JP7355029B2 - センサ、積層型センサよび電子機器 - Google Patents

センサ、積層型センサよび電子機器 Download PDF

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Description

本開示は、センサ、積層型センサおよび電子機器に関する。
近年、せん断力を検出可能なセンサが望まれている。特許文献1には、せん断力により2つの電極間の有効電極面積が変わることを静電的に検出する方式の触覚センサが記載されている。また、この触覚センサでは、接触対象物から入力された荷重を、圧縮力とせん断力に簡単に分解可能であることが記載されている。
特開2010-122018号公報
上述したように、近年では、せん断力を検出可能なセンサが望まれている。
本開示の目的は、せん断力を検出可能なセンサ、積層型センサおよび電子機器を提供することにある。
上述の課題を解決するために、第1の開示は、
静電容量式のセンシング部を含むセンサ電極層と、
センサ電極層の第1の面に対向して設けられた第1のリファレンス電極層と、
第1のリファレンス電極層とセンサ電極層との間に設けられ、面内方向に加えられるせん断力により弾性変形可能に構成された第1の弾性層と
を備え、
第1のリファレンス電極層および第1の弾性層の少なくとも一方は、第1の弾性層の弾性変形に応じて面内方向に変位し、センシング部の静電容量を変化させる第1のプローブ部を含み、
第1のリファレンス電極層は、第1の面に対向する凸部または凹部を有し、
第1のプローブ部は、凸部または凹部であるセンサである。
第2の開示は、
静電容量式のセンシング部を含むセンサ電極層と、
センサ電極層の第1の面に対向して設けられた第1のリファレンス電極層と、
第1のリファレンス電極層とセンサ電極層との間に設けられ、面内方向に加えられるせん断力により弾性変形可能に構成された第1の弾性層と
を備え、
第1のリファレンス電極層および第1の弾性層の少なくとも一方は、第1の弾性層の弾性変形に応じて面内方向に変位し、センシング部の静電容量を変化させる第1のプローブ部を含み、
第1の弾性層は、第1の誘電率を有する第1の部分と、第1の誘電率とは異なる第2の誘電率を有する第2の部分とを面内方向に有し、
第1のプローブ部は、第2の部分であるセンサである。
第3の開示は、
静電容量式のセンシング部を含むセンサ電極層と、
センサ電極層の第1の面に対向して設けられた第1のリファレンス電極層と、
第1のリファレンス電極層とセンサ電極層との間に設けられ、面内方向に加えられるせん断力により弾性変形可能に構成された第1の弾性層と
を備え、
第1のリファレンス電極層および第1の弾性層の少なくとも一方は、第1の弾性層の弾性変形に応じて面内方向に変位し、センシング部の静電容量を変化させる第1のプローブ部を含み、
第1のプローブ部およびセンシング部が螺旋状を有するセンサである。
の開示は、
圧力を検出する第1のセンサと、
第1のセンサ上に設けられ、せん断力を検出する第2のセンサと
を備え、
第2のセンサは、第1の開示のセンサ、第2の開示のセンサおよび第3の開示のセンサのいずれかである積層型センサである。
の開示は、第1の開示のセンサ、第2の開示のセンサおよび第3の開示のセンサのいずれかを備える電子機器である。
本開示によれば、せん断力を検出することができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果またはそれらと異質な効果であってもよい。
図1は、本開示の第1の実施形態に係る電子機器の構成を示すブロック図である。 図2は、センサの外観を示す平面図である。 図3Aは、図2のIIIA-IIIA線に沿った断面図である。図3Bは、面内方向にせん断力が加えられたときのセンサの状態を示す断面図である。 図4は、図3Aの一部を拡大して表す断面図である。 図5は、電極基材の構成を示す斜視図である。 図6Aは、センサ電極層の構成を示す平面図である。図6Bは、面内方向にせん断力が加えられたときのセンシング部と凸部の位置関係の一例を示す平面図である。 図7A、図7B、図7C、図7D、図7Eはそれぞれ、センサの製造方法を説明するための工程図である。 図8A、図8Bはそれぞれ、電極基材の変形例を示す断面図である。 図9A、図9Bはそれぞれ、電極基材の変形例を示す断面図である。 図10は、電極基材の変形例を示す平面図である。 図11Aは、センサ電極層の変形例を示す平面図である。図11Bは、面内方向にせん断力が加えられたときのセンシング部と凸部の位置関係の一例を示す平面図である。 図12は、弾性層の変形例を示す平面図である。 図13は、センサの変形例を示す断面図である。 図14Aは、センサの変形例を示す断面図である。図14Bは、面内方向にせん断力が加えられたときのセンサの状態を示す断面図である。 図15Aは、変形例に係るセンサの構成を示す平面図である。図15Bは、図15AのXVB-XVB線に沿った断面図である。 図16は、本開示の第2の実施形態に係る電子機器の構成を示すブロック図である。 図17は、積層型センサの構成を示す断面図である。 図18は、積層型センサを適用したロボットハンドの構成を示す概略図である。
本開示の実施形態について以下の順序で説明する。
1 第1の実施形態(センサおよびそれを備える電子機器の例)
2 第2の実施形態(センサおよびそれを備える電子機器の例)
<1 第1の実施形態>
[電子機器の構成]
図1は、本開示の第1の実施形態に係る電子機器10の構成を示す。電子機器10は、センサモジュール11と、電子機器10の本体であるホスト機器12とを備える。電子機器10は、筐体等の外装体を備え、この外装体の表面の面内方向に加えられるせん断力分布をセンサモジュール11により検出し、検出結果に応じて動作する。
(センサモジュール)
センサモジュール11は、センサ20と、制御部および演算部としてのコントローラIC13とを備える。センサ20は、電子機器10の外装体の表面に設けられ、外装体の表面の面内方向に加えられるせん断力分布に応じた静電容量の変化を検出し、それに応じた出力信号をコントローラIC13に出力する。コントローラIC13は、センサ20を制御し、センサ20から供給される出力信号に基づき、センサ20に加わるせん断力分布を検出し、ホスト機器12に出力する。センサ20が設けられる外装体の表面形状は、平面であってもよいし、曲面であってもよい。
[センサの構成]
図2は、センサ20の外観を示す。センサ20は、せん断力分布を検出可能な静電容量式のせん断力センサであり、フィルム状を有している。なお、本開示においては、フィルムには、シートも含まれるものと定義する。センサ20は、フィルム状を有しているため、平面のみならず、曲面にも適用可能である。
センサ20の周縁の一部からフィルム状の接続部20Aが延設されている。接続部20Aの先端には、ホスト機器12の回路基板(図示せず)と接続するための複数の接続端子20Bが設けられている。回路基板には、コントローラIC13が設けられている。なお、コントローラIC13が接続部20A上に設けられていてもよい。
図3Aは、図2のIIIA-IIIA線に沿ったセンサの断面を示す。図4は、図3Aの一部を拡大して表す。センサ20は、複数の静電容量式のセンシング部20SEを含むセンサ電極層21と、電極基材22、23と、弾性層24と、ギャップ層25と、接着層26A、26B、27A、27Bとを備える。センサ20の電極基材23側の面は、電子機器10が有する筐体等の外装体に接着層(図示せず)を介して貼り合わされる。なお、図3A中に示した曲線Lは、電気力線を表している。
センサ電極層21と電極基材22とは、センサ電極層21と電極基材22との主面同士が対向するように配置されている。弾性層24は、センサ電極層21と電極基材22との主面間に設けられている。センサ電極層21と弾性層24とは接着層26Aにより貼り合わされ、電極基材22と弾性層24とは接着層26Bにより貼り合わされている。なお、接着層26A、26Bは必用に応じて備えられるものであり、例えば弾性層24が接着性を有している場合にはなくてもよい。
センサ電極層21と電極基材23とは、センサ電極層21と電極基材23との主面同士が対向するように配置されている。ギャップ層25は、センサ電極層21と電極基材23との主面間に設けられている。センサ電極層21とギャップ層25とは接着層27Aにより貼り合わされ、電極基材23とギャップ層25とは接着層27Bにより貼り合わされている。なお、接着層27A、27Bは必用に応じて備えられるものであり、例えばギャップ層25が接着性を有していている場合にはなくてもよい。
(電極基材)
図5は、電極基材22の構成を示す。電極基材22は、センサ電極層21の第1の面に対向する面に円柱状を有する複数の凸部22Cを有している。凸部22Cは、せん断力による弾性層24の弾性変形に応じて面内方向に変位し、センシング部20SEの静電容量を変化させるプローブ部の一例である。4つのセンシング部20SEが、凸部22Cの周辺部に対向する部分に設けられている。凸部22Cは、センサエレメント20EMの中央に対向する位置に設けられている。
電極基材22は、伸縮性を有する電極フィルム(すなわちストレッチャブル電極フィルム)である。電極基材22が伸縮性を有し、かつ、複数のセンサエレメント20EMがセンサ20の面内に分布していることで、せん断力分布を検出することが可能となる。なお、電極基材22がリジッドであると、センサ20の面内の一部にせん断力がかかった場合に、面内全体の凸部22Cが面内方向に変位してしまうため、せん断力分布を検出することが困難となる。
電極基材22は、伸縮性を有する基材22Aと、基材22Aの一方の主面に設けられリファレンス電極層(以下「REF電極層」という。)22Bとを備える。電極基材22は、REF電極層22Bがセンサ電極層21の第1の面に対向するようにして、センサ電極層21の第1の面側に配置されている。
基材22Aは、エラストマを含むフィルムである。エラストマは、例えば、シリコーン系エラストマ、アクリル系エラストマ、ウレタン系エラストマおよびスチレン系エラストマ等のうちの少なくとも1種である。なお、本開示においては、エラストマには、ゴムも含まれるものと定義する。
基材22Aは、センサ電極層21の第1の面に対向する面に複数の凸部22Dを有している。REF電極層22Bは、複数の凸部22Dに倣うようにして基材22A上に設けられている。凸部22Cは、凸部22Dと、凸部22Dを覆うREF電極層22Bとにより構成されている。
電極基材23は、可撓性を有する電極フィルムである。電極基材23が、伸縮性を有する電極フィルム(すなわちストレッチャブル電極フィルム)であってもよい。電極基材23は、可撓性を有する基材23Aと、基材23Aの一方の主面に設けられ、可撓性を有するREF電極層23Bとを備える。電極基材23は、REF電極層23Bがセンサ電極層21の第2の面に対向するようにして、センサ電極層21の第2の面側に配置されている。
基材23Aは、高分子樹脂を含むフィルムである。高分子樹脂としては、上述の基材21Aと同様の高分子樹脂を例示することができる。高分子樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリイミド(PI)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエステル、ポリアミド(PA)、アラミド、ポリエチレン(PE)、ポリアクリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリプロピレン(PP)、ジアセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、環状オレフィンポリマー(COP)またはノルボルネン系熱可塑性樹脂等が挙げられるが、これらの高分子樹脂に限定されるものではない。基材23Aは、伸縮性を有していてもよい。この場合、基材23Aとしては、例えば、エラストマを含むフィルムが用いられる。
REF電極層22B、23Bは、いわゆる接地電極であり、グランド電位となっている。REF電極層22B、23Bの形状としては、例えば、薄膜状、箔状またはメッシュ状等が挙げられるが、これらの形状に限定されるものではない。REF電極層22Bは、伸縮性を有していてもよい。また、REF電極層22Bも、伸縮性を有していてもよい。
REF電極層22B、23Bは、電気的導電性を有するものであればよく、例えば、無機系導電材料を含む無機導電層、有機系導電材料を含む有機導電層、または無機系導電材料および有機系導電材料の両方を含む有機-無機導電層等である。無機系導電材料および有機系導電材料は、粒子であってもよい。REF電極層22B、23Bは、導電布であってもよい。
無機系導電材料としては、例えば、金属または金属酸化物等が挙げられる。ここで、金属には、半金属が含まれるものと定義する。金属としては、例えば、アルミニウム、銅、銀、金、白金、パラジウム、ニッケル、錫、コバルト、ロジウム、イリジウム、鉄、ルテニウム、オスミウム、マンガン、モリブデン、タングステン、ニオブ、タンテル、チタン、ビスマス、アンチモン、鉛等の金属、またはこれらの金属を2種以上含む合金等が挙げられるが、これらの金属に限定されるものではない。合金の具体例としては、ステンレス鋼が挙げられるが、これに限定されるものではない。金属酸化物としては、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化亜鉛、酸化インジウム、アンチモン添加酸化錫、フッ素添加酸化錫、アルミニウム添加酸化亜鉛、ガリウム添加酸化亜鉛、シリコン添加酸化亜鉛、酸化亜鉛-酸化錫系、酸化インジウム-酸化錫系、または酸化亜鉛-酸化インジウム-酸化マグネシウム系等が挙げられるが、これらの金属酸化物に限定されるものではない。
有機系導電材料としては、例えば、炭素材料、または導電性ポリマー等が挙げられる。炭素材料としては、例えば、カーボンブラック、炭素繊維、フラーレン、グラフェン、カーボンナノチューブ、カーボンマイクロコイル、またはナノホーン等が挙げられるが、これらの炭素材料に限定されるものではない。導電性ポリマーとしては、例えば、置換または無置換のポリアニリン、ポリピロール、またはポリチオフェン等を用いることができるが、これらの導電性ポリマーに限定されるものではない。
電極基材22、23がセンサ電極層21の両主面側に設けられていることで、外部ノイズ(外部電場)がセンサ20の両主面側からセンサ電極層21内に入り込むことを抑制することができる。したがって、外部ノイズによるセンサ20の検出精度の低下または誤検出を抑制することができる。
(センサ電極層)
センサ電極層21は、図4に示すように、可撓性を有するフィルム状の基材21Aと、基材21Aの一方の主面に設けられ、四角形状を有する複数のセンシング部20SEと、これらのセンシング部20SEが設けられた基材21Aの一方の主面を覆う保護層21Bとを備える。センサ電極層21は、伸縮性を有していてもよい。センサ電極層21は、複数の凸部22Cそれぞれに対向する複数の対向部を有し、4つのセンシング部20SEが、各対向部を囲むように設けられている。
複数のセンシング部20SEは、図2に示すように、マトリックス状に2次元配列されている。より具体的には、四角形状を有する複数のセンサエレメント20EMがセンサ20の面内方向に充填配列されている。センサエレメント20EMの各頂部(各角部)には、センシング部20SEの中心が位置している。センサ20は、各センサエレメント20EMにおいて、せん断力を検出可能に構成されている。
基材21Aは、高分子樹脂を含み、可撓性を有する。高分子樹脂としては、上述の基材23Aと同様の高分子樹脂を例示することができる。
図6Aは、センシング部20SEの構成を示す。センシング部20SEは、センサ20の厚み方向におけるセンシング部20SEと凸部22Cとの重なりの面積に対応した静電容量の変化を検出する。センシング部20SEは、パルス電極(第1の電極)21Cおよびセンス電極(第2の電極)21Dを備える。パルス電極21Cとセンス電極21Dは、容量結合を形成可能に構成されている。より具体的には、パルス電極21Cおよびセンス電極21Dは、櫛歯状を有し、互いの櫛歯状の部分を噛み合わせるようにして配置されている。センシング部20SEでは、パルス電極21Cとセンス電極21Dの間の漏れ電界を用いてせん断力(静電容量)が検出される。
パルス電極21Cは、線状を有する複数のサブ電極21C1を備える。センス電極(第2の電極)21Dは、線状を有する複数のサブ電極21D1を備える。複数のサブ電極21C1、21D1は、一定の間隔離して交互に設けられている。隣接するサブ電極21C1、21D1は、容量結合を形成可能に構成されている。パルス電極21C、センス電極21Dそれぞれから配線(図示せず)が引き出され、基材21Aの周縁部に引き回れされたのち、接続部20Aを通って接続端子20Bに接続されている。
保護層21Bは、センシング部20SEを保護するためのものである。保護層21Bは、例えばカバーレイフィルム等の絶縁フィルムまたは絶縁レジスト材料である。なお、センサ20が、保護層21Bを備えず、センシング部20SEが設けられた基材21Aの一方の面上に、接着層26Aが直接設けられていてもよい。
センサ電極層21と接続部20Aとは1つのフレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuits:FPC)により一体的に構成されていることが好ましい。このようにセンサ電極層21と接続部20Aとを一体的に構成することで、センサ20の部品点数を減らすことができる。また、センサ20と回路基板(図示せず)との接続の衝撃耐久性を向上することができる。
(弾性層)
弾性層24は、絶縁性を有すると共に、センサ20の面内方向に加えられたせん断力により弾性変形可能に構成されている。センサ20の面内方向における弾性層24の弾性率により、センサ20の感度を調整することができる。弾性層24が、必要に応じて支持体上に設けられていてもよい。支持体の材料としては、例えばエラストマ等を用いることができる。
センサ20の面内方向における弾性層24の弾性率は、センサ20の厚み方向における弾性層24の弾性率に比べて小さいことが好ましい。これにより、センサ20の厚み方向に圧力が加えられた場合に、弾性層24がセンサ20の厚み方向に潰れることを抑制することができる。したがって、せん断力と圧力との分離性を高めることができる。よって、センサ20のせん断力分布の検出精度を向上することができる。
弾性層24は、例えば、発泡樹脂、エラストマ、ゲル、織布、不織布およびメッシュ構造体のうちの少なくとも1種を含む。弾性層24は、弾性層24がセンサ20の厚み方向に潰れることを抑制する観点からすると、エラストマおよびゲルのうちの少なくとも1種を含むことが好ましい。発泡樹脂は、いわゆるスポンジであり、例えば、発泡ポリウレタン(ポリウレタンフォーム)、発泡ポリエチレン(ポリエチレンフォーム)、発泡ポリオレフィン(ポリオレフィンフォーム)、発泡アクリル(アクリルフォーム)およびスポンジゴム等のうちの少なくとも1種である。エラストマは、例えば、シリコーン系エラストマ、アクリル系エラストマ、ウレタン系エラストマおよびスチレン系エラストマ等のうちの少なくとも1種である。
また、弾性層24としては、ゲルと、ゲル中に埋められた、織物、不織布およびメッシュ構造の少なくとも1種とを備えるものも好ましい。このような構成を有する弾性層24では、センサ20の厚み方向に圧力が加えられた場合には、織物、不織布およびメッシュ構造の少なくとも1種により弾性層24の潰れが抑制されるのに対して、センサ20の面内方向にせん断力が加えられた場合には、弾性層24の変形が容易である。したがって、せん断力と圧力との分離性を高めることができる。
また、弾性層24としては、ゲルと、ゲル中に埋められた、柱状粒子および繊維状粒子の少なくとも1種の粒子とを備え、粒子の長軸が変形層の厚み方向を向くように粒子が垂直配向されたものも好ましい。このような構成を有する弾性層24では、センサ20の厚み方向に圧力が加えられた場合には、上記粒子により弾性層24の潰れが抑制されるのに対して、センサ20の面内方向にせん断力が加えられた場合には、上記粒子が傾くため弾性層24の変形が容易である。したがって、せん断力と圧力との分離性を高めることができる。上記粒子の配向方法としては、例えば静電植毛または磁場配向等を用いることができる。なお、上記粒子の配向方法として磁場配向を用いる場合には、上記粒子としては磁性粒子が用いられる。
(ギャップ層)
ギャップ層25は、絶縁性を有すると共に、電極基材23とセンサ電極層21との間を離間するものであり、ギャップ層25の厚みによりセンサ20の初期の静電容量が調整される。センサ20の面内方向におけるギャップ層25の弾性率は、センサ20の面内方向における弾性層24の弾性率よりも大きいことが好ましい。これにより、センサ20の面内方向にせん断力が加えられた場合に、センサ20の面内方向に弾性層24が弾性変形する前に、センサ20の面内方向にギャップ層25が弾性変形することを抑制することができる。したがって、せん断力の検出感度の低下を抑制することができる。
ギャップ層25は、接着性を有していてもよいし、接着性を有していなくてもよい。ギャップ層25が接着性を有する場合には、ギャップ層25により、電極基材23とセンサ電極層21とが貼り合わされる。接着性を有するギャップ層25は、例えば、単層の接着層、または基材の両面に接着層が設けられた積層体(例えば両面接着フィルム)により構成される。
上記の接着層に含まれる接着剤としては、例えば、アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤およびウレタン系接着剤のうちの少なくとも1種を用いることができる。なお、本開示においては、粘着(pressure sensitive adhesion)は接着(adhesion)の一種と定義する。この定義に従えば、粘着層は接着層の一種と見なされる。
(接着層)
接着層26A、26B、27A、27Bは、例えば、絶縁性を有する接着剤または両面接着フィルムにより構成される。接着剤としては、上述のギャップ層25の接着剤と同様のものを例示できる。
[センサの動作]
以下、上述の構成を有するセンサ20のせん断力分布の検出動作の一例について説明する。センサ20の面内方向にせん断力が加えられると、図3Bに示すように、センサ20の面内方向に弾性層24が弾性変形し、センサ20の面内方向における電極基材22とセンサ電極層21の相対位置がずれる。これにより、凸部22Cが、図6Bに示すように、センシング部20SE上に移動し、センシング部20SEの静電容量が変化する。コントローラIC13は、この静電容量の変化に基づき、センサ20に加えられた剪断力の方向および大きさを算出し、ホスト機器12に出力する。
図6Aに示すように、センサ電極層21には、凸部22Cに対向する対向部分を中心として4方向にセンシング部20SEが配置されている。したがって、コントローラIC13が、これらの4方向に配置されたそれぞれのセンシング部20SEの静電容量の変化を検出することで、センサ20に加えられた剪断力の方向および大きさを算出することができる。
[センサの製造方法]
図7A~図7Eを参照して、上述の構成を有するセンサ20の製造方法について説明する。まず、一方の面に複数の凸部22Dが設けられた基材22Aを作製する。次に、図7Aに示すように、基材22Aの一方の面に凸部22Dに倣うようにしてREF電極層22Bを形成する。これにより、一方の面に凸部22Cを有する電極基材22が得られる。
REF電極層22Bの形成方法としては、ドライプロセスおよびウエットプロセスのいずれの方法であってもよい。ドライプロセスとしては、例えば、スパッタリング法または蒸着法等を用いることができるが、特にこれらの方法に限定されるものではない。ウエットプロセスとしては、メッキ法または塗布法等を用いることができるが、特にこれらの方法に限定されるものではない。塗布法としては、例えば、ストレッチャブル導電性インクを基材22Aの一方の面に塗布する方法が挙げられる。
次に、図7Bに示すように、REF電極層22B上に、液状の樹脂材料を塗布し、硬化させることにより、弾性層24を形成する。なお、弾性層24の形成方法はこれに限定されるものではなく、電極基材22の一方の面の凹凸を反転した凹凸を弾性層24の一方の面に予め形成しており、電極基材22と弾性層24の凹凸同士を嵌め合わせるようにして、電極基材22と弾性層24とを貼り合わせるようにしてもよい。
次に、基材21Aの一方の面上に金属層を形成したのち、フォトリソグラフィーおよびエッチングにより金属層をパターニングする。これにより、図7Cに示すように、基材21Aの一方の面にパルス電極21Cおよびセンス電極21Dが形成される。次に、図7Dに示すように、基材21Aの一方の面を保護層21Bにより覆う。これにより、センサ電極層21が得られる。
次に、図7Eに示すように、センサ電極層21の一方の面に、弾性層24が一方の面に形成された電極基材22を貼り合わせる。次に、センサ電極層の他方の面にギャップ層25を介して、予め作製しておいた電極基材23を貼り合わせる。これにより、図3Aに示すセンサ20が得られる。
[効果]
第1の実施形態に係るセンサ20は、複数の静電容量式のセンシング部20SEを含むセンサ電極層21と、センサ電極層21の第1の面に対向して設けられた電極基材22と、電極基材22とセンサ電極層21との間に設けられ、センサ20の面内方向に加わるせん断力により弾性変形可能に構成された弾性層24と、センサ電極層21の第2の面に対向して設けられた電極基材23と、電極基材23とセンサ電極層21との間に設けられたギャップ層25とを備える。また、電極基材22は、センサ電極層21の第1の面に対向する複数の凸部22Cを有し、センサ電極層21には、凸部22Cに対向する対向部分を中心として4方向にセンシング部20SEが配置されている。上記構成を有するセンサ20では、センサ20の面内方向にせん断力が加えられると、弾性層24が弾性変形し、センサ20の面内方向における電極基材22とセンサ電極層21の相対位置がずれる。これにより、凸部22Cは、センサ20の面内方向に変位し、センシング部20SEの静電容量を変化させる。コントローラIC13は、この静電容量の変化に基づき、せん断力分布(具体的には、各センサエレメント20EMにおける剪断力の方向および大きさ)を算出することができる。
[変形例]
(電極基材の変形例)
基材22Aは無くてもよい。すなわち、センサ20が、電極基材22に代えてREF電極層22Bを備えるようにしてもよい。この場合、REF電極層22Bは、一方の面に複数の凸部22Cを備える。このような構成を有するREF電極層22Bとしては、例えば、伸縮性を有する導電性フィルムと、導電性フィルムの一方の面に貼り付けられた複数の導電ディスクとを備えるものが挙げられる。伸縮性を有する導電フィルムとしては、例えば、導電糸で編んだ編み物、または導電微粒子を含むエラストマフィルム等を用いることができる。導電ディスクは、例えば、導電性微粒子および樹脂材料を含む。樹脂材料としては、エラストマを用いてもよい。複数の導電ディスクは、例えば、導電性接着材により導電フィルムの一方の面に貼り合わされる。
同様に、基材23Aも無くてもよい。すなわち、センサ20が、電極基材23に代えてREF電極層23Bを備えるようにしてもよい。この場合、REF電極層23Bは、電子機器10が有する筐体等の外装体であってもよい。
第1の実施形態では、凸部22Cが円柱状を有する場合について説明したが、凸部22Cの形状は、センサ電極層21の第1の面に向けて突出した形状であればよく、特に限定されるものではない。例えば、凸部22Cは、図8Aに示すように、円錐台状等の錐台状であってもよい。また、図8Bに示すように、電極基材22の一方の面が、センシング部20SEに対向する部分で凹状となると共に、センシング部20SEの周辺部に対向する部分で凸状となる波面であってもよい。また、図9Aに示すように、電極基材22の一方の面を凹状にへこませ、他方の面を凸状に盛り上げられることにより、凸部22Cが構成されていてもよい。
第1の実施形態では、電極基材22が、センサ電極層21の第1の面に対向する面に複数の凸部22Cを備える場合について説明したが、複数の凸部22Cに代えて、図9Bに示すように、複数の凹部22Eを備えるようにしてもよい。
第1の実施形態では、基材22Aの一方の全体にREF電極層22Bが設けられた構成について説明したが、REF電極層22Bが、図10に示すように、ミアンダ状等の所定のパターン形状を有していてもよい。
第1の実施形態では、電極基材22が伸縮性を有する場合について説明したが、電極基材22が伸縮性を有していなくてもよい。この場合、センサ20はせん断力を検出することは可能であるが、面内の一部にせん断力がかかった場合に面内全体の凸部22Cが変位してしまうため、せん断力分布を検出することは困難となる。
(センサ電極層の変形例)
第1の実施形態では、センシング部20SEが、四角形状を有する場合について説明したが、図11Aに示すように、円弧状を有していてもよい。この場合、円弧状を有する複数のセンシング部20SEは、凸部22Cに対向する部分を中心とした円上に配置される。
上述の構成を有するセンサ20でも、プローブ部としての凸部22Cが、図11Bに示すように、面内方向に移動することで、センシング部20SEの静電容量が変化する。また、センシング部20SEは、四角形状および円弧状に限定されるものではなく、円形状、楕円形状または四角形状以外の多角形状等であってもよい。
第1の実施形態では、センサ電極層21が、センシング部20SEに対向する対向部を有し、この対向部の周囲に4つのセンシング部20SEが設けられた場合について説明したが、対向部の周囲に1つ、2つ、3つ、または5つ以上のセンシング部20SEが設けられていてもよい。例えば、2つのセンシング部20SEが対向部を挟むように配置されていることで、直線方向のせん断力を検出することができる。
(弾性層の変形例)
第1の実施形態では、プローブ部が、電極基材22に設けられた凸部22Cである場合について説明したが、プローブ部が、以下のように弾性層24に設けられていてもよい。すなわち、弾性層24が、図12に示すように、第1の誘電率を有する第1の部分24Aと、第1の誘電率とは異なる第2の誘電率を有する第2の部分24Bとを面内方向に有し、第1の部分24Aは、センシング部20SEに対向して設けられていてもよい。この場合、第2の部分24Bが、プローブ部となる。第1の部分24Aおよび第2の部分24Bの一方が、中空であってもよい。第1の誘電率が第2の誘電率に比べて高くしてもよいし、第1の誘電率が第2の誘電率に比べて低くてもよい。
なお、センサ20が、電極基材22と弾性層24との両方にプローブ部を備えるようにしてもよい。すなわち、センサ20が、複数の凸部22Cを一方の面に有する電極基材22と、第1の部分24Aおよび第2の部分24Bを有する弾性層24との両方を備えるようにしてもよい。この場合、凸部22Cに対向する第2の部分24Bの誘電率は、隣接する凸部22C間の凹部に対向する第1の部分24Aの誘電率に比して高いことが好ましい。センサ20にせん断力が加えられたときのセンシング部20SEの静電容量の変化を大きくすることができるので、センサ20の感度を向上することができるからである。また、センサ20が、ギャップ層25に代えて、第1の部分24Aおよび第2の部分24Bを有する弾性層24を備えるようにしてもよい。
(センサの変形例)
図13に示すように、センサ20が、電極基材23側となる裏面に弾性層28をさらに備えるようにしてもよい。センサ20の厚み方向における弾性層28の弾性率は、センサ20の厚み方向における弾性層24の弾性率に比べて小さい。これにより、センサ20の厚み方向に圧力が加えられた場合に、弾性層24が潰れる前に弾性層28が潰れるため、弾性層24の潰れが抑制される。したがって、せん断力と圧力との分離性を高めることができる。よって、センサ20のせん断力分布の検出精度を向上することができる。弾性層28は、例えば、発泡樹脂、エラストマ、織布および不織布のうちの少なくとも1種を含む。発泡樹脂およびエラストマとしては、弾性層24と同様のものを例示することができる。
ギャップ層25がセンサ20の厚み方向に加わる圧力により弾性変形可能に構成された弾性層である場合には、センサ20の厚み方向における弾性層28の弾性率は、センサ20の厚み方向における弾性層24およびギャップ層25の弾性率に比べて小さいことが好ましい。これにより、センサ20の厚み方向に圧力が加えられた場合に、弾性層24およびギャップ層25が潰れる前に弾性層28が潰れるため、弾性層24およびギャップ層25の潰れが抑制される。したがって、せん断力と圧力との分離性を高めることができる。よって、センサ20のせん断力分布の検出精度を向上することができる。
センサ20の面内方向における弾性層28の弾性率は、センサ20の面内方向における弾性層24の弾性率に比べて大きいことが好ましい。これにより、センサ20の面内方向にせん断力が加えられた場合に、センサ20の面内方向に弾性層24が弾性変形する前に、センサ20の面内方向に弾性層28が弾性変形することを抑制することができる。したがって、せん断力の検出感度の低下を抑制することができる。
図14Aに示すように、電極基材23がセンサ電極層21の第1の面に対向する複数の凸部23Cを有するようにしてもよい。この場合、複数の凸部23Cはそれぞれ、複数の凸部22Cと対向する位置に設けられる。また、ギャップ層25としては、第1の実施形態における弾性層24と同様のものが用いられる。さらに、センサ電極層21は、伸縮性を有している。
上述の構成を有するセンサ20では、センサ20の面内方向にせん断力が加えられると、図14Bに示すように、センサ20の面内方向に弾性層24およびギャップ層25が弾性変形する。これにより、センサ20の面内方向における電極基材22とセンサ電極層21の相対位置がずれると共に、センサ20の面内方向における電極基材23とセンサ電極層21の相対位置がずれる。したがって、凸部22Cがセンシング部20SE上に移動すると共に、凸部23Cがセンシング部20SE下に移動する。この移動により、センシング部20SEの静電容量が変化する。コントローラIC13は、この静電容量の変化に基づき、センサ20に加えられた剪断力の方向および大きさを算出し、ホスト機器12に出力する。
上述の構成を有するセンサ20では、センシング部20SEの静電容量の変化が大きくなるため、センサ20の感度を向上することができる。なお、電極基材23が複数の凸部23Cを有する代わりに、ギャップ層25として第1の実施形態の変形例における弾性層24が備えられてもよいし、電極基材23が複数の凸部23Cを有すると共に、ギャップ層25として第1の実施形態の変形例における弾性層24が備えられてもよい。また、電極基材23が、複数の凸部23Cに代えて複数の凹部を有するようにしてもよい。
第1の実施形態では、センサ20が、ギャップ層25および電極基材23を備える場合について説明したが、ギャップ層25および電極基材23は必要に応じて備えられるものであってなくてもよい。但し、センサ20がギャップ層25および電極基材23を備えない場合には、センサ20が設けられる筐体等の外装体が、ギャップ層25および電極基材23を備えることが好ましい。電極基材23は、電子機器10が有する筐体等の外装体であってもよい。
第1の実施形態では、センサ20が複数のセンサエレメント20EMを有する場合について説明したが、センサ20が1つのセンサエレメント20EMを有するようにしてもよい。
図15Aは、変形例に係るセンサ30の構成を示す。図15Bは、図15AのXVB-XVB線に沿った断面を示す。センサ30は、螺旋状を有するセンシング部30SEを有するセンサ電極層31と、螺旋状を有する凸部32Cを有する電極基材32とを備える点において、第1の実施形態に係るセンサ20と異なっている。螺旋状の凸部32Cは、螺旋状のセンシング部30SEの隙間の部分に対向して設けられていてもよいし、螺旋状のセンシング部30SEに対向するように設けられていてもよい。なお、センサ30において、第1の実施形態に係るセンサ20と同様の箇所には同一の符号を付して説明を省略する。上述の構成を有するセンサ30では、方向によらずせん断力を検出することができる。
(電子機器の例)
本開示は、筐体等の外装体を有する種々の電子機器に適用可能である。例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等の携帯電話、テレビ、リモートコントローラ、カメラ、ゲーム機器、ナビゲーションシステム、電子書籍、電子辞書、携帯音楽プレイヤー、キーボード、スマートウオッチやヘッドマウンドディスプレイ等のウェアラブル端末、ラジオ、ステレオ、医療機器またはロボット等に適用可能である。
(電子機器以外の例)
本開示は電子機器に限定されるものではなく、電子機器以外の様々なものにも適用可能である。例えば、電動工具、冷蔵庫、エアコン、温水器、電子レンジ、食器洗浄器、洗濯機、乾燥機、照明機器または玩具等の電気機器に適用可能である。更に、住宅をはじめとする建築物、建築部材、乗り物、テーブルや机等の家具、製造装置または分析機器等にも適用可能である。建築部材としては、例えば、敷石、壁材、フロアータイルまたは床板等が挙げられる。乗り物としては、例えば、車両(例えば自動車、オートバイ等)、船舶、潜水艦、鉄道車両、航空機、宇宙船、エレベータまたは遊具等が挙げられる。
<2 第2の実施形態>
図16は、本開示の第2の実施形態に係る電子機器110の構成を示す。電子機器110は、センサモジュール111と、電子機器110の本体であるホスト機器112とを備える。電子機器110は、筐体等の外装体を備え、この外装体の表面の面内方向に加えられるせん断力分布およびこの外装体の表面に対して垂直方向に加えられる圧力分布をセンサモジュール11により検出し、検出結果に応じて動作する。
(センサモジュール)
センサモジュール111は、積層型センサ113と、第1の制御部としての第1のコントローラIC114と、第2の制御部としての第2のコントローラIC115とを備える。積層型センサ113は、せん断力分布と圧力分布との両方を検出可能なものであり、圧力分布を検出する第1のセンサ120と、せん断力分布を検出する第2のセンサ130とを備え、電子機器10の外装体の表面に設けられる。
第1のセンサ120は、外装体の表面に対して垂直方向に加えられる圧力分布に応じた静電容量の変化を検出し、それに応じた出力信号を第1のコントローラIC114に出力する。第1のコントローラIC114は、第1のセンサ120を制御し、第1のセンサ120から供給される出力信号に基づき、第1のセンサ120に加わる圧力分布を検出し、ホスト機器112に出力する。
第2のセンサ130は、外装体の表面の面内方向に加えられるせん断力分布に応じた静電容量の変化を検出し、それに応じた出力信号を第2のコントローラIC115に出力する。第2のコントローラIC115は、第2のセンサ130を制御し、第2のセンサ130から供給される出力信号に基づき、第2のセンサ130に加わるせん断力分布を検出し、ホスト機器112に出力する。
(積層型センサ)
図17は、本開示の第2の実施形態に係る積層型センサ113の構成を示す。積層型センサ113は、上述したように、第1のセンサ120と第2のセンサ130とを備え、第2のセンサ130は、第1のセンサ120上に設けられている。積層型センサ113の第1のセンサ120側の面は、接着層(図示せず)を介して電子機器110の外装体に貼り合わされる。第2のセンサ130は、第1の実施形態に係るセンサ20と同様であるので、ここでは第1のセンサ120の構成についてのみ説明する。
第1のセンサ120は、静電容量式のセンサ電極層121と、電極基材122と、弾性層123と、ギャップ層124とを備える。センサ電極層121と電極基材23とは、センサ電極層121と電極基材23との主面同士が対向するように配置されている。弾性層123は、センサ電極層121と電極基材23との主面間に設けられている。センサ電極層121と電極基材122とは、センサ電極層121と電極基材122との主面同士が対向するように配置されている。ギャップ層124は、センサ電極層121と電極基材122との主面間に設けられている。
センサ電極層121、電極基材122、ギャップ層124はそれぞれ、第2のセンサ130におけるセンサ電極層21、電極基材23、ギャップ層25と同様である。積層型センサ113の厚み方向における弾性層123の弾性率は、積層型センサ113の厚み方向における弾性層24の弾性率に比べて小さい。これにより、積層型センサ113の厚み方向に圧力が加えられた場合に、弾性層24が潰れる前に弾性層123が潰れるため、弾性層24の潰れが抑制される。したがって、せん断力と圧力との分離性を高めることができる。よって、積層型センサ113のせん断力分布の検出精度を向上することができる。弾性層28は、例えば、発泡樹脂、エラストマ、織布および不織布のうちの少なくとも1種を含む。発泡樹脂およびエラストマとしては、弾性層24と同様のものを例示することができる。
ギャップ層25が積層型センサ113の厚み方向に加わる圧力により弾性変形可能に構成された弾性層である場合には、積層型センサ113の厚み方向における弾性層123の弾性率は、積層型センサ113の厚み方向における弾性層24およびギャップ層25の弾性率に比べて小さいことが好ましい。これにより、積層型センサ113の厚み方向に圧力が加えられた場合に、弾性層24およびギャップ層25が潰れる前に弾性層123が潰れるため、弾性層24およびギャップ層25の潰れが抑制される。したがって、せん断力と圧力との分離性を高めることができる。よって、積層型センサ113の圧力分布およびせん断力分布の検出精度を向上することができる。
積層型センサ113の面内方向における弾性層123の弾性率は、センサ20の面内方向における弾性層24の弾性率に比べて大きいことが好ましい。これにより、積層型センサ113の面内方向にせん断力が加えられた場合に、積層型センサ113の面内方向に弾性層24が弾性変形する前に、積層型センサ113の面内方向に弾性層123が弾性変形することを抑制することができる。したがって、せん断力の検出感度の低下を抑制することができる。
[効果]
第2の実施形態に係る積層型センサ113は、第1のセンサ120と、第1のセンサ120上に設けられ第2のセンサ130とを備えるので、せん断力分布と圧力分布との両方を検出することができる。
積層型センサ113は、圧力分布およびせん断力分布の両方を検出することができるため、例えばロボットハンドの指先等に使用して、物体を把持しながら動かすような作業をロボットハンドに実行させることができるようになる。
積層型センサ113はせん断分布を検出できるため、積層型センサ113をロボットハンドに適用した場合には、せん断力分布の検出結果をフィードバックしながら、複雑な作業をロボットハンドに行わせることができる。
積層型センサ113は、自然な動作で入力できるユーザインターフェイスデバイスとしても使用することが可能である。例えば、決められたボタンでなくても好きな部位で人間の自然な動きを検出して電子機器等をコントロールすることができる。
[変形例]
第2の実施形態では、第1のセンサ120、第2のセンサ130それぞれに対して、第1のコントローラIC114、第2のコントローラIC115がそれぞれ設けられている場合について説明したが、第1のセンサ120および第2のセンサ130に対して1つのコントローラが設けられ、この1つのコントローラICにより第1のセンサ120および第2のセンサ130が制御されるようにしてもよい。この場合、コントローラICが、第1のセンサ120の出力値を用いて、第2のセンサ130の出力値を補正するようにしてもよい。
第2の実施形態では、第1のセンサ120が、第2のセンサ130と同様の相互容量方式のセンサである場合について説明したが、第1のセンサ120は相互容量方式以外の圧力センサであってもよい。但し、システムを簡略化する観点からすると、第2の実施形態のように、第1のセンサ120および第2のセンサ130の両方が互容量方式のセンサであることが好ましい。
第2の実施形態では、せん断力センサである第2のセンサ130を、圧力センサである第1のセンサ120と組み合わせる例について説明したが、第2のセンサ130と、温度センサまたは加速度センサ等とを組み合わせて、人工皮膚を形成してもよい。また、積層型センサ113と、温度センサまたは加速度センサ等とを組み合わせて、人工皮膚を形成してもよい。
積層型センサ113をロボットハンドに適用してもよい。図18は、積層型センサ113を適用したロボットハンド140の構成を示す。ロボットハンド140を構成する掌には、センサ113-1および113-2が設けられており、ロボットハンド140を構成する親指の指掌面における第1関節より上にはセンサ113-3、第1関節と第2関節の間にはセンサ113-4が、それぞれ設けられており、人指し指の指掌面における第1関節より上にはセンサ113-5、第1関節と第2関節の間にはセンサ113-6、第2関節と第3関節の間にはセンサ113-7が、それぞれ設けられている。
さらに、中指の指掌面における第1関節より上にはセンサ113-8、第1関節と第2関節の間にはセンサ113-9、第2関節と第3関節の間にはセンサ113-10が、それぞれ設けられており、薬指の指掌面における第1関節より上にはセンサ113-11、第1関節と第2関節の間にはセンサ113-12、第2関節と第3関節の間にはセンサ113-13が、それぞれ設けられており、小指の指掌面における第1関節より上にはセンサ113-14、第1関節と第2関節の間にはセンサ113-15、第2関節と第3関節の間にはセンサ113-16が、それぞれ設けられている。センサ113-1~113-16としては、第2の実施形態に係るセンサ113が用いられる。
以上、本開示の第1、第2の実施形態およびその変形例について具体的に説明したが、本開示は、上述の第1、第2の実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本開示の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
上述の第1、第2の実施形態およびその変形例において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値等はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値等を用いてもよい。
上述の第1、第2の実施形態および変形例の構成、方法、工程、形状、材料および数値等は、本開示の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
また、本開示は以下の構成を採用することもできる。
(1)
静電容量式のセンシング部を含むセンサ電極層と、
前記センサ電極層の第1の面に対向して設けられた第1のリファレンス電極層と、
前記第1のリファレンス電極層と前記センサ電極層との間に設けられ、面内方向に加えられるせん断力により弾性変形可能に構成された第1の弾性層と
を備え、
前記第1のリファレンス電極層および前記第1の弾性層の少なくとも一方は、前記第1の弾性層の弾性変形に応じて面内方向に変位し、前記センシング部の静電容量を変化させる第1のプローブ部を含むセンサ。
(2)
前記第1のリファレンス電極層は、前記第1の面に対向する凸部または凹部を有し、
前記第1のプローブ部は、前記凸部または前記凹部である(1)に記載のセンサ。
(3)
前記センシング部は、前記凸部または前記凹部の周辺部に対向する部分に設けられている(2)に記載のセンサ。
(4)
前記第1の弾性層は、第1の誘電率を有する第1の部分と、前記第1の誘電率とは異なる第2の誘電率を有する第2の部分とを面内方向に有し、
前記第1のプローブ部は、前記第2の部分である(1)から(3)のいずれかに記載のセンサ。
(5)
前記第1の部分は、前記センシング部に対向する(4)に記載のセンサ。
(6)
前記第1のプローブ部および前記センシング部が螺旋状を有する(1)から(5)のいずれかに記載のセンサ。
(7)
前記センサ電極層が、前記センシング部を複数含み、
複数の前記センシング部が、前記第1のプローブ部に対向する、前記センサ電極層の対向部を囲むように設けられている(1)から(5)のいずれかに記載のセンサ。
(8)
前記センサ電極層が、前記センシング部を複数含み、
前記第1のリファレンス電極層および前記第1の弾性層の少なくとも一方は、前記第1のプローブ部を複数含み、
複数の前記センシング部が、複数の前記第1のプローブ部それぞれに対向する、前記センサ電極層の各対向部を囲むように設けられている(1)から(5)のいずれかに記載のセンサ。
(9)
複数の前記センシング部の静電容量の変化に基づき、面内方向に加えられたせん断力の方向および大きさを算出する演算部をさらに備える(7)または(8)のいずれかに記載のセンサ。
(10)
前記第1のリファレンス電極層が、伸縮性を有する(1)から(9)のいずれかに記載のセンサ。
(11)
面内方向における前記第1の弾性層の弾性率は、厚み方向における前記第1の弾性層の弾性率に比べて小さい(1)から(10)のいずれかに記載のセンサ。
(12)
前記センサ電極層の第2の面に対向して設けられた第2のリファレンス電極層と、
前記第2のリファレンス電極層と前記センサ電極層との間に設けられたギャップ層と
をさらに備える(1)から(11)のいずれかに記載のセンサ。
(13)
前記ギャップ層は、面内方向に加えられるせん断力により弾性変形可能に構成された弾性層であり、
前記第2のリファレンス電極層および前記ギャップ層の少なくとも一方は、前記ギャップ層の弾性変形に応じて面内方向に変位し、前記センシング部の静電容量を変化させる第2のプローブ部を含む(12)に記載のセンサ。
(14)
前記センサ電極層は、伸縮性を有する(13)に記載のセンサ。
(15)
前記第2のリファレンス電極層の両面のうち、前記センサ電極層側とは逆側の面に設けられた第2の弾性層をさらに備え、
厚み方向における前記第2の弾性層の弾性率は、厚み方向における前記第1の弾性層の弾性率に比べて小さい(12)から(14)のいずれかに記載のセンサ。
(16)
圧力を検出する第1のセンサと、
前記第1のセンサ上に設けられ、せん断力を検出する第2のセンサと
を備え、
前記第2のセンサは、(1)から(15)のいずれかに記載の前記センサである積層型センサ。
(17)
前記第1のセンサは、第3の弾性層を備え、
厚み方向における前記第3の弾性層の弾性率は、厚み方向における前記第1の弾性層の弾性率に比べて小さい(16)に記載の積層型センサ。
(18)
(1)から(17)のいずれかに記載の前記センサを備える電子機器。
10、110 電子機器
11、111 センサモジュール
12 ホスト機器
13 コントローラIC(演算部)
20 センサ
20A 接続部
20B 接続端子
20EM センサエレメント
20SE センシング部
21、121 センサ電極層
21A、22A、23A 基材
21B 保護層
21C パルス電極(第1の電極)
21D センス電極(第2の電極)
21C1、21D1 サブ電極を
22、23、122 電極基材
22B リファレンス電極層(第1のリファレンス電極)
23B リファレンス電極層(第2のリファレンス電極)
22C、22D 凸部
22E 凹部
24 弾性層(第1の弾性層)
25、124 ギャップ層
26A、26B、27A、27B 接着層
28 弾性層(第2の弾性層)
113 積層型センサ
114 第1のコントローラIC
115 第2のコントローラIC
120 第1のセンサ
123 弾性層(第3の弾性層)
130 第2のセンサ
140 ロボットハンド
L 電気力線

Claims (17)

  1. 静電容量式のセンシング部を含むセンサ電極層と、
    前記センサ電極層の第1の面に対向して設けられた第1のリファレンス電極層と、
    前記第1のリファレンス電極層と前記センサ電極層との間に設けられ、面内方向に加えられるせん断力により弾性変形可能に構成された第1の弾性層と
    を備え、
    前記第1のリファレンス電極層および前記第1の弾性層の少なくとも一方は、前記第1の弾性層の弾性変形に応じて面内方向に変位し、前記センシング部の静電容量を変化させる第1のプローブ部を含み、
    前記第1のリファレンス電極層は、前記第1の面に対向する凸部または凹部を有し、
    前記第1のプローブ部は、前記凸部または前記凹部であるセンサ。
  2. 静電容量式のセンシング部を含むセンサ電極層と、
    前記センサ電極層の第1の面に対向して設けられた第1のリファレンス電極層と、
    前記第1のリファレンス電極層と前記センサ電極層との間に設けられ、面内方向に加えられるせん断力により弾性変形可能に構成された第1の弾性層と
    を備え、
    前記第1のリファレンス電極層および前記第1の弾性層の少なくとも一方は、前記第1の弾性層の弾性変形に応じて面内方向に変位し、前記センシング部の静電容量を変化させる第1のプローブ部を含み、
    前記第1の弾性層は、第1の誘電率を有する第1の部分と、前記第1の誘電率とは異なる第2の誘電率を有する第2の部分とを面内方向に有し、
    前記第1のプローブ部は、前記第2の部分であるセンサ。
  3. 静電容量式のセンシング部を含むセンサ電極層と、
    前記センサ電極層の第1の面に対向して設けられた第1のリファレンス電極層と、
    前記第1のリファレンス電極層と前記センサ電極層との間に設けられ、面内方向に加えられるせん断力により弾性変形可能に構成された第1の弾性層と
    を備え、
    前記第1のリファレンス電極層および前記第1の弾性層の少なくとも一方は、前記第1の弾性層の弾性変形に応じて面内方向に変位し、前記センシング部の静電容量を変化させる第1のプローブ部を含み、
    前記第1のプローブ部および前記センシング部が螺旋状を有するセンサ。
  4. 前記センシング部は、前記凸部または前記凹部の周辺部に対向する部分に設けられている請求項に記載のセンサ。
  5. 前記第1の部分は、前記センシング部に対向する請求項に記載のセンサ。
  6. 前記センサ電極層が、前記センシング部を複数含み、
    複数の前記センシング部が、前記第1のプローブ部に対向する、前記センサ電極層の対向部を囲むように設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサ。
  7. 前記センサ電極層が、前記センシング部を複数含み、
    前記第1のリファレンス電極層および前記第1の弾性層の少なくとも一方は、前記第1のプローブ部を複数含み、
    複数の前記センシング部が、複数の前記第1のプローブ部それぞれに対向する、前記センサ電極層の各対向部を囲むように設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサ。
  8. 複数の前記センシング部の静電容量の変化に基づき、面内方向に加えられたせん断力の方向および大きさを算出する演算部をさらに備える請求項に記載のセンサ。
  9. 前記第1のリファレンス電極層が、伸縮性を有する請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサ。
  10. 面内方向における前記第1の弾性層の弾性率は、厚み方向における前記第1の弾性層の弾性率に比べて小さい請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサ。
  11. 前記センサ電極層の第2の面に対向して設けられた第2のリファレンス電極層と、
    前記第2のリファレンス電極層と前記センサ電極層との間に設けられたギャップ層と
    をさらに備える請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサ。
  12. 前記ギャップ層は、面内方向に加えられるせん断力により弾性変形可能に構成された弾性層であり、
    前記第2のリファレンス電極層および前記ギャップ層の少なくとも一方は、前記ギャップ層の弾性変形に応じて面内方向に変位し、前記センシング部の静電容量を変化させる第2のプローブ部を含む請求項11に記載のセンサ。
  13. 前記センサ電極層は、伸縮性を有する請求項12に記載のセンサ。
  14. 前記第2のリファレンス電極層の両面のうち、前記センサ電極層側とは逆側の面に設けられた第2の弾性層をさらに備え、
    厚み方向における前記第2の弾性層の弾性率は、厚み方向における前記第1の弾性層の弾性率に比べて小さい請求項11に記載のセンサ。
  15. 圧力を検出する第1のセンサと、
    前記第1のセンサ上に設けられ、せん断力を検出する第2のセンサと
    を備え、
    前記第2のセンサは、請求項1から3のいずれか1項に記載の前記センサである積層型センサ。
  16. 前記第1のセンサは、第3の弾性層を備え、
    厚み方向における前記第3の弾性層の弾性率は、厚み方向における前記第1の弾性層の弾性率に比べて小さい請求項15に記載の積層型センサ。
  17. 請求項1から3のいずれか1項に記載の前記センサを備える電子機器。
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