JP7345994B2 - ラビリンスシール、ラビリンスシール構造、および流体機械 - Google Patents
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Description
図1を参照して第1実施形態のラビリンスシール40を備える流体機械1について説明する。
第1部材10と第2部材20とが対向する方向を、対向方向Yとする。対向方向Yにおいて、第2部材20から第1部材10に向かう側を、Y1側(対向方向第1側)とする。対向方向Yにおいて、第1部材10から第2部材20に向かう側を、Y2側(対向方向第2側)とする。対向方向Yに直交する方向を、流れ方向Xとする。流れ方向Xにおける一方側を、高圧側X1とする。流れ方向Xにおける高圧側X1とは反対側を、低圧側X2とする。流体機械1が回転機械の場合、静止体に対する回転体の回転軸の方向は、どの方向でもよく、例えば流れ方向Xでもよく、例えば対向方向Yでもよく、例えば流れ方向Xおよび対向方向Yに対して傾斜する方向でもよい。流れ方向Xおよび対向方向Yのそれぞれに直交する方向を直交方向Zとする。
第1部材10、高圧側フィン61、および低圧側フィン62は、構成材料を積層させて形成された積層構造を備える。第2部材20、および突起70は、構成材料を積層させて形成された積層構造を備える。第1部材10、高圧側フィン61、および低圧側フィン62の組と、第2部材20、および突起70の組と、の2つの組のうち、一方の組のみが積層構造を備えてもよい。上記「構成材料」は、例えば金属材料である。積層構造の積層の方向は、どの方向でもよく、例えば流れ方向Xでもよく、例えば対向方向Yでもよく、流れ方向Xおよび対向方向Yに対して傾いた方向でもよい。この積層構造は、例えば3次元積層造形技術を利用して(3次元プリンタにより)形成されたものである。この積層構造は、どのような方式の3次元積層造形により形成されたものでもよい。例えば、この積層構造は、レーザ光で金属粉末を溶融させて金属を目的の形状に形成するレーザ溶融法(SLM:Selective laser melting)により形成されたものでもよい。この積層構造は、レーザ光で金属粉末を焼結させて金属を目的の形状に形成するレーザ焼結法により形成されたものでもよい。上記の金属粉末は、アトマイズ法(例えば水アトマイズ法など)により得られたものでもよく、アトマイズ法以外の方法(機械的に粉砕して粉末を得る方法など)により得られたものでもよい。この積層構造は、電子ビームで金属粉末を溶融や焼結させて形成されたものでもよい。この積層構造は、液体金属を基に形成されたものでもよい。
隙間25を流れる流体の流れの概要は、次の通りである。直交方向Zから見て略円形の渦V1および略円形の渦V2が、高圧側フィン61と低圧側フィン62との間の領域で発生する。渦V1は、高圧側フィン61よりも低圧側X2かつ第1部材段差部80よりも高圧側X1の領域で発生する。渦V2は、第2部材段差部50よりも低圧側X2かつ低圧側フィン62よりも高圧側X1の領域で発生する。
渦V1および渦V2により、流体間摩擦が生じ、流体のエネルギー損失が生じる。上記「流体間摩擦」には、速度が異なる流体どうしの摩擦だけでなく、流速がゼロの流体とみなせる物と流体との摩擦も含まれる。上記「流速がゼロの流体とみなせる物」には、第2部材段差部50、第2部材高圧側段部51、第2部材低圧側段部52、高圧側フィン61、低圧側フィン62、第1部材段差部80、第1部材高圧側段部81、および第1部材低圧側段部82が含まれる。
隙間25を流れる流体は、例えば次のように流れる。高圧側フィン61よりも高圧側X1の流体は、高圧側フィン先端部61tと第2部材高圧側段部51との間を通り、第2部材高圧側段部51に沿うように低圧側X2に流れる。第2部材高圧側段部51に沿うように流れる流体は、突起70の近傍で、低圧側X2に流れながら、Y1側に向きを変える。この流れは、突起70の近傍から低圧側X2およびY1側に向かって流れる流れf70を形成する。流れf70は、渦V1と渦V2とに分岐する。
渦V1を形成する流体は、次のように流れる。突起70の近傍から低圧側X2およびY1側に向かって流れる流れf70は、第1部材段差部80の近傍に向かってY1側に向きを変え、第1部材段差部80に沿うようにY1側に流れる。この流体は、第1部材高圧側段部81に向かって高圧側X1に向きを変え、第1部材高圧側段部81に沿うように高圧側X1に流れる。この流体は、高圧側フィン61に向かってY2側に向きを変え、高圧側フィン61の高圧側フィン側面61bに沿うようにY2側に流れる。この流体は、第2部材高圧側段部51の近傍の、低圧側X2に向かう流れに向かって、低圧側X2に向きを変え、突起先端部70tの近傍を通り、流れf70に合流する。
渦V2を形成する流体は、次のように流れる。突起70の近傍から低圧側X2およびY1側に向かって流れる流れf70は、第1部材低圧側段部82に向かって低圧側X2に向きを変え、第1部材低圧側段部82に沿って低圧側X2に流れる。この流体は、低圧側フィン62に向かってY2側に向きを変え、低圧側フィン62の低圧側フィン側面62aに沿ってY2側に流れる。この流体の一部は、第2部材低圧側段部52に向かって高圧側X1に向きを変え、第2部材低圧側段部52に沿って高圧側X1に流れる。この流体は、第2部材段差部50に向かってY1側に向きを変え、第2部材段差部50に沿ってY1側に流れる。第2部材段差部50と突起70との流れ方向Xにおける距離によっては、この流体は、突起低圧側側面70bに沿ってY1側に流れてもよい(図7参照)。
渦V2から、漏れ流れf62が、次のように分岐する。低圧側フィン側面62aに沿ってY2側に流れる流体の一部は、第2部材低圧側段部52に向かって低圧側X2に向きを変え、漏れ流れf62となる。漏れ流れf62は、低圧側フィン先端部62tと第2部材低圧側段部52との間を通り、低圧側フィン62よりも低圧側X2に流れる(ラビリンスシール40から漏れる)。
高圧側フィン先端部61tと第2部材高圧側段部51との間の領域と、低圧側フィン先端部62tと第2部材低圧側段部52との間の領域とが、流れ方向Xに直線的に並ぶ場合(いわば直通型の場合)は、流体が流れ方向Xに直線的に吹き抜けるおそれがある。一方、本実施形態のラビリンスシール40では、第2部材段差部50が設けられる。そのため、高圧側フィン先端部61tと第2部材高圧側段部51との間の領域と、低圧側フィン先端部62tと第2部材低圧側段部52との間の領域とが、対向方向Yにずれている。さらに、ラビリンスシール40では、これらの領域の中間部(流れ方向Xにおける中間部)に突起70が設けられている。よって、流体が流れ方向Xに吹き抜ける場合に比べ、流体の流路が複雑になり、流体のエネルギー損失が大きくなるので、ラビリンスシール40での漏れ量が減少する。
第1部材段差部80がない場合(すなわち第1部材高圧側段部81と第1部材低圧側段部82とが流れ方向Xに連続している場合(図7の面890を参照))と、第1部材段差部80がある場合とを比較する。第1部材段差部80がある場合は、突起70の近傍から低圧側X2およびY1側に向かって流れる流れf70が、第1部材段差部80の近傍に向かってY1側に向きを変え、第1部材高圧側段部81に向かって高圧側X1に向きを変えやすい。その結果、第1部材段差部80がない場合に比べ、第1部材段差部80がある場合は、直交方向Zから見た渦V1の形状が、円形により近い形状になり、流れ方向Xに扁平な形状になることが抑制される。よって、渦V1の流速が大きくなり、渦V1による流体間摩擦が大きくなり、流体のエネルギー損失が大きくなるので、ラビリンスシール40での流体の漏れ量が減少する。
上記のように、第1部材段差部80がある場合は、第1部材段差部80がない場合に比べ、渦V1の流速が大きくなる。その結果、突起70の近傍から低圧側X2およびY1側に流れる流れf70の、Y1側への流速が大きくなり、低圧側X2への流速が小さくなる。よって、突起70の近傍の流体が低圧側X2に略まっすぐに流れること(例えば特許文献1の図1を参照)が抑制される。よって、流れf70が、よりY1側に向かって流れやすく、第1部材低圧側段部82に近づきやすい。すると、直交方向Zから見た渦V2の形状が円形により近い形状になり、流れ方向Xに扁平な形状になることが抑制され、渦V2の面積が大きくなる。よって、渦V2の流速が大きくなる。また、流れf70の流速が大きくなるので、流れf70から分岐する渦V2の流速が大きくなる。渦V2の流速が大きくなるので、渦V2による流体間摩擦が大きくなり、流体のエネルギー損失が大きくなるので、ラビリンスシール40での流体の漏れ量が減少する。
渦V1および渦V2での流体のエネルギー損失ができるだけ大きくなるように、第1部材段差部80の位置が設定されることが好ましい。突起70の近傍から低圧側X2およびY1側に向かって流れる流れf70が、第1部材段差部80に向かって流れ、第1部材段差部80に再付着するように、第1部材段差部80の位置が設定されることが好ましい。
図1に示すラビリンスシール40による効果は次の通りである。
ラビリンスシール40は、流体機械1に設けられる。流体機械1は、第1部材10と、第2部材20と、隙間25と、を備える。第2部材20は、第1部材10に対向する。隙間25は、第1部材10と第2部材20との間に形成され、流れ方向Xの高圧側X1から低圧側X2に流体が流れるように構成される。流れ方向Xは、第1部材10と第2部材20とが対向する方向に直交する方向である。第1部材10と第2部材20とが対向する方向を対向方向Yとする。対向方向Yにおいて第2部材20から第1部材10に向かう側をY1側(対向方向第1側)とする。対向方向Yにおいて第1部材10から第2部材20に向かう側をY2側(対向方向第2側)とする。ラビリンスシール40は、第2部材段差部50と、第2部材高圧側段部51と、第2部材低圧側段部52と、高圧側フィン61と、低圧側フィン62と、突起70と、第1部材段差部80と、第1部材高圧側段部81と、第1部材低圧側段部82と、を備える。
[構成2]第1部材段差部80は、突起70よりも低圧側X2に配置される。
[構成3]第1部材段差部80と低圧側フィン62との流れ方向Xにおける距離をLaとする。突起70と低圧側フィン62との流れ方向Xにおける距離をLbとする。このとき、La≧Lb/2である。
[構成5]ラビリンスシール40の、第1部材10、高圧側フィン61、および低圧側フィン62は、構成材料を積層させて形成された積層構造を備える。
[構成6]ラビリンスシール40の、第2部材20、および突起70は、構成材料を積層させて形成された積層構造を備える。
図2を参照して、第2実施形態のラビリンスシール240について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、第2実施形態のラビリンスシール240のうち、第1実施形態との共通点については、説明を省略する。共通点の説明を省略する点については、後述する他の実施形態の説明も同様である。相違点は、第1部材段差部280の形状である。
第1実施形態(図1参照)での流体の流れに対する、本実施形態での流体の流れの相違点を説明する。流れf70は、第1部材段差部280に向かって流れ、第1部材段差部280に沿って、Y1側および高圧側X1に向きを変え、第1部材高圧側段部81に向かって高圧側X1に向きを変える。このとき、第1部材段差部280が、Y1側ほど高圧側X1に配置されるように対向方向Yに対して傾斜するので、第1部材段差部280に沿うように流れる流体が高圧側X1に向きを変えやすい。よって、渦V1の流速をより増やすことができ、渦V1による流体間摩擦を増やすことができ、流体のエネルギー損失を増やすことができる。よって、ラビリンスシール240での流体の漏れ量をより抑制することができる。
図3を参照して、第3実施形態のラビリンスシール340について、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は、第1部材段差部380の形状である。
第1実施形態(図1参照)での流体の流れに対する、本実施形態での流体の流れの相違点を説明する。ここでは、第1部材段差部380が第1曲面部380aを備える場合について説明する。流れf70は、突起70の近傍から第1部材段差部380に向かって流れる。この流体は、第1曲面部380aに沿うように流れ、Y1側および高圧側X1に向きを変え、第1部材高圧側段部81に向かって高圧側X1に向きを変える。このとき、第1曲面部380aに沿うように流れる流体が、第1曲面部380aに沿いながら滑らかに向きを変えることができ、高圧側X1に向きを変えやすい。さらに、第1部材段差部380が、直交方向Zから見て直線状の場合(図2参照)に比べ、第1曲面部380aは、渦V1の流れに沿うような形状である。よって、渦V1の流速をより大きくすることができ、渦V1による流体間摩擦を増やすことができ、流体のエネルギー損失を増やすことができる。よって、ラビリンスシール340での流体の漏れ量をより抑制することができる。
図4を参照して、第4実施形態のラビリンスシール440について、第1実施形態との相違点を説明する。相違点は、低圧側フィン462の形状である。
第1実施形態(図1参照)での流体の流れに対する、本実施形態での流体の流れの相違点は次の通りである。渦V2は、低圧側フィン側面462aに沿うようにY2側に流れる。ここで、低圧側フィン462の低圧側フィン先端部62tは、低圧側フィン462のY1側端部よりも高圧側X1に配置される。よって、低圧側フィン側面462aに沿うように流れる流体は、第2部材低圧側段部52に向かって、高圧側X1に向きを変えやすい。よって、渦V2から漏れ流れf62に分岐する流量を減らすことができ、ラビリンスシール440での流体の漏れ量を抑制することができる。
図5を参照して、第5実施形態のラビリンスシール540について、第4実施形態との相違点を説明する。相違点は、低圧側フィン562の形状である。
第4実施形態(図4参照)での流体の流れに対する、本実施形態での流体の流れの相違点は次の通りである。渦V2は、低圧側フィン側面562aに沿うようにY2側に流れる。直交方向Zから見たとき、図4に示すように低圧側フィン側面462aが直線状の場合に比べ、図5に示す低圧側フィン側面562aは、渦V2の流れに沿うような形状である。よって、渦V2の流速を大きくすることができる。よって、渦V2による流体間摩擦を増やすことができ、流体のエネルギー損失を増やすことができ、ラビリンスシール540での流体の漏れ量をより抑制することができる。
図6を参照して、第6実施形態のラビリンスシール構造630について、第1実施形態との相違点を説明する。ラビリンスシール構造630は、流れ方向に連続して配置されるラビリンスシール640を備える。
[構成4]ラビリンスシール構造630は、ラビリンスシール640が、流れ方向Xに連続して配置されるものである。
[構成7]上記[構成6]のラビリンスシール構造630の、第1部材10、高圧側フィン61、および低圧側フィン62は、構成材料を積層させて形成された積層構造を備える。
[構成8]上記[構成6]のラビリンスシール構造630の、第2部材20、および突起70は、構成材料を積層させて形成された積層構造を備える。
図7を参照して、第7実施形態のラビリンスシール構造730について、第6実施形態のラビリンスシール構造630などとの相違点を説明する。図6に示すラビリンスシール構造630と同様に、図7に示すラビリンスシール構造730は、複数のラビリンスシール740を備える。図7では、複数のラビリンスシール740のうち1つのラビリンスシール740を示した。ラビリンスシール740は、第2部材段差部750と、高圧側フィン側面761bと、突起770と、第1部材段差部780と、を備える。
図7に示す第1部材段差部780が設けられないシール(例1)と、第1部材段差部780が設けられるラビリンスシール740(例2)と、のそれぞれについて、数値解析により漏れ量を算出し、比較した。例2のラビリンスシール740は、図7に示す形状のものである。また、例1のシールの第1部材10のY2側の面890、および低圧側フィン側面862aを、図7において二点鎖線で示す。算出結果のグラフを図8に示す。このグラフでは、例1の漏れ量を1とした。例1に対して、例2のラビリンスシール740では、約15%の漏れ量低減性能があるという知見を得た。
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。例えば、各構成要素の配置や形状が変更されてもよい。例えば、互いに異なる構造のラビリンスシール40などが流れ方向Xに連続して配置されてもよい。
10 第1部材
20 第2部材
25 隙間
40、240、340、440、540、640、740 ラビリンスシール
50、750 第2部材段差部
51 第2部材高圧側段部
52 第2部材低圧側段部
61 高圧側フィン
62 低圧側フィン
70、770 突起
80、280、380、780 第1部材段差部
81 第1部材高圧側段部
82 第1部材低圧側段部
630、730 ラビリンスシール構造
X 流れ方向
X1 高圧側
X2 低圧側
Y 対向方向
Y1 対向方向第1側
Y2 対向方向第2側
Claims (8)
- 第1部材と、
前記第1部材に対向する第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間に形成され、前記第1部材と前記第2部材とが対向する方向に直交する方向である流れ方向の高圧側から低圧側に流体が流れるように構成される隙間と、
を備える流体機械に設けられるラビリンスシールであって、
前記第1部材と前記第2部材とが対向する方向を対向方向とし、
対向方向において前記第2部材から前記第1部材に向かう側を対向方向第1側とし、
対向方向において前記第1部材から前記第2部材に向かう側を対向方向第2側とし、
前記第2部材の対向方向第1側部分に形成される第2部材段差部と、
前記第2部材の対向方向第1側部分を構成し、前記第2部材段差部よりも高圧側に配置される第2部材高圧側段部と、
前記第2部材の対向方向第1側部分を構成し、前記第2部材段差部よりも低圧側に配置され、前記第2部材高圧側段部よりも対向方向第2側に配置される第2部材低圧側段部と、
前記第1部材から前記第2部材高圧側段部に向かって延びるように配置され、前記第2部材段差部よりも高圧側に配置される高圧側フィンと、
前記第1部材から前記第2部材低圧側段部に向かって延びるように配置され、前記第2部材段差部よりも低圧側に配置される低圧側フィンと、
前記第2部材高圧側段部から対向方向第1側に延びるように配置され、前記高圧側フィンよりも低圧側に配置される突起と、
前記第1部材の対向方向第2側部分に形成され、前記高圧側フィンの低圧側の面よりも低圧側に配置され、前記低圧側フィンの高圧側の面よりも高圧側に配置される第1部材段差部と、
前記第1部材の対向方向第2側部分を構成し、前記第1部材段差部よりも高圧側に配置される第1部材高圧側段部と、
前記第1部材の対向方向第2側部分を構成し、前記第1部材段差部よりも低圧側に配置され、前記第1部材高圧側段部よりも対向方向第2側に配置される第1部材低圧側段部と、
を備え、
前記第1部材段差部は、前記突起よりも低圧側に配置される、
ラビリンスシール。 - 第1部材と、
前記第1部材に対向する第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間に形成され、前記第1部材と前記第2部材とが対向する方向に直交する方向である流れ方向の高圧側から低圧側に流体が流れるように構成される隙間と、
を備える流体機械に設けられるラビリンスシールであって、
前記第1部材と前記第2部材とが対向する方向を対向方向とし、
対向方向において前記第2部材から前記第1部材に向かう側を対向方向第1側とし、
対向方向において前記第1部材から前記第2部材に向かう側を対向方向第2側とし、
前記第2部材の対向方向第1側部分に形成される第2部材段差部と、
前記第2部材の対向方向第1側部分を構成し、前記第2部材段差部よりも高圧側に配置される第2部材高圧側段部と、
前記第2部材の対向方向第1側部分を構成し、前記第2部材段差部よりも低圧側に配置され、前記第2部材高圧側段部よりも対向方向第2側に配置される第2部材低圧側段部と、
前記第1部材から前記第2部材高圧側段部に向かって延びるように配置され、前記第2部材段差部よりも高圧側に配置される高圧側フィンと、
前記第1部材から前記第2部材低圧側段部に向かって延びるように配置され、前記第2部材段差部よりも低圧側に配置される低圧側フィンと、
前記第2部材高圧側段部から対向方向第1側に延びるように配置され、前記高圧側フィンよりも低圧側に配置される突起と、
前記第1部材の対向方向第2側部分に形成され、前記高圧側フィンの低圧側の面よりも低圧側に配置され、前記低圧側フィンの高圧側の面よりも高圧側に配置される第1部材段差部と、
前記第1部材の対向方向第2側部分を構成し、前記第1部材段差部よりも高圧側に配置される第1部材高圧側段部と、
前記第1部材の対向方向第2側部分を構成し、前記第1部材段差部よりも低圧側に配置され、前記第1部材高圧側段部よりも対向方向第2側に配置される第1部材低圧側段部と、
を備え、
前記第1部材段差部と前記低圧側フィンとの流れ方向における距離をLa、前記突起と前記低圧側フィンとの流れ方向における距離をLbとしたとき、
La≧Lb/2である、
ラビリンスシール。 - 第1部材と、
前記第1部材に対向する第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間に形成され、前記第1部材と前記第2部材とが対向する方向に直交する方向である流れ方向の高圧側から低圧側に流体が流れるように構成される隙間と、
を備える流体機械に設けられるラビリンスシールであって、
前記第1部材と前記第2部材とが対向する方向を対向方向とし、
対向方向において前記第2部材から前記第1部材に向かう側を対向方向第1側とし、
対向方向において前記第1部材から前記第2部材に向かう側を対向方向第2側とし、
前記第2部材の対向方向第1側部分に形成される第2部材段差部と、
前記第2部材の対向方向第1側部分を構成し、前記第2部材段差部よりも高圧側に配置される第2部材高圧側段部と、
前記第2部材の対向方向第1側部分を構成し、前記第2部材段差部よりも低圧側に配置され、前記第2部材高圧側段部よりも対向方向第2側に配置される第2部材低圧側段部と、
前記第1部材から前記第2部材高圧側段部に向かって延びるように配置され、前記第2部材段差部よりも高圧側に配置される高圧側フィンと、
前記第1部材から前記第2部材低圧側段部に向かって延びるように配置され、前記第2部材段差部よりも低圧側に配置される低圧側フィンと、
前記第2部材高圧側段部から対向方向第1側に延びるように配置され、前記高圧側フィンよりも低圧側に配置される突起と、
前記第1部材の対向方向第2側部分に形成され、前記高圧側フィンの低圧側の面よりも低圧側に配置され、前記低圧側フィンの高圧側の面よりも高圧側に配置される第1部材段差部と、
前記第1部材の対向方向第2側部分を構成し、前記第1部材段差部よりも高圧側に配置され、前記高圧側フィンの低圧側の面よりも低圧側に配置される第1部材高圧側段部と、
前記第1部材の対向方向第2側部分を構成し、前記第1部材段差部よりも低圧側に配置され、前記第1部材高圧側段部よりも対向方向第2側に配置される第1部材低圧側段部と、
を備える、
ラビリンスシール。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載のラビリンスシールが、流れ方向に連続して配置される、ラビリンスシール構造。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載のラビリンスシールの、前記第1部材、前記高圧側フィン、および前記低圧側フィンは、構成材料を積層させて形成された積層構造を備える、
流体機械。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載のラビリンスシールの、前記第2部材、および前記突起は、構成材料を積層させて形成された積層構造を備える、
流体機械。 - 請求項4に記載のラビリンスシール構造の、前記第1部材、前記高圧側フィン、および前記低圧側フィンは、構成材料を積層させて形成された積層構造を備える、
流体機械。 - 請求項4に記載のラビリンスシール構造の、前記第2部材、および前記突起は、構成材料を積層させて形成された積層構造を備える、
流体機械。
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