JP7349040B1 - 組織売買支援装置及び組織売買支援方法 - Google Patents

組織売買支援装置及び組織売買支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 売手の利便性を高めつつ、M&Aを支援することを可能とする組織売買支援装置及び組織売買支援方法を提供する。【解決手段】 組織売買支援装置は、組織の売手に関する情報の入力と、前記組織の買手に対して前記売手に関する情報を開示する要求と、を受け付ける受付部と、前記要求に応じて、前記買手が閲覧可能な態様で前記売手に関する情報の第1表示制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記売手に関する情報を閲覧する前記買手から第1アクションを受け付け、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第2表示制御を、前記売手に対して前記買手を匿名で通知する態様で実行し、前記売手からの費用支払に関する特定トリガーに応じて、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第3表示制御を、前記売手に対して前記買手の実名を通知する態様で実行する。【選択図】 図2

Description

本発明は、組織売買支援装置及び組織売買支援方法に関する。
近年、企業などの組織の合併、買収など、いわゆるM&A(Mergers and Acquisitions)を支援するサービスがある。例えば、組織の売却を希望する売手に関する情報に基づいて、組織の買収を希望する買手の条件に合致するスコア順に売手の候補を提示する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、売手の組織に関する情報を買手に提供することで、売手と買手との組織売買を支援する組織売買支援サービスも知られている。
特開2017-78985号公報
ところで、M&Aにおいては、専門的な知識が要求されるため、M&Aアドバイザー等の外部専門家に、売買の相手探しや交渉の仲介等を依頼することがある。ここで、売手及び買手は、売買の相手が見つかるか分からない状況下で、外部専門家と契約等を結ぶことがあり、その場合、売手及び買手自身で相手を探すことができない場合がある。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、売手の利便性を高めつつ、M&Aを支援することを可能とする組織売買支援装置及び組織売買支援方法を提供することを目的とする。
開示の一態様は、組織の売手に関する情報の入力と、前記組織の買手に対して前記売手に関する情報を開示する要求と、を受け付ける受付部と、前記要求に応じて、前記買手が閲覧可能な態様で前記売手に関する情報の第1表示制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記売手に関する情報を閲覧する前記買手から第1アクションを受け付け、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第2表示制御を、前記売手に対して前記買手を匿名で通知する態様で実行し、前記売手からの費用支払に関する特定トリガーに応じて、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第3表示制御を、前記売手に対して前記買手の実名を通知する態様で実行する、組織売買支援装置である。
開示の一態様は、組織の売手に関する情報の入力と、前記組織の買手に対して前記売手に関する情報を開示する要求と、を受け付けるステップAと、前記要求に応じて、前記買手が閲覧可能な態様で前記売手に関する情報の第1表示制御を実行するステップBと、前記売手に関する情報を閲覧する前記買手から第1アクションを受け付けるステップCと、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第2表示制御を、前記売手に対して前記買手を匿名で通知する態様で実行するステップDと、前記売手からの費用支払に関する特定トリガーに応じて、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第3表示制御を、前記売手に対して前記買手の実名を通知する態様で実行するステップEと、を備える、組織売買支援方法。
本発明によれば、売手の利便性を高めつつ、M&Aを支援することを可能とする組織売買支援装置及び組織売買支援方法を提供することができる。
図1は、実施形態に係る組織売買支援システム100を示す図である。 図2は、実施形態に係る組織売買支援装置30を示す図である。 図3は、実施形態に係る第1表示制御の一例を説明するための図である。 図4は、実施形態に係る第2表示制御の一例を説明するための図である。 図5は、実施形態に係る第3表示制御の一例を説明するための図である。 図6は、実施形態に係る動作例1を説明するための図である。 図7は、実施形態に係る動作例2を説明するための図である。 図8は、実施形態に係る動作例3を説明するための図である。
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれている場合があることは勿論である。
[開示の概要]
開示の概要に係る組織売買支援装置は、組織の売手に関する情報の入力と、前記組織の買手に対して前記売手に関する情報を開示する要求と、を受け付ける受付部と、前記要求に応じて、前記買手が閲覧可能な態様で前記売手に関する情報の第1表示制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記売手に関する情報を閲覧する前記買手から第1アクションを受け付け、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第2表示制御を、前記売手に対して前記買手を匿名で通知する態様で実行し、前記売手からの費用支払に関する特定トリガーに応じて、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第3表示制御を、前記売手に対して前記買手の実名を通知する態様で実行する。
開示の概要によれば、組織売買支援装置は、売手に関する情報を閲覧する買手から第1アクションを受け付ける。このような構成によれば、売手としては、買手から何らかのアクション(第1アクション)があるか否かについて様子を見た上で、費用支払に関する特定トリガーを実行するか否かを判断することができる。
開示の概要によれば、組織売買支援装置は、特定トリガーに応じて、第1アクションを実行した買手に関する情報の第3表示制御を、売手に対して買手の実名を通知する態様で実行する。このような構成によれば、売手としては、費用支払に関する特定トリガーによって、買手の実名を把握することができる。
そうすることで、売手は、M&AアドバイザーやM&Aサービス提供者などの外部専門家とM&Aに関する契約(例えば、アドバイザリー契約等)を結ぶことなく、買手からのアクションを受けることができる。そのため、外部専門家や契約に縛られることなく、売手及び買手自身で相手を探すことができ、かつ、M&Aの相手候補の存在有無を確認した上で、M&Aに関する判断をすることができる。従って、売手の利便性を高めつつ、M&Aを適切に支援することができる。
ここで、組織は、法人格を有する団体であってもよく、法人格を有していない団体であてもよい。組織は、企業と読み替えてもよく、事業と読み替えてもよい。M&Aは、組織(の一部)の買収、組織(の一部)の合併、組織(の一部)の譲渡などを含む概念であってもよい。
[実施形態]
(組織売買支援システム)
以下において、実施形態に係る組織売買支援システムについて説明する。図1は、実施形態に係る組織売買支援システム100を示す図である。
図1に示すように、組織売買支援システム100は、第1端末10と、第2端末20と、組織売買支援装置30と、を有する。第1端末10、第2端末20及び組織売買支援装置30は、ネットワーク110によって接続される。特に限定されるものではないが、ネットワーク110は、インターネットによって構成されてもよい。ネットワーク110は、ローカルエリアネットワークを含んでもよく、移動体通信網を含んでもよく、VPN(Virtual Private Network)を含んでもよい。
第1端末10は、組織の売手が用いる端末である。例えば、第1端末10は、パーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォンであってもよく、タブレット端末であってもよい。図1では、第1端末10A及び第1端末10Bが例示されている。売手は、第1端末10を示す用語として用いられてもよく、第1端末10は売手10と読み替えられてもよい。
第2端末20は、組織の買手が用いる端末である。なお、組織の買手は、組織のM&Aを検討する買手の候補であってもよい。例えば、第2端末20は、パーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォンであってもよく、タブレット端末であってもよい。図1では、第2端末20A~第2端末20Dが例示されている。買手は、第2端末20を示す用語として用いられてもよく、第2端末20は買手20と読み替えられてもよい。
組織売買支援装置30は、売手10と買手20との組織売買を支援する装置である。具体的には、組織売買支援装置30は、買手20が閲覧可能な態様で売手10に関する情報の第1表示制御を実行する。買手20が閲覧可能な態様による第1表示制御は、売手10に関する情報の掲載と読み替えられてもよい。掲載は、組織売買支援装置30によって管理されるウェブページへの掲載であってもよい。組織売買支援装置30の詳細については後述する(図2を参照)。
(組織売買支援装置)
以下において、実施形態に係る組織売買支援装置について説明する。図2は、実施形態に係る組織売買支援装置30を示す図である。図2に示すように、組織売買支援装置30は、通信部31と、管理部32と、制御部33と、を有する。
通信部31は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、LTE、5Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
実施形態では、通信部31は、第1端末10及び第2端末20と通信を実行してもよい。例えば、通信部31は、売手10に関する情報を第1端末10から受信してもよい。通信部31は、売手10に関する情報の表示データを第2端末20に送信してもよい。
実施形態では、通信部31は、組織の売手10に関する情報の入力と、組織の買手20に対して売手10に関する情報を開示する要求と、を受け付ける受付部を構成してもよい。
管理部32は、不揮発性メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気テープなどの記憶媒体によって構成される。
実施形態では、管理部32は、売手10に関する情報を管理してもよい。売手10に関する情報は、売手10に関する組織の情報を含んでもよい。売手10に関する情報は、第1情報を含んでもよく、第2情報を含んでもよい。第2情報は、第1情報よりも詳細な情報を含んでもよい。
例えば、第1情報は、売手10の組織の名称や個人の氏名などのように、売手10を特定できる情報を含まなくてもよい。第1情報は、売手10を特定できる情報を伏せ字当で隠す態様で含んでもよい。第2情報は、売手10の組織の名称や個人の氏名などのように、売手10を特定できる情報を含んでもよい。売手10を特定できる情報は、売手10が一般的に使っている名称や通称であってもよい。
例えば、第1情報は、売手10の組織に関する簡易情報を含み、第2情報は、売手10の組織に関する詳細情報を含んでもよい。簡易情報は、売手10の事業概要を含んでもよい。簡易情報は、第1粒度で表される売上、地域、創業年数、売却又は譲渡の条件を含んでもよい。詳細情報は、売手10の詳細な事業説明(例えば、アピールポイントなど)、売手10の財務情報(例えば、貸借対照表、損益計算書など)を含んでもよい。詳細情報は、第1粒度よりも詳細な第2粒度で表される売上、地域、創業年数、売却又は譲渡の条件を含んでもよい。詳細情報は、簡易情報に含まれない情報(例えば、売却又は譲渡の条件の付帯条件)を含んでもよい。詳細情報の情報量は、簡易情報の情報量よりも多くてもよい。
このように、第2情報は、第1情報よりも詳細な組織の財務に関する情報及び第1情報よりも詳細な組織の売却条件に関する情報の少なくともいずれか1つを含んでもよい。
制御部33は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。
実施形態では、制御部33は、売手10の要求に応じて、買手20が閲覧可能な態様で売手10に関する情報の第1表示制御を実行する制御部を構成する。制御部33は、売手10に関する情報を閲覧する買手20から第1アクションを受け付ける。制御部33は、第1アクションを実行した買手20に関する情報の第2表示制御を、売手10に対して買手20を匿名で通知する態様で実行する。制御部33は、売手10からの費用支払に関する特定トリガーに応じて、第1アクションを実行した買手20に関する情報の第3表示制御を、売手10に対して買手20の実名を通知する態様で実行する。
買手20に関する情報は、少なくとも、買手20の組織の名称や個人の氏名などのように、買手20を特定できる情報を含んでもよい。買手20を特定できる情報は、買手20が一般的に使っている名称や通称であってもよい。買手20に関する情報は、買手20の事業概要、買手20の財務情報(例えば、貸借対照表、損益計算書など)を含んでもよい。
特に限定されるものではないが、売手10に対して買手20を匿名で通知する態様は、売手10が閲覧する画面上において買手20が匿名で表示される態様であってもよく、メールやチャットなどの手段で買手20が匿名で売手10に通知される態様であってもよい。
特に限定されるものではないが、売手10に対して買手20の実名を通知する態様は、売手10が閲覧する画面上において買手20の実名が表示される態様であってもよく、メールやチャットなどの手段で買手20の実名が売手10に通知される態様であってもよい。
制御部33は、第1情報を閲覧する買手20から第1アクションを受け付け、第2情報を閲覧する買手20から第1アクションとは異なる第2アクションを受け付けてもよい。第1アクションは、売手10の組織のM&Aについて先行で応募する意思表示(例えば、後述する図3に示す「先行応募する」のボタン41の選択又は押下)であってもよい。第1アクションは、第1情報に対する評価であってもよい。評価は、肯定的な評価を含んでもよく、否定的な評価を含んでもよい。第2アクションは、売手10の組織の売買に関する要求であってもよい。第2アクションは、売手10に対する交渉の要求であってもよい。要求は、M&Aのアドバイザーを介した間接交渉の要求であってもよく、売手10と買手20との直接交渉の要求であってもよい。
制御部33は、第1アクションを受け付けると、特定トリガーを実行するためのボタンを売手10に対して表示してもよい。ボタンは、売手10が閲覧する画面に表示される。ボタンは、売手10が選択又は押下可能なUI(User Interface)であればよい。ボタンは、アイコンなどと読み替えてもよい。制御部33は、第1アクションを実行した買手20の一覧とともに、特定トリガーを実行するためのボタンを売手10に対して表示してもよい。
特に限定されるものではないが、特定トリガーは、2以上の段階を含んでもよい。例えば、特定トリガーは、買手20の実名の閲覧を希望する段階(例えば、後述する図4に示す「利用規約の問合せ」のボタン42の選択又は押下)と、売手10の組織の売買に関する契約の締結の段階と、を含んでもよい。
制御部33は、特定トリガーに応じて、第1アクションを実行した買手20に対して、第2情報が閲覧可能となった旨を通知する制御を実行してもよい。通知は、組織売買支援装置30から買手20に対する通信によって実行されてもよい。このようなケースにおいて、上述した通信部31は、特定トリガーに応じて、第1アクションを実行した買手20に対して、第2情報が閲覧可能となった旨を通知する通知部を構成してもよい。このような通知を行ってから一定期間が経過するまで、第1アクションを実行していない買手20が第2情報を閲覧できなくてもよい。
制御部33は、特定トリガーに応じて、第1アクションを実行していない買手20が閲覧可能な態様で第2情報の第1表示制御を実行してもよい。
特定トリガーは、上述したように、売手10からの費用支払に関するトリガーである。特定トリガーは、第2情報の掲載に対して要求される費用(以下、掲載費用)の支払の申込であると考えてもよく、掲載費用の支払の完了であると考えてもよい。
費用支払に関するトリガーは、売手10の組織の売買に関する契約の申込又は締結であってもよい。このようなケースにおいて、掲載費用は、契約の着手金と読み替えられてもよい。契約は、M&Aのアドバイザーに交渉を委託するアドバイザリー契約であってもよく、第2情報の掲載に関する契約であってもよく、M&Aに関する秘密保持契約(NDA)であってもよい。
特に限定されるものではないが、契約は、売手10の組織の売買が成立した場合に、売手10が成功報酬を支払う内容を含んでもよい。成功報酬は、着手金とは別に設定される費用である。
例えば、第1情報の掲載は無料であり、第2情報の掲載は有料であってもよい。第1情報の掲載に対して要求される費用は第1費用であり、第2情報の掲載に対して要求される費用は第1費用よりも高い第2費用であってもよい。
第1情報は、特定掲載期間が経過した場合に買手20が閲覧できなくなるよう掲載を中止してもよい。すなわち、制御部33は、特定掲載期間が経過した場合に、第1情報の掲載を中止してもよい。その際、特定掲載期間における買手20からのアクションに基づいて、売手10に対してM&Aに関する提案を行ってもよい。例えば、売手10に対して、第1情報を更新した上で、更新された第1情報の再掲載を提案してもよい。また、制御部33は、第2情報が掲載された場合に、第1情報の掲載を中止してもよい。
(表示例)
以下において、実施形態における表示例について説明する。図3~図5は、実施形態における動作例を示す図である。
第1に、上述した第1表示制御について説明する。第1表示制御は、買手20が閲覧可能な態様で売手10に関する情報を表示する制御である。すなわち、第1表示制御は、買手20が閲覧な可能な画面に関する制御である。ここでは、第1表示制御として、第1情報の表示制御について例示する。上述したように、第1情報は、売手10の事業概要を含む簡易情報を含んでもよい。
例えば、買手20が閲覧な可能な画面は、図3に示す画面であってもよい。図3に示すように、特定トリガーが実行される前においては、買手20が閲覧な可能な画面は、上述した第1情報を含んでもよい。買手20が閲覧な可能な画面は、第1アクションを実行するためのボタン41を含んでもよい。ボタン41は、買手20が選択又は押下可能なUIであればよい。ボタン41は、アイコンなどと読み替えてもよい。
第2に、上述した第2表示制御について説明する。第2表示制御は、特定トリガーが実行される前の表示制御であり、第1アクションを実行した買手20に関する情報を売手10に対して表示する制御である。すなわち、第2表示制御は、売手10が閲覧な可能な画面に関する制御である。
例えば、売手10が閲覧な可能な画面は、図4に示す画面であってもよい。図4に示すように、第1アクションを実行した買手20は匿名で表示される。特に限定されるものではないが、「企業名」及び「自社サイトURL」については、「閲覧には契約が必要」といった事項が表示されてもよい。
売手10が閲覧な可能な画面は、上述した特定トリガーを実行するためのボタン42を含んでもよい。ボタン42は、売手10が選択又は押下可能なUIであればよい。ボタン42は、アイコンなどと読み替えてもよい。売手10が閲覧な可能な画面は、第1アクションを実行した買手20の一覧とともにボタン42を含んでもよい。
第3に、上述した第3表示制御について説明する。第3表示制御は、特定トリガーが実行された後の表示制御であり、第1アクションを実行した買手20に関する情報を売手10に対して表示する制御である。すなわち、第3表示制御は、売手10が閲覧な可能な画面に関する制御である。
例えば、売手10が閲覧な可能な画面は、図5に示す画面であってもよい。図5に示すように、第1アクションを実行した買手20は実名で表示される(例えば、株式会社PPPPなど)。特に限定されるものではないが、「自社サイトURL」が表示されるとともに、買手20の詳細情報を取得するためのボタン(図5では、「企業詳細」)が表示されてもよい。買手20の詳細情報は、買手20の会社概要、買手20の事業内容、買手20のM&Aに取り組む背景などを含んでもよい。
(動作例)
以下において、実施形態における動作例について説明する。図6~図8は、実施形態における動作例を示す図である。
(動作例1)
図6に示すように、ステップS10において、売手10は、第1情報を掲載するための登録を組織売買支援装置30に対して実行する。登録は、売手10の書誌事項(例えば、メールアドレス、電話番号など)を含んでもよい。登録は、第1情報を含んでもよい。書誌事項の登録及び第1情報の登録は別々に実行されてもよい。登録は、売手10の要求の一例である。このような登録は、組織の売手10に関する情報の入力と、組織の買手20に対して売手10に関する情報を開示する要求と、を含む処理であると考えてもよい。
ステップS20において、組織売買支援装置30は、簡易情報を含む第1情報の第1表示制御(例えば、買手20が閲覧可能な図3に示す画面の表示制御)を実行する。
ステップS30において、買手20は、第1情報を閲覧してもよい。第1情報の閲覧は、第1アクションの一例であると考えてもよい。第1アクションは、図3に示す画面上においてボタン41を選択又は押下する操作であってもよい。
ここで、少なくとも1つの買手20によって第1アクションが実行された場合に、組織売買支援装置30は、第1アクションを実行した買手20に関する情報の第2表示制御(例えば、売手10が閲覧可能な図4に示す画面の表示制御)を実行する。
ステップS40において、売手10は、費用支払に関する特定トリガーを実行する。特定トリガーは、図4に示す画面上においてボタン42を選択又は押下する操作であってもよい。特定トリガーは、掲載費用の支払の申込であると考えてもよく、掲載費用の支払の完了であると考えてもよい。費用支払に関するトリガーは、売手10の組織の売買に関する契約の申込又は締結であってもよい。このようなケースにおいて、掲載費用は、契約の着手金と読み替えられてもよい。
ここで、組織売買支援装置30は、第1アクションを実行した買手20に関する情報の第3表示制御(例えば、売手10が閲覧可能な図5に示す画面の表示制御)を、売手10に対して買手20の実名を通知する態様で実行する。
ステップS50において、組織売買支援装置30は、特定トリガーに応じて、詳細情報を含む第2情報の第1表示制御を実行する。
ステップS60において、買手20は、第2情報を閲覧してもよい。第2情報の閲覧は、売手10に対して買手20の実名を通知する態様で実行されてもよい。
ステップS70において、売手10と買手20との交渉が実行されてもよい。交渉は、M&Aのアドバイザーを介した間接交渉であってもよく、売手10と買手20との直接交渉であってもよい。
(動作例2)
以下において、動作例1に対する相違点について主として説明する。動作例2では、買手20は、第1アクション及び第2アクションを実行する。図7において、図6と同様のステップについては同様のステップ番号を付している。図6と同様のステップの説明については省略する。
図7に示すように、図6に示すステップに加えて、ステップS31及びステップS61が実行される。
ステップS31において、買手20は、第1アクションを実行する。すなわち、組織売買支援装置30は、第1情報を閲覧する買手20から第1アクションを受け付ける。第1アクションは、売手10の組織のM&Aについて先行で応募する意思表示であってもよく、第1情報に対する評価であってもよい。なお、動作例2において、ステップS30の閲覧は第1アクションに該当しなくてもよい。
ステップS61において、買手20は、第2アクションを実行する。すなわち、組織売買支援装置30は、第2情報を閲覧する買手20から第2アクションを受け付ける。第2アクションは、売手10の組織の売買に関する交渉の要求であってもよい。
(動作例3)
以下において、動作例2に対する相違点について主として説明する。動作例3では、組織売買支援装置30は、特定トリガーに応じて、第1アクションを実行する買手20に対して、第2情報が閲覧可能となった旨を通知する。図8において、図7と同様のステップについては同様のステップ番号を付している。図7と同様のステップの説明については省略する。
図8に示すように、図7に示すステップに加えて、ステップS52が実行される。
ステップS52において、組織売買支援装置30は、特定トリガーに応じて、第1アクションを実行した買手20に対して、第2情報が閲覧可能となった旨を通知する。このような通知を行ってから一定期間が経過するまで、第1アクションを実行していない買手20が第2情報を閲覧できなくてもよい。
(作用及び効果)
実施形態では、組織売買支援装置30は、情報を閲覧する買手20から第1アクションを受け付ける。このような構成によれば、売手10としては、買手20から何らかのアクション(第1アクション)があるか否かについて様子を見た上で、費用支払に関する特定トリガーを実行するか否かを判断することができる。
開示の概要によれば、組織売買支援装置30は、特定トリガーに応じて、第1アクションを実行した買手20に関する情報の第3表示制御を、売手10に対して買手20の実名を通知する態様で実行する。このような構成によれば、売手10としては、費用支払に関する特定トリガーによって、買手20の実名を把握することができる。
そうすることで、売手10は、M&AアドバイザーやM&Aサービス提供者などの外部専門家とM&Aに関する契約(例えば、アドバイザリー契約等)を結ぶことなく、買手20からのアクションを受けることができる。そのため、外部専門家や契約に縛られることなく、売手10及び買手20自身で相手を探すことができ、かつ、M&Aの相手候補の存在有無を確認した上で、M&Aに関する判断をすることができる。従って、売手10の利便性を高めつつ、M&Aを適切に支援することができる。
特に、第1情報の掲載について売手10と買手20との組織売買に関する契約が不要であるケース、第1情報の掲載が無料又は低額であるケースなどにおいて、第1情報の掲載によってM&Aの相手候補の存在有無を確認した上で、M&Aに関する判断をすることが可能であるため、売手10の利便性が向上することに留意すべきである。
実施形態では、組織売買支援装置30は、第1情報に対する評価(第1アクション)を受け付けてもよい。このような構成によれば、このような構成によれば、第1情報に対する評価が得られるため、売手10の利便性が向上する。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した開示では、第2情報は、売手10の組織の名称や個人の氏名などのように、売手10を特定できる情報を含む。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。売手10を特定できる情報は、売手10と買手20との交渉が開始した後に買手20に公開されてもよい。
特に限定されるものではないが、第1表示制御は、買手20が閲覧する画面において情報を表示する制御であると考えてもよい。
特に限定されるものではないが、第2表示制御は及び第3表示制御は、売手10が閲覧する画面において情報を表示する制御であると考えてもよい。
上述した開示では特に触れていないが、組織売買支援装置30は、SaaS(Software as a Service)などに代表されるクラウドサービスを提供してもよい。
上述した開示では特に触れていないが、第1情報の内容については売手10が任意に選択してもよい。売手10は、組織売買支援装置30によって提供されるガイダンスに従って第1情報を登録してもよい。
上述した開示では特に触れていないが、第2情報の内容については売手10が任意に選択してもよい。売手10は、組織売買支援装置30によって提供されるガイダンスに従って第2情報を登録してもよい。
上述した開示では特に触れていないが、組織売買支援装置30が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
或いは、組織売買支援装置30が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
[付記]
上述した開示は、以下のように表現されてもよい。
第1の特徴は、組織の売手に関する情報の入力と、前記組織の買手に対して前記売手に関する情報を開示する要求と、を受け付ける受付部と、前記要求に応じて、前記買手が閲覧可能な態様で前記売手に関する情報の第1表示制御を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記売手に関する情報を閲覧する前記買手から第1アクションを受け付け、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第2表示制御を、前記売手に対して前記買手を匿名で通知する態様で実行し、前記売手からの費用支払に関する特定トリガーに応じて、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第3表示制御を、前記売手に対して前記買手の実名を通知する態様で実行する、組織売買支援装置である。
第2の特徴は、第1の特徴において、前記売手に関する情報は、第1情報及び第2情報を含み、前記第2情報は、前記第1情報よりも詳細な前記組織の財務に関する情報及び前記第1情報よりも詳細な前記組織の売却条件に関する情報の少なくともいずれか1つを含み、前記制御部は、前記第1情報を閲覧する前記買手から前記第1アクションを受け付け、前記第2情報を閲覧する前記買手から前記第1アクションとは異なる第2アクションを受け付ける、組織売買支援装置である。
第3の特徴は、第2の特徴において、前記第1アクションは、前記第1情報に対する評価であり、前記第2アクションは、前記組織の売買に関する交渉の要求である、組織売買支援装置である。
第4の特徴は、第1の特徴乃至第3の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記制御部は、前記第1アクションを受け付けると、前記特定トリガーを実行するためのボタンを前記売手に対して表示する、組織売買支援装置である。
第5の特徴は、第4の特徴において、前記制御部は、前記第1アクションを実行した前記買手の一覧とともに、前記特定トリガーを実行するためのボタンを前記売手に対して表示する、組織売買支援装置である。
第6の特徴は、第2の特徴、第2の特徴を引用する第3の特徴乃至第5の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記特定トリガーに応じて、前記第1アクションを実行した前記買手に対して、前記第2情報が閲覧可能となった旨を通知する通知部を備える、組織売買支援装置である。
第7の特徴は、第6の特徴において、前記制御部は、前記特定トリガーに応じて、前記第1アクションを実行していない前記買手が閲覧可能な態様で前記第2情報の前記第1表示制御を実行する、組織売買支援装置である。
第8の特徴は、第1の特徴乃至第7の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記特定トリガーは、前記売手の組織の売買に関する契約の申込又は締結である、組織売買支援装置である。
第9の特徴は、第2の特徴、第2の特徴を引用する第3の特徴乃至第8の特徴の少なくともいずれか1つにおいて、前記第1情報は、特定掲載期間が経過した場合に前記買手が閲覧できなくなる、組織売買支援装置である。
第10の特徴は、組織の売手に関する情報の入力と、前記組織の買手に対して前記売手に関する情報を開示する要求と、を受け付けるステップAと、前記要求に応じて、前記買手が閲覧可能な態様で前記売手に関する情報の第1表示制御を実行するステップBと、前記売手に関する情報を閲覧する前記買手から第1アクションを受け付けるステップCと、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第2表示制御を、前記売手に対して前記買手を匿名で通知する態様で実行するステップDと、前記売手からの費用支払に関する特定トリガーに応じて、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第3表示制御を、前記売手に対して前記買手の実名を通知する態様で実行するステップEと、を備える、組織売買支援方法である。
10…第1端末、20…第2端末、30…組織売買支援装置、31…通信部、32…管理部、33…制御部、100…組織売買支援システム、110…ネットワーク

Claims (10)

  1. 組織の売手に関する情報の入力と、前記売手に関する情報であって前記売手を特定できる情報を含まない第1情報を前記組織の買手に対して開示する要求と、を受け付ける受付部と、
    前記要求に応じて、前記買手が閲覧可能な態様で前記第1情報の第1表示制御を実行する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1情報を閲覧する前記買手から第1アクションを受け付け、
    前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第2表示制御を、前記売手に対して前記買手を匿名で通知する態様で実行し、
    前記売手に関する情報であって前記売手を特定できる情報を含む第2情報を前記買手が閲覧可能となる前に、前記売手からの費用支払に関する特定トリガーに応じて、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第3表示制御を、前記売手に対して前記買手の実名を通知する態様で実行する、組織売買支援装置。
  2. 前記第2情報は、前記第1情報よりも詳細な前記組織の財務に関する情報及び前記第1情報よりも詳細な前記組織の売却条件に関する情報の少なくともいずれか1つを含み、
    前記制御部は前記第2情報を閲覧する前記買手から前記第1アクションとは異なる第2アクションを受け付ける、請求項1に記載の組織売買支援装置。
  3. 前記第1アクションは、前記第1情報に対する評価であり、
    前記第2アクションは、前記組織の売買に関する交渉の要求である、請求項2に記載の組織売買支援装置。
  4. 前記制御部は、前記第1アクションを受け付けると、前記特定トリガーを実行するためのボタンを前記売手に対して表示する、請求項1に記載の組織売買支援装置。
  5. 前記制御部は、前記第1アクションを実行した前記買手の一覧とともに、前記特定トリガーを実行するためのボタンを前記売手に対して表示する、請求項4に記載の組織売買支援装置。
  6. 前記特定トリガーに応じて、前記第1アクションを実行した前記買手に対して、前記第2情報が閲覧可能となった旨を通知する通知部を備える、請求項に記載の組織売買支援装置。
  7. 前記制御部は、前記特定トリガーに応じて、前記第1アクションを実行していない前記買手が閲覧可能な態様で前記第2情報の示制御を実行する、請求項6に記載の組織売買支援装置。
  8. 前記特定トリガーは、前記売手の組織の売買に関する契約の申込又は締結である、請求項1に記載の組織売買支援装置。
  9. 前記第1情報は、特定掲載期間が経過した場合に前記買手が閲覧できなくなる、請求項2に記載の組織売買支援装置。
  10. 組織売買支援装置が、組織の売手に関する情報の入力と、前記売手に関する情報であって前記売手を特定できる情報を含まない第1情報を前記組織の買手に対して開示する要求と、を受け付けるステップAと、
    前記組織売買支援装置が、前記要求に応じて、前記買手が閲覧可能な態様で前記第1情報の第1表示制御を実行するステップBと、
    前記組織売買支援装置が、前記第1情報を閲覧する前記買手から第1アクションを受け付けるステップCと、
    前記組織売買支援装置が、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第2表示制御を、前記売手に対して前記買手を匿名で通知する態様で実行するステップDと、
    前記組織売買支援装置が、前記売手に関する情報であって前記売手を特定できる情報を含む第2情報を前記買手が閲覧可能となる前に、前記売手からの費用支払に関する特定トリガーに応じて、前記第1アクションを実行した前記買手に関する情報の第3表示制御を、前記売手に対して前記買手の実名を通知する態様で実行するステップEと、を備える、組織売買支援方法。
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