aが形成されている。長孔20aの内周縁には、高摩擦部材からなるラバー20bが貼り付けられている。ラバー20bは、カセット本体2の正面6aに設けられた1対のゴムローラ21が圧接している。一方のゴムローラ21には、摘み22が一体に設けられている。
可動底板5の調整部20、この調整部20の長孔20aのラバー20b、1対のゴムローラ21、及び摘み22は、払出数量調整機構23を構成する。図3に示すように、1対のゴムローラ21が摘み22によって回転することにより、調整部20が昇降し、排出口10の上縁と可動底板5の底板ベース18の上面との間の排出高さH(図5参照)を調整可能になっている。
次に、前記実施形態の錠剤カセット1の動作について説明する。
まず、図4に示すように、カセット本体2の収容部11に収容する錠剤の大きさに応じた長さLになるように、可動仕切り板4をカセット本体2の複数の1対の溝7のいずれかに挿入して、可動仕切り板4の位置を調整する。
また、処方に応じた数量の錠剤が排出口10から排出されるように、払出数量調整機構23の摘み22を回して可動底板5を昇降させる。図3(a)、(b)に示すように、摘み22を回すと、1対のゴムローラ21が互いに異なる方向に回転し、1対のゴムローラ21と圧接する可動底板5の調整部20のラバー20bを介して可動底板5が昇降する。例えば、摘み22を左回りに回すと、可動底板5は上昇して、払出数量が少なくなり、右回りに回すと、可動底板5は下降して、払出数量が多くなる。払出数量は、可動底板5と共に昇降する可動仕切り板4のマーク17を見て判断することができる。このようにして、図4に示すように、排出口10の上縁と可動底板5の上面との間の排出高さHを調整する。排出高さHは、1対のゴムローラ21と可動底板5の調整部20のラバー20bとの圧接によって維持される。摘み22の意図しない回転によって可動底板5が昇降しないように、摘み22の回転を防止する手段を設けてもよい。例えば、摘み22の上半分を覆うカバーやストッパを取り付けてもよい。ストッパは、図3Aに示すように、一端がカセット本体2に固定された弾性片22aの先端爪部を摘み22の周囲に形成された凹凸22bに係合して、摘み22を固定することができる。
錠剤カセット1の上端の投入口から収容部11に、処方された同一種類の複数の錠剤を投入する。錠剤は、可動底板5から上に1列に積み重なって収容される。カセット本体2の排出口10は、押出部材3のカバー13によって閉じられているので、排出口10からこぼれ落ちることはない。
押出部材3を手動又は後述する錠剤充填装置31の操作により、図5、図6に示すように、弾性部材16の付勢力に抗して移動させると、押圧片15がカセット本体2の収容部11に進入するにつれて、カバー13が排出口10から外側に離れる。押圧片15は収容部11に収容された錠剤を押圧するので、処方に応じた1回服用分の数量の錠剤が排出口10から排出される。このとき、押出片15の上端面によって、カセット本体2の収容部11に残った錠剤の落下が防止される。
押出部材3の移動を停止し、弾性部材16の付勢力により逆方向に移動させると、押圧片15がカセット本体2の収容部11から退避するにつれて、カバー13が排出口10を閉じる。押圧片15は収容部11から退避するので、収容部11に残った錠剤が可動底板5の上に落下し、1回服用部の錠剤が次に排出されるまで待機する状態となる。
このようにして、押出部材3を操作するだけで、1回服用分の数量の錠剤が排出口10から排出されるので、ユーザはピルケースを持ってその所定の区画に1回服用分の数量の錠剤を収容することができる。これを繰り返すことで、服用時期毎に処方された数量の錠剤を一度に払い出すことができ、ピルケースに複数回服用分の錠剤を収容することができる。
図6Aは、前記第1実施形態の変形例を示し、収容部11の断面の大きさのうち、長さLを前記可動仕切り板4(第1可動仕切り板)によって調整するとともに、幅調整板24(第2可動仕切り板)によって収容部11の幅Wを調整するようにしたものである。幅調整板24は、可動仕切り板4に設けた複数の溝25aとガイド部19に設けた複数の溝25bに係合して、収容部11の排出口10から幅調整板24までの幅Wを変更することができる。幅調整板24には、押出部材3の押圧片15が収容部11に進入し退避可能な2つの切欠き24aが形成されている。例えば錠剤Tがカプセルである場合、カプセルの長さに応じて可動仕切り板4の位置(L)を調整し、カプセルの径に応じて幅調整板24の位置(W)を調整することで、カプセルを上下に整列することができる。錠剤Tが楕円形である場合は、楕円錠剤の長径に応じて可動仕切り板4の位置(L)を調整し、楕円錠剤の短径に応じて幅調整板24の位置(Wを調整することで、楕円錠剤を上下に整列することができる。
<錠剤充填装置>
図7は、本発明の第2実施形態に係る錠剤充填装置31を示す。錠剤充填装置31は、3個の錠剤カセット1a、1b、1c(以下、これらをまとめて錠剤カセット1ということがある。)と、装置本体32と、カセット駆動部33と、錠剤案内部34と、ピルケース駆動部35を備えている。
錠剤カセット1は、第1錠剤カセット1a、第2錠剤カセット1b、第3錠剤カセット1cの3個からなり、前述した図1の錠剤カセット1と同一であるので、各部の詳細については同一符号を附して説明を省略する。各錠剤カセット1には異なる種類の錠剤が収容され、各錠剤の形状に応じて、カセット本体2の長さLが調整されるとともに、1回服用分の錠剤が払い出されるように、排出口10の上縁と可動底板5の上面との間の排出高さHが調整される。
装置本体32は、図8に示すように、3つの錠剤カセット1が装着される装着台36を有している。装着台36には、カセット本体2の下端が着脱可能に係合するカセット係合部36aと、カセット本体2の排出口10から排出される錠剤が落下する錠剤落下口36bとが形成されている。カセット係合部36aは、装着台36の中心の回りに放射状に配置されている。カセット係合部36aには、カセット本体2の払出数量調整機構23の摘み22が外側を向き、押出部材3のラック12bが内側を向くように、カセット本体2の下端が装着される。
カセット駆動部33は、図9に示すように、装置本体32の中心に垂直に設けられた駆動軸37と、この駆動軸37に一体回転可能に設けられた駆動ギヤ38と、装着台36に垂直に設けられた支持板36cに回転可能に設けられた操作ギヤ39と、装着台36に回転可能に設けられ、駆動ギヤ38と操作ギヤ39に噛み合う中間ギヤ40とを備えている。
駆動軸37の上端部は、装着台36に複数の支柱41aを介して支持された環状のばね押さえ41により支持されている。ばね押さえ41と駆動ギヤア38の間にコイルばね42が圧縮状態で装着されている。コイルばね42は、駆動軸37を下方に付勢している。駆動軸37の下端は、装着台36を貫通して下方のピルケース駆動部35まで延びている。
駆動ギヤア38は、図11に示すように、3つの錠剤カセット1の押出部材3のラック12bに噛み合っている。
操作ギヤ39は、偏心した位置から軸方向に延びる操作レバー43が設けられ、この操作レバー43は、図8に示すように、支持板36cに設けられた円弧状の長孔36dを貫通して、ユーザが外側から操作して、操作ギヤア39を回動できるようになっている。操作ギヤア39の回転力は、中間ギヤ40を介して、駆動ギヤ38に伝達され、さらに駆動ギヤ38から3つの錠剤カセット1の押出部材3のラック12cに伝達されるようになっている。
なお、操作ギヤ39と中間ギヤ40は平歯車で噛み合うように図示されているが、操作ギヤ39を傘歯車とし、この傘歯車と噛み合う別の歯車を中間ギヤ40に一体に設けることが好ましい。
錠剤案内部34は、装着台36の3つの錠剤落下口36bの下方に設けられ、装着台36の中心の回りに延びる傾斜面44を有している。傾斜面44は、第1錠剤カセット1aから、第2錠剤カセット1b、第3錠剤カセット1cの順で下方に傾斜し、図7、図8に示すように、払出口45まで延びている。錠剤案内部34は、各錠剤カセット1a、1b、1cの排出口10から装着台36の錠剤落下口36bを介して落下する錠剤を受け止めて、払出口45に案内するようになっている。なお、錠剤案内部34の傾斜面44及び両側面にフッ素樹脂(PTFE)等の低摩擦部材を設けて、錠剤が滑って迅速に排出されるようにしてもよい。
ピルケース駆動部35は、駆動軸37の下端に設けられたワンウェイクラッチ46と、送りローラ47と、ピルケースガイド部48を備えている。
ワンウェイクラッチ46は、駆動軸37と一体に設けられた回転板50と、装置本体32の底板49に取り付けられ、回転板50と同軸に重ね合わされた回転ギヤ51とからなっている。図10に示すように、回転板50の下面には、軸心の回りに複数の係合部50aが設けられ、回転ギヤ51の上面には、回転板50の係合部50aと係脱可能な被係合部51aが設けられている。被係合部51aは、回転板50が上方から見て時計回りに回転するときは、係合部50aが被係合部51aに係合しないように傾斜面51bを有している。回転板50は、駆動軸37に設けられた前述したコイルばね42によって回転ギヤ51に圧接している。回転ギヤ51の歯には、上方から見て反時計回りの一方向のみの回転を許容するストッパ52が係合している。ワンウェイクラッチ46は、回転板50が反時計回りに回転するときは、係合部50aが被係合部51aに係合して回転板50の回転力が回転ギヤ51に伝達されるので、回転ギヤ51は回転板50とともに回転する。また、回転板50が時計回りに回転するときは、係合部50aが被係合部51aから離脱して回転板50の回転力は駆動ギヤ51に伝達されないので、回転板50のみが空回りし、回転ギヤ51は回転しない。
送りローラ47は、装置本体32の底板49に取り付けられ、回転ギヤ51と噛み合う従動ギヤ53と、この従動ギヤ53と一体に回転するゴムローラ54とからなっている。
ピルケースガイド部48は、装置本体32の払出口45の下方に溝状に設けられ、ピルケース55をスライド可能に収容できるようになっている。ピルケースガイド部48の一方の側壁には、ピルケース駆動部35のゴムローラ54の周面の一部が進入してピルケース55の側面と接触するように、開口部48aが形成されている。ピルケース55には、朝食後、昼食後、夕食後等、錠剤の服用時期毎に仕切られた収容区画55aを有している。
次に、前記実施形態の錠剤充填装置31の動作について説明する。
まず、3つの錠剤カセット1a、1b、1cを装置本体32から取り外して、処方された3種類の錠剤の大きさに応じて収容部11の長さLを調整するとともに、3種類の錠剤の1回服用分の数量が排出口10から排出されるように、排出口10の上縁と可動底板5の上面との間の排出高さHを調整する。そして、各錠剤カセット1a、1b、1cの収容部11に3種類の錠剤を全てそれぞれ収容し、各錠剤カセット1a、1b、1cを装置本体32の装着台36のカセット係合部36aに装着する。3つの錠剤カセット1a、1b、1cのラック12bは、カセット駆動部33の駆動ギヤ38に噛み合う。
図11に示すように、カセット駆動部38の操作レバー43を右回りに回動させて操作ギヤ39を回動すると、中間ギヤ40を介して駆動ギヤ38が上方から見て反時計回りに回動する。これにより、駆動ギヤ38と噛み合う3つの錠剤カセット1a、1b、1cの押出部材3のラック12bが弾性部材16の付勢力に抗して移動し、押出部材3の押圧片15が収容部11に収容された錠剤を押圧して、処方に応じた1回服用分の数量の錠剤が3つの錠剤カセット1a、1b、1cの各排出口10から排出される。図12に示すように、錠剤排出の操作時には、ワンウェイクラッチ46により、駆動軸37の回転力は、ピルケース駆動部35の回転ギヤ51に伝達され、回転ギヤ51が回転し、従動ギヤ53を介してゴムローラ54が回転して、ピルケース55が1ピッチ移動し、空の収容区画55aが払出口45の位置に移動する。
3つの錠剤カセット1a、1b、1cの各排出口10から排出された錠剤は、装着台36の錠剤落下口36bから錠剤案内部34に落下し、錠剤案内部34の傾斜面34aを滑り落ちて、払出口45からピルケース55の空の収容区画55aに充填される。錠剤案内部34に落下した錠剤は、各ギヤ39,40,38の回転や、押出部材3の移動による振動によって、傾斜面34aを迅速に滑り落ちる。
カセット駆動部33の操作レバー43から手を外すと、3つの錠剤カセット1a、1b、1cの押出部材3の弾性部材16の付勢力により、駆動ギヤ38が上方から見て時計回りに回動し、中間ギヤ40を介して操作ギヤ39が回動して、操作レバー43は元の位置に戻る。錠剤排出後の操作レバー43が戻る時には、ワンウェイクラッチ46により、駆動軸37の回転力は回転ギヤ51には伝達されないので、ピルケース55は移動しない。なお、錠剤案内部34に錠剤が滑り落ちずに残ったとしても、ワンウェイクラッチ46の回転板50が回転ギヤ51に対して回転するときに、回転板50が上下に振動し、この振動が駆動軸37及び装置本体32を介して錠剤案内部34に伝達されるので、錠剤案内部34の錠剤はピルケース55に落下する。
以上の動作を繰り返すことで、服用時期毎の錠剤が全てピルケース55の各収容区画55aに収容される。すなわち、操作レバー43の回動に伴ってピルケース55が移動し、払い出される錠剤を受け入れる収容区画55aが配備され、この動作の繰り返しにより、所望量の錠剤が所望の区画に収容される。
<錠剤自動充填装置>
前記実施形態の錠剤充填装置31では、可動仕切り板4の調整、排出口10の高さの調整、及び操作レバー43の操作を手動で行うようにしたが、これらの動作を自動的に行うようにすることができる。
図13は、可動仕切り板4の調整と、排出口10の高さの調整とを自動で行うための錠剤カセット1Aと、その仕切り板移動機構61及び底板移動機構62を示す。
図14(a)に示すように、錠剤カセット1Aの可動底板5の底板ベース18には、錠剤カセット1Aの長さ方向に長孔18bが形成されている。底板ベース18の下面には、仕切り板支持部63が長孔18bに沿ってスライド可能に取り付けられている。仕切り板支持部63の上面には、底板ベース18の長孔18bを貫通して、底板ベース18の上方に突出する挿入板64が一体に取り付けられている。可動仕切り板4は下端に形成された穴4aに挿入板64がスライド可能に挿入されている。仕切り板支持部63の下面には、後述する仕切り板移動機構61の仕切り板調整軸70が嵌入する係合穴65が形成されている。可動底板5は、前記実施形態のような手動の調整部20は設けられていない。底板ベース18とガイド部19の角部には、後述する底板移動機構62の底板調整部73の下端が係合する係合部66が設けられている。
仕切り板移動機構61と、底板移動機構62は、錠剤カセット1Aが取り付けられる装置本体32に設けられている。
仕切り板移動機構61は、装置本体32に水平に配置され、一端が支持部67に支持され、他端が仕切り板駆動モータ68に連結されたボールねじ69と、このボールねじ69に螺合された仕切り板調整軸70とから構成されている。仕切り板調整軸70の上端は、錠剤カセット1Aが装置本体32に装着されたときに、図14(b)に示すように、前述の仕切り板支持部63の係合穴65に係合可能になっている。仕切り板駆動モータ68の駆動によりボールねじ69が回転し、仕切り板調整軸70とともに可動仕切り板4が水平方向に移動することにより、図14(c)に示すように、収容部11の長さLを調整することができる。
底板移動機構62は、装置本体32に垂直に配置され、一端が仕切り板駆動モータ68の側面に支持され、他端が底板駆動モータ71に連結されたボールねじ72と、このボールねじ72に螺合された底板調整部73とから構成されている。底板調整部73の下端は、錠剤カセット1Aが装置本体32に装着されたときに、図14(b)に示すように、前述の可動底板5の係合部66に係合可能になっている。底板駆動モータ71の駆動によりボールねじ72が回転し、底板調整部73とともに可動底板5が上下方向に移動することにより、図14(c)に示すように、排出口10の高さHを調整することができる。
図15は、前述した錠剤カセット1Aを3台備えた錠剤自動充填装置81とその制御装置82を示す。各錠剤カセット1Aの仕切り板駆動モータ68及び底板駆動モータ71の駆動停止信号、錠剤落下口36bに設けられた錠剤検出センサ83の検出信号、及びカセット駆動部33の駆動ギヤ38を中間ギヤ40を介して駆動するカセット駆動モータ84の駆動停止信号は、制御装置82に接続されている。制御装置82は、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末85とBluetooth(登録商標)を介して無線通信が可能になっている。携帯端末85には、錠剤自動充填装置81の制御装置82を操作するアプリケーションソフトウェア(以下、単に「操作アプリ」という。)と、必要に応じてお薬手帳アプリとがインストールされている。
以下、携帯端末85のアプリによる錠剤自動充填装置81の動作について、図16に示すフローチャートに従って説明する。
薬局から処方箋と、処方された錠剤(PTP包装シートに包装されている)と、錠剤が収容された薬袋又は錠剤情報書を持ち帰った患者(ユーザ)は、錠剤充填装置から取り外した空の錠剤カセット1Aを用意する。
ステップ101で操作アプリが起動されると、ステップ102で処方情報の入力を行う。処方情報の入力では、ユーザが処方箋、薬袋又は錠剤情報書を携帯端末85に内蔵されたカメラで撮影すると、その撮影情報に基づいて、錠剤名、錠剤外形、服用時期、服用数が入力される。お薬手帳のアプリがある場合は、操作アプリと連携して、お薬手帳のアプリに記録された処方情報より、錠剤名、錠剤外形、服用時期、服用数が入力される。処方情報の入力が終わると、ステップ103でカセットと錠剤の登録を行う。
カセットと錠剤の登録では、図に示すように、「お薬カセットの登録」の画面SC1を表示する。ユーザが携帯端末85で錠剤カセット1Aに貼り付けられた二次元バーコードを読み取ると、画面SC1のカセットIDにカセットコード番号を表示し、「次へ」のボタンが押されると、「お薬の登録」の画面SC2を表示する。ユーザが携帯端末85で処方箋の第1の錠剤名の二次元バーコード又はPTP包装シートのバーコードを読み取ると、画面SC2に読取画像を表示し、「次へ」のボタンが押されると、「お薬の登録」の画面SC3を表示する。ユーザが携帯端末85で処方箋の第2の錠剤名の二次元バーコード又はPTP包装シートのバーコードを読み取ると、画面SC3に読取画像を表示し、「次へ」のボタンが押されると、図18示すように、「登録完了」の画面SC4を表示し、「お薬充填設定」の画面SC5を表示する。
画面SC2と画面SC3で錠剤の読み取りができず、「手動登録」が押された場合は、図18に示すように、「お薬カセットへの手動登録」の画面SC6を表示する。手動登録の画面SC6では、登録済みカセットとのIDと、処方情報に基づいて登録済み錠剤の名称及び外形を表示する。ユーザが画面SC6のカセットのIDをタップし、続いてこのカセットに収容する登録済み錠剤の1つをタップし、これを全ての錠剤に対して同じ動作を繰り返して、「次へ」のボタンが押されると、「登録完了」画面SC4を表示し、「お薬充填設定」の画面SC5を表示する。
ステップ104で、ユーザが錠剤カセット1Aを装置本体32に装着し、画面SC5の「充填準備」のボタンを押したことにより、装置本体32に錠剤カセット1Aが装着されたと判断すると、ステップ105で、錠剤の形状と処方量に応じて可動仕切り板4と可動底板5の位置を調整する。
可動仕切り板4の調整では、各錠剤カセット1Aの仕切り板駆動モータ68に駆動指令を送信し、収容部11の長さLが各錠剤の形状に対応するように可動仕切り板4を移動させる。収容部11の長さLは、錠剤1個の長さ(カプセルの場合は長さ、楕円錠剤の場合は長径)をsとすると、s<L≦1.5sの範囲に設定することが好ましい。錠剤1個の長さは、錠剤のデータベースから取得することができる。
可動底板5の調整では、各錠剤カセット1Aの底板駆動モータ71に駆動指令を送信し、排出口10の排出高さHが各錠剤の1回服用量に対応するように可動底板5を上昇させる。1回服用量が1錠であれば、排出口10の上縁と底板ベース18の間の高さHは、錠剤1個の高さをhとすると、h<H≦1.5hの範囲に設定することが好ましい。錠剤1個の高さは、錠剤のデータベースから取得することができる。
仕切り板4と可動底板5の位置の調整が終わると、ステップ106で、図19に示す携帯端末85の画面SC7で、ユーザに各錠剤をそれぞれの錠剤カセット1Aに収容するよう促す。ユーザが錠剤カセット1Aに錠剤を収容し、図示しない「錠剤収容完了」のボタンが押されて、ステップ107で、錠剤の収容が完了したと判断すると、ステップ108で、携帯端末85の画面で、ユーザにピルケース55をセットするよう促す。ユーザがピルケース55を所定の位置にセットし、図示しない「ピルケースセット完了」のボタンが押されて、ステップ109で、ピルケース55のセットが完了したと判断すると、ステップ110で、カセット駆動モータ84に駆動指令を送信する。これにより、各錠剤カセット1Aの収容部11から1回服用分の錠剤が排出される。ステップ111で、錠剤検出センサ83からの錠剤検出信号に基づき、所定の1回服用分の錠剤が払い出されたこと判断すると、ステップ110に戻り、ピルケース55に収容可能な服用回数分の錠剤が払い出されるまで、同様に動作を繰り返し、ステップ112で動作を終了する。
図2120は、前記錠剤自動充填装置の変形例を示し、収容部11の断面の大きさのうち、長さLを前記仕切り板移動機構61によって自動調整するとともに、幅調整板移動機構91によって収容部11の幅Wを自動調整するようにしたものである。図2120(a)に示すように、錠剤カセット1Bの可動底板5の底板ベース18には、錠剤カセット1Bの幅方向に長孔18cが形成されている。底板ベース18の下面には、幅調整板支持部92が長孔18cに沿ってスライド可能に取り付けられている。幅調整板支持部92の上面には、底板ベース18の長孔18cを貫通して、底板ベース18の上方に突出する挿入板93が一体に取り付けられている。図21(b)に示すように、幅調整板24の下端に形成された穴24cに、挿入板93がスライド可能に挿入されている。幅調整板支持部92の下面には、幅調整板移動機構91の幅調整板調整軸98が嵌入する係合穴94が形成されている。
幅調整板移動機構91は、装置本体32に水平に配置され、一端が支持部95に支持され、他端が幅調整板駆動モータ96に連結されたボールねじ97と、このボールねじ97に螺合された幅調整板調整軸98とから構成されている。幅調整板調整軸98の上端は、錠剤カセット1Bが装置本体32に装着されたときに、幅調整板支持部92の係合穴94に係合可能になっている。幅調整板駆動モータ96の駆動によりボールねじ97が回転し、幅調整板調整軸98とともに幅調整板24が水平方向に移動することにより、図2120(c)に示すように、収容部11の幅Wを調整することができる。
<錠剤払出装置>
前記実施形態の錠剤自動充填装置81は、ピルケース55を錠剤の払い出し操作と連動させて、ピルケース55に錠剤を充填するようにしているが、錠剤は自動で払い出すが、ピルケース55は手動で移動させる錠剤払出装置としてもよい。
本発明は、前記実施形態に限るものではなく、種々の変更や修正を行うことができる。
例えば、前記実施形態では、錠剤カセット1を3個設けているが、複数であれば何個設けてもよい。
また、前記実施形態では、錠剤カセット1への錠剤の投入及び収容作業は、ユーザが行うようにしているが、薬局において、患者が持参又は薬局が貸与する錠剤カセット1に処方された錠剤を収容し、仕切り板4と可動底板5が調整された状態で患者(ユーザ)に供給するようにしてもよい。この場合、薬局での錠剤カセット1への錠剤の投入を安全に行うため、薬局の薬剤師は、処方箋の識別コードと、錠剤カセットの識別コードと、錠剤のGSIコードとを紐づける作業を行う。
この紐づけ作業と、錠剤カセット1への錠剤の収容作業が完了した後、錠剤カセット1の識別コードを読むことにより、この識別コードと紐づけされた錠剤の画像と、処方情報を画面に表示し、画面の錠剤の画像と、錠剤カセット1の錠剤とを目視で照合する監査作業を実施する。これにより、薬局の薬剤師は、処方箋の錠剤を錠剤カセット1に間違いなく収容したことを確認して、患者に錠剤カセットを手渡すことができる。
一方、錠剤カセット1を受け取った患者は、自宅で、錠剤カセット1に収容された錠剤の情報を確認したい場合がある。その場合には、薬局で記録されたお薬手帳アプリで錠剤情報確認操作を実行し、錠剤カセット1の識別コードを読むだけで、図20に示す画面SC8にて、錠剤カセット1と紐づけされた錠剤情報や服用時期情報等の処方情報を確認することができる。
1、1A、1B…錠剤カセット
2…カセット本体
3…押出部材
4…可動仕切り板(第1可動仕切り板)
5…可動底板
10…排出口
11…収容部
12…基部
12b…ラック
13…カバー
15…押出片
16…弾性部材
18…底板ベース
18a…切欠き
23…払出数量調整機構
24…幅調整板(第2可動仕切り板)
31…錠剤充填装置
32…装置本体
33…カセット駆動部
34…錠剤案内部
35…ピルケース駆動部
48…ピルケースガイド部
61…仕切り板移動機構
62…底板移動機構
68…仕切り板駆動モータ
71…底板駆動モータ
81…錠剤自動充填装置
82…制御装置
83…錠剤検出センサ
84…カセット駆動モータ
85…携帯端末
91…幅調整板移動機構
96…幅調整板駆動モータ

Claims (14)

  1. 同一種類の複数の錠剤を整列して収容する収容部と、前記収容部に収容された錠剤を排出する排出口とを有するカセット本体と、
    前記収容部の錠剤を前記排出口から1回服用分だけ押し出す押出部と、
    前記収容部の錠剤が整列するように前記収容部の大きさを調整する可動仕切り板と、
    1回服用分の錠剤を排出できるように前記排出口の大きさを調整する可動底板と、
    を備え
    前記可動仕切り板は、下端が前記可動底板に当接して、前記可動底板とともに昇降可能になっている
    ことを特徴とする錠剤カセット。
  2. 同一種類の複数の錠剤を整列して収容する収容部と、前記収容部に収容された錠剤を排出する排出口とを有するカセット本体と、
    前記収容部の錠剤を前記排出口から1回服用分だけ押し出す押出部と、
    前記収容部の錠剤が整列するように前記収容部の大きさを調整する可動仕切り板と、
    1回服用分の錠剤を排出できるように前記排出口の大きさを調整する可動底板と、
    を備え、
    前記可動底板は、前記押出部が進退可能な切欠きを有する
    ことを特徴とする錠剤カセット。
  3. 前記押出部は、
    前記排出口を開閉するカバーと、
    前記収容部の錠剤を押圧する押圧片と、
    前記押圧片が前記収容部から退避し、前記カバーが前記排出口を閉鎖する方向に付勢する弾性部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤カセット。
  4. 前記可動底板は、前記排出口の上縁と前記可動底板の上面との間の高さを調整可能である請求項1又は2に記載の錠剤カセット。
  5. 前記可動底板は、前記押出部が進退可能な切欠きを有することを特徴とする請求項1に記載の錠剤カセット。
  6. 前記可動底板は、前記押出部が錠剤を押圧する方向に移動するに伴って前記カバーが前記排出口を開口するように構成されていることを特徴とする請求項に記載の錠剤カセット。
  7. 前記可動底板は、前記可動底板の高さを変更して錠剤の払出数量を調整する払出数量調整機構を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤カセット。
  8. 請求項1に記載の複数の錠剤カセットと、
    前記複数の錠剤カセットが着脱可能で、前記錠剤カセットの排出口から排出される錠剤を払い出す払出口を有する装置本体と、
    前記錠剤カセットの押出部を駆動するカセット駆動部と、
    前記錠剤カセットの排出口から排出される錠剤を前記払出口に案内する錠剤案内部と、
    を備えることを特徴とする錠剤払出装置。
  9. 請求項2に記載の複数の錠剤カセットと、
    前記複数の錠剤カセットが着脱可能で、前記錠剤カセットの排出口から排出される錠剤を払い出す払出口を有する装置本体と、
    前記錠剤カセットの押出部を駆動するカセット駆動部と、
    前記錠剤カセットの排出口から排出される錠剤を前記払出口に案内する錠剤案内部と、
    を備えることを特徴とする錠剤払出装置。
  10. 前記複数の錠剤カセットのそれぞれの押圧部に、前記カセット駆動部によって同時に駆動される被駆動部を有することを特徴とする請求項8又は9に記載の錠剤払出装置。
  11. 前記可動仕切り板を移動させる仕切り板移動機構を備え、
    前記錠剤カセットが前記装置本体に装着されたときに、前記可動仕切り板と前記仕切り板移動機構とが係合するように構成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の錠剤払出装置。
  12. 前記可動底板を移動させる底板移動機構を備え、
    前記錠剤カセットが前記装置本体に装着されたときに、前記可動底板と前記底板移動機構とが係合するように構成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の錠剤払出装置。
  13. 請求項1に記載の複数の錠剤カセットと、
    前記複数の錠剤カセットが着脱可能で、前記錠剤カセットの排出口から排出される錠剤を払い出す払出口を有する装置本体と、
    前記錠剤カセットの押出部を駆動するカセット駆動部と、
    前記錠剤カセットの排出口から排出される錠剤を前記払出口に案内する錠剤案内部と、
    1回服用分の錠剤を収容する複数の区画を有するピルケースを移動可能にガイドするピルケースガイド部と、
    前記カセット駆動部が前記押出部を駆動するのに伴って、前記ピルケースを1区画分だけ移動させるピルケース駆動部と、
    を備えることを特徴とする錠剤充填装置。
  14. 請求項2に記載の複数の錠剤カセットと、
    前記複数の錠剤カセットが着脱可能で、前記錠剤カセットの排出口から排出される錠剤を払い出す払出口を有する装置本体と、
    前記錠剤カセットの押出部を駆動するカセット駆動部と、
    前記錠剤カセットの排出口から排出される錠剤を前記払出口に案内する錠剤案内部と、
    1回服用分の錠剤を収容する複数の区画を有するピルケースを移動可能にガイドするピルケースガイド部と、
    前記カセット駆動部が前記押出部を駆動するのに伴って、前記ピルケースを1区画分だけ移動させるピルケース駆動部と、
    を備えることを特徴とする錠剤充填装置。
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