JP7345836B2 - ひび割れ検知装置、ネットワークシステム、およびひび割れ検知装置の制御方法 - Google Patents
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Description
この剥落防止構造は、トンネル等のコンクリート構造物の壁面において、壁面から剥離したコンクリート片の落下を防止するものであり、壁面の全域に延展した格子状補強材と、格子状補強材の一部を押さえる補強材固定具と、補強材固定具をコンクリート構造体に固定するアンカー材と、を備えている。
格子状補強材は、メッシュ面と格子枠とから成るFRPメッシュシートで構成され、対象となるコンクリート構造物の壁面全域を被覆している。補強材固定具は、鋼板等で形成され、格子状補強材の1の格子枠に対応する枠状の支持部と、アンカー材用のボルト孔が形成された中央部と、対角線上において支持部と中央部とを連結する帯状の屈撓部と、を有している。支持部の内側には、中央部および屈撓部以外の部分として開放窓が形成されている。また、アンカー材は、心棒打ち込み式の拡張アンカーで構成されている。
補強材固定具は、ボルト孔を介してコンクリート構造体に打ち込まれたアンカー材により、格子状補強材をコンクリート構造物の壁面に押し付けて固定する。
一方、コンクリート構造体の剥落の原因であるひび割れは、コンクリート構造体の内部に発生し、内部から表面(壁面)に進行する。このため、コンクリート構造体の表面にひび割れが確認できたときには、何時剥落が生じてもおかしくない状態といえる。
なお、金属製アンカーは、あと施工アンカー(後付け)であってもよいし、先付けのアンカーであってもよい。
なお、表示装置は、文字や画像を表示するディスプレーであってもよいし、光の発光状態で情報を出力するLED(Light Emitting Diode)等の照明器具であってもよい。
なお、通信インターフェースの通信手段は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。
なお、通信インターフェースの通信手段は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。
なお、ネットワークシステムは、ひび割れ検知装置と外部サーバーとの間に中継器を設けた構成でもよいし、ひび割れ検知装置と外部サーバーとが、複数のネットワークを介して接続された構成でもよい。
各実施形態を説明する前に、ひび割れ検知装置12Aおよびアンカーシステム14の概要を説明する。図1は、ひび割れ検知装置12Aの使用状態を表した説明図であって、正面図(a)および側面図(b)である。同図は、高速道路のトンネル内におけるジェットファンF廻りの構造であり、トンネルの天井を構成するコンクリート構造体Cには、6本の支持金具Sを介して、トンネル内を換気するためのジェットファンFが、吊設支持されている。各支持金具SのベースプレートSaに対応して、コンクリート構造体Cには、4本の金属製アンカー10が打ち込まれている。すなわち、コンクリート構造体Cに打ち込んだ1のベースプレートSa当たり、4本の金属製アンカー10により、支持対象物であるジェットファンFが、コンクリート構造体Cに吊設支持されている。
図2および図3を参照し、第1ひび割れ検知装置12Aの構造を説明する。図2は、第1ひび割れ検知装置12Aの構造図であり、図3は、第1ひび割れ検知装置12Aの分解図である。なお、図2以降の各図は、図1の一部を上下反転し、拡大して表している。これらの図に示すように、第1ひび割れ検知装置12Aは、コンクリート構造体Cに穿孔した下穴BHに設けられている。
第1実施形態に係る第1ひび割れ検知装置12AAは、前回メモリー53のリセット操作が行われてから、今回ディスプレー54の表示操作が行われるまでの間におけるひび割れの発生の有無をディスプレー54に表示したが、固定期間(例えば、表示操作が行われた時点から過去1か月、または過去1年)の間におけるひび割れの発生の有無をディスプレー54に表示してもよい。また、メモリー53のリセット手段を設けず、第1ひび割れ検知装置12AAの検知開始時(設置開始時)以降におけるひび割れの発生の有無をディスプレー54に表示する構成でもよい。
次に、図8ないし図10を参照し、第2実施形態に係る第1ひび割れ検知装置12ABについて説明する。本実施形態に係る第1ひび割れ検知装置12ABは、第1実施形態に係る第1ひび割れ検知装置12AAと比較し、ディスプレー54および操作ボタン55を省略し、通信インターフェース56を追加した構成となっている。第1ひび割れ検知装置12ABは、ひび割れの検知結果に基づく情報を管理者端末100に送信する。管理者端末100は、管理者が、金属製アンカー10の点検時に所持するタブレット端末を想定している。管理者端末100は、「外部装置」の一例である。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
第2実施形態において、管理者端末100は、タッチパネル114を備えたタブレット端末であるものとしたが、ディスプレーおよび操作機能を備えた情報処理端末を、管理者端末100として用いてもよい。また、スマートフォンなど、通話機能を備えた情報処理端末を、管理者端末100として用いてもよい。
次に、図11ないし図14を参照し、第3実施形態に係る第1ひび割れ検知装置12ACと、これを備えたネットワークシステムSY3について説明する。ネットワークシステムSY3は、第1ひび割れ検知装置12ACの設置場所から離れた場所でひび割れの発生を把握可能とするものである。本実施形態においても、第2実施形態と同様に、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
第3実施形態に係る第1ひび割れ検知装置12ACは、ひび割れの発生が検知されたとき、その検知結果に基づく情報を、集中管理サーバー320に送信したが、定期的に(1日に1回、1時間に1回など)、メモリー53に記憶されている情報を集中管理サーバー320に送信する構成でもよい。また、第3実施形態に係る第1ひび割れ検知装置12ACも、第2実施形態に係る第1ひび割れ検知装置12ABと同様に、集中管理サーバー320から情報送信命令を取得したときに、メモリー53に記憶されている情報を返信する構成でもよい。
次に、図15を参照し、第4実施形態に係るアンカーシステム14について説明する。本実施形態においても、上記の各実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。図15は、アンカーシステム14の構造図である。同図に示すように、アンカーシステム14は、ジェットファンF(図1参照)を支持する金属製アンカー10と、上記の第1ひび割れ検知装置12Aと同一基本形態の第2ひび割れ検知装置12Bとにより、構成されている。図示の第2ひび割れ検知装置12Bは、第1実施形態の第1ひび割れ検知装置12Aの構造を踏襲したものであり、このアンカーシステム14が、他の実施形態の第1ひび割れ検知装置12AB,12ACを適用できることは、言うまでもない。
Claims (8)
- コンクリート構造体に穿孔した下穴に設けられ、前記下穴に交差するように生ずる前記コンクリート構造体のひび割れを検知するひび割れ検知装置であって、
前記下穴に遊嵌されると共に、前記下穴の奥部において先端部が前記コンクリート構造体に定着される棒状アンカーと、
前記下穴の開口部側において前記コンクリート構造体に定着されるスリーブ部と、
外部側から前記スリーブ部に当接した状態で、前記棒状アンカーの基端部に設けられ、前記ひび割れが発生したときに、前記スリーブ部の外方への微小移動を検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づく情報を、情報出力装置に出力する出力部と、を備えることを特徴とするひび割れ検知装置。 - 前記出力部は、前記検知部により、前記スリーブ部の外方への所定の移動量閾値を超える移動が検知された検知日時を、前記情報として、前記情報出力装置に出力することを特徴とする請求項1に記載のひび割れ検知装置。
- 前記情報出力装置は、表示装置であり、
前記表示装置をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のひび割れ検知装置。 - 前記情報出力装置は、外部装置であり、
前記出力部は、前記外部装置に前記情報を送信する通信インターフェースを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のひび割れ検知装置。 - 前記出力部は、前記検知部により、前記スリーブ部の外方への所定の移動量閾値を超える移動が検知されたとき、前記情報出力装置に前記情報を出力することを特徴とする請求項1に記載のひび割れ検知装置。
- 前記情報出力装置は、ひび割れ検知装置とネットワークを介して接続された外部サーバーであり、
前記出力部は、前記外部サーバーに前記情報を送信する通信インターフェースを含むことを特徴とする請求項5に記載のひび割れ検知装置。 - 請求項6に記載のひび割れ検知装置と、
前記外部サーバーと、が前記ネットワークを介して接続されていることを特徴とするネットワークシステム。 - コンクリート構造体に穿孔した下穴に遊嵌されると共に、前記下穴の奥部において先端部が前記コンクリート構造体に定着される棒状アンカーと、
前記下穴の開口部側において前記コンクリート構造体に定着されるスリーブ部と、を備え、
前記下穴に交差するように生ずる前記コンクリート構造体のひび割れを検知するひび割れ検知装置の制御方法であって、
外部側から前記スリーブ部に当接した状態で、前記棒状アンカーの基端部に設けられた検知部により、前記ひび割れが発生したときに、前記スリーブ部の外方への微小移動を検知する検知ステップと、
前記検知部の検知結果に基づく情報を、情報出力装置に出力する出力ステップと、を実行することを特徴とするひび割れ検知装置の制御方法。
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JP6046302B1 (ja) | 2016-09-05 | 2016-12-14 | 前田工繊株式会社 | 補強材固定具およびコンクリート構造物の剥落防止構造 |
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