以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(一実施の形態)
IoT(Internet of Things)及び/又はM2M(Machine to Machine)では、低消費電力で広いエリアでの通信が可能なLPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれる無線通信技術の利用が検討されている。
LPWAは、アンライセンスドバンド(例えば、920MHz帯)での運用が検討されている。LPWAには、複数の方式(規格)が存在する。例えば、LPWAの通信方式には、スペクトラム拡散方式を用いて通信を行う第1の通信方式と、スペクトラム拡散方式を用いずに通信を行う第2の通信方式とが含まれる。第1の通信方式には、例えば、「LoRa」と称される通信方式が含まれる。また、第2の通信方式には、例えば、「Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)」と称される通信方式が含まれる。
以下では、第1の通信方式の一例として、「LoRa」と称される通信方式(以下、「LoRa方式」と記載)を挙げ、第2の通信方式の一例として、「Wi-SUN」と称される通信方式(以下、「Wi-SUN方式」と記載)を挙げる。しかしながら、本開示は、LoRa方式とWi-SUN方式とに限定されない。
また、以下では、LoRa方式に基づいて動作する(LoRa方式をサポートする)端末は、「LoRa端末」と記載され、Wi-SUN方式に基づいて動作する(Wi-SUN方式をサポートする)端末は、「Wi-SUN端末」と記載される。
LPWAの端末は、ユーザが所有する端末に限らず、様々な機器に搭載される。例えば、LPWAの端末は、テレビ、エアコン、洗濯機、および、冷蔵庫等の家電機器、ならびに、車両等の移動輸送機関にも搭載される。
アンライセンスドバンドは、LPWAの他にも、例えば、Wi-fi(登録商標)やRFID(Radio Frequency IDentifier)等を含む様々なシステムが使用する。
そのため、例えば、LoRa端末及びWi-SUN端末等のLPWAの端末が通信に使用するチャネルを割り当てる場合には、同一システム、及び、他のシステムからの干渉を考慮することが望まれる。
図1は、LPWAを含む無線システムの概要を示す図である。
図1には、グループ#1と、グループ#2と、グループ#3とが示される。各グループには、複数の装置が含まれる。
グループ#1と#2とは、どちらも、LPWAシステムである。ただし、グループ#1の各装置が属するネットワーク#1(NW#1)は、グループ#2の各装置が属するネットワーク#2(NW#2)と異なる。例えば、NW#1とNW#2とは、同一のLPWAシステムであり、互いに異なる事業者によって運用されるネットワークである。グループ#2のLPWAシステムは、グループ#1によって管理されないネットワーク(管理外ネットワーク)の無線システムである。
グループ#1には、NW#1に属し、NW#1と有線接続または無線接続する装置が含まれる。例えば、グループ#1は、Wi-SUN方式の通信をサポートするWi-SUNのゲートウェイ#1(GW(Wi-SUN)#1)とWi-SUN端末#1、LoRa方式の通信をサポートするLoRaのゲートウェイ#1(GW(LoRa)#1)とLoRa端末#1、および、干渉を測定する電波干渉モニタリング装置#1を含む。また、グループ#1は、NW#1を介して、GW等を集中制御する制御装置#1を含む。
グループ#2には、NW#2に属し、NW#2と有線接続または無線接続する装置が含まれる。例えば、グループ#2は、Wi-SUNのゲートウェイ#2(GW(Wi-SUN)#2)とWi-SUN端末#2、LoRaのゲートウェイ#2(GW(LoRa)#2)とLoRa端末#2、および、電波干渉モニタリング装置#2を含む。また、グループ#2は、NW#2を介して、GW等を集中制御する制御装置#2を含む。
なお、図1のグループ#1およびグループ#2における装置の数は一例であり、本開示はこれに限定されない。例えば、図1のグループ#1およびグループ#2に含まれる電波干渉モニタリング装置、GWおよび端末の数は、2以上であってもよい。また、各グループのNWには、他の装置が接続されてもよい。
また、グループ#1には、Wi-SUNのゲートウェイ#1とWi-SUN端末#1との無線通信を中継するWi-SUNの中継局、および/または、LoRaのゲートウェイ#1とLoRa端末#1との無線通信を中継するLoRaの中継局が含まれてよい。また、Wi-SUNの中継局とLoRaの中継局とが、別の装置である例に限らない。例えば、Wi-SUNとLoRaの両方の無線通信を中継する中継局が、グループ#1に含まれてもよい。なお、グループ#2においても、同様の中継局が含まれてよい。
グループ#3は、グループ#1の無線システム(LPWAシステム)と異なる無線システムである。グループ#3の無線システムは、グループ#1によって管理されない管理外ネットワークの無線システムである。グループ#3の無線システムは、例えば、RFIDおよびWi-fi等である。グループ#3には、RFIDリーダ/ライタおよびRFIDタグと、Wi-fiを使用する端末等が含まれる。なお、グループ#3の無線システムには、LTE(Long Term Evolution)システム、および、レーダシステム等が含まれてよい。
なお、図1に示すネットワーク構成、および/または、装置の構成は一例であり、本開示はこれに限定されない。
例えば、図1では、LoRa端末とWi-SUN端末とは、別々の端末である例を示すが、端末は、LoRa方式とWi-SUN方式との両方に基づいて動作可能であってもよい。
また、図1では、各ネットワークに属するWi-SUNのゲートウェイと、LoRaのゲートウェイと、電波干渉モニタリング装置と、制御装置とが別々の装置である例を示すが、Wi-SUNのゲートウェイと、LoRaのゲートウェイと、電波干渉モニタリング装置と、制御装置との中で2つ以上が一体となってもよい。
なお、以下の説明における「基地局」は、Wi-SUNのゲートウェイと、LoRaのゲートウェイと、電波干渉モニタリング装置とが一体となった装置に対応する。
また、図1に示す各ネットワークには、図1に示す装置と別の装置が含まれてよい。その場合、当該別の装置が、図1に示す装置の一部又は全部の機能を有してもよい。例えば、基地局とWi-SUN端末および/またはLoRa端末との間に中継局が設けられる場合、当該中継局が、電波干渉モニタリング装置の機能を有してもよい。また、中継局は、Wi-SUNのゲートウェイおよび/またはLoRaのゲートウェイの機能と電波干渉モニタリング装置の機能とを有してもよい。あるいは、中継局は、電波干渉モニタリング装置の機能を有し、Wi-SUNのゲートウェイおよび/またはLoRaのゲートウェイの機能を有さなくてもよい。
グループ#1~#3の各無線装置は、共通のシステム帯域(例えば、アンライセンスドバンド)を使用する。そのため、グループ#1~#3に含まれる各無線装置は、他の無線装置からの干渉を受ける。グループ#1に含まれる無線装置が受ける干渉を例に挙げて説明する。
例えば、グループ#1に含まれる無線装置(例えば、Wi-SUN端末#1)によって送信または受信される信号は、グループ#1に含まれる他の無線装置(例えば、LoRaのGW#1)において干渉を生じさせる。以下では、NW#1に属する無線装置がNW#1に属する他の無線装置から受ける干渉は、「管理内干渉」と記載されることがある。例えば、管理内干渉は、LPWAシステムの通信をサポートし、NW#1に属する無線装置が、LPWAシステムの通信をサポートし、NW#1に属する別の無線装置から受ける干渉に該当する。
また、例えば、グループ#2および/またはグループ#3に含まれる無線装置(例えば、Wi-SUN端末#2および/またはRFIDリーダ/ライタ)によって送信または受信される信号は、グループ#1に含まれる無線装置(例えば、LoRa端末#1)において干渉を生じさせる。以下では、NW#1に属する無線装置が、NW#1に属さない無線装置から受ける干渉は、「管理外干渉」と記載されることがある。例えば、管理外干渉は、LPWAシステムの通信をサポートし、NW#1に属する無線装置が、NW#1に属さない無線装置から受ける干渉に該当する。
管理外干渉は、更に、干渉の要因に基づいて分類される。
例えば、グループ#2に含まれる無線装置(例えば、Wi-SUN端末#2)によって送信または受信される信号は、グループ#1に含まれる無線装置(例えば、LoRa端末#1)において干渉を生じさせる。以下では、NW#1に属する無線装置がNW#2に属する無線装置から受ける干渉は、「管理外干渉」のうち、「電波干渉」と記載されることがある。例えば、「電波干渉」は、LPWAシステムの通信をサポートし、NW#1に属する無線装置が、LPWAシステムの通信をサポートし、NW#1と異なるNW#2に属する無線装置から受ける干渉に該当する。
また、例えば、グループ#3に含まれる無線装置(例えば、RFIDリーダ/ライタ)によって送信または受信される信号は、グループ#1に含まれる無線装置(例えば、LoRa端末#1)において干渉を生じさせる。以下では、LPWAシステムの通信をサポートし、NW#1に属する無線装置が、LPWAシステムと異なる無線システムをサポートする無線装置から受ける干渉は、「管理外干渉」のうち、「環境雑音」と記載されることがある。
図1を例に挙げて示したように、LPWAシステムは、LPWAシステムと異なる無線システム、および/または、異なるネットワークに属する同じLPWAシステムと、共通のシステム帯域を使用する。そのため、LoRa端末及びWi-SUN端末等のLPWAの端末に対するチャネル割り当てにあたって、干渉を検出(モニタリング)し、検出した結果を、例えば、チャネル割り当てを行う装置に通知することが望まれる。
図2は、干渉の検出結果を通知する通知情報のフォーマットの例を示す図である。
図2に示す通知情報のフォーマットは、チャネル#1~チャネル#nの各チャネルに関する通知情報のフィールドを含む。なお、チャネル#1~チャネル#nは、システム帯域に含まれ、干渉のモニタリングの対象となるチャネルの一例である。
「チャネル#1に関する通知情報」フィールドには、チャネル#1における干渉に関する情報が設定される。同様に、「チャネル#2に関する通知情報」~「チャネル#nに関する通知情報」フィールドには、それぞれ、チャネル#2~チャネル#nにおける干渉に関する情報が設定される。nは、モニタリングの対象となるチャネルの数を表す。図2に示す通知情報のフォーマットは、モニタリングの対象となるチャネルの数に対応した通知情報のフィールドを含む。
「チャネル#1に関する通知情報」フィールドは、「チャネルID」フィールドと、「干渉情報」フィールドとを含む。
「チャネルID」フィールドには、チャネルを識別する識別子(例えば、チャネル番号)が設定される。
「干渉情報」フィールドには、干渉量の検出結果(モニタリング結果)が設定される。例えば、「干渉情報」フィールドには、干渉の有無を示す情報が設定される。干渉の有無を示す情報は、例えば、検出した干渉量が閾値より大きい場合、干渉が有ることを示し、検出した干渉量が閾値以下の場合、干渉が無いことを示す。例えば、1ビットのサイズを有する「干渉情報」フィールドには、干渉が有る場合に「1」が設定され、干渉が無い場合に「0」が設定される。
図2に示す通知情報のフォーマットには、干渉の有無を示す情報が含まれるものの、干渉の有無以外の情報が含まれないため、図2に示すフォーマットを用いた通知では、チャネル割り当てを適切に行うには十分では無い可能性がある。チャネル割り当てを適切に行えない場合、システム帯域を使用するネットワークの最適化の実現は困難であり、また、システム帯域の周波数利用効率が低下する可能性がある。
また、上述した干渉の種類の中で、例えば、NW#1に属する無線装置が受ける管理外干渉は、NW#1に属さない無線装置から受ける干渉であるため、NW#1(例えば、NW#1の制御装置)では管理及び制御が困難である。一方で、NW#1に属する無線装置が受ける管理内干渉は、NW#1に属する無線装置から受ける干渉であるため、NW#1で管理及び制御が可能である。
本開示の非限定的な実施例は、検出した干渉を分類し、分類した干渉の検出結果を通知する通知情報を生成することによって、様々な無線通信システムによって利用される帯域における干渉の検出結果の適切な通知を実現する。
<基地局の構成例>
図3は、本実施の形態に係る基地局100の構成例を示すブロック図である。基地局100は、例えば、図1に示したNW#1に属し、Wi-SUNのGW、LoRaのGW、および、電波干渉モニタリング装置の機能を有する。
基地局100は、受信部101と、復調/復号部102と、干渉分類部103と、管理内干渉処理部104と、電波干渉処理部105と、環境雑音処理部106と、通知情報生成部107と、通信制御部109と、制御信号生成部110と、符号化/変調部111と、送信部112と、を備える。
受信部101は、端末(LoRa端末および/またはWi-SUN端末(図1参照))が送信した信号を受信し、受信した信号に所定の受信処理を行う。例えば、所定の受信処理は、端末に割り当てたチャネルの周波数に基づいた、周波数変換処理(ダウンコンバート)を含む。端末に割り当てたチャネルの周波数の情報は、例えば、通信制御部109から取得されてよい。
また、受信部101は、干渉測定(電波干渉モニタリング)のために、システム帯域における使用可能な各チャネル(例えば、アンライセンスドバンドに含まれる各チャネル)において、信号を受信する。そして、受信部101は、受信した信号に所定の受信処理を行う。所定の受信処理は、例えば、各チャネルの周波数に基づく周波数変換処理を含む。
受信部101は、所定の受信処理を行った受信信号を復調/復号部102と、干渉分類部103へ出力する。
復調/復号部102は、受信部101から取得した受信信号に対して、復調処理及び復号処理を行い、受信データを生成する。なお、受信データには、基地局100と同じNW(NW#1)に属する端末を識別する識別子が含まれてよい。また、受信信号の送信元の端末が、LoRa端末である場合、復調処理には、LoRa方式において用いられるスペクトラム拡散に対する逆拡散処理が含まれてもよい。
干渉分類部103は、例えば、各チャネルにおける干渉を分類する。例えば、干渉分類部103は、1つのチャネルにおける、所定時間の受信信号をモニタリングし、受信信号を、上述した、管理内干渉、および、管理外干渉に分類する。
干渉分類部103は、受信信号のプリアンブルを検出する。例えば、干渉分類部103は、LoRa方式に用いられるプリアンブルと受信信号との相関を計算し、Wi-SUN方式に用いられるプリアンブルと受信信号との相関を計算する。LoRa方式およびWi-SUN方式に用いられるプリアンブルは、受信信号の送信元の端末が属するNWに関わらず共通であってよい。
干渉分類部103は、LoRa方式に用いられるプリアンブルと受信信号との相関の結果、及び、Wi-SUN方式に用いられるプリアンブルと受信信号との相関の結果の両方に、所定値以上のピークが生じなかった場合、受信信号の送信元は、LoRa端末でもWi-SUN端末でもない、と判定する。
例えば、干渉分類部103は、LoRa方式に用いられるプリアンブルと受信信号との相関の結果に所定値以上のピークが生じた場合、受信信号の送信元がLoRa端末である、と判定する。また、例えば、干渉分類部103は、Wi-SUN方式に用いられるプリアンブルと受信信号との相関の結果に所定値以上のピークが生じた場合、受信信号の送信元がWi-SUN端末である、と判定する。
ここで、LoRa方式およびWi-SUN方式に用いられるプリアンブルは、受信信号の送信元の端末が属するNWに関わらず共通である。そのため、干渉分類部103は、受信信号の送信元がLoRa端末である、または、Wi-SUN端末である、と判定した場合、送信元の属するNWが、基地局100と同じNW(NW#1)か、基地局100と異なるNW(例えば、図1のNW#2)かを判定する。
例えば、干渉分類部103は、復調/復号部102から取得する受信信号の復号結果に基づいて、送信元の属するNWを判定する。例えば、干渉分類部103は、受信信号が正しく復号され、受信信号に識別子が含まれる場合、当該受信信号の送信元の属するNWが基地局100と同じNWである、と判定する。一方で、例えば、干渉分類部103は、受信信号が正しく復号されず、受信信号に識別子が含まれていない場合、当該受信信号の送信元の属するNWが基地局100と異なるNWである、と判定する。
干渉分類部103は、受信信号の送信元が、基地局100と同じNW#1に属するLoRa端末またはWi-SUN端末である場合、当該受信信号が管理内干渉に対応する、と判定する。
一方で、干渉分類部103は、受信信号の送信元がLoRa端末でもWi-SUN端末でもない場合、当該受信信号が管理外干渉に対応する、と判定する。
また、干渉分類部103は、受信信号の送信元がLoRa端末である、または、Wi-SUN端末である、と判定した場合でも、受信信号の送信元が、基地局100と異なるNWに属するLoRa端末またはWi-SUN端末である場合、当該受信信号が管理外干渉に対応する、と判定する。
なお、干渉分類部103は、管理外干渉を、電波干渉と環境雑音とに分類してもよい。
例えば、干渉分類部103は、受信信号の送信元がLoRa端末でもWi-SUN端末でもない場合、受信信号の送信元がLPWAシステムと異なる無線システムをサポートする無線装置であり、当該受信信号が環境雑音に対応する、と判定する。
また、例えば、干渉分類部103は、受信信号の送信元が、基地局100と異なるNWに属するLoRa端末またはWi-SUN端末である場合、当該受信信号が電波干渉に対応する、と判定する。
なお、干渉分類部103における分類方法は、上述した、受信信号のプリアンブル検出結果および受信信号の復号結果に基づく方法に限定されない。
また、干渉分類部103は、管理内干渉を更に分類してもよい。あるいは、干渉分類部103は、環境雑音について、優先度を判定してもよい。管理内干渉の更なる分類の例、および、優先度判定の例については、後述する。
干渉分類部103は、受信信号のプリアンブル検出結果および受信信号の復号結果に基づいて判定した干渉の分類結果に応じて、受信信号を出力する。例えば、干渉分類部103は、管理内干渉に対応する受信信号を管理内干渉処理部104へ出力し、電波干渉に対応する受信信号を電波干渉処理部105へ出力し、環境雑音に対応する受信信号を環境雑音処理部106へ出力する。
管理内干渉処理部104は、管理内干渉に対応する受信信号から、管理内干渉の干渉量を決定する。管理内干渉処理部104は、管理内干渉の干渉量を通知情報生成部107へ出力する。
電波干渉処理部105は、電波干渉に対応する受信信号から、電波干渉の干渉量を決定する。電波干渉処理部105は、電波干渉の干渉量を通知情報生成部107へ出力する。
環境雑音処理部106は、環境雑音に対応する受信信号から、環境雑音の干渉量を決定する。環境雑音処理部106は、環境雑音の干渉量を通知情報生成部107へ出力する。
なお、干渉量の表し方は、特に限定されない。例えば、干渉量は、受信信号電力(干渉電力と称されてもよい)の平均値、最小値、または、最大値によって表されてもよい。あるいは、干渉量は、受信信号電力と受信信号を受信する時間区間(モニタリング区間と称されてもよい)との関係を用いて表されてよい。例えば、干渉量は、受信信号電力が所定値以上の値を有する時間区間等によって表されてもよいし、受信信号電力が所定値以上の値を有する時間区間が所定長以上か否か等によって表されてもよい。また、管理内干渉、電波干渉、および、環境雑音の干渉量の表し方は、互いに異なってもよいし、共通であってもよい。
通知情報生成部107は、管理内干渉の干渉量、電波干渉の干渉量、および、環境雑音の干渉量に基づいて、各チャネルにおける干渉に関する通知情報を生成する。なお、通知情報のフォーマット、および、通知情報の例については、後述する。
なお、干渉分類部103が管理外干渉を電波干渉と環境雑音とに分類しない場合、干渉分類部103は、管理外干渉に対応する受信信号を電波干渉処理部105に出力してよい。この場合、電波干渉処理部105は、管理外干渉に対応する受信信号から、管理外干渉の干渉量を決定し、管理外干渉の干渉量を通知情報生成部107へ出力する。この場合、通知情報生成部107は、管理内干渉の干渉量、および、管理外干渉の干渉量に基づいて、各チャネルにおける干渉に関する通知情報を生成する。
通知情報生成部107は、生成した通知情報を、例えば、NW#1を介して、NW#1の制御装置(図1参照)へ送信する。
なお、管理内干渉処理部104、電波干渉処理部105、環境雑音処理部106、および、通知情報生成部107は、まとめて、通知情報制御部108と称されてよい。
通信制御部109は、NW#1の制御装置#1(図1参照)から、端末に割り当てられたチャネルに関する割当情報を取得する。
通信制御部109は、割当情報を制御信号生成部110へ出力する。
また、通信制御部109は、端末とのデータ通信に関する制御を行う。例えば、復調/復号部102から取得した受信データを、図示しない上位局(例えば、図1の制御装置)、又は、NW#1内の他の装置へ出力してもよい。また、通信制御部109は、上位局、又は、NW#1内の他の装置から取得した、端末宛の送信データを、符号化/変調部111へ出力する。
制御信号生成部110は、通信制御部109から取得した情報に基づいて、端末宛の制御信号を生成する。制御信号生成部110は、所定の信号処理(例えば、符号化処理及び変調処理)が施された制御信号を送信部112へ出力する。
符号化/変調部111は、通信制御部109から取得した送信データに対して、符号化処理及び変調処理を行い、送信信号を生成する。符号化/変調部111は、送信信号を送信部112へ出力する。なお、送信信号の送信先の端末が、LoRa端末である場合、変調処理には、LoRa方式において用いられるスペクトラム拡散処理が含まれてもよい。
送信部112は、符号化/変調部111から取得した送信信号に対して、所定の送信処理を行う。例えば、所定の送信処理は、端末に割り当てたチャネルの周波数に基づいた、周波数変換処理(アップコンバート)を含む。端末に割り当てたチャネルの周波数に関する割当情報は、例えば、通信制御部109から取得されてよい。
また、送信部112は、制御信号生成部110から取得した制御信号に対して、所定の送信処理を行う。例えば、所定の送信処理は、端末に制御信号を送信するためのチャネルの周波数に基づいた、周波数変換処理(アップコンバート)を含む。端末に制御信号を送信するためのチャネルとは、例えば、予め決められたチャネルであってもよいし、端末との通信に現時点で用いられているチャネルであってもよい。
なお、上述では、図3に示す構成が1つの基地局100に含まれる例を説明した。本開示はこれに限定されない。例えば、2つ以上の装置のいずれかが、図3に示す構成のそれぞれを含んでもよい。
例えば、図3に示す基地局100の構成が、Wi-SUNのGWの機能とLoRaのGWの機能とを有する第1の装置と、電波干渉モニタリング装置の機能を有する第2の装置とに分けられてよい。
この場合、第1の装置は、例えば、受信部101と、復調/復号部102と、通信制御部109と、制御信号生成部110と、符号化/変調部111と、送信部112と、を備える。また、第2の装置(電波干渉モニタリング装置)は、干渉測定(電波干渉モニタリング)のための信号を受信する受信部101と、干渉分類部103と、管理内干渉処理部104と、電波干渉処理部105と、環境雑音処理部106と、通知情報生成部107と、を備える。この場合、第1の装置と、第2の装置とは、NWを介して接続されてもよいし、無線または有線によって直接接続されてもよい。
また、この場合、例えば、第2の装置は、第1の装置における受信信号の復号結果を取得してもよいし、第2の装置によって生成される通知情報を、第1の装置へ出力してもよい。また、例えば、第2の装置は、受信部101を有する代わりに、第1の装置の受信部101が受信した受信信号を、取得する形態であってもよい。
また、第1の装置は、LoRa端末に対して送受信される信号の信号処理、及び、Wi-SUN端末に対して送受信される信号の信号処理の両方を行ってもよい。あるいは、LoRa端末に対して送受信される信号の信号処理を行う第1の装置と、Wi-SUN端末に対して送受信される信号の信号処理を行う第1の装置とが、別々に設けられてもよい。
また、第1の装置は、第2の装置から通知される通知情報に基づいて、端末にチャネル割り当てを行ってもよい。この場合、通知情報は、NWを介して、制御装置に通知されなくてもよい。
また、第2の装置の機能ブロックは、LoRa方式および/またはWi-SUN方式の通信を中継する中継局に含まれてもよい。あるいは、第2の装置は、中継局と接続し、動作してもよい。
<通知情報の例>
次に、上述した基地局100の通知情報生成部107において生成される通知情報の一例を説明する。
図4は、本実施の形態に係る通知情報のフォーマットの第1の例を示す図である。
図4に示す通知情報のフォーマットは、「管理内干渉情報」フィールドと、n個の「管理外干渉情報」フィールド(「チャネル#1の管理外干渉情報」~「チャネル#nの管理外干渉情報」フィールド)とを含む。nは、モニタリングの対象となるチャネルの数を表す。なお、チャネル#1~チャネル#nは、基地局100が、使用可能(割り当て可能)なチャネルの一例を示す。
「管理内干渉情報」フィールドには、使用可能なチャネル(帯域)の管理内干渉に関する情報、例えば、使用可能なチャネルの管理内干渉の干渉量の検出結果の統計的な量(例えば、平均値)を示す情報が設定される。別言すると、「管理内干渉情報」フィールドに設定される情報は、使用可能なチャネルにおける管理内干渉の統計的性質を示す。
例えば、「管理内干渉情報」フィールドには、チャネル#1~チャネル#nのそれぞれにおける管理内干渉の干渉量を加算し、加算した値をnで除算することによって算出される平均値が設定されてよい。
また、例えば、「管理内干渉情報」フィールドには、チャネル#1~チャネル#nのそれぞれにおける管理内干渉の有無を示す情報から算出される平均値が設定される。管理内干渉の有無を示す情報は、例えば、検出した管理内干渉の干渉量が所定値より大きい場合、管理内干渉が有ることを示し、検出した管理内干渉の干渉量が所定値以下の場合、管理内干渉が無いことを示す。例えば、管理内干渉が有る場合を「1」とし、管理内干渉が無い場合を「0」とし、チャネル#1~チャネル#nのそれぞれにおける管理内干渉の有無に応じて、n個のチャネル分の「1」又は「0」を加算する。そして、加算した値をnで除算することによって算出される平均値が、「管理内干渉情報」フィールドに設定されてよい。
なお、上述した例によって得られる平均値が複数の閾値と比較され、平均値が複数のレベルのいずれかに対応づけられ、対応づけられたレベルを示す値が「管理内干渉情報」フィールドに設定されてよい。
別言すると、検出したチャネル毎の管理内干渉の干渉量の平均値が「管理内干渉情報」フィールドに設定されてもよいし、検出したチャネル毎の管理内干渉の干渉量に対して閾値を用いて硬判定を行い、硬判定結果の平均値が「管理内干渉情報」フィールドに設定されてもよい。あるいは、検出したチャネル毎の管理内干渉の干渉量の平均値に対して閾値を用いて硬判定を行い、硬判定結果が「管理内干渉情報」フィールドに設定されてもよい。
使用可能なチャネルの管理内干渉の干渉量の検出結果の統計的な量を示す値は、上述した例に限られない。例えば、統計的な量を示す値は、平均値に限らず、チャネル#1~チャネル#nの管理内干渉の干渉量の最大値であってもよいし、最小値であってもよいし、中央値であってもよいし、積算値であってもよい。あるいは、統計的な量を示す値は、チャネル#1~チャネル#nの管理内干渉の干渉量の標準偏差、分散等であってもよい。あるいは、統計的な量を示す値は、上述した値の例の2以上の組み合わせであってもよい。
「チャネル#kの管理外干渉情報(kは、1からnまでのいずれかの整数)」フィールドには、チャネル#kの管理外干渉に関する情報、例えば、チャネル#kにおける管理外干渉の干渉量の検出結果が設定される。例えば、「チャネル#kの管理外干渉情報」フィールドには、チャネル#kにおける管理外干渉の有無を示す情報が設定される。管理外干渉の有無を示す情報は、例えば、検出した管理外干渉の干渉量が所定値より大きい場合、管理外干渉が有ることを示し、検出した管理外干渉の干渉量が所定値以下の場合、管理外干渉が無いことを示す。例えば、1ビットのサイズを有する「チャネル#kの管理外干渉情報」フィールドには、チャネル#kにおいて管理外干渉が有る場合、「1」が設定され、チャネル#kにおいて管理外干渉が無い場合、「0」が設定される。
図4に示す通知情報のフォーマットでは、干渉を分類し、分類した干渉に関する情報を、区別して設定される。そして、図4に示す通知情報のフォーマットでは、管理外干渉に関する情報は、チャネル毎に通知され、管理内干渉に関する情報は、複数のチャネル単位で通知される。
例えば、基地局100は、図4に示すフォーマットを用いることによって、分類した干渉に関する情報を通知する。
なお、図4において、「管理外干渉情報」フィールドに対応するチャネルを示す情報、および、通知情報内のフィールド間の識別をするための情報が追加されてもよい。
図5は、本実施の形態に係る通知情報のフォーマットの第2の例を示す図である。なお、図5に示すフォーマットにおいて、図4に示したフォーマットと同様のフィールドについては、説明を省略する。
図5のフォーマットでは、図4のフォーマットに対して、「チャネルID」フィールドと、「フィールド識別情報」フィールドとが追加されている。
「チャネルID」フィールドには、チャネルを識別する識別子(例えば、チャネル番号)が設定される。例えば、「チャネル#1の管理外干渉情報」フィールドに追加される「チャネルID(チャネル#1)」フィールドには、チャネル#1の識別子が設定される。
「フィールド識別情報」フィールドは、例えば、「チャネルID」フィールドの前段と通知情報フォーマットの終端に設けられる。例えば、「フィールド識別情報」フィールドには、通知情報のフィールドが後に続くか否かを示す情報が設定される。例えば、通知情報のフィールドが後に続く場合、1ビットのサイズの「フィールド識別情報」フィールドには、「0」が設定され、通知情報のフィールドが後に続かない場合、1ビットのサイズの「フィールド識別情報」フィールドには、「1」が設定される。図5の例では、「チャネルID」フィールドの先頭に設けられる「フィールド識別情報」フィールドには、「0」が設定され、通知情報フォーマットの終端に設けられる「フィールド識別情報」フィールドには、「1」が設定される。
なお、通知情報のフォーマットにおいて、「チャネルID」フィールドと「フィールド識別情報」フィールドとの少なくとも一方は、省略されてよい。また、以降で例示する通知情報のフォーマットに、図5に示す「チャネルID」フィールドと「フィールド識別情報」フィールドが含まれてもよい。
上述した図4及び図5では、使用可能なチャネル全体の管理内干渉の統計的な量を示す情報が設定される1つの「管理内干渉情報」フィールドを含む通知情報のフォーマットの例を示したが、本開示はこれに限定されない。以下では、使用可能なチャネルに対して、複数のグループ(チャネルグループ(Channel Group:以下、CGと記載される))が設定され、CGの数に応じた複数の「管理内干渉情報」フィールドが通知情報のフォーマットに含まれる例を説明する。
図6は、本実施の形態に係る通知情報のフォーマットの第3の例を示す図である。なお、図6に示すフォーマットにおいて、図4に示したフォーマットと同様のフィールドについては、説明を省略する。
図6のフォーマットと図4のフォーマットとの相違点は、図6のフォーマットでは、L個の「管理内干渉情報」フィールド(「CG#1の管理内干渉情報」フィールド~「CG#Lの管理内干渉情報」フィールド)が設けられる点である。なお、図6のフォーマットの例は、使用可能な帯域に含まれ、モニタリングの対象となるn個のチャネルに対して、L個のCGが設定される例である。
L個の「管理内干渉情報」フィールドには、それぞれ、対応するCGの管理内干渉の統計的な量を示す情報が設定される。
例えば、チャネル#1~チャネル#nが、チャネル#1~チャネル#m(mは、1以上n未満の整数)を有するCG#1と、チャネル#m+1~チャネル#nを有するCG#2との2つのCGに分割される場合、「CG#1の管理内干渉情報」フィールドには、チャネル#1~チャネル#mのそれぞれの管理内干渉の干渉量の統計的な量を示す情報が設定される。同様に、この場合、「CG#2の管理内干渉情報」フィールドには、チャネル#m+1~チャネル#nのそれぞれの管理内干渉の干渉量の統計的な量を示す情報が設定される。
なお、各CGに含まれるチャネルは、周波数軸上において連続する複数のチャネルであってもよいし、周波数軸上において離散的に位置する複数のチャネルであってもよい。また、2つ以上のCGに共通のチャネルが、当該2つ以上のCGのそれぞれに含まれてよい。
<通知情報生成の流れの例>
上述した図4のフォーマットの通知情報を生成する基地局100における処理フローの一例を説明する。
図7は、本実施の形態に係る通知情報生成処理の第1の例を示すフローチャートである。例えば、図7に示すフローは、通知情報の通知タイミングの前に実行される。
基地局100は、チャネル毎に干渉を測定する(S101)。
基地局100は、チャネル毎に測定した干渉について、干渉を分類する(S102)。ここでは、基地局100は、チャネル毎に測定した干渉を、管理内干渉と管理外干渉とに分類する。
S103以降では、チャネルそれぞれについて、分類した干渉に対する処理を行う。
基地局100は、k=1に設定する(S103)。kは、チャネルの識別番号に対応するチャネルのインデックスである。
基地局100は、kがnより大きいか否かを判定する(S104)。nは、使用可能な帯域に含まれ、モニタリングの対象となるチャネルの数を表す。別言すると、S104では、モニタリングの対象となるチャネル全てにおいて、分類した干渉に対する処理が完了したか否かを判定する。
kがnより大きくない場合(S104にてNO)、基地局100は、チャネル#kの干渉を判定し、チャネル#kに関する判定処理を実行する(S105)。S105における判定処理は、例えば、チャネル#kの管理内干渉情報の生成と、チャネルkの管理外干渉情報の生成とを含む。なお、S105における判定処理については、後述する。
基地局100は、kに1を加算する(S106)。そして、フローは、S104の処理へ戻る。
kがnより大きい場合(S104にてYES)、すなわち、モニタリングの対象となるチャネル全てにおいて、分類した干渉に対する処理(判定処理)が完了した場合、基地局100は、チャネル毎の管理内干渉情報を統合する処理を行う(S107)。
例えば、基地局100は、チャネル毎の管理内干渉情報を統合し、チャネル#1の管理内干渉情報~チャネル#nの管理内干渉情報に基づいて、チャネル#1~チャネル#nの管理内干渉情報を生成する。例えば、基地局100は、チャネル#1の管理内干渉情報が示す管理内干渉~チャネル#nの管理内干渉情報が示す管理内干渉の平均を算出し、算出した平均を管理内干渉情報に設定する。
管理内干渉情報が示す管理内干渉が、所定値との比較結果に基づく管理内干渉の有無を示す場合、基地局100は、管理内干渉が有るチャネルの数を場合に「1」を加算し、管理内干渉が無い場合に「0」を加算し、n個のチャネル分の「1」又は「0」の加算結果をnで除算することによって算出した平均を管理内干渉情報に設定してよい。
そして、図7に示すフローは終了する。
<S105における処理の流れの例>
次に、図7のS105にて実行される処理の流れを説明する。
図8は、図7のS105にて実行される処理の第1の例を示すフローチャートである。
基地局100は、管理内干渉の干渉量が所定値#1より大きいか否かを判定する(S201)。
管理内干渉の干渉量が所定値#1より大きい場合(S201にてYES)、基地局100は、管理内干渉が有る、と判定する(S202)。
管理内干渉の干渉量が所定値#1より大きくない場合(S201にてNO)、基地局100は、管理内干渉が無い、と判定する(S203)。
基地局100は、S202またはS203の判定結果に基づいて、チャネル毎の管理内干渉情報(例えば、チャネル#kの管理内干渉情報)を生成する(S204)。なお、チャネル毎の管理内干渉情報は、上述したS107において用いられる。また、チャネル毎の管理内干渉情報は、例えば、チャネル毎の管理内干渉の有無に応じた「1」又は「0」を示してよい。あるいは、チャネル毎の管理内干渉情報は、管理内干渉が有る場合に当該管理内干渉の干渉量を示し、管理内干渉が無い場合に「0」を示してよい。
基地局100は、管理外干渉の干渉量が所定値#2より大きいか否かを判定する(S205)。
管理外干渉の干渉量が所定値#2より大きい場合(S205にてYES)、基地局100は、管理外干渉が有る、と判定する(S206)。
管理外干渉の干渉量が所定値#2より大きくない場合(S205にてNO)、基地局100は、管理外干渉が無い、と判定する(S207)。
基地局100は、S206またはS207の判定結果に基づいて、管理外干渉情報を生成する(S208)。なお、S208では、チャネル毎の管理外干渉情報が生成される。
S208の処理が完了すると、チャネル#kに関する干渉の判定が完了し、図8のフローは終了する。例えば、この場合、図7のフローにおいて、S106へ移行する。
以上説明した本実施の形態の一実施例では、LPWAシステムをサポートし、NW#1に属する基地局100における干渉分類部103は、複数のチャネルそれぞれにおいて、検出された干渉を、LPWAシステムをサポートし、NW#1に属する無線装置からの管理内干渉と、管理内干渉と異なる干渉(管理外干渉)とに分類する。そして、通知情報制御部108は、管理内干渉に関する情報と、管理外干渉に関する情報とを含む通知情報を、NW#1の制御装置へ出力する。通知情報において、管理内干渉に関する情報は、複数のチャネルの中で2以上のチャネルにおける管理内干渉の統計的な量を示す。
この構成によって、干渉を分類し、分類した干渉に関する情報を区別して通知できるため、様々な無線通信システムによって利用される帯域における干渉の検出結果を適切に通知できる。また、この通知によって、例えば、ネットワークにおける端末へのチャネル割り当てを適切に行えるため、ネットワークの最適化(例えば、周波数利用効率の向上、および、他のネットワークおよび他のシステムへの干渉低減の両立)を図ることができる。また、この通知において、管理内干渉に関する情報が、複数のチャネルのそれぞれについての管理内干渉ではなく、複数のチャネルの統計的性質を通知できるため、通知情報の情報量を削減できる。
<バリエーション1>
以下のバリエーション1では、管理内干渉を通信方式に基づいて分類し、分類した通信方式毎の管理内干渉に関する情報を通知する通知情報のフォーマットの例を説明する。
なお、管理内干渉の中で、LoRa方式の通信に起因する管理内干渉は、「管理内LoRa干渉」と記載される場合がある。また、管理内干渉の中で、Wi-SUN方式の通信に起因する管理内干渉は、「管理内Wi-SUN干渉」と記載される場合がある。
また、管理内干渉を、管理内LoRa干渉と管理内Wi-SUN干渉とに分類する処理は、例えば、基地局100の干渉分類部103によって実行されてよい。この分類方法については、特に限定されない。例えば、干渉分類部103は、プリアンブル検出によって判定される受信信号の送信元がLoRa端末である場合の管理内干渉を、管理内LoRa干渉に分類し、プリアンブル検出によって判定される受信信号の送信元がWi-SUN端末である場合の管理内干渉を、管理内Wi-SUN干渉に分類してよい。あるいは、LoRa信号の拡散信号を用いて受信信号に対して逆拡散処理を行い、受信信号に拡散処理が施されているか否かを判定することによって、管理内干渉を、管理内LoRa干渉と管理内Wi-SUN干渉とに分類してもよい。例えば、受信信号に拡散処理が施されている場合(例えば、逆拡散処理の前後の信号電力の差が所定値より大きい場合)は管理内LoRa干渉に分類し、受信信号に拡散処理が施されていない場合(例えば、逆拡散処理の前後の信号電力の差が所定値より小さい場合)は管理内Wi-SUN干渉に分類してもよい。例えば、逆拡散処理は、基地局100の復調/復号部102によって実行されてよい。
なお、割り当て可能な端末の通信方式が規定されているチャネルについては、割り当て可能な端末に基づいて、チャネル毎の管理内干渉を分類してよい。例えば、使用可能なチャネルが、LoRa端末の割り当て専用のチャネルにおける管理内干渉は、管理内LoRa干渉に分類され、Wi-SUN端末の割り当て専用のチャネルにおける管理内干渉は、管理内Wi-SUN干渉に分類されてよい。
図9は、本実施の形態に係る通知情報のフォーマットの第4の例を示す図である。なお、図9に示すフォーマットにおいて、図4に示したフォーマットと同様のフィールドについては、説明を省略する。
図9のフォーマットと図4のフォーマットとの相違点は、図4のフォーマットにおける「管理内干渉情報」フィールドが、図9のフォーマットでは、「管理内LoRa干渉情報」フィールドと「管理内Wi-SUN干渉情報」フィールドとに置き換わっている点である。
「管理内LoRa干渉情報」フィールドには、使用可能なチャネルにおける管理内LoRa干渉に関する情報、例えば、使用可能なチャネルにおける管理内LoRa干渉の干渉量の検出結果の統計的な量(例えば、平均値)を示す情報が設定される。
「管理内Wi-SUN干渉情報」フィールドには、使用可能なチャネルにおける管理内Wi-SUN干渉に関する情報、例えば、使用可能なチャネルにおける管理内Wi-SUN干渉の干渉量の検出結果の統計的な量(例えば、平均値)を示す情報が設定される。
図9に示すフォーマットでは、通信方式毎に、干渉量の検出結果を通知できるため、ネットワークにおける端末へのチャネル割り当てを適切に行えるため、ネットワークの最適化(例えば、周波数利用効率の向上、および、他のネットワークおよび他のシステムへの干渉低減の両立)を図ることができる。
例えば、使用可能なチャネルにおいて、通信方式毎に使用可能なチャネルが異なる場合には、図9に示すフォーマットを用いることによって、ネットワークの最適化と通知情報の情報量の削減との両立を図ることができる。
なお、通信方式毎に、干渉量の検出結果を通知する例は、図9の例に限定されない。以下では、使用可能なチャネルが、LoRa端末の割り当て専用のチャネルのグループと、Wi-SUN端末の割り当て専用のチャネルのグループと、LoRa端末とWi-SUN端末との両方に割り当ててよい共用チャネルのグループとに分割される場合の通知情報のフォーマットの例を説明する。
図10は、本実施の形態に係る通知情報のフォーマットの第5の例を示す図である。なお、図10に示すフォーマットにおいて、図4及び図9に示したフォーマットと同様のフィールドについては、説明を省略する。
図9のフォーマットにおける「管理内LoRa干渉情報」フィールドは、図10のフォーマットでは、LoRa専用CGの「管理内LoRa干渉情報」フィールドと、共用CGの「管理内LoRa干渉情報」とに置き換わっている。また、図9のフォーマットにおける「管理内Wi-SUN干渉情報」フィールドは、図10のフォーマットでは、Wi-SUN専用CGの「管理内Wi-SUN干渉情報」フィールドと、共用CGの「管理内Wi-SUN干渉情報」とに置き換わっている。
LoRa専用CGの「管理内LoRa干渉情報」フィールドには、使用可能なチャネルの中で、LoRa端末への割り当て専用のチャネルにおける管理内LoRa干渉に関する情報が設定される。また、共用CGの「管理内LoRa干渉情報」フィールドには、使用可能なチャネルの中で共用チャネルにおける管理内LoRa干渉に関する情報が設定される。
Wi-SUN専用CGの「管理内Wi-SUN干渉情報」フィールドには、使用可能なチャネルの中で、Wi-SUN干渉端末への割り当て専用のチャネルにおける管理内Wi-SUN干渉に関する情報が設定される。また、共用CGの「管理内Wi-SUN干渉情報」フィールドには、使用可能なチャネルの中で共用チャネルにおける管理内Wi-SUN干渉に関する情報が設定される。
この場合、共用チャネルにおける管理内干渉には、管理内LoRa干渉と管理内Wi-SUN干渉との両方が含まれるため、1つの共用チャネルのグループに対して、管理内LoRa干渉と、管理内Wi-SUN干渉とが区別して通知される。
図10に示すフォーマットでは、通信方式毎に、及び、チャネルの種類(専用チャネル又は共用チャネル)毎に、干渉量の検出結果を通知でき、ネットワークにおける端末へのチャネル割り当てを適切に行えるため、ネットワークの最適化(例えば、周波数利用効率の向上、および、他のネットワークおよび他のシステムへの干渉低減の両立)を図ることができる。
例えば、使用可能なチャネルにおいて、通信方式毎に使用可能なチャネルが異なる場合には、図10に示すフォーマットを用いることによって、ネットワークの最適化と通知情報の情報量の削減との両立を図ることができる。
<バリエーション1に係るフローの例>
上述した図9のフォーマットの通知情報を生成する基地局100における処理フローの一例を説明する。
図11は、本実施の形態に係る通知情報生成処理の第2の例を示すフローチャートである。なお、図11において、図7と同様の処理については、同一の符番を付し説明を省略する場合がある。
図11のフローでは、図7におけるS105の処理がS301の処理に置き換わり、図7におけるS107の処理がS302の処理およびS303の処理に置き換わっている。
kがnより大きくない場合(S104にてNO)、基地局100は、チャネル#kの干渉を判定し、チャネル#kに関する判定処理を実行する(S301)。S301における判定処理は、例えば、チャネル#kの管理内LoRa干渉情報の生成と、管理内Wi-SUN干渉情報の生成と、チャネルkの管理外干渉情報の生成とを含む。なお、S301の処理については、図12を用いて後述する。
kがnより大きい場合(S104にてYES)、基地局100は、チャネル毎の管理内LoRa干渉情報を統合する処理を行う(S302)。例えば、基地局100は、チャネル毎の管理内LoRa干渉情報を統合し、チャネル#1の管理内LoRa干渉情報~チャネル#nの管理内LoRa干渉情報に基づいて、チャネル#1~チャネル#nの管理内LoRa干渉情報を生成する。
基地局100は、管理内Wi-SUN干渉情報を統合する処理を行う(S303)。例えば、基地局100は、チャネル毎の管理内Wi-SUN干渉情報を統合し、チャネル#1の管理内Wi-SUN干渉情報~チャネル#nの管理内Wi-SUN干渉情報に基づいて、チャネル#1~チャネル#nの管理内Wi-SUN干渉情報を生成する。
<S301における処理の流れの例>
次に、図11のS301にて実行される処理の流れを説明する。
図12は、図11のS301にて実行される処理の第1の例を示すフローチャートである。なお、図12において、図8と同様の処理については、同一の符番を付し説明を省略する場合がある。
図12のフローでは、図8におけるS201~S204の処理がS401~S408の処理に置き換わっている。
基地局100は、管理内LoRa干渉の干渉量が所定値#3より大きいか否かを判定する(S401)。
管理内LoRa干渉の干渉量が所定値#3より大きい場合(S401にてYES)、基地局100は、管理内LoRa干渉が有る、と判定する(S402)。
管理内LoRa干渉の干渉量が所定値#3より大きくない場合(S401にてNO)、基地局100は、管理内LoRa干渉が無い、と判定する(S403)。
基地局100は、S402またはS403の判定結果に基づいて、チャネル毎の管理内LoRa干渉情報(例えば、チャネル#kの管理内LoRa干渉情報)を生成する(S404)。なお、チャネル毎の管理内LoRa干渉情報は、上述したS302において用いられる。また、チャネル毎の管理内LoRa干渉情報が示す値の例については、図8にて示したチャネル毎の管理内干渉情報が示す値と同様であるので、説明を省略する。
基地局100は、管理内Wi-SUN干渉の干渉量が所定値#4より大きいか否かを判定する(S405)。
管理内Wi-SUN干渉の干渉量が所定値#4より大きい場合(S405にてYES)、基地局100は、管理内Wi-SUN干渉が有る、と判定する(S406)。
管理内Wi-SUN干渉の干渉量が所定値#4より大きくない場合(S405にてNO)、基地局100は、管理内Wi-SUN干渉が無い、と判定する(S407)。
基地局100は、S406またはS407の判定結果に基づいて、チャネル毎の管理内Wi-SUN干渉情報(例えば、チャネル#kの管理内Wi-SUN干渉情報)を生成する(S408)。なお、チャネル毎の管理内Wi-SUN干渉情報は、上述したS303において用いられる。また、チャネル毎の管理内Wi-SUN干渉情報が示す値の例については、図8にて示したチャネル毎の管理内干渉情報が示す値と同様であるので、説明を省略する。
以上説明したバリエーション1では、端末の通信方式毎に、干渉量の検出結果を適切に通知できるため、ネットワークにおける端末へのチャネル割り当てを適切に行うことができ、ネットワークの最適化(例えば、周波数利用効率の向上、および、他のネットワークおよび他のシステムへの干渉低減の両立)を更に図ることができる。また、この通知において、管理内干渉に関する情報は、複数のチャネルのそれぞれについての管理内干渉ではなく、複数のチャネルの統計的性質を通知できるため、通知情報の情報量を削減できる。
<バリエーション2>
なお、上述した通知情報のフォーマットの各例では、「管理外干渉情報」フィールドが設けられ、各チャネルにおける管理外干渉に関する情報が通知される例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、管理外干渉は、電波干渉と環境雑音に分類されてよく、また、環境雑音については、優先度が判定されてよい。以下のバリエーション2では、各チャネルにおける電波干渉に関する情報と、環境雑音の中で優先度が高い環境雑音に関する情報とをそれぞれ通知するフィールドが設けられる例を説明する。
なお、環境雑音の優先度の判定方法は、特に限定されない。例えば、基地局100(例えば、干渉分類部103または通知情報制御部108)が、以下に示す方法によって環境雑音の優先度を判定してもよい。
図13は、環境雑音の優先度の判定の一例を示す図である。
図13には、時間軸方向において設定される基地局100の信号送信区間と、信号無送信区間とが示される。また、信号無送信区間に対する高速フーリエ変換(FFT)等の時間-周波数変換の結果の一例が示される。時間-周波数変換の結果における横軸は、周波数を示し、縦軸は周波数成分毎の受信電力を示す。なお、信号無送信区間は、信号受信区間、および/または、電波干渉モニタリング区間に対応してよい。
例えば、基地局100は、時間-周波数変換の結果に基づいて、信号無送信区間に信号送信に用いられた周波数帯域を推定する。
例えば、基地局100は、時間-周波数変換の結果を、周波数軸方向にm個の処理単位P1~Pmに分割する。そして、基地局100は、分割した処理単位毎に、受信電力の最大値と最小値とを決定する。
そして、基地局100は、各処理単位における受信電力の最大値と最小値とを比較することによって、当該処理単位が信号送信に用いられたか否かを判定する。
例えば、基地局100は、処理単位Pj(jは1以上m以下の整数)において、受信電力の最大値max(Pj)と最小値min(Pj)との間に、α×max(Pj)>min(Pj)の関係が成り立つ場合、処理単位Pjが信号送信に用いられた周波数帯域である、と判定する。なお、αは、判定に係る重み付け係数である。例えば、αは、0より大きい係数である。
基地局100は、処理単位P1~Pmのそれぞれについて、信号送信に用いられたか否かを判定することによって、信号送信に用いられた周波数帯域を決定し、当該周波数帯域に対応する無線システム(環境雑音システム)を決定する。そして、基地局100は、決定した環境雑音システムの優先度を決定する。
なお、基地局100は、システム帯域において信号を送信する他の無線システムの周波数帯域に関する情報、および、当該他の無線システムの優先度に関する情報を予め有していてよい。
図14は、本実施の形態に係る通知情報のフォーマットの第6の例を示す図である。なお、図14に示すフォーマットにおいて、図4及び図9に示したフォーマットと同様のフィールドについては、説明を省略する。
図14のフォーマットと図9のフォーマットとの相違点は、図9のフォーマットにおける各チャネルの「管理外干渉情報」フィールドが、図14のフォーマットでは、各チャネルの「電波干渉情報」フィールドと各チャネルの「高優先度環境雑音情報」フィールドとに置き換わっている点である。
「チャネル#kの電波干渉情報」フィールドには、チャネル#kの電波干渉に関する情報、例えば、チャネル#kにおける電波干渉の干渉量の検出結果が設定される。例えば、「チャネル#kの電波干渉情報」フィールドには、チャネル#kにおける電波干渉の有無を示す情報が設定される。電波干渉の有無を示す情報は、例えば、検出した電波干渉の干渉量が所定値より大きい場合、電波干渉が有ることを示し、検出した電波干渉の干渉量が所定値以下の場合、干渉が無いことを示す。例えば、1ビットのサイズを有する「チャネル#kの電波干渉情報」フィールドには、チャネル#kにおいて電波干渉が有る場合、「1」が設定され、チャネル#kにおいて電波干渉が無い場合、「0」が設定される。
「チャネル#kの高優先度環境雑音情報」フィールドには、チャネル#kにおける環境雑音の中で、優先度の高い環境雑音(以下、「高優先度環境雑音」と記載する場合がある)に関する情報が設定される。例えば、「チャネル#kの高優先度環境雑音情報」フィールドには、チャネル#kにおける高優先度環境雑音の干渉量の検出結果が設定される。例えば、「チャネル#kの高優先度環境雑音情報」フィールドには、チャネル#kにおける高優先度環境雑音の有無を示す情報が設定される。高優先度環境雑音の有無を示す情報は、例えば、検出した高優先度環境雑音の干渉量が所定値より大きい場合、高優先度環境雑音が有ることを示し、検出した高優先度環境雑音の干渉量が所定値以下の場合、高優先度環境雑音が無いことを示す。例えば、1ビットのサイズを有する「チャネル#kの高優先度環境雑音情報」フィールドには、チャネル#kにおいて高優先度環境雑音が有る場合、「1」が設定され、チャネル#kにおいて高優先度環境雑音が無い場合、「0」が設定される。
<バリエーション2に係るフローの例>
上述した図14のフォーマットの通知情報を生成する基地局100における処理フローについて説明する。
図15は、本実施の形態に係る通知情報生成処理の第3の例を示すフローチャートである。なお、図15において、図7および図11と同様の処理については、同一の符番を付し説明を省略する場合がある。
図15のフローでは、図11に対して、S103の前に、S502の処理が追加される。また、図11におけるS102及びS301の処理が、それぞれ、S501及びS503の処理に置き換わっている。
基地局100は、チャネル毎に測定した干渉について、干渉を分類する(S501)。ここでは、基地局100は、チャネル毎に測定した干渉を、管理内干渉と、電波干渉と環境雑音とに分類する。
そして、基地局100は、分類した環境雑音の優先度を判定する(S502)。
基地局100は、k=1に設定する(S103)。kは、チャネルの識別番号に対応するチャネルのインデックスである。
基地局100は、kがnより大きいか否かを判定する(S104)。
kがnより大きくない場合(S104にてNO)、基地局100は、チャネル#kの干渉を判定し、チャネル#kに関する判定処理を実行する(S503)。S503における判定処理は、例えば、チャネル#kの管理内干渉情報の生成と、チャネル#kの電波干渉情報の生成と、チャネル#kの高優先度環境雑音情報の生成とを含む。なお、S503における判定処理については、後述する。
<S503における処理の流れの例>
次に、図15のS503にて実行される処理の流れを説明する。
図16は、図15のS503にて実行される処理の第1の例を示すフローチャートである。なお、図16において、図8および図12と同様の処理については、同一の符番を付し説明を省略する場合がある。
図16のフローでは、図12におけるS205~S208の処理が、S601~S608に置き換わっている。
基地局100は、電波干渉の干渉量が所定値#5より大きいか否かを判定する(S601)。
電波干渉の干渉量が所定値#5より大きい場合(S601にてYES)、基地局100は、電波干渉が有る、と判定する(S602)。
電波干渉の干渉量が所定値#5より大きくない場合(S601にてNO)、基地局100は、電波干渉が無い、と判定する(S603)。
基地局100は、S602またはS603の判定結果に基づいて、電波干渉情報を生成する(S604)。なお、S604では、チャネル毎の電波干渉情報が生成される。
基地局100は、高優先度環境雑音の干渉量が所定値#6より大きいか否かを判定する(S605)。
高優先度環境雑音の干渉量が所定値#6より大きい場合(S605にてYES)、基地局100は、高優先度環境雑音が有る、と判定する(S606)。
高優先度環境雑音の干渉量が所定値#6より大きくない場合(S605にてNO)、基地局100は、高優先度環境雑音が無い、と判定する(S607)。
基地局100は、S606またはS607の判定結果に基づいて、高優先度環境雑音情報を生成する(S608)。なお、S608では、チャネル毎の高優先度環境雑音情報が生成される。
S608の処理が完了すると、チャネル#kに関する干渉の判定が完了し、図16のフローは終了する。例えば、この場合、図7のフローにおいて、S106へ移行する。
以上説明したバリエーション2では、管理外干渉を電波干渉と環境雑音とに分類し、分類した環境雑音に高優先度環境雑音が含まれるか否かを判定する。そして、電波干渉に関する情報と、高優先度環境雑音に関する情報とを区別して通知する。この通知によって、干渉量の検出結果を細分化して適切に通知できる。また、この通知によって、ネットワークにおける端末へのチャネル割り当てを適切に行うことができ、ネットワークの最適化(例えば、周波数利用効率の向上、および、他のネットワークおよび他のシステムへの干渉低減の両立)を図ることができる。
<バリエーション3>
図13に示した通知情報のフォーマットでは、電波干渉に関する情報を通知する「電波干渉情報」フィールドと、高優先度環境雑音に関する情報を通知する「高優先度環境雑音情報」フィールドとが、区別して設けられる例を説明した。本開示は、これに限定されない。以下のバリエーション3では、電波干渉と高優先度環境雑音とに関する情報を統合した情報を通知するフィールドが通知情報のフォーマットに設けられる例を説明する。
図17は、本実施の形態に係る通知情報のフォーマットの第7の例を示す図である。なお、図17に示すフォーマットにおいて、図4、図9及び図14に示したフォーマットと同様のフィールドについては、説明を省略する。
図17のフォーマットと図14のフォーマットとの相違点は、図14のフォーマットにおける各チャネルの「電波干渉情報」フィールドと「高優先度環境雑音情報」フィールドとが、各チャネルの「電波干渉と高優先度環境雑音とに関する情報」フィールドに置き換わっている点である。
「チャネル#kの電波干渉と高優先度環境雑音とに関する情報」フィールドには、チャネル#kの電波干渉と高優先度環境雑音とに関する情報、例えば、チャネル#kにおける電波干渉の干渉量の検出結果と、チャネル#kにおける高優先度環境雑音の干渉量の検出結果とから得られる情報が設定される。例えば、「チャネル#kの電波干渉と高優先度環境雑音とに関する情報」には、チャネル#kにおける電波干渉の干渉量とチャネル#kにおける高優先度環境雑音の干渉量との統計的な量(例えば、平均値、積算値など)を示す情報が設定される。
<バリエーション3に係るフローの例>
上述した図17のフォーマットの通知情報を生成する場合の基地局100における処理フローは、バリエーション2において示した図15と同様である。ただし、図17のフォーマットの通知情報を生成する場合、図15のS503の処理が、バリエーション2と異なる。以下では、図15のS503における処理について説明する。
<S503における処理の流れの例>
図18は、図15のS503にて実行される処理の第2の例を示すフローチャートである。なお、図18において、図8、図12および図15と同様の処理については、同一の符番を付し説明を省略する場合がある。
図18のフローでは、図16におけるS608の後に、S701の処理が追加されている。
基地局100は、S605にて生成したチャネル毎の電波干渉情報と、S608にて生成したチャネル毎の高優先度環境雑音情報とに基づいて、チャネル毎の電波干渉と高優先度環境雑音とに関する情報(例えば、チャネル#kの電波干渉と高優先度環境雑音とに関する情報)を生成する(S701)。
以上説明したバリエーション3では、管理外干渉を電波干渉と環境雑音とに分類し、分類した環境雑音に優先度の高い環境雑音が含まれるか否かを判定する。そして、電波干渉に関する情報と、高優先度環境雑音に関する情報とを統合して生成される、電波干渉と高優先度環境雑音に関する情報を通知する。この通知によって、干渉量の検出結果を細分化して適切に通知できる。また、この通知によって、ネットワークにおける端末へのチャネル割り当てを適切に行うことができ、ネットワークの最適化(例えば、周波数利用効率の向上、および、他のネットワークおよび他のシステムへの干渉低減の両立)を図ることができる。また、この通知によって、電波干渉に関する情報と、高優先度環境雑音に関する情報とを区別して通知することが無いため、通知情報の情報量を削減できる。
<バリエーション4>
以下のバリエーション4では、通知する情報に対して、通知する頻度が設定される例を説明する。この場合、設定される通知頻度に応じて、通知情報のフォーマットが選択されてよい。なお、通知頻度が異なるとは、通知タイミングが異なると解されてよい。
図9に示した通知情報のフォーマットにおいて、管理内干渉情報の通知頻度と、管理外干渉情報の通知頻度とが、互いに独立して設定される場合において、選択される通知情報のフォーマットの例を説明する。
図19は、2つの異なる通知タイミングにおける通知情報のフォーマットの第1の例を示す図である。なお、図19に示すフォーマットにおいて、図4及び図9に示したフォーマットと同様のフィールドについては、説明を省略する。
図19の通知情報のフォーマットaは、管理外干渉情報を通知するタイミングであり、かつ、管理内干渉情報を通知しないタイミングにおける、通知情報のフォーマットの例である。フォーマットaでは、管理内干渉情報を通知しないため、「管理内干渉情報」フィールドが省略される。
図19の通知情報のフォーマットbは、管理外干渉情報を通知するタイミングであり、かつ、管理内干渉情報を通知するタイミングにおける、通知情報のフォーマットの例である。フォーマットbでは、管理外干渉情報と管理内干渉情報とを通知するため、「管理外干渉情報」フィールドと「管理内干渉情報」フィールドとが設けられる。
例えば、管理内干渉情報の通知頻度が、管理外干渉情報の通知頻度よりも低い場合、「管理内干渉情報」フィールドと「管理外干渉情報」フィールドとを含むフォーマットbと、「管理外干渉情報」フィールドを含み、「管理内干渉情報」フィールドを含まないフォーマットaとのいずれかが選択され、通知情報のフォーマットに設定されてよい。
図20は、2つの異なる通知タイミングにおける通知情報のフォーマットの第2の例である。なお、図20に示すフォーマットにおいて、図4及び図9に示したフォーマットと同様のフィールドについては、説明を省略する。
図20の通知情報のフォーマットcは、管理内干渉情報を通知するタイミングであり、かつ、管理外干渉情報を通知しないタイミングにおける、通知情報のフォーマットの例である。フォーマットcでは、管理外干渉情報を通知しないため、「管理外干渉情報」フィールドが省略される。
図20の通知情報のフォーマットbは、図19の通知情報のフォーマットbと同様である。
また、例えば、管理内干渉情報の通知頻度が、管理外干渉情報の通知頻度よりも高い場合、「管理内干渉情報」フィールドと「管理外干渉情報」フィールドとを含むフォーマットbと、「管理内干渉情報」フィールドを含み、「管理外干渉情報」フィールドを含まないフォーマットcとのいずれかが選択され、通知情報のフォーマットに設定されてよい。
なお、管理内干渉情報の通知頻度と、管理外干渉情報の通知頻度とが、互いに独立して設定される場合、図19及び図20に示したフォーマットa、フォーマットb、及び、フォーマットcの3つの中のいずれかが、通知タイミングに応じて、選択され、通知情報のフォーマットに設定されてもよい。
次に、図13に示した通知情報のフォーマットにおいて、管理内干渉情報の通知頻度と、電波干渉情報の通知頻度と、高優先度環境雑音の通知頻度とが、独立して設定される例を説明する。
図21A、図21Bは、4つの異なる通知タイミングにおける通知情報のフォーマットの例を示す図である。なお、図21A、図21Bに示すフォーマットにおいて、図14に示したフォーマットと同様のフィールドについては、説明を省略する。例えば、図21Bに示すフォーマットdは、図14と同様である。
図21Aの通知情報のフォーマットaは、管理内干渉情報を通知するタイミングであり、かつ、電波干渉情報および高優先度環境雑音情報を通知しないタイミングにおける、通知情報のフォーマットの例である。フォーマットaでは、電波干渉情報および高優先度環境雑音情報を通知しないため、「電波干渉情報」フィールドおよび「高優先度環境雑音情報」フィールドが省略される。
図21Aの通知情報のフォーマットbは、電波干渉情報を通知するタイミングであり、かつ、管理内干渉情報および高優先度環境雑音情報を通知しないタイミングにおける、通知情報のフォーマットの例である。フォーマットbでは、管理内干渉情報および高優先度環境雑音情報を通知しないため、「管理内干渉情報」フィールドおよび「高優先度環境雑音情報」フィールドが省略される。
図21Bの通知情報のフォーマットcは、管理内干渉情報および電波干渉情報を通知するタイミングであり、かつ、高優先度環境雑音情報を通知しないタイミングにおける、通知情報のフォーマットの例である。フォーマットcでは、高優先度環境雑音情報を通知しないため、「高優先度環境雑音情報」フィールドが省略される。
図21Bの通知情報のフォーマットdは、管理内干渉情報、電波干渉情報及び高優先度環境雑音情報を通知するタイミングにおける、通知情報のフォーマットの例である。フォーマットdでは、管理内干渉情報、電波干渉情報及び高優先度環境雑音情報を通知するため、フィールドが省略されない。
例えば、管理内干渉情報の通知タイミングであり、かつ、電波干渉情報及び高優先度環境雑音情報の通知タイミングでは無いタイミングでは、フォーマットaが選択される。また、電波干渉情報の通知タイミングであり、かつ、管理内干渉情報及び高優先度環境雑音の通知タイミングでは無いタイミングでは、フォーマットbが選択される。また、管理内干渉情報及び電波干渉情報の通知タイミングであり、かつ、高優先度環境雑音情報の通知タイミングでは無いタイミングでは、フォーマットcが選択される。また、管理内干渉情報と電波干渉情報と高優先度環境雑音情報との通知タイミングであるタイミングでは、フォーマットdが選択される。
なお、図21A、図21Bでは、図14に示した通知情報のフォーマットに対して、4つの異なる通知タイミングが存在する場合の、各通知タイミングにおける通知情報のフォーマットの例を示したが、本開示はこれに限定されない。
<バリエーション4に係るフローの例>
管理内干渉情報の通知頻度と、管理外干渉情報の通知頻度とが、互いに独立して設定される場合の基地局100における処理フローの一例を説明する。なお、この場合の処理フローは、バリエーション1において示した図11と同様である。ただし、この場合、図11のS301の処理が、バリエーション1と異なる。以下では、図11のS301の処理について説明する。
<S301における処理の流れの例>
図22は、図11のS301にて実行される処理の第2の例を示すフローチャートである。なお、図22において、図8および図12と同様の処理については、同一の符番を付し説明を省略する場合がある。
図22のフローでは、図12のフローのS401の前にS801が追加され、図12のフローのS205の前にS802の処理が追加される。
基地局100は、通知情報の通知タイミングが、管理内干渉情報の通知タイミングであるか否かを判定する(S801)。
通知情報の通知タイミングが、管理内干渉情報の通知タイミングである場合(S801にてYES)、フローは、S401の処理へ移行する。
通知情報の通知タイミングが、管理内干渉情報の通知タイミングで無い場合(S801にてNO)、フローは、S802の処理へ移行する。
基地局100は、通知情報の通知タイミングが管理外干渉情報の通知タイミングであるか否かを判定する(S802)。
通知情報の通知タイミングが、管理外干渉情報の通知タイミングである場合(S802にてYES)、フローは、S205の処理へ移行する。
通知情報の通知タイミングが、管理外干渉情報の通知タイミングで無い場合(S802にてNO)、図22のフローは、終了する。
図22に示すフローでは、管理内干渉情報の通知タイミングと、管理外干渉情報の通知タイミングとが、互いに独立して設定される場合、当該タイミングに応じて、管理内干渉情報の生成と管理外干渉情報の生成とを行う。なお、通知情報の通知タイミングが管理内干渉情報の通知タイミングでは無い場合(S801にてNO)、チャネル毎の管理内干渉情報が生成されないため、図11のS302及びS303の処理は実行されなくてよい。
以上説明したバリエーション4では、管理内干渉情報の通知頻度(例えば、通知タイミング)と管理外干渉情報の通知頻度(例えば、通知タイミング)とが、互いに独立して設定される例を説明した。この通知によって、通知頻度の低い方の情報が通知情報に含まれないため、通知情報の情報量が削減できる。また、この通知によって、例えば、ネットワークにおける端末へのチャネル割り当てを適切に行えるため、ネットワークの最適化(例えば、周波数利用効率の向上、および、他のネットワークおよび他のシステムへの干渉低減の両立)を図ることができる。
また、管理内干渉情報の通知頻度と管理外干渉情報の通知頻度とが、互いに独立して設定されることによって、管理内干渉の変動の度合と管理外干渉の変動の度合とが、互いに異なる場合に、その変動の度合に応じて、通知頻度を設定でき、ネットワークの最適化(例えば、周波数利用効率の向上、および、他のネットワークおよび他のシステムへの干渉低減の両立)を図ることができる。
ここで、管理内干渉情報の通知頻度と管理外干渉情報の通知頻度の設定方法は、任意に設定可能である。それぞれ固定値としてもよいし、可変としてもよい。なお、可変とする場合は、基地局100、または、NW(例えば、制御装置(図1参照))が通知頻度を設定し、上位レイヤメッセージなどで通知頻度を示す情報を端末へ送信する方法などが可能である。ただし、余分な送信情報を削減するためには、通知頻度を変更する頻度は少なくした方がよい。
なお、上述した実施の形態、および、各バリエーションでは、LPWAシステムにおける干渉の分類および分類した干渉に関する情報の通知方法について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、Wi-fiなどのようにLPWAシステムと異なる無線システムにおいて、干渉モニタリングを行う場合にも、本開示は適用されてよい。また、LPWAシステムとLPWAシステムと異なる無線システムが混在する場合においても、本開示は適用されてよい。
更に、GWの配下に中継局が設置され、中継局が各端末と通信を行い、干渉モニタリングを行う場合において、中継局からGWに通知する通知情報に対しても、本開示は適用されてよい。この場合、上述した実施の形態において説明した各通知情報フォーマットが、中継局からGWに通知する通知情報に対して、そのまま適用されてよい。また、上述した中継局が従属して設置される場合(例えば、中継局#1が中継局#2から受信した情報を中継局#3又はGWに転送する構成の場合)もあり、この場合は、中継局から他の中継局に対して、干渉モニタリングの結果を含む情報の通知が必要となる場合がある。この場合においても、上述した実施の形態において説明した各通知情報フォーマットがそのまま適用されてよい。また、この場合、例えば、中継局#1が中継局#2から受信する通知情報のフォーマットと、中継局#1が中継局#2から受信した通知情報を中継局#3又はGWに転送する場合の通知情報のフォーマットとは、同一であってもよいし、異なってもよい。また、この場合、通知情報を通知する頻度は、2つの中継局の間及び中継局とGWとの間のそれぞれにおいて、同一であってもよいし、互いに異なってもよい。例えば、中継局#1からGWに通知情報を通知する頻度は、中継局#1に従属して設置された中継局(例えば、中継局#2)から上位の中継局(例えば、中継局#1)に通知情報を通知する頻度よりも、少なく設定してよい。
また、上述した実施の形態、および、各バリエーションでは、通信方式としてLoRa方式およびWi-SUN方式を例に挙げて説明したが、本開示はこれらに限定されない。LoRa方式は、スペクトラム拡散を行う任意の通信方式、例えば、CDMA(Code Division Multiple Access)通信方式に置換されてよい。また、Wi-SUN方式は、スペクトラム拡散を行わない任意の通信方式、例えばOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)通信方式に置換されてよい。更に、スペクトラム拡散を行う任意の通信方式、あるいは、スペクトラム拡散を行わない任意の通信方式のいずれか1つの通信方式を用いる場合においても、本開示は適用されてよい。
なお、上記実施の形態における「・・・部」という表記は、「・・・回路(circuitry)」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、又は、「・・・モジュール」といった他の表記に置換されてもよい。
また、上記実施の形態における「チャネル」という表記は、「周波数」、「周波数チャネル」、「帯域」、「バンド」、「キャリア」、「サブキャリア」、又は、「(周波数)リソース」といった他の表記に置換されてもよい。
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。
上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部又は全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本開示は、通信機能を持つあらゆる種類の装置、デバイス、システム(通信装置と総称)において実施可能である。通信装置の、非限定的な例としては、電話機(携帯電話、スマートフォン等)、タブレット、パーソナル・コンピューター(PC)(ラップトップ、デスクトップ、ノートブック等)、カメラ(デジタル・スチル/ビデオ・カメラ等)、デジタル・プレーヤー(デジタル・オーディオ/ビデオ・プレーヤー等)、着用可能なデバイス(ウェアラブル・カメラ、スマートウオッチ、トラッキングデバイス等)、ゲーム・コンソール、デジタル・ブック・リーダー、テレヘルス・テレメディシン(遠隔ヘルスケア・メディシン処方)デバイス、通信機能付きの乗り物又は移動輸送機関(自動車、飛行機、船等)、及び上述の各種装置の組み合わせがあげられる。
通信装置は、持ち運び可能又は移動可能なものに限定されず、持ち運びできない又は固定されている、あらゆる種類の装置、デバイス、システム、例えば、スマート・ホーム・デバイス(家電機器、照明機器、スマートメーター又は計測機器、コントロール・パネル等)、自動販売機、その他IoT(Internet of Things)ネットワーク上に存在し得るあらゆる「モノ(Things)」をも含む。
通信には、セルラーシステム、無線LANシステム、通信衛星システム等によるデータ通信に加え、これらの組み合わせによるデータ通信も含まれる。
また、通信装置には、本開示に記載される通信機能を実行する通信デバイスに接続又は連結される、コントローラやセンサー等のデバイスも含まれる。例えば、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスが使用する制御信号やデータ信号を生成するような、コントローラやセンサーが含まれる。
また、通信装置には、上記の非限定的な各種装置と通信を行う、あるいはこれら各種装置を制御する、インフラストラクチャ設備、例えば、基地局、アクセスポイント、その他あらゆる装置、デバイス、システムが含まれる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
以上、本開示の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。