JP7360360B2 - 発電素子 - Google Patents
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Description
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係る発電素子を例示する模式図である。 図1(a)は、断面図である。図1(b)は、発電素子の一部の斜視図である。
図1(a)に示すように、実施形態に係る発電素子110は、素子部10Eを含む。発電素子110は、容器50をさらに含んでも良い。素子部10Eは、容器50の中に設けられる。例えば、容器50の中の気圧は、大気圧よりも低い。
図2(a)に示すように、第1導電部材10の上に複数の第1構造体31を形成する。例えば、第1導電部材10の上に、複数の第1構造体31となる層をスパッタまたは蒸着などにより形成する。この層を加工することで、上記のような複数の第1構造体31が得られる。例えば、エッチングの条件を制御することで、上記のような複数の第1構造体31の形状が得られる。または、選択的な膜を形成することで、上記のような複数の第1構造体31が得られる。複数の第1構造体31の1つは、例えば、錐状または錐台状である。複数の第1構造体31は、第1導電部材10と化学的に結合する。複数の第1構造体31と第1導電部材10との間の界面において、例えば、複数の第1構造体31に含まれる原子と、第1導電部材10に含まれる原子と、の結合がある。
これらの図においては、容器50は省略されている。図3(a)の例では、複数の第1構造体31は、錐状である。図3(b)の例では、複数の第1構造体31は、錐台状である。
図4においては、容器50は省略されている。図4に示すように、複数の第1構造体31の1つは、第1部分31a及び第2部分31bに加えて、第3部分31cをさらに含んでも良い。第3部分31cは、第1方向(Z軸方向)において、第2部分31bと第2導電部材20との間にある。第3部分31cの第2方向に沿う長さを第3長さw3とする。第2長さw2は、第3長さw3よりも短い。例えば、第1構造体31の中間部分の幅が、端部の幅よりも狭くても良い。このような構造においても、熱伝導を抑制できる。第3長さw3は、例えば、第2長さw2の1.2倍以上である。第3長さw3は、第2長さw2の2倍以上でも良い。第3長さw3は、第2長さw2の5倍以上でも良い。
これらの図においては、容器50は省略されている。図5(a)~図5(d)に示すように、素子部10Eは、第1導電部材10、第2導電部材20及び複数の第1構造体31に加えて、第2構造体32を含んでも良い。第2構造体32は、第1導電部材10と第2導電部材20との間に設けられる。複数の第2構造体32が設けられても良い。
図6(a)及び図6(b)は、第2実施形態に係る発電素子を例示する模式的断面図である。
これらの図においては、容器50は省略されている。図6(a)及び図6(b)に示すように、第2実施形態においても、素子部10Eは、第1導電部材10、第2導電部材20、及び、複数の第1構造体31を含む。第2実施形態において、複数の第1構造体31のそれぞれの幅は、実質的に一定で良い。第2実施形態において、第1構造体31の第1部分31aは、第1導電部材10と化学結合し、第2部分31bは、第2導電部材20に当接する。これにより、熱伝導が抑制できる。
図7は、ギャップ長D1と、発電により得られる電流と、の関係のシミュレーション結果を例示している。図7の横軸は、ギャップ長D1である。縦軸は、電流密度Jeである。図7には、エミッタ(例えば第1導電部材10)の仕事関数Φを変えたときの特性が例示されている。
図8に示すように、第1導電部材10は、第1層11及び表面層12を含んでも良い。表面層12は、第1層11の表面に設けられる。第1層11は、例えば、Alを含む窒化物(例えば、AlGaN)を含む。この場合、表面層12は、Se、Cs、B及びCaよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。表面層12の厚さは、例えば、0.1nm以上1nm以下である。表面層12が設けられることで、電子e1が放出され易くなる。表面層12は、連続的な膜状でも良く、網状でも良く、不連続な島状でも良い。表面層12は、上記の元素が吸着した領域でも良い。
図9(a)に示すように、実施形態に係る発電モジュール210は、実施形態に係る発電素子110を含む。この例では、基板120の上において、複数の発電素子110が並ぶ。
図10(a)及び図10(b)に示すように、実施形態に係る発電装置310(すなわち、第1実施形態に係る発電素子110または発電モジュール210)は、太陽熱発電に応用できる。
Claims (23)
- 第1導電部材と、
第2導電部材と、
前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に設けられた複数の第1構造体と、
を含む素子部と、
容器と、
を備え、
前記複数の第1構造体の1つは、第1部分と、第2部分と、を含み、
前記第1部分は、前記第1導電部材に固定され、
前記第2部分は、前記第1部分と前記第2導電部材との間にあり、
前記第2部分の、前記第1導電部材から前記第2導電部材への第1方向と交差する第2方向に沿う第2長さは、前記第1部分の前記第2方向に沿う第1長さよりも短く、
前記素子部は、前記容器の中に設けられ、
前記容器の中の気圧は、大気圧よりも低い、発電素子。 - 前記第2部分は、前記第2導電部材を支持する、請求項1記載の発電素子。
- 前記複数の第1構造体の前記1つは、錘状または錘台状である、請求項1または2に記載の発電素子。
- 前記第2部分は、前記第2導電部材に対向する頂部を含み、
前記頂部は、凹部を含み、
前記凹部の少なくとも一部は、前記第2導電部材から離れた、請求項1または2に記載の発電素子。 - 前記第1長さは、前記第2長さの1.2倍以上である、請求項1~4のいずれか1つに記載の発電素子。
- 前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に設けられた第2構造体をさらに備え、
前記第2構造体は、第4部分と、第5部分と、を含み、
前記第4部分は、前記第2導電部材に固定され、
前記第5部分は、前記第4部分と前記第1導電部材との間にあり、
前記第5部分の前記第2方向に沿う第5長さは、前記第4部分の前記第2方向に沿う第4長さよりも短い、請求項1~5のいずれか1つに記載の発電素子。 - 前記第4長さは、前記第5長さの1.2倍以上である、請求項6記載の発電素子。
- 前記第4部分は、前記第2導電部材と化学結合し、
前記第5部分は、前記第1導電部材に当接する、請求項6または7に記載の発電素子。 - 前記第1部分は、前記第1導電部材と化学結合し、
前記第2部分は、前記第2導電部材に当接する、請求項1~8のいずれか1つに記載の発電素子。 - 前記複数の第1構造体の前記1つは、第3部分をさらに含み、
前記第3部分は、前記第1方向において、前記第2部分と前記第2導電部材との間にあり、
前記第2長さは、前記第3部分の前記第2方向に沿う第3長さよりも短い、請求項1記載の発電素子。 - 前記第3長さは、前記第2長さの1.2倍以上である、請求項10記載の発電素子。
- 第1導電部材と、
第2導電部材と、
前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に設けられた複数の第1構造体と、
を含む素子部と、
容器と、
を備え、
前記複数の第1構造体の1つは、第1部分と、第2部分と、を含み、
前記第2部分は、前記第1部分と前記第2導電部材との間にあり、
前記第1部分は、前記第1導電部材と化学結合し、
前記第2部分は、前記第2導電部材に当接し、
前記容器の中の気圧は、大気圧よりも低い、発電素子。 - 前記複数の第1構造体の前記1つの前記第1方向に沿う長さは、100nm以上10μm以下である、請求項1~11のいずれか1つに記載の発電素子。
- 前記第1導電部材と前記第2導電部材との間の前記複数の第1構造体を除く領域の少なくとも一部は、空隙である、請求項1~13のいずれか1つに記載の発電素子。
- 前記複数の第1構造体は、酸化アルミニウム、酸化シリコン、及び、窒化アルミニウムよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1~14のいずれか1つに記載の発電素子。
- 前記第1導電部材及び前記第2導電部材の少なくともいずれかは、Alを含む窒化物、及び、ダイアモンドよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1~15のいずれか1つに記載の発電素子。
- 前記第1導電部材及び前記第2導電部材の少なくともいずれかは、
Alを含む窒化物を含む第1層と、
前記第1層の表面に設けられた表面層と、
を含み、
前記表面層は、Se、Cs、B及びCaよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1~15のいずれか1つに記載の発電素子。 - 第1導電部材と、
第2導電部材と、
前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に設けられた複数の第1構造体と、
を含む素子部を備え、
前記複数の第1構造体の1つは、第1部分と、第2部分と、を含み、
前記第1部分は、前記第1導電部材に固定され、
前記第2部分は、前記第1部分と前記第2導電部材との間にあり、
前記第2部分の、前記第1導電部材から前記第2導電部材への第1方向と交差する第2方向に沿う第2長さは、前記第1部分の前記第2方向に沿う第1長さよりも短く、
前記第1導電部材及び前記第2導電部材の少なくともいずれかは、
Alを含む窒化物を含む第1層と、
前記第1層の表面に設けられた表面層と、
を含み、
前記表面層は、Se、Cs、B及びCaよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、発電素子。 - 前記第1導電部材及び前記第2導電部材の少なくともいずれかは、
ダイアモンドを含む第1層と、
前記第1層の表面に設けられ水素を含む表面層と、
を含む、請求項1~15のいずれか1つに記載の発電素子。 - 第1導電部材と、
第2導電部材と、
前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に設けられた複数の第1構造体と、
を含む素子部を備え、
前記複数の第1構造体の1つは、第1部分と、第2部分と、を含み、
前記第1部分は、前記第1導電部材に固定され、
前記第2部分は、前記第1部分と前記第2導電部材との間にあり、
前記第2部分の、前記第1導電部材から前記第2導電部材への第1方向と交差する第2方向に沿う第2長さは、前記第1部分の前記第2方向に沿う第1長さよりも短く、
前記第1導電部材及び前記第2導電部材の少なくともいずれかは、
ダイアモンドを含む第1層と、
前記第1層の表面に設けられ水素を含む表面層と、
を含む、発電素子。 - 前記第1導電部材の温度が前記第2導電部材の温度よりも高いときに、
前記第1導電部材から前記第2導電部材に向けて電子が放出される、請求項1~20のいずれか1つに記載の発電素子。 - 第1導電部材と、
第2導電部材と、
前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に設けられた複数の第1構造体と、
を含む素子部を備え、
前記複数の第1構造体の1つは、第1部分と、第2部分と、を含み、
前記第1部分は、前記第1導電部材に固定され、
前記第2部分は、前記第1部分と前記第2導電部材との間にあり、
前記第2部分の、前記第1導電部材から前記第2導電部材への第1方向と交差する第2方向に沿う第2長さは、前記第1部分の前記第2方向に沿う第1長さよりも短く、
前記第1導電部材の温度が前記第2導電部材の温度よりも高いときに、
前記第1導電部材から前記第2導電部材に向けて電子が放出される、発電素子。 - 第1導電部材と、
第2導電部材と、
前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に設けられた複数の第1構造体と、
を含む素子部を備え、
前記複数の第1構造体の1つは、第1部分と、第2部分と、を含み、
前記第1部分は、前記第1導電部材に固定され、
前記第2部分は、前記第1部分と前記第2導電部材との間にあり、
前記第2部分の、前記第1導電部材から前記第2導電部材への第1方向と交差する第2方向に沿う第2長さは、前記第1部分の前記第2方向に沿う第1長さよりも短く、
前記複数の第1構造体は、酸化アルミニウム、酸化シリコン、及び、窒化アルミニウムよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、発電素子。
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