JP7353640B2 - 音色変換装置 - Google Patents

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本発明は、音色を変換する音色変換装置に関する。
楽音信号に非線形歪みを与えて音色を変化させる従来技術として特許文献1などが知られている。非特許文献1では、楽音信号に非線形特性を与える非線形変換手段を演算器によって構成する。演算器はパラメータ設定器を具備し、このパラメータ設定器に非線形特性の波の数を規定するパラメータ、波の振幅を規定するパラメータ、波の傾むきを規定するパラメータ、波のエンベロープを規定するパラメータを設定することにより任意の非線形特性を得ることができる。
特開平5-265463号公報
しかしながら、従来技術は、非線形特性を利用しているが、入力信号の大きさに応じて出力が単調に増加する範囲での音色の変化に過ぎなかった。入力の大きさに依存させた多様な音色変化を、アナログ回路で与える技術は無かった。
本発明は、入力の大きさに依存した多様な音色変化を与えることを目的とする。
本発明の音色変換装置は、複数の差動増幅部と差動増幅部のそれぞれの出力を重み付け加算する重み付け加算部を備える。差動増幅部のそれぞれは、2つの入力ポートを有する。差動増幅部のそれぞれは、2つの入力ポートへの入力の差に対して出力が線形に変化する線形領域と、出力が飽和状態となる飽和領域と、線形領域と飽和領域の間に存在する過渡領域を有する。差動増幅部のそれぞれの一方の入力ポートには、同一の入力信号が入力される。差動増幅部のそれぞれの他方の入力ポートは、互いに異なるあらかじめ定めた電位に設定される。
本発明の音色変換装置によれば、それぞれの差動増幅部の線形領域を異なる範囲に設定しているので、入力の大きさに依存した多様な音色変化を与えることができる。
音色発生装置の機能構成例を示す図。 N=5のときの差動増幅部の設定例を示す図。 図2の設定のときの差動増幅部の出力の重み付け加算の例を示す図。 図2,3に示した設定の場合の音色変換装置の特性の例を示す図。 トランジスタを用いた差動増幅部の構成例を示す図。 N=3のときの差動増幅部の設定例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
Nは2以上の整数、nは1以上N以下の整数とする。図1に音色発生装置の機能構成例を示す。音色変換装置100は、バッファ110、複数の差動増幅部120-1,…,N、重み付け加算部130を備える。バッファ110は、入力インピーダンスを大きくするために配置されており、入力信号vinと同じ電位の信号vinを出力すればよい。入力インピーダンスを大きくする必要がなければ、省略してもよい。また、入力信号vinの電位の範囲と差動増幅部120-nの許容入力範囲にズレがある場合は、入力信号vinの電位の範囲を調整するために、増幅又は減衰させてもよい。
それぞれの差動増幅部120-nは、2つの入力ポート121-n,122-nを有する。それぞれの差動増幅部120-nの一方の入力ポート121-nには、同一の入力信号vinが入力される。それぞれの差動増幅部120-nの他方の入力ポート122-nは、互いに異なるあらかじめ定めた電位vに設定される。それぞれの差動増幅部120-nは、出力ポート123-nを有し、2つの入力ポートへの入力の差に対して出力Vが線形に変化する線形領域と、出力Vが飽和状態となる飽和領域と、線形領域と飽和領域の間に存在する過渡領域を有する。差動増幅部120-nは、上述の特性を持つものであれば、どのような素子を利用した回路でもよい。例えば、トランジスタ、真空管などを用いればよい。
重み付け加算部130は、差動増幅部120-1,…,Nのそれぞれの出力V,…,Vを重み付け加算する。なお、重み付け加算には、減算、定数倍の加算などが含まれる。また、差動増幅部120-nからの出力自体を反転させ加算する場合(実際には減算)も重み付け加算に含む。
図2にN=5のときの差動増幅部の設定例を、図3に図2の設定のときの差動増幅部の出力の重み付け加算の例を示す。図2も図3も横軸は入力電圧、縦軸は出力電圧を示している。なお、入力電圧も出力電圧も交流成分の特性を示しており、バイアス電圧などの直流成分は含まれていない。図2(A)は、差動増幅部120-1の入力ポート122-1を電位vに設定したときの出力Vの線形領域L、飽和領域S、過渡領域Tを示す図である。例えば、電位v=0とする場合は、入力ポート122-1を接地すればよい。入力信号が電位vの近傍のときは線形領域であり、電位vと電位vの中間付近より小さい電位と電位vと電位vの中間付近より大きい電位で飽和領域となっている。図2(B)は、差動増幅部120-2の入力ポート122-2を電位vに設定したときの出力Vの線形領域、飽和領域、過渡領域を示す図である。図2(C)は、差動増幅部120-3の入力ポート122-3を電位vに設定したときの出力Vの線形領域、飽和領域、過渡領域を示す図である。図2(D)は、差動増幅部120-4の入力ポート122-4を電位vに設定したときの出力Vの線形領域、飽和領域、過渡領域を示す図である。図2(E)は、差動増幅部120-5の入力ポート122-5を電位vに設定したときの出力Vの線形領域、飽和領域、過渡領域を示す図である。なお、図2(B)と図2(C)は、図3での重み付け加算を理解しやすくするために出力Vと出力Vの正負を反転(-V,-V)している。図3(A)は、差動増幅部120-2と差動増幅部120-3を加算した例(-V-V)を示している。図3(B)は、差動増幅部120-4と差動増幅部120-5を加算した例(V+V)を示している。図3(C)は、差動増幅部120-1,…,5の出力V,…,Vを重み付け加算した例(V-V-V+V+V)を示している。図3(C)から分かるように、入力信号が電位vの近傍のときには正の増幅率の線形領域であり、入力信号が電位vと電位vの中間付近で増幅率の正負が反転し、電位vの近傍では負の増幅率の線形領域である。
図4に、図2,3に示した設定の場合の音色変換装置の特性の例を示す。つまり、図4は、図3(C)に示した入出力特性の場合の音色変換装置の特性を示している。なお、図4の例は、直流成分は除去した特性であり、交流成分のみを示している。図4(A)は音色変換装置への入力信号を示す。図4(B)は音色変換装置の出力信号を示す。横軸は時間(秒)、縦軸は電圧を示している。図4の例では、v=0V,v=-0.2V,v=0.2V,v=-0.4V,v=0.4Vに設定している。図4(A)に示す入力信号vinは、0秒から0.5秒までは徐々に振幅が大きくし、0.5秒から1.0秒までは徐々に振幅を小さくしている。0秒からt1秒までは入力信号の電位の絶対値は0.1V未満である。この振幅の間は、電位v(=0V)の近傍なので、線形に増幅されている。例えば、t1,t2,t3秒には入力信号の電位の絶対値が0.1Vを越えている、絶対値が0.1Vを越えている間は、増幅率が負になるので、出力電圧は入力電圧が大きいほど小さくなっている。つまり、絶対値が0.1Vを越えると、1周期の間に位相が逆転する部分が生じる。このことで、出力信号に高調波成分が含まれることになるので、音色が変化する。また、例えば、t4秒には入力信号の電位の絶対値は0.1Vを越え、t5秒には0.3Vを越えている。t4からt5秒の間は負の増幅率となり、t5秒から絶対値が0.3Vを越えている間は正の増幅率になり、0.3V未満になると再び負の増幅率になり、0.1V未満になると再び正の増幅率になっている。また、入力信号の振幅が0.2Vのときには出力信号の周波数は入力信号の2倍程度、入力信号の振幅が0.3Vのときには出力信号の周波数は入力信号の3倍程度になっていることが分かる。
つまり、音色変換装置100によれば、それぞれの差動増幅部の線形領域を異なる範囲に設定しているので、入力の大きさに依存した多様な音色変化を与えることができる。特に、入力の大きさに応じて倍音を複雑に発生させることができる。
[変形例1]
本変形例では、トランジスタを用いた場合の差動増幅器について説明する。図5に、トランジスタを用いた差動増幅部の構成例を示す。差動増幅部120-nは、図5に示したように、差動増幅部120-nは、入力ポート121-n、122-n、出力ポート123-n、定電流源124-n、トランジスタ125-n、126-n、抵抗127-n、128-n、電源ポート129-nを備えればよい。電源ポート129-nは直流電源が接続される。定電流源124-nと抵抗127-n、128-nを設定することで、線形領域の幅を設定すればよい。この設定により、図4の例のように入力ポート121-n、122-nの間の電位がおよそ±0.1Vの領域を線形領域とすることは可能である。電位vは、線形領域となる電位を調整している。図5ではトランジスタ126-nのコレクタを出力ポート123-nに接続しているが、トランジスタ125-nのコレクタを出力ポート123-nに接続してもよい。この場合は、出力の交流成分の電位が反転する。加算、減算の設定を変更する必要がない場合は、どちらのトランジスタのコレクタを出力ポートに接続するかをあらかじめ定めてもよい。
変形例1に示した差動増幅部120-nでも、実施例1と同様の効果を得ることができる。また、トランジスタを用いれば、上述のように線形領域、飽和領域、過渡領域の設定が容易である。特に、過渡領域を広く設定しやすいので、線形領域から飽和領域に移るときに連続的に音色を変化させやすい。
[変形例2]
図2と図3ではN=5の例を示したが、図6にN=3のときの差動増幅部の設定例を示す。横軸は入力電圧、縦軸は出力電圧を示している。なお、入力電圧も出力電圧も交流成分の特性を示しており、バイアス電圧などの直流成分は含まれていない。図6(A)は、差動増幅部120-1の入力ポート122-1を電位vに設定したときの出力Vの線形領域L、飽和領域S、過渡領域Tを示す図である。例えば、電位v=0とすればよい。図2に比べると線形領域Lの幅を広くしている。図2(B)は、差動増幅部120-2の入力ポート122-2を電位vに設定したときの出力Vの線形領域、飽和領域、過渡領域を示す図である。図2(C)は、差動増幅部120-3の入力ポート122-3を電位vに設定したときの出力Vの線形領域、飽和領域、過渡領域を示す図である。なお、図2(B)と図2(C)は、図3での重み付け加算を理解しやすくするために出力Vと出力Vの正負を反転(-V,-V)している。図2(D)は、出力V,…,Vを重み付け加算した例(V-V-V)を示している。
電位v=0とした差動増幅部120-1のみを用いた音色変換装置100は、入力信号が大きくなると飽和領域になるのでコンプレッサとして機能する。差動増幅部120-2と差動増幅部120-3も備えると、入力信号が大きくなったときに高調波成分が変化するために音色が変化する。図6の例で、v=-0.6V,v=0.6Vのように設定すると、音色変換装置100は、入力信号の電位の絶対値が0.2V以下では線形なアンプとして動作し、電位の絶対値が0.3V付近ではコンプレッサとして動作するので音が変化する。そして、電位の絶対値が0.4Vを越えると倍音が生じ、音色変換装置として機能する。したがって、変形例2の場合も実施例1と同様の効果を得ることができる。なお、変形例2では、N=3の場合を示したが、Nは3,5に限定するものではない。他の設定もあり得る。
100 音色変換装置 110 バッファ
120 差動増幅部 121,122 入力ポート
123 出力ポート 124 定電流源
125,126 トランジスタ 127、128 抵抗
129 電源ポート 130 重み付け加算部

Claims (5)

  1. 複数の差動増幅部と、
    前記差動増幅部のそれぞれの出力を重み付け加算する重み付け加算部と
    を備え、
    前記差動増幅部のそれぞれは、2つの入力ポートを有し、
    前記差動増幅部のそれぞれは、2つの入力ポートへの入力の差に対して出力が線形に変化する線形領域と、出力が飽和状態となる飽和領域と、線形領域と飽和領域の間に存在する過渡領域を有し、
    前記差動増幅部のそれぞれの一方の入力ポートには、同一の入力信号が入力され、
    前記差動増幅部のそれぞれの他方の入力ポートは、互いに異なるあらかじめ定めた電位に設定される
    ことを特徴とする音色変換装置。
  2. 請求項1記載の音色変換装置であって、
    前記の互いに異なるあらかじめ定めた電位は、前記差動増幅部のそれぞれの線形領域が重ならないように設定される
    ことを特徴とする音色変換装置。
  3. 請求項1または2記載の音色変換装置であって、
    前記差動増幅部は、奇数個あり、
    前記の互いに異なるあらかじめ定めた電位は、0Vを含み、プラス電位とマイナス電位に等間隔に設定される
    ことを特徴とする音色変換装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の音色変換装置であって、
    前記差動増幅部は、2つのトランジスタを用いた差動増幅回路で構成されている
    ことを特徴とする音色変換装置。
  5. 請求項1記載の音色変換装置であって、
    前記差動増幅部は、5つあり、
    前記差動増幅部は、2つのトランジスタを用いた差動増幅回路で構成されており、
    前記の互いに異なるあらかじめ定めた電位は、0V,±0.2V、±0.4Vである
    ことを特徴とする音色変換装置。
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