JP7347341B2 - 回転機制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転機制御装置に関する。
従来、一つの駆動回路によって、多相回転機と直流回転機とを駆動する回転機制御装置が知られている。
例えば特許文献1に開示されたモータ制御装置は、一つの三相インバータ回路により、三相交流モータと二つの直流モータとを駆動する。具体的に、このモータ制御装置は車両用操舵装置として用いられ、電動パワーステアリング(EPS)用三相モータと、チルト用直流モータ及びテレスコピック用直流モータとを駆動する。
特許第5768999号公報
特許文献1の従来技術は、三相モータ又は直流モータのいずれか一方を駆動するものであり、三相モータと直流モータとを同時に駆動することは想定していない。また、回路構成からも直流モータ及び三相モータへの通電を同時に制御することはできない。さらに、モータ駆動回路において三相モータへの通電と直流モータへの通電とを切り替えるため、三個のリレーが必要となる。そこで、三相モータと直流モータとを同時に駆動可能であり、且つ、通電切り替えのためのスイッチ数を少なくする回転機制御装置が求められる。
また、特許文献1には、三相ブリッジインバータ回路がハイサイドFETとローサイドFETとからなることが記載されているが、三個の通電切り替えリレーについての具体的な構成は何ら開示されていない。例えばFETを用いる回路では、ゲート電圧を確保するための昇圧回路やドライバICが必要となり、基板の実装スペースや部品コストが増大するという課題がある。そこで、スイッチ数の低減のみでなく、スイッチ駆動回路の簡素化が求められる。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、多相回転機及び直流回転機を同時に駆動可能な回転機制御装置において、スイッチ駆動回路を簡素化する回転機制御装置を提供することにある。
本発明の回転機制御装置は、一組以上の多相巻線組を含む一台以上の多相回転機(800)、及び、少なくとも一組の多相巻線組の一相以上の相電流経路に一端である第1端子(T1)が接続された一台以上の直流回転機(710、720、730)を駆動可能である。この回転機制御装置は、一つ以上の多相電力変換器(60)と、直流回転機用スイッチ(MU1H/L、MU2H/L、MU3H/L)と、制御部(40)と、を備える。
多相電力変換器は、ブリッジ接続された複数のインバータスイッチ(IUH/L、IVH/L、IWH/L)の動作により電源(Bt)の直流電力を多相交流電力に変換し、多相巻線組の各相巻線(811、812、813)に電圧を印加する。
直流回転機用スイッチは、直流モータ端子(M1、M2、M3)を介して直列接続された高電位側及び低電位側のスイッチにより構成される。直流モータ端子は、直流回転機の第1端子とは反対側の端部である第2端子(T2)に接続されている。直流回転機用スイッチは、スイッチングにより直流モータ端子の電圧を可変とする。制御部は、インバータスイッチ及び直流回転機用スイッチの動作を操作する。
制御部は、直流回転機の第1端子から第2端子へ向かう正方向に通電するとき、第2端子に接続される低電位側及び高電位側の直流回転機用スイッチを第2端子の電圧が第1端子の電圧より低くなるようにスイッチング動作する。また制御部は、直流回転機の第2端子から第1端子に向かう負方向に通電するとき、第2端子に接続される低電位側及び高電位側の直流回転機用スイッチを第2端子の電圧が第1端子の電圧より高くなるようにスイッチング動作する。少なくとも一つの高電位側の直流回転機用スイッチは、PチャネルFET又はPNP型トランジスタで構成されている。低電位側の直流回転機用スイッチは、NチャネルFET又はNPN型トランジスタで構成されている。
好ましくは、高電位側及び低電位側の直流回転機用スイッチは、マイコンとは別パッケージのICで構成されたドライバ回路を介さず、マイコンから直接出力された駆動信号により動作する。
なお、特許請求の範囲における参照符号に関し、二系統の三相回転機を駆動する第3実施形態における第2系統側要素の参照符号の記載を省略する。また、インバータスイッチ及び直流回転機用スイッチの参照符号について、例えば「MU1H」及び「MU1L」をまとめて「MU1H/L」と記す。
本発明では、制御部は、インバータスイッチの動作を操作して多相回転機を駆動しながら直流回転機用スイッチの動作を操作し、直流回転機を同時に駆動する。これにより本発明の回転機制御装置は、多相回転機のみの駆動、多相回転機と直流回転機との同時駆動、直流回転機のみの駆動を切り替えることができる。また、例えば多相回転機の一相の相電流経路に一台の直流回転機が接続された構成では、最小限二個の直流回転機用スイッチにより回転機駆動回路の通電を切り替えることができるため、特許文献1の従来技術に対しスイッチの数を少なくすることができる。
さらに本発明では、高電位側の直流回転機用スイッチをPチャネルFET又はPNP型トランジスタで構成することで、昇圧回路やドライバ回路を設けなくても、抵抗及びドライバスイッチのみの簡素な回路構成で高電位側スイッチを駆動することができる。また、低電位側の直流回転機用スイッチをNチャネルFET又はNPN型トランジスタで構成することで、ドライバスイッチへの信号を反転して低電位側スイッチを駆動することができる。よって、基板の実装スペースや部品コストを低減可能となる。
各実施形態のECU(回転機制御装置)が適用されるEPSシステムの図。 各実施形態のECU(回転機制御装置)が適用されるSBWシステムの図。 (a)チルト動作、(b)テレスコピック動作を説明する模式図。 第1実施形態によるECUの回路構成図。 第1実施形態におけるドライバスイッチ、直流モータ用ハイサイド及びローサイドスイッチの動作を説明する表。 第2実施形態によるECUの回路構成図。 第3実施形態によるECUの回路構成図。 比較例による直流モータ用スイッチ駆動回路の構成図。
以下、回転機制御装置の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。各実施形態の回転機制御装置は、車両の電動パワーステアリングシステム(以下「EPSシステム」)又はステアバイワイヤシステム(以下「SBWシステム」)に適用され、EPS-ECU又はSBW-ECUとして機能する。以下の実施形態では、EPS-ECU又はSBW-ECUをまとめて「ECU」と表す。また、第1~第3実施形態を包括して「本実施形態」という。複数の実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[システム構成]
最初に図1~図3を参照し、本実施形態において「回転機制御装置」としてのECUが適用されるシステム構成について説明する。図1には、操舵機構と転舵機構とが機械的に接続されたEPSシステム901を示す。図2には、操舵機構と転舵機構とが機械的に分離したSBWシステム902を示す。図1、2においてタイヤ99は片側のみを図示し、反対側のタイヤの図示を省略する。
図1に示すように、EPSシステム901は、ステアリングホイール91、ステアリングシャフト92、インターミディエイトシャフト95、ラック97等を含む。ステアリングシャフト92は、ステアリングコラム93に内包されており、一端にステアリングホイール91が接続され、他端にインターミディエイトシャフト95が接続されている。
インターミディエイトシャフト95のステアリングホイール91と反対側の端部には、ラックアンドピニオン機構により回転を往復運動に変換して伝達するラック97が設けられている。ラック97が往復すると、タイロッド98及びナックルアーム985を介してタイヤ99が転舵される。また、インターミディエイトシャフト95の途中にはユニバーサルジョイント961、962が設けられている。これにより、ステアリングコラム93のチルト動作、テレスコピック動作による変位が吸収される。
トルクセンサ94は、ステアリングシャフト92の途中に設けられ、トーションバーの捩れ変位に基づき、ドライバの操舵トルクTsを検出する。EPSシステムでは、ECU10は、トルクセンサ94が検出した操舵トルクTsや車速センサ14が検出した車速Vに基づいて三相モータ800の駆動を制御し、所望の操舵アシストトルクを出力させる。このようにEPSシステム901では、操舵アシストトルク出力用の回転機が「多相回転機」として用いられる。なお、ECU10への各信号はCANやシリアル通信等を用いて通信されるか、アナログ電圧信号で送られる。
EPSシステム901には、「直流回転機」としての一つ以上の直流モータが設けられる。後述する回路構成の説明では、一台の直流モータとしてステアリングロックアクチュエータ710が設けられた例と、二台の直流モータとしてチルトアクチュエータ720及びテレスコピックアクチュエータ730が設けられた例とを分けて示す。ただし、システム構成としては、便宜上、三台の直流モータ710、720、730が設けられたものとして一度に説明する。例えば三台の直流モータ710、720、730のうち、いずれか一台又は二台の直流モータが、図4、図6等に示す複合モータ駆動回路により三相モータ800と同時に駆動されてもよい。そして、残りの直流モータは、単独の直流モータ駆動回路により別に駆動されてもよい。
ステアリングロックアクチュエータ710は、ステアリングホイール91の近傍に設けられ、駐車時等にステアリングホイール91が回転しないようにロックする。ECU10は、車両スイッチ11のON/OFF信号がECU10に基づき、ステアリングロックアクチュエータ710に、ステアリングロックの解除又は再ロックを指示する。なお、車両スイッチ11は、エンジン車、ハイブリッド車、電気自動車のイグニッションスイッチやプッシュスイッチに相当する。
チルトアクチュエータ720及びテレスコピックアクチュエータ730は、ステアリングコラム93に設けられている。チルトアクチュエータ720とテレスコピックアクチュエータ730とを合わせて、ステアリング位置を可変させるステアリング位置系アクチュエータという。
ドライバがチルトスイッチ12を操作することにより、「上がる/下がる」の指示がECU10に入力されると、ECU10はチルトアクチュエータ720にチルト動作を指示する。すると、図3(a)に示すように、チルトアクチュエータ720はチルト角度を調整し、ステアリングホイール91を上下に移動させる。そして、車両スイッチ11がオンされて車両が起動するとき、あらかじめ記憶してある運転位置まで動き、車両スイッチ11がオフされて車両が停止するとき、ドライバの空間が広くなる側に移動する。
ドライバがテレスコピックスイッチ13を操作することにより、「伸びる/縮む」の指示がECU10に入力されると、ECU10はテレスコピックアクチュエータ730にテレスコピック動作を指示する。すると、図3(b)に示すように、テレスコピックアクチュエータ730はテレスコピック長を調整し、ステアリングホイール91を前後に移動させる。そして、車両スイッチ11がオンされて車両が起動するとき、あらかじめ記憶してある運転位置まで動き、車両スイッチ11がオフされて車両が停止するとき、ドライバの空間が広くなる側に移動する。
続いて図2に示すように、操舵機構と転舵機構とが機械的に分離されたSBWシステム902では、EPSシステム901に対し、インターミディエイトシャフト95が存在しない。ドライバの操舵トルクTsは、ECU10を経由して電気的に転舵モータ890に伝達される。転舵モータ890の回転は、ラック97の往復運動に変換され、タイロッド98及びナックルアーム985を介してタイヤ99が転舵される。なお、図2には図示を省略するが、ドライバのステアリングホイール入力に対して転舵モータ890を駆動する転舵モータECUが存在する。
また、SBWシステム902では、ドライバは操舵に対する反力を直接感知することができない。そこで、ECU10は、三相モータ800の駆動を制御し、操舵に対する反力を付与するようにステアリングホイール91を回転させ、ドライバに適切な操舵フィーリングを与える。このようにSBWシステム902では、反力トルク出力用の回転機が「多相回転機」として用いられる。
図2のSBWシステム902において、「直流回転機」としての三台の直流モータ、すなわちステアリングロックアクチュエータ710、チルトアクチュエータ720及びテレスコピックアクチュエータ730は、図1のEPSシステム901と同様に用いられる。以下、ECU10による三相モータ800及び直流モータ710、720、730の制御の説明において、EPSシステム901とSBWシステム902との違いは無い。
三相モータ800の構成に関し、三相巻線組と当該三相巻線組に対応するインバータ等の構成とを含む単位を「系統」という。第1~第3実施形態では一系統構成の三相モータ800を駆動対象とする。二組の三相巻線組を含む二系統構成の三相モータについては、第2実施形態の変形例として言及する。
[ECUの回路構成]
次に図4~図7を参照し、三相モータ800及び一台以上の直流モータを駆動する回路構成について実施形態毎に説明する。図4、図6、図7に示される要素のうち、三相モータ800及び直流モータ710、720、730以外の部分がECUである。各実施形態のECUの符号は「10」に続く3桁目に実施形態の番号を付す。
本実施形態で「駆動回路」というと、「モータ駆動回路」及び「スイッチ駆動回路」の二つの意味が想定される。三相モータ800に通電するインバータ60や直流モータ710、720、730への通電を切り替える回路がモータ駆動回路に相当する。また、モータ駆動回路を構成する各スイッチのゲートに入力される駆動信号を生成する回路がスイッチ駆動回路である。本明細書では、文脈から自明な箇所を除き、「モータ駆動回路」及び「スイッチ駆動回路」と区別して記す。
(第1実施形態)
図4に、第1実施形態のECU101の回路構成を示す。第1実施形態のECU101は、一台の三相モータ800及び一台の直流モータ(例えばステアリングロックアクチュエータ)710を駆動対象とする。三相モータ800の三相巻線組は、U相、V相、W相の巻線811、812、813が中性点Nで接続されて構成されている。各相の巻線811、812、813にはインバータ60から電圧が印加される。
ECU101は、「多相電力変換器」としての一つのインバータ60、「直流回転機用スイッチ」としての二つの直流モータ用スイッチMU1H、MU1L、及び制御部40を備える。インバータ60は、電源母線Lpを介して電源Btの正極と接続されている。電源Btは例えば車両用16[V]バッテリである。
電源Btとインバータ60との間の電源母線Lpにおいて、電源Bt側に電源リレーPr、インバータ60側に逆接保護リレーPRが直列接続されている。電源リレーPr及び逆接保護リレーPRは、MOSFET等の半導体スイッチング素子もしくは機械式リレー等により構成され、オフ時に電源Btからインバータ60への通電を遮断可能である。電源リレーPrは、電源Btの電極が正規の向きに接続されたときに流れる方向の電流を遮断する。逆接保護リレーPRは、電源Btの電極が正規の向きとは逆向きに接続されたときに流れる方向の電流を遮断する。
インバータ60は、ブリッジ接続された高電位側及び低電位側の複数のインバータスイッチIUH、IUL、IVH、IVL、IWH、IWLの動作により電源Btの直流電力を三相交流電力に変換する。そしてインバータ60は、三相モータ800の各相巻線811、812、813に電圧を印加する。詳しくは、インバータスイッチIUH、IVH、IWHは、それぞれU相、V相、W相の高電位側に設けられる上アーム素子であり、インバータスイッチIUL、IVL、IWLは、それぞれU相、V相、W相の低電位側に設けられる下アーム素子である。以下、同相の上アーム素子と下アーム素子とをまとめて、符号を「IUH/L、IVH/L、IWH/L」と記す。
「直流回転機用スイッチ」としての直流モータ用スイッチは、直流モータ端子M1を介して直列接続された高電位側のスイッチMU1H、及び、低電位側のスイッチMU1Lにより構成される。インバータスイッチと同様に、高電位側及び低電位側のスイッチをまとめて、直流モータ用スイッチの符号を「MU1H/L」と記す。直流モータ用スイッチMU1H/Lは、インバータ60と共通の電源Btに対しインバータ60と並列に設けられている。以下の明細書中及び図中では、高電位側のスイッチを「ハイサイドスイッチ」、低電位側のスイッチを「ローサイドスイッチ」とも表す。
本明細書において、「インバータスイッチ」及び「直流モータ用スイッチ」の「スイッチ」は、半導体スイッチング素子の意味である。第1実施形態では、インバータスイッチIUH/L、IVH/L、IWH/L、及び直流モータ用スイッチMU1H/Lは、MOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)で構成されている。以下、MOSFETを「MOS」と省略する。
詳細には、直流モータ用ハイサイドスイッチMU1Hは、Pチャネル(図中「Pch」)MOSで構成されており、インバータスイッチIUH/L、IVH/L、IWH/L、及び直流モータ用ローサイドスイッチMU1Lは、Nチャネル(図中「Nch」)MOSで構成されている。その技術的意義については後述する。なお、三相モータ800の逆起電圧により発生した回生電流は、インバータ60においてNチャネルMOSの寄生ダイオード(図示しない)を経由して低電位側から高電位側へ還流可能である。
三相モータ800のU相電流経路の分岐点Juには、直流モータ710の一端である第1端子T1が接続されている。直流モータ710の第1端子T1とは反対側の端部である第2端子T2は、直流モータ用スイッチMU1H/Lの直流モータ端子M1に接続されている。したがって、直流モータ用スイッチMU1H/Lは、直流モータ710を介して三相モータ800のU相に接続されている。直流モータ用スイッチの符号「MU1H/L」の「U」はU相を意味し、「1」は直流モータ710の符号に対応する。
直流モータ710に通電される直流電流をI1と記す。直流モータ710の第1端子T1から第2端子T2に向かう電流I1の方向を正方向とし、第2端子T2から第1端子T1に向かう電流I1の方向を負方向とする。直流モータ710は、正方向に通電されたとき正転し、負方向に通電されたとき逆転する。例えばステアリングロックアクチュエータ710が正転したときステアリングがロックされ、逆転したときロックが解除される。
直流モータ用スイッチMU1H/Lは、デューティ制御等によるスイッチングにより、直流モータ端子M1の電圧を可変とする。つまり、正方向に通電するとき、第2端子T2の電圧が第1端子T1の電圧より低くなるようにスイッチング動作し、負方向に通電するとき、第2端子T2の電圧が第1端子T1の電圧より高くなるようにスイッチング動作する。ここで、直流モータ710に通電される電流I1は三相モータ800に流れる相電流Iu#、Iv#、Iw#よりも小さいため、直流モータ用スイッチMU1H/Lは、インバータスイッチIUH/L、IVH/L、IWH/Lよりも電流容量が小さいスイッチが使用されてもよい。
図4の例では、U相電流経路の分岐点Juにおいて、U相電流Iuの一部が直流モータ電流I1として分かれる。そのため、インバータ60の各相に流れるインバータ相電流Iu、Iv、Iwと、三相モータ800の各相に流れるモータ相電流をIu#、Iv#、Iw#との関係は、式(1.1)~(1.4)により表される。
Iu1#=-Iv1-Iw1 ・・・(1.1)
Iv1#=Iv1 ・・・(1.2)
Iw1#=Iw1 ・・・(1.3)
I1=Iu1-Iu1# ・・・(1.4)
制御部40は、図示しないCPU、ROM、RAM、I/O、及び、これらの構成を接続するバスライン等を備え、ROM等の実体的なメモリ装置(すなわち、読み出し可能非一時的有形記録媒体)に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理や、専用の電子回路によるハードウェア処理による制御を実行する。特に本実施形態の制御部40は、マイコン45、昇圧回路47及び三相ドライバ回路48等を含み、インバータスイッチIUH/L、IVH/L、IWH/L、及び直流モータ用スイッチMU1H/Lの動作を操作する。
マイコン45は、インバータ60の操作による三相モータ800の制御については電流フィードバック制御やベクトル制御を行う。すなわちマイコン45は、電流センサにより検出された三相電流Iu、Iv、Iwと回転角センサにより検出されたモータ電気角とからdq軸実電流を演算し、dq軸電流指令値に対してフィードバック制御することで電圧指令値を演算する。dq軸電流指令値は、EPSシステムでは所望の操舵アシストトルクが得られるように、SBWシステムでは所望の反力トルクが得られるように演算される。なお、電流センサ、回転角センサ、及び、座標変換や電流フィードバック制御等の構成は三相モータ制御における周知技術であるため図示を省略する。
そしてマイコン45は、電圧指令値に基づくPWM制御によりインバータスイッチIUH/L、IVH/L、IWH/Lへの指令信号を演算する。ここで、NチャネルMOSで構成されているインバータスイッチIUH/L、IVH/L、IWH/Lは、ゲート信号がHiのときドレイン-ソース間がオンする。特にハイサイドのインバータスイッチIUH、IVH、IWHを駆動するには、バッテリ電圧16[V]に、三相モータ800の中性点Nに対する電位差を加えた30[V]程度の駆動電圧が必要となる。
そのため、昇圧回路47はスイッチ駆動用の電源電圧を昇圧し、三相ドライバ回路48に出力する。昇圧回路47は、例えばチャージポンプ回路やブートストラップ回路により構成されている。三相ドライバ回路48は、マイコン45とは別パッケージのICで構成されており、マイコン45の指令に応じてインバータスイッチIUH/L、IVH/L、IWH/Lの駆動信号(すなわちゲート信号)を生成する。少なくともハイサイドのインバータスイッチIUH、IVH、IWHは、昇圧回路47による昇圧電圧を用いて三相ドライバ回路48が生成した駆動信号により動作する。
次に、直流モータ用のハイサイドスイッチMU1H及びローサイドスイッチMU1Lの駆動回路構成について説明する。PチャネルMOSであるハイサイドスイッチMU1Hのゲートは、電源母線Lpとグランドとの間に直列接続された抵抗571とドライバスイッチ581との接続点Gh1に接続されている。ドライバスイッチ581はNチャネルMOSで構成されている。図中、ドライバスイッチ581、直流モータ用のハイサイドスイッチMU1H及びローサイドスイッチMU1Lにおける端子「S」はソースであり、「D」はドレインである。ドライバスイッチ581のゲートはマイコン45からの駆動信号線Sdr1に接続されている。
NチャネルMOSであるローサイドスイッチMU1Lのゲートは反転器(インバータ)561を介してマイコン45からの駆動信号線Sdr1に接続されている。反転器561は、マイコン45が出力したHi/Loの信号レベルを反転する。駆動信号線Sdr1には、信号の電圧低下を防ぐバッファ551が必要に応じて設けられてもよい。このように、直流モータ用のハイサイドスイッチMU1H及びローサイドスイッチMU1Lは、マイコン45とは別パッケージのICで構成されたドライバ回路を介さず、マイコン45から直接出力された駆動信号により動作する。なお、バッファ551、反転器561、抵抗571、ドライバスイッチ581等は制御部40の内部に含まれてもよい。
図5を参照し、ドライバスイッチ581、直流モータ用のハイサイドスイッチMU1H及びローサイドスイッチMU1Lの動作について説明する。マイコン45の出力がHiレベルのとき、ドライバスイッチ581のゲート信号はHiレベルとなり、ドレイン-ソース間がオンする。これにより接続点Gh1の電圧が下がり、ハイサイドスイッチMU1Hのゲート信号がLoレベルとなり、ソース-ドレイン間がオンする。一方、ローサイドスイッチMU1Lのゲート信号は反転器561によりLoレベルとなり、ドレイン-ソース間がオフする。
マイコン45の出力がLoレベルのとき、ドライバスイッチ581のゲート信号はLoレベルとなり、ドレイン-ソース間がオフする。これにより接続点Gh1の電圧が上がり、ハイサイドスイッチMU1Hのゲート信号がHiレベルとなり、ソース-ドレイン間がオフする。一方、ローサイドスイッチMU1Lのゲート信号は反転器561によりHiレベルとなり、ドレイン-ソース間がオンする。
次に、直流モータ用のハイサイドスイッチMU1HをPチャネルMOSで構成し、ローサイドスイッチMU1LをNチャネルMOSで構成することの技術的意義について、図8に示す比較例と対比しつつ説明する。比較例では、直流モータ用のハイサイドスイッチMU1H及びローサイドスイッチMU1LはいずれもNチャネルMOSで構成されている。比較例のスイッチ駆動回路の構成は、例えば特開2015-89268号公報の図2に開示された構成に対応する。図8中の符号「212」、「224」、「227」は、この公報で用いられている符号の頭に「2」を付したものである。
比較例のスイッチ構成においてNチャネルMOSのハイサイドスイッチMU1Hを駆動するためには、インバータ60のハイサイドのスイッチIUH、IVH、IWHと同様に30[V]程度の駆動電圧が必要となる。そのため、昇圧回路212を設け、昇圧回路212で昇圧された直流電圧がハイサイドドライバ224を介してゲートに入力されることが必要である。なお、ローサイドスイッチMU1Lのゲートには、昇圧前の電圧がローサイドドライバ227を介して入力される。
比較例では、直流モータ用ハイサイドスイッチMU1Hの駆動のために昇圧回路212を設ける必要があり、基板の実装スペースや部品コストが増大する。それに対し第1実施形態では、直流モータ用のハイサイドスイッチMU1HをPチャネルMOSで構成することで、ドライバスイッチ581を駆動可能な程度の低いゲート電圧が供給できればよい。したがって、第1実施形態では昇圧回路212が不要となる。また、マイコン45とは別パッケージのICで構成されたドライバ回路も不要である。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態の制御部40は、インバータスイッチIUH/L、IVH/L、IWH/Lの動作を操作して三相モータ800を駆動しながら直流モータ用スイッチMU1H/Lの動作を操作し、直流モータ710を同時に駆動する。これによりECU101は、三相モータ800のみの駆動、三相モータ800と直流モータ710との同時駆動、直流モータ710のみの駆動を切り替えることができる。
また、三相モータ800の一相の相電流経路に一台の直流モータ710が接続された構成において、最小限二個の直流モータ用スイッチMU1H、MU1Lにより駆動回路の通電を切り替えることができるため、従来技術に対しスイッチの数を少なくすることができる。
さらに、直流モータ用のハイサイドスイッチMU1HをPチャネルMOSで構成することで、昇圧回路やドライバ回路を設けなくても、抵抗571及びドライバスイッチ581のみの簡素な回路構成でハイサイドスイッチMU1Hを駆動することができる。また、直流モータ用のローサイドスイッチMU1LをNチャネルMOSで構成することで、ドライバスイッチ581への信号を反転してローサイドスイッチMU1Lを駆動することができる。よって、基板の実装スペースや部品コストを低減可能となる。
加えて、直流モータ用のハイサイドスイッチMU1H及びローサイドスイッチMU1Lは、マイコン45とは別パッケージのICで構成されたドライバ回路を介さず、マイコン45から直接出力された駆動信号により動作する。これにより、ECU101の回路構成をより簡素化することができる。
参考までに、例えば特開平10-56796号公報には、スロットルバルブを開閉する直流モータ用のHブリッジ回路において、ハイサイドスイッチにPチャネルMOSを使用する構成が開示されている。しかし、この発明の課題は貫通電流を防止することであり、スイッチ駆動回路を簡素化することを目的としていない。また、そもそも、三相モータと直流モータとを同時に駆動可能なモータ駆動回路の構成とは全く関係ないものである。
(第2実施形態)
図6に、第2実施形態のECU102の回路構成を示す。第2実施形態のECU102は、一台の三相モータ800及び二台の直流モータ(例えばチルトアクチュエータ及びテレスコピックアクチュエータ)720、730を駆動対象とする。三相モータ800及びインバータ60に関する構成は第1実施形態と同じである。直流モータ720、730の各第1端子T1は、実線で示すように、いずれも同じU相電流経路の分岐点Juに接続されてもよい。或いは破線で示すように、直流モータ730の第1端子T1は、直流モータ720とは異なるV相電流経路の分岐点Jvに接続されてもよい。
直流モータ720の第2端子T2は、直流モータ端子M2を介して直流モータ用スイッチMU2H/Lに接続されており、直流モータ730の第2端子T2は、直流モータ端子M3を介して直流モータ用スイッチMU3H/Lに接続されている。直流モータ用スイッチの符号「MU2H/L、MU3H/L」の「U」はU相を意味し、「2」、「3」は直流モータ720、730の符号に対応しする。なお、破線で示すように、直流モータ730がV相電流経路の分岐点Jvに接続された場合、直流モータ用スイッチの符号は「MV3H/L」となる。
直流モータ720、730に通電される直流電流をそれぞれI2、I3と記す。直流電流I2、I3の正方向、負方向の定義は第1実施形態に準ずる。チルトアクチュエータ720は、正方向に通電されたとき正転し、負方向に通電されたとき逆転して、「上がる/下がる」のチルト動作をする。同様にテレスコピックアクチュエータ730は、正方向に通電されたとき正転し、負方向に通電されたとき逆転して、「伸びる/縮む」のテレスコピック動作をする。
直流モータ用ハイサイドスイッチMU2H、MU3Hは、PチャネルMOSで構成されており、直流モータ用ローサイドスイッチMU2L、MU3Lは、NチャネルMOSで構成されている。直流モータ用スイッチMU2H/L、MU3H/Lの駆動回路として、第1実施形態と同様のスイッチ駆動回路が2セット並列に設けられている。第2実施形態のスイッチ駆動回路の各要素の符号は、第1実施形態のスイッチ駆動回路の各要素の符号の「1」を、「2」又は「3」に置き換えて表される。
直流モータ用スイッチMU2H/L、MU3H/Lは、マイコン45とは別パッケージのICで構成されたドライバ回路を介さず、マイコン45から直接出力された駆動信号により動作する。以上のように、二台の直流モータ720、730を駆動対象とするECU102においても第1実施形態と同様の効果が得られる。駆動対象の直流モータが三台以上の場合も、各直流モータの第1端子T1が三相の電流経路のうち同相又は異相に接続されればよい。
また、第2実施形態の変形例として、三相モータは、二組以上の三相巻線組を冗長的に含む複数系統の構成であってもよい。例えば二系統構成の三相モータにおいて、第1系統の相電流経路のみに一台以上の直流モータが接続され、第2系統には直流モータが接続されなくてもよい。或いは、第1系統の相電流経路及び第2系統の相電流経路に各一台以上の直流モータが接続されてもよい。また、二系統構成では、各系統のマイコンがマイコン間通信によりスイッチ駆動信号を相互に通信するようにしてもよい。
(第3実施形態)
図7に、第3実施形態のECU103の回路構成を示す。第1実施形態に対し第3実施形態では、半導体スイッチング素子としてMOSFETに代えてバイポーラトランジスタが用いられる。つまり、直流モータ用ハイサイドスイッチMU1Hは、PチャネルMOSに代えてPNP型トランジスタで構成されており、インバータスイッチIUH/L、IVH/L、IWH/L、及び直流モータ用ローサイドスイッチMU1Lは、NチャネルMOSに代えてNPN型トランジスタで構成されている。図中、トランジスタの端子「C」はコレクタであり、「E」はエミッタである。また、還流ダイオードの図示を省略する。
NPN型トランジスタは、ベース信号がHiレベルのときコレクタ-エミッタ間がオンする。PNP型トランジスタは、ベース信号がLoレベルのときエミッタ-コレクタ間がオンする。したがって、第3実施形態のスイッチ駆動回路について、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(その他の実施形態)
(a)直流モータ用スイッチを構成する半導体スイッチング素子として、MOSFET以外のFET(電界効果トランジスタ)が用いられてもよい。MOSFETを一般のFETに拡張すると、直流モータ用ハイサイドスイッチは、PチャネルFETで構成されており、直流モータ用ローサイドスイッチは、NチャネルFETで構成されている。
(b)複数の直流モータを駆動するECUにおいて、複数の直流モータ用ハイサイドスイッチのうち、少なくとも一部のハイサイドスイッチがPチャネルFET又はPNP型トランジスタで構成され、残りのハイサイドスイッチはNチャネルFET又はNPN型トランジスタで構成されてもよい。その場合でも、一部の直流モータ用ハイサイドスイッチの駆動回路について、上記実施形態の効果が得られる。
(c)第1実施形態の符号を用いて説明すると、ECU101の回路に種々の回路素子が追加されてもよい。例えば三相モータ800の各相電流経路を開閉する三相モータリレーや、分岐点Juと直流モータ710の第1端子T1との間の直流電流経路を開閉する直流モータリレーが設けられてもよい。また、電源リレーPr及び逆接保護リレーPRの後に、コイル及びコンデンサからなるノイズフィルタとして機能する雑防素子が設けられてもよい。また、インバータ60及び直流モータ用スイッチMU1H/Lは、それぞれ個別の電源に接続されてもよい。電源リレーPr及び逆接保護リレーPRは、インバータ60側と直流モータ用スイッチMU1H/L側とに個別に設けられてもよい。
(d)多相回転機の相の数は三相に限らず、二相、又は四相以上、すなわち一般化されたN相(Nは2以上の整数)であってよい。また、多相回転機は、三組以上の多相巻線組を含んでもよい。
(e)本発明の回転機制御装置は、車両のEPSシステムやSBWシステムに限らず、多相交流モータ及び直流モータを併用する種々のシステムに適用可能である。本実施形態で用いられる直流モータ式のアクチュエータは、ステアリングロック、チルト、テレスコピックアクチュエータ等のステアリング系アクチュエータの他、シート系アクチュエータやハンドル格納アクチュエータでもよい。
本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
10・・・ECU(回転機制御装置)、 40・・・制御部、
60・・・インバータ(多相電力変換器)、
710・・・直流モータ、ステアリングロックアクチュエータ(直流回転機)、
720・・・直流モータ、チルトアクチュエータ(直流回転機)、
730・・・直流モータ、テレスコピックアクチュエータ(直流回転機)、
800・・・三相モータ(多相回転機)、
811-813・・・各相巻線、
Bt・・・電源、
IUH/L、IVH/L、IWH/L・・・インバータスイッチ、
MU1H/L、MU2H/L、MU3H/L・・・直流モータ用スイッチ(直流回転機用スイッチ)。

Claims (2)

  1. 一組以上の多相巻線組を含む一台以上の多相回転機(800)、及び、少なくとも一組の前記多相巻線組の一相以上の相電流経路に一端である第1端子(T1)が接続された一台以上の直流回転機(710、720、730)を駆動可能な回転機制御装置であって、
    ブリッジ接続された複数のインバータスイッチ(IUH/L、IVH/L、IWH/L)の動作により電源(Bt)の直流電力を多相交流電力に変換し、前記多相巻線組の各相巻線(811、812、813)に電圧を印加する一つ以上の多相電力変換器(60)と、
    前記直流回転機の前記第1端子とは反対側の端部である第2端子(T2)に接続された直流モータ端子(M1、M2、M3)を介して直列接続された高電位側及び低電位側のスイッチにより構成され、スイッチングにより前記直流モータ端子の電圧を可変とする直流回転機用スイッチ(MU1H/L、MU2H/L、MU3H/L)と、
    前記インバータスイッチ及び前記直流回転機用スイッチの動作を操作する制御部(40)と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記直流回転機の前記第1端子から前記第2端子へ向かう正方向に通電するとき、前記第2端子に接続される低電位側及び高電位側の前記直流回転機用スイッチを前記第2端子の電圧が前記第1端子の電圧より低くなるようにスイッチング動作し、
    前記直流回転機の前記第2端子から前記第1端子に向かう負方向に通電するとき、前記第2端子に接続される低電位側及び高電位側の前記直流回転機用スイッチを前記第2端子の電圧が前記第1端子の電圧より高くなるようにスイッチング動作し、
    少なくとも一つの高電位側の前記直流回転機用スイッチは、PチャネルFET又はPNP型トランジスタで構成されており、低電位側の前記直流回転機用スイッチは、NチャネルFET又はNPN型トランジスタで構成されている回転機制御装置。
  2. 前記制御部は、一つ以上のマイコン(45)、スイッチ駆動用の電源電圧を昇圧する昇圧回路(47)、及び、前記マイコンとは別パッケージのICで構成され前記マイコンの指令に応じてスイッチの駆動信号を生成するドライバ回路(48)を含み、
    少なくとも高電位側の前記インバータスイッチは、前記昇圧回路による昇圧電圧を用いて前記ドライバ回路が生成した駆動信号により動作し、
    高電位側及び低電位側の前記直流回転機用スイッチは、前記ドライバ回路を介さず前記マイコンから直接出力された駆動信号により動作する請求項1に記載の回転機制御装置。
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