以下に、図面を参照して、本発明にかかる情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例)
まず、図1~図5を用いて、実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例について説明する。図1は、実施の形態における情報処理システム100の構成例を示す説明図である。図1において、情報処理システム100は、情報処理装置101と、利用者装置102と、運用者装置103と、管理者装置104とを含む。
情報処理システム100において、情報処理装置101と、利用者装置102と、運用者装置103と、管理者装置104とは、有線または無線のネットワーク110を介して接続される。ネットワーク110は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
情報処理システム100は、サービス利用者からの問い合わせを受け付け、受け付けた問い合わせに対処するためのシステムである。サービス利用者は、例えば、所定のサービスを利用する利用者である。以下の説明では、サービス利用者を単に「利用者」と表記する場合がある。所定のサービスは、例えば、業務用のサービスである。情報処理システム100は、例えば、所定のサービスについて、サポートセンター、サービスデスク、または、ヘルプデスクなどを実現するためのシステムである。問い合わせは、例えば、他のシステムから自動で発行されるトラブル発生の通知などであってもよい。
情報処理装置101は、情報処理システム100を制御するコンピュータである。情報処理装置101は、例えば、サービス利用者からの問い合わせを受信する。情報処理装置101は、例えば、受信した問い合わせを、管理者装置104に送信する。これにより、情報処理装置101は、例えば、サービス管理者が、問い合わせを参照可能にする。サービス管理者は、例えば、所定のサービスの運用側に属し、サービス運用者を管理する管理者である。以下の説明では、サービス管理者を単に「管理者」と表記する場合がある。サービス運用者は、例えば、所定のサービスの運用側に属し、問い合わせに対処する運用者である。以下の説明では、サービス運用者を単に「運用者」と表記する場合がある。
情報処理装置101は、例えば、問い合わせを参照したサービス管理者が設定した、問い合わせに対処するための作業フローを、管理者装置104から受信する。作業フローは、例えば、1以上のフェーズを含む。フェーズは、例えば、1以上のタスクを含む。タスクは、例えば、作業である。作業フローは、具体的には、画面の表示値を変更する問い合わせに対処するための一連の作業手順である場合が考えられる。この場合、作業フローは、例えば、画面設計を確認するタスク、画面の表示時に参照するテーブルを確認するタスク、テーブルの値を変更するタスクを順に含む。情報処理装置101は、例えば、作業フローを、運用者装置103に送信する。これにより、情報処理装置101は、例えば、サービス運用者が、作業フローを参照可能にし、作業フローを形成するフェーズに含まれるタスクを実施可能にし、問い合わせに対処可能にする。
情報処理装置101は、例えば、ナレッジを蓄積する。ナレッジは、例えば、タスクを実施する際の参考情報である。ナレッジは、具体的には、予め作成されたドキュメント、FAQ、過去発行されたチケットなどである。ドキュメントは、例えば、保守資料、または、開発時の設計書などである。チケットは、例えば、問い合わせを管理する管理情報である。情報処理装置101は、例えば、ナレッジを、運用者装置103に送信する。これにより、情報処理装置101は、サービス運用者が、タスクを実施する際にナレッジを参照可能および活用可能にする。参照は、ナレッジの中身を閲覧または確認することである。活用は、タスクを実施する際にナレッジを使用することである。情報処理装置101は、例えば、サーバやPC(Personal Computer)などである。
利用者装置102は、サービス利用者によって用いられるコンピュータである。利用者装置102は、例えば、サービス利用者の操作入力に従って、問い合わせを生成し、情報処理装置101に送信する。利用者装置102は、例えば、PC、タブレット端末、スマートフォンなどである。
運用者装置103は、サービス運用者によって用いられるコンピュータである。運用者装置103は、例えば、作業フローを、情報処理装置101から受信し、サービス運用者が参照可能に出力する。運用者装置103は、例えば、ナレッジを、情報処理装置101から受信し、サービス運用者が参照可能に出力する。これにより、運用者装置103は、サービス運用者が、ナレッジを参照または活用しながら、作業フローを形成するフェーズに含まれるタスクを実施可能にすることができる。運用者装置103は、例えば、PC、タブレット端末、スマートフォンなどである。
管理者装置104は、サービス管理者によって用いられるコンピュータである。管理者装置104は、例えば、問い合わせを、情報処理装置101から受信し、サービス管理者が参照可能に出力する。管理者装置104は、例えば、サービス管理者の操作入力に従って、問い合わせに対処する作業フローを設定し、設定した作業フローを、運用者装置103に送信する。管理者装置104は、例えば、PC、タブレット端末、スマートフォンなどである。
ここでは、情報処理装置101と運用者装置103とが異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置101が、運用者装置103としても動作する場合があってもよい。また、ここでは、情報処理装置101と管理者装置104とが異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置101が、管理者装置104としても動作する場合があってもよい。
ここで、従来では、サービス運用者にかかる作業負担の増大化を招くという問題がある。例えば、サービス運用者は、タスクを実施する都度、膨大かつ雑多なナレッジの中から、今回実施しようとするタスクに対応する有用なナレッジを探し出すことになる。
この際、ナレッジが多いほど、膨大かつ雑多なナレッジの中から、有用なナレッジを探し出す際の作業量が増大することになり、サービス運用者にかかる作業負担の増大化を招く。具体的には、ナレッジは、予め作成されたドキュメント、FAQ、過去発行されたチケットなどであり、ドキュメントの種別に限っても、ナレッジは、12万個以上存在し、30GBを超えることもある。このため、サービス運用者が、有用なナレッジを探し出す際の作業量は、容易に増大してしまう傾向がある。
また、例えば、サービス運用者が、膨大かつ雑多なナレッジの中で、いずれのナレッジが有用なナレッジであるかを判断することができない場合が考えられる。サービス運用者は、例えば、業務経験が比較的少ない場合、膨大かつ雑多なナレッジの中で、いずれのナレッジが有用なナレッジであるかを判断することが難しい。サービス運用者は、具体的には、ナレッジの中身を確認しても、有用であるか否かを判断することができないか、または、有用であるか否かを判断する手間が比較的多くかかる傾向がある。この場合、サービス運用者は、ナレッジを参照せずに、タスクを実施することになると考えられ、サービス運用者にかかる作業負担の増大化を招く。
また、この場合、サービス運用者は、業務経験が比較的多い他のサービス運用者と相談しながら、膨大かつ雑多なナレッジの中から、有用なナレッジを探し出すことになると考えられ、複数のサービス運用者にかかる作業負担の増大化を招くことがある。また、この場合、サービス運用者は、業務経験が比較的多い他のサービス運用者と相談しながら、ナレッジを参照せずに、タスクを実施することになると考えられ、複数のサービス運用者にかかる作業負担の増大化も招くことがある。
また、サービス運用者が、膨大かつ雑多なナレッジの中から、有用なナレッジを探し出すための、適切な手がかりが設定されておらず、有用なナレッジを探し出す際の作業量が増大することになり、サービス運用者にかかる作業負担の増大化を招くことがある。例えば、ナレッジに、ナレッジの内容に則し、ナレッジがどのようなタスクの実施に有用であるかを判断可能な適切なタグが付与されていない場合が考えられる。
また、業務経験が比較的少ないサービス運用者が、タスクを実施することが難しいままでは、業務意欲が低下しやすく、または、離職しやすくなることがある。結果として、業務の属人化が加速し、業務経験が比較的多いサービス運用者にかかる作業負担の増大化を招くことがある。このため、QCD(Quality・Cost・Delivery)を、維持または向上することが難しい。これに対し、サービス管理者は、ナレッジを探し出しやすく、タスクを実施しやすくなるように、作業フローおよびナレッジの検索手法を見直すことを望む傾向がある。
しかしながら、従来では、サービス管理者が、作業フローおよびナレッジの検索手法を見直すことも難しく、サービス運用者にかかる作業負担の低減化を図ることが難しく、かつ、サービス管理者にかかる作業負担の増大化を招いてしまうという問題がある。例えば、サービス管理者は、人手で、対処済みの問い合わせでいずれのナレッジが活用されたのかを調査し、作業フローおよびナレッジの検索手法を見直すことになるため、サービス管理者にかかる作業負担の増大化を招いてしまう。
そして、従来では、サービス利用者が、問い合わせに対するサービス運用者からの回答を得るまでの所要時間の増大化を招いてしまうという問題もある。サービス利用者は、例えば、業務経験が比較的多いサービス運用者が休んでいるタイミングでは、問い合わせに対するサービス運用者からの回答を得られず、回答を得るまでの所要時間の増大化を招いてしまう。また、サービス利用者は、例えば、手空きのサービス運用者が存在しないタイミングでは、問い合わせに対するサービス運用者からの回答を得られず、回答を得るまでの所要時間の増大化を招いてしまう。また、サービス利用者は、例えば、自身で、膨大かつ雑多なナレッジを参照することは難しい。そして、サービス利用者は、問い合わせに対するサービス運用者からの回答をなかなか得られないため、自身の業務に対する悪影響を受けることになる。
これらのことから、サービス運用者が、タスクを実施する際に、適切なナレッジを見つけ出しやすくするという要望があると考えられる。また、サービス管理者が、作業フローおよびナレッジの検索手法を見直しやすくするという要望があると考えられる。そして、サービス利用者が、問い合わせに対するサービス運用者からの回答を素早く得られるという要望があると考えられる。ここで、図2~図4を用いて、上述した各種要望を満たすために、実施の形態にかかる情報処理システム100を、具体的には、どのように運用することが好ましいかについて説明する。
図2~図4は、情報処理システム100の運用例を示す説明図である。例えば、図2に示すように、サービス運用者が、サービス利用者からの問い合わせを受け付けた際、チケット画面201を閲覧し、作業フローの進捗と、実施するタスクとを確認可能にすることが好ましい。チケット画面201は、例えば、サービス管理者が予め設定しておいた作業フローを表示する。チケット画面201は、具体的には、作業フローを形成するそれぞれのフェーズの情報と、フェーズに含まれるタスクの情報とを表示する。
また、サービス運用者が、タスクの情報をクリックした際に、タスクを実施する際に有用と判断されたナレッジを自動提示する検索画面202を閲覧可能にすることが好ましく、ナレッジを活用して、タスクを実施可能にすることが好ましい。これによれば、サービス運用者が、タスクを実施する際に、適切なナレッジを見つけ出しやすくするという要望が満たされやすくなると判断される。
また、サービス運用者が、問い合わせに対処した内容と、タスクを実施する際にかかった所要時間となどを記録可能にすることが好ましい。また、サービス管理者が、問い合わせに対処した内容と、問い合わせに対処する際にかかった所要時間となどを確認可能にすることが好ましい。これによれば、サービス管理者が、作業フローおよびナレッジの検索手法を見直しやすくするという要望が満たされやすくなると判断される。次に、図3の説明に移行する。
例えば、図3に示すように、サービス管理者が、情報処理装置101から出力されたドキュメント一覧を参照可能にし、ドキュメントにタグを付与可能にすることが好ましい。また、サービス管理者が、情報処理装置101に、タグを付与したドキュメントを入力可能にすることが好ましい。情報処理装置101は、入力された人手でタグが付与されたドキュメントを、タグ付け一覧300に反映させることになる。これによれば、サービス運用者が、タスクを実施する際に、適切なナレッジを見つけ出しやすくするという要望が満たされやすくなると判断される。ここで、図2および図3に示した、サービス利用者、サービス運用者、サービス管理者の動作を実現するために、情報処理システム100は、図4に示すように、一連の動作を行うことが好ましい。次に、図4の説明に移行する。
図4に示すように、情報処理システム100は、サービス利用者からの問い合わせ、または、ICTシステムからのトラブル通知に応じて、チケット画面201を、運用者装置103に表示させることが好ましい。また、情報処理システム100は、サービス運用者がチケット画面201を参照しながらタスクを実施する際に、ナレッジデータ401から有用なナレッジを検索し、検索されたナレッジを含む検索画面202を、運用者装置103に表示させることが好ましい。これによれば、情報処理システム100は、サービス運用者が、タスクを実施する際に、適切なナレッジを見つけ出しやすくすることができる。
ここで、情報処理システム100は、サービス運用者がタスクを実施する際に、ナレッジを参照または活用したことを示す活用履歴データ402を蓄積することが好ましい。また、情報処理システム100は、蓄積した活用履歴データ402に基づいて、ナレッジデータにおいてナレッジに対応付けられたタグを更新し、または、ナレッジデータにおいてタグが付与されていないナレッジに新たなタグを付与することが好ましい。これによれば、情報処理システム100は、サービス運用者が、タスクを実施する際に、さらに、適切なナレッジを見つけ出しやすくすることができる。
また、情報処理システム100は、蓄積した活用履歴データ402に基づいて、ダッシュボード画面410を、管理者装置104に表示させることが好ましい。ダッシュボード画面410は、ナレッジが参照された数、ナレッジが活用された数、ナレッジが活用された割合、または、タスクを実施する際の所要時間、問い合わせに対処する際の所要時間などを表示する。これによれば、情報処理システム100は、ナレッジの活用状況を可視化し、サービス管理者が把握可能にすることができる。ナレッジの活用状況は、例えば、ナレッジが参照されないため活用されない状況、ナレッジが参照されたが活用されない状況、および、ナレッジが参照されて活用された状況などを含む。このため、情報処理システム100は、サービス管理者が、作業フローおよびナレッジの検索手法を見直しやすくすることができる。
次に、図5を用いて、図2~図4に示した運用例を実現する、実施の形態にかかる情報処理システム100における、情報処理装置101の構成例について説明する。図5は、情報処理装置101の構成例を示す説明図である。図5に示すように、情報処理装置101は、フローデータ501と、チケットデータ502と、ナレッジデータ503と、活用履歴データ504と、タグ付け一覧505とを有する。また、情報処理装置101は、検索モデル506と、分類モデル507とを有する。
情報処理装置101は、フローデータ501と、チケットデータ502とに基づいて、チケット画面511を、運用者装置103に表示させる。情報処理装置101は、検索画面512を表示する。情報処理装置101は、検索画面512におけるサービス運用者の操作入力を、運用者装置103から取得し、ナレッジデータ503に基づいて、検索モデル506を用いて、タスクを実施する際に有用と判断されるナレッジを検索する。情報処理装置101は、検索されたナレッジを含む検索画面512を、運用者装置103に表示させる。
情報処理装置101は、検索画面512におけるサービス運用者の操作入力を、運用者装置103から取得し、活用履歴データ504を更新する。情報処理装置101は、活用履歴データ504と、タグ付け一覧505とに基づいて、分類モデル507を生成する。情報処理装置101は、生成した分類モデル507を用いて、ナレッジに自動でタグを付与する。情報処理装置101は、活用履歴データ504に基づいて、ダッシュボード画面513を、管理者装置104に表示させる。ダッシュボード画面513は、ナレッジの活用状況を示す。
以上により、情報処理装置101は、サービス運用者が、作業フローに従って、問い合わせに対処可能にすることができる。情報処理装置101は、サービス運用者が、タスクを実施する際に有用と判断されるナレッジを参照可能にすることができ、タスクを実施しやすくすることができ、サービス運用者にかかる作業負担の低減化を図ることができる。このため、サービス運用者は、タスクを実施する際に、膨大かつ雑多なナレッジの中から、適切なナレッジを見つけ出しやすくなり、タスクを実施しやすくなり、作業負担を低減することができる。
また、サービス運用者は、業務経験が比較的少なくても、タスクを実施する際に、膨大かつ雑多なナレッジの中から、適切なナレッジを見つけ出しやすくなり、業務経験が比較的多い他のサービス運用者と相談しなくても、タスクを実施することができる。このため、情報処理装置101は、他のサービス運用者の作業負担を低減することができる。また、情報処理装置101は、サービス運用者が、タスクを実施しやすくすることができ、業務意欲の低下を抑制することができ、QCDを、維持または向上しやすくすることができる。
また、情報処理装置101は、サービス運用者が、適切なナレッジを活用しやすくすることができ、サービス管理者が、作業フローおよびナレッジの検索手法を見直さずに済む確率の向上を図ることができる。このため、情報処理装置101は、サービス管理者にかかる作業負担の低減化を図ることができる。また、情報処理装置101は、サービス運用者が、適切なナレッジに基づいて、タスクを実施しやすくすることができ、サービス利用者が、問い合わせに対するサービス運用者からの回答を得るまでの所要時間の低減化を図ることができる。
また、情報処理装置101は、ナレッジにタグを自動で付与することができ、タスクを実施する際に有用と判断されるナレッジを精度よく検索し、サービス運用者に参照可能にすることができる。このため、サービス運用者は、タスクを実施する際に、膨大かつ雑多なナレッジの中から、適切なナレッジを見つけ出しやすくなり、タスクを実施しやすくなり、作業負担を低減することができる。また、情報処理装置101は、ダッシュボード画面513により、サービス管理者が、作業フローおよびナレッジの検索手法を見直しやすくすることができる。このため、情報処理装置101は、サービス管理者にかかる作業負担の低減化を図ることができる。また、サービス管理者は、作業フローおよびナレッジの検索手法を見直し、サービス運用者にかかる作業負担の低減化を図ることができる。
(情報処理装置101のハードウェア構成例)
次に、図6を用いて、情報処理装置101のハードウェア構成例について説明する。
図6は、情報処理装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図6において、情報処理装置101は、CPU(Central Processing Unit)601と、メモリ602と、ネットワークI/F(Interface)603と、記録媒体I/F604と、記録媒体605とを有する。また、各構成部は、バス600によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU601は、情報処理装置101の全体の制御を司る。メモリ602は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU601のワークエリアとして使用される。メモリ602に記憶されるプログラムは、CPU601にロードされることで、コーディングされている処理をCPU601に実行させる。
ネットワークI/F603は、通信回線を通じてネットワーク110に接続され、ネットワーク110を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F603は、ネットワーク110と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F603は、例えば、モデムやLANアダプタなどである。
記録媒体I/F604は、CPU601の制御に従って記録媒体605に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F604は、例えば、ディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、USB(Universal Serial Bus)ポートなどである。記録媒体605は、記録媒体I/F604の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体605は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体605は、情報処理装置101から着脱可能であってもよい。
情報処理装置101は、上述した構成部の他、例えば、キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、情報処理装置101は、記録媒体I/F604や記録媒体605を複数有していてもよい。また、情報処理装置101は、記録媒体I/F604や記録媒体605を有していなくてもよい。
(フローデータ501の記憶内容)
次に、図7を用いて、フローデータ501の記憶内容の一例について説明する。フローデータ501は、例えば、図6に示した情報処理装置101のメモリ602や記録媒体605などの記憶領域により実現される。
図7は、フローデータ501の記憶内容の一例を示す説明図である。図7に示すように、フローデータ501は、フロー名と、フェーズIDと、フェーズ名と、フェーズ説明文と、タスクIDと、タスク名と、タスク説明文とのフィールドを有する。フローデータ501は、タスクごとに各フィールドに情報を設定することにより、タスクデータがレコード700-aとして記憶される。aは、任意の整数である。
フロー名のフィールドには、問い合わせに対処するための作業フローを識別するフロー名が設定される。フェーズIDのフィールドには、作業フローを形成するいずれかのフェーズを識別するフェーズIDが設定される。フェーズ名のフィールドには、作業フローを形成するいずれかのフェーズを識別するフェーズ名が設定される。フェーズ説明文のフィールドには、作業フローを形成するいずれかのフェーズの作業内容を示すフェーズ説明文が設定される。
タスクIDのフィールドには、作業フローを形成するいずれかのフェーズに含まれるいずれかのタスクを識別するタスクIDが設定される。タスク名のフィールドには、作業フローを形成するいずれかのフェーズに含まれるいずれかのタスクを識別するタスク名が設定される。タスク説明文のフィールドには、作業フローを形成するいずれかのフェーズに含まれるいずれかのタスクの作業内容を示すタスク説明文が設定される。
(チケットデータ502の記憶内容)
次に、図8を用いて、チケットデータ502の記憶内容の一例について説明する。チケットデータ502は、例えば、図6に示した情報処理装置101のメモリ602や記録媒体605などの記憶領域により実現される。
図8は、チケットデータ502の記憶内容の一例を示す説明図である。図8に示すように、チケットデータ502は、チケットIDと、質問文と、回答文と、活用数(チケット)と、活用数(FAQ)と、活用数(ドキュメント)と、対応時間と、タスクごとの対応時間とのフィールドを有する。タスクごとの対応時間のフィールドは、例えば、タスク1の対応時間のフィールド、タスク2の対応時間のフィールドなどである。チケットデータ502は、問い合わせごとに各フィールドに情報を設定することにより、チケットデータ502がレコード1100-bとして記憶される。bは、任意の整数である。
チケットIDのフィールドには、問い合わせを管理する管理情報であるチケットを識別するチケットIDが設定される。質問文のフィールドには、問い合わせとなる質問文が設定される。回答文のフィールドには、問い合わせに対する回答文が設定される。
活用数(チケット)のフィールドには、問い合わせに対処する際に、ナレッジとなる過去のチケットが活用された数が設定される。活用数(FAQ)のフィールドには、問い合わせに対処する際に、ナレッジとなるFAQが活用された数が設定される。活用数(ドキュメント)のフィールドには、問い合わせに対処する際に、ナレッジとなるドキュメントが活用された数が設定される。
対応時間のフィールドには、問い合わせに対処する際にかかった所要時間が設定される。タスクごとの対応時間のフィールドには、タスクを実施する際にかかった所要時間が設定される。具体的には、タスクiの対応時間のフィールドには、i番目のタスクを実施完了するまでにかかった所要時間が設定される。iは、任意の整数である。
チケットデータ502は、さらに、参照数(チケット)と、参照数(FAQ)と、参照数(ドキュメント)とのフィールドを有していてもよい。参照数(チケット)のフィールドには、問い合わせに対処する際に、ナレッジとなる過去のチケットが参照された数が設定される。参照数(FAQ)のフィールドには、問い合わせに対処する際に、ナレッジとなるFAQが参照された数が設定される。参照数(ドキュメント)のフィールドには、問い合わせに対処する際に、ナレッジとなるドキュメントが参照された数が設定される。
(ナレッジデータ503の記憶内容)
次に、図9を用いて、ナレッジデータ503の記憶内容の一例について説明する。ナレッジデータ503は、例えば、図6に示した情報処理装置101のメモリ602や記録媒体605などの記憶領域により実現される。
図9は、ナレッジデータ503の記憶内容の一例を示す説明図である。図9に示すように、ナレッジデータ503は、ナレッジIDと、ナレッジのタイトルと、ナレッジの内容と、ナレッジのパスと、ナレッジのタグとのフィールドを有する。ナレッジデータ503は、ナレッジごとに各フィールドに情報を設定することにより、ナレッジデータ503がレコード900-cとして記憶される。cは、任意の整数である。
ナレッジIDのフィールドには、ナレッジを識別するナレッジIDが設定される。ナレッジのタイトルのフィールドには、ナレッジに付与されたタイトルが設定される。ナレッジの内容のフィールドには、ナレッジの内容が設定される。図9の例では、ナレッジの内容の記載を省略する。
ナレッジの内容は、例えば、ナレッジが過去のチケットであれば、チケットに含まれる問い合わせの内容である。ナレッジの内容は、例えば、ナレッジがFAQであれば、質問文の内容である。ナレッジの内容は、例えば、ナレッジがドキュメントであれば、ドキュメントの内容である。ドキュメントは、例えば、保守資料、または、開発時の設計書などである。
ナレッジのパスのフィールドには、ナレッジの所在位置を示すパス情報が設定される。ナレッジのタグのフィールドには、ナレッジに付与されたタグが設定される。ナレッジにまだタグが付与されていなければ、ナレッジのタグのフィールドには、(なし)が設定される。ナレッジのタグは、例えば、人手または自動で付与される。
(活用履歴データ504の記憶内容)
次に、図10を用いて、活用履歴データ504の記憶内容の一例について説明する。活用履歴データ504は、例えば、図6に示した情報処理装置101のメモリ602や記録媒体605などの記憶領域により実現される。
図10は、活用履歴データ504の記憶内容の一例を示す説明図である。図10に示すように、活用履歴データ504は、チケットIDと、質問文と、フロー名と、フェーズIDと、フェーズ名と、タスクIDと、タスク名と、タスク説明文と、ナレッジIDと、表示順位と、セッションIDと、活用方式とのフィールドを有する。活用履歴データ504は、チケットごとに各フィールドに情報を設定することにより、活用履歴データ504がレコード1000-dとして記憶される。dは、任意の整数である。
チケットIDのフィールドには、チケットを識別するチケットIDが設定される。チケットは、問い合わせを管理する管理情報である。質問文のフィールドには、チケットで管理される問い合わせである質問文が設定される。
フロー名のフィールドには、問い合わせに対処する際に用いられた作業フローを識別するフロー名が設定される。フェーズIDのフィールドには、作業フローを形成するいずれかのフェーズを識別するフェーズIDが設定される。フェーズ名のフィールドには、作業フローを形成するいずれかのフェーズを識別するフェーズ名が設定される。
タスクIDのフィールドには、作業フローを形成するいずれかのフェーズに含まれるいずれかのタスクを識別するタスクIDが設定される。タスク名のフィールドには、作業フローを形成するいずれかのフェーズに含まれるいずれかのタスクを識別するタスク名が設定される。タスク説明文のフィールドには、作業フローを形成するいずれかのフェーズに含まれるいずれかのタスクの作業内容を示すタスク説明文が設定される。
ナレッジIDのフィールドには、ナレッジを識別するナレッジIDが設定される。表示順位のフィールドには、チケットで管理される問い合わせに対処する際に、検索画面512において、ナレッジが表示された表示順位が設定される。セッションIDのフィールドには、チケットで管理される問い合わせに対処する際に、検索画面512を表示したことに応じて生成されたセッションIDが設定される。セッションIDは、同一の検索画面512で検索され、参照され、活用されたナレッジをグループ化するための情報である。
活用方式のフィールドには、ナレッジが参照されたか、または、ナレッジが活用されたかを示すフラグ情報が設定される。活用方式のフィールドには、例えば、ナレッジが参照されたが、活用されていない場合であれば、Clickedが設定される。具体的には、Clickedは、ナレッジに関連付けて表示したリンク情報がクリックされた場合に、活用方式のフィールドに設定される。活用方式のフィールドには、例えば、ナレッジが参照され、かつ、活用された場合であれば、Utilizedが設定される。具体的には、Utilizedは、ナレッジに関連付けて表示した「活用ボタン」がクリックされた場合に、活用方式のフィールドに設定される。
フローデータ501と、チケットデータ502と、ナレッジデータ503と、活用履歴データ504との各種データは、上述したいずれかのフィールドを有さない場合があってもよいし、上述したフィールド以外の他のフィールドを有している場合があってもよい。
(利用者装置102のハードウェア構成例)
次に、図11を用いて、図1に示した情報処理システム100に含まれる利用者装置102のハードウェア構成例について説明する。
図11は、利用者装置102のハードウェア構成例を示すブロック図である。図11において、利用者装置102は、CPU1101と、メモリ1102と、ネットワークI/F1103と、記録媒体I/F1104と、記録媒体1105と、ディスプレイ1106と、入力装置1107とを有する。また、各構成部は、バス1100によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU1101は、利用者装置102の全体の制御を司る。メモリ1102は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU1101のワークエリアとして使用される。メモリ1102に記憶されるプログラムは、CPU1101にロードされることで、コーディングされている処理をCPU1101に実行させる。
ネットワークI/F1103は、通信回線を通じてネットワーク110に接続され、ネットワーク110を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F1103は、ネットワーク110と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F1103は、例えば、モデムやLANアダプタなどである。
記録媒体I/F1104は、CPU1101の制御に従って記録媒体1105に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F1104は、例えば、ディスクドライブ、SSD、USBポートなどである。記録媒体1105は、記録媒体I/F1104の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体1105は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体1105は、利用者装置102から着脱可能であってもよい。
ディスプレイ1106は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ1106は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどである。入力装置1107は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置1107は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
利用者装置102は、上述した構成部の他、例えば、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、利用者装置102は、記録媒体I/F1104や記録媒体1105を複数有していてもよい。また、利用者装置102は、記録媒体I/F1104や記録媒体1105を有していなくてもよい。
(運用者装置103のハードウェア構成例)
図1に示した情報処理システム100に含まれる運用者装置103のハードウェア構成例は、図11に示した、利用者装置102のハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。
(管理者装置104のハードウェア構成例)
図1に示した情報処理システム100に含まれる管理者装置104のハードウェア構成例は、図11に示した、利用者装置102のハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。
(情報処理装置101の機能的構成例)
次に、図12を用いて、情報処理装置101の機能的構成例について説明する。
図12は、情報処理装置101の機能的構成例を示すブロック図である。情報処理装置101は、記憶部1200と、取得部1201と、学習部1202と、付与部1203と、検索部1204と、記録部1205と、分析部1206と、出力部1207とを含む。
記憶部1200は、例えば、図6に示したメモリ602や記録媒体605などの記憶領域によって実現される。以下では、記憶部1200が、情報処理装置101に含まれる場合について説明するが、これに限らない。例えば、記憶部1200が、情報処理装置101とは異なる装置に含まれ、記憶部1200の記憶内容が情報処理装置101から参照可能である場合があってもよい。
取得部1201~出力部1207は、制御部の一例として機能する。取得部1201~出力部1207は、具体的には、例えば、図6に示したメモリ602や記録媒体605などの記憶領域に記憶されたプログラムをCPU601に実行させることにより、または、ネットワークI/F603により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、図6に示したメモリ602や記録媒体605などの記憶領域に記憶される。
記憶部1200は、各機能部の処理において参照され、または更新される各種情報を記憶する。記憶部1200は、例えば、サービス利用者からの問い合わせを記憶する。
記憶部1200は、例えば、ナレッジを記憶する。ナレッジは、例えば、サービス利用者からの問い合わせに応じて、サービス運用者がタスクを実施する際に、サービス運用者に利用される参考情報である。サービス運用者は、タスクを実施する作業者である。ナレッジは、例えば、サービス運用者に参照または活用される。ナレッジは、具体的には、予め作成されたドキュメント、FAQ、チケットなどである。チケットは、例えば、問い合わせを管理する管理情報である。
記憶部1200は、具体的には、ナレッジの中身を記憶する。記憶部1200は、例えば、ナレッジと、ナレッジに付与されたタグとを対応付けて記憶する。タグは、例えば、ナレッジの分類に用いられる情報である。タグは、例えば、人手または付与部1203によって付与される。記憶部1200は、例えば、ナレッジの所在位置と名称とを記憶する。ナレッジの所在位置と名称とは、ナレッジのフルパスによって表現される。
記憶部1200は、例えば、参照実績を記憶する。参照実績は、例えば、ナレッジが参照されたことを示す。参照実績は、具体的には、サービス利用者からの問い合わせに応じてサービス運用者がタスクを実施する際に検索されたナレッジが、サービス運用者がタスクを実施する際に、サービス運用者によって参照された場合に記憶される。記憶部1200は、具体的には、参照実績を、タスクと対応付けて記憶する。
記憶部1200は、例えば、活用実績を記憶する。活用実績は、例えば、ナレッジが参照され、かつ、活用されたことを示す。活用実績は、具体的には、サービス利用者からの問い合わせに応じてサービス運用者がタスクを実施する際に検索されたナレッジが、サービス運用者がタスクを実施する際に、サービス運用者によって活用された場合に記憶される。記憶部1200は、具体的には、活用実績を、タスクと対応付けて記憶する。
取得部1201は、各機能部の処理に用いられる各種情報を取得する。取得部1201は、取得した各種情報を、記憶部1200に記憶し、または、各機能部に出力する。また、取得部1201は、記憶部1200に記憶しておいた各種情報を、各機能部に出力してもよい。取得部1201は、例えば、サービス運用者またはサービス管理者の操作入力に基づき、各種情報を取得する。取得部1201は、例えば、情報処理装置101とは異なる装置から、各種情報を受信してもよい。
取得部1201は、問い合わせを取得する。取得部1201は、例えば、問い合わせを、利用者装置102から受信する。取得部1201は、サービス運用者またはサービス管理者の操作入力に基づき、問い合わせを取得してもよい。
取得部1201は、ナレッジに付与するタグを取得する。取得部1201は、例えば、ナレッジに付与するタグを、運用者装置103または管理者装置104から受信する。取得部1201は、サービス運用者またはサービス管理者の操作入力に基づき、ナレッジに付与するタグを取得してもよい。
取得部1201は、タグを新たに付与する対象のナレッジの入力を受け付ける。取得部1201は、例えば、タグを新たに付与する対象のナレッジを、運用者装置103または管理者装置104から受信する。取得部1201は、サービス運用者またはサービス管理者の操作入力に基づき、タグを新たに付与する対象のナレッジを取得してもよい。
取得部1201は、いずれかの機能部の処理を開始する開始トリガーを受け付けてもよい。開始トリガーは、例えば、サービス運用者またはサービス管理者による所定の操作入力があったことである。開始トリガーは、例えば、他のコンピュータから、所定の情報を受信したことであってもよい。開始トリガーは、例えば、いずれかの機能部が所定の情報を出力したことであってもよい。
取得部1201は、例えば、定期的に発行される信号を、学習部1202と、付与部1203との処理を開始する開始トリガーとして受け付ける。取得部1201は、例えば、問い合わせを取得したことを、検索部1204と、記録部1205との処理を開始するトリガーとして受け付ける。取得部1201は、例えば、定期的に発行される信号を、分析部1206の処理を開始するトリガーとして受け付ける。
学習部1202は、学習モデルを生成する。学習モデルは、例えば、入力されたベクトル情報に対応するタグを出力するモデルである。学習モデルは、具体的には、後述する分類モデル1610である。ベクトル情報は、例えば、ナレッジから得られる情報である。学習部1202は、例えば、ナレッジの所在位置と名称と中身とを結合して得た文字列の特徴を表すベクトル情報と、ナレッジに付与されたタグとを対応付けた学習データを用いて、学習モデルを生成する。結合は、例えば、ナレッジの所在位置と名称と中身とをそのまま結合してもよいし、ナレッジの所在位置と名称と中身とを加工してから結合してもよい。
学習部1202は、具体的には、所定の複数の単語のそれぞれの単語が、ナレッジの所在位置と名称と中身とを結合して得た文字列において出現するか否かを示すビット情報を並べて、ベクトル情報を生成する。そして、学習部1202は、生成したベクトル情報と、ナレッジに付与されたタグとを対応付けた学習データを用いて、学習モデルを生成する。これにより、学習部1202は、ナレッジに付与することが適切と判断されるタグを推定可能な学習モデルを生成することができる。
学習部1202は、例えば、タスクを実施する際に用いられたナレッジの所在位置と名称と中身とを結合して得た文字列の特徴を表すベクトル情報と、ナレッジに付与されたタグとを対応付けた学習データを用いて、学習モデルを生成してもよい。学習部1202は、具体的には、タスクを実施する際に活用されたナレッジの所在位置と名称と中身とを結合して得た文字列の特徴を表すベクトル情報と、ナレッジに付与されたタグとを対応付けた学習データを用いて、学習モデルを生成してもよい。これにより、学習部1202は、実際に活用されたため、適切にナレッジを検索可能にしていると判断されるタグを含む学習データを用いることができ、精度よくタグを推定可能な学習モデルを生成することができる。
学習部1202は、例えば、サービス運用者またはサービス管理者が指定したタグが付与されたナレッジの所在位置と名称と中身とを結合して得た文字列の特徴を表すベクトル情報と、当該タグとを対応付けた学習データを用いて、学習モデルを生成してもよい。これにより、学習部1202は、サービス運用者またはサービス管理者が指定したため、適切にナレッジを検索可能にしていると判断されるタグを含む学習データを用いることができ、精度よくタグを推定可能な学習モデルを生成することができる。ここでは、学習部1202が、ベクトル情報を生成する場合について説明したが、これに限らない。例えば、学習部1202が、他のコンピュータから、ベクトル情報を受信する場合があってもよい。また、例えば、学習部1202が、情報処理装置101の操作者の操作入力に基づき、ベクトル情報を取得する場合があってもよい。
付与部1203は、対象のナレッジに、タグを付与する。付与部1203は、例えば、対象のナレッジの所在位置と名称と中身とを結合して得た文字列の特徴を表すベクトル情報を、生成した学習モデルに入力した結果得られたタグを、対象のナレッジに付与する。
付与部1203は、例えば、複数の単語のそれぞれの単語が、対象のナレッジの所在位置と名称と中身とを結合して得た文字列において出現するか否かを示すビット情報を並べて、ベクトル情報を生成する。そして、付与部1203は、生成したベクトル情報を、生成した学習モデルに入力した結果得られたタグを、対象のナレッジに付与する。これにより、付与部1203は、ナレッジに付与することが適切と判断されるタグを、ナレッジに付与することができる。
付与部1203は、タグが付与された複数のタスクのうち、ナレッジを用いて実施されたタスクに付与されたタグを、ナレッジに付与する。付与部1203は、例えば、タグが付与された複数のタスクのうち、ナレッジを参照または活用して実施されたタスクに付与されたタグを、ナレッジに付与する。これにより、付与部1203は、学習モデルを生成する前にも、自動で、ナレッジにタグを付与することができ、作業負担の低減化を図ることができる。また、付与部1203は、タスクを実施する際に用いられたナレッジにタグを付与し、学習データを生成可能にすることができ、精度よくタグを推定可能な学習モデルを生成可能にすることができる。
付与部1203は、サービス運用者またはサービス管理者が指定したタグを、サービス運用者またはサービス管理者が指定したナレッジに付与してもよい。これにより、付与部1203は、サービス運用者またはサービス管理者が指定したため、適切にナレッジを検索可能にしていると判断されるタグを含む学習データを生成可能にすることができ、精度よくタグを推定可能な学習モデルを生成可能にすることができる。
検索部1204は、絞り込み条件を生成する。絞り込み条件は、例えば、1以上のタグである。絞り込み条件は、具体的には、問い合わせに応じて実施するタスクの名称から生成される。検索部1204は、具体的には、タスクの名称から、絞り込み条件を生成する。検索部1204は、より具体的には、タスクの名称から抽出した名詞に基づいて、絞り込み条件として、1以上のタグを生成する。タグは、例えば、名詞である。これにより、検索部1204は、タスクを実施する際に用いるナレッジを検索する精度を向上するための絞り込み条件を生成することができる。
検索部1204は、検索画面512における、サービス利用者の操作入力に基づいて、ナレッジを検索する。検索画面512は、例えば、表示部によって、利用者装置102に表示される。検索画面512は、例えば、タスクを実施する際に用いるナレッジを検索する画面である。検索部1204は、例えば、第1の絞り込み条件に基づいて、複数のナレッジの中から、第1のタスクに関連するナレッジを検索する。第1の絞り込み条件は、例えば、第1のタスクに基づいて生成される。第1の絞り込み条件は、具体的には、第1のタスクの名称から生成される。検索部1204は、具体的には、複数のナレッジの中から、第1の絞り込み条件となるタグが付与されたナレッジを、第1のタスクに関連するナレッジとして検索する。これにより、検索部1204は、タスクを実施する際に用いるナレッジを、サービス運用者が参照可能にすることができる。
検索部1204は、例えば、問い合わせと、第1のタスクの作業内容と、第1の絞り込み条件とに基づいて、複数のナレッジの中から、第1のタスクに関連するナレッジを検索する。検索部1204は、具体的には、問い合わせと、第1のタスクの作業内容との組み合わせを、検索文に設定する。そして、検索部1204は、複数のナレッジの中から、第1の絞り込み条件となるタグが付与されたナレッジのうち、設定した検索文に対応するナレッジを、第1のタスクに関連するナレッジとして検索する。これにより、検索部1204は、タスクを実施する際に用いるナレッジを、サービス運用者が参照可能にすることができる。
検索部1204は、例えば、検索した第1のタスクに関連するいずれかのナレッジが、第1のタスクを実施する際に、サービス運用者に用いられたか否かを判定する。ここで、検索部1204は、いずれかのナレッジが、サービス運用者に用いられたと判定した場合、いずれかのナレッジに対応付けて記憶された、いずれかのナレッジが検索される第2の絞り込み条件を特定する。第2の絞り込み条件は、例えば、いずれかのナレッジに対応付けて記憶されたタグである。そして、検索部1204は、特定した第2の絞り込み条件に基づいて、複数のナレッジの中から、第2のタスクに関連するナレッジを検索する。検索部1204は、具体的には、タグが付与された複数のナレッジの中から、第2の絞り込み条件に含まれるタグが付与された、第2のタスクに関連するナレッジを検索する。これにより、検索部1204は、タスクを実施する際に用いるナレッジを、サービス運用者が参照可能にすることができる。
検索部1204は、例えば、検索した第1のタスクに関連するいずれかのナレッジが、第1のタスクを実施する際に、サービス運用者に用いられたか否かを判定する。ここで、検索部1204は、いずれかのナレッジが、サービス運用者に用いられたと判定した場合、いずれかのナレッジに対応付けて記憶された、いずれかのナレッジが検索される第2の絞り込み条件に含まれ、第1の絞り込み条件には含まれない条件を特定する。第2の絞り込み条件は、例えば、いずれかのナレッジに対応付けて記憶されたタグである。そして、検索部1204は、特定した条件に基づいて、複数のナレッジの中から、第2のタスクに関連するナレッジを検索する。検索部1204は、具体的には、タグが付与された複数のナレッジの中から、第2の絞り込み条件に含まれ、第1の絞り込み条件には含まれないタグが付与された、第2のタスクに関連するナレッジを検索する。これにより、検索部1204は、タスクを実施する際に用いるナレッジを、サービス運用者が参照可能にすることができる。
検索部1204は、例えば、第2の絞り込み条件に含まれ、第1の絞り込み条件には含まれない条件と、問い合わせと、第2のタスクの作業内容と、第3の絞り込み条件とに基づいて、複数のナレッジの中から、第2のタスクに関連するナレッジを検索する。第3の絞り込み条件は、例えば、第2のタスクに基づいて生成される。第3の絞り込み条件は、具体的には、第2のタスクの名称から生成される。検索部1204は、具体的には、問い合わせと、第2のタスクの作業内容との組み合わせを、検索文に設定する。そして、検索部1204は、複数のナレッジの中から、第2の絞り込み条件に含まれ、第1の絞り込み条件には含まれないタグが付与されたナレッジのうち、設定した検索文に対応するナレッジを、第2のタスクに関連するナレッジとして検索する。これにより、検索部1204は、タスクを実施する際に用いるナレッジを、サービス運用者が参照可能にすることができる。
記録部1205は、検索画面512を表示する都度、異なる検索識別子を取得する。検索識別子は、同一の検索画面512において検索され、サービス運用者によって選択された1以上のナレッジをグループ化するための識別子である。取得は、例えば、生成である。取得のタイミングは、例えば、検索画面512を表示した時点である。取得のタイミングは、例えば、検索画面512を表示した際、検索識別子を用いる時点であってもよい。
記録部1205は、例えば、検索画面512を表示する都度、異なる検索識別子を生成することにより取得する。記録部1205は、例えば、検索画面512から検索以外の用途の画面に遷移した際に、検索識別子を変更するようにしてもよく、その後、新たに検索画面512を表示する場合に、変更後の検索識別子を取得するようにしてもよい。記録部1205は、例えば、検索画面512をクローズする際に、検索識別子を変更するようにしてもよく、その後、新たに検索画面512を表示する場合に、変更後の検索識別子を取得するようにしてもよい。これにより、記録部1205は、同じタイミングに使われやすく、同じ目的に使われやすい1以上のナレッジをグループ化可能にすることができる。
記録部1205は、第3のタスクを実施する際に用いるナレッジを検索する検索画面512において検索され、選択された1以上のナレッジに対して、当該検索画面512を表示する際に取得された検索識別子を付与する。これにより、記録部1205は、同じタイミングに使われやすく、同じ目的に使われやすい1以上のナレッジをグループ化することができる。
記録部1205は、さらに、1以上のナレッジに対して、第3のタスクを識別するタスク識別子を付与する。これにより、記録部1205は、同じタイミングに使われやすく、同じ目的に使われやすい1以上のナレッジをグループ化することができる。
記録部1205は、第3のタスクを実施した後に、第4のタスクを実施する際に用いるナレッジを検索する検索画面512において、いずれかのナレッジが検索された場合、さらに、他のナレッジを特定する。第3のタスクと、第4のタスクとは、同一のタスクであってもよい。記録部1205は、例えば、いずれかのナレッジと同一の検索識別子が付与された他のナレッジを特定する。そして、記録部1205は、いずれかのナレッジに加えて、特定した他のナレッジを、検索結果に設定する。これにより、記録部1205は、検索されたナレッジと、同じタイミングに使われやすく、同じ目的に使われやすい他のナレッジを、検索結果として出力可能にすることができる。そして、記録部1205は、サービス運用者が、タスクを実施する際に有用なナレッジを参照しやすくすることができる。
記録部1205は、例えば、いずれかのナレッジに付与された1以上の検索識別子のうち少なくともいずれかの検索識別子と同一の検索識別子が付与された他のナレッジを特定する。そして、記録部1205は、いずれかのナレッジに加えて、特定した他のナレッジを、検索結果に設定する。これにより、記録部1205は、検索されたナレッジと、同じタイミングに使われやすく、同じ目的に使われやすい他のナレッジを、検索結果として出力可能にすることができる。そして、記録部1205は、サービス運用者が、タスクを実施する際に有用なナレッジを参照しやすくすることができる。
記録部1205は、例えば、いずれかのナレッジに付与された検索識別子と同一の検索識別子が付与され、かつ、いずれかのナレッジに付与されたタスク識別子と同一のタスク識別子が付与された他のナレッジを特定する。そして、記録部1205は、いずれかのナレッジに加えて、特定した他のナレッジを、検索結果に設定する。これにより、記録部1205は、検索されたナレッジと、同じタイミングに使われやすく、同じ目的に使われやすい他のナレッジを、検索結果として出力可能にすることができる。そして、記録部1205は、サービス運用者が、タスクを実施する際に有用なナレッジを参照しやすくすることができる。
記録部1205は、例えば、いずれかのナレッジとの間で、付与された少なくともいずれかの検索識別子が同一であり、かつ、付与された少なくともいずれかのタスク識別子が同一である他のナレッジを特定する。他のナレッジは、例えば、いずれかのナレッジに付与された1以上の検索識別子のうち少なくともいずれかの検索識別子と同一の検索識別子が付与されている。また、他のナレッジは、例えば、いずれかのナレッジに付与された1以上のタスク識別子のうち少なくともいずれかのタスク識別子と同一のタスク識別子が付与されている。そして、記録部1205は、いずれかのナレッジに加えて、特定した他のナレッジを、検索結果に設定する。これにより、記録部1205は、検索されたナレッジと、同じタイミングに使われやすく、同じ目的に使われやすい他のナレッジを、検索結果として出力可能にすることができる。そして、記録部1205は、サービス運用者が、タスクを実施する際に有用なナレッジを参照しやすくすることができる。
分析部1206は、問い合わせに応じてサービス運用者がタスクを実施する際に検索されたナレッジが、サービス運用者によって参照された場合、ナレッジが参照されたことを示す参照実績を、タスクと対応付けて記憶部1200に記憶する。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にするために、参照実績を蓄積しておくことができる。
分析部1206は、問い合わせに応じてサービス運用者がタスクを実施する際に検索されたナレッジが、サービス運用者によって活用された場合、ナレッジが参照され、かつ、活用されたことを示す活用実績を、タスクと対応付けて記憶部1200に記憶する。分析部1206は、例えば、ナレッジに関連付けて表示したリンク情報が利用された場合に、当該ナレッジが、サービス運用者によって参照されたと判定する。リンク情報は、例えば、アドレスである。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にするために、活用実績を蓄積しておくことができる。
分析部1206は、問い合わせに応じてサービス運用者がタスクを実施する際に検索されたナレッジを表示する場合における、ナレッジの表示順位を、タスクと対応付けて記憶部1200に記憶する。分析部1206は、例えば、ナレッジに関連付けて表示した受付領域において、ナレッジが活用されたことを示す操作を受け付けた場合、ナレッジが、タスクを実施する際にサービス運用者によって活用されたと判定する。受付領域は、例えば、ナレッジが活用されたことを示す操作を受け付ける領域である。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にするために、表示順位を蓄積しておくことができる。
分析部1206は、所定の基準に基づく複数の分類のそれぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、ナレッジが活用された割合を示す情報を、表示する分析結果に設定する。複数の分類は、例えば、ある単位で分割された複数の期間である。期間は、例えば、日、週、月などである。
分析部1206は、例えば、それぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、複数の種別のそれぞれの種別のナレッジが活用された割合を示す情報を、表示する分析結果に設定する。分析部1206は、例えば、それぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、ナレッジが活用された割合と、ナレッジが活用されていない割合とを示す情報を、表示する分析結果に設定する。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にするために、表示する分析結果を設定することができる。
分析部1206は、例えば、さらに、ナレッジを活用して対処済みの問い合わせの所要時間の統計値と、ナレッジを活用せず対処済みの問い合わせの所要時間の統計値とを、表示する分析結果に設定する。分析部1206は、例えば、さらに、複数の種別のそれぞれの種別のナレッジを活用して対処済みの問い合わせの所要時間の統計値と、ナレッジを活用せず対処済みの問い合わせの所要時間の統計値とを、表示する分析結果に設定する。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にするために、表示する分析結果を設定することができる。
分析部1206は、複数の分類のいずれかの分類が選択された場合、選択されたいずれかの分類に属する対処済みの問い合わせに応じて特定のタスクに関する情報を表示することが要求されたと判定する。
分析部1206は、特定のタスクに関する情報を表示することが要求された場合、さらに表示する分析結果を設定する。分析部1206は、例えば、記憶部1200に記憶された、特定のタスクに関する参照実績と、特定のタスクに関する活用実績とに基づいて、特定のタスクを実施する際に参照されたナレッジの数と活用されたナレッジの数とを、表示する分析結果に設定する。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にするために、表示する分析結果を設定することができる。
分析部1206は、特定のタスクに関する情報を表示することが要求された場合、さらに表示する分析結果を設定する。分析部1206は、例えば、記憶部1200に記憶された、特定のタスクに関する表示順位に基づいて、特定のタスクを実施する際に参照または活用されたナレッジの表示順位を、表示する分析結果に設定する。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にするために、表示する分析結果を設定することができる。
出力部1207は、いずれかの機能部の処理結果を出力する。出力形式は、例えば、ディスプレイへの表示、プリンタへの印刷出力、ネットワークI/F603による外部装置への送信、または、メモリ602や記録媒体605などの記憶領域への記憶である。これにより、出力部1207は、いずれかの機能部の処理結果をサービス運用者またはサービス管理者に通知可能にし、情報処理装置101の利便性の向上を図ることができる。
出力部1207は、例えば、検索結果を出力する。出力部1207は、具体的には、検索されたナレッジの情報を出力する。ナレッジの情報は、例えば、ナレッジへのリンク情報、ナレッジの名称、ナレッジの中身などである。出力先は、例えば、運用者装置103である。これにより、出力部1207は、検索されたナレッジの情報を、サービス運用者が把握可能にすることができる。
出力部1207は、具体的には、検索されたナレッジを、ナレッジへのリンク情報と関連付けて表示する。出力先は、例えば、運用者装置103である。これにより、出力部1207は、検索されたナレッジの情報を、サービス運用者が把握可能にすることができる。
出力部1207は、具体的には、検索されたナレッジを、ナレッジが活用されたことを示す操作を受け付ける受付領域と関連付けて表示する。出力先は、例えば、運用者装置103である。これにより、出力部1207は、検索されたナレッジの情報を、サービス運用者が把握可能にすることができる。
出力部1207は、具体的には、検索されたナレッジと、検索されたナレッジと同一の検索識別子が付与され、特定された他のナレッジとを、検索結果として出力する。出力部1207は、具体的には、検索されたナレッジと、検索されたナレッジと同一の検索識別子および同一のタスク識別子が付与され、特定された他のナレッジとを、検索結果として出力する。
出力部1207は、例えば、分析結果を出力する。出力部1207は、具体的には、表示する分析結果に設定された、所定の基準に基づく複数の分類のそれぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、ナレッジが活用された割合を示す情報を表示する。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にすることができる。
出力部1207は、具体的には、表示する分析結果に設定された、それぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、複数の種別のそれぞれの種別のナレッジが活用された割合を示す情報を表示する。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にすることができる。
出力部1207は、具体的には、表示する分析結果に設定された、それぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、ナレッジが活用された割合と、ナレッジが活用されていない割合とを示す情報を表示する。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にすることができる。
出力部1207は、具体的には、さらに、表示する分析結果に設定された、ナレッジを活用して対処済みの問い合わせの所要時間の統計値と、ナレッジを活用せず対処済みの問い合わせの所要時間の統計値とを表示する。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にすることができる。
出力部1207は、具体的には、さらに、表示する分析結果に設定された、複数の種別のそれぞれの種別のナレッジを活用して対処済みの問い合わせの所要時間の統計値と、ナレッジを活用せず対処済みの問い合わせの所要時間の統計値とを表示する。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にすることができる。
出力部1207は、具体的には、特定のタスクに関する情報を表示することが要求された際に、出力する分析結果に設定された、特定のタスクを実施する際に参照されたナレッジの数と活用されたナレッジの数とを、特定のタスクと関連付けて表示する。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にすることができる。
出力部1207は、特定のタスクに関する情報を表示することが要求された際に、出力する分析結果に設定された、特定のタスクを実施する際に参照または活用されたナレッジの表示順位を、特定のタスクと関連付けて表示する。これにより、分析部1206は、サービス管理者が、ナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討可能にすることができる。
ここでは、学習部1202と、分析部1206との処理対象が、ナレッジである場合について説明したが、これに限らない。例えば、学習部1202と、分析部1206との処理対象が、ナレッジ以外のデータである場合があってもよい。また、ここでは、情報処理装置101が、記憶部1200と、取得部1201と、学習部1202と、付与部1203と、検索部1204と、記録部1205と、分析部1206と、出力部1207とを含む場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置101が、いずれかの機能部を含まず、当該機能部を含む外部のコンピュータと通信可能である場合があってもよい。
(情報処理システム100の動作例)
次に、図13~図21を用いて、情報処理システム100の動作例について説明する。まず、図13~図15を用いて、情報処理システム100において、情報処理装置101が、運用者装置103を制御し、運用者装置103において、検索画面512に、サービス運用者が実施するタスクに関連するナレッジを表示させる動作例について説明する。
図13~図15は、タスクに関連するナレッジを表示させる動作例を示す説明図である。図13において、情報処理装置101は、問い合わせを受け付ける。図13の例では、情報処理装置101は、問い合わせ「○○を確認してください。」を受け付ける。情報処理装置101は、問い合わせを受け付けると、問い合わせを管理者装置104に送信する。
情報処理装置101は、管理者装置104と通信し、フローデータ501に基づいて、問い合わせに対処するための作業フローを設定する。情報処理装置101は、問い合わせと、設定した作業フローとに基づいて、チケットデータ502と活用履歴データ504とを更新する。情報処理装置101は、フローデータ501に基づいて、設定した作業フローを示すチケット画面511を、運用者装置103のディスプレイ1106に表示させる。
情報処理装置101は、チケット画面511において、いずれかのタスクの情報がクリックされたことを検出する。以下の説明では、クリックされた情報に対応するタスクを「対象のタスク」と表記する場合がある。図13の例では、情報処理装置101は、「SQL実行でデータ確認」がクリックされたことを検出する。
情報処理装置101は、いずれかのタスクの情報がクリックされたことを検出すると、フローデータ501または活用履歴データ504に基づいて、対象のタスクについてのタスク名とタスク説明文とを取得する。情報処理装置101は、問い合わせと、取得したタスク説明文とに基づいて、検索文を生成する。図13の例では、情報処理装置101は、検索文「○○を確認してください。DBデータの内容を確認します。」を生成する。
情報処理装置101は、取得したタスク名から名詞を抽出し、絞り込み条件を設定する。図13の例では、情報処理装置101は、絞り込み条件「SQL、データ確認」を設定する。情報処理装置101は、生成した検索文と、設定した絞り込み条件と、ナレッジデータ503とに基づいて、対象のタスクに関連するナレッジを検索する。情報処理装置101は、ナレッジデータ503に基づいて、検索されたナレッジのタイトルを取得する。
情報処理装置101は、ナレッジを検索すると、検索画面512を、運用者装置103のディスプレイ1106に表示させる。情報処理装置101は、検索画面512を表示させた際、検索画面512ごとに固有なセッションIDを生成する。情報処理装置101は、取得したナレッジのタイトルに基づいて、検索画面512に、ナレッジに対応するリンク情報と、ナレッジに対応する活用ボタンとを表示させる。情報処理装置101は、検索画面512において、いずれかのナレッジに対応する活用ボタンがクリックされたことを検出する。以下の説明では、クリックされた活用ボタンに対応するナレッジを「対象のナレッジ」と表記する場合がある。図13の例では、情報処理装置101は、「データ確認方法.doc」の活用ボタンと、「DBログイン手順.xls」の活用ボタンとがクリックされたことを検出する。
情報処理装置101は、活用ボタンがクリックされたことを検出すると、対象のナレッジについて、活用履歴データ504を更新する。情報処理装置101は、例えば、対象のナレッジと、対象のタスクを識別するタスクIDと、生成したセッションIDとを対応付けて、活用履歴データ504を更新する。これにより、情報処理装置101は、活用履歴データ504に基づいて、サービス管理者が作業フローおよびナレッジの検索手法を見直す際に、いずれかの作業フローにおける、ナレッジの活用状況を把握可能にすることができる。
また、情報処理装置101は、活用履歴データ504に基づいて、今回のタスクを実施する際に活用したナレッジに対応するタグを参照し、サービス運用者が、以降のタスクを実施する際に、有用なナレッジを検索しやすくすることができる。情報処理装置101が、今回のタスクを実施する際に活用したナレッジに対応するタグを参照し、サービス運用者が、以降のタスクを実施する際に、有用なナレッジを検索しやすくする場合については、例えば、図14を用いて後述する。
また、情報処理装置101は、活用履歴データ504に基づいて、同一のタスクを実施するために、同一の検索画面512において、活用された1以上のナレッジをグループ化することができる。このため、情報処理装置101は、以降、グループ化した1以上のナレッジを参照し、サービス運用者がタスクを実施する際に、有用なナレッジを提示しやすくすることができる。情報処理装置101が、グループ化した1以上のナレッジを参照し、ナレッジを表示させる場合については、例えば、図15を用いて後述する。次に、図14の説明に移行する。
図14において、情報処理装置101は、図13と同様に、チケット画面511を、運用者装置103に表示させる。サービス運用者は、タスクを実施するにあたり、「画面情報の確認」をクリックする。情報処理装置101は、チケット画面511において、「画面情報の確認」がクリックされると、図13と同様に、検索画面512を、運用者装置103に表示させる。情報処理装置101は、図13と同様に、対象のタスクに関連するナレッジを検索する。情報処理装置101は、図13と同様に、検索画面512に、検索されたナレッジのタイトルを表示させる。ここで、サービス運用者は、「○○画面.xls」を活用し、活用ボタンをクリックしたとする。情報処理装置101は、図13と同様に、活用履歴データ504を更新し、活用されたナレッジを特定可能にする。そして、情報処理装置101は、チケット画面511を、運用者装置103に表示させ直す。
サービス運用者は、次のタスクを実施するにあたり、「DB情報の確認」をクリックする。情報処理装置101は、チケット画面511において、「DB情報の確認」がクリックされると、検索画面512を、運用者装置103に表示させる。情報処理装置101は、図13とは異なり、ナレッジデータ503と、活用履歴データ504とに基づいて、前回のタスクを実施する際に活用されたナレッジを特定し、特定したナレッジに付与されたタグを、絞り込み条件に追加する。図14の例では、情報処理装置101は、「○○画面.xls」に付与されたタグ「人材管理業務」と「画面情報」とを特定し、直前の絞り込み条件に設定されたタグ「画面情報」を除外し、タグ「人材管理業務」を、今回の絞り込み条件に追加する。情報処理装置101は、追加後の絞り込み条件に基づいて、今回の対象のタスクに関連するナレッジを検索する。情報処理装置101は、図13と同様に、検索画面512に、検索されたナレッジのタイトルを表示させる。
これにより、情報処理装置101は、作業フローにおけるタスクの流れを考慮し、直前のタスクを実施する際に活用されたナレッジの属性に基づいて、今回のタスクを実施する際に有用なナレッジを検索可能にすることができる。このため、情報処理装置101は、サービス運用者が、タスクを実施する際に有用なナレッジを参照可能にすることができる。次に、図15の説明に移行し、情報処理装置101が、グループ化した1以上のナレッジを参照し、ナレッジを表示させる場合について説明する。
図15において、情報処理装置101は、図13と同様に、チケット画面511を、運用者装置103に表示させる。情報処理装置101は、チケット画面511において、「画面情報の確認」がクリックされると、図13と同様に、検索画面512を、運用者装置103に表示させる。情報処理装置101は、図13と同様に、対象のタスクに関連するナレッジを検索する。図15の例では、情報処理装置101は、「■■処理.md」を検索したとする。情報処理装置101は、図13と同様に、検索画面512に、検索されたナレッジのタイトルを表示させる。
この際、情報処理装置101は、検索されたナレッジを含む、グループ化された複数のナレッジがあれば、検索画面512に、グループ化された複数のナレッジのそれぞれのナレッジのタイトルを併せて表示させる。図15の例では、情報処理装置101は、活用履歴データ504に基づいて、「■■処理.md」と同じく、「画面情報の確認」のタスクIDが対応付けられ、かつ、「■■処理.md」と同じセッションIDが対応付けられた、「○○画面.xls」を特定する。そして、情報処理装置101は、「○○画面.xls」を、検索画面512に表示させる。
ここで、情報処理装置101は、「■■処理.md」と同じセッションIDが対応付けられていても、「■■処理.md」とは異なり、「利用者マニュアルの確認」のタスクIDが対応付けられたナレッジを、表示させない。図15の例では、情報処理装置101は、「利用者マニュアル.pdf」などを表示させないようにする。
これにより、情報処理装置101は、過去に他のサービス運用者が、検索されたナレッジと同じタイミングで活用した他のナレッジを、サービス運用者に参照可能にすることができる。また、情報処理装置101は、過去に他のサービス運用者が、今回のタスクを実施した際に、検索されたナレッジの他に活用された他のナレッジを、検索されたナレッジと同じ目的に活用可能と判断し、サービス運用者に参照可能にすることができる。このため、情報処理装置101は、サービス運用者が、タスクを実施する際に有用なナレッジを参照可能にすることができる。
また、情報処理装置101は、過去に他のサービス運用者が、今回のタスクとは異なるタスクを実施した際に、検索されたナレッジの他に活用された他のナレッジを、今回のタスクには有用ではないと判断し、サービス運用者に参照させないことができる。このため、情報処理装置101は、サービス運用者が、タスクを実施する際に有用なナレッジに絞って参照可能にすることができる。
次に、図16~図19を用いて、情報処理システム100において、情報処理装置101が、ナレッジにタグを付与する動作例について説明する。
図16~図19は、ナレッジにタグを付与する動作例を示す説明図である。図16において、情報処理装置101は、導入時、複数のタスクのそれぞれのタスクに付与されたタスク名に含まれる連続する単語を結合し、タグ一覧を生成する。タグ一覧は、例えば、タグ「画面情報」、「DB情報」、「SQL」、および、「データ情報」などを含む。
情報処理装置101は、タグ一覧のうち、ナレッジに含まれるタグを抽出し、抽出したタグを、ナレッジに仮に付与する。図16の例では、情報処理装置101は、複数のナレッジ1600を、タグ「画面情報」、「DB情報」が付与された1以上のナレッジ1601と、タグ「SQL」、「データ情報」が付与された1以上のナレッジ1602とに分類する。情報処理装置101が、タグを、ナレッジに仮に付与する場合については、例えば、図17を用いて後述する。
情報処理装置101は、運用時、検索画面512において活用されたナレッジを記録した活用履歴データ504に基づいて、分類モデル1610を生成する。情報処理装置101は、運用時、サービス運用者またはサービス管理者が指定したタグが付与されたナレッジを記録したタグ付け一覧505に基づいて、分類モデル1610を生成してもよい。分類モデル1610は、例えば、入力されたベクトル情報に対応するタグを出力するモデルである。ベクトル情報は、例えば、ナレッジから得られる情報である。情報処理装置101が、分類モデル1610を生成する場合については、例えば、図18を用いて後述する。
情報処理装置101は、分類モデル1610を用いて、タグが未付与のナレッジに、タグを自動で付与するか、または、タグが付与済みのナレッジに、タグを付与し直す。情報処理装置101が、分類モデル1610を用いて、ナレッジにタグを付与する場合については、例えば、図19を用いて後述する。
これにより、情報処理装置101は、ナレッジに適切なタグが付与されるようにすることができ、サービス運用者に、適切なナレッジを提示しやすくすることができる。また、情報処理装置101は、導入時に付与したタグが不適切でも、適切なタグを付与し直すことができる。また、情報処理装置101は、サービス管理者にかかる、タグを付与する作業負担の低減化を図ることができる。次に、図17の説明に移行する。
図17において、情報処理装置101は、導入時、複数のタスクのそれぞれのタスクに付与されたタスク名に含まれる連続する単語を結合し、タグ一覧を生成する。図17の例では、情報処理装置101は、タスク名「画面情報の確認」からタグ「画面情報」を抽出する。また、情報処理装置101は、タスク名「DB情報の確認」からタグ「DB情報」を抽出する。また、情報処理装置101は、タスク名「SQL実行でデータ確認」からタグ「SQL、データ確認」を抽出する。情報処理装置101は、抽出したタグを含むタグ一覧1700を生成する。
情報処理装置101は、タグ一覧1700に基づいて、タグを、ナレッジに仮に付与する。情報処理装置101は、例えば、タグ一覧1700のタグが、ナレッジのフルパスと内容とを結合した文字列に含まれれば、当該タグを、当該ナレッジに仮に付与する。情報処理装置101は、タグを付与した結果に基づいて、ナレッジデータ503を更新する。これにより、情報処理装置101は、サービス管理者が、タグを設定せずに済むようにすることができ、タグを付与する作業負担の低減化を図ることができる。
また、情報処理装置101は、サービス運用者またはサービス管理者が明示的に、ナレッジに付与するタグを指定した場合、ナレッジとタグとを対応付けてタグ付け一覧505に記録する。次に、図18の説明に移行する。
図18において、情報処理装置101は、運用時、タグ付け一覧505、活用履歴データ504、または、ナレッジデータ503に基づいて、少なくとも1以上のナレッジに付与されたタグを、「正解」として特定する。情報処理装置101は、例えば、活用履歴データ504と、ナレッジデータ503とに基づいて、実際に活用されたナレッジに付与された、有用と判断されるタグを、「正解」として特定する。また、情報処理装置101は、例えば、タグ付け一覧505に基づいて、サービス運用者またはサービス管理者が明示的に指定した、有用と判断されるタグを、「正解」として特定する。
情報処理装置101は、ナレッジデータ503に基づいて、特定したタグが付与されたナレッジごとに、ナレッジのフルパスと内容とを取得し、取得したナレッジのフルパスと内容とを結合した文字列をベクトル化する。情報処理装置101は、例えば、文字列に、所定の複数の単語のそれぞれの単語が出現するか否かを示すビット情報を並べて、ベクトル情報を生成する。情報処理装置101は、特定したタグと、生成したベクトル情報との組み合わせを、教師データとして生成する。
情報処理装置101は、教師データに基づいて、分類モデル1610を生成する。生成方法は、例えば、誤差逆伝搬などが採用可能である。分類モデル1610は、ツリー構造、数式モデル、ニューラルネットワークなどが採用可能である。これにより、情報処理装置101は、分類モデル1610を用いて、自動で、ナレッジに付与することが好ましいタグを推定可能にすることができる。次に、図19の説明に移行する。
図19において、情報処理装置101は、分類モデル1610を用いて、タグが未付与のナレッジに、タグを自動で付与するか、または、タグが付与済みのナレッジに、タグを付与し直す。情報処理装置101は、例えば、ナレッジデータ503に基づいて、付与する対象のナレッジのフルパスと内容とを取得し、取得したナレッジのフルパスと内容とを結合した文字列をベクトル化する。情報処理装置101は、例えば、文字列に、所定の複数の単語のそれぞれの単語が出現するか否かを示すビット情報を並べて、ベクトル情報を生成する。そして、情報処理装置101は、生成したベクトル情報を、分類モデル1610に入力することにより、タグを取得する。情報処理装置101は、取得したタグを、付与する対象のナレッジに付与する。
これにより、情報処理装置101は、ナレッジに適切なタグが付与されるようにすることができ、サービス運用者に、適切なナレッジを提示しやすくすることができる。また、情報処理装置101は、導入時に付与したタグが不適切でも、適切なタグを付与し直すことができる。また、情報処理装置101は、サービス管理者にかかる、タグを付与する作業負担の低減化を図ることができる。
次に、図20~図23を用いて、情報処理システム100において、情報処理装置101が、ナレッジの活用状況をサービス管理者に提示する動作例について説明する。
図20~図23は、ナレッジの活用状況をサービス管理者に提示する動作例を示す説明図である。図20において、情報処理装置101は、ダッシュボード画面513を、管理者装置104に表示させる。ダッシュボード画面513は、例えば、表示欄2001~2006を含む。表示欄2001は、フォルダ一覧を表示する。表示欄2001は、例えば、チケットが保存されるフォルダを選択可能に表示する。表示欄2001は、例えば、フォルダに保存されたチケットで管理される問い合わせに対処する際に用いられたナレッジを整備する整備画面に遷移する「Link」ボタンを表示する。表示欄2002は、選択されたフォルダ内のチケットの数を表示する。
表示欄2003は、ナレッジの種別ごとに、チケット全体のうち、当該種別のナレッジを活用したチケットの割合を示すナレッジ活用率を表示する。表示欄2003は、チケット全体のうち、ナレッジを活用していないチケットの割合を表示する。ナレッジを活用していないチケットの割合は、図中の「なし」である。表示欄2004は、ナレッジの種別ごとに、当該種別のナレッジを活用したチケットで管理される問い合わせの平均対応時間を表示する。表示欄2004は、ナレッジを活用していないチケットで管理される問い合わせの平均対応時間を表示する。ナレッジを活用していないチケットの平均対応時間は、図中の「なし」である。
表示欄2005は、月別に、ナレッジの種別ごとに、選択されたフォルダ内のチケットのうち、当該種別のナレッジを活用したチケットの割合を示すナレッジ活用率を表示する。表示欄2005は、月別に、選択されたフォルダ内のチケットのうち、ナレッジを活用していないチケットの割合を表示する。ナレッジを活用していないチケットの割合は、図中の「なし」である。表示欄2006は、月別に、ナレッジの種別ごとに、選択されたフォルダ内にあり、当該種別のナレッジを活用したチケットで管理される問い合わせの平均対応時間を表示する。表示欄2006は、月別に、選択されたフォルダ内にあり、ナレッジを活用していないチケットで管理される問い合わせの平均対応時間を表示する。ナレッジを活用していないチケットの平均対応時間は、図中の「なし」である。
ここで、図21の説明に移行し、情報処理装置101が、表示欄2003,2005に表示する各種ナレッジ活用率を算出する動作例について説明する。図21に示すように、情報処理装置101は、活用履歴データ504に基づいて、チケットで管理される問い合わせで活用されたナレッジを特定し、ナレッジデータ503に基づいて、特定したナレッジの種別を特定する。情報処理装置101は、特定したチケットの種別と、特定したナレッジとに基づいて、チケットデータ502に、チケットの種別に対応する活用数を設定する。
この際、情報処理装置101は、活用履歴データ504に基づいて、チケットで管理される問い合わせで参照されたナレッジを特定し、ナレッジデータ503に基づいて、特定したナレッジの種別を特定してもよい。そして、情報処理装置101は、特定したチケットの種別と、特定したナレッジとに基づいて、チケットデータ502に、チケットの種別に対応する参照数を設定してもよい。
その後、情報処理装置101は、活用数を設定したチケットデータ502に基づいて、ナレッジの種別ごとに、チケット全体のうち、当該種別のナレッジを活用したチケットの割合を示すナレッジ活用率を算出する。また、情報処理装置101は、活用数を設定したチケットデータ502に基づいて、チケット全体のうち、ナレッジを活用していないチケットの割合を表示する。
また、情報処理装置101は、活用数を設定したチケットデータ502に基づいて、月別に、ナレッジの種別ごとに、選択されたフォルダ内のチケットのうち、当該種別のナレッジを活用したチケットの割合を示すナレッジ活用率を算出する。また、情報処理装置101は、活用数を設定したチケットデータ502に基づいて、月別に、選択されたフォルダ内のチケットのうち、ナレッジを活用していないチケットの割合を表示する。これにより、情報処理装置101は、表示欄2003,2005に各種ナレッジ活用率を表示可能にすることができる。
ここで、図22の説明に移行し、情報処理装置101が、表示欄2004,2006に表示する各種平均対応時間を算出する動作例について説明する。図22に示すように、情報処理装置101は、活用履歴データ504に基づいて、チケットで管理される問い合わせで活用されたナレッジを特定し、ナレッジデータ503に基づいて、特定したナレッジの種別を特定する。そして、情報処理装置101は、チケットデータ502の対応時間に基づいて、特定したナレッジの種別ごとに、当該種別のナレッジを活用したチケットで管理される問い合わせの平均対応時間を算出する。また、情報処理装置101は、チケットデータ502の対応時間に基づいて、ナレッジを活用していないチケットで管理される問い合わせの平均対応時間を算出する。
また、情報処理装置101は、チケットデータ502の対応時間に基づいて、月別に、特定したナレッジの種別ごとに、選択されたフォルダ内にあり、当該種別のナレッジを活用したチケットで管理される問い合わせの平均対応時間を算出する。また、情報処理装置101は、チケットデータ502の対応時間に基づいて、月別に、選択されたフォルダ内にあり、ナレッジを活用していないチケットで管理される問い合わせの平均対応時間を表示する。これにより、情報処理装置101は、表示欄2004,2006に各種平均対応時間を表示可能にすることができる。
図20の説明に戻り、サービス管理者は、ダッシュボード画面513を参照すると、ナレッジ活用率を確認し、ナレッジの有用性または検索手法の妥当性などを検証する。また、サービス管理者は、ダッシュボード画面513を参照すると、平均対応時間を確認し、ナレッジを活用した場合の効果を検証し、ナレッジの有用性または検索手法の妥当性などを検証する。
これにより、サービス管理者は、ダッシュボード画面513により、ナレッジの活用状況を直観的に把握することができる。そして、サービス管理者は、検証した結果に基づいて、ナレッジの内容、作業フロー、および、ナレッジの検索手法などを、効果的に見直すことができる。また、サービス管理者は、ナレッジを整備するために、「Link」ボタンをクリックしてもよい。次に、図23の説明に移行し、「Link」ボタンがクリックされた場合について説明する。
図23に示すように、情報処理装置101は、「Link」ボタンがクリックされると、「Link」ボタンに対応するフォルダについての整備画面2300を、管理者装置104に表示させる。整備画面2300は、フォルダに保存されたチケットで管理される問い合わせに対処する際に用いられたナレッジを整備するための画面である。
整備画面2300は、表示欄2301と、表示欄2302と、表示欄2303とを含む。表示欄2301は、作業フロー別の平均対応時間を表示する。情報処理装置101は、図22と同様に、作業フロー別の平均対応時間を算出し、表示欄2301に表示可能にする。
表示欄2302は、タスク一覧を表示する。表示欄2302は、例えば、タスクごとに、当該タスクが実施されたチケット数を表示する。表示欄2302は、例えば、タスクごとに、様々なサービス運用者が当該タスクを実施する際に、ナレッジを参照した参照数、および、ナレッジを活用した活用数を表示する。表示欄2303は、活用履歴データ504を表示する。
サービス管理者は、整備画面2300を参照して、ナレッジの内容、作業フロー、および、ナレッジの検索手法などを見直す。サービス管理者は、例えば、表示欄2301を参照して、平均対応時間が比較的長く、問題がありそうな作業フローを絞り込む。サービス管理者は、絞り込んだ作業フローについて、表示欄2302を参照して、参照数と活用数とを確認し、参照数に対して活用数が一定以上少ない場合、ナレッジの内容およびナレッジの検索手法などに問題があると判断する。そして、サービス管理者は、活用されやすいナレッジの拡充、および、ナレッジの内容の改善などを検討する。また、サービス管理者は、ナレッジの検索手法を見直し、参照だけでなく活用されるナレッジが検索されやすくしてもよい。
また、サービス管理者は、絞り込んだ作業フローについて、表示欄2303を参照して、表示順位を確認し、活用されるナレッジの表示順位が一定以下である場合、ナレッジの内容およびナレッジの検索手法などに問題があると判断する。そして、サービス管理者は、ナレッジの内容の改善などを検討する。また、サービス管理者は、ナレッジの検索手法を見直し、活用されるナレッジの表示順位が高くなるようにしてもよい。
このように、サービス管理者は、人手で、チケットを一つ一つ確認し、ナレッジの内容、作業フロー、および、ナレッジの検索手法などを見直す場合に比べて、作業負担の低減化を図ることができる。サービス管理者は、ダッシュボード画面513および整備画面2300により、ナレッジの内容、作業フロー、および、ナレッジの検索手法を、どのように改善することが好ましいかを判断することができる。
ここでは、情報処理装置101が、ナレッジの参照数および活用数を、ダッシュボード画面513を表示するタイミングで計数する場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置101が、ナレッジが参照または活用される都度、ナレッジの参照数または活用数をインクリメントしておく場合があってもよい。
(チケット処理手順)
次に、図24を用いて、情報処理装置101が実行する、チケット処理手順の一例について説明する。チケット処理は、例えば、図6に示したCPU601と、メモリ602や記録媒体605などの記憶領域と、ネットワークI/F603とによって実現される。
図24は、チケット処理手順の一例を示すフローチャートである。図24において、情報処理装置101は、チケットデータ502とフローデータ501とを取得する(ステップS2401)。次に、情報処理装置101は、チケット詳細画面を表示する(ステップS2402)。
そして、情報処理装置101は、チケット処理を完了するか否かを判定する(ステップS2403)。ここで、チケット処理を完了する場合(ステップS2403:Yes)、情報処理装置101は、ステップS2407の処理に移行する。一方で、チケット処理を完了しない場合(ステップS2403:No)、情報処理装置101は、ステップS2404の処理に移行する。
ステップS2404では、情報処理装置101は、タスクの選択を受け付ける(ステップS2404)。次に、情報処理装置101は、選択されたタスクについて、図25および図26を用いて後述するタスク処理を実行する(ステップS2405)。そして、情報処理装置101は、チケットデータ502を更新する(ステップS2406)。情報処理装置101は、ステップS2403の処理に戻る。
ステップS2407では、情報処理装置101は、チケットデータ502を更新する(ステップS2407)。そして、情報処理装置101は、チケット処理を終了する。
(タスク処理手順)
次に、図25および図26を用いて、情報処理装置101が実行する、タスク処理手順の一例について説明する。タスク処理は、例えば、図6に示したCPU601と、メモリ602や記録媒体605などの記憶領域と、ネットワークI/F603とによって実現される。
図25および図26は、タスク処理手順の一例を示すフローチャートである。図25において、情報処理装置101は、セッションIDを生成する(ステップS2501)。
次に、情報処理装置101は、図27を用いて後述するナレッジ検索処理を実行する(ステップS2502)。そして、情報処理装置101は、検索されたナレッジを含む検索画面512を表示する(ステップS2503)。
次に、情報処理装置101は、ナレッジが参照されたか否かを判定する(ステップS2504)。ここで、参照されている場合(ステップS2504:Yes)、情報処理装置101は、ステップS2505の処理に移行する。一方で、参照されていない場合(ステップS2504:No)、情報処理装置101は、ステップS2506の処理に移行する。
ステップS2505では、情報処理装置101は、活用履歴データ504を更新する(ステップS2505)。情報処理装置101は、例えば、活用履歴データ504に、参照されたナレッジに対応するレコードがなければ、レコードを追加し、各種情報を設定する。情報処理装置101は、参照されたナレッジに対応するレコードがあれば、レコードを更新する。情報処理装置101は、具体的には、活用履歴データ504の、参照されたナレッジに対応するレコードのタスクIDのフィールドに、タスクIDを設定する。情報処理装置101は、具体的には、活用履歴データ504の、参照されたナレッジに対応するレコードの活用方式のフィールドに、Clickedを設定する。この際、さらに、情報処理装置101は、具体的には、チケットデータ502の、参照されたナレッジに対応するレコードの参照数のフィールドを更新してもよい。そして、情報処理装置101は、ステップS2506の処理に移行する。
ステップS2506では、情報処理装置101は、ナレッジが活用されたか否かを判定する(ステップS2506)。ここで、活用されている場合(ステップS2506:Yes)、情報処理装置101は、ステップS2507の処理に移行する。一方で、活用されていない場合(ステップS2506:No)、情報処理装置101は、図26のステップS2601の処理に移行する。
ステップS2507では、情報処理装置101は、活用履歴データ504を更新する(ステップS2507)。情報処理装置101は、例えば、活用履歴データ504に、活用されたナレッジに対応するレコードがなければ、レコードを追加し、各種情報を設定する。情報処理装置101は、活用されたナレッジに対応するレコードがあれば、レコードを更新する。情報処理装置101は、具体的には、活用履歴データ504の、活用されたナレッジに対応するレコードの活用方式のフィールドに、Utilizedを設定する。情報処理装置101は、具体的には、活用履歴データ504の、活用されたナレッジに対応するレコードのセッションIDのフィールドに、生成したセッションIDを設定してもよい。この際、さらに、情報処理装置101は、具体的には、チケットデータ502の、活用されたナレッジに対応するレコードの活用数のフィールドを更新してもよい。そして、情報処理装置101は、図26のステップS2601の処理に移行する。
図26において、情報処理装置101は、検索画面512をクローズするか否かを判定する(ステップS2601)。ここで、クローズする場合(ステップS2601:Yes)、情報処理装置101は、ステップS2602の処理に移行する。一方で、クローズしない場合(ステップS2601:No)、情報処理装置101は、ステップS2603の処理に移行する。
ステップS2602では、情報処理装置101は、検索画面512をクローズした後、再検索を実施するか否かを判定する(ステップS2602)。ここで、再検索を実施する場合(ステップS2602:Yes)、情報処理装置101は、図25のステップS2501の処理に戻る。一方で、再検索を実施しない場合(ステップS2602:No)、情報処理装置101は、ステップS2604の処理に移行する。
ステップS2603では、情報処理装置101は、検索画面512をクローズせずに、再検索を実施するか否かを判定する(ステップS2603)。ここで、再検索を実施する場合(ステップS2603:Yes)、情報処理装置101は、図25のステップS2502の処理に戻る。一方で、再検索を実施しない場合(ステップS2603:No)、情報処理装置101は、ステップS2604の処理に移行する。
ステップS2604では、情報処理装置101は、タスクを完了したか否かを判定する(ステップS2604)。ここで、タスクが完了していない場合(ステップS2604:No)、情報処理装置101は、図25のステップS2503の処理に戻る。一方で、タスクが完了している場合(ステップS2604:Yes)、情報処理装置101は、タスク処理を終了する。
ここでは、情報処理装置101が、ステップS2507で、活用履歴データ504の、活用されたナレッジに対応するレコードのセッションIDのフィールドに、生成したセッションIDを設定する場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置101が、ステップS2505で、活用履歴データ504の、参照されたナレッジに対応するレコードのセッションIDのフィールドに、生成したセッションIDを設定する場合があってもよい。また、例えば、情報処理装置101が、ナレッジが検索された時点で、活用履歴データ504に新たなレコードを生成し、生成したセッションIDを設定する場合があってもよい。
(ナレッジ検索処理手順)
次に、図27を用いて、情報処理装置101が実行する、ナレッジ検索処理手順の一例について説明する。ナレッジ検索処理は、例えば、図6に示したCPU601と、メモリ602や記録媒体605などの記憶領域と、ネットワークI/F603とによって実現される。
図27は、ナレッジ検索処理手順の一例を示すフローチャートである。図27において、情報処理装置101は、絞り込み条件を設定する(ステップS2701)。絞り込み条件は、例えば、タスク名に含まれる名詞を、タグとして含む条件である。
次に、情報処理装置101は、処理済みタスクが存在するか否かを判定する(ステップS2702)。ここで、処理済みタスクが存在する場合(ステップS2702:Yes)、情報処理装置101は、ステップS2703の処理に移行する。一方で、処理済みタスクが存在しない場合(ステップS2702:No)、情報処理装置101は、ステップS2706の処理に移行する。
ステップS2703では、情報処理装置101は、活用されたナレッジからタグを抽出する(ステップS2703)。次に、情報処理装置101は、追加タグが存在するか否かを判定する(ステップS2704)。追加タグは、以降の検索で用いられるタグである。
ここで、追加タグが存在する場合(ステップS2704:Yes)、情報処理装置101は、ステップS2705の処理に移行する。一方で、追加タグが存在しない場合(ステップS2704:No)、情報処理装置101は、ステップS2706の処理に移行する。
ステップS2705では、情報処理装置101は、追加タグを絞り込み条件に追加する(ステップS2705)。そして、情報処理装置101は、ステップS2706の処理に移行する。
ステップS2706では、情報処理装置101は、ナレッジを検索する(ステップS2706)。そして、情報処理装置101は、ナレッジ検索処理を終了する。
(関連ナレッジ表示処理手順)
次に、図28を用いて、情報処理装置101が実行する、関連ナレッジ表示処理手順の一例について説明する。関連ナレッジ表示処理は、例えば、図6に示したCPU601と、メモリ602や記録媒体605などの記憶領域と、ネットワークI/F603とによって実現される。
図28は、関連ナレッジ表示処理手順の一例を示すフローチャートである。図28において、情報処理装置101は、「参照履歴」ボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS2801)。ここで、「参照履歴」ボタンが押下されていない場合(ステップS2801:No)、情報処理装置101は、関連ナレッジ表示処理を終了する。一方で、「参照履歴」ボタンが押下されている場合(ステップS2801:Yes)、情報処理装置101は、ステップS2802の処理に移行する。
ステップS2802では、情報処理装置101は、表示済みのナレッジのタスクIDとセッションIDとを取得する(ステップS2802)。次に、情報処理装置101は、取得したタスクIDとセッションIDとに基づいて、関連ナレッジを検索する(ステップS2803)。情報処理装置101は、例えば、ナレッジデータ503に基づいて、取得したタスクIDとセッションIDとが対応付けられた関連ナレッジを検索する。
そして、情報処理装置101は、関連ナレッジが存在するか否かを判定する(ステップS2804)。ここで、関連ナレッジが存在しない場合(ステップS2804:No)、情報処理装置101は、関連ナレッジ表示処理を終了する。一方で、関連ナレッジが存在する場合(ステップS2804:Yes)、情報処理装置101は、ステップS2805の処理に移行する。
ステップS2805では、情報処理装置101は、関連ナレッジを表示する(ステップS2805)。そして、情報処理装置101は、関連ナレッジ表示処理を終了する。
(分類モデル学習処理手順)
次に、図29を用いて、情報処理装置101が実行する、分類モデル学習処理手順の一例について説明する。分類モデル学習処理は、例えば、図6に示したCPU601と、メモリ602や記録媒体605などの記憶領域と、ネットワークI/F603とによって実現される。
図29は、分類モデル学習処理手順の一例を示すフローチャートである。図29において、情報処理装置101は、「正解」データとなるナレッジとタグとの組み合わせを取得する(ステップS2901)。
次に、情報処理装置101は、取得したナレッジのフルパスと内容とを取得する(ステップS2902)。そして、情報処理装置101は、取得したフルパスと内容との中から、単語を抽出する(ステップS2903)。
次に、情報処理装置101は、抽出した単語をベクトル化する(ステップS2904)。そして、情報処理装置101は、取得したタグをベクトル化する(ステップS2905)。
次に、情報処理装置101は、単語のベクトルとタグのベクトルとに基づいて、訓練データを生成する(ステップS2906)。そして、情報処理装置101は、生成した訓練データに基づいて、分類モデル507を生成する(ステップS2907)。その後、情報処理装置101は、分類モデル学習処理を終了する。
(ナレッジ分類処理手順)
次に、図30を用いて、情報処理装置101が実行する、ナレッジ分類処理手順の一例について説明する。ナレッジ分類処理は、例えば、図6に示したCPU601と、メモリ602や記録媒体605などの記憶領域と、ネットワークI/F603とによって実現される。
図30は、ナレッジ分類処理手順の一例を示すフローチャートである。図30において、情報処理装置101は、タグを付与する対象のナレッジを取得する(ステップS3001)。対象のナレッジは、例えば、人手で明示的にタグを付与済みのナレッジ以外である。
次に、情報処理装置101は、取得したナレッジのフルパスと内容とを取得する(ステップS3002)。そして、情報処理装置101は、取得したフルパスと内容との中から、単語を抽出する(ステップS3003)。
次に、情報処理装置101は、分類モデル507が生成済みであるか否かを判定する(ステップS3004)。ここで、生成済みである場合(ステップS3004:Yes)、情報処理装置101は、ステップS3005の処理に移行する。一方で、生成済みではない場合(ステップS3004:No)、情報処理装置101は、ステップS3008の処理に移行する。
ステップS3005では、情報処理装置101は、抽出した単語をベクトル化する(ステップS3005)。次に、情報処理装置101は、分類モデル507に基づいて、タグ推論処理を実行する(ステップS3006)。情報処理装置101は、例えば、ベクトル化で得たベクトル情報を、分類モデル507に入力することにより、タグ推論処理を実行する。そして、情報処理装置101は、推論結果を取得する(ステップS3007)。推論結果は、タグである。その後、情報処理装置101は、ステップS3010の処理に移行する。
ステップS3008では、情報処理装置101は、単語をタグ一覧と照合する(ステップS3008)。次に、情報処理装置101は、照合した結果、単語と一致したタグを取得する(ステップS3009)。そして、情報処理装置101は、ステップS3010の処理に移行する。
ステップS3010では、情報処理装置101は、ナレッジにタグを付与する(ステップS3010)。そして、情報処理装置101は、ナレッジ分類処理を終了する。
(ダッシュボード表示処理手順)
次に、図31および図32を用いて、情報処理装置101が実行する、ダッシュボード表示処理手順の一例について説明する。ダッシュボード表示処理は、例えば、図6に示したCPU601と、メモリ602や記録媒体605などの記憶領域と、ネットワークI/F603とによって実現される。
図31および図32は、ダッシュボード表示処理手順の一例を示すフローチャートである。図31において、情報処理装置101は、チケットデータ502を取得する(ステップS3101)。
次に、情報処理装置101は、チケットごとに、ナレッジ活用有無と、活用したナレッジ種別とを特定する(ステップS3102)。そして、情報処理装置101は、活用したナレッジ種別ごとに、ナレッジ活用率を算出する(ステップS3103)。
次に、情報処理装置101は、チケットごとの対応時間を取得する(ステップS3104)。そして、情報処理装置101は、活用したナレッジ種別ごとに、平均対応時間を算出する(ステップS3105)。
次に、情報処理装置101は、ダッシュボードを表示する(ステップS3106)。そして、情報処理装置101は、図32のステップS3201の処理に移行する。
図32において、情報処理装置101は、ドリルダウンを行うか否かを判定する(ステップS3201)。ドリルダウンは、データの集計項目を詳細化することである。ここで、ドリルダウンを行わない場合(ステップS3201:No)、情報処理装置101は、ステップS3208の処理に移行する。一方で、ドリルダウンを行う場合(ステップS3201:Yes)、情報処理装置101は、ステップS3202の処理に移行する。
ステップS3202では、情報処理装置101は、活用履歴データ504を取得する(ステップS3202)。次に、情報処理装置101は、活用履歴をタスク別に分類する(ステップS3203)。そして、情報処理装置101は、分類ごとのナレッジ参照数を算出する(ステップS3204)。
次に、情報処理装置101は、分類ごとのナレッジ活用数を算出する(ステップS3205)。そして、情報処理装置101は、分類ごとのナレッジ参照数と、分類ごとのナレッジ活用数とに基づいて、タスクごとのナレッジ参照/活用情報を表示する(ステップS3206)。
次に、情報処理装置101は、活用したナレッジの詳細情報を表示する(ステップS3207)。そして、情報処理装置101は、ステップS3208の処理に移行する。
ステップS3208では、情報処理装置101は、ダッシュボードをクローズするか否かを判定する(ステップS3208)。ここで、クローズしない場合(ステップS3208:No)、情報処理装置101は、図31のステップS3106の処理に戻る。一方で、クローズする場合(ステップS3208:Yes)、情報処理装置101は、ダッシュボード表示処理を終了する。
以上説明したように、情報処理装置101によれば、作業者がタスクを実施する際に検索されたナレッジが、作業者によって参照された場合、ナレッジが参照されたことを示す参照実績を、タスクと対応付けて記憶部1200に記憶することができる。情報処理装置101によれば、ナレッジが、タスクを実施する際に作業者によって活用された場合、ナレッジが参照され、かつ、活用されたことを示す活用実績を、タスクと対応付けて記憶部1200に記憶することができる。情報処理装置101によれば、特定のタスクに関する情報を表示することが要求された際に、特定のタスクを実施する際に参照されたナレッジの数と活用されたナレッジの数とを、特定のタスクと関連付けて表示することができる。これにより、情報処理装置101は、サービス管理者が、ナレッジの活用状況を把握可能にすることができる。このため、サービス管理者は、サービス運用者によりナレッジを適切に参照可能または活用可能な状況であるか否かを検討することができ、ナレッジの中身、作業フローのタスク、または、ナレッジの検索手法などを見直すことができる。また、情報処理装置101は、サービス管理者にかかる作業負担の低減化を図ることができる。
情報処理装置101によれば、問い合わせに応じて作業者がタスクを実施する際に検索されたナレッジを、ナレッジへのリンク情報と関連付けて表示することができる。情報処理装置101によれば、表示したリンク情報が利用された場合に、ナレッジが、作業者によって参照されたと判定することができる。これにより、情報処理装置101は、ナレッジの活用状況を特定可能にするために、サービス運用者の行動を記録しておくことができる。
情報処理装置101によれば、問い合わせに応じて作業者がタスクを実施する際に検索されたナレッジを、ナレッジが活用されたことを示す操作を受け付ける受付領域と関連付けて表示することができる。情報処理装置101によれば、受付領域において、ナレッジが活用されたことを示す操作を受け付けた場合、ナレッジが、タスクを実施する際に作業者によって活用されたと判定することができる。これにより、情報処理装置101は、ナレッジの活用状況を特定可能にするために、サービス運用者の行動を記録しておくことができる。
情報処理装置101によれば、問い合わせに応じて作業者がタスクを実施する際に検索されたナレッジを表示する場合における、ナレッジの表示順位を、タスクと対応付けて記憶部1200に記憶することができる。情報処理装置101によれば、特定のタスクを実施する際に参照または活用されたナレッジの表示順位を、特定のタスクと関連付けて表示することができる。これにより、情報処理装置101は、サービス管理者が、サービス運用者によりタスクが実施される際に、有用なナレッジが参照しやすい表示順位に表示されているか否かを検討することができる。このため、サービス管理者は、ナレッジの検索手法を適切に見直すことができる。また、情報処理装置101は、サービス管理者にかかる作業負担の低減化を図ることができる。
情報処理装置101によれば、所定の基準に基づく複数の分類のそれぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、ナレッジが活用された割合を示す情報を表示することができる。情報処理装置101によれば、複数の分類のいずれかの分類が選択された場合、選択されたいずれかの分類に属する対処済みの問い合わせに応じて特定のタスクに関する情報を表示することが要求されたと判定することができる。これにより、情報処理装置101は、段階的にナレッジの活用に関する情報を表示することができ、サービス管理者が、ナレッジの活用状況を把握しやすくすることができる。
情報処理装置101によれば、それぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、複数の種別のそれぞれの種別のナレッジが活用された割合を示す情報を表示することができる。これにより、情報処理装置101は、種別ごとにナレッジの活用に関する情報を表示することができ、サービス管理者が、種別ごとにナレッジの活用状況を把握可能にすることができる。
情報処理装置101によれば、それぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、ナレッジが活用された割合と、ナレッジが活用されていない割合とを示す情報を表示することができる。これにより、情報処理装置101は、サービス管理者が、ナレッジが活用されていない状況を把握可能にすることができる。サービス管理者は、例えば、ナレッジが活用されていない割合が、一定以上大きければ、ナレッジの中身、作業フローのタスク、または、ナレッジの検索手法などを見直すことができる。
情報処理装置101によれば、ナレッジを活用して対処済みの問い合わせの所要時間の統計値と、ナレッジを活用せず対処済みの問い合わせの所要時間の統計値とを表示することができる。これにより、情報処理装置101は、サービス管理者が、ナレッジが活用された場合の所要時間の統計値と、ナレッジが活用されない場合の所要時間の統計値とを把握可能にすることができる。サービス管理者は、例えば、ナレッジが活用されず、問い合わせへの所要時間が大きくなる傾向があれば、ナレッジの中身、作業フローのタスク、または、ナレッジの検索手法などを見直すことができる。
情報処理装置101によれば、複数の種別のそれぞれの種別のナレッジを活用して対処済みの問い合わせの所要時間の統計値と、ナレッジを活用せず対処済みの問い合わせの所要時間の統計値とを表示することができる。これにより、情報処理装置101は、サービス管理者が、種別ごとのナレッジが活用された場合の所要時間の統計値と、ナレッジが活用されない場合の所要時間の統計値とを把握可能にすることができる。サービス管理者は、例えば、ナレッジが活用されず、問い合わせへの所要時間が大きくなる傾向があれば、ナレッジの中身、作業フローのタスク、または、ナレッジの検索手法などを見直すことができる。
情報処理装置101によれば、複数の分類として、ある単位で分割された複数の期間を採用することができる。これにより、情報処理装置101は、サービス管理者が、期間ごとに、ナレッジの活用状況を把握可能にすることができる。
なお、本実施の形態で説明した情報処理方法は、予め用意されたプログラムをPCやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。本実施の形態で説明した情報処理プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。記録媒体は、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)-ROM、MO、DVD(Digital Versatile Disc)などである。また、本実施の形態で説明した情報処理プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)利用者からの問い合わせに応じて作業者がタスクを実施する際に検索されたナレッジが、前記作業者によって参照された場合、前記ナレッジが参照されたことを示す参照実績を、前記タスクと対応付けて記憶部に記憶し、
前記ナレッジが、前記タスクを実施する際に前記作業者によって活用された場合、前記ナレッジが参照され、かつ、活用されたことを示す活用実績を、前記タスクと対応付けて前記記憶部に記憶し、
特定のタスクに関する情報を表示することが要求された際に、前記記憶部に記憶された、前記特定のタスクに関する前記参照実績と、前記特定のタスクに関する前記活用実績とに基づいて、前記特定のタスクを実施する際に参照されたナレッジの数と活用されたナレッジの数とを、前記特定のタスクと関連付けて表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
(付記2)前記問い合わせに応じて前記作業者が前記タスクを実施する際に検索されたナレッジを、前記ナレッジへのリンク情報と関連付けて表示し、
表示した前記リンク情報が利用された場合に、前記ナレッジが、前記作業者によって参照されたと判定する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1に記載の情報処理プログラム。
(付記3)前記問い合わせに応じて前記作業者が前記タスクを実施する際に検索されたナレッジを、前記ナレッジが活用されたことを示す操作を受け付ける受付領域と関連付けて表示し、
前記受付領域において、前記ナレッジが活用されたことを示す操作を受け付けた場合、前記ナレッジが、前記タスクを実施する際に前記作業者によって活用されたと判定する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1または2に記載の情報処理プログラム。
(付記4)前記問い合わせに応じて前記作業者が前記タスクを実施する際に検索されたナレッジを表示する場合における、前記ナレッジの表示順位を、前記タスクと対応付けて前記記憶部に記憶し、
前記特定のタスクに関する情報を表示することが要求された際に、前記記憶部に記憶された、前記特定のタスクに関する前記表示順位に基づいて、前記特定のタスクを実施する際に参照または活用されたナレッジの表示順位を、前記特定のタスクと関連付けて表示する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記5)所定の基準に基づく複数の分類のそれぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、ナレッジが活用された割合を示す情報を表示し、
前記複数の分類のいずれかの分類が選択された場合、選択された前記いずれかの分類に属する対処済みの問い合わせに応じて特定のタスクに関する情報を表示することが要求されたと判定する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1~4のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記6)前記それぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、複数の種別のそれぞれの種別のナレッジが活用された割合を示す情報を表示する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記5に記載の情報処理プログラム。
(付記7)前記それぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、ナレッジが活用された割合と、ナレッジが活用されていない割合とを示す情報を表示する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記5または6に記載の情報処理プログラム。
(付記8)前記それぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、ナレッジが活用された割合を示す情報を表示する際、さらに、ナレッジを活用して対処済みの問い合わせの所要時間の統計値と、ナレッジを活用せず対処済みの問い合わせの所要時間の統計値とを表示する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記5~7のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記9)前記それぞれの分類に属する対処済みの問い合わせのうち、ナレッジが活用された割合を示す情報を表示する際、さらに、複数の種別のそれぞれの種別のナレッジを活用して対処済みの問い合わせの所要時間の統計値と、ナレッジを活用せず対処済みの問い合わせの所要時間の統計値とを表示する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記8に記載の情報処理プログラム。
(付記10)前記複数の分類は、ある単位で分割された複数の期間である、ことを特徴とする付記5~9のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記11)利用者からの問い合わせに応じて作業者がタスクを実施する際に検索されたナレッジが、前記作業者によって参照された場合、前記ナレッジが参照されたことを示す参照実績を、前記タスクと対応付けて記憶部に記憶し、
前記ナレッジが、前記タスクを実施する際に前記作業者によって活用された場合、前記ナレッジが参照され、かつ、活用されたことを示す活用実績を、前記タスクと対応付けて前記記憶部に記憶し、
特定のタスクに関する情報を表示することが要求された際に、前記記憶部に記憶された、前記特定のタスクに関する前記参照実績と、前記特定のタスクに関する前記活用実績とに基づいて、前記特定のタスクを実施する際に参照されたナレッジの数と活用されたナレッジの数とを、前記特定のタスクと関連付けて表示する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
(付記12)利用者からの問い合わせに応じて作業者がタスクを実施する際に検索されたナレッジが、前記作業者によって参照された場合、前記ナレッジが参照されたことを示す参照実績を、前記タスクと対応付けて記憶部に記憶し、
前記ナレッジが、前記タスクを実施する際に前記作業者によって活用された場合、前記ナレッジが参照され、かつ、活用されたことを示す活用実績を、前記タスクと対応付けて前記記憶部に記憶し、
特定のタスクに関する情報を表示することが要求された際に、前記記憶部に記憶された、前記特定のタスクに関する前記参照実績と、前記特定のタスクに関する前記活用実績とに基づいて、前記特定のタスクを実施する際に参照されたナレッジの数と活用されたナレッジの数とを、前記特定のタスクと関連付けて表示する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。