JP7339769B2 - シュート装置 - Google Patents

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本発明は、スタッカーに備えられるシュート装置に関する。
石灰石、鉄鉱石、および、石炭等のばら物は、複数のコンベアで中継しながら搬送されることがある。このような搬送のための荷役機械としてスタッカーが知られている(例えば、特許文献1参照)。スタッカーは、ブームコンベアを有している。ブームコンベアは、鉛直軸回りの旋回動作と、水平軸回りの俯仰動作とが可能に構成されている。このブームコンベアは、トリッパーコンベアで搬送されたばら物を、ブームコンベアの先端からヤードに搬出する。
特許文献1に記載のスタッカーには、トリッパーコンベアとブームコンベアとの間に、トリッパシュートおよびスカートが設けられている。
トリッパシュートは、筒状の部材であり、トリッパーコンベアで搬送されたばら物が落下する通路を形成している。スカートは、ブームコンベア側に設置されており、トリッパシュートの下端の周囲を取り囲んでいる。スカートは、側面視においてアーチ状に形成されている。そして、トリッパシュートとスカートの間には、シールカバー部材が配置されている。このシールカバー部材は、トリッパシュートに取り付けられている。この構成により、ブームコンベアの俯仰動作に伴ってスカートがシールカバー部材に対して俯仰動作する。その結果、トリッパシュートから落下するばら物から生じる粉塵は、スカートおよびシールカバー部材によって飛散を抑制される。
実開昭63-154544号公報
ばら物の落下等によってばら物から生じる粉塵は、可動機器の隙間に侵入することで機器動作の障害の原因となる。また、粉塵の堆積が構造物の腐食につながることから、粉塵の飛散は、少ないほうが好ましい。ここで、特許文献1に記載の構成では、粉塵飛散防止のためのスカートは、大きな設置スペースが必要である。具体的には、スカートは、ブームコンベアの俯仰中心となる水平軸を中心とするアーチ状に形成されている。このため、ブームコンベアの俯仰動作を妨げないようにするためには、スカートのアーチ状部分(円弧状部分)を長くする必要がある。その結果、スカートが占める上下方向の長さが長くなってしまう。また、シールカバー部材がトリッパシュートに取り付けられていることから、シールカバー部材とスカートとの間の隙間を小さくし難い。
本発明は、上記事情に鑑みることにより、スタッカーに備えられるシュート装置であって、よりコンパクトで且つ粉塵飛散防止効果をより高くできるシュート装置を提供することを目的とする。
本発明は、下記のシュート装置を要旨とする。
(1)水平軸回りの揺動動作としての俯仰動作が可能なブームコンベアを有するスタッカーに設けられるシュート装置であって、
前記ブームコンベアへ落下するばら物が通過するシュートと、
前記シュートの周囲、および、前記ブームコンベアのうち前記シュートから前記ばら物が落下する箇所の周囲を囲うように配置され、前記ブームコンベアと連動して前記俯仰動作を行うスカートと、
前記スカートと前記シュートとの間の隙間を塞ぐためのスライド蓋と、
を備え、
前記スカートは、前記シュートが挿入された開口部を含み、
前記スライド蓋は、前記スカートが前記俯仰動作を行うことに伴い、前記スカートに対して前記ブームコンベアの長手方向にスライドするように構成されている。
(2)前記ブームコンベアの長手方向と直交する方向から見た側面視において、前記スカートおよび前記スライド蓋は、直線状に延びている、(1)に記載のシュート装置。
(3)前記スライド蓋は、前記シュートが挿入された開口部を有しており、
前記スライド蓋の前記開口部と前記シュートの外周部との間をシールする可撓性のシール部材をさらに備える、(1)または(2)に記載のシュート装置。
(4)前記長手方向に関して、前記シュートに対する前記スライド蓋の位置を一定に維持するためのセンタリング機構をさらに備えている、(1)~(3)の何れか1項に記載のシュート装置。
本発明によると、スタッカーに備えられるシュート装置について、よりコンパクトで且つ粉塵飛散防止効果をより高くできる。
図1は、本発明の一実施形態に係るシュート装置を備えるスタッカーの模式的な側面図である。 図2は、シュート装置周辺の模式的な側面図であり、ブームコンベアが傾斜した状態を示している。 図3は、シュート装置周辺の模式的な側面図であり、ブームコンベアが水平である状態を示している。 図4は、図3のIV-IV線に沿う断面図である。 図5は、シュート装置をブームコンベアの長手方向に見た図であり、一部を断面で示している。 図6は、図5の一部を拡大して示す図である。 図7は、図6の一部を拡大して示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシュート装置3を備えるスタッカー1の模式的な側面図である。図2は、シュート装置3周辺の模式的な側面図であり、ブームコンベア4が傾斜した状態を示している。図3は、シュート装置3周辺の模式的な側面図であり、ブームコンベア4が水平である状態を示している。図4は、図3のIV-IV線に沿う断面図である。図5は、シュート装置3をブームコンベア4の長手方向Xに見た図であり、一部を断面で示している。図6は、図5の一部を拡大して示す図である。図7は、図6の一部を拡大して示す図である。
図1~図7を参照して、スタッカー1は、例えば、運搬船等から地上コンベア等を介してトリッパーコンベア2へ運ばれたばら物100を、シュート装置3を用いてブームコンベア4へ受け入れ、このばら物100をブームコンベア4の先端4aからヤードへ払い出すために用いられる。なお、スタッカー1に備えられるシュート装置3は、スタッカーに限らず、他の荷役装置に適用されてもよい。スタッカー1が搬送するばら物100として、塊状の石灰石、鉄鉱石、および、石炭を例示できる。
スタッカー1は、メインフレーム5と、トリッパーコンベア2と、シュート装置3と、ブームコンベア4と、ブーム6と、旋回床7と、を有している。
メインフレーム5は、鋼材および鋼板を用いて形成されており、スタッカー1の骨格を構成している。メインフレーム5の下端には複数の車輪8が取り付けられている。各車輪8は、図示しないレール上に載せられている。この構成により、スタッカー1は、レ-ル上を往復移動可能である。メインフレーム5に、トリッパーコンベア2が配置されている。
トリッパーコンベア2は、ゴムベルトであり、図示しないコンベアで搬送されたばら物100を載せられる。トリッパーコンベア2は、メインフレーム5の後端側の位置でばら物100を受け入れ、ばら物100をシュート装置3へ搬送する。そして、トリッパーコンベア2は、シュート装置3の後述するヘッドシュート21へばら物100を払い出す。シュート装置3は、ばら物100をブームコンベア4へ落下させる。
ブームコンベア4は、無端状のゴムベルトであり、シュート装置3の下端における基端4bからブームコンベア4の先端4aまでばら物100を搬送する。ブームコンベア4は、複数のローラ9によって支持されており、複数のローラ9に含まれる駆動ローラの回転によって、回転駆動する。ブームコンベア4は、所定の長手方向Xに細長く延びるようにローラ9によって支持されている。
なお、以下では、ブームコンベア4の長手方向Xを単に長手方向Xという。また、長手方向Xと直交する幅方向Yを単に幅方向Yという。また、幅方向Yと直交する高さ方向Zを単に高さ方向Zという。
ローラ9は、ローラホルダ等を介してブーム6に支持されている。ブーム6は、長手方向Xに延びる構造体であり、例えば鋼材および鋼板を用いて形成されている。本実施形態では、ブーム6は、トラス構造を含んでいる。ブーム6の基端(ブームコンベア4の基端4b)に、シュート装置3が配置されている。また、ブーム6の先端(ブームコンベア4の先端4a)において、ブームコンベア4からばら物100がヤードへ落下される。ブーム6は、旋回床7に支持されている。
旋回床7は、メインフレーム5に対して所定の鉛直軸S1回りに旋回(揺動)可能な床部材である。旋回床7は、図示しない電動モータまたはディーゼルエンジン等の動力源に動力伝達可能に接続されており、この動力源からの動力を受けて鉛直軸S1回りを旋回動作する。旋回床7は、図示しない軸受を介してメインフレーム5に支持されている。旋回床7、ブーム6およびブームコンベア4は、鉛直軸S1回りに一体的に回転する。
ブーム6およびブームコンベア4は、旋回床7に対して所定の水平軸10回りの揺動動作としての俯仰動作が可能に構成されている。具体的には、ブーム6は、図5によく示されているように、幅方向Yに並ぶ一対のベースブロック11,11、および、幅方向Yに並ぶ一対の水平軸10,10を介して旋回床7に俯仰動作可能に支持されている。ベースブロック11,11は、旋回床7に固定されているとともに水平軸10,10を支持している。水平軸10,10は、ブーム6の底部分としてのブーム底6a,6aに連結されており、ブーム6を水平軸10,10回りに俯仰動作可能に支持している。
上記の構成により、旋回床7は、鉛直軸S1回りを旋回するけれども俯仰動作は行わない。一方、ブーム6およびブームコンベア4は、鉛直軸S1回りの旋回動作と、水平軸10,10回りの俯仰動作と、を行う。
次に、シュート装置3のより具体的な構成を説明する。
シュート装置3は、前述したように、トリッパーコンベア2で搬送されたばら物100をブームコンベア4の基端4b付近へ落下させるために設けられている。
シュート装置3は、ヘッドシュート21および中間シュート22を含むシュート20と、中間シュート22用の旋回用シール部材23と、ヘッドシュート支え24と、中間シュート支え25と、スカート26と、スカート支え27と、スライド蓋28と、スライド蓋28用の俯仰用シール部材29と、スライド蓋28用のガイド機構30と、スライド蓋28用のセンタリング機構31と、を有している。
シュート20は、トリッパーコンベア2からブームコンベア4へ落下するばら物100が通過する通路を形成している。シュート20は、高さ方向Zにおけるシュート装置3の上部および中間部に配置されている。
ヘッドシュート21は、シュート装置3の上端部に配置された筒状部分である。ヘッドシュート21は、鋼材等を用いて形成されたいヘッドシュート支え24を用いてメインフレーム5に固定されており、メインフレーム5に対して鉛直軸S1回りの旋回動作、および、水平軸10回りの俯仰動作の双方が規制されている。ヘッドシュート21の側壁の一部が切り欠かれており、この切り欠かれた部分にトリッパーコンベア2の先端が挿入されている。ヘッドシュート21の上端部は、内径および外径が一定の円筒状に形成されている。ヘッドシュート21の中間部は、下方に進むに従い開口面積が小さくなる筒状に形成されている。ヘッドシュート21の下端部21aは、内径および外径が一定の円筒状に形成されている。ヘッドシュート21の下端部21aの外周部に、中間シュート22が嵌められている。
中間シュート22は、円筒状の部材であり、ヘッドシュート21を通過したばら物100が通過する。本実施形態では、中間シュート22は、ヘッドシュート21の下端部21aの外周側に配置されており、この下端部21aを取り囲んでいる。中間シュート22は、旋回動作可能に構成される一方で、俯仰動作が規制されている。中間シュート22は、鋼材等を用いて形成された中間シュート支え25によって支持されている。
中間シュート支え25は、鉛直軸S1回りの中間シュート22の旋回動作(中間シュート22の旋回動作)を可能にする一方で、水平軸10回りの中間シュート22の俯仰動作を規制する。具体的には、中間シュート支え25は、中間シュート22の外周部に固定され幅方向Yに並ぶ複数の梁32と、対応する梁32から下方に延び旋回床7に固定された複数の柱33と、を有している。上記の構成を有する中間シュート支え25によって、中間シュート22は、ヘッドシュート21の下端部21aと隙間をあけて嵌め合わされている。そして、中間シュート22の内周面とヘッドシュート21の外周面との間に、旋回用シール部材23が配置されている。
旋回用シール部材23は、天然ゴムまたは合成ゴム等の可撓性(弾力性)を有する材料を用いて形成されている。旋回用シール部材23は、中間シュート22の内周面とヘッドシュート21の下端部21aの外周面との間をシールしている。旋回用シール部材23は、本実施形態では、平らなシート状に形成されている。本実施形態では、旋回用シール部材23は、中間シュート22に取り付けられており、中間シュート22の旋回動作に伴って、ヘッドシュート21の下端部21aに対して摺動する。より具体的には、旋回用シール部材23は、円環状に形成されており、外周部がボルトおよびナット等の締結部材を用いて中間シュート22の上端部に固定されている。旋回用シール部材23の外周部は、中間シュート22の外周面を全周に亘って覆っている。また、旋回用シール部材23の内周部は、リップとして機能し、ヘッドシュート21の下端部21aの外周面に全周に亘って接触している。この構成により、ヘッドシュート21と中間シュート22との間の隙間から粉塵が飛散することが抑制されている。
なお、本実施形態では、旋回用シール部材23が中間シュート22に取り付けられている構成を例に説明しているけれども、この通りでなくてもよい。例えば、ヘッドシュート21に旋回用シール部材23を取り付け、中間シュート22と旋回用シール部材23とを鉛直軸S1回りに摺動可能に接触させてもよい。中間シュート22の下方に、スカート26が配置されている。
スカート26は、中間シュート22の周囲、および、ブームコンベア4のうち中間シュート22からばら物100が落下する落下領域34の周囲を囲うように配置され、ブームコンベア4と連動して旋回動作および俯仰動作を行う。これにより、スカート26は、落下領域34に落下したばら物100からの粉塵がスカート26の外部に飛散することを抑制する。スカート26は、ブームコンベア4の基端4b付近において、ブームコンベア4の真上に配置されている。
スカート26は、本実施形態では、長手方向Xに細長く延びた形状に形成されており、少なくとも中間シュート22が差し込まれる箇所は、高さ方向Zに開放された形状を有している。より具体的には、側面視において(長手方向Xと直交する幅方向Yから見て)、スカート26は、長手方向Xに直線状に延びており、高さ方向Zにおいて起伏していない。すなわち、スカート26の上端縁部および下端縁部は、長手方向Xと平行または実質的に平行に延びており、高さ方向Zの位置が一定である。
スカート26は、長手方向Xから見て幅方向Yに対称に配置された一対の側壁35,36と、これら一対の側壁35,36の上端部に設けられた天壁37と、を有している。
一対の側壁35,36は、高さ方向Zにおいて、中間シュート22の下端面の位置よりも高い位置から下方に延びており、これら一対の側壁35,36の下端部は、ブームコンベア4に近接配置されている。一対の側壁35,36の下端部とブームコンベア4との距離は、単位時間あたりのばら物100の搬送量等に応じて適宜設定される。長手方向Xに見て、一対の側壁35,36の上半部35a,36aは、下方に進むに従い互いの間隔が狭くなる先細り状に形成されている。一対の側壁35,36の当該上半部35a,36aは、中間シュート22の下端部22aを挟むように配置されている。一方、長手方向Xに見て、一対の側壁35,36の下半部35b,36bは、互いの間隔が一定である。本実施形態では、この下半部35b,36b間には中間シュート22が配置されていない。長手方向Xにおいて、一対の側壁35,36は、ブームコンベア4の基端4b近傍位置から、ヘッドシュート21の位置よりもブームコンベア4の先端4a側の位置まで延びている。
天壁37は、上半部35a,36aの上端に形成されて長手方向Xに延びており、長手方向Xにおいて、一対の側壁35,36の全域に亘って配置されている。なお、長手方向Xにおけるスカート26の両端部には、長手方向Xにおけるスカート26内の空間端部を塞ぐ端壁が設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。天壁37には、天壁37を高さ方向Zに貫通する貫通孔が設けられていることで、開口部37aが形成されている。この開口部37aには、中間シュート22の下端部22aが挿入されており、ばら物100が通過する。開口部37aは、本実施形態では、平面視において(高さ方向Zから見て)、長手方向Xに細長い矩形の形状に形成されている。この開口部37aは、ばら物100が落下し且つスライド蓋28が沿わされる開口部である。開口部37aは、ブームコンベア4の俯仰動作に伴うスカート26と中間シュート22の相対移動を許容するように長手方向Xの長さを設定されている。より具体的には、長手方向Xにおける開口部37aの長さは、中間シュート22の下端部22aの外径よりも大きく設定されている。上記の構成を有するスカート26は、スカート支え27によって支えられている。
スカート支え27は、鉛直軸S1回りのスカート26の旋回動作、および、水平軸10回りのスカート26の俯仰動作が可能なようにスカート26を支持する。具体的には、スカート支え27は、スカート26の一対の側壁35,36の上半部35a,36aに固定され幅方向Yおよび長手方向Xに並ぶ複数の梁38と、対応する梁38から下方に延びるとともに、水平軸10回りを揺動可能にブーム6に支持された一対の柱39と、を有している。スカート26およびスカート支え27の上方に、スライド蓋28が配置されている。
スライド蓋28は、スカート26の開口部37aと中間シュート22の外周部との間の隙間を塞ぐために設けられている。スライド蓋28は、中間シュート22の周囲に配置されている。スライド蓋28は、スカート26が俯仰動作を行うことに伴い、スカート26に対して長手方向Xに真っ直ぐにスライドするように構成されている。スライド蓋28は、スカート26の開口部37aを上方から覆うように配置されている。スライド蓋28は、中間シュート22の外周部を取り囲むように配置されており、長手方向Xに延びる平板状に形成されている。スライド蓋28は、スカート26の天壁37の開口部37aに沿わされている。側面視において、スライド蓋28は、長手方向Xに延びる直線状に形成され、平面視において、スカート26の天壁37の少なくとも一部を覆うように矩形状に形成されている。スライド蓋28には、開口部28aが形成されている。開口部28aは、中間シュート22が挿入される開口部であり、平面視で矩形状または円形状に形成されて中間シュート22の外周部を取り囲んでいる。スライド蓋28は、センタリング機構31によって長手方向Xにおける中間シュート22との相対移動を規制されている。このため、スライド蓋28の開口部28aは、中間シュート22との間の隙間を可及的に小さくされている。スライド蓋28の開口部28aと中間シュート22の下端部22aの外周部との間に、俯仰用シール部材29が配置されている。
俯仰用シール部材29は、天然ゴムまたは合成ゴム等の可撓性(弾力性)を有する材料を用いて形成されている。俯仰用シール部材29は、スライド蓋28の開口部28aと中間シュート22の下端部22aの外周面との間をシールしている。本実施形態では、俯仰用シール部材29は、スライド蓋28に取り付けられており、中間シュート22に対するスライド蓋28の俯仰動作に伴って、中間シュート22の外周面に対して摺動する。より具体的には、俯仰用シール部材29は、開口部28aの形状に合わせて円環状または矩形環状等に形成されており、外周部がスライド蓋28の上部に固定されている。俯仰用シール部材29は、スライド蓋28の開口部28aと中間シュート22の外周面との間を、センタリング機構31の後述する縦レール54が配置される箇所以外の全周に亘って塞いでいてもよいし、一部のみ塞いでいてもよい。俯仰用シール部材29の内周部は、リップとして機能し、中間シュート22の外周面に接触している。この構成により、スライド蓋28の開口部28aと中間シュート22との間の隙間から粉塵が飛散することが抑制されている。
なお、本実施形態では、俯仰用シール部材29がスライド蓋28に取り付けられている構成を例に説明しているけれども、この通りでなくてもよい。例えば、中間シュート22に俯仰用シール部材29を取り付け、スライド蓋28と俯仰用シール部材29とを摺動可能に接触させてもよい。
次に、スライド蓋28の動作を規定する機構としてのガイド機構30およびセンタリング機構31の構成を説明する。
ガイド機構30は、中間シュート22に対するスカート26およびスライド蓋28の俯仰動作に伴う、長手方向Xにおけるスカート26とスライド蓋28の相対移動をスムーズに行わせるための機構である。ガイド機構30は、本実施形態では、幅方向Yにおけるスカート26の両端部に配置されている。ガイド機構30は、レール式の機構である。
ガイド機構30は、例えばL字状に形成されスライド蓋28に固定された一対の第1ステー41,41と、対応する第1ステー41に第1ボルト42等を用いて取り付けられた一対の第1ローラ43,43と、対応する第1ローラ43が転がる軌道として設けられスカート支え27に固定された一対の横レール44,44と、を有している。
第1ステー41は、幅方向Yにおけるスライド蓋28の両端に配置されており、長手方向Xにおいて間隔をあけて複数箇所(本実施形態では、4箇所、計8つ)設けられている。第1ローラ43は、水平軸10と平行な軸線(第1ボルト42)回りに回転自在である。各第1ローラ43には、環状且つ断面V字状の溝が形成されており、この溝が横レール44に嵌まっている。横レール44は、スカート26の側方において、スカート支え27の梁38に固定されて上向き姿勢に支持されている。横レール44は、長手方向Xに真っ直ぐに延びており、スカート26およびスライド蓋28の俯仰動作に伴う第1ローラ43の転動を許容する。
センタリング機構31は、前述したように、長手方向Xに関して、シュート20に対するスライド蓋28の位置を一定に維持するために設けられている。センタリング機構31は、長手方向Xにおける中間シュート22の中央に配置されている。また、センタリング機構31は、第1ローラ43が配置されている箇所を避けて配置されている。
センタリング機構31は、スライド蓋28に固定された一対の第2ステー51,51と、対応する第2ステー51に第2ボルト52等を用いて取り付けられた一対の第2ローラ53,53と、対応する第2ローラ53が転がる軌道として設けられ中間シュート22の外周面に固定された一対の縦レール54,54と、を有している。
第2ステー51は、幅方向Yにおけるスライド蓋28の開口部28a付近に配置されている。第2ローラ53は、水平軸10と平行な軸線(第2ボルト52)回りに回転自在である。各第2ローラ53は、対応する縦レール54に嵌まっている。縦レール54は、幅方向Yにおける中間シュート22の両端部において、中間シュート22に固定されて高さ方向Zに延びている。各縦レール54は、本実施形態では、長手方向Xに並ぶ一対の板状部材を用いて形成されており、これら一対の板状部材の間に第2ローラ53が嵌まっている。縦レール54は、スカート26およびスライド蓋28の俯仰動作に伴う第2ローラ53の転動を許容する。
以上が、スタッカー1の概略構成である。
上記のスタッカー1において、ブーム6の俯仰動作によって、水平軸10回りにブームコンベア4、スカート支え27、スカート26、および、スライド蓋28が俯仰動作を行うと、スカート26に対してスライド蓋28が長手方向Xに移動する。このとき、ガイド機構30の第1ローラ43が横レール44上を転がる。そして、スライド蓋28は、スカート26の開口部37aを塞いだ状態を維持しつつ、長手方向Xにスライドする。スライド蓋28のスライド動作に伴い、第2ローラ53は、縦レール54にガイドされて中間シュート22に対して高さ方向Zの位置を変化するけれども、縦レール54に受けられて長手方向Xには移動しない。すなわち、第2ローラ53が取り付けられたスライド蓋28は、中間シュート22に対して長手方向Xに移動しない。
以上説明したように、本実施形態によると、スライド蓋28が設けられていることにより、ばら物100からの粉塵がスカート26と中間シュート22との間から飛散することを抑制できる。また、スライド蓋28は、スカート26が俯仰動作を行うことに伴い、スカート26に対してブームコンベア4の長手方向Xにスライドする。この構成によると、スライド蓋28は、俯仰動作時において、長手方向Xと直交する高さ方向Zへの移動量が少ない。例えば、水平軸10を曲率中心とするアーチ状の蓋であれば、俯仰動作に伴い当該蓋は高さ方向に大きく移動する。このように、俯仰動作に伴うスライド蓋28の移動方向を長手方向Xとすることで、スライド蓋28が高さ方向Zに移動する量を小さくできるので、スライド蓋28の設置スペースを小さくできる。その上、スライド蓋28を、水平軸10を曲率中心とするアーチ状に形成する必要がないので、高さ方向Zにおけるスライド蓋28およびスカート26の長さを短くできる。よって、よりコンパクトなシュート装置3を実現できる。さらに、高さ方向Zにおけるシュート装置3の全長を短くできることから、トリッパーコンベア2からブームコンベア4へ落下するばら物100の落下距離をより短くできる。その結果、ばら物100に加わる衝撃をより小さくできるので、ばら物100からの粉塵の発生自体を抑制できる。さらに、地上からヘッドシュート21までの高さをより短くできるので、地上からヘッドシュート21までのばら物100の揚程を小さくできる。その結果、トリッパーコンベア2の傾斜角度がより小さくて済むので、トリッパーコンベア2をより水平に近い姿勢にできる。よって、トリッパーコンベア2上に一度に載せられるばら物100の量をより多くできる。すなわち、スタッカー1の搬送能力向上も達成できる。
また、本実施形態によると、ブームコンベア4の長手方向Xと直交する幅方向Yから見た側面視において、スカート26およびスライド蓋28は、長手方向Xに沿った直線状に延びている。この構成によると、スカート26およびスライド蓋28について、高さ方向Zに占めるスペース、および、高さ方向Zの可動範囲をより小さくできる。
また、本実施形態によると、スライド蓋28の開口部28aとシュート20の外周部との間をシールする可撓性の俯仰用シール部材29が設けられている。この構成によると、スカート26およびスライド蓋28の可動量がより小さくされている結果、俯仰用シール部材29がシールしなければならない隙間もより小さくできる。その結果、ばら物100の粉塵が飛散する度合いをより少なくできる。
また、本実施形態によると、センタリング機構31は、長手方向Xに関して、中間シュート22に対するスライド蓋28の位置を一定に維持している。この構成によると、スライド蓋28は長手方向Xに関して中間シュート22に対して実質的に動かないようにすることができる。これにより、俯仰用シール部材29がシールする必要のある隙間をより小さくできる。また、スライド蓋28の可動範囲をより限定することができる。
また、本実施形態によると、ヘッドシュート21は、旋回動作、および、俯仰動作の双方が規制されている一方、中間シュート22は、旋回動作可能に構成され且つ俯仰動作が規制されている。さらに、スカート26は、中間シュート22の周囲、および、ブームコンベア4のうち中間シュート22からばら物100が落下する落下領域34の周囲を囲うように配置されており、ブームコンベア4と連動して俯仰動作を行う。この構成によると、ヘッドシュート21と中間シュート22とは、相対旋回するけれども、水平軸10回りに相対俯仰する構成となっていない。これにより、旋回用シール部材23は、ヘッドシュート21と中間シュート22との相対旋回を許容すればよいので、旋回用シール部材23を小さな形状にできる。
また、本実施形態によると、スカート26の開口部37aに関して、中間シュート22とスライド蓋28との間に俯仰用シール部材29が配置されている。この構成によると、スライド蓋28は、中間シュート22に対して俯仰動作は行うけれども長手方向Xへのスライド動作は行わない。よって、俯仰用シール部材29がシールしなければならない範囲をより小さくできる。その結果、俯仰用シール部材29をより小さくできる。
また、本実施形態によると、ヘッドシュート21の外周部に中間シュート22が嵌められ、中間シュート22の外周部を取り囲むようにスライド蓋28が配置されている。この構成によると、シュート20において、下側の部材ほど外周側に配置されているので、より簡素な構成にできる。その上、小さな形状の旋回用シール部材23および俯仰用シール部材29によって、シュート装置3からの粉塵飛散をより効果的に抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したけれども、本発明は上述の実施の形態に限られない。本発明は、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。
本発明は、スタッカーとして、広く適用することができる。
1 スタッカー
3 シュート装置
4 ブームコンベア
10 水平軸
20 シュート
26 スカート
28 スライド蓋
28a スライド蓋の開口部
29 俯仰用シール部材(スライド蓋の開口部とシュートの外周部との間をシールする可撓性のシール部材)
31 センタリング機構
37a スカートの開口部
100 ばら物
X 長手方向


Claims (4)

  1. 水平軸回りの揺動動作としての俯仰動作が可能なブームコンベアを有するスタッカーに設けられるシュート装置であって、
    前記ブームコンベアへ落下するばら物が通過するシュートと、
    前記シュートの周囲、および、前記ブームコンベアのうち前記シュートから前記ばら物が落下する箇所の周囲を囲うように配置され、前記ブームコンベアと連動して前記俯仰動作を行うスカートと、
    前記スカートと前記シュートとの間の隙間を塞ぐためのスライド蓋と、
    を備え、
    前記スカートは、前記シュートが挿入された開口部を含み、
    前記スライド蓋は、前記スカートが前記俯仰動作を行うことに伴い、前記スカートに対して前記ブームコンベアの長手方向にスライドするように構成されており、
    前記ブームコンベアの長手方向と直交する方向から見た側面視において、前記スカートおよび前記スライド蓋は、それぞれ、全体が前記ブームコンベアの長手方向に沿って直線状に延びている、シュート装置。
  2. 前記スライド蓋は、前記シュートが挿入された開口部を有しており、
    前記スライド蓋の前記開口部と前記シュートの外周部との間をシールする可撓性のシール部材をさらに備える、請求項に記載のシュート装置。
  3. 前記長手方向に沿った前記スカートと前記スライド蓋との相対移動を案内するためのガイド機構をさらに備え、
    前記ガイド機構は、前記ブームコンベアの幅方向における前記スライド蓋の両側に連結された第1ローラと、前記長手方向に沿った前記スカートと前記スライド蓋との相対移動に伴う前記第1ローラの回転移動を案内する横レールと、を有している、請求項1または請求項2に記載のシュート装置。
  4. 前記長手方向に関して、前記シュートに対する前記スライド蓋の位置を一定に維持するためのセンタリング機構をさらに備え
    前記センタリング機構は、前記スライド蓋に連結された第2ローラと、前記シュートに固定され前記シュートの高さ方向に沿って形成され前記高さ方向への前記スライド蓋の移動に伴う前記第2ローラの移動を案内する縦レールと、を有し、
    前記縦レールは、前記長手方向において前記第2ローラを挟むように一対設けられている、請求項1~請求項3の何れか1項に記載のシュート装置。
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