JP7350506B2 - 記録装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本出願は、記録装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
従来、インクジェット記録技術は、プリンタを比較的低コストで製造できる等の利点から、広く研究開発されており、インクジェット記録装置は、プリンタや複合機等の民生機器として、広く一般に普及している。
さらに、近年では、インクジェット記録装置内に備えておくインク量の多量化要望が強くなってきている。そのため、インクタンク以外にインクを貯留するためのサブタンクを有するプリンタも提案されている。サブタンクを設けることで、ユーザによるインクタンクの交換中も記録を止めることなく継続することが可能となる。インクジェット記録装置の中にはサブタンク等のインク貯留手段に大気連通口を設け、インク貯留手段内のインク液面がインク吐出口より重力方向下方になるように設計することで、記録ヘッド内を負圧に保つ方式、いわゆる水頭差方式を採用しているものが多い。
水頭差方式を採用しているインクジェット記録装置を大きく傾けると、水頭差の関係が変化するため、記録ヘッド内が正圧または絶対値の大きな負圧となって、インク吐出口に形成されているメニスカスが破壊される可能性がある。インク吐出口のメニスカスが破壊されると、インク吐出口またはインク貯留手段の大気連通口から、インクが漏れ出す虞がある。傾きによるインクの漏れ出しを防止するため、インクジェット記録装置が大きく傾けられる可能性のある輸送時には、前もってインクジェット記録装置内のインクを抜き取ることが知られている。以降、一度設置されたプリンタを別の場所に設置するために移動(輸送)することを2次輸送と呼ぶ。
特許文献1には、サブタンクを有するインクジェット記録装置の2次輸送を実施する場合に、2次輸送前のインク排出動作開始時のインク残量に応じて、2次輸送後のインク充填シーケンスを変えることが開示されている。特許文献1によると、2次輸送前のインク抜き取り時にインク供給チューブに空気が入る可能性がない場合には、2次輸送後の設置時のインク吸引動作を最低限に抑えることで、インク消費量を低減できる。
特開2015-44357号公報
しかしながら、特許文献1では、インクが抜き取られた後のインク供給路の状態を考慮しておらず、そのようなインク供給路を有する記録装置にインクを充填する場合に、充填に要する時間とインク消費量とを最適化できていなかった。
そこで本発明の一実施形態は、上記の課題に鑑みて、インク供給路からインクが抜き取られた記録装置にインクを充填する場合に、充填に要する時間とインク消費量とを最適化することを目的とする。
本発明の一実施形態は、インクを貯留する貯留手段と、前記貯留手段から供給されるインクを吐出する吐出口を有する記録ヘッドと、前記貯留手段と前記記録ヘッドとを接続するインク供給路と、前記吐出口を吸引する吸引手段と、前記吸引手段により前記吐出口を吸引することで、前記貯留手段に貯留されたインクを、前記インク供給路と、前記記録ヘッドとに供給する制御手段と、を有する記録装置であって、前記制御手段は、前記吸引手段により前記吐出口を吸引することで、前記インク供給路および前記記録ヘッドの内部のインクを、前記吐出口を介して排出する排出動作を実行し、前記制御手段は、前記排出動作の後に前記インク供給路および前記記録ヘッドにインクを充填する充填動作を実行する場合に、前記排出動作の後に経過した経過時間が閾値より大きい場合の駆動時間が、前記経過時間が前記閾値より小さい場合より少なくなるように前記吸引手段を制御する
ことを特徴とする記録装置である。
本発明の一実施形態によると、インク貯留手段と記録ヘッドとを接続するインク供給路からインクが無くなった記録装置にインクを充填する場合の、充填に要する時間とインク消費量とを最適化することが可能になる。
第1の実施形態における記録ヘッドの構成を説明するための図である。 第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の内部構成を説明するための断面図である。 第1の実施形態におけるインクジェット記録装置のインク供給系を説明するための図である。 第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の制御系の構成を説明するためのブロック図である。 第1の実施形態におけるインク排出シーケンスのフローチャートである。 第1の実施形態におけるインク充填シーケンスのフローチャートである。 第2の実施形態におけるインク排出シーケンスを経由しないインク抜き取り方法を説明するための図である。 第2の実施形態におけるインク排出シーケンスのフローチャートである。 第2の実施形態におけるインク充填シーケンスのフローチャートである。 第3の実施形態におけるインク排出シーケンスのフローチャートである。 第3の実施形態におけるインク充填シーケンスのフローチャートである。
[第1の実施形態]
本実施形態は、例えば、インクジェット記録装置など、複数の吐出口から液滴を吐出する液滴吐出部を有する液滴吐出装置、及び、該液滴吐出装置とこれを制御する制御装置とから成る液滴吐出システムに関する。また、本実施形態は、このような液滴吐出装置、液滴吐出システムを制御する方法、及び、プログラムに関する。
<記録ヘッドの構成について>
以下、本実施形態におけるインクジェット記録装置(以下、単に「記録装置」と記載する)の一部品である記録ヘッドの構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態で用いる記録ヘッド11の記録素子側を示す模式図である。
記録ヘッド11は、1インチ当たり1200個の密度で1280個の記録素子(いわゆるノズルであり、以下、吐出口と称する)が副走査方向に並ぶ記録素子列を、インク色毎に備える。マットブラックインクを吐出する吐出口列12MKと、フォトブラックインクを吐出する吐出口列12PKとが、記録ヘッド11の主走査方向に並んでいる。吐出口列12PKは、それぞれ1インチ当たり600個の密度で吐出口が並ぶ2列の吐出口列が、1/1200インチずれて千鳥状に配置されたものである。この2つの列(以下、Even列、Odd列とする)を1つの吐出口列と見なすことで、記録媒体上に1インチ当たり1200個のドットを形成することができる。尚、吐出口列12MKは、吐出口列12PKと同一の構成を有する。
各吐出口から吐出されるインク滴の量(吐出量)は約4.5plである。但し、フォトブラックインク、マットブラックインク等のブラックインクを吐出する吐出口に対しては、高濃度を実現するため、他色のインクより吐出量を多く設定してもよい。本実施形態の記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであり、吐出口内に熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備える。尚、インクを吐出する方式は熱エネルギーを利用する方式に限るものではなく、圧電素子によってインクを吐出する方式等、他の方式であっても良い。
記録ヘッド11は、主走査方向に走査しながらインクを吐出することにより、主走査方向に2400dpi(dot/inch)、副走査方向に1200dpiの記録密度でドットを形成することができる。尚、フォトブラックインク、マットブラックインクの2色のインクを吐出する記録ヘッド11は、各色で独立に構成されていても良いし、一体的に構成されていても良い。また、上記2色のインクの他に、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクを追加してカラープリンターとしても良い。また、粒状性向上を目的として淡シアンインクや淡マゼンタインクを追加してもよく、発色向上を目的としてレッドインク、グリーンインク、ブルーインクを追加してもよい。以上が、本実施形態における記録ヘッドの構成についての内容である。
<記録装置の内部構成について>
以下、本実施形態における記録装置の内部構成について、図2を用いて説明する。図2は、記録装置の内部構成を模式的に示す断面図である。
キャリッジ21は、記録ヘッド11を保持しつつ、記録媒体24が搬送される副走査方向と直交した主走査方向(図中X方向)に沿って伸長するガイドシャフト22に案内されることで往復走査が行えるよう貫通されている。キャリッジ21の駆動は、キャリッジ21上に固定された駆動ベルト23をインクジェット記録装置本体に取り付けられたキャリッジモータ(不図示)で引っ張ることにより行われる。
搬送ローラ対(不図示)は、記録媒体24を挟持するとともに、その回転に伴って記録媒体24を副走査方向に搬送する。キャリッジ21が主走査方向に移動しながら、記録データに基づいて記録ヘッド11の吐出口からインクを吐出する記録動作と、搬送ローラ対(不図示)の回転に伴う搬送動作と、を交互に繰り返すことにより、段階的に記録媒体上に画像が形成されていく。
記録装置は更に、吐出口からのインク中の溶媒の蒸発を抑制するためのキャップ25を有する。キャップ25は、記録ヘッド11の吐出口が形成された吐出口面と接してインク中の溶媒の蒸発を抑制する位置(キャッピングポジションとする)、または、吐出口面から離れて該蒸発を抑制しない位置(離間ポジションとする)に移動可能である。キャップ25は、キャッピングポジションと離間ポジションとの間を、任意の移動手段によって、重力方向(図中Z方向)に沿って往復移動する。尚、図2は、キャップが離間状態に位置する場合を示している。
また、キャップ25は、ポンプチューブ26を介して、吸引ポンプ27に接続されている。キャップ25がキャッピングポジションに位置しているとき、吸引ポンプ27を駆動することによって、吐出口列12MK、12PKからの、インクの吸引排出が可能である。キャップ25には、インク吸収体が備えられており、吸引ポンプ27の駆動によって吸引排出されたインクは、不図示のメンテナンスカートリッジ内に収容される。尚、本実施形態では、吸引ポンプ27として、チューブポンプを採用するが、その他の方式の吸引ポンプを採用しても構わない。以上が、本実施形態における記録装置の内部構成についての内容である。
<インク供給系について>
以下、本実施形態における記録装置のインク供給系について、図3を用いて説明する。図3は、記録装置におけるフォトブラックインクのインク供給系を模式的に示す断面図である。
インク供給系は、フォトブラックインクを貯留可能なインク貯留部としての、インクタンク301PKと、サブタンク310PKとを有する。インクタンク301PKは記録装置に着脱可能に取り付けられている一方、サブタンク310PKは記録装置に固定されている。
サブタンク310PKの重力方向上部には、中空の供給針302PKが設けられている。記録装置にインクタンク301PKを装着した状態では、供給針302PKが、インクタンク301PKに設けられたゴム栓304PKを貫通する。供給針302PKがゴム栓304PKを貫通することで、インクタンク301PKとサブタンク310PKとが連通する。さらに、インクタンク301PKとサブタンク310PKとは、ゴム栓303PKを貫通した供給針305PKを介しても連通されている。サブタンク310PKには大気連通口311PKが設けられており、供給針305PKがゴム栓303PKを貫通すると、インクタンク301PKのフォトブラックインクが大気と連通可能な状態となる。なお、供給針305の下方には、サブタンク310PKの一部として筒形状の開口部309PKが形成されている。開口部309PKは、サブタンク310PKのインクと空気の界面を規定する役割があり、開口部309PKがインク液面によって塞がれると、サブタンク310PKへのインク供給が停止する。すなわち、開口部309PKによってサブタンク310PKの満タンが規定される。
記録ヘッド11の吐出口列12PKは、サブタンク310PKから記録ヘッド11へのインク供給路として機能するインク供給チューブ314PKを介して、フォトブラックインクを内部に貯留するサブタンク310PKに連通している。記録のため吐出口からインクが吐出されること等により、サブタンク310PKに貯留されているフォトブラックインクが消費された場合、サブタンク310PKの液面が下降する。すると、開口部309PKとサブタンク310PK内のインク液面とが離れる。その結果、供給針305PKを通じてインクタンク301PKが大気と連通する。インクタンク301PKが大気と連通したことで、大気連通口311PKから空気が排出されると共にインクタンク301PK内のインク液面が下降し、サブタンク310PKにインクが充填される。すなわち、インクタンク301PKにインクがある限り、記録ヘッド11により消費されたインク量と同量のインクがサブタンク310PKへ供給される。図3中に破線Bで示す位置まで液面が上がった状態で、再び開口部309PKがインクでふさがり、インクタンク301PKからサブタンク310PKへのインクの移動は停止、即ちサブタンク310PKの充填が完了する。
加えて、サブタンク310PK内のインク液面は、記録ヘッド11の吐出口面より重力方向下方になるように、サブタンク310PKが配置されている。そのため、いわゆる水頭差によって、記録ヘッド11内の圧力は負圧に保たれる。この負圧によって、吐出口に形成されるメニスカスが破壊されないように、サブタンク310PKが配置されている。また、サブタンク310PKと記録ヘッド11とを接続するインク供給チューブ314PKに開閉弁315PKが配設されており、開閉弁315PKは、インク供給チューブ314PKが構成するインク流路を開いたり閉じたりする。記録装置の輸送時には開閉弁315PKを閉めることで、記録ヘッド11からのインク漏れを防ぐ。
また、サブタンク310PKには、電極312PK及び電極313PKが備えられている。そして、この2本の電極間に微弱な電流を流した際の電圧値を検出することで、サブタンク310PK内のインク液面が、図3中に破線E1で示す鉛直方向位置より下方にあるか否かが検知される。より詳細に説明すると、サブタンク310PK内のインク液面が破線E1で示す鉛直方向位置と同位置または上方にある場合、この2本の電極間に微弱な電流を流すと、インクを介して電流が流れる。このため、その際の検出電圧値は、インク液面が破線E1で示す鉛直方向位置より下方にある場合と比べて低い。一方、サブタンク310PK内のインク液面が破線E1で示す鉛直方向位置より下方にある場合、この2本の電極間に微弱な電流を流しても、インクを介して電流が流れない。このため、電流を流した際の検出電圧値は相対的に高い。
以上、図3を用いて説明したように、サブタンク310PK内のインク液面が破線E1で示す鉛直方向位置より下方であるか否かを検知可能である。以下、このようなインク量の検知動作の結果を「インク量検知結果」と称する。また、インク量が所定量より多く検出電圧値が相対的に低い場合を「インク有り」と称する一方、インク量が所定量より少なく検出電圧値が相対的に高い場合を「インク無し」と称する。さらに、破線E1で示した鉛直方向における位置を「検知位置」と称する。本実施形態における、サブタンク310PK内のインク液面が検知位置にあるときの、吐出口列12PKに連通するインク供給系内に残っているインクの量は、約17mlである。尚、本実施形態では、インクタンクからサブタンクへインクの充填が停止した際の液面Bと、「インク無し」と検知される液面E1(以下、検知面E1)とについて、両者は同じ高さとなっている。つまり、インク充填が停止した段階でインク有りと検知される構成となっている。
本実施形態では、インクタンク301PK及びサブタンク310PKのインク量は、2本の電極312PK、313PKに加えて、ドットカウンタの値に基づき検出される。ドットカウンタは、後述する制御ユニットにより実現可能である。ドットカウンタは、吐出インク滴数に1滴あたりの体積を乗じた値や吸引ポンプ27による吸引排出量を積算カウントする。
インクタンク301PKに、タンク内のインク量を管理するためのメモリを設け、このメモリにドットカウント値を記憶することで、インク量を容易に管理することが可能になる。また、後述する制御ユニットがこのメモリにアクセスを試みることで、記録装置に対するインクタンクの装着の有無を検知することも可能である。
ドットカウンタで取得するドットカウント値は、インクの消費量を示し、ドットカウント値が大きいほどインクが消費されている状態を表す。例えば、インクタンクに設けられたメモリに保存されているドットカウント値を用いて、インクタンクの全容量からドットカウント値に対応するインク量を差し引いた値に基づいて、インクタンク内のインク量をユーザに通知する。
尚、ここでは、図3を用いてフォトブラックインクを吐出する吐出口列12PKに連通するインク供給系に対する説明した。マットブラックインクを吐出する吐出口列12MKに連通するインク供給系については、フォトブラックインクのインク供給系と同様であるので、説明を省略する。尚、以下では、吐出口列12PKに連通するインク供給系を「インク供給系PK」と称し、吐出口列12MKに連通するインク供給系を「インク供給系MK」と称する。以上が、本実施形態におけるインク供給系についての内容である。
<記録装置の制御系について>
以下、本実施形態の記録装置における制御系の構成について、図4を用いて説明する。図4は、図2に示した記録装置における制御系の構成を示すブロック図である。図4に例示するシステムは、外部機器401と、情報処理装置402と、記録装置404とを有する。
まず、スキャナやデジタルカメラ等の画像を取得するための外部機器401を用いて取得された多値画像データやハードディスク等の各種記憶媒体に記憶されている多値画像データが、情報処理装置402に入力される。多値画像データとは、例えば、各画素が多値(0~255等)で表現されたRGB3チャンネルのビットマップ形式の画像である。
情報処理装置402は、記録装置404と接続されたホストコンピュータである。情報処理装置402は、記録装置404に対して、記録すべき画像の情報を転送する。情報処理装置402によって転送された画像情報は、インターフェイス回路403を介して、記録制御部407に入力される。情報処理装置402は、画像データを転送する際に必要なCPU405と、ROM406とを有する。
記録制御部407は、CPU408と、入出力ポート409と、ROM410と、RAM411と、NVRAM412とを有する。ROM410には、CPU408の制御プログラムや記録動作に必要なパラメータなどの各種データが記憶される。RAM411、不揮発性メモリのNVRAM412は、各種画像処理を実行する際にワークエリアとして使用される。RAM411は、CPU408のワークエリアとして使用されると共に、情報処理装置402から受信した画像データや該画像データに基づき作成された記録データ等の各種データが一時的に記憶される。そして、記録制御部407において作成された記録データに基づき、記録ヘッド11の各吐出口から記録媒体にインクを付与することにより画像を形成する。
記録制御部407には入出力ポート409を介して、キャリッジ21やLFを動作させるための各種モータ418の駆動回路413と、回復動作モータ419の駆動回路414と、記録ヘッド11の駆動回路415とが接続される。回復動作モータ419は、記録ヘッド11からインクの吸引排出を行うための吸引ポンプ27(図2参照)を動作させるための駆動源である。
また、記録制御部407には、入出力ポート409を介して、周辺環境の温湿度を検出する温湿度センサ421等のセンサ類の駆動回路417が接続される。
さらに、記録制御部407には、表示部や操作部等を含んで構成されるユーザインターフェース420を制御するためのユーザインターフェースコントローラ416が接続される。以上が、本実施形態における記録装置の制御系についての内容である。
<インク排出シーケンスについて>
以下、記録装置を輸送する前の準備等の際に実行される、インク排出シーケンスについて、図5を用いて説明する。一般的に、2次輸送前の準備処理では、輸送中に大気連通口311からインクが漏出してしまうことを防止するため、サブタンク310内のインクを排出する。尚、本実施形態の記録装置では、前述した通り、フォトブラックインク(PK)とマットブラックインク(MK)との2種類のインクを用いるが、符号で特に明記しない場合は両方のブラックインクを示すものとする。例えば、前述の大気連通口311とは、具体的には、大気連通口311PKと、大気連通口311MKとの両方を示している。
2次輸送前のインク排出では、サブタンク310内のインクを完全に排出する必要性は、必ずしもない。2次輸送時に記録装置が傾けられる角度の範囲を想定して、インク排出量を設定することができる。本実施形態では、記録装置で使われているインク色の全てについてインク無しが検知されている状態で所定回数の吸引排出を行うことで、サブタンク310からインクを排出する場合について説明する。
ユーザは、記録装置に備えられたユーザインターフェース420を介して、インク排出シーケンスを開始するよう指示する。具体的には、表示部に表示される通知を見たユーザが、操作部のうち開始キーを押下することで、インク排出シーケンスが開始される。しかし、このような例に限られるものではなく、他の方式、例えば、情報処理装置402からの指令によって、インク排出シーケンスが開始されるようにしてもよい。
インク排出シーケンスが開始されると、まず、ステップS501において、CPU408は、ユーザによりインクタンク301が記録装置404本体から外されたことを検知する。本ステップの処理を実行する理由は、インクタンク301を装着したまま吸引ポンプ27による吸引を行ったとしても、インクタンク301内にインクが残っている限り、サブタンク310内のインクを排出することができないためである。以降、「ステップS~」を単純に「S~」と略記する。
S502において、CPU408は、キャップ25をキャッピングポジションに移動し、その状態で、駆動回路414を用いて、吸引ポンプ27を所定時間駆動させる。本ステップにおける吸引ポンプ27の駆動により、記録ヘッド11やキャップ25を介してサブタンク310からインクが抜き取られていく。
本実施形態では、以下に示すような所謂チョーク吸引を行って、インクを排出する。チョーク吸引では、まずインク供給チューブ314に配設された開閉弁315を閉じる。開閉弁315を閉じた状態で吸引ポンプ27を駆動すると、キャップ25内の圧力が減圧される。減圧環境下となった状態で開閉弁315を開けると、負圧から大気圧に戻る力を利用して、インク供給系内のインクがメンテナンスカートリッジへ排出される。尚、本実施形態では、S502で吸引ポンプ27を駆動する時間を約40秒とする。但し、吸引ポンプの駆動時間の設定値は、約40秒に限られず、それより短くても長くても構わない。キャップ25内を減圧環境にすることができれば、吸引ポンプ27の駆動時間として、任意の値を設定してよい。
本実施形態では、S502における約40秒間のポンプ駆動ごとに、フォトブラックインクとマットブラックインクとが、それぞれの吐出口列から、約10ml吸引排出される。尚、ポンプ駆動1回あたりの吸引量はこの値(約10ml)に限られない。回復動作モータ419の回転量、ポンプの駆動時間等の各値を適宜設定することで、ポンプ駆動1回当たりの吸引量として、任意の値を設定してよい。
S503において、CPU408は、インク供給系PKとインク供給系MKとの両方において、「インク無し」となっているか判定する。本ステップの判定結果が真の場合、S504に進む一方、該判定結果が偽の場合、S502に戻る。このように、使用されるインク色のうちの何れかの供給系における検知結果が「インク有り」を示す限り、S502~S503の処理が繰り返される。本実施形態では、全てのインク供給系における「インク無し」を検知した場合(S503でYESの場合)、吸引排出を所定の回数だけ繰り返す。そして、このような吸引排出動作が終了した段階で、ステップS504へと進む。
S504において、CPU408は、開閉弁315を閉じる。全ての開閉弁(本実施形態では、開閉弁315PK、315MK)を閉じておくことで、輸送の際に記録装置が大きく傾けられても、吐出口に形成されているメニスカスが破壊されないようにすることができる。メニスカスが破壊されなければ、吐出口からの大気流入またはインク流出がないので、記録装置が大きく傾けられても、インクが漏れ出すことはない。尚、サブタンク310に設けられている供給針302、305からのインク流出は考慮しなくてよい。その理由は、これらの供給針の内径は非常に小さいので、供給針内で気液交換が行われることはほとんどないためである。従って、吐出口からの大気流入がなければ、記録装置404が大きく傾けられても、サブタンク310からインクが漏れ出すことはない。
S505において、CPU408は、インク抜きが完了した日時を示す情報として、現在時刻の情報をROM410に記憶する。以上が、本実施形態におけるインク排出シーケンスについての内容である。
<本実施形態で解決する課題について>
図5を用いて説明したように、輸送前のインク排出シーケンスにおいて、サブタンク310と、インク供給チューブ314と、記録ヘッド11とからインクを排出する。しかし、インク供給チューブ314、記録ヘッド11における流路幅は狭いため、インクを排出した際に、流路内にインク膜が張ったり、泡が発生したりする。本実施形態におけるインク膜と泡は流路内での形状が異なるだけで、インク充填時の課題である流路内の抵抗となるという点で同じであるため、以降、膜と泡とをまとめて膜と表現することとする。
ところで、インクには記録媒体への浸透性を高めることを目的として、界面活性剤が添加されており、水が本来有する凝集能力が落とされている。水と比べるとインクは、流路から抜ける際に膜が張りやすく、膜が破れにくい傾向にある。一般的に、液体に粘性の高い物質を添加した場合、そのような液体の膜は、より破れにくくなる。また、温度が低いほど液体の粘性は高くなるため、液体の温度が低いほど、膜は張りやすく破れにくくなる。
本出願の発明者らの検討によって、インク供給チューブ314や記録ヘッド11の流路内に張った膜は、記録装置404にインクを充填する際にインクの流れ込みに対して抵抗となってしまうことが分かった。つまり、インク供給チューブ314や記録ヘッド11内の流路に張っている膜の数が多いほど、インク充填時に必要な吸引回数が多くなるという傾向がある。
以上述べてきたように、サブタンク310、インク供給チューブ314、及び記録ヘッド11からインクを抜き取る際、インク供給チューブや記録ヘッド内の流路にインク膜が張り、流路内のインク膜の多寡によって、インク充填時に必要な吸引回数が異なる。従来、インク膜が最も残っている状態にも対処できるようにインク充填時の吸引回数を設定することで、ユーザ先でいかなる環境でインクが抜き取られたとしても、輸送後にインク充填が問題なく完了できるようにしていた。尚、本実施形態におけるインク充填時の条件のうち最も厳しいものとは、例えば、低温環境下(具体的には10℃以下)でインク排出を行い、その直後にインク充填を行う場合を示す。
しかしながら、最も厳しい条件に合わせてインク充填時の吸引回数を決めると、インク供給チューブ314や記録ヘッド11の流路内にインク膜が存在しない、または、少ない場合に、必要最低限の吸引回数より多い回数分吸引することとなる。従って、インクを余剰に吸引する結果、インクを無駄に消費してしまうという課題がある。
<インク充填シーケンスについて>
以下、本実施形態におけるインク充填シーケンスについて、図6を用いて説明する。インク充填シーケンスは、記録装置が輸送された後で、該輸送された記録装置の設置時に行われる。
まず、S601において、CPU408は、記録装置404にインクタンク301が装着されたことを検知する。
S602において、CPU408は、インク抜き完了日時からの経過時間を算出する。具体的には、CPU408は、前述のS504でROM410に記憶されたインク抜きが完了した日時を示す情報と、現在時刻の情報とを取得し、インク抜きが完了した日時と現在時刻との差分をとる。これにより、CPU408は、インク抜き完了日時からの経過時間を算出することができる。
S603において、CPU408は、S602で算出した経過時間に基づいて、後述のS609で用いられる吸引回数閾値を決定する。
ここで、本実施形態の特徴である、吸引回数閾値の決定方法について説明する。ROM410には、S603で吸引回数閾値を決定する際に用いられる、経過時間と吸引回数閾値との対応関係を規定するデータが保持されている。このデータは例えばテーブル、式等であり、インク供給チューブ314と記録ヘッド11とをインクで満たすのに必要な回数を予め調査することで作成されている。前述したように、インク充填時に必要な吸引回数は、流路内の膜の数によって変化する。膜の数は、インク排出直後の状態で最も多く、時間経過と共に膜の乾燥が進むことで、膜が消失し、膜の数は減る。膜の数が減ると、流路抵抗が小さくなる。つまり、S602で算出した経過時間が大きいほど、インク充填時に要する吸引回数は少なくて済む。このようなことを考慮して、S602で算出された経過時間に基づきS603で決定される吸引回数閾値は、経過時間が大きいほど小さくなるように設計されている。以下の表は、S603でCPU408が参照するテーブルの一例を示す。この例では、S602で算出される経過時間(Teとする)が24時間以下の場合、吸引回数閾値は8回と相対的に大きい数に設定される。一方、経過時間Teが72時間を越える場合、吸引回数閾値は6回と相対的に小さい数に設定される。
S604において、インクタンク301からサブタンク310へのインク充填を行う。尚、本実施形態では、水頭差を利用した方式を採用しているため、時間とともにインクタンク301からサブタンク310へインクが移動するのを待てばよい。
S605において、CPU408は、サブタンク310内の状態がインク有りか判定する。サブタンク310内上昇したインク液面が、図3に示す検知面E1以上の高さとなった時点で、S605の判定結果が真となる。S605の判定結果が真の場合、インクタンク301からサブタンク310へのインク充填が完了したことを示しているので、続けて、インク供給チューブ314、記録ヘッド11へのインク充填を行うために、S606に進む。一方、S605の判定結果が偽の場合、インクタンク301からサブタンク310へのインク充填が完了していないことを示しているので、インクタンク301からサブタンク310へのインク充填を継続する。
S606において、CPU408は、インク充填時に行った吸引ポンプによる吸引の回数をカウントするためのパラメータ(吸引Countとする)を初期化、具体的には、吸引Countの値をゼロに設定する。
S607において、CPU408は、キャップ25をキャッピングポジションに移動させる。そして、その状態で、駆動回路414を用いて、吸引ポンプ27を所定時間駆動させる。本ステップにおける吸引ポンプ27の駆動により、インク供給チューブ314、記録ヘッド11における流路内にインクが徐々に行き渡る。
S608において、CPU408は、吸引Countの値をインクリメント(1を加算)する。
S609において、CPU408は、吸引Countの値がS603で決定した吸引回数閾値と等しいか判定する。本ステップの判定結果が真の場合、一連の処理は終了する一方、該判定結果が偽の場合、S607に戻る。
ステップS606~S609の処理は、サブタンク310からインク供給チューブ314、記録ヘッド11における流路内にインクを充填させることを目的とした処理であり、ステップS603で決定された閾値に達するまで吸引を繰り返す。
このように、図6を用いて説明したインク充填シーケンスでは、インク抜き取りを行った日時からの経過時間に応じて、インク充填時に行う吸引の回数を調整する。具体的には、インク抜き取りを行った日時からの経過時間が長いほど、インク充填時に行う吸引の回数を少なくする。以上が、本実施形態におけるインク充填シーケンスについての内容である。
本実施形態によると、インクが一旦引き抜かれた記録装置のインク供給系にインクを再び充填する場合に、流路内の状態に応じて、充填に要する時間とインク排出量とを最適化することが可能となる。すなわち、2次輸送後のインク再充填に要する時間を短縮し、インク排出量を削減することができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、2次輸送前に行うインク排出シーケンスにおけるインク抜き取りから2次輸送後の設置時に行うインク充填開始までの経過時間に応じてインク吸引回数を変える。これに対し本実施形態では、インク充填前にインク排出シーケンスが実行されているか否かで吸引回数を変える。
前述したように、インク排出シーケンスを実行した場合、インク供給チューブ314、記録ヘッド11における流路内にインク膜が発生し、その後のインク充填時の抵抗となる。しかし、インク抜き取り目的でこのようなインク排出シーケンスがいつも実行されているとは限らない。本実施形態では、インク充填シーケンスの前にインク排出シーケンスが実行されないケースに着目する。尚、以降では、前述の実施形態と異なる内容について詳しく説明し、前述の実施形態と同様の内容については、説明を適宜省略する。
<インク抜き取り方法について>
本実施形態における、インク供給チューブ314からのインクの抜き取り方法について、説明する。例えば、記録装置404に取り付けられているキャリッジ21が故障した場合、キャリッジ21を外して交換する必要がある。その際、インクがインク供給チューブ314から機外に漏れることを防ぐため、予めインク供給チューブ314からインクを排出する必要がある。このような場合、記録装置404を他の場所に輸送する訳ではないため、サブタンク310からインクを排出する必要はない。そこで、開閉弁315を開けた状態でキャリッジ21から記録ヘッド11を外し、インクをその自重でインク供給チューブ314からサブタンク310へと落とす。以下、図7を用いて、本実施形態におけるインク抜き取り方法を具体的に説明する。
図7(a)は、開閉弁315を開けたまま記録ヘッド11を外した直後の状態を示している。記録ヘッド11を外すと、前述した記録ヘッド11の吐出口に形成されたメニスカスが存在しないため、水頭差によって生じている負圧を保持することができない。そこで、水頭差に従ってインク供給チューブ314PKのインクは重力方向下側、つまりサブタンク310PK内に落ちる。
図7(b)は、インク供給チューブ314PKのインクがサブタンク310PK内へ落ち切った状態を示している。図7(b)中の液面E2は、当初の液面E1から、落ちてきたインク分上に上がった結果の液面を示す。尚、液面E2が大気連通口311PKの上側の開口部より下側となるように設計しているため、インクが大気連通口311PKから漏れ出ることはない。
このような手順でインク供給チューブ314PKからインクを抜きとった場合、インク排出シーケンスを実行しておらず、記録ヘッド11からインクが抜き取られていないため、インク膜が記録ヘッド11流路内に張らない。従って、インク充填シーケンスを実行する前にインク排出シーケンスを経由しているか否かでインク充填シーケンス時の抵抗が異なる。よって、インク充填シーケンスを実行する前にインク排出シーケンスを実行しているか否かで、インク充填シーケンス時に必要な吸引回数が異なる。
<インク排出シーケンス及びインク充填シーケンスについて>
以下、本実施形態におけるインク排出シーケンスについて、図8を用いて説明する。S501~S504までの処理は、第1の実施形態と同じである(図5参照)。
S504の後のS801において、CPU408は、インク排出シーケンスを実行したか否かを示すインク排出フラグの値を、実行したことを示す値“On”にした上でROM410に記憶する。本ステップの処理は、後で実行するインク充填シーケンスにおいて、インク排出シーケンスが実行されたことを判定可能にする目的で行われる。本実施形態におけるインク排出シーケンスは、本ステップが存在する点で前述した第1の実施形態と異なる。
次に、本実施形態におけるインク充填シーケンスについて、図9を用いて説明する。本実施形態でも第1の実施形態と同様に(図6参照)、S601において、CPU408は、記録装置404にインクタンク301が装着されたことを検知する。
S601の後のS901において、CPU408は、S801でROM410に記憶されたインク排出フラグの値を取得する。
S902において、CPU408は、S901で取得したインク排出フラグの値に基づいて、吸引回数閾値を決定する。本実施形態では、インク排出シーケンスを経由した場合と、経由しない場合とで吸引回数閾値を変える。具体的には、インク排出シーケンスを経由した場合の吸引回数閾値を、インク排出シーケンスを経由しない場合の吸引回数閾値より大きくする。尚、本実施形態では、インク排出シーケンスを経由しているか否かの判定を、インク排出シーケンスにおいてフラグを立て、インク充填シーケンスにおいてフラグを確認することで行っているが、フラグ管理以外の方法を採用しても構わない。
ステップS604以降の処理は、第1の実施形態と同様であり(図6参照)、S607~S609の処理により、吸引回数が吸引回数閾値になるまで吸引が繰り返され、インク充填が完了する。
最後にステップS903において、CPU408は、インク排出フラグの値を、実行していないことを示す値“Off”にした上で、ROM410に記憶する。本ステップにより、再度インク充填を行う際もインク排出シーケンスを経由しているか否かを判定することが可能となる。以上が、本実施形態において特徴的なインク排出シーケンスとインク充填シーケンスとの内容である。
本実施形態では、供給チューブからインクを抜き取る際に、インク排出シーケンスを実行したか否かに応じて、インク充填時に実行する吸引回数を変更する。これにより、インク充填時に要する時間とインク消費量とを最適化することが可能となる。
[第3の実施形態]
第1の実施形態では、インク排出シーケンスにおけるインク抜き取りからの経過時間に応じてインク吸引回数を変えた。これに対し、本実施形態では、インク排出シーケンス実行時の温度に応じて吸引回数を変える。
前述したようにインク排出シーケンスを実行した際、インク供給チューブ314、記録ヘッド11における流路内にはインク膜が発生しインク充填時の抵抗となるが、インク膜は温度が高いほど発生しにくく、かつ消失しやすい。そこで、本実施形態では、インク温度に応じてインク膜の発生度合が異なり、チューブ、ヘッド内流路での抵抗が異なることに着目する。
<インク排出シーケンス及びインク充填シーケンスについて>
以下、本実施形態におけるインク排出シーケンスについて、図10を用いて説明する。本実施形態のインク排出シーケンスは、第1の実施形態のインク排出シーケンスと基本的に同じだが(図5参照)、S505の代わりにS1001が存在する点で第1の実施形態と異なる。詳しく説明すると、第1の実施形態では、インク抜き取り完了時の日時情報を記憶するが、本実施形態では、インク抜き取り完了時の温度情報を記憶する。このような温度情報として、記録装置404がインク温度を測定する手段(例えばダイオードセンサ)を有しているのであれば、該手段により測定されたインク温度の情報を利用してよい。或いは、温度情報として、記録装置404が記録装置404の環境温度を測定する温度計を有しているのであれば、該温度計により測定された環境温度の情報を利用しても良い。尚、本実施形態では、記録装置404本体に接続された温湿度センサの値を用いるものとする。
次に、本実施形態におけるインク充填シーケンスについて、図11を用いて説明する。
S1101において、CPU408は、S1001で記憶されたインク抜き取り完了時の温度を取得する。
S1102において、CPU408は、S1101で取得した温度に基づいて、後述のS609で用いられる吸引回数閾値を決定する。
このように、本実施形態における充填動作自体は、第1の実施形態と同じ(図6参照)であるが、S1001で記憶、S1101で取得されたインク抜き取り完了時の温度に基づいて、インク充填時に実行する吸引回数を変えることを特徴としている。より具体的には、インク抜き取り完了時の温度が高いほど、吸引回数閾値を小さくすることで、充填時の吸引回数を少なくする。以上が、本実施形態において特徴的な、インク排出シーケンスとインク充填シーケンスとの内容である。
<変形例>
本実施形態では、インク排出シーケンス実行時に温度情報を取得し、該取得した温度情報に基づいて、インク充填シーケンスにおける吸引回数を決定する。これにより、インク充填時に要する時間とインク消費量とを最適化することが可能となる。
尚、本実施形態では、インク抜き取り時の温度に応じて、インク充填時の吸引回数を変えているが、インク抜き取り時の湿度に応じて、インク充填時の吸引回数を変えても良い。湿度が低い場合には、インク抜き取り完了時にインク流路内に発生した膜が破れやすい一方、湿度が高い場合には、膜が破れにくいことから、インク抜き取り時の湿度に応じて適宜最適な吸引回数を設定すればよい。
[その他の実施形態]
前述した実施形態では、1つのインクタンクと1つのサブタンクとの組に対して1本の供給チューブが設けられる供給系を説明したが、このような1組に対して2本以上の供給チューブが設けられていてもよい。その場合、1回の吸引動作におけるインク排出量は、供給チューブが1本のときの2倍となるため、実際の排出量と吸引量との誤差は大きくなる傾向がある。
また、前述した第1~第3の実施形態ではそれぞれ、経過時間、インク排出シーケンス実行の有無、温度の何れかを参照することで、吸引回数を決定しているが、それらのうち複数を用いて吸引回数を決定してもよい。例えば、経過時間と温度との2つの条件で吸引回数を決定した場合、より精細な吸引回数の最適化が可能となる。
また、前述した実施形態では、チョーク吸引を繰り返すことで、インク排出またはインク充填を行っているが、開閉弁を開けたままポンプ駆動を行う吸引方式(所謂、通常吸引)でも本出願の思想を適用できる。さらには、インク排出時は通常吸引を行い、インク充填時はチョーク吸引を行うなど2つの吸引方式を混在して行ってもよい。
また、前述の実施形態では、複数回の走査の間に記録媒体を搬送して画像を記録する所謂マルチパス記録を実行可能なシリアル式の記録ヘッドで説明した。記録媒体の幅に相当する領域に複数の吐出口列を備える記録ヘッドを用いて1回の走査で画像を記録する、所謂フルライン記録の記録ヘッドにおいても本出願の思想を適用できる。
また、本出願の思想は、紙や布、不織布、OHPフイルム等の記録媒体に記録する装置全てに対し適用可能であり、記録媒体の種類には限られない。本出願の思想を適用した装置の具体例としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機や、大量生産機、半導体素子作製装置等の工業用装置を挙げることができる。
また、前述の実施形態では、発明の特徴的な供給制御等の処理を行う記録制御部407が記録装置404内部に備えられている形態について説明したが、このような記録制御部は記録装置内部に備えられている必要はない。例えば、記録装置404と接続される情報処理装置402にインストールされるプリンタドライバに記録制御部407の機能を持たせるようにしてもよい。このように、情報処理装置と記録装置とを含んで構成される記録システムも本出願の思想の範疇に含まれる。この場合、情報処理装置は、記録装置にデータを供給するデータ供給装置として機能すると共に、記録装置を制御する制御装置としても機能することになる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。尚、前述した第1~第6の実施形態について、各実施形態の構成を適宜組み合わせて用いてもよい。
11 記録ヘッド
27 吸引ポンプ
310 サブタンク
314 インク供給チューブ
404 記録装置
408 CPU

Claims (10)

  1. インクを貯留する貯留手段と、
    前記貯留手段から供給されるインクを吐出する吐出口を有する記録ヘッドと、
    前記貯留手段と前記記録ヘッドとを接続するインク供給路と、
    前記吐出口を吸引する吸引手段と、
    前記吸引手段により前記吐出口を吸引することで、前記貯留手段に貯留されたインクを、前記インク供給路と、前記記録ヘッドとに供給する制御手段と、
    を有する記録装置であって、
    前記制御手段は、前記吸引手段により前記吐出口を吸引することで、前記インク供給路および前記記録ヘッドの内部のインクを、前記吐出口を介して排出する排出動作を実行し、
    前記制御手段は、前記排出動作の後に前記インク供給路および前記記録ヘッドにインクを充填する充填動作を実行する場合に、前記排出動作の後に経過した経過時間が閾値より大きい場合の駆動時間が、前記経過時間が前記閾値より小さい場合より少なくなるように前記吸引手段を制御する
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記排出動作に関する情報を取得する取得手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記取得手段は、前記情報として、前記排出動作が完了した日時の情報を取得する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記排出動作が完了した日時からの経過時間を算出する算出手段を更に有し、
    前記算出された経過時間が閾値より大きい場合の前記吸引手段による吸引回数は、当該経過時間が当該閾値より小さい場合より少ないことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記取得手段は、前記情報として、前記排出動作が実行されたか否かを示すフラグの値を取得する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  6. 前記取得手段が取得した前記フラグの値が前記排出動作が実行されたことを示す場合の前記吸引手段による吸引回数は、当該値が前記排出動作が実行されていないことを示す場合の前記吸引手段による吸引回数より多い
    ことを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記取得手段は、前記情報として、前記排出動作が完了したときの温度情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  8. 前記温度情報が示す温度が閾値より高い場合の前記吸引手段による吸引回数は、当該温度が当該閾値より低い場合よりも少ない
    ことを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. インクを貯留する貯留手段と、
    前記貯留手段から供給されるインクを吐出する吐出口を有する記録ヘッドと、
    前記貯留手段と前記記録ヘッドとを接続するインク供給路と、
    前記吐出口を吸引する吸引手段と、
    前記吸引手段により前記吐出口を吸引することで、前記貯留手段に貯留されたインクを、前記インク供給路と、前記記録ヘッドとに供給する制御手段と、
    を有する記録装置の制御方法であって、
    前記制御手段が、前記吸引手段により前記吐出口を吸引することで、前記インク供給路および前記記録ヘッドの内部のインクを、前記吐出口を介して排出する排出動作を実行するステップと、
    前記制御手段が、前記排出動作の後に前記インク供給路および前記記録ヘッドにインクを充填する充填動作を実行する場合に、前記排出動作の後に経過した経過時間が閾値より大きい場合の駆動時間が、前記経過時間が前記閾値より小さい場合より少なくなるように前記吸引手段を制御するステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  10. コンピュータに請求項9に記載の方法を実行させるためのプログラム。
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