JP7350650B2 - 最適化装置、最適化方法、および、コンピュータプログラム - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態の最適化装置1の概略構成を示す模式図である。最適化装置1は、入力された基本構成要素を用いて作成される組合せを最適化し、最適化された組合せのパターンを出力する。本実施形態の最適化装置1は、品番が異なる複数の製品を1つの生産ラインにおいて生産する場合において、その生産ラインでの生産スケジュール、すなわち、複数の製品を生産する順番を立案するときに用いられる。1つの生産ラインにおいて品番が異なる製品を生産する場合、例えば、品番Aの製品を生産した直後に品番Bの製品を生産する場合、装置の段替えを行う必要がある。このため、製品を生産する順番によって、所定の製品をすべて生産するのに要する時間が異なる。本実施形態では、最適化装置1は、品番が異なる製品のそれぞれの生産に要する時間(以下、「個別生産時間」という)と、装置の段替えに必要な時間(以下、「段替え時間」という)とから算出可能な生産スケジュール全体の生産時間に着目して、1つの生産ラインにおける生産スケジュールを最適化し、生産時間が短くなる組合せのパターンを探索する。
図9は、第2実施形態の最適化装置2の概略構成を示す模式図である。第2実施形態の最適化装置2は、第1実施形態の最適化装置1(図1)と比較すると、作成部の構成が異なる。
図11は、第3実施形態での組合せのパターンの作成方法を説明する模式図である。第3実施形態の最適化装置は、第2実施形態の最適化方法(図10)と比較すると、部分組合せに関する規定の内容が異なる。
図13は、第4実施形態の最適化装置4の概略構成を示す模式図である。第4実施形態の最適化装置4は、第1実施形態の最適化装置1(図1)と比較すると、作成部の構成が異なる。
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上述の実施形態では、進化型計算アルゴリズムとして、遺伝的アルゴリズムを用いて個体を設定し、組合せの最適化を行うとした。しかしながら、組合せの最適化を行う方法は、進化型計算アルゴリズムに限定されない。遺伝的アルゴリズムの他に、粒子群最適化や蟻コロニー最適化などを用いて、組合せを最適化してもよい。
上述の実施形態では、知見として、生産ラインの使用者が生産ラインを操作してきた経験によって取得しているノウハウであるとした。しかしながら、知見はこれに限定されない。書籍に記載されている知識でもよいし、他人が取得している知識などあってもよく、最適化装置において生産スケジュールの最適化を行う前に分かっている知見であればよい。
第1実施形態では、探索部30の作成部31は、1次スケジュールを作成する1次作成部32と、1次スケジュールから2次スケジュールを作成する2次作成部33を含むとした。第2実施形態、および、第3実施形態では、探索部50の作成部51は、部分スケジュールを作成する部分作成部52と、部分スケジュールを含む全体スケジュールを作成する全体作成部53を含むとした。第4実施形態では、探索部60の作成部61は、要素入力部10に入力される情報のみから作成される生産スケジュールを作成する組合せ作成部62と、組合せ作成部62が作成した生産スケジュールから条件に適合する生産スケジュールを選択する選択部63を含むとした。しかしながら、探索部の構成は、これに限定されない。進化型計算アルゴリズムを用いて、条件を用いて最適化された組合せのパターンを探索する探索範囲を限定し、情報から作成される複数の組合せのパターンの中から、最適化された組合せのパターンを探索すればよい。
第1実施形態では、1次作成部32で作成された1次スケジュールから、初期個体は設定されるとした。第2実施形態では、部分組合せを含まない全体組合せから、初期個体は設定されるとした。しかしながら、初期個体を設定する方法は、これに限定されない。第1実施形態では、1次作成部32で作成された1次スケジュールから2次作成部33において2次スケジュールを作成し、初期個体を設定してもよい。また、第2実施形態では、部分組合せを含む全体組合せから初期個体を設定してもよい。
上述の実施形態では、評価部36は、生産スケジュールの評価結果を判定する第1判定部38と第2判定部39を含むとした。第1判定部38と第2判定部39はなくてもよい。しかしながら、生産スケジュールの作成と評価を繰り返すことによって、生産スケジュールの最適化のレベルを向上することができる。
上述の実施形態では、最適化装置は、生産スケジュールを最適化することで、生産時間がより短くなるような組合せのパターン、あるいは、生産時間が最も短くなるような組合せのパターンを探索するとした。しかしながら、最適化装置が適用される分野はこれに限定されず、いわゆる、組合せ最適化問題が適用される分野であれば適用可能である。また、組合せに最適化のレベルを評価する指標は、時間に限定されず、上述したように、コストなどであってもよい。
上述した実施形態では、最適化装置は、入力された基本構成要素を用いて作成された組合せを最適化し、最適化された組合せのパターンを出力するとした。このとき、最適化装置が出力するパターンは、組合せの最適解でなくてもよく、一定程度最適化された組合せのパターンであってもよい。
10…要素入力部
20…条件入力部
30,50,60…探索部
31,51,61…作成部
32…1次作成部
33…2次作成部
34,54,64…出力部
36…評価部
37…組合せ評価部
38…第1判定部
39…第2判定部
40…出力部
52…部分作成部
53…全体作成部
62…組合せ作成部
63…選択部
A…品番
A1,A2,A3…品番Aの製品
Ar0、Ar1…探索範囲
B…品番
B1,B2,B3…品番Bの製品
C…品番
C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7…品番Cの製品
Ex1,Ex2,Ex3…交換
G11,G12,G21,G22,G31,G32…生産スケジュール
S1,S2,S3…スライド
Claims (7)
- 複数の製品の生産を行う生産スケジュールの最適化を行う最適化装置であって、
前記製品に関する情報が入力される要素入力部と、
前記製品の生産ラインの操作によって経験的に得られる条件が入力される条件入力部と、
遺伝的アルゴリズムを用いて、前記情報から作成される複数の前記生産スケジュールの中から、最適化された生産スケジュールを探索する探索部と、
前記探索部での探索結果を出力する出力部と、を備え、
前記探索部は、
最適化された生産スケジュールを探索する探索範囲を前記条件によって限定し、前記条件によって限定された前記探索範囲において、前記情報を用いて、遺伝的アルゴリズムを活用して生産スケジュールを作成する作成部と、
前記作成部が作成した、限定された前記探索範囲に含まれる生産スケジュールを評価する評価部と、を有し、
前記出力部は、前記評価部による生産スケジュールの評価結果を、前記探索結果として出力する、
最適化装置。 - 請求項1に記載の最適化装置であって、
前記作成部は、
前記製品に関する情報を用いて、1次スケジュールを作成する1次作成部と、
前記条件を用いて、前記探索範囲に含まれるように、前記1次スケジュールの前記製品の並びを組み替えて、2次スケジュールを作成する2次作成部と、を含んでおり、
前記評価部は、前記2次作成部が作成した前記2次スケジュールを評価する、
最適化装置。 - 請求項1に記載の最適化装置であって、
前記作成部は、
前記条件を用いて、複数の前記製品の一部を組合せた部分スケジュールを作成する部分作成部と、
前記部分スケジュールを含む全体スケジュールを作成する全体作成部と、を含んでおり、
前記評価部は、前記全体作成部が作成した前記全体スケジュールを評価する、
最適化装置。 - 請求項2または請求項3に記載の最適化装置であって、
前記評価部は、
前記作成部が作成した生産スケジュールを評価する組合せ評価部と、
前記組合せ評価部での評価結果が所定の評価条件を満たしているか否かを判定する第1判定部と、
前記組合せ評価部での評価結果が所定の評価回数内で変化していないか否かを判定する第2判定部と、を含み、
前記評価結果が前記所定の評価条件を満たしていると前記第1判定部が判定する場合、または、前記評価結果が前記所定の評価条件を満たしていないと前記第1判定部が判定し、かつ、前記評価結果が前記所定の評価回数内で変化していないと前記第2判定部が判定する場合、前記出力部は、前記評価結果を前記探索結果として出力し、
前記評価結果が前記所定の評価条件を満たしていないと前記第1判定部が判定し、かつ、前記評価結果が前記所定の評価回数内で変化していると前記第2判定部が判定する場合、前記作成部は、新たに生産スケジュールを作成する、
最適化装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の最適化装置であって、
複数の前記製品に関する情報は、複数の前記製品のそれぞれを生産するのに必要な時間、前記生産ラインに含まれる複数の生産工程の間において仮置き可能な仕掛品の数、および、前記複数の製品を生産する生産ラインでの段替えに必要な時間であり、
前記探索結果は、前記生産ラインでの前記製品の生産時間に関する評価結果である、
最適化装置。 - 複数の製品の生産を行う生産スケジュールの最適化を最適化装置が行う最適化方法であって、
前記製品に関する情報が要素入力部に入力される要素入力工程と、
前記製品の生産ラインの操作によって経験的に得られる条件が条件入力部に入力される条件入力工程と、
遺伝的アルゴリズムを用いて、前記情報から作成される複数の前記生産スケジュールの中から、最適化された生産スケジュールを探索部が探索する探索工程と、
前記探索工程での探索結果を出力部が出力する出力工程と、を備え、
前記探索工程では、
最適化された生産スケジュールを探索する探索範囲を前記条件によって限定し、前記条件によって限定された前記探索範囲において、前記情報を用いて、遺伝的アルゴリズムを活用して生産スケジュールを作成する作成工程と、
前記作成工程において作成した、限定された前記探索範囲に含まれる生産スケジュールを評価する評価工程と、を含んでおり、
前記出力工程では、前記評価工程における生産スケジュールの評価結果を、前記探索結果として出力する、
最適化方法。 - 複数の製品の生産を行う生産スケジュールの最適化をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
前記製品に関する情報が入力される要素入力機能と、
前記製品の生産ラインの操作によって経験的に得られる条件が入力される条件入力機能と、
遺伝的アルゴリズムを用いて、前記情報から作成される複数の前記生産スケジュールの中から、最適化された生産スケジュールを探索する探索機能と、
前記探索機能による探索結果を出力する出力機能と、を前記コンピュータに実行させ、
前記探索機能は、
最適化された生産スケジュールを探索する探索範囲を前記条件によって限定し、前記条件によって限定された前記探索範囲において、前記情報を用いて、遺伝的アルゴリズムを活用して生産スケジュールを作成する作成機能と、
前記作成機能によって作成された、限定された前記探索範囲に含まれる生産スケジュールを評価する評価機能と、を有し、
前記出力機能は、前記評価機能による生産スケジュールの評価結果を、前記探索結果として出力する、
コンピュータプログラム。
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