JP7350869B2 - 非燃焼加熱型香味吸引器具 - Google Patents

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    • A24D3/04Tobacco smoke filters characterised by their shape or structure

Description

本発明はたばこロッド、冷却セグメント、およびマウスピースを備える非燃焼加熱型香味吸引器具に関する。
近年、非燃焼加熱型香味吸引器具をデバイスに挿入して使用する製品が市販されている(例えば特許文献1)。これらの非燃焼加熱型香味吸引器具は、デバイスへの挿入のしやすさや、十分な香喫味の送達の観点から、ある一定以上の太さが望まれる。しかし、非燃焼加熱型香味吸引器具の直径が大きくなると当該器具に与えられる熱量が増え、かつ唇と接触する面積も大きくなる。この結果、吸口端近傍の温度が上昇し、ユーザーが、使用時に吸口端近傍の温度を不快に感じるおそれがあった。
国際公開第2017/198837号
本発明は、使用時に吸口端近傍がユーザーにとって不快でない温度となる非燃焼加熱型香味吸引器具を提供することを課題とする。
発明を解決するための手段
特許文献1に記載の香味吸引器具は、吸口端方向に向かってフィルタと紙管をこの順に備えるマウスピースを有する。しかし発明者らは、特許文献1に記載の香味吸引器具には改善の余地があると考え、本発明を完成した。すなわち、前記課題は以下の本発明によって解決される。
[1]たばこロッド、冷却セグメント、およびマウスピースを備える非燃焼加熱型香味吸引器具であって、
前記マウスピースが、連結された2つのセンターホールフィルターを備える、前記香味吸引器具。
[2]前記2つのセンターホールフィルターの穴径が異なる、[1]に記載の香味吸引器具。
[3]たばこロッド側に存在する第1センターホールフィルターの穴径をd1、吸口端側に存在する第2センターホールフィルターの穴径をd2とするとき、d1>d2である、[2]に記載の香味吸引器具。
[4]たばこロッド側に存在する第1センターホールフィルターの穴径をd1、吸口端側に存在する第2センターホールフィルターの穴径をd2とするとき、d1<d2である、[2]に記載の香味吸引器具。
[5]前記センターホールフィルターの穴の断面積が、0.7~20mmである、[1]~4]のいずれかに記載の香味吸引器具。
[6]前記小穴径対前記大穴径の比が、1:1.5~1:4である、[2]~[5]のいずれかに記載の香味吸引器具。
[7]前記センターホールフィルターの穴径が、1.0~5.0mmである、[1]~[6]のいずれかに記載の香味吸引器具。
[8]前記センターホールフィルターの下記方法で測定した硬さが90%以上である、[1]~[7]のいずれかに記載の香味吸引器具。
測定方法
1)センターホールフィルターを、その長手方向が水平となるようにして基板の上に載置し、その高さDsを測定する。
2)加圧治具を用いて前記センターホールフィルター側面を加圧して圧縮する。
加圧:300g、加圧時間:10秒、加圧治具ヘッド径:φ12mm
3)加圧後の前記センターホールフィルターの高さDdを測定する
4)硬さH(%)を下記式より算出する。
H(%)=Dd/Ds×100
[9]前記硬さが95%以上である、[8]に記載の香味吸引器具。
[10]前記センターホールフィルターの肉厚が1~3mmである、[1]~[9]のいずれかに記載の香味吸引器具。
[11]直径が6~8mmである、[1]~[10]のいずれかに記載の香味吸引器具。
[12]前記センターホールフィルターの単繊度が5~12(デニール/フィラメント)である、[1]~10]のいずれかに記載の香味吸引器具。
[13]前記センターホールフィルターの単繊度が5~8(デニール/フィラメント)である、[12]に記載の香味吸引器具。
[14]前記センターホールフィルターの総繊度が30,000~60,000(デニール/トータル)である、[1]~[13]のいずれかに記載の香味吸引器具。
[15]前記センターホールフィルターの総繊度が35,000~45,000(デニール/トータル)である、[14]に記載の香味吸引器具。
本発明によって、使用時に吸口端近傍がユーザーにとって不快でない温度となる非燃焼加熱型香味吸引器具を提供できる。
本発明の非燃焼加熱型香味吸引器具を示す図 本発明の非燃焼加熱型香味吸引システムを示す図 喫煙試験用の装置を示す図
以下、本発明を詳細に説明する。本発明において「X~Y」はその端値であるXおよびYを含む。
1.非燃焼加熱型香味吸引器具
本発明の非燃焼加熱型香味吸引器具は、たばこロッド、冷却セグメント、およびマウスピースを備え、当該マウスピースが連結された2つのセンターホールフィルターを備える。図1は本発明の非燃焼加熱型香味吸引器具の一態様を示す。図中、10は非燃焼加熱型香味吸引器具、1はたばこロッド、3は冷却セグメント、5はマウスピース、51は第1センターホールフィルター、52は第2センターホールフィルター、7はチップペーパ、Vはベンチレーションである。香味吸引器具の直径は好ましくは6~8mmである。当該直径は香味吸引器具を構成する部材の直径の平均値として定義される。
(1)たばこロッド
たばこロッドとは、たばこ原料に含まれる香喫味成分を発生するための略円柱状の部材であり、たばこ充填材とその周囲を巻装するラッパーを備える。たばこ充填材としては限定されず、例えばたばこ刻、たばこシート等を使用できる。具体的には、乾燥したたばこ葉を幅0.8~1.2mmに裁刻したたばこ刻をラッパー内に充填してよい。また乾燥したたばこ葉を平均粒径が20~200μm程度になるように粉砕して均一化したものをシート加工し、それを幅0.8~1.2mmに裁刻したものをラッパー内に充填してもよい。当該シートを裁刻せずにギャザー加工、折り畳み、あるいは渦巻き状にして内に充填してもよい。当該シートを短冊状に裁断してこれらをラッパー内に、同心円状にあるいは短冊の長手方向がたばこロッドの長手方向と平行になるように充填してもよい。
たばこ葉としては様々なものを用いることができ、例えば、黄色種、バーレー種、オリエント種、在来種、その他のニコチアナ-タバカム系品種、ニコチアナ-ルスチカ系品種、およびこれらの混合物を使用できる。混合物としては、目的とする味となるように前記の各品種を適宜ブレンドしたものを用いることができる。前記たばこの品種の詳細は、「たばこの事典、たばこ総合研究センター、2009.3.31」に開示されている。
前記均一化シートの製造方法、すなわち、たばこ葉を粉砕して均一化シートに加工する方法は、公知の方法で実施できる。例えば、以下の方法を選択できる。抄紙プロセスを用いて抄造シートを作製する方法。水等の適切な溶媒を、粉砕したたばこ葉に混ぜて均一化した後に金属製板もしくは金属製板ベルトの上に均一化物を薄くキャスティングし、乾燥させてキャストシートを作製する方法。水等の適切な溶媒を、粉砕したたばこ葉に混ぜて均一化したものをシート状に押し出し成型して圧延シートを作製する方法。前記均一化シートの種類については、「たばこの事典、たばこ総合研究センター、2009.3.31」に詳細が開示されている。
たばこ充填物は水分を含んでいてよく、その含有量はたばこ充填物の全量に対して10~15重量%であってよく、11~13重量%であることが好ましい。当該量の水分を含む含有量たばこ充填物を用いると、染みの発生が抑制され、また、たばこロッドの製造時の巻上適性が良好となる。
たばこロッド1は、加熱に伴って蒸気を発生してもよい。エアロゾルの発生を促進するためにたばこ充填材にグリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール等のポリオール等のエアロゾル源を添加することが好ましい。エアロゾル源の添加量は、たばこ充填剤の乾燥重量に対して5~50重量%が好ましく、10~30重量%がより好ましい。たばこロッド1の長さは限定されないが15~25mmであることが好ましい。その直径も限定されないが6~8mmであることが好ましい。
たばこロッド1は香料を含んでいてもよい。当該香料の種類は、特に限定されず、良好な喫味を付与する観点から、以下のものを挙げることができる。アセトアニソール、アセトフェノン、アセチルピラジン、2-アセチルチアゾール、アルファルファエキストラクト、アミルアルコール、酪酸アミル、トランス-アネトール、スターアニス油、リンゴ果汁、ペルーバルサム油、ミツロウアブソリュート、ベンズアルデヒド、ベンゾインレジノイド、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、2,3-ブタンジオン、2-ブタノール、酪酸ブチル、酪酸、カラメル、カルダモン油、キャロブアブソリュート、β-カロテン、ニンジンジュース、L-カルボン、β-カリオフィレン、カシア樹皮油、シダーウッド油、セロリーシード油、カモミル油、シンナムアルデヒド、ケイ皮酸、シンナミルアルコール、ケイ皮酸シンナミル、シトロネラ油、DL-シトロネロール、クラリセージエキストラクト、ココア、コーヒー、コニャック油、コリアンダー油、クミンアルデヒド、ダバナ油、δ-デカラクトン、γ-デカラクトン、デカン酸、ディルハーブ油、3,4-ジメチル-1,2-シクロペンタンジオン、4,5-ジメチル-3-ヒドロキシ-2,5-ジヒドロフラン-2-オン、3,7-ジメチル-6-オクテン酸、2,3-ジメチルピラジン、2,5-ジメチルピラジン、2,6-ジメチルピラジン、2-メチル酪酸エチル、酢酸エチル、酪酸エチル、ヘキサン酸エチル、イソ吉草酸エチル、乳酸エチル、ラウリン酸エチル、レブリン酸エチル、エチルマルトール、オクタン酸エチル、オレイン酸エチル、パルミチン酸エチル、フェニル酢酸エチル、プロピオン酸エチル、ステアリン酸エチル、吉草酸エチル、エチルバニリン、エチルバニリングルコシド、2-エチル-3,(5または6)-ジメチルピラジン、5-エチル-3-ヒドロキシ-4-メチル-2(5H)-フラノン、2-エチル-3-メチルピラジン、ユーカリプトール、フェネグリークアブソリュート、ジェネアブソリュート、リンドウ根インフュージョン、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、ブドウ果汁、グアヤコール、グァバエキストラクト、γ-ヘプタラクトン、γ-ヘキサラクトン、ヘキサン酸、シス-3-ヘキセン-1-オール、酢酸ヘキシル、ヘキシルアルコール、フェニル酢酸ヘキシル、ハチミツ、4-ヒドロキシ-3-ペンテン酸ラクトン、4-ヒドロキシ-4-(3-ヒドロキシ-1-ブテニル)-3,5,5-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4-(パラ-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、4-ヒドロキシウンデカン酸ナトリウム、インモルテルアブソリュート、β-イオノン、酢酸イソアミル、酪酸イソアミル、フェニル酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、フェニル酢酸イソブチル、ジャスミンアブソリュート、コーラナッツティンクチャー、ラブダナム油、レモンテルペンレス油、カンゾウエキストラクト、リナロール、酢酸リナリル、ロベージ根油、マルトール、メープルシロップ、メンソール、メントン、酢酸L-メンチル、パラメトキシベンズアルデヒド、メチル-2-ピロリルケトン、アントラニル酸メチル、フェニル酢酸メチル、サリチル酸メチル、4’-メチルアセトフェノン、メチルシクロペンテノロン、3-メチル吉草酸、ミモザアブソリュート、トウミツ、ミリスチン酸、ネロール、ネロリドール、γ-ノナラクトン、ナツメグ油、δ-オクタラクトン、オクタナール、オクタン酸、オレンジフラワー油、オレンジ油、オリス根油、パルミチン酸、ω-ペンタデカラクトン、ペパーミント油、プチグレインパラグアイ油、フェネチルアルコール、フェニル酢酸フェネチル、フェニル酢酸、ピペロナール、プラムエキストラクト、プロペニルグアエトール、酢酸プロピル、3-プロピリデンフタリド、プルーン果汁、ピルビン酸、レーズンエキストラクト、ローズ油、ラム酒、セージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、スチラックスアブソリュート、マリーゴールド油、ティーディスティレート、α-テルピネオール、酢酸テルピニル、5,6,7,8-テトラヒドロキノキサリン、1,5,5,9-テトラメチル-13-オキサシクロ(8.3.0.0(4.9))トリデカン、2,3,5,6-テトラメチルピラジン、タイム油、トマトエキストラクト、2-トリデカノン、クエン酸トリエチル、4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセニル)2-ブテン-4-オン、2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1,4-ジオン、4-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエニル)2-ブテン-4-オン、2,3,5-トリメチルピラジン、γ-ウンデカラクトン、γ-バレロラクトン、バニラエキストラクト、バニリン、ベラトルアルデヒド、バイオレットリーフアブソリュート、N-エチル-p-メンタン-3-カルボアミド(WS-3)、エチル-2-(p-メンタン-3-カルボキサミド)アセテート(WS-5)。中でもメンソールが好ましい。また、これらの香料は単独で用いてもよく、または2種以上を併用してもよい。
たばこ充填物の充填密度は特に限定されないが、非燃焼加熱型香味吸引器具の特性を担保し、良好な喫味を付与する観点から、通常250mg/cm以上であり、好ましくは320mg/cm以上である。また、その上限は通常800mg/cm以下であり、好ましくは600mg/cm以下である。
(2)冷却セグメント
冷却セグメントは、たばこロッド1で発生した香喫味成分や蒸気を冷却する等してエアロゾル化を促進するための部材である。冷却セグメント3は中空の紙管であってよい。紙管はラッパーやチップペーパよりも剛性の高いカードボードで構成されることが好ましい。当該紙管には、ベンチレーションV(開孔)を設けてもよい。ベンチレーションは紙管の円周に沿って複数設けられることが好ましい。冷却セグメントの吸口側端部から加熱端に向かって、ベンチレーションが設けられる位置の上限は、エアロゾル化の促進や冷却の観点から、冷却セグメントの吸口側端部から4mm以内の範囲が好ましく、2mm以内の範囲がさらに好ましい。また、ベンチレーションが設けられる位置の下限は、製品全体の耐久性の観点から、冷却セグメントの吸口側端部から0.5mm以上が好ましく1.0mm以上がさらに好ましい。すなわち、一態様において、ベンチレーションは冷却セグメントの吸口側端部から上流に向かって0.5~4mmの範囲に設けられ、別態様において1.0~2mmの範囲に設けられる。作業効率の観点から、ベンチレーションは、完成した非燃焼加熱型香味吸引器具にレーザー加工を施して設けることが好ましい。また冷却セグメント3内には、熱交換効率を高めるためにギャザー付けされたシートを充填してもよい。冷却セグメント3の寸法は限定されないが、長さは15~25mmであることが好ましく、直径は5.5~7.5mmであることが好ましい。
前述のとおり、ベンチレーションは冷却セグメントの外周面の周方向に配置されることが好ましい。その周方向の配置の数は、限定されず2つ以上であればよい。孔径は100~1000μmであることが好ましく、300~800μmであることがより好ましい。開孔形状は略円形または略楕円形であることが好ましい。略楕円形の場合、長径が孔径に相当する。
冷却セグメント3はたばこロッド1に比べて剛性が低い場合が多い。このような異なる剛性を持つパーツをチップペーパで接続する場合、剛性が高いパーツの直径を剛性が低いパーツの直径よりも小さくすると不良が発生しにくい。したがって、たばこロッド1に比べて冷却セグメント3の剛性が高い場合は、その直径をたばこロッド1の直径より小さくすることが好ましい。例えば、たばこロッドの直径が7mmである場合、冷却セグメント、マウスピースの直径は好ましくは6.9mmである。
(3)マウスピース
マウスピースは吸口端を構成する部材である。本発明においてマウスピース5は、吸口端方向に向かって第1センターホールフィルター51と第2センターホールフィルター52をこの順に備える。
(3-1)センターホールフィルター
センターホールフィルターとしては、例えばフィルタの中央部に1つの空間を設けたものを使用できる。この場合、穴径はフィルタ直径の20~70%であることが好ましく、20~40%であることがさらに好ましい。具体的に穴径は、好ましくは1.0~5.0mmである。その好ましい下限値は、1.2mm以上または1.5mm以上であり、その好ましい上限値は、4.5mm以下、4.5mm未満、3.0mm以下、または2.5mm以下である。フィルタの肉厚(壁部の厚み)は、好ましくは1~3mm、より好ましくは2~3mmである。穴径が下限値以下である穴の成形は困難であり、内壁に毛羽立ちが生じてしまいエアロゾルが補足され、デリバリー効率が低下することがある。また穴径が下限値以下である穴を形成するマンドレルの耐久性に問題が生じ、マンドレルが製造中に振動して穴がうねる等の穴の形状が不安定となる。また穴径が条件値を超えると、フィルタ硬さが担保できずに咥え心地が低下し、さらには肉厚が薄くなるので唾液等で濡れた場合に耐久性が低下するおそれもある。一態様において、センターホールフィルターとして、7mm直径のフィルタに径2.0mmの穴を設けたものが挙げられる。また、穴の断面積は、好ましくは0.7~20mmであり、より好ましくは1.6~16mmである。また、複数の穴孔を有するセンターホールフィルターを使用してもよい。この場合、複数の穴は例えば円周方向に沿って等間隔に配置されてもよい。複数の穴の合計の断面積は、好ましくは0.7~20mmであり、より好ましくは1.6~16mmである。
本発明において、マウスピースは連結された2つのセンターホールフィルター(以下、「CH」ともいう)を備える。加熱端側に存在するセンターホールフィルターを第1センターホールフィルター(「第1CH」ともいう)と、吸口端側に存在するセンターホールフィルターを第2センターホールフィルター(「第2CH」ともいう)という。連結された2つのCHを備えることで使用時に吸口端近傍がユーザーにとって不快でない温度となる。また、エアロゾル源のデリバリー量を多くすることができるので良好な香味を提供できる。第1CHの穴径(d1)と第2CHの穴径(d2)は同じであってもよいし、異なっていてもよい。以下、これらについて説明する。
1)第1CHの穴径(d1)=第2CHの穴径(d2)
この態様においては、第1CHと第2CHは継ぎ目がなく一体化していてもよい。すなわち、本発明において「連結」とは、第1CHと第2CHが継ぎ目がなく一体化している態様を含む。一体化されたセンターホールフィルターの長さは、例えば第1CHまたは第2CHの二倍長程度であってよい。この態様においては、吸口端近傍の表面温度(「チップ温度」ともいう)および蒸気温度(「べーパー温度」ともいう)を低下させることができる。この理由は限定されないが次のように推察される。エアロゾルの流路は、CHによって急に狭くなり、エアロゾルはCHの上流端断面に衝突する。この際、熱の一部がCHの肉部(フィルタ部)に拡散するのでベーパー温度が低下し、これによってチップ温度も低下する。
2)第1CHの穴径(d1)<第2CHの穴径(d2)
第1CHと第2CHの穴径が異なると、使用時の吸口端近傍温度をより低くできるので好ましい。本態様を図1(1)に示す。この態様においてはチップ温度をより低くすることができる。この理由は限定されないが、次のように推察される。エアロゾルの流路は、CHによって急に狭くなり、エアロゾルはCHの上流端断面(図1(1)のS1)に衝突する。この際、熱の一部がCHの肉部(フィルタ部)に拡散するのでベーパー温度が低下する。また、上流端断面S1は、通常は使用者の口唇部より上流に位置するので、吸口端近傍温度は低下する。さらに第1CH51の下流端と第2CH52の上流端の当接部にも段差が存在するが、第2CH52側の上流端断面S2にはエアロゾルは衝突しないので熱は円周方向に拡散しない。よって、吸口端近傍温度はより低くなる。
小径:大径の比は、好ましくは1:1.5~1:4であり、より好ましくは1:2~1:3である。前記穴径の好ましい範囲は前述のとおりである。
3)第1CHの穴径(d1)>第2CHの穴径(d2)
本態様を図1(2)に示す。この態様においてはべーパー温度をより低くすることができる。この理由は限定されないが次のように推察される。第1CH51を通過した蒸気は、第2CH52の端断面S2からフィルタ部内に拡散されるとともに、第2CH52の内周面からもフィルタ部内に拡散される。本態様ではこのようにフィルタ部内に導入される面積が大きく、かつフィルタ部内での拡散中に熱交換されるため、効率よくべーパー温度を低下できると考えられる。さらに、エアロゾルが端断面S1およびS2に合計2回衝突するため熱がフィルタに拡散するのでよりベーパー温度が低下する。一方、端断面S2から熱が円周方向にも拡散するのでチップ温度は、2)の態様に比べると若干上昇する。本態様における小径:大径の比および好ましい径の範囲は2)で説明したとおりである。
いずれの態様においても、第1CHまたは第2CHの少なくとも一つの穴径が4.5mm未満であると、べーパー温度を低下させられるので好ましい。
いずれの態様においても、第1CHおよび第2CHの長さは同じであって、それぞれ非燃焼加熱型香味吸引器具10の全長に対し、9~16%程度であることが好ましい。一態様においてそれぞれの長さは5~9mm程度である。
第1CHおよび第2CHのそれぞれがフィルターラッパー(フィルターインナーラッパー)によって巻装され、それらがフィルタ成型紙(フィルターアウターラッパー)によって接続されていてもよい。マウスピース5の直径は限定されないが、冷却セグメント3と同じであることが好ましい。
第1CHおよび第2CHはある一定の硬さを有することが好ましい。CHが変形しにくく、ユーザーの唇との接触面積が小さくなるので、ユーザーが不快な温度を感じにくくなるからである。本発明における硬さは、特表2016-523565号公報明細書段落0010~0014に開示されているとおり、部材が変形するときの抵抗を意味する。たばこロッドの側面に負荷をかける前と後での直径の変化から硬さを求めることができる。具体的に、硬さは以下のようにして測定される。
1)CHを、その長手方向が水平となるようにして基板の上に載置し、その高さDsを測定する。
2)加圧治具を用いて前記CH側面を加圧して圧縮する。
加圧:300g、加圧時間:10秒、加圧治具ヘッド径:φ12mm
3)加圧後の前記CHの高さDdを測定する
4)硬さH(%)を下記式より算出する。
H(%)=Dd/Ds×100
CHの硬さは、好ましくは90%以上、より好ましくは93%以上、さらに好ましくは95%以上である。その上限は限定されないが、99%以下または98%以下程度である。
CHを構成する繊維の単繊度は、好ましくは5~12(デニール/フィラメント)であり、より好ましくは5~8(デニール/フィラメント)である。また、当該繊維の総繊度は、好ましくは30,000~60,000(デニール/トータル)であり、より好ましくは35,000~45,000(デニール/トータル)である。繊維の断面形状は好ましくはR形状またはY形状であり、コスト面からはY形状がより好ましい。非燃焼加熱型香味吸引器具においては、エアロゾル生成量が通常の燃焼型香味吸引器具と比較して少ないためCHにおけるエアロゾルのロスは少ないことが好ましい。CHの壁部(ニク部)の繊維の充填密度が低すぎると、当該部分でエアロゾルが濾過されてしまう。したがって、CHは高速製造が可能である範囲で壁部のトウ充填密度がある程度高いことが好ましい。前記単繊度と総繊度を前記数値範囲にすることで濾過率が低く、かつ使用に適したCHを得ることができる。また、フィルタ硬さを高めるために、可塑剤としてトリアセチンを用いることもできる。トリアセチンの添加量は、トウ重量に対して10~20重量%であることが好ましい。
(4)チップペーパ
チップペーパ7は、たばこロッド1、冷却セグメント3、マウスピース5のうち2つ以上を接続するために用いる紙をいう。一方、ラッパーは、たばこロッド1、冷却セグメント3、またはマウスピース5を構成する個々の部材を巻装するための紙をいう。
チップペーパおよびラッパーに用いられる原紙は、限定されず、セルロース繊維を用いたものを挙げることができる。そのようなセルロース繊維としては、植物由来のもの、化学合成されたもののいずれを用いてもよく、これらの混合物であってもよい。植物由来の繊維としては、亜麻繊維や木材繊維、種子繊維等のパルプが挙げられ、漂白していない有色の未晒パルプとしてもよいが、白く清潔感のある外観とするために、酸化剤、還元剤等の漂白剤を用いて漂白した晒パルプの使用が好ましい。
通常のシガレット用の巻紙の場合、巻紙の自然燃焼速度に影響を及ぼし得る通常の燃焼調節剤(助燃剤等)としてクエン酸アルカリ金属塩等が使用される。本発明では加熱型香味吸引器具品とするため、ラッパーは燃焼調節剤を含まなくてもよい。また、通常のシガレットと異なり、前述のとおり本発明のたばこ充填材にはエアロゾル発生源が含まれうる。この場合、チップペーパとして耐油性、耐水性巻紙を用いることが好ましい。
ラッパーの坪量の下限は、好ましくは30g/m以上であり、より好ましくは35g/m以上であり、さらに好ましくは40g/m以上である。上限は、好ましくは65g/m以下、より好ましくは50g/m以下である。また、チップペーパの坪量の下限は、好ましくは20g/m以上であり、より好ましくは25g/m以上であり、さらに好ましくは30g/m以上である。上限は、好ましくは50g/m以下、より好ましくは45g/m以下、さらに好ましくは40g/m以下である。坪量は、JIS P8124に規定される方法で測定することができる。
本発明の非燃焼加熱型香味吸引器具は、発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の部材を備えていてもよい。このような部材としては、支持部材やアセテートフィルターのようなフィルターセグメントが挙げられる。これらの部材は任意の位置に配置されてよいが、吸口端部には配置されないことが好ましい。また、本発明の非燃焼加熱型香味吸引器具はたばこロッドの上流側、すなわち香味吸引器具の先端部に、炭素熱源を備えていてもよい。この態様においては、たばこロッドは炭素熱源によって加熱される。しかしながら、本発明の非燃焼加熱型香味吸引器具は、炭素熱源加熱方式に比べて加熱温度がより高温になる電気加熱方式のシステムに特に有用である。
4.製造方法
本発明の非燃焼加熱型香味吸引器具の製造方法は限定されないが、たばこロッド1、マウスピース5をそれぞれ準備して、たばこロッド1とマウスピース5の間に冷却セグメント3を形成するようにして、これらをチップペーパ7で巻装して製造できる。あるいは、本発明の非燃焼加熱型香味吸引器具は、たばこロッド1と、冷却セグメント3としての紙管と、マウスピース5をそれぞれ準備して、これら3つの部材をチップペーパ7で巻装して製造できる。
3.非燃焼加熱型香味吸引システム
本発明の非燃焼加熱型香味吸引システムは、非燃焼加熱型香味吸引器具10とヒーター30を備える。ヒーターは、好ましくは電気的にたばこロッド1を加熱する。ヒーターは電源等を備える加熱ユニットを備えることが好ましい。図2に本発明の非燃焼加熱型システムの一態様を示す。図中、100は非燃焼加熱型香味吸引システム、10は非燃焼加熱型香味吸引器具、30はヒーターを備える加熱ユニットである。
ヒーターの形状は限定されず、たばこロッド1の外周に配置されてもよく、たばこロッド1の内部に挿入されてもよい。ヒーターは、例えばシート状ヒーター、平板状ヒーター、筒状ヒーター、ニードル状ヒーターであってよい。シート状ヒーターとは柔軟なシート形のヒーターであり、例えばポリイミド等の耐熱性ポリマーのフィルム(厚み20~225μm程度)を含むヒーターが挙げられる。平板状ヒーターとは剛直な平板形のヒーター(厚み200~500μm程度)であり、例えば平板基材上に抵抗回路を有し当該部分を発熱部とするヒーターが挙げられる。筒状ヒーターとは中空または中実の筒形のヒーターであり、例えば、外周面に抵抗回路を有し当該部分を発熱部とするヒーターが挙げられる。筒状ヒーターの断面形状は円、楕円、多角、角丸多角等であってよい。筒状ヒーターやニードル状ヒーターは、たばこロッド1の内部に挿入され内部から加熱する方式に好適である。
[実施例1]
以下の部材を準備した。
直径7.1mm、長さ20mmのたばこロッド(日本たばこ産業株式会社製、香味源としてたばこ刻とエアロゾル源としてグリセリンを含有する)
直径6.9mm、穴径4.5mm、長さ8mmの第1CH(8Y-40000)
直径6.9mm、穴径2.0mm、長さ8mmの第2CH(8Y-40000)
これらの部材を図1(2)に示すように配置し、24mm×40mmのチップペーパで巻装して非燃焼加熱型香味吸引器具を製造した。
当該非燃焼加熱型香味吸引器具を加熱するための加熱デバイスとして、長さ22.5mm、直径7.2の円筒状ヒーターと、当該ヒーターを加熱するためのバッテリと、ヒーターおよびバッテリを制御するための制御回路と、各部材を主要するためのハウジングを備えた加熱ユニットを準備した。当該ヒーター内に前記非燃焼加熱型香味吸引器具を挿入して、非燃焼型加熱型香味吸引システムを得た。
ヒーターを17秒間以内で230℃まで昇温し、当該温度を23秒間維持した。その後、自動喫煙装置(Bolgwaldt社製RM26)を用い喫煙試験を行った。具体的には図3に示すような装置を用いて試験を行った。図3中、10は非燃焼加熱型香味吸引器具、30は加熱ユニット、200はアダプター、300は自動喫煙装置である。アダプター200は非燃焼加熱型香味吸引器具10を収容し、自動喫煙装置300に接続されている。Kは、非燃焼加熱型香味吸引器具10の表面であって吸口端から5mmの位置にポリイミドテープを用いて固定された皮膜熱電対である。Kは、アダプター200に固定された素線熱電対である。Kによってマウスピースの表面温度を、Kによって煙温度を測定した。吸引容量は35mL/2secとした。
また、エアロゾル源としてグリセリンのデリバリー量と、香味成分の一例としてニコチンのデリバリー量を測定した。機械喫煙法および発生したエアロゾルの捕集法は、CORRESTA RECOMMENDED METHOD No. 81 “ROUTINE ANALYTICAL MACHINE FOR E-CIGARETTE AEROSOL GENERATION AND COLLECTION - DEFINITIONS AND STANDARD”に従った。自動喫煙装置300に配置されたエアロゾルを捕集したケンブリッジフィルターを回収し、ガスクロマトグラフィーを用いてニコチン量を測定した。ケンブリッジフィルターは、直径約44mm、厚さ1.5mmの平たい円形のガラス繊維のフィルタで、粒子状物質を捕捉可能なフィルタとして、当業者に周知であり汎用されている。ケンブリッジフィルターは、日本ケンブリッジフィルター株式会社、Borgwalt社(カタログ番号8020 285 2)等より入手可能である。捕集したエアロゾルの粒子状物質(Total Particle Matter、以下「TPM」という)が含む香味成分の代表としてニコチンを分析し、TPM中のニコチン量を求めた。ニコチンの定量は当業者慣用の方法で行った。結果を表1に示す。
[実施例2]
第2CHとして、直径6.9mm、穴径1.5mm、長さ8mmのCHを用いた以外は、実施例1と同じ方法で非燃焼加熱型香味吸引器具を製造し、評価した。
[実施例3、4]
実施例1および2において、第1CHと第2CHの位置をそれぞれ入れ替えて、図1(1)に示す非燃焼加熱型香味吸引器具を製造し、実施例1と同じ方法で評価した。
[実施例5]
実施例1で用いた第1CHの2倍の長さのCHを準備した。実施例1における第1CHと第2CHを当該2倍長CHで置き換えた以外は、実施例1と同じ方法で非燃焼加熱型香味吸引器具を製造し、評価した。
[実施例6]
実施例1で用いた第2CHの2倍の長さのCHを準備した。実施例1における第1CHと第2CHを当該2倍長CHで置き換えた以外は、実施例1と同じ方法で非燃焼加熱型香味吸引器具を製造し、評価した。
[実施例7]
実施例2で用いた第2CHの2倍の長さのCHを準備した。実施例2における第1CHと第2CHを当該2倍長CHで置き換えた以外は、実施例1と同じ方法で非燃焼加熱型香味吸引器具を製造し、評価した。
[比較例1]
直径6.9mm、長さ7mmのアセテートフィルター(5Y-30000)を準備した。第2CHを当該アセテートフィルター(AF)に置き換えた以外は、実施例1と同じ方法で非燃焼型加熱型香味吸引システムを調製し、評価した。
これらの結果を表1に示す。また、各CHについて明細書に記載の方法で硬さを測定した結果を(サンプル数:50)表2にまとめた。
Figure 0007350869000001
Figure 0007350869000002
実施例と比較例1の比較から、吸口側にCHを配置すると、AFを配置した場合に比べてグリセリンのデリバリー量が多く、十分な香味を供給できること、かつチップ温度を低下できることが明らかである。特に、穴径が4.5未満のCHを配置するとベーパー温度も低くできることが明らかである。CH径を大きくするとチップ温度の低下に有利であり、CH径を小さくするとベーパー温度の低下に有利である。さらに、穴径が異なるCHを用いると、より吸口端の温度を低下できることも明らかである。ユーザーは、本発明の非燃焼加熱型香味吸引器具システムを快適に使用できる。
1 たばこロッド
3 冷却セグメント
5 マウスピース
51 第1センターホールフィルター
52 第2センターホールフィルター
7 チップペーパ
V ベンチレーション

10 非燃焼加熱型香味吸引器具
30 ヒーターを備える加熱ユニット
100 非燃焼加熱型香味吸引システム

200 アダプター
300 自動喫煙装置
皮膜熱電対
素線熱電対

Claims (14)

  1. たばこロッド、冷却セグメント、およびマウスピースを備える非燃焼加熱型香味吸引器具であって、
    前記マウスピースが、連結された2つのセンターホールフィルターを備え、
    たばこロッド側に存在する第1センターホールフィルターの穴径をd1、吸口端側に存在する第2センターホールフィルターの穴径をd2とするとき、d1>d2である、
    前記香味吸引器具。
  2. たばこロッド、冷却セグメント、およびマウスピースを備える非燃焼加熱型香味吸引器具であって、
    前記マウスピースが、連結された2つのセンターホールフィルターを備え、
    たばこロッド側に存在する第1センターホールフィルターの穴径をd1、吸口端側に存在する第2センターホールフィルターの穴径をd2とするとき、d1<d2である、
    前記香味吸引器具。
  3. 前記センターホールフィルターの穴の断面積が、0.7~20mmである、請求項1または2に記載の香味吸引器具。
  4. 前記d2対前記d1の比が、1:1.5~1:4である、請求項1に記載の香味吸引器具。
  5. 前記d1対前記d2の比が、1:1.5~1:4である、請求項2に記載の香味吸引器具。
  6. 前記センターホールフィルターの穴径が、1.0~5.0mmである、請求項1~5のいずれかに記載の香味吸引器具。
  7. 前記センターホールフィルターの下記方法で測定した硬さが90%以上である、請求項1~6のいずれかに記載の香味吸引器具。
    測定方法
    1)センターホールフィルターを、その長手方向が水平となるようにして基板の上に載置し、その高さDsを測定する。
    2)加圧治具を用いて前記センターホールフィルター側面を以下の条件にて加圧して圧縮する。
    加圧:300g、加圧時間:10秒、加圧治具ヘッド径:φ12mm
    3)加圧後の前記センターホールフィルターの高さDdを測定する
    4)硬さH(%)を下記式より算出する。
    H(%)=Dd/Ds×100
  8. 前記硬さが95%以上である、請求項7に記載の香味吸引器具。
  9. 前記センターホールフィルターの肉厚が1~3mmである、請求項1~8のいずれかに記載の香味吸引器具。
  10. 直径が6~8mmである、請求項1~9のいずれかに記載の香味吸引器具。
  11. 前記センターホールフィルターの単繊度が5~12(デニール/フィラメント)である、請求項1~9のいずれかに記載の香味吸引器具。
  12. 前記センターホールフィルターの単繊度が5~8(デニール/フィラメント)である、請求項11に記載の香味吸引器具。
  13. 前記センターホールフィルターの総繊度が30,000~60,000(デニール/トータル)である、請求項1~12のいずれかに記載の香味吸引器具。
  14. 前記センターホールフィルターの総繊度が35,000~45,000(デニール/トータル)である、請求項13に記載の香味吸引器具。
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