JP7357818B1 - 中継経路制御装置、無線通信端末、通信システム、通信経路決定方法、制御回路および記憶媒体 - Google Patents

中継経路制御装置、無線通信端末、通信システム、通信経路決定方法、制御回路および記憶媒体 Download PDF

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Abstract

中継経路制御装置として動作するサーバ装置(5)は、基地局のカバレッジの外部に位置する無線通信端末であるカバレッジ外端末(1)の位置情報、および、カバレッジの内部に位置し、かつ他の無線通信端末から受信した信号を転送する中継機能を有する無線通信端末である中継装置(2)の位置情報を管理する位置管理部(53)と、中継装置(2)の属性情報および運用状態情報を管理するネットワーク管理部(54)と、位置管理部(53)が管理する位置情報とネットワーク管理部(54)が管理する属性情報および運用状態情報とに基づいて、カバレッジ外端末(1)が基地局と通信する際の接続先とする中継装置(2)を決定する中継経路決定部(52)と、を備える。

Description

本開示は、無線通信の中継経路を制御する中継経路制御装置、無線通信端末、通信システム、通信経路決定方法、制御回路および記憶媒体に関する。
無線通信システムにおいて、1つの無線通信基地局(以下、基地局と称する)が通信可能な範囲であるカバレッジの拡大のために、基地局のカバレッジ内の無線通信端末(以下、カバレッジ内端末と称する)が、基地局のカバレッジ外にあるために基地局との直接通信が不可能な無線通信端末(以下、カバレッジ外端末と称する)からのデータ通信を無線中継する中継装置となることで、無線通信システム全体のカバレッジを拡大できることが広く知られている。
中継装置となれるカバレッジ内端末が複数ある場合、カバレッジ外端末のデータ通信を中継する中継装置として動作するカバレッジ内端末を決定する必要がある。
非特許文献1には、基地局が接続される有線コア網内にあるサーバからの指示により、中継装置とするカバレッジ内端末が決定されることが記載されている。
3GPP(3rd Generation Partnership Project) TS23.286 V17.3.0
非特許文献1には、有線コア網内で決定された中継装置を基地局に通知する方法が記載されているが、中継装置を決定する方法については記載されていない。通常、通信品質が良好な中継経路が形成されるように中継局が決定される。しかしながら、無線通信ではシステムを構成する無線局同士の位置関係が変化するなどした場合に通信品質が変化するため、通信品質の変化に応じて中継経路を柔軟に変更可能とすることが望まれる。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、無線通信の中継経路を形成する中継装置を適切に選択可能な中継経路制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる中継経路制御装置は、基地局のカバレッジの外部に位置する無線通信端末であるカバレッジ外端末の位置情報、および、カバレッジの内部に位置し、かつ他の無線通信端末から受信した信号を転送する中継機能を有する無線通信端末である中継可能端末の位置情報を管理する位置管理部と、中継可能端末が有する能力を表す属性情報および中継可能端末の動的に変化する運用状態を表す運用状態情報を管理するネットワーク管理部と、を備える。また、中継経路制御装置は、位置管理部が管理する位置情報とネットワーク管理部が管理する属性情報および運用状態情報とに基づいて、カバレッジ外端末が基地局と通信する際の接続先とする中継可能端末を決定する中継経路決定部を備える。
本開示によれば、無線通信の中継経路を形成する中継装置を適切に選択可能な中継経路制御装置を実現できる、という効果を奏する。
実施の形態にかかる通信システムの構成例を示す図 実施の形態にかかるカバレッジ外端末、中継装置およびサーバ装置の構成例を示す図 実施の形態にかかるカバレッジ外端末および中継装置を実現するハードウェアの一例を示す図 実施の形態にかかるサーバ装置を実現するハードウェアの一例を示す図 実施の形態にかかるカバレッジ外端末、中継装置およびサーバ装置の動作の一例を示すシーケンス図 中継装置がサーバ装置へ伝送する属性情報および運用状態情報の一例を示す図 カバレッジ外端末から伝送される通信可能中継装置リストに記載の中継装置に関連する各種取得情報のリストの一例を示す図 サーバ装置の動作の一例を示すフローチャート
以下に、本開示の実施の形態にかかる中継経路制御装置、無線通信端末、通信システム、通信経路決定方法、制御回路および記憶媒体を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態.
まず、図1を参照して、実施形態にかかる通信システムの概略について説明する。図1は、実施の形態にかかる通信システム100の構成例を示す図である。通信システム100は、カバレッジ外端末1と、中継装置2と、基地局3と、実施の形態にかかる中継経路制御装置として動作するサーバ装置5とを含む。基地局3およびサーバ装置5は有線コア網4に接続される。
通信システム100は、有線コア網4に接続する基地局3のカバレッジ200外にある無線通信端末であるカバレッジ外端末1からの情報を、基地局3のカバレッジ200内にある中継装置2および基地局3を介して有線コア網4に伝送する無線通信におけるカバレッジ拡張システムである。
通信システム100において、有線コア網4に接続する基地局3からの無線信号を無線通信端末が正しく受信できる領域がカバレッジ200である。カバレッジ200外にある無線通信端末は基地局3との直接通信が不可能である。一方、基地局3のカバレッジ200内にある無線通信端末は基地局3との直接通信が可能である。また、無線通信端末の中には、カバレッジ200内にある場合に、すなわち、基地局3との直接通信が可能な状態である場合に、他の無線通信端末からの情報を一度受信し、他の無線装置、例えば基地局3へ転送する中継機能を持つものがある。通信システム100では、カバレッジ200内にある無線通信端末のうち、中継機能を有する無線通信端末である中継可能端末を中継装置2と称する。なお、図1では、カバレッジ200内の中継機能を有さない無線通信端末の記載を省略している。また、図1では、中継装置2を1台としているが、2台以上存在してもよい。また、基地局3の他に基地局が存在してもよい。
通信システム100において、基地局3のカバレッジ200外にあり、中継装置2および基地局3を介して有線コア網4と通信する無線通信端末がカバレッジ外端末1である。なお、図1ではカバレッジ外端末1を1台としているが、カバレッジ外端末1は2台以上であってもよい。また、カバレッジ外端末1は、移動に伴いカバレッジ200内に位置することとなった場合に中継装置2として動作可能な構成、すなわち、上述した中継機能を有する構成の無線通信端末であってもよいし、上述した中継機能を有さない構成の無線通信端末であってもよい。
カバレッジ外端末1が中継装置2を発見できるようにするため、中継装置2は、ディスカバリー信号と呼ばれる既知信号を定期的に送信する。カバレッジ外端末1は、このディスカバリー信号を検知することで、中継装置2との通信が可能な範囲に位置することを認識し、中継装置2に対して無線接続を実施する。
カバレッジ外端末1が中継装置2と無線接続すると、中継装置2はカバレッジ外端末1から送信される情報を受信し、この情報を基地局3に転送することができる。これによりカバレッジ外端末1が中継装置2を介して、基地局3および有線コア網4に間接的に接続することで、カバレッジ拡張が図れる。
中継経路制御装置として動作するサーバ装置5は、カバレッジ外端末1または中継装置2から取得した、カバレッジ外端末1が接続可能な中継装置のリスト、カバレッジ外端末1の受信電力レベル情報、カバレッジ外端末1の位置情報、中継装置2の受信電力レベル情報、中継装置2の位置情報、中継装置2の属性情報、中継装置2の運用状態情報、過去の通信品質履歴等に基づいて、カバレッジ200内にある複数の中継装置2の中から、カバレッジ外端末1が接続する中継装置2を決定する。決定基準として用いる通信品質は、瞬時的な伝送速度だけでなく、将来にわたって安定的なエンドツーエンドのジッターや伝送遅延時間であってもよい。なお、カバレッジ外端末1の受信電力レベル情報とは、カバレッジ外端末1が中継装置2から受信した信号の受信電力レベルを示す情報であり、これを第1の受信電力レベル情報とする。中継装置2の受信電力レベル情報とは、中継装置2が基地局3から受信した信号の受信電力レベルを示す情報であり、これを第2の受信電力レベル情報とする。また、サーバ装置5は、個別の機器である必要はなく、有線コア網4を構成する装置に実装されたプログラムであってもよい。
図2は、実施の形態にかかるカバレッジ外端末1、中継装置2およびサーバ装置5の構成例を示す図である。
カバレッジ外端末1は、通信制御部11、受信電力測定部12および位置測定部13を備える。
通信制御部11は、中継装置2、基地局3および有線コア網4を介してサーバ装置5と接続し、指示情報の受信および取得情報の送信のための無線通信を行う。無線区間における接続方法としては、3GPP通信規格によるLTE(Long Term Evolution)または5G、無線LAN(Local Area Network)によるWi-Fi(登録商標)接続が挙げられる。
受信電力測定部12は、カバレッジ外端末1が中継装置2または基地局3を発見するために定期的に送信される既知信号であるディスカバリー信号を検知し、中継装置2または基地局3から受信したディスカバリー信号の受信電力レベルを測定する。
位置測定部13は、自端末(カバレッジ外端末1)の位置を測定する。位置の測定はどのような方法で行ってもよい。位置測定部13は、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムからの基準信号に基づいて自端末の位置を算出してもよいし、周辺の基地局から取得した基地局の位置情報に基づいて自端末の位置を算出してもよいし、加速度センサまたはジャイロセンサからのセンサ情報等に基づいて自端末の位置を算出してもよい。他の方法で位置を算出してもよい。
中継装置2は、通信制御部21、受信電力測定部22、位置測定部23および装置情報管理部24を備える。中継装置2は、基地局3の観点からは無線通信端末であり、カバレッジ外端末1と同等の機能を備えており、カバレッジ外端末1が有する機能に加えて、データ中継機能を有している。
通信制御部21は、カバレッジ外端末1の通信制御部11と同様の処理部であり、基地局3および有線コア網4を介してサーバ装置5と接続し、指示情報の受信および取得情報の送信のための無線通信を行う。
具体的には、通信制御部21は、基地局3および有線コア網4を介して、受信電力測定部22にて算出した受信電力レベルと、位置測定部23で算出した中継装置2の位置情報と、装置情報管理部24が管理する運用状態情報および属性情報とをサーバ装置5に伝達するとともに、サーバ装置5からの指示情報を受信し、受信した指示情報がカバレッジ外端末1に向けたものである場合には指示情報をカバレッジ外端末1へ転送する。同様に通信制御部21は、カバレッジ外端末1と無線接続し、カバレッジ外端末1からの受信信号を基地局3および有線コア網4を介してサーバ装置5へ転送する。
受信電力測定部22は、カバレッジ外端末1の受信電力測定部12と同様の処理部であり、中継装置2が基地局3を発見するために定期的に送信される既知信号であるディスカバリー信号を検知し、基地局3から受信したディスカバリー信号の受信電力レベルを測定する。
位置測定部23は、カバレッジ外端末1の位置測定部13と同様の処理部であり、自装置(中継装置2)の位置を測定する。
装置情報管理部24は、中継装置2が移動可能な無線通信端末であるか否か、中継専用の装置であるか否か、送信可能電力レベル、対応帯域幅、等の中継装置2自身の属性情報と、現在の移動速度、通信ビジー状態、短期的な属性の変化、等の中継装置2の運用状態情報と、を管理する。
中継装置2には、ある特定の位置に固定的に配置される無線通信端末だけでなく、例えば、自動走行可能であり、周囲の無線通信端末の位置や通信要求状況に合わせて、自ら移動が可能なものであってもよい。また、自動走行ロボットに中継装置2が取り付けられる場合には、通信以外のその他の目的に応じて自律的に移動してもよい。
このように、中継装置2が移動する場合、中継装置2とカバレッジ外端末1との位置関係が将来において変化する可能性が高く、データ転送を行う中継装置2の変更、つまり中継経路の切り替えを頻繁に行う必要が発生する可能性があり、その切り替え作業がオーバーヘッドになり、中継によるデータ転送の一時的な伝送遅延時間の増大が懸念される。
また、中継装置2は、中継専用の装置である場合だけでなく、一般の無線通信端末が中継機能を持つ装置である場合がある。この場合、中継装置2自身の通信要求に基づき通信がビジーであり、他の無線通信端末のデータ転送を、要求される通信品質で中継できない場合も発生する。
同様に、中継装置2に接続する無線通信端末は1台だけでなく、複数となる場合もあり、カバレッジ外端末1以外の無線通信端末が中継装置2の中継機能を利用しているとき、カバレッジ外端末1のデータ転送が要求される通信品質で中継できない場合も発生する。このように、中継装置2の通信ビジー状態が通信品質に影響を与えることがある。また、中継専用の装置でない場合、ハードウェアの能力が、中継装置2として要求される送信電力レベルや対応帯域幅などを満足しない場合も考えられる。
このように、中継装置2が中継専用の装置ではない場合、ディスカバリー信号によるカバレッジ外端末1での瞬時的な受信信号電力が高くても、中継装置2自身の通信要求の変化により、中継装置2によるデータ転送の伝送遅延時間が増大する可能性が高くなる。
また、中継装置2が中継専用の装置ではない場合、中継専用の装置と比較して、送信電力レベルが低く、中継装置2のカバー範囲が小さくなる可能性や、中継経路を頻繁に切り替える必要があり、その切り替え作業がオーバーヘッドになり、中継装置2によるデータ転送の一時的な伝送遅延時間の増大が発生する可能性がある。
また、中継装置2が中継専用の装置ではない場合、中継専用の装置と比較して、対応帯域幅が狭く、中継装置2自身の通信要求に基づく通信ビジー状態が発生する可能性が高い。
上記のことから、装置情報管理部24は、中継装置2が中継専用の装置か共用中継装置(中継装置としても動作可能な無線通信端末)であるかを示す中継装置種別、中継装置2が移動可能であるか否かを示す移動可否情報、中継装置2の送信可能電力レベル、中継装置2の対応帯域幅、等の中継装置2自身の属性情報と、移動速度、通信ビジー状態、短期的な属性の変化、等の中継装置2の運用状態情報とを管理する。
サーバ装置5は、通信制御部51、中継経路決定部52、位置管理部53およびネットワーク管理部54を備える。本実施の形態では、位置管理部53およびネットワーク管理部54がサーバ装置5の内部にある機能としているが、位置管理部53およびネットワーク管理部54に相当する位置管理装置およびネットワーク管理装置としてサーバ装置5の外部に設置されてもよい。また、サーバ装置5も固有のハードウェアではなく、プログラムにより実現される機能として汎用のコンピュータである電子計算機に実装されてもよい。
通信制御部51は、有線コア網4、基地局3および中継装置2を介してカバレッジ外端末1と接続し、もしくは、有線コア網4および基地局3を介して中継装置2と接続し、指示情報の送信および取得情報の受信のための無線通信を行う。
具体的には、通信制御部51は、カバレッジ外端末1および中継装置2において取得された受信信号電力および位置情報を、基地局3および有線コア網4を介して受信する。また、通信制御部51は、中継装置2の運用状態情報および属性情報を、基地局3および有線コア網4を介して受信する。また、通信制御部51は、カバレッジ外端末1に対する指示および中継装置2に対する指示を、有線コア網4および基地局3を介して送信する。
位置管理部53は、カバレッジ外端末1および中継装置2から受信する位置情報を内部メモリに蓄積し、通信システム100に属するカバレッジ外端末1および中継装置2を含む全ての無線通信端末の位置情報を管理する。
ネットワーク管理部54は、中継装置2から受信する中継装置2の運用状態情報および属性情報を内部メモリに蓄積し、通信システム100に属するすべての中継装置2の運用状態情報および属性情報を管理する。
中継経路決定部52は、位置管理部53が管理する位置情報、すなわち、無線通信端末の位置情報および中継装置2の位置情報と、ネットワーク管理部54が管理する中継装置2の運用状態情報および属性情報とに基づいて、カバレッジ外端末1の接続先に適する中継装置2を算出し、カバレッジ外端末1が接続先の中継装置2を変更することが好ましい場合には、該当のカバレッジ外端末1向けの中継切替指示信号を生成する。この中継切替指示信号は、通信制御部51を介して、該当のカバレッジ外端末1に向けて伝送される。
ここで、本実施の形態にかかるカバレッジ外端末1および中継装置2のハードウェア構成、サーバ装置5のハードウェア構成について説明する。
図3は、実施の形態にかかるカバレッジ外端末1および中継装置2を実現するハードウェアの一例を示す図である。
カバレッジ外端末1および中継装置2は、例えば、図3に示すプロセッサ91、メモリ92、無線通信モジュール93および測位モジュール94で実現される。プロセッサ91は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)、システムLSI(Large Scale Integration)などである。メモリ92は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などである。
カバレッジ外端末1の通信制御部11および受信電力測定部12、中継装置2の通信制御部21、受信電力測定部22および装置情報管理部24は、プロセッサ91およびメモリ92で実現される。すなわち、カバレッジ外端末1の場合、通信制御部11および受信電力測定部12として動作するためのプログラムをメモリ92に格納しておき、このプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、カバレッジ外端末1の通信制御部11および受信電力測定部12が実現される。同様に、中継装置2の場合、通信制御部21、受信電力測定部22および装置情報管理部24として動作するためのプログラムをメモリ92に格納しておき、このプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、中継装置2の通信制御部21、受信電力測定部22および装置情報管理部24が実現される。
なお、メモリ92に格納される上記のプログラムは、例えば、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROMなどの記憶媒体に書き込まれた状態でユーザ等に提供される形態であってもよいし、ネットワークを介して提供される形態であってもよい。
また、図3は汎用のプロセッサ91およびメモリ92によりカバレッジ外端末1および中継装置2を実現する場合のハードウェアの例であるが、プロセッサ91およびメモリ92の代わりに専用の処理回路でカバレッジ外端末1および中継装置2を実現してもよい。すなわち、専用の処理回路でカバレッジ外端末1の通信制御部11および受信電力測定部12を実現してもよいし、中継装置2の通信制御部21、受信電力測定部22および装置情報管理部24を実現してもよい。ここで、専用の処理回路は、単一回路、複合回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせた回路である。
カバレッジ外端末1の位置測定部13および中継装置2の位置測定部23は、測位モジュール94で実現される。
また、図4は、実施の形態にかかるサーバ装置5を実現するハードウェアの一例を示す図である。
サーバ装置5は、例えば、図4に示すプロセッサ96、メモリ97および通信モジュール98で実現される。プロセッサ91は、CPU、システムLSIなどである。メモリ97は、RAM、ROM、EPROM、EEPROMなどである。
サーバ装置5の通信制御部51、中継経路決定部52、位置管理部53およびネットワーク管理部54は、プロセッサ96およびメモリ97で実現される。すなわち、サーバ装置5の通信制御部51、中継経路決定部52、位置管理部53およびネットワーク管理部54として動作するためのプログラムをメモリ97に格納しておき、このプログラムをプロセッサ96が読み出して実行することにより、サーバ装置5の通信制御部51、中継経路決定部52、位置管理部53およびネットワーク管理部54が実現される。
なお、メモリ97に格納される上記のプログラムは、例えば、CD-ROM、DVD-ROMなどの記憶媒体に書き込まれた状態でユーザ等に提供される形態であってもよいし、ネットワークを介して提供される形態であってもよい。
また、図4に示すプロセッサ96、メモリ97および通信モジュール98は、電子計算機を構成するハードウェアであってもよい。すなわち、サーバ装置5は、電子計算機と、電子計算機で実行されるプログラムとで実現される形態であってもよい。複数の電子計算機が連携して動作することでサーバ装置5の各機能が実現される形態であってもよい。
つづいて、カバレッジ外端末1、中継装置2およびサーバ装置5の動作例、具体的には、サーバ装置5がカバレッジ外端末1の接続先の中継装置2を決定する動作について説明する。
図5は、実施の形態にかかるカバレッジ外端末1、中継装置2およびサーバ装置5の動作の一例を示すシーケンス図である。なお、図5では、基地局3については記載を省略している。
接続先を決定する対象のカバレッジ外端末1である対象端末の接続先を決定する動作では、まず、対象端末に該当するカバレッジ外端末1が、図5に示すステップS11~S13において、サーバ装置5が必要とする情報を送信する。
すなわち、カバレッジ外端末1は、ディスカバリー信号により中継装置2の通信可能範囲にカバレッジ外端末1自身が位置することを認識できた全ての中継装置2の識別情報のリストである通信可能中継装置リスト300を作成し、カバレッジ外端末1が接続中の中継装置2を介してサーバ装置5へ伝送する(ステップS11)。
また、カバレッジ外端末1は、受信電力測定部12にて測定した受信電力の情報である受信電力レベル情報301をカバレッジ外端末1が接続中の中継装置2を介してサーバ装置5へ伝送する(ステップS12)。
また、カバレッジ外端末1は、位置測定部13にて取得した自端末の位置の情報である位置情報302をカバレッジ外端末1が接続中の中継装置2を介してサーバ装置5へ伝送する(ステップS13)。
中継装置2は、カバレッジ外端末1から送信された通信可能中継装置リスト300、受信電力レベル情報301および位置情報302を受信すると、そのままサーバ装置5に向けて中継する。中継装置2は、カバレッジ外端末1から通信可能中継装置リスト300、受信電力レベル情報301および位置情報302を受信した場合、速やかにサーバ装置5へ伝送する。
通信可能中継装置リスト300、受信電力レベル情報301および位置情報302は、予め定められた時間間隔またはサーバ装置5が要求する時間間隔で定期的に伝送されてもよいし、通信可能中継装置リスト300、受信電力レベル情報301および位置情報302が更新されたイベント発生時に不定期に伝送されてもよい。また、伝送頻度は、通信可能中継装置リスト300、受信電力レベル情報301および位置情報302の間で同じである必要はない。また、通信可能中継装置リスト300、受信電力レベル情報301および位置情報302の伝送順序も制約はない。
中継装置2は、ステップS14~S17において、サーバ装置5が必要とする情報を送信する。
すなわち、中継装置2は、受信電力測定部22にて測定した受信電力の情報である受信電力レベル情報303を、サーバ装置5へ伝送し(ステップS14)、位置測定部23にて取得した自装置の位置の情報である位置情報304を、サーバ装置5へ伝送する(ステップS15)。
また、中継装置2は、装置情報管理部24にて作成した属性情報305および運用状態情報306を、サーバ装置5へ伝送する(ステップS16、ステップS17)。
属性情報305は、中継装置2が中継専用の専用中継装置か共用中継装置かを示す情報である中継装置種別、中継装置2自身が移動する装置か否かを示す情報である移動可否情報、中継装置2の送信可能電力レベル、中継装置2の対応帯域幅等、の中継装置2自身の属性に関する情報である。これら以外の情報が属性情報305に含まれていてもよい。運用状態情報306は、移動速度、通信ビジー状態情報、短期的な状態の変化等、の中継装置2の運用状態に関する情報である。これら以外の情報が運用状態情報306に含まれていてもよい。
受信電力レベル情報303、位置情報304、属性情報305および運用状態情報306は、予め定められた時間間隔またはサーバ装置5が要求する時間間隔で定期的に伝送されてもよいし、受信電力レベル情報303、位置情報304、属性情報305および運用状態情報306が更新されたイベント発生時に不定期に伝送されてもよい。また、伝送頻度は、受信電力レベル情報303、位置情報304、属性情報305および運用状態情報306の間で同じである必要はない。また、受信電力レベル情報303、位置情報304、属性情報305および運用状態情報306の伝送順序も制約はない。
中継装置2の属性情報305および運用状態情報306の具体例について説明する。図6は、中継装置2がサーバ装置5へ伝送する属性情報305および運用状態情報306の一例を示す図である。
図6に示す例の属性情報305は、中継装置種別、移動可否情報、送信可能電力レベルおよび対応帯域幅を含み、中継装置種別は共用、移動可否情報は可能、送信可能電力レベルは1ワット、対応帯域幅は100MHzである。属性情報305は中継装置2自身の能力に関する情報であるため、中継装置2が基地局3に接続した際に1回だけ伝送してもよく、運用状態情報306よりも伝送頻度が少なくてよい。
また、図6に示す例の運用状態情報306は、移動速度、通信ビジー状態情報および中継装置ステータスを含み、移動速度は3km/h、通信ビジー状態情報は50%、中継装置ステータスは主業務中である。通信ビジー状態情報は中継装置2による無線帯域の利用率を示す。中継装置ステータスは適用するシステムやアプリケーションにより、個別に規定されることが想定される。運用状態情報306は状況に応じて動的に変化する情報であるため、中継装置2が運用中に定期的に、もしくは、運用状態の更新時に、サーバ装置5へ伝送される必要がある。
サーバ装置5は、中継装置2を介してカバレッジ外端末1から通信可能中継装置リスト300、受信電力レベル情報301および位置情報302を受信すると、通信可能中継装置リスト300および受信電力レベル情報301を中継経路決定部52にて記憶し、位置情報302を位置管理部53にて記憶する。
同様に、サーバ装置5は、中継装置2から受信電力レベル情報303、位置情報304、属性情報305および運用状態情報306を受信すると、受信電力レベル情報303を中継経路決定部52にて記憶し、位置情報304を位置管理部53にて記憶し、属性情報305および運用状態情報306をネットワーク管理部54にて記憶する。
サーバ装置5が上記にて受信し、記憶する各種情報は、図示されているカバレッジ外端末1および中継装置2から情報のみでなく、図示を省略している、通信システム100に属するその他のカバレッジ外端末および中継装置を含むすべての無線通信端末からの情報である。
サーバ装置5は、上記で記憶した各種情報を用いて、情報の送信元のカバレッジ外端末1である対象端末が接続先とする中継装置2を決定し(ステップS18)、接続先に決定した中継装置2の情報を含む中継切替指示信号307を該当のカバレッジ外端末1に伝送する(ステップS19)。
ステップS18では、中継経路決定部52が、カバレッジ外端末1の接続先の中継装置2を決定する。
中継経路決定部52は、カバレッジ外端末1の中継先としての適切度を、通信可能中継装置リスト300にリストアップされている各中継装置2に対してスコア化する。以下に、各中継装置2に対するスコア化の方法を説明する。
図7は、カバレッジ外端末1から伝送される通信可能中継装置リスト300に記載の中継装置#1~#5に関連する各種取得情報のリストの一例を示す図である。図7に示すリストは、サーバ装置5の位置管理部53が管理する位置情報と、ネットワーク管理部54が管理する運用状態情報および属性情報とに基づき生成される。
図7のリストに含まれる各情報について説明する。
「接続状態」は、カバレッジ外端末1が接続中の中継装置2を示す。カバレッジ外端末1は「接続中」の中継装置2を介して基地局3と接続している。
「中継装置種別(G1)」は、属性情報305に含まれる情報であり、当該中継装置2を他のシステムまたは他のアプリケーションと共用するか、共用することなく当該システムまたはアプリケーションで専用使用できるかの区別を示し、「専用」または「共用」のいずれかとなる。
「移動可否情報(G2)」は、属性情報305に含まれる情報であり、当該中継装置2が移動可能かどうかを示し、「可能」または「不可」のいずれかとなる。
「送信可能電力レベル(G3)」は、属性情報305に含まれる情報であり、当該中継装置2の送信可能な電力レベルを示し、具体的な電力値となる。もしくは、高/中/低等の分類分けとしてもよい。
「対応帯域幅(G4)」は、属性情報305に含まれる情報であり、当該中継装置2の通信に利用できる帯域幅を示し、具体的な帯域幅値となる。もしくは、広/中/狭等の分類分けとしてもよい。
「移動速度(G5)」は、運用状態情報306に含まれる情報、もしくは位置管理部53が過去の位置情報304の履歴から推定した移動速度であり、当該中継装置2の移動速度を示し、具体的な移動速度となる。もしくは、速/中/遅等の分類分けとしてもよい。
「通信ビジー状態情報(G6)」は、運用状態情報306に含まれる情報であり、当該中継装置2における帯域利用率を示し、具体的な帯域利用率となる。もしくは、高/中/低等の分類分けとしてもよい。
「中継装置ステータス(G7)」は、運用状態情報306に含まれる情報であり、当該中継装置2のステータスを示す。ステータスは、中継装置2が使用されるシステムまたはアプリケーションにより中継装置2の中継能力に影響を与える可能性がある状態を個別に規定する。図7に示すリストの例では、カバレッジ外端末1が利用するアプリケーションのみで当該中継装置2が使用される場合、すなわち、該当のカバレッジ外端末1が当該中継装置2の独占使用が可能な場合を「主業務のみ」とし、それ以外のアプリケーションにも当該中継装置2が使用される場合を「他業務併用」としている。「他業務併用」の場合、他の無線通信端末も当該中継装置2を利用する可能性が高くなり、将来において、「通信ビジー状態情報(G6)」が悪化すること、すなわち、帯域利用率が高くなることが懸念される。
「受信電力レベル(中継装置-端末間)(G8)」は、受信電力レベル情報301そのものであり、具体的な受信電力レベル、もしくは、高/中/低等の分類分けとする。
「中継装置-端末間距離(G9)」は、カバレッジ外端末1の位置情報302および中継装置2の位置情報304から算出される、カバレッジ外端末1と中継装置2との間の距離である。「中継装置-端末間距離(G9)」は、メートル表記の具体的な距離、もしくは、遠/中/近等の分類分けとする。
「受信電力レベル(中継装置-基地局間)(G10)」は、「受信電力レベル(中継装置-端末間)(G8)」と類似であり、受信電力レベル情報303そのものである。「受信電力レベル(中継装置-基地局間)(G10)」は、具体的な受信電力レベル、もしくは、高/中/低等の分類分けとする。
「基地局-中継装置間距離(G11)」は、「中継装置-端末間距離(G9)」と類似であり、中継装置2の位置情報304および基地局3の位置情報から算出される、中継装置2と基地局3との間の距離である。「基地局-中継装置間距離(G11)」は、メートル表記の具体的な距離、もしくは、遠/中/近等の分類分けとする。なお、基地局3の位置情報は、位置管理部53で管理されてもよいし、サーバ装置5の外部の装置で管理されてもよい。
「過去の通信品質履歴(G12)」は、カバレッジ外端末1が中継装置2を介して基地局3に接続したときの通信品質の情報である。サーバ装置5の中継経路決定部52は、カバレッジ外端末1が過去において当該中継装置2を介して通信を実施したときの通信品質を記憶しており、その履歴をもとに、「過去の通信品質履歴(G12)」を設定する。例えば、過去の通信品質に基づき算出した平均伝送速度、または、過去の最長ジッター時間を設定する。もしくは、高/中/低/履歴なし等の分類分けとしてもよい。
中継経路決定部52は、上記の中継装置2に関連する各種取得情報(図7のリストに含まれる情報G1~G12)を用いて、各中継装置2に対するスコアを計算し、これを各中継装置2の評価値とする。
例えば、通信可能中継装置リスト300にリストアップされている中継装置番号jに対するスコアをS(j)とし、各種取得情報をGi(j)とする。ここで、iは、i=1~12を取り、各種取得情報のリスト番号である。たとえば、j=3かつi=5、つまりG5(3)は、中継装置#3の移動速度を意味する。
また、上記の中継装置2に関連する各種取得情報(情報G1~G12)にて、例えば、高/中/低のように分類分けされる情報は、その分類によって、例えば「高」は10、「中」は5、「低」は2、というように、具体的な評価値が設定される。この例に倣えば、中継装置#3の受信電力レベル(中継装置-端末間)G8(2)=5である。同様に、移動速度(G5)のように分類分けされず、具体的な数値の場合においても、例えば10km/h未満は10、10km/h以上で30km/h未満は5、30km/h以上は2、というように、数値範囲において評価値を設定してもよい。
通信可能中継装置リスト300にリストアップされている中継装置2の数をNとすると、中継経路決定部52は評価スコアS(1)~S(N)を算出することになる。中継装置番号jに対する評価スコアS(j)は次式(1)となる。
Figure 0007357818000001
式(1)において、Aiは各種取得情報Gi(j)に対する重みである。Aiは中継先としての適切度として、重きを置きたい情報ほど高く設定される。例えば、一般的な中継経路の選択と同様に、受信電力レベル(中継装置-端末間)(G8)が最も重要であり、それ以外の取得情報が中継経路選択の要因とならない場合には、A8以外のAiを0とすることで、実質的に式(2)として評価スコアを計算すればよい。
Figure 0007357818000002
このように、中継経路選択の目的や目標に応じて重みAiを設定すればよいが、本実施の形態では重みAiの値の決定方法については限定しない。
中継経路決定部52は、上記の式(1)に従い、通信可能中継装置リスト300にリストアップされている中継装置2のそれぞれについて評価スコアS(1)~S(N)を算出した後、最大の評価スコアとなる中継装置2を新たな接続先として決定し、接続先に決定した中継装置2の情報を含む中継切替指示信号307をカバレッジ外端末1に伝送する。カバレッジ外端末1は、受信した中継切替指示信号307に含まれる、接続先に決定された中継装置2の情報に従い、接続する中継装置2を切り替える。なお、中継経路決定部52は、新たな接続先として決定した中継装置2がそれまでの接続先と同じ場合、すなわち、対象のカバレッジ外端末1が現在接続中の中継装置2の評価スコアS(j)が最も大きい場合、中継切替指示信号307をカバレッジ外端末1に伝送しなくてもよい。これにより、不要な通信が発生するのを防止することができ、処理負荷および通信リソースの消費量が増大するのを防止できる。
図5~図7を用いて説明したサーバ装置5の動作をフローチャートで示すと図8のようになる。図8は、サーバ装置5の動作の一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、サーバ装置5は、まず、カバレッジ外端末1から測定情報および候補中継装置情報を取得する(ステップS21)。カバレッジ外端末1から取得する測定情報は、上記の受信電力レベル情報301および位置情報302である。また、候補中継装置情報は、上記の通信可能中継装置リスト300である。すなわち、ステップS21は、図5に示すステップS11~S13でカバレッジ外端末1から送信される各種情報をサーバ装置5が取得する処理である。
サーバ装置5は、次に、中継装置2から測定情報、属性情報および運用状態情報を取得する(ステップS22)。中継装置2から取得する測定情報は、上記の受信電力レベル情報303および位置情報304である。また、属性情報および運用状態情報は、上記の属性情報305および運用状態情報306である。すなわち、ステップS22は、図5に示すステップS14~S17で中継装置2から送信される各種情報をサーバ装置5が取得する処理である。
サーバ装置5は、次に、各中継装置2の評価値を算出する(ステップS23)。算出する評価値は上記の評価スコアS(j)である。
サーバ装置5は、次に、ステップS23で算出した評価値に基づいて、カバレッジ外端末1の接続先とする中継装置2を決定する(ステップS24)。具体的には、算出した評価値が最大の中継装置2を接続先に決定する。
サーバ装置5は、次に、カバレッジ外端末1の接続先の変更が必要か否か、すなわち、ステップS24で接続先に決定した中継装置2が、カバレッジ外端末1が現在接続中の中継装置2と異なるか否かを判断する(ステップS25)。接続先を変更する必要がある場合(ステップS25:Yes)、サーバ装置5は、新たな接続先とする中継装置2をカバレッジ外端末1に通知する(ステップS26)。接続先を変更する必要がない場合(ステップS25:No)、サーバ装置5は動作を終了する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる通信システム100において、カバレッジ外端末1と有線コア網4との間でデータ中継を行う経路を決定する中継経路制御装置として動作するサーバ装置5は、対象のカバレッジ外端末1の位置情報および受信電力レベル情報と、対象のカバレッジ外端末1が通信可能な中継装置2の位置情報、受信電力レベル情報、属性情報および運用状態情報と、に基づいて、対象のカバレッジ外端末1が通信可能な中継装置2それぞれの評価値を算出し、対象のカバレッジ外端末1が接続する中継装置2を決定する。これにより、カバレッジ外端末1の接続先とする中継装置2を、カバレッジ外端末1の状態およびカバレッジ外端末1が通信可能な中継装置2のそれぞれの状態に応じて適切に選択できるとともに、選択後のカバレッジ外端末1および接続先の中継装置2の状態の変化に応じて、接続先とする中継装置2を柔軟に変更することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 カバレッジ外端末、2 中継装置、3 基地局、4 有線コア網、5 サーバ装置、11,21,51 通信制御部、12,22 受信電力測定部、13,23 位置測定部、24 装置情報管理部、52 中継経路決定部、53 位置管理部、54 ネットワーク管理部、100 通信システム。

Claims (10)

  1. 基地局のカバレッジの外部に位置する無線通信端末であるカバレッジ外端末の位置情報、および、前記カバレッジの内部に位置し、かつ他の無線通信端末から受信した信号を転送する中継機能を有する無線通信端末である中継可能端末の位置情報を管理する位置管理部と、
    前記中継可能端末が有する能力を表す属性情報および前記中継可能端末の動的に変化する運用状態を表す運用状態情報を管理するネットワーク管理部と、
    前記位置管理部が管理する位置情報と前記ネットワーク管理部が管理する属性情報および運用状態情報とに基づいて、前記カバレッジ外端末が前記基地局と通信する際の接続先とする中継可能端末を決定する中継経路決定部と、
    を備えることを特徴とする中継経路制御装置。
  2. 前記中継経路決定部は、接続先を決定する対象のカバレッジ外端末である対象端末から、前記対象端末が通信可能な中継可能端末のリストを取得するとともに、前記リストに含まれる中継可能端末のそれぞれから前記対象端末が受信した信号の受信電力レベルを示す第1の受信電力レベル情報を取得し、また、前記リストに含まれる中継可能端末のそれぞれが前記基地局から受信した信号の受信電力レベルを示す第2の受信電力レベル情報を取得し、前記リストに含まれる中継可能端末それぞれの評価値を、前記位置管理部が管理する位置情報と、前記ネットワーク管理部が管理する属性情報および運用状態情報と、前記第1の受信電力レベル情報と、前記第2の受信電力レベル情報と、前記対象端末が過去に中継可能端末を介して前記基地局に接続したときの通信品質情報とに基づいて算出し、算出した評価値が最も大きい中継可能端末を前記対象端末の接続先に決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の中継経路制御装置。
  3. 前記属性情報は、前記中継可能端末が移動可能か否かを示す移動可否情報と、前記中継可能端末の専用使用が可能か否かを示す情報と、前記中継可能端末が送信可能な電力レベルの情報と、前記中継可能端末が使用可能な帯域幅の情報とを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の中継経路制御装置。
  4. 前記運用状態情報は、前記中継可能端末の移動速度と、前記中継可能端末が使用可能な通信帯域の使用率と、前記中継可能端末を前記カバレッジ外端末が独占使用可能な状態か否かを示す情報とを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の中継経路制御装置。
  5. 前記中継経路決定部は、接続先に決定した中継可能端末と前記カバレッジ外端末が接続中の中継可能端末とが異なる場合、前記カバレッジ外端末に対し、接続先に決定した中継可能端末に接続先を切り替えるよう指示する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の中継経路制御装置。
  6. 請求項1に記載の中継経路制御装置とともに通信システムを構成する無線通信端末であって、
    前記基地局との直接通信が可能な場合、前記基地局から受信した信号の受信電力レベルの情報と、自端末の位置情報と、自端末の属性情報および運用状態情報とを前記中継経路制御装置へ送信し、
    前記基地局との直接通信が不可能な場合、直接通信が可能な他の無線通信端末から受信した信号の受信電力レベルの情報と、自端末の位置情報と、直接通信が可能な他の無線通信端末の識別情報とを前記中継経路制御装置へ送信する、
    ことを特徴とする無線通信端末。
  7. 基地局のカバレッジの外部に位置する無線通信端末であるカバレッジ外端末と、
    前記カバレッジの内部に位置し、かつ他の無線通信端末から受信した信号を転送する中継機能を有する無線通信端末である中継可能端末と、
    前記カバレッジ外端末が他の無線通信端末を介して前記基地局と通信する際の接続先を決定する中継経路制御装置と、
    を含み、
    前記カバレッジ外端末は、通信可能な他の無線通信端末のそれぞれから受信した信号の受信電力レベルを示す第1の受信電力レベル情報と、自端末の位置情報とを前記中継経路制御装置へ送信し、
    前記中継可能端末は、前記基地局から受信した信号の受信電力レベルを示す第2の受信電力レベル情報と、自端末の位置情報と、自端末が有する能力を表す属性情報および自端末の動的に変化する運用状態を表す運用状態情報とを前記中継経路制御装置へ送信し、
    前記中継経路制御装置は、前記カバレッジ外端末が通信可能な前記中継可能端末が複数存在する場合、前記カバレッジ外端末から受信した前記第1の受信電力レベル情報および前記カバレッジ外端末の位置情報と、前記カバレッジ外端末が通信可能な前記中継可能端末のそれぞれから受信した前記第2の受信電力レベル情報、前記中継可能端末の位置情報、前記属性情報および前記運用状態情報とに基づいて、前記カバレッジ外端末が前記基地局と通信する際の接続先とする中継可能端末を決定する、
    ことを特徴とする通信システム。
  8. 基地局のカバレッジの外部に位置する無線通信端末であるカバレッジ外端末が他の無線通信端末を介して前記基地局と通信可能な通信システムにおいて、前記カバレッジ外端末が前記基地局と通信する際の接続先とする他の無線通信端末を中継経路制御装置が決定する通信経路決定方法であって、
    前記カバレッジ外端末の位置情報を前記カバレッジ外端末から取得する第1のステップと、
    前記カバレッジの内部に位置し、かつ他の無線通信端末から受信した信号を転送する中継機能を有する無線通信端末である中継可能端末の位置情報、前記中継可能端末が有する能力を表す属性情報および前記中継可能端末の動的に変化する運用状態を表す運用状態情報を前記中継可能端末から取得する第2のステップと、
    前記第1のステップで取得した前記カバレッジ外端末の位置情報と、前記第2のステップで取得した前記中継可能端末の位置情報、属性情報および運用状態情報とに基づいて、前記カバレッジ外端末の接続先を決定する第3のステップと、
    を含むことを特徴とする通信経路決定方法。
  9. 基地局のカバレッジの外部に位置する無線通信端末であるカバレッジ外端末が他の無線通信端末を介して前記基地局と通信可能な通信システムにおいて、前記カバレッジ外端末が前記基地局と通信する際の接続先とする他の無線通信端末を決定する中継経路制御装置を制御する制御回路であって、
    前記カバレッジ外端末の位置情報を前記カバレッジ外端末から取得する第1のステップと、
    前記カバレッジの内部に位置し、かつ他の無線通信端末から受信した信号を転送する中継機能を有する無線通信端末である中継可能端末の位置情報、前記中継可能端末が有する能力を表す属性情報および前記中継可能端末の動的に変化する運用状態を表す運用状態情報を前記中継可能端末から取得する第2のステップと、
    前記第1のステップで取得した前記カバレッジ外端末の位置情報と、前記第2のステップで取得した前記中継可能端末の位置情報、属性情報および運用状態情報とに基づいて、前記カバレッジ外端末の接続先を決定する第3のステップと、
    を前記中継経路制御装置に実行させることを特徴とする制御回路。
  10. 基地局のカバレッジの外部に位置する無線通信端末であるカバレッジ外端末が他の無線通信端末を介して前記基地局と通信可能な通信システムにおいて、前記カバレッジ外端末が前記基地局と通信する際の接続先とする他の無線通信端末を決定する中継経路制御装置を制御するプログラムを記憶する記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記カバレッジ外端末の位置情報を前記カバレッジ外端末から取得する第1のステップと、
    前記カバレッジの内部に位置し、かつ他の無線通信端末から受信した信号を転送する中継機能を有する無線通信端末である中継可能端末の位置情報、前記中継可能端末が有する能力を表す属性情報および前記中継可能端末の動的に変化する運用状態を表す運用状態情報を前記中継可能端末から取得する第2のステップと、
    前記第1のステップで取得した前記カバレッジ外端末の位置情報と、前記第2のステップで取得した前記中継可能端末の位置情報、属性情報および運用状態情報とに基づいて、前記カバレッジ外端末の接続先を決定する第3のステップと、
    を前記中継経路制御装置に実行させることを特徴とする記憶媒体。
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