JP5448158B2 - アンテナ測定方法、アンテナ校正方法 - Google Patents

アンテナ測定方法、アンテナ校正方法 Download PDF

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Description

本発明は、動作利得などが不明なアンテナの測定方法、校正方法に関する。
アンテナの利得を決定するアンテナ測定方法やアンテナ校正方法として、3アンテナ法が知られている。3アンテナ法は、利得が未知の3個のアンテナを用意し、そのうちの2個を送受信アンテナとして使用して合計3組の透過係数を測定することによって、使用した全てのアンテナの動作利得やアンテナ係数を決定する方法である。
例えば、図16に示すように、アンテナ#1ないし#3の利得が未知であるとして、一対の送信機および受信機を用意して距離をRとし、送信機から受信機へ電波を発射した場合の透過係数(S21)を測定できるようにしておく。そして、(1)アンテナ#1を送信機、アンテナ#2を受信機に接続した場合の透過係数A21(R)、(2)アンテナ#1を送信機、アンテナ#3を受信機に接続した場合の透過係数A31(R)、(3)アンテナ#2を送信機、アンテナ#3を受信機に接続した場合の透過係数A32(R)、をそれぞれ測定すると、アンテナ#1ないし#3それぞれの動作利得Gw1ないしGw3は、以下の式にて求めることができる。
Figure 0005448158
Figure 0005448158
Figure 0005448158
一般に、3アンテナ法によってアンテナの校正を行うためには、減衰量の測定を行う測定場(電波暗室や屋外測定場(オープンサイト))として、極力理想的な環境を用意する必要がある。しかし実際には、電波暗室であっても電波吸収体からの反射を完全になくすことは不可能である。また、オープンサイトにおいては、グランドプレーン(地面)や周囲の物体からの反射を完全になくすことは不可能であり、外来雑音の影響も無視できない。すなわち、図17に示すように、受信アンテナは、送信アンテナからの直接波sだけでなく、周囲物体に反射した反射波t、地面に反射した反射波u、外来雑音vが受信アンテナに到来する。このような反射波や外来雑音は、アンテナを校正する際に誤差を生ずる原因となる。
アンテナ工学ハンドブック(第2版)、電子情報通信学会編、オーム社、712ページ、2008年7月発行 Yamanaka, A. Sugiura, "Measurement of Effective Radiated Power by Means of In-Phase Synthetic Method," Transactions of the IEICE, Vol. E73, No. 10, pp. 1738-1745, 1990.
このように、従来のアンテナ測定方法、アンテナ校正方法では、測定場における反射をなくすことが困難であり誤差を生じやすいという問題がある。本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、周囲物体からの反射の影響およびそれによる誤差を低減するアンテナ測定方法、アンテナ校正方法を提供することを目的としている。
上記した目的を達成するために、本発明の一つの態様に係るアンテナ測定方法は、第1のアンテナ、第2のアンテナおよび第3のアンテナの任意の異なる3つの組み合わせを選び、一方を送信アンテナ、他方を受信アンテナとして所定の距離に離間させ、前記送信アンテナから前記受信アンテナへの透過係数S21を前記3つの組み合わせについて測定し、得られた3つの透過係数S21に基づき前記第1ないし第3のアンテナの少なくとも1つについてのアンテナ係数または動作利得を求めるアンテナ測定方法であって、前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの距離を所定間隔で変更する距離変更ステップと、前記距離変更ステップにより変更した距離それぞれにおける前記送信アンテナから前記受信アンテナへの透過係数を測定する測定ステップと、前記距離変更ステップにより変更した距離それぞれにおける前記送信アンテナから前記受信アンテナへの透過係数および該距離による位相遅延を補償する補償係数に基づいて、前記透過係数S21を補償する補償ステップと、前記補償ステップにより補償された補償透過係数に基づいて、前記アンテナ係数または前記動作利得を算出する演算ステップと、を具備する。
また、本発明の他の態様に係るアンテナ校正方法は、本発明の態様に係るアンテナ測定方法を利用してアンテナを校正することを特徴とする。
本発明によれば、周囲物体からの反射の影響およびそれによる誤差を低減するアンテナ測定方法、アンテナ校正方法を提供することができる。
実施形態に係るアンテナ校正方法の原理を示す図である。 実施形態に係るアンテナ校正方法の原理を説明する図である。 実施形態に係るアンテナ校正方法の概要を示す図である。 実施形態に係るアンテナ校正方法を説明するフローチャートである。 実施形態に係るアンテナ校正方法の実施例を示す平面図である。 実施形態に係るアンテナ校正方法の実施例を示す正面図である。 実施形態に係るアンテナ校正方法の実施例を示す図である。 実施形態に係るアンテナ校正方法の実施例を示す図である。 実施形態に係るアンテナ校正方法の実施例を示す図である。 実施形態に係るアンテナ校正方法の実施例を示す図である。 実施形態に係るアンテナ校正方法の実施例を示す図である。 実施形態に係るアンテナ校正方法の実施例を示す図である。 直接波と反射波の関係を複素平面上で説明する図である。 アンテナ間距離と透過係数S21の関係を示す図である。 掃引開始距離dと最低限必要な掃引距離Lとの関係を示す図である。 掃引距離を改善した実施例を示す図である。 3アンテナ法によるアンテナ校正方法の原理を示す図である。 3アンテナ法によるアンテナ校正方法の原理を示す図である。
本発明の実施形態では、位相合成法を3アンテナ法に適用することで、測定場の不完全性による不確かさを低減した。すなわち、3アンテナ法によるアンテナ校正方法において、アンテナ間距離Rを変化させ、距離RそれぞれにおけるS21(R)を測定する。そして、S21(R)に対して直接波の位相と距離によって生じる減衰量を補償して合成し、最終的に3アンテナ法と同様の手順により動作利得を決定する。この手順により、反射波成分を低減することができ、直接波成分のみの測定結果を得ることが可能になる。以下、本発明の実施形態に係るアンテナ校正方法の原理を説明する。
(アンテナの動作利得と実効長の関係)受信アンテナに平面波Eが到来するとき、受信アンテナに接続された負荷で消費される電力Pは、実効長hを用いて表すと、以下の通りとなる。
Figure 0005448158
一方、平面波Eが持つポインチングベクトル<S>は、
Figure 0005448158
で与えられる。実効面積Aと利得の関係を用いて、ポインチングベクトル<S>と実効面積Aの積により、消費電力Pは、
Figure 0005448158
により得ることができる。したがって、動作利得Gと実効長hとの関係は、次式にて与えられる。
Figure 0005448158
なお、アンテナ係数Fは、
Figure 0005448158
であるから、Zが虚部を持たない実数(例えば、Z=50Ω)ならば、動作利得Gとアンテナ係数Fとの関係は、
Figure 0005448158
あるいは、
Figure 0005448158
となる。
(アンテナの動作利得)動作利得Gは、入力インピーダンスZinをもつアンテナにインピーダンスZの信号源または負荷を接続したときに得られる利得であり、不整合による反射損を考慮すると次式により定義される。
Figure 0005448158
ここで、Gは利得、Γinはアンテナの反射係数であり、
Figure 0005448158
である。以下、インピーダンスZ=50Ωの負荷または信号源を接続したときの動作利得の、等方性アンテナに対する値(絶対利得)を決定するものとして説明する。
(位相合成法を用いた3アンテナ法による利得決定法)アンテナを校正する方法の一つに3アンテナ法(Three−Antenna Method:TAM)がある。3アンテナ法はフリスの伝達公式に基づく校正方法であり、動作利得Gが未知の3個のアンテナを用意して、図16に示すように、それぞれのアンテナの組み合わせでアンテナ間距離Rにおける減衰量を3回測定することで、動作利得を決定する校正法である。
実施形態に係るアンテナ校正方法(位相合成法を用いた3アンテナ法)では、送受信アンテナが常に一直線上に配置されている状態を維持してアンテナ間距離Rを変化させ、ベクトル・ネットワーク・アナライザを用いて3組のS21の測定を行う。ベクトル・ネットワーク・アナライザとは、電気回路の高周波特性を測定する測定器であり、振幅および位相の双方を測定することができる。
測定されるS21は、Zパラメータを用いて、
Figure 0005448158
と表すことができる。このとき、
Figure 0005448158
かつ、
Figure 0005448158
が成り立つような送受信アンテナ間距離RにおけるS21を測定する。ここで、he1、he2は送受信アンテナの実効長、[・]内の第1項は直接波成分、第2項は直接波以外のマルチパス成分(床面や壁画、周囲物体からの反射波)を表している。また、αとあるのは、送受信アンテナの指向性や反射物の反射係数に依存する係数(複素数)であり、例えば、反射物体が存在する方向の指向性が小さい場合や、物体の反射係数が小さい場合には小さい値になる。
いま、数式(14)、数式(15)が成り立つとすると、数式(13)は、
Figure 0005448158
となる。ただし、θは数式(16)において距離変化に依存しない位相成分(定数)である。ここで、動作利得Gと実効長hとの関係式である数式(7)を用いて数式(6)を整理すると、Zが虚部を持たない実数(例えば、Z=50Ω)ならば、
Figure 0005448158
と書き直すことができる。
距離Rを変化させてI回測定し、それぞれの測定値に、距離による位相変化量exp[+jkR]と距離Rを掛けて足し込むと、
Figure 0005448158
が得られる。測定点数Iが増えると、右辺第1項は単調に増加するが、第2項は位相の変化が速いので、第1項の増加に対する第2項の割合は、
Figure 0005448158
のように相対的に低減していく。
このとき数式(18)は、
Figure 0005448158
となるから、両辺を自乗すれば、
Figure 0005448158
を得る。
いま、送信アンテナ#iから受信アンテナ#jへのS21(R)を、
Figure 0005448158
と表すとき、3個のアンテナによる、3組(#1→#2、#1→#3、#2→#3)の測定結果はそれぞれ、
Figure 0005448158
Figure 0005448158
Figure 0005448158
と表せる。最終的に数式(23)〜数式(25)の連立方程式を解けば、動作利得Gw1〜Gw3は次式で決定することができる。
Figure 0005448158
Figure 0005448158
Figure 0005448158
なお、測定距離を1点(I=1)のみとし直接波以外は存在しない(M=0)とすれば、数式(26)〜数式(28)は通常の3アンテナ法の式と同じになる。
(点波源を用いた数値シミュレーション)実施形態のアンテナ校正方法では、送受信アンテナのアンテナ間距離Rを変化させて各地点でのS21を測定するが、S21は複素数であるため、ベクトル・ネットワーク・アナライザによるベクトル量の測定が必要である。したがって、従来のスペクトラム・アナライザと信号発生器(トラッキング・ジェネレータ)の組み合わせでは測定することができない。ここでは、位相情報を用いずに振幅の測定のみで求めた場合の平均値との違いについて考察する。
いま、送受信アンテナ間のS21は数式(17)で表されるが、振幅情報のみ用いる場合、数式(17)は右辺第2項を、
Figure 0005448158
とすると、
Figure 0005448158
となる。距離を変えてI回測定して距離による減衰量を掛けて足し合わせると、
Figure 0005448158
したがって、式(21)に相当する式は、
Figure 0005448158
となる。すなわち、位相を考慮せずに振幅だけを足し合わせた場合には、nやφが残るから、マルチパス成分を取り除くことができず、S21の直接波成分(自由空間値)とは異なる値に収束することになる。したがって動作利得も異なる値が求まることが予想される。
最も簡単な例として、図1に示すように垂直偏彼の点波源を送受信アンテナとして金属大地面上で測定した場合について考える。このとき、金属大地面からの反射波が、直接波以外の不要な成分と考えられる。周波数9GHz、送受信アンテナの高さを2mのときにアンテナ間距離を10m〜15mの範囲で1cmずつ変化させて求めた動作利得の自由空間値との差異を図2に示す。実線aは、実施形態に係るアンテナ更正法で距離10mから横軸に示す距離までのデータを用いて求めた結果、実線bは、それぞれの距離におけるデータだけを用いた通常の3アンテナ法による校正結果、実線cは、それぞれの距離における3アンテナ法による校正結果の距離10mから横軸に示した距離までの結果の平均値、
Figure 0005448158
を求めた結果(以下、平均法と呼ぶ)である。
これを見ると、通常の3アンテナ法(実線c)では、直接波と反射波の干渉によって結果が大きく変化してしまっているのに対し、実施形態に係るアンテナ校正方法(実線a)および平均法(実線b)では、移動距離が大きくなるにしたがって変動が小さくなり、値が収束していくことが分かる。しかしながら平均法では、数式(32)から分かるように、自由空間値とは異なる値に収束するから、動作利得を正しく求めることができない。一方、実施形態に係るアンテナ校正方法による結果では、自由空間値に収束しており、動作利得が正しく得られることが分かる。
ただし、移動距離が不十分で、金属大地面による反射波の位相が直接波に対して十分変化しないうちは、数式(19)の条件を満足せず、誤差が大きくなる。したがって、金属大地面上にて動作利得の自由空間値を求める場合には、位相が十分変化するようなアンテナ配置(高さ、移動距離)を選ぶことが望ましい。なお、測定サイト周辺からの反射の影響は、位相回転が激しいために、ただちに減少することが予想される。
(実施の形態)図3および図4を参照して、実施形態に係るアンテナ校正方法について具体的に説明する。以下の説明においては、動作利得が未知のアンテナ11ないし13を測定するものとする。
図3に示すように、この実施形態のアンテナ校正方法は、送信アンテナを固定するスタンド20、受信アンテナを固定するスタンド25、スタンド25の水平移動を可能にする車輪26、所定の周波数の高周波信号を生成するとともに高周波信号を受け取り、これらの信号に基づいて透過係数などの回路特性を測定可能なベクトル・ネットワーク・アナライザ(VNA)30、VNA30が生成する高周波信号を送信アンテナに給電するケーブル31、同じく受信アンテナの受信電力をVNA30に送るケーブル36を備えている。図3では、アンテナ11が送信アンテナとしてスタンド20に固定され、アンテナ12が受信アンテナとしてスタンド25に固定されている。
アンテナ11ないし13は、測定対象となるアンテナである。スタンド20および25は、測定対象のアンテナを実効長hに固定する。スタンド20および25は、測定対象のアンテナが同軸上に位置するように、両アンテナの指向正方向に一直線上に配置される。スタンド25は、車輪26により当該直線上を移動してスタンド20との距離を調整可能に構成される。なお、スタンド25は、スタンド20との距離が可変となればよいから、車輪26以外の移動手段を備えても構わない。また、図3では受信側アンテナを移動させるものとしているが、送信側アンテナを固定するスタンド20に車輪を備えて送信側アンテナの位置を可変としてもよいし、両スタンドに車輪等を設けて両方のアンテナの位置を可変としてもよい。さらに、可変させるための装置は、自動制御されていてもよい。
VNA30は、送信周波数および出力レベル、受信周波数を可変とする。この実施形態のアンテナ校正方法では、送受信アンテナ間の透過係数を振幅および位相のレベルで測定する必要がある。
図4を参照して、実施形態に係るアンテナ校正方法の手順を説明する。
まず、一つ目のアンテナ11を送信側のスタンド20に固定してVNA30の高周波出力と接続するとともに、二つ目のアンテナ12を受信側のスタンド25に固定してVNA30の高周波入力と接続する(ステップ40。以下「S40」のように称する。)。アンテナ11およびアンテナ12は、同軸の直線上に配置され、両アンテナの距離をRとしておく。
次に、VNA30により、距離Rにおけるアンテナ11およびアンテナ12間のS21特性(S21(R))を測定する(S41)。測定したデータは、VNA30内のメモリに記憶させる。このデータは、距離Rの直接波と、距離Rα1の間接波α、距離Rα2の間接波αが含まれたものになる。
所定距離全ての測定が終わっていないので(S42のNo)、スタンド25を所定距離移動させてアンテナ間距離をRとし(S43)、S21(R)を測定する(S41)。以下、ステップ41〜43を所定距離移動させつつ測定を繰り返す。
スタンド25を所定距離まで移動させ全ての測定が終わると(S42のYes)、一つ目のアンテナ11をVNA30の高周波出力に維持したまま、三つ目のアンテナ13を受信側のスタンド25に固定してVNA30の高周波入力と接続する(S44)。
次に、VNA30により、距離Rにおけるアンテナ11およびアンテナ13間のS21特性(S21(R))を測定する(S45)。測定したデータは、VNA30内のメモリに記憶させる。
所定距離全ての測定が終わっていないので(S46のNo)、スタンド25を所定距離移動させてアンテナ間距離をRとし(S47)、S21(R)を測定する(S45)。以下、ステップ45〜47を所定距離移動させつつ測定を繰り返す。
スタンド25を所定距離まで移動させ全ての測定が終わると(S46のYes)、三つ目のアンテナ13をVNA30の高周波入力に維持したまま、二つ目のアンテナ12を送信側のスタンド20に固定してVNA30の高周波出力と接続する(S48)。
次に、距離Rにおけるアンテナ12およびアンテナ13間のS21特性(S21(R))を測定する(S49)。測定したデータは、VNA30内のメモリに記憶させる。
所定距離全ての測定が終わっていないので(S50のNo)、スタンド25を所定距離移動させてアンテナ間距離をRとし(S51)、S21(R)を測定する(S49)。以下、ステップ49〜51を所定距離移動させつつ測定を繰り返す。
スタンド25を所定距離まで移動させ全ての測定が終わると(S50のYes)、メモリに記憶させたデータを用いてアンテナ11ないし13の動作利得を演算する(S52)。具体的には、アンテナ#mからアンテナ#nへのS21(R)をAnm(R)とおき、距離Rのときの透過係数Anm(R)に距離Rによる位相補正値であるR+jkRiを乗じた値を積算し、測定点の数Iで割って得た値の絶対値をΣnmとおいて、数式(26)ないし(28)を適用して求める。
被校正アンテナとして、ダブル・リッジド・ガイド・アンテナ(ETS Lindgren社製3115)を3個用意し、本実施形態に係るアンテナ校正方法の適用実験を行った。
図5Aおよび図5Bに示すように、屋外のオープンサイト(金属大地面45m×30m)の略中央に第1アンテナ111および第2アンテナ112を一直線上に配置した。第1アンテナ111は、スタンド120に固定し、電波放射点の高さを2mとした。同様に、第2アンテナ112は、スタンド125に固定し、電波受信点の高さを2mとした。スタンド125には車輪126が設けられており、第2アンテナ112が第1アンテナ111から離間可能に構成した。
第1アンテナ111は、ケーブル131によりベクトル・ネットワーク・アナライザ(VNA)130と接続し、第2アンテナ112は、同じくケーブル136によりVNA130と接続した。VNA130は、演算部132および記憶部134を備えるPCと接続し、VNA130の測定データをPCにより演算するものとした。
送受信アンテナ間距離は、位相中心による影響が小さくなるように、開口面間の距離を10mないし12mとし、1cm間隔で第2アンテナ112を固定してその都度測定を実施した。測定点数は、合計101点である。
第1アンテナ111および第2アンテナ112の偏波面は、垂直偏波および水平偏波の両方について測定した。図6に示すのは、周波数9GHzにおいて垂直偏波で測定して得られた結果、図7に示すのは、水平偏波で測定して得られた結果である。図6および図7において、実線dおよび実線hは、実施形態に係るアンテナ校正方法による結果、実線eおよび実線iは、それぞれの距離ごとに通常の3アンテナ法によって得た結果、実線fおよび実線jは、同じく3アンテナ法によって得た値の平均値(平均法)、実線gおよび実線kは、6面電波暗室内において開口面間距離を15mとして校正した結果(自由空間値)である。
図6に示すように、実施形態に係るアンテナ校正方法による校正結果(実線dおよび実線h)は、自由空間値(実線gおよび実線k)に収束しているのが分かる。一方、平均法の結果(実線fおよび実線j)は、自由空間値とは異なった値に収束する様子が分かる。また、図6と図7を比べると、垂直偏波の場合に比べて水平偏波の場合の方が、実施形態のアンテナ校正方法による結果と平均法による結果の差が小さいことが分かる。これは、各距離における3アンテナ法による校正結果(実線eおよび実線i)の変動の大きさからも分かるように、垂直偏波に比べて水平偏波の方が金属大地面の方向への放射が小さく、受信アンテナに到達する反射波成分が弱いためと考えられる。
図8に示すのは、ダブル・リッジド・ガイド・アンテナの使用可能周波数範囲である1GHz〜18GHzについて、実施形態に係るアンテナ校正方法により校正した結果である。図中、菱形は、垂直偏波の測定結果から位相合成法によって求めた結果、黒塗り正方形は、水平偏波での測定結果から位相合成法によって求めた結果、破線は、6面電波暗室における校正結果(自由空間値)である。また、図9に示すのは、位相合成法による結果と6面電波暗室で得られた結果との差異であり、同じく、菱形は、垂直偏波の測定結果から位相合成法によって求めた結果、黒塗り正方形は、水平偏波での測定結果から位相合成法によって求めた結果である。
図8および図9に示すように、周波数が4GHz以下では、直接波と反射波の位相差が不十分であるために反射波の影響を抑えきれず、周波数が低くなるほど白由空間値との差異が増大している。一方、4GHz以上では、自由空間値とのずれが+0.5dB〜−0.8dBの範囲で動作利得を決定することができた。
(好ましいアンテナ配置の条件)ここで、図10ないし図13を参照して、この実施形態のアンテナ校正方法におけるアンテナの配置について考察する。
図10は、図5Aおよび図5Bに示す実施例において、アンテナ111および112に対して1GHz、9GHzおよび18GHzの高周波信号を用い、距離を変化させた場合の透過係数S21を測定した例を示している。図10において、実線lは1GHz(水平偏波)、実線mは9GHz(水平偏波)、実線nは18GHz(水平偏波)での特性例である。
図11は、同じく図5Aおよび図5Bに示す実施例において、アンテナ111および112に対して1GHz(垂直偏波)の高周波信号を用い、距離を変化させた場合の透過係数S21を測定した例を示している。図11において、実線oは、実施形態に係るアンテナ校正方法による結果、実線pは、それぞれの距離ごとに通常の3アンテナ法によって得た結果、実線qは、同じく3アンテナ法によって得た値の平均値(平均法)、実線rは、6面電波暗室内において校正した結果(自由空間値)である。
図10に示すように、9GHzおよび18GHzにおいては、直接波と間接波の位相差が十分とれているため、アンテナ112を移動させたアンテナ間距離10m〜11mにおいて山と谷が複数観測されている。一方、1GHzにおいては、直接波と間接波の位相差が十分ではないため、山も谷も観測されていない。これは、アンテナ間距離10m〜11mで1GHzの透過係数を測定する場合、反射波の影響を完全に排除できないことを示している。
また、図11に示すように、1GHzにおいては、掃引距離(測定開始位置から測定終了位置までの間の距離)が短いため、直接波および間接波の合成波において位相が十分に回転していない。この場合も、反射波の影響を完全に排除できないことになる。
このように、実施形態に係るアンテナ校正方法では、送受信アンテナの距離を一定以上離間させ、アンテナ間距離を一定の長さ以上変更させて測定した方が良好な結果が得られる。以下、実施形態に係るアンテナ校正方法において好適な条件について説明する。
(1)掃引を開始するアンテナ間距離の最小値
実施形態に係るアンテナ校正方法では、通常の3アンテナ法と同様、送受信アンテナ間における近接効果による影響がなくして受信アンテナに平面波が到達させるため、遠方界条件を満足するようにアンテナ間距離を確保する必要がある。また、例えばホーンアンテナのように、電波が放射する方向に一定の大きさを有するため位相中心が問題となるアンテナの場合には、位相中心が無視できる程度にまでアンテナ間距離を確保する必要がある。
(2)掃引を開始するアンテナ間距離の最大値
実施形態に係るアンテナ校正方法では、金属大地面からの反射波を除去するため、直接波成分と反射波成分の位相差が様々な値を持っている状態で透過係数S21を測定できることが望ましい。反射波成分が様々な位相差を持っていればいるほど、そのベクトル和は急速にゼロに収束し相殺しやすくなるからである。
図12に示すのは、直接波と反射波の関係を複素平面で表した様子である。様々な反射波成分が集まれば、その和はゼロになり、反射波成分がつくる円の中心(直接波成分の矢印の先端)に収束することになる。したがって、アンテナ間距離を変化させていった場合には、位相差が360度以上回転することが望ましい。360度の整数倍で回転させることができればさらに好適である。
いま、図1のような配置で測定を行うことを考える。アンテナ間距離をd、アンテナの高さをh=2m(送受信アンテナとも同じ高さ)、周波数f=1GHz(波長λ=30cm)、金属大地面の反射係数を−1として、水平偏波で測定したとすると、結果は図13に示すとおりとなる。横軸はアンテナ間距離、縦軸は透過係数S21の大きさを表しており、直接波と反射波の位相が一致して(位相差が0度)いるときは強め合い、直接波と反射波の位相が反転して(位相差が180度)いるときは弱め合うために、定在波が生じている(波をうっている)ことが分かる。この定在波の周期は、距離が離れるほど大きくなり、図13の場合には、距離30m以降は波を打たないことが分かる。これは直接波と反射波の距離変化(位相差の変化)が遅くなるためである。
いま、直接波の伝搬距離を、
Figure 0005448158
とし、反射波の伝搬距離を、
Figure 0005448158
とすると、伝搬距離差は、
Figure 0005448158
である。アンテナ間距離dが大きいときには、
Figure 0005448158
となり、反射波成分と直接波成分の距離差(位相差)がなくなることが分かる。実施形態に係るアンテナ校正方法では360度以上位相が回転することが望ましいことから、掃引を開始するアンテナ間距離の最大値は、アンテナ間距離を短くしていったときに、反射波成分と直接波成分が2番目に同相(位相差0度)になる距離となる。
n番目に同相になるアンテナ間距離は、
Figure 0005448158
より、2番目に同相になるアンテナ間距離は、n=2を代入してdについて解くと、
Figure 0005448158
となり、これ以上のアンテナ間距離からアンテナの掃引を開始すると、位相合成をするのに十分な位相差の変化を得ることができない。
(3)アンテナ掃引距離
アンテナを掃引する距離は、位相差が360度以上得られる必要があるので、n番目に同相になる距離からn−N番目に同相になる距離までを掃引する必要がある(ただしn,Nは2以上で、n>Nを満足する正の整数)。
Figure 0005448158
あるいは、n番目に逆相になる距離からn−1番目に逆相なるまでの距離を掃引してもよい(ただしn,Nは2以上で、n>Nを満足する正の整数)。
Figure 0005448158
これらを解くと、どちらも同じ解が得られ、掃引距離Lは以下のように、アンテナの高さh、波長λ、掃引開始距離d、位相が360度回転する回数Nの関数で決定できる。
Figure 0005448158
位相は、最低限360度回転する必要があるから、N=1を代入すると、最低限必要なアンテナ移動距離が求まる。
Figure 0005448158
図13からも分かるように、掃引開始距離が短いほど、最低限必要な掃引距離は短くできる。より多くの位相差の変化を得ることができるので、実施形態に係るアンテナ校正方法を実行するのに有利である。
(4)アンテナの高さ
上記で述べた「掃引を開始するアンテナ間距離の最大値」「掃引を開始するアンテナ間距離の最大値」を満足するように、アンテナの高さを選ぶことが好ましい。アンテナを高く設置すれば、掃引距離を短くすることができる。
(5)アンテナ掃引のステップ間隔
アンテナ掃引のステップ間隔は短い(狭い・細かい)ほどよい。金属大地面からの反射波以外の不要波や測定器の雑音も除去できるからである。
(6)以上を要すれば、アンテナ間距離、高さ、掃引距離、掃引ステップ間隔の決定は次のように行うことが好ましい。
アンテナ間距離は、以下の関係を満たすこと。
Figure 0005448158
アンテナ掃引距離として、最低限数式(42)を満たす距離Lを確保すること。このとき、掃引開始距離dが短く、アンテナの位置が高いほど、掃引距離を短くすることができ、また、より多くの位相差の変化を得ることができる。
アンテナの高さは、数式(42)あるいは数式(43)および数式(44)を満たすものとする。
掃引する範囲内でのステップ間隔は、できる限り狭くして測定することでより多くの不要波を除去することができる。
なお、図1のような配置で測定を行う場合、各校正周波数において、最低限必要なアンテナ間距離は、数式(43)を用いて図14に示すように求めることができる。例えば、アンテナ掃引開始距離d=10mのとき、周波数5GHz以下の周波数では、アンテナ掃引距離Lが1m以上必要であることが読み取れる。しかし、図9に示す校正結果をみると、周波数5GHz以下では校正結果に多くの誤差を含んでおり、必ずしも正しい結果が得られていないことが分かる。
図15は、アンテナ掃引距離を、掃引開始距離d=10mのままとし、数式(43)で得られるLに合わせた場合の校正結果である。数式(42)で得られた掃引範囲を用いると、図9の校正結果と比べて、より小さな誤差で正確に校正結果が得られることが分かる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態の説明では、位相合成法による反射波の相殺手法を、アンテナ校正に適用するものとして説明しているが、これには限定されない。すなわち、送信アンテナと受信アンテナの組み合わせを用いて演算するアンテナ測定方法において、反射波の影響が測定値に現われる各種パラメータの測定においても、同様に適用することができる。例えば、数式(10)に示すように、3アンテナ法では、演算式を変形するだけで動作利得だけでなくアンテナ係数をも求めることができる。すなわち、アンテナ係数FA1、FA2、FA3は、
Figure 0005448158
により求めることができる。したがって、3アンテナ法を用いたアンテナ係数の測定方法について位相合成法を適用することで、反射波の影響を排除した正確なアンテナ係数の測定値を得ることができる。
本発明は、アンテナ製造業、電気・電子機器製造業、各種試験機関、校正機関などにおいて利用することができる。
11〜13…アンテナ、20・25…スタンド、26…車輪、30…ベクトル・ネットワーク・アナライザ、31・36…ケーブル。

Claims (7)

  1. 第1のアンテナ、第2のアンテナおよび第3のアンテナの任意の異なる3つの組み合わせを選び、一方を送信アンテナ、他方を受信アンテナとして所定の距離に離間させ、前記送信アンテナから前記受信アンテナへの透過係数S21を前記3つの組み合わせについて測定し、得られた3つの透過係数S21に基づき前記第1ないし第3のアンテナの少なくとも1つについてのアンテナ係数または動作利得を求めるアンテナ測定方法であって、
    前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの距離を所定間隔で変更する距離変更ステップと、
    前記距離変更ステップにより変更した距離それぞれにおける前記送信アンテナから前記受信アンテナへの透過係数を測定する測定ステップと、
    前記距離変更ステップにより変更した距離それぞれにおける前記送信アンテナから前記受信アンテナへの透過係数および該距離による位相遅延を補償する補償係数に基づいて、前記透過係数S21を補償する補償ステップと、
    前記補償ステップにより補償された補償透過係数に基づいて、前記アンテナ係数または前記動作利得を算出する演算ステップと、
    を具備したことを特徴とするアンテナ測定方法。
  2. 前記補償ステップは、
    前記距離変更ステップにより変更した距離それぞれについて、前記距離変更ステップにより変更した距離それぞれにおける前記送信アンテナから前記受信アンテナへの透過係数に、対応する距離による位相遅延を補償する補償係数を乗算する乗算ステップと、
    前記距離変更ステップにより変更した距離それぞれについての前記乗算ステップによる乗算結果を積算する積算ステップと、
    前記積算ステップによる積算結果に基づいて補償された補償透過係数を生成する補償透過係数生成ステップと、
    を具備したことを特徴とする請求項1記載のアンテナ測定方法。
  3. 前記補償ステップは、
    距離Rにおける前記第1のアンテナから前記第2のアンテナへの透過係数をA21(R)、同じく前記第1のアンテナから前記第3のアンテナへの透過係数をA31(R)、同じく前記第2のアンテナから前記第3のアンテナへの透過係数をA32(R)としたとき、A21(R)、A31(R)およびA32(R)それぞれを補償した第1の補償透過係数Σ21、第2の補償透過係数Σ31、第3の補償透過係数Σ32を、
    Figure 0005448158
    の各演算式に基づいて生成することを特徴とする請求項1または2記載のアンテナ測定方法。
  4. 前記演算ステップは、前記測定に用いた高周波信号の波長をλとしたとき、第1ないし第3のアンテナの動作利得Gw1、Gw2、Gw3を、
    Figure 0005448158
    の各演算式に基づいて生成することを特徴とする請求項3記載のアンテナ測定方法。
  5. 前記演算ステップは、前記測定に用いた高周波信号の波長をλとしたとき、第1ないし第3のアンテナのアンテナ係数FA1、FA2、FA3を、
    Figure 0005448158
    の各演算式に基づいて生成することを特徴とする請求項3記載のアンテナ測定方法。
  6. 前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの距離は、前記測定に用いた高周波信号の波長をλとし、該距離をd(max.)、アンテナ掃引距離をL、アンテナ高をh、Nを2以上の正の整数とすると、
    Figure 0005448158
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のアンテナ測定方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のアンテナ測定方法を用いて生成した動作利得の値に基づいて、前記第1ないし第3のアンテナの少なくとも1つを校正するアンテナ校正方法。
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