JP7341378B2 - 評価装置、評価方法及び評価プログラム - Google Patents

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Description

本開示は、空間に配置された機器の性能を評価する技術に関する。
従来の機器制御設計技術として、例えば、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1の技術では、建物内のエリアごとに快適性の制御結果を予測することによって、エリアごとに設定した目標値の状態に近づけるように機器を制御する。
特開2020-060338号公報
一方、近年のオフィスビルでは、建物全体での目標値と建物内のエリアごとの目標値の両方が設定され、その両方を満足するように機器を制御することが期待されている。例えば、建物全体では、建物のオーナーの要望により「ZEB」(net Zero Energy Building)を達成するためのエネルギーと快適性の目標値が設定される。建物内のエリアごとには、エリアのテナントの要望によりエネルギーと快適性の目標値が設定される。
特許文献1の技術では、エリアごとに目標値が達成されているか否かを評価することは可能である。しかし、特許文献1の技術では、建物全体の目標値が達成されているか否かは評価されない。このため、特許文献1の技術では、建物全体で目標値が達成されているか否かを明らかにすることができないという課題がある。
本開示は、このような課題を解決することを主な目的とする。より具体的には、本開示は、エリアごとの機器の評価及び複数のエリアを包含する空間全体での機器の評価を可能とすることを主な目的とする。
本開示に係る評価装置は、
複数のエリアが含まれる空間にて機器が動作した場合に計測されると予測される、前記複数のエリアのエリアごとの予測値をエリアごとに取得する第1の予測値取得部と、
前記複数のエリアの複数の予測値を用いて算出された、前記空間全体での予測値である全体予測値を取得する第2の予測値取得部と、
エリアごとに適用される評価基準である部分評価基準を用いて、前記第1の予測値取得部により取得されたエリアごとの予測値を評価する第1の評価部と、
前記空間全体に適用される評価基準である全体評価基準を用いて、前記第2の予測値取得部により取得された前記全体予測値を評価する第2の評価部とを有する。
本開示によれば、エリアごとの機器の評価及び空間全体での機器の評価が可能である。
実施の形態1に係る機器制御設計システムの構成例を示す図。 実施の形態1に係る機器制御設計装置の機能構成例を示す図。 実施の形態1に係る機器制御設計装置の機能構成例を示す図。 実施の形態1に係るエリア用途情報の例を示す図。 実施の形態1に係るレイアウト情報の例を示す図。 実施の形態1に係るエリア評価式の例を示す図。 実施の形態1に係る機器制御設計装置のハードウェア構成例を示す図。 実施の形態1に係る機器制御設計装置の動作例を示すフローチャート。 実施の形態2に係る機器制御設計装置の機能構成例を示す図。 実施の形態2に係る変換ルール情報の例を示す図。 実施の形態3に係る機器制御設計装置の機能構成例を示す図。 実施の形態3に係る機器管理情報の例を示す図。 実施の形態4に係る機器制御設計装置の機能構成例を示す図。 実施の形態5に係る機器制御設計装置の機能構成例を示す図。 実施の形態6に係る機器制御設計装置の機能構成例を示す図。 実施の形態7に係る機器制御設計装置の機能構成例を示す図。 実施の形態8に係る機器制御設計装置の機能構成例を示す図。
以下、実施の形態を図を用いて説明する。以下の実施の形態の説明及び図面において、同一の符号を付したものは、同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
***概要***
本実施の形態では、機器制御設計装置を説明する。
本実施の形態に係る機器制御設計装置は、複数のエリアが含まれる空間に作用する機器の性能を評価する。
本実施の形態では、複数のフロア(階床)が含まれる建物を空間の例として説明を行う。しかし、建物内の1つのフロア又は複数のフロアを空間として扱ってもよい。また、1つのフロアの一部を空間として扱ってもよい。
エリアは、空間を区分して得られるスペースである。建物全体が空間である場合は、エリアは、例えば各フロア又は個々のフロアに設けられている部屋である。また、複数のフロアが空間である場合は、エリアは、例えば各フロア又は個々のフロアに設けられている部屋である。また、1つのフロア全体又は1つのフロアの一部が空間である場合は、当該フロアに設けられている部屋である。
また、機器は、建物内に配置されていてもよいし、建物外に配置されていてもよい。また、「空間に作用する」とは、空間で計測される物理量を変化させることを意味する。物理量は、例えば、空間での温度、湿度、風量、CO濃度、照度等の環境値である。機器は、例えば、空気調和機器、換気機器、照明機器等である。
本実施の形態では、機器制御設計装置は、建物にて機器が動作した場合の計測値をエリアごとに予測する。予測により得られる値を予測値という。機器制御設計装置は、例えば、予測値として、エネルギー値と環境値を予測する。また、機器制御設計装置は、複数のエリアの複数の予測値に基づいて建物全体の予測値を算出する。建物全体の予測値を全体予測値という。
また、機器制御設計装置は、エリアごとの予測値をエリアごとに適用される評価基準を用いて評価する。また、機器制御設計装置は、全体予測値を建物全体に適用される評価基準を用いて評価する。
そして、機器制御設計装置は、エリアごとの評価結果及び建物全体の評価結果を、機器制御設計を行う制御設計者(例えば、システムエンジニア)に提示する。
この結果、制御設計者は、エリアごとの評価結果及び建物全体の評価結果を総合的に分析して機器を制御するための制御パラメータを決定できる。
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係る機器制御設計システム1000の構成例を示す。
機器制御設計システム1000は、機器制御設計装置100と中央監視装置200と機器300で構成される。
機器300は、建物に作用する機器である。
図1では、機器300として、空気調和機器301、換気機器302及び照明機器303が示される。これら空気調和機器301、換気機器302及び照明機器303は一例であり、これら以外の機器が設けられていてもよい。また、これらのうちの一部の機器のみが設けられていてもよい。また、空気調和機器301、換気機器302及び照明機器303の各々が複数設けられていてもよい。
以下では、空気調和機器301、換気機器302及び照明機器303を区別する必要がないときは、単に機器300という。
中央監視装置200は、制御パラメータ2を用いて機器300を制御する。
機器制御設計装置100は、制御設計者により決定された制御パラメータ2を中央監視装置200に通知する。
制御設計者は、機器制御設計装置100を利用する者である。制御設計者は、例えば、機器300のベンダ、サブコントラクター、設計事務所、SIer等の事業者で実務を担当する技術者(機器制御設計者、工事技術者、システムエンジニア等)である。また、制御設計者に、建物のオーナー、エリアのテナント及び建物の管理者が含まれていてもよい。
機器制御設計装置100は、制御設計者の操作を受け付け、前述したエリアごとの予測値の算出、全体予測値の算出、エリアごとの機器300の性能の評価、建物全体での機器300の性能の評価を行う。
[各構成要素の説明]
機器制御設計装置100は、操作部1、制御パラメータ2、シミュレータ3、予測値4、制御パラメータ評価部5及び制御パラメータ設定部6を備える。
機器制御設計装置100は評価装置に相当する。また、機器制御設計装置100の動作手順は、評価方法に相当する。また、機器制御設計装置100の動作を実現するプログラムは、評価プログラムに相当する。
以下、機器制御設計装置100の各構成要素を説明する。
(操作部1)
操作部1は、制御設計者の操作により、制御パラメータ2を設定する。また、操作部1は、制御パラメータ2を用いてシミュレータ3を実行し、制御パラメータ評価部5の出力である評価結果D1を受け取る。
操作部1は、制御設計者に評価結果D1を提示する。
制御設計者は評価結果D1に問題がなければ、制御パラメータ2を機器300に設定する制御パラメータとして選択する操作を行う。
一方、制御設計者は評価結果D1に問題がある場合は、新たな制御パラメータ2を設定する操作を操作部1に対して行う。操作部1は、新たな制御パラメータ2を用いてシミュレータ3を実行する。そして、操作部1は、新たな制御パラメータ2についての評価結果D1を受け取る。
制御設計者は、問題のない評価結果D1が得られるまで、あるいはその他の終了条件が満たされるまで、以上の操作を繰り返す。
操作部1は、制御設計者により選択された制御パラメータ2を制御パラメータ設定部6に出力する。
(制御パラメータ2)
制御パラメータ2は、機器300を制御するための制御値の候補である。制御パラメータ2は、制御値候補に相当する。
制御パラメータ2は、例えば、ポイント設定、スケジュール設定及び連動設定のためのパラメータである。
ポイント設定のためのパラメータは、起動又は停止の対象の機器300を指定するための識別情報、ID(Identifier)、アドレス等である。ポイント設定のためのパラメータは、起動又は停止の対象の機器300を一意に特定できれば、どのような情報でもよい。ポイント設定のためのパラメータは、例えば、起動又は停止の対象となる空気調和機器301を指定する情報である。
また、スケジュール設定のためのパラメータは、機器300に行わせる特定の動作と、当該動作を機器300に行わせるタイミングとを指定するための情報である。スケジュール設定のためのパラメータは、例えば、換気機器302の換気量を弱に制御するという動作と、当該動作を換気機器302に行わせるタイミング(日時、時刻、曜日、周期等の時間に関する情報)とを指定する情報である。
更に、連動設定のためのパラメータは、連動して動作する2以上の機器300と、当該2以上の機器300に行わせる動作とを指定するための情報である。連動設定のためのパラメータは、例えば、照明機器303が起動すると空気調和機器301を起動するという動作と、照明機器303及び空気調和機器301とを指定する情報である。
制御パラメータ2は、後述する主記憶装置102又はハードディスク105に格納される。
(シミュレータ3)
シミュレータ3は、制御パラメータ2に従って機器300が動作した場合に計測される計測値を予測する。そして、シミュレータ3は、予測により得られた計測値を予測値4として制御パラメータ評価部5に出力する。
ここで、計測値とは、制御パラメータ2に従って機器300が動作した場合に得られる、エネルギー値及び環境値である。シミュレータ3は、計測値を予測するために、後述するモデルを用いる。
シミュレータ3は、建物に含まれるエリアごとに予測値を生成する。また、シミュレータ3は、エリアごとの予測値を合成して建物全体の予測値(全体予測値)を生成する。シミュレータ3は、エリアごとの予測値と建物全体の予測値とを予測値4として制御パラメータ評価部5に出力する。
(予測値4)
予測値4は、シミュレータ3が出力する予測された計測値である。前述のとおり、計測値とは、制御パラメータ2に従って機器300が動作した場合に得られる、エネルギー値及び環境値である。エネルギー値は、例えば、機器300が需要機器である場合の機器300の消費電力である。また、エネルギー値は、機器300への供給電力でもよい。また、機器300が創エネルギー機器である場合は、エネルギー値は機器300による発電電力でもよい。更に、機器300が蓄エネルギー機器である場合は、エネルギー値は機器300による蓄積電力でもよい。
環境値とは、前述のように、建物での温度、湿度、風量、CO濃度、照度等の環境に関する値である。
予測値4には、前述のように、エリアごとの予測値と、建物全体の予測値(全体予測値)が含まれる。エリアごとの予測値にはエリアのIDが関連付けられている。また、全体予測値には、建物IDが関連付けられている。
また、予測値4は、特定時刻における予測値であってもよいし、規定の時間幅(例えば、10分)における予測値の経時情報であってもよい。
予測値4は、後述する主記憶装置102又はハードディスク105に格納される。
(制御パラメータ評価部5)
制御パラメータ評価部5は、エリアごとに適用される評価基準(部分評価基準)を用いてエリアごとの予測値4を評価する。また、制御パラメータ評価部5は、建物全体に適用される評価基準(全体評価基準)を用いて建物全体の予測値4を評価する。
そして、制御パラメータ評価部5は、エリアごとの評価結果と建物全体の評価結果とを、評価結果D1として操作部1に出力する。
(制御パラメータ設定部6)
制御パラメータ設定部6は、制御設計者が評価結果D1に問題がないと判断し、制御パラメータ2を機器300に設定する制御パラメータとして選択した場合に、操作部1から制御パラメータ2を取得する。
そして、制御パラメータ設定部6は、制御パラメータ2を中央監視装置200及び機器300に設定する。なお、制御パラメータ設定部6は、中央監視装置200のみに制御パラメータ2を設定してもよいし、機器300のみに制御パラメータ2を設定してもよい。また、制御パラメータ設定部6は、機器300のうちの一部の機器、例えば、空気調和機器301のみに制御パラメータ2を設定してもよい。
制御パラメータ設定部6は、通信インタフェース、操作入力インタフェース等の、中央監視装置200及び機器300のそれぞれが提供する外部とのインタフェースを用いて制御パラメータ2を設定する。また、中央監視装置200が機器300に制御パラメータ2を設定することができる場合は、制御パラメータ設定部6は、中央監視装置200のインタフェースを介して、機器300への制御パラメータ2の設定を行うようにしてもよい。
本実施の形態では、機器制御設計装置100が、中央監視装置200及び機器300の近傍に配置されていることを前提とする。しかし、機器制御設計装置100は、中央監視装置200及び機器300から遠隔に配置されていてもよい。例えば、機器制御設計装置100が建物の遠隔地に配置されたサーバ装置にあり、中央監視装置200及び機器300が建物内にある場合を想定する。この場合は、サーバ装置と建物とを通信ネットワークにより接続して、機器制御設計装置100は、通信ネットワークを経由して中央監視装置200及び機器300に制御パラメータ2を設定する。
また、機器制御設計装置100と中央監視装置200が建物の遠隔地のサーバ装置にあり、機器300が建物内にある場合を想定する。この場合は、機器制御設計装置100は、例えば、プロセス間通信により中央監視装置200に制御パラメータ2を設定し、通信ネットワークを経由して機器300に制御パラメータ2を設定する。
なお、遠隔地のサーバ装置は、広域LAN(Local Area Network)、インターネットを介したデータセンタ、クラウドネットワーク上のいずれにあってもよい。
更に、本実施の形態では、後述するように、制御パラメータ2、予測値4及び評価結果D1を、機器制御設計装置100内の主記憶装置102又はハードディスク105に格納することを前提とする。しかし、制御パラメータ2、予測値4及び評価結果D1を、機器制御設計装置100の外部のネットワークストレージ装置に格納するようにしてもよい。この場合は、機器制御設計装置100はネットワーク経由で予測値4及び評価結果D1の書き込み及び読み出しを行う。
[構成要素の詳細説明]
図2及び図3は、機器制御設計装置100の機能構成の詳細を示す。
図2は、操作部1、予測値4及び制御パラメータ評価部5の詳細を示す。図3は、シミュレータ3の詳細を示す。
図2及び図3を参照して、操作部1、シミュレータ3、予測値4及び制御パラメータ評価部5の詳細を説明する。
(操作部1)
図2に示すように、操作部1は、制御パラメータ入力部11と、エリア用途情報12と、レイアウト情報13と、シミュレータ実行部14と、制御パラメータ決定部15とを備える。
以下、各々の詳細を説明する。
(制御パラメータ入力部11)
制御パラメータ入力部11は、制御設計者に、制御パラメータ2を入力するためのユーザーインタフェースを提供する。
制御パラメータ入力部11は、エリア用途情報12とレイアウト情報13を、ユーザーインタフェースに反映する。
制御パラメータ入力部11は、制御設計者が、建物内のエリアごとに制御パラメータ2の入力を完了すると、シミュレータ実行部14にシミュレータ3の実行指示を出力する。
(エリア用途情報12)
エリア用途情報12は、エリアの用途を示す情報である。
エリアの用途として、例えば、事務エリア、集中エリア、会議エリア、リラックスエリア等が想定される。
図4は、エリア用途情報12の例を示す。
図4において、エリア用途コードは、エリア用途を分類するコードである。
また、エリア用途名称は、エリア用途コードに対応するエリア用途を説明する名称である。図4の例では、Focus(集中エリア)と、Relax(リラックスエリア)と、Meeting(会議エリア)の3つのエリア用途が定義されている。
(レイアウト情報13)
レイアウト情報13は、建物内のエリアの位置及びサイズを示す情報である。以下では、エリアの位置及びサイズをまとめてエリアのレイアウトという。
レイアウト情報13は、例えば、エリアをGIS(Geographic Information System)座標で表現する。このため、エリアの位置及びサイズをレイアウト情報13に示されるGIS座標から取得することができる。また、レイアウト情報13は、エリアの頂点座標の集合と、エリアの隣接状況情報とから構成されていてもよい。この場合も、エリアのレイアウトをレイアウト情報13に示される頂点座標の集合と隣接状況情報とから取得することができる。
図5の(a)は、レイアウト情報13の例を示す。
また、図5の(b)は、レイアウト情報13に示される各エリアのレイアウトを示す。
図5の(a)において、エリアIDは、エリアを一意に特定する識別子である。エリア名称は、エリアを説明する名称である。エリア用途コードは、エリア用途を分類するコードであり、図4に示すものと同じである。エリア位置は、エリアのレイアウトを表す座標値である。図5では、各エリアは、2次元(長方形)で定義されているが、3次元で定義されてもよい。なお、(0,0)は原点を意味する。
(シミュレータ実行部14)
シミュレータ実行部14は、制御パラメータ入力部11から実行指示が入力された場合に、シミュレータ3を実行する。シミュレータ実行部14は、シミュレータ3の実行に際して、制御パラメータ2をシミュレータ3に出力する。
シミュレータ実行部14は、どのような方法で制御パラメータ2をシミュレータ3に出力してもよい。シミュレータ実行部14は、シミュレータ3がアクセス可能なデータベースに制御パラメータ2を格納してもよい。また、シミュレータ実行部14は、制御パラメータ2をファイル形式でシミュレータ3に出力してもよい。シミュレータ実行部14は、その他の電子的な手段によって、制御パラメータ2をシミュレータ3に出力してもよい。
(制御パラメータ決定部15)
制御パラメータ決定部15は、制御パラメータ評価部5から、エリア評価結果D1aと建物評価結果D1bを取得する。そして、制御パラメータ決定部15は、制御設計者にエリア評価結果D1aと建物評価結果D1bを提示する。
制御パラメータ決定部15は、制御設計者が中央監視装置200及び機器300に設定する制御パラメータ2を決定できるようにするために、例えば、制御設計者がエリアの用途及びエリアのレイアウトとともにエリア評価結果D1aと建物評価結果D1bとを閲覧することができる表示画面を出力する。具体的には、制御パラメータ決定部15は、特定の行(例えば最上位の行)に建物評価結果D1bが示され、各行に各エリアの用途、レイアウト及びエリア評価結果D1aが示される表形式の表示画面を出力する。また、制御パラメータ決定部15は、建物のフロアマップが示され、フロアマップの上位に建物評価結果D1bが示され、フロアマップ内の対応する部位にエリアの用途、レイアウト及びエリア評価結果D1aが示される表示画面を出力してもよい。また、制御パラメータ決定部15は、これらの表示画面に、制御パラメータ2と予測値4(エリアごとの予測値4と建物全体の予測値4)の両方あるいは一方を重畳して表示してもよい。
制御設計者が、エリア評価結果D1aと建物評価結果D1bに問題がないと判断した場合には、制御パラメータ決定部15は、制御設計者の操作に基づき、制御パラメータ2を制御パラメータ設定部6に出力する。
一方、制御設計者が、エリア評価結果D1aと建物評価結果D1bの少なくともいずれかに問題があると判断した場合は、制御パラメータ決定部15は、制御設計者の操作に基づき、制御パラメータ入力部11に処理を移す。
制御設計者は、問題の無いエリア評価結果D1aと建物評価結果D1bを得られるまで、あるいはその他の終了条件が満たされるまで、以上の操作を繰り返す。
なお、制御パラメータ入力部11は、複数の制御パラメータ2のうち、未だエリア評価結果D1aと建物評価結果D1bが生成されていない制御パラメータ2を新たな制御パラメータ2として制御設計者に提示してもよい。
なお、制御パラメータ決定部15は、表示部に相当する。
(シミュレータ3)
図3に示すように、シミュレータ3は、予測部31と、基礎モデル32と、機器モデル33とを備える。
以下、各々の詳細を説明する。
(予測部31)
予測部31は、基礎モデル32と、機器モデル33と、制御パラメータ2とを用いて、建物全体とエリア別の予測値4を算出する。前述したように、予測値4には、エネルギー値41と環境値42が含まれる。
予測部31は、外部熱負荷算出部311、内部熱負荷算出部312、空気調和制御予測部313、CO濃度算出部314、換気制御予測部315、照度算出部316及び照明制御予測部317を備える。
外部熱負荷算出部311は、基礎モデル32を用いて外部熱負荷を算出する。
内部熱負荷算出部312は、基礎モデル32を用いて内部熱負荷を算出する。
空気調和制御予測部313は、基礎モデル32と、機器モデル33と、エリア別に設定された制御パラメータ2と、外部熱負荷算出部311により算出された外部熱負荷と、内部熱負荷算出部312により算出された内部熱負荷とを用いて、空気調和機器301が制御パラメータ2に従って動作する場合の予測値(エネルギー値41と環境値42)をエリアごとに算出する。また、空気調和制御予測部313は、エリアごとの予測値を合算して建物全体の予測値を算出する。
CO濃度算出部314は、基礎モデル32を用いて換気機器302が動作していない場合のCO濃度を算出する。
換気制御予測部315は、基礎モデル32と、機器モデル33と、エリア別に設定された制御パラメータ2と、CO濃度算出部314により算出されたCO濃度とを用いて、換気機器302が制御パラメータ2に従って動作する場合の予測値(エネルギー値41と環境値42)をエリアごとに算出する。また、換気制御予測部315は、エリアごとの予測値を合算して建物全体の予測値を算出する。
照度算出部316は、基礎モデル32を用いて照明機器303が動作していない場合の照度を算出する。
照明制御予測部317は、基礎モデル32と、機器モデル33と、エリア別に設定された制御パラメータ2と、照度算出部316により算出された照度とを用いて、照明機器303が制御パラメータ2に従って動作する場合の予測値(エネルギー値41と環境値42)をエリアごとに算出する。また、照明制御予測部317は、エリアごとの予測値を合算して建物全体の予測値を算出する。
予測部31の処理には、既存の予測ソフトウェアを用いてもよい。予測部31の処理に、例えば、WEBPRO、EnergyPlus、BESTを用いるようにしてもよい。あるいは、予測部31の処理に、モデリングソフトウェアを用いるようにしてもよい。モデリングソフトウェアとして、例えば、Modelica、Matlab、Pythonを用いることができる。
(基礎モデル32)
基礎モデル32は、予測部31が用いるモデルである。
基礎モデル32には、気象予報モデル321、建物モデル322、機器仕様モデル323及び在室モデル324が含まれる。
気象予報モデル321は、過去、現在、将来の気象状況を算出するためのデータあるいは予測式である。
建物モデル322は、建物の躯体属性が示される躯体属性情報である。建物モデル322には、具体的には、躯体の壁の厚さ、壁の材質、壁の高さ等の躯体属性が示される。
機器仕様モデル323は、機器300の仕様が示される機器仕様情報である。機器仕様モデル323には、具体的には、機器300の定格電力、COP(Coefficient Of Performance)等の仕様が示される。
在室モデル324は、各エリアの利用状況が示される利用状況情報である。在室モデル324には、具体的には、エリアごとの在室者数又は在室率が示される。
建物モデル322としてBIM(Building Information Modeling)、WEBPRO等の入力データを用いてもよい。
また、在室モデル324は時系列データであってもよいし、時刻を与えると在室者数又は在室率を応答する数理モデルであってもよい。
(機器モデル33)
機器モデル33は、機器300を表現するモデルである。
機器モデル33には、空気調和モデル331、換気モデル332及び照明モデル333が含まれる。
空気調和モデル331は、空気調和機器301を表現するモデルである。
換気モデル332は、換気機器302を表現するモデルである。
照明モデル333は、照明機器303を表現するモデルである。
空気調和制御予測部313、換気制御予測部315及び照明制御予測部317は、それぞれ、機器モデル33を用いて、機器300の動作によるエネルギー値と環境値の変化を予測する。
予測部31と同様に、機器モデル33として、既存の予測ソフトウェアのモジュールを利用することもできるし、専用のモジュールを作成してもよい。
(予測値4)
図2に示すように、予測値4は、エネルギー値41と環境値42とを備える。
(エネルギー値41)
エネルギー値41には、エリア別のエネルギー値と、建物全体のエネルギー値とが含まれる。エネルギー値41には、前述したように、需要機器による消費電力、需要機器への供給電力、創エネルギー機器による発電電力、蓄エネルギー機器による蓄積電力の少なくともいずれかが含まれる。
(環境値42)
環境値42には、エリア別の環境値と、建物全体の環境値とが含まれる。環境値42には、前述したように、温度、湿度、風量、CO濃度、照度等の物理量である。また、環境値42として、PMV(Predicted Mean Vote)のような環境満足度を用いてもよい。
(制御パラメータ評価部5)
図2に示すように、制御パラメータ評価部5は、エリア評価部51と、建物評価部52と、エリア評価式53と、建物評価式54とを備える。
(エリア評価部51)
エリア評価部51は、エリアごとの予測値4を取得する。そして、エリア評価部51は、エリア評価式53を用いて、エリアごとに、予測値4を評価する。そして、エリア評価部51は、エリアごとに、評価結果であるエリア評価結果D1aを出力する。
予測値4が後述するエリア評価式53の範囲内におさまっていれば、エリア評価部51は、良好な予測値4である旨のエリア評価結果D1aを出力する。一方、予測値4がエリア評価式53の範囲内におさまっていなければ、エリア評価部51は、良好な予測値4ではない旨のエリア評価結果D1aを出力する。なお、エリア評価部51は、良好な予測値4ではない旨のエリア評価結果D1aに、予測値4のエリア評価式53からの逸脱の程度(数値距離等)を示す補足情報を追加してもよい。
エリア評価部51は、第1の予測値取得部と第1の評価部に相当する。また、エリア評価部51で行われる処理は、第1の予測値取得処理と第1の評価処理に相当する。
(建物評価部52)
建物評価部52は、建物全体の予測値4を取得する。そして、建物評価部52は、建物評価式54を用いて、建物全体の予測値4を評価する。そして、建物評価部52は、評価結果である建物評価結果D1bを出力する。
予測値4が後述する建物評価式54の範囲内におさまっていれば、建物評価部52は、良好な予測値4である旨の建物評価結果D1bを出力する。一方、予測値4が建物評価式54の範囲内におさまっていなければ、建物評価部52は、良好な予測値4ではない旨の建物評価結果D1bを出力する。なお、建物評価部52は、良好な予測値4ではない旨の建物評価結果D1bに、予測値4の建物評価式54からの逸脱の程度(数値距離等)を示す補足情報を追加してもよい。
建物評価部52は、第2の予測値取得部と第2の評価部に相当する。また、建物評価部52で行われる処理は、第2の予測値取得処理と第2の評価処理に相当する。
(エリア評価式53)
エリア評価式53は、エリア別の顧客要望を表す、予測値4の評価式である。エリア評価式53は、部分評価基準に相当する。
図6は、エリア評価式53の例を示す。
エリア評価式53は、エリア用途コードと、エリア用途別評価式を備える。エリア用途コードは、エリア用途を表すコードである。エリア用途別評価式は、顧客要望を表す式である。
図6の例では、エリア用途別評価式は、期間ごとに定義されている。つまり、図6の例では、エリア用途別評価式(夏期)と、エリア用途別評価式(冬期)と、エリア用途別評価式(中間期)の3つが定義されている。図6のエリア用途別評価式は、それぞれ、温度、CO、照度の顧客要望の範囲を規定している。
なお、予測値4に含まれる値であれば、温度、CO、照度以外の値をエリア評価式53で規定してもよい。例えば、エネルギー値、PMV、湿度等をエリア評価式53で規定してもよい。
(建物評価式54)
建物評価式54は、建物全体の顧客要望を表す、予測値4の評価式である。建物評価式54は全体評価基準に相当する。
建物評価式54は、エリア評価式53と同様の評価式でもよいし、建物全体の顧客要望を表す別種類の評価式でもよい。
[ハードウェア構成図]
次に、機器制御設計装置100のハードウェア構成例を説明する。
図7は、本実施の形態に係る機器制御設計装置100のハードウェア構成例を示す。
機器制御設計装置100は、コンピュータである。
機器制御設計装置100は、プロセッサ101、主記憶装置102、操作入力インタフェース103、表示インタフェース104、ハードディスク105及び通信インタフェース106を備える。
ハードディスク105には、操作部1、シミュレータ3、制御パラメータ評価部5及び制御パラメータ設定部6の機能を実現するプログラムが記憶されている。
これらプログラムは、ハードディスク105から主記憶装置102にロードされる。そして、プロセッサ101がこれらプログラムを実行して、後述する操作部1、シミュレータ3、制御パラメータ評価部5及び制御パラメータ設定部6の動作を行う。
図7では、プロセッサ101が操作部1、シミュレータ3、制御パラメータ評価部5及び制御パラメータ設定部6の機能を実現するプログラムを実行している状態を模式的に表している。
制御パラメータ2、予測値4、エリア用途情報12、レイアウト情報13、基礎モデル32及び機器モデル33は、主記憶装置102又はハードディスク105に記憶されている。
操作入力インタフェース103は、制御設計者からの操作を受け付ける。
表示インタフェース104は、制御設計者への情報提示に用いられる。
通信インタフェース106は、中央監視装置200及び機器300との通信に用いられる。
***動作の説明***
次に、機器制御設計装置100の動作例を説明する。
図8は、本実施の形態に係る機器制御設計装置100の動作例を示すフローチャートである。
以下、図8を参照して、機器制御設計装置100の動作例を説明する。
(ステップS1)
まず、ステップS1で、制御設計者から、制御パラメータ入力部11がエリア別に制御パラメータ2を入力する。制御パラメータ入力部11は、制御パラメータ2の入力が完了すると、シミュレータ実行部14にシミュレータ3の実行を指示する。
(ステップS2)
次に、ステップS2で、シミュレータ実行部14が、シミュレータ3を実行する。具体的には、シミュレータ実行部14は、制御パラメータ2とをシミュレータ3に出力する。
(ステップS3)
次に、ステップS3で、シミュレータ3の予測部31は、エリアごとの予測値と建物全体の予測値を算出する。
具体的には、予測部31は、基礎モデル32、機器モデル33、制御パラメータ2を用いて、制御パラメータ2に従って機器300が動作した場合の予測値をエリアごとに算出する。そして、予測部31は、エリアごとの予測値を加算して建物全体の予測値を算出する。
そして、予測部31は、算出したエリアごとの予測値と建物全体の予測値を予測値4として制御パラメータ評価部5に出力する。
(ステップS4)
次に、ステップS4で、制御パラメータ評価部5のエリア評価部51は、建物内のエリアを1つ選択する。
(ステップS5)
次に、ステップS5で、エリア評価部51は、エリア評価式53から、選択したエリアの用途に対応するエリア用途別評価式を取得する。
図6のように、期間ごとにエリア用途別評価式が存在する場合は、エリア評価部51は、現在が夏期、冬期及び中間期のいずれであるかを判定して、現在に対応する期間のエリア用途別評価式を取得する。
(ステップS6)
次に、ステップS6で、エリア評価部51は、予測値4から、選択したエリアの予測値を取得する。
(ステップS7)
次に、ステップS7で、エリア評価部51は、ステップS6で取得した予測値を、ステップS5で取得したエリア用途別評価式を用いて評価する。
そして、エリア評価部51は、評価結果が示されるエリア評価結果D1aを生成する。
(ステップS8)
次に、ステップS8で、エリア評価部51は、建物内の全てのエリアについて予測値の評価を完了したか否かを判定する。
全てのエリアについて予測値の評価が完了していれば、処理がステップS9に進む。一方、予測値の評価が完了していないエリアがある場合は、処理がステップS4に戻り、エリア評価部51は、次のエリアを選択する。
(ステップS9)
ステップS9では、建物評価部52が、建物評価式54を取得する。
(ステップS10)
次に、ステップS10で、建物評価部52は、予測値4から、建物全体の予測値を取得する。
(ステップS11)
次に、ステップS11で、建物評価部52は、建物全体の予測値を建物評価式54を用いて評価する。
そして、建物評価部52は、評価結果が示される建物評価結果D1bを生成する。
(ステップS12)
次に、ステップS12で、制御パラメータ決定部15が、エリア評価結果D1aと建物評価結果D1bを取得し、エリア評価結果D1aと建物評価結果D1bを表示する。
(ステップS13)
次に、ステップS13で、制御パラメータ決定部15は、制御設計者から制御パラメータ2の変更指示があったか否かを判定する。
前述のように、制御設計者は、エリア評価結果D1aと建物評価結果D1bを確認して、現在の制御パラメータ2に問題があるかを判断する。現在の制御パラメータ2に問題がある場合は、制御設計者は、制御パラメータ2の変更指示を制御パラメータ決定部15に入力する。
変更指示の入力があった場合は、制御パラメータ決定部15は制御パラメータ入力部11に変更指示を出力する。そして、制御パラメータ入力部11は、制御設計者から新たな制御パラメータ2を入力する(ステップS1)。その後は、新たな制御パラメータ2についてステップS2以降の処理が行われる。
一方、変更指示が入力されない場合は、処理がステップS14に進む。
(ステップS14)
ステップS14では、制御パラメータ設定部6が、決定された制御パラメータ2を中央監視装置200及び/又は機器300に設定する。
***実施の形態の効果の説明***
以上のように、本実施の形態では、エリア評価結果D1aと建物評価結果D1bを用いる。このため、本実施の形態によれば、建物全体と建物内の各エリアの両方でバランスをとって顧客要望を満足する機器制御を設計することができる。
また、制御パラメータ決定部15は、建物内のエリアごとに評価結果を表示する。このため、本実施の形態によれば、複数のテナント又はエリア利用者がいる建物であっても、それぞれのテナント又はエリア利用者が利用するエリアが顧客要望を満足しているかを確認することが容易になる。
また、制御パラメータ決定部15は、予測値4と、エリア評価結果D1aと、建物評価結果D1bを比較することができる。このため、本実施の形態によれば、建物評価結果D1bが良好では無い場合に、どのエリアの制御パラメータを見直すべきかの示唆を与えることができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
図9は、本実施の形態に係る機器制御設計装置100の機能構成例を示す。
図9では、図2と比較して、変換ルール情報16と建物モデル生成部17が追加されている。
以下、主に変換ルール情報16と建物モデル生成部17を説明する。
(変換ルール情報16)
変換ルール情報16には、レイアウト情報13に示される建物のレイアウトを基礎モデル32の建物モデル322に変換するための変換ルールが示される。変換ルール情報16には、例えば、エリア用途を躯体の壁の厚さ、材質等に変換するための変換ルール、GIS座標を躯体の壁の長さ、高さ等に変換するための変換ルールが示される。
図10は、変換ルール情報16の例を示す。変換ルール情報16では、レイアウト情報13に示されるエリアごとに、躯体の壁の厚さ、材質、壁の長さ及び高さを決定するためのルールが定義されている。
レイアウト情報13は、BIMで生成されたものであってもよいし、他のソフトウェアで生成されたものであってよい。このような場合には、変換ルール情報16には、BIM又は他のソフトウェアで生成されたレイアウト情報13を建物モデル322に変換するルールが記載される。
(建物モデル生成部17)
建物モデル生成部17は、制御設計者の操作により又は既定の条件が成立した際に、変換ルール情報16を参照して、レイアウト情報13を躯体属性情報である建物モデル322に変換する。つまり、建物モデル生成部17は、レイアウト情報13を変換して、躯体属性情報である建物モデル322を生成する。そして、建物モデル生成部17は、建物モデル322を基礎モデル32に格納する。
ここで、規定の条件とは、例えば、定期的な実行スケジュールの到来、変換ルール情報16又はレイアウト情報13の更新、機器制御設計装置100の起動である。
なお、建物モデル生成部17は、情報生成部に相当する。
本実施の形態では、予測部31が建物モデル生成部17により生成された建物モデル322を用いて予測値4を生成する。そして、実施の形態1で説明したように、制御パラメータ評価部5が予測値4の評価を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、レイアウト情報からシミュレーションに必要な建物モデルを得ることができる。このため、本実施の形態によれば、制御設計者は、建物の竣工前であるため建物モデルが与えられていない建物であっても、レイアウト情報に基づき、エリア単位の予測値を得ることができる。この結果、実施の形態1と同様に、エリア単位の予測値を正確に評価することができ、建物の機器の制御パラメータを決定することができる。
実施の形態3.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
図11は、本実施の形態に係る機器制御設計装置100の機能構成例を示す。
図11では、図2と比較して、機器管理情報18と機器仕様モデル生成部19が追加されている。
以下、主に機器管理情報18と機器仕様モデル生成部19を説明する。
(機器管理情報18)
機器管理情報18は、建物内の機器300を管理するための情報である。
機器管理情報18は、例えば、機器種別情報、機器型番情報、機器製造番号情報、機器設置位置情報、機器設置状況の写真等である。
図12は、機器管理情報18の例を示す。
機器管理情報18では、建物内の機器300ごとに、機器ID、機器名称、機器種別、機器型番、機器製造番号、機器設置位置、機器設置状況写真を格納する。
機器管理情報18は、BMS(Building Management System)、機器管理台帳等の別システムに格納されていてもよい。
機器仕様モデル生成部19は、API(Application Programming Interface)、その他のインタフェースにより都度機器管理情報18を取得することができる。また、機器仕様モデル生成部19は、CSV(Comma Separated Values)等の形式で機器管理情報18を取得することもできる。
(機器仕様モデル生成部19)
機器仕様モデル生成部19は、制御設計者の操作により又は既定の条件が成立した際に、機器管理情報18を参照して、レイアウト情報13を機器仕様情報である機器仕様モデル323に変換する。つまり、機器仕様モデル生成部19は、レイアウト情報13を変換して、機器仕様情報である機器仕様モデル323を生成する。そして、機器仕様モデル生成部19は、機器仕様モデル323を基礎モデル32に格納する。
ここで、規定の条件とは、例えば、定期的な実行スケジュールの到来、機器管理情報18又はレイアウト情報13の更新、機器制御設計装置100の起動である。
なお、機器仕様モデル生成部19は、情報生成部に相当する。
機器仕様モデル323は、機器300とエリアとの関係を表している。機器仕様モデル生成部19は、レイアウト情報13のエリアのレイアウト座標(各エリアの建物内の相対位置)と機器管理情報18の機器設置位置に示される各機器300の建物内の相対位置に基づき、各エリアに設置されている機器300を特定する。
そして、機器仕様モデル生成部19は、各エリアに設置されている機器300が示される機器仕様モデル323を生成する。また、機器仕様モデル生成部19は、あるエリアに設置されている機器300に対する、隣接するエリアに設置されている機器300からの影響が示される機器仕様モデル323を生成するようにしてもよい。
本実施の形態では、予測部31が機器仕様モデル生成部19により生成された機器仕様モデル323を用いて予測値4を生成する。そして、実施の形態1で説明したように、制御パラメータ評価部5が予測値4の評価を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、レイアウト情報からシミュレーションに必要な機器仕様モデルを得ることができる。このため、本実施の形態によれば、制御設計者は、エリアを指定して機器の制御パラメータを設定することができる。そして、制御設計者は、エリアに対応付けられた機器だけを制御する、よりきめ細やかな機器制御を設計することができる。
実施の形態4.
本実施の形態では、主に実施の形態3との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態3と同様である。
図13は、本実施の形態に係る機器制御設計装置100の機能構成例を示す。
図13では、図11と比較して、機器グループ出力部20が追加されている。
以下、主に機器グループ出力部20を説明する。
(機器グループ出力部20)
機器グループ出力部20は、制御設計者の操作により又は既定の条件が成立した際に、機器仕様モデル生成部19が出力する機器仕様モデル323を参照して、機器300をグルーピングする。そして、機器グループ出力部20は、グループごとに各グループに属する機器300が示される機器グループ情報を機器仕様モデル323に付加し、機器グループ情報が付加された機器仕様モデル323を基礎モデル32に格納する。
ここで、規定の条件とは、例えば、定期的な実行スケジュールの到来、機器管理情報18又はレイアウト情報13の更新、機器制御設計装置100の起動である。
機器グループ出力部20は、機器300の特徴に応じて機器300をグルーピングする。例えば、機器グループ出力部20は、1棟東側に設置されている空気調和機器301を同じグループにグルーピングする。また、機器グループ出力部20は、共通の室外機と配管で接続されている空気調和機器301を同じグループにグルーピングする。
グルーピングの際に検討される機器300の特徴についての定義は、機器管理情報18に格納されている。また、制御設計者が入力画面を用いて、グルーピングの際に検討される機器300の特徴についての定義を登録することもできる。
本実施の形態では、制御パラメータ2は、機器300のグループごとに設定される。このため、予測部31は、各機器300が属するグループに設定されている制御パラメータ2に従って各機器300が動作した場合に計測されると予測される予測値をエリアごとに算出する。
そして、エリア評価部51は、予測部31によりこのようにして算出された予測値4の評価を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、制御パラメータを機器300のグループ単位で設定することができる。これにより、制御設計者(例えば、エンジニア)の設計工数を削減することができる。また、照明の様に均一さが求められる機器においては、複数の機器の制御パラメータを共通にすることで、均一さを確保することができる。
実施の形態5.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
図14は、本実施の形態5に係る機器制御設計装置100の機能構成例を示す。
図14では、図2と比較して、在室モデル情報21と在室モデル生成部22が追加されている。
以下、主に在室モデル情報21と在室モデル生成部22を説明する。
(在室モデル情報21)
在室モデル情報21では、エリアの用途ごとに在室モデルが示される。例えば、集中する用途(Focus)のエリアでは、朝から昼にかけて人が増え、昼休みに人が減り、昼休み後に人が増え、昼から夕方にかけて人が減る、という在室モデルが示される。また、打合せをする用途(Meeting)のエリアでは、定時前、昼休み、定時後に人がいなくなり、その間の時間はほぼ人数が一定になる、という在室モデルが示される。
また、在室モデル情報21として、WEBPROで用いられている用途ごとの在室モデルを使用することもできる。
(在室モデル生成部22)
在室モデル生成部22は、制御設計者の操作により又は既定の条件が成立した際に、エリア用途情報12を取得する。そして、在室モデル生成部22は、エリアごとに、対応する用途の在室モデル情報21を取得し、エリアごとに、在室モデルを選択する。そして、在室モデル生成部22は、エリアごとに、選択した在室モデルを、基礎モデル32の在室モデル324として格納する。
このように、在室モデル生成部22は、利用状況情報である在室モデル324を生成しており、情報生成部に相当する。
ここで、規定の条件とは、例えば、定期的な実行スケジュールの到来、機器管理情報18又は在室モデル情報21の更新、機器制御設計装置100の起動である。
本実施の形態では、予測部31は、このようにして生成された在室モデル324を用いて、予測値をエリアごとに算出する。
そして、エリア評価部51は、予測部31によりこのようにして算出された予測値4の評価を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、エリア用途情報12からシミュレーションに必要な在室モデルを得ることができる。このため、本実施の形態によれば、制御設計者は、建物全体での一様な在室モデルに基づく機器制御の設計に加えて、エリア用途によるエリアごとの在室人数の差異を考慮した機器制御を設計することができる。
実施の形態6.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
図15は、本実施の形態に係る機器制御設計装置100の機能構成例を示す。
図15では、図2と比較して、最適化部23が追加されている。
以下、主に最適化部23を説明する。
(最適化部23)
最適化部23は、エリア評価部51によりいずれかのエリアの予測値が対応するエリア評価式53に合致しないと評価された場合及び建物評価部52により建物全体の予測値が建物評価式54に合致しないと評価された場合の少なくともいずれかにおいて、全てのエリアの予測値が対応するエリア評価式53に合致し、建物全体の予測値が建物評価式54に合致する制御パラメータ2(以下、最適な制御パラメータ2という)を探索する
より具体的には、最適化部23は、最適な制御パラメータ2を得るまで、制御パラメータ2を変更しながら、繰り返しシミュレータ3を実行させる。そして、最適化部23は、このようにして得られた最適な制御パラメータ2を制御パラメータ決定部15に出力する。最適な制御パラメータ2は、近似解や複数の解候補でもよい。例えば、遺伝的アルゴリズムを用いた多数目的最適化技術では、複数の目的を満足するパレート解が探索され、より優位な解が解候補として選択される。このとき、複数の目的のそれぞれに優位な解が存在し得るため、解候補は複数個選択される。
最適化部23は、エリア評価部51のエリア評価結果D1aと、建物評価部52の建物評価結果D1bを取得し、これらを目的関数の解として最適解を探索する。目的関数の変数は、制御パラメータ2である。最適化部23は、目的関数をシミュレータ3で解き、制御パラメータ評価部5が評価に用いる予測値4を得る。
前述のとおり、最適化部23は解探索が収束するまで複数回、制御パラメータ2を変えながらシミュレータ3を実行してもよい。このとき、制御設計者が制御パラメータ入力部11を用いて制御パラメータ2を変更してもよい。また、前述の多数目的最適化技術により次に用いる制御パラメータ2を決定することで、制御パラメータ入力部11を用いた制御パラメータ2の変更を省略することもできる。
解の探索が終了すると、最適化部23は、解(最適な制御パラメータ2)を制御パラメータ決定部15に出力する。そして、制御パラメータ決定部15が最適な制御パラメータ2を制御設計者に提示する。
なお、最適化部23は、探索部に相当する。
以上のように、本実施の形態によれば、エリアと建物全体の両方の評価結果から、制御パラメータを最適化することができる。このため、本実施の形態によれば、制御設計者は、エリアと建物全体の評価結果を考慮して最適化された制御パラメータを設定することができる。また、最適化部23の解探索をアルゴリズムに委ねることで、制御設計者は手作業で制御パラメータを見直すことなく、半自動で、最適解あるいは最適解に近い制御パラメータを得ることができる。
実施の形態7.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
図16は、本実施の形態に係る機器制御設計装置100の機能構成例を示す。
図16では、図2と比較して、レイアウト変更部24とレイアウト変更検知部25が追加されている。
以下、主にレイアウト変更部24とレイアウト変更検知部25を説明する。
(レイアウト変更検知部25)
レイアウト変更検知部25は、複数のエリアのうちのいずれかのエリアでのレイアウトの変更を検知する。そして、レイアウト変更検知部25は、レイアウト変更部24に検知したレイアウトの変更を通知する。
例えば、制御設計者が建物の最新のレイアウトをレイアウト変更検知部25に入力する。そして、レイアウト変更検知部25は、レイアウト情報13に示される現在のレイアウトと最新のレイアウトとを比較し、レイアウトの変更を検知する。
また、監視カメラ又は機器300に付帯されたセンサ(温湿度センサ、照度センサ、人感センサ、熱画像カメラ等)から取得した映像に基づいて制御設計者が最新のレイアウトを確認し、最新のレイアウトをレイアウト変更検知部25に入力してもよい。この場合も、レイアウト変更検知部25は、レイアウト情報13に示される現在のレイアウトと最新のレイアウトとを比較し、レイアウトの変更を検知する。
(レイアウト変更部24)
レイアウト変更部24は、レイアウト変更検知部25により検知されたレイアウトの変更をレイアウト情報13に反映させる。
なお、レイアウト変更部24は、情報更新部に相当する。
次に、本実施の形態に係る動作例を説明する。
(ケース1:制御設計者が最新のレイアウトをレイアウト変更検知部25に入力する場合)
制御設計者が最新のレイアウトをレイアウト変更検知部25に入力する場合は、制御設計者は入力画面を通じて最新のレイアウトの情報をレイアウト変更検知部25に入力する。制御設計者は、どのような形式で最新のレイアウトの情報を入力してもよい。レイアウト変更検知部25は、制御設計者からの入力情報に示される最新のレイアウトとレイアウト情報13に示される現在のレイアウトとを比較し、レイアウトの変更を検知する。そして、レイアウト変更検知部25は、検知したレイアウトの変更をレイアウト変更部24に通知し、レイアウト変更部24が変更後のレイアウトに適合するようにレイアウト情報13の記述を変更する。
(ケース2:監視カメラ又はセンサを用いる場合)
監視カメラ又はセンサを用いる場合は、あらかじめレイアウトの変更を検知するための条件を設定しておく。レイアウト変更検知部25は、監視カメラ又はセンサから取得した映像が当該条件を満足するか否かを判定する。監視カメラ又はセンサから取得した映像が当該条件を満足する場合は、レイアウト変更検知部25は、レイアウトが変更された旨を制御設計者に通知する。制御設計者は、目視あるいは図面で最新のレイアウトを確認して、入力画面を通じて最新のレイアウトの情報をレイアウト変更検知部25に入力する。以降の動作は、ケース1と同様である。
以上のように、本実施の形態によれば、建物の運用中に発生したレイアウト変更を反映させて制御パラメータの設計を行うことができる。このため、本実施の形態によれば、建物の運用中もエリアの最新の利用状況に合わせた最適な制御パラメータを得ることができる。
実施の形態8.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
図17は、本実施の形態に係る機器制御設計装置100の機能構成例を示す。
図17では、図2と比較して、比較結果表示部26が追加されている。
以下、主に比較結果表示部26を説明する。
(比較結果表示部26)
比較結果表示部26は、実測値40と予測値4を取得する。実測値40には、エリアごとの実測値と建物全体の実測値が含まれる。エリアごとの実測値は、機器300が実際に動作した場合に計測されたエリアごとの計測値である。建物全体の実測値は、複数のエリアの複数の実測値を用いて算出された、建物全体での計測値である。建物全体の実測値は、全体実測値に相当する。エリアごとの実測値と建物全体の実測値を区別する必要がない場合は、両者をまとめて実測値40という。
比較結果表示部26は、図17に示すように、実測値40を中央監視装置200から取得してもよいし、機器300から取得してもよい。
比較結果表示部26は、エリアごとの実測値とエリアごとの予測値とを表示する。また、比較結果表示部26は、建物全体の実測値(全体実測値)と建物全体の予測値(全体予測値)を表示する。
比較結果表示部26は、実測値40と予測値4との差異が示されるのであれば、表、グラフ、アイコン、その他のいずれの方法で実測値40と予測値4とを表示してもよい。例えば、比較結果表示部26は、縦軸に値が示され、横軸に時刻が示されるグラフ形式で、実測値40と予測値4とを時系列データとして表示してもよい。このように表示することで、実測値40と予測値4との違いが明確になる。比較結果表示部26が実測値40と予測値4とを対比して表示することで、制御設計者は、エネルギー値(消費電力量、発電電力量等)での実測値と予測値との差異、環境値(温度、湿度、CO濃度、照度、PMV等)での実測値と予測値との差異を視認することができる。
制御設計者は、比較結果表示部26の表示結果を確認して、制御パラメータ2の変更が必要と判断すれば、制御パラメータ入力部11に新しい制御パラメータ2を指定することができる。
また、比較結果表示部26は、制御パラメータ2の探索を、制御設計者の操作に依らず、実行してもよい。
つまり、比較結果表示部26は、いずれかのエリアで予測値と実測値との差が第1の閾値以上である場合及び建物全体の予測値と建物全体の実測値との差が第2の閾値以上である場合の少なくともいずれかにおいて、全てのエリアで予測値と実測値との差が第1の閾値未満になり、建物全体の予測値と建物全体の実測値との差が第2の閾値未満になる、制御パラメータ2を探索してもよい。比較結果表示部26による探索は、実施の形態6の最適化部23による探索と同様の手法で行われる。なお、第1の閾値及び第2の閾値は、例えば、制御設計者が任意に決定することができる。
比較結果表示部26は、実測値取得部、表示部及び探索部に相当する。
以上のように、本実施の形態によれば、建物の運用中の予測値と実測値の差異を表示することができる。このため、本実施の形態によれば、制御設計者は、建物の運用中に、早期に予測値と実測値の差異に気づいて、制御パラメータの確認又は再設計をすることができる。
以上、実施の形態1~8を説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。
あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。
あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
また、これらの実施の形態に記載された構成及び手順を必要に応じて変更してもよい。
***ハードウェア構成の補足説明***
最後に、機器制御設計装置100のハードウェア構成の補足説明を行う。
図7に示すプロセッサ101は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)である。
プロセッサ101は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等である。
図7に示す主記憶装置102は、RAM(Random Access Memory)である。
図7に示すハードディスク105の代わりに、機器制御設計装置100はROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリを備えていてもよい。
図7に示す操作入力インタフェース103は、例えば、マウス、キーボード等である。
図7に示す表示インタフェース104は、例えば、ディスプレイである。
図7に示す通信インタフェース106は、データの通信処理を実行する電子回路である。
通信インタフェース106は、例えば、通信チップ又はNIC(Network Interface Card)である。
また、ハードディスク105には、OS(Operating System)も記憶されている。
そして、OSの少なくとも一部がプロセッサ101により実行される。
プロセッサ101はOSの少なくとも一部を実行しながら、操作部1、シミュレータ3、制御パラメータ評価部5及び制御パラメータ設定部6の機能を実現するプログラムを実行する。
プロセッサ101がOSを実行することで、タスク管理、メモリ管理、ファイル管理、通信制御等が行われる。
また、操作部1、シミュレータ3、制御パラメータ評価部5及び制御パラメータ設定部6の処理の結果を示す情報、データ、信号値及び変数値の少なくともいずれかが、主記憶装置102、ハードディスク105、プロセッサ101内のレジスタ及びキャッシュメモリの少なくともいずれかに記憶される。
また、操作部1、シミュレータ3、制御パラメータ評価部5及び制御パラメータ設定部6の機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD等の可搬記録媒体に格納されていてもよい。そして、操作部1、シミュレータ3、制御パラメータ評価部5及び制御パラメータ設定部6の機能を実現するプログラムが格納された可搬記録媒体を流通させてもよい。
また、操作部1、制御パラメータ評価部5及び制御パラメータ設定部6「部」を、「回路」又は「工程」又は「手順」又は「処理」又は「サーキットリー」に読み替えてもよい。
また、機器制御設計装置100は、処理回路により実現されてもよい。処理回路は、例えば、ロジックIC(Integrated Circuit)、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)である。
この場合は、操作部1、シミュレータ3、制御パラメータ評価部5及び制御パラメータ設定部6は、それぞれ処理回路の一部として実現される。
なお、本明細書では、プロセッサと処理回路との上位概念を、「プロセッシングサーキットリー」という。
つまり、プロセッサと処理回路とは、それぞれ「プロセッシングサーキットリー」の具体例である。
1 操作部、2 制御パラメータ、3 シミュレータ、4 予測値、5 制御パラメータ評価部、6 制御パラメータ設定部、11 制御パラメータ入力部、12 エリア用途情報、13 レイアウト情報、14 シミュレータ実行部、15 制御パラメータ決定部、16 変換ルール情報、17 建物モデル生成部、18 機器管理情報、19 機器仕様モデル生成部、20 機器グループ出力部、21 在室モデル情報、22 在室モデル生成部、23 最適化部、24 レイアウト変更部、25 レイアウト変更検知部、26 比較結果表示部、31 予測部、32 基礎モデル、33 機器モデル、40 実測値、41 エネルギー値、42 環境値、51 エリア評価部、52 建物評価部、53 エリア評価式、54 建物評価式、100 機器制御設計装置、101 プロセッサ、102 主記憶装置、103 操作入力インタフェース、104 表示インタフェース、105 ハードディスク、106 通信インタフェース、200 中央監視装置、300 機器、301 空気調和機器、302 換気機器、303 照明機器、311 外部熱負荷算出部、312 内部熱負荷算出部、313 空気調和制御予測部、314 CO濃度算出部、315 換気制御予測部、316 照度算出部、317 照明制御予測部、321 気象予報モデル、322 建物モデル、323 機器仕様モデル、324 在室モデル、331 空気調和モデル、332 換気モデル、333 照明モデル、1000 機器制御設計システム、D1 評価結果、D1a エリア評価結果、D1b 建物評価結果。

Claims (15)

  1. 複数のエリアが含まれる空間にて機器が動作した場合に計測されると予測される、前記複数のエリアのエリアごとの予測値をエリアごとに取得する第1の予測値取得部と、
    前記複数のエリアの複数の予測値を用いて算出された、前記空間全体での予測値である全体予測値を取得する第2の予測値取得部と、
    エリアごとに適用される評価基準である部分評価基準を用いて、前記第1の予測値取得部により取得されたエリアごとの予測値を評価する第1の評価部と、
    前記空間全体に適用される評価基準である全体評価基準を用いて、前記第2の予測値取得部により取得された前記全体予測値を評価する第2の評価部と
    前記第1の評価部による評価結果と前記第2の評価部による評価結果を表示する表示部とを有する評価装置。
  2. 前記第1の予測値取得部は、
    前記機器の制御値の候補である制御値候補が設定される度に、設定された制御値候補に従って前記機器が動作した場合に計測されると予測される、エリアごとの予測値をエリアごとに取得し、
    前記第2の予測値取得部は、
    制御値候補が設定される度に、設定された制御値候補に基づいて算出された前記複数のエリアの複数の予測値を用いて算出された全体予測値を取得し、
    前記第1の評価部は、
    制御値候補が設定される度に、前記第1の予測値取得部により取得されたエリアごとの予測値を評価し、
    前記第2の評価部は、
    制御値候補が設定される度に、前記第2の予測値取得部により取得された前記全体予測値を評価する請求項1に記載の評価装置。
  3. 前記第1の予測値取得部は、
    前記空間の気象状態が示される気象情報、前記空間の躯体属性が示される躯体属性情報、前記機器の仕様が示される機器仕様情報、及び各エリアの利用状況が示される利用状況情報のうちの少なくともいずれかを用いて算出された、エリアごとの予測値をエリアごとに取得する請求項1に記載の評価装置。
  4. 前記評価装置は、更に、
    各エリアのレイアウトに基づき、前記空間の躯体属性が示される躯体属性情報を生成する情報生成部を有し、
    前記第1の予測値取得部は、
    前記情報生成部により生成された前記躯体属性情報を用いて算出された、エリアごとの予測値をエリアごとに取得する請求項1に記載の評価装置。
  5. 前記評価装置は、更に、
    前記機器の仕様が示される機器仕様情報を生成する情報生成部を有し、
    前記第1の予測値取得部は、
    前記情報生成部により生成された前記機器仕様情報を用いて算出された、エリアごとの予測値をエリアごとに取得する請求項1に記載の評価装置。
  6. 前記情報生成部は、
    前記複数のエリアに複数の機器が設置されている場合に、各エリアの前記空間内の相対位置と、各機器の前記空間内の相対位置とに基づき、各エリアに設置されている機器を特定し、各エリアに設置されている機器が示される機器仕様情報を生成する請求項に記載の評価装置。
  7. 前記第1の予測値取得部は、
    前記複数のエリアのうちの2以上のエリアに2以上の機器が設置され、前記2以上の機器が2以上のグループにグルーピングされ、前記2以上のグループの各々に制御値の候補である制御値候補が設定されている場合に、前記2以上の機器が各々が属するグループに設定されている制御値候補に従って動作した場合に計測されると予測される、エリアごとの予測値をエリアごとに取得する請求項1に記載の評価装置。
  8. 前記評価装置は、更に、
    各エリアの用途に基づき、各エリアの利用状況が示される利用状況情報を生成する情報生成部を有し、
    前記第1の予測値取得部は、
    前記情報生成部により生成された前記利用状況情報を用いて算出された、エリアごとの予測値をエリアごとに取得する請求項1に記載の評価装置。
  9. 前記評価装置は、更に、
    前記第1の評価部によりいずれかのエリアの予測値が対応する部分評価基準に合致しないと評価された場合及び前記第2の評価部により前記全体予測値が前記全体評価基準に合致しないと評価された場合の少なくともいずれかにおいて、前記複数のエリアの予測値が対応する部分評価基準に合致し、前記全体予測値が前記全体評価基準に合致する制御値候補を探索する探索部を有する請求項2に記載の評価装置。
  10. 前記評価装置は、更に、
    前記複数のエリアのうちのいずれかのエリアでのレイアウトの変更を検知するレイアウト変更検知部と、
    前記レイアウト変更検知部により検知されたレイアウトの変更を、前記複数のエリアのレイアウトが示されるレイアウト情報に反映させる情報更新部とを有する請求項に記載の評価装置。
  11. 前記評価装置は、更に、
    前記空間にて前記機器が実際に動作した場合に計測されたエリアごとの計測値である実測値をエリアごとに取得する実測値取得部と、
    エリアごとの予測値と、前記実測値取得部により取得されたエリアごとの実測値とを表示する表示部とを有する請求項1に記載の評価装置。
  12. 前記実測値取得部は、
    前記複数のエリアの複数の実測値を用いて算出された、前記空間全体での計測値である全体実測値を取得し、
    前記表示部は、
    前記全体予測値と、前記実測値取得部により取得された前記全体実測値とを表示する請求項11に記載の評価装置。
  13. 前記評価装置は、更に、
    いずれかのエリアで予測値と実測値との差が第1の閾値以上である場合及び前記全体予測値と前記全体実測値との差が第2の閾値以上である場合の少なくともいずれかにおいて、前記複数のエリアで予測値と実測値との差が前記第1の閾値未満になり、前記全体予測値と前記全体実測値との差が前記第2の閾値未満になる、前記機器の制御値の候補を探索する探索部を有する請求項12に記載の評価装置。
  14. コンピュータが、複数のエリアが含まれる空間にて機器が動作した場合に計測されると予測される、前記複数のエリアのエリアごとの予測値をエリアごとに取得し、
    前記コンピュータが、前記複数のエリアの複数の予測値を用いて算出された、前記空間全体での予測値である全体予測値を取得し、
    前記コンピュータが、エリアごとに適用される評価基準である部分評価基準を用いて、取得されたエリアごとの予測値を評価し、
    前記コンピュータが、前記空間全体に適用される評価基準である全体評価基準を用いて、取得された前記全体予測値を評価し、
    前記コンピュータが、前記エリアごとの予測値の評価結果と前記全体予測値の評価結果を表示する評価方法。
  15. 複数のエリアが含まれる空間にて機器が動作した場合に計測されると予測される、前記複数のエリアのエリアごとの予測値をエリアごとに取得する第1の予測値取得処理と、
    前記複数のエリアの複数の予測値を用いて算出された、前記空間全体での予測値である全体予測値を取得する第2の予測値取得処理と、
    エリアごとに適用される評価基準である部分評価基準を用いて、前記第1の予測値取得処理により取得されたエリアごとの予測値を評価する第1の評価処理と、
    前記空間全体に適用される評価基準である全体評価基準を用いて、前記第2の予測値取得処理により取得された前記全体予測値を評価する第2の評価処理と
    前記第1の評価処理による評価結果と前記第2の評価処理による評価結果を表示する表示処理とをコンピュータに実行させる評価プログラム。
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