JP7343422B2 - ステータ、ステッピングモータ、及び時計 - Google Patents

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Description

本発明は、ステータ、ステッピングモータ、及び時計に関する。
時計用ステッピングモータに用いられるステータの一例として、高透磁率からなるパーマロイ材によって形成されたステータが知られている。このステータの硬さは約100(HV)と柔らかいため、パーマロイ材によって形成されたステータは、変形しやすい部品である。
この種のステータには、例えば、ロータを駆動させる漏洩磁束を得やすくするため、ロータが設置される貫通孔周りの2か所(一般的に180度間隔)に、過飽和部が設けられている(一体型ステータ)。過飽和部は、この部分において飽和磁束させやすくするために、極端に細くした形状(例えば役100μmの幅)となっている。
このような一体型ステータは、柔らかく、かつ過飽和部の幅が極端に細いため、取扱及び組立時に生じる外力によって曲がりやすい。一体型ステータでは、過飽和部が変形すると、過飽和部の磁気特性が低下する。この結果、ロータとステータとの間の磁気勾配に変化が出るため、ロータが安定静止する位置(安定静止位置)がずれてしまう。
一体型ステータの課題を解決するために、上記過飽和部に該当する箇所にクロムを拡散溶融させることにより、当該箇所を非磁性化し、非磁性化した箇所の左側の部分と右側の部分とを磁気的に分離する技術が用いられている(磁気二体型ステータ、例えば特許文献1、2参照)。
局所的にクロム重量比が増えることによる曲げ強度の変化はほとんどなく、曲げ強度の変化は、材料が保有する誤差の範囲内に抑えられる。このため、磁気二体型ステータの外形を通常の一体型ステータと全く同じ理想形状に維持できれば、磁気二体型ステータの曲げ強度と一体型ステータの曲げ強度との差異は許容できる。
また、磁気二体型ステータでは、過飽和部の幅を一体型ステータよりも広げることで、外力に対して変形を生じにくくすることができる。
特開2019-68724号公報 特開平7-241062号公報
しかしながら、特許文献2に記載されている様に、ステータの上面側からレーザービームを照射し板厚方向に溶融部を貫通させて非磁性部を形成する場合、図12の線901で示す箇所のように、ステータの上面側にドロスが形成されるとともに、ステータの上面側および下面側にそれぞれ凹部が形成され、局所的に板厚が減少してしまう。なお、図12は、レーザービームを照射して板厚方向に溶融部を貫通させて非磁性部を設ける際に形成されるドロスの例を示す図である。
このように形成される磁気二体型ステータの曲げ強度は、最薄部の厚さに応じて急激に低下する。この結果、従来の磁気二体型ステータでは、従来の一体型ステータより顕著に、許容できないレベルで、安定静止位置がずれてしまう場合がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、外的応力に強いステータ、外的応力に強いステータを備えるステッピングモータ、及び外的応力に強いステータを有するステッピングモータを備える時計を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るステータは、一体の磁性体によって構成され、ロータを内部に配置可能な貫通孔を有するステータの母材と、コイルを励磁した場合に前記貫通孔の周囲の前記ステータの母材に磁極を発生させる磁路と、前記磁路の断面積が他の部位よりも狭くなるように形成された過飽和部と、前記過飽和部に、前記ステータの母材の第1面のみから突出するように設けられ、前記母材とクロム重量比が異なる拡散領域を有する突起部と、前記突起部に設けられた溝部と、を備える。
また、本発明の一態様に係るステータにおいて、前記突起部と前記溝部とは連続して設けられるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係るステータにおいて、前記溝部は、前記突起部に対して左右対称に設けられるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係るステータにおいて、前記突起部は、前記溝部に対して左右対称に設けられるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係るステータにおいて、前記第1面からの前記突起部の高さは、前記母材の厚さの1/10以下であるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係るステータにおいて、前記第1面からの前記溝部の深さは、前記母材の厚さの2/5以下であるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係るステータにおいて、前記溝部の幅は、前記母材の厚さの1/4以下であるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係るステータにおいて、前記溝部の深さは、前記溝部の幅より大きいようにしてもよい。
本発明の一態様に係るステッピングモータは、上述したいずれか1つの様態のステータを備える。
本発明の一態様に係る時計は、上述したステッピングモータを備える。
本発明によれば、外的応力に強いステータ、外的応力に強いステータを備えるステッピングモータ、及び外的応力に強いステータを有するステッピングモータを備える時計を提供することができる。
実施形態に係るステータを有するステッピングモータを用いた時計を示すブロック図である。 実施形態に係るステッピングモータの概略構成例を示す斜視図である。 実施形態に係るステータの正面模式図である。 実施形態において、パーマロイに塗布されたクロムをレーザーで溶融拡散して非磁性化率を80%程度にした後の図3の断面A-A’の写真例を示す図である。 実施形態において、パーマロイに塗布されたクロムをレーザーで溶融拡散して非磁性化率を95%程度にした後の図3の断面A-A’の写真例を示す図である。 実施形態に係る図3のステータの一部のxy平面における拡大図である。 実施形態に係るステータの製造方法の一例を示す図である。 実施形態に係るステータのプレス前のフープ材を示す上面図である。 実施形態に係るステッピングモータの正面模式図である。 ステータ周辺の歯車の配置とステータ外側のノッチの関係を説明するための図である。 ステータの変形前と変形後に平らに戻した場合のB-H曲線を示す図である。 レーザービームを照射して板厚方向に溶融部を貫通させて非磁性部を設ける際に形成されるドロスの例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態に係るステータを有するステッピングモータを用いた時計1を示すブロック図である。本実施形態では、時計1の一例としてアナログ電子時計を例示し説明する。
図1に示すように、時計1は、電池2、発振回路3、分周回路4、制御回路5、パルス駆動回路6、ステッピングモータ7、及びアナログ時計部8を備える。
また、アナログ時計部8は、輪列11、時針12、分針13、秒針14、カレンダ表示部15、時計ケース81、及び時計1用のムーブメント82を備える。なお、本実施形態では、時針12、分針13、秒針14、カレンダ表示部15のうち1つを特定しない場合、指針16という。
なお、発振回路3、分周回路4、制御回路5、パルス駆動回路6、およびステッピングモータ7、および輪列11は、ムーブメント82の構成要素である。ステッピングモータ7、および輪列11が備えられるモジュールを機構モジュールともいう。
一般に、時計1の時間基準などの装置からなる時計の機械体をムーブメントと称する。電子式のムーブメントをモジュールと呼ぶことがある。時計としての完成状態では、例えば、文字板、指針等が取り付けられたムーブメントが、時計ケースの中に収容される。
電池2は、例えばリチウム電池、いわゆるボタン電池である。なお、電池2は、太陽電池、及び太陽電池によって発電された電力を蓄電する蓄電池、であってもよい。電池2は、電力を制御回路5に供給する。
発振回路3は、例えば水晶の圧電現象を利用し、その機械的共振から所定の周波数を発振するために用いられる受動素子である。ここで、所定の周波数は、例えば32[kHz]である。
分周回路4は、発振回路3が出力した所定の周波数の信号を所望の周波数に分周し、分周した信号を制御回路5に出力する。
制御回路5は、分周回路4が出力する分周された信号を用いて計時を行い、計時した結果に基づいて、駆動パルスを生成する。なお、制御回路5は、指針16を正転方向に運針させる場合、正転用の駆動パルスを生成する。制御回路5は、指針16を逆転方向に運針させる場合、逆転用の駆動パルスを生成する。制御回路5は、生成した駆動パルスをパルス駆動回路6に出力する。制御回路5は、例えばCPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途向け集積回路)等であってもよい。
パルス駆動回路6は、制御回路5が出力する駆動指示に応じて、指針それぞれに対して駆動パルスを生成する。
ステッピングモータ7は、パルス駆動回路6が出力する駆動パルスに応じて指針16(時針12、分針13、秒針14、カレンダ表示部15)を運針させる。図1に示す例では、例えば、時針12、分針13、秒針14、およびカレンダ表示部15それぞれに1つステッピングモータ7を備えている。
時針12、分針13、秒針14、カレンダ表示部15それぞれは、ステッピングモータ7によって運針される。
時針12は、パルス駆動回路6がステッピングモータ7を駆動することによって12時間で1回転する。分針13は、パルス駆動回路6がステッピングモータ7を駆動することによって60分間で1回転する。秒針14は、パルス駆動回路6がステッピングモータ7を駆動することによって60秒間で1回転する。カレンダ表示部15は、例えば日付を表示する指針であり、パルス駆動回路6がステッピングモータ7を駆動することによって24時間で1回転する。
次に、本実施形態に係るステッピングモータ7の概略構成例について説明する。
図2は、本実施形態に係るステッピングモータ7の概略構成例を示す斜視図である。図2に示すように、ステッピングモータ7は、ステータ201、ロータ202、磁心208、コイル209、及びネジ220を備える。
ステータ201には、ロータ202を設けるためのロータ収容孔203(貫通孔)、ネジ220を取り付けるためのネジ孔218a、ネジ孔218bが形成されている。また、ステータ201には、ロータ収容孔203周りの2か所に、幅が他の部分より狭くなっている過飽和部210、211が形成されている。
ロータ202は、ロータ収容孔203に回転可能に配置されている。
コイル209は、磁心に巻回されている。
また、ステッピングモータ7をアナログ電子時計に用いる場合、ステータ201と磁心208とは、ネジ220によってムーブメント82の地板51に固着され、互いに接合される。
磁路Rは、コイル209を励磁した場合にロータ収容孔203の周囲に磁極を発生させる。
次に、図3を用いてステータ201について説明する。図3は、本実施形態に係るステータ201の正面模式図である。図3において、ステータ201の長手方向をy軸方向、短手方向をx軸方向とする。なお、図3に示すステータ201は、後述するモータ用ステータの製造方法によって製造される。
図3のように、ステータ201は、接合箇所のない一体構造である。
ステータ201を構成する母材240は、例えばFe-Ni(鉄-ニッケル)の磁性板材で形成されている。また、母材240は、板状である。
ステータ201は、母材240に、ロータ収容孔203、過飽和部210、過飽和部211、ネジ孔218a、およびネジ孔218bが形成されることによって構成される。
ロータ収容孔203には、切り欠き部(内ノッチ)204、205が形成されている。
過飽和部210、211は、ロータ収容孔203の周囲に形成されている。過飽和部210、211は非磁性領域である。
断面A-A’の断面の写真例(符号g1)において、第1面f1は、レーザーが照射される面であり、第2面f2は、第1面f1と反対側の面である。符号g1のように、ステータ201は、突起部251、左溝部252、及び右溝部253を備える。また、ステータ201は、過飽和部210、211に、母材240の第1面f1側のみから突出するように突起部251が設けられ、突起部251に溝部(左溝部252、右溝部253)を有する。なお、突起部251と溝部(左溝部252、右溝部253)等については、図4、図5を用いて後述する。
ステッピングモータ7を時計に用いる場合、ステータ201の各サイズの例を説明する。
ロータ収容孔203の穴径は、例えば約1.5~2mmである。過飽和部210、211の一番細い箇所の幅は、例えば約0.1mm~0.2mmである。ステータ201の厚さは、例えば約0.5mm±0.1mmである。長手方向の長さは、例えば約10mmである。
<レーザー照射後のステータの断面の写真例の説明>
次に、パーマロイの片面に塗布されたクロムに対してレーザー照射を行い、レーザーで溶融拡散して、クロムを15重量%以上にした後の図3の断面A-A’の写真例を図4、図5に示す。
図4は、本実施形態において、パーマロイに塗布されたクロムをレーザーで溶融拡散して非磁性化率を80%程度にした後の図3の断面A-A’の写真例を示す図である。
図4において、上下方向(z軸方向)は、ステータ201の母材240の板厚方向である。レーザーは、クロムが塗布されている面である第1面f1側から照射される。なお、母材240は、板状の磁性体によって構成された一体物であり、母材240の厚さh1は、例えば0.5mm±0.1mmである。図4では、クロム塗布後に、このクロムに対してレーザーパワーが約150Wのレーザーを、4msの照射時間だけ照射して、クロムの拡散溶融を行った。この場合は、クロム塗布厚が薄かった第1面f1の一部で母材240の厚さh1より厚さが薄くなる箇所が発生した。また、通常の一体型の非磁性化率を0%とすると、後述する溶融部250の非磁性化率は約80%程度であった。
溶融部250は、レーザー照射によって溶融した溶融部である。
突起部251は、母材240の第1面f1かつ溶融部250に形成され、母材240の第1面f1から板厚方向に突出し、レーザー照射によって形成された突起部である。母材240の第1面f1から突起部251の高さはh2である。このため、突起部251が形成されている部分は、母材240の厚さh1と突起部251の高さh2の合計の厚さh5が、母材240の厚さh1より厚くなっている。また、突起部251は、レーザーの照射によって形成されたドロスである。突起部251は、過飽和部(210,211(図2、図3))に設けられている。突起部251は、母材240とクロム重量比が異なる拡散領域を有している。
左溝部252(溝部)は、レーザー照射によって形成された溝部である。母材240の第1面f1から左溝部252の深さはh3である。このため、左溝部252は、母材240の第1面f1よりh3だけ低い。
右溝部253(溝部)は、レーザー照射によって形成された溝部である。母材240の第1面f1から右溝部253の深さはh4である。このため、右溝部253は、母材240の第1面f1よりh4だけ低い。
このように、ステータ201は、突起部251に設けられた溝部(左溝部252、右溝部253)を備えている。
図4のように、非磁性化率が80%前後の場合は、突起部251と溝部(左溝部252、右溝部253)が連続して設けられ、突起部251を中心として、左右二箇所に溝部(左溝部252、右溝部253)が設けられる。
母材240の第1面f1から突起部251の高さh2は、母材240の厚さh1の例えば1/10以下である。また、母材240の第1面f1から溝部(左溝部252、右溝部253)の深さh3、h4は、母材240の厚さh1の例えば1/10以下である。
図4のように、本実施形態のステータ201は、幅が狭くなっている過飽和部(210,211(図3))に突起部251を有している。本実施形態のステータ201では、突起部251が母材240の第1面f1より厚くなっている。また、本実施形態のステータ201は、第2面f12が変形することなく形成されている。
また、本実施形態によれば、母材240の第1面f1から溝部(左溝部252、右溝部253)の深さh3、h4が、母材240の厚さh1の例えば2/5以下であるので、図12の構成と比べて溝部の部分の厚さを確保できる。
これにより、本実施形態によれば、ステッピングモータ7への取扱及びステッピングモータ7の組立時に生じる外力による変形が生じにくい。
この結果、本実施形態によれば、ステッピングモータ7への取扱及びステッピングモータ7の組立時に生じる外力による変形が生じにくいため、後述するようにステータ201の変形による磁気的な特性変化を低減することができる。
さらに、本実施形態によれば、第1面f1からの突起部の高さが母材の厚さの1/10以下であるため、時計1にこのステータ201を有するステッピングモータ7を取り付けた際、時計1が有するギア等の部品との干渉を防ぐことができる。
図5は、本実施形態において、パーマロイに塗布されたクロムをレーザーで溶融拡散して非磁性化率を95%程度にした後の図3の断面A-A’の写真例を示す図である。
図5において、上下方向(z軸方向)は、母材240の板厚方向である。レーザーは、クロムが塗布されている面である第1面f11側から照射される。図5では、クロム塗布後に、このクロムに対してレーザーパワーが約200Wのレーザーを、4msの照射時間だけ照射して、クロムの拡散溶融を行った。この場合は、母材240の板厚方向にレーザーを貫通させ、それに伴い母材240が蒸発し、母材240の体積が減少したが、図5のように母材240の第1面f11から高さh13の左突起部261と、高さh14の右突起部262が形成された。また、通常の一体型の非磁性化率を0%とすると、後述する溶融部260の非磁性化率は約95%程度であった。
溶融部260は、レーザー照射によって溶融した溶融部である。
左突起部261(突起部)は、母材240の第1面f11かつ溶融部260に形成され、母材240の板厚方向に突出し、レーザー照射によって形成された突起部である。母材240の第1面f11から左突起部261の高さはh13である。このため、左突起部261が形成されている部分は、母材240の厚さh1と左突起部261の高さh13の合計の厚さh6が、母材240の厚さh1より厚くなっている。
右突起部262(突起部)は、母材240の第1面f11かつ溶融部260に形成され、母材240の板厚方向に突出し、レーザー照射によって形成された突起部である。母材240の第1面f11から右突起部262の高さはh14である。このため、右突起部262が形成されている部分は、母材240の厚さh1と右突起部262の高さh14の合計の厚さh7が、母材240の厚さh1より厚くなっている。
また、左突起部261(角状ドロス)と右突起部262(角状ドロス)は、レーザーの照射によって形成されたドロスである。突起部(左突起部261,右突起部262)は、過飽和部(210,211(図2、図3))に設けられている。突起部は、母材240とクロム重量比が異なる拡散領域を有している。
溝部263は、レーザー照射によって形成された溝部である。母材240の第1面f11からの溝部263の深さはh12であり、溝部263の長手方向の幅はw12である。このため、溝部263は、母材240の第1面f11よりh12だけ低い。
図5に示す例は、角状ドロスが形成されている例である。
図5のように、ステータ201は、突起部(左突起部261,右突起部262)に設けられた溝部263を備えている。
図5のように、非磁性化率が95%前後の場合は、母材240の第1面f1側のみから突出するように、突起部(左突起部261,右突起部262)と溝部263が連続して設けられ、溝部263を中心として、左右二箇所に突起部(左突起部261、右突起部262)が設けられる。
また、突起部(左突起部261,右突起部262)は、過飽和部210,211に設けられている。
突起部(左突起部261、右突起部262)の高さh13、h14は、母材240の厚さh1の例えば1/10以下である。また、溝部263の深さh12は、母材240の厚さh1の例えば2/5以下である。なお、図5の溝部の深さは、母材240に溝部が形成された場合の一例である。また、図5の例では、溝部263の深さh12の値は、溝部263の幅w12の値より大きい。このように形成するためには、高放電深度のレーザーを使用する。
図5のように、本実施形態のステータ201は、幅が狭くなっている過飽和部(210,211(図3))に突起部(左突起部261、右突起部262)を有している。本実施形態のステータ201では、突起部が母材240の第1面f1より厚くなっている。また、本実施形態のステータ201は、第2面f12が変形することなく形成されている。
また、本実施形態によれば、母材240の第1面f11から溝部263の深さh12が、母材240の厚さh1の例えば2/5以下である。
これにより、本実施形態によれば、図12の構成と比べて溝部の部分の厚さを確保できるので、ステッピングモータ7への取扱及びステッピングモータ7の組立時に生じる外力による変形が生じにくくなる。
この結果、本実施形態によれば、ステッピングモータ7への取扱及びステッピングモータ7の組立時に生じる外力による変形が生じにくいため、後述するようにステータ201の変形による磁気的な特性変化を低減することができる。
さらに、本実施形態によれば、第1面f11からの突起部(左突起部261、右突起部262)の高さ(h13またはh14)が母材の厚さの1/10以下であるため、時計1にこのステータ201を有するステッピングモータ7を取り付けた際、時計1が有するギア等の部品との干渉を防ぐことができる。
次に、図3のステータ201をxy平面で見た場合の形状について説明する。
図6は、本実施形態に係る図3のステータ201の一部のxy平面における拡大図である。図6のように、溝部(左溝部252、右溝部253)は、突起部251の周囲に形成される。この構成によって、例えば製造時に、仮にステータ201に力が加わった場合であっても、溝部が、加わった外力の逃げ場になる。したがって、本実施形態に係る構成によれば、図12に記載するような非磁性化処理を加えたステータと比較して、外力に対して変形に強く、一体型ステータと同程度の強度を維持することができる。
<製造方法の説明>
次に、ステータ201の製造方法の一例を、図7と図8を用いて説明する。図7は、本実施形態に係るステータ201の製造方法の一例を示す図である。
(第1製造工程 1stプレス(ガイド穴作成))
第1製造工程では、製造システム300が、プレス装置302を備えている。また、プレス前のフープ材が、プレス装置302の上流にロール状に巻き取られている(符号301)。なお、図7において、フープ材の長手方向をx軸方向とし、短手方向をy軸方向とする。また、フープ材の短手方向の幅は、例えば16.5mmである。
プレス装置302は、フープ材の状態の磁性材料(38パーマロイなど)に対して、符号310のようにフープ材の短手方向に位置決め用のガイド穴312、313を形成する。プレス後、製造システム300は、プレス後のフープ材を、符号303のようにロール状に巻き取る。
(第2製造工程 非磁性領域作成)
第2製造工程では、製造システム300が、クロム(Cr)をペースト塗布するペースト塗布装置322、乾燥装置323、レーザー照射装置324、および洗浄装置325を備えている。第1製造工程でプレス後のフープ材が、ペースト塗布装置322の上流にロール状に巻き取られている(符号321)。
ペースト塗布装置322は、フープ材に対して、y軸方向の所望位置にクロムをペースト塗布する(塗布工程)。ペースト塗布装置322は、例えば、クロムをバインダーと混ぜてペースト化し、それをディスペンスする。すなわち、ペースト塗布装置322は、ディスペンザーである。なお、y軸方向の所望位置とは、図3に示したステータ201における非磁性領域である過飽和部210、211を作成する領域である。なお、ペースト塗布装置322は、ガイド穴の位置を基準とした所望位置にクロムをペースト塗布する。なお、Crの塗布厚は、一例として150~200[ミクロン]である。
続けて、乾燥装置323は、フープ材にペースト塗布されたクロムを乾燥させる。
続けて、レーザー照射装置324は、クロムがペースト塗布された領域(符号331)にレーザーを照射する(レーザー加工工程)。なお、レーザーは、放電深度が深いファイバーレーザーが好ましい。これにより、塗布したクロムが母材(パーマロイ材)に溶け込む。そして、塗布したクロムと、パーマロイ材内部のクロムとで拡散溶融が生じ、クロム重量比が15%以上となる領域が形成される。なお、レーザー照射によって、クロムがペースト塗布された領域は、パーマロイ材及びCrの融点以上、1900度以上になる。また、レーザーの入射側の口径は、0.3~0.5mm程度である。また、レーザー照射装置324は、x軸方向に例えば25[ミクロン]間隔でレーザーを照射する。これにより、母材(フープ材)にかかるレーザー照射による熱を低減することができる。
続けて、洗浄装置325は、塗布したクロムのうち、溶剤を用いて洗浄することで、不要な箇所を除去する。レーザー照射、洗浄後のフープ材を上面から見ると、符号310Aのようにクロムをペースト塗布した領域(符号331)に非磁性領域が形成されている。非磁性領域のy軸方向の幅は、約0.3~0.5mmである。このように、第2製造工程によって、フープ材に対してx軸方向に連続した直線上の非磁性領域が、y軸方向の所定位置に形成される。また、洗浄にかかる時間は、一例として5分間である。
洗浄後、製造システム300は、非磁性領域形成後のフープ材を、符号326のようにロール状に巻き取る。
(第3製造工程 2ndプレス(仕上げ))
第3製造工程では、製造システム300が、仕上げ加工装置であるプレス装置342を備えている。第2製造工程後のフープ材が、プレス装置342の上流にロール状に巻き取られている(符号341)。
プレス装置342は、ガイド穴312、313の位置を基準として、図8に示すようにクロム重量比が例えば15%以上となった箇所がステータ201の過飽和部210、211となるように、プレス抜きを行う。図8は、本実施形態に係るステータ201のプレス前のフープ材を示す上面図である。なお、ステータ201’は、第4製造工程前のステータである。製造システム300(図7)は、図8の符号201’’の位置でステータ201’のプレス抜きを行う。なお、プレス抜きは、非磁性領域の一部を打ち抜き、ステッピングモータ7用のロータ202を囲む形状にする。すなわち、第3製造工程によって、ロータ収容孔203も同時に形成される。プレス後、製造システム300は、ステータ201をプレス抜きした後のフープ材を、符号343のようにロール状に巻き取る。
これにより、幅狭部と、それ以外の箇所とで、クロム重量比が異なるステータ201’の外形が完成する。
(第4製造工程 磁性焼鈍)
第4製造工程では、製造システム300が、焼鈍炉351を備えている。
焼鈍炉351は、ステータ201’に対して高温アニール(焼鈍)処理を行う。これにより、第3製造工程のプレス加工による残留応力の除去・緩和を行う。
製造システム300は、上記の第1製造工程から第4製造工程によって、図3に示したステータ201を製造する。
なお、図7、図8を用いて説明した製造方法は一例であり、これに限らない。
次に、図9を用いて、本実施形態に係るステッピングモータ7について詳述する。
図9は、本実施形態に係るステッピングモータ7の正面模式図である。
図9に示すステッピングモータ7は、ロータ収容孔203、ステータ201、ロータ202、磁心208、コイル209、及び過飽和部210、211を備えている。
なお、ロータ202は、ロータ収容孔203内に回転可能に配設された2極のロータである。磁心208は、ステータ201と接合されている。コイル209は、磁心208に巻回されている。
なお、過飽和部210、211は、ロータ202の安定位置確保のためロータ収容孔203に設けられる切り欠き部204、205に干渉しない部分に設けられる。コイル209は、第1端子OUT1、第2端子OUT2を有している。
ロータ収容孔203は、輪郭が円形とされた貫通孔の対向部分に複数(図9の例では2つ)の半月状の切り欠き部204、205を一体形成した円孔形状に構成されている。これら切り欠き部204、205は、ロータ202の停止位置または静止安定位置を決めるための位置決め部として構成されている。例えば、切り欠き部204は、ロータが所定位置になると、そのポテンシャルエネルギーが低くなり、ロータの位置を安定させる作用をもたらす。
ロータ202は、2極(S極及びN極)に着磁されている。
コイル209が励磁されていない状態では、ロータ202は、図9に示すように前記位置決め部に対応する位置、換言すれば、ロータ202の磁極軸Aが、切り欠き部204、205を結ぶ線分と直交するような位置(角度θ位置)に安定して停止(静止)している。
ロータ収容孔203の周囲に設けられた磁路Rの一部(図9の例では2箇所)に、非磁性領域の過飽和部210、211が形成されている。ここで、ステータ201の過飽和部の断面の幅を断面幅tとし、磁路に沿った方向の幅をギャップ幅wとする。過飽和部210、211は、断面幅tとギャップ幅wとにより画定された領域に形成されている。
以下の説明では、ステータ201において、過飽和部211の外周を点a1、過飽和部211内を点b1、過飽和部211の近傍且つ磁路Rの外周と内周との間を点cと定義する。
次に、本実施形態に係るステッピングモータ7の動作を、図9を参照して説明する。
まずパルス駆動回路6から駆動パルス信号をコイル209の端子OUT1、OUT2間に供給して(例えば、第1端子OUT1側を正極、第2端子OUT2側を負極)、図9の矢印方向に電流iを流すと、ステータ201には破線矢印方向に磁束が発生する。
本実施形態では、非磁性領域である過飽和部210、211が形成されており、当該領域の磁気抵抗は増大している。そのため、従来の「幅狭部」に相当する領域を磁気飽和させる必要がなく、容易に漏洩磁束を確保でき、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は図9の矢印方向に180度回転し、磁極軸が角度θ位置で安定的に停止(静止)する。
なお、本実施形態では、ステッピングモータ7を回転駆動することによって通常動作(本発明の各実施の形態はアナログ電子時計であるため運針動作)を行わせるための回転方向(図9では反時計回り方向)を正方向とし、その逆(時計回り方向)を逆方向としている。
次に、パルス駆動回路6から、逆極性の駆動パルスをコイル209の端子OUT1、OUT2に供給して(駆動とは逆極性となるように、第1端子OUT1側を負極、第2端子OUT2側を正極)、図9の反矢印方向に電流を流すと、ステータ201には反破線矢印方向に磁束が発生する。
その後、前述と同様に、非磁性領域である過飽和部210、211が形成されていることから、容易に漏洩磁束を確保でき、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は前記と同一方向(正方向)に180度回転し、磁極軸が角度θ位置で安定的に停止(静止)する。
以後、このように、コイル209に対して極性の異なる信号(交番信号)を供給することによって、前記動作が繰り返し行われて、ロータ202を180度ずつ矢印方向に連続的に回転させることができる。
このように、ステータ201を有するステッピングモータ7は、ロータ収容孔203の周囲の磁路の一部に非磁性領域である過飽和部210、211が形成されているため、当該領域で消費される磁束が大幅に低減でき、ロータ202を駆動させる漏洩磁束を効率よく確保できる。
また、従来では「幅狭部」とされていた箇所に非磁性領域である過飽和部210、211を形成して低透磁率化させることにより、ロータ202自体から発せられる磁束についても当該領域での消費が抑制される。その結果、ステッピングモータ7によれば、磁気ポテンシャルの損失を防止することができ、ロータ202を磁気的に停止(静止)・保持させるための保持力を高めることができる。
また、従来では「幅狭部」とされていた箇所にOUT1側(負極)の磁束で飽和させて回転させた後、OUT2側(正極)で回転させるにはOUT1側(負極)の際に生じた残留磁束を打ち消す必要があった。しかしながら、本実施形態によれば、当該領域での残留磁束が大幅に低減されているため、残留磁束の打ち消しに要する時間が不要となり回転を収束させるまでの時間が短縮できる。このため、本実施形態によれば、高速運針を行う際の動作安定性を維持することができ、駆動周波数を上げることができる。
<ステータ周辺の歯車の配置とステータ外側のノッチの関係>
次に、ステータ周辺の歯車の配置とステータ外側のノッチの関係を説明する。
図10は、ステータ周辺の歯車の配置とステータ外側のノッチの関係を説明するための図である。なお、この一例においては、ステータ201と地板51との関係を示すため、時針駆動機構に備えられるモータ40について説明する。
なお、モータ40はステッピングモータ7の一例であり、ロータ45はロータ202の一例であり、ステータ44はステータ201の一例であり、ロータ孔44aはロータ収容孔203の一例であり、磁心42は磁心208の一例であり、コイルワイヤ43はコイル209の一例であり、ネジ48はネジ220の一例である。ステータ44の切り欠き部204、205は、ロータ収容孔203周りに設けられている。
地板51は、時計1の機構モジュールの基板を構成している。地板51は、例えば樹脂材料等により、軸方向を板厚方向とする板状に形成されている。
時針駆動機構は、時針12を回転させる。時針駆動機構は、モータ40と時輪列を備える。なお、図10では、時輪列のうち、ロータ45のかな45aに噛み合っている第1時中間歯車31のみ示している。
モータ40は、1ステップでロータ45が180°回転するステッピングモータである。モータ40は、磁心42および磁心42に巻いたコイルワイヤ43を含むコイルブロック41と、コイルブロック41の磁心42の両端部分と接触するように配置されたステータ44と、ステータ44のロータ孔44aに配置されたロータ45と、を有する。
コイルブロック41は、磁心42およびコイルワイヤ43と、磁心42の一端部に固定されたコイルリード基板46と、を備える。
磁心42は、軸方向および径方向に直交する方向に沿うように延在している。磁心42は、その両端部においてネジ48により地板51に対して固定されている。コイルリード基板46は、プリント基板である。コイルリード基板46は、磁心42の一端部の表側に配置され、ネジ48により磁心42とともに共締めされている。コイルリード基板46は、磁心42の一端部に対する固定部から、軸方向から見て地板51の中央部に向かって延びている。コイルリード基板46の表面には、一対の配線47が形成されている。各配線47における磁心42側の一端部47aには、それぞれコイルワイヤ43の端部が、例えば溶接される。
ステータ44は、磁心42よりも径方向内側に配置されている。ステータ44は、一対のネジ48により磁心42とともに地板51に共締めされている。
ロータ45は、磁心42の径方向内側に配置されている。ロータ45は、地板51と不図示の輪列受とにより回転可能に支持されている(図9参照)。
<ステータ変形の特性の変化>
次に、ステータ201が変形した場合の特性変化例を説明する。
図11は、ステータ201の変形前と変形後に平らに戻した場合のB-H曲線を示す図である。図11において、横軸は磁界[A/m]であり、縦軸は磁束密度[T]である。
ステータ201を曲げる前のB-H曲線(符号g101)、ステータ201を曲げた後に平らに戻した後のB-H曲線(符号g102)のように、ステータ201が変形したものを平らに戻しても特性が変化している。特性の変形量は、製造時、組立時の誤差によって不均一であり制御できないため、ステータ変形が生じるとモータ品質のバラつきが極めて大きくなる。
これに対して、本実施形態のステータ201では、幅が狭くなっている過飽和部(210,211(図3))に形成されている突起部が母材の第1面より厚くなっており、第2面が変形することなく形成されているので、図12の構成と比べて、ステッピングモータ7への取扱及びステッピングモータ7の組立時に生じる外力による変形が生じにくい。
この結果、本実施形態のステータ201は、製造時等の変形を低減することができるので、ステータ201の変形による特性変化を低減することができる。
これにより、本実施形態によれば、磁気二体型ステータを実現する際の、外力に対する強度低下の影響を抑制することで、図12に記載するような非磁性化処理を加えたステータと比較して、外力に強い、製造時等の変形による特性変化の少ない高品質なステータ201を提供することができる。この結果、本実施形態によれば、外力に強いステータ201を備えるステッピングモータ7、及び外力に強いステータ201を有するステッピングモータ7を備える時計1を提供することができる。
201…ステータ、202…ロータ、203…ロータ収容孔、204,205…切り欠き部、208…磁心、209…コイル、210,211…過飽和部、218a,218b…ネジ孔、240…母材、251,261,262…突起部、252,253,263…溝部、7…ステッピングモータ、1…時計、R…磁路、f1,f11…第1面、f2,f12…第2面

Claims (10)

  1. 一体の磁性体によって構成され、ロータを内部に配置可能な貫通孔を有するステータの母材と、
    コイルを励磁した場合に前記貫通孔の周囲の前記ステータの母材に磁極を発生させる磁路と、
    前記磁路の断面積が他の部位よりも狭くなるように形成された過飽和部と、
    前記過飽和部に、前記ステータの母材の第1面のみから突出するように設けられ、前記母材とクロム重量比が異なる拡散領域を有する突起部と、
    前記突起部に設けられた溝部と、
    を備える、
    ステータ。
  2. 前記突起部と前記溝部とは連続して設けられる、
    請求項1に記載のステータ。
  3. 前記溝部は、前記突起部に対して左右対称に設けられる、
    請求項1または請求項2に記載のステータ。
  4. 前記突起部は、前記溝部に対して左右対称に設けられる、
    請求項1または請求項2に記載のステータ。
  5. 前記第1面からの前記突起部の高さは、前記母材の厚さの1/10以下である、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のステータ。
  6. 前記第1面からの前記溝部の深さは、前記母材の厚さの2/5以下である、
    請求項1、2、4のうちのいずれか1項に記載のステータ。
  7. 前記溝部の幅は、前記母材の厚さの1/4以下である、
    請求項1、2、4、6のうちのいずれか1項に記載のステータ。
  8. 前記溝部の深さは、前記溝部の幅より大きい、
    請求項1、2、4、6、7のうちのいずれか1項に記載のステータ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のステータ、
    を備えるステッピングモータ。
  10. 請求項9に記載のステッピングモータを備える時計。
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