JP7353515B1 - アンテナ制御装置、アンテナ制御方法及びアンテナ装置 - Google Patents

アンテナ制御装置、アンテナ制御方法及びアンテナ装置 Download PDF

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Abstract

複数のアンテナ素子(1-kまたは2-g)を有するアレーアンテナ(1または2)の振幅パターンを取得し、振幅パターンに基づいて、それぞれのアンテナ素子(1-kまたは2-g)の励振振幅誤差とそれぞれのアンテナ素子(1-kまたは2-g)の励振位相誤差とを含む励振振幅位相誤差を推定する誤差推定部(15)と、誤差推定部(15)により推定された励振振幅位相誤差に基づいて、それぞれのアンテナ素子(1-kまたは2-g)の励振係数を制御する励振係数制御部(16)とを備えるように、アンテナ制御装置(10)を構成した。

Description

本開示は、アンテナ制御装置、アンテナ制御方法及びアンテナ装置に関するものである。
電波を通信対象機器に向けて送信する第1のアレーアンテナと、通信対象機器から送信された電波を受信する第2のアレーアンテナとを備えるアンテナ装置がある(例えば、特許文献1を参照)。
当該アンテナ装置は、自己の位置と通信対象機器の位置との相対位置に応じて、第1のアレーアンテナに含まれている複数のアンテナ素子のそれぞれに送信される信号に乗算される重み係数(以下「励振係数」という)を決定する係数決定手段を備えている。また、当該係数決定手段は、当該相対位置に応じて、第2のアレーアンテナに含まれている複数のアンテナ素子のそれぞれに受信された信号に乗算される励振係数を決定する。
特開2001-326525号公報
アンテナ装置には、経年劣化が生じ得る。アンテナ装置の使用環境は、変化することがある。アンテナ装置の使用環境の変化としては、例えば、アンテナ装置の外部からの外来ノイズの変化、第2のアレーアンテナに接続されている受信機から生じる熱雑音の変化、又は、第1のアレーアンテナに接続されている送信機から生じる熱雑音の変化がある。例えば、アンテナ装置の経年劣化、又は、アンテナ装置の使用環境の変化は、アンテナ素子の励振係数が適正な励振係数からずれる原因になることがある。
特許文献1に開示されているアンテナ装置では、係数決定手段により決定されたそれぞれのアンテナ素子の励振係数が、適正な励振係数からずれてしまうことがあるという課題があった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、それぞれのアンテナ素子の励振係数のずれを抑えることができるアンテナ制御装置及びアンテナ制御方法を得ることを目的とする。
本開示に係るアンテナ制御装置は、複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナの振幅パターンを取得し、振幅パターンに基づいて、それぞれのアンテナ素子の励振振幅誤差とそれぞれのアンテナ素子の励振位相誤差とを含む励振振幅位相誤差を推定する誤差推定部と、誤差推定部により推定された励振振幅位相誤差に基づいて、それぞれのアンテナ素子の励振係数を制御する励振係数制御部とを備え、誤差推定部は、振幅パターンを学習モデルに与えて、学習モデルから、励振振幅位相誤差を取得し、学習装置は、アレーアンテナの振幅パターンと振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを含む学習データを取得する学習データ取得部と、学習データ取得部により取得された学習データを学習モデルに与えて、振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を学習モデルに学習させる学習処理部と、を備え、学習データ取得部は、学習データに含まれている励振振幅位相誤差として、それぞれのアンテナ素子の励振振幅誤差の分布が正規分布である励振振幅誤差と、それぞれのアンテナ素子の励振位相誤差の分布が正規分布である励振位相誤差と、をアンテナ素子毎に異なる値として取得し、学習処理部は、学習データ取得部により取得された学習データに含まれている振幅パターンのうち、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンと、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを学習モデルに与える。

本開示によれば、それぞれのアンテナ素子の励振係数のずれを抑えることができる。
実施の形態1に係るアンテナ制御装置10を含むアンテナ装置を示す構成図である。 実施の形態1に係るアンテナ制御装置10のハードウェアを示すハードウェア構成図である。 アンテナ制御装置10が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。 アンテナ制御装置10の処理手順であるアンテナ制御方法を示すフローチャートである。 学習モデルを実現するニューラルネットワークを示す説明図である。 図6Aは、アレーアンテナ1の振幅パターンP、又は、アレーアンテナ2の振幅パターンPの一例を示す説明図である。図6Bは、励振振幅位相誤差E1,k(k=1,・・・,K)、又は、励振振幅位相誤差E2,g(g=1,・・・,G)の一例を示す説明図である。 アレーアンテナ1の振幅パターンPのシミュレーション結果、又は、アレーアンテナ2の振幅パターンPのシミュレーション結果を示す説明図である。 学習データDに含まれているアレーアンテナ1の振幅パターンP、又は、学習データDに含まれているアレーアンテナ2の振幅パターンPを示す説明図である。 学習データDに含まれている振幅パターンPのうち、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターン、又は、学習データDに含まれている振幅パターンPのうち、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンを示す説明図である。 2つのカット面におけるそれぞれの振幅パターンが組み合わされている2次元パターンを示す説明図である。 図11Aは、2つのカット面のうち、水平カット面の振幅パターンを示す説明図である。図11Bは、2つのカット面のうち、垂直カット面の振幅パターンを示す説明図である。
以下、本開示をより詳細に説明するために、本開示を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るアンテナ制御装置10を含むアンテナ装置を示す構成図である。
図2は、実施の形態1に係るアンテナ制御装置10のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
図1において、第1のアレーアンテナであるアレーアンテナ1は、複数の送信用アンテナ素子として、K個のアンテナ素子1-1~1-Kを有している。Kは、2以上の整数である。
第2のアレーアンテナであるアレーアンテナ2は、複数の受信用アンテナ素子として、G個のアンテナ素子2-1~2-Gを有している。Gは、2以上の整数である。K=Gであってもよいし、K≠Gであってもよい。
図1に示すアンテナ装置は、送信用のアレーアンテナ1と受信用のアレーアンテナ2とを備えている。しかし、これは一例に過ぎず、アンテナ装置は、送信用のアレーアンテナ1、又は、受信用のアレーアンテナ2のいずれか一方だけを備えるものであってもよい。このとき、アレーアンテナ1、又は、アレーアンテナ2が、送信用と受信用とを兼ねる送受兼用のアンテナであってもよい。
送信信号生成部3は、送信信号Txを生成し、送信信号Txを送信ビーム形成部4に出力する。
送信ビーム形成部4は、送信信号生成部3により生成された送信信号TxをK個の送信信号Tx~Txに分配する。
送信ビーム形成部4は、分配後のそれぞれの送信信号Tx(k=1,・・・,K)に励振係数EC1,kを乗算し、励振係数乗算後のそれぞれの送信信号Tx’を送信部5に出力する。
図1に示すアンテナ装置では、送信ビーム形成部4が、送信信号生成部3により生成された送信信号TxをK個の送信信号Tx~Txに分配し、分配後のそれぞれの送信信号Txに励振係数EC1,kを乗算している。しかし、これは一例に過ぎず、送信信号生成部3が、K個の送信信号Tx~Txを生成し、送信ビーム形成部4が、送信信号生成部3により生成されたそれぞれの送信信号Txに励振係数EC1,kを乗算するようにしてもよい。
送信部5は、送信ビーム形成部4から、励振係数乗算後のそれぞれの送信信号Tx’(k=1,・・・,K)を取得する。
送信部5は、それぞれの送信信号Tx’の周波数をIF(Intermediate Frequency)帯の周波数からRF(Radio Frequency)帯の周波数に変換する。
送信部5は、周波数変換後のそれぞれの送信信号Tx’を増幅し、増幅後のそれぞれの送信信号Tx”をアンテナ素子1-k(k=1,・・・,K)に出力する。
受信部6は、アレーアンテナ2のアンテナ素子2-g(g=1,・・・,G)により受信された電波の受信信号Rx”の周波数をRF帯の周波数からIF帯の周波数に変換する。
受信部6は、周波数変換後のそれぞれの受信信号を増幅し、増幅後のそれぞれの受信信号Rx’を受信ビーム形成部7に出力する。
受信ビーム形成部7は、受信部6から、増幅後のそれぞれの受信信号Rx’(g=1,・・・,G)を取得する。
受信ビーム形成部7は、それぞれの受信信号Rx’に励振係数EC2,gを乗算する。
受信ビーム形成部7は、励振係数乗算後のG個の受信信号Rx~Rxを合成し、G個の受信信号Rx~Rxの合成信号Sを図示せぬ受信装置に出力する。
アンテナ制御装置10は、学習装置11、学習モデル記憶部14、誤差推定部15及び励振係数制御部16を備えている。
学習装置11は、学習データ取得部12及び学習処理部13を備えている。
学習装置11は、アレーアンテナ1用の学習モデルGMを生成し、学習モデルGMを学習モデル記憶部14に記憶させる。
また、学習装置11は、アレーアンテナ2用の学習モデルGMを生成し、学習モデルGMを学習モデル記憶部14に記憶させる。
図1に示すアンテナ装置では、学習装置11が、アレーアンテナ1用の学習モデルGMとアレーアンテナ2用の学習モデルGMとを生成している。しかし、これは一例に過ぎず、学習装置11が、アレーアンテナ1とアレーアンテナ2との共用の学習モデルGMを生成するようにしてもよい。
学習データ取得部12は、例えば、図2に示す学習データ取得回路21によって実現される。
学習データ取得部12は、アレーアンテナ1の振幅パターンPと、アレーアンテナ1の振幅パターンPに対応している励振振幅位相誤差E1,k(k=1,・・・,K)とを含む学習データDを取得する。励振振幅位相誤差E1,kは、アンテナ素子1-kの励振振幅誤差とアンテナ素子1-kの励振位相誤差とを含んでいる。
また、学習データ取得部12は、アレーアンテナ2の振幅パターンPと、アレーアンテナ2の振幅パターンPに対応している励振振幅位相誤差E2,g(g=1,・・・,G)とを含む学習データDを取得する。励振振幅位相誤差E2,gは、アンテナ素子2-gの励振振幅誤差とアンテナ素子2-gの励振位相誤差とを含んでいる。
学習処理部13は、例えば、図2に示す学習処理回路22によって実現される。
学習処理部13は、学習データ取得部12により取得された学習データDを学習モデルGMに与えて、アレーアンテナ1の振幅パターンPに対応する励振振幅位相誤差E1,kを学習モデルGMに学習させる。
また、学習処理部13は、学習データ取得部12により取得された学習データDを学習モデルGMに与えて、アレーアンテナ2の振幅パターンPに対応する励振振幅位相誤差E2,gを学習モデルGMに学習させる。
学習データDは、例えば、互いに異なる複数のエリアでアレーアンテナ1が使用される場合に、それぞれのエリアで使用されたときのアレーアンテナ1の振幅パターンPと、当該振幅パターンPに対応する励振振幅位相誤差E1,kとを含むものである。また、学習データDは、例えば、アレーアンテナ1の使用環境が変化する場合に、互いに異なる複数の使用環境のそれぞれで使用されたときのアレーアンテナ1の振幅パターンPと、当該振幅パターンPに対応する励振振幅位相誤差E1,kとを含むものである。
学習データDは、例えば、互いに異なる複数のエリアでアレーアンテナ2が使用される場合に、それぞれのエリアで使用されたときのアレーアンテナ2の振幅パターンPと、当該振幅パターンPに対応する励振振幅位相誤差E2,gとを含むものである。また、学習データDは、例えば、アレーアンテナ2の使用環境が変化する場合に、互いに異なる複数の使用環境のそれぞれで使用されたときのアレーアンテナ2の振幅パターンPと、当該振幅パターンPに対応する励振振幅位相誤差E2,gとを含むものである。
学習処理部13は、学習済みの学習モデルGM及び学習済みの学習モデルGMのそれぞれを学習モデル記憶部14に記憶させる。
学習モデル記憶部14は、例えば、図2に示す学習モデル記憶回路23によって実現される。
学習モデル記憶部14は、学習済みの学習モデルGM及び学習済みの学習モデルGMのそれぞれを記憶する。
誤差推定部15は、例えば、図2に示す誤差推定回路24によって実現される。
誤差推定部15は、アレーアンテナ1の振幅パターンP及びアレーアンテナ2の振幅パターンPのそれぞれを取得する。
誤差推定部15は、アレーアンテナ1の振幅パターンPに基づいて、励振振幅位相誤差E1,k(k=1,・・・,K)を推定する。
具体的には、誤差推定部15は、アレーアンテナ1の振幅パターンPを学習済みの学習モデルGMに与えて、学習モデルGMから、励振振幅位相誤差E1,kを取得する。
また、誤差推定部15は、アレーアンテナ2の振幅パターンPに基づいて、励振振幅位相誤差E2,g(g=1,・・・,G)を推定する。
具体的には、誤差推定部15は、アレーアンテナ2の振幅パターンPを学習済みの学習モデルGMに与えて、学習モデルGMから、励振振幅位相誤差E2,gを取得する。
誤差推定部15は、励振振幅位相誤差E1,k及び励振振幅位相誤差E2,gのそれぞれを励振係数制御部16に出力する。
図1に示すアンテナ制御装置10では、誤差推定部15が、振幅パターンPを学習モデルGMに与えて、学習モデルGMから励振振幅位相誤差E1,kを取得し、振幅パターンPを学習モデルGMに与えて、学習モデルGMから励振振幅位相誤差E1,kを取得している。しかし、これは一例に過ぎず、誤差推定部15が、例えば、ルールベースに従って、振幅パターンPから励振振幅位相誤差E1,kを推定し、ルールベースに従って、振幅パターンPから励振振幅位相誤差E2,gを推定するようにしてもよい。
励振係数制御部16は、例えば、図2に示す励振係数制御回路25によって実現される。
励振係数制御部16は、誤差推定部15から、励振振幅位相誤差E1,k(k=1,・・・,K)及び励振振幅位相誤差E2,(g=1,・・・,G)のそれぞれを取得する。
励振係数制御部16は、励振振幅位相誤差E1,kに基づいて、アンテナ素子1-k(k=1,・・・,K)の励振係数EC1,kを制御する。即ち、励振係数制御部16は、励振振幅位相誤差E1,kに基づいて、送信ビーム形成部4によって送信信号に乗算される励振係数EC1,kを制御する。
また、励振係数制御部16は、励振振幅位相誤差E2,gに基づいて、アンテナ素子2-g(g=1,・・・,G)の励振係数EC2,gを制御する。即ち、励振係数制御部16は、励振振幅位相誤差E2,gに基づいて、受信ビーム形成部7によって受信信号に乗算される励振係数EC2,gを制御する。
図1では、アンテナ制御装置10の構成要素である学習データ取得部12、学習処理部13、学習モデル記憶部14、誤差推定部15及び励振係数制御部16のそれぞれが、図2に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、アンテナ制御装置10が、学習データ取得回路21、学習処理回路22、学習モデル記憶回路23、誤差推定回路24及び励振係数制御回路25によって実現されるものを想定している。
ここで、学習モデル記憶回路23は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、あるいは、DVD(Digital Versatile Disc)が該当する。
また、学習データ取得回路21、学習処理回路22、誤差推定回路24及び励振係数制御回路25のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
アンテナ制御装置10の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、アンテナ制御装置10が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)が該当する。
図3は、アンテナ制御装置10が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
アンテナ制御装置10が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、学習モデル記憶部14がコンピュータのメモリ31上に構成される。学習データ取得部12、学習処理部13、誤差推定部15及び励振係数制御部16におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ31に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
また、図2では、アンテナ制御装置10の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図3では、アンテナ制御装置10がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、アンテナ制御装置10における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。
次に、図1に示すアンテナ装置の動作について説明する。
図4は、アンテナ制御装置10の処理手順であるアンテナ制御方法を示すフローチャートである。
学習装置11により生成される、アレーアンテナ1用の学習モデルGMとアレーアンテナ2用の学習モデルGMとは、例えば、図5に示すようなニューラルネットワークによって実現される。
図5は、学習モデルを実現するニューラルネットワークを示す説明図である。
図5に示すニューラルネットワークは、入力層、中間層及び出力層を有している。
図5に示すニューラルネットワークでは、入力層がX1,X2,X3であり、中間層がY1,Y2であり、出力層がZ1,Z2,Z3である。
図5に示すニューラルネットワークでは、中間層が1層である。しかし、これは一例に過ぎず、中間層が2層以上あってもよい。
学習装置11の学習処理部13が用いる学習アルゴリズムとしては、教師あり学習、半教師あり学習、教師なし学習、深層学習(Deep Learning)、又は、強化学習等の公知のアルゴリズムがある。深層学習は、特徴量そのものの抽出を学習する学習アルゴリズムである。強化学習は、例えば、遺伝的プログラミング、機能論理プログラミング、又は、サポートベクターマシンに従う学習アルゴリズムである。
ここでは、学習処理部13が、学習アルゴリズムとして、教師あり学習を用いる例を説明する。
図6Aは、アレーアンテナ1の振幅パターンP、又は、アレーアンテナ2の振幅パターンPの一例を示す説明図である。
図6Bは、励振振幅位相誤差E1,k(k=1,・・・,K)、又は、励振振幅位相誤差E2,g(g=1,・・・,G)の一例を示す説明図である。
図6Aにおいて、横軸は、アレーアンテナ1,2の角度[deg.]、縦軸は、正規化された振幅[dB]である。
図6Aの例では、アレーアンテナ1についての複数の振幅パターンP、又は、アレーアンテナ2についての複数の振幅パターンPが示されている。
図6Bにおいて、横軸は、アンテナ素子1-k(k=1,・・・,K)の素子番号、又は、アンテナ素子2-g(g=1,・・・,G)の素子番号である。
縦軸は、励振振幅位相誤差E1,kに含まれている励振振幅誤差及び励振位相誤差のそれぞれ、又は、励振振幅位相誤差E2,gに含まれている励振振幅誤差及び励振位相誤差のそれぞれが示されている。
アンテナ素子1-k(または2-g)で生じる励振振幅誤差は、基準の振幅パターンPstdに対応するアンテナ素子1-k(または2-g)の励振振幅と、振幅パターンP(またはP)に対応するアンテナ素子1-k(または2-g)の励振振幅との誤差である。基準の振幅パターンPstdは、励振振幅誤差及び励振位相誤差のそれぞれが生じない理想の振幅パターンである。
また、アンテナ素子1-k(または2-g)で生じる励振位相誤差は、基準の振幅パターンPstdに対応するアンテナ素子1-k(または2-g)の励振位相と、振幅パターンP(またはP)に対応するアンテナ素子1-k(または2-g)の励振位相との誤差である。
図6Aの例では、主ビームの角度が0[deg.]である複数の振幅パターンPを示している。しかし、これは一例に過ぎず、主ビームの角度が0[deg.]以外の角度である複数の振幅パターンPが学習データDに含まれていてもよい。
学習装置11の学習データ取得部12は、図6Aに示すようなアレーアンテナ1の振幅パターンPと、図6Bに示すような励振振幅位相誤差E1,k(k=1,・・・,K)とを含む学習データDを1つ以上取得する。
学習データ取得部12により取得される学習データDは、主ビームの角度が0[deg.]である振幅パターンPを含むものに限るものではなく、主ビームの角度が0[deg.]以外の角度である振幅パターンPを含むものであってもよい。
学習データ取得部12は、1つ以上の学習データDを学習処理部13に出力する。
励振振幅位相誤差E1,kは、アレーアンテナ1の振幅パターンPに対応している。つまり、励振振幅位相誤差E1,kは、アレーアンテナ1の振幅パターンPに対する励振振幅位相誤差の正解値である。
学習処理部13は、学習データ取得部12から、1つ以上の学習データDを取得する。
学習処理部13は、それぞれの学習データDを学習モデルGMの入力層に与えて、それぞれの学習データDに含まれている振幅パターンPに対応する励振振幅位相誤差E1,kを学習モデルGMに学習させる。
即ち、学習処理部13は、アレーアンテナ1の振幅パターンPが学習モデルGMの入力層に与えられると、学習モデルGMの出力層から、アレーアンテナ1の振幅パターンPに対応している励振振幅位相誤差E1,k(k=1,・・・,K)が出力されるように、ニューラルネットワークの重みw11‐w16,w21‐w26を調整する。
また、学習データ取得部12は、図6Aに示すようなアレーアンテナ2の振幅パターンPと、図6Bに示すような励振振幅位相誤差E2,g(g=1,・・・,G)とを含む学習データDを1つ以上取得する。
学習データ取得部12により取得される学習データDは、主ビームの角度が0[deg.]である振幅パターンPを含むものに限るものではなく、主ビームの角度が0[deg.]以外の角度である振幅パターンPを含むものであってもよい。
学習データ取得部12は、1つ以上の学習データDを学習処理部13に出力する。
励振振幅位相誤差E2,gは、アレーアンテナ2の振幅パターンPに対応している。つまり、アンテナ素子2-gの励振振幅位相誤差E2,gは、アレーアンテナ2の振幅パターンPに対する励振振幅位相誤差の正解値である。
学習処理部13は、学習データ取得部12から、1つ以上の学習データDを取得する。
学習処理部13は、それぞれの学習データDを学習モデルGMの入力層に与えて、それぞれの学習データDに含まれている振幅パターンPに対応する励振振幅位相誤差E2,gを学習モデルGMに学習させる。
即ち、学習処理部13は、アレーアンテナ2の振幅パターンPが学習モデルGMの入力層に与えられると、学習モデルGMの出力層から、アレーアンテナ2の振幅パターンPに対応している励振振幅位相誤差E2,g(g=1,・・・,G)が出力されるように、ニューラルネットワークの重みw11‐w16,w21‐w26を調整する。
学習処理部13は、学習済みの学習モデルGM及び学習済みの学習モデルGMのそれぞれを学習モデル記憶部14に記憶させる。
アレーアンテナ1及びアレーアンテナ2におけるそれぞれの運用が開始されると、誤差推定部15は、アレーアンテナ1の振幅パターンP及びアレーアンテナ2の振幅パターンPのそれぞれを取得する(図4のステップST1)。
アレーアンテナ1の振幅パターンP及びアレーアンテナ2の振幅パターンPのそれぞれは、例えば、図示せぬ測定装置によって測定された振幅パターンである。
誤差推定部15は、アレーアンテナ1の振幅パターンPを、学習モデル記憶部14に記憶されている学習済みの学習モデルGMの入力層に与える。学習モデルGMは、アレーアンテナ1の振幅パターンPが入力層に与えると、出力層から、励振振幅位相誤差E1,k(k=1,・・・,K)を出力する。
誤差推定部15は、学習モデルGMの出力層から、励振振幅位相誤差E1,kを取得する(図4のステップST2)。
また、誤差推定部15は、アレーアンテナ2の振幅パターンPを、学習モデル記憶部14に記憶されている学習済みの学習モデルGMの入力層に与える。学習モデルGMは、アレーアンテナ2の振幅パターンPが入力層に与えると、出力層から、励振振幅位相誤差E2,g(g=1,・・・,G)を出力する。
誤差推定部15は、学習モデルGMの出力層から出力された励振振幅位相誤差E2,gを取得する(図4のステップST2)。
誤差推定部15は、励振振幅位相誤差E1,k及び励振振幅位相誤差E2,gのそれぞれを励振係数制御部16に出力する。
励振係数制御部16は、誤差推定部15から、励振振幅位相誤差E1,k(k=1,・・・,K)及び励振振幅位相誤差E2,g(g=1,・・・,G)のそれぞれを取得する。
励振係数制御部16は、励振振幅位相誤差E1,kに基づいて、送信ビーム形成部4によって送信信号Txに乗算される励振係数EC1,kを制御する(図4のステップST3)。
即ち、励振係数制御部16は、励振振幅位相誤差E1,k(k=1,・・・,K)が零になる励振係数EC1,kを算出する。励振振幅位相誤差E1,kが零になる励振係数EC1,kを算出する処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。励振振幅位相誤差E1,kが零になる励振係数EC1,kとは、励振振幅位相誤差E1,kが完全に零になるものに限るものではなく、実用上問題のない範囲内で、励振振幅位相誤差E1,kが概ね零になるものを含む概念である。
励振係数制御部16は、励振係数EC1,k(k=1,・・・,K)を送信ビーム形成部4に出力する。
また、励振係数制御部16は、励振振幅位相誤差E2,g(g=1,・・・,G)に基づいて、受信ビーム形成部7によって受信信号Rxに乗算される励振係数EC2,gを制御する(図4のステップST4)。
即ち、励振係数制御部16は、励振振幅位相誤差E2,g(g=1,・・・,G)が零になる励振係数EC2,gを算出する。励振振幅位相誤差E2,gが零になる励振係数EC2,gを算出する処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。励振振幅位相誤差E2,gが零になる励振係数EC2,gとは、励振振幅位相誤差E2,gが完全に零になるものに限るものではなく、実用上問題のない範囲内で、励振振幅位相誤差E2,gが概ね零になるものを含む概念である。
励振係数制御部16は、励振係数EC2,g(g=1,・・・,G)を受信ビーム形成部7に出力する。
送信信号生成部3は、送信信号Txを生成し、送信信号Txを送信ビーム形成部4に出力する。
送信ビーム形成部4は、送信信号生成部3から送信信号Txを取得し、励振係数制御部16から励振係数EC1,k(k=1,・・・,K)を取得する。
送信ビーム形成部4は、送信信号TxをK個の送信信号Tx~Txに分配する。
送信ビーム形成部4は、分配後のそれぞれの送信信号Tx(k=1,・・・,K)に励振係数EC1,kを乗算し、励振係数乗算後のそれぞれの送信信号Tx’を送信部5に出力する。
送信部5は、送信ビーム形成部4から、励振係数乗算後のそれぞれの送信信号Tx’ (k=1,・・・,K)を取得する。
送信部5は、それぞれの送信信号Tx’の周波数をIF帯の周波数からRF帯の周波数に変換する。
送信部5は、周波数変換後のそれぞれの送信信号Tx’を増幅し、増幅後のそれぞれの送信信号Tx”をアンテナ素子1-k(k=1,・・・,K)に出力する。
アレーアンテナ1のアンテナ素子1-kは、送信信号Tx”を電波として空間に放射する。
アレーアンテナ2のアンテナ素子2-g(g=1,・・・,G)は、電波を受信して、電波の受信信号Rx”を受信部6に出力する。
受信部6は、アンテナ素子2-g(g=1,・・・,G)から、受信信号Rx”を取得する。
受信部6は、受信信号Rx”の周波数をRF帯の周波数からIF帯の周波数に変換する。
受信部6は、周波数変換後のそれぞれの受信信号を増幅し、増幅後のそれぞれの受信信号Rx’を受信ビーム形成部7に出力する。
受信ビーム形成部7は、受信部6から、増幅後のそれぞれの受信信号Rx’(g=1,・・・,G)を取得し、励振係数制御部16から励振係数EC2,gを取得する。
受信ビーム形成部7は、それぞれの受信信号Rx’に励振係数EC2,gを乗算する。
受信ビーム形成部7は、励振係数乗算後のG個の受信信号Rx~Rxを合成し、G個の受信信号Rx~Rxの合成信号Sを図示せぬ受信装置に出力する。
図7は、アレーアンテナ1の振幅パターンPのシミュレーション結果、又は、アレーアンテナ2の振幅パターンPのシミュレーション結果を示す説明図である。
図7において、横軸は、アレーアンテナ1,2の角度[deg.]、縦軸は、正規化された振幅[dB]である。
図7は、16本のアンテナ素子1-1~1-16が直線上に配列されているアレーアンテナ1の振幅パターンPのシミュレーション結果、又は、16本のアンテナ素子2-1~2-16が直線上に配列されているアレーアンテナ2の振幅パターンPのシミュレーション結果を示している。
実線は、送信ビーム形成部4により励振係数EC1,kが乗算されたときのアレーアンテナ1の振幅パターンP、又は、受信ビーム形成部7により励振係数EC2,gが乗算されたときのアレーアンテナ2の振幅パターンPを示している。即ち、学習済みの学習モデルGMから出力された励振振幅位相誤差E1,kに基づいて励振係数EC1,kが制御されたときのアレーアンテナ1の振幅パターンP、又は、学習済みの学習モデルGMから出力された励振振幅位相誤差E2,gに基づいて励振係数EC2,gが制御されたときのアレーアンテナ2の振幅パターンPを示している。
点線は、励振振幅位相誤差E1,kが考慮されている正解の振幅パターンP、又は、励振振幅位相誤差E2,gが考慮されている正解の振幅パターンPである。
破線は、誤差のない振幅パターンPのノミナル、又は、誤差のない振幅パターンPのノミナルである。実線が示す振幅パターンP又は振幅パターンPと、破線が示す振幅パターンP又は振幅パターンPとは、よく対応していることが分かる。
以上の実施の形態1では、複数のアンテナ素子1-1~1-K(または2-1~2-G)を有するアレーアンテナ1(または2)の振幅パターンを取得し、振幅パターンに基づいて、それぞれのアンテナ素子1-k(または2-g)の励振振幅誤差とそれぞれのアンテナ素子1-k(または2-g)の励振位相誤差とを含む励振振幅位相誤差を推定する誤差推定部15と、誤差推定部15により推定された励振振幅位相誤差に基づいて、それぞれのアンテナ素子1-k(または2-g)の励振係数を制御する励振係数制御部16とを備えるように、アンテナ制御装置10を構成した。したがって、アンテナ制御装置10は、それぞれのアンテナ素子1-k(または2-g)の励振係数のずれを抑えることができる。
それぞれのアンテナ素子1-k(または2-g)の励振係数のずれが抑えられることで、例えば、アンテナ装置の経年劣化、又は、アンテナ装置の使用環境の変化が生じても、アレーアンテナ1(または2)の指向方向が所望の指向方向からずれることが抑えられる。
図1に示すアンテナ制御装置10では、アレーアンテナ1の振幅パターンPに対応している励振振幅位相誤差E1,kを含む学習データDが学習モデルGMの入力層に与えられている。また、アレーアンテナ2の振幅パターンPに対応している励振振幅位相誤差E2,gを含む学習データDが学習モデルGMの入力層に与えられている。
学習データDに含まれている励振振幅位相誤差E1,kの分布及び学習データDに含まれている励振振幅位相誤差E2,gの分布のそれぞれは、正規分布であるものであってもよい。例えば、学習データ取得部12は、学習データに含まれている励振振幅位相誤差として、それぞれのアンテナ素子の励振振幅誤差の分布が正規分布である励振振幅誤差と、それぞれのアンテナ素子の励振位相誤差の分布が正規分布である励振位相誤差と、をアンテナ素子毎に異なる値として取得する。また、励振振幅位相誤差E1,k及び励振振幅位相誤差E2,gのそれぞれは、測定データを基にモデル化された関数から取得されたものであってもよい。
図1に示すアンテナ制御装置10では、学習装置11が、アレーアンテナ1用の学習モデルGMとアレーアンテナ2用の学習モデルGMとを生成している。しかし、これは一例に過ぎず、学習装置11が、アレーアンテナ1とアレーアンテナ2との共用の学習モデルGMを生成するようにしてもよい。
学習装置11が、アレーアンテナ1とアレーアンテナ2との共用の学習モデルGMを生成する場合、学習モデルGMの入力層に与えられる学習データは、アレーアンテナ1が使用されたときのアレーアンテナ1の振幅パターンと、当該振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差とを含むものである。また、学習モデルGMの入力層に与えられる学習データは、アレーアンテナ2が使用されたときのアレーアンテナ2の振幅パターンと、当該振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差とを含むものである。
このとき、アレーアンテナ1が使用されるエリアとアレーアンテナ2が使用されるエリアとは、同一エリアであってもよいし、異なるエリアであってもよい。
また、学習モデルGMの入力層に与えられる学習データは、アレーアンテナ1,2以外のアレーアンテナが使用されたときの当該アレーアンテナの振幅パターンと、当該振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差とを含むものであってもよい。
図1に示すアンテナ装置は、アンテナ制御装置10を備えている。しかし、これは一例に過ぎず、例えば、アンテナ装置がアンテナ制御装置10を備えずに、アンテナ制御装置10が、例えば、クラウドサーバ上に存在しているものであってもよい。
実施の形態2.
実施の形態2では、学習データ取得部12が、学習データD,Dに含まれているアレーアンテナ1,2の振幅パターンP,Pとして、アレーアンテナ1,2の角度に対応する振幅に、励振振幅誤差に含まれる熱雑音の影響に伴う振幅誤差ΔP,ΔPを含んでいる振幅パターンを取得するアンテナ制御装置10について説明する。
実施の形態2に係るアンテナ装置の構成は、実施の形態1に係るアンテナ装置の構成と同様であり、実施の形態2に係るアンテナ装置を示す構成図は、図1である。
誤差推定部15により取得される、アレーアンテナ1の振幅パターンP及びアレーアンテナ2の振幅パターンPのそれぞれは、例えば、図示せぬ測定装置によって測定された振幅パターンである。
測定装置によって測定された振幅パターンの信号電力が低い場合、当該振幅パターンは、例えば、アレーアンテナ2に接続されている受信機の熱雑音の影響を受けることがある。
実施の形態2に係るアンテナ制御装置10では、熱雑音の影響を低減するために、学習データ取得部12が、以下の示すような学習データD,Dを取得し、学習データDを学習モデルGMの入力層に与えて、学習データDを学習モデルGMの入力層に与えるようにする。
図8は、学習データDに含まれているアレーアンテナ1の振幅パターンP、又は、学習データDに含まれているアレーアンテナ2の振幅パターンPを示す説明図である。
図8において、横軸は、アレーアンテナ1,2の角度[deg.]、縦軸は、正規化された振幅[dB]である。
破線は、熱雑音がない理想的な条件におけるアレーアンテナ1の振幅パターンP、又は、熱雑音がない理想的な条件におけるアレーアンテナ2の振幅パターンPを示している。
実線は、雑音モデルから得られる、それぞれの角度において振幅誤差ΔPを含む振幅パターンP’、又は、雑音モデルから得られる、それぞれの角度において振幅誤差ΔPを含む振幅パターンP’を示している。雑音モデルは、アレーアンテナ1の角度に対応する、熱雑音の影響に伴う振幅誤差ΔPを出力するモデル、又は、アレーアンテナ2の角度に対応する、熱雑音の影響に伴う振幅誤差ΔPを出力するモデルである。雑音モデル自体は、公知のモデルであるため、詳細な説明を省略する。熱雑音の分布は、どのような分布であってもよいが、例えば、正規分布が考えられる。
学習処理部13は、学習データ取得部12から、学習データDを取得する。学習データDに含まれているアレーアンテナ1の振幅パターンPは、熱雑音の影響に伴う振幅誤差ΔPを含んでいる。
学習処理部13は、学習データDを学習モデルGMの入力層に与えて、アレーアンテナ1の振幅パターンPに対応する励振振幅位相誤差E1,kを学習モデルGMに学習させる。
学習処理部13は、学習データ取得部12から、学習データDを取得する。学習データDに含まれているアレーアンテナ2の振幅パターンPは、熱雑音の影響に伴う振幅誤差ΔPを含んでいる。
学習処理部13は、学習データDを学習モデルGMの入力層に与えて、アレーアンテナ2の振幅パターンPに対応する励振振幅位相誤差E2,gを学習モデルGMに学習させる。
学習処理部13は、学習済みの学習モデルGM及び学習済みの学習モデルGMのそれぞれを学習モデル記憶部14に記憶させる。
以上の実施の形態2では、学習データ取得部12が、学習データに含まれているアレーアンテナ1(または2)の振幅パターンとして、アレーアンテナ1(または2)の角度に対応する振幅に、熱雑音の影響に伴う振幅誤差を含んでいる振幅パターンを取得するように、アンテナ制御装置10を構成した。したがって、実施の形態2に係るアンテナ制御装置10は、実施の形態1に係るアンテナ制御装置10と同様に、それぞれのアンテナ素子1-k(または2-g)の励振係数のずれを抑えることができるほか、実施の形態1に係るアンテナ制御装置10よりも更に熱雑音の影響を抑えることができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、学習処理部13が、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンと、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを学習モデルに与えるアンテナ制御装置10について説明する。
実施の形態3に係るアンテナ装置の構成は、実施の形態1に係るアンテナ装置の構成と同様であり、実施の形態3に係るアンテナ装置を示す構成図は、図1である。
実施の形態3に係るアンテナ制御装置10では、学習処理部13は、学習データ取得部12により取得された学習データDに含まれている振幅パターンPのうち、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンと、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差E1,kとを学習モデルGMの入力層に与える。そして、学習処理部13は、入力層に与えた振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を学習モデルGMに学習させる。
また、学習処理部13は、学習データ取得部12により取得された学習データDに含まれている振幅パターンPのうち、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンと、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差E2,gとを学習モデルGMの入力層に与える。そして、学習処理部13は、入力層に与えた振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を学習モデルGMに学習させる。
図9は、学習データDに含まれている振幅パターンPのうち、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターン、又は、学習データDに含まれている振幅パターンPのうち、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンを示す説明図である。
図9において、横軸は、アレーアンテナ1,2の角度[deg.]、縦軸は、正規化された振幅[dB]である。
図9の例では、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンは、約-8~約+8[deg.]の範囲の角度の振幅パターンである。
学習済みの学習モデルGM及び学習済みの学習モデルGMにおけるそれぞれの入力層に与えられる振幅パターンが、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンに制限されることで、熱雑音の影響に伴うアレーアンテナ1(または2)の通信性能の劣化を更に抑えることができる。
実施の形態4.
アレーアンテナ1の振幅パターンP及びアレーアンテナ2の振幅パターンPのそれぞれは、2つのカット面におけるそれぞれの振幅パターンが組み合わされている2次元パターンであることがある。
図10は、2つのカット面におけるそれぞれの振幅パターンが組み合わされている2次元パターンを示す説明図である。
図10において、横軸は、アジマス方向の角度[deg.]、縦軸は、エレベーション方向の角度[deg.]である。
図11Aは、2つのカット面のうち、水平カット面の振幅パターンを示す説明図である。水平カット面の振幅パターンは、1次元パターンである。
図11Bは、2つのカット面のうち、垂直カット面の振幅パターンを示す説明図である。垂直カット面の振幅パターンは、1次元パターンである。
図11Aの例では、2つのカット面のうち、水平カット面の振幅パターンを示し、図11Bの例では、2つのカット面のうち、垂直カット面の振幅パターンを示している。しかし、これは一例に過ぎず、例えば、2つのカット面のうち、一方のカット面が水平カット面から傾いている斜めのカット面であり、他方のカット面が垂直カット面から傾いている斜めのカット面であってもよい。
実施の形態4に係るアンテナ装置の構成は、実施の形態1に係るアンテナ装置の構成と同様であり、実施の形態4に係るアンテナ装置を示す構成図は、図1である。
学習データ取得部12は、学習データDとして、アレーアンテナ1の振幅パターンPのうち、一方のカット面の1次元の振幅パターンと、他方のカット面の1次元の振幅パターンと、一方のカット面の1次元の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差と、他方のカット面の1次元の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを含む学習データDを取得する。
また、学習データ取得部12は、学習データDとして、アレーアンテナ2の振幅パターンPのうち、一方のカット面の1次元の振幅パターンと、他方のカット面の1次元の振幅パターンと、一方のカット面の1次元の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差と、他方のカット面の1次元の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを含む学習データDを取得する。
図11の例では、学習データ取得部12が、学習データDとして、アレーアンテナ1の振幅パターンPのうち、水平カット面における1次元の振幅パターンと、垂直カット面における1次元の振幅パターンと、水平カット面の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差と、垂直カット面の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを含む学習データDを取得する。
また、学習データ取得部12が、学習データDとして、アレーアンテナ2の振幅パターンPのうち、水平カット面における1次元の振幅パターンと、垂直カット面における1次元の振幅パターンと、水平カット面の振幅パターンに対応しているアンテナ素子2-gの励振振幅位相誤差と、垂直カット面の振幅パターンに対応しているアンテナ素子2-gの励振振幅位相誤差とを含む学習データDを取得する。
学習処理部13は、学習データ取得部12から、例えば、図11に示すような学習データDを1つ以上取得する。
学習処理部13は、それぞれの学習データDを学習モデルGMの入力層に与えて、水平カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を学習モデルGMに学習させる。また、学習処理部13は、垂直カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を学習モデルGMに学習させる。
即ち、学習処理部13は、水平カット面における1次元の振幅パターンが学習モデルGMの入力層に与えられると、学習モデルGMの出力層から、水平カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差が出力されるように、ニューラルネットワークの重みw11‐w16,w21‐w26を調整する。また、学習処理部13は、垂直カット面における1次元の振幅パターンが学習モデルGMの入力層に与えられると、学習モデルGMの出力層から、垂直カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差が出力されるように、ニューラルネットワークの重みw11‐w16,w21‐w26を調整する。
学習処理部13は、学習データ取得部12から、例えば、図11に示すような学習データDを1つ以上取得する。
学習処理部13は、それぞれの学習データDを学習モデルGMの入力層に与えて、水平カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を学習モデルGMに学習させる。また、学習処理部13は、垂直カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を学習モデルGMに学習させる。
即ち、学習処理部13は、水平カット面における1次元の振幅パターンが学習モデルGMの入力層に与えられると、学習モデルGMの出力層から、水平カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差が出力されるように、ニューラルネットワークの重みw11‐w16,w21‐w26を調整する。また、学習処理部13は、垂直カット面における1次元の振幅パターンが学習モデルGMの入力層に与えられると、学習モデルGMの出力層から、垂直カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差が出力されるように、ニューラルネットワークの重みw11‐w16,w21‐w26を調整する。
アレーアンテナ1及びアレーアンテナ2におけるそれぞれの運用が開始されると、誤差推定部15は、アレーアンテナ1の振幅パターンPとして、例えば、水平カット面における1次元の振幅パターンと垂直カット面における1次元の振幅パターンとを取得する。
また、誤差推定部15は、アレーアンテナ2の振幅パターンPとして、例えば、水平カット面における1次元の振幅パターンと垂直カット面における1次元の振幅パターンとを取得する。
誤差推定部15は、アレーアンテナ1の振幅パターンPとして、例えば、水平カット面における1次元の振幅パターンを学習済みの学習モデルGMの入力層に与え、学習モデルGMの出力層から、水平カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を取得する。
また、誤差推定部15は、アレーアンテナ1の振幅パターンPとして、例えば、垂直カット面における1次元の振幅パターンを学習済みの学習モデルGMの入力層に与え、学習モデルGMの出力層から、垂直カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を取得する。
誤差推定部15は、水平カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差及び垂直カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差のそれぞれを励振係数制御部16に出力する。
誤差推定部15は、アレーアンテナ2の振幅パターンPとして、例えば、水平カット面における1次元の振幅パターンを学習済みの学習モデルGMの入力層に与え、学習モデルGMの出力層から、水平カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を取得する。
また、誤差推定部15は、アレーアンテナ2の振幅パターンPとして、例えば、垂直カット面における1次元の振幅パターンを学習済みの学習モデルGMの入力層に与え、学習モデルGMの出力層から、垂直カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を取得する。
誤差推定部15は、水平カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差及び垂直カット面における1次元の振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差のそれぞれを励振係数制御部16に出力する。
励振係数制御部16は、誤差推定部15から、アレーアンテナ1についての、例えば、水平カット面に係る励振振幅位相誤差及び垂直カット面に係る励振振幅位相誤差のそれぞれを取得する。
励振係数制御部16は、水平カット面に係る励振振幅位相誤差が零になる励振係数EC1,H,k(k=1,・・・,K)を算出する。励振振幅位相誤差が零になる励振係数EC1,H,kとは、励振振幅位相誤差が完全に零になるものに限るものではなく、実用上問題のない範囲内で、励振振幅位相誤差が概ね零になるものを含む概念である。
励振係数制御部16は、垂直カット面に係る励振振幅位相誤差が零になる励振係数EC1,V,k(k=1,・・・,K)を算出する。励振振幅位相誤差が零になる励振係数EC1,V,kとは、励振振幅位相誤差が完全に零になるものに限るものではなく、実用上問題のない範囲内で、励振振幅位相誤差が概ね零になるものを含む概念である。
励振係数制御部16は、励振係数EC1,H,kが示す励振分布と励振係数EC1,V,kが示す励振分布との積をとることで、励振係数EC1,kを算出する。励振係数EC1,H,kが示す励振分布と励振係数EC1,V,kが示す励振分布との積をとる処理自体は、公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
励振係数制御部16は、励振係数EC1,kを送信ビーム形成部4に出力する。
励振係数制御部16は、誤差推定部15から、アレーアンテナ2についての、例えば、水平カット面に係る励振振幅位相誤差及び垂直カット面に係る励振振幅位相誤差のそれぞれを取得する。
励振係数制御部16は、水平カット面に係る励振振幅位相誤差が零になる励振係数EC2,H,g(g=1,・・・,G)を算出する。励振振幅位相誤差が零になる励振係数EC2,H,kとは、励振振幅位相誤差が完全に零になるものに限るものではなく、実用上問題のない範囲内で、励振振幅位相誤差が概ね零になるものを含む概念である。
励振係数制御部16は、垂直カット面に係る励振振幅位相誤差が零になる励振係数EC2,V,g(g=1,・・・,G)を算出する。励振振幅位相誤差が零になる励振係数EC2,V,kとは、励振振幅位相誤差が完全に零になるものに限るものではなく、実用上問題のない範囲内で、励振振幅位相誤差が概ね零になるものを含む概念である。
励振係数制御部16は、励振係数EC2,H,gが示す励振分布と励振係数EC2,V,gが示す励振分布との積をとることで、励振係数EC2,gを算出する。
励振係数制御部16は、励振係数EC2,gを受信ビーム形成部7に出力する。
以上の実施の形態4では、アレーアンテナ1(または2)の振幅パターンが、2つのカット面におけるそれぞれの振幅パターンが組み合わされている2次元パターンであり、学習データ取得部12が、学習データとして、それぞれのカット面の振幅パターンと、それぞれのカット面の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを含む学習データを取得するように、アンテナ制御装置10を構成した。したがって、実施の形態4に係るアンテナ制御装置10は、実施の形態1に係るアンテナ制御装置10と同様に、それぞれのアンテナ素子1-k(または2-g)の励振係数のずれを抑えることができる。また、実施の形態4に係るアンテナ制御装置10は、実施の形態1に係るアンテナ制御装置10よりも、学習処理部13における学習処理の処理負荷を軽減することができる。
なお、本開示は、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示は、アンテナ制御装置、アンテナ制御方法及びアンテナ装置に適している。
1 アレーアンテナ(第1のアレーアンテナ)、1-1~1-K アンテナ素子、2 アレーアンテナ(第2のアレーアンテナ)、2-1~2-G アンテナ素子、3 送信信号生成部、4 送信ビーム形成部、5 送信部、6 受信部、7 受信ビーム形成部、10 アンテナ制御装置、11 学習装置、12 学習データ取得部、13 学習処理部、14 学習モデル記憶部、15 誤差推定部、16 励振係数制御部、21 学習データ取得回路、22 学習処理回路、23 学習モデル記憶回路、24 誤差推定回路、25 励振係数制御回路、31 メモリ、32 プロセッサ。

Claims (9)

  1. 複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナの振幅パターンを取得し、前記振幅パターンに基づいて、それぞれのアンテナ素子の励振振幅誤差とそれぞれのアンテナ素子の励振位相誤差とを含む励振振幅位相誤差を推定する誤差推定部と、
    前記誤差推定部により推定された励振振幅位相誤差に基づいて、それぞれのアンテナ素子の励振係数を制御する励振係数制御部と、
    学習モデルを生成する学習装置と、を備え、
    前記誤差推定部は、前記振幅パターンを前記学習モデルに与えて、前記学習モデルから、前記励振振幅位相誤差を取得し、
    前記学習装置は、前記アレーアンテナの前記振幅パターンと前記振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを含む学習データを取得する学習データ取得部と、前記学習データ取得部により取得された学習データを前記学習モデルに与えて、前記振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を前記学習モデルに学習させる学習処理部と、を備え、
    前記学習データ取得部は、前記学習データに含まれている前記励振振幅位相誤差として、それぞれのアンテナ素子の励振振幅誤差の分布が正規分布である励振振幅誤差と、それぞれのアンテナ素子の励振位相誤差の分布が正規分布である励振位相誤差と、をアンテナ素子毎に異なる値として取得し、
    前記学習処理部は、前記学習データ取得部により取得された学習データに含まれている振幅パターンのうち、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンと、前記主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを前記学習モデルに与えることを特徴とするアンテナ制御装置。
  2. 複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナの振幅パターンを取得し、前記振幅パターンに基づいて、それぞれのアンテナ素子の励振振幅誤差とそれぞれのアンテナ素子の励振位相誤差とを含む励振振幅位相誤差を推定する誤差推定部と、
    前記誤差推定部により推定された励振振幅位相誤差に基づいて、それぞれのアンテナ素子の励振係数を制御する励振係数制御部と、
    学習モデルを生成する学習装置と、を備え、
    前記誤差推定部は、前記振幅パターンを前記学習モデルに与えて、前記学習モデルから、前記励振振幅位相誤差を取得し、
    前記学習装置は、前記アレーアンテナの前記振幅パターンと前記振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを含む学習データを取得する学習データ取得部と、前記学習データ取得部により取得された学習データを前記学習モデルに与えて、前記振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を前記学習モデルに学習させる学習処理部と、を備え、
    前記学習データ取得部は、前記学習データに含まれている前記励振振幅位相誤差として、それぞれのアンテナ素子の励振振幅誤差の分布が正規分布である励振振幅誤差と、それぞれのアンテナ素子の励振位相誤差の分布が正規分布である励振位相誤差と、をアンテナ素子毎に異なる値として取得し、
    前記アレーアンテナの振幅パターンは、2つのカット面におけるそれぞれの振幅パターンが組み合わされている2次元パターンであり、
    前記学習データ取得部は、前記学習データとして、それぞれのカット面の振幅パターンと、それぞれのカット面の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを含む学習データを取得することを特徴とするアンテナ制御装置。
  3. それぞれのカット面の振幅パターンは、1次元パターンであり、
    前記学習データ取得部は、
    前記学習データとして、それぞれのカット面における1次元の振幅パターンと、それぞれのカット面における1次元の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを含む学習データを取得することを特徴とする請求項2記載のアンテナ制御装置。
  4. 前記学習データ取得部は、
    前記学習データに含まれている前記アレーアンテナの前記振幅パターンとして、前記アレーアンテナの角度に対応する振幅に、前記励振振幅誤差に含まれる熱雑音の影響に伴う振幅誤差を含んでいる振幅パターンを取得することを特徴とする請求項1記載のアンテナ制御装置。
  5. 誤差推定部と、励振係数制御部と、学習装置と、を備えた装置が行うアンテナ制御方法であって、
    前記誤差推定部が、複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナの振幅パターンを取得し、前記振幅パターンに基づいて、それぞれのアンテナ素子の励振振幅誤差とそれぞれのアンテナ素子の励振位相誤差とを含む励振振幅位相誤差を推定するステップと、
    前記励振係数制御部が、前記誤差推定部により推定された励振振幅位相誤差に基づいて、それぞれのアンテナ素子の励振係数を制御するステップと、
    前記学習装置が、学習モデルを生成するステップと、を備え、
    前記誤差推定部は、前記振幅パターンを前記学習モデルに与えて、前記学習モデルから、前記励振振幅位相誤差を取得し、
    前記学習装置は、前記アレーアンテナの前記振幅パターンと前記振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差とを含む学習データを取得する学習データ取得部と、前記学習データ取得部により取得された学習データを前記学習モデルに与えて、前記振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を前記学習モデルに学習させる学習処理部と、を備え、
    前記学習データ取得部は、前記学習データに含まれている前記励振振幅位相誤差として、それぞれのアンテナ素子の励振振幅誤差の分布が正規分布である励振振幅誤差と、それぞれのアンテナ素子の励振位相誤差の分布が正規分布である励振位相誤差と、をアンテナ素子毎に異なる値として取得し、
    前記学習処理部は、前記学習データ取得部により取得された学習データに含まれている振幅パターンのうち、主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンと、前記主ビームに対応する角度範囲の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを前記学習モデルに与えることを特徴とするアンテナ制御方法。
  6. 誤差推定部と、励振係数制御部と、学習装置と、を備えた装置が行うアンテナ制御方法であって、
    前記誤差推定部が、複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナの振幅パターンを取得し、前記振幅パターンに基づいて、それぞれのアンテナ素子の励振振幅誤差とそれぞれのアンテナ素子の励振位相誤差とを含む励振振幅位相誤差を推定するステップと、
    前記励振係数制御部が、前記誤差推定部により推定された励振振幅位相誤差に基づいて、それぞれのアンテナ素子の励振係数を制御するステップと、
    前記学習装置が、学習モデルを生成するステップと、を備え、
    前記誤差推定部は、前記振幅パターンを前記学習モデルに与えて、前記学習モデルから、前記励振振幅位相誤差を取得し、
    前記学習装置は、前記アレーアンテナの前記振幅パターンと前記振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差とを含む学習データを取得する学習データ取得部と、前記学習データ取得部により取得された学習データを前記学習モデルに与えて、前記振幅パターンに対応する励振振幅位相誤差を前記学習モデルに学習させる学習処理部と、を備え、
    前記学習データ取得部は、前記学習データに含まれている前記励振振幅位相誤差として、それぞれのアンテナ素子の励振振幅誤差の分布が正規分布である励振振幅誤差と、それぞれのアンテナ素子の励振位相誤差の分布が正規分布である励振位相誤差と、をアンテナ素子毎に異なる値として取得し、
    前記アレーアンテナの振幅パターンは、2つのカット面におけるそれぞれの振幅パターンが組み合わされている2次元パターンであり、
    前記学習データ取得部は、前記学習データとして、それぞれのカット面の振幅パターンと、それぞれのカット面の振幅パターンに対応している励振振幅位相誤差とを含む学習データを取得することを特徴とするアンテナ制御方法。
  7. 複数のアンテナ素子を有する前記アレーアンテナと、
    請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載のアンテナ制御装置と、
    複数の送信信号のそれぞれに励振係数を乗算し、励振係数乗算後のそれぞれの送信信号をそれぞれのアンテナ素子に出力する送信ビーム形成部とを備え、
    前記励振係数制御部は、前記誤差推定部により推定された励振振幅位相誤差に基づいて、前記送信ビーム形成部によって、それぞれの送信信号に乗算される励振係数を制御することを特徴とするアンテナ装置。
  8. 複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナと、
    請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載のアンテナ制御装置と、
    それぞれのアンテナ素子により受信された信号である受信信号に励振係数を乗算し、励振係数乗算後の複数の受信信号を合成する受信ビーム形成部とを備え、
    前記励振係数制御部は、前記誤差推定部により推定された励振振幅位相誤差に基づいて、前記受信ビーム形成部によって、それぞれの受信信号に乗算される励振係数を制御することを特徴とするアンテナ装置。
  9. 複数の送信用アンテナ素子を有する第1のアレーアンテナと、
    複数の受信用アンテナ素子を有する第2のアレーアンテナと、
    請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載のアンテナ制御装置と、
    複数の送信信号のそれぞれに励振係数を乗算し、励振係数乗算後のそれぞれの送信信号をそれぞれの送信用アンテナ素子に出力する送信ビーム形成部と、
    それぞれの受信用アンテナ素子により受信された信号である受信信号に励振係数を乗算し、励振係数乗算後の複数の受信信号を合成する受信ビーム形成部とを備え、
    前記励振係数制御部は、前記誤差推定部により推定された励振振幅位相誤差に基づいて、前記送信ビーム形成部によって、それぞれの送信信号に乗算される励振係数を制御し、かつ、前記受信ビーム形成部によって、それぞれの受信信号に乗算される励振係数を制御することを特徴とするアンテナ装置。
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