JP7352416B2 - 鞍乗型車両の排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両に搭載された2気筒エンジンの排気装置に関するものである。
自動二輪車のような鞍乗型車両において、排気を消音するマフラの内部に、排気を浄化する触媒コンバータが収納されたものがある(例えば、特許文献1)。このような車両では、排気装置をコンパクトに構成、配置することができる。
特許第4627690号公報
しかしながら、特許文献1では、マフラが大形化するうえに、その構造も複雑になり、設計の自由度が制限され易い。触媒コンバータをマフラの外の上流側に出すと、マフラの構造は簡単になるが、触媒コンバータの上流側の集合管は排気を十分に混合させるためにある程度の長さが必要であるから、集合管の入口から触媒コンバータを経てマフラに至る排気通路の長さが大きくなり、排気装置をコンパクトに配置するのが難しくなる。
本発明は、排気通路の長さを確保しつつ、コンパクトに配置することができる鞍乗型車両の排気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の鞍乗型車両の排気装置は、鞍乗型車両に搭載された2気筒エンジンの排気装置であって、各気筒の排気ポートから前記エンジンの前方を下方に延びる排気管と、前記排気管が集合する集合管と、前記集合管の下流側に配置されて触媒コンバータが収納された触媒管と、前記触媒管の下流側に配置されたマフラとを備えている。触媒コンバータは排気を浄化し、マフラは排気を消音する。前記触媒管は、前端が前記集合管の下流端に接続され、車両の前後方向に延び、後端が前記マフラに接続されている。前記マフラは、その前後方向寸法および車幅方向寸法が前記触媒管よりも大きく形成されている。2本の前記排気管の下流端部が、前後方向に並んでいる。ここで、「上流」「下流」は、排気の流れ方向の上流、下流をいう。
この構成によれば、触媒コンバータがマフラの外部に配置されているので、マフラの構造が簡単になり、マフラの小形化を実現できる。また、2本の排気管の下流端部が、前後方向に並んで配置され、集合管に接続されている。2本の排気管の下流端部を前後方向に並んで配置することで、エンジン前方のスペースを有効利用して、排気管の長さを確保できる。さらに、2本の排気管の下流端部が前後方向に並んで集合管に接続されているので、集合管の上流端がほぼ上方に開口する。したがって、集合管の前後方向寸法が大きくなるのを抑制しつつ、集合管内の排気通路長さを大きくできる。これにより、集合管内で排気を十分に混合させることができる。このように、本発明によれば、排気通路の長さを稼ぎつつ、排気装置をコンパクトに配置することができる。
本発明において、前記集合管が、前方上方の入口から後方下方に向かって前方斜め下方へせり出すように湾曲する湾曲部と、前記湾曲部から後方へ真直に延びる真直部とを有していてもよい。この場合、前記排気管の下流端部が、上流端部よりも前方に位置していてもよい。この構成によれば、集合管が、側面視で、ほぼL字形状となるので、エンジン前方のスペースを圧迫することなく、排気通路の長さを稼ぐことができる。
前記集合管が前記湾曲部と前記真直部とを有する場合、前記集合管の前記真直部の後部が下方に膨出していてもよい。この構成によれば、集合管の湾曲部を通ることで真直部内の下部に集中しようとする排気流れの偏りを抑制することができる。その結果、触媒コンバータによる排気の浄化が効果的に行われる。
前記集合管の前記真直部の後部が下方に膨出している場合、排気中の特定成分を検出する排ガスセンサが、前記集合管の真直部における膨出した後部よりも前方の前部に設けられていてもよい。この構成によれば、集合管における膨出する前の通路面積が小さな領域に排ガスセンサが取り付けられているので、小さな断面積内で拡散していない状態の排気を精度よくセンシングできる。
前記排ガスセンサが設けられている場合、追加の排ガスセンサを取り付け可能な連結管が、前記触媒管と前記マフラの間に配置されていてもよい。この構成によれば、追加の排ガスセンサを取り付けた場合、触媒コンバータの劣化を検出することができる。これにより、触媒コンバータの交換時期を把握できる。
前記排ガスセンサが設けられている場合、前記集合管は、左右に2分割された管半体を前記排気の流れ方向に沿った2つの接合部で接合して構成され、左右の前記管半体における前記接合部が、前記集合管の径方向に重合されて前後方向に延びており、前記排ガスセンサが、一方の管半体における前記2つの接合部の一方の接合部寄りに取り付けられており、前記排ガスセンサが取り付けられる前記管半体の前記一方の接合部は、他方の管半体の対応する接合部の径方向外側に重合されていてもよい。ここで、「左右」とは、車体の幅方向をいう。この構成によれば、管半体同士の溶接歪みの影響を、排ガスセンサの取付部に与え難くすることができる。
本発明において、前記マフラが、前記エンジンの下方に配置されていてもよい。マフラがエンジンの下方に配置された車両では、エンジンからマフラまでの排気通路が短くなり易いが、上述の排気管、集合管のレイアウトにより長い排気通路長さが確保され、排気装置をコンパクトに配置することができる。
本発明の鞍乗型車両の排気装置によれば、排気通路の長さを稼ぎつつ、排気装置をコンパクトに配置することができる。
本発明の第1実施形態に係る排気装置を備えた鞍乗型車両の一種である自動二輪車の要部を示す側面図である。 同排気装置の正面図である。 同排気装置の平面図である。 図2のIV-IV線に沿った断面図である。 図3のV-V線に沿った断面図である。 同排気装置の変形例を示す側面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「左側」「右側」とは車両に乗車した状態の運転者か見た「左側」「右側」をいう。また、「上流」および「下流」とは、排気の流れ方向の上流および下流をいう。
図1は本発明の一実施形態に係る排気装置を備えた鞍乗型車両の一種である自動二輪車の側面図である。図1において、本実施形態の自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を構成するメインフレーム1と、後半部を構成するリヤフレーム2とを有している。リヤフレーム2は、メインフレーム1の後部に連結されている。
メインフレーム1の前端のヘッドパイプ4に、図示しないステアリングシャフトを介してフロントフォーク6が回動自在に支持されている。フロントフォーク6の下端に前輪8が取り付けられている。フロントフォーク6の上端部に、ハンドル10が取り付けられている。
メインフレーム1の後端部に、スイングアームブラケット12が設けられている。スイングアームブラケット12に、スイングアーム13の前端が、ピボット軸14回りに上下揺動自在に支持されている。スイングアーム13の後端に、後輪(図示せず)が取り付けられている。
メインフレーム1の下方でスイングアームブラケット12の前方に、駆動源であるエンジンEが取り付けられている。エンジンEにより、チェーンのような動力伝達部材(図示せず)を介して後輪(図示せず)が駆動される。
本実施形態のエンジンEは、2気筒エンジンである。4サイクルエンジンEは、クランク軸(図示せず)を回転自在に支持するクランクケース16と、クランクケース16から上方に突出するシリンダ18と、シリンダ18の上部に取り付けられたシリンダヘッド20とを有している。また、クランクケース16の下方にオイルパン21を有し、クランクケース16の下部の前面にオイルフィルタ22が設けられている。オイルフィルタ22は、クランクケース16の前面から前方に突出している。エンジンEが始動すると、オイルパン21内のオイルがオイルポンプ23により吸い上げられ、オイルフィルタ22で濾過された後、各部位へ供給される。
シリンダヘッド20の前面に排気ポート20aが形成され、後面に吸気ポート20bが形成されている。排気ポート20aおよび吸気ポート20bは、気筒ごとに1つ、合計2つ設けられている。各吸気ポート20bに吸気系機器が接続されている。吸気系機器は、外部の空気を吸気としてエンジンEに供給する。
各排気ポート20aに、排気管24が1本ずつ接続されている。つまり、本実施形態では、排気管24は2本である。各排気管24は、エンジンEの前方を下方に延びた後、エンジンEの前方下方の集合管26で集合される。集合管26において、2本の排気管24が合流して、単一の排気通路EPとなる。
集合管26の下流側に、触媒コンバータ28が収納された触媒管30が配置されている。触媒コンバータ28は、例えば、ハニカム触媒である。ただし、触媒コンバータ28は、これに限定されない。本実施形態では、触媒管30内に前後方向に並んで2つの触媒コンバータ28が配置されている。触媒管30を通過する際に、触媒コンバータ28により排気Gが浄化される。
触媒管30の下流側に、連結管32を介してマフラ34が接続されている。本実施形態のマフラ34は、内部に複数の膨張室を有する膨張型マフラである。ただし、マフラ34の形式はこれに限定されない。マフラ34を通過する際に、排気Gがマフラ34内で消音される。排気Gは、マフラ34内で消音された後、外部に排出される。これら排気管24、集合管26、触媒管30、連結管32およびマフラ34により、エンジンEの排気装置35が構成されている。これら各管24,26,30,32およびマフラ34は、溶接により接合され、排気通路を形成している
集合管30に、排ガスセンサ36が設けられている。つまり、排ガスセンサ36は、触媒コンバータ28の上流に配置されている。排ガスセンサ36は、排気中の特定成分を検出する。排ガスセンサ36は、例えば、酸素濃度センサである。本実施形態では、排ガスセンサ36は、燃料の濃さを調整するために用いられる。排ガスセンサ36は、集合管30に形成された取付座37に取り付けられている。
集合管30における排ガスセンサ36の前方にセンサガード38が設けられている。センサガード38は、排ガスセンサ36を前方から覆うように形成され、走行時に泥水、小石等から排ガスセンサ36を保護する。センサガード38は、例えば、板材からなり、集合管30に溶接で固着されている。ただし、センサガード38の構造はこれに限定されない。センサガード38は、なくてもよい。
本実施形態では、排気管24および集合管26の前半部(上流側部分)はエンジンEの前方に配置されている。集合管26の後半部(下流側部分)および触媒管30は、エンジンEのクランクケース16の下方に配置されている。マフラ34は、車体の下部に配置されている。詳細には、マフラ34は、エンジンEのクランクケース16の下方後方で、スイングアームブラケット12の下方に配置されている。
車体の前部、詳細には、エンジンEの前部およびエンジンEの前方の領域が、樹脂製のカウリング40により外側方から覆われている。より詳細には、カウリング40は、排気管24および集合管26の前半部(上流側部分)も外側方から覆っている。
以下に、図1~5を用いて本実施形態の排気装置35について詳しく説明する。なお、図2、図3では、センサガード38が、省略されている。
図1に示すように、排気管24の上流端部24aがエンジンEの排気ポート20aに接続され、下流端部24bが集合管26の上流端部26aに接続されている。排気管24の下流端部24bは、上流端部24aよりも前方に位置している。つまり、排気管24は、下方に向かって若干前方に傾斜しながら延びている。ここで、排気管24の上流端部24aは、排気ポート20aの出口のフランジ24cに連なる部位であり、排気管24の下流端部24bは、集合管26の上流端部26aに連なる部位である。排気管24の上流端縁24aaは排気ポート20aの内側に入り込んでおり、排気管24の下流端縁24baは集合管26の上流端部26aの内側に入り込んでいる。
2本の排気管24の下流端部24bが、前後方向に並んでいる。本実施形態では、排気管24の下流端部24bは、オイルフィルタ22よりも前方で、カウリング40の内側に位置している。本実施形態では、1番気筒の排気管24-1が、2番気筒の排気管24-2よりも前側に位置している。図2に示すように、各排気管24は、左右方向に湾曲しながら下方に延びている。
図1に示すように、集合管26の上流端部26aが排気管24の下流端部24bに接続され、下流端部26bが触媒管30の上流端部(前端部)30aに接続されている。集合管26は、前半部(上流部分)を構成する湾曲部42と、後半部(下流部分)を構成する真直部44とを有している。
湾曲部42は、前方上方の入口26cから後方下方に向かって前方斜め下方Pへせり出すように湾曲している。真直部44は、湾曲部42から後方へ真直に延びている。すなわち、集合管26は、側面視で、ほぼL字形状を有している。集合管26の真直部44の後部が、下方に膨出している。換言すれば、真直部44の後部に、下方に膨出する膨出部45が形成されている。膨出部45は、前端(上流端)から後端(下流端)に向かって通路面積が徐々に大きくなっている。排ガスセンサ36は、集合管26の真直部44における膨出部45よりも前方の領域に設けられている。
図3に示すように、集合管26は、左右に2分割された左側管半体46Lと右側管半体46Rとを有している。これら2つの管半体46L,46Rが、排気Gの流れ方向に沿った上下2つの接合部48で、例えば、溶接により接合されている。図4に示すように、接合部48は、集合管26の径方向に重合されて前後方向に延びている。
2つの接合部48は、湾曲部42ではほぼ前後方向に並んでおり、図5に示すように、真直部44では上下方向に並んでいる。本実施形態では、排ガスセンサ36の取付座37が、一方の管半体(左側管半体46L)における2つの接合部48の一方の接合部寄りに取り付けられている。詳細には、取付座37が、左側管半体46Lにおける上側の接合部48寄りに取り付けられている。この取付座37に設けたねじ孔37aに、排ガスセンサ36のねじ部36aがねじ込まれている。
排ガスセンサ36が取り付けられる左側管半体46Lの上側の接合部48Lは、右側管半体46Rの上側の接合部48Rの径方向外側(上側)に重合されている。換言すれば、排ガスセンサ36の取付座37が設けられる左側管半体46Lの上側の接合部48Lが、右側管半体46Rの上側の接合部48Rの径方向外側に重合されている。溶接箇所Wは、接合部48Lの側端縁となるから、取付座37から遠くなるので、取付座37が溶接歪の影響を受け難くなる。本実施形態では、左側管半体46Lの下側の接合部48Lも、右側管半体46Rの下側の接合部48Rの径方向外側(下側)に重合されている。
排ガスセンサ36の取付座37は、接合部48と重ならないように形成される。具体的には、図4に示すように、排ガスセンサ36の取付座37付近では、接合部48は、取付座37を迂回するように集合管26の周方向に湾曲している。
図3に示すように、触媒管30の上流端部(前端部)30aが集合管26の下流端部26bに接続され、車両の前後方向に延びて下流端部(後端部)30bが連結管32を介してマフラ34に接続されている。マフラ34は、その前後方向寸法L1および車幅方向寸法W1が、触媒管30の前後方向寸法L2および車幅方向寸法W2よりも大きく形成されている(L1>L2,W1>W2)。
図6の変形例に示すように、連結管32に、追加の排ガスセンサ50を取り付けるための取付座52を設けてもよい。追加の排ガスセンサ50は、排気中の特定成分を検出する。追加の排ガスセンサ50は、例えば、酸素濃度センサである。追加の排ガスセンサ50は、触媒コンバータ28の下流に配置され、触媒コンバータ28の劣化を検知するために用いられる。これにより、触媒コンバータ28の交換時期を把握することができる。
つぎに、本実施形態の排気装置35の作用を説明する。図1のエンジンEが始動すると、エンジンEの排気Gが、シリンダヘッド20の排気ポート20aから排気管24に流入する。排気管24に流入した排気Gは、集合管26で合流した後、触媒管30に流入する。排気Gは、触媒管30内を流れる間に、触媒コンバータ28により浄化される。触媒コンバータ28により浄化された排気Gは、マフラ34に流入し、マフラ34内で消音された後、外部に排出される。
上記構成において、触媒コンバータ28がマフラ34の外部に配置されているので、マフラ34の構造が簡単になり、マフラ34の小形化を実現できる。また、触媒コンバータ28をマフラ34の外に出したので、図6に示す触媒コンバータ28の下流側に、追加の排ガスセンサ50を取り付けることもできる。
図1に示すように、触媒コンバータ28をマフラ34の前方に配置したことで、触媒管30の上流側の排気管24と集合管26がエンジンE前方のスペースを圧迫することが懸念される。具体的には、排気管24および集合管26が、カウリング40、前輪8等に干渉するのを避ける必要がある。さらに、これらとの干渉を避けながらも、排気管24および集合管26の長さを確保する必要がある。具体的には、排気管24および集合管26の長さがある程度なければ、排ガスセンサ36や触媒コンバータ28に接触するまでに、排気Gが十分に混ざらない。
図2に示すように、排気管24が、左右方向に湾曲しながら下方に延びている。これにより、排気管28の長さを稼ぐことができる。また、2本の排気管24の下流端部24bが、前後方向に並んで配置されて集合管26に接続されている。2本の排気管24を前後方向に並んで配置することで、カウリング40との干渉を防ぎつつ、エンジンE前方のスペースを有効利用して、排気管24の長さを確保できる。図1に示すように、排気管24は前後方向にも大きく曲げられており、排気管24の下流端部24bが、上流端部24aよりも前方に位置している。
さらに、2本の排気管24が前後方向に並んで集合管26に接続されているので、集合管26の入口26cがほぼ上方に開口する。したがって、集合管26の前後方向寸法が大きくなるのを抑制しつつ、集合管26の長さを確保できる。具体的には、排気管24が上下方向に並んで集合管26に接続される場合、集合管26の入口26cは前方に開口する。したがって、本実施形態と同程度の集合管26の長さを確保しようとすると、集合管26の前後方向長さが大きくなり、排気管24および集合管26がカウリング40に干渉する恐れがある。
上記構成のように、排気管24の下流端部24bを前後方向に並べて集合管26に接続することで、カウリング40との干渉を回避しつつ、集合管26の長さを確保して集合管26内で排気Gを十分に混合させることができる。これにより、排ガスセンサ36の検出精度が向上する。また、排ガスセンサ36を集合管26に取り付けることで、検出専用の配管を別途設ける必要がなく、排気装置35の小形化を図り易い。
カウリング40は、図2に示すように、下方に向かって車幅方向間隔が小さくなっている。そのため、下側は幅方向にスペースが少ない。したがって、排気管24が左右方向に並んで集合管26に接続されると、カウリング40に干渉し易い。また、バンク角への影響も考慮する必要があり、排気管24の下流端部24bを左右方向に並べるのは制約がある。このような面からも排気管24の下流端部24bを前後方向に並べる利点は大きい。
本実施形態のエンジンEは、不等間隔爆発のエンジンである。具体的には、1番気筒の爆発後に2番気筒が爆発するまでの間隔は短く、2番気筒の爆発後に1番気筒が爆発するまでの間隔は長い。本実施形態では、図1に示すように、1番気筒の排気管24-1が、2番気筒の排気管24-2の前方に配置された状態で、集合管26に接続されている。これにより、1番気筒の排気管24-1からの排気Gの流れに、2番気筒の排気管24-2からの排気Gの流れをぶつけて均一に混ざるようにしている。
本実施形態では、マフラ34が、エンジンEの下方に配置されている。マフラ34がエンジンEの下方に配置された車両では、エンジンEからマフラ34までの排気通路の長さが短くなり易いが、上述の排気管24および集合管26の構成により十分な排気通路長さが確保されるから、触媒管30およびマフラ34をエンジンEの下方にコンパクトに配置することができる。このように、上記構成によれば、排気通路の長さを稼ぎつつ、排気装置35をコンパクトに配置することができる。
また、集合管26が、入口26cから後方下方に向かって前方斜め下方Pへせり出すように湾曲する湾曲部42と、湾曲部42から後方へ真直に延びる真直部44とを有している。このように、集合管26を、側面視で、ほぼL字形状に構成することで、エンジンE前方のスペースを圧迫することなく、排気通路の長さを稼ぐことができる。
また、集合管26における真直部44の後部に、下方に膨出した膨出部45が形成されている。このような膨出部45を設けることにより、集合管26の湾曲部42を通ることで真直部44内の下部に集中しようとする排気Gの流れの偏りを抑制することができるうえに、大径の触媒管30に接続することができる。その結果、触媒コンバータ28による排気Gの浄化が効果的に行われる。また、。集合管26の真直部44における膨出部45よりも前方に、排ガスセンサ36が設けられている。このように、集合管26における膨出する前の通路面積が小さな領域に排ガスセンサ36が取り付けることで、小さな断面積内で拡散していない状態の排気Gを精度よくセンシングできる。
図5に示すように、排ガスセンサ36の取付座37が、左側管半体46Lにおける上側の接合部48寄りに取り付けられ、左側管半体46Lの上側の接合部48Lは、右側管半体46Rの上側の接合部48Rの径方向外側に重合されている。これにより、管半体46L,46R同士の溶接箇所から排ガスセンサ36の取付座37が離れるので、取付座37が溶接歪みの影響を受けて、その位置や取付角度、つまり、ねじ孔37aの角度に誤差が生じるのを防止することができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明の排気装置を自動二輪車のエンジンに適用した例を説明したが、本発明の排気装置は、自動二輪車以外の鞍乗型車両、例えば、三輪車、四輪バギー等のエンジンにも適用できる。また、本発明の排気装置は、2サイクルエンジンにも適用できる。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
20a 排気ポート
24 排気管
24a 排気管の上流端部
24b 排気管の下流端部
26 集合管
26a 集合管の上流端部
26b 集合管の下流端部
26c 集合管の入口
28 触媒コンバータ
30 触媒管
30a 触媒管の前端
30b 触媒管の後端
32 連結管
34 マフラ
35 排気装置
36 排ガスセンサ
42 湾曲部
44 真直部
46L 左側管半体(一方の管半体)
46R 右側管半体(他方の管半体)
48 接合部
50 追加の排ガスセンサ
E エンジン
G 排気

Claims (4)

  1. 鞍乗型車両に搭載された2気筒エンジンの排気装置であって、
    各気筒の排気ポートから前記エンジンの前方を下方に延びる排気管と、
    前記排気管が集合する集合管と、
    前記集合管の下流側に配置されて、排気を浄化する触媒コンバータが収納された触媒管と、
    前記触媒管の下流側に配置されて、排気を消音するマフラと、を備え、
    前記触媒管は、前端が前記集合管の下流端に接続され、車両の前後方向に延び、後端が前記マフラに接続され、
    前記マフラは、その前後方向寸法および車幅方向寸法が前記触媒管よりも大きく形成され、
    2本の前記排気管の下流端部が、前後方向に並び、
    前記集合管が、前方上方の入口から後方下方に向かって前方斜め下方へせり出すように湾曲する湾曲部と、前記湾曲部から後方へ真直に延びる真直部とを有し、
    前記集合管の前記真直部の後部が下方に膨出し、
    さらに、前記集合管の真直部における膨出した後部よりも前方の前部に設けられて、排気中の特定成分を検出する排ガスセンサを備え、
    前記集合管は、左右に2分割された管半体を前記排気の流れ方向に沿った2つの接合部で接合して構成され、
    左右の前記管半体における前記接合部が、前記集合管の径方向に重合されて前後方向に延び、
    前記排ガスセンサが、一方の管半体における前記2つの接合部の一方の接合部寄りに取り付けられ、
    前記排ガスセンサが取り付けられる前記管半体の前記一方の接合部は、他方の管半体の対応する接合部の径方向外側に重合されている鞍乗型車両の排気装置。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両の排気装置において、前記排気管の下流端部が、上流端部よりも前方に位置している鞍乗型車両の排気装置。
  3. 請求項1または2に記載の鞍乗型車両の排気装置において、さらに、前記触媒管と前記マフラの間に配置されて、追加の排ガスセンサを取り付け可能な連結管を備えた鞍乗型車両の排気装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両の排気装置において、前記マフラが、前記エンジンの下方に配置されている鞍乗型車両の排気装置。
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