JP7349200B1 - 非接触入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空中映像に指を当てることで非接触の入力操作を行うことが可能でしかも小型化を実現した非接触入力装置を提供すること。【解決手段】非接触入力装置1は、一つの映像を縦又は横に整数N個に分割したそれぞれの分割映像を表示する液晶パネル12a、12b、12cと、平面形状を有する光学素子であって、当該光学素子の一方の面側に入射する映像を他方の面側の空中に結像させる光学ミラー14a、14b、14cと、一つの映像が空中の一つの空中結像面において結像して見えるように、分割映像をつなげて結像させるべく液晶パネル12a、12b、12cと光学ミラー14a、14b、14cとの間の位置関係を調整する空中映像形成部11と、空中結像面における物体の座標を一つの映像の座標系との関係で検知する検知部16と、を備え、前記検知部16の得た物体の座標を出力するように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、使用者の指が直接触れることなく入力が可能な非接触入力装置に関するものである。
従来、この種の技術としては、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1には、表示装置と、一方の面側に配された表示装置に表示された映像を他方の面側の空中に結像させる光学素子と、この光学素子により結像される空中映像の近傍の物体の位置を検知する検知装置と、光学素子の角度を変化させる駆動装置と、を備え、駆動装置が、検知装置が検知した物体の位置に応じて、光学素子を移動させることにより、空中映像を3次元的に移動可能にする空中映像表示装置について開示されている。この技術により、例えば、使用者の指の奥行き位置に追従して、空中映像が移動するので、使用者は空中映像に指を当てたときに、空中映像に触れたことで入力操作が行えたかのような感覚を得られ、入力操作を行い易くなる。
また、特許文献1に記載された光学素子については、特許文献1に記載された発明の出願人によるホームページ(非特許文献1参照)に開示されており、パリティミラー(登録商標)と称されている。
特開2022-129473号公報 株式会社パリティ・イノベーションズ、About Parity Innovations、-技術紹介-、[online]、[令和4年10月4日検索]、インターネット<https://www.piq.co.jp/about.html>
ところで、特許文献1に記載された技術によれば、空中映像に指を当てることで入力操作が行われるという非接触入力を実現している。しかしながら、特許文献1に記載された技術を応用して、例えば、非接触入力によるテンキー装置を実現する場合、マトリクス状に数字や記号を配列した空中映像を表示するため比較的大きな空中映像を表示する必要があり、その分表示領域が大きな表示装置及び板面が大きな光学素子を用意する必要がある。しかも、表示装置が光学素子に対して所定の角度傾けた状態で配置されているため、その分高さが必要になる。このため、空中映像を大きく表示するほど、装置本体が大きくなり易い。
本発明は、このような問題点を解決し、空中映像に指を当てることで非接触の入力操作を行うことが可能でしかも小型化を実現した非接触入力装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備える。
(1) 一つの映像を縦又は横に整数N個に分割したそれぞれの分割映像を表示するN個の分割映像表示手段と、
平面形状を有する光学素子であって、当該光学素子の一方の面側に入射する映像を他方の面側の空中に結像させるN個の面状光学素子と、
前記一つの映像が空中の一つの空中結像面において結像して見えるように、前記N個の分割映像をつなげて結像させるべく前記N個の分割映像表示手段と前記N個の面状光学素子との間の位置関係を調整する空中映像形成手段と、
使用者が前記空中結像面における所定位置に当該使用者の指を配置した場合に、前記使用者の指の座標を前記一つの映像の座標系との関係で検知する検知手段と、を備え、
前記検知手段の得た使用者の指の座標を出力するように構成され
前記N個の分割映像表示手段、前記N個の面状光学素子及び前記空中映像形成手段を収納しかつ上面に開口を有する筐体を更に備え、
前記N個の面状光学素子は、前記筐体の上面に対して板面が所定角度傾いた状態で配置されており、
前記空中結像面の映像は、前記開口の上部に形成され、
前記N個の面状光学素子は、前記筐体の内部に回動自在に設けられ、
前記空中映像形成手段は、使用時に前記N個の面状光学素子の板面を前記筐体の上面に対して所定角度傾けた状態で維持するように、前記面状光学素子を回動させる移動手段を有し、
前記検知手段は、使用時に前記移動手段が前記面状光学素子を回動させたときに、前記空中結像面に配置した使用者の指の座標を検知可能な位置に移動することを特徴とする非接触入力装置。
(1)によれば、N個の分割映像表示手段に表示された分割映像をN個の面状光学素子によって空中に結像させ、空中結像面に一つの映像を形成することにより、Nの数が大きくなるほど、空中結像面に分割映像を表示させるための分割映像表示手段或いは面状光学素子の高さを低くすることができる。また、使用者が空中結像面に指を位置付けた場合にその指を検知手段が検知して、指の座標が出力される。これにより、空中結像面に表示された映像に指を当てることで、指を当てた位置の映像を特定することが可能になり、非接触の入力操作を行うことが可能でしかも小型化を実現した非接触入力装置を提供することができる。
また(1)によれば、N個の面状光学素子は、板面が筐体の上面に対して所定角度傾いた状態で配置されているため、Nの数が大きくなるほど、一つの映像を形成するために使用される面状光学素子の高さを低くすることが可能になる。これにより、空中結像面に表示された映像に指を当てることで非接触の入力操作を行うことが可能でしかも小型化を実現した非接触入力装置を提供することができる。
また(1)によれば、使用時に面状光学素子の板面を筐体の上面に対して所定角度傾けた状態で維持し、使用しない時に面状光学素子を回動させて筐体の内部に倒した状態で維持することができる。これにより、使用しない時の本体の高さをより小さくすることが可能になり、よりコンパクトな非接触入力装置を提供することができる。
(2) (1)において、前記面状光学素子は、前記分割映像表示手段の端部に回動自在に支持されることを特徴とする非接触入力装置。
(2)によれば、使用しない時に面状光学素子を回動させて、面状光学素子を分割映像表示手段に重ねることが可能になる。これにより、使用しない時の本体の高さをより小さくすることが可能になり、よりコンパクトな非接触入力装置を提供することができる。
(3) (1)、(2)において、前記検知手段は、複数の発光素子と、当該複数の発光素子からの光を受光する複数の受光素子とを有し、
前記複数の発光素子及び前記複数の受光素子は、前記開口を介して個々の前記発光素子及び個々の前記受光素子が対向し、前記発光素子と当該発光素子に対向する前記受光素子とを結ぶ仮想線が、前記空中結像面において格子状に並ぶように、前記筐体における前記開口の縁部に複数並べて配置されることを特徴とする非接触入力装置。
(3)によれば、空中結像面の所望の映像に指を位置付けることにより、その映像を通る発光素子からの光が遮断されるため、所望のキー映像に対応する行の受光素子と列の受光素子とが、発光素子からの光を受けないようになる。このため、出力が変化した受光素子に基づいて、使用者の指によって指定された映像を非接触で特定することが可能になる。
(4) (1)~(3)において、前記検知手段は、互いに異なる位置に設けられる2以上の角度センサを有し、各角度センサが検出した基準位置の方向と前記空中結像面における物体の方向との角度情報に基づいて、前記物体の座標を前記一つの映像の座標系との関係で検知することを特徴とする非接触入力装置。
(4)によれば、角度センサの角度情報に基づいて、角度センサそれぞれの位置から物体(例えば、使用者の指)に向かう2つ以上の直線の式を求めることが可能になり、2つの以上の直線が互いに近づく座標、或いは2つの以上の直線が通る空中結像面の座標を求めることにより、使用者の指によって指定された映像を非接触で特定することが可能になる。また、角度センサは、空中結像面から離れた位置に設置して、空中結像面における物体を検知することが可能であるため、例えば、筐体の内部に角度センサを配置することが可能になり、角度センサを筐体の外部に配置する必要がなくなる。これにより、更なる小型化を図ることができる。
(5) 映像を表示する映像表示手段と、
平面形状を有する光学素子であって、当該光学素子の一方の面側に入射する映像を他方の面側の空中に結像させる面状光学素子と、
前記映像が空中の一つの空中結像面において結像していると見えるように、前記映像表示手段と前記面状光学素子との間の位置関係を調整する空中映像形成手段と、
使用者が前記空中結像面における所定位置に当該使用者の指を配置した場合に、前記使用者の指の座標を前記映像の座標系との関係で検知する検知手段と、
前記検知手段を取り付けるフレーム体と、
を備え、
前記面状光学素子及び前記フレーム体は、前記映像表示手段の端部にそれぞれ独立して回動自在に支持され、
前記面状光学素子が前記映像表示手段に対して回動することによって、他方の面側の空中に前記映像表示手段の映像を結像させ、
前記フレーム体は、前記面状光学素子に対して回動することによって、前記フレーム体の中央部の開口の内部に前記映像が結像している空中結像面が配置可能な位置に移動可能であることを特徴とする非接触入力装置。
(5)によれば、使用しない時に面状光学素子を回動させて、面状光学素子を映像表示手段に重ねることが可能になる。このため、使用しない時の本体の高さをより小さくすることが可能になり、よりコンパクトな非接触入力装置を提供することができる。また、使用者が空中結像面の所望の位置に指を位置付けた場合にその指を検知手段が検知する。これにより、空中結像面に指を当てることで非接触の入力操作を行うことが可能でしかも小型化を実現した非接触入力装置を提供することができる。
本発明によれば、空中映像に指を当てることで非接触の入力操作を行うことが可能でしかも小型化を実現した非接触入力装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における非接触入力装置1の外観を示す斜視図である。 発明の第1の実施形態における非接触入力装置1の内部の要部構成を模式的に示す側面図である。 図2の正面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例1における非接触入力装置1の内部の要部構成を模式的に示す側面図である。 検知部16として角度センサ26を使用した例を模式的に示す説明図である。 本発明の第2の実施形態における非接触入力装置2の外観を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態における非接触入力装置3の概略構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態における非接触入力装置3に係る空中映像形成部11の外観を示す斜視図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態における非接触入力装置1の外観を示す斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態における非接触入力装置1の内部の要部構成を模式的に示す側面図である。図3は、図2の正面図である。
図1~図3に示すように、非接触入力装置1は、所謂、数字を入力するテンキーであり、筐体10と、空中映像形成部11と、映像を表示する表示部12と、光学素子14と、仕切り板15、検知部16と、外部接続端子20と、を備えている。
筐体10は、直方体形状であり、この筐体10の内部に、表示部12と、光学素子14と、各種の回路基板と、を含む各種の部材が収納される。また、筐体10の上面に矩形の開口10aが形成されており、この開口10aは透明なガラス板10bによって覆われている。開口10aは横長の矩形であり、以下の説明の便宜上、筐体10において、開口10aの横辺に沿った方向を横方向、開口10aの縦辺に沿った方向を縦方向、筐体10の厚さ方向を高さ方向と称する。
空中映像形成部11は、筐体10の内部に設けられ、表示部12及び光学素子14を支持するとともに、表示部12と光学素子14との間の位置関係を調整する。
表示部12は、3枚の液晶パネル12a、12b、12cによって構成されている。液晶パネル12a、12b、12cは、横幅が開口10aの横幅よりも若干長く、縦幅が開口10aの縦幅の1/3の長さよりも若干短い矩形形状であり、ガラス板10bの下方に、縦方向に等間隔に並べて配置される。また、液晶パネル12a、12b、12cは空中映像形成部11によって所定角度傾けた状態で、筐体10の内部に固定されており、開口10aにおいて横方向に延びる一方の横辺側から他方の横辺側に向かって、液晶パネル12a、液晶パネル12b、液晶パネル12cの順に配置されている。
光学素子14は、3枚の光学ミラー14a、14b、14cによって構成されている。光学ミラー14a、14b、14cは、一方の面側に配された液晶パネル12a、12b、12cに表示された映像を他方の面側の空中に結像させる素子であり、例えば、株式会社パリティ・イノベーションズのパリティミラー(登録商標)からなる。光学ミラー14a、14b、14cは、表面に2枚の鏡が直角に組み合わさったものが多数並んでなる2面コーナーリフレクターアレイを備えている。光学ミラー14aは液晶パネル12aに、光学ミラー14bは液晶パネル12bに、光学ミラー14cは液晶パネル12cに対向配置されている。この際、光学ミラー14a、14b、14cの板面は液晶パネル12a、12b、12cの表示画面に対して所定角度傾けた状態で空中映像形成部11によって支持されている。
これにより、図2に示すように、光学ミラー14a、14b、14cに対して面対称の位置に、液晶パネル12a、12b、12cの表示映像Rの虚像Vが、開口10aの上部に浮かぶ空中映像として表示される。なお、以下の説明において、虚像Vを空中映像と称する場合がある。
筐体10の内部における3枚の液晶パネル12a、12b、12c及び光学ミラー14a、14b、14cの配置及び角度は、空中映像がガラス板10bの上面に対して約5mm上方に形成されるように設定されている。本実施形態によれば、3枚の液晶パネル12a、12b、12cの表示画面はガラス板10bの板面に対して直角に配置され、光学ミラー14a、14b、14cは液晶パネル12a、12b、12cに対して45度傾いているため、空中映像は、ガラス板10bの板面に平行な二次元映像として表示される。
ここで、空中映像形成部11は、液晶パネル12a、12b、12cによって表示される個々の映像が、開口10aの上部の空中における一つの空中結像面において結像して見えるように、3枚の液晶パネル12a、12b、12cと3枚の光学ミラー14a、14b、14cとの間の位置関係を調整している。このため、3枚の液晶パネル12a、12b、12cの映像の虚像Vが一つの空中結像面において繋げて結像される。これにより、3つの虚像を繋げた1つの大きな空中映像が開口10aの上部に表示される。なお、3枚の液晶パネル12a、12b、12cの映像の虚像Vが一つの空中結像面において繋げて結像されるとは、隣り合う虚像Vの縁部が接している状態だけではなく、隣り合う虚像V同士の関連性が使用者に理解できる程度であれば、両者の縁部が多少重なり合った状態でも或いは離間した状態も含まれる。
本実施形態によれば、液晶パネル12a、12b、12cにそれぞれテンキー映像を3つに分割した分割映像が表示される。具体的に、液晶パネル12aには、「7」、「8」、「9」、「0」と表示され、液晶パネル12bには、「4」、「5」、「6」、「C」と表示され、液晶パネル12cには、「1」、「2」、「3」、「E」と表示される。このため、ガラス板10bの上面に対して約5mm上方の位置で3つの空中映像(虚像V)が繋がって、3行4列のマトリクス状のキー配列を有する一つのテンキー映像が空中に形成される。なお、筐体10において、説明の便宜上、「1」、「2」、「3」、「E」と表示される側を手前側、「7」、「8」、「9」、「0」と表示される側を奥側、「1」、「4」、「7」と表示される側を左側、「0」、「C」、「E」と表示される側を右側と称することにする。また、テンキー映像を構成する「0」~「9」の数字映像及び「C」、「E」の英字映像をまとめてキー映像と称する場合がある。
検知部16は、発光素子16aと、この発光素子16aからの光を受ける受光素子16bと、を備えている。発光素子16aは、非接触入力装置1に電力が供給されている場合に、常時発光する。受光素子16bは、発光素子16aからの光を受けた場合に電流を発生する。つまり、受光素子16bは、発光素子16aからの光を受けた場合にオンになり、発光素子16aからの光が遮断された場合にオフになる。この受光素子16bからのオンオフ信号は、筐体10内の制御回路に送信される。発光素子16aの発光位置及び受光素子16bの受光位置は、空中映像が表示される位置と同様に、ガラス板10bの上面に対して約5mm上の高さに配置される。
発光素子16aは、図3に示すように、筐体10の上面における開口10aの左側の縁部と手前側の縁部に配置されており、左側の縁部には、3つの発光素子16aが「1」、「4」、「7」と表示される空中映像の左隣りに配置され、手前側の縁部には、4つの発光素子16aが「1」、「2」、「3」、「E」と表示される空中映像の手前に配置される。このように、発光素子16aは合計7個配置される。受光素子16bは、筐体10の上面における開口10aの右側の縁部と奥側の縁部に配置されており、右側の縁部には、3つの受光素子16bが「0」、「C」、「E」と表示される空中映像の右隣りに配置され、奥側の縁部には、3つの受光素子16bが「7」、「8」、「9」、「0」と表示される空中映像の奥に配置される。このように、受光素子16bは合計7個配置される。つまり、発光素子16aと受光素子16bとの間に、マトリクス状のテンキー映像において行方向に並ぶキー映像及び列方向に並ぶキー映像が配置される。
「1」、「4」、「7」と表示されるキー映像の左隣りに配置された発光素子16aからの光は、「0」、「C」、「E」と表示されるキー映像の右隣りに配置された受光素子16bによってそれぞれ受光される。「1」、「2」、「3」、「E」と表示されるキー映像の手前に配置された発光素子16aからの光は、「7」、「8」、「9」、「0」と表示されるキー映像の奥に配置された受光素子16bによってそれぞれ受光される。
ここで、「0」、「C」、「E」と表示されるキー映像の右隣りに配置された3つの受光素子16bを受光素子(I1)、受光素子(I2)、受光素子(I3)とし、「7」、「8」、「9」、「0」と表示されるキー映像の奥に配置された4つの受光素子16bを受光素子(J1)、受光素子(J2)、受光素子(J3)、受光素子(J4)とする。これにより、使用者がキー映像に指を置いた場合に、受光素子(I1)~(I3)の中から1つ及び受光素子(J1)~(J4)の中から1つの計2つの受光素子16bがオフになる。これら2個のオフになった受光素子16bに基づいて、使用者が指を置いたキー映像に対応する数字或いは英字を特定することができる。
外部接続端子20は、例えばUSB端子からなり、筐体10内の回路基板に設けられている。外部接続端子20と外部端末とをUSBケーブル100等によって接続することにより、USBケーブル100を介して非接触入力装置1に電力を供給することが可能になり、非接触入力装置1と外部端末との間で送受信が可能になる。
本実施形態の非接触入力装置1を使用する際には、非接触入力装置1の外部接続端子20と外部端末とをUSBケーブル等によって接続することにより、非接触入力装置1に電力が供給され、液晶パネル12a、12b、12cがテンキー映像を3つに分割した映像の表示を行う。これにより、液晶パネル12a、12b、12cの虚像が空中に表示され、これらの虚像が空中で繋ぎ合わされることによって、一つのテンキー映像が形成される。また、発光素子16a及び受光素子16bに電力が供給され、発光素子16aが発光するとともに受光素子16bが受光を開始する。これにより、空中映像に置いた使用者の指先の検知が可能になる。
使用者が指先を例えば「7」の数字映像に置いたとする。この場合、受光素子(I1)と受光素子(J1)とがオフになる。筐体10内の回路基板は、受光素子(I1)と受光素子(J1)とがオフになったことに基づいて「7」が指定された旨の信号を出力する。この出力信号は、外部接続端子20によって接続されているUSBケーブル100を介して外部端末に送信される。
このように構成された本実施形態によれば、3つの空中映像形成部11が縦方向に並べて配置されており、テンキーを3行に分割した映像が液晶パネル12a、12b、12cに表示され、これら映像が光学ミラー14a、14b、14cによって筐体10の上に結像されて3つの虚像が繋げて並べられることにより、筐体10上にテンキーの空中映像が形成される。これにより、表示部12及び光学素子14を1枚で構成した場合よりも、筐体10の高さを低くすることが可能になり、非接触入力装置1の小型化を図ることができる。
また、キー入力の際に、使用者がキー映像に指を置くことによって入力操作が行われるため、使用者がキートップ等に直接触れることのない、非接触の入力操作を実現することができる。これにより、ウイルスによる感染症が拡大するリスクを低減することが可能になる。
なお、上述した第1の実施形態によれば、横長の液晶パネル12a、12b、12c及び光学ミラー14a、14b、14cを縦方向に並べているが、それに限らず縦長の液晶パネル及び光学ミラーを横方向に並べてもよい。また、第1の実施形態によれば、1つの液晶パネルに4つのキーを表示させているが、1つの液晶パネルに表示させるキー数は適宜設定可能である。例えば、1つのキーに1つの液晶パネル及び光学ミラーを対応させて、1つの液晶パネル及び光学ミラーの組をマトリクス状に配置してもよい。
また、上述した第1の実施形態によれば、0~9の数字キーとCキー及びEキーの計12個のキーの虚像Vを空中に表示させているが、他にも+、-と言った演算キーやその他のキーを含めてもよいことは言うまでもない。
また、上述した第1の実施形態によれば、使用者の指を検知する検知部16として発光素子16a及び受光素子16bを使用しているが、これはあくまでも一例であって、非接触で使用者の指を検知可能であれば、他の方法でも適用可能である。例えば、カメラで虚像を撮影して画像処理によって使用者の指の位置を検知したり、複数のキー映像の周りに指が位置している水平方向及び垂直方向の角度を検出する角度センサを2つ以上配置し、各角度センサが検出した水平方向及び垂直方向の角度に基づいて指の位置を検知したりすることも可能である。
図4は、検知部16として角度センサ26を使用した例を模式的に示す説明図であり、図4(a)は内部側面図、図4(b)は平面図である。角度センサ26は、筐体10の内部に2つ設置されており、開口10aにおける横方向に延びる2辺の中央部の下部にそれぞれ設置されている。
そして、複数のキー映像のいずれかに使用者の指が置かれた場合に、角度センサ26は、予め定められた基準位置に対する指の水平方向及び垂直方向の角度を検出し、角度情報を制御回路に送信する。制御回路は、角度情報に基づいて角度センサ26、26の座標位置から指の方向に向かう2つの直線式を求める。そして、制御回路は、2つの直線式がもっとも近づいた座標を求め、この座標に最も近いキー映像を特定する。これにより、使用者の指が置かれたキー映像を特定することが可能となる。なお、空中結像面と直線式による仮想直線との交点座標を求めることにより、使用者の指が置かれたキー映像を特定することも可能となる。
このように検知部16として角度センサ26を使用することにより、角度センサ26を筐体10内に収納することが可能であるため、図3に示すように、発光素子16aと受光素子16bとを筐体10外に配置するよりも装置の小型化を図ることが可能になる。なお、図4においては、2つの角度センサ26を配置しているが、それ以上であってもよく、角度センサ26の数が多いほど使用者の指が置かれたキー映像を特定する精度を高めることが可能である。また、図1に示す例では、3つの分割映像の虚像が繋がって、空中に1つの平面のテンキー映像を形成したが、角度センサ26を使用することにより、液晶パネルの角度や液晶パネルと光学ミラーの距離を変えて湾曲したテンキー映像を空中に形成しても、テンキー映像に含まれるキー映像を特定することが可能になる。
[第1の実施形態の変形例1]
図5は、本発明の第1の実施形態の変形例1における非接触入力装置1の内部の要部構成を模式的に示す側面図である。
変形例1における非接触入力装置1の筐体10は、図1、図2に示す非接触入力装置1における筐体10を、互いに分離、結合自在な蓋体41と容器体42とによって構成するとともに、容器体42の内部に液晶パネル12a、12b、12c及び光学ミラー14a、14b、14cが回動自在に取り付けられている。
蓋体41には、図1、図2に示す筐体10と同様の開口10aが形成されており、この開口10aにガラス板10bが取り付けられ、更に、蓋体41の上面に発光素子16a及び受光素子16bが配置されている。
また、変形例1における筐体10の高さは、蓋体41と容器体42とを結合して容器体42を閉じた状態において、図1、図2に示す筐体10の高さよりも低くなるように設定されている。
筐体10には、蓋体41を容器体42に対して上下方向に平行移動するようにガイドするガイド部材(図示せず)が設けられており、蓋体41が上方に移動して特定位置に到達した場合に、それ以上の移動が規制され、特定位置に維持される。なお、蓋体41が特定位置に維持された状態で、蓋体41上の発光素子16a及び受光素子16bは、図1、図2に示す発光素子16a及び受光素子16bの配置と同じ場所に配置される。
容器体42には、奥側から手前側に向かって液晶パネル12a、光学ミラー14a、液晶パネル12b、光学ミラー14b、液晶パネル12c、光学ミラー14cの順に並べて配置される。
また、液晶パネル12a、12b、12cの横方向に対向する両側面における手前側の端部に回動軸30、30が設けられており、光学ミラー14a、14b、14cの横方向に対向する両側面における手前側の端部に回動軸31、31が設けられている。回動軸30、30及び回動軸31、31は、容器体42の所定部位に軸支される。
空中映像形成部11は、蓋体41と液晶パネル12a、12b、12c及び光学ミラー14a、14b、14cとを連結するリンク部材(図示せず)を備えており、蓋体41の上下移動に連動して、液晶パネル12a、12b、12c及び光学ミラー14a、14b、14cが回動する。
蓋体41と容器体42とが結合した状態においては、図5(a)に示すように、液晶パネル12a、12b、12c及び光学ミラー14a、14b、14cが、容器体42の底面に対向するように奥側に回動した状態で維持される。この状態から、蓋体41を上方に平行移動させて、特定位置に位置付けた場合に、図5(b)に示すように、液晶パネル12a、12b、12cが90度回動し、光学ミラー14a、14b、14cが45度上方に回動する。なお、蓋体41が特定位置に維持された状態で、容器体42内の液晶パネル12a、12b、12c及び光学ミラー14a、14b、14cは、図1、図2に示す液晶パネル12a、12b、12c及び光学ミラー14a、14b、14cの配置と同じ場所に配置されかつ同じ角度に維持される。
これにより、変形例1においても、図1、図2に示す非接触入力装置1と同様に、非接触の入力操作が可能になる。また、非接触入力装置1を使用しない時には、蓋体41と容器体42とを結合させることにより、図1、図2に示す非接触入力装置1よりも筐体10を薄くすることが可能になる。このように、更なる非接触入力装置1の小型化、コンパクト化が可能になる。
なお、変形例1においては、図1、図2に示す非接触入力装置1における仕切り板15を削除しているが、仕切り板15の代わりに遮光性を有する布材を配置して、蓋体41を上方に移動させた時に隣合う空中映像形成部11、11の間を布材で仕切ってもよい。
また、蓋体41の上下移動を電動で行ってもよい。例えば、容器体42の内部の四隅に上下に駆動する電磁ソレノイドを配置し、この電磁ソレノイドに蓋体41を取り付ける。そして、電気が供給されていない場合には、蓋体41を下げて容器体42を閉じた状態とし、USBケーブル100を介して外部端末から電気が供給された場合に、電磁ソレノイドが駆動して蓋体41を上げ、それに連動して液晶パネル12a、12b、12cや光学ミラー14a、14b、14cを回動させてもよい。これにより、非接触入力装置1に直接触れる機会を少なくすることができる。また、液晶パネル12a、12b、12c及び光学ミラー14a、14b、14cをモータによって回動させてもよい。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態における非接触入力装置2の外観を示す斜視図であり、図6(a)は使用時の状態、図6(b)は小型化した状態を示す。なお、非接触入力装置2において、図1~図3に示す第1の実施形態における非接触入力装置1を構成する部材と同一の部材又は同一機能の部材については、同一の符号を付すことによって、詳細な説明は省略する。
非接触入力装置2は、表示部52と、光学素子54と、検知部16と、フレーム板56と、支持シャフト58と、テープ材59と、を含んでいる。なお、図6に図示していないが、非接触入力装置2は、他にも、外部接続端子と、表示部52及び検知部16等に電気を供給する電源回路と、各種の制御を行う制御回路と、を備えている。
表示部52は、矩形の液晶パネルと、液晶パネルを収納する筐体と、を有する薄型の液晶装置からなる。上述した外部接続端子、電源回路及び制御回路は、筐体に液晶パネルとともに収納される。光学素子54は、図1~図3に示す第1の実施形態の光学素子14と同様に、株式会社パリティ・イノベーションズのパリティミラー(登録商標)からなり、表示部52の上面と同じ大きさの矩形の板状部材である。
フレーム板56は、中央に矩形の開口56aが形成された、表示部52の上面と同じ大きさの矩形の板状部材からなる。フレーム板56における開口56aの縁部には、検知部16が配置されており、図3に示す第1の実施形態と同様に、複数の発光素子16aと受光素子16bとの組が開口56aを介して互いに対向するように、縦方向及び横方向に複数組並べられている。
支持シャフト58は、2本の細長い板状部材の端部を重ねてリベット枢着したものであり、板状部材を回動させることにより、2本の細長い板状部材を重ね合わせたり、180度回動させて1本の棒状に延ばしたりすることが可能である。なお、支持シャフト58における2本の細長い板状部材は、180度回動した場合にそれ以上の回動は規制され、1本の棒状の状態で維持される。
テープ材59は、可撓性を有する帯状の部材である。
光学素子54は、表示部52上に配置され、光学素子54の一端部の下面と表示部52の一端部の上面とが、例えば折り返された粘着テープによって連結される。これにより光学素子54の他端部を持ち上げることによって光学素子54を表示部52に対して回動させることが可能になる。
フレーム板56は、光学素子54上に配置され、フレーム板56の一端部の下面と光学素子54の一端部の上面とが、例えば折り返された粘着テープ等によって連結される。これによりフレーム板56の他端部を持ち上げることによってフレーム板56を光学素子54に対して回動させることが可能になる。
支持シャフト58は、一端部が表示部52の側面の中央部に回動自在に取り付けられ、他端部がフレーム板56の側面の中央部に回動自在に取り付けられる。このため、図6(b)に示すように、表示部52に重ねた状態のフレーム板56を持ち上げることにより、フレーム板56が回動して支持シャフト58がくの字状態になり、更に回動させると支持シャフト58が1本の棒状となって、図6(a)に示すように、フレーム板56が傾いた状態で維持される。
テープ材59は、フレーム板56の他端部と光学素子54の他端部とを繋いでいる。このため、表示部52に重ねた状態のフレーム板56の他端部を持ち上げることにより、テープ材59も上昇し、そして、フレーム板56の他端部を所定の高さ以上に持ち上げることにより、テープ材59に張力がかかって光学素子54がフレーム板56に連動して持ち上げられる。そして、支持シャフト58が1本の棒状となって、フレーム板56が傾いた状態で維持されたときに、図6(a)に示すように、フレーム板56と表示部52との間に光学素子54が配置される。この時、フレーム板56の板面と光学素子54の板面との角度と、表示部52と光学素子54の板面との角度とは同じになる。このため、表示部52の映像が、光学素子54によってフレーム板56の位置に虚像として空中表示される。
非接触入力装置2は、使用しない時には、図6(b)に示すように、フレーム板56及び光学素子54を下げておくことにより、フレーム板56及び光学素子54を表示部52の上に重ねてコンパクトにすることが可能になる。
使用時には、図6(a)に示すように、表示部52に重ねた状態のフレーム板56を持ち上げて、フレーム板56と表示部52との間に光学素子54を位置付ける。そして、表示部52に映像を表示することにより、その映像の虚像Vがフレーム板56の開口56aの内部に空中映像として表示される。図6に示す例では、0~9の数字及びC、Eの英字がマトリクス状に配置されたテンキー映像が開口56aの内部に表示される。
使用者が指を開口56aの内部に入れると、第1の実施形態と同様に、制御回路が検知部16による検知結果に基づいて、使用者の指の位置に対応するキー情報を求め、外部端末にキー情報を送信する。
このように構成された第2実施形態によれば、表示部52に対してフレーム板56及び光学素子54が回動自在に取り付けられており、使用しない時には、フレーム板56及び光学素子54を下げておくことにより、フレーム板56及び光学素子54を表示部52の上に重ねてコンパクトな状態にすることが可能になる。
なお、第2実施形態によれば、検知部16として発光素子16aと受光素子16bを用いているため、それらを支持する部材が必要であることからフレーム板56を使用しているが、例えば、図4に示す角度センサ26のように、表示部52側から空間にある指の位置を検知できるものであれば、フレーム板56を省略することも可能である。
また、表示部52に対するフレーム板56の角度を任意に調整可能とし、フレーム板56に連動して光学素子54の角度が、フレーム板56と表示部52との角度の1/2になるように構成してもよい。これにより、フレーム板56内の空中画像を使用者にとって見やすい角度に調整することが可能になる。
なお、第1の実施形態の変形例1においても、第2実施形態と同様に液晶パネル12a、12b、12cの一端部に対して光学ミラー14a、14b、14cの一端部を回動自在に取り付けてもよい。これにより、第1の実施形態の変形例1においても更なる小型化、コンパクト化が可能になる。
[第3の実施形態]
図7は、本発明の第3の実施形態における非接触入力装置3の概略構成を示す平面図、図8は、本発明の第3の実施形態における非接触入力装置3に係る単位入力部60の外観を示す斜視図である。なお、図7、図8に示す部材において、図1~図3に示す第1の実施形態における非接触入力装置1を構成する部材と同一の部材又は同一機能の部材については、同一の符号を付すことによって、詳細な説明は省略する。
非接触入力装置3は、図7に示すように、単位入力部60を複数並べた構成を備えている。単位入力部60は、図8に示すように、筐体61と、表示部62と、光学素子64と、検知部16と、を含んでいる。なお、図7、図8に図示していないが、非接触入力装置3は、他にも、外部接続端子と、表示部62、光学素子64及び検知部16等に電気を供給する電源回路と、検知部16による検知結果に基づいて、キー情報を、外部接続端子20を介して外部端末に送信する制御回路と、を備えている。
筐体61は、立方体形状であり、一の面に使用者の指が挿入可能な円形の開口61aが形成されている。表示部62は、筐体61内に挿入可能であり、筐体61の正方形面よりも一回り小さい正方形の液晶パネルからなる。光学素子64は、図1~図3に示す第1の実施形態の光学素子14と同様に、株式会社パリティ・イノベーションズのパリティミラー(登録商標)からなる、矩形の板状部材である。光学素子64の矩形は、筐体61の上面を対角線に沿って下方に切断したときの切断面よりも一回り小さい長方形である。
表示部62は、液晶パネルを備えており、筐体61の内部おける開口61aが形成されている面の隣に位置する面に配置される。光学素子64は、筐体61の内部おける開口61aと表示部62との間に対角線方向に沿って配置される。このため、開口61aと光学素子64の面との角度及び表示部62の液晶パネルと光学素子64の面との角度は45度となる。これにより、表示部62の液晶パネルに表示された映像は、光学素子64によって結像されることにより、開口61a内に虚像が形成される。
検知部16は、筐体61における開口61aの縁部に配置されている。検知部16は、発光素子16aと受光素子16bとを備えており、発光素子16a及び受光素子16bは開口61aを介して互いに対向するように配置される。このため、第1の実施形態の検知部16と同様に、使用者の指が開口61aに挿入された場合、発光素子16aから受光素子16bに向かう光が指によって遮断されることによって、受光素子16bがオフになる。これにより、検知部16によって指の検知が可能になる。
このように構成された単位入力部60を12個用意して、図7に示すように、3行4列のマトリクス状に配置する。そして、12個の単位入力部60の開口61aに0~9の数字の空中映像及びC、Eの英字の空中映像からなるテンキー映像を表示させることにより、第1の実施形態の非接触入力装置1と同様にテンキーとして使用することができる。
これにより、光学素子64を12個に分けて配置することができるため、第1の実施形態の非接触入力装置1と同様に、小型のテンキーを提供することが可能になる。
なお、第3の実施形態における非接触入力装置3は、テンキーにかかわらず、他の入力キーに応用することが可能である。例えば、数字以外にB1、B2やRと言った空中映像を形成させるものを含め、例えば、上下方向に単位入力部60を並べることにより、非接触のエレベータの入力パネルを実現することが可能になる。
また、上述した第3の実施形態における非接触入力装置3は、単位入力部60を複数備えているが、単位入力部60が1個であってもよい。また、単位入力部60における表示部62の位置に、表示部62の代わりに既存の発光表示体を位置付けてもよい。これにより、既存の発光表示体を利用した非接触の入力装置を容易に構成することが可能になる。また、第3の実施形態に係る検知部16についても、上述したように画像処理によるものや角度センサを用いるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限るものではない。例えば、上述した実施形態については、表示部12、52、62として液晶パネルにキー表示させることを例として説明したが、液晶パネルに限らず、発光表示するものであれば適用可能である。例えば、LEDランプの前に、透明性或いは半透明性を有するプラスチックの板に遮光性部材或いは色違いの透明性或いは半透明性部材からなるペイント材を塗布することによってキー表示させた部材をかぶせたものを表示部として適用して、光るキー表示を行ってもよい。勿論、キー表示部分を透明とし、その周囲を遮光性部材或いはキー表示部分よりも光透過性が低い部材としたプラスチックの板を、LEDランプの前にかぶせたものでもよいことは言うまでもない。更には、矩形の基板に複数の小型LEDランプを敷き詰めて配置し、所謂、電光掲示板のように光るドットの組み合わせによってキー表示を行ってもよい。
上述した実施形態については、検知部16として、発光素子16aと受光素子16bとを用いるものの他に、画像処理によるものや角度センサを用いるものも適用可能であるとしたが、要は、非接触で指の位置を検知できるものであれば、適用可能である。例えば、上述した実施形態によれば、他にも超音波や無線を利用して指の位置を検知してもよい。また、第3の実施形態であれば、使用者の指が開口61aに挿入された場合に、使用者が違和感を覚えない程度の放電現象を発生させる装置を単位入力部60に設けてもよい。これにより、放電現象が発生した単位入力部60に対応するキー表示が、使用者が指定したキー表示であると特定することが可能である。
1、2、3 非接触入力装置
10 筐体
10a 開口
10b ガラス板
11 空中映像形成部
12、52、62 表示部
12a、12b、12c 液晶パネル
14、54、64 光学素子
14a、14b、14c 光学ミラー
15 仕切り板
16 検知部
16a、16b、16c 発光素子
20 外部接続端子
30、31 回動軸
41 蓋体
42 容器体
56 フレーム板
56a 開口
58 支持シャフト
59 テープ材
60 単位入力部
61 筐体
61a 開口

Claims (5)

  1. 一つの映像を縦又は横に整数N個に分割したそれぞれの分割映像を表示するN個の分割映像表示手段と、
    平面形状を有する光学素子であって、当該光学素子の一方の面側に入射する映像を他方の面側の空中に結像させるN個の面状光学素子と、
    前記一つの映像が空中の一つの空中結像面において結像して見えるように、前記N個の分割映像をつなげて結像させるべく前記N個の分割映像表示手段と前記N個の面状光学素子との間の位置関係を調整する空中映像形成手段と、
    使用者が前記空中結像面における所定位置に当該使用者の指を配置した場合に、前記使用者の指の座標を前記一つの映像の座標系との関係で検知する検知手段と、を備え、
    前記検知手段の得た使用者の指の座標を出力するように構成され
    前記N個の分割映像表示手段、前記N個の面状光学素子及び前記空中映像形成手段を収納しかつ上面に開口を有する筐体を更に備え、
    前記N個の面状光学素子は、前記筐体の上面に対して板面が所定角度傾いた状態で配置されており、
    前記空中結像面の映像は、前記開口の上部に形成され、
    前記N個の面状光学素子は、前記筐体の内部に回動自在に設けられ、
    前記空中映像形成手段は、使用時に前記N個の面状光学素子の板面を前記筐体の上面に対して所定角度傾けた状態で維持するように、前記面状光学素子を回動させる移動手段を有し、
    前記検知手段は、使用時に前記移動手段が前記面状光学素子を回動させたときに、前記空中結像面に配置した使用者の指の座標を検知可能な位置に移動することを特徴とする非接触入力装置。
  2. 前記面状光学素子は、前記分割映像表示手段の端部に回動自在に支持されることを特徴とする請求項1記載の非接触入力装置。
  3. 前記検知手段は、複数の発光素子と、当該複数の発光素子からの光を受光する複数の受光素子とを有し、
    前記複数の発光素子及び前記複数の受光素子は、前記開口を介して個々の前記発光素子及び個々の前記受光素子が対向し、前記発光素子と当該発光素子に対向する前記受光素子とを結ぶ仮想線が、前記空中結像面において格子状に並ぶように、前記筐体における前記開口の縁部に複数並べて配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の非接触入力装置。
  4. 前記検知手段は、互いに異なる位置に設けられる2以上の角度センサを有し、各角度センサが検出した基準位置の方向と前記空中結像面における使用者の指の方向との角度情報に基づいて、前記使用者の指の座標を前記一つの映像の座標系との関係で検知することを特徴とする請求項1又は2記載の非接触入力装置。
  5. 映像を表示する映像表示手段と、
    平面形状を有する光学素子であって、当該光学素子の一方の面側に入射する映像を他方の面側の空中に結像させる面状光学素子と、
    前記映像が空中の一つの空中結像面において結像していると見えるように、前記映像表示手段と前記面状光学素子との間の位置関係を調整する空中映像形成手段と、
    使用者が前記空中結像面における所定位置に当該使用者の指を配置した場合に、前記使用者の指の座標を前記映像の座標系との関係で検知する検知手段と、
    前記検知手段を取り付けるフレーム体と、
    を備え、
    前記面状光学素子及び前記フレーム体は、前記映像表示手段の端部にそれぞれ独立して回動自在に支持され
    前記面状光学素子が前記映像表示手段に対して回動することによって、他方の面側の空中に前記映像表示手段の映像を結像させ、
    前記フレーム体は、前記面状光学素子に対して回動することによって、前記フレーム体の中央部の開口の内部に前記映像が結像している空中結像面が配置可能な位置に移動可能であることを特徴とする非接触入力装置。
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