JP7339915B2 - 台車連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、台車を牽引車両に連結する台車連結構造に関するものである。
従来、自動ロボット等の牽引車両に、台車を連結した台車連結構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、牽引車両に台車を連結するための連結具は、第1及び第2の連結アームと、先端部が第1及び第2の連結アームに取り付けられている第1及び第2の抑制部材とを備えている構成が開示されている。これにより、走行面の凹凸やカーブにおいて生じた台車の左右の振れを、第1及び第2の抑制部材の減衰力によって抑制する。
特開2016-113041号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、第1及び第2の抑制部材が、牽引車両の進行方向に対して傾斜した姿勢で設けられるため、台車の左右の振れを抑制する際に、牽引車両にモーメント力が作用し牽引車両の進行方向が変わってしまう、という問題がある。
そこで、本発明は、牽引車両に作用するモーメント力を低減し、台車を牽引車両の軌跡に追従させることができる台車連結構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の台車連結構造は、台車を牽引車両に連結する台車連結構造であって、前記台車側に接続されて、前記牽引車両側に延設される台車側ブラケットと、前記牽引車両側に接続されて、前記台車側ブラケットの上方又は下方に配置される牽引車両側ブラケットと、前記台車側ブラケットと前記牽引車両側ブラケットとを相対的に回転可能に支持する回転支持部と、前記台車側ブラケットと前記牽引車両側ブラケットとの間に設けられる、スリットを備えるプレートと、前記プレートを前記牽引車両の前後方向に移動可能に案内するガイド部と、前記台車側ブラケット又は前記牽引車両側ブラケットの何れかに設けられる、前記回転支持部での回転に伴って前記スリットに沿ってスライドするスライダ部と、前記台車側ブラケット又は前記牽引車両側ブラケットのうち、前記スライダ部が設けられていない方と前記プレートとを接続する、前記前後方向に付勢する付勢手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の台車連結構造では、台車を牽引車両に連結する台車連結構造であって、前記台車側に接続されて、前記牽引車両側に延設される台車側ブラケットと、前記牽引車両側に接続されて、前記台車側ブラケットの下方に配置される牽引車両側ブラケットと、前記台車側ブラケットと前記牽引車両側ブラケットとを相対的に回転可能に支持する回転支持部と、前記台車側ブラケットと前記牽引車両側ブラケットとの間に設けられる、スリットを備えるプレートと、前記牽引車両側ブラケットに設けられる、前記プレートを前記牽引車両の前後方向に移動可能に案内するガイド部と、前記台車側ブラケットに設けられる、前記回転支持部での回転に伴って前記スリットに沿ってスライドするスライダ部と、前記牽引車両側ブラケットと前記プレートとを接続する、前記前後方向に付勢する圧縮ばねと、を備えてもよい。
また、本発明の台車連結構造では、前記スリットは、V字状に形成されていてもよい。
また、本発明の台車連結構造では、前記スリットには、前記スライダ部の移動の障害となる障害部が設けられていてもよい。
また、本発明の台車連結構造では、前記障害部は、前記スリットの中心側の第1斜面と、前記スリットの端部側の第2斜面と、で構成され、前記第2斜面の勾配は、前記第1斜面の勾配より急な勾配に形成されていてもよい。
また、本発明の台車連結構造では、前記障害部は、前記スリットに対して進退可能に構成されていてもよい。
また、本発明の台車連結構造では、前記台車側ブラケット又は前記牽引車両側ブラケットのうち、前記スライダ部が設けられた方と、前記プレートとの間には、前記台車が前記牽引車両に対して正面の位置になる正面姿勢を維持するよう抵抗力を作用させる抵抗部材が介在されていてもよい。
このように構成された本発明の台車連結構造では、台車側に接続されて、牽引車両側に延設される台車側ブラケットと、牽引車両側に接続されて、台車側ブラケットの上方又は下方に配置される牽引車両側ブラケットと、台車側ブラケットと牽引車両側ブラケットとを相対的に回転可能に支持する回転支持部と、台車側ブラケットと牽引車両側ブラケットとの間に設けられる、スリットを備えるプレートと、プレートを牽引車両の前後方向に移動可能に案内するガイド部と、台車側ブラケット又は牽引車両側ブラケットの何れかに設けられる、回転支持部での回転に伴ってスリットに沿ってスライドするスライダ部と、台車側ブラケット又は牽引車両側ブラケットのうち、スライダ部が設けられていない方とプレートとを接続する、前後方向に付勢する付勢手段と、を備える。そのため、台車が正面姿勢から左右に振れた姿勢になった際に、付勢手段に荷重が加わり、付勢手段による付勢力を強くすることができる。そして、牽引車両の前後方向に付勢する付勢手段によって、台車を正面姿勢に戻すことができる。その結果、牽引車両に作用するモーメント力を低減し、台車を牽引車両の軌跡に追従させることができる。
また、本発明の台車連結構造では、台車側に接続されて、牽引車両側に延設される台車側ブラケットと、牽引車両側に接続されて、台車側ブラケットの下方に配置される牽引車両側ブラケットと、台車側ブラケットと牽引車両側ブラケットとを相対的に回転可能に支持する回転支持部と、台車側ブラケットと牽引車両側ブラケットとの間に設けられる、スリットを備えるプレートと、牽引車両側ブラケットに設けられる、プレートを牽引車両の前後方向に移動可能に案内するガイド部と、台車側ブラケットに設けられる、回転支持部での回転に伴ってスリットに沿ってスライドするスライダ部と、牽引車両側ブラケットとプレートとを接続する、前後方向に付勢する圧縮ばねと、を備える。そのため、台車が正面姿勢から左右に振れた姿勢になった際に、圧縮ばねに荷重が加わり、圧縮ばねによる付勢力を強くすることができる。そして、牽引車両の前後方向に付勢する圧縮ばねによって、台車を正面姿勢に戻すことができる。その結果、モーメント力により発生する牽引車両の姿勢変化の影響を低減し、牽引車両に作用するモーメント力を低減し、台車を牽引車両の軌跡に追従させることができる。
また、本発明の台車連結構造では、スリットは、V字状に形成されているため、台車が正面姿勢から左右に振れた姿勢になった際に、付勢手段による付勢力を強めることができる。そのため、台車が正面姿勢から左右に振れた姿勢になった際に、素早く台車を正面姿勢に戻すことができる。
また、本発明の台車連結構造では、スリットには、スライダ部の移動の障害となる障害部が設けられているので、牽引車両がカーブを走行する際に、台車に作用する遠心力によって、牽引車両の軌跡を超えて、牽引車両が曲がった方向に台車が大きく移動することを防止することができる。そのため、牽引車両がカーブを走行する際に、台車を牽引車両の軌跡に、より追従させることができる。
また、本発明の台車連結構造では、障害部は、スリットの中心側の第1斜面と、スリットの端部側の第2斜面と、で構成され、第2斜面の勾配は、第1斜面の勾配より急な勾配に形成されている。そのため、カーブ走行中や、カーブ走行から直進走行に移行した際に、スライダ部が急な勾配の第2斜面を容易に乗り越えられないようにして、台車に作用する遠心力によって、牽引車両の軌跡を超えて、牽引車両が曲がった方向に台車が大きく移動することを防止することができる。その結果、牽引車両がカーブを走行する際に、台車を牽引車両の軌跡により追従させることができる。
また、本発明の台車連結構造では、障害部は、スリットに対して進退可能に構成されるので、障害部をスリットから退避させることができる。そのため、スライダ部が障害部を乗り超えられないような事態を防止することができる。
また、本発明の台車連結構造では、台車側ブラケット又は牽引車両側ブラケットのうち、スライダ部が設けられた方と、プレートとの間には、台車が牽引車両に対して正面の位置になる正面姿勢を維持するよう抵抗力を作用させる抵抗部材が介在されている。そのため、路面の勾配や段差等によって、台車が正面姿勢から左右に振れないようにすることができる。
実施例1の牽引車両と台車とが連結部によって連結されている状態を示す図であり、図1(a)が側面図であり、図1(b)が平面図である。 実施例1の連結部を示す平面図である。 実施例1の連結部を示す断面図である。 実施例1の連結部を分解して示す分解斜視図である。 実施例1の台車側ブラケットとプレートを示す分解斜視図である。 実施例1の牽引車両が悪路を直進走行している際の連結部の状態を示す平面図である。 実施例1の牽引車両がカーブを走行している際の連結部の状態を示す平面図である。 実施例1のスリットの最適形状を確認するモデルを示す図であり、図8(a)は、台車モデルが連結部モデルによって牽引車両モデルに連結された状態を示す図であり、図8(b)が連結部モデルを示す図である。 実施例1の最適形状を確認するモデルを振り子モデルに置き換えた図である。 実施例1のV字状のスリットモデルのV字角βの検証結果を示すグラフであり、図10(a)は、牽引質量Mが100kgで、V字角βが90度の場合の角度ζと時間との関係を示すグラフであり、図10(b)は、牽引質量Mが1000kgで、V字角βが90度の場合の角度ζと時間との関係を示すグラフである。 実施例1のV字状のスリットモデルのV字角βの検証結果を示すグラフであり、図11(a)は、牽引質量Mが100kgで、V字角βが70度の場合の角度ζと時間との関係を示すグラフであり、図11(b)は、牽引質量Mが1000kgで、V字角βが70度の場合の角度ζと時間との関係を示すグラフである。 実施例1のV字状のスリットモデルのV字角βの検証結果を示すグラフであり、図12(a)は、牽引質量Mが100kgで、V字角βが45度の場合の角度ζと時間との関係を示すグラフであり、図12(b)は、牽引質量Mが1000kgで、V字角βが45度の場合の角度ζと時間との関係を示すグラフである。 実施例1のV字状のスリットモデルのV字角βの検証結果をまとめた表である。
以下、本発明による台車連結構造を実現する実施形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
[牽引車両と台車の構成]
図1は、実施例1の牽引車両と台車とが連結部によって連結されている状態を示す図であり、図1(a)が側面図であり、図1(b)が平面図である。以下、実施例1の牽引車両と台車の構成を説明する。なお、牽引車両1の前後の方向を前後方向Dとし、牽引車両1の幅方向を幅方向Wとする。
図1(a)及び図1(b)に示すように、牽引車両1の後側に、連結部3を介して、台車2が連結されている。
牽引車両1は、例えば、4つの車輪1aを有する自走式のロボットとすることができる。牽引車両1は、例えば、工場や施工現場において、直線走行や、カーブ走行をすることができる。牽引車両1は、前進だけでなく、後進することができるものであってもよい。
台車2は、荷台2aと、荷台2aに取り付けられた4つの自在キャスター2bとで構成される。自在キャスター2bは、台車2の移動方向に車輪の方向を自在に変えることが可能なキャスターである。すなわち、台車2の全てのキャスターは、自在キャスター2bで構成される。
図2及び図3に示すように、台車2には、荷台2aから上方に向けて延在する支柱51が取り付けられる。支柱51は、連結ブラケット52によって、台車2の幅方向に延在する第1支持パイプ53に連結される。第1支持パイプ53は、連結ブラケット54によって、上下方向に延在する第2支持パイプ55の上端に連結される。第2支持パイプ55は、その下端が連結ブラケット56によって、台車2の幅方向に延在する第3支持パイプ57に連結される。
[連結部の構成]
図2は、実施例1の連結部3を示す平面図である。図3は、実施例1の連結部3を示す断面図である。図4は、実施例1の連結部3を分解して示す分解斜視図である。図5は、実施例1の台車側ブラケット10とプレート30を示す分解斜視図である。以下、実施例1の連結部3の構成を説明する。
図2~図4に示すように、連結部3は、台車側ブラケット10と、牽引車両側ブラケット20と、回転支持部61と、プレート30と、ガイド部22と、スライダ部12と、付勢手段40と、抵抗部材34と、を備える。
(台車側ブラケット)
図2~図4に示すように、台車側ブラケット10は、台車側ブラケット本体11と、補強部材15と、接続パネル16と、パイプハンガ17と、を備える。
台車側ブラケット本体11は、例えば、角型鋼管で形成される。台車側ブラケット本体11は、前後方向Dに延在するように形成される。台車側ブラケット本体11の後側には、補強部材15が、例えばボルト等によって、取り付けられる。補強部材15は、例えば、角型鋼管で形成される。
補強部材15には、接続パネル16が、例えばボルト等によって、取り付けられる。接続パネル16は、例えば、板金とすることができる。
接続パネル16には、パイプハンガ17が、例えばボルトによって、取り付けられる。パイプハンガ17は、開閉可能なフック部を有し、第3支持パイプ57に着脱可能とする。すなわち、台車側ブラケット10は、台車2側に接続されて、牽引車両1側に延設される。
(牽引車両側ブラケット)
図2~図4に示すように、牽引車両側ブラケット20は、牽引車両側ブラケット本体21と、ガイド部22と、取付ブラケット23と、マウント部24と、後端ブラケット26と、を備える。
牽引車両側ブラケット本体21は、例えば、角型鋼管で形成される。牽引車両側ブラケット本体21は、前後方向Dに延在するように形成される。牽引車両側ブラケット本体21は、台車側ブラケット本体11の下方に配置される。
牽引車両側ブラケット本体21の上面には、ガイド部22が、例えばボルト等によって、取り付けられる。ガイド部22は、前後方向Dに延在するように形成される。ガイド部22は、例えば、レール状に形成され、後述するプレート30に取り付けられる摺動部37が、前後方向Dに摺動可能に構成される。すなわち、ガイド部22は、プレート30を前後方向Dに移動可能に案内する。
牽引車両側ブラケット本体21の前側には、取付ブラケット23が取り付けられる。牽引車両側ブラケット本体21は、幅方向Wに延在して設けられたヒンジピン25を回転軸として、取付ブラケット23に対して、上下方向に旋回可能に取り付けられる。
取付ブラケット23は、マウント部24を介して、例えばボルト等によって、牽引車両1に取り付けられる。マウント部24としては、弾性ゴムとすることができる。
牽引車両側ブラケット本体21の後側には、後端ブラケット26が取り付けられる。後端ブラケット26は、第1片26aと第2片26bとで断面L字状に形成される。第1片26aには、牽引車両側ブラケット本体21が、例えばボルト等によって取り付けられる。第2片26bには、2つの後側支持部材27が例えばボルト等によって取り付けられる。後側支持部材27は、後述する付勢手段40を支持する突出部27aを備える。
すなわち、牽引車両側ブラケット20は、牽引車両1側に接続されて、台車側ブラケット10の下方に配置される。
(回転支持部)
図2~図4に示すように、回転支持部61の下端は、固定部64を介して、牽引車両側ブラケット本体21の後側に固定される。回転支持部61の上端は、ベアリング63を介して、台車側ブラケット本体11の後側に固定される。牽引車両側ブラケット本体21と台車側ブラケット本体11との間には、回転支持部61の外周を囲む外周リング62が配置される。
台車側ブラケット10は、回転支持部61を回転軸として、水平方向に回転可能に構成される。すなわち、回転支持部61は、台車側ブラケット10と牽引車両側ブラケット20とを相対的に回転可能に支持する。
(スライダ部)
図5に示すように、台車側ブラケット本体11の前側には、スライダ部12が下方に突出するように取り付けられる。
スライダ部12は、後述するプレート30のスリット31に挿入され、スリット31内を移動可能に構成される。スライダ部12は、スリット31を滑らかに移動させるように、ローラ状に形成されてもよい。
(プレート)
図5に示すように、プレート30は、矩形の板状に形成され、幅方向Wに延在するように配置される。プレート30の後側は、角部が面取りされて面取部30Aが形成される。プレート30には、上下方向に貫通し、前側に向かって開くようなV字状のスリット31が形成される。言い換えると、プレート30には、上下方向に貫通し、後側に向かって突出するようなV字状のスリット31が形成される。
スリット31の後側の面には、後述するスライダ部12の移動の障害となる障害部32が2つ設けられる。
2つの障害部32の配置間隔は、牽引車両1が使用される現場によって異ならせてもよい。例えば、牽引車両1の平均的な旋回半径が1mである現場では、牽引車両1の旋回半径が1mのときに、スライダ部12が移動した位置より手間側に障害部32を設けることができる。
障害部32は、スリット31の中心側の第1斜面32aと、スリット31の端部側の第2斜面32bとによって、平面視で三角形に構成される。第2斜面32bの勾配は、第1斜面32aの勾配より急な勾配に形成されている。
障害部32は、第1斜面32aの基端に設けられた軸部32cを回転軸として、水平方向に旋回可能に構成される。障害部32は、弾性部材32dによって、スリット31から水平方向に突出するように付勢されている。すなわち、障害部32は、スリット31に進退可能に構成される。
図3及び図4に示すように、プレート30は、プレート30の下方に配置される支持ブラケット35に、例えばネジ等によって、取り付けられる。支持ブラケット35の下面には、摺動部37が取り付けられる。
摺動部37は、レール状のガイド部22に嵌合するようなコの字状に形成され、ガイド部22に沿って、前後方向Dに摺動可能に構成される。すなわち、プレート30は、ガイド部22に沿って、前後方向Dに移動可能に構成される。
なお、摺動部37は、例えば、カムフォロア等のローラを備えて、前後方向Dに滑らかに摺動するようにしてもよい。
支持ブラケット35の後端には、2つの前側支持部材36が例えばボルト等によって取り付けられる。前側支持部材36は、後述する付勢手段40を支持する突出部36aを備える。
(付勢手段)
図4に示すように、付勢手段40は、前後方向Dに延在して配置され、幅方向Wに並んで2つ設けられる。付勢手段40は、圧縮ばねとすることができる。付勢手段40は、前側が前側支持部材36の突出部36aに接続されて支持され、後側が後側支持部材27の突出部27aに接続されて支持される。
すなわち、付勢手段40は、後側支持部材27を介して牽引車両側ブラケット20と、前側支持部材36を介してプレート30とを接続する。
(抵抗部材)
図5に示すように、台車側ブラケット本体11の前側には、先端部材13が取り付けられる。先端部材13は、下方に面するように形成された下面13aを有する。
プレート30の上面の、幅方向Wにおけるスリット31の中央付近には、土台プレート33が取り付けられる。土台プレート33の上面には、抵抗部材34が取り付けられる。抵抗部材34としては、ブレーキパッド等の弾性体とすることができる。
台車2が牽引車両1に対して正面の位置になる正面姿勢において、先端部材13の下面13aは、抵抗部材34に当接するように形成される。すなわち、抵抗部材34は、土台プレート33と、先端部材13の下面13aとの間に配置され、台車2が牽引車両1に対して正面の位置になる正面姿勢を維持するよう抵抗力を作用させる。
[連結部の動作]
図6は、実施例1の牽引車両1が凹凸のある走行面を直進走行している際の連結部3の状態を示す平面図である。図7は、実施例1の牽引車両1がカーブを走行している際の連結部3の状態を示す平面図である。以下では、連結部3の動作を説明する。なお、以下では、牽引車両1の進行方向に対して、台車2が左側に振れた場合について説明するが、台車2が右側に振れた場合もこれと反対向きの同様の動作をする。
(通常の直進走行)
このように構成された連結部3は、牽引車両1が直進走行をしている場合、図2に示すように、台車2が牽引車両1に対して正面の位置になる正面姿勢となる。この場合、スライダ部12は、スリット31の幅方向Wの中央の位置であるスライダ初期位置Q0に位置する。プレート30は、プレート初期位置P0に位置する。
この際、牽引車両1が直進走行をしているときに、路面の凹凸によって台車2が左右に振れようとしても、抵抗部材34によって、台車2が正面姿勢から左右に振れないようにすることができる。
(悪路の直進走行)
牽引車両1が悪路を直進走行していて、路面の勾配や段差等によって、牽引車両1の進行方向に対して、台車2が左側に振れたとする。この場合、図6に示すように、台車側ブラケット10は、回転支持部61を回転軸として、水平方向で時計回りの方向である第1方向E1に回転し、スライダ部12が、牽引車両1の進行方向に対して、右側に移動したスライダ第1位置Q1に位置する。
これに伴い、プレート30は、前後方向Dにおいて、プレート初期位置P0より後方に移動したにプレート第1位置P1に位置する。
この状態では、付勢手段40としての圧縮ばねが圧縮されて付勢力が高まることになる。そのため、付勢手段40による付勢力によって、プレート30が、プレート第1位置P1からプレート初期位置P0に戻ろうとする。プレート30が、プレート初期位置P0に戻ると、スライダ部12は、スライダ第1位置Q1から、スライダ初期位置Q0に移動して、台車2が牽引車両1に対して正面姿勢となる。
(カーブ走行中)
牽引車両1がカーブ走行していて、牽引車両1の進行方向に対して、台車2が大きく左側に振れたとする。この場合、図7に示すように、台車側ブラケット10は、回転支持部61を回転軸として、水平方向で時計回りの方向である第1方向E1にさらに回転し、スライダ部12が、牽引車両1の進行方向に対して、さらに右側に移動しようとする。
この際、スライダ部12が移動しようとする力で、弾性部材32dの付勢力に抗して、障害部32の緩やかな斜面である第1斜面32aを容易に押し下げ、スライダ部12は、障害部32を乗り越えて、スライダ第2位置Q2に位置する。
これに伴い、プレート30は、前後方向Dにおいて、プレート第1位置P1より後方に移動したプレート第2位置P2に位置する。
この状態では、付勢手段40としての圧縮ばねが圧縮されて付勢力がさらに高まることになる。そのため、付勢手段40による付勢力によって、プレート30が、プレート第2位置P2からプレート初期位置P0に戻ろうとする。
しかし、台車2に作用する慣性力によって、台車2は、牽引車両1の軌跡を超えて右側に移動しようとする。台車2が、右側に移動しようとすると、台車側ブラケット10は、第1方向E1とは逆の第2方向E2に回転しようとし、スライダ部12が、スライダ第2位置Q2から、スライダ初期位置Q0に移動しようとする。
しかし、スライダ部12がスライダ第2位置Q2から、スライダ初期位置Q0に移動しようとする力は、弾性部材32dの付勢力に抗して、第1斜面32aより急な勾配の第2斜面32bを容易に押し下げることができず、スライダ部12は、障害部32を乗り越えられずに、スライダ第2位置Q2に位置する。
これに伴い、プレート30は、プレート第2位置P2に留まることになる。
(カーブ走行から直進走行)
牽引車両1がカーブ走行から直進走行に移行する場合、図2に示すように、台車側ブラケット10は、回転支持部61を回転軸として、第2方向E2に回転し、スライダ部12が、スライダ第2位置Q2から、スライダ第1位置Q1を経て、スライダ初期位置Q0に移動しようとする。なお、カーブ走行から直進走行に移行する場合、牽引車両1は加速度を上げることで、スライダ部12が、スライダ第2位置Q2からスライダ初期位置Q0に移動しようとする力が強くなる。
そして、スライダ部12が、スライダ第2位置Q2からスライダ初期位置Q0に移動しようとする力で、弾性部材32dの付勢力に抗して、障害部32の第1斜面32aより急な斜面である第2斜面32bを容易に押し下げ、スライダ部12は、障害部32を乗り越えて、スライダ初期位置Q0に位置する。
これに伴い、プレート30は、プレート第2位置P2からプレート初期位置P0に移動する。
[スリットの最適形状]
図8は、実施例1のスリット31の最適形状を確認するモデルを示す図であり、図8(a)は、台車モデル2Aが連結部モデル3Aによって牽引車両モデル1Aに連結された状態を示す図であり、図8(b)が連結部モデル3Aを示す図である。図9は、実施例1の最適形状を確認するモデルを振り子モデルに置き換えた図である。以下、実施例1のスリット31の最適な形状について説明する。
以下では、コンピュータを利用して、スリット31の最適な形状を算出した。
図8(a)に示すように、台車モデル2Aを連結部モデル3Aによって牽引車両モデル1Aに連結した状態で、牽引車両モデル1Aを走行させた。図8(b)に示すように、V字状のスリットモデル31Aの対称線(直線)Sとのなす角度をV字角βとする。言い換えると、V字角βは、V字を構成するスリットモデル31Aの辺と前後方向Dと並行な直線Sとのなす角度である。
回転支持部モデル61Aを回転軸として回転した台車側ブラケットモデル10Aと、前後方向Dと並行な直線Sとのなす角度を角度ζとする。言い換えると、角度ζは、牽引車両モデル1Aの中心軸と台車モデル2Aの中心軸とのなす角度である。
下記の計算式をオイラー法により数値解析して、牽引質量Mが100kgと1000kgの場合について、それぞれ、V字角βが45度と70度と90度の場合について、角度ζを算出した。



なお、台車モデル2Aと牽引車両モデル1Aの運動は、図9に示すように、支点が移動する振り子のモデルを参考にした。
なお、上記式と、図9中の記号の意味は、以下とする。
P:牽引車両モデル1Aの重心座標
G:台車モデル2Aの重心座標
Vi:牽引車両モデル1Aのx軸方向の走行速度
Vj:牽引車両モデル1Aのy軸方向の走行速度
r:牽引車両モデル1Aの旋回半径
l:PG間距離(質量0の鋼体棒とする。)
c:台車モデル2Aの抵抗
ζ:牽引車両モデル1Aと台車モデル2Aとのなす角度
β:V字状のスリットモデル31Aの対称線(直線)SとのなすV字角
k:ばね定数
S:スライダ部モデル12Aから回転支持部モデル61Aまでの長さ
m:牽引車両モデル1Aの牽引質量
M:牽引質量
g:重力加速度
なお、角度は、右手系を正とする。
図10~図12は、実施例1のV字状のスリットモデル31AのV字角βの検証結果を示すグラフである。以下、実施例1のV字状のスリットモデル31AのV字角βの検証結果を説明する。
図10(a)に示すように、牽引質量Mが100kgで、V字角βが90度の場合、角度ζは、約15s以降は、0度に収束している。すなわち、台車モデル2Aは、約15s以降は、正面姿勢で移動しているといえる。
図10(b)に示すように、牽引質量Mが1000kgで、V字角βが90度の場合、角度ζは、約15s以降は、-10度に収束している。すなわち、台車モデル2Aは、約15s以降は、左右に傾いた姿勢で移動しているといえる。
図11(a)に示すように、牽引質量Mが100kgで、V字角βが70度の場合、角度ζは、約10s以降は、0度に収束している。すなわち、台車モデル2Aは、約10s以降は、正面姿勢で移動しているといえる。
図11(b)に示すように、牽引質量Mが1000kgで、V字角βが70度の場合、角度ζは、約25s以降は、0度に収束している。すなわち、台車モデル2Aは、約25s以降は、正面姿勢で移動しているといえる。
図12(a)に示すように、牽引質量Mが100kgで、V字角βが45度の場合、角度ζは、約10sまでは、約-20度と約10度との間で変化する。すなわち、台車モデル2Aは、約10sまでは、左右に若干激しく揺れながら移動しているといえる。また、角度ζは、約10s以降は、0度に収束している。すなわち、台車モデル2Aは、約10s以降は、正面姿勢で移動しているといえる。
図12(b)に示すように、牽引質量Mが1000kgで、V字角βが45度の場合、角度ζは、約15s以降は、0度に収束している。すなわち、台車モデル2Aは、約15s以降は、正面姿勢で移動しているといえる。
以上の検証結果をまとめると、図13に示すように、V字角βが90度の場合で、牽引質量Mが100kgの場合、初期振動が小さく、収束時間も早く、良好な評価である。V字角βが90度の場合で、牽引質量Mが1000kgの場合、初期振動が小さく、収束時間もやや遅く、普通の評価である。V字角βが70度の場合で、牽引質量Mが100kgの場合、初期振動が小さく、収束時間も早く、良好な評価である。V字角βが70度の場合で、牽引質量Mが1000kgの場合、初期振動が小さく、収束時間も早く、良好な評価である。V字角βが45度の場合で、牽引質量Mが100kgの場合、初期振動がやや大きく、収束時間も早く、普通の評価である。V字角βが45度の場合で、牽引質量Mが1000kgの場合、初期振動が小さく、収束時間も早く、良好な評価である。
すなわち、V字角βは、45度~90度の範囲において、効果を発揮するといえる。また、V字角βが70度の場合、より効果を発揮するといえる。
[台車連結構造の作用]
次に、実施例1の台車連結構造の作用を説明する。実施例1の台車連結構造は、台車2を牽引車両1に連結する台車連結構造である。この台車連結構造は、台車2側に接続されて、牽引車両1側に延設される台車側ブラケット10と、牽引車両1側に接続されて、台車側ブラケット10の下方に配置される牽引車両側ブラケット20と、台車側ブラケット10と牽引車両側ブラケット20とを相対的に回転可能に支持する回転支持部61と、台車側ブラケット10と牽引車両側ブラケット20との間に設けられる、スリット31を備えるプレート30と、牽引車両側ブラケット20に設けられる、プレート30を牽引車両1の前後方向Dに移動可能に案内するガイド部22と、台車側ブラケット10に設けられる、回転支持部61での回転に伴ってスリット31に沿ってスライドするスライダ部12と、牽引車両側ブラケット20とプレート30とを接続する、前後方向Dに付勢する付勢手段(圧縮ばね)40と、を備える(図2)。
これにより、図2に示すように、牽引車両1が、台車2に対して、正面に位置する正面姿勢から左側に移動したとき、スライダ部12は、回転支持部61を回転支点として回転し、スリット31の右側に移動するとともに、プレート30は、ガイド部22に沿って、付勢手段(圧縮ばね)40が圧縮する方向に移動する。そうすると、付勢手段(圧縮ばね)40による付勢力によって、プレート30が、付勢手段(圧縮ばね)40が伸張する方向に戻ろうとする。プレート30が、付勢手段(圧縮ばね)40が伸張する方向に戻ると、スライダ部12は、スリット31の右側から、正面に移動して、台車2を正面姿勢に戻すことができる。
一方、図6に示すように、牽引車両1が、台車2に対して、正面に位置する正面姿勢から右側に移動したとき、スライダ部12は、回転支持部61を回転支点として回転し、スリット31の左側に移動するとともに、プレート30は、ガイド部22に沿って、付勢手段(圧縮ばね)40が圧縮する方向に移動する。そうすると、付勢手段(圧縮ばね)40による付勢力によって、プレート30が、付勢手段(圧縮ばね)40が伸張する方向に戻ろうとする。プレート30が、付勢手段(圧縮ばね)40が伸張する方向に戻ると、スライダ部12は、スリット31の左側から、正面に移動して、台車2を正面姿勢に戻すことができる。
すなわち、台車2が正面姿勢から左右に振れた姿勢になった際に、付勢手段(圧縮ばね)40に荷重が加わり、付勢手段(圧縮ばね)40による付勢力を強くすることができる。そして、牽引車両1の前後方向Dに付勢する付勢手段(圧縮ばね)40によって、台車2を正面姿勢に戻すことができる。そのため、牽引車両1に作用するモーメント力を低減し、台車2を牽引車両1の軌跡に追従させることができる。
実施例1の台車連結構造において、スリット31は、V字状に形成されている(図2)。
これにより、台車2が正面姿勢から左右に振れた姿勢になった際に、付勢手段40による付勢力を強めることができる。そのため、台車2が正面姿勢から左右に振れた姿勢になった際に、より強い力で台車2を正面姿勢に戻すことができる。その結果、台車2が正面姿勢から左右に振れた姿勢になった際に、素早く台車2を正面姿勢に戻すことができる。
特に、牽引車両1が直線走行して、路面の勾配や段差等によって、台車2が正面姿勢から左右に振れた姿勢になった際に、素早く台車2を正面姿勢に戻すことができる。
実施例1の台車連結構造において、スリット31には、スライダ部12の移動の障害となる障害部32が設けられている(図5)。
これにより、牽引車両1がカーブを走行するときに、台車2に作用する遠心力によって、牽引車両1の軌跡を超えて、牽引車両1が曲がった方向に台車2が大きく移動することを防止することができる。そのため、牽引車両1がカーブを走行する際に、台車2を牽引車両1の軌跡に、より追従させることができる。
実施例1の台車連結構造において、障害部32は、スリット31の中心側の第1斜面32aと、スリット31の端部側の第2斜面32bと、で構成され、第2斜面32bの勾配は、第1斜面32aの勾配より急な勾配に形成されている(図5)。
これにより、牽引車両1が直線走行からカーブ走行に移行した際に、スライダ部12が第2斜面32bより緩やかな勾配の第1斜面32aを容易に乗り越えて、牽引車両1を正面姿勢から、右側又は左側に移動した姿勢にすることができる。また、カーブ走行中に、スライダ部12が第1斜面32aより急な勾配の第2斜面32bを容易に乗り越えられないようにして、台車2に作用する遠心力によって、牽引車両1の軌跡を超えて、牽引車両1が曲がった方向に台車2が大きく移動することを防止することができる。そのため、牽引車両1がカーブを走行するときに、台車2を牽引車両1の軌跡により追従させることができる。
実施例1の台車連結構造において、障害部32は、スリット31に対して進退可能に構成される(図5)。
これにより、障害部32をスリット31から退避させることができる。そのため、スライダ部12が障害部32を乗り超えられないような事態を防止することができる。その結果、例えば、カーブ走行から、直進走行に戻った際に、台車2を正面姿勢に戻すことができる。この場合、例えば、牽引車両1の加速度を上げることで、スライダ部12が障害部32を乗り超える力を確保することもできる。
実施例1の台車連結構造において、台車側ブラケット10又は牽引車両側ブラケット20のうち、スライダ部12が設けられた方と、プレート30との間には、台車2が牽引車両1に対して正面の位置になる正面姿勢を維持するよう抵抗力を作用させる抵抗部材34が介在されている(図5)。
これにより、路面の勾配や段差等によって、台車2が正面姿勢から左右に振れないようにすることができる。そのため、台車2を安定した姿勢で牽引することができる。
以上、本発明の台車連結構造を実施例1に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、スリット31をV字状に形成する例を示した。しかし、スリットは、この態様に限定されるものではなく、例えば、直線状や、円弧状や、U字状に形成されてもよい。
実施例1では、障害部32は、スリット31に進退可能に構成される例を示した。しかし、障害部は、スリットに進退不可能に固定されていてもよい。
実施例1では、障害部32は、第1斜面32aと第2斜面32bとによって、平面視で三角形に構成される例を示した。しかし、障害部の形状は、この態様に限定されない。例えば、障害部は、摩擦抵抗を作用させる摩擦シートとしてもよいし、磁力によって抵抗となるように作用させる磁石としてもよい。また、第1斜面32aと第2斜面32bは、平面であっても曲面であってもよい。
実施例1では、付勢手段40を圧縮ばねとする例を示した。しかし、付勢手段は、引っ張りばねとしてもよい。
実施例1では、抵抗部材34は、ブレーキパッド等の弾性体とする例を示した。しかし、抵抗部材は、この態様に限定されず、例えば、磁石としてもよい。
実施例1では、スライダ部12を台車側ブラケット10に設け、ガイド部22を牽引車両側ブラケット20に設ける例を示した。しかし、スライダ部を牽引車両側ブラケットに設け、ガイド部22を台車側ブラケット10に設けるようにしてもよい。
実施例1では、付勢手段40は、プレート30と牽引車両側ブラケット20とを接続するように設けられる例を示した。しかし、付勢手段は、プレートと台車側ブラケットとを接続するように設けられてもよい。
実施例1では、付勢手段40を2つ設ける例を示した。しかし、付勢手段は、1つ設けられてもよいし、3つ以上設けられてもよい。
実施例1では、台車側ブラケット10の下方に牽引車両側ブラケット20が配置される例を示した。しかし、台車側ブラケットの上方に牽引車両側ブラケットが配置されてもよい。
実施例1では、台車2の全てのキャスターは、自在キャスター2bで構成される例を示した。しかし、台車は、この態様に限定されず、一部のキャスターが自在キャスターで構成されてもよいし、全部のキャスターが固定キャスターで構成されてもよい。また、台車は、自在キャスターに替えて、ボールキャスター等の他のキャスターを備えてもよい。
1 牽引車両
2 台車
2b 自在キャスター
10 台車側ブラケット
12 スライダ部
20 牽引車両側ブラケット
22 ガイド部
30 プレート
31 スリット
32 障害部
32a 第1斜面
32b 第2斜面
34 抵抗部材
40 付勢手段
61 回転支持部
D 前後方向

Claims (7)

  1. 台車を牽引車両に連結する台車連結構造であって、
    前記台車側に接続されて、前記牽引車両側に延設される台車側ブラケットと、
    前記牽引車両側に接続されて、前記台車側ブラケットの上方又は下方に配置される牽引車両側ブラケットと、
    前記台車側ブラケットと前記牽引車両側ブラケットとを相対的に回転可能に支持する回転支持部と、
    前記台車側ブラケットと前記牽引車両側ブラケットとの間に設けられる、スリットを備えるプレートと、
    前記プレートを前記牽引車両の前後方向に移動可能に案内するガイド部と、
    前記台車側ブラケット又は前記牽引車両側ブラケットの何れかに設けられる、前記回転支持部での回転に伴って前記スリットに沿ってスライドするスライダ部と、
    前記台車側ブラケット又は前記牽引車両側ブラケットのうち、前記スライダ部が設けられていない方と前記プレートとを接続する、前記前後方向に付勢する付勢手段と、を備える
    ことを特徴とする、台車連結構造。
  2. 台車を牽引車両に連結する台車連結構造であって、
    前記台車側に接続されて、前記牽引車両側に延設される台車側ブラケットと、
    前記牽引車両側に接続されて、前記台車側ブラケットの下方に配置される牽引車両側ブラケットと、
    前記台車側ブラケットと前記牽引車両側ブラケットとを相対的に回転可能に支持する回転支持部と、
    前記台車側ブラケットと前記牽引車両側ブラケットとの間に設けられる、スリットを備えるプレートと、
    前記牽引車両側ブラケットに設けられる、前記プレートを前記牽引車両の前後方向に移動可能に案内するガイド部と、
    前記台車側ブラケットに設けられる、前記回転支持部での回転に伴って前記スリットに沿ってスライドするスライダ部と、
    前記牽引車両側ブラケットと前記プレートとを接続する、前記前後方向に付勢する圧縮ばねと、を備える
    ことを特徴とする、台車連結構造。
  3. 前記スリットは、V字状に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の台車連結構造。
  4. 前記スリットには、前記スライダ部の移動の障害となる障害部が設けられている
    ことを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の台車連結構造。
  5. 前記障害部は、
    前記スリットの中心側の第1斜面と、
    前記スリットの端部側の第2斜面と、で構成され、
    前記第2斜面の勾配は、前記第1斜面の勾配より急な勾配に形成されている
    ことを特徴とする、請求項4に記載の台車連結構造。
  6. 前記障害部は、前記スリットに対して進退可能に構成される
    ことを特徴とする、請求項4又は5に記載の台車連結構造。
  7. 前記台車側ブラケット又は前記牽引車両側ブラケットのうち、前記スライダ部が設けられた方と、前記プレートとの間には、前記台車が前記牽引車両に対して正面の位置になる正面姿勢を維持するよう抵抗力を作用させる抵抗部材が介在されている
    ことを特徴とする、請求項1~6の何れか一項に記載の台車連結構造。
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