JP7348911B2 - メタクリル樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
メタクリル樹脂組成物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7348911B2 JP7348911B2 JP2020552618A JP2020552618A JP7348911B2 JP 7348911 B2 JP7348911 B2 JP 7348911B2 JP 2020552618 A JP2020552618 A JP 2020552618A JP 2020552618 A JP2020552618 A JP 2020552618A JP 7348911 B2 JP7348911 B2 JP 7348911B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methacrylic resin
- mass
- phosphorus
- tank
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F2/00—Processes of polymerisation
- C08F2/02—Polymerisation in bulk
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F20/00—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
- C08F20/02—Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
- C08F20/10—Esters
- C08F20/12—Esters of monohydric alcohols or phenols
- C08F20/14—Methyl esters, e.g. methyl (meth)acrylate
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/49—Phosphorus-containing compounds
- C08K5/51—Phosphorus bound to oxygen
- C08K5/52—Phosphorus bound to oxygen only
- C08K5/527—Cyclic esters
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L33/00—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L33/04—Homopolymers or copolymers of esters
- C08L33/06—Homopolymers or copolymers of esters of esters containing only carbon, hydrogen and oxygen, which oxygen atoms are present only as part of the carboxyl radical
- C08L33/10—Homopolymers or copolymers of methacrylic acid esters
- C08L33/12—Homopolymers or copolymers of methyl methacrylate
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Description
抜き出された反応生成物を熱交換器で加熱し、加熱された反応生成物から揮発分を除去し、液状添加物をフィルターで濾し、次いで揮発分の除去が行われた反応生成物に濾された液状添加物を添加することを有する、(メタ)アクリル樹脂組成物の製造方法を開示している。
〔1〕 メタクリル酸メチル、連鎖移動剤およびラジカル重合開始剤を必須で含有し、アクリル酸アルキルエステルを任意で含有し、且つアクリル酸アルキルエステル/メタクリル酸メチルの質量比が0/100~20/80である原料液を槽型反応器に連続的に供給し、該槽型反応器内で重合転化率40~70質量%にて塊状重合を行ってメタクリル樹脂を生成させながら、前記槽型反応器から反応生成物を連続的に抜き出すこと、
反応生成物を脱揮押出機に供給して該脱揮押出機にて揮発分を除去すること、および
滑剤に未だ接触したことのない一分子内にスピロ構造とアリール基を有するリン系酸化防止剤を、槽型反応器から脱揮押出機への輸送が当に行われている反応生成物および脱揮押出機にて揮発分の除去が当に行われている反応生成物からなる群より選ばれる少なくとも一つに、添加することを含む、
メタクリル樹脂100質量部と一分子内にスピロ構造とアリール基を有するリン系酸化防止剤0.01~0.3質量部とを含有するメタクリル樹脂組成物の製造方法。
〔3〕 脱揮押出機にて揮発分の除去が当に行われている反応生成物への前記リン系酸化防止剤の添加が、一分子内にスピロ構造とアリール基を有するリン系酸化防止剤の粉末を用いて行われる、〔1〕または〔2〕に記載の製造方法。
〔5〕 脱揮押出機にて揮発分の除去が当に行われている反応生成物への、前記リン系酸化防止剤の添加と前記滑剤の添加とが、脱揮押出機の別々の導入口への供給によって行われる、〔4〕に記載の製造方法。
〔8〕 前記の〔7〕に記載のメタクリル樹脂組成物からなる成形品。
なお、本発明においては、原料液の反応器への供給、塊状重合、反応生成物の反応器からの抜出、揮発分の除去、および特定のリン系酸化防止剤の添加を、同時並行して行うことが好ましい。
原料液(D)におけるラジカル重合開始剤の濃度は、好ましくは0.01質量%以上4質量%未満、より好ましくは0.1質量%以上2質量%未満である。低すぎるラジカル重合開始剤濃度の原料液(D)は反応槽に多量に供給する必要があるので、重合が不安定になる傾向がある。一方、高すぎるラジカル重合開始剤濃度の原料液(D)は、貯蔵安定性が低いので、運転の停止が長期間になると、運転再開時に不都合が生じやすい傾向がある。
本発明においては、まず、抜き出された反応生成物を熱交換器にて加熱する。熱交換器の熱源はボイラや他の装置で発生したスチームを用いることができる。また、後述する反応生成物から蒸発した揮発分の蒸気を熱源とすることもできる。また、フラッシュ蒸発の効率を高めるために反応生成物をポンプなどによって加圧することができる。
二量体または三量体の除去は、公知の化学工学的手段によって行うことができる。例えば、蒸留による方法が好ましいものとして挙げられる。本発明において用いられる蒸留塔は、特に制限されないが、段数が6~20段程度、還流比が0.4~2.0程度の多段式蒸留塔であることが好ましい。本発明で得られるメタクリル樹脂組成物中に残る揮発分の量は、1質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがより好ましい。
槽型反応器から脱揮押出機への輸送が当に行われている反応生成物への前記リン系酸化防止剤の添加は、一分子内にスピロ構造とアリール基を有するリン系酸化防止剤のメタクリル酸メチル溶液を用いて行うことが好ましい。該溶液における前記リン系酸化防止剤の濃度は、特に制限されないが、好ましくは0.1~2.0質量%である。該リン系酸化防止剤は、水、アルコールなどのプロトン性溶媒によって分解しやすいので、該溶液には、プロトン性溶媒が入り込まないようにすることが好ましい。例えば、反応生成物に添加する前に、脂肪族アルコールまたはグリセリン脂肪酸部分エステルなどからなる滑剤は、前記リン系酸化防止剤と混ぜ合わせない方が好ましい。また、該リン系酸化防止剤は、ラジカル重合系の重合活性を阻害するので、重合反応中の槽型反応器に添加しない方が好ましい。
添加剤としては、前述した滑剤の他に、例えば、加工助剤、光安定剤、可塑剤、紫外線吸収剤、耐衝撃剤、発泡剤、充填剤、着色剤、帯電防止剤、光拡散剤などが挙げられる。
実施例および比較例において使用した添加剤を以下に示す。
PEP :3,9-ビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノキシ)-2,4,8,10-テトラオキサ-3,9-ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン
HP :2,2'-メチレンビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル) 2-エチルヘキシル ホスファイト
OEP :3,9-ビス(オクタデシルオキシ)-2,4,8,10-テトラオキサ-3,9-ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン
TBP :トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ホスファイト
StOH:ステアリルアルコール(酸価:0.03以下、ケン化価:0.2以下、ヨウ素価:0.1以下、水酸基価:205~209、水分(%):0.1以下);
StMg:グリセリンステアリン酸エステル(酸価:2以下、ヨウ素価:2以下、全モノグリセライド:95%以上、遊離グリセリン:2%以下)
メタクリル酸メチル5質量部にPEP0.05質量部を添加し混ぜ合わせて溶液(B)を得た。溶液(B)を20℃に保持して貯槽Bに貯留した。
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)およびメタクリル酸メチル(MMA)を混ぜ合わせて液(D)を得た。液(D)を貯槽Dに貯留した。
メタクリル酸メチル(MMA)、アクリル酸メチル(MA)およびn-オクチルメルカプタン(OM)を、各貯槽に、それぞれ貯留した。
重合転化率は次のようにして決定した。ガスクロマトグラフ((株)島津製作所製、GC-14A)に、カラム(GLC-G-230 GL Sciences Inc.製、INERTCAP1(df=0.4μm、I.D.0.25mm、長さ60m))を繋ぎ、injection温度180℃、detector温度180℃、カラム温度を昇温速度10℃/分で60℃から200℃に昇温する条件にて分析した。
液状添加物の添加剤投入口への供給量は、メタクリル樹脂100質量部に対してStOH0.075質量部およびStMg0.025質量部となるように調整した。ベント付押出機内におけるメタクリル樹脂の量は、重合転化率および揮発分の蒸発量から推定した。
ベント付押出機の重合体排出口から樹脂組成物を押し出し、カッターで切って、ペレット状樹脂組成物を得た。
ベント付押出機の重合体排出口からの樹脂組成物の押し出しが開始されてから6時間経過した時に得られたペレット状樹脂組成物を試料樹脂として採取した。
該試料樹脂をジクロロメタンに溶かして溶液を得、これにヘキサンを添加した。上澄み液を採取した。該上澄み液を、ガスクロマトグラフ((株)島津製作所製、GC-17A)にて、カラム(GLC-G-230 Sciences Inc.製 INERTCAP1(df=1.0μm、I.D.1.2mm、長さ40m))、injection温度270℃、detector温度270℃、カラム温度を10℃/分で70℃から270℃に昇温する条件にて分析した。並行して、前記上澄み液を、高速液体クロマトグラフ((株)島津製作所製、LC-9A、CTO-20AC、検出器HITACI、L-7400)にて、カラム(ODS GLサイエンス.製 INERTCAP1(粒子径=5.0μm、I.D.4.6mm、長さ150mm))、波長230nm、溶離液メタノール、流量2ml/minおよびサンプル注入量5μlの条件にて分析した。分析値からメタクリル樹脂(PMMA)100質量部に対する各添加剤の含有量を部数で算出した。
前記試料樹脂のメルトフローレートを、JIS K 7210に準拠して、230℃、3.8kg荷重および10分間の条件で測定した。
射出成形機((株)名機製作所製、M-100C)を使用し、前記試料樹脂をシリンダ温度300℃、金型温度68℃および成形サイクル1分間で射出成形して、長さ200mm、幅50mmおよび厚さ3mmの平板を連続して110枚製造し、11ショット目から110ショット目までの平板100枚を肉眼で観察し、気泡(シルバ-)の発生した平板の枚数で評価した。
A:10枚未満
B:10枚以上
射出成形機((株)日本製鋼所、J-100III)を使用し、前記試料樹脂をシリンダ温度300℃、金型温度68℃および成形サイクル2分間で射出成形して、長さ200mm、幅60mmおよび厚さ3mmの平板を連続して15枚製造し、11ショット目から15ショット目までの平板5枚を用いてYI値の測定を行い、平均値で評価した。なお、YI値は測色計(日立那珂精器(株)、C-2000)を用いて、JIS K 7105に準拠して測定した。
射出成形機((株)日本製鋼所、J-100III)を使用し、前記試料樹脂をシリンダ温度300℃、金型温度68℃および成形サイクル2分間で射出成形して、長さ200mm、幅60mmおよび厚さ3mmの平板を連続して15枚製造し、11ショット目から15ショット目までの平板5枚を用いて全光線透過率の測定を行い、平均値で評価した。なお、全光線透過率はヘイズメーター(村上色彩技術研究所、HM-150)を用いて、ISO13468に準拠して測定した。
溶液(B)を重合反応槽出口から熱交換器入口の間に設けられている管の途中に定量ポンプにて供給する代わりに、PEP粉末をベント付押出機の重合体排出口に最も近い位置に在るフロントベントよりも重合体排出口に近い側の位置に設けられている添加剤投入口IIにサイドフィーダにて供給した以外は実施例1と同じ方法でペレット状樹脂組成物を得た。PEP粉末の供給量は、メタクリル樹脂100質量部に対してPEPの量が0.05質量部となるように調整した。該樹脂組成物について実施例1と同じ方法で物性を測定した。その結果を表1に示す。
質量比MMA/MA/OMを90.4/9.6/0.385に変更した以外は実施例1と同じ方法でペレット状樹脂組成物を得た。該樹脂組成物について実施例1と同じ方法で物性を測定した。その結果を表1に示す。
質量比MMA/MA/OMを98.9/1.1/0.257に変更し、AIBNの濃度を質量基準で60ppmに変更し、重合転化率を52%に変更し、さらに、液状添加物の調整においてStOHおよびStMgをStMgおよびJFに変更し、液状添加物の供給量がメタクリル樹脂100質量部に対してStMg0.15質量部およびJF0.020質量部になるように調整した以外は実施例1と同じ方法でペレット状樹脂組成物を得た。該樹脂組成物について実施例1と同じ方法で物性を測定した。その結果を表1に示す。
溶液(B)を重合反応槽出口から熱交換器入口の間に設けられている管の途中にて供給せず、液状添加物の調製においてStOHおよびStMgをPEP、StOHおよびStMgに変更し、液状添加物の供給量がメタクリル樹脂100質量部に対してPEP0.05質量部、StOH0.075質量部およびStMg0.025質量部になるように調整した以外は実施例1と同じ方法でペレット状樹脂組成物を得た。該樹脂組成物について実施例1と同じ方法で物性を測定した。その結果を表1に示す。
溶液(B)を重合反応槽出口から熱交換器入口の間に設けられている管の途中にて供給しなかった以外は、実施例1と同じ方法でペレット状樹脂組成物を得た。該樹脂組成物について実施例1と同じ方法で物性を測定した。その結果を表1に示す。
比較例2で得られたペレット状樹脂組成物100質量部に、PEP0.05質量部を添加し軽く混ぜ合わせ、それを二軸押出機((株)テクノベル製、商品名:KZW20TW-45MG-NH-600)にて250℃にて溶融混錬し、次いで押出およびカットを行ってペレット状樹脂組成物を得た。該樹脂組成物について実施例1と同じ方法で物性を測定した。その結果を表2に示す。
溶液(B)の供給量を、液(F)中のメタクリル樹脂100質量部に対してPEPの量が0.4質量部となるように調整した以外は実施例1と同じ方法で、ペレット状樹脂組成物を得た。該樹脂組成物について実施例1と同じ方法で物性を測定した。その結果を表2に示す。
溶液(B)の供給量を、液(F)中のメタクリル樹脂100質量部に対してPEPの量が0.005質量部となるように調整した以外は実施例1と同じ方法で、ペレット状樹脂組成物を得た。該樹脂組成物について実施例1と同じ方法で物性を測定した。その結果を表2に示す。
PEPの代わりにHPを用いた以外は実施例1と同じ方法で、ペレット状樹脂組成物を得た。該樹脂組成物について実施例1と同じ方法で物性を測定した。その結果を表2に示す。
PEPの代わりにOEPを用いた以外は実施例1と同じ方法で、ペレット状樹脂組成物を得た。該樹脂組成物について実施例1と同じ方法で物性を測定した。その結果を表2に示す。
PEPの代わりにTBPを用いた以外は実施例1と同じ方法で、ペレット状樹脂組成物を得た。該樹脂組成物について実施例1と同じ方法で物性を測定した。その結果を表2に示す。
2 : 液状添加物調製槽
3 : ベント付押出機
4 : 蒸留塔
5 : フィルター
6 : リアベント
7 : フロントベント
8 : 溶液(B)調整槽 (貯槽B)
9 : サイドフィーダ
MMA: メタクリル酸メチル
MA: アクリル酸メチル
OM: n-オクチルメルカプタン(連鎖移動剤)
Init: 重合開始剤
Inhbt: 重合禁止剤
P: 製品(樹脂組成物)
Claims (6)
- メタクリル酸メチル、連鎖移動剤およびラジカル重合開始剤を必須で含有し、アクリル酸アルキルエステルを任意で含有し、且つアクリル酸アルキルエステル/メタクリル酸メチルの質量比が0/100~20/80である原料液を槽型反応器に連続的に供給し、該槽型反応器内で重合転化率40~70質量%にて塊状重合を行ってメタクリル樹脂を生成させながら、前記槽型反応器から反応生成物を連続的に抜き出すこと、
反応生成物を脱揮押出機に供給して該脱揮押出機にて揮発分を除去すること、
滑剤に未だ接触したことのない一分子内にスピロ構造とアリール基を有するリン系酸化防止剤を、槽型反応器から脱揮押出機への輸送が当に行われている反応生成物および脱揮押出機にて揮発分の除去が当に行われている反応生成物からなる群より選ばれる少なくとも一つに、添加すること、
脱揮押出機にて揮発分の除去が当になされている反応生成物に、前記リン系酸化防止剤に未だ接触したことのない滑剤を添加することを含む、
メタクリル樹脂100質量部と一分子内にスピロ構造とアリール基を有するリン系酸化防止剤0.01~0.3質量部とを含有するメタクリル樹脂組成物の製造方法。 - 前記リン系酸化防止剤の添加が、一分子内にスピロ構造とアリール基を有するリン系酸化防止剤のメタクリル酸メチル溶液を用いて行われる、請求項1に記載の製造方法。
- 脱揮押出機にて揮発分の除去が当に行われている反応生成物への前記リン系酸化防止剤の添加が、一分子内にスピロ構造とアリール基を有するリン系酸化防止剤の粉末を用いて行われる、請求項1に記載の製造方法。
- 脱揮押出機にて揮発分の除去が当に行われている反応生成物への、前記リン系酸化防止剤の添加と前記滑剤の添加とが、脱揮押出機の別々の導入口への供給によって行われる、請求項1~3のいずれかひとつに記載の製造方法。
- 前記メタクリル樹脂は、シリンダ温度300℃、金型温度68℃および成形サイクル2分間の条件で、射出成形して得られる成形体の光路長200mmのYIが7以下である、請求項1~4のいずれかひとつに記載の製造方法。
- 請求項1~5のいずれかひとつに記載の製造方法によりメタクリル樹脂組成物を得、次いで得られたメタクリル樹脂組成物を所望の形状に成形することを含む、成形品の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018201826 | 2018-10-26 | ||
JP2018201826 | 2018-10-26 | ||
PCT/JP2019/041852 WO2020085474A1 (ja) | 2018-10-26 | 2019-10-25 | メタクリル樹脂組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2020085474A1 JPWO2020085474A1 (ja) | 2021-09-16 |
JP7348911B2 true JP7348911B2 (ja) | 2023-09-21 |
Family
ID=70330506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020552618A Active JP7348911B2 (ja) | 2018-10-26 | 2019-10-25 | メタクリル樹脂組成物の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7348911B2 (ja) |
WO (1) | WO2020085474A1 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004210907A (ja) | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Kuraray Co Ltd | 光学部材用メタクリル系樹脂組成物およびそれを用いた光学部材 |
JP2005112869A (ja) | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 脱揮押出装置、並びに、それを用いた(メタ)アクリル系重合体の製造装置及び(メタ)アクリル系重合体の製造方法 |
WO2016021694A1 (ja) | 2014-08-06 | 2016-02-11 | 株式会社クラレ | (メタ)アクリル樹脂組成物の製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5043166A (ja) * | 1973-08-22 | 1975-04-18 | ||
JPH0912822A (ja) * | 1995-06-30 | 1997-01-14 | Kuraray Co Ltd | メタクリル樹脂組成物 |
JPH0925386A (ja) * | 1995-07-07 | 1997-01-28 | Kuraray Co Ltd | 導光体用メタクリル樹脂組成物 |
-
2019
- 2019-10-25 WO PCT/JP2019/041852 patent/WO2020085474A1/ja active Application Filing
- 2019-10-25 JP JP2020552618A patent/JP7348911B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004210907A (ja) | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Kuraray Co Ltd | 光学部材用メタクリル系樹脂組成物およびそれを用いた光学部材 |
JP2005112869A (ja) | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 脱揮押出装置、並びに、それを用いた(メタ)アクリル系重合体の製造装置及び(メタ)アクリル系重合体の製造方法 |
WO2016021694A1 (ja) | 2014-08-06 | 2016-02-11 | 株式会社クラレ | (メタ)アクリル樹脂組成物の製造方法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
P. NISING et al.,On the Degradation and Stabilization of Poly(Methyl Methacrylate) in a Continuous Process,Chemical Engineering Technology,2003年,Vol. 26, No. 5,p.599 - 604,DOI: 10.1002/ceat.200390092 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2020085474A1 (ja) | 2020-04-30 |
JPWO2020085474A1 (ja) | 2021-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6645834B2 (ja) | (メタ)アクリル樹脂組成物の製造方法 | |
KR102207367B1 (ko) | (메트)아크릴 수지 조성물의 제조 방법 | |
JP6650401B2 (ja) | (メタ)アクリル樹脂組成物の製造方法 | |
WO2016104701A1 (ja) | (メタ)アクリル樹脂組成物の製造方法 | |
KR102005135B1 (ko) | (메트)아크릴 수지 조성물의 제조 방법 | |
US9914796B2 (en) | Method for producing (meth)acrylic resin composition | |
WO2016031849A1 (ja) | (メタ)アクリル樹脂組成物の製造方法 | |
EP3263610B1 (en) | Process for producing (meth)acrylic resin composition | |
JP7348911B2 (ja) | メタクリル樹脂組成物の製造方法 | |
KR102410698B1 (ko) | (메트)아크릴 수지의 제조 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230425 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230711 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230802 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230829 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230908 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7348911 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |