JP7342087B2 - 映像作成プログラム - Google Patents
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Description
特許文献1には、携帯電話機の現在位置の情報に関連するコンテンツを携帯電話機へ配信する技術が開示されている。また、特許文献2には、携帯電話機等を利用して行うゲームで使用するポイント得点を、移動距離等に基づいて決定する技術が開示されている。
<映像作成プログラムの概要>
始めに、実施の形態による映像作成プログラムを概説する。
映像作成プログラムは、スマートフォン等の電子機器で実行されるアプリケーションプログラム(application program)である。以後、単に映像作成アプリと呼ぶ。電子機器は、スマートフォン等の携帯無線端末に限らず、カメラおよび測位部が内蔵または接続可能なタブレット型コンピュータでもよい。
なお、1カット当たりの録画時間4秒、カット数6、総録画時間および動画10の再生時間24秒は一例であり、適宜変更してかまわない。
なお、実施の形態では、動画カット1~6を撮影する撮影位置が異なることを想定している。つまり、電子機器の利用者に、異なる撮影地へ移動して動画カット1~6を撮影してもらうことを想定している。
実施の形態の映像作成アプリでは、動画カット1~6をつなげて一つの動画10を作成するが、加工処理を施した動画10を作成することも可能である。映像作成アプリで行う加工処理を、フィルタ処理と呼ぶことにする。
なお、動画カット1~6の色調等をそのまま生かした動画10を作成するために、フィルタ処理を省略してもよい。
実施の形態の映像作成アプリでは、あらかじめ用意された複数の音楽の候補の中から利用者が任意に選んだ音楽の情報を、作成した動画10の情報101とともに動画ファイル100に記録することが可能である。映像作成アプリで用意される複数の音楽の情報は、例えば、BGM(background music)の情報である。
図2は、映像作成アプリを実行する電子機器200の要部構成を例示するブロック図である。図2において、電子機器200は、スマートフォン等により構成されており、カメラ210と、通信部220と、入力部230と、出力部240と、処理部250と、記憶部260と、測位部270とを含む。
なお、映像作成アプリを実行中の電子機器200は、映像作成アプリに関する全ての処理を電子機器200で行うことが可能なため、映像作成アプリを実行中に映像作成アプリに関してサーバ等の外部機器と通信を行う必要は生じない。
処理部250で行う処理により、利用者は、図3、図4を参照して後述する映像作成アプリの処理の流れに従って、カメラ210による動画カット1~6の撮影、上述したフィルタ処理および音楽の選択、および動画の作成処理等を、出力部240に表示される情報を確認しながら進めることができる。
図3および図4は、図2の処理部250で実行される映像作成アプリによる処理の流れを説明するフローチャートである。処理部250は、出力部240に表示されている図示しないアイコンのうち、映像作成アプリに関連付けられたアイコンが利用者によってタップ操作されると、図3、図4による処理を行う映像作成アプリを起動する。
測位部270は、動画カットの撮影開始時点でのみ測位するので、動画カットの撮影中(実施の形態では4秒間)にも測位を継続する場合に比べて、電子機器200における消費電力を抑えることが可能になる。
また、実施の形態では、撮影途中の動画カット(動画カットの撮影回数がN回に達する前、あるいは、撮影回数がN回に達したものの、未だ一つの動画10の作成に使用されていない動画カット)が処理部250の指示により、記憶部260の所定領域(例えば、映像プロジェクト用の作業領域)に一時的に記憶されるものとする。そのため、例えば次の撮影位置へ移動中、あるいは、電子機器200で他のアプリが起動され、映像作成アプリの処理が中断される場合でも、撮影途中の動画カットを適切に保存しておくことが可能になる。
なお、撮影毎の撮影位置41~46を撮影順に結んだ直線A、B、C、D、Eが、図示しない所定幅の直線上に位置する場合には、重複する移動距離を除外するために、総移動距離から所定幅の直線上の距離を除外して算出するものとする。
なお、処理部250は、後述するステップS70において決定するフィルタ処理の候補の数を、第1インセンティブとして増やしてもよい。
実施の形態では、ステップS60AおよびステップS65の処理が図3と異なるので、図3と相違する処理を中心に説明する。
なお、処理部250は、ステップS70において決定するフィルタ処理の候補の数を、第2インセンティブとして増やしてもよい。
図6A~図6Dおよび図7A~図7Cは、映像作成アプリを起動した電子機器200の処理部250から送出される制御信号に基づいて出力部240に表示される表示画面であって、入力部230としての操作画面の一例を示す図である。
<撮影一覧画面>
図6Aは、映像プロジェクトにおいて撮影した動画カットの一覧を表示する撮影一覧画面であり、映像作成アプリのホーム画面に相当する。図6Aに示す撮影一覧画面は、例えば、処理部250がフローチャート(図3、図4)の処理を行う前に表示させる。
サムネイル表示61、63、64および66は、電子機器200を横長に構えて撮影した場合のサムネイル表示であり、サムネイル表示62および65は、電子機器200を縦長に構えて撮影した場合のサムネイル表示である。撮影した動画カットが多数あり一度に表示できない場合には、利用者は、スクロール操作によって表示されていないサムネイル表示を閲覧することが可能になる。
図6Bは、撮影した動画カット1~6の編集画面を例示する図である。図6Bに示す編集画面は、例えば、利用者が撮影一覧画面におけるサムネイル表示61をタップ操作した場合に表示される。表示領域C61は、サムネイル表示61に対応する動画カット1を再生表示する領域を示しており、動画カット1を構成する複数のフレームのうちカーソルC61Sで示されたフレームのサムネイル画像を表示する。利用者は、削除ボタン75をタップ操作することにより、動画カット1からカーソルC61Sに対応するフレームの画像の削除操作を行うことができる。
図6Cは、撮影画面を例示する図である。図6Cに示す撮影画面は、処理部250がフローチャート(図3、図4)のステップS20の処理を行う場合に表示させる。図6Cには電子機器200を縦長に構えて撮影する場合の撮影画面を例示するが、電子機器200を横長に構えて撮影することも可能である。
図6Dは、フィルタ決定画面を例示する図である。図6Dに示すフィルタ決定画面は、処理部250がフローチャート(図3、図4)のステップS70の処理を行う場合に表示させる。表示領域600には、撮影済の動画カットのデータサイズを縮小したサムネイル画像が表示される。フィルタ候補ボタン81、82、83、…は、映像作成アプリにあらかじめ用意されている複数のフィルタ処理の候補を示す。フィルタ候補ボタン81、82、83、…には、上述したセピア調、モノクロ等のフィルタ処理がそれぞれ対応付けられている。利用者が、任意のフィルタ候補ボタン82をタップ操作することにより、操作されたフィルタ候補ボタン82に対応するフィルタ処理が、動画10の作成に用いる動画カット1~6に施すフィルタ処理に決定される。また、操作されたフィルタ候補ボタン82に対応するフィルタ処理が、表示領域600に表示されているサムネイル画像に行われる。利用者は、フィルタ処理による画像処理効果を表示領域600に表示されるサムネイル画像でリアルタイムに確認することが可能である。利用者は、他のフィルタ候補ボタンを操作しなおして、表示領域600に表示されているサムネイル画像に異なるフィルタ処理を行わせ、画像処理効果の違いを比較することも可能である。
図7Aは、音楽決定画面を例示する図である。図7Aに示す音楽決定画面は、処理部250がフローチャート(図3、図4)のステップS80の処理を行う場合に表示させる。音楽候補ボタン91、92、93、…は、映像作成アプリにあらかじめ用意されている複数のおすすめ音楽の候補を示す。音楽候補ボタン91、92、93、…には、音楽を再生するための音の情報がそれぞれ対応付けられている。利用者が、任意の音楽候補ボタンをタップ操作することにより、操作された音楽候補ボタンに対応する音の情報が、動画10の情報101とともに動画ファイル100に記録する音の情報102として決定される。
利用者は、音楽候補ボタン91、92、93、…の右側に表示されている再生ボタンをタップ操作することにより、対応する音楽を再生させて試聴することも可能である。
図7Bは、確認画面を例示する図である。図7Bに示す確認画面は、処理部250がフローチャート(図3、図4)のステップS80とステップS90との間に表示させる。利用者は、N=6回に分けて撮影された動画カット1~6をつなげて一つの動画10を作成するステップS90の処理へ進む前に、6つの動画カット1~6を確認する。表示領域600には、ステップS80で決定した音の情報102に基づくBGM再生とともに、ステップS70で決定したフィルタ処理が行われた動画カット1~6のサムネイル画像が続けて表示される。
図7Cは、地図確認画面を例示する図である。図7Cに示す地図確認画面は、撮影一覧画面(図6A)において地図確認ボタン53がタップ操作されると、撮影一覧画面に代えて表示される。
地図確認画面では、動画10を作成するために用いる動画カット1~6の各撮影位置を示すマーク31と、動画カット1~6を代表するサムネイル画像32とが、地図上に表示される。また、動画カット1~6の撮影位置に基づいてステップS50で算出された総移動距離(実施の形態では22.15km)が、動画カットの数N(実施の形態では6カット)とともに表示される(符号33)。
(1)映像作成アプリは、動画カット1~6を撮影する撮影部としてのカメラ210と、動画カット1~6の撮影位置を示す情報を取得する測位部270とを含む電子機器200の処理部250で実行される映像作成プログラムである。
映像作成アプリは、電子機器200に、複数の動画カット1~6をつなげて一つの動画10を作成する映像プロジェクトを実行させるアプリであって、一つの動画10を構成する動画カット1~6の数Nを入力する第1処理(ステップS10)と、入力された数Nの動画カット1~6の撮影を、カメラ210に行わせる第2処理(ステップS20)と、動画カット1~6の撮影毎の撮影位置を示す情報を、測位部270に取得させる第3処理(ステップS30)と、撮影毎の撮影位置を撮影順に直線で結び、入力された数Nの動画カット1~6の撮影における総移動距離を算出する第4処理(ステップS50)と、総移動距離に基づいて第1インセンティブを付与する第5処理(ステップS60)と、入力された数Nの動画カット1~6をつなげて一つの動画10を作成する第6処理(ステップS90)と、を映像プロジェクトとしてコンピュータに実行させる。
このように構成したので、動画カット1~6の撮影毎の撮影位置41~46を移動する直線A~Eで示される移動距離の合計である総移動距離によって第1インセンティブが付与される。これにより、利用者が撮影地を積極的に移動して動画カット1~6を撮影し、動画カット1~6をつなげた一つの動画10を作成しようとする利用者の動機につながることが期待される。換言すると、利用者に動画撮影の機会を増やしてもらうことが可能になる。
このように構成したので、一つの動画10を作成する映像プロジェクトを繰り返し実行させる利用者の動機につながることが期待される。換言すると、利用者に動画撮影の機会を増やしてもらうことが可能になる。
このように構成したので、これにより、利用者が、前回の映像プロジェクトよりも長い距離を積極的に移動して動画カット1~6を撮影し、動画カット1~6をつなげて一つの動画10を作成しようとする利用者の動機につながることが期待される。換言すると、利用者に動画撮影の機会を増やしてもらうことが可能になる。
動画カット1~6に基づいて作成される動画10に付すことが可能な音楽の情報がインセンティブとして付与されることで、音楽の情報が付与されることを望む利用者がさらに動画10を作成しようとする動機につながることが期待される。換言すると、利用者に動画撮影の機会を増やしてもらうことが可能になる。
このように構成したので、重複する移動距離を除外して、総移動距離を適切に算出することが可能になる。また、利用者が、新たな撮影地へ積極的に移動して動画カット1~6を撮影し、動画カット1~6をつなげて一つの動画10を作成しようとする利用者の動機につながることが期待される。
(変形例1)
上述したように、実施の形態における動画カットの1カット当たりの録画時間4秒、カット数6、総録画時間および動画10の再生時間24秒は一例である。総録画時間および動画10の再生時間は、12秒に縮めてもよいし、48秒に延ばしてもよい。
上述した実施の形態では、映像作成アプリを実行する電子機器200の処理部250が、入力された撮影回数Nに応じて、総録画時間が24秒となるように1カット当たりの録画時間4秒を決定した。この代わりに、1カット当たりの録画時間を、利用者による撮影操作の継続時間に基づいて決定するように構成してもよい。
処理部250は、代替ステップS10Aにおいて、出力部240に表示される撮影ボタン56に対するタップ時間に応じて、カメラ210により動画カットを撮影させる。例えば、タップ時間が0.1秒から0.5秒の場合は、1カット当たりの撮影時間を0.5秒とする。タップ時間が0.5秒から1.0秒の場合は、1カット当たりの撮影時間を1.0秒とする。タップ時間が1.0秒から1.5秒の場合は、1カット当たりの撮影時間を1.5秒とする。以降同様に、0.5秒刻みで動画カットの撮影時間を決定する。ただし、1カット当たりの最長の撮影時間を4秒とする。
Claims (5)
- 動画カットを撮影する撮影部と、前記動画カットの撮影位置を示す情報を取得する測位部とを含む電子機器に、複数の前記動画カットをつなげて一つの動画を作成する映像プロジェクトを実行させる映像作成プログラムであって、
前記一つの動画を構成する前記動画カットの数を前記撮影部による撮影に先立って予め入力する第1処理と、
前記予め入力された数の動画カットの撮影を、前記撮影部に行わせる第2処理と、
前記動画カットの撮影毎の撮影位置を示す情報を、前記測位部に取得させる第3処理と、
前記予め入力された数の動画カットが前記撮影部により撮影されると、前記撮影毎の撮影位置を撮影順に直線で結び、前記予め入力された数の動画カットの撮影における総移動距離を算出する第4処理と、
前記総移動距離に基づいて第1インセンティブを付与する第5処理と、
前記予め入力された数の動画カットが前記撮影部により撮影されると、前記予め入力された数の動画カットをつなげて一つの動画を作成する第6処理と、
を前記映像プロジェクトとしてコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記映像プロジェクトを複数回実行させて、複数個の動画を作成させる第7処理と、
前記複数回の前記映像プロジェクトの前記第4処理でそれぞれ算出された複数個の前記総移動距離を合計し、合計した総移動距離に基づいて前記第1インセンティブと異なる第2インセンティブを付与する第8処理とを、
さらにコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 請求項2に記載のプログラムにおいて、
後から実行された前記映像プロジェクトの前記第4処理で算出された前記総移動距離が、先に実行された前記映像プロジェクトの前記第4処理で算出された前記総移動距離よりも長い場合に、前記後から実行された前記映像プロジェクトの前記第5処理で付与される前記第1インセンティブの内容を、前記先に実行された前記映像プロジェクトの前記第5処理で付与された前記第1インセンティブの内容と異ならせる第9処理を、
さらにコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記映像プロジェクトの前記第6処理で作成された動画の情報に音楽の情報を付する第10処理を、さらにコンピュータに実行させ、
前記第1インセンティブは、前記第10処理において付すことが可能な音楽の情報であることを特徴とするプログラム。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記第4処理は、前記撮影毎の撮影位置を撮影順に結んだ直線が、所定幅の直線上に位置する場合に前記総移動距離から前記所定幅の直線上の距離を除外して算出することを特徴とするプログラム。
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