JP7341523B2 - 電動弁 - Google Patents

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Description

本発明は、電動弁に関する。
特許文献1は、従来の電動弁を開示している。特許文献1の電動弁は、弁口を有する弁本体と、弁口と向かい合う弁体と、弁本体に接合されるキャンと、を有している。キャンの外側には、ステーターが配置される。キャンの内側には、ローターが配置される。また、電動弁は、ローターの回転を減速する遊星歯車装置と、遊星歯車装置に連結された駆動軸と、駆動軸支持部材と、を有している。
遊星歯車装置は、ローターと連結された太陽歯車と、太陽歯車と噛み合う金属製の遊星歯車と、遊星歯車を回転可能に支持する遊星キャリアと、遊星歯車と噛み合う合成樹脂製の固定内歯車である固定歯車と、遊星歯車と噛み合う内歯車である出力歯車と、出力歯車に連結された出力軸と、を有している。
駆動軸は、出力軸と連結されている。駆動軸は雄ねじを有している。駆動軸支持部材は、雌ねじを有している。駆動軸の雄ねじは、駆動軸支持部材の雌ねじに螺合される。遊星歯車装置によって駆動軸が軸周りに回転されると、駆動軸はねじ送り作用によって軸方向に移動する。駆動軸は、弁体を弁口に近づく方向または弁口から離れる方向に移動させる。
特許第4817671号
上述した電動弁では、出力軸が軸方向に延びるスリットを有し、駆動軸が平板部分を有している。平板部分がスリットの内側に配置されることにより、出力軸と駆動軸とが連結される。スリットおよび平板部分によって、出力軸の回転を駆動軸に伝達しつつ、出力軸に対する駆動軸の軸方向の移動が可能になる。
上述した電動弁は、出力軸と駆動軸との連結構造が複雑であった。そこで、電動弁において、駆動軸を出力歯車に直接的に連結することで、電動弁の構成が簡易なものになる。この構成では、駆動軸とともに、出力歯車、遊星キャリア、遊星歯車、太陽歯車およびローターも軸方向に移動する。
電動弁において、弁口の開度の全範囲(0~100%)のうちの一部範囲(例えば、20~30%)のみが非常に多く使用され、一部範囲外の開度(例えば、100%)が非常に少ない頻度で使用される場合がある。この場合、遊星歯車が固定歯車における上記一部範囲に対応した区間を何回も往復する。これにより、固定歯車における当該区間の摩耗が進み、遊星歯車の端部によって固定歯車の歯に軸方向(すなわち、遊星歯車の移動方向)と直交する段差が生じることがある。そのため、この段差に遊星歯車が突き当たると遊星歯車の移動が妨げられ、電動弁の動作に不具合が生じるおそれがあった。
そこで、本発明は、遊星歯車装置の遊星歯車の移動が妨げられることを抑制できる電動弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電動弁は、弁口を有する弁本体と、前記弁口と向かい合う弁体と、前記弁本体に対して回転可能なローターと、前記ローターに連結される遊星歯車装置と、前記遊星歯車装置に連結され、前記弁体を移動させる駆動軸と、を有する電動弁であって、前記遊星歯車装置が、太陽歯車と、前記太陽歯車と噛み合う遊星歯車と、前記遊星歯車を回転可能に支持する遊星キャリアと、前記遊星歯車と噛み合う固定内歯車と、を有し、前記駆動軸が、前記遊星歯車装置によって軸周りに回転されると軸方向に移動し、前記遊星歯車および前記遊星キャリアが、前記駆動軸とともに前記軸方向に移動し、前記遊星歯車の複数の歯のそれぞれが、前記軸方向に延びる歯であり、前記歯の端部に、前記軸方向に対して傾斜した傾斜面があることを特徴とする。
本発明において、前記傾斜面における前記歯の中央部に近い一端部が、当該歯の頂部にあり、前記傾斜面における前記歯の中央部から遠い他端部が、前記固定内歯車の歯先面より内側にある、ことが好ましい。
本発明において、前記傾斜面における前記歯の中央部に近い一端部が、当該歯の頂部にあり、前記傾斜面における前記歯の中央部から遠い他端部が、前記遊星歯車の歯底面上にある、ことが好ましい。
本発明において、前記遊星歯車装置が、前記遊星歯車を複数有し、一の前記遊星歯車における前記傾斜面の傾斜角度が、他の前記遊星歯車における前記傾斜面の傾斜角度と異なる、ことが好ましい。
本発明において、前記遊星歯車装置が、第1の前記太陽歯車と、第1の前記太陽歯車と噛み合う第1の前記遊星歯車と、第1の前記遊星歯車を回転可能に支持する第1の前記遊星キャリアと、第1の前記遊星キャリアと同軸に連結された第2の前記太陽歯車と、第2の前記太陽歯車と噛み合う第2の前記遊星歯車と、第2の前記遊星歯車を回転可能に支持する第2の前記遊星キャリアと、第2の前記遊星歯車と噛み合う内歯車である出力歯車と、を有し、前記駆動軸が、前記出力歯車と同軸に連結され、前記遊星歯車装置が、前記固定内歯車を1つのみ有し、前記固定内歯車に第1の前記遊星歯車および第2の前記遊星歯車が噛み合う、ことが好ましい。
本発明において、前記遊星歯車装置が、前記太陽歯車と前記遊星歯車と前記遊星キャリアとを1組とする歯車セットをN個(ただし、Nは2以上の自然数である。)有し、前記ローターが、第1の前記歯車セットの前記太陽歯車と同軸に連結され、第K(ただし、K=1、・・・、N-1である。)の前記歯車セットの前記遊星キャリアが、第K+1の前記歯車セットの前記太陽歯車と同軸に連結され、前記駆動軸が、第Nの前記歯車セットの前記遊星キャリアと同軸に連結され、前記遊星歯車装置が、前記固定内歯車を1つのみ有し、前記固定内歯車にN個の前記歯車セットのそれぞれの前記遊星歯車が噛み合う、ことが好ましい。
本発明によれば、駆動軸が、遊星歯車装置によって軸周りに回転されると軸方向に移動する。遊星歯車および遊星キャリアが、駆動軸とともに軸方向に移動する。遊星歯車の複数の歯のそれぞれが、軸方向(遊星歯車の移動方向)に延びる歯である。歯の端部に、軸方向に対して傾斜した傾斜面がある。このようにしたことから、固定内歯車の摩耗が進むと、固定内歯車の歯に遊星歯車の傾斜面に沿う段差が生じることがある。この段差に遊星歯車の傾斜面が突き当たると、段差に沿って傾斜面がスライドして遊星歯車が軸方向および公転方向に移動する。遊星歯車が公転方向に移動すると、遊星歯車が自転して傾斜面が段差から離れる。これにより、遊星歯車の移動が妨げられることを抑制できる。
本発明の一実施例に係る電動弁の開弁状態を示す断面図である。 図1の電動弁の閉弁状態を示す断面図である。 図1の電動弁の一部を拡大した断面図である。 図1の電動弁が有する第1の遊星歯車を示す図である。 図1の電動弁が有する第1の組付体の斜視図である。 図5の第1の組付体の分解状態を示す斜視図である。 図1の電動弁が有する第2の遊星歯車を示す図である。 図1の電動弁が有する第2の組付体の斜視図である。 図8の第2の組付体の分解状態を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施例に係る電動弁について、図1~図9を参照して説明する。本実施例の電動弁1は、例えば、空気調和機の冷凍サイクルにおいて冷媒流量を調整するために使用される。
図1、図2は、本発明の一実施例に係る電動弁の断面図である。図1は、開弁状態の電動弁を示し、図2は、閉弁状態の電動弁を示す。図3は、図1の電動弁の一部(主に弁体駆動部)を拡大した断面図である。図3において、ステーターユニットの記載を省略している。図4は、図1の電動弁が有する第1の遊星歯車を示す図である。図4Aは、第1の遊星歯車の斜視図である。図4Bは、第1の遊星歯車の平面図である。図5は、図1の電動弁が有する第1の組付体の斜視図である。第1の組付体は、第1の遊星歯車、第1の遊星キャリアおよび第2の太陽歯車を含む。図6は、図5の第1の組付体の分解状態を示す斜視図である。図7は、図1の電動弁が有する第2の遊星歯車を示す図である。図7Aは、第2の遊星歯車の斜視図である。図7Bは、第2の遊星歯車の平面図である。図8は、図1の電動弁が有する第2の組付体の斜視図である。第2の組付体は、第2の遊星歯車及び第2の遊星キャリアを含む。図9は、図8の第2の組付体の分解状態を示す斜視図である。
図1、図2に示すように、本実施例に係る電動弁1は、弁本体10と、スリーブ20と、キャン30と、弁体40と、弁体駆動部50と、ステーターユニット90と、を有している。
弁本体10は、有底円筒形状を有している。弁本体10は、周壁部11と、底壁部12と、を有している。弁本体10は、その内側に弁室13を有している。底壁部12は、円形の弁口14を有している。弁口14は、弁室13に接続されている。周壁部11の内周面には、上方を向く円環形状の平面15が形成されている。周壁部11には、第1導管16が接合されている。第1導管16は、周壁部11を軸線Lと直交する方向に貫通している。第1導管16は、弁室13に接続されている。底壁部12には、第2導管17が接合されている。第2導管17は、弁口14に接続されている。弁本体10は、ステンレスや真ちゅうなどの金属製である。
スリーブ20は、段付きの円筒形状を有している。スリーブ20は、下方から上方に向かって順に配置された第1円筒部21と、段部22と、第2円筒部23と、フランジ部24と、を有している。段部22およびフランジ部24は、円環平板形状を有している。第1円筒部21の外径は、第2円筒部23の内径より小さい。第1円筒部21の上端部は、段部22の内周縁に連設されている。第2円筒部23の下端部は、段部22の外周縁に連設されている。第2円筒部23の上端部は、フランジ部24の内周縁に連設されている。スリーブ20は、弁本体10の内側に配置される。第1円筒部21は、弁口14と上下方向(軸線L方向)に間隔をあけて配置されている。フランジ部24は、弁本体10の平面15と接している。
キャン30は、上端部が塞がれかつ下端部が開口した円筒形状を有している。キャン30の下端部は、円環平板形状の接合部材35の外周縁に接合されている。接合部材35の内側には弁本体10の上部10a(すなわち周壁部11の上部)が配置されている。弁本体10は、接合部材35の内周縁に接合されている。
弁体40は、ステム41と、弁部42と、ばね受け部43と、ボール受け部44と、を有している。ステム41は、円柱形状を有している。ステム41の外径は、スリーブ20の第1円筒部21の内径よりわずかに小さい。ステム41は、第1円筒部21の内側に配置される。ステム41は、第1円筒部21によって上下方向に移動可能に支持される。弁部42は、上方から下方に向かうにしたがって外径が徐々に小さくなる円錐台形状を有している。弁部42は、ステム41の下端部に連設されている。弁部42の最も大きい外径は、ステム41の外径より大きい。弁部42は、弁口14と上下方向に向かい合って配置されている。ばね受け部43は、円柱形状を有している。ばね受け部43の外径は、ステム41の外径と同じである。ばね受け部43は、ステム41の上端部に接合されている。ばね受け部43は、その外周面から径方向外方に突出する円環形状のフランジ部43aを有している。ボール受け部44は、円形の平板部44aと、平板部44aの下面に連設された凸部44bと、を有している。凸部44bは、ばね受け部43に形成された孔に嵌合されている。弁体40は、弁部42が弁口14に対して進退することにより、弁口14の開口面積(開度)を無段階に変更する。弁体40は、弁口14を閉じてもよい(すなわち、開口面積を0としてもよい)。
弁体駆動部50は、弁体40を上下方向に移動させる。弁体駆動部50は、ローター51と、連結部材52と、ローター軸53と、軸受部材54と、ローターばね55と、駆動軸支持部材61と、遊星歯車装置70と、駆動軸80と、ボール85と、開弁ばね86と、を有している。
ローター51は、円筒形状を有している。ローター51の外周面には、N極とS極とが周方向に交互に配置されている。ローター51の外径は、キャン30の内径より小さい。ローター51は、キャン30の内側に回転可能に配置されている。ローター51の上端部には、円板形状の連結部材52が同軸に接合されている。連結部材52は、合成樹脂製である。連結部材52は、ローター51の上端部を塞いでいる。連結部材52の中心をローター軸53が貫通している。軸受部材54は、ローター51の上方に配置されており、ローター軸53の上端部を回転可能に支持している。ローターばね55は、連結部材52と軸受部材54との間に配置されている。ローターばね55は、圧縮コイルばねである。ローターばね55は、連結部材52(ローター51)を下方に押している。
駆動軸支持部材61は、金属製である。駆動軸支持部材61は、円筒形状を有している。駆動軸支持部材61の外径は、弁本体10の上部10aの内径と同じである。駆動軸支持部材61は、弁本体10の上部10aの内側に同軸に配置されている。駆動軸支持部材61は、弁本体10の上部10aにかしめられている。駆動軸支持部材61は、その下端面から上方に延びる縦孔と、その外周面に周方向に沿って形成され、縦孔の上端部が接続された環状溝と、を有している。環状溝は、弁本体10の上部10aに形成された横孔に接続されている。駆動軸支持部材61と弁本体10の平面15との間にスリーブ20のフランジ部24が保持される。駆動軸支持部材61は、内周面61aの下部に雌ねじ61cが形成されている。
遊星歯車装置70は、第1の歯車セット71と、第2の歯車セット72と、固定歯車73と、歯車ケース74と、を有している。
第1の歯車セット71は、第1の太陽歯車71aと、複数の第1の遊星歯車71bと、第1の遊星キャリア71cと、を有している。第1の太陽歯車71aは、連結部材52の下面に同軸に連結されている。第1の太陽歯車71aは、連結部材52と一体成形されている。複数の第1の遊星歯車71bは、第1の太陽歯車71aおよび固定歯車73と噛み合う。第1の遊星キャリア71cは、第1のキャリア本体71c1と、複数の第1の支持柱71c2と、複数の第1の補助柱71c3と、第1の連結板71c4と、を有している。第1のキャリア本体71c1は、円板形状を有している。複数の第1の支持柱71c2と複数の第1の補助柱71c3とは、第1のキャリア本体71c1の上面に周方向に交互に並んで立設されている。複数の第1の支持柱71c2は、複数の第1の遊星歯車71bを回転可能に支持している。第1の連結板71c4は、円環平板形状を有している。第1の連結板71c4は、複数の第1の支持柱71c2の上端部と複数の第1の補助柱71c3の上端部とを連結している。第1の太陽歯車71aの中心および第1のキャリア本体71c1の中心をローター軸53が貫通している。
第2の歯車セット72は、第2の太陽歯車72aと、複数の第2の遊星歯車72bと、第2の遊星キャリア72cと、出力歯車72dと、を有している。第2の太陽歯車72aは、第1のキャリア本体71c1の下面に同軸に連結されている。第2の太陽歯車72aは、第1のキャリア本体71c1と一体成形されている。複数の第2の遊星歯車72bは、第2の太陽歯車72aおよび固定歯車73と噛み合う。第2の遊星キャリア72cは、第2のキャリア本体72c1と、複数の第2の支持柱72c2と、複数の第2の補助柱72c3と、第2の連結板72c4と、を有している。第2のキャリア本体72c1は、円板形状を有している。複数の第2の支持柱72c2と複数の第2の補助柱72c3とは、第2のキャリア本体72c1の上面に周方向に交互に並んで立設されている。複数の第2の支持柱72c2は、複数の第2の遊星歯車72bを回転可能に支持している。第2の連結板72c4は、円環平板形状を有している。第2の連結板72c4は、複数の第2の支持柱72c2の上端部と複数の第2の補助柱72c3の上端部とを連結している。第2の太陽歯車72aの中心および第2のキャリア本体72c1の中心をローター軸53が貫通している。出力歯車72dは、有底円筒形状を有している。出力歯車72dは、周壁部72d1と、周壁部72d1の下端部に連設された底壁部72d2と、を有している。出力歯車72dは、周壁部72d1の内周面に歯が形成された内歯車である。出力歯車72dは、複数の第2の遊星歯車72bと噛み合う。
固定歯車73は、円筒形状を有している。固定歯車73は、内周面に歯が形成された固定内歯車である。固定歯車73は、金属製の円筒形状の歯車ケース74の上端部に接合されている。歯車ケース74の下端部は、弁本体10の上部10aに接合されている。遊星歯車装置70は、固定歯車73を1つのみ有する。
第1の太陽歯車71a、第2の太陽歯車72a、出力歯車72dおよび固定歯車73は、合成樹脂製である。第1の遊星歯車71bおよび第2の遊星歯車72bは、金属製である。
固定歯車73と出力歯車72dとは、回転数が0または比較的低いため、高いトルクとその反力を受ける。そのため、これらは、量産性、コスト、機械的強度および耐薬品性に優れたポリフェニレンスルファイド(PPS)やポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの合成樹脂製、いわゆるスーパーエンジニアリングプラスチック製であることが好ましい。上記合成樹脂は、機械的強度の向上のためにガラスファイバーやウィスカーなどの繊維状の強化材が添加されることがある。しかしながら、繊維状の強化材が添加された合成樹脂製の歯車において摩耗が進むと、繊維状の強化材が摩耗粉として現れて他の歯車の摩耗を促進してしまうおそれがある。そこで、繊維状の強化材に代えて固体潤滑性のあるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を上記合成樹脂に添加したもので固定歯車73と出力歯車72dとを構成することが好ましい。第1の太陽歯車71aおよび第2の太陽歯車72aについても、固定歯車73と同様に構成することが好ましい。なお、固定歯車73または出力歯車72dは、金属製であってもよい。
第2の遊星歯車72bは、第2の太陽歯車72a、出力歯車72dおよび固定歯車73と噛み合う。固定歯車73の歯数と出力歯車72dの歯数とは、わずかに異なる。そのため、第2の遊星歯車72bは、ねじり荷重による剪断力に耐えうる機械的強度が必要である。また、第2の遊星歯車72bは、偏摩耗が生じやすいため耐摩耗性も必要である。このことから、第2の遊星歯車72bは金属製であることが好ましい。しかしながら、金属製ワークピースを切削加工して第2の遊星歯車72bを作製するとなると、量産性およびコストが問題となる。そこで、第2の遊星歯車72bを亜鉛ダイカストまたはメタルインジェクション(MIM)などの金型を用いた金属成形方法によって作製することが好ましい。このような金属成形方法を用いることで、量産性を確保しつつ低コストで精度の高い第2の遊星歯車72bを作製することができる。また、金属製の第2の遊星歯車72bは、耐摩耗性および潤滑性の向上のために、Ni-P/PTFEメッキが施されていることが好ましい。第1の遊星歯車71bについても、第2の遊星歯車72bと同様に構成することが好ましい。なお、第1の遊星歯車71bまたは第2の遊星歯車72bは、合成樹脂製であってもよい。
図4に示すように、第1の遊星歯車71bは、外歯車であり、上下方向に延びる複数の歯710を有している。
歯710の上端部には、傾斜面711が形成されている。傾斜面711は、上下方向に対して傾斜している。傾斜面711における上下方向に対する傾斜角度は、30~60度程度が好ましい。傾斜面711における歯710の上下方向中央部に近い一端部711aは、歯710の頂部713に配置されている。傾斜面711における歯710の上下方向中央部から遠い他端部711bは、第1の遊星歯車71bの歯底面(歯溝の底を含む同軸回転面(JISB0102-1:歯車用語))上に配置されている。他端部711bは、歯710が固定歯車73の歯と接した状態において、固定歯車73の歯先面(内歯車の歯の内接面を含む同軸回転面(JISB0102-1:歯車用語))より径方向内側に配置されることが好ましい。
歯710の下端部には、傾斜面712が形成されている。傾斜面712は、上下方向に対して傾斜している。傾斜面712における上下方向に対する傾斜角度は、30~60度程度が好ましい。傾斜面712における歯710の上下方向中央部に近い一端部712aは、歯710の頂部713に配置されている。傾斜面712における歯710の上下方向中央部から遠い他端部712bは、第1の遊星歯車71bの歯底面上に配置されている。他端部712bは、歯710が固定歯車73の歯と接した状態において、固定歯車73の歯先面より径方向内側に配置されることが好ましい。第1の遊星歯車71bは、傾斜面711および傾斜面712を有することにより、その上端部および下端部がテーパー形状である。なお、傾斜面711は、平面形状に限定されるものではなく、曲面形状(図4において符号711Rで示す。)を含んでいてもよい。傾斜面712も、傾斜面711と同様である。
本実施例において、第1の歯車セット71は、第1の遊星歯車71bを3つ有している。第1の歯車セット71は、第1の遊星歯車71bを1つのみ有していてもよく、2つまたは4つ以上有していてもよい。また、本実施例において、複数の第1の遊星歯車71bのそれぞれが有する傾斜面711の傾斜角度は互いに同じである。複数の第1の遊星歯車71bのそれぞれが有する傾斜面711の傾斜角度は互いに異なっていてもよく、このようにすることで、固定歯車73の歯に段差が生じにくくなる。このことは、傾斜面712についても、傾斜面711と同様である。また、複数の第1の遊星歯車71bのうちの1つの第1の遊星歯車71bのみが傾斜面711および傾斜面712を有していてもよい。第1の遊星歯車71bは、歯710における固定歯車73の歯と噛み合う端部(上端部、下端部)に傾斜面(傾斜面711、傾斜面712)が形成されている。
図5、図6に示すように、複数の第1の遊星歯車71b、第1の遊星キャリア71cおよび第2の太陽歯車72aは、互いに組み付けられて第1の組付体A1を構成する。
図7に示すように、第2の遊星歯車72bは、外歯車であり、上下方向に延びる複数の歯720を有している。
歯720の上端部には、傾斜面721が形成されている。傾斜面721は、上下方向に対して傾斜している。傾斜面721における上下方向に対する傾斜角度は、30~60度程度が好ましい。傾斜面721における歯720の上下方向中央部に近い一端部721aは、歯720の頂部723に配置されている。傾斜面721における歯720の上下方向中央部から遠い他端部721bは、第2の遊星歯車72bの歯底面上に配置されている。他端部721bは、歯720が固定歯車73の歯と接した状態において、固定歯車73の歯先面より径方向内側に配置されることが好ましい。
歯720の下端部には、傾斜面722が形成されている。傾斜面722は、上下方向に対して傾斜している。傾斜面722における上下方向に対する傾斜角度は、30~60度程度が好ましい。傾斜面722における歯720の上下方向中央部に近い一端部722aは、歯720の頂部723に配置されている。傾斜面722における歯720の上下方向中央部から遠い他端部722bは、第2の遊星歯車72bの歯底面上に配置されている。第2の遊星歯車72bは、傾斜面721および傾斜面722を有することにより、その上端部および下端部がテーパー形状である。
本実施例において、第2の歯車セット72は、第2の遊星歯車72bを3つ有している。第2の歯車セット72は、第2の遊星歯車72bを1つのみ有していてもよく、2つまたは4つ以上有していてもよい。また、本実施例において、複数の第2の遊星歯車72bのそれぞれが有する傾斜面721の傾斜角度は互いに同じである。複数の第2の遊星歯車72bのそれぞれが有する傾斜面721の傾斜角度は互いに異なっていてもよく、このようにすることで、固定歯車73の歯に段差が生じにくくなる。また、複数の第2の遊星歯車72bのうちの1つの第2の遊星歯車72bのみが傾斜面721および傾斜面722を有していてもよい。第2の遊星歯車72bは、歯720における固定歯車73の歯と噛み合う端部(上端部)に傾斜面(傾斜面721)が形成されている。第2の遊星歯車72bにおいて、傾斜面722を省略してもよい。
図8、図9に示すように、複数の第2の遊星歯車72bおよび第2の遊星キャリア72cは、互いに組み付けられて第2の組付体A2を構成する。
駆動軸80は、例えば、円柱形状の金属棒を切削加工することにより形成される。駆動軸80は、第1部分81と、第2部分82と、第3部分83と、を有している。第1部分81と第2部分82と第3部分83とは、上方から下方に順に連設されている。第1部分81は、出力歯車72dに連結されている。具体的には、第1部分81は、その外周面にローレット加工が施されており、出力歯車72dの底壁部72d2の中央に形成された孔に圧入されている。第2部分82は、円柱形状を有している。第2部分82の外径は、駆動軸支持部材61の内径よりわずかに小さい。第2部分82は、駆動軸支持部材61の内側に配置される。第2部分82は、駆動軸支持部材61によって軸周りに回転可能および上下方向に移動可能に支持されている。第3部分83は、円柱形状を有している。第3部分83の外径は、第2部分82の外径より小さい。第3部分83の外周面には、雄ねじ83cが形成されている。雄ねじ83cは、駆動軸支持部材61の雌ねじ61cに螺合される。なお、駆動軸支持部材61が雄ねじを有し、駆動軸80が雌ねじを有していてもよい。駆動軸80は、第1部分81から第2部分82まで延びる軸穴80aを有している。軸穴80aにローター軸53の下端部が配置されている。
ボール85は、第3部分83の下端面に接合される。ボール85は、ボール受け部44の平板部44aと接している。
開弁ばね86は、ばね受け部43のフランジ部43aとスリーブ20の段部22との間に配置されている。開弁ばね86は、圧縮コイルばねである。開弁ばね86は、弁体40(フランジ部43a)を上方に押している。
ステーターユニット90は、ステーター91と、カバー92と、複数の取付部93と、を有している。ステーター91は、円筒形状を有している。カバー92は、キャップ形状を有している。カバー92の内側にステーター91が配置されている。ステーター91の内側にキャン30が配置される。ステーター91は、ローター51とともにステッピングモーターを構成する。複数の取付部93は、弾性変形可能な金属片である。複数の取付部93は、カバー92に接合されている。複数の取付部93は、キャン30に形成された複数の凸部32に対応している。複数の取付部93は、それぞれに対応する凸部32が嵌まる嵌合孔93aを有している。複数の取付部93の嵌合孔93aに複数の凸部32が嵌まることで、ステーターユニット90がキャン30に取り付けられる。
電動弁1において、弁本体10(周壁部11、底壁部12、弁口14)、スリーブ20、キャン30、弁体40、ローター51、連結部材52、ローター軸53、駆動軸支持部材61(雌ねじ61c)、第1の太陽歯車71a、第1の遊星キャリア71c、第2の太陽歯車72a、第2の遊星キャリア72c、出力歯車72d、固定歯車73、および駆動軸80は、それぞれの中心軸が軸線L上で一致する。また、第1の遊星歯車71bの中心軸および第2の遊星歯車72bの中心軸は、軸線Lと平行である。
次に、電動弁1の動作について説明する。
電動弁1において、ステーター91に電流を流して、ローター51を一方向に回転させる。ローター51の回転は、遊星歯車装置70で減速されて駆動軸80に伝達される。駆動軸80の雄ねじ83cと駆動軸支持部材61の雌ねじ61cとのねじ送り作用により、駆動軸80、第1の歯車セット71、第2の歯車セット72、連結部材52およびローター51が下方に移動する。駆動軸80によって弁体40が下方に押され、弁口14の開口面積が小さくなる。弁体40が弁口14を閉じると閉弁状態になる。
電動弁1において、ステーター91に電流を流して、ローター51を他方向に回転させる。ローター51の回転は、遊星歯車装置70で減速されて駆動軸80に伝達される。駆動軸80の雄ねじ83cと駆動軸支持部材61の雌ねじ61cとのねじ送り作用により、駆動軸80、第1の歯車セット71、第2の歯車セット72、連結部材52およびローター51が上方に移動する。開弁ばね86によって弁体40が上方に押され、弁口14の開口面積が大きくなる。弁体40が弁口14を開くと開弁状態になる。
本実施例の電動弁1は、弁口14を有する弁本体10と、弁口14と向かい合う弁体40と、弁本体10に対して回転可能なローター51と、ローター51に連結される遊星歯車装置70と、遊星歯車装置70に連結され、弁体40を移動させる駆動軸80と、を有する。遊星歯車装置70が、ローター51と連結された第1の太陽歯車71aと、第1の太陽歯車71aと噛み合う金属製の第1の遊星歯車71bと、第1の遊星歯車71bを回転可能に支持する第1の遊星キャリア71cと、第1の遊星キャリア71cと連結された第2の太陽歯車72aと、第2の太陽歯車72aと噛み合う金属製の第2の遊星歯車72bと、第2の遊星歯車72bを回転可能に支持する第2の遊星キャリア72cと、第2の遊星歯車72bと噛み合う内歯車である出力歯車72dと、第1の遊星歯車71bおよび第2の遊星歯車72bと噛み合う合成樹脂製の固定歯車73と、を有する。駆動軸80が、遊星歯車装置70によって軸周りに回転されると軸方向(上下方向)に移動する。第1の遊星歯車71b、第1の遊星キャリア71c、第2の遊星歯車72bおよび第2の遊星キャリア72cが、駆動軸80とともに上下方向に移動する。第1の遊星歯車71bの複数の歯のそれぞれが、上下方向に延びる歯710である。歯710の上端部に上下方向に対して傾斜した傾斜面711があり、下端部に上下方向に対して傾斜した傾斜面712がある。第2の遊星歯車72bの複数の歯のそれぞれが、上下方向に延びる歯720である。歯720の上端部に上下方向に対して傾斜した傾斜面721がある。
例えば、空気調和機の冷凍サイクルに組み込まれた電動弁1において、弁口14の開度の全範囲(0~100%)のうちの一部範囲(例えば、20~30%)のみが非常に多く使用され、一部範囲外の開度(例えば、100%)が非常に少ない頻度で使用される場合がある。この場合、第1の遊星歯車71bが固定歯車73における上記一部範囲に対応した区間を何回も往復する。これにより、固定歯車73における当該区間の摩耗が進み、固定歯車73の歯に第1の遊星歯車71bの傾斜面711に沿う段差が生じることがある。この段差に傾斜面711が突き当たると、段差に沿って傾斜面711がスライドして第1の遊星歯車71bが上下方向および公転方向に移動する。第1の遊星歯車71bが公転方向に移動すると、第1の遊星歯車71bが自転して傾斜面711が段差から離れる。これにより、第1の遊星歯車71bの移動が妨げられることを抑制できる。
また、傾斜面711における歯710の上下方向中央部に近い一端部711aが、歯710の頂部713にあり、傾斜面711における歯710の上下方向中央部から遠い他端部711bが、第1の遊星歯車71bの歯底面上にある。このようにすることで、傾斜面711によって固定歯車73の歯に生じる段差全体が上下方向に対して傾斜する形状となる。そのため、この段差に傾斜面711が突き当たると、段差に沿って傾斜面711がより確実にスライドし、第1の遊星歯車71bが上下方向および公転方向に確実に移動する。これにより、第1の遊星歯車71bの移動が妨げられることをより抑制できる。なお、傾斜面711の他端部711bが、固定歯車73の歯先面より径方向内側にあることで、傾斜面711によって固定歯車73の歯に生じる段差全体を上下方向に対して傾斜する形状にすることができる。
第1の遊星歯車71bの傾斜面712および第2の遊星歯車72bの傾斜面721も、傾斜面711と同様の構成を有しており、傾斜面711と同様に機能する。
また、遊星歯車装置70が、第1の歯車セット71(第1の太陽歯車71a、第1の遊星歯車71b、第1の遊星キャリア71c)と、第2の歯車セット72(第2の太陽歯車72a、第2の遊星歯車72b、第2の遊星キャリア72c、出力歯車72d)と、固定歯車73と、を有する。駆動軸80が、出力歯車72dと同軸に連結されている。遊星歯車装置70が、固定歯車73を1つのみ有する。そして、固定歯車73に第1の遊星歯車71bおよび第2の遊星歯車72bが噛み合う。このようにすることで、遊星歯車装置70が、2K-H型の遊星歯車機構(第1の歯車セット71、固定歯車73)と、3K型の不思議遊星歯車機構(第2の歯車セット72、固定歯車73)と、を組み合わせた構成を有しているので、比較的大きい減速比を得ることができる。また、1つの固定歯車73を第1の歯車セット71および第2の歯車セット72で共用するので、遊星歯車装置70を簡易な構成にすることができる。
なお、遊星歯車装置70は、1段または複数段の2K-H型の遊星歯車機構で構成されていてもよい。例えば、遊星歯車装置70が、太陽歯車と遊星歯車と遊星キャリアとを1組とする歯車セットをN個(ただし、Nは2以上の自然数である。)有する構成では、ローター51が、第1の歯車セットの太陽歯車と同軸に連結され、第K(ただし、K=1、・・・、N-1である。)の歯車セットの遊星キャリアが、第K+1の歯車セットの太陽歯車と同軸に連結され、駆動軸が、第Nの歯車セットの遊星キャリアと同軸に連結される。遊星歯車装置70が、固定歯車73を1つのみ有する。そして、固定歯車73にN個の歯車セットのそれぞれの遊星歯車が噛み合う。このようにすることで、遊星歯車装置70において、比較的大きい減速比を得ることができる。また、1つの固定歯車73をN個の歯車セットで共用するので、遊星歯車装置70を簡易な構成にすることができる。
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明は実施例の構成に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
1…電動弁、10…弁本体、10a…上部、11…周壁部、12…底壁部、13…弁室、14…弁口、15…平面、16…第1導管、17…第2導管、20…スリーブ、21…第1円筒部、22…段部、23…第2円筒部、24…フランジ部、30…キャン、32…凸部、35…接合部材、40…弁体、41…ステム、42…弁部、43…ばね受け部、43a…フランジ部、44…ボール受け部、44a…平板部、44b…凸部、50…弁体駆動部、51…ローター、52…連結部材、53…ローター軸、54…軸受部材、55…ローターばね、61…駆動軸支持部材、61a…内周面、61c…雌ねじ、70…遊星歯車装置、71…第1の歯車セット、71a…第1の太陽歯車、71b…第1の遊星歯車、71c…第1の遊星キャリア、71c1…第1のキャリア本体、71c2…第1の支持柱、71c3…第1の補助柱、71c4…第1の連結板、72…第2の歯車セット、72a…第2の太陽歯車、72b…第2の遊星歯車、72c…第2の遊星キャリア、72c1…第2のキャリア本体、72c2…第2の支持柱、72c3…第2の補助柱、72c4…第2の連結板、72d…出力歯車、72d1…周壁部、72d2…底壁部、73…固定歯車、74…歯車ケース、80…駆動軸、80a…軸穴、81…第1部分、82…第2部分、83…第3部分、83c…雄ねじ、85…ボール、86…開弁ばね、90…ステーターユニット、91…ステーター、92…カバー、93…取付部、93a…嵌合孔、A1…第1の組付体、A2…第2の組付体

Claims (6)

  1. 弁口を有する弁本体と、前記弁口と向かい合う弁体と、前記弁本体に対して回転可能なローターと、前記ローターに連結される遊星歯車装置と、前記遊星歯車装置に連結され、前記弁体を移動させる駆動軸と、を有する電動弁であって、
    前記遊星歯車装置が、太陽歯車と、前記太陽歯車と噛み合う遊星歯車と、前記遊星歯車を回転可能に支持する遊星キャリアと、前記遊星歯車と噛み合う固定内歯車と、を有し、
    前記駆動軸が、前記遊星歯車装置によって軸周りに回転されると軸方向に移動し、
    前記遊星歯車および前記遊星キャリアが、前記駆動軸とともに前記軸方向に移動し、
    前記遊星歯車の複数の歯のそれぞれが、前記軸方向に延びる歯であり、
    前記歯の端部に、前記軸方向に対して傾斜した傾斜面があることを特徴とする電動弁。
  2. 前記傾斜面における前記歯の中央部に近い一端部が、当該歯の頂部にあり、
    前記傾斜面における前記歯の中央部から遠い他端部が、前記固定内歯車の歯先面より内側にある、請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記傾斜面における前記歯の中央部に近い一端部が、当該歯の頂部にあり、
    前記傾斜面における前記歯の中央部から遠い他端部が、前記遊星歯車の歯底面上にある、請求項1に記載の電動弁。
  4. 前記遊星歯車装置が、前記遊星歯車を複数有し、
    一の前記遊星歯車における前記傾斜面の傾斜角度が、他の前記遊星歯車における前記傾斜面の傾斜角度と異なる、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の電動弁。
  5. 前記遊星歯車装置が、
    第1の前記太陽歯車と、
    第1の前記太陽歯車と噛み合う第1の前記遊星歯車と、
    第1の前記遊星歯車を回転可能に支持する第1の前記遊星キャリアと、
    第1の前記遊星キャリアと同軸に連結された第2の前記太陽歯車と、
    第2の前記太陽歯車と噛み合う第2の前記遊星歯車と、
    第2の前記遊星歯車を回転可能に支持する第2の前記遊星キャリアと、
    第2の前記遊星歯車と噛み合う内歯車である出力歯車と、を有し、
    前記駆動軸が、前記出力歯車と同軸に連結され、
    前記遊星歯車装置が、前記固定内歯車を1つのみ有し、
    前記固定内歯車に第1の前記遊星歯車および第2の前記遊星歯車が噛み合う、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の電動弁。
  6. 前記遊星歯車装置が、前記太陽歯車と前記遊星歯車と前記遊星キャリアとを1組とする歯車セットをN個(ただし、Nは2以上の自然数である。)有し、
    前記ローターが、第1の前記歯車セットの前記太陽歯車と同軸に連結され、
    第K(ただし、K=1、・・・、N-1である。)の前記歯車セットの前記遊星キャリアが、第K+1の前記歯車セットの前記太陽歯車と同軸に連結され、
    前記駆動軸が、第Nの前記歯車セットの前記遊星キャリアと同軸に連結され、
    前記遊星歯車装置が、前記固定内歯車を1つのみ有し、
    前記固定内歯車にN個の前記歯車セットのそれぞれの前記遊星歯車が噛み合う、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の電動弁。

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