JP7358315B2 - 無線通信装置、無線通信システム、無線通信装置の処理方法及びプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、無線通信装置の処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、無線通信装置、無線通信システム無線通信装置の処理方法及びプログラムに関する。
通信先の無線装置との間の伝搬情報を測定し、伝搬情報を収集する装置へ伝達する無線通信装置が開発されている。この際、無線通信装置と通信先の無線装置とは同期した状態であることが好ましい。
国際公開第2009/018212号
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、通信先の無線装置との通信により、非同期状態から同期状態へ切り替えることができる無線通信装置、無線通信システム無線通信装置の処理方法及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するために、実施形態の無線通信装置は、無線装置と通信する無線通信装置であって、前記無線装置が同期状態である情報を含む第1信号、または前記無線装置が非同期状態である情報を含む第2信号を受信する受信部と、前記第1信号の受信に応じて、または1つ以上の前記第2信号の受信に応じて、前記無線通信装置を非同期状態から同期状態へ切り替える処理部を備える。
第1の実施形態における通信システム200を表す図。 無線通信装置100Aの構成図。 無線通信装置150の構成図。 第1の実施形態における通信システム200の動作のシーケンス図。 図4の時刻t12以降における通信システム200の動作のシーケンス図。 非同期状態から同期状態への切り替えにおける無線通信装置100Aの動作のフローチャート。 変形例における通信システム200の動作のシーケンス図。 第2の実施形態における通信システム200’を表す図。 第2の実施形態における通信システム200’の動作のシーケンス図。
以下、発明を実施するための実施形態について図面を参照して説明する。開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における通信システム200を表している。通信システム200は、複数の無線通信装置を含み、例えば無線通信装置100A、100B、100C、100D、150を含む。無線通信装置100A~100D、150はそれぞれ通信することができる。本実施形態では無線通信装置100A~100D、150は無線で通信するが、例えば無線通信装置150との通信など、少なくとも一部は有線であってもよい。無線通信装置100A~100Dは通信先の無線通信装置と同期することにより、通信先の無線通信装置との間の通信の伝搬に関する情報(以降、伝搬情報とも称する)を測定する。無線通信装置100A~100Dは、測定した伝搬情報を無線通信装置150に送信する。伝搬情報とは、通信に用いる無線信号の伝搬に関する情報であり、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、PER(Packet Error Rate)などである。また、伝搬情報は、測定された伝搬情報から抽出される伝搬情報の統計量を含むものとする。
無線通信装置100A~100Dは、通信する周波数帯を変更しながら、通信先の無線通信装置との間の伝搬情報を測定する。これにより、複数の周波数帯における、無線通信装置100A~100Dの間の伝搬情報を測定することができる。無線通信装置150は、無線通信装置100A~100Dの間の伝搬情報を収集する。収集された伝搬情報は、例えば無線通信装置100A~100Dの間の距離の推定や、無線通信装置100A~100Dの位置の推定などに用いられる。
ここで、無線通信装置100A~100Dは、伝搬情報の測定において、通信先の無線通信装置と同期状態であることが望ましい。無線通信装置150は、無線通信装置100A~100Dが測定した伝搬情報の受信において、通信先の無線通信装置と同期状態であることが望ましい。
本実施形態では、無線通信装置100A~100D、150が非同期状態から同期状態への切り替わりについて説明する。以降、無線通信装置が同期状態であることをSyncモード、無線通信装置が非同期状態であることをAsyncモードとも称する。また、無線通信装置は無線装置と称されてもよい。
図2は、無線通信装置100Aの構成図を表している。無線通信装置100Aは、受信部101、測定部102、記憶部103、送信部104、処理部110を備える。処理部110は、分離部111、制御部112、信号生成部114、データ生成部113、管理部115を含む。無線通信装置100B、100C、100Dの構成図も無線通信装置100Aと同様である。
受信部101はアンテナを含み、通信先の無線通信装置から無線信号を受信する。無線信号には、通信先の無線通信装置が同期状態である情報を含む信号Aと、通信先の無線通信装置が非同期状態である情報を含む信号Bとが含まれる。信号Aおよび信号Bはいずれも、送信元の無線通信装置の識別情報、通信に使用したチャネル番号などを表す通信情報を含む。以降、同期状態に関する無線信号を、単に無線信号と称することもある。
識別情報は、無線通信装置100A~100Dのそれぞれを特定する情報である。識別情報としては例えば、機器ID、MACアドレスやIPアドレスであるが、無線通信装置100A~100Dのそれぞれを個別に特定できれば任意の情報が適用可能である。また、信号Aには、送信元の無線通信装置が測定した伝搬情報が含まれる場合がある。受信部101は、受信した無線信号を識別部111および測定部102にも送る。
識別部111は、受信部101から送られた無線信号が、信号Aまたは信号Bのいずれの信号であるかを識別する。識別部111は、通信先の無線通信装置が同期状態か非同期状態かを表す情報と、無線信号に含まれる通信情報とを制御部112およびデータ生成部113に送る。
制御部112は、受信部101が信号Aを受信するか、信号Bをあらかじめ定めた数だけ受信した場合に、無線通信装置100Aの状態を非同期状態から同期状態へと切り替える。制御部112は、受信部101が信号Aを受信しないか、信号Bをあらかじめ定めた数だけ受信していない場合には、無線通信装置100Aの状態を非同期状態に保つ。
また、制御部112は、無線通信情報100Aの状態を表す情報を記憶部103に保持させる。無線通信装置100Aの状態を表す情報とは、無線通信装置100Aが同期状態か非同期状態かを表す情報である。例えば制御部112は、初期状態では無線通信装置100Aの状態を表す情報を非同期状態にリセットする。制御部112は、受信部101が信号Aを受信するか信号Bをあらかじめ定めた数だけ受信した場合、無線通信装置100Aの状態を表す情報を同期状態に変更する。制御部112は、受信部101が信号Aを受信しないか、信号Bをあらかじめ定めた数だけ受信していない場合、無線通信装置100Aの状態を表す情報を非同期状態のままとする。
制御部112は信号生成部114に対して、無線通信装置100Aが非同期状態である場合、無線通信装置100Aが非同期状態である情報を含む信号Dを生成するように指令する。また、制御部112は信号生成部114に対して、無線通信装置100Aが同期状態である場合、無線通信装置100Aが同期状態である情報を含む信号Cを生成するように指令する。また、制御部112は、送信部104が信号Cまたは信号Dを送信する時刻を指令している。制御部112は、無線通信装置100Aが同期状態に入った後に、受信部101が受信する無線信号の周波数帯の変更を指令する。
制御部112は、無線通信装置100Aが同期状態に入った後に、送信部101が送信する無線信号の周波数帯の変更を指令する。
測定部102は、受信部101から送られた信号Aに基づいて、通信先の無線通信装置と無線通信装置100Aの間の伝搬情報を測定する。測定した伝搬情報は、データ生成部113に送られる。
データ生成部113は、測定部102から送られた伝搬情報と、識別部111から送られた通信情報を用いて、伝搬情報をデータ化する。データ生成部113は、データ化した伝搬情報を、記憶部103に保持させる。
記憶部103は、データ生成部113から送られた、データ化された伝搬情報を保持する。
また記憶部103は、通信システム200を構成する無線通信装置の識別情報や、無線通信装置100Aの状態を表す情報や、同期に必要な情報を保持している。同期に必要な情報とは例えば、無線通信装置100Aが同期状態に入るための条件を含む情報や、無線通信装置100Aが同期状態に入った場合に信号を送信する時刻を規定するための情報、無線通信装置100Aが送信および受信する周波数帯を変更するための情報およびこの周波数帯を変更する時刻を規定するための情報などである。
記憶部103はメモリ等であり、例えば、RAM(Random Access Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、フラッシュメモリ、レジスタなどである。また、記憶部103は無線通信装置100Aの内部の他、外部に設けられてもよい。外部に設けられる場合、記憶部103はインターネットを経由して情報を保持するクラウドでもよい。
信号生成部114は、無線信号を生成する。信号生成部114が生成する無線信号は、無線通信装置100Aが同期状態である情報および測定部102が測定した伝搬情報を含む信号Cまたは無線通信装置100Aが非同期状態である情報を含む信号Dである。信号生成部114は、無線通信装置100Aが同期状態である場合、制御部112から送られる指令および記憶部103に保持されるデータ化された伝搬情報に基づいて信号Cを生成する。信号生成部114は、無線通信装置100Aが非同期状態である場合、制御部112から送られる指令に基づいて信号Dを生成する。信号Cおよび信号Dはいずれも、信号Aおよび信号Bにて説明したものと同様の通信情報を含む。
送信部104はアンテナを含み、信号生成部114から送られた信号Cまたは信号Dを無線信号として無線通信装置100B~100D、150に送信する。送信方式は任意であり、例えばブロードキャストが用いられる。
管理部115は、記憶部103から同期に必要な情報を読みだし、制御部112に送る。この同期に必要な情報によって、制御部112は無線通信装置100Aの非同期状態から同期状態への切り替えや、無線通信装置100Aの状態に応じた信号生成部114、受信部101、および送信部104の制御を行う。
以上、無線通信装置100Aの構成を説明した。無線通信装置100Aの構成要素の少なくとも一部は、物理的に統合された半導体集積回路(LSI等)に実装されてもよい。また図2では、識別部111、制御部112、データ生成部113、信号生成部114、および管理部115は処理部110に含まれる。処理部110は、制御装置と演算装置を含む1つ以上の電子回路である。電子回路は、アナログまたはデジタル回路等で実現される。例えば、汎用目的プロセッサ、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGA、およびその組合せが可能である。また、処理部110はソフトウェアによってこれらの電子回路で実行されてもよい。
図3は、無線通信装置150の構成図である。無線通信装置150は、無線通信装置100A~100Dから、データ化された伝搬情報を受信する。無線通信装置150は、受信部101、記憶部103、処理部110’を備える。処理部110’は、識別部111、制御部112、管理部115を備える。受信部101、記憶部103、識別部111、制御部112、管理部115は無線通信装置100Aの構成で説明したものと同様であるため、説明を省略する。ただし、無線通信装置150は無線信号の送信を行わないため、無線通信装置150は、受信部101、記憶部103、識別部111、制御部112、管理部115において、無線信号の送信に関する事項は備えていなくてもよい。また、無線通信装置150の構成要素の少なくとも一部は、物理的に統合された半導体集積回路(LSI等)に実装されてもよい。処理部110’は、処理部110の説明と同様に実装されてもよい。
無線通信装置150は、データ化された伝搬情報を受信し、無線通信装置150の記憶部103に保持させる。このデータ化された伝搬情報は、例えば無線通信装置100A~100Dの間の距離の推定や、無線通信装置100A~100Dの位置の推定などに用いられる。これらの推定は無線通信装置150によって行われてもよいし、無線通信装置150と接続する推定装置によって行われてもよい。
以上、本実施形態の無線通信装置100A~100D、150の構成を説明した。以下に、通信システム200の動作例を説明する。図4は、通信システム200の動作のシーケンス図である。図4では一例として、無線通信装置100A~100D、150が非同期状態から同期状態へ切り替わり、無線通信装置100A~100Dが通信先の無線通信装置との間の伝搬情報を測定し、送信する場合のシーケンス図を表している。本実施形態では一例として、信号A~Dをビーコン信号、伝搬情報としてRSSIを想定する。
以降、無線通信装置100Aを基準とする。無線通信装置100Aが受信する無線信号、すなわち無線通信装置100B~100Dが送信する無線信号のうち、送信元の無線通信装置が同期状態である情報を含む信号を信号Aと表現し、送信元の無線通信装置が非同期状態である情報を含む信号を信号Bと表現する。無線通信装置100Aが送信する無線信号、すなわち無線通信装置100B~100D、150が受信する無線信号のうち、無線通信装置100Aが同期状態である情報を含む信号を信号Cと表現し、無線通信装置100Aが非同期状態である情報を含む信号を信号Dと表現する。すなわち、信号Aは信号Cに対応し、信号Bは信号Dに対応する。
図4の時刻t0~t3では、無線通信装置100Aが非同期状態から同期状態へと切り替わるまでの通信システム200の動作を表している。無線通信装置100A~100Dは、それぞれランダムな時刻に送信元の無線通信装置が非同期状態である情報を含む無線信号を送信している。この信号の送信方式は任意であり、例えばブロードキャストが用いられる。無線通信装置100A~100Dは、通信先の無線通信装置が同期状態である情報を含む信号A(信号C)、および非同期状態である情報を含む信号B(信号D)の受信を試みる。無線通信装置100A~100Dは、信号A(信号C)を受信、または信号B(信号D)を1つ以上の所定の数だけ受信した場合に、自身の状態を非同期状態から同期状態へ切り替える。
ここで、通信システム200では、無線通信装置100A~100Dがすべて同期状態となった場合、無線通信装置100A、100B、100C、100Dの順に信号Aまたは信号Cが送信されるようにあらかじめ設定されている。無線通信装置100Dが信号Aを送信した後は、無線通信装置100Aが信号Cを送信する。この場合、無線通信装置100A、100B、100C、100Dの順に非同期状態から同期状態へ切り替わることが望ましい。本実施形態では、無線通信装置100A~100Dが非同期状態から同期状態へと切り替わる条件として、同期状態にある無線通信装置から無線信号(信号Aまたは信号C)を受信するか、非同期状態にある無線通信装置から無線信号(信号Bまたは信号D)を所定の数だけ受信する。ここで、無線通信装置100A、100B、100C、100Dの順に非同期状態から同期状態へ切り替わりやすくなるように、信号Bおよび信号Dの所定の数を無線通信装置100A、100B、100C、100Dの順に大きくする。信号Bおよび信号Dの所定の数は、無線通信装置100A~100Dとの同期に関連して定められる。無線通信装置100A~100Dのそれぞれに設定される信号Bおよび信号Dの所定の数は、同期状態に入るための条件に含まれている。例えば、無線通信装置100Aは2つ、無線通信装置100Bは3つ、無線通信装置100Cは4つ、無線通信装置100Dは5つの信号Bおよび信号Dを受信することにより、非同期状態から同期状態へと切り替わる。
以降、図4を用いて、時刻t0~t3における通信システム200の動作を説明する。まず、時刻t0において、無線通信装置100Aは初期化を行う。初期化として例えば、無線通信装置100Aは自身の状態を非同期状態にする。無線通信装置100Aは、今までに受信した信号Bの数をリセットする。無線通信装置100Aが送信または受信する周波数帯(以降、通信に用いる周波数帯とも称する)をf1とする。無線通信装置100B~100D、150は無線通信装置100Aと同様に、それぞれ初期化を行う。無線通信装置100B~100Dは、今までに受信した信号Bおよび信号Dの数をリセットする。時刻t0では、無線通信装置100A~100D、150は非同期状態である。
無線通信装置100Aは、自身が非同期状態である情報を含む信号(信号D)を送信するために待機する待機時間を決定する。この待機時間は例えばランダムの時間間隔である。無線通信装置100Aは待機時間TA1を決定し、時刻t0から待機時間TA1経過後の時刻t2に信号Dを送信することを決定する。無線通信装置100B~100Dも同様に、それぞれ待機時間を決定する。無線通信装置100Bは、時刻t0から待機時間TB1経過後の時刻t1に、自身が非同期状態である情報を含む信号(信号B)を送信することを決定する。無線通信装置100Cは、時刻t0から待機時間TC1経過後に信号Bを送信することを決定する。無線通信装置100Dは、時刻t0から待機時間TD1経過後に信号Bを送信することを決定する。その後、無線通信装置100A~100D、150は、無線信号を受信することを試みる。以降、送信元の無線通信装置による信号の送信から、送信先の無線通信による信号の受信までの時間は短いため、同じ時刻に送信および受信が行われると表現する。なお、実際に同じ時刻に送信および受信が行われるものに限定されない。
時刻t1において、無線通信装置100Bは信号Bを送信する。無線通信装置100A、100C、100D、150は無線通信装置100Bからの信号Bを受信する。この信号Bの通信情報により、無線通信装置100A、100C、100D、150はこの信号Bの送信元が無線通信装置100Bであることを認識する。無線通信装置100A、100C、100D、150は、まだ所定の数の信号Bを受信していないため、無線信号の受信を継続する。無線通信装置100Bは非同期状態であるため、再び信号Bを送信するための待機時間を決定する。無線通信装置100Bは、時刻t1から待機時間TB2経過後に、信号Bを送信することを決定する。
時刻t2において、無線通信装置100Aは信号Dを送信する。無線通信装置100B~100D、150は無線通信装置100Aからの信号Dを受信する。信号Dは、信号Bと同様に送信元の無線通信装置が非同期状態である情報を含む信号である。無線通信装置100B~100D、150はまだ所定の数の信号Bおよび信号Dを受信していないため、無線信号の受信を継続する。無線通信装置100Aは非同期状態であるため、再び信号Dを送信するための待機時間を決定する。無線通信装置100Aは、時刻t2から待機時間TA2経過後に、信号Dを送信することを決定する。
時刻t3において、無線通信装置100Dは信号Bを送信する。無線通信装置100A~100C、150は無線通信装置100Dからの信号Bを受信する。無線通信装置100B、100C、150はまだ所定の数の信号Bおよび信号Dを受信していないため、無線信号の受信を継続する。無線通信装置100Dは非同期状態であるため、再び信号Bを送信するための待機時間を決定する。無線通信装置100Dは、時刻t3から待機時間TD2経過後に、信号Bを送信することを決定する。
ここで無線通信装置100Aは、2つの信号Bを受信している。無線通信装置100Aは所定の数の信号Bを受信したこととなるため、無線通信装置100Aは自身の状態を非同期状態から同期状態へと切り替える。無線通信装置100Aは、無線通信装置100Dから送信された信号Bの通信情報により、送信元が無線通信装置100Dであることを認識し、この信号Bの送信時刻が時刻t3であることを認識する。無線通信装置100Aは、同期状態に切り替わったことにより、信号Dを送信する予定をキャンセルし、自身が同期状態である情報を含む信号Cを送信する時刻を決定する。
無線通信装置100Aは、信号Cを送信する時刻の決定において、無線通信装置100B~100Dが同期状態に入っている場合を考慮する。すなわち無線通信装置100Aは、無線通信装置100B~100Dが同期状態に入っている場合に信号Aを送信する時刻とバッティングしないように、信号Cを送信する時刻を決定する。図4では、無線通信装置100Aは、時刻t3にて無線通信装置100Dが信号を送信したことを考慮し、時刻t3から時間Ts後の時刻t4に信号Cを送信することを決定する。
時間Tsについて説明する。無線通信装置100A~100Dは、それぞれ同期状態に入っている場合、信号Aまたは信号Cを送信した後の所定の時間だけ、信号を送信しないことが取り決められている。
この所定の時間は無線通信装置100A~100Dの同期に関連して定められる時間であり、タイムスロットとも称される。タイムスロットの時間長は、図4ではTsと表されている。このタイムスロットの時間長に関する情報は、無線通信装置100Aが同期状態に入った場合に信号Cを送信する時刻を規定するための情報として記憶部103に保持されている。本実施形態では、無線通信装置100A~100Dは、すべてが同期状態に入った場合、それぞれの無線通信装置の識別情報およびタイムスロットの時間長に関する情報により、無線通信装置100A、100B、100C、100Dの順番で時間Tsごとに信号Aまたは信号Cを送信することができる。すなわち、無線通信装置100A~100Dが信号Aまたは信号Cを送信するための待機時間は、前回信号Aまたは信号Cを送信してから時間Tsの整数倍となる。
以上、無線通信装置100Aが同期状態に入るまでを説明した。時刻t4以降の通信システム200の動作を説明する。無線通信装置100Aは自身が同期状態である情報を含む信号Cを送信する。
この信号Cの受信により、無線通信装置100B~100D、150は非同期状態から同期状態へと切り替わる。無線通信装置100A~100Dは、無線通信装置100A~100Dの順に自身が同期状態である情報を含む信号Aまたは信号Cを送信する。無線通信装置100A~100Dは、信号Aまたは信号Cの受信に伴い、送信元の無線通信装置との間の伝搬情報を測定する。無線通信装置100A~100Dは、それぞれ1回ずつ信号Aまたは信号Cを送信した後、通信に用いる周波数帯を変更しながら、伝搬情報の測定、および信号Aまたは信号Cの送信を行う。
時刻t4において、無線通信装置100Aは信号Cを送信する。無線通信装置100B~100D、150は無線通信装置100Aからの信号Cを受信する。信号Cには無線通信装置100Aが同期状態である情報が含まれているため、無線通信装置100B~100D、150は自身の状態を非同期状態から同期状態へと切り替える。無線通信装置100Aは、信号Cの送信に伴うタイムスロットおよび無線通信装置100B~100Dの信号Aの送信に伴うタイムスロットを考慮し、時刻t4から時間4Ts後の時刻t8に信号Cを送信することを決定する。
無線通信装置100B~100D、150は、信号Cによって無線通信装置100Aが時刻t4に送信したことを認識する。無線通信装置100B~100Dは、同期状態に切り替わったことにより、信号Bを送信する予定をキャンセルし、自身が同期状態である情報を含む信号Aを送信する時刻を決定する。無線通信装置100Bは無線通信装置100Aの次に信号Aを送信するため、時刻t4から時間Ts後の時刻t5に信号Aを送信することを決定する。無線通信装置100Cは無線通信装置100Bの次に信号Aを送信するため、時刻t5から時間Ts後の時刻t6に信号Aを送信することを決定する。無線通信装置100Dは無線通信装置100Cの次に信号Aを送信するため、時刻t6から時間Ts後の時刻t7に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100B~100Dは、無線通信装置100Aからの信号Cの受信に伴い、周波数帯f1における無線通信装置100Aとの間の伝搬情報を測定する。この伝搬情報はデータ化され、信号Aに含まれて送信される。
また、無線通信装置100A~100D、150は、信号Cに含まれる送信時刻(時刻t4)を表す情報および送信元の無線通信装置100Aの識別情報に基づいて、通信に用いる周波数帯を変更する時刻を決定する。
無線通信装置100A~100Dが同期状態に入り、無線通信装置100A~100Dが1回ずつ信号Aまたは信号Cを送信した場合、周波数帯f1における無線通信装置100A~100D間の伝搬情報をすべて測定することができる。無線通信装置100A~100Dは、周波数帯f1とは異なる周波数帯における無線通信装置100A~100D間の伝搬情報を測定するため、通信に用いる周波数帯を変更する。例えば、無線通信装置100A~100D、150は通信に用いる周波数帯をf1からf2に変更する時刻を決定する。なお、周波数帯の変更先は、無線通信装置100A(~100D、150)が受信する周波数帯を変更するための情報に含まれる。また、無線通信装置100A~100D、150が同期している場合、通信に用いる周波数帯が変更されても、変わらず同期を維持するものとする。
無線通信装置100A~100D、150は、無線通信装置100Aの信号Cの送信時刻がt4であることを認識しており、タイムスロットの時間長がTsであることを認識しているため、時刻t5から時刻t7まで時間Tsごとに無線通信装置100B~100Dが1回ずつ信号Aを送信することを認識する。したがって、無線通信装置100B~100D、150は、時刻t7~t8の間において、通信に用いる周波数帯をf1からf2に変更する時刻を決定する。なお、タイムスロットの時間長Tsの情報は、周波数帯を変更する時刻を規定するための情報として記憶部103に保持されている。
時刻t5において、無線通信装置100Bは信号Aを送信する。無線通信装置100A、100C、100D、150は無線通信装置100Bからの信号Aを受信する。この信号Aには無線通信装置100Bが同期状態である情報、および周波数帯f1における無線通信装置100Aと100B間のデータ化された伝搬情報が含まれている。無線通信装置100Bは、自身の信号Aの送信に伴うタイムスロットおよび無線通信装置100A、100C、100Dの信号Aおよび信号Cの送信に伴うタイムスロットを考慮し、時刻t5から時間4Ts後の時刻t9に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100A、100C、100Dは、無線通信装置100Bからの信号Aの受信に伴い、周波数帯f1における無線通信装置100Bとの間の伝搬情報を測定する。
この伝搬情報はデータ化され、無線通信装置100A、100C、100Dの信号Aまたは信号Cに含まれて送信される。
時刻t6において、無線通信装置100Cは信号Aを送信する。無線通信装置100A、100B、100D、150は無線通信装置100Cからの信号Aを受信する。この信号Aには無線通信装置100Cが同期状態である情報、および周波数帯f1における、無線通信装置100Aと100C間および無線通信装置100Bと100C間のデータ化された伝搬情報が含まれている。無線通信装置100Cは、自身の信号Aの送信に伴うタイムスロットおよび無線通信装置100A、100B、100Dの信号Aおよび信号Cの送信に伴うタイムスロットを考慮し、時刻t6から時間4Ts後の時刻t10に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100A、100B、100Dは、無線通信装置100Cからの信号Aの受信に伴い、周波数帯f1における無線通信装置100Cとの間の伝搬情報を測定する。この伝搬情報はデータ化され、無線通信装置100A、100B、100Dの信号Aまたは信号Cに含まれて送信される。
時刻t7において、無線通信装置100Dは信号Aを送信する。無線通信装置100A~100C、150は無線通信装置100Dからの信号Aを受信する。この信号Aには無線通信装置100Dが同期状態である情報、および周波数帯f1における、無線通信装置100Aと100D間、無線通信装置100Bと100D間、無線通信装置100Cと100D間のデータ化された伝搬情報が含まれている。無線通信装置100Dは、自身の信号Aの送信に伴うタイムスロットおよび無線通信装置100A~100Cの信号Aおよび信号Cの送信に伴うタイムスロットを考慮し、時刻t7から時間4Ts後の時刻t11に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100A、100B、100Cは、無線通信装置100Dからの信号Aの受信に伴い、周波数帯f1における無線通信装置100Dとの間の伝搬情報を測定する。この伝搬情報はデータ化され、無線通信装置100A、100B、100Cの信号Aまたは信号Cに含まれて送信される。
無線通信装置100A~100Dは、時刻t7~t8の間で決定した時刻において、通信に用いる周波数帯をf1からf2に変更する。
時刻t8において、無線通信装置100Aは信号Cを送信する。無線通信装置100B~100D、150は無線通信装置100Aからの信号Cを受信する。この信号Cに含まれるデータ化された伝搬情報は、周波数帯f1における無線通信装置100Aと100B間、無線通信装置100Aと100C間、無線通信装置100Aと100D間の伝搬情報である。無線通信装置100Aは、時刻t8から時間4Ts後に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100B~100Dは、無線通信装置100Aからの信号Cの受信に伴い、周波数帯f2における無線通信装置100Aとの間の伝搬情報を測定する。この伝搬情報はデータ化され、信号Aに含まれて送信される。
時刻t9において、無線通信装置100Bは信号Aを送信する。無線通信装置100A、100C、100D、150は無線通信装置100Bからの信号Aを受信する。この信号Aに含まれるデータ化された伝搬情報は、周波数帯f1における無線通信装置100Bと100C間および無線通信装置100Bと100D間の伝搬情報、および周波数帯f2における無線通信装置100Aと100B間の伝搬情報である。無線通信装置100Bは、時刻t9から時間4Ts後に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100A、100C、100Dは、無線通信装置100Bからの信号Aの受信に伴い、周波数帯f2における無線通信装置100Bとの間の伝搬情報を測定する。この伝搬情報はデータ化され、信号Aまたは信号Cに含まれて送信される。
時刻t10において、無線通信装置100Cは信号Aを送信する。無線通信装置100A、100B、100D、150は無線通信装置100Cからの信号Aを受信する。この信号Aに含まれるデータ化された伝搬情報は、周波数帯f1における無線通信装置100Cと100D間の伝搬情報、および周波数帯f2における無線通信装置100Aと100C間および無線通信装置100Bと100C間の伝搬情報である。無線通信装置100Cは、時刻t10から時間4Ts後に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100A、100B、100Dは、無線通信装置100Cからの信号Aの受信に伴い、周波数帯f2における無線通信装置100Cとの間の伝搬情報を測定する。この伝搬情報はデータ化され、信号Aまたは信号Cに含まれて送信される。
時刻t11において、無線通信装置100Dは信号Aを送信する。無線通信装置100A~100C、150は無線通信装置100Dからの信号Aを受信する。この信号Aに含まれるデータ化された伝搬情報は、周波数帯f2における、無線通信装置100Aと100D間、無線通信装置100Bと100D間、および無線通信装置100Cと100D間の伝搬情報である。無線通信装置100Dは、時刻t11から時間4Ts後に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100A、100B、100Cは、無線通信装置100Dからの信号Aの受信に伴い、周波数帯f2における無線通信装置100Dとの間の伝搬情報を測定する。この伝搬情報はデータ化され、信号Aまたは信号Cに含まれて送信される。
以降、無線通信装置100A~100Dは、通信に用いる周波数帯を変更しながら無線信号の送信元の無線通信装置との間の伝搬情報を測定し、データ化された伝搬情報を信号Aまたは信号Cに含んで送信する。データ化された伝搬情報は無線通信装置150にも受信されているため、無線通信装置150の記憶部103に保持されていく。例えば図5は、図4の時刻t12以降についての無線システム200の動作を表したシーケンス図である。
無線通信装置100A~100Dは、図4の時刻t4~t8、時刻t8~t12と同様に、通信先の無線通信装置との伝搬情報を測定し、測定した伝搬情報をデータ化して送信する。無線通信装置100A~100Dは、時刻t12~t16では周波数帯f3を用い、時刻t16~t20では周波数帯f4を用いる。ここで、無線通信装置100A~100Dは、周波数帯f1からfkまで伝搬情報を測定するとする。時刻tn-6以降では、無線通信装置100A~100Dは周波数帯fkを通信に用いるとする。
時刻tn-3において、無線通信装置100Dは信号Aを送信する。無線通信装置100A~100Cはこの信号Aを受信し、無線通信装置100Dとの間の伝搬情報を測定する。これにより、周波数帯fkにおける通信先の無線通信装置との間の伝搬情報の測定が完了する。
時刻tn-2において、無線通信装置100Aは信号Cを送信する。
この信号Cに含まれるデータ化された伝搬情報は、周波数帯fkにおける無線通信装置100Aと100B間、無線通信装置100Aと100C間、無線通信装置100Aと100D間の伝搬情報である。無線通信装置150は信号Cを受信し、これらのデータ化された伝搬情報を受け取る。
時刻tn-1において、無線通信装置100Bは信号Aを送信する。この信号Aに含まれるデータ化された伝搬情報は、周波数帯fkにおける無線通信装置100Bと100C間および無線通信装置100Bと100D間の伝搬情報である。無線通信装置150は信号Cを受信し、これらのデータ化された伝搬情報を受け取る。
時刻tnにおいて、無線通信装置100Cは信号Aを送信する。この信号Aに含まれるデータ化された伝搬情報は、周波数帯fkにおける無線通信装置100Cと100D間の伝搬情報である。無線通信装置150は信号Cを受信し、これらのデータ化された伝搬情報を受け取る。以上時刻tnにおいて、周波数帯f1~fkの、無線通信装置100A~100D間の伝搬情報の測定および無線通信装置150への送信が完了する。無線通信装置100A~100Dは、再び周波数帯f1から無線通信装置100A~100D間の伝搬情報を測定してもよい。
図6は、非同期状態から同期状態への切り替えにおける無線通信装置100Aの動作を説明するフローチャートである。このフローチャートは、図4の時刻t0~t3までに相当する。図4および図6を用いて、無線通信装置100Aの動作を説明する。なお、無線通信装置100B~100Dについても、無線通信装置100Aの動作と同様である。
制御部112は、初期化を行う(ステップS101)。制御部112は無線通信装置100Aを非同期状態に切り替え、今までに受信した信号Bの数をリセットする。制御部112は受信部101および送信部104が通信に用いる周波数帯をf1に切り替える。
制御部112は、自身が非同期状態である情報を含む信号Dを送信するための待機時間(TA1)を決定する(ステップS102)。以上のステップS101およびS102は、時刻t0までに行われる。制御部112は、受信部101に無線信号の受信を試行させる(ステップS103)。制御部112は、待機時間TA1の間、無線システム200の無線通信装置100B~100Dからの無線信号を受信するために待機する。
制御部112は、待機時間TA1の間に新たに無線信号を受信したか否かを確認する(ステップS104)。受信部101が新たに無線信号を受信した場合(ステップS104:Yes)、識別部111は、受信した無線信号に基づいて、送信元の無線通信装置が同期状態か非同期状態かを認識する(ステップS106)。例えば図4では、時刻t1において受信部101は無線通信装置100Bからの信号Bを受信している。
一方、受信部101が新たに無線信号を受信しなかった場合(ステップS104:No)、制御部112は信号生成部114に無線通信装置100Aが非同期状態である情報を含む信号Dを生成するように指令し、送信部104にこの信号Dを送信するように指令する(ステップS105)。例えば図4では、時刻t1からt2の間に新たに受信部101は無線信号を受信せず、送信部104は信号Dを時刻t2に送信する。ステップS105の後はステップS102に戻り、制御部112は信号Dを送信するための待機時間(TA2)を決定する。
ステップS106において、識別部111は、受信部101から送られた無線信号に基づいて、この無線信号の送信元の無線通信装置が同期状態か非同期状態かを識別する。識別部111が識別した情報は、制御部112に送られる。
受信した無線信号の送信元の無線通信装置が同期状態である場合(ステップS106:Yes)、制御部112は、無線通信装置100Aの状態を非同期状態から同期状態へと切り替える(ステップS109)。制御部112は、信号生成部114に生成する信号を信号Cとするように指示する。制御部112は、受信した無線信号に含まれる送信元の無線通信装置の識別情報および無線信号の送信時刻を表す情報を用いて、信号Cを送信する時刻および通信に用いる周波数帯を変更する時刻を決定する。例えば図4では、時刻t4において、同期状態である無線通信装置100Aからの信号Cを受信した無線通信装置100B~100D、150が非同期状態から同期状態へと切り替える。
一方、受信した無線信号の送信元の無線通信装置が非同期状態である場合(ステップS106:No)、制御部112はこの場合、制御部112は信号Bの受信回数をカウントアップする(ステップS107)。例えば図4では、時刻t1において無線通信装置100Bからの信号Bを受信部101が受信し、識別部111が送信元の無線通信装置100Bは非同期状態であることを識別している。制御部112は識別部111が識別した結果から、信号Bを受信した回数を1としている。
制御部112は、信号Bの受信回数が所定の数となっているかを確認する(ステップS108)。この所定の数とは、無線通信装置100A~100D間において、無線通信装置の同期に関連して定められる数である。本実施形態では一例として、無線通信装置100Aでは2が所定の数となっている。
信号Bの受信回数が所定の数に達した場合(ステップS108:Yes)、制御部112は無線通信装置100Aの状態を非同期状態から同期状態へと切り替える(ステップS109)。例えば図4では、時刻t3において無線通信装置100Dからの信号Bを受信部101が受信し、識別部111が送信元の無線通信装置100Dは非同期状態であることを識別している。制御部112は識別部111が識別した結果から、信号Bを2回受信したと認識する。信号Bの受信回数が所定の数になっているため、制御部112は、無線通信装置100Aの状態を非同期状態から同期状態へと切り替える。
一方、信号Bの受信回数が所定の数に達していない場合(ステップS108:No)、ステップS103に戻り、制御部112は受信部101に無線信号の受信の試行を継続させる。例えば図4では、時刻t1において受信部101が無線通信装置100Bからの信号Bを受信するが、信号Bを受信した回数は1であるため、受信部101は、時刻t1以降も無線信号の受信の試行を継続する。
以上説明したように、ステップS109を経て制御部112は非同期状態から同期状態への切り替えを終了する。
以上に本実施形態の無線通信装置100Aを説明した。本実施形態で説明した無線通信装置100A、通信システム200は一例であり、変形例は様々に実装、実行可能である。以下に本実施形態の変形例を説明する。
(変形例1)
本実施形態では、無線通信装置150に無線通信装置100A~100D間のデータ化された伝搬情報を収集していた。データ化された伝搬情報は、無線通信装置150以外にも無線通信装置100A~100Dの少なくとも1台に収集されるようにしてもよい。
(変形例2)
また、本実施形態では、無線通信装置100A~100Dは、信号Aまたは信号Cの受信に伴い、送信元の無線通信装置との間の伝搬情報を測定していた。無線通信装置100A~100Dは、信号Bまたは信号Dの受信に伴い、送信元の無線通信装置との間の伝搬情報を測定してもよい。これらの伝搬情報は、本実施形態と同様にデータ化され、無線通信装置150によって収集される。
(変形例3)
本実施形態では、タイムスロットの時間長をTsとし、無線通信装置100A~100Dで共通の時間長であった。タイムスロットの時間長を、無線通信装置100A~100Dごとに(または少なくとも一部)異なる時間長としてもよい。例えば、無線通信装置100Aが信号Cを送信した場合のタイムスロットの時間長はTsA、無線通信装置100B~100Dが信号Aを送信した場合のタイムスロットの時間長はそれぞれTsB、TsC、TsDであってもよい。なお、タイムスロットの時間長は、無線通信装置100A(~100D)が同期状態に入った場合に信号を送信する時刻を規定するための情報として無線通信装置100A~100Dがそれぞれ保持している。
(変形例4)
本実施形態では、無線通信装置100A~100Dは、同期状態の通信先の間の伝搬情報を測定していたが、非同期状態の通信先の間の伝搬情報を測定し、送信してもよい。この場合、図4の例では、無線通信装置100Aが送信する信号Cには、無線通信装置100Aと非同期状態である無線通信装置100B間および無線通信装置100Aと非同期状態である無線通信装置100D間のデータ化された伝搬情報が含まれる。無線通信装置100Bが送信する信号Aには、無線通信装置100Bと非同期状態である無線通信装置D間のデータ化された伝搬情報が含まれる。無線通信装置100Cが送信する信号Aには、無線通信装置100Cと非同期状態である無線通信装置D間のデータ化された伝搬情報が含まれる。
(変形例5)
本実施形態では、無線通信装置100A~100Dの4台の伝搬情報を測定および送信することを想定しているが、2台以上であれば任意の台数に適用可能である。また、無線通信装置(例えば無線通信装置100E、100Fなど)が追加されることを考慮して、信号Aまたは信号Cの送信時刻を決定するようにしてもよい。
図7は、本変形例における無線システム200の動作のシーケンス図である。大部分は図4と同様であるが、時刻t8からt10までが空きとなっている。無線通信装置100A~100Dは、6台で無線システム200を構築することを考慮し、信号Aまたは信号Cを送信する間隔を時間6Tsに設定している。
無線通信装置100Aは時刻t3に無線通信装置100Dからの信号Bを受信し、同期状態に切り替わる。無線通信装置100Aは無線通信装置100D、100E、100Fのタイムスロットを考慮し、時刻t3から時間3Ts後の時刻t6に信号Cを送信することを決定する。
これにより、無線通信装置100E、100Fが追加される場合でも、無線システム200を動作させ続けることができる。
(変形例6)
本実施形態の図4では、無線通信装置100Aは、時刻t3にて同期状態に入った後、時刻t3にて無線通信装置100Dが信号を送信したことを考慮し、時刻t3から時間Ts後の時刻t4に信号Cを送信することを決定していた。本変形例では、無線通信装置100Aは、時刻t3にて同期状態に入った後に、時間Tsだけ待機せず、信号Cを送信するようにしてもよい。
無線通信装置100Aは、時刻t3において無線通信装置100Dから信号Dを受信するため、無線通信装置100Dが非同期状態であることを認識する。無線通信装置100Aは、時刻Tsだけ待機せずに信号Cを送信することで、時刻Tsの待機中に他の無線通信装置が同期状態に入る可能性を低減させることができる。
(変形例7)
本実施形態では、無線通信装置100A~100Dの非同期状態から同期状態の切り替えについて説明した。無線通信装置100A~100Dは、信号A(信号C)を受けてから、次の信号A(信号C)を受信するまでの時間に応じて、自身の状態を同期状態から非同期状態に切り替えても(リセットしても)よい。
無線通信装置100A~100Dが信号A(信号C)の送信を繰り返すうちに、自身の動作によりジッタが生じることがある。このジッタにより、信号A(信号C)の送信時刻や、通信に用いる周波数帯を変更する時刻がずれることがある。
図5の場合では、無線通信装置100A~100Dは時刻t12、t16、t20、…において通信に用いる周波数帯を変更している。無線通信装置100A~100D間において、通信に用いる周波数帯が一致している場合は、無線通信装置100A~100Dは時間Tsごとに信号Aまたは信号Cを受信することができる。
ここで、例えば無線通信装置100Aの通信に用いる周波数帯を変更する時刻が、ジッタによりずれた場合を説明する。この場合、無線通信装置100Aは周波数帯fi(fiはf1~fkのいずれか)で通信し、無線通信装置100B~100Dは周波数帯fj(fjはf1~fkのいずれか、fi≠fj)で通信する可能性がある。この場合、通信する周波数帯が異なるため、無線通信装置100Aと無線通信装置100B~100Dとは通信ができない。通信システム200において、通信する周波数帯が異なる場合は実質的に同期が解除されているため、無線通信装置100Aは同期状態から非同期状態に変更する必要がある。
無線通信装置100Aは、無線通信装置100B~100Dから信号Aを受けてから、次の信号Aを受けるまでの時間が所定の時間以上の場合、無線通信装置100B~100Dと通信を行う周波数帯がずれていると認識する。無線通信装置100Aは自身の状態を確認し、同期状態である場合は同期状態から非同期状態に切り替える。この所定の時間は、時間Tsに基づいて定められる。例えば時間Tsであってもよいし、1つ以上の周波数帯における通信時間(時間mTs×n、nは自然数、mは通信システム200における無線通信装置数)に基づいて定められてもよい。この所定の時間は、無線通信装置100A~100D間の同期に関連して定められる。
また、無線通信装置100Aは、自身の同期状態から非同期状態への切り替えに応じて、通信に用いる周波数帯を所定の周波数帯に変更(リセット)してもよい。例えば、無線通信装置100Aは非同期状態への切り替えと合わせて通信に用いる周波数帯をf1に変更する。この所定の周波数帯は、無線通信装置100A~100D間の同期に関連して定められる。
無線通信装置100Aは、非同期状態への切り替え、および通信に用いる周波数帯をf1に変更した後、周波数帯f1に戻ってきた無線通信装置100B~100Dから信号Aを受けて、再び同期状態に入ることができる。
(変形例8)
以下、無線通信装置100Aの機能をプログラムによって実現する変形例を説明する。無線通信装置100Aの構成要素が行う機能は、処理部110と同様の処理装置がプログラムを処理することにより実現してもよい。このプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、メモリカード、CD-RおよびDVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由で提供されるようにしてもよいし、ROM、HDD、SSDなどの記憶媒体に組み込んで提供されるようにしてもよい。
以上、本実施形態の変形例を説明した。本実施形態の無線通信装置100A~100D、150は無線通信装置と通信し、通信先が同期状態である情報を含む信号A(信号C)または通信先が非同期状態である情報を含む信号B(信号D)を受信する。無線通信装置100A~100D、150は信号A(信号C)または1つ以上の信号B(信号D)の受信に応じて、自身の状態を非同期状態から同期状態へと切り替える。通信先の無線通信装置との通信により、非同期状態から同期状態へ移行することができる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態における通信システム200’を表している。通信システム200’は、第1の実施形態における通信システム200に無線通信装置100Eが加わった通信システムである。無線通信装置100Eは、無線通信装置100Aと同様の構成であるため、説明を省略する。なお、図8には、無線通信装置150は省略している。
通信システム200’は、無線通信装置100A~100Eの通信可能範囲が考慮されている。無線通信装置100A~100Eはそれぞれ一部の無線通信装置としか通信することができない。例えば、図8では、無線通信装置100Aは無線通信装置100Bおよび100Cと通信することができる。無線通信装置100Bは無線通信装置100Aの他に、無線通信装置100Cおよび100Dと通信することができる。無線通信装置100Dは無線通信装置100Bの他に、無線通信装置100Eと通信することができる。このような通信システム200’においても、第1の実施形態と同様に、無線通信装置100A~100Eは非同期状態から同期状態へと切り替えることができる。
以下に、通信システム200’の動作例を説明する。図9は、通信システム200’の動作のシーケンス図である。図9では一例として、無線通信装置100A~100Eが非同期状態から同期状態へ切り替わり、無線通信装置100A~100Eが通信先の無線通信装置との間の伝搬情報を測定し、送信する場合のシーケンス図を表している。なお、無線通信装置150は、無線通信装置100A~100Eからの無線信号を受信できるものとする。また、無線通信装置150は異なる場所に複数設けられ、無線通信装置100A~100Eのうち対応する無線通信装置からのデータを収集し、有線ネットワークやクラウドにこのデータを集めてもよい。
図9の時刻t0’~t5’では、無線通信装置100Aが非同期状態から同期状態へと切り替わるまでの通信システム200’の動作を表している。無線通信装置100A~100Eは、それぞれランダムな時刻に信号Bまたは信号Dを送信する。図9では、信号Bまたは信号Dの送信元の無線通信装置および送信時刻を白丸で表している。また、信号Bおよび信号Dの送信先の無線通信装置を、破線の矢印で表している。
無線通信装置100A~100Eは、通信先の無線通信装置が同期状態である情報を含む信号A(信号C)、および非同期状態である情報を含む信号B(信号D)の受信を試みる。無線通信装置100A~100Eは、信号A(信号C)を受信、または信号B(信号D)を1つ以上の所定の数だけ受信した場合に、自身の状態を非同期状態から同期状態へ切り替える。
通信システム200’では、無線通信装置100A~100Eがすべて同期状態となった場合、無線通信装置100A、100B、100C、100D、100Eの順に信号Aまたは信号Cが送信されるようにあらかじめ設定されている。無線通信装置100Eが信号Aを送信した後は無線通信装置100Aが信号Cを送信する。この場合、無線通信装置100A、100B、100C、100D、100Eの順に非同期状態から同期状態へ切り替わることが望ましい。本実施形態では、無線通信装置100A~100Eにあらかじめ設定される信号Bおよび信号Dの所定の数は、無線通信装置100Aは2つ、無線通信装置100Bは3つ、無線通信装置100Cは4つ、無線通信装置100Dは5つ、無線通信装置100Eは6つとする。
時刻t0’において、無線通信装置100A~100Eは初期化を行う。時刻t0’では、無線通信装置100A~100Eは非同期状態である。無線通信装置100A~100Eは、自身が非同期状態である情報を含む信号(信号Bまたは信号D)を送信するために待機する待機時間を決定する。無線通信装置100Aは待機時間TA1’を決定し、時刻t3’に信号Dを送信することを決定する。無線通信装置100B~100Eも同様に、それぞれ待機時間を決定する。無線通信装置100Bは待機時間TB1’を決定し、時刻t2’に信号Bを送信することを決定する。無線通信装置100Cは待機時間TC1’を決定し、時刻t5’に信号Bを送信することを決定する。無線通信装置100Dは待機時間TD1’を決定し、時刻t9’に信号Bを送信することを決定する。無線通信装置100Eは待機時間TE1’を決定し、時刻t1’に信号Bを送信することを決定する。
時刻t1’において、無線通信装置100Eは信号Bを送信する。無線通信装置100Dは無線通信装置100Eからの信号Bを受信する。無線通信装置100Dは、まだ所定の数の信号Bを受信していないため、無線信号の受信を継続する。無線通信装置100Eは非同期状態であるため、再び信号Bを送信するための待機時間を決定する。無線通信装置100Eは待機時間TE2’を決定し、時刻t4’に信号Bを送信することを決定する。
時刻t2’において、無線通信装置100Bは信号Bを送信する。無線通信装置100A、100C、および100Dは無線通信装置100Bからの信号Bを受信する。無線通信装置100A、100C、および100Dは、まだ所定の数の信号Bを受信していないため、無線信号の受信を継続する。無線通信装置100Bは非同期状態であるため、再び信号Bを送信するための待機時間を決定する。無線通信装置100Bは待機時間TB2’を決定し、時刻t7’に信号Bを送信することを決定する。
時刻t3’において、無線通信装置100Aは信号Dを送信する。無線通信装置100Bおよび100Cは信号Dを受信する。無線通信装置100Bおよび100Cは、まだ所定の数の信号Bおよび信号Dを受信していないため、無線信号の受信を継続する。無線通信装置100Aは非同期状態であるため、再び信号Dを送信するための待機時間を決定する。無線通信装置100Aは待機時間TA2’を決定し、時刻t3’から待機時間TA2’後に信号Dを送信することを決定する。
時刻t4’において、無線通信装置100Eは信号Bを送信する。無線通信装置100Dは無線通信装置100Eからの信号Bを受信する。無線通信装置100Dは、まだ所定の数の信号Bを受信していないため、無線信号の受信を継続する。無線通信装置100Eは非同期状態であるため、再び信号Bを送信するための待機時間を決定する。無線通信装置100Eは待機時間TE3’を決定し、時刻t11’に信号Bを送信することを決定する。
時刻t5’において、無線通信装置100Cは信号Bを送信する。無線通信装置100Aおよび100Bは無線通信装置100Cからの信号Bを受信する。無線通信装置100Bは、まだ所定の数の信号Bを受信していないため、無線信号の受信を継続する。無線通信装置100Cは非同期状態であるため、再び信号Bを送信するための待機時間を決定する。無線通信装置100Cは待機時間TC2’を決定し、時刻t5’から待機時間TC2’後に信号Bを送信することを決定する。
ここで無線通信装置100Aは、2つの信号Bを受信している。無線通信装置100Aは所定の数の信号Bを受信したこととなるため、無線通信装置100Aは自身の状態を非同期状態から同期状態へと切り替える。無線通信装置100Aは、この信号Bの通信情報により、送信元が無線通信装置100Cであることを認識し、この信号Bの送信時刻が時刻t5’であることを認識する。無線通信装置100Aは、同期状態に切り替わったことにより、信号Dを送信する予定をキャンセルし、自身が同期状態である情報を含む信号Cを送信する時刻を決定する。
無線通信装置100Aは、信号Cを送信する時刻を決定するにあたり、無線通信装置100B~100EのタイムスロットTsを考慮する。無線通信装置100C~100Eが同期状態の場合、信号Aまたは信号Cを送信する順番は無線通信装置100C、100D、100E、100Aとなる。無線通信装置100Aは、信号Cを送信する時刻を無線通信装置100Cの無線信号の送信時刻から時間3Ts後の時刻t8’に決定する。
以上、無線通信装置100Aが同期状態に入るまでを説明した。時刻t5’以降の通信システム200’の動作を説明する。無線通信装置100Aは自身が同期状態である情報を含む信号Cを送信するようになる。この信号Cを受信した無線通信装置は非同期状態から同期状態へと切り替わる。同期状態に切り替わった無線通信装置は信号Aを送信するようになる。この信号Aを受信した無線通信装置は非同期状態から同期状態へと切り替わる。図9では、信号Aまたは信号Cの送信元の無線通信装置および送信時刻を黒丸で表している。また、信号Aおよび信号Cの送信先の無線通信装置を、実線の矢印で表している。
最終的に、無線通信装置100A~100Eはすべて同期状態に切り替わる。無線通信装置100A~100Eは、信号Aまたは信号Cの受信に伴い、送信元の無線通信装置との間の伝搬情報を測定する。
無線通信装置100A~100Eは、それぞれ1回ずつ信号Aまたは信号Cを送信した後、通信に用いる周波数帯を変更しながら、伝搬情報の測定、および信号Aまたは信号Cの送信を行う。
時刻t6’において、無線通信装置100Bは信号Bを送信する。無線通信装置100A、100C、および100Dは無線通信装置100Bからの信号Bを受信する。無線通信装置100Cおよび100Dは、まだ所定の数の信号Bを受信していないため、無線信号の受信を継続する。無線通信装置100Bは非同期状態であるため、再び信号Bを送信するための待機時間を決定する。無線通信装置100Bは待機時間TB3’を決定し、時刻t6’から待機時間TB3’後に信号Bを送信することを決定する。
時刻t7’において、無線通信信号100Aは信号Cを送信する。無線通信装置100Bおよび100Cは無線通信装置100Aからの信号Cを受信する。信号Cには無線通信装置100Aが同期状態である情報が含まれているため、無線通信装置100Bおよび100Cは自身の状態を非同期状態から同期状態へと切り替える。無線通信装置100Aは、信号Cの送信に伴うタイムスロットおよび無線通信装置100B~100Eの信号Aの送信に伴うタイムスロットを考慮し、時刻t7’から時間5Ts後の時刻t14’に信号Cを送信することを決定する。
無線通信装置100Bおよび100Cは、信号Cによって無線通信装置100Aが時刻t7’に送信したことを認識する。無線通信装置100Bおよび100Cは、同期状態に切り替わったことにより、信号Bを送信する予定をキャンセルし、自身が同期状態である情報を含む信号Aを送信する時刻を決定する。無線通信装置100Bは無線通信装置100Aの次に信号Aを送信するため、時刻t7’から時間Ts後の時刻t9’に信号Aを送信することを決定する。無線通信装置100Cは無線通信装置100Bの次に信号Aを送信するため、時刻t9’から時間Ts後の時刻t10’に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100Bおよび100Cは、無線通信装置100Aからの信号Cの受信に伴い、周波数帯f1における無線通信装置100Aとの間の伝搬情報を測定する。この伝搬情報はデータ化され、信号Aに含まれて送信される。
また、無線通信装置100A~100Cは、信号Cに含まれる送信時刻(時刻t7’)を表す情報および送信元の無線通信装置100Aの識別情報に基づいて、通信に用いる周波数帯を変更する時刻を決定する。無線通信装置100A~100Eがすべて同期状態にある場合、無線通信装置100Eが信号Aを送信するのは時刻t7’の4Ts後(時刻t13’)である。また、無線通信装置100Aが次に信号Cを送信するのは時刻t7’の5Ts後(時刻t14’)である。無線通信装置100A~100Cは、時刻t13’~t14’の間において、通信に用いる周波数帯をf1からf2に変更する時刻を決定する。
時刻t8’において、無線通信装置100Dは信号Bを送信する。無線通信装置100Bおよび100Eは無線通信装置100Dからの信号Bを受信する。無線通信装置100Eは、まだ所定の数の信号Bを受信していないため、無線信号の受信を継続する。無線通信装置100Dは非同期状態であるため、再び信号Bを送信するための待機時間を決定する。無線通信装置100Dは待機時間TD2’を決定し、時刻t8’から待機時間TD2’後に信号Bを送信することを決定する。
時刻t9’において、無線通信信号100Bは信号Aを送信する。無線通信装置100A、100C、および100Dは無線通信装置100Bからの信号Aを受信する。この信号Aには無線通信装置100Bが同期状態である情報が含まれているため、無線通信装置100Dは自身の状態を非同期状態から同期状態へと切り替える。またこの信号Aには、周波数帯f1における無線通信装置100Aと100B間のデータ化された伝搬情報が含まれている。無線通信装置100Bはタイムスロットを考慮し、時刻t9’から時間5Ts後に信号Cを送信することを決定する。
無線通信装置100Dは、無線通信装置100Bが信号Aを送信したことを信号Aに含まれる通信情報から認識する。無線通信装置100Dは同期状態に切り替わったことにより、信号Bを送信する予定をキャンセルし、自身が同期状態である情報を含む信号Aを送信する時刻を決定する。
無線通信装置100Dは無線通信装置100Cの次に信号Aを送信するため、時刻t9’から時間2Ts後の時刻t12’に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100A、100C、および100Dは、無線通信装置100Bからの信号Aの受信に伴い、周波数帯f1における無線通信装置100Bとの間の伝搬情報を測定する。
この伝搬情報はデータ化され、信号Aまたは信号Cに含まれて送信される。
また、無線通信装置100Dは、無線通信装置100Bからの信号Aに含まれる送信時刻(時刻t9’)を表す情報および送信元の無線通信装置100Bの識別情報に基づいて、通信に用いる周波数帯を変更する時刻を決定する。無線通信装置100Dは、時刻t13’~t14’の間において、通信に用いる周波数帯をf1からf2に変更する時刻を決定する。
時刻t10’において、無線通信信号100Cは信号Aを送信する。無線通信装置100Aおよび100Bは無線通信装置100Cからの信号Aを受信する。この信号Aには無線通信装置100Cが同期状態である情報、および周波数帯f1における、無線通信装置100Aと100C間および無線通信装置100Bと100C間のデータ化された伝搬情報が含まれている。無線通信装置100Cはタイムスロットを考慮し、時刻t10’から時間5Ts後に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100Aおよび100Bは、無線通信装置100Cからの信号Aの受信に伴い、周波数帯f1における無線通信装置100Cとの間の伝搬情報を測定する。この伝搬情報はデータ化され、信号Aまたは信号Cに含まれて送信される。
時刻t11’において、無線通信装置100Eは信号Bを送信する。無線通信装置100Dは無線通信装置100Eからの信号Bを受信する。無線通信装置100Eは非同期状態であるため、再び信号Bを送信するための待機時間を決定する。無線通信装置100Eは待機時間TE4’を決定し、時刻t11’から待機時間TE4’後に信号Bを送信することを決定する。
時刻t12’において、無線通信装置100Dは信号Aを送信する。無線通信装置100Bおよび100Eは無線通信装置100Dからの信号Aを受信する。この信号Aには無線通信装置100Dが同期状態である情報が含まれているため、無線通信装置100Eは自身の状態を非同期状態から同期状態へと切り替える。またこの信号Aには、周波数帯f1における無線通信装置100Bと100D間のデータ化された伝搬情報が含まれている。無線通信装置100Dはタイムスロットを考慮し、時刻t12’から時間5Ts後に信号Cを送信することを決定する。
無線通信装置100Eは、無線通信装置100Dが信号Aを送信したことを信号Aに含まれる通信情報から認識する。無線通信装置100Eは同期状態に切り替わったことにより、信号Bを送信する予定をキャンセルし、自身が同期状態である情報を含む信号Aを送信する時刻を決定する。
無線通信装置100Eは無線通信装置100Dの次に信号Aを送信するため、時刻t12’から時間Ts後の時刻t13’に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100Bおよび100Eは、無線通信装置100Dからの信号Aの受信に伴い、周波数帯f1における無線通信装置100Dとの間の伝搬情報を測定する。この伝搬情報はデータ化され、信号Aに含まれて送信される。
また、無線通信装置100Eは、無線通信装置100Dからの信号Aに含まれる送信時刻(時刻t12’)を表す情報および送信元の無線通信装置100Dの識別情報に基づいて、通信に用いる周波数帯を変更する時刻を決定する。無線通信装置100Eは、時刻t13’~t14’の間において、通信に用いる周波数帯をf1からf2に変更する時刻を決定する。
時刻t13’において、無線通信信号100Eは信号Aを送信する。無線通信装置100Dは無線通信装置100Cからの信号Aを受信する。この信号Aには無線通信装置100Cが同期状態である情報、および周波数帯f1における無線通信装置100Dと100Eのデータ化された伝搬情報が含まれている。無線通信装置100Eはタイムスロットを考慮し、時刻t13’から時間5Ts後に信号Aを送信することを決定する。
また、無線通信装置100Dは、無線通信装置100Eからの信号Aの受信に伴い、周波数帯f1における無線通信装置100Eとの間の伝搬情報を測定する。この伝搬情報はデータ化され、信号Aに含まれて送信される。
以上、無線通信装置100A~100Eは非同期状態から同期状態へと切り替わった。無線通信装置100A~100Eはそれぞれ1回ずつ信号Aまたは信号Cを送信し、周波数帯f1における伝搬情報の測定を完了する。時刻t14’以降では、第1の実施形態と同様に、無線通信装置100A~100Eは周波数帯を変更しながら通信先の無線通信装置間における伝搬情報を測定し、データ化して送信する。
データ化された伝搬情報は、無線通信装置100A~100Eとの通信が可能な無線通信装置150に収集されてもよいし、無線通信装置100A~100Eのうち少なくとも1台に収集されてもよい。
以上に本実施形態の無線システム200’を説明した。本実施形態は一例であり、変形例は様々に実装、実行可能である。例えば、第1の実施形態における変形例が適用可能である。本実施形態の無線通信装置100A~100Eは無線通信装置と通信し、通信先が同期状態である情報を含む信号A(信号C)または通信先が非同期状態である情報を含む信号B(信号D)を受信する。無線通信装置100A~100D、150は信号A(信号C)または1つ以上の信号B(信号D)の受信に応じて、自身の状態を非同期状態から同期状態へと切り替える。無線通信装置100A~100Eに通信範囲の制限がある場合でも、通信先の無線通信装置との通信により、非同期状態から同期状態へ移行することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100A、100B、100C、100D、100E:無線通信装置
101:受信部
102:測定部
103:記憶部
104:送信部
110、110’:処理部
111:識別部
112:制御部
113:データ生成部
114:信号生成部
115:管理部
150:無線通信装置
200、200’:通信システム

Claims (13)

  1. 無線装置と通信する無線通信装置であって、
    前記無線装置が同期状態である情報を含む第1信号、または前記無線装置が非同期状態である情報を含む第2信号を受信する受信部と、
    前記第1信号の受信に応じて、または1つ以上の前記第2信号の受信に応じて、前記無線通信装置を非同期状態から同期状態へ切り替える処理部と、
    を備える、
    無線通信装置。
  2. 前記処理部は、前記受信部による、前記無線装置との同期に関連して定められる所定の数の第2信号の受信に応じて、前記無線通信装置を非同期状態から同期状態に切り替える、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記第1信号には、前記無線装置が前記第1信号を送信する第1時刻に関する情報、および前記無線装置の識別情報が含まれる、
    請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記処理部は、前記第1時刻に関する情報および前記識別情報に基づいて、前記受信部が受信する周波数帯を変更する第2時刻を決定する、
    請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記第1信号には、複数の前記無線装置の間の通信の伝搬に関する情報が含まれ、前記通信の伝搬に関する情報を保持する記憶部をさらに備える、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  6. 前記処理部は、前記無線通信装置が同期状態か非同期状態かに応じて、前記無線通信装置が同期状態である情報を含む第3信号または前記無線通信装置が非同期状態である情報を含む第4信号を生成し、
    生成された前記第3信号または前記第4信号を送信する送信部をさらに備える、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  7. 前記第1信号には、前記無線装置が前記第1信号を送信する第1時刻に関する情報、および前記無線装置の識別情報が含まれ、
    前記処理部は、前記第1時刻に関する情報および前記識別情報に基づいて、前記送信部が前記第3信号を送信する第時刻を決定する、
    請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 前記処理部は、前記第時刻を前記第1時刻から第1時間後と決定し、前記第1時間は、前記無線装置との同期に関連して定められる所定の時間の整数倍である、
    請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記処理部は、前記第1信号を受けてから、次の第1信号を受けるまでの時間に応じて、前記無線通信装置を同期状態から非同期状態へ切り替える、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  10. 前記処理部は、前記無線通信装置の同期状態から非同期状態への切り替えに応じて、前記受信部が通信に用いる周波数帯を前記無線装置との同期に関連して定められる周波数帯へ変更する、
    請求項9に記載の無線通信装置。
  11. 複数の無線装置と、
    前記無線装置と通信する無線通信装置とを備える無線通信システムであって、
    前記無線通信装置が、
    前記複数の無線装置の1つから同期状態である情報を含む第1信号を受信するか、または前記複数の無線装置のうち、1つ以上から非同期状態である情報を含む第2信号を受信する受信部と、
    前記第1信号の受信に応じて、または1つ以上の前記第2信号の受信に応じて、前記無線通信装置を非同期状態から同期状態に切り替える処理部と、
    を含む
    無線通信システム。
  12. 無線装置が同期状態である情報を含む第1信号、または前記無線装置が非同期状態である情報を含む第2信号を受信し、
    前記第1信号の受信に応じて、または1つ以上の前記第2信号の受信に応じて、前記無線装置と通信する無線通信装置を非同期状態から同期状態に切り替える、
    無線通信装置の処理方法。
  13. 無線装置と通信する無線通信装置のコンピュータを、
    前記無線装置が同期状態である情報を含む第1信号、または前記無線装置が非同期状態である情報を含む第2信号を受信する受信部と、
    前記第1信号の受信に応じて、または1つ以上の前記第2信号の受信に応じて、前記無線通信装置を非同期状態から同期状態へ切り替える処理部と、して機能させるためのプログラム。
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