JP7344456B1 - 水洗大便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】便器本体に対するタンク装置の貯水タンクの重量負荷を軽減することができ、メンテナンス性も向上させることができる水洗大便器を提供する。【解決手段】本発明の水洗大便器1は、便器本体2と、この便器本体に取り付けられ、便器本体に洗浄水を供給するタンク装置4と、を有し、タンク装置は、便器本体に供給する洗浄水を貯水する貯水タンク14と、この貯水タンク14の後方側に設けられた壁面に対して貯水タンクを固定する第1固定部14c,14d,26,28,30,32と、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1に記載されているように、便器本体に供給する洗浄水を貯水する貯水タンクが、便器本体におけるボウル部及び排水トラップ部の外側を取り囲むスカート部の一部に固定されているものが知られている。
より具体的には、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、貯水タンクの前端が、便器本体におけるボウル部の下方かつ前方側のスカート部の内部に固定されている。一方、貯水タンクの後端は、排水トラップ部の後方側のスカート部に固定されている。これにより、貯水タンクは、便器本体のボウル部の下方のスペース内に収容されるようになっている。
つぎに、特許文献2には、水洗大便器について、プレート部とガイドフレームとからなる取り付けベースを介して壁面に取り付ける、いわゆる、「壁掛け式の水洗大便器」に関する取付構造が記載されている。
上述した特許文献2に記載されている壁掛け式の水洗大便器の取付構造においては、便器本体の支持フレームへの取り付けと排水管との接続とを同時に行うことにより、比較的重量が大きい便器本体の取り付け作業や施工作業を容易に行うことができるようになっている。
特開2014-114635号公報 特許4259394号(特開2005-325658号公報)
しかしながら、貯水タンクが便器本体の一部に収容されている従来の水洗大便器について、壁面に取り付ける壁掛け式の水洗大便器として利用する場合には、特に、便器本体自体の重量に加えて、洗浄水が貯水された状態の貯水タンク自体の重量が、便器本体に対する重量負荷として大きく影響を及ぼすことになる。
したがって、特に、陶器製の便器本体を壁面に固定する場合には、便器本体と壁面との固定部等に対しても、貯水タンクの重量負荷が影響し、便器本体や固定部が破損するおそれがあるという問題がある。
また、水洗大便器のメンテナンス時等において、便器本体や貯水タンクを着脱する際には、貯水タンクの重量負荷により、便器本体の着脱作業の負担も大きいという問題がある。
よって、便器本体に対するタンク装置の貯水タンクの重量負荷をいかに軽減させて、水洗大便器のメンテナンス性を向上させるかが近年要請されている課題ともなっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題や近年要請されている課題を解決するためになされたものであり、便器本体に対するタンク装置の貯水タンクの重量負荷を軽減することができ、メンテナンス性も向上させることができる水洗大便器を提供すること目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、便器本体と、この便器本体に取り付けられ、上記便器本体に洗浄水を供給するタンク装置と、を有し、上記タンク装置は、上記便器本体に供給する洗浄水を貯水する貯水タンクと、この貯水タンクの後方側に設けられた壁面に対して上記貯水タンクを固定する第1固定部と、を備えていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、タンク装置の貯水タンクの後方側に設けられた壁面に対して貯水タンクを固定するタンク装置の第1固定部により、タンク装置の貯水タンクを便器本体とは別に壁面に対して第1固定部を介して固定することができる。
したがって、水洗大便器を設置する際に、タンク装置の貯水タンク自体が便器本体に及ぼす重量負荷を壁面に固定された第1固定部により分散させることができる。
これにより、水洗大便器を設置する際の便器本体に及ぼす重量負荷について、第1固定部により分散させたタンク装置の貯水タンク単体の重量負荷の分だけ軽減することができる。
よって、水洗大便器を設置する際に便器本体自体の設置負荷を軽減することができる。
さらに、水洗大便器のメンテナンス時等において便器本体やタンク装置を着脱する際に、便器本体の着脱作業の負担についても軽減することができるため、水洗大便器のメンテナンス性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記便器本体は、その後方側が上記壁面に固定されている。
このように構成された本発明においては、便器本体の後方側が壁面に固定されている、いわゆる、「壁掛け式の水洗大便器」であっても、水洗大便器を設置する際に、タンク装置の貯水タンク自体が便器本体に及ぼす重量負荷を第1固定部により分散させているため、便器本体に及ぼす重量負荷を軽減することができる。
したがって、便器本体を後方側の壁面に設置する際における便器本体自体の設置負荷を軽減することができると共に、便器本体の着脱作業の負担についても軽減することができるため、壁掛け式の水洗大便器のメンテナンス性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記便器本体は、上記貯水タンクの前方領域を支持又は固定するタンク受部を備えている。
このように構成された本発明においては、タンク装置の貯水タンクの前方領域を支持又は固定する便器本体のタンク受部により、洗浄水が貯水されたタンク装置の貯水タンク自体の重量負荷を受けて第1固定部と共に分散させることができる。
したがって、便器本体に及ぼす重量負荷を効果的に軽減することができると共に、便器本体の着脱作業の負担についても効果的に軽減することができるため、壁掛け式の水洗大便器のメンテナンス性を効果的に向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記第1固定部は、上記便器本体と上記貯水タンクとを上記壁面に固定する。
このように構成された本発明においては、便器本体と貯水タンクとを共通の第1固定部で壁面に固定することができるため、水洗大便器を壁面に固定する際に、その固定箇所を少なくすることができる。
したがって、メンテナンス時においても、アクセスが必要な固定箇所が少なくなるため、メンテナンス性をさらに効果的に向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記第1固定部は、上記壁面に固定されたボルトと、このボルトに係合して上記タンク装置と上記便器本体とを固定するナットと、を備えている。
このように構成された本発明においては、第1固定部が壁面に固定されるボルトと、このボルトに係合してタンク装置の貯水タンクと便器本体とを固定するナットとを備えていることにより、壁面に固定されたボルトに対して貯水タンクと便器本体を取り付けた後、ナットをボルトに係合させるだけで、タンク装置の貯水タンク及び便器本体を壁面に対して確実に固定することができる。
本発明において、好ましくは、上記便器本体は、その後方側に設けられた壁面に対して固定する第2固定部を備えており、上記貯水タンク及び上記便器本体のそれぞれは、上記第1固定部及び上記第2固定部のそれぞれにより別々に固定される。
このように構成された本発明においては、便器本体は、その後方側に設けられた壁面に対して固定する第2固定部を備えているため、タンク装置の貯水タンク及び便器本体のそれぞれを第1固定部及び第2固定部のそれぞれにより別々に固定することができる。
これにより、水洗大便器を第1固定部及び第2固定部により壁面に固定する際に、タンク装置の貯水タンク自体の重量負荷を第1固定部及びタンク受部により分散させることができる共に、便器本体の重量負荷を第2固定部により分散させることができる。
したがって、第2固定部に対して、便器本体の重量負荷に加えてタンク装置の貯水タンクの重量負荷が加わることを抑制し、第2固定部に応力が集中して、第2固定部が破損するリスクを軽減することができる。
本発明において、好ましくは、上記第1固定部は、平面視おいて、上記第2固定部よりも内側に配置されている。
このように構成された本発明においては、水洗大便器を第1固定部及び第2固定部により壁面に固定する際に、第2固定部よりも内側に配置されている第1固定部がタンク装置の貯水タンク自体の重量負荷を分散させることができる。
これにより、第2固定部に対して、便器本体の重量負荷に加えてタンク装置の貯水タンクの重量負荷が加わることを効果的に抑制し、第2固定部に応力が集中して、第2固定部が破損するリスクを効果的に軽減することができる。
本発明の水洗大便器によれば、便器本体に対するタンク装置の貯水タンクの重量負荷を軽減することができ、メンテナンス性も向上させることができる。
本発明の第1実施形態による水洗大便器の概略側面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器を斜め上方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器の平面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器を斜め下方から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態による水洗大便器の平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態による水洗大便器について説明する。
まず、図1~図4により、本発明の第1実施形態による水洗大便器の全体構成について概略的に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の概略側面図である。また、図2は、本発明の第1実施形態による水洗大便器を斜め上方から見た斜視図である。さらに、図3は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の分解斜視図である。また、図4は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の平面図である。
図1~図4に示すように、本発明の第1実施形態による水洗大便器1は、その後方側が壁面Wに固定されている、いわゆる、「壁掛け式の水洗大便器」である。
この壁掛け式の水洗大便器1は、後方側が壁面Wに固定される陶器製の便器本体2と、この便器本体2に洗浄水を供給するタンク装置4(詳細は後述する)とを備えている。
つぎに、図1~図4に示すように、便器本体2は、汚物を受けるボウル部6と、このボウル部6の底部に入口8aが接続されてボウル部6内の汚物を排出する排水トラップ部8と、ボウル部6の上縁に形成されるリム部10と、ボウル部6及び排水トラップ部8の外側を取り囲むスカート部12とを備えている。
また、図2~図4に示すように、タンク装置4は、水道等の給水源(図示せず)から供給された洗浄水を貯水する貯水タンク14を備えている。この貯水タンク14は、便器本体2のボウル部6の下方領域に下側から組み込まれることにより、便器本体2の一部に収容されるようになっている。
さらに、図1~図4に示すように、本実施形態の水洗大便器1は、便器本体2及び貯水タンク14を壁面Wの正面側かつ床面Fよりも上方に固定する固定装置16(詳細は後述する)を備えている。
ここで、本実施形態の水洗大便器1においては、排水トラップ部8の下流側(後方側)は、排水ソケット(図示せず)等を介して、壁面Wの裏側から便器本体2側に延びる排水管(図示せず)に接続されている。
すなわち、本実施形態の水洗大便器1は、便器本体2の排水トラップ部8から排出された排水が排水ソケット(図示せず)等を介して壁側の排水管(図示せず)に排出される、いわゆる、「壁側排水」の排水形態となっている。
また、タンク装置4の上流側には、機能部(図示せず)が設けられている。この機能部(図示せず)は、水道等の給水源(図示せず)から供給される洗浄水が通水する主給水路(図示せず)を開閉するバルブユニット(図示せず)や、このバルブユニット(図示せず)の開閉動作等を制御するコントローラ(図示せず)等を備えている。
さらに、タンク装置4は、貯水タンク14内の洗浄水を便器本体2のリム導水路(図示せず)を経てリム吐水口18に圧送するポンプ(図示せず)、貯水タンク14内の水位を検知するフロートスイッチ(図示せず)等をそれぞれ備えている。
また、ポンプ(図示せず)の作動については、フロートスイッチ(図示せず)が検知した貯水タンク14内の水位に基づいてコントローラ(図示せず)により制御されるようになっている。
これにより、貯水タンク14内に貯水されている洗浄水は、ポンプ(図示せず)が作動すると、便器本体2のリム吐水口18に圧送されることにより、リム吐水口18から吐水(リム吐水)され、便器洗浄(いわゆる、リム吐水100%による便器洗浄)が行われるようになっている。
なお、本実施形態による水洗大便器1は、水道等の給水源(図示せず)から供給されたすべて(100%)の洗浄水が、タンク装置4の貯水タンク14及びポンプ(図示せず)を介して便器本体2のリム吐水口18に供給される、いわゆる、フルポンプ式の水洗大便器の形態について説明するが、このような形態に限られず、他の形態についても適用可能である。
すなわち、他の形態の水洗大便器として、水道から直圧で供給された洗浄水について、そのまま便器本体のリム吐水口に直接的に供給すると共に、一旦、貯水タンク内に供給して貯水した洗浄水をポンプにより便器本体のゼット吐水口に供給する、いわゆる、ハイブリット式の水洗大便器に適用してもよい。
つぎに、図1~図5を参照して、本実施形態の水洗大便器1の便器本体2及びタンク装置4の貯水タンク14を壁面Wに固定するための固定装置16の詳細、並びに、この固定装置16によって取り付けられた状態の便器本体2及び貯水タンク14の配置について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態による水洗大便器を斜め下方から見た斜視図である。
図1~図5に示すように、固定装置16は、概ね矩形状の外枠を形成するフレーム部材20と、一対の脚部材22,24(左側脚部材22、右側脚部材24)とを備えている。
フレーム部材20は、便器本体2及びタンク装置4の後方側の壁面Wの裏側(壁面Wの背面側)に設けられており、一対の脚部材22,24は、フレーム部材20の左右両側に設けられている。
また、本実施形態の水洗大便器1の固定装置16は、さらに、壁面Wに対して固定される左右一対のボルト26,28(左側ボルト26、右側ボルト28)と、各ボルト26,28に係合(螺合)して締結されるナット30,32(左側ナット30、右側ナット32)とを備えている。
さらに、固定装置16のフレーム部材20は、その上端部を形成して左右方向に延びる上方フレーム部20aを備えている。この上方フレーム部20aには、前後方向に貫く一対の取付穴20b,20c(左側取付穴20b,右側取付穴20c)が設けられており、各ボルト26,28が各取付穴20b,20c及び壁面Wを貫くように前後方向に延びている。
つぎに、図2~図4に示すように、貯水タンク14の後壁部14a,14b(左側後壁部14a、右側後壁部14b)は、貯水タンク14の後端かつ左右両側を上下方向に延びるように形成されている。
また、貯水タンク14が便器本体2のボウル部6の下方領域に下側から組み込まれた状態では、貯水タンク14の左右の後壁部14a,14bが、後方側の固定装置16のフレーム部材20と前方側の便器本体2の後壁部2aとにより前後から挟持された状態となっている。
そして、この貯水タンク14の左右の後壁部14a,14bのそれぞれには、前後方向に貫く取付穴14c,14d(左側取付穴14c、右側取付穴14d)が設けられている。
さらに、貯水タンク14の左右の後壁部14a,14bの前方側に位置する便器本体2の後壁部2aには、前後方向に貫く左右一対の取付穴2b,2c(左側取付穴2b、右側取付穴2c)が設けられている。
また、貯水タンク14が便器本体2のボウル部6の下方領域に下側から組み込まれた状態では、固定装置16のフレーム部材20の各取付穴20b,20c、貯水タンク14の各後壁部14a,14bの取付穴14c,14d、及び、便器本体2の後壁部2aの各取付穴2b,2cのそれぞれの中心軸線C1,C2が、前後方向に一致するようになっている(図3及び図4参照)。
これらにより、各ボルト26,28は、壁面Wの裏側から固定装置16のフレーム部材20の各取付穴20b,20cを後方側から前方側に向かって貫いた後に壁面Wを貫くようになっている。そして、各ボルト26,28は、貯水タンク14の各後壁部14a,14bの取付穴14c,14dを後方側から前方側に向かって貫いた後、便器本体2の後壁部2aを前後方向に貫く左右の取付穴2b,2cを貫いて取り付けられるようになっている。
さらに、各ボルト26,28が貯水タンク14の左右の後壁部14a,14bの各取付穴14c,14d及び便器本体2の後壁部2aの左右の取付穴2b,2cに取り付けられた状態では、各ナット30,32が各ボルト26,28の先端側(前端側)から係合(螺合)されて締め付けられるようになっている。
これにより、貯水タンク14及びこの貯水タンク14が組み込まれた便器本体2が壁面Wに対して正面側で固定されるようになっている。
すなわち、貯水タンク14の各後壁部14a,14bの各取付穴14c,14d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32のそれぞれは、貯水タンク14の後方側に設けられた壁面Wに対して貯水タンク14を固定するための固定部(第1固定部)として機能するようになっている。
また、このような固定部(第1固定部)は、貯水タンク14が便器本体2のボウル部6の下方領域に下側から組み込まれた状態では、便器本体2と貯水タンク14とを壁面Wの表側(正面側)に固定するようにもなっている。
つぎに、図5に示すように、便器本体2の底部の前端2dには、貯水タンク14の底部の前方領域A1を下方から支持するタンク受部34が一体に設けられている。
このタンク受部34は、より具体的には、便器本体2の底部の前端2dから後方に突出する突出部を形成しており、その後端34aが貯水タンク14の底面の前端14eよりも後方に位置している。
このようなタンク受部34により、洗浄水が貯水されたタンク装置4の貯水タンク14自体の重量負荷を受けて第1固定部(貯水タンク14の各後壁部14a,14bの各取付穴14c,14d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32)と共に分散させることができるようになっている。
なお、本実施形態では、タンク受部34が便器本体2に対して一体に設けられて形態について説明するが、タンク受部34が便器本体2に対して別体(別部材)として設けられた形態であってもよい。
さらに、本実施形態の水洗大便器1においては、タンク受部34が貯水タンク14の底部の前方領域A1を下方から支持する形態について説明したが、タンク受部34が貯水タンク14の底部の前方領域A1を何らかの固定手段によって固定するような形態であってもよい。
つぎに、図1~図5を参照して、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器1の作用について説明する。
まず、本発明の第1実施形態による水洗大便器1によれば、タンク装置4の貯水タンク14の後方側に設けられた壁面Wに対して貯水タンク14を固定するタンク装置4の第1固定部(貯水タンク14の各後壁部14a,14bの取付穴14c,14d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32)により、タンク装置4の貯水タンク14を便器本体2とは別に壁面Wに対して第1固定部(貯水タンク14の各後壁部14a,14bの取付穴14c,14d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32)を介して固定することができる。
したがって、水洗大便器1を設置する際に、タンク装置4の貯水タンク14自体が便器本体2に及ぼす重量負荷を壁面Wに固定された第1固定部(貯水タンク14の各後壁部14a,14bの取付穴14c,14d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32)により分散させることができる。
これにより、水洗大便器1を設置する際の便器本体2に及ぼす重量負荷について、第1固定部(貯水タンク14の各後壁部14a,14bの取付穴14c,14d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32)により分散させたタンク装置4の貯水タンク14単体の重量負荷の分だけ軽減することができる。
よって、水洗大便器1を設置する際に便器本体2自体の設置負荷を軽減することができる。
さらに、水洗大便器1のメンテナンス時等において便器本体2やタンク装置4を着脱する際に、便器本体2の着脱作業の負担についても軽減することができるため、水洗大便器1のメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、便器本体2の後方側が壁面Wに固定されている、いわゆる、「壁掛け式の水洗大便器」であっても、水洗大便器1を設置する際に、タンク装置4の貯水タンク14自体が便器本体2に及ぼす重量負荷を第1固定部(貯水タンク14の各後壁部14a,14bの取付穴14c,14d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32)により分散させているため、便器本体2に及ぼす重量負荷を軽減することができる。
したがって、便器本体2を後方側の壁面Wに設置する際における便器本体2自体の設置負荷を軽減することができると共に、便器本体2の着脱作業の負担についても軽減することができるため、壁掛け式の水洗大便器1のメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、タンク装置4の貯水タンク14の前方領域A1を支持する便器本体2のタンク受部34により、洗浄水が貯水されたタンク装置4の貯水タンク14自体の重量負荷を受けて第1固定部(貯水タンク14の各後壁部14a,14bの取付穴14c,14d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32)と共に分散させることができる。
したがって、便器本体2に及ぼす重量負荷を効果的に軽減することができると共に、便器本体2の着脱作業の負担についても効果的に軽減することができるため、壁掛け式の水洗大便器1のメンテナンス性を効果的に向上させることができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、便器本体2と貯水タンク14とを共通の第1固定部(各ボルト26,28、及び、各ナット30,32)で壁面Wに固定することができるため、水洗大便器1を壁面Wに固定する際に、その固定箇所を少なくすることができる。
したがって、メンテナンス時においても、アクセスが必要な固定箇所が少なくなるため、メンテナンス性をさらに効果的に向上させることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、第1固定部が壁面Wに固定されるボルト26,28と、このボルト26,28に係合してタンク装置4の貯水タンク14と便器本体2とを固定するナット30,32とを備えている。
これにより、壁面Wに固定されたボルト26,28に対して貯水タンク14と便器本体2を取り付けた後、各ナット30,32を各ボルト26,28に係合させるだけで、タンク装置4の貯水タンク14及び便器本体2を壁面Wに対して確実に固定することができる。
つぎに、図6を参照して、本発明の第2実施形態による水洗大便器100について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態による水洗大便器の平面図である。
ここで、図6に示す本発明の第2実施形態による水洗大便器100において、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器1と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
図6に示すように、本発明の第2実施形態による水洗大便器100においては、タンク装置104の貯水タンク114を壁面Wの表側(正面側)に固定する第1固定部として、貯水タンク114の左右一対の後壁部114a,114bの取付穴114c,114d(左側取付穴114c、右側取付穴114d)、左右一対のボルト26,28(第1左側ボルト26、第1右側ボルト28)、及び、左右一対のナット30,32(第1左側ナット30、第1右側ナット32)をそれぞれ備えている構造が、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器1と共通している。
一方、本発明の第2実施形態による水洗大便器100においては、便器本体102が、上述した第1固定部とは別に、壁面Wに対して固定する第2固定部として、便器本体102の左右一対の後壁部102a,102b(左側後壁部102a、右側後壁部102b)の取付穴102c,102d(左側取付穴102c、右側取付穴102d)、左右一対のボルト126,128(第2左側ボルト126、第2右側ボルト128)、及び、左右一対のナット130,132を備えている構造が、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器1とは異なっている。
すなわち、図6に示すように、本実施形態による水洗大便器100においては、タンク装置104の貯水タンク114及び便器本体102のそれぞれは、第1固定部及び第2固定部のそれぞれにより壁面Wに対して別々に固定されるようになっている。
また、第1固定部である固定装置116のフレーム部材20の各取付穴20b,20c、第1固定部である貯水タンク114の各取付穴114c,114d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32のそれぞれの中心軸線C101,C102は、平面視おいて、第2固定部である固定装置116のフレーム部材20の各取付穴120b,120c、第2固定部である便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132のそれぞれの中心軸線C103,C104よりも左右方向の内側に位置している。
これにより、第1固定部である固定装置116のフレーム部材20の各取付穴20b,20c、第1固定部である貯水タンク114の各取付穴114c,114d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32のそれぞれが、平面視おいて、第2固定部である便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132のそれぞれよりも内側に配置されている。
上述した本発明の第2実施形態による水洗大便器100によれば、便器本体102は、その後方側に設けられた壁面Wに対して固定する第2固定部(便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132)を備えているため、タンク装置104の貯水タンク114及び便器本体102のそれぞれを第1固定部(貯水タンク114の各取付穴114c,114d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32)並びに第2固定部(便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132)のそれぞれにより壁面Wに別々に固定することができる。
これにより、水洗大便器100を第1固定部及び第2固定部のそれぞれにより壁面Wに固定する際に、タンク装置104の貯水タンク114自体の重量負荷を第1固定部(貯水タンク114の各取付穴114c,114d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32)及びタンク受部34により分散させることができる共に、便器本体102の重量負荷を第2固定部(便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132)により分散させることができる。
したがって、第2固定部(便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132)に対して、便器本体102の重量負荷に加えてタンク装置104の貯水タンク114の重量負荷が加わることを抑制し、第2固定部(便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132)に応力が集中して、第2固定部(便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132)が破損するリスクを軽減することができる。
また、本実施形態による水洗大便器100によれば、この水洗大便器100を第1固定部(貯水タンク114の各取付穴114c,114d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32)及び第2固定部(便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132)により壁面Wに固定する際に、第1固定部(貯水タンク114の各取付穴114c,114d、各ボルト26,28、及び、各ナット30,32)が、第2固定部(便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132)よりも内側に配置されている。
これにより、タンク装置104の貯水タンク114自体の重量負荷を分散させることができる。
また、第2固定部(便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132)に対して、便器本体102の重量負荷に加えてタンク装置104の貯水タンク114の重量負荷が加わることを効果的に抑制することができる。
よって、第2固定部(便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132)に応力が集中して、第2固定部(便器本体102の各後壁部102a,102bの取付穴102c,102d、各ボルト126,128、及び、各ナット130,132)が破損するリスクを効果的に軽減することができる。
1 本発明の第1実施形態による水洗大便器
2 便器本体
2a 便器本体の後壁部
2b 左側取付穴
2c 右側取付穴
2d 便器本体の底部の前端
4 タンク装置
6 ボウル部
8 排水トラップ部
8a 排水トラップ部の入口
10 リム部
12 スカート部
14 貯水タンク
14a 貯水タンクの左側後壁部
14b 貯水タンクの右側後壁部
14c 左側取付穴(第1固定部)
14d 右側取付穴(第1固定部)
14e 貯水タンクの底面の前端
16 固定装置
18 リム吐水口
20 フレーム部材
20a 上方フレーム部
20b 左側取付穴
20c 右側取付穴
22 左側脚部材
24 右側脚部材
26 左側ボルト(第1固定部)
28 右側ボルト(第1固定部)
30 左側ナット(第1固定部)
32 右側ナット(第1固定部)
34 タンク受部
34a タンク受部の後端
100 本発明の第2実施形態による水洗大便器
102 便器本体
102a 便器本体の後壁部
102b 左側取付穴
102c 右側取付穴
104 タンク装置
114 貯水タンク
114a 貯水タンクの左側後壁部
114b 貯水タンクの右側後壁部
114c 左側取付穴(第1固定部)
114d 右側取付穴(第1固定部)
116 固定装置
120b 左側取付穴
120c 右側取付穴
126 左側ボルト(第2固定部)
128 右側ボルト(第2固定部)
130 左側ナット(第2固定部)
132 右側ナット(第2固定部)
A1 貯水タンクの前方領域
C1 固定装置のフレーム部材の取付穴、貯水タンクの後壁部の取付穴、及び、便器本体の後壁部の取付穴の中心軸線
C2 固定装置のフレーム部材の取付穴、貯水タンクの後壁部の取付穴、及び、便器本体の後壁部の取付穴の中心軸線
C101 固定装置のフレーム部材の取付穴及び貯水タンクの後壁部の取付穴の中心軸線
C102 固定装置のフレーム部材の取付穴及び貯水タンクの後壁部の取付穴の中心軸線
C103 固定装置のフレーム部材の取付穴及び便器本体の後壁部の取付穴の中心軸線
C104 固定装置のフレーム部材の取付穴及び便器本体の後壁部の取付穴の中心軸線
F 床面
W 壁面

Claims (6)

  1. 洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    汚物を受けるボウル部を備えた便器本体と、
    この便器本体に取り付けられ、上記便器本体に洗浄水を供給するタンク装置と、を有し、
    上記タンク装置は、上記ボウル部の下方領域に組み込まれることにより上記便器本体の一部に収容され且つ上記便器本体に供給する洗浄水を貯水する貯水タンクと、この貯水タンクの後方側に設けられた壁面に対して上記貯水タンクを固定する第1固定部と、を備えており、
    上記便器本体は、その後方側が上記壁面に固定されていることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記便器本体は、上記貯水タンクの前方領域を支持又は固定するタンク受部を備えている請求項記載の水洗大便器。
  3. 上記第1固定部は、上記便器本体と上記貯水タンクとを上記壁面に固定する請求項記載の水洗大便器。
  4. 上記第1固定部は、上記壁面に固定されたボルトと、このボルトに係合して上記タンク装置と上記便器本体とを固定するナットと、を備えている請求項記載の水洗大便器。
  5. 上記便器本体は、その後方側に設けられた壁面に対して固定する第2固定部を備えており、上記貯水タンク及び上記便器本体のそれぞれは、上記第1固定部及び上記第2固定部のそれぞれにより別々に固定される請求項記載の水洗大便器。
  6. 上記第1固定部は、平面視おいて、上記第2固定部よりも内側に配置されている請求項に記載の水洗大便器。
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