JP7347791B2 - 自動車ボデー修復装置 - Google Patents

自動車ボデー修復装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7347791B2
JP7347791B2 JP2019169098A JP2019169098A JP7347791B2 JP 7347791 B2 JP7347791 B2 JP 7347791B2 JP 2019169098 A JP2019169098 A JP 2019169098A JP 2019169098 A JP2019169098 A JP 2019169098A JP 7347791 B2 JP7347791 B2 JP 7347791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
slider
chain
square tube
tube part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019169098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020152366A (ja
Inventor
昌哉 佐野
Original Assignee
株式会社エス企画
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エス企画 filed Critical 株式会社エス企画
Publication of JP2020152366A publication Critical patent/JP2020152366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7347791B2 publication Critical patent/JP7347791B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Description

この発明は、自動車ボデーの凹みを修復する装置に関する。
特許文献1は、自動車ボデーに生じた凹みを引き出して修復する装置を開示する。
特開2015-171884号公報
しかしながら、前述した従来の自動車ボデー修復装置は、サイズが大きくて重量も重く、また使い勝手も良くなかった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた。本発明の目的は、使い勝手に優れる自動車ボデー修復装置を提供することである。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を括弧書きするが、これに限定されるものではない。また符号を付して説明した構成は適宜代替しても改良してもよい。
第1の態様は、
台座(11)と、
前記台座(11)に直立して設けられた角状の主柱(12)と、
前記主柱(12)に対して外嵌されて上下の位置を調整可能な角筒部(130-1)と、その角筒部(130-1)の正面側に設けられた正面リング(131-1)と、その角筒部(130-1)の背面側に設けられた背面リング(132-1)とを含むスライダー(13-1)と、
前記台座(11)の後方側に配置され、修復作業中に修復対象の自動車(100)とは異なる自動車(200)のタイヤで踏み押さえられる踏押え板(14)と、
前記スライダー(13-1)の背面リング(132-1)及び前記踏押え板(14)に係合され、修復作業中に前記主柱(12)が修復対象の自動車(100)に近づくことを防止する移動防止チェーン(15-1)と、
一端が修復対象の自動車(100)のボデーに固着されたスタッドワッシャー(70)に係合されて、ラチェットレバー(1622)が操作されると、一端側が本体(1620)に引き込まれて他端側に送り出されるロードチェーン(161)を備えるとともに、本体(1620)の基端が前記スライダー(13-1)の正面リング(131-1)に係合されるチェーン牽引器(16)と、
を有する自動車ボデー修復装置である。
第2の態様は、第1の態様の自動車ボデー修復装置において、
前記主柱(12)に対して前記スライダー(13-1)よりも下方に外嵌されて上下の位置を調整可能な角筒部(130-2)と、その角筒部(130-2)の正面側に設けられた正面リング(131-2)と、その角筒部(130-2)の背面側に設けられた背面リング(132-2)とを含むもうひとつのスライダー(13-2)と、
一端が前記もうひとつのスライダー(13-2)の背面リング(132-2)に係合され他端が前記踏押え板(14)又は前記移動防止チェーン(15-1)に係合されるもうひとつの移動防止チェーン(15-2)と、
一端が修復対象の自動車(100)のボデーに固着されたスタッドワッシャー(70)に係合されて、ラチェットレバー(1622-2)が操作されると、一端側が本体(1620-2)に引き込まれて他端側に送り出されるもうひとつのロードチェーン(161-2)を備えるとともに、本体(1620-2)の基端が前記もうひとつのスライダー(13-2)の正面リング(131-2)に係合されるもうひとつのチェーン牽引器(16-2)と、
を有する自動車ボデー修復装置である。
第3の態様は、
台座(11)と、
前記台座(11)に直立して設けられた角状の一対の主柱(12)と、
前記一対の主柱(12)に対してそれぞれ外嵌されて上下の位置を調整可能な縦穴角筒部(130a-1)と、その縦穴角筒部(130a-1)の正面側に設けられた横穴角筒部(130b-1)とを含む一対の縦スライダー(13-1)と、
前記一対の縦スライダー(13-1)の横穴角筒部(130b-1)に通されている横角材(212-1)と、
前記横角材(212-1)に対して外嵌されて左右の位置を調整可能な角筒部(2130-1)と、その角筒部(2130-1)の正面側に設けられた正面リング(2131-1)と、その角筒部(2130-1)の背面側に設けられた背面リング(2132-1)とを含む横スライダー(213-1)と、
前記台座(11)の後方側に配置され、修復作業中に修復対象の自動車(100)とは異なる自動車(200)のタイヤで踏み押さえられる踏押え板(14)と、
前記横スライダー(213)の背面リング(2132)及び前記踏押え板(14)に係合され、修復作業中に前記一対の主柱(12)が修復対象の自動車(100)に近づくことを防止する移動防止チェーン(15-1)と、
一端が修復対象の自動車(100)のボデーに固着されたスタッドワッシャー(70)に係合されて、ラチェットレバー(1622)が操作されると、一端側が本体(1620)に引き込まれて他端側に送り出されるロードチェーン(161)を備えるとともに、本体(1620)の基端が前記横スライダー(213)の正面リング(2131)に係合されるチェーン牽引器(16)と、
を有する自動車ボデー修復装置である。
第4の態様は、第3の態様の自動車ボデー修復装置において、
前記一対の主柱(12)に対して前記一対の縦スライダー(13-1)よりも下方にそれぞれ外嵌されて上下の位置を調整可能な縦穴角筒部(130a-2)と、その縦穴角筒部(130a-2)の正面側に設けられた横穴角筒部(130b-2)とを含むもう一対の縦スライダー(13-2)と、
前記もう一対の縦スライダー(13-2)の横穴角筒部(130b-2)に通されているもうひとつの横角材(212-2)と、
前記もうひとつの横角材(212-2)に対して外嵌されて左右の位置を調整可能な角筒部(2130-2)と、その角筒部(2130-2)の正面側に設けられた正面リング(2131-2)と、その角筒部(2130-2)の背面側に横向きに設けられた背面リング(2132-2)とを含むもうひとつの横スライダー(213-2)と、
一端が前記もうひとつの横スライダー(213-2)の背面リング(2132-2)に係合され他端が前記踏押え板(14)又は前記移動防止チェーン(15-1)に係合されるもうひとつの移動防止チェーン(15-2)と、
一端が修復対象の自動車(100)のボデーに固着されたスタッドワッシャー(70)に係合されて、ラチェットレバー(1622-2)が操作されると、一端側が本体(1620-2)に引き込まれて他端側に送り出されるもうひとつのロードチェーン(161-2)を備えるとともに、本体(1620-2)の基端が前記もうひとつの横スライダー(213-2)の正面リング(2132-1)に係合されるもうひとつのチェーン牽引器(16-2)と、
を有する自動車ボデー修復装置である。
第5の態様は、
互いに平行な一対の角筒材(11a)と、前記一対の角筒材(11a)をつなぐ連結材(11b)と、前記一対の角筒材(11a)にそれぞれ挿入されて前記一対の角筒材(11a)に対して出し入れ自在な一対の細角材(11c)と、前記一対の細角材(11c)に渡される丸棒材(11d)とを備える台座(11)と、
前記台座(11)の連結材(11b)に直立して設けられた角状の一対の主柱(12)と、
前記一対の主柱(12)に対してそれぞれ外嵌されて上下の位置を調整可能な縦穴角筒部(130a-1)と、その縦穴角筒部(130a-1)の正面側に設けられた横穴角筒部(130b-1)とを含む一対の上側縦スライダー(13-1)と、
前記一対の上側縦スライダー(13-1)の横穴角筒部(130b-1)に通されている上側横角材(212-1)と、
前記上側横角材(212-1)に対して外嵌されて左右の位置を調整可能な角筒部(2130-1)と、その角筒部(2130-1)の正面側に設けられた正面リング(2131-1)と、その角筒部(2130-1)の背面側に設けられた背面リング(2132-1)とを含む上側横スライダー(213-1)と、
前記一対の主柱(12)に対して前記一対の上側縦スライダー(13-1)よりも下方にそれぞれ外嵌されて上下の位置を調整可能な縦穴角筒部(130a-2)と、その縦穴角筒部(130a-2)の正面側に設けられた横穴角筒部(130b-2)とを含む一対の下側縦スライダー(13-2)と、
前記一対の下側縦スライダー(13-2)の横穴角筒部(130b-2)に通されている下側横角材(212-2)と、
前記下側横角材(212-2)に対して外嵌されて左右の位置を調整可能な角筒部(2130-2)と、その角筒部(2130-2)の正面側に設けられた正面リング(2131-2)と、その角筒部(2130-2)の背面側に横向きに設けられた背面リング(2132-2)とを含む下側横スライダー(213-2)と、
前記台座(11)の後方側に配置され、修復作業中に修復対象の自動車(100)とは異なる自動車(200)のタイヤで踏み押さえられる踏押え板(14)と、
前記下側横スライダー(213-2)の背面リング(2132-2)に通された状態で、前記上側横スライダー(213-1)の背面リング(2132-1)及び前記踏押え板(14)に係合され、修復作業中に前記一対の主柱(12)が修復対象の自動車(100)に近づくことを防止する移動防止チェーン(15-1)と、
前記台座(11)の丸棒材(11d)の下側に通された状態で、一端が修復対象の自動車(100)のボデーに固着されたスタッドワッシャー(70)に係合されて、ラチェットレバー(1622)が操作されると、一端側が本体(1620)に引き込まれて他端側に送り出されるロードチェーン(161)を備えるとともに、本体(1620)の基端が前記下側横スライダー(213-2)の正面リングに係合されるチェーン牽引器(16)と、
を有する自動車ボデー修復装置である。
第6の態様は、第1から第5までのいずれかの態様の自動車ボデー修復装置において、
前記修復対象の自動車(100)のボデーに固着されたスタッドワッシャー(70)は、頭部(722)にふたつの穴(722a,722b)が形成されたダブルホールタイプのスタッドワッシャー(72)である、
自動車ボデー修復装置。
第7の態様は、第1から第6までのいずれかの態様の自動車ボデー修復装置において、
先端側に一対のスタッドワッシャー(1711)が固着されている長ナット(1710)と、その長ナット(1710)に対して長ナット(1710)の基端側から螺入されるアイボルト(172)とを備えるプーラー(17)を有し、
前記チェーン牽引器(16)のロードチェーン(161)は、前記一端にフック(1611)が設けられており、修復対象の自動車(100)のボデーに固着されたスタッドワッシャー(70)の孔と、前記プーラー(17)のスタッドワッシャー(1711)の孔とにシャフト(S)が通された状態で、前記フック(1611)が前記プーラー(17)のアイボルト(172)にかけられることで、前記修復対象の自動車(100)のボデーに固着されたスタッドワッシャー(70)に係合される、
自動車ボデー修復装置である。
この態様によれば、使い勝手に優れる。
図1は、自動車ボデー修復装置を正面側から見た斜視図である。 図2は、自動車ボデー修復装置の台座付近を背面側から見た斜視図である。 図3は、チェーン牽引器を示す図である。 図4は、プーラーを示す図である。 図5は、車両の修復対象箇所を示す図である。 図6は、車両の凹み箇所を引き出すための準備作業の様子を示す図である。 図7は、車両の凹み箇所の引き出し作業の様子を示す図である。 図8は、修復対象箇所が離れている場合の自動車ボデー修復装置の使用方法を説明する図である。 図9は、第2実施形態の自動車ボデー修復装置の主要部を示す斜視図である。 図10は、第2実施形態の自動車ボデー修復装置の使用方法を説明する図である。 図11は、スタッドワッシャー70を示す図である。 図12は、車両の修復対象箇所を示す図である。 図13は、少し離れた距離にへこみラインが並んでいる場合にシングルホールタイプのスタッドワッシャー71を使用して修復するときの一例を示す図である。 図14は、少し離れた距離にへこみラインが並んでいる場合にシングルホールタイプのスタッドワッシャー71を使用して修復するときの別の例を示す図である。 図15は、修復対象箇所が広い範囲に渡っている場合にダブルホールタイプのスタッドワッシャー72を使用して修復するときの一例を示す図である。 図16は、修復対象箇所が広い範囲に渡っている場合にダブルホールタイプのスタッドワッシャー72を使用して修復するときの具体的な様子を示す図である。 図17は、修復対象箇所が狭い場合にダブルホールタイプのスタッドワッシャー72を使用して修復するときの一例を示す図である。 図18は、第2実施形態の自動車ボデー修復装置の別の使用方法を説明する図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
(自動車ボデー修復装置の構成について)
図1は、自動車ボデー修復装置を正面側から見た斜視図である。
自動車ボデー修復装置10は、台座11と、主柱12と、スライダー13と、踏押え板14と、移動防止チェーン15と、チェーン牽引器16と、プーラー17とを有する。
台座11は、主柱12を立設させる部材である。本実施形態では、台座11は、互いに平行な一対の角筒材11a及びその一対の角筒材11aをつなぐ連結材11bとを有し、平面視においてH状である。台座11の後端側は、図2に示されるように、上面が下面よりも長く側面は斜形状になっており、この上面に車輪111が取り付けられている。この車輪111は、作業者によって主柱12が後に傾斜させられると接地する。このため、作業者が自動車ボデー修復装置10を移動しやすい。
主柱12は、台座11の連結材11bに直立して設けられる。主柱12は、角筒である。主柱12の側面には、孔が形成されている。
スライダー13は、この主柱12に外嵌されて、上下の位置が調整可能になっている。スライダー13は、角筒部130と、正面リング131と、背面リング132とを備える。角筒部130は、主柱12に外嵌されている。正面リング131は、角筒部130の正面側に固設されている。背面リング132は、角筒部130の背面側に固設されている。角筒部130の側面には、孔が形成されている。作業者が、角筒部130の孔を主柱12の孔に位置合わせして、両孔を貫通するようにピンPを通すことで、角筒部130の上下の位置を調整することができる。
なお本実施形態では、スライダー13は、主柱12の上側に外嵌される上側スライダー13-1と、主柱12の下側に外嵌される下側スライダー13-2とを使用する。以下の説明では、上側スライダー13-1及び下側スライダー13-2を特段区別する必要がない場合は、添字「-1」「-2」を省略してスライダー13として説明する。
踏押え板14は、平板部141から側板部142が直立するように折り曲げられて形成されたL字状の板状体である。平板部141のサイズは、30cm×30cm程度である。平板部141は、修復作業中に、修復対象の自動車とは異なる自動車のタイヤで踏み押さえられる。側板部142の高さは、5cm程度である。側板部142には、リング143が固設されている。踏押え板14は、修復対象の車両100とは異なる車両200のタイヤで踏み押さえられる。
移動防止チェーン15は、スライダー13の背面リング132及び踏押え板14のリング143に係合される。具体的には、ターンバックル151を介して背面リング132に連結されるとともに、S字フック152を介して踏押え板14のリング143に連結される。このように、途中にターンバックル151が配置されることで、移動防止チェーン15が弛まないようにすることが可能になる。なおS字フックに代えて、ターンバックルを用いてもよい。
図1では、移動防止チェーン15は、上側スライダー13-1に係合されているが、下側スライダー13-2に係合されてもよい。また、移動防止チェーン15を2本使用して、1本の移動防止チェーン15-1が上側スライダー13-1に係合されて、もう1本の移動防止チェーン15-2が下側スライダー13-2に係合されてもよい。
チェーン牽引器16については、図3を参照して説明する。
チェーン牽引器16は、ロードチェーン161を牽引部162で牽引する構造である。
ロードチェーン161は、牽引部162の本体1620の内部を通るように構成されている。ロードチェーン161は、先端にフック1611が固設されるとともに基端に抜け止めリング1612が取り付けられている。図3のフック1611には、ラッチが付いているが、ラッチは必ずしも必須ではない。しかしながら、ラッチがあれば外れにくいので好ましい。牽引部162のラチェットレバー1622が作業者によって操作されると、図3の矢印に示したように、ロードチェーン161のフック側の部分が本体1620の内部に引き込まれて本体1620の内部を通ってから抜け止めリング側に送り出される。このようにして、ロードチェーン161が移動する。牽引部162の本体1620の頂面(基端)にはフック1621が固設されており、このフック1621がスライダー13の正面リング131に引っ掛けられる。図3のフック1621にも、ラッチが付いているが、このラッチも必ずしも必須ではない。しかしながら、ラッチがあれば外れにくいので好ましい。
なお本実施形態では、チェーン牽引器16も、スライダー(上側スライダー13-1,下側スライダー13-2)などと同様に、上側及び下側があり、区別する必要があれば、上側については添字「-1」を付け、下側については添字「-2」を付ける。特段区別する必要がない場合は、チェーン牽引器16として説明する。
プーラー17については、図4を参照して説明する。
図4は、プーラーを示す図であり、図4(A)は側面図、図4(B)は平面図、図4(C)はアイボルトが緩められて頭部のリングが本体から遠ざけられた状態を示す平面図である。
プーラー17は、本体171と、アイボルト172とを備える。本体171は、長ナット1710の先端側に一対のスタッドワッシャー1711が並行に配置されて固着(溶接)されている構成である。アイボルト172は、長ナット1710の基端側に螺入されている。このような構成であるので、アイボルト172を回せば、アイボルト172が長ナット1710から出入して、プーラー17の全長を調整することが可能である。また、アイボルト172のスタッドワッシャー1711に対する角度を調整することも可能である。
(自動車ボデー修復装置の使用方法について)
図5は、車両の修復対象箇所を示す図である。
図5では、修復対象の車両100からテールランプやナンバープレートは外されているが、左テールランプの右側(破線円で囲んだあたり)の広い範囲が修復対象箇所である。
このような広い範囲が修復対象箇所である場合には、はじめに、作業者は、修復対象箇所にスタッドワッシャー70を溶接する(ワッシャー溶接工程)。なお、図6には、修復対象箇所に溶接されたスタッドワッシャー70が示されている。
次に、作業者は、自動車ボデー修復装置10を修復対象箇所の後方1m程度のところにセットする(装置セット工程)。
そして、作業者は、自動車ボデー修復装置10の後方1~2m程度の場所に踏押え板14を置き、修復対象の車両100とは異なる車両200を移動して、その車両200のタイヤで踏押え板14を踏み押さえる(踏押え板セット工程)。
続いて、作業者は、上側スライダー13-1及び下側スライダー13-2の上下の位置を調整する(スライダー位置調整工程)。具体的には、上側スライダー13-1及び下側スライダー13-2が、修復箇所と同程度の高さになるように調整する。なお上側スライダー13-1及び下側スライダー13-2には、上側チェーン牽引器16-1及び下側チェーン牽引器16-2が取り付けられたままであるとするが、上側スライダー13-1及び下側スライダー13-2の上下の位置を調整してから、上側チェーン牽引器16-1及び下側チェーン牽引器16-2を取り付けてもよい。
次に、作業者は、上側移動防止チェーン15-1を、ターンバックル151を介して上側スライダー13-1の背面リング132-1に連結するとともに、S字フック152を介して踏押え板14のリング143に連結する。この状態が図1に示されている。そして、作業者は、ターンバックル151を適宜締めて、上側移動防止チェーン15-1が適度にたるまないようにする(移動防止チェーンセット工程)。なおターンバックル151を締め過ぎてしまうと、自動車ボデー修復装置10が後方に移動するおそれがあるので注意する。なお本実施形態では、上側スライダー13-1及び下側スライダー13-2の距離が近い状態で作業するので、上側移動防止チェーン15-1だけを使用して下側移動防止チェーン15-2は使用しない。
そして、作業者は、修復対象箇所に溶接されたスタッドワッシャー70の孔に、プーラー17のスタッドワッシャー1711の孔を合わせて、シャフトSを通す(シャフト挿通工程)。なお、図6には、シャフトSが通された状態が示されている。
続いて、作業者は、必要であればアイボルト172を回すことでプーラー17の全長を適宜調整する。そして、アイボルト172に、ロードチェーン161の先端フック1611を取り付ける(フック取付工程)。図6には、このフック取付工程中の様子が示されている。そして、図6に示されているように、本実施形態では、プーラー17-1,プーラー17-21,プーラー17-22が使用される。そして、それぞれのプーラー17のスタッドワッシャー1711の孔が、スタッドワッシャー70の孔に位置合わせされて、シャフトSが通されている。上側にあるひとつのプーラー17-1のアイボルト172-1は、プーラー17-1の全長が最短になるように、本体に締め込まれている。そして、このアイボルト172-1に、上側にあるロードチェーン161-1の先端フック1611-1が取り付けられる。
下側のプーラー17-21及びプーラー17-22は、図7に示されるように、アイボルト172-21及びアイボルト172-22の長さ及び位置が調整されて、アイボルト172-21及びアイボルト172-22に、異形丸棒20が通される。異形丸棒とは、表面に凹凸の突起(節)が形成された丸棒である。そして、この異形丸棒20に、下側のロードチェーン161-2の先端フック1611-2が取り付けられる。なお、大きく修復する必要がある箇所に使用されるプーラーほど、アイボルトが締め込まれて全長が短くされている。また先端フック1611-2は、プーラー17-21及びプーラー17-22のうち、大きく修復する必要がある箇所のプーラー17-21又はプーラー17-22に近づけられて取り付けられる。このようにすることで、ロードチェーン161-2による引っ張り力が、大きく修復する必要がある箇所に伝わりやすくなり、その箇所を大きく修復することが可能になる。
そして、作業者は、牽引部162のラチェットレバー1622を操作する。すると、ロードチェーン161が牽引部162の本体1620に引き込まれ、ロードチェーン161のたるみがなくなる。ここで、必要があれば、作業者は、ターンバックル151を締めて移動防止チェーン15がたるまないようにする。そして、さらに、作業者は、牽引部162のラチェットレバー1622を操作することで、ロードチェーン161が牽引部162の本体1620にさらに引き込まれることとなり、これにつれて修復対象箇所が引き出される。なお、作業者は、牽引部162-1及び牽引部162-2を交互に操作することで、修復対象箇所を全体的に少しずつ引き出すことが望まれる。片側だけ引き出しては、その反動で他の凹み箇所がさらに凹むなどの影響を受けるからである。
図8は、修復対象箇所が離れている場合の自動車ボデー修復装置の使用方法を説明する図である。
修復対象箇所が離れている場合は、作業者は、下側移動防止チェーン15-2をターンバックル151-2を介して下側スライダー13-2の背面リング132-2に連結するとともに、S字フック152-2を介して上側移動防止チェーン15-1の途中又は踏押え板14のリング143に連結する。そして、作業者は、ターンバックル151-2を適宜締めて、下側移動防止チェーン15-2が適度にたるまないようにする(下側移動防止チェーンセット工程)。なおターンバックル151-2を締め過ぎてしまうと、自動車ボデー修復装置10が後方に移動するおそれがあるので注意する。
このように下側移動防止チェーン15-2も使用することで、自動車ボデー修復装置10をより一層安定させて使用することができる。
以上説明したように、自動車ボデー修復装置10は、台座11及び主柱12が中空の角筒材で形成されているので、重量が軽く、使い勝手が良い。
また、主柱12にはスライダー13が外嵌されている。そして、このスライダー13にチェーン牽引器16がセットされており、チェーン牽引器16を使用することで、修復箇所を少しずつ引き出す。チェーン牽引器16は、重量が軽く、そのため自動車ボデー修復装置10も全体的に軽量であり、使い勝手が良い。
また、台座11の後端側は、上面が下面よりも長く側面は斜形状になっており、この上面に車輪111が設けられている。この車輪111は、作業者によって主柱12が後に傾斜させられると接地する。このため、作業者が自動車ボデー修復装置10を移動しやすく、使い勝手が良い。
そして、スライダー13の正面にはチェーン牽引器16が取り付けられ、スライダー13の背面には移動防止チェーン15が取り付けられている。そして、この移動防止チェーン15は、踏押え板14に接続されている。この踏押え板14は、修復対象の自動車100とは異なる自動車200のタイヤで踏み押さえられている。通常、日本の自動車整備工場などの床には、図1に示されているように、レールRと呼ばれる設備が設けられており、このレールRにアイボルトが一体化されたブロックを入れて、このブロック(アイボルト)で装置を固定する。しかしながら、たとえば東南アジアなどの国々の自動車整備工場ではそのような設備がないことが多い。本実施形態では、修復対象の自動車100とは異なる自動車200のタイヤで踏み押さえられる踏押え板14を使用して、踏押え板14に移動防止チェーン15を接続するので、装置を固定するための設備がない場所でも、修復作業を行うことができ、使い勝手に優れる。
また、主柱12に複数のスライダー13が外嵌されて、このスライダー13ごとにチェーン牽引器16がセットされており、これらのチェーン牽引器16を使用することで、修復箇所を順次、少しずつ引き出す。このように修復対象箇所を全体的に少しずつ引き出せば、修復対象箇所を面として引き出すことができ、きれいに修復することが可能であり、使い勝手に優れる。
(第2実施形態)
(自動車ボデー修復装置の構成について)
図9は、第2実施形態の自動車ボデー修復装置の主要部を示す斜視図である。
なお以下では前述と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
また、上側の部材と下側の部材とを区別する必要がある場合は、第1実施形態と同様に、上側の部材に添字「-1」を付し、下側の部材に添字「-2」を付する。特段区別する必要がない場合は、添字「-1」「-2」を付さないで表記する。
自動車ボデー修復装置10は、台座11と、主柱12と、縦スライダー13と、横角材212と、横スライダー213と、踏押え板14と、移動防止チェーン15と、チェーン牽引器16と、プーラー17とを有する。なお、図9では、踏押え板14、移動防止チェーン15、プーラー17は、省略されている。
本実施形態の台座11は、互いに平行な一対の角筒材11a及びその一対の角筒材11aをつなぐ連結材11bとを有し、平面視においてH状である。さらに、一対の角筒材11aには、それぞれ細角材11cが挿入されている。この細角材11cは、中実材であっても中空材であってもよい。細角材11cの側面には、孔が形成されている。細角材11cの先端付近には、丸棒材11dが渡されている。この丸棒材11dも、中実材であっても中空材であってもよい。丸棒材11dの基部にも孔が形成されている。作業者が、丸棒材11dの基部の孔を細角材11cの孔に位置合わせして、両孔を貫通するようにピンPを通すことで、丸棒材11dの位置を調整することができる。また、丸棒材11dの直径は、細角材11cよりも小さく、丸棒材11dと地面との間には、隙間があり、後述するように、チェーン牽引器16のロードチェーン161を通すことが可能である。
また、角筒材11aから細角材11cを出し入れすることで、全長を調整自在である。
細角材11cの先端には、ジャッキ40が固設されている。
主柱12は、本実施形態では、2本である。この2本の主柱12が、互いに平行に、台座11に直立して設けられる。主柱12は、角筒である。主柱12の側面には、孔が形成されている。
縦スライダー13は、それぞれの主柱12に2個ずつ外嵌されている。すなわち、縦スライダー13は、全部で4個である。縦スライダー13は、上下の位置が調整可能である。縦スライダー13は、縦穴角筒部130aと、横穴角筒部130bと、正面リング131と、背面リング132とを備える。
縦穴角筒部130aは、主柱12に外嵌される。
横穴角筒部130bは、縦穴角筒部130aの手前に形成される。横穴角筒部130bには、横角材212が通される。
正面リング131は、横穴角筒部130bの正面側に固設されている。
背面リング132は、縦穴角筒部130aの背面側に固設されている。
縦穴角筒部130aの側面には、孔が形成されている。作業者が、縦穴角筒部130aの孔を主柱12の孔に位置合わせして、両孔を貫通するようにピンPを通すことで、縦スライダー13の上下の位置を調整することができる。
横角材212は、左右の縦スライダー13の横穴角筒部130bに通されている。この横角材212は、中実材であっても中空材であってもよい。
横スライダー213は、この横角材212に外嵌されて左右の位置が調整可能になっている。横スライダー213は、角筒部2130と、正面リング2131と、背面リング2132とを備える。角筒部2130は、横角材212に外嵌されている。正面リング131は、角筒部2130の正面側に固設されている。背面リング132は、角筒部2130の背面側に固設されている。なお、上側の横スライダー213-1の正面リング2131-1及び背面リング2132-1は、いずれも縦向きである。これに対して、下側の横スライダー213-2の正面リング2131-2は縦向きであるが、背面リング2132-2は横向きである。すなわち、下側の横スライダー213-2では、正面リング2131-2の向きと背面リング2132-2の向きとが90度異なる。下側の横スライダー213-2の背面リング2132-2が横向きである理由は、後述される。
(自動車ボデー修復装置の使用方法について)
図10は、第2実施形態の自動車ボデー修復装置の使用方法を説明する図である。
なお、修復対象箇所が離れている場合を例に挙げて説明する。
この場合、作業者は、上側縦スライダー13-1及び下側縦スライダー13-2の上下の位置を調整して上側横角材212-1及び下側横角材212-2を、修復箇所と同程度の高さにする(スライダー位置調整工程)。なお上側横スライダー213-1及び下側横スライダー213-2には、上側チェーン牽引器16-1及び下側チェーン牽引器16-2が取り付けられたままであるとするが、上側横角材212-1及び下側横角材212-2の上下の位置を調整してから、上側横スライダー213-1及び下側横スライダー213-2に上側チェーン牽引器16-1及び下側チェーン牽引器16-2を取り付けてもよい。
次に、作業者は、上側移動防止チェーン15-1を、ターンバックル151-1を介して上側横スライダー213-1の背面リング2132-1に連結するとともに、上側S字フック152-1を介して踏押え板14のリング143に連結する。そして、作業者は、ターンバックル151-1を適宜締めて、上側移動防止チェーン15-1が適度にたるまないようにする(上側移動防止チェーンセット工程)。
また、作業者は、下側移動防止チェーン15-2をターンバックル151-2を介して下側横スライダー213-2の背面リング2132-2に連結するとともに、下側S字フック152-2を介して上側移動防止チェーン15-1の途中に連結する。そして、作業者は、ターンバックル151-2を適宜締めて、下側移動防止チェーン15-2が適度にたるまないようにする(下側移動防止チェーンセット工程)。
次に、作業者は、第1実施形態と同様に、修復対象箇所に溶接されたスタッドワッシャー70の孔に、プーラー17のスタッドワッシャー1711の孔を合わせて、シャフトSを通し(シャフト挿通工程)、アイボルト172に、ロードチェーン161-1,161-2の先端フック1611-1,1611-2を取り付ける(フック取付工程)。
そして、作業者は、上側チェーン牽引器16-1及び下側チェーン牽引器16-2を操作して、修復対象箇所を少しずつ引き出す。
上述の説明においては、スタッドワッシャー70は、たとえば図6に示されている通り、一般的なタイプであるが、これには限られない。以下では、本願発明者が考案したスタッドワッシャー70について説明する。
図11は、スタッドワッシャー70を示す図であり、図11(A)は、シングルホールタイプのスタッドワッシャー71の一例を示し、図11(B)は、ダブルホールタイプのスタッドワッシャー72の一例を示す。
図11(A)に示されているのは、ひとつの穴712aが形成された一般的なタイプ(シングルホールタイプ)のスタッドワッシャー71である。 図11(B)に示されているのは、本願発明者が考案したふたつの穴722a,722bが形成されたダブルホールタイプのスタッドワッシャー72である。
ここで、図11(B)に示された本願発明者が考案したダブルホールタイプのスタッドワッシャー72について説明しておく。
一般的なシングルホールタイプのスタッドワッシャー71では、頭部712に形成された穴712aの中心が、脚部711の中心軸線と一致する。図11(A)に示されるスタッドワッシャー71の穴712aは長穴であるが、円穴の場合もある。このような場合でも、穴712aの中心が、脚部711の中心軸線と一致する。
これに対して、図11(B)に示された本願発明者が考案したダブルホールタイプのスタッドワッシャー72では、頭部722にふたつの穴722a,722bが形成されている。穴722aの中心が、脚部721の中心軸線と一致する。穴722bは、穴722aと同一形状(合同形)であって、穴722aの真横に、穴722aと平行に配置されている。また脚部721には、先端721aから等間隔にマーキング7211が刻印によって形成されている。図11(B)では、V字形のマーキング7211が4つ形成されているが、これには限られない。V字形ではなく、単なるドットが先端721aから等間隔に刻印されていてもよく、また数も4つではなく3以下であっても5以上であってもよい。このようなスタッドワッシャー72を使用することでのメリットについては後述される。
図12は、車両の修復対象箇所を示す図である。
図12では、修復対象箇所として、修復対象の車両100の左側の後ろドアの前部付近が示されている。
図中、B1及びB2は、修復するために塗装を削り剥がして塗装が残っている箇所と塗装が削られた箇所との境界線である。L1及びL2は、へこみラインである。L1とL2とは、少しの距離(たとえば3~4cm程度)離れている。L1及びL2がへこみラインであるので、ここを引き出したい。そこで、このL1及びL2に並ぶように、スタッドワッシャー70を溶接する。
図13は、少し離れた距離にへこみラインが並んでいる場合にシングルホールタイプのスタッドワッシャー71を使用して修復するときの一例を示す図である。
少し離れた距離にへこみラインが並んでいる場合には、シングルホールタイプのスタッドワッシャー71を使用するときには、図13に示されるように、スタッドワッシャー71を2列に並べて溶接する。そして、一方の列のスタッドワッシャー71に対してシャフトSを使用してプーラー17を連結して少し引き出し、続いて、他方の列のスタッドワッシャー71に対してシャフトSを使用してプーラー17を連結して少し引き出し、再び、一方の列のスタッドワッシャー71に対してシャフトSを使用してプーラー17を連結して少し引き出し、ということを繰り返して、片列ずつ交互に少しずつ引き出していた。しかしながら、このようなやり方では、煩雑であって時間を要する。
図14は、少し離れた距離にへこみラインが並んでいる場合にシングルホールタイプのスタッドワッシャー71を使用して修復するときの別の例を示す図である。
あるいは、図14に示されるように、スタッドワッシャー71を修復対象箇所に対して斜めに傾けた状態で溶接することで、頭部712に形成された穴712aが重なるようにしてシャフトSを通してプーラー17を連結して引き出すことも考えられる。しかしながら、このようなやり方では、図14に矢印で示したようなスタッドワッシャー71の脚部711を閉じるような力が作用してしまうので、スタッドワッシャー71の溶接箇所が外れやすい。そのため、大きな引き出し力をかけることができない。
図15は、修復対象箇所が広い範囲に渡っている場合にダブルホールタイプのスタッドワッシャー72を使用して修復するときの一例を示す図である。
これに対して、ダブルホールタイプのスタッドワッシャー72であれば、図15に示されるように、スタッドワッシャー72を修復対象箇所に対して直立した状態で、かつ頭部722に形成された穴722bが重なるようにして溶接することができる。そして、この穴722bにシャフトSを通してプーラー17を連結して引き出すようにすれば、スタッドワッシャー72の溶接箇所に作用する横力も小さいので、スタッドワッシャー72の溶接箇所が外れにくく、引き出し力を大きくかけることが可能になる。なお、具体的な様子が図16に示されている。
また、スタッドワッシャー72の脚部721には、先端721aから等間隔にマーキング7211が刻印によって形成されている。スタッドワッシャー72を修復対象箇所に溶接することを繰り返すと、脚部721の長さが徐々に短くなる。スタッドワッシャー72の長さが、スタッドワッシャー72ごとにバラつくと、修復対象箇所に対する引き出し力がバラつくこととなり、きれいに修復することができない。そこで、脚部721に形成された刻印を目印にして削ることで、スタッドワッシャー72の長さを簡単に揃えることができる。
図17は、修復対象箇所が狭い場合にダブルホールタイプのスタッドワッシャー72を使用して修復するときの一例を示す図である。
修復対象箇所が狭い場合にダブルホールタイプのスタッドワッシャー72を使用するときには、図17に示されるように、スタッドワッシャー72の向きを揃えて1列に並べて溶接する。そして、穴722aにシャフトSを通してプーラー17を連結して、引き出す。このようにすることで、修復対象箇所が広い場合にも狭い場合にも、ダブルホールタイプのスタッドワッシャー72を使用して修復することが可能である。
(自動車ボデー修復装置の別の使用方法について)
図18は、第2実施形態の自動車ボデー修復装置の別の使用方法を説明する図である。
なお、修復対象箇所が自動車の底面である場合を例に挙げて説明する。
修復対象の車両100の修復対象箇所を真下方向に引き出したい場合の使用方法について説明する。この場合、作業者は、まず、修復対象箇所に対して、適切な数のスタッドワッシャー70を、適切な方向に向くように溶接する。ここで説明するのは、自動車ボデー100の修復対象箇所を真下方向に引き出したい場合である。このような場合は、作業者は、スタッドワッシャー70が真下方向に延びるように溶接する。
次に、作業者は、自動車ボデー修復装置10をセットする。具体的には、作業者は、細角材11cの先端に固設されたジャッキ40を車両100の下に位置させる。そして、作業者は、ジャッキ40を伸ばして、ジャッキ40の頂面の凹部を、車両100の下面から出ているフランジ部分に当接させる。
続いて、作業者は、スタッドワッシャー70の孔に、プーラー17のスタッドワッシャー1711の孔を合わせて、シャフトSを通すことで、スタッドワッシャー70にプーラー17がぶら下がった状態にする。
次に、作業者は、上側縦スライダー13-1及び下側縦スライダー13-2の上下の位置を適宜調整する。具体的には、作業者は、上側横角材212-1が地面から1m程度の位置になるように、上側縦スライダー13-1を調整する。また、作業者は、下側横角材212-2が適宜な下方位置になるように、下側縦スライダー13-2を調整する。
続いて、作業者は、上側移動防止チェーン15-1を、下側横スライダー213-2の背面リング2132-2に通した後、ターンバックル151-1を介して上側横スライダー213-1の背面リング2132-1に連結する。また、作業者は、上側移動防止チェーン15-1の他端は、上側S字フック152-1を介して踏押え板14のリング143に連結するが、この点は、図示を省略する。そして、作業者は、ターンバックル151-1を適宜締めて、上側移動防止チェーン15-1が適度にたるまないようにする(上側移動防止チェーンセット工程)。
次に、作業者は、必要であれば、丸棒材11dの位置を調整する。具体的には、スタッドワッシャー70の溶接位置よりも少し車両外側になるように、丸棒材11dの位置を調整する。
続いて、作業者は、チェーン牽引器16のロードチェーン161が、丸棒材11dの下を通っている状態で、先端フック1611を、プーラー17のアイボルト172に連結する。この状態が図18に示されている。
そして、作業者は、チェーン牽引器16のラチェットレバー1622を操作することで、修復対象箇所を少しずつ引き出す。
この第2実施形態によれば、横スライダー213が、横角材212に外嵌されて左右の位置が調整可能になっている。そこで、上側の横スライダー213-1を横角材212-1の左側に寄せ、下側の横スライダー213-2を横角材212-2の右側に寄せる、といった使用が可能になり、修復対象箇所が左右に広がっているような場合でも、使い勝手が良い。
作業者は、上側移動防止チェーン15-1を、下側横スライダー213-2の背面リング2132-2に通した後、ターンバックル151-1を介して上側横スライダー213-1の背面リング2132-1に連結するとともに、上側移動防止チェーン15-1の他端を、上側S字フック152-1を介して踏押え板14のリング143に連結する。
そして、作業者は、チェーン牽引器16のロードチェーン161が、丸棒材11dの下を通っている状態で、先端フック1611を、プーラー17のアイボルト172に連結する。なおチェーン牽引器16は、下側横スライダー213-2の正面リング2131-2に取り付けられている。
この状態で、作業者は、チェーン牽引器16のラチェットレバー1622を操作する。
下側横スライダー213-2の正面リング2131-2にチェーン牽引器16が取り付けられているとともに、下側横スライダー213-2の背面リング2132-2に上側移動防止チェーン15-1が通されているので、下側横スライダー213-2の前後に作用する力によって自動車ボデー修復装置10が移動しにくい。
特に、上側移動防止チェーン15-1は、下側横スライダー213-2の背面リング2132-2に通された後、ターンバックル151-1を介して上側横スライダー213-1の背面リング2132-1に連結されている。そのため、チェーン牽引器16を操作した場合に、自動車ボデー修復装置10を地面に押しつける力が作用することとなって、自動車ボデー修復装置10が移動しない。
仮に、下側横スライダー213-2の背面リング2132-2が、縦向きであるとすると、下側横スライダー213-2の背面リング2132-2を通る上側移動防止チェーン15-1によって、下側横スライダー213-2を左右に移動させる力が作用してしまうが、本実施形態では、下側の横スライダー213-2の背面リング2132-2が横向きであるので、そのような事態が生じない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
たとえば、第1実施形態では、主柱12には2つのスライダー13が外嵌されているタイプを例示して説明したが、3つ以上のスライダー13が外嵌されていてもよい。また、スライダー13がひとつだけであっても、相応の効果を得ることが可能である。
また、第2実施形態では、横角材212を2段に配置しているが、3段以上であってもよい。さらに、第2実施形態では、ひとつの横角材212に対して、ひとつの横スライダー213を配しているが、ふたつ以上の横スライダー213を配してもよい。また、第2実施形態においては、縦スライダー13に、正面リング131や背面リング132がなくてもよい。
なお上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
10 自動車ボデー修復装置
11 台座
11a 角筒材
11b 連結材
11c 細角材
11d 丸棒材
12 主柱
13,13-1,13-2 スライダー,縦スライダー
130,130-1,130-2 角筒部
130a,130a-1,130a-2 縦穴角筒部
130b,130b-1,130b-2 横穴角筒部
131,131-1,131-2 正面リング
132,132-1,132-2 背面リング
212,212-1,212-2 横角材
213,213-1,213-2 横スライダー
2131,2131-1,2131-2 正面リング
2132,2132-1,2132-2 背面リング
14 踏押え板
15,15-1,15-2 移動防止チェーン
16 チェーン牽引器
161 ロードチェーン
1611 フック
162 牽引部
1620 本体
1621 フック
1622 ラチェットレバー
17 プーラー
171 本体
1710 長ナット
1711 スタッドワッシャー
172 アイボルト
20 異形丸棒
70,71,72 スタッドワッシャー
100 修復対象の自動車
200 修復対象の自動車とは異なる自動車
S シャフト

Claims (7)

  1. 台座と、
    前記台座に直立して設けられた角状の主柱と、
    前記主柱に対して外嵌されて上下の位置を調整可能な角筒部と、その角筒部の正面側に設けられた正面リングと、その角筒部の背面側に設けられた背面リングとを含むスライダーと、
    前記台座の後方側に配置され、修復作業中に修復対象の自動車とは異なる自動車のタイヤで踏み押さえられる踏押え板と、
    前記スライダーの背面リング及び前記踏押え板に係合され、修復作業中に前記主柱が修復対象の自動車に近づくことを防止する移動防止チェーンと、
    一端が修復対象の自動車のボデーに固着されたスタッドワッシャーに係合されて、ラチェットレバーが操作されると、一端側が本体に引き込まれて他端側に送り出されるロードチェーンを備えるとともに、本体の基端が前記スライダーの正面リングに係合されるチェーン牽引器と、
    を有する自動車ボデー修復装置。
  2. 請求項1に記載の自動車ボデー修復装置において、
    前記主柱に対して前記スライダーよりも下方に外嵌されて上下の位置を調整可能な角筒部と、その角筒部の正面側に設けられた正面リングと、その角筒部の背面側に設けられた背面リングとを含むもうひとつのスライダーと、
    一端が前記もうひとつのスライダーの背面リングに係合され他端が前記踏押え板又は前記移動防止チェーンに係合されるもうひとつの移動防止チェーンと、
    一端が修復対象の自動車のボデーに固着されたスタッドワッシャーに係合されて、ラチェットレバーが操作されると、一端側が本体に引き込まれて他端側に送り出されるもうひとつのロードチェーンを備えるとともに、本体の基端が前記もうひとつのスライダーの正面リングに係合されるもうひとつのチェーン牽引器と、
    を有する自動車ボデー修復装置。
  3. 台座と、
    前記台座に直立して設けられた角状の一対の主柱と、
    前記一対の主柱に対してそれぞれ外嵌されて上下の位置を調整可能な縦穴角筒部と、その縦穴角筒部の正面側に設けられた横穴角筒部とを含む一対の縦スライダーと、
    前記一対の縦スライダーの横穴角筒部に通されている横角材と、
    前記横角材に対して外嵌されて左右の位置を調整可能な角筒部と、その角筒部の正面側に設けられた正面リングと、その角筒部の背面側に設けられた背面リングとを含む横スライダーと、
    前記台座の後方側に配置され、修復作業中に修復対象の自動車とは異なる自動車のタイヤで踏み押さえられる踏押え板と、
    前記横スライダーの背面リング及び前記踏押え板に係合され、修復作業中に前記一対の主柱が修復対象の自動車に近づくことを防止する移動防止チェーンと、
    一端が修復対象の自動車のボデーに固着されたスタッドワッシャーに係合されて、ラチェットレバーが操作されると、一端側が本体に引き込まれて他端側に送り出されるロードチェーンを備えるとともに、本体の基端が前記横スライダーの正面リングに係合されるチェーン牽引器と、
    を有する自動車ボデー修復装置。
  4. 請求項3に記載の自動車ボデー修復装置において、
    前記一対の主柱に対して前記一対の縦スライダーよりも下方にそれぞれ外嵌されて上下の位置を調整可能な縦穴角筒部と、その縦穴角筒部の正面側に設けられた横穴角筒部とを含むもう一対の縦スライダーと、
    前記もう一対の縦スライダーの横穴角筒部に通されているもうひとつの横角材と、
    前記もうひとつの横角材に対して外嵌されて左右の位置を調整可能な角筒部と、その角筒部の正面側に設けられた正面リングと、その角筒部の背面側に横向きに設けられた背面リングとを含むもうひとつの横スライダーと、
    一端が前記もうひとつの横スライダーの背面リングに係合され他端が前記踏押え板又は前記移動防止チェーンに係合されるもうひとつの移動防止チェーンと、
    一端が修復対象の自動車のボデーに固着されたスタッドワッシャーに係合されて、ラチェットレバーが操作されると、一端側が本体に引き込まれて他端側に送り出されるもうひとつのロードチェーンを備えるとともに、本体の基端が前記もうひとつの横スライダーの正面リングに係合されるもうひとつのチェーン牽引器と、
    を有する自動車ボデー修復装置。
  5. 互いに平行な一対の角筒材と、前記一対の角筒材をつなぐ連結材と、前記一対の角筒材にそれぞれ挿入されて前記一対の角筒材に対して出し入れ自在な一対の細角材と、前記一対の細角材に渡される丸棒材とを備える台座と、
    前記台座の連結材に直立して設けられた角状の一対の主柱と、
    前記一対の主柱に対してそれぞれ外嵌されて上下の位置を調整可能な縦穴角筒部と、その縦穴角筒部の正面側に設けられた横穴角筒部とを含む一対の上側縦スライダーと、
    前記一対の上側縦スライダーの横穴角筒部に通されている上側横角材と、
    前記上側横角材に対して外嵌されて左右の位置を調整可能な角筒部と、その角筒部の正面側に設けられた正面リングと、その角筒部の背面側に設けられた背面リングとを含む上側横スライダーと、
    前記一対の主柱に対して前記一対の上側縦スライダーよりも下方にそれぞれ外嵌されて上下の位置を調整可能な縦穴角筒部と、その縦穴角筒部の正面側に設けられた横穴角筒部とを含む一対の下側縦スライダーと、
    前記一対の下側縦スライダーの横穴角筒部に通されている下側横角材と、
    前記下側横角材に対して外嵌されて左右の位置を調整可能な角筒部と、その角筒部の正面側に設けられた正面リングと、その角筒部の背面側に横向きに設けられた背面リングとを含む下側横スライダーと、
    前記台座の後方側に配置され、修復作業中に修復対象の自動車とは異なる自動車のタイヤで踏み押さえられる踏押え板と、
    前記下側横スライダーの背面リングに通された状態で、前記上側横スライダーの背面リング及び前記踏押え板に係合され、修復作業中に前記一対の主柱が修復対象の自動車に近づくことを防止する移動防止チェーンと、
    前記台座の丸棒材の下側に通された状態で、一端が修復対象の自動車のボデーに固着されたスタッドワッシャーに係合されて、ラチェットレバーが操作されると、一端側が本体に引き込まれて他端側に送り出されるロードチェーンを備えるとともに、本体の基端が前記下側横スライダーの正面リングに係合されるチェーン牽引器と、
    を有する自動車ボデー修復装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の自動車ボデー修復装置において、
    前記修復対象の自動車のボデーに固着されたスタッドワッシャーは、頭部にふたつの穴が形成されたダブルホールタイプのスタッドワッシャーである、
    自動車ボデー修復装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の自動車ボデー修復装置において、
    先端側に一対のスタッドワッシャーが固着されている長ナットと、その長ナットに対して長ナットの基端側から螺入されるアイボルトとを備えるプーラーを有し、
    前記チェーン牽引器のロードチェーンは、前記一端にフックが設けられており、修復対象の自動車のボデーに固着されたスタッドワッシャーの孔と、前記プーラーのスタッドワッシャーの孔とにシャフトが通された状態で、前記フックが前記プーラーのアイボルトにかけられることで、前記修復対象の自動車のボデーに固着されたスタッドワッシャーに係合される、
    自動車ボデー修復装置。
JP2019169098A 2019-03-18 2019-09-18 自動車ボデー修復装置 Active JP7347791B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019049830 2019-03-18
JP2019049830 2019-03-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020152366A JP2020152366A (ja) 2020-09-24
JP7347791B2 true JP7347791B2 (ja) 2023-09-20

Family

ID=72557525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019169098A Active JP7347791B2 (ja) 2019-03-18 2019-09-18 自動車ボデー修復装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7347791B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11738381B2 (en) * 2019-04-14 2023-08-29 Mark Jackson Automobile dent puller apparatus and method

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003311327A (ja) 2002-04-19 2003-11-05 Takemi Tanaka 金属板材の凹み修復用引出し装置
JP2005007941A (ja) 2003-06-16 2005-01-13 Toshio Adachi 板金用引出具、板金用補修装置及び補修部面の補修方法
CN1655888A (zh) 2002-05-22 2005-08-17 芬兰汽车自动装置公司 用于矫直车辆的表面片材的装置
JP2008094162A (ja) 2006-10-06 2008-04-24 Sanshin Kinzoku Kogyo Kk 自動車ボディの鈑金用牽引装置
JP2015171884A (ja) 2013-10-29 2015-10-01 有限会社ボデーショップ佐野 自動車ボデー修復装置及び自動車ボデー修復方法
JP2017536246A (ja) 2014-11-20 2017-12-07 オラヴィ・ヴェナライネン 矯正装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1226671B (it) * 1988-12-22 1991-01-31 Garda Impianti Srl Apparecchiatura per la riparazione di scocche incidentate di autoveicoli
DE10026617C1 (de) * 2000-05-29 2001-11-08 Francesco Parrino Karosserieausbeulvorrichtung

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003311327A (ja) 2002-04-19 2003-11-05 Takemi Tanaka 金属板材の凹み修復用引出し装置
CN1655888A (zh) 2002-05-22 2005-08-17 芬兰汽车自动装置公司 用于矫直车辆的表面片材的装置
JP2005007941A (ja) 2003-06-16 2005-01-13 Toshio Adachi 板金用引出具、板金用補修装置及び補修部面の補修方法
JP2008094162A (ja) 2006-10-06 2008-04-24 Sanshin Kinzoku Kogyo Kk 自動車ボディの鈑金用牽引装置
JP2015171884A (ja) 2013-10-29 2015-10-01 有限会社ボデーショップ佐野 自動車ボデー修復装置及び自動車ボデー修復方法
JP2017536246A (ja) 2014-11-20 2017-12-07 オラヴィ・ヴェナライネン 矯正装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020152366A (ja) 2020-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9427849B2 (en) Adjustable workpiece repair and buildup stand
AU594959B2 (en) Work rack structure
JP7347791B2 (ja) 自動車ボデー修復装置
US20170299470A1 (en) Restraint Device
EP3705629A1 (de) Rammvorrichtung und verfahren zum einrammen in einen boden
US20180207700A1 (en) Straightening bench for vehicle chassis and body, and kits for anchoring to a vehicle chassis
EP2279050B1 (en) Straightening device, straightening process and process for setting up a straightening device
US4289016A (en) Automobile frame alignment apparatus
US5031438A (en) Apparatus for repairing damaged vehicles
CN108643036A (zh) 一种预制箱梁湿接缝结构
US20070180888A1 (en) Universal vehicle anchoring system and method of use thereof
US11654467B2 (en) Automobile dent puller apparatus and method
CN110743987A (zh) 一种钢丝绳校直保养装置
EP0104164A1 (en) Method of and apparatus for straightening a deformed frame element of a vehicle body
CN213968519U (zh) 一种用于镁合金单板精整工序的大张力拉伸矫平装置
JP5256337B2 (ja) 車両修正装置及び車両修正装置を固定する方法
US2792046A (en) Method of forming objects and apparatus therefor
US4585198A (en) Anchoring system
JP5759052B1 (ja) 自動車ボデー修復装置及び自動車ボデー修復方法
JPH0626012A (ja) 斜張橋のケーブル緊張装置及び緊張装置を搭載した台車
CN201308925Y (zh) 一种汽车大梁校正平台用的拉伸支柱
CN106378366A (zh) 一种汽车车体校正系统
US6779376B2 (en) Frame straightening apparatus
US6539769B1 (en) Bridge straightner and method
JP2002295187A (ja) トンネルの内壁の補修工法、補修装置及び吊下げ補助金具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220929

A917 Reason for reinstatement of right to file examination request

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A917

Effective date: 20220929

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7347791

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150