JP7361238B1 - ホームドア用ケーブルの設置工法及びホームドア用ケーブルの設置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブル設置工事の作業性の向上が図られたホームドア用ケーブルの設置工法及びホームドア用ケーブルの設置構造を提供する。【解決手段】ホームドア用ケーブルC1の設置工法は、盛土式プラットフォームの線路側の外縁Eに沿って配置されるホームドア11、12に電気的に接続されるホームドア用ケーブル設置工法であって、略U字状の開口空間が形成され、側板にハンドホール22が穿設されたケーブルトラフ2を、底板の内面を略上方向に配向させつつハンドホール22が穿設された側板を線路側に露出させて設置するケーブルトラフ設置工程と、設置されたケーブルトラフ2の略U字状の開口空間を通過するように、ハンドホール22を用いてホームドア用ケーブルC1を設置するケーブル設置工程と、を有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

この発明は、プラットフォームに設置されるホームドアに対して電気的に接続するホームドア用ケーブルの設置工法及びホームドア用ケーブルの設置構造に関する。
現在、ホームドア用ケーブルの設置工法及び設置構造について研究されている。例えば図1(a)~図1(b)に示すように、従来のホームドア用ケーブルの設置構造8は、各ドア筐体811、821、各ドア制御部812、822、各ドア813、823からなる各ホームドア81、82と、各ホームドア81、82を繋ぐ隔壁83と、これらを下方から支持する先端タイル84及びプラットフォーム基礎部F81を構成する盛土を掘削した空間に設置され互いに離間して線路側に露出した各ホームドア基礎部85、86と、を備える。このとき、従来のホームドア用ケーブルの設置構造8は、ホームドア基礎部85、86内のケーブルルートR85、R86と、プラットフォーム表層部F82より下方のプラットフォーム基礎部F81に設置されたケーブルルートR80と、を通過するようにホームドア用ケーブルC8が設置されることで、各ホームドア81、82を電気的に接続することができる。しかしながら、従来のホームドア用ケーブルの設置構造8では、ホームドア用ケーブルC8の設置工事やメンテナンス作業の際にホームドア用ケーブルC8の外観を目視確認ができず、またプラットフォーム表層部F82の一部を剥がす手間が生じ、作業性に問題があった。この設置構造に関連して、プラットフォーム上に連続して設置される複数の点字ブロックの裏面に沿ってケーブルを設置する発明が開示されている(特許文献1)。
また、従来のホームドア用ケーブルの設置構造8に関する他の例として、例えば図2(a)~図2(c)に示すように、各ホームドア基礎部85、86の間に配置される中空状の基礎ブロック85’と、その内部に設置される略L字型のケーブルキャビネット91と、先端タイル84を面的に支持するPC(Prestressed Concrete)版92と、上下方向の圧縮力を負担するPC版受横桁93と、を備える従来のホームドア用ケーブルの設置構造8の変形例が提案されている。隔壁83は、例えばボルトB83で基礎ブロック85’に固定される。また、ケーブルキャビネット91はボルトB91で、PC版受横桁93はボルトB93で、それぞれプラットフォーム基礎部F81に固定される。PC版受横桁93にはホームドア用ケーブルC8を挿通可能な挿通孔930が設けられる。このとき、従来のホームドア用ケーブルの設置構造8は、ケーブルルートR85、R86と、先端タイル84より下方のプラットフォーム基礎部F81を掘削した空間に設置されたケーブルルートR91と、を通過するようにホームドア用ケーブルC8が設置されるので、プラットフォーム基礎部F81の掘削作業の工数を低減することができる。また、ケーブルキャビネット91が線路側に開口しているため、撤去工事等を行うことなくケーブルキャビネット91内のホームドア用ケーブルC8の目視確認を実施できる。しかしながら、この例によれば、ケーブルキャビネット91よりも大きい基礎ブロック85’の体積相当だけプラットフォーム基礎部F81を掘削する必要がある点で、作業性の問題がある。大きい基礎ブロックを使用しない場合には、PC版横桁あるいは鉄製横桁の間隔をケーブルキャビネット91の荷重負担を軽減するために、狭くする必要があるが、既設のホームの場合、PC版受横桁あるいは鉄製横桁の間隔を調整できない場合がある。
この設置構造に関連して、盛土式既設プラットフォーム側に埋設された支柱杭に一端側が支持され、線路側に延び、並行に配置された複数の横桁と、縱壁と底面板を有して断面が略L字状に形成され、長手方向を有する筐体のケーブルキャビネットを有し、複数の横桁の隣接する横桁間に、横桁の高さと略同じ高さの盛土掘削空間が形成され、盛土掘削空間にケーブルキャビネットが、縱壁が盛土掘削空間の奥行き方向の掘削の土留めを成すように挿入配置され、ケーブルキャビネットの盛土掘削空間に挿入配置される位置に対応するケーブル通し穴が、横桁に形成され、ケーブルキャビネットに配置される電力及び制御信号を供給するケーブルが、横桁に形成されたケーブル通し穴を通して、隣接の盛土掘削空間のケーブルキャビネット上に連通することを特徴とするホームドア用ケーブルの敷設構造が開示されている(特許文献2)。特許文献2には、複数の横桁の隣接する横桁の間に、横桁の高さと略同じ高さの盛土掘削空間が形成され、盛土掘削空間に縱壁と底面板を有して断面が略L字状の線路側が開口したケーブルキャビネットを使用する発明が開示されている。
特開2012-245841号公報 特許5848483号公報
特許文献1に開示されたホームドア用ケーブルの設置工法によれば、点字ブロックを設置したり取り外したりするだけで、ケーブル設置工事及びメンテナンス作業を容易に行うことができる。これにより、プラットフォーム表層部F82の一部を剥がす必要がない点で作業性の向上が図られた。しかしながら、特許文献1に開示されたホームドア用ケーブルの設置工法によれば、点字ブロックの配置に沿ってプラットフォーム基礎部F81を掘削する必要がある点と、メンテナンス時に点字ブロックを取り外す手間がある点で、作業性の問題がある。
また、特許文献2に開示されたケーブルキャビネットは、断面L字状で線路側に縦壁がないため、例えば、複数の横桁自体の強度や隣接する横桁間の配置間隔によっては、上部からの荷重に対する横桁の支持強度が不足し、縦壁と底面板を有し断面が略L字状であり線路側の側面が全て開口したケーブルキャビネットを使用できない問題がある。また、複数の横桁とそれを支持する支柱杭を設置する空間を確保するための盛土の掘削が必要であり、そのうえ、上述の配置間隔に従って横桁を設置する手間がある点において、作業性を向上できない問題がある。また、支持強度の不足を解消するために、通常の底面板の両側に縦壁があるケーブルキャビネットを使用すると、ホーム側に開口部がないため、例えば、ケーブルキャビネットを連接配置した場合に、ホーム側からの作業が全くできず、連接配置したキャビネットの長手方向の両端の開口部から作業を行うこととなり、作業性が著しく劣る問題がある。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、対向する2つの側板と底板とからなる略U字状の開口空間が形成され前記側板の何れかにハンドホールが穿設されたケーブルトラフを用いて、ケーブル設置工事の作業性の向上が図られたホームドア用ケーブルの設置工法及びホームドア用ケーブルの設置構造を提供することにある。さらに、ホームドア用ケーブルの設置構造によれば、軽量なケーブルトラフを用いて、隣接するケーブルトラフを安定的に接続することで、敷設後にケーブルトラフを動かす必要がなく、地震等の際にも隣接したケーブルトラフの接続構造が安定的に保持されるため、ケーブルトラフ内に配置されたケーブルの損傷などを防止して、ケーブルを安全に保護できる。
第1発明におけるホームドア用ケーブルの設置工法は、盛土式プラットフォームの線路側の外縁に沿って配置されるホームドアに電気的に接続されるホームドア用ケーブルを設置するホームドア用ケーブルの設置工法であって、前記ホームドアの下方に形成された空間に、対向する2つの側板と底板とからなり、前記2つの側板の上端部で上部からの荷重を支持する略U字状の開口空間が形成され前記側板の何れかにハンドホールが穿設された樹脂製のケーブルトラフを、前記底板の内面を略上方向に配向させつつ当該ハンドホールが穿設された前記側板を前記線路側に露出させて設置するケーブルトラフ設置工程と、前記ケーブルトラフ設置工程により設置された前記ケーブルトラフの前記開口空間を通過するように、前記ハンドホールを用いて前記ホームドア用ケーブルを設置するケーブル設置工程と、を有することを特徴とする。
第2発明におけるホームドア用ケーブルの設置工法は、第1発明において、前記ケーブルトラフ設置工程は、その内面に嵌合受け部が形成された複数の前記ケーブルトラフを設置し、前記ケーブルトラフ設置工程により設置された、前記ケーブルトラフに形成された前記嵌合受け部と、隣接する他の前記ケーブルトラフに形成された他の嵌合受け部とを、連結具により嵌合固定することを繰り返し行うことで、複数の前記ケーブルトラフを連結するケーブルトラフ連結工程をさらに有することを特徴とする。ここで、トラフ本体にトラフ蓋を被冠する方が、トラフ蓋を被冠せずに側板の上端部でPC版や覆工板を支持する場合に比べて、トラフの支持荷重の均等化ができるため、トラフ本体にトラフ蓋を被冠することが好ましい。
第3発明におけるホームドア用ケーブルの設置工法は、第1発明または第2発明において、前記ケーブルトラフ設置工程は、前記ケーブルトラフの前記2つの側板の上部にトラフ蓋を被冠するか、あるいは前記2つの側板の上部を跨いでPC版を載置することを特徴とする。
第4発明におけるホームドア用ケーブルの設置工法は、第1発明または第2発明において、前記ケーブルトラフ設置工程は、上方に覆工板を設置した前記空間に前記ケーブルトラフを設置することを特徴とする。
第5発明におけるホームドア用ケーブルの設置構造は、盛土式プラットフォームの線路側の外縁に沿って配置されるホームドアに電気的に接続されるホームドア用ケーブルが設置されるホームドア用ケーブルの設置構造であって、前記ホームドアの下方に形成された空間に設置され、対向する2つの側板と底板とからなる略U字状の開口空間が形成された樹脂製のケーブルトラフと、前記ケーブルトラフの前記開口空間を通過するように設置されたホームドア用ケーブルと、を備え、前記ケーブルトラフは、前記側板の何れかにハンドホールが穿設され、前記底板の内面が略上方向に配向されるとともに当該ハンドホールが穿設された前記側板が前記線路側に露出して設置されることを特徴とする。
第6発明におけるホームドア用ケーブルの設置構造は、第5発明において、隣接するケーブルトラフ同士を連結する連結具をさらに備え、前記ケーブルトラフは、その内面に、前記連結具が嵌合される嵌合受け部が形成され、前記嵌合受け部と、隣接する他のケーブルトラフの内面に形成された他の嵌合受け部とが、前記連結具により嵌合固定されることを繰り返し行うことで、前記他のケーブルトラフと連結されることで複数の前記ケーブルトラフが連結された連結構造を得ることを特徴とする。
第7発明におけるホームドア用ケーブルの設置構造は、第6発明において、前記連結具は、平板状であり、対向する凹状の2つの嵌合部を有し、前記ケーブルトラフは、前記2つの側板の内面に前記嵌合受け部が突設され、前記嵌合受け部と、前記他のケーブルトラフの対向する2つの側板の内面に突設された前記他の嵌合受け部とが、前記2つの嵌合部により挟持されて嵌合固定されることを繰り返し行うことで、複数の前記ケーブルトラフと連結される連結構造を得ることを特徴とする。ここで、平板状の連結具は通常樹脂製であるが、アルミニウム合金などの金属製であってもよい。
第8発明におけるホームドア用ケーブルの設置構造は、第6発明において、前記連結具は、対向する2つの縦板部と1つの横板部が、前記横板部を介して一体に略U字状に成形され、前記2つの縦板部の外側面それぞれに凹状の嵌合部を有し、前記ケーブルトラフは、前記2つの縦板部の外側面それぞれに前記嵌合受け部が突設され、前記嵌合受け部と、前記他のケーブルトラフの対向する2つの側板の内面に突設された前記他の嵌合受け部とが、前記2つの縦板部がそれぞれ有する前記嵌合部により挟持されて嵌合固定されることを繰り返し行うことで、複数の前記ケーブルトラフと連結される連結構造を得ることを特徴とする。なお、略U字状の部材は、通常樹脂製で射出成形などにより、一体成形することが望ましいが、金属製であってもよい。縦板部と横板部は両者を接着などにより一体化したものでもよい。
第9発明におけるホームドア用ケーブルの設置構造は、第6発明において、前記連結具は、平板状であり、前記ケーブルトラフは、前記底板の内面において前記2つの側板が対向する方向に沿って離間して対向する一組の爪状の前記嵌合受け部が突設され、前記連結具が、前記嵌合受け部と、前記他のケーブルトラフの底板の内面において当該他のケーブルトラフの2つの側板が対向する方向に離間して突設された対向する一組の爪状の前記他の嵌合受け部とにより挟持されて嵌合固定されることを繰り返し行うことで複数の前記ケーブルトラフと連結される連結構造を得ることを特徴とする。
第10発明におけるホームドア用ケーブルの設置構造は、第4発明~第9発明の何れかにおいて、前記ケーブルトラフは、前記側板の上端部から切欠かれた前記ハンドホールが設けられることを特徴とする。
第1発明~第4発明によれば、ホームドア用ケーブルの設置工法は、ホームドアの下方に形成された空間に、略U字状の開口空間が形成されたケーブルトラフを、底板の内面を略上方向に配向させつつハンドホールが穿設された側板を線路側に露出させて設置するケーブルトラフ設置工程と、設置されたケーブルトラフの開口空間を通過するように、ハンドホールを用いてホームドア用ケーブルを設置するケーブル設置工程と、を有する。このため、基礎ブロックや横桁等を設置することなくケーブルトラフを設置でき、盛土の掘削量を低減できる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができる。また、先端タイル及びホームドアを設置した後にケーブルトラフ内にホームドア用ケーブルを設置する等、配線作業を土木工事から独立して行うことができる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができる。また、2つの側板によりケーブルトラフの上方からの荷重を支持することができ、基礎ブロックや横桁等の上下方向の荷重を支持する支持部材の設置を省略したり、設置する横桁間隔を広げたりすることが可能になる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができる。
特に、第2発明によれば、一のケーブルトラフに形成された嵌合受け部と、隣接する他のケーブルトラフに形成された他の嵌合受け部とを、連結具により嵌合固定することで、複数のケーブルトラフを連結するケーブルトラフ連結工程をさらに有する。このため、複数のケーブルトラフの設置後にケーブルトラフを動かすことなく連結することができ、盛土の掘削量をさらに低減できる。これにより、ケーブル設置工事のさらなる作業性の向上を図ることができる。このような複数の隣接するケーブルトラフを相互に連結する連結工程を有することで、一度設置したケーブルトラフを動かす必要がなく、さらに地震等の際においてもケーブルトラフが安定した配置を維持することができる。
特に、第3発明によれば、ケーブルトラフ設置工程は、2つの側板の上部にトラフ蓋を被冠するか、あるいは2つの側板の上部を跨いでPC版を載置する。このため、トラフ蓋またはPC版を介して、ケーブルトラフの上部積載物からケーブルトラフに対する荷重を安定支持できる。これにより、ケーブル設置工事の安全性の向上を図ることができる。
特に、第4発明によれば、ケーブルトラフ設置工程は、上方に覆工板を設置した空間にケーブルトラフを設置する。このため、ケーブルトラフの設置長さによらず、ケーブルトラフの設置完了後に先端タイルをまとめて敷設することができる。これにより、ケーブル設置工事の作業性のさらなる向上を図ることができる。
第5発明~第10発明によれば、ホームドア用ケーブルの設置構造は、ホームドアの下方に形成された空間に設置される略U字状の開口空間が形成されたケーブルトラフと、ケーブルトラフの開口空間を通過するように設置されたホームドア用ケーブルと、を備え、ケーブルトラフは、底板の内面が略上方向に配向されるとともにハンドホールが穿設された側板が線路側に露出して設置される。このため、基礎ブロックや横桁等の上下方向の荷重を支持する支持部材の設置を省略したり、設置する横桁間隔を広げたりすることができ、支持部材の設置に必要な盛土の掘削量を低減できる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができる。また、先端タイル及びホームドアを設置した後にケーブルトラフ内にホームドア用ケーブルを設置する等、配線作業を土木工事から独立して行うことができる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができるとともに、ケーブルの追加や補修などの工事を容易に行うことができる。
特に、第6発明によれば、ケーブルトラフは、その内面に形成された嵌合受け部と、隣接する他のケーブルトラフの内面に形成された他の嵌合受け部と、が連結具により嵌合固定されることで、他のケーブルトラフと連結される。このため、複数のケーブルトラフの設置後にケーブルトラフを動かすことなく連結することができ、盛土の掘削量をさらに低減できる。これにより、ケーブル設置工事のさらなる作業性の向上を図ることができる。このような複数の隣接するケーブルトラフを相互に連結する連結した構造を有することで、前記のように一度設置したケーブルトラフを動かす必要がなく、さらに地震等の際においてもケーブルトラフが安定した配置を維持することができる。これにより、複数のケーブルトラフを接続したケーブルトラフの連結構造が得られる。
特に、第7発明によれば、連結具は、平板状であり、対向する凹状の2つの嵌合部を有し、ケーブルトラフは、嵌合受け部と他の嵌合受け部とがそれぞれ2つの嵌合部により挟持されて嵌合固定されることで、他のケーブルトラフと連結される。このため、複数のケーブルトラフを強固に連結しつつ、ホームドア用ケーブルが通過する空間を確保することができる。これにより、ホームドア用ケーブルの設置構造の耐久性の向上を図ることができる。ここで、第7発明によれば、第6発明と同様の効果を得ることができる。
特に、第8発明によれば、連結具は、略U字状であり、対向する2つの縦板部がそれぞれ有する凹状の嵌合部を有し、ケーブルトラフは、嵌合受け部と他の嵌合受け部とがそれぞれ2つの嵌合部により挟持されて嵌合固定されることで、他のケーブルトラフと連結される。このため、複数のケーブルトラフを強固に連結しつつ、ホームドア用ケーブルが通過する空間を確保することができる。これにより、ホームドア用ケーブルの設置構造の耐久性と作業性との向上を図ることができる。ここで、第8発明によれば、第6発明と同様の効果を得ることができる。
特に、第9発明によれば、連結具は、平板状であり、ケーブルトラフは、連結具が嵌合受け部と他の嵌合受け部とにより挟持されて嵌合固定されることで、他のケーブルトラフと連結される。このため、複数のケーブルトラフを連結するとともに、ケーブルトラフ内のホームドア用ケーブルを仕分けすることができる。これにより、ケーブル設置工事のさらなる作業性の向上を図ることができる。ここで、第9発明によれば、第6発明と同様の効果を得ることができると同時に、嵌合受け部が多数形成されていれば、連結具の嵌合固定に利用されていない嵌合受け部は、セパレータ機能を有するため、ケーブルの仕分けに利用できる。
特に、第10発明によれば、ケーブルトラフは、側板の上端部から切欠かれたハンドホールが設けられる。このため、ケーブルトラフ内における作業者の手の稼働範囲を拡大できる。これにより、ケーブルトラフ設置工事のさらなる作業性向上を図ることができる。
また、第6発明~第10発明によれば、連結具を嵌合受け部に連結させて、その連結作業を繰り返して複数のトラフを連結させることから、隣接するトラフの間隔を所定間隔として多数のトラフを連結することができる。これにより、複数のケーブルトラフを盛土上に敷設する場合に、仮敷設した後に所定の間隔に再配置する必要がなく、ケーブルトラフの配置作業と連結作業を同時に行うことができる。また、いずれの連結具も、トラフ本体の収納空間内に収納できる大きさに設計可能であるため、ホームドア設置工事に伴うハンドホールのみが開口した空間からの手作業でケーブルトラフの連結を行うことができる。複数のトラフが全体として所定間隔で連結されるため、地震等の際にトラフ同士の配列が乱れにくい。ケーブルトラフ敷設後にケーブル敷設作業を行う場合に、複数のトラフを跨いで敷設作業を行う際、ハンドホール間隔が一定なため、作業がしやすい等の利点がある。
図1(a)~図1(b)は、従来のホームドア用ケーブルの設置構造の一例を示す模式図であり、図1(a)が側面図、図1(b)が平面図である。 図2(a)~図2(c)は、従来のホームドア用ケーブルの設置構造の変形例を示す模式図であり、図2(a)が側面図、図2(b)が図2(a)のA-A断面図、図2(c)が図2(a)のB-B断面図である。 図3(a)~図3(b)は、本実施形態におけるホームドア用ケーブルの設置構造の一例を示す模式図であり、図3(a)が側面図、図3(b)が図3(a)のC-C断面図である。 図4(a)~図4(c)は、本実施形態におけるホームドア用ケーブルの設置構造を構成するケーブルトラフの一例を示す模式図であり、図4(a)~図4(b)が側面図、図4(c)が平面図である。 図5(a)~図5(c)は、本実施形態におけるホームドア用ケーブルの設置構造を構成するケーブルトラフに装着するトラフ蓋の一例を示す模式図であり、図5(a)~図5(b)が側面図、図5(c)が平面図である。 図6(a)~図6(b)は、本実施形態におけるホームドア用ケーブルの設置工法の一例を示す模式図であり、図6(a)が側面図、図6(b)が図6(a)のD-D断面図である。 図7(a)~図7(b)は、本実施形態におけるホームドア用ケーブルの設置工法の一例を示す模式図であり、図7(a)が側面図、図7(b)が図7(a)のE-E断面図である。 図8(a)~図8(d)は、本実施形態におけるホームドア用ケーブルの設置構造を構成するケーブルトラフの変形例を示す模式側面図である。 図9(a)~図9(d)は、本実施形態におけるホームドア用ケーブルの設置構造を構成する複数のケーブルトラフを連結具で連結する構成の第1の実施形態を示す模式図であり、図9(a)~図9(b)は、平板状で凹状の嵌合部を有する連結具を示し、図9(c)は、平板状の連結具を用いた連結構造を示し、図9(d)は、図9(c)のF-F断面に対応する断面図であり、平板状の連結具を用いた連結方法を示す。 図10(a)~図10(d)は、本実施形態におけるホームドア用ケーブルの設置構造を構成する複数のケーブルトラフを連結具で連結する構成の第2の実施形態を示す模式図であり、図10(a)~図10(b)は、略U字状で凹状の嵌合部を有する連結具を示し、図10(c)は、略U字状の連結具を用いた連結構造を示し、図10(d)は、図10(c)のG-G断面に対応する断面図であり、略U字状の連結具を用いた連結方法を示す。 図11(a)~図11(b)は、本実施形態におけるホームドア用ケーブルの設置構造を構成する複数のケーブルトラフを連結具で連結する構成の第3の実施形態を示す模式図であり、図11(a)が、平板状の連結具が各ケーブルトラフの内面に突設された嵌合受け部に挟持されることで連結する連結構造を示す側面図であり、図11(b)が、図11(a)の平面図である。 図12(a)~図12(b)は、本実施形態におけるホームドア用ケーブルの設置構造の設置工法の変形例を示す模式図であり、図12(a)が側面図、図12(b)が図12(a)のH-H断面図である。
以下、本発明の実施形態としてのホームドア用ケーブルC1の設置工法及びホームドア用ケーブルの設置構造200の一例について、図面を参照しながら詳細に説明をする。なお、各図において、第1方向Xとし、第1方向Xと直交する1つの方向を第2方向Yとし、第1方向X及び第2方向Yのそれぞれと直交する方向を第3方向Zとする。各図における構成は、説明のため模式的に記載されており、例えば各構成の大きさや、構成毎における大きさの対比等については、図とは異なってもよい。
(ホームドア用ケーブルの設置構造200)
図3~図5を参照して、本実施形態におけるホームドア用ケーブルの設置構造200の一例を説明する。
ホームドア用ケーブルの設置構造200は、盛土式プラットフォームの線路側の外縁Eに沿って配置されるホームドアの設置構造100の一部を構成する。外縁Eは、第1方向Xに沿う位置関係にある。
ホームドアの設置構造100は、例えば図3(a)~図3(b)に示すように、各ホームドア11、12と、各ホームドア11、12を繋ぐ隔壁13と、これらを下方から支持する先端タイル14と、各ホームドア基礎部15、16と、プラットフォーム基礎部F11と、プラットフォーム表層部F12と、ホームドア用ケーブルの設置構造200と、を備える。
ここで、ホームドア用ケーブルの設置構造200とは、外縁Eに沿って互いに離間して線路側に露出するようにホームドア11、12の下方に形成される掘削空間Qに設置される構造体を指し、1以上のケーブルトラフ2と、ホームドア用ケーブルC8と、を備える。掘削空間Qは、プラットフォーム基礎部F11を構成する盛土を公知の建機等で掘削して形成される空間である。なお、ホームドア用ケーブルの設置構造200が設置される空間は、掘削空間Qに限定されず、例えば断面略L字状又は断面略T字状のプラットフォーム基礎部F11が有する空間でもよい。
このとき、ホームドアの設置構造100は、ホームドア基礎部15、16内のケーブルルートR15、R16と、ケーブルトラフ2内のケーブルルートR2と、を通過するようにホームドア用ケーブルC8が設置されることで、各ホームドア81、82を電気的に接続することができる。
なお、ホームドア12はホームドア11と、ホームドア基礎部16はホームドア基礎部15と、それぞれ同様であるため、以降の説明においては必要に応じて対応する構成を括弧書きで記載し、同様の説明を省略する。
<ホームドア11(12)>
ホームドア11(12)は、乗客が線路に転落したり電車と接触したりすることを防止する公知の可動式ホーム柵である。ホームドア11(12)は、盛土式プラットフォームの線路側の外縁Eに沿って設置される。ホームドア11(12)は、ホームドア用ケーブルC1を介して図示しない外部電源と電気的に接続され、電力供給されることで動作制御することができる電動式である。ホームドア11とホームドア12とは、例えば、互いにホームに停車する車両のドア間隔に応じて所定距離だけ離間して配置される。
ホームドア11(12)は、例えばドア筐体111(121)と、ドア制御部112(122)と、ドア113(123)と、を有する。ドア筐体111(121)は、ドア制御部112(122)が搭載される。ドア筐体111(121)は、ホームドア11(12)を開放する際にドア113(123)を内部に収容し、閉鎖する際にドア113(123)を外部に放出する。ドア制御部112(122)は、ホームドア用ケーブルC1を介して電力供給され、ホームドア11(12)の開閉動作を制御する。
<隔壁13>
隔壁13は、乗客が線路に転落したり電車と接触したりすることを防止する公知のホーム柵である。隔壁13は、例えばホームドア11とホームドア12との間を繋ぐ。
<先端タイル14>
先端タイル14は、乗客が電車に乗降する際の乗降口となる公知のホーム先端タイルである。先端タイル14は、例えば盛土式プラットフォームの線路側の外縁Eに沿ってプラットフォーム基礎部F11の上方に設置され、ホームドア11(12)を支持する。
<ホームドア基礎部15(16)>
ホームドア基礎部15(16)は、ホームドア11(12)を設置するための基礎部であり、ホームドア11(12)にホームドア用ケーブルC1を接続するための機構を有する。ホームドア基礎部15(16)は、例えば外縁Eに沿って互いに離間して線路側に露出するように、ホームドア11(12)の下方に予め配置される。ホームドア基礎部15(16)は、例えば略U字状のコンクリートブロックである。
<プラットフォーム基礎部F11>
プラットフォーム基礎部F11は、プラットフォームの基礎部である。プラットフォーム基礎部F11は、例えば盛土、PC(Prestressed Concrete)床版、コンクリートブロック等で構成される。上述の掘削空間Qは、プラットフォーム基礎部F11を構成する盛土が掘削された空間である。プラットフォーム基礎部F11の周囲、特に掘削空間Qの周囲は、例えばPC床版やコンクリートブロック等で補強されてもよい。
<プラットフォーム表層部F12>
プラットフォーム表層部F12は、プラットフォームの基礎部上方の表層のうち、先端タイル14以外の表層である。プラットフォーム表層部F12は、例えばPC床版、コンクリート等で構成される。
<ケーブルトラフ2>
ケーブルトラフ2は、ホームドア用ケーブルC1を格納し、保護するためのトラフである。ケーブルトラフ2は、例えば図4(a)~図4(c)に示すように、トラフ本体21からなる。ケーブルトラフ2は、略U字状の開口空間が形成され、対向する2つの側板の何れかにハンドホール22が穿設される。
ケーブルトラフ2は、例えば図5(a)~図5(c)に示すように、トラフ本体21内の設置物を保護するために、トラフ本体21の略U字状の開口空間を塞ぐようにトラフ蓋23が被冠されてもよい。ケーブルトラフ2は、例えばトラフ蓋23の代わりに、略U字状の開口空間を塞ぐようにPC床版等の板材が設置されてもよい。
<トラフ本体21>
トラフ本体21は、略U字状の開口空間が形成される。トラフ本体21の材質としては、設置工事の作業性の観点から、鋼製やコンクリート製ではなく、軽量の樹脂製が好ましい。なお、トラフ本体21は、例えばプラットフォームの重量、後述のトラフ蓋23、PC版、覆工板等の積載物の重量のほか、群衆荷重5.0KN/m(508kg/m2)を満足する強度を有する任意の材質からなる。
トラフ本体21は、例えば図4(a)に示すように、第1方向Xに直交する断面が略U字状である。トラフ本体21は、例えば外部に露出する第1側板211と、盛土を土留めする第2側板212と、各側板211、212を繋ぐ底板213と、を有し、第1側板211と第2側板212とが互いに離間して対向する。トラフ本体21は、底板213の内面を略上方向に配向させるとき、第1側板211及び第2側板212が底板213から立ち上がる方向、例えば略上方向に向かう側板として配置される。このとき、トラフ本体21は、内部が略上方向に向かって開口する略U字状断面が形成される。
トラフ本体21の寸法としては、例えば第1側板211及び第2側板212が厚さ約50mm×高さ約290mm×長さ約1000mmの略直方体形状であり、底板213厚さ約40mm×約幅300mm×長さ約1000mmの略直方体形状である。
トラフ本体21は、第1側板211にハンドホール22が穿設される。このとき、第1側板211は、ハンドホール22が穿設しやすいように第2側板212の厚さよりも薄く形成することも考えられるが、耐荷重性を考慮して、第1側板211と第2側板212の厚さは同等であることが好ましい。
ここで、トラフ本体21としては、T25の耐荷重試験(総重量約25T,一車輪の最大荷重50kN)を満足するトラフを用いることができる。T25の耐荷重試験では、トラフ本体にトラフ蓋を被冠した状態で試験を行うため、実際のT25を満足するトラフ本体を本発明のホームドア用ケーブルの設置方法と設置構造とに用いられるトラフ本体21に適用する場合には、トラフ蓋23を被冠することで、トラフ本体21上方のプラットフォームからの荷重を均一化し、支持の安定性向上を図ることができる。
<ハンドホール22>
ハンドホール22は、第1側板211に1以上穿設される。ハンドホール22は、ケーブルトラフ2内にホームドア用ケーブルC1を設置するために用いられる。
ハンドホール22の寸法としては、作業員がトラフ本体21のハンドホール22内に手を差し入れられる程度の寸法があればよく、例えばφ100~150mm程度の円形である。また、ハンドホール22が短辺と長辺とからなる矩形である場合には、寸法は、例えば短辺が100~150mmで、長辺が短辺の1.0~1.5倍程度の範囲である。また、ハンドホール22の寸法は、短辺と長辺の比率が大きく異なってもよく、例えば長辺が200~300mmであればよい。
この場合、例えば図4(b)において、作業員は、ハンドホール22aに左手を差し入れてトラフ本体21内のホームドア用ケーブルC1を持ち、ハンドホール22aに隣接するハンドホール22bに差し入れた右手にホームドア用ケーブルC1を容易に渡すことができる。また、例えば図4(b)において、各ハンドホール22a、22b、22c、22dの間隔は等間隔でもよく、部分的に強度を補強するために、各ハンドホール22a、22b間、及び各ハンドホール22c、22d間を、各ハンドホール22b、22c間よりも広い間隔に調整してもよい。ここで、ハンドホールの大きさと個数及び配置間隔は、ケーブル設置工程における作業性とトラフ本体21の側板肉厚やハンドホール22の形成による各側板211、212の耐荷重性低下を考慮して適宜設定すればよい。また、ハンドホール22の形成による耐荷重性の低下を抑制するために、本発明のトラフ本体21は、耐荷重性に優れた高強度トラフが用いられてもよい。さらに、高強度トラフとしては、前述のT25を満足する高強度トラフを用いれば、耐荷重性に余裕を持たせることができる。ハンドホール22は、例えば、ハンドホール22は、作業員の肩幅の半分程度以上の間隔で連続して複数設けられることが好ましい。
さらに、本発明では、耐荷重性に余裕を持たせるため、T25の高強度トラフを用いる場合のトラフの耐荷重性を確認すると、例えば、道路橋示方書(日本道路協会発行)と車両制限令により定義されるT-25の強度区分からすると、T25を満足するとは、総重量約25tの車両のタイヤの接地面積が幅W=500mm×長さL=200mmで、1輪の最大荷重が50kNの荷重を満足するトラフである必要がある。なお、T25を満足するものであれば、トラフの形状は問わない。
本発明においては、トラフ蓋とプラットフォームの重量の他、PC版、あるいは覆工板の自重と群衆荷重5.0KN/m2(1m2に対するトラフの実効支持面積の比率)を満足する必要があるが、これらの合計が、ハンドホールや切欠き形成後のトラフの両側で支持する荷重が上記合計荷重を超えるものを用いればよい。ここで、通常、トラフよりプラットフォームの奥側には、盛土があることから、トラフ負担すべき実効荷重は、例えば、トラフの寸法がトラフの代表的な寸法である長さ100cm×幅20cmであれば、1m2に対するトラフが支持する荷重にトラフの実効支持面積の比率0.2倍を乗じたものとなる。つまり、トラフの支持荷重は、トラフの実効支持面積の比率に応じて計算上1m2当たりの支持荷重の数分の一になると考えられる。
<トラフ蓋23>
トラフ蓋23は、例えば図5(a)に示すように、トラフ本体21に嵌合される。トラフ蓋23の形状は、例えば平板状である。トラフ蓋23の材質としては、トラフ本体21と同様でよい。
トラフ蓋23は、例えば第1側板211及び第2側板212のうち少なくとも何れかに嵌合されて設置される他、図5(c)に示すように、ボルトB23で各側板211、212に固定されてもよい。
トラフ蓋23は、例えばトラフ本体21の各側板211、212の先端の対向面とは反対の表面に溝が形成されてもよい。この場合、図3(b)のようにトラフ蓋23の上部に先端タイル14を設置する際、間に打設する図示しないモルタル等がトラフ蓋23の表面を滑りにくくすることができ、設置工事の作業性向上を図ることができる。
(ホームドア用ケーブルの設置構造200の設置工法)
次に、図3及び図6~図7を用いて、ホームドア用ケーブルの設置構造200の設置工法(ホームドア用ケーブルC1の設置工法)について説明する。ホームドア用ケーブルC1の設置工法は、ケーブルトラフ設置工程と、ケーブル設置工程と、を有する。
<事前準備>
ケーブルトラフ設置工程を実施する前に、作業員は、例えば図6(a)~図6(b)に示すように、プラットフォーム基礎部F11を構成する盛土を線路側の外縁Eに沿って掘削して、掘削空間Qを予め形成する。その後、形成した掘削空間Qにおいて、外縁Eに沿って互いに離間して線路側に露出するように複数のホームドア基礎部15、16を配置する。なお、作業員は、ケーブルトラフ設置工程の実施後に複数のホームドア基礎部15、16を配置してもよい。
<ケーブルトラフ設置工程>
ケーブルトラフ設置工程において、作業員は、例えば図7(a)~図7(b)に示すように、複数のホームドア基礎部15、16の間における掘削空間Qに、ケーブルトラフ2を、底板213の内面を略上方向に配向させつつハンドホール22が穿設された第1側板211を線路側に露出させて設置する。このとき、第1側板211に対向する第2側板212は、ホーム側となるように設置され、プラットフォーム基礎部F11の土留めとして機能する。
ここで、ケーブルトラフ2のトラフ本体21の各側板211、212及び底板213の外面には、隣り合う他のケーブルトラフや各ホームドア基礎部15、16と嵌合させるための凹凸が設けられていない。この場合、図7(b)の破線と矢印で示すように、線路側から略水平方向(図7(b)において第2方向Yに直交する平面方向)に沿って掘削空間Qに差し込んで設置することができる。すなわち、上下方向(図7(b)において第2方向Y)に沿って嵌合させるケーブルトラフと比べて、上方から下方に向かって掘削空間Qに差し入れる手間がないため、作業員は線路側から足場を作ることなく容易にケーブルトラフ2を設置することができる。この場合、プラットフォーム基礎部F11や足場から転落することがなく、設置工事の安全性向上及び作業性向上を図ることができる。
上述の作業を繰り返すことでケーブルトラフ2を所定数設置した後、例えば図3(a)~図3(b)に示すように、ケーブルトラフ2の上方にトラフ蓋23、先端タイル14を設置し、各ホームドア基礎部15、16及び先端タイル14の上方に各ホームドア11、12を設置し、ケーブルトラフ2及び先端タイル14の上方に隔壁13を設置する。すなわち、ケーブルトラフ設置工程とケーブル設置工程とが完全に分離される。この場合、配線作業を土木工事から独立して行うことができる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができる。また、ホームドア用ケーブルC1の追加や補修などの工事を容易に行うことができる。なお、トラフ蓋23、先端タイル14、各ホームドア11、12及び隔壁13の設置は、後述のケーブル設置工程においてホームドア用ケーブルC1を設置した後に実施してもよい。
<ケーブル設置工程>
ケーブル設置工程において、作業員は、例えば図3(a)~図3(b)に示すように、ケーブルトラフ設置工程により設置されたケーブルトラフ2の略U字状の開口空間を通過して、外縁Eに沿って複数のホームドア基礎部15、16を接続するように、ハンドホール22を用いてホームドア用ケーブルC1を設置する。具体的には、作業員は、例えば一方のハンドホール22に手を差し入れてケーブルトラフ2の開口空間に格納されたホームドア用ケーブルC1を持ち、隣接する他方のハンドホール22に差し入れた手に受け渡す方法を繰り返すことにより、そのホームドア用ケーブルC1をケーブルトラフ2の開口空間を通過するように設置する。この場合、基礎ブロックや横桁等の設置を省略したり、設置する横桁間隔を広げたりすることができ、支持部材を設置するために必要となるプラットフォーム基礎部F11を構成する盛土の掘削量を低減できる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができる。また、2つの側板211、212の上端部でケーブルトラフ2の上部からの荷重(例えば後述のふた23からの荷重)を支持することができ、基礎ブロックや横桁等の上下方向の荷重を支持する支持部材の設置を省略したり、設置する横桁間隔を広げたりすることができる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができる。また、ホームドア用ケーブルC1の設置工法完了後において、作業員は線路側からハンドホール22を介して、工事を行うことなくケーブルトラフ2に格納されたホームドア用ケーブルC1の外観を視認することができる。これにより、ケーブル設置工事後のメンテナンス作業についても、作業性の向上を図ることができる。
(ホームドア用ケーブルの設置構造200の第1変形例)
次に、図8を参照して、ホームドア用ケーブルの設置構造200の第1変形例について説明する。
<ハンドホール22>
ハンドホール22の形状としては、例えば図8(a)に示すように、円形に限らず例えば略正方形、あるいは短辺と長辺の比が異なる長方形などの矩形状でもよい。また、長方形の場合には、短辺と長辺の比率は、1:1~1:1.5の範囲であることが好ましい。この場合、円形と比べてケーブルトラフ2に格納されたホームドア用ケーブルC1の外観を視認しやすい。ハンドホールが円形や短辺と長辺の比率が1:1.5以下の矩形の場合には、ハンドホールに位置させた手首を支点として手首から先を揺動させてケーブルを移動することで、ケーブルをケーブルトラフ2内の空間を通過するように引き渡すことができる。
ハンドホール22は、例えば図8(b)に示すように、第1側板211の長手方向(図8(b)においては第1方向X)に短辺と長辺比率が大きく異なる長い形状として穿設される。すなわち、作業員は、例えばハンドホール22iに手を差し入れてケーブルトラフ2の開口空間に格納されたホームドア用ケーブルC1を持った状態で長手方向に引っ張り、隣接するハンドホール22jに差し入れた手に受け渡すことができる。この場合、ホームドア用ケーブルC1を隣接する他方のハンドホール22に差し入れた手に受け渡す回数を低減することができる。これにより、ケーブル設置工事の作業性のさらなる向上を図ることができる。
ハンドホール22は、例えば図8(c)に示すように、トラフ本体21の第1側板211の上端部から、所定深さだけ切り欠かれた切欠き3として設けられてもよい。この場合、切欠き3は、第1側板211にハンドホールが穿設される場合と比べて、上部の荷重を支持できないことから、荷重支持部の支持断面積がさらに減少するため、使用するケーブルトラフの耐荷重性を十分なものとしてもよい。切欠き3の寸法は、例えば、切欠き高さ(深さ)約120~125mm×長さ約400~500mmである。切欠き3は、穿設したハンドホール22a~22jと異なり、切欠き上部に側壁がないため、腕を稼働する範囲の自由度が大きいことから作業性に優れ、トラフ1個に対して、上述の寸法の切欠きを1個設ければ十分であるなど製造性にも優れる。
なお、ケーブルトラフ2は、ホームドア用ケーブルの設置構造200において第2方向Yに沿った耐力を負担する必要がある。上述の切欠き3のように孔よりも寸法を拡幅した形状とするときには、ハンドホール22a~22jと比べて、側板の上下に連続した荷重支持部(切欠きが形成されていない部分)の支持部断面積が減少するため、ケーブルトラフ2の耐久性が低下する恐れがあり、ケーブルトラフ2の耐荷重性が十分なものとすることが望ましい。ケーブルトラフ2の耐荷重性を向上させる方法としては、例えばトラフ本体21の側板211,212の板厚を厚くしたり、上述の高強度トラフを用いたりする他、トラフ本体21の内部にリブ214を設けてもよい。
<リブ214>
リブ214は、例えば図8(d)に示すように、トラフ本体21の内部表面に設けられる。リブ214は、トラフ本体21の内面に設けられる後述の嵌合受け部215の近傍を除き、トラフ本体21の各側板211、212において下方に向かうにつれて徐々に肉厚になるように少し傾斜して面状に設けられる。リブ214は、例えば各側板211、212の内面に略全体に渡って設けられ、ハンドホール22の位置によらず補強効果が得られる。この場合、ケーブルトラフ2の耐久力低下を抑制しつつ、ケーブルトラフ2に格納されたホームドア用ケーブルC1受け渡し回数を低減することができる。
(ホームドア用ケーブルの設置構造200の第1変形例の設置工法)
<ケーブルトラフ設置工程>
ケーブルトラフ設置工程において、作業員は、第1側板211の長手方向に長いハンドホール22が穿設されたケーブルトラフ2を、その長手方向が外縁Eに沿うように設置する。この場合、ケーブルトラフ2内においてホームドア用ケーブルC1をより容易に設置することができる。これにより、ケーブル設置工事の作業性のさらなる向上を図ることができる。
(ホームドア用ケーブルの設置構造200の第2変形例)
次に、図9~図11を参照して、ホームドア用ケーブルの設置構造200の第2変形例について説明する。ホームドア用ケーブルの設置構造200は、連結具24をさらに備える。
<隣接するトラフ本体の接続構造>
本発明のホームドア用ケーブルの設置構造200においては、例えば図9(a)~図9(d)に示すように、隣接する複数のケーブルトラフ2、2’を密接配置して連結することで、ケーブル挿入作業における作業性を向上させるとともに、地震などの際にも、連結した状態を維持できる特徴がある。
複数のケーブルトラフの連結方法としては、例えば一方のケーブルトラフの端部に嵌合受け部を、他方のケーブルトラフの端部に雄継手部を、それぞれ形成して、雄継手部を有する他のケーブルトラフを、一方のケーブルトラフの嵌合受け部に上方から落とし込んでケーブルトラフ同士を連結し、さらにこのような連結作業を繰り返して行う。これにより、別体の連結具を用いる必要がない。
一方で、本発明は、設置工事における空間的な都合上上方から落とし込んで連結することを避けて盛土の掘削量を低減するために、ケーブルトラフの先後端の両方に嵌合受け部215を形成(図9(c)参照)し、隣接する複数のケーブルトラフ2、2’の嵌合受け部215、215’同士を連結具24により連結することで、複数のケーブルトラフ2、2’同士を連結することができる設置工法や設置構造を提供する。これにより、複数のケーブルトラフ2、2’の上方に空間がなくても、ケーブルトラフ2の連結配置を実現できるものである。
また、隣接する複数のケーブルトラフ2、2’を密接配置して連結する構造としては、連結具24の構造とケーブルトラフ2、2’の嵌合受け部215、215’の構造との組合せは種々考えられるが、本発明では、以下の第1の実施形態から第3の実施形態の3つの構造を提案する。これらの構造においては、複数のケーブルトラフ2、2’の設置後にトラフ本体21、21’を所定の間隔に再配置する必要がなくケーブルトラフ2、2’の配置作業と連結作業を同時に行うことができる。さらに、いずれの連結具24も、トラフ本体21、21’の収納空間内に収納できる大きさに設計可能であるため、ホームドア設置工事に伴うハンドホール22のみが開口した空間からの手作業でトラフ本体21の内部の空間でケーブルトラフ2、2’を連結することができ、プラットフォーム基礎部F11を構成する盛土の掘削量をさらに低減できる。これにより、ケーブル設置工事のさらなる作業性の向上を図ることができる。また、ケーブルトラフ敷設後にケーブル敷設作業を行う場合に、複数のトラフを跨いで敷設作業を行う際に、ハンドホール間隔が一定なため、作業がしやすい。また、このような複数の隣接するケーブルトラフ2、2’を相互に連結することで、一度設置したケーブルトラフ2、2’を動かす必要がなく、全体として所定間隔で連結されるため、地震等の際においてもケーブルトラフ2、2’同士の配列が乱れにくく、安定した配置を維持することができる。
<<連結具24を用いる連結構造の第1の実施形態>>
以下に、連結具24を用いる連結構造の第1の実施形態について説明する。連結具24は、例えば図9(a)~図9(b)に示すように、平板状であり、対向する凹状の2つの嵌合部241、242を有する。具体的には、連結具24は、対向する短辺中央に凹状の2つの嵌合部241、242を有する。トラフ本体21は、例えば図9(c)に示すように、2つの側板211、212の内面に、連結具24を嵌合するための2つの嵌合受け部215a、215bが突設される。このとき、連結具24は、隣接して配置される各ケーブルトラフ2、2’同士を連結してもよい。
嵌合受け部215は、対向するトラフ本体21の各側板211、212の内側面に設けられる。以降の説明では、仮に第2側板212側に設けられた嵌合受け部215を嵌合受け部215a、第1側板211側に設けられた嵌合受け部215を嵌合受け部215bとする。図9(c)の例では、ケーブルトラフ2のトラフ本体21は、先端部(又は後端部)に各嵌合受け部215a、215bが突設される。また、他のケーブルトラフ2’のトラフ本体21’は、後端部(又は先端部)に各嵌合受け部215’a、215’bが突設される。各嵌合受け部215a、215bは、底板213から開口に向かって直線状に延長された突起として形成される。同様に、各嵌合受け部215’a、215’bは、底板213’から開口に向かって直線状に延長された突起として形成される。
ここで、例えば図9(c)に示すように、嵌合受け部215aと嵌合受け部215’aとを連結具24の嵌合部241で挟持して嵌合しつつ、嵌合受け部215bと嵌合受け部215’bとを連結具24の嵌合部242で挟持して嵌合することで、各ケーブルトラフ2、2’同士を連結することができる。この場合、複数のケーブルトラフ2、2’の設置後に各トラフ本体21、21’を動かすことなく連結することができ、プラットフォーム基礎部F11を構成する盛土の掘削量をさらに低減できる。これにより、ケーブル設置工事のさらなる作業性の向上を図ることができる。
なお、連結具24には、平板を構成する主面両面を貫通するように貫通孔が設けられていてもよい。この場合、作業者は連結具24を掴みやすく、上述の嵌合をする際の作業性が向上する。嵌合受け部215の材質としては、嵌合受け部215は、トラフ本体21と一体に形成されるため、例えばトラフ本体21と同様の材質が用いられる。
また、各トラフ本体21、21’の底板213、213’は、嵌合受け部215、215’近傍においてその高さが連結具24の厚さ分だけ低くされた凹部が形成されてもよい。この場合、連結具24が嵌合受け部215、215’に嵌合された後において、連結具24の高さと底板213、213’の高さとを面一にすることができる。また、各トラフ本体21、21’にこのような凹部が形成されることで、連結具24を事前にトラフ本体21又は21’の凹部に収納し、各ケーブルトラフ2、2’を連結する際に連結具24を取り出して即時に用いることができる。これにより、作業性の向上を図ることができる。
また、図9(d)に示すように、嵌合受け部215、215’は、底板213、213’から又はその近傍から延長される高さが、各側板211、212、211’212’の高さの1/2以下とされることが好ましい。この場合、トラフ本体21、21’の開口空間の内部において、嵌合受け部215、215’の上方から連結具24を挿入固定することができ、複数のケーブルトラフ2、2’の設置後に各トラフ本体21、21’を動かす必要がない。これにより、プラットフォーム基礎部F11を構成する盛土の掘削量をさらに低減でき、ケーブル設置工事のさらなる作業性の向上を図ることができる。また、トラフ本体21、21’の上方に積載物がある状態においても容易に連結具24を取り付けることができ、作業性の向上を図ることができる。また、複数のケーブルトラフ2、2’を強固に連結しつつ、ホームドア用ケーブルC1が通過する空間を確保することができる。これにより、ホームドア用ケーブルの設置構造の耐久性の向上を図ることができる。
<連結具24を用いる連結構造の第2の実施形態>
以下に、連結具24を用いる連結構造の第2の実施形態について説明するが、第2の実施形態では、嵌合受け部215、215’の形状や配置は第1の実施形態と同様であるが、連結具24の形状が第1の実施形態とは異なる。
連結具24は、例えば図10(a)~図10(b)に示すように、外形が略U字状であり、対向する凹状の2つの嵌合部241、242を有する。具体的には、連結具24は、対向する2つの縦板部243、244とこれらを繋ぐ横板部245とからなり、縦板部243の外側面上に設けられた凹状の嵌合部241と、縦板部244の外側面上に設けられた凹状の嵌合部242と、を有する。対向する2つの縦板部243、244は、例えば横板部245を介して一体に成形されている。対向する2つの縦板部243、244は、例えば射出成形、押出し成形、プレス成形等の方法により、横板部245と一体化成形されてもよく、接着剤等を用いて横板部245と一体化されてもよい。略U字状の連結具24は、部材面積がそれほど大きくないため、事前にトラフ本体21の内側面に沿って取り付けて収納するなどして、各ケーブルトラフ2、2’を連結する際に連結具24を取り出して即時に用いることができる。これにより、作業性の向上を図ることができる。また、複数のケーブルトラフ2、2’を強固に連結しつつ、ホームドア用ケーブルC1が通過する空間を確保することができる。これにより、ホームドア用ケーブルの設置構造の耐久性と作業性との向上を図ることができる。
連結具24は、例えば図10(c)~図10(d)に示すように、上述の第1実施形態(図9(c)参照)と同様の方法により、嵌合受け部215aと嵌合受け部215’aとを連結具24の縦板部243に設けられた嵌合部241で挟持して嵌合しつつ、嵌合受け部215bと嵌合受け部215’bとを連結具24の縦板部244に設けられた嵌合部242で挟持して嵌合することで、各ケーブルトラフ2、2’同士を連結することができる。なお、略U字状の連結具24の開口をケーブルトラフ2の開口と同様に上方に配向して嵌合した例を説明したが、略U字状の連結具24の開口を下方、すなわちケーブルトラフ2の底板213に配向して嵌合してもよい。
また、図10(d)に示すように、嵌合受け部215、215’は、底板213、213’から延長される高さが、各側板211、212、211’212’の高さの1/2以下とされることが好ましい。この場合、上述の第1実施形態(図9(d)参照)と同様に、トラフ本体21、21’の開口空間の内部において、嵌合受け部215、215’の上方から連結具24を挿入固定することができ、複数のケーブルトラフ2、2’の設置後に各トラフ本体21、21’を動かす必要がない。これにより、プラットフォーム基礎部F11を構成する盛土の掘削量をさらに低減でき、ケーブル設置工事のさらなる作業性の向上を図ることができる。また、トラフ本体21、21’の上方に積載物がある状態においても容易に連結具24を取り付けることができ、作業性の向上を図ることができる。
<連結具24を用いる連結構造の第3の実施形態>
以下に、連結具24を用いる連結構造の第3の実施形態について説明するが、第3の実施形態では、第1の実施形態及び第2の実施形態とは異なる嵌合受け部215と連結具24とを用いる。特に、第3の実施形態では、嵌合受け部215がトラフ本体21、21’の各側板211、212、211’212’でなく、トラフ本体21、21’の底板213、213’に設けられる点が異なる。
連結具24は、例えば図11(a)~図11(b)に示すように、平板状である。
嵌合受け部215は、トラフ本体21の内部表面に設けられる。嵌合受け部215の形状は、例えば図11(a)に示すように、連結具24をケーブルトラフ2の長手方向(図11(a)においては第1方向X)に略平行となるように設けられ、連結具24を挟持することができる対向する一組の爪であり、そのツメの形状が例えば略三角柱状である。嵌合受け部215は、例えば2つの側板211、212が対向する方向(図11(b)における第3方向Z)と平行となる方向に離間して対向する一組の爪状である。嵌合受け部215は、通常トラフ本体21と一体に成形されることから、例えばトラフ本体21と同様の材質が用いられる。嵌合受け部215は、例えば複数の嵌合受け部215a、215bが設けられてもよい。
嵌合受け部215は、例えば底板213の内部表面に設けられる。嵌合受け部215は、例えば連結具24を複数設置するために、底板213の短手方向(図11(a)においては第3方向Z)に沿って設けられる複数の嵌合受け部215a、215bを含んでもよい。この場合において、連結具24の嵌合固定に利用されていない嵌合受け部215については、ホームドア用ケーブルC1を一組の爪で挟持することにより係止するなど、ケーブルの仕分けを目的としたセパレータとして機能させてもよい。
連結具24は、例えば図11(b)に示すように、ケーブルトラフ2を構成するトラフ本体21の内部に設けられる嵌合受け部215a(215b)と、他のケーブルトラフ2’を構成するトラフ本体21の内部に設けられる他の嵌合受け部215’a、(215’b)と、に嵌合される。すなわち、ケーブルトラフ2と他のケーブルトラフ2’とが連結具24を介して連結される。第3の実施形態の場合には、トラフ本体21、21’の底部に嵌合受け部215a、215bと連結具24とが形成されるため、ケーブルトラフ2、2’内にケーブルを挿入する場合に、僅かに邪魔になることも考えられるが、ケーブル挿入位置をトラフ本体21、21’の幅方向に少しずらすか、あるいはケーブルを僅かに持ち上げることで、ほとんどケーブル挿通時の障害となることはない。この場合も、第1の実施形態、第2の実施形態の場合と同様に、複数のケーブルトラフ2、2’の設置後に各トラフ本体21、21’を動かすことなく連結することができ、プラットフォーム基礎部F11を構成する盛土の掘削量をさらに低減できる。これにより、ケーブル設置工事のさらなる作業性の向上を図ることができる。また、トラフ本体21、21’の上方に積載物がある状態においても容易に連結具24を取り付けることができ、作業性の向上を図ることができる。また、嵌合受け部215が多数形成されていれば、連結具24の嵌合固定に利用されていない嵌合受け部215は、セパレータ機能を有するため、ケーブルの仕分けに利用できる。
(ホームドア用ケーブルの設置構造200の第2変形例の設置工法)
ホームドア用ケーブルC1の設置工法は、ケーブルトラフ連結工程をさらに有する。
<ケーブルトラフ設置工程>
ケーブルトラフ設置工程において、作業員は、複数のケーブルトラフ2、2’を隣接して設置する。
<ケーブルトラフ連結工程>
ケーブルトラフ設置工程において、作業員は、ケーブルトラフ設置工程において設置した複数のケーブルトラフ2、2’について、各トラフ本体21、21’内に連結具24を差し入れ、各嵌合受け部215、215’を連結具24により嵌合固定することで、複数のケーブルトラフ2、2’を連結する。作業員は、各ホームドア基礎部15、16間に設置する全てのケーブルトラフを設置した後に隣接する各ケーブルトラフを連結する連結具24をそれぞれ複数個まとめて設置してもよい。
作業員は、ハンドホール22を通過可能な形状の連結具24を用いることで、トラフ本体21の上方から連結具を差し入れる必要がないため、線路側から足場を作ることなく容易に連結具24を設置することができる。この場合、プラットフォーム基礎部F11や足場から転落することがなく、設置工事の安全性向上及び作業性向上を図ることができる。
(ホームドア用ケーブルの設置構造200の設置工法の変形例)
次に、図11を参照して、ホームドア用ケーブルの設置構造200の設置工法の変形例について説明する。
<ケーブルトラフ設置工程>
ケーブルトラフ設置工程において、作業員は、例えば図12(a)~図12(b)に示すように、覆工板25を掘削空間Qの上方に設置する。
ケーブルトラフ設置工程において、作業員は、例えば上方に覆工板25を設置した掘削空間Qにケーブルトラフ2を設置する。この場合、ケーブルトラフ2の設置長さによらず、ケーブルトラフ2の設置完了後に先端タイル14をまとめて敷設することができる。これにより、ケーブル設置工事の作業性のさらなる向上を図ることができる。なお、作業員は、ケーブルトラフ2を設置する際に覆工板25を取り外してもよく、覆工板25を設置した状態で、線路側から略水平方向に沿って掘削空間Qに対してケーブルトラフ2を差し込んで設置してもよい。
<覆工板25>
覆工板25は、例えば図12(a)に示すように、掘削空間Qの上方に設置される。覆工板25は、例えば各ホームドア基礎部15、16の上方に設置される。
覆工板25の材質としては、例えば鋼製であり、土木工事に用いられる公知の覆工板が用いられてもよい。なお、覆工板25は、例えば上方の積載物や自重、群衆荷重5.0KN/m(508kg/m2)を満足する強度を有する任意の材質からなる。
覆工板25は、例えば図12(b)に示すように、各ホームドア基礎部15、16やプラットフォーム基礎部F11に対して、ボルトB25により固定される。覆工板25は、例えばプラットフォーム基礎部F11に対してボルトB2により固定されたケーブルトラフ2に嵌合されるトラフ蓋23に対して、ボルトB25により固定されてもよい。
本実施形態によれば、ホームドア用ケーブルC1の設置工法は、ホームドア11、12の下方に形成された掘削空間Qに、略U字状の開口空間が形成されたケーブルトラフ2を、底板213の内面を略上方向に配向させつつハンドホール22が穿設された第1側板211を線路側に露出させて設置するケーブルトラフ設置工程と、設置されたケーブルトラフ2の開口空間を通過するように、ハンドホール22を用いてホームドア用ケーブルC1を設置するケーブル設置工程と、を有する。このため、基礎ブロックや横桁等を設置することなくケーブルトラフ2を設置でき、盛土の掘削量を低減できる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができる。また、先端タイル14及びホームドア11、12を設置した後にケーブルトラフ2内にホームドア用ケーブルC1を設置する等、配線作業を土木工事から独立して行うことができる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができる。また、2つの側板211、212によりケーブルトラフ2の上方からの荷重を支持することができ、基礎ブロックや横桁等の上下方向の荷重を支持する支持部材の設置を省略したり、設置する横桁間隔を広げたりすることが可能になる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、一のケーブルトラフ2に形成された嵌合受け部215と、隣接する他のケーブルトラフ2’に形成された他の嵌合受け部215’とを、連結具24により嵌合固定することで、複数のケーブルトラフ2、2’を連結するケーブルトラフ連結工程をさらに有する。このため、複数のケーブルトラフ2、2’の設置後にケーブルトラフ2、2’を動かすことなく連結することができ、盛土の掘削量をさらに低減できる。これにより、ケーブル設置工事のさらなる作業性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、ケーブルトラフ設置工程は、2つの側板211、212の上部にトラフ蓋23を被冠するか、あるいは2つの側板211、212の上部を跨いでPC版を載置する。このため、トラフ蓋23またはPC版を介して、ケーブルトラフ2の上部積載物からケーブルトラフ2に対する荷重を安定支持できる。これにより、ケーブル設置工事の安全性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、ケーブルトラフ設置工程は、上方に覆工板25を設置した掘削空間Qにケーブルトラフ2を設置する。このため、ケーブルトラフ2の設置長さによらず、ケーブルトラフ2の設置完了後に先端タイル14をまとめて敷設することができる。これにより、ケーブル設置工事の作業性のさらなる向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、ホームドア用ケーブルの設置構造200は、ホームドア11、12の下方に形成された掘削空間Qに設置される略U字状の開口空間を形成するケーブルトラフ2と、ケーブルトラフ2の開口空間を通過するように設置されたホームドア用ケーブルC1と、を備え、ケーブルトラフ2は、底板213の内面が略上方向に配向されるとともにハンドホール22が穿設された側板211が線路側に露出して設置される。このため、基礎ブロックや横桁等の上下方向の荷重を支持する支持部材の設置を省略したり、設置する横桁間隔を広げたりすることができ、支持部材の設置に必要な盛土の掘削量を低減できる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができる。また、先端タイル14及びホームドア11、12を設置した後にケーブルトラフ2内にホームドア用ケーブルC1を設置する等、配線作業を土木工事から独立して行うことができる。これにより、ケーブル設置工事の作業性の向上を図ることができるとともに、ケーブルの追加や補修などの工事を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、ケーブルトラフ2は、その内面に形成された嵌合受け部215と、隣接する他のケーブルトラフ2’の内面に形成された他の嵌合受け部215’と、が連結具24により嵌合固定されることで、他のケーブルトラフ2’と連結される。このため、複数のケーブルトラフ2、2’の設置後にケーブルトラフ2、2’を動かすことなく連結することができ、盛土の掘削量をさらに低減できる。これにより、ケーブル設置工事のさらなる作業性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、連結具24は、平板状であり、対向する凹状の2つの嵌合部241、242を有し、ケーブルトラフ2は、嵌合受け部215と他の嵌合受け部215’とがそれぞれ2つの嵌合部241、242により挟持されて嵌合固定されることで、他のケーブルトラフ2’と連結される。このため、複数のケーブルトラフ2、2’を強固に連結しつつ、ホームドア用ケーブルが通過する空間を確保することができる。これにより、ホームドア用ケーブルの設置構造の耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、連結具24は、略U字状であり、対向する2つの縦板部243、244がそれぞれ有する凹状の嵌合部241、242を有し、ケーブルトラフ2は、嵌合受け部215と他の嵌合受け部215’とがそれぞれ2つの嵌合部241、242により挟持されて嵌合固定されることで、他のケーブルトラフ2’と連結される。このため、複数のケーブルトラフ2、2’を強固に連結しつつ、ホームドア用ケーブルC1が通過する空間を確保することができる。これにより、ホームドア用ケーブルの設置構造の耐久性と作業性との向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、連結具24は、平板状であり、ケーブルトラフ2は、連結具24が嵌合受け部215と他の嵌合受け部215’とにより挟持されて嵌合固定されることで、他のケーブルトラフ2’と連結される。このため、複数のケーブルトラフ2、2’を連結するとともに、ケーブルトラフ2、2’内のホームドア用ケーブルC1を仕分けすることができる。これにより、ケーブル設置工事のさらなる作業性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、ケーブルトラフ2は、側板の上端部から切欠かれたハンドホール22が設けられる。このため、ケーブルトラフ2内における作業者の手の稼働範囲を拡大できる。これにより、ケーブルトラフ設置工事のさらなる作業性向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 ホームドアの設置構造
200 ホームドア用ケーブルの設置構造
11、12 ホームドア
13 隔壁
14 先端タイル
15、16 基礎部
2 ケーブルトラフ
21 トラフ本体
211 第1側板
212 第2側板
213 底板
214 リブ
215、215a、215b 嵌合受け部
22 ハンドホール
23 トラフ蓋
24 連結具
241、242 嵌合部
243、244 縦板部
245 横板部
25 覆工板
3 切欠き
C1 ホームドア用ケーブル
R2、R15、R16 ケーブルルート
F11 プラットフォーム基礎部
F12 プラットフォーム表層部
8 従来のホームドア用ケーブルの設置構造
81、82 ホームドア
83 隔壁
84 先端タイル
85、86 基礎部
91 ケーブルキャビネット
92 PC床版
93 PC床版受横桁
930 挿通孔
C8 (従来)のホームドア用ケーブル
R80、R85、R86、R91 (従来の)ケーブルルート
F81 (従来の)プラットフォーム基礎部
F82 (従来の)プラットフォーム表層部

Claims (10)

  1. 盛土式プラットフォームの線路側の外縁に沿って配置されるホームドアに電気的に接続されるホームドア用ケーブルを設置するホームドア用ケーブルの設置工法であって、
    前記ホームドアの下方に形成された空間に、対向する2つの側板と底板とからなり、前記2つの側板の上端部で上部からの荷重を支持する略U字状の開口空間が形成され前記側板の何れかにハンドホールが穿設された樹脂製のケーブルトラフを、前記底板の内面を略上方向に配向させつつ当該ハンドホールが穿設された前記側板を前記線路側に露出させて設置するケーブルトラフ設置工程と、
    前記ケーブルトラフ設置工程により設置された前記ケーブルトラフの前記開口空間を通過するように、前記ハンドホールを用いて前記ホームドア用ケーブルを設置するケーブル設置工程と、
    を有すること
    を特徴とするホームドア用ケーブルの設置工法。
  2. 前記ケーブルトラフ設置工程は、その内面に嵌合受け部が形成された複数の前記ケーブルトラフを設置し、
    前記ケーブルトラフ設置工程により設置された、前記ケーブルトラフに形成された前記嵌合受け部と、隣接する他の前記ケーブルトラフに形成された他の嵌合受け部とを、連結具により嵌合固定することを繰り返し行うことで、複数の前記ケーブルトラフを連結するケーブルトラフ連結工程をさらに有すること
    を特徴とする請求項1に記載のホームドア用ケーブルの設置工法。
  3. 前記ケーブルトラフ設置工程は、前記ケーブルトラフの前記2つの側板の上部にトラフ蓋を被冠するか、あるいは前記2つの側板の上部を跨いでPC版を載置すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のホームドア用ケーブルの設置工法。
  4. 前記ケーブルトラフ設置工程は、上方に覆工板を設置した前記空間に前記ケーブルトラフを設置すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のホームドア用ケーブルの設置工法。
  5. 盛土式プラットフォームの線路側の外縁に沿って配置されるホームドアに電気的に接続されるホームドア用ケーブルが設置されるホームドア用ケーブルの設置構造であって、
    前記ホームドアの下方に形成された空間に設置され、対向する2つの側板と底板とからなり、略U字状の開口空間が形成された樹脂製のケーブルトラフと、
    前記ケーブルトラフの前記開口空間を通過するように設置されたホームドア用ケーブルと、
    を備え、
    前記ケーブルトラフは、前記側板の何れかにハンドホールが穿設され、前記底板の内面が略上方向に配向されるとともに当該ハンドホールが穿設された前記側板が前記線路側に露出して設置されること
    を特徴とするホームドア用ケーブルの設置構造。
  6. 隣接するケーブルトラフ同士を連結する連結具をさらに備え、
    前記ケーブルトラフは、その内面に前記連結具が嵌合される嵌合受け部が形成され、前記嵌合受け部と、隣接する他のケーブルトラフの内面に形成された他の嵌合受け部とが、前記連結具により嵌合固定されることを繰り返し行うことで、前記他のケーブルトラフと連結されることで複数の前記ケーブルトラフが連結される連結構造を得ること
    を特徴とする請求項5に記載のホームドア用ケーブルの設置構造。
  7. 前記連結具は、平板状であり、対向する凹状の2つの嵌合部を有し、
    前記ケーブルトラフは、前記2つの側板の内面に前記嵌合受け部が突設され、前記嵌合受け部と、前記他のケーブルトラフの対向する2つの側板の内面に突設された前記他の嵌合受け部とが、前記2つの嵌合部により挟持されて嵌合固定されることを繰り返し行うことで、複数の前記ケーブルトラフと連結される連結構造を得ること
    を特徴とする請求項6に記載のホームドア用ケーブルの設置構造。
  8. 前記連結具は、対向する2つの縦板部と1つの横板部が、前記横板部を介して一体に略U字状に成形され、前記2つの縦板部の外側面それぞれに凹状の嵌合部を有し、前記ケーブルトラフは、前記2つの縦板部の外側面それぞれに前記嵌合受け部が突設され、前記嵌合受け部と、前記他のケーブルトラフの対向する2つの側板の内面に突設された前記他の嵌合受け部とが、前記2つの縦板部がそれぞれ有する前記嵌合部により挟持されて嵌合固定されることを繰り返し行うことで、複数の前記ケーブルトラフと連結される連結構造を得ること、
    を特徴とする請求項6に記載のホームドア用ケーブルの設置構造。
  9. 前記連結具は、平板状であり、
    前記ケーブルトラフは、前記底板の内面において前記2つの側板が対向する方向に沿って離間して対向する一組の爪状の前記嵌合受け部が突設され、前記連結具が、前記嵌合受け部と、前記他のケーブルトラフの底板の内面において当該他のケーブルトラフの2つの側板が対向する方向に離間して突設された対向する一組の爪状の前記他の嵌合受け部とにより挟持されて嵌合固定されることを繰り返し行うことで、複数の前記ケーブルトラフと連結される連結構造を得ること
    を特徴とする請求項6に記載のホームドア用ケーブルの設置構造。
  10. 前記ケーブルトラフは、前記側板の上端部から切欠かれた前記ハンドホールが設けられること
    を特徴とする請求項5~請求項9の何れか1項に記載のホームドア用ケーブルの設置構造。
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