JP7360661B1 - 境界杭 - Google Patents

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貴 廣瀬
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株式会社丸治コンクリート工業所
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Abstract

【課題】 必要な強度を確保しつつ、軽量化と作業性の向上を図ることができる境界杭の提供。【解決手段】 本発明に係る境界杭は、地上に露出して境界点を示すセメントモルタル製又はコンクリート製の頭体と、地中に埋設される金属製又は合成樹脂製の脚体を備え、該脚体の上部と上記頭体の下部とを連結して成り、上記脚体は軸方向に延びる複数のパネル状部で構成することにより、上記脚体を強度確保しつつ軽量化できると共に、地中で容易に回転することができないようにする。また、複数の上記脚体を重ねてコンパクトにして運搬することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、所有地の境目や用地の境目等の境界の地盤に打ち込む境界杭に関するものである。
境界杭は、その役割上、高強度で耐候性及び耐火性に富む構造のものでなければならず、従来はコンクリート製の柱体から成るものが主流として使用されてきた。
しかし、コンクリート製柱体から成る境界杭は、高重量であると共に、設置作業(地中への打ち込み作業や埋設作業)が煩雑となる。特に山間部等の運搬車両が入り込めない場所に設置するのは大変な重労働となる。
他方、軽量化を図った境界杭として、合成樹脂製柱体から成る境界杭が開発されているが、合成樹脂は耐火性に乏しく、野焼きや火事などにより変形してしまい、境界杭としての役割を果たせなくなるおそれがある。
そこで、下記特許文献1に示すように、コンクリートと合成樹脂の利点を活かした境界杭が開発されている。下記特許文献1の境界杭は、コンクリート製の角柱状の頭体と、該頭体よりも小径で合成樹脂製の円柱状又は角柱状の杭体とを連結して成る構造となっている。
特開平10-221079号公報
よって、上記特許文献1の境界杭にあっては、脚体を合成樹脂製にして軽量化と設置作業の簡便化を図りつつ、頭体をコンクリート製にして耐候性と耐火性を付与することができる。
しかしながら、上記特許文献1の境界杭は、地中に埋設される脚体が頭体よりも小径の柱状であるために、地中へ打ち込み易い反面、頭体を回転させれば梃の原理で小さい力で杭体を回転させながら簡単に地中から引き抜くことができるおそれをも有している。言うまでもなく、簡単に地中から引き抜くことができれば、本来の境界杭の役割を果たすことができない。
本発明は、上記従来の境界杭が抱える問題点を解消すると共に、必要な強度を確保しつつ、更なる軽量化と作業性の向上を図ることができる境界杭を提供する。
要述すると、本発明に係る境界杭は、地上に露出して境界点を示すセメントモルタル製又はコンクリート製の頭体と、地中に埋設される金属製又は合成樹脂製の脚体を備え、該脚体の上部と上記頭体の下部とを連結して成り、上記脚体は軸方向に延びる複数のパネル状部で構成することにより、上記脚体を強度確保しつつ軽量化できると共に、地中で容易に回転することができないようにする。また、複数の上記脚体を重ねてコンパクトにして運搬することができる。
好ましくは、上記頭体の下部に上記脚体の上部を埋設することにより、上記脚体の上部と上記頭体の下部とを連結する構成とし、簡便に且つ確実に両者を連結することができる。
また、上記脚体を形鋼で構成することにより、必要な強度を確保した脚体を容易に且つ安価に準備することができる。
また、上記形鋼の上部に連結用軸を設け、該連結用軸の自由端部を上記脚体の上部として上記頭体の下部に埋設することにより、上記頭体と上記脚体を適切且つ強固に連結することができる。
好ましくは、上記脚体に抜け止め部を設け、簡単に地中から引き抜けないようにする。
また、上記抜け止め部は上記脚体のパネル状部に切り込みを入れて形成した抜け止め片を折り曲げて形成することにより、複雑な工程を経ずに設けることができると共に、新たな部材を用いなくても設けることができる。
本発明に係る境界杭は、耐候性と耐火性を備えることはもちろん、軽量化と設置作業性向上を図りながらも必要強度を発揮することができる。
また、本発明に係る境界杭は、脚体が地中内で容易には回転しないので、地中から引き抜かれにくい。更には、簡単に抜け止め防止機能を付与することができ、長年に亘って境界杭としての役割を発揮することができる。
本発明に係る境界杭の分解斜視図である。 本発明に係る境界杭を設置した状態を示す説明図である。 本発明に係る境界杭の連結用軸を設けない例を示す、分解斜視図である。 本発明に係る境界杭の横断面T形の脚体の例を示す、分解斜視図である。 本発明に係る境界杭の横断面H形の脚体の例を示す、分解斜視図である。
以下、本発明に係る境界杭の最適な実施例について、図1乃至図5に基づき説明する。
<境界杭1の基本構成>
図1,図2に示すように、本発明に係る境界杭1は、土地の境目等の境界の地盤Gに打ち込まれて使用に供されるものであり、地上に一部又は全部露出して境界点を示す頭体2と、地中に埋設される脚体3を備え、頭体2の下部と脚体3の上部とを連結して成る。
頭体2は、耐候性及び耐火性を発揮できるようにセメントモルタル製又はコンクリート製とする一方、脚体3は、脚体3自体ひいては境界杭1全体の軽量化を図るために金属製又は合成樹脂製とすることができる。
≪頭体2の構成≫
頭体2は、既述のように、セメントモルタル製又はコンクリート製であり、工場等で予め型枠を利用して柱状に製造されるものである。全体形状としては、柱状であれば、角柱状や円柱状等、断面形状は特に問わないが、図1等に示すように、角柱状として、互いに対向する頂面2a及び下面2cと、四つの側面2bを有する構造とすれば、頂面2aに+溝や-溝、矢印等を刻設して境界点を示すことができ、各側面2bに必要に応じて文字や数字等を刻設することができる。
また、図1,図3乃至図5に示すように、頭体2の下面2cの中央には、後述する脚体3の上部(連結用軸3bの自由端部)を受け入れる連結用孔2dを形成する構成となっている。図1,図4,図5の例のように、脚体3に連結用軸3bを設け、該連結用軸3bの自由端部(突出部分)を脚体3の上部として埋設する場合には、連結用孔2dは連結用軸3bの自由端部の形状に合わせた形状にし、図3の例のように、連結用軸3bを設けない場合には、脚体3の上部形状に合わせて連結用孔2dを形成する。
実際に頭体2の下部と脚体3の上部を連結するときには、頭体2の連結用孔2dに脚体3の上部を差し入れると共にエポキシパテ、エポキシ粘土、硬化粘土、コンクリート用接着剤補修粘土等の樹脂系接着剤を充填して固化させれば、脚体3の上部が頭体2の下部に埋設され、当該頭体2の下部と脚体3の上部が連結することとなる。
なお、本発明にあっては、セメントモルタル又はコンクリートで頭体2を成型する時に該セメントモルタル又はコンクリートで脚体3の上部を埋設することを排除しない。この場合には、当然に頭体2に連結用孔2dを設ける必要はない。
≪脚体3の構成≫
脚体3は、既述のように金属製又は合成樹脂製であり、図1,図3乃至図5に示すように、軸方向に延びる複数のパネル状部3aで構成される。なお、既述のように、脚体3の上部を頭体2の下部に埋設する関係上、脚体3は頭体2よりも小径であることが望ましいが、必要強度や設置場所等に応じて適宜調整することができる。また、合成樹脂としては、高密度ポリエチレン(High-density polyethylene)やABS樹脂等の打撃によって破損し難い材を用いる。
脚体3は、例えば、図1に示すように、断面L字状となるように二つのパネル状部3aで構成する他、図4に示すように、断面T字状となるように二つのパネル状部3aで構成したり、図5に示すように、断面H字状となるように三つのパネル状部3aで構成したりすることができる。また、具体的には図示しないが、断面I字状、断面Z字状や断面C字状(断面コの字状)にすることも実施に応じ任意である。
このように、脚体3を複数のパネル状部3aで構成することにより、必要強度を確保しつつ容積を減らして軽量化することができる。また、地中への打ち込み作業も容易となると共に、地中埋設後は簡単に回転しないので、抜け止めを防止することができる。更に、重ねることができ、多数本の脚体3をコンパクトに運搬することができる。
本発明にあっては、L形鋼(アングル材)、T形鋼、H形鋼、I形鋼やC形鋼(チャンネル材)等の既存の形鋼を用いて容易にパネル状部3aを有した脚体3を準備することができる。既存の形鋼であれば強度等を容易に確かめることができると共に安価に準備することができる。
また、更なる引き抜き防止のために、脚体3には単数又は複数の抜け止め部4を設けることが望ましい。抜け止め部4は脚体3の打ち込み時に障害とならず、打ち込み後は抜け止め機能を発揮するものであれば特に限定はないが、本発明にあっては、図1等に示すように、パネル状部3aに切り込みを入れて形成した抜け止め片を折り曲げて形成することが好ましい。煩雑な工程を経ずに、また新たな部材を用いずに抜け止め部4を容易に設けることができるからである。切り込み角度θ1や折り曲げ角度θ2は、設置場所の地盤の状況等に応じて適宜調整することができる。
なお、頭体2との適切且つ確実な連結のために、図1,図4,図5のように、連結用軸3bを設けることが望ましい。連結用軸3bは既存の異形鉄筋を利用することができる。また、図1乃至図5に示すように、脚体3の下部には、該脚体3を地中に打ち込み易くするために下向きに尖る形状に加工した先鋭部3cを設けることが望ましい。
<境界杭1の設置方法>
上記説明した頭体2と脚体3を連結して成る、本発明に係る境界杭1の設置方法について説明する。
本発明に係る境界杭1にあっては、頭体2と脚体3を設置現場まで別体のまま運搬し、設置現場で脚体3を地盤Gに打ち込んで地中に埋設した後、該埋設された脚体3の上部と頭体2の下部を、既述のように樹脂系接着剤を介して連結することが望ましい。
頭体2と脚体3を設置現場まで別体のまま運搬すれば、特に脚体3は重ねて運搬することができ、運搬効率を高めることができるからである。また、頭体2と連結する前の脚体3のみを打ち込む方が設置作業が格段に容易となるからである。
以上説明したように、本発明に係る境界杭1は、頭体2をセメントモルタル製又はコンクリート製として耐候性と耐火性を付与しつつ、脚体3を金属製又は合成樹脂製とすると共に複数のパネル状部3aから成る構成として軽量化と設置作業性向上を図りながらも必要強度を発揮することができる。
また、本発明に係る境界杭1は、脚体3が地中内で容易には回転しないので、地中から引き抜かれにくい。更には、簡単に抜け止め部4を設けることができ、長年に亘って境界杭としての役割を発揮することができる。
1…境界杭、2…頭体、2a…頂面、2b…側面、2c…下面、2d…連結用孔、3…脚体、3a…パネル状部、3b…連結用軸、3c…先鋭部、4…抜け止め部、θ1…切れ込み角度、θ2…折り曲げ角度。

Claims (6)

  1. 地上に露出して境界点を示すセメントモルタル製又はコンクリート製の頭体と、地中に埋設される金属製又は合成樹脂製の脚体を備え、該脚体の上部と上記頭体の下部とを連結して成り、上記脚体は軸方向に延びる複数のパネル状部で構成したことを特徴とする境界杭。
  2. 上記頭体の下部に上記脚体の上部を埋設することにより、上記脚体の上部と上記頭体の下部とを連結したことを特徴とする請求項1記載の境界杭。
  3. 上記脚体を形鋼で構成したことを特徴とする請求項2記載の境界杭。
  4. 上記形鋼の上部に連結用軸を設け、該連結用軸の自由端部を上記脚体の上部として上記頭体の下部に埋設したことを特徴とする請求項3記載の境界杭。
  5. 上記脚体に抜け止め部を設けたことを特徴とする請求項1記載の境界杭。
  6. 上記抜け止め部は上記脚体のパネル状部に切り込みを入れて形成した抜け止め片を折り曲げて形成したことを特徴とする請求項5記載の境界杭。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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