JP7342003B2 - 光ファイバに張力をかけて通すための装置及び方法 - Google Patents

光ファイバに張力をかけて通すための装置及び方法 Download PDF

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関連出願の相互参照
本出願は、それぞれの内容の全体がここに参照することによって本願に援用される、2018年3月7日出願の米国仮特許出願第62/639,616号及び2017年12月27日出願の米国仮特許出願第62/610,722号の米国法典第35編特許法119条に基づく優先権の利益を主張する、2018年4月25日出願のオランダ国特許出願第2020822号の利益を主張する。
本開示は概して光ファイバを対象とする。より詳細には、本開示は、光ファイバに張力をかけて通すための装置及び方法を対象とする。
光ファイバ製造産業では、長尺のファイバを高速で機械回転式の巻取りスプールに巻き付けて、輸送及び取り扱いを行う。ファイバがスプールに巻き取られると、該ファイバはスプール上に連続した層で蓄えられる。光ファイバ製造施設では、ファイバの巻取りは、通常、ファイバが元々線引きされる線引きタワーにおいて行われる。
ファイバに張力をかけて通す幾つかのシステムは、吸引器を使用して光ファイバを通したり、通し換えしたりする。吸引器は、真空を使用して、線引きタワー(図示せず)からある速度で移動している光ファイバを取得する。吸引器は、ファイバに高圧空気を適用することによってファイバに張力をかける。高圧空気のパターンによってファイバが渦巻き、それにより、高圧空気が光ファイバに力を印加し、張力が発生する表面積が大きくなる。吸引器に接続されたホースによって提供される高速の気流は、処分用のファイバ収集缶にファイバを輸送する。
吸引器は、一般的に用いられる線引き速度で、ファイバを取得し、蓄積することができる。しかしながら、吸引器は、ファイバ上に一定の張力を生成及び維持することができない場合がある。高圧空気によってファイバ内に誘起される渦巻きのパターンは、ファイバを通す間にファイバの経路内の機器と接触させる可能性がある。ファイバの経路にあり、ファイバが渦巻くときにファイバとの意図しない接触を被る可能性のある機器には、巻取り機の処理滑車及び吸引器の入口ノズルが含まれる。ファイバとさまざまな機器とが接触すると、ファイバの張力が失われ、破損する可能性がある。したがって、吸引器システムは、現在の線引き速度で最大容量に達している。加えて、ファイバに張力をかけるために必要とされる高圧空気は高価であり、騒音が大きい。
一実施形態によれば、光ファイバに張力をかけて通すための装置は、第1のローラ、第2のローラ、第1及び第2のローラを包むベルト、並びに第3のローラを備えている。ベルトは、第1及び第2のローラと直接物理的に接触させることができる。第1、第2、及び第3のローラのうちの少なくとも1つは、光ファイバがベルトと第3のローラとの間に捕捉されるように作動可能である。第1のローラ、第2のローラ、第3のローラ、及びベルトは、光ファイバが少なくとも約30m/秒の速度で光ファイバに張力をかけて通すための装置を通って移動するように寸法調整され、位置づけられる。
第2の実施形態によれば、光ファイバに張力をかけて通すための装置は、第1のローラ、第2のローラ、第1及び第2のローラを包むベルト、並びに第3のローラを備えている。ベルトは第1及び第2のローラと直接物理的に接触する。第3のローラは、ベルトに対する係合構成と非係合構成との間で移動可能である。非係合構成から係合構成への第3のローラの作動により、光ファイバが第3のローラとベルトとの間に捕捉される。光ファイバに張力をかけて通すための装置は、ガイド構造を有する入口ノズルをさらに備える。ガイド構造は概して涙滴形状をしている。ガイド構造は、第1のローラ、第2のローラ、第3のローラ、及びベルトに対して光ファイバを位置づけ、第3のローラの作動によって光ファイバを第3のローラとベルトとの間に捕捉し、係合構成とするのに役立つ。
第3の実施形態によれば、光ファイバに張力をかけて通すための装置は、第1の被覆ローラの摩擦係数を増加させる第1の材料で被覆された第1の被覆ローラ、第2の被覆ローラの摩擦係数を増加させる第2の材料で被覆された第2の被覆ローラ、及びピンチローラを備えている。第2の被覆ローラは第1の被覆ローラの上流に位置づけられる。ピンチローラは、第1の被覆ローラに近接して位置づけられる。ピンチローラは係合構成と非係合構成との間で動作可能である。非係合構成から係合構成へのピンチローラの作動は、ピンチローラと第1の被覆ローラとの間に光ファイバを捕捉するように構成される。
本明細書に記載されるファイバに張力をかけて通す装置の実施形態は、ファイバ線引きシステムの下流に配置することができ、有利には、長尺の線引きされた光ファイバを、輸送及び取り扱いのために機械回転式の巻取りスプールに高速で巻き付けることができる。幾つかの実施形態によれば、ファイバは、線引きされ、被覆され、次に、少なくとも30m/秒(例えば30~100m/秒)の高速で、ファイバに張力をかけて通す装置に入り、長尺の線引きされた光ファイバを、輸送及び取り扱いのために機械回転式の巻取りスプールに高速で巻き付けることを可能にする。
一実施形態による、非係合構成のローラアセンブリを示す、光ファイバに張力をかけて通すための装置の側面図 一実施形態による、係合構成のローラアセンブリを示す、光ファイバに張力をかけて通すための装置の側面図 一実施形態による、破線で内部構成要素を示す、切断機構の正面図 一実施形態による、モータに連結する複数の付勢部材及び電力線を示す、ローラアセンブリアセンブリの一部の背面図 閉位置にある弁を示す、一実施形態による、装置上で使用することができる通気アセンブリの一実施形態の側面斜視図 開位置にある弁を示す、通気アセンブリの側面図 一実施形態による、ガイド構造の側面斜視図 一実施形態による、ガイド構造の正面図 ローラアセンブリの代替的な実施形態の側面図
これより、その例が添付の図面に例証されている、本発明の好ましい実施形態について、詳細に参照する。可能な限り、同一又は同様の部分についての言及には、図面全体を通して同一の参照番号が使用される。光ファイバに張力をかけて通すための装置の1つ以上の実施形態が図1~7に示されており、全体を通して参照番号20で示されている。
図1~7を参照すると、さまざまな実施形態では、本開示の光ファイバに張力をかけて通すための装置20は、光ファイバ24に張力を提供するように構成される。光ファイバ24に提供される張力は、光ファイバ24を線引きタワー又は線引きタワーアセンブリ上で線引きするプロセス中に光ファイバ24に通常提供される張力を指すことは意図していない。むしろ、本開示における光ファイバ24に提供される張力は、光ファイバ24が完全に形成された(例えば、線引き、被覆等)後に提供される張力を指す。光ファイバ24は、比較的高速で、例えば、約20m/秒超、約30m/秒超、約40m/秒超、約50m/秒超、約60m/秒超、約70m/秒超、約80m/秒超、約90m/秒超、又は約100m/秒超の線引き速度で、ファイバ巻取りスプール(図示せず)に巻き付けることができる。幾つかの例示的な実施形態では、線引き速度は、約20m/秒~約30m/秒、又は約20m/秒~約40m/秒、又は約20m/秒~約50m/秒、又は約20m/秒~約60m/秒、又は約20m/秒~約70m/秒、又は約20m/秒~約80m/秒、又は約20m/秒~約90m/秒、又は約20m/秒~約100m/秒、又は約20m/秒~約110m/秒、又は約20m/秒~約120m/秒、又は約20m/秒~約130m/秒、又は約20m/秒~約140m/秒、又は約20m/秒~約150m/秒でありうる。ファイバ24はまた、比較的高い張力下に維持されて、ファイバ巻取りスプールに首尾よく通されることを確実にする。ファイバ24は、任意の知られているタイプの線引き装置(図示せず)、知られているタイプの光ファイバの引張り、スクリーニング装置(図示せず)、または任意の他の供給源から直接供給することができる。
特に図1及び2を参照すると、本開示の装置20は、移動する長さの光ファイバ24を処分缶及び/又はスプールに輸送するように設計された機械装置である。装置20は、真空を利用して、吸引器タイプの装置と同様の方法で光ファイバ24を取得することができる。吸引器タイプの装置とは異なり、本明細書に開示されている装置では、張力を生成する方法、若しくはファイバ24を収集缶又はスプールに輸送する方法として、高圧空気を利用していない。別の言い方をすれば、本開示の装置20は、高圧空気を使用することなく、動作する。代わりに、本開示の装置20は、ローラアセンブリ28内にファイバ24を捕捉することにより、光ファイバ24に張力をかける。ローラアセンブリ28は複数のローラ32を備えている。ローラ32のうちの少なくとも1つは、モータに連結することができる。ローラアセンブリ28は、モータトルクの増加によってファイバ24の張力の増加を生じさせるように、光ファイバ24に張力をかける。さまざまな例では、モータトルクを調整又は変更して、装置20によって光ファイバ24に提供される張力を維持又は変更することができる。本開示の装置20を利用して、ファイバ線引きタワーの線引きトラクタ34とローラアセンブリ28との間に位置づけられたファイバ24の部分に張力を提供することができる。線引きトラクタ34は、典型的には、ファイバ24が線引きタワーから線引きされているときに、ファイバ24に張力を提供するために使用される。線引きトラクタ34は、例えば炉によって加熱されたファイバ24のプリフォームからファイバ24を引っ張る。装置20は線引きトラクタ34の下流にある。
幾つかの例では、装置20は、ローラアセンブリ28を出た後にファイバ24を収集缶に輸送する方法として、真空又は負圧のみに依存している。図1は、本開示の装置20の一例を示している。光ファイバ24は、入口ノズル36で低圧が発生するように、負圧に接続されている入口ノズル36を通って装置20に入る。したがって、入口ノズル36における低圧によってファイバ24を収集又は取得する。次に、ファイバ24は装置20に入り、装置20の反対側の端を通って出る。幾つかの例では、装置20には通気アセンブリ40を装備することができる。通気アセンブリ40は、さまざまな弁アセンブリを含むがそれらに限定されない、さまざまな形態をとることができる。加えて、通気アセンブリ40は、該通気アセンブリ40が流体的に結合される(すなわち、構成要素間で流体(すなわち、液体及び/又は気体)を移送するための経路を提供する)限り、通気アセンブリ40は、装置20上のさまざまな位置に配置することができる。最後に、ファイバ24は、通気アセンブリ40を通過して収集缶に至る。
一部の例は真空又は負圧のみに依存しうるが、本明細書に開示されるローラアセンブリ28の1つ以上の可能なローラ構成(例えば、下記構成1及び構成2を参照)と併せて高圧空気噴射システムを利用することにより、必要に応じて装置20の内部に追加の張力を生成することができると考えられる。ローラアセンブリ28が図1に示されるように非係合構成にある場合、ファイバ24は、通気アセンブリ40を通して真空又は負圧によって廃棄缶又は収集缶へと輸送されうる。幾つかの実施形態では、巻き取る前に、ファイバ24の一部を廃棄することが望ましい場合がある。例えば、ファイバの線引きが始まったばかりで、線引きタワーから引っ張られているファイバ24が目的とするファイバ24の望ましい仕様をまだ満たしていない場合には、望ましい仕様外にあるファイバ24の部分は破棄される。巻取りスプールがある量のファイバ24で満たされると、ローラアセンブリ28の係合構成を利用して、巻取りのためにファイバ24を次のスプールへと輸送することができる。図2に示されるローラアセンブリ28の係合構成を利用して、ファイバ24を線引きタワーから巻取りスプールへと迅速かつ効率的に輸送することができる。加えて、ローラアセンブリ28の係合構成は、ファイバ24が線引きタワーを離れるときに、光ファイバ24における張力を維持することができる。
ローラ32は、2つの主要な構成で配置することができ、第1の構成は、図1及び2に示されるベルト付きローラと呼ぶことができ、一方、第2の構成は、図7に示される被覆ローラ又はピンチローラと呼ぶことができる。各構成は以下にさらに詳細に説明される。加えて、各構成は、真空又は負圧を利用して、ある速度で移動している光ファイバ24の自由端を、線引きタワーアセンブリから最初に収集又は取得することができる。さらには、両構成は、ファイバ24のための収集缶(図示せず)及び/又はスプールを利用する。さまざまな例では、ファイバ24は、真空又は負圧によって装置20から収集缶及び/又はスプールへと輸送される。
ローラ構成1:ベルト付きローラ
図1及び2を参照すると、構成1は複数のローラ32を含んでいる。図示された例では、3つのローラ32が利用されており、ここで、少なくとも2つのローラ32がモータ駆動され、少なくとも1つのベルト44が、モータ駆動されたローラ32の1つによって駆動される。図示された例では3つのローラ32が利用されているが、本明細書に開示される概念から逸脱することなく、3つより多いローラ32を利用することができると考えられる。ローラアセンブリ28は、図1に示されるように、コンパートメント48で囲むことができる。コンパートメント48は、例えば気密シールで密閉することができる。実施形態又は例にかかわらず、コンパートメント48は、張力がかけられていない光ファイバ24から張力がかけられている光ファイバ24を分離するように構成されたシステムを含む。光ファイバ24は、入口ノズル36を通ってコンパートメント48に入り、例えば、ローラアセンブリ28の下流のコンパートメント48に連結することができる通気アセンブリ40を通って、コンパートメント48を出る。ローラアセンブリ28は、少なくとも2つの構成が可能である。第1の構成は非係合構成である(図1)。非係合構成では、ローラ32は、ファイバ24が、ローラ32のいずれにも物理的に接触することなく、ローラ32間の空間を自由に移動するように位置づけられる。第2の構成は係合構成である(図2)。係合構成では、ローラ32はファイバ24に接触し、光ファイバ24のストランドに張力を印加する。
図2は、ベルト44が第1のローラ52及び第2のローラ56に直接連結された係合構成の一例を示している。示された例では、第1及び第2のローラ52、56の一方はモータで駆動され、第1及び第2のローラ52、56の他方は自由に回転可能である。自由に回転可能という用語は、本明細書で用いられる場合、モータ駆動ローラがベルト44によって、自由回転可能なローラに回転を与えること、及び自由回転可能なローラが回転に対する最小の抗力又は障害をもたらすことを伝えることが意図されている。幾つかの例では、ベルト44は、ファイバ24の外面に対して大きい摩擦を発生させることができる材料で作られうる。例えば、ベルト44を作る高摩擦材料はネオプレンでありうる。加えて、ベルト44を作る材料は、高い耐摩耗性を有することができ、少なくとも約二十五度(25°)、少なくとも約五十度(50°)、少なくとも約七十五度(75°)、少なくとも約百度(100°)、少なくとも約百二十五度(125°)、及び/又はそれらの組合せ又は範囲の巻き角θを可能にする。第3のローラ60は、この例では、第1及び第2のローラ52、56が作動しているかどうか又は動作可能であるかどうかとは無関係に動作可能でありうる。さまざまな例では、第3のローラ60はモータで駆動させることができる。第3のローラ60は、非係合構成を表す第1の位置と係合構成を表す第2の位置との間で独立して動作可能である。第3のローラ60は、第3のローラ移動トラック62を移動することができる。さまざまな例及び構成では、第1、第2、及び第3のローラ52、56、60は、10mm~約80mmの範囲の外径を有することができる。例えば、第1、第2、及び第3のローラ52、56、60の外径は、約10mm、約20mm、約30mm、約40mm、約50mm、約60mm、約65mm、約70mm、約80mm、及び/又はそれらの組合せ又は範囲でありうる。第1、第2、及び/又は第3のローラ52、56、60は、ランプアップ期間又はウォームアップ期間中に約0~40,000RPMの範囲のローラ回転速度で動作させることができる。例えば、第1、第2、及び/又は第3のローラ52、56、60は、ランプアップ期間又はウォームアップ期間中に約0RPM、約5,000RPM、約10,000RPM、約15,000RPM、約20,000RPM、約25,000RPM、約30,000RPM、約35,000RPM、約40,000RPM、及び/又はそれらの組合せ又は範囲のローラ回転速度で動作させることができる。第1、第2、及び/又は第3のローラ52、56、60は、スプールに通す期間中に、約20,000~約60,000RPMの範囲の回転速度で維持することができる。例えば、第1、第2、及び/又は第3のローラ52、56、60は、スプールに通す期間中に、約20,000RPM、約30,000RPM、約40,0000RPM、約50,000RPM、約60,000RPM、及び/又はそれらの組合せ又は範囲の回転速度で維持することができる。
係合構成と非係合構成との間の移行は、第3のローラ60を係合構成と非係合構成との間で移動させるアクチュエータによって達成することができる。あるいは、アクチュエータは、第3のローラ60が平行移動可能又は移動可能ではなくとも(すなわち、第3のローラ60は第3のローラ移動トラック62を移動しない)、回転可能になるように、ベルト44によって結合された第1及び第2のローラ52、56を係合構成と非係合構成との間で移動させることができる。図1は、第3のローラ60がファイバ24の移動経路の下に位置づけられ、第1及び第2のローラ52、56がファイバ24の移動経路の上に位置づけられている、非係合構成を示している。図2は、第3のローラ60とベルト44の両方によって直接係合されている係合構成を示している。ファイバ24をそのように係合構成に位置づけることにより、ローラアセンブリ28の上流にある光ファイバ24の部分に張力を生成させるのに十分なピンチ力を提供することができる。別の言い方をすれば、ピンチ力は、装置20に移動して入口ノズル36に入る光ファイバ24の部分に張力を発生させる。光ファイバ24に提供される張力は、ファイバ24をスプール上に配置するのを助けることができる光ファイバ巻取り機に通るようにファイバ24を準備する。ファイバ24は係合構成にある間に第2のローラ56を離れることから、ファイバ24を、真空又は負圧によって通気アセンブリ40を通じて収集缶へと輸送することができる。
ローラアセンブリ28を駆動する一又は複数のモータの正確かつ精密な制御を提供することは、装置20の動作にとって有益でありうる。(一又は複数の)モータを制御する1つの方法は、光ファイバ24の速度より約1m/秒速い、光ファイバの速度より約3m/秒速い、光ファイバ24の速度より約5m/秒速い、光ファイバ24の速度より約7m/秒速い、光ファイバ24の速度より約9m/秒速い速度、及び/又はそれらの組合せ又は範囲の速度で、モータを安定させることを含む。第1、第2、及び/又は第3のローラ52、56、60が非係合構成(図1)から係合構成(図2)に移行し、ファイバ24を首尾よく捕捉又は取得した後、(一又は複数の)モータは、一定の速度(例えば、ファイバ24の速度より約5m/秒速い速度)を維持する状態から、(一又は複数の)モータが第1、第2、及び/又は第3のローラ52、56、60に一定のトルクを供給する一定のトルクモードへと移行することができる。定トルクモードでは、(一又は複数の)モータは光ファイバ24の張力を提供することができる。
図2に示されるものと同様の構成では、「速度で」移動している光ファイバ24のセクション上に約2.65ニュートン(N)、2.84N、3.04N、3.24N、及び/又はそれらの組合せ又は範囲の張力を達成することが可能である。本明細書で用いられる場合、「速度で」とは、光ファイバ24がローラアセンブリ28を通って進行又は移動するときの光ファイバ24の速度を指すことが意図されている。光ファイバ24は、約20m/秒~約120m/秒又はそれ以上の範囲の速度で、ローラアセンブリ28を通って移動することができる。例えば、光ファイバ24は、約20m/秒、約30m/秒、約40m/秒、約50m/秒、約60m/秒、約70m/秒、約80m/秒、約90m/秒、約100m/秒、約110m/秒、約120m/秒の速さ又は速度、及び/又はそれらの組合せ又は範囲の速さ又は速度で、ローラアセンブリ28を通って移動することができる。例示的な範囲には、少なくとも約20m/秒~約120m/秒未満、少なくとも約20m/秒~約100m/秒未満、少なくとも約20m/秒~約80m/秒未満、少なくとも約20m/秒~約60m/秒未満、少なくとも約20m/秒~約40m/秒未満、少なくとも約40m/秒~約120m/秒未満、少なくとも約60m/秒~約120m/秒未満、少なくとも約80m/秒~約120m/秒未満、少なくとも約100m/秒~約120m/秒未満、及び/又はそれらの組合せが含まれる。ファイバ24がスプールに通される通しプロセスには、約0.50Nの最小張力が望ましい場合がある。しかしながら、0.50Nを超える張力をファイバ24に提供することは、ファイバ24にさらなる安定性を提供し、通しの成功率を高めることができる。例えば、ファイバ24に提供される張力は、約0.50N、約1N、約3N、約5N、約7N、約9N、約11N、約13N、約15N、及び/又はそれらの組合せ又は範囲でありうる。本明細書で用いられる場合、「通し」という用語は、装置20からスプールへと移送されるプロセスを指す。
図1、2、及び4を参照すると、ベルト44は、第2のローラ56によって張力がかかった状態に維持することができる。第2のローラ56は、ベルト44に一定の構成可能な力を提供して、張力状態に影響を与えることができる。例えば、第2のローラ56は、1つ以上の付勢部材68(図4)によって第2のローラ移動トラック64に沿って線引き位置へと付勢又は強制することができる。付勢部材68は、ばね、エアシリンダ、ガスピストンなどでありうる。図4に示された例では、第2のローラ56は、第2のローラ56にトルクが提供されるように駆動させることができる。例えば、第2のローラ56は、トルク制御を伴う電子整流式(EC)モータによって駆動させることができる。あるいは、第2のローラ56は、エアモータ、提供されるトルクを制御することができるクラッチを含む定速モータ、又は第2のローラ56に被駆動運動を与えるための他の適切な手法によって駆動させることができる。幾つかの例では、第1のローラ52は自由に回転可能でありうる。このような例では、電力は、第2のローラ56の裏側に供給することができ、モータは、1つ以上の電力線70によって配置又は結合させることができる。さまざまな例では、付勢部材68は、ローラアセンブリ28が係合構成にあるか非係合構成にあるかにかかわらず、ローラアセンブリ28の第2のローラ56に一定の力を維持する。付勢部材68は、(例えば、ローラアセンブリ28が非係合構成にあるときに)第2のローラ56を第2のローラ移動トラック64内の線引き位置へと付勢する付勢力を提供する。ローラアセンブリ28が係合構成をとるように第3のローラ60が作動すると、第3のローラ60によってベルト44に誘起された相互作用が、第2のローラ56が第2のローラ移動トラック64内の後退位置へと作動するように付勢部材68を圧縮する。第3のローラ60が第3のローラ移動トラック62内を移動しない実施形態では、付勢部材68は、上記と同様の方法で構成することができる。図4に示される大きい矢印は、第2のローラ移動トラック64における第2のローラ56の移動方向を示している。最終的には、付勢部材68はベルト44に張力を提供する。
ファイバ24が装置20内で正しい位置を達成し、係合構成にあるときにベルト44と第3のローラ60との間に挟まれたまま維持されることを確実にするために、入口ノズル36の開口部にガイド構造72を配置することができる。ガイド構造72についての例示的なプロファイルが図6A及び6Bに示されている。第3のローラ60が係合構成と非係合構成との間で移行するときに、ファイバ24は、ガイド構造72の形状又は輪郭を追従するように強制される。図6A及び6Bに示された例では、ガイド構造72は、基部76で大きく、ガイド構造72の上部80に近づくにつれて狭くなり、それにより、ガイド構造72は概ね涙滴形状を有するようになる。ガイド構造72の上部80は基部76よりもベルト44に近い。別の言い方をすれば、上部80は基部76の上に垂直にあり、ベルト44はガイド構造72の上に垂直にある。
幾つかの実施形態では、ガイド構造72の最も狭い点において、ガイド構造72はベルト44よりも広くない。ガイド構造72の上部80は、光ファイバ24の外径よりも大きく、ベルト44の幅よりも小さい範囲の幅78を有するガイドチャネル74を含むことができる。装置20が係合構成にあるとき、ファイバ24が入口ノズル36に入る入口角度βが変化する場合に、ガイド構造72は、ファイバ24がベルト44と第3のローラ60との間に挟まれたまま維持されることを確実にする。別の言い方をすれば、ガイド構造72は、ローラアセンブリ28が係合構成にあるときに(図2)、光ファイバ24がベルト44及び/又は第3のローラ60から係合解除されることを防ぐ。ガイド構造72の幾何学的形状をさらに利用して、空気流を低減させ、特に、ベルト44及び/又はファイバ24の挙動を妨害しうる空気流の変動を低減することができる。さらに、ガイド構造72は、ファイバ24に張力をかけている方向に直交する方向へのファイバ24の移動を制限し、それにより、ファイバ24は、ベルト44の幅の上にほぼ又は実質的に中心に維持することができる。
代替構成では、第1、第2、及び第3のローラ52、56、60を取り囲むコンパートメント48は、第1、第2、及び第3のローラ52、56、60を制限せず、真空又は負圧の影響を受けないようにするために、取り外すことができる。この代替構成の利点は、ベルト44並びに第1、第2、及び第3のローラ52、56、60における真空又は負圧の影響を低減することである。真空又は負圧は、ベルト44に変形を生じさせることにより、ベルト44に悪影響を及ぼす可能性がある。真空又は負圧は、第1、第2、及び/又は第3のローラ52、56、60をより失速し易くする可能性がある。ベルト44及びローラ52、56、60が配置されている領域から真空又は負圧の存在を取り除くことに関して幾つかの利点を提示することができるが、本発明に係る代替構成を利用することにより、ローラアセンブリ28を通じてファイバ24を取得かつセンタリングするための複雑さが導入される可能性がある。
別の代替構成では、装置20は、図5A及び5Bに示されている通気アセンブリ40などの通気機構を備えていてもよい。通気アセンブリ40はコンパートメント48の出口に配置することができる。通気アセンブリ40を利用して、ベルト44及びローラ52、56、60における真空又は負圧の影響を低減することができる。図5A及び5Bは通気アセンブリ40の一例を示している。通気アセンブリ40は、開位置と閉位置との間で動作させることができる弁84を備えている。弁84は、例えばアクチュエータ88によって、開位置と閉位置との間で動作させることができる。アクチュエータ88は、回転アクチュエータ、ねじ駆動式アクチュエータ、又は線形アクチュエータでありうる。アクチュエータ88が後退位置にあるとき、弁84は、開位置又は閉位置のいずれかに配置される。アクチュエータ88を線引き位置まで延ばすと、弁84は、開位置又は閉位置の他方を作動させる。弁84が開位置にあるとき、コンパートメント48内の真空又は負圧の大きさは低下する(すなわち、空気圧が増加する)。コンパートメント48の内部の真空又は負圧の大きさを低下させることは、ベルト44及びローラ52、56、60が被る、コンパートメント48の内部に及ぼされる又は経験する力を低減するために有益でありうる。概して、特定の実施形態又は例が通気アセンブリ40を利用するかどうかにかかわらず、ベルト44の損傷又はローラ52、56、60の失速を回避するために、真空又は負圧を正確及び/又は精密に制御することは有益でありうる。本明細書に開示された概念から逸脱することなく、コンパートメント48内の力を低減するための代替的な手法を利用することができると考えられる。例えば、ベルト44の張力は、真空又は負圧の一部を排出するのではなく、増加させることができる。
図1、2、及び4を参照すると、光ファイバ24を切断し、装置20及び/又はローラアセンブリ28からファイバ24を取り外す目的で、切断機構92を入口ノズル36とコンパートメント48との間に配置することができる。切断機構92は、ファイバ24がある速度で(at speed)移動している間にファイバ24を迅速に切断するように構成される。本明細書で用いられる場合、ある速度でという用語は、ファイバ24がスプールに巻き付けられるとき及び/又は処分缶に向けられるときにファイバ24が移動する速さ又は速度を指すことが意図されている。すなわち、ファイバ24の速度は、切断機構92の作動前に低減されない。ほとんどの実施形態及び例では、線引きタワーでのファイバ24の線引きプロセスは、該線引きプロセスが開始された後は停止されないため、ファイバ24がある速度で移動している間に切断機構92を動作させることは有益である。図3は、切断刃98を動かすエアシリンダ96を備えた切断機構92を示している。エアシリンダ96の作動は、ファイバ24がチャネル100に押し込まれるように切断刃98を平行移動させる。切断刃98は、エアシリンダ96によって垂直方向に移動可能に構成されたフローティングジョイント102によってエアシリンダ96に結合される。切断刃98及びチャネル100は協働して、ファイバ24上の所望の位置でファイバ24を切断するか、又は概して割断する。追加的又は代替的に、切断機構92は、コンパートメント48と通気アセンブリ40との間のコンパートメント48の出口に位置づけることができる。切断刃98は、エアシリンダ96によって作動されるものとして説明されているが、本開示はそのように限定されない。本明細書に開示される概念から逸脱することなく、切断刃98を作動させる代替的な方法を使用することができると考えられる。
別の構成では、第1、第2、及び/又は第3のローラ52、56、60は、装置20の下流に光ファイバ24を蓄積している間、並びにファイバ24に張力をかけている間に、入口ノズル36内へのファイバ24の取得において、係合構成のまま維持することができる。本明細書で用いられる場合、「張力をかける」という用語は、ローラアセンブリ28の上流及び線引きタワーアセンブリの下流の光ファイバ24に張力を維持することを指す。別の言い方をすれば、本明細書で用いられる場合、「張力をかける」という用語は、例えば、線引きタワーアセンブリのトラクタとローラアセンブリ28との間のファイバ24の成形後における張力を指す。この構成では、装置20の複雑さは、係合構成と非係合構成との間で第3のローラ60を作動させる工程を排除することによって低減される。しかしながら、そのように構成された装置20を用いた動作の欠点は、ローラアセンブリ28を常に係合した構成にすることによってもたらされる。これらの欠点には、ベルト44又はローラ52、56、60を損傷する可能性のある欠陥(例えば、コーティングの欠陥)のないファイバ24のみに優先的に張力をかけることができないこと、並びに、入口ノズル36及び出口にローラ52、56、60を適切に配置するために必要でありうる複雑な幾何学形状を導入することが含まれるが、これらに限定されない。
構成1で概説されているような装置20の性能は、ラボ設定及び線引きタワーの両方で試験することができる。例えば、高速ビデオを使用して、ファイバ24の挙動を評価することができる。装置20の構成1は、ファイバ24を取得し、ファイバ24に張力をかけ、ファイバ24を位置決めし、かつ、現在の生産速度を超える速度でファイバ24の引き渡し(hand-off)を実行することができ、そこで、吸引器を使用するシステムは故障し始める。本明細書で用いられる場合、ファイバ24の引き渡しとは、装置20からスプールへのファイバ24の移送を指す。ファイバ24の取得中に、装置20は、真空又は負圧で動作し、これは、収集缶で測定することができる。さまざまな実施形態による例示的なパラメータは、以下の表1に概説されている。表1に開示されている範囲は、本質的に例示であり、決して本開示を限定することを意図していない。本明細書に開示された概念から逸脱することなく、例示的なパラメータの値は、提供された範囲外で利用されうることが企図されている。
Figure 0007342003000001
ローラ構成2:被覆ローラ
図7を参照すると、装置20の構成2は、少なくとも2つのローラ32を含み、ローラ32のうちの少なくとも1つはコーティング104で処理されているか、又は表面処理(例えば、ダイヤモンドを含浸させたニッケル、ビーズブラスト、又はローラ32の表面を粗くする他のプロセス)を有する。示された例では、3つのローラ32が用いられている。さまざまな例では、コーティングは、ネオプレン、ウレタン、又は光ファイバ24とコーティングされたローラ32の表面との間の摩擦係数を増加させる同様の材料でありうる。図7は、ローラ32の1つの可能な配置を示している。ローラ32の配置は、ローラ32のうちの少なくとも1つの周りに、少なくとも約六十度(60°)、少なくとも約九十度(90°)、少なくとも約百二十度(120°)、少なくとも約百五十度(150°)、少なくとも約百八十度(180°)、及び/又はそれらの組合せ又は範囲である巻き角θが存在するように構成することができる。上述の巻き角θが設けられたローラ32は、ファイバ24をピンチしている又は挟んでいる一対のローラの上流に位置づけることができる。ファイバ24をピンチする又は挟むように構成されたローラ32は、ピンチローラ108と呼ぶことができる。2つのピンチローラ108のうち、1つのローラは、光ファイバ24が2つのピンチローラ108から滑り落ちないように、ネオプレン又はファイバ24のピンチングの間に摩擦係数を増加させる同様の材料で被覆されうる。コーティング104又は表面処理は、ファイバ24と相互作用する外面又は接触面に施される。被覆されたピンチローラ108は第1の被覆ローラ112と呼ばれることがある。この構成で被覆されたローラ32は、これらのローラ32がモータで駆動されるようにモータに直接連結することができる。構成1とは異なり、構成2のローラアセンブリ28は、図7の左側の入口にある張力がかかったファイバ24を、図7の右側の出口にあるファイバ24から分離しない。代わりに、構成2の配置は、ローラアセンブリ28の出口におけるある量の張力を利用して、ローラアセンブリ28の入口における張力を維持する。
被覆ローラの配置は、ファイバ24の所望の張力、及びファイバ24をローラ32に通すために利用されるプロセスによって決定されうる。第2の被覆ローラ116の周りの巻き角θの増加は、ファイバ24の張力の増加をもたらす。追加の被覆ローラもまた、ファイバ24の張力の増加をもたらしうる。ファイバ24をローラ32に通すことに関して、プロセスは、構成1のベルト付きローラを参照して上述した例と同様でありうる。第1及び第2の被覆ローラ112、116は、コンパートメント48に取り囲まれうる。ピンチローラ108は、ファイバ24が最初にピンチローラ108の1つ以上に接触することなくコンパートメント48を通過するように、ファイバピンチ位置とファイバ解放位置との間で作動するように構成することができる。所与のプロセスにとって張力がかかったファイバ24が望ましい場合には、ピンチローラ108を作動させてファイバ24と直接係合させてよく、次いでピンチローラ108を回転させて、上流ローラの1つ(例えば、第2の被覆ローラ116)の周りに所望の巻き角θを提供することができる。例えば、ピンチローラ108は、該ピンチローラ108間の接触点によって定められる軸の周りを回転して、上流ローラの1つの周りに所望の巻き角θを提供することができる。図7はファイバ-ピンチ位置を示している。
ピンチローラ又は被覆ローラの構成(すなわち、構成2)は、光ファイバ24に張力をかけることができるが、構成1のベルト付きローラと比較すると、幾つかの欠点を示すことがある。第1の欠点は、第1及び第2の被覆ローラ112、116を被覆するために用いられる材料が、光ファイバ24との接触中に摩耗及び裂けやすい可能性があることである。ベルト付きシステムのベルト44も摩耗しやすくなるが、ベルト44はローラ52、56から簡単に取り外して交換されるのに対し、第1及び第2の被覆ローラ112、116は、第1及び第2の被覆ローラ112、116が取り付けられたモータアセンブリ全体を取り外す必要がある。第2の欠点は、被覆ローラシステムが、装置20の牽引力を発生及び/又は維持するために、ローラアセンブリ28の出口側においてある程度の張力が維持されることを必要とすることである。これは、キャプスタン方程式に強く依拠している被覆ローラシステムに起因するものであり、ここで、張力は、巻き角θと、関連するローラ(例えば、第1及び/又は第2の被覆ローラ112、116)の周りの摩擦係数との関数である。構成2では、ピンチローラ108は、光ファイバ24が滑ったり、又は概してローラアセンブリ28から外れたりすることを防ぐ保持力を提供する。
本開示の光ファイバに張力をかけて通すための装置20のさまざまな実施形態、例、及び構成は、改善された性能及びコスト削減を通じて技術的及び競争上の優位性を提供する。例えば、光ファイバに張力をかけて通すための装置20は、製造プロセスで現在利用されている速度よりも速い速度で動いている光ファイバ24に張力をかけることができ、より速い線引き速度及び巻取り速度を可能にする。吸引器などの本開示の装置20の前身は、抗力及び摩擦によって制限されるが、本明細書に開示される光ファイバに張力をかけて通すための装置20は、抗力及び摩擦によって制限されない。しかしながら、本開示で利用されるモータの能力は考慮され、本明細書で開示される構成において最適な結果を達成する役割を果たしうる。とはいえ、モータ技術は、光ファイバに張力をかけて通すための装置20を動作させるのに十分な速度及びトルクを提供することができる。
加えて、光ファイバに張力をかけて通すための装置20は、ローラアセンブリ28の内側でファイバ24をピン留めすることによって、一定の構成可能な張力をファイバ24に供給する。ローラアセンブリ28は、ベルト44の有無にかかわらず、一定のトルクを提供することができる。一定のトルクを加えることにより、現在使用されている線引き速度、並びに現在使用されている線引き速度よりも速い線引き速度でファイバ24を通す成功率が向上する。本明細書に開示される自動通しプロセス中に張力が変動又は逸脱すると、ファイバ24は、固定表面との接触に至る可能性があり、それにより、ファイバ24に欠陥を生じさせ、ファイバ24を破壊し、消費者に販売することができない光ファイバ24を生じる可能性がある。本開示の装置20は、代替的な手法と比較したときに張力変動が実質的に低減するように、光ファイバ24に一貫した張力を提供する。
さらには、光ファイバに張力をかけて通すための装置20は、安定した位置でファイバ24を送出し、光ファイバ24の張力をかけられた長さと、光ファイバ巻取り機上の静止物体及び/又は移動物体との間の相互作用を低減することによって、ファイバ24の通しの成功率を改善する。
さらには、光ファイバに張力をかけて通すための装置20は、光ファイバ24の張力をかけられた長さと、通しプロセス中に廃棄又はスプールされる光ファイバ24の領域との間の分離を提供する。圧縮空気又は高圧空気に依存して光ファイバ24に張力をかけるプロセスとは異なり、本開示の装置20は、該装置20を出て収集缶及び/又はスプールに移動するファイバ24の長さが安定しているかどうかにかかわらず、張力を提供することができる。
さらに、光ファイバに張力をかけて通すための装置20は、プロセス入力として少なくとも高圧空気を排除することによって、装置20を動作させるコストを削減する。
説明される実施形態は、好ましい及び/又は例示されているが、限定ではない。添付の特許請求の範囲の権限及び範囲内において、さまざまな修正が考えられる。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
光ファイバに張力をかけて通すための装置であって、
張力下で光ファイバを維持するように構成された複数のローラと、
前記複数のローラを収容する、負圧下に保持されているコンパートメントと
を備えた、装置。
実施形態2
前記複数のローラのうちの少なくとも1つに隣接し、かつ接触するように配置されたベルトをさらに備えている、実施形態1に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態3
前記複数のローラに隣接し、かつ接触するように配置されたベルトをさらに備えている、実施形態1に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態4
前記複数のローラに隣接するように配置されたベルトをさらに備えており、前記ベルトと前記複数のローラとが、前記ローラのうちの少なくとも1つが前記光ファイバと係合しないように位置づけられる、実施形態1に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態5
前記複数のローラに隣接するように配置されたベルトをさらに備えており、前記ベルトと前記複数のローラとが、前記ローラのうちの少なくとも1つが前記光ファイバと接触するように位置づけられる、実施形態1に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態6
前記複数のローラ、前記ベルト、及び前記複数のローラを収容する前記コンパートメント内の前記負圧が、前記コンパートメント内の前記光ファイバに約0.50N~約15Nの張力を提供する、実施形態1~5のいずれかに記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態7
前記ローラのうちの少なくとも1つがモータによって駆動される、実施形態1~6のいずれかに記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態8
前記モータが、調整可能なトルクを提供するように構成される、実施形態7に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態9
光ファイバに張力をかけて通すための装置であって、
第1のローラ;
第2のローラ;
第3のローラ;
前記第1及び第2のローラを包むベルト
を備えており、
前記ベルトが前記第1及び第2のローラと直接物理的に接触しており、前記第1、第2、及び第3のローラのうちの少なくとも1つが、前記光ファイバが前記ベルトと前記第3のローラとの間に捕捉されるように作動可能であり、前記第1のローラ、前記第2のローラ、前記第3のローラ、及び前記ベルトが、前記光ファイバが少なくとも約30m/秒の速度で該光ファイバに張力をかけて通すための装置を通って移動するように寸法調整され、位置づけられる、装置。
実施形態10
前記光ファイバが、線引きトラクタの下流で前記光ファイバに張力が提供されるように前記第3のローラと前記ベルトとの間に捕捉される、実施形態9に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態11
前記第3のローラが、前記ベルトに対して係合構成と非係合構成との間で移動可能である、実施形態9又は10に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態12
前記非係合構成から前記係合構成への前記第3のローラの作動が、前記第3のローラと前記ベルトとの間に光ファイバを捕捉する、実施形態11に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態13
前記第1、第2、及び第3のローラのうちの少なくとも1つが、前記関連するローラにトルクが提供されるように駆動される、実施形態9~12のいずれかに記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態14
前記第1、第2、及び第3のローラ、並びに前記ベルトを収容するコンパートメントをさらに備えており、前記コンパートメントが負圧下に保持されている、実施形態9~13のいずれかに記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態15
前記コンパートメントの上流に位置づけられ、前記コンパートメントに直接連結された入口ノズルをさらに備えており、前記入口ノズルがガイド構造を備えている、実施形態14に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態16
前記ガイド構造が、
基部;
上部;及び
ガイドチャネル
をさらに備えており、
該ガイドチャネルが、それに連結した光ファイバの外径より大きい幅を有する、
実施形態15に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
実施形態17
光ファイバに張力をかけて通すための装置を動作させる方法であって、
入口ノズルから前記光ファイバを取得する工程;
前記光ファイバを複数のローラ間に捕捉する工程;及び
前記複数のローラのうちの少なくとも1つを回転させることによって前記光ファイバに張力をかける工程
を含む、方法。
実施形態18
前記光ファイバを複数のローラ間に捕捉する工程が、
前記ローラのうちの少なくとも1つを非係合構成から係合構成へと作動させる工程
をさらに含む、実施形態17に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置を動作させる方法。
実施形態19
前記光ファイバに張力をかけて通すための装置のコンパートメントに負圧を提供する工程をさらに含む、実施形態17又は18に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置を動作させる方法。
実施形態20
切断機構を作動させる工程
をさらに含む、実施形態17~19のいずれかに記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置を動作させる方法。
20 光ファイバに張力をかけて通すための装置
24 光ファイバ
28 ローラアセンブリ
32 ローラ
34 線引きトラクタ
36 入口ノズル
40 通気アセンブリ
44 ベルト
48 コンパートメント
52 第1のローラ
56 第2のローラ
60 第3のローラ
62 第3のローラ移動トラック
64 2のローラ移動トラック
72 ガイド構造
76 基部
78 幅
80 上部
84 弁
88 アクチュエータ
92 切断機構
96 エアシリンダ
98 切断刃
100 チャネル
102 フローティングジョイント
104 コーティング
108 ピンチローラ
112 第1の被覆ローラ
116 第2の被覆ローラ

Claims (13)

  1. 光ファイバに張力をかけて通すための装置であって、
    張力下で光ファイバを維持するように構成された複数のローラと、
    前記複数のローラを収容する、負圧下に保持されているコンパートメントと
    を備えた、装置。
  2. 前記複数のローラのうちの少なくとも1つに隣接し、かつ接触するように配置されたベルトをさらに備えている、請求項1に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
  3. 前記複数のローラに隣接するように配置されたベルトをさらに備えており、前記ベルトと前記複数のローラとが、前記ローラのうちの少なくとも1つが前記光ファイバと係合しないように位置づけられる、請求項1に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
  4. 前記複数のローラに隣接するように配置されたベルトをさらに備えており、前記ベルトと前記複数のローラとが、前記ローラのうちの少なくとも1つが前記光ファイバと接触するように位置づけられる、請求項1に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
  5. 前記複数のローラ、前記ベルト、及び前記複数のローラを収容する前記コンパートメント内の前記負圧が、前記コンパートメント内の前記光ファイバに約0.50N~約15Nの張力を提供する、請求項2~4のいずれかに記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
  6. 光ファイバに張力をかけて通すための装置であって、
    第1のローラ;
    第2のローラ;
    第3のローラ;
    前記第1及び第2のローラを包むベルト
    を備えており、
    前記ベルトが前記第1及び第2のローラと直接物理的に接触しており、前記第1、第2、及び第3のローラのうちの少なくとも1つが、前記光ファイバが前記ベルトと前記第3のローラとの間に捕捉されるように作動可能であり、前記第1のローラ、前記第2のローラ、前記第3のローラ、及び前記ベルトが、前記光ファイバが少なくとも約30m/秒の速度で該光ファイバに張力をかけて通すための装置を通って移動するように寸法調整され、位置づけられ
    前記第3のローラが、前記ベルトに対して係合構成と非係合構成との間で移動可能である、装置。
  7. 前記光ファイバが、線引きトラクタの下流で前記光ファイバに張力が提供されるように前記第3のローラと前記ベルトとの間に捕捉される、請求項6に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
  8. 前記非係合構成から前記係合構成への前記第3のローラの作動が、前記第3のローラと前記ベルトとの間に光ファイバを捕捉する、請求項6に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
  9. 前記第1、第2、及び第3のローラのうちの少なくとも1つに、駆動されるときにトルクが提供される、請求項6又は7に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
  10. 前記第1、第2、及び第3のローラ、並びに前記ベルトを収容するコンパートメントをさらに備えており、該コンパートメントが負圧下に保持されている、請求項6又は7に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
  11. 前記コンパートメントの上流に位置づけられ、前記コンパートメントに直接連結された入口ノズルをさらに備えており、前記入口ノズルがガイド構造を備えている、請求項10に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
  12. 前記ガイド構造が、
    基部;
    上部;及び
    ガイドチャネル
    をさらに備えており、
    該ガイドチャネルが、それに連結した光ファイバの外径より大きい幅を有する、
    請求項11に記載の光ファイバに張力をかけて通すための装置。
  13. 光ファイバに張力をかけて通すための装置を動作させる方法であって、
    入口ノズルから前記光ファイバを取得する工程;
    前記光ファイバを複数のローラ間に捕捉する工程;及び
    前記複数のローラのうちの少なくとも1つを回転させることによって前記光ファイバに張力をかける工程
    を含み、
    前記光ファイバを複数のローラ間に捕捉する工程が、
    前記ローラのうちの少なくとも1つを非係合構成から係合構成へと作動させる工程;及び
    前記光ファイバに張力をかけて通すための装置のコンパートメントに負圧を提供する工程
    をさらに含む、光ファイバに張力をかけて通すための装置を動作させる方法。
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