JP7344554B2 - ブラインド用スラットの製造方法及びブラインドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数本を互いに略平行に配することによりブラインドを構成するブラインド用スラットと、そのブラインド用スラットの製造方法と、それを用いたブラインドとに関する。
窓の外側(室外)から室内に差し込む日光を遮ったり、室外にいる人の視線から室内を隠したりするためのものとして、ブラインドが知られている。ブラインドとしては、互いに略平行に配された複数本のブラインド用スラット(以下においては、単に「スラット」と呼ぶことがある。)を備え、各スラットの傾きを調節できるようにしたルーバータイプのものが知られている。
このルーバータイプのブラインドでは、各スラットを起立させると日光を遮ることが可能な状態(遮光状態)とすることができ、各スラットを傾けると日光を室内に導き入れることが可能な状態(採光状態)とすることができる。各スラットの傾きは大きくすればするほど、隣り合うスラットの隙間が広がり、室内に多くの光が導き入れられるようになる。
ところが、従来のルーバータイプのブラインドは、スラットがアルミニウム等の金属で形成されていたため、スラットは、光を殆ど透過しないものとなっていた。このため、スラットを起立させて遮光状態とすると、室外から室内には殆ど光が入らず、室内が暗くなるという欠点があった。このため、従来のルーバータイプのブラインドでは、それを遮光状態としたときには、昼間でも、照明を使用する必要があった。
また、スラットがアルミニウム等の金属で形成されていると、それに照射された日光の熱がスラットに蓄積されてスラットが高温になりやすく、夏等の屋外が暑い時期には、スラットに蓄積された熱が、温度の低い室内側に輻射され、室内の冷房効率が悪くなるという欠点も有していた。さらに、スラットの重量が重くなり、スラットを動作させる機構部分に故障が生じやすいという欠点や、人が触れたときに怪我をするおそれがある等の欠点もあった。
このような実状に鑑みて、本発明者らは、光を拡散する塗料(拡散塗料)を透明な樹脂フィルムに塗布したものをスラットとして用いたブラインド(特許文献1を参照)を既に提案している。同文献のブラインドにおいて、それぞれのスラットは、その長手方向に垂直な断面がV字状になるように折り曲げられた形状を有している。
特許文献1のブラインドのように、樹脂フィルムに拡散塗料を塗布したものをスラットとして用いることにより、スラットを起立させた状態でも、日光がスラットを透過して室内に導き入れられるようになる。このため、室内を明るく保つことが可能になる。また、室内に導き入れられる日光は、スラットを透過する際に拡散する。このため、日光が直接的に室内に導き入れられる場合と比較して、眩しさを感じにくい柔らかな光を室内に導き入れることも可能になる。さらに、スラットを、熱が蓄積されにくく高温になりにくいものとして、夏等の屋外が暑い時期における冷房効率を高めることも可能になる。
さらにまた、特許文献1のブラインドでは、スラットをV字状に折り曲げているため、スラットを傾けたときに、スラットの隙間を通過する光が、上下に隣り合うスラットで多数回反射されるようになる。このため、傾いたスラットの隙間を通過してくる光も、拡散された柔らかなものとすることができる。加えて、室内の奥側まで光を導き入れることも可能になる。
そして、特許文献1のブラインドのように、樹脂フィルムでスラットを形成することにより、金属でスラットを形成した場合と比較して、スラットを軽量で柔軟なものとすることもできる。このため、ブラインドが故障しにくくすることや、人がスラットに触れても怪我をしにくくすることも可能になる。
特開2013-014909号公報
しかし、上記の特許文献1のブラインドは、スラットの寸法形状の精度を高めにくいという欠点を有していた。というのも、同文献のブラインドにおいて、スラットは、樹脂フィルムをV字状に折り曲げて形成するところ、樹脂フィルムは、弾性が強く、塑性変形しにくい。このため、スラットをV字状に折り曲げても、そのスラットは、そのV字の開きが大きくなる側に戻ろうとする(スプリングバックが生じる)からである。したがって、同文献のブラインドでは、上記のスプリングバックを見越して、V字の開き角度が目標値よりも小さくなる(スラットの折り曲げ角度が目標値よりも大きくなる)ようにスラットを折り曲げる必要がある等、スラットの折り曲げ角度の設定も難しかった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、柔らかい拡散光を室内の奥側まで導き入れることができて、省エネルギー化を図ることができる等、数多くの利点を有する断面V字状の樹脂製のブラインド用スラットの寸法形状の精度を高めて、そのブラインド用スラットが所望の性能を発揮できるようにすることを目的とする。また、そのブラインド用スラットを用いたブラインドを提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
ポリカーボネートを主原料とする帯状基材を、
断面V字状を為す環状突部が外周部に設けられた折り曲げ用押しローラと、
断面V字状を為す環状溝部が外周部に設けられた折り曲げ用受けローラと
の間に挟み込んだ状態で通して、
帯状基材を断面V字状に折り曲げることにより、ブラインド用スラットを得ることを特徴とするブラインド用スラットの製造方法
を提供することによって解決される。
ポリカーボネートは、耐衝撃性や耐熱性や難燃性に優れた樹脂として知られているが、そのフィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)のフィルム等と比較して、折り目がつきやすく、スプリングバックが生じにくいという性質も有している。換言すると、ポリカーボネートのフィルムは、ある角度に折り曲げても、その角度に維持されやすい。
このような性質を有するポリカーボネートからなるフィルム(帯状基材)を、上記の構造を有する折り曲げ用押しローラと折り曲げ用受けローラとの間に挟み込んだ状態で通して断面V字状に折り曲げることによって、そのときに折り曲げた開き角度で安定させることができる。このとき、折り曲げ用押しローラにおける環状突部の断面のV字の角度や、折り曲げ用受けローラにおける環状溝部の断面のV字の角度は、帯状基材の断面のV字の角度に略一致するようになる。したがって、断面V字状に折り曲げられた樹脂製のブラインド用スラットの寸法形状の精度を高めて、そのブラインド用スラットが所望の性能を発揮できるようにすることが可能になる。
本発明の製造方法において、ブラインド用スラットの断面のV字の開き角度(以下において、「開き角度θ」と呼ぶことがある。)は、180°未満であれば、特に限定されない。しかし、開き角度θが180°に近いと、上述した効果(ブラインド用スラットの隙間を通じて室外から室内に導き入れられる光が、上下に隣り合うブラインド用スラットで反射を多数回繰り返すようになるという効果)が奏されにくくなるおそれがある。このため、ブラインド用スラットの開き角度θは、175°以下とすることが好ましい。ブラインド用スラットの開き角度θは、170°以下とすることがより好ましく、165°以下とすることがさらに好ましい。
一方、ブラインド用スラットの開き角度θを小さくしすぎても、上述した効果(ブラインド用スラットの隙間を通じて室外から室内に導き入れられる光が、上下に隣り合うブラインド用スラットで反射を多数回繰り返すようになるという効果)が奏されにくくなるおそれがある。このため、ブラインド用スラットの開き角度θは、100°以上とすることが好ましい。ブラインド用スラットの開き角度θは、130°以上とすることがより好ましく、150°以上とすることがさらに好ましい。
本発明の製造方法において、帯状基材は、ポリカーボネートのみを原料とするものであってもよいが、主原料であるポリカーボネートに顔料を練り込んだものを使用することが好ましい。これにより、ブラインド用スラットの光透過率が高くなりすぎないようにして、より柔らかに拡散された光が室内に導き入れられるようにすることが可能になる。
この場合にポリカーボネートに練り込む顔料は、遮光性を有するものであれば特に限定されない。しかし、顔料として酸化チタン(TiO)を用いることが好ましい。酸化チタンは、光を反射しやすいことに加えて、触媒としての活性が低く、また熱安定性にも優れている。加えて、酸化チタンは、それ自体で白色を有するため、他の顔料等を使用しなくても、ポリカーボネート(ポリカーボネートは、通常、無色透明である。)にそれを添加しただけで、ブラインド用スラットを清潔感のある白色に着色することが可能である。
本発明の製造方法で製造されるブラインド用スラットは、それに入射した光を拡散しながら透過又は反射するものとされる。このため、ブラインド用スラットを形成する帯状基材は、主原料であるポリカーボネートに光拡散材(光拡散ビーズ等)を練り込んだものとするか、その表面に光拡散用の凹凸を形成したものとすることが好ましい。
また、上記課題は、
それぞれが帯状を為し、複数本を互いに略平行に配することによりブラインドを構成するブラインド用スラットであって、
ポリカーボネートを主原料とし、長手方向に垂直な断面がV字状を為すことを特徴とするブラインド用スラット
を提供することによっても解決される。
このブラインド用スラットは、上述した製造方法を用いて好適に製造できるものとなっている。
さらに、上記課題は、上記の複数本のブラインド用スラットが互いに略平行に配され、各スラットの傾きを調節することにより、室外から室内に差し込む光を調節することができるようにしたブラインドを提供することのよっても解決される。
これにより、柔らかい拡散光を室内の奥側まで導き入れることができて、省エネルギー化を図ることができるブラインドを提供することが可能になる。加えて、軽量で故障しにくいだけでなく、人がブラインド用スラットに触れても怪我をしにくい安全性の高いブラインドを得ることが可能になる。
本発明のブラインドにおいては、ブラインド用スラットを、1種類のみで構成してもよい。しかし、ブラインド用スラットとして、光透過率を15%以下に抑えた反射拡散型のもの(以下においては、「反射拡散型のスラット」と呼ぶことがある。)と、光透過率を20~90%に設定した透過拡散型のもの(以下においては、「透過拡散型のスラット」と呼ぶことがある。)とを混在させることも好ましい。ブラインド用スラットの光透過率は、帯状基材を形成するポリカーボネートに対する顔料(酸化チタン等)や光反射材(光拡散ビーズ等)の配合量を変えることで、調節することができる。
このように、反射拡散型のスラットと透過拡散型のスラットとを組み合わせてブラインドを構成することにより、反射拡散型のスラットと透過拡散型のスラットの配置を変更することで、ブラインドの設置場所等に応じた適切な採光を行うことが可能になる。例えば、室内の上部(天井面付近)に自然で柔らかな光を導き入れながらも、室内にいる人が眩しさや熱を感じにくく、パソコンの画面等への映り込みを抑えたいような場合には、ブラインドの上側領域を透過拡散型のスラットで構成し、ブラインドの下側領域を反射拡散型のスラットで構成することで、そのような状態を実現することが可能である。
反射拡散型のスラットと透過拡散型のスラットとを混在させる場合において、ブラインド用スラットの全本数(N本とする。)に対する透過拡散型のスラットの本数(N本とする。)の比N/Nは、ブラインドの設置箇所等によっても異なり、特に限定されない。しかし、透過拡散型のスラットの割合を少なくしすぎる(比N/Nを小さくしすぎる)と、ブラインド用スラットを起立させた状態において、室外に光が室内に入り込みにくくなり、室内が暗くなるおそれがある。このため、比N/Nは、0.1以上とすることが好ましい。比N/Nは、0.2以上とすることがより好ましく、0.3以上とすることがさらに好ましい。
一方、透過拡散型のスラットの割合を多くしすぎる(比N/Nを大きくしすぎる)と、ブラインドの仕様(透過拡散型のスラットの配置等)や設置箇所等によっては、室内にいる人が眩しさや熱を感じやすくなったり、室内にあるパソコンの画面等に映り込みが生じやすくなったりするおそれがある。このため、比N/Nは、0.9以下とすることが好ましい。比N/Nは、0.8以下とすることがより好ましく、0.7以下とすることがさらに好ましい。
以上のように、本発明によって、柔らかい拡散光を室内の奥側まで導き入れることができて、省エネルギー化を図ることができる等、数多くの利点を有する断面V字状の樹脂製のブラインド用スラットの寸法形状の精度を高めて、そのブラインド用スラットが所望の性能を発揮できるようにすることが可能になる。また、そのブラインド用スラットを用いたブラインドを提供することも可能になる。
本発明に係るブラインドを示した斜視図であって、ブラインド用スラットを起立させた状態を示した図である。 図1に示したブラインドにおけるブラインド用スラット(起立した状態にあるブラインド用スラット)を、当該ブラインド用スラットの長手方向に垂直な平面で切断して示した拡大断面図である。 本発明に係るブラインドを示した斜視図であって、ブラインド用スラットを傾けた状態を示した図である。 図3に示したブラインドにおけるブラインド用スラット(起立した状態にあるブラインド用スラット)を、当該ブラインド用スラットの長手方向に垂直な平面で切断して示した拡大断面図である。 帯状基材に折り曲げ加工を施してブラインド用スラットとする様子を示した斜視図であって、帯状基材を、折り曲げ用ローラの間(折り曲げ用押しローラと折り曲げ用受けローラとの間)に配した状態を示した図である。 帯状基材に折り曲げ加工を施してブラインド用スラットとする様子を示した斜視図であって、帯状基材を、折り曲げ用ローラの間(折り曲げ用押しローラと折り曲げ用受けローラとの間)に挟み込んだ状態で通すことにより折り曲げている状態を示した図である。 スラットを起立させた状態にある第一実施態様のブラインドを示した斜視図である。 スラットを起立させた状態にある第二実施態様のブラインドを示した斜視図である。 スラットを起立させた状態にある第三実施態様のブラインドを示した斜視図である。 スラットを起立させた状態にある第四実施態様のブラインドを示した斜視図である。 スラットを起立させた状態にある第五実施態様のブラインドを示した斜視図である。 スラットを起立させた状態にある第六実施態様のブラインドを示した斜視図である。 スラットを起立させた状態にある第七実施態様のブラインドを示した斜視図である。 スラットを起立させた状態にある第八実施態様のブラインドを示した斜視図である。
本発明に係るブラインドの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。しかし、本発明の技術的範囲は、以下で述べる実施態様に限定されるものではなく、発明の趣旨を損なわない限り、適宜変更することができる。
図1は、本発明に係るブラインドを示した斜視図であって、ブラインド用スラット30を起立させた状態を示した図である。図2は、図1に示したブラインドにおけるブラインド用スラット30(起立した状態にあるブラインド用スラット30)を、ブラインド用スラット30の長手方向に垂直な平面で切断して示した拡大断面図である。図3は、本発明に係るブラインドを示した斜視図であって、ブラインド用スラット30を傾けた状態を示した図である。図4は、図3に示したブラインドにおけるブラインド用スラット30(起立した状態にあるブラインド用スラット30)を、ブラインド用スラット30の長手方向に垂直な平面で切断して示した拡大断面図である。
図1~4を含めて、後掲する各図(図7~14)においては、x軸、y軸及びz軸を示している。x軸、y軸及びz軸の向きは、異なる図であっても、互いに一致している。以下においては、x軸方向正側を「右」側、x軸方向負側を「左」側、y軸方向正側を「室外」側又は「後」側、y軸方向負側を「室内」側又は「前」側、z軸方向正側を「上」側、z軸方向負側を「下」側と呼ぶことがあるが、これは、各部の相対的な位置関係を表すためのものに過ぎず、各部の絶対的な位置関係を限定するものではない。
本発明のブラインドは、建物等における採光用の開口部(窓等)に設置されるものとなっている。この種のブラインドは、通常、窓等の開口部の略全体を覆うことができる状態で、窓等における室内側に配置される。図1に示したブラインドは、ブラインドの上側部分を構成するヘッドボックス10と、ブラインドの下側部分を構成するボトムレール20と、ヘッドボックス10とボトムレール20との間の領域に互いに略平行に配された複数本のブラインド用スラット30(以下においては、「スラット30」と省略して記載する。)と、ヘッドボックス10とボトムレール20とを連結する昇降コード40及びラダーコード50と、ヘッドボックス10から室内側に設けられた操作手段60とを備えたものとなっている。
ヘッドボックス10は、ブラインドを取り付ける開口部の上側部分(通常、窓の上桟)に固定され、ブラインドにおける他の部分を開口部の室内側に垂れ下がった状態に支持するとともに、ブランドを動作させるための各種のメカ機構(図示省略)を収容するための部分となっている。ボトムレール20は、ブラインドの下側部分を保護するとともに、ブラインドのウェイトとしても機能する部分となっている。スラット30は、その傾きを変化させることが可能な状態となっており、室外から室内に差し込む光を調節する機能を有する部分となっている。1台のブラインドにつき、スラット30を何本設けるかは、ブラインドの寸法や各スラット30の上下幅等によっても異なり、特に限定されない。しかし、腰窓に設置するブラインドの場合には、スラット30の本数は、通常、30~80本程度とされ、掃出窓に設置するブラインドの場合には、通常、50~150本程度とされる。この点、図1に示したブラインドは、16本のスラット30で簡略化して描いている。
昇降コード40は、ヘッドボックス10に対してボトムレール20を昇降させる機能を有する部分となっている。昇降コード40は、その上端側をヘッドボックス10内に収容された、図示省略の滑車(昇降コード支持用滑車)に掛け回されて、操作手段60におけるチルトポール62の内部を挿通され、イコライザー64に固定されている。昇降コード40の下端部は、ボトムレール20に固定されている。昇降コード40における、ヘッドボックス10とボトムレール20との間に位置する部分は、各スラット30に設けられた貫通孔に挿通された状態となっている。このため、チルトポール62に対してイコライザー64を下側に引っ張ると、スラット30が上下に重なりながらボトムレール20が上昇してブラインドが上側に引き上げられるようになっている。上側に引き上げられたブラインドは、イコライザー64を僅かに引き下げて手を離すと下降するようになっている。
ラダーコード50は、前後一対の縦紐(上下方向に延びる紐)と、前後一対の縦紐間を結ぶ状態で前後方向に配された複数本の横紐とで構成された梯子状を為している。スラット30は、ラダーコード50における前後一対の縦紐間に配され、各スラット30の下面が、ラダーコード50におけるそれぞれの横紐に支持された状態となっている。ラダーコード50における前後一対の縦紐の上端側は、ヘッドボックス10内に収容された、図示省略のギア(ラダーコード支持用ギア)に取り付けられており、このラダーコード支持用ギアが一方に回転すると、前側の縦紐が下降して、後側の縦紐が上昇する動作を行う一方、このラダーコード支持用ギアが他方に回転すると、前側の縦紐が上昇して、後側の縦紐が下降する動作を行うようになっている。ラダーコード支持用ギアは、操作手段60におけるグリップ63を回転させると回転するようになっている。
このため、グリップ63を一方に回転させると、図1及び図2に示すように、スラット30が起立した閉状態(スラット30間の隙間が見えなくなる状態又は当該隙間が狭くなった状態)から、図3及び図4に示すように、スラット30が傾いた開状態(閉状態よりもスラット30間の隙間が広がった状態)となる一方、グリップ63を他方に回転させると、図3及び図4に示すように、スラット30が傾いた開状態から、図1及び図2に示すように、スラット30が起立した閉状態となるようになっている。すなわち、グリップ63を回転操作すると、スラット30が倒伏回動又は起立回動することで、スラット30間の隙間が変化し、当該隙間を通じて室外側から室内側に入り込む光量を調節することができるようになっている。また、グリップ63を回転操作すると、スラット30の倒伏角度が変化して、スラット30に当たった光の反射具合を調節することもできるようになっている。
操作手段60は、上記の昇降コード40及びラダーコード50を操作するものとなっている。図1に示したブラインドにおいて、操作手段60は、チルター61と、チルトポール62と、グリップ63と、イコライザー64とを備えたものとなっている。この操作手段60においては、既に述べたように、イコライザー64を操作するとブラインドの昇降動作が行われ、グリップ63を操作するとスラット30の開閉動作(開状態と閉状態とを切り替える動作)が行われる。図1に示したブラインドにおいて、操作手段60は、ブラインドの昇降操作とスラット30の開閉操作とをともに行うことができる、いわゆるワンポール式のものとなっている。しかし、操作手段60は、このワンポール式のものに限定されることなく、他の機構のものを採用することもできる。例えば、ブラインドの昇降操作は、ヘッドボックス10から垂下した昇降操作紐(図示省略)で行い、スラット30の開閉操作は、グリップ63の回転操作により行うといった構造(当該構造の場合、イコライザー64は不要となる。)も可能である。
スラット30は、既に述べたように、起立又は傾斜することにより、ブラインドの採光状態を変化させるものとなっている。本発明のブラインドにおいて、このスラット30は、耐衝撃性や耐熱性や難燃性に優れた樹脂からなるフィルム(樹脂フィルム)で形成されている。具体的には、ポリカーボネートを主原料とする帯状基材を加工したものをスラット30として用いている。このため、スラット30に熱が蓄積されにくくして、スラット30が高温にならないようにし、夏等の屋外が暑い時期における冷房効率を高めることができるようになっている。また、スラット30を軽量で柔軟なものとして、ブラインドが故障しにくくすることや、人がスラット30に触れても怪我をしにくくすることもできるようになっている。
加えて、本発明のブラインドにおいて、スラット30は、図2及び図4に示すように、断面V字状に折り曲げられた形状を有している。すなわち、スラット30は、平板状の第一部分30aと、第一部分30aに対して傾斜して設けられた平板状の第二部分30bとで構成されており、その長手方向(x軸方向)に垂直な断面形状がV字状を為している。これにより、図4に示すように、スラット30を傾けた開状態において、ブラインドに照射される光が、スラット30で反射を複数回繰り返す(拡散を複数回繰り返す)ようになる。図4を見ると、例えば、下側に配されたスラット30における点Pで拡散反射された光が、上側に配されたスラット30における点Q,Q,Q等でさらに拡散反射されることが分かる。したがって、スラット30が配された領域であっても、スラット30を開状態とすれば、より均一に拡散された自然で柔らかな状態の光を、ある程度の光量で室内の奥側まで導き入れることが可能となっている。
スラット30の開き角度θ(図2及び図4)は、既に述べたように、180°よりも小さければ特に限定されず、好ましくは、100~175°とされ、より好ましくは、130~170°とされ、さらに好ましくは、150~165°とされる。図2及び図4に示す例において、スラット30の開き角度θは、160°としている。
スラット30における第一部分30aの幅W(図4)や第二部分30bの幅W(図4)は、特に限定されず、異なる値としてもよい。しかし、幅Wと幅Wとを大きくことなる値とすると、図4に示したような多重の拡散反射が生ずる部分が少なくなる。このため、幅Wに対する幅Wの比W/Wは、0.25~4の範囲とすることが好ましく、0.5~2の範囲とすることがより好ましく、0.67~1.5の範囲とすることがさらに好ましい。図2及び図4に示す例において、幅Wと幅Wは、略等しく設定しており、比W/Wが約1となるようにしている。幅W及び幅Wはそれぞれ、通常、5~30mmとされ、好ましくは、10~20mmとされる。
スラット30の厚さ(板厚)も、特に限定されないが、薄くしすぎると、スラット30の強度を保つことが難しくなるおそれがある。このため、スラット30の厚さは、通常、100μm以上とされる。スラット30の厚さは、150μm以上とすることが好ましく、200μm以上とすることがより好ましく、250μm以上とすることがさらに好ましい。しかし、その一方で、スラット30を厚くしすぎると、スラット30の重量が大きくなるだけでなく、スラット30を形成する帯状基材(樹脂フィルム)をロール状に巻装しにくくなって歩留まりが低下する等の不具合が生じやすくなる。このため、スラット30の厚さは、通常、500μm以下とされる。スラット30の厚さは、400μm以下とすることが好ましく、350μm以下とすることがより好ましく、300μm以下とすることがさらに好ましい。
このように、本発明のブラインドにおいては、帯状基材を断面V字状に折り曲げたものをスラット30として用いている。ただし、本発明のブラインドにおいて、スラット30を形成する帯状基材は、樹脂フィルムを帯状に裁断したものが用いられるところ、その帯状基材(樹脂フィルム)を断面V字状に折り曲げても、その帯状基材は、そのV字の開き(上記の開き角度θ)が大きくなる側に戻ろうとする(スプリングバックが生じる)。この点、本発明のブラインドでは、スラット30を形成する帯状基材として、樹脂のなかでも、折り目がつきやすく、スプリングバックが生じにくいポリカーボネートを主原料とするものを用いることで、上記のスプリングバックを抑えているが、さらに、その折り曲げ方法にも工夫を施している。
その折り曲げ方法について説明する。図5及び図6は、帯状基材30cに折り曲げ加工を施してスラット30とする様子を示した斜視図である。図5は、帯状基材30cを、折り曲げ用ローラ70の間(折り曲げ用押しローラ71と折り曲げ用受けローラ72との間)に配した状態を示しており、図6は、帯状基材30cを、折り曲げ用ローラ70の間(折り曲げ用押しローラ71と折り曲げ用受けローラ72との間)に挟み込んだ状態で通すことにより折り曲げている状態を示している。
図5及び図6における折り曲げ用ローラ70は、帯状基材30cに折り曲げ加工を施すためのものである。この折り曲げ用ローラ70は、折り曲げ用押しローラ71と、折り曲げ用受けローラ72とで構成されている。折り曲げ用押しローラ71は、断面V字状を為す環状突部71aが外周部に設けられており、折り曲げ用受けローラ72は、断面V字状を為す環状溝部72aが外周部に設けられている。環状突部71aの断面におけるV字の開き角度と、環状溝部72aの断面におけるV字の開き角度は、いずれもスラット30の開き角度θ(図4)と略同じに設定している。
すなわち、図5に示すように、折り曲げ用ローラ70を構成する折り曲げ用押しローラ71と折り曲げ用受けローラ72との間に、折り曲げ前の帯状基材30c(平板状の帯状基材30c)を配した後、同図の矢印Aに示すように、折り曲げ用押しローラ71に対して折り曲げ用受けローラ72を押し付けることで、折り曲げ用押しローラ71と折り曲げ用受けローラ72との間に帯状基材30cを挟み込んだ状態とする。この状態で、帯状基材30cを矢印Aの方向に引っ張ると、図6に示すように、折り曲げ用押しローラ71と折り曲げ用受けローラ72との隙間からは、折り曲げ用押しローラ71の環状突部71aと折り曲げ用受けローラ72の環状溝部72aとによって断面V字状に折り曲げられた帯状基材30cが繰り出されるようになる。これにより、帯状基材30cを、折り曲げ後にスプリングバックが生じない状態で綺麗に折り曲げることができるようになっている。折り曲げ用押しローラ71と折り曲げ用受けローラ72との隙間から繰り出された帯状基材30cは、図示しない裁断機構によって、所定の長さに裁断されてスラット30として用いられる。
ところで、図5及び図6には、搬送用ローラ80も示している。搬送用ローラ80は、帯状基材30cを矢印Aの向きに搬送するためのものとなっている。搬送用ローラ80は、搬送用押しローラ81と搬送用受けローラ82とで構成されている。搬送用押しローラ81は、断面円弧状を為す環状突部81aが外周部に設けられており、搬送用受けローラ82は、断面円弧状を為す環状溝部82aが外周部に設けられている。この搬送用ローラ80は、搬送用押しローラ81の環状突部81aと、搬送用受けローラ82の環状溝部82aとの間に帯状基材30cを挟んだ状態で搬送用押しローラ81が矢印Aの向きに回転することにより、帯状基材30cを搬送するようになっている。搬送用押しローラ81には、図示省略のモータ等の回転駆動手段が接続される。搬送用押しローラ81が矢印Aの向きに回転すると、摩擦力によって、搬送用受けローラ82も矢印Aの向きに回転する。また、折り曲げ用押しローラ71と折り曲げ用受けローラ72も、それぞれ矢印Aと矢印Aの向きに回転する。
このように、図5及び図6に示す例では、搬送用ローラ80を、折り曲げ用ローラ70とは別の箇所に設けているが、例えば、折り曲げ用押しローラ71を回転駆動手段に接続することで、折り曲げ用ローラ70が搬送用ローラ80として機能するようにすることもできる。ただし、上述したように、折り曲げ用ローラ70から繰り出された帯状基材30cは、さらに裁断加工が行われるため、帯状基材30cは、折り曲げ用ローラ70から繰り出された後も、比較的長い距離を搬送されるようになる。この点、折り曲げ用ローラ70が搬送用ローラ80として機能するようにすると、折り曲げ用ローラ70から遠く離れた場所まで帯状基材30cを安定して搬送しにくくなる。このため、搬送用ローラ80は、折り曲げ用ローラ70よりも下流側における、折り曲げ用ローラ70からある程度離れた箇所に設けることが好ましい。
ただし、折り曲げ用ローラ70で折り曲げられた帯状基材30cを、搬送用ローラ80の間(搬送用押しローラ81と搬送用受けローラ82との間)に通すと、折り曲げ用ローラ70で目的の開き角度θに折り曲げられた帯状基材30cの形態が、搬送用ローラ80によって変わってしまうおそれがある。この点、搬送用ローラ80として、折り曲げ用ローラ70と同じ形態のもの(断面V字状の環状突部と環状溝部とで帯状基材30cを挟み込むもの)を用いると、上記の問題を解決することができる。しかし、この場合には、帯状基材30cの位置がわずかでもずれていると、帯状基材30cに折り目が二重に形成されてしまうおそれがある。また、段取り替え等でスラット30の開き角度θを変更する場合に、折り曲げ用ローラ70だけでなく、搬送用ローラ80も交換する必要が生じ、煩わしい。
この点、図5及び図6に示す例では、搬送用押しローラ81の環状突部81aと搬送用受けローラ82の環状溝部82aとを断面円弧状に形成することによって、搬送用ローラ80から帯状基材30cに搬送力が加えられるようにしながらも、帯状基材30cに新たな折り目等、帯状基材30cに余計な癖がつかないようにしている。すなわち、搬送用押しローラ81と搬送用受けローラ82との間を通る帯状基材30cは、環状突部81aと環状溝部82aとによって緩やか且つ滑らかに湾曲されるだけであるため、搬送用ローラ80から繰り出された後は、断面V字状の状態へと復帰するようになる。
ところで、本発明のブラインドにおいて、スラット30を形成する帯状基材30cは、ポリカーボネートを主原料とするものであることについては、既に述べた通りである。ポリカーボネートは、通常、無色透明である。帯状基材30cには、主原料であるポリカーボネートのほか、顔料を配合することもできる。顔料としては、酸化チタン(TiO)を好適に用いることができる。酸化チタンは、高い遮光性を有することに加えて、触媒としての活性が低く、また熱安定性にも優れるだけでなく、それ自体で白色を有するため、他の顔料等を使用しなくても、スラット30を清潔感のある白色に着色することができる。
また、帯状基材30cには、主原料であるポリカーボネートのほか、光拡散材を配合することもできる。光拡散材としては、光拡散ビーズを好適に用いることができる。帯状基材30cに光拡散材を配合することによって、スラット30を光拡散性に優れたものとすることができる。スラット30の光拡散性は、帯状基材30cに光拡散材を配合する方法のほか、帯状基材の表面に光拡散用の凹凸(エンボス加工等により形成した多数の微細な凹凸)によっても高めることができる。
このように、帯状基材30cに顔料や光拡散材を配合することによって、スラット30の特性を変化させることができる。例えば、顔料の配合量を少なくすれば、スラット30の光透過率を高くし、スラット30をそれに入射された光を透過させながら拡散するものとし、顔料の配合量を多くすれば、スラット30の光透過率を低く抑えて、スラット30をそれに入射された光を反射させながら拡散するものとすることができる。以下においては、光透過率が20~90%と高めのスラット30を「透過拡散型のスラット」と呼び、光透過率が15%以下と低めのスラット30を「反射拡散型のスラット」と呼ぶことがある。
本発明に係るブラインドでは、スラット30は複数本設けられるところ、これら複数本のスラット30は、上記の透過拡散型と反射拡散型のうち、いずれか一方のみで構成してもよい。ブラインドを透過拡散型のスラット30のみで構成すれば、スラット30を閉じたときでも室内が明るくなるようにすることができるし、ブラインドを反射拡散型のスラット30のみで構成すれば、スラット30を閉じたときに室内に導き入れられる光量を抑えることができる。ただし、反射拡散型のスラット30と透過拡散型のスラット30とを組み合わせてブラインドを構成すると、ブラインドの設置場所等に応じた適切な採光を行うことが可能になる。
以下においては、反射拡散型のスラット30と透過拡散型のスラット30とを組み合わせる態様について説明する。以下においては、第一実施態様から第八実施態様までのブラインドを例に挙げて説明する。これらの実施態様のブラインドにおいて、上述したブラインド(図1~4に基づいて説明したブラインド)と共通する構成については、説明を割愛する。後述する実施態様のブラインドにおいて、特に言及しない構成については、既に述べたブラインドと同様の構成を採用することができる。
[第一実施態様のブラインド]
まず、第一実施態様のブラインドについて説明する。図7は、スラット30を起立させた状態にある第一実施態様のブラインドを示した斜視図である。図7及び後掲する図8~14においては、説明の便宜上、反射拡散型のスラット30(スラット31)を、目の細かい網掛けハッチングで示しており、透過拡散型のスラット30(スラット32)を、目の大きな網掛けハッチングで示している。
第一実施態様のブラインドは、図7に示すように、ブラインドにおける下側の約半分の領域に反射拡散型のスラット31を配し、ブラインドにおける上側の約半分の領域に透過拡散型のスラット32を配したものとなっている。既に述べたように、反射拡散型のスラット31は、それに入射した光を拡散しながら反射するものとなっており、透過拡散型のスラット32は、それに入射した光を拡散しながら透過するものとなっている。このため、反射拡散型のスラット31の光透過率は15%以下に抑えられる一方、透過拡散型のスラット32の光透過率は20~90%と、反射拡散型のスラット31におけるそれよりも高くなっている。
このように、ブラインドのスラット30として、反射拡散型のスラット31と透過拡散型のスラット32とを混在させることで、図7に示すように、スラット30を閉状態とした場合であっても、透過拡散型のスラット32が設けられた領域(第一実施態様のブラインドでは上側領域)を通じて室外から室内に光を導き入れて、室内の奥側まで明るく照らすことが可能となっている。このとき、透過拡散型のスラット32を通じて室内に導き入れられた光は、透過拡散型のスラット32を透過する際に拡散するため、柔らかく自然な光へと変換されるようになっている。第一実施態様のブラインドでは、ブラインドの上側領域に透過拡散型のスラット32を配したため、室内における上部空間(通常、天井付近)が拡散光で照らされるようになり、室内を、恰も関節光で照らされているような良い雰囲気とすることができるようになっている。
一方、反射拡散型のスラット31は、起立させた状態(閉状態)においては、室外からの光(日光等)の大部分を室外側へと反射し、室内側へは殆ど導き入れないようになっている。ただし、反射拡散型のスラット31は、光を反射するとはいっても、その光透過率が15%以下とある程度は光を透過することに加えて、隣り合う反射拡散型のスラット31の隙間からは、反射拡散型のスラット31で拡散反射された光が漏れ出てくるようになる。このため、スラット30を閉状態としても、反射拡散型のスラット31の室内側の面は、その広い範囲がぼんやりと明るく照らされた状態になるようになっている。しかし、反射拡散型のスラット31で反射又は透過される光は拡散光であることに加えて、その光量はかなり弱まった状態となっているため、眩しさや熱を感じるほどのものではない。第一実施態様のブラインドでは、ブラインドの下側領域に反射拡散型のスラット31を配したため、窓際の机上に設置されたパソコンの画面等への映り込みが抑えられるようになっている。
以上のように、第一実施態様のブラインドは、スラット30を起立状態(閉状態)としたときには、室内への直斜光を遮りながらも、眩しすぎず、且つ、パソコンの画面等に映り込み等を生じさせない快適な状態で室内の奥側まで明るく照らすことが可能なものとなっている。室内をより明るくしたい場合や、室内に直接光(直射日光)を導き入れたい場合には、スラット30を傾いた状態(開状態)とし、隣り合うスラット30の隙間が広がった状態とするとよい。隣り合うスラット30の隙間の広さ、すなわち、スラット30の隙間を通じて室内に導き入れる光量は、スラット30の傾き角度φ(図4を参照)を変化させることで調節することができる。
反射拡散型のスラット31の光透過率は、上記のように、15%以下(光反射率で言うと85%以上)であれば、特に限定されない。しかし、反射拡散型のスラット31が配される領域の眩しさや熱をより抑え、室内にあるパソコンの画面等の映り込みをより確実に抑えるためには、反射拡散型のスラット31の光透過率は、10%以下(光反射率で言うと90%以上)とすることが好ましい。反射拡散型のスラット31の光透過率は、9%以下(光反射率で言うと91%以上)とすることがより好ましく、8%以下(光反射率で言うと92%以上)とすることがさらに好ましい。
また、透過拡散型のスラット32の光透過率は、上記のように、20~90%であれば、特に限定されない。しかし、透過拡散型のスラット32が配される領域の明るさを確保するためには、透過拡散型のスラット32の光透過率は、30%以上とすることが好ましい。透過拡散型のスラット32の光透過率は、40%以上とすることがより好ましく、50%以上とすることがさらに好ましく、60%以上とすることが特に好ましい。一方、透過拡散型のスラット32の光透過率を高くしすぎると、透過拡散型のスラット32が配される領域が眩しくなりすぎるおそれがある。このため、透過拡散型のスラット32の光透過率は、85%以下とすることが好ましい。透過拡散型のスラット32の光透過率は、80%以下とすることがより好ましい。第一実施態様のブラインドにおいて、透過拡散型のスラット32の光透過率は70%としている。
以上で述べた第一実施態様のブラインドは、スラット30を傾けた開状態だけでなく、スラット30を起立させた閉状態においても、自然で柔らかな光を室内に導き入れることで、室内を雰囲気よく明るく保つことのできるものとなっている。加えて、室内にいる人に眩しさや熱を感じさせにくく、且つ、室内にあるパソコンの画面等に映り込みが生じにくくすることも可能なものとなっている。
[他の実施態様のブラインド]
第一実施態様のブラインドは、図7に示すように、その上側の略半分の領域に透過拡散型のスラット32を配し、その下側の略半分の領域に反射拡散型のスラット31を配していたが、透過拡散型のスラット31と反射拡散型のスラット32の配置は、これに限定されない。透過拡散型のスラット31と反射拡散型のスラット32の配置は、ブラインドの設置箇所等に応じて適宜変更することが可能である。以下、この点について説明する。
図8は、スラット30を起立させた状態にある第二実施態様のブラインドを示した斜視図である。第二実施態様のブラインドは、図8に示すように、その上側の略半分の領域に反射拡散型のスラット31を配し、その下側の略半分の領域に透過拡散型のスラット32を配している。すなわち、第二実施態様のブラインドは、反射拡散型のスラット31及び透過拡散型のスラット32の配置が、第一実施態様のブラインドとは逆になっている。これにより、スラット30を起立した閉状態であっても、下側領域の明るいブラインドを提供することが可能になる。
図9は、スラット30を起立させた状態にある第三実施態様のブラインドを示した斜視図である。図10は、スラット30を起立させた状態にある第四実施態様のブラインドを示した斜視図である。上述した第一実施態様や第二実施態様のブラインドでは、反射拡散型のスラット31と透過拡散型のスラット32とによって、ブラインドが2つの領域に分かれていたが、第三実施態様や第四実施態様のブラインドでは、図9及び図10に示すように、反射拡散型のスラット31と透過拡散型のスラット32とによって、ブラインドが3つの領域に分かれている。
すなわち、第三実施態様のブラインドは、図9に示すように、上側の略4分の1の領域と下側の略4分の1の領域に透過拡散型のスラット32が配され、中央の略2分の1の領域に反射拡散型のスラット31が配されている。一方、第四実施態様のブラインドは、図10に示すように、上側の略4分の1の領域と下側の略4分の1の領域に反射拡散型のスラット31が配され、中央の略2分の1の領域に透過拡散型のスラット32が配されている。このように、ブラインドは、反射拡散型のスラット31と透過拡散型のスラット32とによって、3つ以上の領域に分けることも可能である。
図11は、スラット30を起立させた状態にある第五実施態様のブラインドを示した斜視図である。上述した第一実施態様から第四実施態様までのブラインドではいずれも、1つの反射拡散領域が、複数本の反射拡散型のスラット31で構成され、1つの透過拡散領域が、複数本の透過拡散型のスラット32で構成されていたが、第五実施態様のブラインドでは、図11に示すように、1つの反射拡散領域が、1本の反射拡散型のスラット31で構成され、1つの透過拡散領域が、1本の透過拡散型のスラット32で構成されている。換言すると、第五実施態様のブラインドでは、反射拡散型のスラット31と透過拡散型のスラット32とが1本ずつ交互に配されている。このような配置も可能である。
ただし、第五実施態様のブラインドのように、反射拡散領域を1本の反射拡散型のスラット31で構成すると、反射拡散型のスラット31が上下に連続して配置されなくなるため、反射拡散領域において、図4で示したような多重の拡散反射を生じさせにくくなる。このため、1つの反射拡散領域は、図12に示すように、少なくとも2本の反射拡散型のスラット31で構成することが好ましい。図12は、スラット30を起立させた状態にある第六実施態様のブラインドを示した斜視図である。第六実施態様のブラインドは、図12に示すように、1つの反射拡散領域が、2本の反射拡散型のスラット31で構成され、1つの透過拡散領域が、2本の透過拡散型のスラット32で構成されている。換言すると、第六実施態様のブラインドでは、反射拡散型のスラット31と透過拡散型のスラット32とが2本ずつ交互に配されている。
図13は、スラット30を起立させた状態にある第七実施態様のブラインドを示した斜視図である。上述した第一実施態様から第六実施態様までのブラインドでは、いずれも、反射拡散型のスラット31の本数と、透過拡散型のスラット32の本数とが同一となっていたが、第七実施態様のブラインドでは、図13に示すように、2本の反射拡散型のスラット31と1本の透過拡散型のスラット32とからなる組みを繰り返し配しており、反射拡散型のスラット31の本数と、透過拡散型のスラット32の本数とが異なっている。このように、反射拡散型のスラット31の本数と、透過拡散型のスラット32の本数とは異ならせることも可能である。
図14は、スラット30を起立させた状態にある第八実施態様のブラインドを示した斜視図である。上述した第一実施態様から第七実施態様までのブラインドでは、いずれも、反射拡散型のスラット31と透過拡散型のスラット32とが周期的に規則正しく配されていたが、第八実施態様のブラインドでは、図14に示すように、各領域を構成するスラット30の本数が、ブラインドの上側から下側になるにつれて徐々に少なくなっており、反射拡散型のスラット31と透過拡散型のスラット32とが周期的には配されていない。このように、反射拡散型のスラット31と透過拡散型のスラット32は、非周期的に配することも可能である。ただし、反射拡散型のスラット31と透過拡散型のスラット32とを完全に不規則に配置した方がよい設置箇所等はなかなか想定できない。このため、反射拡散型のスラット31と透過拡散型のスラット32とを非周期的に配する場合でも、各領域を構成するスラット30の本数が、ブラインドの上側から下側になるにつれて徐々に少なくなるか、逆に、ブラインドの上側から下側になるにつれて徐々に多くなるといった具合に、グラデーション配置することが好ましい。
10 ヘッドボックス
20 ボトムレール
30 スラット(ブラインド用スラット)
30a 第一部分
30b 第二部分
30c 帯状基材
31 反射拡散型のスラット
32 透過拡散型のスラット
40 昇降コード
50 ラダーコード
60 操作手段
61 チルター
62 チルトポール
63 グリップ
64 イコライザー
70 折り曲げ用ローラ
71 折り曲げ用押しローラ
71a 環状突部
72 折り曲げ用受けローラ
72a 環状溝部
80 搬送用ローラ
81 搬送用押しローラ
81a 環状突部
82 搬送用受けローラ
82a 環状溝部
反射拡散型のスラットにおける第一部分の幅
反射拡散型のスラットにおける第二部分の幅
θ スラットの開き角度
φ スラットの傾き角度

Claims (8)

  1. ポリカーボネートを主原料とし、厚さが100~500μmである帯状基材を、
    断面V字状を為す環状突部が外周部に設けられた折り曲げ用押しローラと、
    断面V字状を為す環状溝部が外周部に設けられた折り曲げ用受けローラと
    で構成される折り曲げ用ローラにおける折り曲げ用押しローラと折り曲げ用受けローラとの間に挟み込んだ状態で通して折り目を付けて断面V字状に折り曲げるとともに、
    折り曲げ用ローラによって断面V字状に折り曲げられた帯状基材を、
    断面円弧状を為す環状突部が外周部に設けられ、帯状基材から見て折り曲げ用押しローラと同じ側に配された搬送用押しローラと、
    断面円弧状を為す環状溝部が外周部に設けられ、帯状基材から見て折り曲げ用受けローラと同じ側に配された搬送用受けローラと
    で構成される搬送用ローラにおける搬送用押しローラと搬送用受けローラとの間に挟み込んで搬送用ローラを回転駆動して搬送する
    ことにより、ブラインド用スラットを得ることを特徴とするブラインド用スラットの製造方法。
  2. 折り曲げ用押しローラ及び折り曲げ用受けローラによって、帯状基材を、開き角度が100~175°のV字状に折り曲げる請求項1記載のブラインド用スラットの製造方法。
  3. 帯状基材として、主原料であるポリカーボネートに顔料を練り込んだものを使用する請求項1又は2記載のブラインド用スラットの製造方法。
  4. 前記顔料が酸化チタンである請求項3記載のブラインド用スラットの製造方法。
  5. 帯状基材として、主原料であるポリカーボネートに光拡散材を練り込んだもの、及び/又は、表面に光拡散用の凹凸が形成されたものを使用する請求項1~4いずれか記載のブラインド用スラットの製造方法。
  6. 複数本のブラインド用スラットが互いに略水平に配され、各スラットの傾きを調節することにより、室外から室内に差し込む光を調節することができるようにしたブラインドの製造方法であって、
    ブラインド用スラットとして、
    ポリカーボネートを主原料とし、厚さが100~500μmである帯状基材を、
    断面V字状を為す環状突部が外周部に設けられた折り曲げ用押しローラと、
    断面V字状を為す環状溝部が外周部に設けられた折り曲げ用受けローラと
    で構成される折り曲げ用ローラにおける折り曲げ用押しローラと折り曲げ用受けローラとの間に挟み込んだ状態で通して折り目を付けて断面V字状に折り曲げるとともに、
    折り曲げ用ローラによって断面V字状に折り曲げられた帯状基材を、
    断面円弧状を為す環状突部が外周部に設けられ、帯状基材から見て折り曲げ用押しローラと同じ側に配された搬送用押しローラと、
    断面円弧状を為す環状溝部が外周部に設けられ、帯状基材から見て折り曲げ用受けローラと同じ側に配された搬送用受けローラと
    で構成される搬送用ローラにおける搬送用押しローラと搬送用受けローラとの間に挟み込んで搬送用ローラを回転駆動して搬送した
    ものを用いることを特徴とするブラインドの製造方法。
  7. ブランド用スラットとして、光透過率を15%以下に抑えた反射拡散型のものと、光透過率を20~90%に設定した透過拡散型のものとを混在させる請求項6記載のブラインドの製造方法。
  8. ブラインド用スラットの全本数Nに対する透過拡散型のブラインド用スラットの本数Nの比N/Nを0.1以上とする請求項7記載のブラインドの製造方法。
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