JP7348379B1 - ビール様発泡性飲料 - Google Patents
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Abstract
Description
[1] 糖質濃度が1.5g/100mL以下であり、
2-メチル酪酸と2-アセチルピラジンとを含有し、
2-メチル酪酸の濃度に対する2-アセチルピラジンの濃度の比率([2-アセチルピラジンの濃度]/[2-メチル酪酸濃度])が0.0005以上であり、
2-メチル酪酸の濃度が、100ppb以上であり、
2-アセチルピラジンの濃度が、2.5ppb以下であることを特徴とする、ビール様発泡性飲料。
[2] 前記2-メチル酪酸の濃度に対する2-アセチルピラジンの濃度の比率が、0.1以下である、前記[1]のビール様発泡性飲料。
[3] 2-メチル酪酸の濃度が、150ppb以上である、前記[1]又は[2]のビール様発泡性飲料。
[4] 2-メチル酪酸の濃度が、1500ppb以下である、前記[1]~[3]のいずれかのビール様発泡性飲料。
[5] 2-アセチルピラジンの濃度が、0.25~2.5ppbである、前記[1]~[4]のいずれかのビール様発泡性飲料。
[6] アルコール濃度が、1.0~6.0v/v%である、前記[1]~[5]のいずれかのビール様発泡性飲料。
[7] アルコール濃度が、1.0v/v%未満である、前記[1]~[5]のいずれかのビール様発泡性飲料。
[8] 発酵ビール様発泡性飲料である、前記[1]~[7]のいずれかのビール様発泡性飲料。
[9] 飲料中の2-メチル酪酸の濃度と、飲料中の2-アセチルピラジンの濃度とを、前記2-メチル酪酸の濃度に対する前記2-アセチルピラジンの濃度の比率([2-アセチルピラジンの濃度]/[2-メチル酪酸の濃度])が0.0005以上、2-メチル酪酸の濃度が100ppb以上、かつ2-アセチルピラジンの濃度が2.5ppb以下になるように調整する工程、
を有する、
糖質濃度が1.5g/100mL以下であるビール様発泡性飲料の製造方法。
[10] さらに、
2-メチル酪酸及び2-アセチルピラジンからなる群より選択される1種以上を原料として含有させる工程と、
を有する、前記[9]のビール様発泡性飲料の製造方法。
[11] 2-メチル酪酸の濃度が100~1500ppbであり、かつ、2-アセチルピラジン濃度が0.25~2.5ppbであるビール様発泡性飲料を製造する、前記[9]又は[10]のビール様発泡性飲料の製造方法。
[12] 飲料中の2-メチル酪酸の濃度と、飲料中の2-アセチルピラジンの濃度とを、飲飲料の2-メチル酪酸の濃度に対する2-アセチルピラジンの濃度の比率([2-アセチルピラジンの濃度]/[2-メチル酪酸の濃度])が0.0005以上、2-メチル酪酸の濃度が100ppb以上、かつ2-アセチルピラジンの濃度が2.5ppb以下になるように調整する工程、
を有する
糖質濃度が1.5g/100mL以下であるビール様発泡性飲料の香味改善方法。
[13] さらに、
2-メチル酪酸及び2-アセチルピラジンからなる群より選択される1種以上を原料として含有させる工程と、
を有する、前記[12]のビール様発泡性飲料の香味改善方法。
また、本発明に係るビール様発泡性飲料の製造方法やビール様発泡性飲料の香味改善方法により、2-メチル酪酸由来のムレ臭が低減された、嗜好性の高いビール様発泡性飲料が製造できる。
本発明及び本願明細書において、「ppm」及び「ppb」は、それぞれ、「質量ppm」及び「質量ppb」を意味する。
本発明及び本願明細書において、「非発酵ビール様発泡性飲料」とは、発酵工程を経ずに製造されるビール様発泡性飲料を意味する。
苦味料としては、前記で挙げられたものを用いることができる。
香味料としては、ビール抽出物、ビール香料、ホップ香料等が挙げられる。
以降の実施例において、ビール様発泡性飲料中の2-メチル酪酸濃度は、GC/MS分析にて測定した。具体的には、CAS Analytical Methodに登録されている測定方法(CAS Method Number:1-124-CAS-176640)により測定した。
以降の実施例において、ビール様発泡性飲料中の2-アセチルピラジン濃度は、下記条件でGC/MS分析した。
GC装置:GC7890(アジレント・テクノロジー社製)
オーブン温度:40℃で5分間保持→230℃まで3℃/分で昇温
カラム:DB-WAX(60m×0.25mm×0.25μm)
流量:1.0mL/分
注入口温度:230℃
注入モード:パルスドスプリットレス
圧力:1.51psi
パルス圧力:3.6psi
パルス時間:1.0分間
パージフロー:50mL/分
パージ時間:1分間
MS装置:MSD5975(アジレント・テクノロジー社製)
モード:SIM
イオン化電圧:EI 70eV
飲料の異臭味(ムレ臭、ロースト臭等)とビールらしい味の複雑さの官能評価は、ビール類専門パネル3名がビール様発泡性飲料を試飲し、各項目を3名の合意で採点した。異臭味と複雑味の官能評価値については、5段階評価(1:感じられない、2:感じられるが弱い、3:感じられる、4:強く感じられる、5:非常に強く感じられる)で行った。
糖質濃度が0.4、1.5又は3.0g/100mLのビール様発泡性飲料に、2-メチル酪酸を各種濃度で添加し、異臭味とビールらしい味の複雑さに対する影響を調べた。
得られたサンプル溶液にマルトースを添加して、糖質濃度を0.4、1.5、又は3.0g/100mLに調整したビール様発泡性飲料(試験区1-1、試験区2-1、試験区3-1)を調製した。これらのビール様発泡性飲料の2-メチル酪酸濃度と2-アセチルピラジン濃度を測定した。
参考例1において、2-メチル酪酸の添加によりビールらしい味の複雑さが付与増強されるが2-メチル酪酸由来のムレ臭の異臭味も感じられることが確認された糖質1.5g/100mL以下のビール様発泡性飲料に、2-メチル酪酸及び2-アセチルピラジンを各種濃度で添加し、2-メチル酪酸由来の異臭味とビールらしい味の複雑さに対する影響を調べた。
麦芽比率を振ったビール様発泡性飲料に、2-メチル酪酸及び2-アセチルピラジンを各種濃度で添加し、異臭味とビールらしい味の複雑さに対する影響を調べた。
非発酵ビール様発泡性飲料に、2-メチル酪酸及び2-アセチルピラジンを各種濃度で添加し、2-メチル酪酸由来の異臭味とビールらしい味の複雑さに対する影響を調べた。
Claims (13)
- 糖質濃度が1.5g/100mL以下であり、
2-メチル酪酸と2-アセチルピラジンとを含有し、
2-メチル酪酸の濃度に対する2-アセチルピラジンの濃度の比率([2-アセチルピラジンの濃度]/[2-メチル酪酸濃度])が0.0005以上であり、
2-メチル酪酸の濃度が、100ppb以上であり、
2-アセチルピラジンの濃度が、2.5ppb以下であることを特徴とする、ビール様発泡性飲料。 - 前記2-メチル酪酸の濃度に対する2-アセチルピラジンの濃度の比率が、0.1以下である、請求項1に記載のビール様発泡性飲料。
- 2-メチル酪酸の濃度が、150ppb以上である、請求項1に記載のビール様発泡性飲料。
- 2-メチル酪酸の濃度が、1500ppb以下である、請求項1に記載のビール様発泡性飲料。
- 2-アセチルピラジンの濃度が、0.25~2.5ppbである、請求項1に記載のビール様発泡性飲料。
- アルコール濃度が、1.0~6.0v/v%である、請求項1に記載のビール様発泡性飲料。
- アルコール濃度が、1.0v/v%未満である、請求項1に記載のビール様発泡性飲料。
- 発酵ビール様発泡性飲料である、請求項1~7のいずれか一項に記載のビール様発泡性飲料。
- 飲料中の2-メチル酪酸の濃度と、飲料中の2-アセチルピラジンの濃度とを、前記2-メチル酪酸の濃度に対する前記2-アセチルピラジンの濃度の比率([2-アセチルピラジンの濃度]/[2-メチル酪酸の濃度])が0.0005以上、2-メチル酪酸の濃度が100ppb以上、かつ2-アセチルピラジンの濃度が2.5ppb以下になるように調整する工程、
を有する、
糖質濃度が1.5g/100mL以下であるビール様発泡性飲料の製造方法。 - さらに、
2-メチル酪酸及び2-アセチルピラジンからなる群より選択される1種以上を原料として含有させる工程と、
を有する、請求項9に記載のビール様発泡性飲料の製造方法。 - 2-メチル酪酸の濃度が100~1500ppbであり、かつ、2-アセチルピラジン濃度が0.25~2.5ppbであるビール様発泡性飲料を製造する、請求項9に記載のビール様発泡性飲料の製造方法。
- 飲料中の2-メチル酪酸の濃度と、飲料中の2-アセチルピラジンの濃度とを、飲料の2-メチル酪酸の濃度に対する2-アセチルピラジンの濃度の比率([2-アセチルピラジンの濃度]/[2-メチル酪酸の濃度])が0.0005以上、2-メチル酪酸の濃度が100ppb以上、かつ2-アセチルピラジンの濃度が2.5ppb以下になるように調整する工程、
を有する、
糖質濃度が1.5g/100mL以下であるビール様発泡性飲料の香味改善方法。 - さらに、
2-メチル酪酸及び2-アセチルピラジンからなる群より選択される1種以上を原料として含有させる工程と、
を有する、請求項12に記載のビール様発泡性飲料の香味改善方法。
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BrewNote [オンライン], 2016.04.19 [検索日 2023.03.29], インターネット:<URL:https://brewnote.tokyo/2016/04/alpha_acids_beta_acids/> |
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