JP7356266B2 - 撮像装置、撮像システム、および撮像装置の駆動方法 - Google Patents

撮像装置、撮像システム、および撮像装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、撮像システム、および撮像装置の駆動方法に関する。
従来より、被写体の動きを検出する機能を備えた撮像装置が案出されている。非特許文献1に記載の撮像装置は、画素アレイを複数の画素ブロックに分割し、画素ブロック内の信号を加算して読み出すことにより、動き検出期間における消費電流低減を図っている。
O.Kumagai, et al. "A 1/4-inch 3.9Mpixel Low-Power Event-Driven Back-Illuminated Stacked CMOS Image Sensor" ISSCC Dig. Tech. Papers, pp.86-87, Feb 2018.
しかしながら、非特許文献1においては、動き検出期間における画素ブロックを構成する画素数、配置などに関する考察はなされておらず、被写体によっては動き検出精度が低下するという課題がある。あるいは、非特許文献1に開示される動作フローでは、暗い被写体が動く場合や小さい被写体が動く場合などに動体を検知できない可能性がある。そのような場合、被写体を高解像度で撮像する機会が失われる可能性がある。
本明細書の一の開示における撮像装置は、複数行および複数列にわたって配された複数の画素を有する画素部と、それぞれが複数の前記画素を含む複数の画素ブロックに前記画素部を所定の分割パターンで分割し、各画素ブロックにおいて当該画素ブロックに含まれる複数の前記画素からの信号を合成して1つの信号を生成する読み出し部と、1つの画素ブロックから順に出力される複数の信号の間で信号値が変化したことを検知する検知部と、前記検知部が前記信号値の変化を検知したことに応じて、少なくとも前記1つの画素ブロックに含まれる複数の前記画素から個別に信号を出力するように、前記読み出し部を制御する制御と、を備え、前記制御部は、少なくとも2つのフレームにおいて前記分割パターンが異なるように、前記読み出し部を制御する。
本明細書の他の開示における撮像装置は、複数行および複数列にわたって配された複数の画素を有する画素部と、それぞれが複数の前記画素を含む複数の画素ブロックに前記画素部を所定の分割パターンで分割し、各画素ブロックにおいて当該画素ブロックに含まれる複数の前記画素からの信号を合成して1つの信号を生成する読み出し部と、1つの画素ブロックから順に出力される複数の信号の間で信号値が変化したことを検知する検知部と、前記検知部が前記信号値の変化を検知したことに応じて、少なくとも1つの前記画素ブロックに含まれる複数の前記画素から個別に信号を出力するように、前記読み出し部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、第1の画素ブロックと第2の画素ブロックが配置されているフレームにおいて、前記第1の画素ブロックを構成する画素数と前記第2の画素ブロックを構成する画素数が異なるように、前記読み出し部を制御する。
本明細書の他の開示における撮像装置は、複数行および複数列にわたって配された複数の画素を有する画素部と、それぞれが複数の前記画素を含む複数の画素ブロックに前記画素部を所定の分割パターンで分割し、各画素ブロックにおいて当該画素ブロックに含まれる複数の前記画素からの信号を合成して1つの信号を生成する読み出し部と、1つの画素ブロックから順に出力される複数の信号の間で信号値が変化したことを検知する検知部と、前記検知部が前記信号値の変化を検知したことに応じて、少なくとも前記1つの画素ブロックに含まれる複数の前記画素から個別に信号を出力するように、前記読み出し部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記検知部が所定の数のフレームに亘って前記信号値の変化を検知しない場合に、少なくとも前記1つの画素ブロックに含まれる複数の前記画素から個別に信号を出力するように、前記読み出し部を制御する。
本発明によれば、消費電流を抑制しつつ、適切に被写体を撮像することができる。例えば、被写体の動き検出精度を向上させることができる。あるいは、動き検出とは独立して被写体を撮像することができる。
本発明の第1実施形態における撮像システムのブロック図である。 本発明の第1実施形態における撮像装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態における画素ブロックの概念図である。 本発明の第1実施形態における画素の配列を表す図である。 本発明の第1実施形態における画素部のブロック図である。 本発明の第1実施形態における画素部の読み出し方法を説明するための図である。 本発明の第1実施形態における撮像装置の駆動方法を表すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における撮像装置の駆動方法を表すフローチャートである。 本発明の第3実施形態における画素ブロックを説明するための図である。 本発明の第3実施形態における画素ブロックを説明するための図である。 本発明の第4実施形態における撮像装置のブロック図である。 本発明の第5実施形態における撮像装置のブロック図である。 本発明の第6実施形態における撮像装置のブロック図である。 本発明の第7実施形態における撮像装置の駆動方法を表すフローチャートである。 本発明の第8実施形態における撮像装置の駆動方法を表すフローチャートである。 本発明の第9実施形態における画素部の読み出し方法を説明するための図である。 本発明の第9実施形態におけるが素部の読み出し方法を説明するための図である。 本発明の第9実施形態における機械学習モデルの図である 本発明の第10実施形態における画素部のブロック図である。 本発明の第11実施形態における画素部のブロック図である。 本発明の第12実施形態における車載カメラにおける撮像システムのブロック図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。後述する実施形態における撮像装置は、画素部、読み出し部、検知部、制御部を備える。画素部は、複数行および複数列にわたって配された複数の画素を有する。読み出し部は、それぞれが複数の画素を含む複数の画素ブロックに画素部を所定の分割パターンで分割し、各画素ブロックにおいて当該画素ブロックに含まれる複数の画素からの信号を合成して1つの信号を生成する。検知部は、1つの画素ブロックから順に出力される複数の信号の間で信号値が変化したことを検知する。制御部は、検知部が信号値の変化を検知したことに応じて、少なくとも1つのブロックに含まれる複数の画素から個別に信号を出力するように、読み出し部を制御する。制御部は、少なくとも2つのフレームにおいて分割パターンが異なるように、読み出し部を制御する。
具体的には、分割パターンにおける複数の画素ブロックのそれぞれは所定の画素数を含み得る。制御部は、複数フレームの撮像信号において検出された被写体の動きに基づいて、画素ブロックに含まれる画素数を変化させる。また、分割パターンにおける複数の画素ブロックは、所定の画素数を含む第1の画素ブロックと、所定の画素数よりも多い画素数を含む第2の画素ブロックとを含み得る。この場合、制御部は、第1の画素ブロックおよび第2の画素ブロックのそれぞれの数または配置をフレーム単位で変化させることができる。
画素ブロックの画素数または配置等の分割パターンをフレーム単位で変化させることにより、被写体の動きを検出する期間における消費電流を抑制しつつ、動き検出精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。本発明は、以下に説明される実施形態に限定されない。例えば、以下のいずれかの実施形態の一部の構成を、他の実施形態に追加し、あるいは他の実施形態の一部の構成と置換してもよい。
[第1実施形態]
図1は本実施形態における撮像システムのブロック図である。撮像システムは、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、カメラヘッド、監視用カメラ、複写機、ファックス、携帯端末、スマートフォン、車載カメラ、観測衛星、人口知能ロボットなどであり得る。
図1に示す撮像システムは、バリア101、レンズ102、絞り103、撮像装置100、信号処理部104、メモリ部105、外部I/F部106、記録媒体制御I/F部107、記録媒体108、機械装置109、制御部110を備える。バリア101はレンズ102を保護し、レンズ102は被写体の光学像を撮像装置100に結像させる。絞り103はレンズ102を通った光量を可変する。撮像装置100はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の固体撮像装置であって、レンズ102により結像された光学像を画像データに変換する。撮像装置100は、画素回路、信号処理回路などが形成された半導体基板、半導体基板を格納するパッケージ、外部回路との接続端子などを含み得る。撮像装置100の半導体基板にはAD(アナログ・デジタル)変換部が形成されている。信号処理部104は撮像装置100より出力された画像データにおいて階調補正、ノイズ除去などの画像処理を行う。
メモリ部105はダイナミックメモリなどの揮発性メモリ、またはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを備え、画像データを格納するフレームメモリとして機能する。外部I/F部106は外部コンピュータ、ネットワーク、サーバ等と通信するための有線または無線のインターフェースである。記録媒体制御I/F部107は記録媒体108に画像データの記録または読み出しを行うためのインターフェースであり、記録媒体108は画像データを格納するための半導体メモリを有するメモリカード等の着脱可能な記録媒体である。機械装置109はレンズ102、絞り103などの光学機構の駆動装置、カメラヘッドの姿勢制御などを行う機構装置などを含み得る。制御部110はCPU、ROM、RAMなどを備え、予め定められたプログラムに従い、撮像システム全体の制御を行う。また、制御部110は、画像データにおける被写体の動きを検出し、所定の処理を実行することが可能である。図1において、信号処理部104、メモリ105、制御部110は撮像装置100とは別に設けられているが、撮像装置100と同一の半導体基板に形成されてもよい。
図2は本実施形態における撮像装置のブロック図である。本実施形態において、撮像装置100の回路要素は2枚の積層された半導体基板1A、1Bに形成されている。半導体基板(第1の基板)1Aには画素部2が形成され、半導体基板(第2の基板)1Bには、垂直走査回路3、アナログ・デジタル変換回路(ADC回路)4、水平走査回路5、信号処理回路6、制御回路7などの読み出し部が形成されている。半導体基板1A、1Bのそれぞれの配線層は例えばCu-Cuなどの金属結合によって電気的に接続されている。
画素部2は複数行および複数列に亘って配された複数の画素10を備え、それぞれの画素10は照射光に基づき電荷を生成および蓄積する光電変換部を備える。なお、本明細書において、行方向とは図面における水平方向を示し、列方向とは図面において垂直方向を示すものとする。画素10上にはマイクロレンズ、カラーフィルタが配置され得る。カラーフィルタは例えば赤、青、緑の原色フィルタであって、ベイヤー配列に従って各画素10に設けられている。一部の画素10はOB画素(オプティカル・ブラック画素)として遮光されている。列信号線L1は画素10の列毎に設けられており、入射光に基づく信号が画素10から列信号線L1に出力される。
垂直走査回路3はシフトレジスタ、ゲート回路、バッファ回路などから構成され、垂直同期信号、水平同期信号、クロック信号などに基づき行毎に駆動パルスを出力する。駆動パルスは各行の画素10に供給される。駆動パルスは、行ごと、順次、もしくはランダムに供給され得る。
ADC回路4は、画素10の各列に設けられ、画素10から信号を読み出すとともに、信号に対してアナログ・デジタル変換を行なう。ADC回路4は、コンパレータ、パルス生成回路、デジタルメモリを備える。コンパレータは差動増幅回路から構成され、列信号線L1におけるアナログの信号と時間とともに変化するランプ信号との比較結果に応じて、ハイレベルまたはローレベルの信号を出力する。パルス生成回路は、コンパレータの出力が反転した際に1ショットのパルスを出力し、デジタルメモリはショットのパルスを検出すると、カウンタのカウント値を保持する。コンパレータに入力された信号の電位に応じて、ランプ信号の電位が低下し始めてから、コンパレータの出力が反転するまでの時間が変化する。デジタルメモリに保持されたカウント値は、信号の電位の振幅を表している。
水平走査回路5はシフトレジスタ、ゲート回路などから構成され、複数のADC回路4を順次走査する。すなわち、水平走査回路5はADC回路4のデジタルメモリからデジタルの画像データを順次読み出す。信号処理回路6はデジタルの画像データにおいて相関二重サンプリング、階調補正、ノイズリダクション、ホワイトバランスなどの各種信号処理を行う。信号処理回路6からの画像データは撮像装置100の外部へ出力される。
制御回路7は、クロック、同期信号などに基づき様々な制御信号、駆動信号を生成するタイミングジェネレータとして機能する。制御回路7は、垂直走査回路3、ADC回路4、水平走査回路5、信号処理回路6を制御する。また、後述するように、制御回路7は、画素部2を複数の画素ブロックに分割し、画素ブロック毎に信号を読み出す制御を行うことが可能である。
図3は本実施形態における画素ブロックの概念図である。画素部2は複数の画素ブロックBLに分割され、それぞれの画素ブロックBLはm行、n列からなる複数の画素10を有している。本実施形態における撮像装置100は、画素ブロックBL毎に信号を読み出し可能であって、フレーム毎に画素ブロックBLの数を変更可能である。また、画素ブロックBLを構成する画素10の数、画素ブロックBLの形状およびサイズを変更することも可能である。
図4は本実施形態における画素の配列を表す図である。画素10には、赤(R)、青(B)、緑(G)のカラーフィルタがベイヤー配列に従って形成されている。例えば、第1行、第1列の画素10には赤色のカラーフィルタR11が配置され、第2行、第2列の画素10には青色のカラーフィルタB22が配置されている。また、第1行、第2列の画素10にはカラーフィルタG12が配置され、第2行、第1列の画素10には緑色のカラーフィルタG21が配置されている。なお、カラーフィルタは必ずしもベイヤー配列に従って形成されることを要せず、マゼンタ、シアン、イエロー、グリーンなどの補色のカラーフィルタを用いて形成されてもよい。
図5は本実施形態における画素部のブロック図である。画素部2は行列状に配置された複数の画素10、列信号線L1、スイッチM5、M6、定電流源11を備える。画素10は、光電変換部PD、転送トランジスタM1、リセットトランジスタM2、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4、浮遊拡散領域FDを含む。以下の説明は、画素10を構成するトランジスタがNチャネルMOSトランジスタである例を示している。光電変換部PDは例えばフォトダイオードから構成されており、入射光による光電変換および電荷の蓄積を行なう。なお、光電変換部PDはフォトダイオードに限定されず、光電効果を生じさせる材料であれば良い。光電変換部PDにはマイクロレンズが設けられており、マイクロレンズにより集光された光が光電変換部PDに入射する。
転送トランジスタM1のゲートには駆動パルスが垂直走査回路3から入力される。駆動パルスがハイレベルとなると、転送トランジスタM1がオン状態(導通状態)となり、光電変換部PDの電荷が増幅トランジスタM3の入力ノードである浮遊拡散領域FDに転送される。また、駆動パルスがローレベルとなると、転送トランジスタM1はオフ状態(非導通状態)となる。転送トランジスタM1をオンまたはオフすることにより、光電変換部PDの電荷を浮遊拡散領域FDに転送することができる。増幅トランジスタM3は、浮遊拡散領域FDに転送された電荷に基づく信号を選択トランジスタM4を介して列信号線L1に出力する。
リセットトランジスタM2のソースは浮遊拡散領域FDに接続され、ゲートには垂直走査回路3から駆動パルスが入力される。駆動パルスがハイレベルとなると、リセットトランジスタM2はオン状態となり、浮遊拡散領域FDにリセット電圧が供給される。選択トランジスタM4は増幅トランジスタM3と列信号線L1との間に設けられており、選択トランジスタM4のゲートには垂直走査回路3から駆動パルスが入力される。駆動パルスがハイレベルとなると、増幅トランジスタM3と列信号線L1とが電気的に導通する。
上述のように構成された画素10の概略の動作を説明する。垂直走査回路3は、選択トランジスタM4をオンとし、リセットトランジスタM2をオンとすることで、浮遊拡散領域FDの電荷をリセットする。垂直走査回路3はリセットトランジスタM2をオフとし、リセット動作を終了する。列信号線L1には、画素10のリセット状態における信号が出力され、ADC回路4に入力される。画素10のリセットトランジスタM2がオフになった後は、浮遊拡散領域FDの電圧にはリセットノイズが含まれる。垂直走査回路3は転送トランジスタM1をオンとし、光電変換部PDに蓄積された電荷を浮遊拡散領域FDに転送する。浮遊拡散領域FDの電位は、電荷量に応じて所定電位だけ変化する。増幅トランジスタM3からは、光電変換部PDの電荷に基づく信号が列信号線L1に出力され、ADC回路4に入力される。上述したリセット状態における信号と光電変換の電荷に基づく信号との差分を求めることで、いわゆる相関二重サンプリングを行い、ノイズが除去された画像データが得られる。
本実施形態においては、画素部2はさらにスイッチM5、M6を備える。複数のスイッチ(第1のスイッチ)M5は同一列における複数行の画素10の浮遊拡散領域FDを互いに導通または非導通とする。スイッチM5のソースは浮遊拡散領域FDに接続され、ドレインは他のスイッチM5のドレインに接続されている。スイッチM5のゲートには垂直走査回路3から駆動パルスが入力され、駆動パルスがハイレベルとなると、スイッチM5は複数の浮遊拡散領域FDを電気的に導通させる。例えば、第1行、第2行のスイッチM5がオンとなると、カラーフィルタR11、G21を有する2つの画素10における浮遊拡散領域FDの電荷が加算され、加算された電荷に基づく信号が列信号線L1に出力される。また、第1行~第4行のスイッチM5がオンとなると、カラーフィルタR11、G21、R31、G41を有する4つの画素10における浮遊拡散領域FDの電荷が加算される。このように、所望の行のスイッチM5をオンとすることにより、列方向(垂直方向)においてビニングを行う画素10の数を任意に変更することができる。
複数のスイッチ(第2のスイッチ)M6は隣接する列信号線L1間に設けられ、列信号線L1を互いに導通または非導通とする。例えば、スイッチM6のソースは第1列の列信号線L1に接続され、ドレインは第2列の列信号線L1に接続されている。スイッチM6のゲートには垂直走査回路3から駆動パルスが入力され、駆動パルスがハイレベルとなると、スイッチM6は第1列、第2列の列信号線L1を電気的に導通させる。所望の列のスイッチM6をオンとすることにより、行方向(水平方向)においてビニングされる画素10の数を任意に変更することができる。
本実施形態において、複数のスイッチM5、M6を適宜、オンまたはオフとすることにより、画素部2を区分けし、画素ブロックBLの行方向、列方向のそれぞれの画素10の数を任意に変更することができる。例えば、画素部2が、m行、n列の複数の画素ブロックBLによって分割されるとする。この場合、(m-1)個のスイッチM5をオンとし、かつ、(n-1)個のスイッチM6をオンとすることで、m行、n列の画素10からなる画素ブロックBL毎に1つの信号を読み出すビニングを行なうことができる。1つの画素ブロックBLに接続された複数の列信号線L1には、共通の信号が出力される。このため、n列毎の信号を読み出し、また、m行毎に読み取り走査をすれば足りる。従って、画素ブロックBLを大きくし、ビニングを行う画素数を増やすことにより、撮像装置100の消費電流を低減することができる。一方、フレーム間における動き検出精度を高めるためには、画素ブロックBLの画素数を少なくし、高解像度の読み出しを行うことが好ましい。本実施形態においては、後述するように、画素ブロックBLの画素数、配置などの分割パターンを動的に変化させることにより、動き検出精度を高めながら消費電流を低減させることが可能である。
なお、図5において、異なる複数のカラーフィルタ(R11、G12、G21、B22等)を有する画素10がビニングされる例が示されているが、同色のカラーフィルタ(G12、G21等)を有する画素10をビニングしてもよい。
図6は本実施形態における画素部の読み出し方法を説明するための図であって、画素ブロックおよび画素ブロックに含まれる画素数をフレーム毎に表している。画素部2は、複数の画素ブロックBLを含む所定の分割パターンに分割され、それぞれの画素ブロックBLは所定の画素数を含む。図6において、フレームは、第1、2、・・・、第N、第(N+1)、・・・、第X、第(X+1)の順に読み出されるものとする。第1、第2フレームにおいて、画素ブロックBLはm行、n列、すなわちm×n個の画素10から構成される。第N、第(N+1)フレームにおいて、画素ブロックBLはk行、L列、すなわちk×L個の画素10から構成される。さらに、第X、第(X+1)フレームにおいて、画素ブロックBLは、p行、q列、すなわちp×q個の画素10から構成される。本実施形態において、画素ブロックBLを構成する画素数は、フレームの読み出し時刻に従って減少することが望ましい。すなわち、m×n>k×L>p×qの式が充足されることが望ましい。または、m>k>p、およびn>L>qの少なくとも1式が充足されてもよい。
第1、第2フレームにおいては、分割された画素ブロックBLの数が最も少なく、1つの画素ブロックBLにおいてビニングされる画素数が最も多くなる。m行毎、n列毎に信号を読み出せば足りるため、撮像装置100における消費電流を最小にすることができる。第N、第(N+1)フレームにおいては、第1、第2フレームに比べて画素ブロックBLの数が多くなり、動き検出精度を向上させることができる。第X、第(X+1)フレームにおいては、第N、第(N+1)フレームに比べて画素ブロックBLの数がさらに多くなり、動き検出精度を向上させることができる。
本実施形態において、第Nフレームおよび第(N+1)フレームのように、同じ数の画素ブロックBLを有するフレームが複数連続している。動き検出精度を優先させる場合は、多くの画素ブロックBLを有するフレーム数を増やすことが望ましい。また、消費電力の低減を優先させる場合は、少ない画素ブロックBLを有するフレーム数を増やしてもよい。なお、図6には、画素ブロックBLの3種類の分割パターンが示されているが、2種類の分割パターン、あるいは4種類以上の分割パターンを用いてもよい。
図7は本実施形態における撮像装置の駆動方法を表すフローチャートであって、動き検出期間(動き検出モード)における信号の読み出し方法を表している。撮像装置100は、画素ブロックの分割パターンの異なる複数のモードを順に実行可能である。
ステップS100において、撮像システムにおける制御部110は予め定められたプログラムに従い、動作を開始する。制御部110は撮像装置100を起動させ、撮像装置100は入射光に基づく電荷の蓄積を開始する。
ステップS101において、制御部110は動き検出およびブロック読み出しの動作モードをモード1(第1のモード)に設定し、モード1を表す信号を撮像装置100に与える。撮像装置100の制御回路7はモード1の信号に従いブロック読み出しを開始する。ここで、モード1によるブロック読み出しは、例えばm行、n列の画素ブロックBLに分割された第1の分割パターンによる読み出しである。モード1においては、1フレームにおける画素ブロックBLの数が最も少なく、1つの画素ブロックBLにおいてビニングされる画素数が最も多くなる。従って、撮像装置100における消費電流を低減することが可能となる。
ステップS102において、制御部110は複数フレームの画像データにおいて動き検出を行う。すなわち、制御部110は特定の画素ブロックBLの信号を複数フレーム間において比較し、複数フレーム間における信号の差分(信号値の変化)が予め定められた閾値THを超えたか否かを判断する。比較の対象となる複数フレームは、図6の第1、第2フレームのように、同じ分割パターンの画素ブロックBLを有する連続した複数フレームであることが好ましい。第1フレームにおいては、差分は算出されず、判定結果がNOとなる。フレーム間の信号の差分が閾値THを超えた場合(ステップS102でYES)、制御部110は、背景に対して被写体の相対位置が変化したと判断し、撮像装置100の動作を全画素読み出しモード(第3のモード)へ移行させる(ステップS110)。全画素読み出しモードにおいては、撮像装置100は、複数の画素10の加算読み出しを行わずに、画素単位で信号を読み出し、高精細な画像データを出力する。なお、画素10毎に読み出しを行う代わりに、モード1における画素ブロックBLよりも小さな画素ブロックBLにおける加算読み出しを行ってもよい。また、モード1に比較して、全画素読み出しモードにおいてADC回路4の解像度(ビット数)、フレームレートを向上させてもよい。
全画素読み出しモードにおいて、画像システムは、被写体が撮像された高精細の画像データを記録媒体108または外部機器へと出力する。なお、全画素読み出しモードに遷移してから所定時間経過後、または、被写体が検出されなくなくなった場合など、所定条件下において、制御部110は動作モードを動き検出を行うモード1に遷移させてもよい(ステップS101)。
フレーム間の信号の差分が閾値THを超えない場合、すなわち動きが検出されない場合(ステップS102でNO)、制御部110はモード1による動き検出を所定フレーム数、すなわち所定期間実行したかを判断する(ステップS103)。モード1による動き検出が所定フレーム数実行されていない場合(ステップS103でNO)、制御部110は次フレームにおけるブロック読み出し(ステップS101)および動き検出(ステップS102)を繰り返し実行する。
被写体の動きが所定期間検出されることなく、モード1による動き検出が所定フレーム数実行されると(ステップS103でYES)、制御部110は動き検出およびブロック読み出しの動作モードをモード2(第2のモード)に移行させる。撮像装置100はモード2に従ったブロック読み出しを開始する(ステップS104)。ここで、モード2によるブロック読み出しは、例えば図6の第N、第(N+1)フレームに示されたk行、L列の画素ブロックBLによる第2の分割パターンによる読み出しである。モード2における画素ブロックBLの画素数はモード1の画素ブロックBLの画素数よりも少なく、1フレームに含まれる画素ブロックBLの数は多くなる。このため、モード1と比較して、動き検出を高精度に行うことが可能となる。
ステップS105において、制御部110は複数フレーム間における信号の差分が予め定められた閾値THを超えたか否かを判断する。比較の対象となる複数フレームは、図6の第N、第(N+1)フレームのように、同じパターンの画素ブロックBLを有する連続した複数フレームであることが好ましい。フレーム間の信号の差分が閾値THを超えた場合、すなわち、動きが検出された場合(ステップS105でYES)、制御部110は撮像装置100の動作を全画素読み出しモードへ移行させる(ステップS110)。
フレーム間の信号の差分が閾値THを超えない場合、すなわち動きが検出されない場合(ステップS105でNO)、制御部110はモード2による動き検出を所定フレーム数実行したかを判断する(ステップS106)。モード2による動き検出が所定フレーム数実行されていない場合(ステップS106でNO)、制御部110は次フレームにおけるブロック読み出し(ステップS104)および動き検出(ステップS105)を繰り返し実行する。制御部110は、モード2による動き検出を所定フレーム数実行すると(ステップS106でYES)、画素ブロックBLの画素数をさらに少なくし、動き検出を行う。
以下、制御部110および撮像装置100は画素ブロックBLを次第に小さくしながら上述の処理を繰り返す。所定フレーム数(所定期間)に亘って被写体の動きが検出されなかった場合(ステップS105でNO、かつステップS106でYES)、制御部110は動き検出およびブロック読み出しの動作モードをモードPに設定する(ステップS107)。モードPは、予め定められた最小の画素ブロックBLにおけるブロック読出しおよび動き検出を行う動作モードである。最小の画素ブロックBLにおいても、所定のフレーム数に亘って動きが検出されなかった場合(ステップS108でNO、かつステップS109でYES)、制御部110は動作モードをモード1に設定し(ステップS101)、上述の処理を繰り返す。
上述したように、本実施形態の撮像装置100は、動き検出の結果に基づき、画素ブロックBLの画素数、配置などの分割パターンをフレーム単位で変更可能である。本実施形態においては、撮像装置100内部においてブロック読み出しを行うことができるため、消費電流を低減することができる。例えば、画素ブロックBLがm行、n列の画素10から構成される場合、n列の列信号線L1のいずれかに接続されたADC回路4のみを動作させ、m行毎に読み取り走査をすれば足りる。従って、画素ブロックBLを大きくし、ビニングを行う画素数を増やすことにより、撮像装置100の消費電流を小さくすることができる。一方、フレーム間における動き検出精度を高めるためには、画素ブロックBLを小さくし、高解像度の読み出しを行うことができる。本実施形態においては、画素ブロックBLを次第に小さくさせながら動き検出を行うことで、消費電流の低減と動き検出精度の向上とを両立させることが可能となる。
なお、ステップS102、S105、S108において、動き検出のための閾値THは全モードにおいて同一であってもよいが、各モードにおいて最適の値に設定してもよい。同様に、ステップS103、S106、S109において、判断基準となるフレーム数は全モードにおいて同一であってもよいが、各モードにおいて最適の値に設定してもよい。
また、m行、n列の画素ブロックBLにおいて、行方向または列方向のいずれかの加算を撮像装置100の内部で行い、他方の加算を撮像装置100の外部で行ってもよい。この場合においても、撮像装置100内部で加算を行うことにより、消費電流を低減する効果を得ることができる。さらに、画素ブロックBLを構成する全画素10の信号を加算する代わりに、画素ブロックBL内のいずれかの画素10の信号、または一部の画素10の信号の平均値を画素ブロックBLの代表値として用いてもよい。また、図5において、スイッチM5をオフにしながら、複数行の選択トランジスタM4を同時にオンにし、複数行の信号を読み出してもよい。列信号線L1に同時に出力された複数行の信号の電圧が近似している場合には、列信号線L1には複数の信号の平均値が出力される。同時に選択された行のうち、ある信号が特に大きい場合には、最大の画素値が出力される。複数行の画素値の平均値または最大値を、画素ブロックBLの代表値として、フレーム間の動き検出に用いてもよい。
[第2実施形態]
図8は本実施形態における撮像装置の駆動方法を表すフローチャートであって、動き検出期間(動き検出モード)における信号の読み出し方法を表している。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。それ以外の構成は第1実施形態と同じ構成である。第1実施形態と同じ構成の部分については、第1実施形態についての説明がすべて援用される。
最小の画素ブロックBLにおいても、所定のフレーム数に亘って動きが検出されなかった場合(ステップS108でNO、かつステップS109でYES)、制御部110は動作モードを全画素読み出しモードに遷移する(ステップS110)。全画素読み出しモードに遷移してから所定時間経過後、制御部110は動作モードを動き検出を行うモード1に遷移させる(ステップS101)。このとき、モード1の他に、モード2~モードPの任意の1つに遷移してもよい。あるいは、所定の条件に応じて、いずれのモードに遷移するかを選択してもよい。
なお、図8においては、全画素読み出しモード(ステップS110)は、モード1からモードPの一巡の処理(ステップS101~S109)を行う毎に実行されている。これに対して、モード1からモードPの複数回の処理毎に全画素読み出しモード(ステップS110)が実行されてもよい。すなわち、モードPの処理の後(ステップS109でNO)、動作開始からの合計のフレーム数が所定フレーム数に達していない場合、制御部110はステップS110の全画素読み出し(ステップS110)を行わずにモード1に遷移してもよい(ステップS101)。一方、動作開始から合計のフレーム数が所定フレーム数に達している場合、制御部110は全画素読み出し(ステップS110)を行った後にモード1に遷移してもよい。
このように、所定のフレーム数に亘って動きが検出されなかった場合にも全画素読み出しモードに遷移することで、動きの検知が困難な動体に対しても高解像度の撮像を行うことができる。なお、本実施形態では、第1実施形態で説明しているような画素ブロックBLのサイズあるいは個数などを変更する必要はない。例えば、撮像装置100は画素ブロックの分割パターンを常に固定したままブロック読み出しを行い、所定のフレーム数に亘って動きが検出されなかった場合に全画素読み出しモードに移行する。このような構成において、動きの検知が困難な動体に対しても高解像度の撮像を行うことができるという効果が得られる。
[第3実施形態]
図9、図10は本実施形態における画素ブロックを説明するための図である。本実施形態においては、画素数、形状が互いに異なる複数種類の画素ブロックが1フレーム内に配置される。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
図9において、画素部2は、複数種類の画素ブロックBL1、BL2、BL3、BL4・・・に分割されている。例えば、画素ブロック(第1の画素ブロック)BL1は、略正方形をなしており、他の画素ブロック(第2の画素ブロック)BL2、BL3、BL4と比べて少ない数の画素10から構成されている。画素ブロックBL4は、画素ブロックBL1と同様に略正方形をなしているが、他の画素ブロックBL1、BL2、BL3と比べて多い数の画素10から構成されている。画素ブロックBL2、BL3は、同じ数の画素10から構成され得るが、互いに異なる形状を有している。1フレームにおいて、画素数または形状の異なる複数種類の画素ブロックを配置することにより、任意の領域における動き検出精度を向上させることができる。例えば、撮像領域の中心側における動き検出精度を高める必要がある場合には、周辺側に比較して中心側における画素ブロックBLの画素数を少なくすることが好ましい。
また、画素ブロックBLの画素数、形状、配置などの分割パターンを、フレーム単位で変化させてもよい。例えば、被写体が中心側から周辺側に移動する場合、周辺側の画素ブロックBL2、BL4のサイズを中央の画素ブロックBL1よりも小さくしてもよい。さらに、図10に示すように、同じ画素数の画素ブロックBL5の間に、画素ブロックBLの画素数とは異なる画素数の画素ブロックBL6を配置してもよい。異なる画素数の画素ブロックを隣接して配置することにより、被写体がより多くの画素ブロックBLにおいて検出され易くなる。これにより、1フレームにおける画素ブロックBLの数を少なくし、消費電流を抑制しながら、動き検出精度を効果的に高めることが可能となる。
[第4実施形態]
図11は本実施形態における撮像装置のブロック図である。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。本実施形態においては、撮像装置100を構成する回路要素は1枚の半導体基板1上に形成されている。すなわち、半導体基板1には、画素部2、垂直走査回路3、ADC回路4、水平走査回路5、信号処理回路6、制御回路7が形成されている。半導体基板1が十分な面積を有する場合には、半導体基板が積層された第1実施形態と比較して、製造コストを抑えることが可能となる。本実施形態においても、第1実施形態と同様に、消費電流を低減しながら動き検出精度を高めることが可能である。
[第5実施形態]
図12は本実施形態における撮像装置のブロック図である。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。本実施形態においては、撮像装置100は積層された3枚の半導体基板1A、1B、1Cに形成されている。半導体基板1Aには画素部2が形成され、半導体基板1Bには、垂直走査回路3、ADC回路4、水平走査回路5、信号処理回路6、制御回路7が形成されている。半導体基板(第3の基板)1CにはDRAM(Dynamic Random Access Memory)などのメモリ回路が形成されている。DRAMはデジタル変換された画像データを一時的に保存する。撮像装置100から信号処理部104への信号経路に速度制約がある場合、画像データをDRAMに保存することで、画素部2から信号を高速に読み出すことができる。このため、高フレームレートでの撮影が可能となり、動きの速い被写体の動きを高精度に検出することが可能となる。
[第6実施形態]
図13は本実施形態における撮像装置のブロック図である。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。本実施形態においては、ADC回路4は画素10毎に設けられている。第1実施形態と比較して、回路規模は大きくなるが、信号を高速に読み出すことが可能となる。このため、高フレームレートでの撮影が可能となり、動きの速い被写体を高精度に検出することが可能となる。
[第7実施形態]
図14は本実施形態における撮像装置の駆動方法を表すフローチャートである。本実施形態における撮像装置100は、全画素読み出しモードの後に動き検出を行う場合、動き検出がなされた読み出しモードと同じ読み出しモードに移行する。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
ステップS200において、制御部110は予め定められたプログラムに従い、動作を開始する。制御部110は撮像装置100を起動させ、撮像装置100は入射光に基づく電荷の蓄積を開始する。
ステップS201において、制御部110は動き検出およびブロック読み出しの動作モードをモード1に設定し、撮像装置100はモード1に従いブロック読み出しを開始する。第1実施形態と同様に、モード1によるブロック読み出しにおいては、1つの画素ブロックBLに含まれる画素数が最も多い。
ステップS202において、制御部110は複数フレーム間において信号の差分が予め定められた閾値THを超えたか否かを判断する。フレーム間の信号の差分が閾値THを超えた場合、すなわち、動きが検出された場合(ステップS202でYES)、制御部110は撮像装置100の動作を全画素読み出しモードへ移行させる(ステップS210)。全画素読み出しモードにおいては、撮像装置100は、画素毎に信号を読み出し、高精細な画像データを出力する。全画素読み出しモードに移行してから所定時間経過後、または、被写体が検出されなくなくなった場合など、所定条件下において、制御部110は動作モードを全画素読み出しモードから動き検出を行うモード1に移行させる(ステップS201)。
フレーム間の信号の差分が閾値THを超えない場合、すなわち、動きが検出されない場合(ステップS202でNO)、制御部110はモード1による動き検出を所定フレーム数実行したかを判断する(ステップS203)。モード1による動き検出が所定フレーム数実行されていない場合(ステップS203でNO)、制御部110は次フレームにおけるブロック読み出し(ステップS201)および動き検出(ステップS202)を繰り返し実行する。
被写体の動きが検出されることなく、モード1による動き検出が所定フレーム数実行されると(ステップS203でYES)、制御部110は動作モードをモード2に移行させる(ステップS204)。撮像装置100は、画素ブロックBLの画素数を減少させた分割パターンを用いて、モード2によるブロック読み出しおよび動き検出を開始する。
フレーム間の信号の差分が閾値THを超えた場合、すなわち、動きが検出された場合(ステップS205でYES)、制御部110は撮像装置100の動作を全画素読み出しモードへ移行させる(ステップS211)。この後、所定条件において、制御部110は動作モードを全画素読み出しモードからモード2に移行させる(ステップS204)。
フレーム間の信号の差分が閾値THを超えない場合、すなわち動きが検出されない場合(ステップS205でNO)、制御部110はモード2による動き検出を所定フレーム数実行したかを判断する(ステップS206)。モード2による動き検出が所定フレーム数実行されていない場合(ステップS206でNO)、制御部110は次フレームにおけるブロック読み出し(ステップS204)および動き検出(ステップS205)を繰り返し実行する。モード2による動き検出が所定フレーム数実行されると(ステップS206でYES)、制御部110は画素ブロックBLの画素数を減少させた分割パターンを用いて、ブロック読み出しおよび動き検出を行う。
以下、制御部110および撮像装置100は画素ブロックBLを次第に小さくしながら上述の処理を繰り返す。動きが検出されなかった場合、制御部110は動き検出およびブロック読み出しの動作モードをモードPに設定する(ステップS207)。モードPは、予め定められた最小の画素ブロックBLにおけるブロック読み出しおよび動き検出を行う動作モードである。
フレーム間の信号の差分が閾値THを超えた場合、すなわち、動きが検出された場合(ステップS208でYES)、制御部110は撮像装置100の動作を全画素読み出しモードへ移行させる(ステップS212)。この後、所定条件において、制御部110は動作モードを全画素読み出しモードからモードPに移行させる(ステップS207)。最小の画素ブロックBLにおいても、所定のフレーム数に亘って動きが検出されなかった場合(ステップS208でNO、かつステップS209でYES)、制御部110は動作モードをモード1に設定する(ステップS201)。
本実施形態においては、全画素読み出しモードからブロック読み出しモードに移行する場合、動き検出された際のモードと同じモードへ再び移行する。例えば、モード2において動きが検出され、全画素読み出しモードに移行した場合、続いて実行されるブロック読み出しモードはモード2である。このように、全画素読み出しモードの後に動き検出が行われる場合、動きが検出された時点における読み出しモードと同じ読み出しモードが実行される。画像内の同じ領域で被写体の動きが繰り返し検出される場合、同じ読み出しモードを用いて動き検出を行うことにより、動き検出を効果的に行うことができる。この結果、動き検出のスピードおよび精度を高めることが可能となる。
[第8実施形態]
図15は本実施形態における撮像装置の駆動方法を表すフローチャートである。本実施形態における撮像システムは、全画素読み出しモードから動き検出モードに復帰する際に、前回の動き検出の結果に基づいて、動き判定のフレーム数および画素ブロックのパターンを変更することが可能である。以下、第1、第6実施形態と異なる構成を中心に説明する。
ステップS300~S309までの処理は第1、第6実施形態と略同様である。複数フレーム間において信号の差分が閾値THを超えた場合(ステップS302、S305、S308においてYES)、制御部110は撮像装置100の動作を全画素読み出しモードへ移行させる(ステップS310)。全画素読み出しモードに遷移してから所定時間経過後、または、所定の条件下において、制御部110は再度の動き検出のため、ステップS311以後の処理を実行する。
ステップS311において、制御部110は、動き検出結果(ステップS302、S305、S308)に基づき、画素ブロックの画素数、配置などの分割パターンを再設定する。例えば、制御部110がステップS301~S309の動き検出を繰り返した結果、モード2における分割パターンを用いた場合(ステップS304)に、被写体の動きが検出される頻度が高くなったと仮定する。この場合、制御部110は、モード1およびモードPの一部のフレームにおける分割パターンをモード2と同様に変更する(ステップS301、S307)。また、モード2における画素ブロックをさらに細かく分割してもよい。なお、動き検出結果を撮像システムまたは撮像装置100のメモリに記憶してもよい。
ステップS312において、制御部110は、フレーム数の判定(ステップS303、S306、S309)におけるフレーム数を動き検出結果(S302、S305、S308)に基づき再設定する。例えば、制御部110がステップS301~S309の動き検出を繰り返した結果、モード2における動き検出を行った場合(ステップS305)に、被写体の動きが検出される頻度が高くなったと仮定する。この場合、制御部110は、モード2における判定フレーム数を増やす(ステップS306)。すなわち、動き検出の頻度が高いモードの処理の割合(回数)を増加させることにより、動き検出のスピードおよび精度を高めることができる。
続いて、制御部110は、画素ブロックの分割パターン、フレーム数の設定値を用いて、ステップS301~S309の動き検出を繰り返す。さらに、制御部110は、動き検出を繰り返しながら最適な設定値を学習することが可能となる。このように、動き検出の結果に基づいて画素ブロックの分割パターン、および判定フレーム数を再設定することにより、動き検出した頻度が高い信号読み出しステップの割合を大きくすることにより、動き検出のスピード、精度を高めることができる。
[第9実施形態]
本実施形態においては、第8実施形態をさらに発展させた例について、第8実施形態と異なる構成を中心に説明する。本実施形態における駆動方法は第8実施形態で説明した図15のフローチャートに示された駆動方法と略同様であるが、画素ブロックの分割パターンにおいて異なっている。以下、モード1~3に簡略化した分割パターンを説明する。制御部110がステップS301~S309の動き検出を初めて行う場合、モード1、モード2、モード3の順で動き検出を行う。
図16は本実施形態における画素部の読み出し方法を説明するための図であって、初期の画素ブロックの分割パターンを表している。第1、2、・・・、第N、第(N+1)、・・・、第X、第(X+1)の順に各フレームが読み出されるものとする。便宜的に、領域A、領域B、領域Cは、同じサイズの画素領域である。モード1である第1、第2フレームにおいては、画素部2の左上の領域Aを構成する画素ブロックの数は中央の領域B及び右下の領域Cを構成する画素ブロックの数より多い。換言すると、領域Aにおいて1つの画素ブロックに含まれる画素数は、領域Bあるいは領域Cにおいて1つの画素ブロックに含まれる画素数よりも小さい。そのため、領域Aのほうが領域B、領域Cよりも動き検出精度が高い。同様に、モード2である第N、第(N+1)フレームにおいては、画素部2の中央の領域Bを構成する画素ブロックの数は左上の領域A及び右下の領域Cを構成する画素ブロックの数より多い。このため、領域Bのほうが領域A、領域Cよりも動き検出精度が高い。モード3である第X、第(X+1)フレームにおいては、画素部2の右下の領域Cを構成する画素ブロックの数は左上の領域A及び中央の領域Bを構成する画素ブロックの数より多いため、領域Cのほうが領域A、領域Bよりも動き検出精度が高い。なお、図16には代表的に領域A~Cのみが挙げられていが、撮像エリアに設定される領域はさらに多くてもよい。
ここで、図16において、ステップS301~S309の動き検出を繰り返した結果、いずれのモードにおいても動体が検知されない場合(ステップS309でYES)について説明する。この場合、ステップS311とS312において、画素ブロックの分割パターンとフレーム数の設定を変更せずに動体検知を継続してもよい。あるいは、画素ブロックの分割パターンまたはフレーム数を変更するように設定してもよい。変更する方法は事前に設定してもよく、ランダムに変更されるように設定してもよい。
次に、ステップS301~S309の動き検出を繰り返した結果、いずれかのモードにおいて動体が検知された場合について説明する。動体が検知された場合(ステップS302、S305、S308のいずれかにおいてYES)、制御部110は全画素読み出しモードに移行する(ステップS310)。その後、動体が検知されない場合と同様に、ステップS311とS312において、画素ブロック分割パターンとフレーム数の設定を変更せずに動体検知を継続してもよい。あるいは、画素ブロックの分割パターンまたはフレーム数を変更するように設定してもよい。
制御部110は、動き検出を繰り返しながら、検出結果の統計データを元に最適な分割パターン及びフレーム数を設定してもよい。例えば、動き検出を繰り返す中で、モード1で動き検出される頻度が高い場合、モード1、モード2、モード1、モード3、モード1、モード2、モード1・・・という順番のように、モード1が出現する割合を増やすことができる。特定の領域において動体が検出される確率が高い場合、当該領域を検出する頻度を高くし、動体をより効率良く検出することが可能となる。
また、動き検出を繰り返す中で、動きが検出されるモードの順番に特徴がある場合、ステップS311において画素ブロックの画素数、配置などの分割パターンを再設定することにより、モードを出現させる順番を変更することもできる。
例えば、制御部110がステップS301~S309の動き検出を繰り返した結果、モード3で被写体の動きが検出された後、次に被写体の動きが検出される頻度が高いモードはモード2であったと仮定する。さらに、モード2で被写体の動きが検出された後、次に被写体の動きが検出される頻度が高いモードはモード1であったと仮定する。この場合、制御部110は、画素ブロックの分割パターンが初期に設定していたモード3、モード2、モード1の順になるように、画素ブロックの画素数、配置などの分割パターンを再設定しても良い。
図17は本実施形態における画素部の読み出し方法を説明するための図であって、画素ブロックの分割パターンを再設定した後の分割パターンを表している。フレームは、第1、2、・・・、第N、第(N+1)、・・・、第X、第(X+1)の順に読み出されるものとする。モード1である第1、第2フレームにおいては、画素部2の右下の領域Cを構成する画素ブロックの数は左上の領域A及び中央の領域Bを構成する画素ブロックの数より多いため、領域Cのほうが領域A、領域Bよりも動き検出精度が高い。モード2である第N、第(N+1)フレームにおいては、画素部2の中央の領域Bを構成する画素ブロックの数は左上の領域A及び右下の領域Cを構成する画素ブロックの数より多いため、領域Bのほうが領域A、領域Cよりも動き検出精度が高い。モード3である第X、第(X+1)フレームにおいては、画素部2の左上の領域Aを構成する画素ブロックの数は中央の領域B及び右下の領域Cを構成する画素ブロックの数より多いため、領域Aのほうが領域B、領域Cよりも動き検出精度が高い。
以上のように、動き検出の頻度が高くなるように画素ブロックの分割パターンの順番を変更することにより、動き検出のスピードおよび精度を高めることができる。例えば、被写体が画面右下から画面左上に移動する場合、図17に示す分割パターンが再設定され得る。
また、動き検出した際の画像情報から被写体を分類し、機械学習することによって、被写体の動きを予測し、画素ブロックの画素数、配置などの分割パターンを再設定することも可能である。図18に、本実施形態における機械学習モデルのニューラルネットワークの模式図を示す。機械学習モデルは例えば制御部110によって学習され、メモリ部105に記録され得る。ニューラルネットワークは、複数のノードを有する入力層と、複数のノードを有する中間層と、1個のノードを有する出力層とを備える。入力層の各ノードには全画素モードで撮影した画像が入力され得る。中間層の各ノードは、入力層の各ノードに接続される。中間層のノードに入力された入力値の各要素は、中間層の各ノードにおける演算に用いられる。中間層の各ノードは、例えば、入力層の各ノードから入力された入力値と、所定の重み付け係数と、所定のバイアス値とを用いて演算値を算出する。中間層の各ノードは、それぞれ出力層に接続され、算出した演算値を出力層のノードに出力する。出力層のノードは、中間層の各ノードから演算値が入力される。機械学習モデル(中間層)は、画像に含まれる動体の分類を行う。例えば、特定された動体が人、動物、車両などの違いを見分け、被写体のサイズや動く範囲やスピードを予測することによって、画素ブロックの画素数、配置などの分割パターンを再設定し、出力層から出力することも可能である。なお、動体を検知した画素ブロックの情報を、機械学習モデルの入力として追加してもよい。これにより、画像内で動体が存在する可能性のある領域が特定され、動体の分類の精度を向上させることができる。
また、機械学習モデルの出力は、動体との関係が深い被写体を特定するものでもよい。例えば、機械学習モデルの出力として、道路(車両の出現する可能性が高い)、通路、ドア、窓(人の出入りする可能性が高い)を特定する。これらが存在する領域の画素ブロックが小さくなるように、上述のモードの選択や切り替えを行う。
分類した被写体が所望の被写体でない場合、全画素読み出しモード(ステップS310)を実行せずに画素ブロック分割パターン設定(ステップS311)に移行することで、所望の被写体の検出精度を向上させることができる。
なお、全画素読み出しモードで撮影した画像を機械学習モデル等のニューラルネットワークに入力し、ニューラルネットワークの出力に基づいて制御を行う場合、モード1からモードPへと画素ブロックのサイズを順次変更することを要せず、また、1フレーム内にサイズの異なる複数の画素ブロックを設けなくてもよい。画素ブロックの設定について様々方法が本発明に含まれる。例えば、出力に基づいた制御は、上述のモード選択に限定されず、動体を検知しない場合において全画素読み出しモードに移行するタイミングの制御を含み得る。あるいは、撮像装置の露光期間の制御、撮像装置の内部でのゲイン制御、フレームレートの制御などに適用してもよい。さらに、動体を検知した場合における全画素モードを出力する期間の制御に適用してもよい。
機械学習モデルの入力および出力の情報は上述の例に限定されない。画像に加えて、撮像時刻、撮像場所などの様々な情報(条件)を入力し、各条件において最適な分割パターンおよび画素ブロックの画素数を出力してもよい。動体検出結果を機械学習モデルにフィードバックし、各ノード間の重み付け係数を更新することにより、様々な条件において最も効果的に動体を検出可能な分割パターンおよび画素ブロックの画素数を学習させることができる。出力層のノードは、中間層の各ノードから入力された演算値と、重み付け係数と、バイアス値とを用いて出力層の値を算出する。なお、ニューラルネットワークの学習は、例えば誤差逆伝播法によって行われ得る。具体的には、データを入力層に入力したときの出力値と教師データから得られる出力値とを比較し、比較の結果生じた誤差を中間層にフィードバックする。これを誤差が所定の閾値を下回るまで繰り返すことにより、ニューラルネットワーク(学習モデル)の学習を行うことができる。
[第10実施形態]
図19は本実施形態における画素部のブロック図である。第1実施形態においては、隣接する列信号線L1間に設けられたスイッチによって複数列の信号を加算していたが、本実施形態においては、複数列の浮遊拡散領域を互いに導通または非導通とするスイッチを用いて、複数列の画素の信号を加算している。以下、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
画素10は、光電変換部PD、転送トランジスタM1、リセットトランジスタM2、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4、スイッチ(第4のスイッチ)M10、浮遊拡散領域FDを含む。また、複数の画素10はスイッチ(第1のスイッチ)M50、スイッチ(第3のスイッチ)M60を介して互いに接続されている。画素10において、スイッチM10のソースは浮遊拡散領域FDに電気的に接続され、スイッチM10のドレインはスイッチM50のソース、リセットトランジスタM2のソース、スイッチM60のソースに電気的に接続されている。スイッチM50のドレインは他のスイッチM50のドレインと電気的に接続されている。スイッチM50のゲートには垂直走査回路3から駆動パルスが入力される。
動き検出モード、すなわち信号を加算するブロック読み出しモードにおいては、スイッチM10をオンの状態にしながら、スイッチM50、M60のオンまたはオフを制御することにより、任意の画素数の浮遊拡散領域FDの信号を加算することができる。具体的には、先ず、リセットトランジスタM2がオンおよびオフし、浮遊拡散領域FDがリセットされる。この後に、転送トランジスタM1がオンおよびオフし、光電変換部PDの光電荷が浮遊拡散領域FDへ転送される。複数行において、スイッチM10、M50がオンとなると、複数行の浮遊拡散領域FDがスイッチM10、M50を介して互いに導通する。これにより、列方向(垂直方向)の加算読み出しを行うことが可能となる。また、複数列において、スイッチM10、M60がオンとなると、複数列の浮遊拡散領域FDがスイッチM10、M60を介して互いに導通する。これにより、行方向(水平方向)の加算読み出しを行うことが可能となる。
第1実施形態においては、複数の列信号線L1を互いにスイッチM6によって導通させることによって、行方向の加算読み出しを行っていた。この場合、複数の信号の差が大きい場合には、信号の加算値ではなく、最大の信号が出力され得る。例えば、ある画素10にのみ高輝度の光が入射し、他の画素には光が殆ど入射しない状態を想定する。高輝度光の画素10においては、浮遊拡散領域FDの電位が大きく低下し、増幅トランジスタM3のゲートおよびソース間の電位差が小さくなり、増幅トランジスタM3はオフとなってしまう。一方、低輝度の画素10においては、浮遊拡散領域FDの電位は高い状態のままであり、増幅トランジスタM3のソースの電位も高くなる。このため、列信号線L1の電位が、低輝度の画素10のみによって定められてしまい、信号の理想的な加算値(平均値)から外れてしまう。この傾向は、加算される列信号線L1の数が多いほど顕著であって、高輝度の小さな被写体の動きを検出することが困難になり得る。
これに対して、本実施形態によれば、行方向においても複数の浮遊拡散領域FDにおける電荷を加算することにより、理想的な信号加算を行うことが可能となる。特に、行方向において加算する画素数が多い場合には、本実施形態に効果は顕著となる。本実施形態によれば、水平方向において理想的な信号加算を行うことができ、水平方向の加算画素数を増やすことが可能となる。
通常撮像時、すなわち信号加算を行わない全画素読み出しモードにおいては、スイッチM50、M60はオフとなる。また、各画素10においてスイッチM10はリセット動作時以外の読み出し動作時にはオフ状態となる。具体的には、リセット時においては、リセットトランジスタM2、スイッチM10は同時にオンおよびオフする。浮遊拡散領域FDがリセットされた後、スイッチM10はオフ状態となる。転送トランジスタM1がオンおよびオフすることで、光電変換部PDから浮遊拡散領域FDに電荷が転送される。このとき、スイッチM10はオフであるため、浮遊拡散領域FDはスイッチM50、M60から電気的に遮断される。これにより、隣接する列信号線L1の信号が容量結合等によって浮遊拡散領域FDに混入してしまうのを防ぎ、混色が生じるのを回避することが可能となる。また、スイッチM50、M60の寄生容量が浮遊拡散領域FDに付随することを防ぎ、SN比を向上させることも可能となる。
[第11実施形態]
図20は本実施形態における画素部のブロック図であって、第8実施形態における画素部の変形例を表している。以下、第8実施形態と異なる構成を中心に説明する。
画素10は、光電変換部PD1、PD2、転送トランジスタM11、M12、リセットトランジスタM2、増幅トランジスタM3、選択トランジスタM4、浮遊拡散領域FDを含む。光電変換部PD1、PD2は1つの浮遊拡散領域FDを共有している。光電変換部PD1、PD2にはそれぞれ異なるカラーフィルタが設けられている。例えば、第1行、第1列の画素10において、光電変換部PD1には赤色のカラーフィルタ(R11)が設けられ、光電変換部PD2には緑色のカラーフィルタ(G12)が設けられている。転送トランジスタM11、M12を独立にオンまたはオフさせることで、光電変換部PD1、PD2の電荷を独立に読み出し可能であって、画素10は2つの画素10(R11、G12)を含む単位画素として機能し得る。複数の画素10の浮遊拡散領域FDはスイッチM50、M60を介して互いに接続されている。但し、第10実施形態と異なり、浮遊拡散領域FDとスイッチM50、M60との間には他のスイッチが設けられていない。
動き検出モード、すなわち信号を加算するブロック読み出しモードにおいては、転送トランジスタM11、M12を同時にオンとすることにより、光電変換部PD1、PD2の電荷を加算して読み出すことができる。また、第10実施形態と同様に、スイッチM50、M60のオンまたはオフを制御することにより、任意の画素数の浮遊拡散領域FDを互いに接続することができる。
通常撮像時、すなわち信号加算を行わない全画素読み出しモードにおいては、スイッチM50、M60はオフとなる。本実施形態においては、浮遊拡散領域FDとスイッチM50、M60との間にはスイッチが設けられていないが、各行において同時に読み出される各画素10の色は同一となるため、混色が生じることはない。例えば、第1行の画素10の読み出しにおいては、先ず赤色の画素R11、R13、・・・の信号が同時に読み出され、続いて、緑色の画素G12、G14、・・・の信号が同時に読み出される。すなわち、各行において同時に読み出される信号の色成分は同じである。このため、本実施形態においては、混色を防止することが可能となる。なお、第10実施形態と同様に、浮遊拡散領域FDとスイッチM50、M60との間にスイッチを設けてもよい。この場合、同色における信号の干渉を防ぐことができるとともに、浮遊拡散領域FDに付随する寄生容量を低減し、SN比を向上させることが可能となる。
[第12実施形態]
図21(a)、図21(b)は、第1~第11実施形態における撮像装置を車戴カメラに関する撮像システムに適用した例を示している。本実施形態において、撮像装置100を構成する画素10は第1の光電変換部と、第2の光電変換部とを含み得る。信号処理部104は、第1の光電変換部で生じた電荷に基づく信号と、第2の光電変換部で生じた電荷に基づく信号とを処理し、撮像装置100から被写体までの距離情報を取得するように構成されてもよい。
撮像システム2000は、撮像装置100により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部2030と、撮像システム2000により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差算出部2040を有する。また、撮像システム2000は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離計測部2050と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部2060とを有する。ここで、視差算出部2040、距離計測部2050は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部2060はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム2000は車両情報取得装置2310と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム2000は、衝突判定部2060での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU2410が接続されている。また、撮像システム2000は、衝突判定部2060での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置2420とも接続されている。例えば、衝突判定部2060の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU2410はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置2420は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトまたはステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。撮像システム2000は上述のように車両を制御する動作の制御を行う制御手段として機能する。
本実施形態では車両の周囲、例えば前方または後方を撮像システム2000で撮像する。図21(b)に、車両前方(撮像範囲2510)を撮像する場合の撮像システムを示した。撮像制御手段としての車両情報取得装置2310が、上述の第1乃至第11の実施形態に記載した動作を行うように撮像システム2000ないしは撮像装置100に指示を送る。撮像装置100の動作は、第1~第11実施形態と同じなので、ここでは説明を省略する。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上述では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。さらに、撮像システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[第13実施形態]
上述の実施形態において、動き検出処理および読み出しブロックのモードの決定処理を行う信号処理部104および制御部110は撮像装置の外部に設けられているが、信号処理部104および制御部110は撮像装置100の内部に設けられてもよい。例えば、図12に示す半導体基板(第3の基板)1Cに信号処理部104および制御部110が搭載されてもよい。撮像装置100から信号処理部104への信号経路に速度制約がある場合、信号処理部104および制御部110を撮像装置100の内部に設けることで、信号処理部104および制御部110への信号伝達経路を短くすることができる。これにより、信号処理部104は信号を高速に読み出し、高フレームレートでの撮影が可能となり、制御部110は高速の被写体の動きを高精度に検出することが可能となる。
[第14実施形態]
信号処理部104および制御部110は、図13に示す半導体基板(第2の基板)1Bに搭載されてもよい。本実施形態においても、撮像装置100から信号処理部104への信号経路に速度制約がある場合、信号処理部104および制御部110を撮像装置100の内部に設けることで、信号処理部104および制御部110への信号伝達経路を短くすることができる。これにより、高フレームレートでの撮影が可能となり、高速の被写体の動きを高精度に検出することが可能となる。
[他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態に限らず本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例、または他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。
本発明の実施形態は、記憶媒体に記録されたコンピュータ実行可能命令(例えば、1つまたは複数のプログラム)を読み出して実行する撮像システムまたは撮像装置のコンピュータによって実現され得る。また、特定用途向け集積回路(ASIC)は、一時的ではないコンピュータ可読記憶媒体として使用することができる。上述した機能を実現するためのプログラムコードを記録した記憶媒体を、撮像システムあるいは撮像装置に供給してもよい。さらに、ネットワーク、サーバを通じて、撮像システムあるいは撮像装置が、上述の機能の一部またはすべてを実行するように、プログラムをダウンロードしてもよい。
撮像システムあるいは撮像装置には、プロセッサ(たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッシングユニット(MPU))が含まれ得る。コンピュータ実行可能命令は、例えばネットワークまたは記憶媒体からコンピュータに提供することができる。記憶媒体は、例えば、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、分散コンピューティングシステムの記憶装置、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク(BD)(商標))、フラッシュメモリデバイス、メモリカードなどを含む。
BL、BL1、BL2 画素ブロック
2 画素部
3 垂直走査回路
4 ADC回路
5 信号処理回路
6 水平走査回路
7 制御回路
10 画素
100 撮像装置
110 制御部
PD1、PD2 光電変換部
M1 転送トランジスタ
M2 リセットトランジスタ
M3 増幅トランジスタ
M4 選択トランジスタ
FD 浮遊拡散領域
M5、M6、M10、M50,M60スイッチ
L1 列信号線

Claims (32)

  1. 複数行および複数列にわたって配された複数の画素を有する画素部と、
    それぞれが複数の前記画素を含む複数の画素ブロックに前記画素部を所定の分割パターンで分割し、各画素ブロックにおいて当該画素ブロックに含まれる複数の前記画素からの信号を合成して1つの信号を生成する読み出し部と、
    1つの画素ブロックから順に出力される複数の信号の間で信号値が変化したことを検知する検知部と、
    前記検知部が前記信号値の変化を検知したことに応じて、少なくとも前記1つの画素ブロックに含まれる複数の前記画素から個別に信号を出力するように、前記読み出し部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、少なくとも2つのフレームにおいて前記分割パターンが異なるように、前記読み出し部を制御する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記分割パターンにおける複数の前記画素ブロックは所定の画素数をそれぞれ含む第1の画素ブロックおよび第2の画素ブロックを有し、
    前記制御部は、前記第1の画素ブロックまたは前記第2の画素ブロックに含まれる画素数を変化させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 複数行および複数列にわたって配された複数の画素を有する画素部と、
    それぞれが複数の前記画素を含む複数の画素ブロックに前記画素部を所定の分割パターンで分割し、各画素ブロックにおいて当該画素ブロックに含まれる複数の前記画素からの信号を合成して1つの信号を生成する読み出し部と、
    1つの画素ブロックから順に出力される複数の信号の間で信号値が変化したことを検知する検知部と、
    前記検知部が前記信号値の変化を検知したことに応じて、少なくとも1つの前記画素ブロックに含まれる複数の前記画素から個別に信号を出力するように、前記読み出し部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、第1の画素ブロックと第2の画素ブロックが配置されているフレームにおいて、前記第1の画素ブロックを構成する画素数と前記第2の画素ブロックを構成する画素数が異なるように、前記読み出し部を制御する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 前記第1の画素ブロックを構成する画素数は前記第2の画素ブロックを構成する画素数よりも少なく、
    前記制御部は、前記第1の画素ブロックおよび前記第2の画素ブロックのそれぞれの数または配置をフレーム単位で変化させることを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の画素ブロックおよび前記第2の画素ブロックは隣接していることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記第2の画素ブロックは前記第1の画素ブロックよりも前記画素部の周辺側に配置されることを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
  7. 前記第2の画素ブロックは前記第1の画素ブロックよりも前記画素部の中心側に配置されることを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
  8. 前記第1の画素ブロックは複数の前記第2の画素ブロックの間に配置されることを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
  9. 前記信号値の変化が所定期間、検出されない場合、前記制御部は、前記画素ブロックに含まれる前記画素数を減少させることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記信号値の変化が所定期間、検出されない場合、前記制御部は、前記第1の画素ブロックおよび前記第2の画素ブロックのそれぞれの数または配置をフレーム単位で変化させることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記信号値の変化が検出された場合、前記読み出し部は画素単位の信号を読み出すことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記読み出し部は、
    第1の分割パターンで分割された複数の前記画素ブロックのそれぞれから前記信号を読み出す第1のモードと、
    前記第1の分割パターンと異なる第2の分割パターンで分割された複数の前記画素ブロックのそれぞれから前記信号を読み出す第2のモードとを順に実行可能であって、
    前記第1のモードおよび前記第2のモードにおいて、前記信号値の変化が検出された場合、画素単位の信号を読み出す第3のモードを実行することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記第1のモードにおいて前記信号値の変化が検出された場合、前記第3のモードに移行した後、前記第1のモードに移行し、
    前記第2のモードにおいて前記信号値の変化が検出された場合、前記第3のモードに移行した後、前記第2のモードに移行することを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記第3のモードに移行した後、前記第1のモードおよび前記第2のモードのうち、前記信号値の変化が検出される頻度が最も高いモードに移行することを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  15. 前記第1のモードにおいて、前記信号値の変化が所定期間、検出されなかった場合に、前記第2のモードに移行し、
    前記第2のモードにおいて、前記信号値の変化が所定期間、検出されなかった場合に、前記第3のモードに移行し、
    前記第1のモードおよび前記第2のモードのうち、前記信号値の変化が検出される頻度が最も高いモードの前記所定期間を他のモードの前記所定期間よりも長くすることを特徴とすることを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  16. 前記画素ブロックの前記信号は、前記画素ブロックに含まれる複数の前記画素の信号の加算値であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の撮像装置。
  17. 前記画素ブロックの前記信号は、前記画素ブロックに含まれる複数の前記画素の信号の平均値であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の撮像装置。
  18. 前記画素ブロックの前記信号は、前記画素ブロックに含まれる複数の前記画素の信号のうちの最大値であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の撮像装置。
  19. 前記画素は、入射光に基づく電荷を蓄積する光電変換部、前記電荷を浮遊拡散領域に転送する転送トランジスタ、前記浮遊拡散領域における前記電荷に基づく信号を列信号線に出力する増幅トランジスタ、前記浮遊拡散領域をリセットするリセットトランジスタを備え、
    前記画素部は、複数行の前記浮遊拡散領域を互いに導通または非導通とする第1のスイッチを備え、
    前記読み出し部は、前記第1のスイッチを導通させることにより、前記画素ブロックの複数行の前記画素の信号をビニングすることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の撮像装置。
  20. 前記画素部は、複数列の前記列信号線を互いに導通または非導通とする第2のスイッチを備え、
    前記読み出し部は、前記第2のスイッチをオンさせることにより、前記画素ブロックの複数列の前記画素の信号をビニングすることを特徴とする請求項19に記載の撮像装置。
  21. 前記画素部は、複数列の前記浮遊拡散領域を互いに導通または非導通とする第3のスイッチを備え、
    前記読み出し部は、前記第3のスイッチを導通させることにより、前記画素ブロックの複数列の前記画素の信号をビニングすることを特徴とする請求項19に記載の撮像装置。
  22. 前記画素部は、前記第1のスイッチおよび前記第3のスイッチと前記浮遊拡散領域とを導通または非導通とする第4のスイッチを備え、
    前記読み出し部は、画素単位の信号を読み出す場合には、前記第3のスイッチを非導通とすることを特徴とする請求項21に記載の撮像装置。
  23. 前記画素は、互いに異なる色のカラーフィルタが形成された複数の前記光電変換部を備え、
    前記読み出し部は、画素単位の信号を読み出す場合には、各行において同じ色の前記カラーフィルタが設けられた前記光電変換部の信号を読み出すことを特徴とする請求項21に記載の撮像装置。
  24. 複数の前記画素は複数の色のカラーフィルタを備え、
    前記読み出し部は、前記画素ブロックに含まれる複数の前記画素のうち、同じ色の前記カラーフィルタを備える複数の前記画素の信号をビニングすることを特徴とする請求項1乃至22のいずれか1項に記載の撮像装置。
  25. 複数の前記画素は複数の色のカラーフィルタを備え、
    前記読み出し部は、前記画素ブロックに含まれる複数の前記画素のうち、異なる色の前記カラーフィルタを備える複数の前記画素の信号をビニングすることを特徴とする請求項1乃至22のいずれか1項に記載の撮像装置。
  26. 前記画素部が形成された第1の基板と、
    前記第1の基板に積層されるとともに、前記読み出し部が形成された第2の基板とを備えることを特徴とする請求項1乃至25のいずれか1項に記載の撮像装置。
  27. 前記第1の基板および前記第2の基板に積層されるとともに、前記読み出し部によって読み出された前記信号を保持するメモリが形成された第3の基板をさらに備えることを特徴とする請求項26に記載の撮像装置。
  28. 前記制御部は、複数の前記画素からの信号または前記画素ブロックからの信号と前記画素ブロックを構成する画素数または前記画素ブロックの配置との関係を予め学習した学習モデルに基づいて前記画素ブロックを構成する画素数または前記画素ブロックの配置を設定することを特徴とする請求項1乃至27のいずれか1項に記載の撮像装置。
  29. 前記制御部は、複数の前記画素からの信号または前記画素ブロックからの信号を入力し、前記画素ブロックを構成する画素数または前記画素ブロックの配置を出力するニューラルネットワークにおいて、前記ニューラルネットワークのノード間の重み付けを更新することより、前記学習モデルを学習することを特徴とする請求項28に記載の撮像装置。
  30. 複数行および複数列にわたって配された複数の画素を有する画素部と、
    それぞれが複数の前記画素を含む複数の画素ブロックに前記画素部を所定の分割パターンで分割し、各画素ブロックにおいて当該画素ブロックに含まれる複数の前記画素からの信号を合成して1つの信号を生成する読み出し部と、
    1つの画素ブロックから順に出力される複数の信号の間で信号値が変化したことを検知する検知部と、
    前記検知部が前記信号値の変化を検知したことに応じて、少なくとも前記1つの画素ブロックに含まれる複数の前記画素から個別に信号を出力するように、前記読み出し部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検知部が所定の数のフレームに亘って前記信号値の変化を検知しない場合に、少なくとも前記1つの画素ブロックに含まれる複数の前記画素から個別に信号を出力するように、前記読み出し部を制御する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  31. 請求項1乃至29のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置から出力された信号を処理する信号処理部と
    を有することを特徴とする撮像システム。
  32. 前記画素は複数の光電変換部を備え、
    前記信号処理部は、複数の前記光電変換部にて生成された前記信号をそれぞれ処理し、前記撮像装置から被写体までの距離情報を取得することを特徴とする請求項31に記載の撮像システム。
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