JP7341805B2 - 切削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、切削工具に関する。
金属などの被削材の切削加工に用いられる切削工具として、特許文献1に記載された切削工具が知られている。
特許文献1には、ヘッド(本体3)と、本体3の後方側に連結されたホルダ2とを備えた切削工具が記載されている。本体3は、前方部分に切削インサート用の座部4(インサート取付座)を備える。本体3には、その後端部から後方に突き出している雄シャフト6が設けられている。本体3をホルダ2に連結するときには、当該雄シャフト6がホルダ2内のシート7に導入され、ホルダ2に対する本体3の位置が固定される。
WO1999/039852号公報
特許文献1の構成では、ホルダにヘッドを装着したときの、インサート取付座に装着された切削インサートの取り付け姿勢が固定されている。そのため、特許文献1の切削工具を用いて例えば丸棒の周囲にねじれ溝を加工するとき、一種類のねじれ溝しか加工できず、リード(一回転あたりに進む長さ)が異なるねじれ溝を加工できない。つまり、特許文献1の切削工具でリードが異なるねじれ溝を加工する際には、その都度、別の工具を用いる必要があり、部品保管コストの増加を招くおそれがある。
そこで、本発明は、一つの工具でリードが異なるねじれ溝を加工することができ、部品保管コストの低減を図ることができる切削工具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る切削工具は、中心軸に沿って延び、先端側に被削材を切削する切削インサートを備える切削工具であって、先端側にインサート取付座を有し、インサート取付座に切削インサートが装着されるヘッド部と、ヘッド部の後端側に装着され、ヘッド部を保持するホルダと、ヘッド部をホルダに取り付けるときに、ホルダに対するヘッド部の位置を固定する固定部材と、を備え、ヘッド部は、中心軸周りに角度を変えてホルダに対して取付可能に構成されている。
上記態様によれば、中心軸周りにヘッド部の角度を変えて、その状態が保持されるようにホルダに固定部材で固定することにより、ヘッド部に設けられた切削インサートのラジアルレーキ角を変更することができる。これにより、一種類の切削インサートで、異なるラジアルレーキ角での加工を可能にすることができる。その結果、一つの工具でリードが異なるねじれ溝を加工することができ、部品保管コストの低減を図ることができる。
上記態様において、ヘッド部は、ヘッド部のうちホルダに接続される接続面に、凹部又は/及び凸部から成る係合部を有し、ホルダは、ホルダのうちヘッド部に接続される面に、係合部に嵌合する凸部又は/及び凹部から成る被係合部を有してもよい。
上記態様において、凹部は、接続面の周縁部において周方向に複数形成されていてもよい。
上記態様において、凹部及び凸部は、中心軸を挟んで対称な位置にそれぞれ形成されてもよい。
上記態様において、ヘッド部及びホルダの少なくとも一方に目盛りを備え、目盛りを合わせてヘッド部の回転角度を調整可能に構成されてもよい。
上記態様において、リング部をさらに備え、リング部の一方端面には、ヘッド部が有する係合部に嵌合する第1の係合部を有し、かつリング部の他方の端面には、ホルダが有する係合部に係合する第2の係合部を有し、ヘッド部は、中心軸周りに角度を変えてリング部に対して係合可能に構成され、ホルダは、中心軸周りに角度を変えてリング部に対して係合可能に構成され、リング部に対するヘッド部の係合角度の変化の単位が、リング部に対するホルダの係合角度の変化の単位と異なっていてもよい。
上記態様において、ホルダの係合部は、少なくとも一つの凸部で構成され、リング部の第2の係合部は、ホルダの係合部の凸部が係合する複数の溝部で構成され、リング部の第1の係合部は、少なくも一つの凸部で構成され、ヘッド部の係合部は、リング部の第1の係合部の凸部が係合する複数の溝部で構成されていてもよい。
ヘッド部又はリング部の少なくとも一方は、リング部に対するヘッド部の係合角度の変化の単位に対応する目盛りを備え、リング部又はホルダの少なくとも一方は、リング部に対するホルダの係合角度の変化の単位に対応する目盛りを備え、目盛りを合わせてヘッド部の回転角度を調整可能に構成されていてもよい。
本発明によれば、一つの工具でリードが異なるねじれ溝を加工することができ、部品保管コストの低減を図ることができる切削工具を提供することができる。
第1実施形態の切削工具を示す斜視図 図1に示す切削工具を矢印A1方向から見た正面図 図1に示す切削工具を矢印A2方向から見た平面図 図1に示す切削工具を矢印A3方向から見た左側面図 図1に示すヘッド部を後方側から見た斜視図 図5に示すヘッド部を矢印B1方向から見た右側面図 図5に示すヘッド部を矢印B2方向から見た正面図 図1に示すシャンクを先端側から見た斜視図 図8に示すシャンクを矢印C1方向から見た左側面図 図8に示すシャンクを矢印C2方向から見た正面図 ヘッド部とシャンクとが連結されたときの凹部と凸部を含む領域の拡大図 第2実施形態の切削工具のヘッド部を後方側から見た斜視図 第2実施形態の切削工具のシャンクを先端側から見た斜視図 第3実施形態の切削工具を示す正面図 図14の切削工具のヘッド部を示す右側面図 図14の切削工具のシャンクを示す左側面図 第4実施形態の切削工具を示す斜視図 図17の切削工具の構成を分解して示す分解斜視図 図17の切削工具におけるリング部の構成を示す図 第5実施形態の切削工具におけるボルト周辺の構成を示す断面図 第6実施形態の切削工具の構成を示す図 図21の切削工具を分解した構成を斜め後方側から見た分解斜視図 図21の切削工具を分解した構成を斜め前方側から見た分解斜視図
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。図面の寸法、形状及び角度等は、実際の寸法、形状及び角度等と異なる場合がある。それ故、本発明の技術的範囲は、これら図面に表された各部の寸法、形状及び角度等に限定されるものではない。
[第1実施形態]
図1~10を参照しながら、第1実施形態に係る切削工具1の構成について説明する。この切削工具1は、工具は回転せず、被削材を回転させて加工する旋削工具である。図1~4は、切削工具1の構成を示す図である。図5~7は、ヘッド部10の構成を示す図である。図8~10は、シャンク(ホルダ)20の構成を示す図である。
切削工具1は、中心軸Oに沿って延びるシャンク20と、ヘッド部10とを備える。ヘッド部10は、シャンク20の先端側(図2において左側)に連結される。
ヘッド部10は、その先端側にインサート取付座102を有し、このインサート取付座102に切削インサート101が取り付けられる。切削インサート101は、インサート取付座102に着脱自在に装着される。第1実施形態では、切削インサート101の切れ刃101aがヘッド部10の先端よりも外側(図2において左側)に突出するように、切削インサート101がインサート取付座102に装着される。切れ刃101aにおけるヘッド部10から突出した部分によって切削加工が行われる。なお、シャンク20とヘッド部10とは、上面視(図3)でみたときに、切削インサート101の切れ刃101aの先端が中心軸Oの軸線上に位置するように(言い換えれば、シャンク20とヘッド部10とはその中心軸が同軸上となるように)互いに連結されていてもよい。なお、第1実施形態の切削インサート101は、上面視(図3)において、略四角形状を呈するインサートが用いられるが、図示の態様に限定されず、加工するねじれ溝(ねじ形状や溝形状等)の形状に合わせてその形状を適宜選択できる。
ヘッド部10の後端側には、図5~7に示すように、その中央部に雄シャフト105が設けられている。雄シャフト105は、ヘッド部10の後端面11(ヘッド部10のうちシャンク20に接続される接続面11)の中央部から中心軸Oの延在方向(以下、軸方向と称する)後方側(図2又は図7において右方向)に突出するように設けられている。雄シャフト105は、中心軸Oを中心とする略円筒形状を呈している。雄シャフト105は、ヘッド部10をシャンク20に装着するときに、シャンク20に設けられた雌シャフト205の軸孔205aに導入されるように設けられている。ヘッド部10には、ボルト103を挿通するための貫通穴104が軸方向に貫通して形成されている。シャンク20にヘッド部10を取り付けるときに、ヘッド部10に形成された貫通穴104に、ボルト103を挿通させてシャンク20のボルト締結穴203に締め付けることにより、シャンク20に対するヘッド部10の位置が固定される。第1実施形態では、ボルト103を挿通するための貫通穴104は、ヘッド部10を後方から見たときに長孔の長軸を円弧状に屈曲させたような形状を呈し、接続面11の周辺部に周方向に沿って形成されている。このように貫通穴104が形成されることにより、後述するように、ヘッド部10を中心軸O周りに角度を変えたときに、その角度を変えた状態でボルト103を貫通穴104に挿通可能とすることができる。これにより、ヘッド部10の回転角度を調整した状態でヘッド部10とシャンク20とを固定することができる。なお、第1実施形態ではボルト103及びボルト締結穴203の態様は特に限定されないが、例えば、ボルト103は雄螺子が切られた軸部を有し、当該雄螺子を雌螺子が切られたボルト締結穴203に螺合することにより締結する構成としてもよい。
シャンク20は、ヘッド部10を保持する部材であって、ヘッド部10の後端側に連結される。シャンク20は、その長手方向が中心軸Oに沿って延びて設けられ、略直方体形状を呈している。シャンク20は、図8に示すように、その先端側にヘッド部10を装着するための雌シャフト205が設けられている。雌シャフト205は、略円筒形状を呈しており、その中央部にヘッド部10の雄シャフト105を導入するための軸孔205aが形成されている。雌シャフト205のうちヘッド部10の貫通穴104に対応する位置には、ボルト103を締め付けて固定するためのボルト締結穴203が形成されている。ボルト締結穴203は、図8及び9に示すように、シャンク20の前端面21において周方向に等間隔をあけて複数形成されている。
なお、図示の例では、シャンク20は略直方体形状を呈しているが、この例に限定されず、ヘッド部10に連結されてヘッド部10を保持する機能を有する部材であれば、例えば略円筒形状やその他の形状に適宜変更することができる。雄シャフト105及び雌シャフト205も図示の形態に限定されず、ヘッド部10の回転角度を調整した状態でヘッド部10とシャンク20とを連結可能な構成であれば、その形状や大きさ等を適宜変更することができる。
また第1実施形態では、ボルト103(固定部材)及び当該ボルト103を挿通するボルト締結穴203をそれぞれ3個設けているが、この例に限定されず、ヘッド部10とシャンク20とを固定するためのボルト103及びボルト締結穴203を1個又は2個、或いは4個以上としてもよい。また、第1実施形態では固定部材の一例としてボルト103を用いているが、シャンク20に対するヘッド部10の位置を固定可能な部材であれば、他の部材を固定部材として用いることができる。
第1実施形態では、ヘッド部10は、中心軸O周りに角度を変えてシャンク20に対して取付可能に構成されている。言い換えれば、ヘッド部10は、シャンク20に対する相対的な回転角度(中心軸O周りの回転角度)を調整した状態で、ヘッド部10をシャンク20に固定することができる。以下では、シャンク20に対するヘッド部10の角度調整機構について説明する。
図5及び6に示すように、ヘッド部10のうちシャンク20に接続される接続面11には凹部107が複数形成され、この凹部107は、ヘッド部10がシャンク20に装着されたときに、シャンク20の凸部207と嵌合する。このようにヘッド部10の後端面11に形成された凹部107と、シャンク20の前端面21に形成された凸部207とが嵌合することにより、シャンク20に対するヘッド部10の位置が調整され、その姿勢(すなわち、ヘッド部10の先端に取り付けられた切削インサート101の取り付け姿勢)が保持される。なお、前述したとおり、シャンク20に対するヘッド部10の位置は、ボルト103締結により固定される。
接続面11は、側面視において(図6に示すように、ヘッド部10を後端側からみたときに)、略円形状を呈しており、凹部107は、接続面11の周縁部において周方向に等間隔をあけて複数形成されている。凹部107が複数形成されることにより、シャンク20に対するヘッド部10の回転角度を多段階に調整することができる。第1実施形態では、凹部107は、接続面11の周縁部において周方向に5°刻みで形成され、凹部107全体として-20°≦α≦20°の範囲、つまり、ヘッド部10の回転角度を中心軸O周りに±20°の範囲で調整することができる。
このように、中心軸O周りにヘッド部10の角度を変えて、その状態が保持されるようにシャンク20とヘッド部10とをボルト103締結により固定することにより、ヘッド部10に設けられた切削インサート101のラジアルレーキ角を変更することができる。これにより、一種類の切削インサート101で、異なるラジアルレーキ角での加工を可能にすることができる。詳述すると、図1及び2等に示すように、ヘッド部10の指示用の溝S1を、シャンク20の目盛りS2の0°を示す位置となるように、ヘッド部10をシャンク20に取り付けた位置(凹部107を凸部207に嵌合させたとき)を基準位置(切削インサート101のラジアルレーキ角が0°)としたとき、切削インサート101のラジアルレーキ角を当該基準位置から正又は負(すなわち、-20°≦α≦20°)に調整した状態で、ヘッド部10をシャンク20に取り付けて切削加工を行うことができる。このように、異なるラジアルレーキ角での加工を可能とすることにより、一つの工具でリードが異なるねじれ溝を加工することができ、部品保管コストの低減を図ることができる。
なお、図示の例では、ヘッド部10の接続面11に形成された凹部107は、中心軸Oを挟んで対称な位置であって-20°≦α≦20°(図6)の範囲に5°刻みで形成されている。また、凹部107に嵌合する凸部207は、中心軸Oを挟んで対称な位置に形成されている。しかしながら、凹部107及び凸部207を、このように中心軸Oを挟んで対称な位置とする例に限定されない。例えば、凹部107を接続面11の周縁部の1箇所に複数設けるとも共に、当該凹部107と嵌合する凸部207を1つ設け、これによりヘッド部10の角度を中心軸O周りに調整可能な構成としてもよい。また例えば、接続面11の周縁部の3つ以上の箇所に凹部107を設け、当該凹部107と対応するように凸部207を3つ以上設けてもよい。すなわち、ヘッド部10を中心軸O周りに角度を変えてシャンク20に対して取付可能な構成としていれば、凹部107及び凸部207を形成する位置や個数等を適宜変更することができる。
第1実施形態では、シャンク20における先端側に設けられた雌シャフト205の外周面には、ヘッド部10の調整角度を視認可能な目盛りS(ヘッド部10の指示用の溝S1とシャンク20の目盛りS2)が形成されている。ヘッド部10の指示用の溝S1をシャンク20の目盛りS2に合わせる構成とすることで、目盛りが無い構成と比較して正確に任意の角度にセットすることができ、また、角度調整を容易に行うことができる。なお、第1実施形態では、目盛りS2を5°刻みで形成しているが、ヘッド部10の調整角度に応じて目盛りの表示(目盛りの大小)を任意に設定することができる。
図11は、ヘッド部10とシャンク20とが連結されたときの凹部107と凸部207を含む領域の拡大図である。同図に示すように、シャンク20に設けられた凸部207は、シャンク20の前端面21から軸方向前方側(図10及び11において左側)に突出した、断面視山型形状を呈している。凸部207の側辺同士を延長した延長線(図11に示す破線)同士のなす角θgは、例えば60°に設定される。ヘッド部10の後端面11に形成された凹部107は、凸部207の外縁に沿うように、好適には、凸部207の外縁から隙間Gを設けてこれに沿うようにヘッド部10の後端面11から窪んだ形状を有している。すなわち、凸部207を成す山部と、凹部107を成す谷部との間隙には、図11に示すように隙間Gがある。ヘッド部10とシャンク20とが装着されたときには、このように隙間Gを設けた状態で、ボルト103締結によりヘッド部10の位置が固定される。このように構成することにより、ヘッド部10を中心軸O周りに角度を変えてシャンク20に取り付ける度に、凸部207と凹部107とが当接することが抑制され、その結果、凸部207と凹部107とが摩耗することを抑制することができる。
以上説明した実施形態では、ヘッド部10を中心軸O周りに角度調整するために、ヘッド部10に凹部107(係合部)を設け、シャンク20に凸部207(被係合部)を設けた構成としたが、逆の構成(すなわち、ヘッド部10に凸部(係合部)を設け、シャンク20に凹部107(被係合部)を設けた構成)としてもよい。
また以上説明した実施形態では、ヘッド部10に凹部107を設け、シャンク20に凸部207を設けると共に、ヘッド部10の調整角度を視認するための目盛りS(ヘッド部10の指示用の溝S1とシャンク20の目盛りS2)を設けた構成としたが、例えば、目盛りSを設けずに、凹部107及び凸部207のみを設けた構成としてもよい。これにより、予め所定幅に設定して形成した凹部107及び凸部207の形状に合わせてヘッド部10の調整角度を容易に行うことができる。凹部107及び凸部207を設けた構成(すなわちセレーションを設けた構成)とすることで、角度調整時の作業性が向上し、作業時間の短縮が可能となる。
[第2実施形態]
図12及び13は、第2実施形態の切削工具におけるヘッド部10B及びシャンク20Bを示す斜視図である。図12は、ヘッド部10Bを後方側から見た斜視図であり、図13は、シャンク20Bを前方側(先端側)から見た斜視図である。図12及び13に示すヘッド部10B及びシャンク20Bは、第1実施形態で示したヘッド部10及びシャンク20の構成を変化させたもので、それ以外の構成及び機能は第1実施形態と同一である。したがって、第1実施形態で示したヘッド部10及びシャンク20と同じ部分については第1実施形態のものと同一の符号を用い、それらについての説明は省略する。
図12及び13に示すように、第2実施形態におけるヘッド部10Bとシャンク20Bとの接続部(図12に示す接続面11b、図13に示す前端面21b)には、第1実施形態で示した凹部107及び凸部207が設けられていない。これにより、ラジアルレーキの稼働可能範囲で任意にヘッド部10Bの角度を調整することができる。第1実施形態で示した凹部107及び凸部207を設けた構成と比較すると、より細かい角度調整が可能となる。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、ヘッド部10B及びシャンク20Bに目盛り(目盛りS1、S2)が設けられているので、調整角度を確認することができる。
[第3実施形態]
図14~16は、第3実施形態の切削工具1Cの構成を示す図である。図14は、第3実施形態の切削工具1Cを図2と同じ方向から見た正面図である。図15は、ヘッド部10Cを図6と同じ方向から見た右側面図である。図16は、シャンク20Cを図9と同じ方向から見た左側面図である。図14~16に示す切削工具1C(ヘッド部10C及びシャンク20C)は、第1実施形態で示したヘッド部10とシャンク20との接続部の形状を変化させたもので、それ以外の構成及び機能は第1実施形態と同一である。したがって、第1実施形態と同じ部分については第1実施形態のものと同一の符号を用い、それらについての説明は省略する。
図14~16に示すように、第3実施形態では、ヘッド部10Cとシャンク20Cとの接続部を拡径させている。具体的には、ヘッド部10Cとシャンク20Cとが接続される接続面11c及び前端面21cの外径D1を、シャンク20Cの外径D2(図14)よりも大きくしている。これにより、ヘッド部10Cの接続面11cの周縁部に形成する凹部107cのピッチを、第1実施形態の構成と比較して細かくすることができる。すなわち、第1実施形態における凹部107は、接続面11の周縁部において周方向に例えばθ=5°刻みで形成することができるのに対し(図6)、第3実施形態における凹部107cは、第1実施形態で示したθ(図6)よりも小さい角度θc(図15)で形成することができる。このように形成された凹部107cと、シャンク20Cの前端面21cの凸部207cとを嵌合してヘッド部10Cの角度を調整する構成とすることにより、より細かい角度の調整を行うことができる。
[第4実施形態]
図17~19は、第4実施形態の切削工具1Dの構成を示す図である。図17は、切削工具1Dを前方側から見た斜視図である。図18は、切削工具1Dの構成を分解して示す分解斜視図である。図19は、図17及び図18のリング部30を示す図である。図17~19に示す切削工具1Dは、第1実施形態で示したヘッド部10とシャンク20に、リング部30の構成を追加したもので、それ以外の構成及び機能は第1実施形態と同一である。したがって、第1実施形態で示したヘッド部10及びシャンク20と同じ部分については第1実施形態のものと同一の符号を用い、それらについての説明は省略する。
図17及び18に示すように、第4実施形態では、第1実施形態で示したヘッド部10とシャンク20との間に、リング部30が設けられている。このリング部30を前方から見た左側面図を図19(A)に示し、リング部30を図2と同じ方向から見た正面図を図19(B)に示し、リング部30を後方から見た右側面図を図19(C)に示す。
リング部30は、中心軸O方向から見たときに略環状に形成されている。リング部30の中央部には、ヘッド部10の雄シャフト105を挿通するための貫通穴305が形成されている。この貫通穴305を通して、ヘッド部10の雄シャフト105をシャンク20の雌シャフト205の軸孔205aに導入し、ヘッド部10とシャンク20とを連結することができる。リング部30の周縁部には、ヘッド部10の貫通穴104に対応する位置には、ボルト103を挿通するための貫通穴304が形成されている。ヘッド部10の貫通穴104に挿通させたボルト103を、リング部30の貫通穴304を通してシャンク20のボルト締結穴203(図8等参照)に締結することにより、リング部30を介してヘッド部10とシャンク20とを固定することができる。
図19に示すように、リング部30の前端面31a(先端面)には、第1の係合部としての凸部307aが形成され、リング部30の後端面31bには、第2の係合部としての凹部307bが形成されている。凹部307bは後端面31bの周縁部において周方向に沿って等間隔に複数形成されている。リング部30の前端面31aに形成された凸部307aは、ヘッド部10の接続面11に複数形成された凹部107(係合部)に嵌合可能に構成され、リング部30の後端面31bに複数形成された凹部307bは、シャンク20に形成された凸部207(係合部)に嵌合可能に構成されている。このように構成することにより、ヘッド部10に複数形成された凹部107とリング部30の凸部307aとの嵌合を調整することにより、リング部30に対するヘッド部10の角度(係合角度)を調整することができ、リング部30に複数形成された凹部307bとシャンク20の凸部207との嵌合を調整することにより、リング部30に対するシャンク20の角度(係合角度)を調整することができ、この結果、リング部30を介してシャンク20に対するヘッド部10の角度を調整することができる。リング部30に対するヘッド部10の係合角度の変化の単位は、リング部30に対するシャンク20の係合角度の変化の単位と異なっている。例えば、ヘッド部10の凹部107を、接続面11の周縁部において周方向にθ=5°(図6)刻みで形成し、リング部30の凹部307bを、後端面31bの周縁部において周方向にθd=4°(図19(C))刻みで形成されている。リング部30を介してそれぞれの角度調整を行うことにより、ヘッド部10のラジアルレーキ調整角度を1°刻みで調整することができる。
[第5実施形態]
図20は、第5実施形態の切削工具1Eのボルト周辺の構成を示す断面図である。第5実施形態の切削工具1Eは、ボルト103e等の構成を変化させたもので、それ以外の構成及び機能は第1実施形態と同一である。したがって、第1実施形態で示したヘッド部10及びシャンク20と同じ部分については第1実施形態のものと同一の符号を用い、それらについての説明は省略する。
図20(A)は、ヘッド部10の凹部107とシャンク20の凸部207とを嵌合させた状態を示し、図20(B)は、ヘッド部10の凹部107とシャンク20の凸部207との嵌合を解除した状態を示す。第5実施形態では、ボルト103eのねじ山のかかり長さL3を、凸部207の高さL1より大きくしている。これにより、凹部107と凸部207との嵌合を解除した状態(図20(B))においても、ボルト103eはボルト締結穴203との締結状態を保持することができる。その結果、ボルト103eを完全に外すことなくボルト103eを緩めるだけで、ヘッド部10のラジアルレーキ調整が可能となる。
[第6実施形態]
図21~23は、第6実施形態の切削工具1Fの構成を示す図である。図21(A)は、第6実施形態の切削工具1Fを図2と同じ方向から見た正面図である。図21(B)は、図21(A)の破線枠a部分の拡大図である。図22は、図21に示す切削工具1Fを分解した構成を斜め後方側から見た分解斜視図である。図23は、図21に示す切磋工具1Fを分解した構成を斜め前方側から見た分解斜視図である。第6実施形態の切削工具1Fは、第4実施形態の切削工具1D(図17及び図18)に示す目盛りの構成を変化させたもので、それ以外の構成及び機能は第4実施形態と同一である。したがって、第4実施形態と同じ部分については第4実施形態のものと同一の符号を用い、それらについての説明は省略する。なお、ヘッド部10Fの目盛りS2の間隔θ(図21(B))を、ヘッド部10Fの凹部107のセレーション間隔θ(図22)と合わせており、目盛りS2の間隔θは例えば5°である。リング部30Fの目盛りS3の間隔θd(図21(B))を、リング部30Fの凹部307bのセレーション間隔θd(図22)と合わせており、目盛りS3の間隔θdは例えば4°である。
第6実施形態の切削工具1Fでは、図21~23に示すように、シャンク20Fには目盛りを振らずに、ヘッド部10F及びリング部30Fにそれぞれ目盛りが振られている。具体的には、ヘッド部10Fに目盛りの間隔がθ=5°刻みの目盛りS2が形成され、当該目盛りS2に合わせるための指示用の溝S1が、リング部30F(リング部30Fのヘッド部10F側)に形成されている。また、リング部30Fのシャンク20F側に、目盛りの間隔がθd=4°刻みの目盛りS3が形成され、当該目盛りS3に合わせるための指示用の溝S1が、シャンク20Fに形成されている。このように、ヘッド部10Fにθ=5°刻みの目盛りS2を形成し、当該目盛りS2に合わせる溝S1をリング部30Fに形成することにより、リング部30Fに対してヘッド部10Fを5°刻みで容易に調整することができる。また、リング部30Fにθd=4°刻みの目盛りS3を形成し、シャンク20Fに指示用の溝S1を形成することにより、リング部30Fに対してシャンク20Fを4°刻みで容易に調整することができる。このように構成したリング部30Fの角度調整とヘッド部10の角度調整とを組み合わせることにより、ヘッド部10のラジアルレーキ調整角度を1°刻みで調整でき、より細かい角度調整が可能となる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態で説明したフローチャート、シーケンス、実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
1…切削工具、10…ヘッド部、11…接続面、20…シャンク(ホルダ)、101…切削インサート、102…インサート取付座、107…凹部、207…凸部、S1、S2…目盛り

Claims (3)

  1. 中心軸に沿って延び、先端側に被削材を切削する切削インサートを備える切削工具であって、
    先端側にインサート取付座を有し、該インサート取付座に前記切削インサートが装着されるヘッド部と、
    前記ヘッド部の後端側に装着され、前記ヘッド部を保持するホルダと、
    前記ヘッド部を前記ホルダに取り付けるときに、前記ホルダに対する前記ヘッド部の位置を固定する固定部材と、を備え、
    前記ヘッド部は、前記中心軸周りに角度を変えて前記ホルダに対して取付可能に構成され
    リング部をさらに備え、
    リング部の一方端面には、ヘッド部が有する係合部に嵌合する第1の係合部を有し、かつリング部の他方の端面には、ホルダが有する係合部に係合する第2の係合部を有し、
    前記ヘッド部は、前記中心軸周りに角度を変えて前記リング部に対して係合可能に構成され、
    前記ホルダは、前記中心軸周りに角度を変えて前記リング部に対して係合可能に構成され、
    前記リング部に対する前記ヘッド部の係合角度の変化の単位が、前記リング部に対する前記ホルダの係合角度の変化の単位と異なっている、
    切削工具。
  2. 前記ホルダの係合部は、少なくとも一つの凸部で構成され、
    前記リング部の第2の係合部は、前記ホルダの係合部の凸部が係合する複数の溝部で構成され、
    前記リング部の第1の係合部は、少なくも一つの凸部で構成され、
    前記ヘッド部の係合部は、前記リング部の第1の係合部の凸部が係合する複数の溝部で構成されている、
    請求項1に記載の切削工具。
  3. 前記ヘッド部又は前記リング部の少なくとも一方は、前記リング部に対する前記ヘッド部の係合角度の変化の単位に対応する目盛りを備え、
    前記リング部又は前記ホルダの少なくとも一方は、前記リング部に対する前記ホルダの係合角度の変化の単位に対応する目盛りを備え、
    前記目盛りを合わせて前記ヘッド部の回転角度を調整可能に構成されている、
    請求項1又は2に記載の切削工具。
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