JP7338031B2 - 穿刺デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、穿刺デバイスおよび光治療方法に関するものである。
癌細胞に特異的に集積するとともに近赤外光に反応することによって癌細胞を死滅させる薬剤を被験者に注射した後、被験者の体内に挿入した光ファイバによって癌細胞に近赤外光を照射する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。体内の深部の膵臓等に癌細胞がある場合は、体内の深部の胃または十二指腸等まで内視鏡を挿入した後、内視鏡のチャンネルを経由して体内に針アセンブリを挿入する。そして、針アセンブリを膵臓等の癌細胞に穿刺した状態で、針アセンブリの針管に挿入した光ファイバを針先端から突出させ、光ファイバを経由して癌細胞に光を照射する。
特表2014-523907号公報
しかしながら、軟性内視鏡下では、針管に挿入した光ファイバを針先端から突出させた場合において、針管の軸線から光ファイバの突出方向がずれてしまい、針管の刃面と光ファイバとが干渉することがある。この場合、針管の刃面によって光ファイバが削れたり破損したりするという不都合がある。なお、針管の穿刺性には、針アセンブリのプッシャビリティ、すなわち、針アセンブリの基端から先端まで力を伝達する剛性が必要となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、目的の臓器への穿刺性能を維持しつつ、針管の刃面による光ファイバの破損を防ぐことができる穿刺デバイスおよび光治療方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の第1態様は、長手軸を有する金属製の針管と、該針管内に収容され、前記長手軸に沿って光ファイバを収容可能な管状の光透過性材料からなるチューブとを備え、前記針管が、前記チューブの先端部に固定され先端に刃面を有する針先端部材と、該針先端部材よりも前記チューブの基端側を覆う位置に配置され、前記長手軸に沿って移動可能に設けられた針基端部材とを備え、該針基端部材は、前進ることによって、該針基端部材の先端部が前記針先端部材の基端部に突き当たり、後退ることによって、前記針基端部材の先端部が前記針先端部材の基端部から前記長手軸の方向に離間する穿刺デバイスである。
本態様によれば、長手軸に沿って光ファイバを収容したチューブが金属製の針管内に収容される。針管の針基端部材を前進させて、針基端部材の先端部を針先端部材の基端部に突き当てた状態では、針基端部材によって針先端部材が支持される。これにより、穿刺に必要なプッシャビリティ、すなわち、針管の基端から先端まで針管が力を伝達する剛性を確保することができる。一方、針管の針基端部材を後退させて、針基端部材の先端部を針先端部材の基端部から長手軸の方向に離間させた状態では、針基端部材によって覆われていた光透過性材料からなるチューブの一部が露出する。これにより、光ファイバから発せられてチューブの露出部分を透過した光を針管の周囲に放射することができる。
したがって、針管を照射対象部位の近傍に穿刺する際には、針管の針先端部材を針基端部材によって支持することにより、穿刺に必要なプッシャビリティを確保することができ、光ファイバからの光を照射対象部位に照射する際には、光ファイバを針管の先端の刃面から突出させないので、光ファイバの外表面が刃面との摺動によって削られるのを阻止することができる。これにより、針管のプッシャビリティを確保しつつ、針管の刃面による光ファイバの破損を防ぐことができる。
上記態様においては、前記針管を前記長手軸に沿って移動可能に収容するシースと、該シースの基端に固定された操作部本体と、該操作部本体に対して前記長手軸に沿って移動可能に支持され、前記チューブが接続された針スライダとを備えることとしてもよい。
この構成により、針スライダを操作部本体に対して長手軸に沿って移動させることによって、チューブの先端に固定されている針管の針先端部材をシースに対して長手軸の方向に進退させることができる。
上記態様においては、前記針管を前記長手軸に沿って移動可能に収容するシースと、該シースの基端に固定された操作部本体と、該操作部本体に対して前記長手軸に沿って移動可能に支持された針スライダと、該針スライダと前記チューブとを接続する接続部材とを備えることとしてもよい。
この構成により、針スライダを操作部本体に対して長手軸に沿って移動させると、接続部材が長手軸の方向に押し引きされることによって、押圧力および牽引力がチューブに伝達される。これにより、チューブの先端に固定されている針管の針先端部材をシースに対して長手軸の方向に進退させることができる。
上記態様においては、前記針スライダが、前記チューブの基端が固定されたスライダ本体と、該スライダ本体に対して前記長手軸に沿って移動可能に支持され、前記針基端部材の基端が固定された針管操作部とを備えることとしてもよい。
この構成により、針管操作部をスライダ本体に対して長手軸に沿って移動させることによって、チューブに対して針管の針基端部材を長手軸の方向に進退させることができる。
上記態様においては、前記スライダ本体と前記針管操作部とが、前記針基端部材の先端部を前記針先端部材の基端部に突き当てた状態に位置決めする位置決め機構を備えることとしてもよい。
この構成により、位置決め機構によって、針基端部材の先端部を針先端部材の基端部に突き当てた状態に維持することができる。
上記態様においては、前記位置決め機構が、前記針基端部材の先端部を前記針先端部材の基端部に突き当てた状態と、前記針基端部材の先端部を前記針先端部材の基端部から前記長手軸の方向に離間させた状態とに切り替え可能に位置決めすることとしてもよい。
この構成により、位置決め機構によって、針基端部材の先端部を針先端部材の基端部に突き当てた状態だけでなく、針基端部材の先端部を針先端部材の基端部から長手軸の方向に離間させた状態にも切り替えて維持することができる。
上記態様においては、前記針基端部材の先端部が前記針先端部材の基端部に突き当たった状態で、前記針基端部材の先端部と前記針先端部材の基端部とが径方向に重なり合うこととしてもよい。
この構成により、針基端部材の先端部と針先端部材の基端部とを長手軸の方向に強固に連結することができる。これにより、針基端部材の先端部を針先端部材の基端部に突き当てた状態で、針基端部材と針先端部材との境目が座屈し難くなる。
上記態様においては、前記光ファイバにおいて光が発せられる光放射範囲が、前記針基端部材の先端部が前記針先端部材の基端部から前記長手軸の方向に最大限離間された状態で前記チューブが露出する範囲よりも前記長手軸の方向に広いこととしてもよい。
この構成によって、光ファイバによって導光されてきた光の一部を針管の径方向外方に、より確実に拡散させることができる。
上記態様においては、前記針基端部材の先端部が前記針先端部材の基端部から前記長手軸の方向に最大限離間された状態で、前記光放射範囲における前記長手軸の方向の先端が前記針先端部材の基端よりも前記針管の先端側に位置し、かつ、前記光放射範囲における前記長手軸の方向の基端が前記針基端部材の先端よりも前記針管の基端側に位置することとしてもよい。
本発明の第2態様は、先端に刃面を有する金属製の針管と、該針管内に収容され、前記針管の長手軸に沿って延びる光ファイバとを備え、前記針管の先端部に、前記長手軸に交差する方向に開口し、前記光ファイバにおいて光が発せられる光放射範囲を露出させる側孔が設けられ、前記光放射範囲における前記長手軸の方向の先端が前記側孔の前記長手軸の方向の先端よりも前記針管の先端側に位置し、かつ、前記光放射範囲における前記長手軸の方向の基端が前記側孔の前記長手軸の方向の基端よりも前記針管の基端側に位置する穿刺デバイスである。
本態様によれば、光ファイバを針管の刃面から突出させることなく針管内に収容した状態で、光ファイバの光放射範囲から発せられた光を針管の側孔を経由させて針管の径方向外方に放射することができる。また、針管の先端部に側孔が設けられているだけなので、針管の剛性を確保することができる。したがって、穿刺に必要な針管のプッシャビリティを確保しつつ、針管の刃面による光ファイバの破損を防ぐことができる。
本発明の第3態様は、超音波内視鏡を消化管内に導入し、前記消化管内に導入されている前記超音波内視鏡によって体内の照射対象部位を抽出し、光透過性材料からなるチューブを内部に収容した針管を、前記消化管内に導入されている前記超音波内視鏡の先端部から突出させ、突出させた前記針管を、前記照射対象部位の近傍に穿刺し、前記針管が前記照射対象部位の近傍に穿刺されている状態で、前記針管から前記チューブの一部を露出させ、光ファイバから発せられる光を前記針管から露出している前記チューブを透過させて前記照射対象部位に照射する光治療方法である。
上記態様においては、前記チューブの一部を露出させる際に、前記照射対象部位を有する臓器に前記針管の一部を留めておくこととしてもよい。
この構成により、針管の針先端部材および針基端部材が照射対象部位を有する臓器に固定される。これにより、針管から露出するチューブが座屈する力、すなわち、針管の長手軸に交差する力がチューブに掛かるのを抑制することができる。
上記態様においては、前記針管が、前記チューブの先端に固定される針先端部材と、該針先端部材よりも前記チューブの基端側を覆う位置に配置される針基端部材とに分離可能であり、前記超音波内視鏡の先端部から突出させた前記針管を、前記針先端部材と前記針基端部材とが前記針管の長手軸の方向に連結された状態で前記照射対象部位の近傍に穿刺し、前記針管が前記照射対象部位の近傍に穿刺されている状態で、前記針基端部材を前記針先端部材から前記長手軸の方向に離間させることによって前記針管から前記チューブの一部を露出させることとしてもよい。
上記態様においては、前記光ファイバから発せられる光を前記照射対象部位に照射する間、前記照射対象部位を有する臓器に前記針基端部材を留めておくこととしてもよい。
上記態様においては、前記光ファイバから発せられる光を前記照射対象部位に照射する間、前記照射対象部位を有する臓器に前記針管の針先を留めておくこととしてもよい。
本発明によれば、目的の臓器への穿刺性能を維持しつつ、針管の刃面による光ファイバの破損を防ぐことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る穿刺デバイスの針管を消化管に穿刺した状態を示す図である。 図1の穿刺デバイスの縦断面図である。 図1の穿刺デバイスの斜視図である。 図2の針管の針基端部材が針先端部材に突き当てられた状態を示す縦断面図である。 図2の針管の針基端部材が針先端部材から離間した状態を示す縦断面図である。 図2のチューブ内に収容される光ファイバの縦断面図である。 図1の穿刺デバイスを別の角度から見た斜視図である。 ロックボタンをロック解除位置に移動させた状態を示すスライダ本体およびパイプ摺動操作部の平面図である。 ロックボタンをロック位置に移動させた状態を示すスライダ本体およびパイプ摺動操作部の平面図である。 図9のパイプ摺動操作部を中心軸に沿う方向に見た平面図である。 図1の穿刺デバイスを用いた光治療方法を説明するフローチャートである。 図1の穿刺デバイスを用いて癌細胞に光を照射する様子を示す図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る穿刺デバイスのチューブを説明する針管の縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る穿刺デバイスの別のチューブを説明する針管の縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る穿刺デバイスのチューブにスタイレットを挿入した状態を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る穿刺デバイスの針基端部材の先端部が針先端部材の基端部に突き当てられた状態で覆い被さっている様子を示す縦断面図である。 図16の針基端部材が針先端部材から離間した様子を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る穿刺デバイスの針基端部材の先端部が針先端部材の基端部に突き当てられた状態で覆い被さっている他の例を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る穿刺デバイスの斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る穿刺デバイスのチューブ内に収容される光ファイバの縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る穿刺デバイスのチューブ内に収容される別の光ファイバの縦断面図である。 針管が分離する構成におけるチューブの露出する範囲の距離と光ファイバの光放射部の長さとの関係の一例を示す針管大美光ファイバの縦断面図である。 針管が側孔を有する構成におけるチューブの露出する範囲の距離と光ファイバの光放射部の長さとの関係の一例を示す針管大美光ファイバの縦断面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る穿刺デバイスを用いて癌細胞に光を照射する様子を示す図である。
本発明の一実施形態に係る穿刺デバイスおよび光治療方法について図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る穿刺デバイス1は、図1に示されるように、超音波内視鏡100に設けられたチャンネル(図示略)を経由して患者(被験者)の体内(生体内)に導入される装置である。図1において、符号Xは胃または十二指腸等の消化管を示し、符号Yは膵臓を示し、符号Zは癌細胞(照射対象部位)を示している。
穿刺デバイス1は、図2に示されるように、長手軸を有する金属製の管状の針管3と、針管3内に収容される光透過性材料からなる管状のチューブ5とを備えている。また、穿刺デバイス1は、図2および図3に示されるように、針管3を長手軸方向に移動可能に収容する軟性のシース13と、超音波内視鏡100のチャンネルに取り付け可能な略円筒状の取付アダプタ15と、取付アダプタ15に対して長手軸方向に移動可能に支持された操作部本体17と、操作部本体17に対して長手軸方向に移動可能に支持された針スライダ19とを備えている。
針管3は、図4および図5に示されるように、全体として円筒状に形成されており、先端部の針先端部材7と、針先端部材7よりも基端側の針基端部材9とによって構成されている。
針先端部材7は、先端を長手軸に交差する平面によって斜めに切断した形状の刃面7aを有している。針先端部材7の先端は、開口していてもよいし封止されていてもよい。また、針先端部材7は、その基端部7bがチューブ5の先端部を嵌合した状態で、チューブ5の先端部に固定されている。
針基端部材9は、針先端部材7よりもチューブ5の基端側を覆う位置に配置され、チューブ5の長手方向に移動可能に設けられている。また、針基端部材9は、基端側が針スライダ19まで延びている。針基端部材9の先端部9aは、針先端部材7の基端部7bと比較して、内径寸法が若干大きく外径寸法が略同程度に形成されている。
チューブ5は、長手方向に沿って光ファイバ11を収容可能に形成されている。また、チューブ5は、透明または白色であり、例えば、670nm~850nmの光を散乱または透過する樹脂等によって形成されている。チューブ5は、基端側が針スライダ19まで延びている。チューブ5の先端は、開口していてもよいし封止されていてもよい。
光ファイバ11は、例えば、図6に示されるように、光を伝播するコア11aと、コア11aの外周面を被覆するクラッド11bとを備えている。コア11aおよびクラッド11bは、例えば、石英によって構成されており、クラッド11bにはコア11aよりも屈折率を低くするための不純物が添加されている。光ファイバ11は、コア11aとクラッド11bとの境界面において光を全反射させることによって導光する。コア11aおよびクラッド11bを構成する材料は、石英に限定されるものではなく、例えば、透光性を有する樹脂等を採用することとしてもよい。
光ファイバ11の先端部には、コア11aの基端側から先端側へ導光されてきた光の一部をコア11aとクラッド11bとの境界面において反射させずにクラッド11bを透過せることによって、光ファイバ11の側面から光を放射させる光放射部(光放射範囲)11cが設けられている。光放射部11cは、例えば、光ファイバ11の先端から基端側に所定の長さにわたって設けられている。
光放射部11cは、例えば、コア11aの一部にまたはコア11aとクラッド11bとの境界部に添付された拡散剤(粒子状の樹脂またはガラス)11dによって構成されている。光放射部11cは、コア11aの基端側から導光されてきた光の一部を光ファイバ11の径方向外方に拡散させることができる。
シース13は、図2に示されるように、基端側が操作部本体17まで延びている。
針スライダ19は、シース13の長手方向に沿って延びる長手軸を有するスライダ本体21と、スライダ本体21に対して長手軸方向に移動可能に支持されたパイプ摺動操作部(針管操作部)29とを備えている。
スライダ本体21は、図2および図3に示されるように、先端側から順に、操作部本体17を収容可能な筒状の筒部23と、筒部23の基端から長手軸に沿って直線状に延びるレール部25と、レール部25の基端に固定された基端部27とを備えている。
レール部25は、例えば、図3および図7に示されるように、長手軸に沿って延びる2本のレール部材26A,26Bによって構成されている。2本のレール部材26A,26Bは、長手軸に直交する方向に間隔をあけて互いに平行に配置されている。一方のレール部材26Aの外面には、長手軸に沿って延びるレール溝25aが設けられている。
レール溝25aには、例えば、図8および図9に示されるように、幅方向の片側の内側面に長手軸方向に所定の間隔をあけて配列された複数の突起(位置決め機構)25bが設けられている。各突起25bは、レール溝25aの幅方向に突出し、それぞれ幅方向の反対側の内側面に対して一定の隙間を有している。
スライダ本体21の基端部27には、図2に示されるように、チューブ5の基端が固定されている。針スライダ19を操作部本体17に対して長手軸方向に移動させることにより、操作部本体17に固定されているシース13に対してチューブ5が長手方向に進退させられる。
パイプ摺動操作部29は、例えば、図7および図10に示されるように、軸方向の先端側から基端側へ向かって径寸法が漸次拡大する略円錐台筒形状を有している。このパイプ摺動操作部29には、パイプ摺動操作部29の中心軸線に沿って内部空間を2つに仕切る壁状の仕切り29aが設けられている。以下、内部空間H1,H2とする。
パイプ摺動操作部29は、内部空間H1をレール部25の一方のレール部材26Aが貫通するとともに、内部空間H2をレール部25の他方のレール部材26Bが貫通する。また、仕切り29aがこれらレール部材26Aとレール部材26Bとの間の隙間に配置される。これにより、パイプ摺動操作部29は、径方向に位置決めされた状態で、レール部25の長手方向に移動可能に設けられている。
パイプ摺動操作部29には、仕切り29aの中心軸線上に針基端部材9の基端が固定されている。パイプ摺動操作部29をレール部25に沿って移動させることにより、スライダ本体21の基端部27に固定されているチューブ5に対して針管3の針基端部材9が長手方向に進退させられる。
チューブ5に対して針管3の針基端部材9を長手方向に前進させると、例えば、図4に示されるように、針基端部材9の先端部9aが針先端部材7の基端部7bに突き当たり、針基端部材9によって針先端部材7が支持される。これにより、穿刺に必要なプッシャビリティ、すなわち、針管3の基端から先端まで針管3が力を伝達する剛性を確保することができる。
一方、チューブ5に対して針管3の針基端部材9を長手方向に後退させると、例えば、図5に示されるように、針基端部材9の先端部9aが針先端部材7の基端部7bから長手方向に離間し、針基端部材9によって覆われていた光透過性材料からなるチューブ5の一部が露出する。これにより、光ファイバ11の光放射部11cから発せられてチューブ5の露出している領域を透過した光を針管3の周囲に放射させることができる。
また、パイプ摺動操作部29には、図3および図7に示されるように、側面に設けられた窓枠29b内にロックボタン(位置決め機構)29cが嵌め込まれている。ロックボタン29cは、レール部材26Aのレール溝25a上に配され、レール溝25aの幅方向に移動可能に構成されている。
ロックボタン29cを図8に示されるロック解除位置P1、すなわち、レール溝25aの幅方向における突起25b側とは反対側の位置に移動させると、ロックボタン29cが突起25bに引っ掛からずに、レール溝25a内を長手軸方向に移動することができる。これにより、レール部25の長手方向へのパイプ摺動操作部29の移動が許容される。
一方、ロックボタン29cを図9に示されるロック位置P2、すなわち、レール溝25aの幅方向における突起25b側とは反対側の位置に移動させると、ロックボタン29cが突起25bに引っ掛かる。これにより、レール部25の長手方向へのパイプ摺動操作部29の移動が制限される。
突起25bは、例えば、針基端部材9の先端部9aを針先端部材7の基端部7bに突き当てた状態に位置決めする位置と、針基端部材9の先端部9aを針先端部材7の基端部7bから長手方向に所定の距離だけ離間させた状態に位置決めする位置とにそれぞれ配置されている。
操作部本体17には、シース13の基端が固定されている。操作部本体17を取付アダプタ15に対して長手軸方向に移動させることにより、取付アダプタ15に対して、操作部本体17に固定されているシース13が針スライダ19に固定されているチューブ5およびパイプ摺動操作部29に固定されている針管3と一体的に長手軸方向に進退させられる。
また、針スライダ19を操作部本体17に対して長手軸方向に移動させることにより、操作部本体17に固定されているシース13に対して、針スライダ19の基端部27に固定されているチューブ5がパイプ摺動操作部29に固定されている針管3と一体的に長手軸方向に進退させられる。
また、操作部本体17には、図2、図3および図7に示されるように、操作部本体17に対する針スライダ19の前進位置を調節可能に規定するストッパ17aと、操作部本体17を取付アダプタ15に対して任意の位置で固定するための固定ネジ17bとが設けられている。図2では、ストッパ17aが操作部本体17の長手軸に対して回転しないようにするために設けられる溝部を省略している。
次に、本実施形態に係る穿刺デバイス1を用いた光治療方法について以下に説明する。
以下、図1に示されるように、膵臓Yに存在する癌細胞Zに対して本実施形態に係る光治療方法を適用する場合を一例として説明する。
本実施形態に係る光治療方法は、図11のフローチャートに示されるように、近赤外光L(図12参照。)に反応して癌細胞(照射対象部位)Zを死に至らせる薬剤を予め患者に投与し(ステップS1)、超音波内視鏡100を胃または十二指腸等の消化管X内に導入する(ステップS2)。
消化管Xに近接する膵臓Yの断層像の中にある癌細胞Zを超音波内視鏡100によって観察しながら、超音波内視鏡100を前進または後退させ(ステップS3)、癌細胞Zを描出できる位置に超音波内視鏡100を配置する(ステップS4)。
癌細胞Zを描出できる位置に超音波内視鏡100を配置したら、図4に示されるように、針管3の針基端部材9の先端部9aが針先端部材7の基端部7bに突き当てられた状態で位置決めされた穿刺デバイス1を超音波内視鏡100のチャンネルを経由して体内に導入する(ステップS5)。このとき、超音波内視鏡100のチャンネルに穿刺デバイス1の取付アダプタ15を取り付ける。
次いで、図1に示されるように、超音波内視鏡100のチャンネルの先端開口から穿刺デバイス1の針管3を突出させ、消化管Xの管壁に針管3を穿刺する。そして、消化管Xの管壁に針管3を穿通させ、消化管Xに近接する膵臓Yに針管3を穿刺する(ステップS6)。この場合において、針管3の刃面7aを有する針先端部材7が針基端部材9によって支持されているので、穿刺に必要なプッシャビリティを確保することができる。
また、針管3は金属により構成されているので、超音波内視鏡100によって取得される超音波画像内において針管3を確実に視認することができる。術者は、超音波画像によって、針管3と癌細胞Zとの位置関係を確認する(ステップS7)。すなわち、針管3内の光ファイバ11から発せられる近赤外光Lを癌細胞Zに照射する前に、癌細胞Zに対する針管3の位置を超音波画像において確認する。
図12に示されるように、癌細胞Zが針管3の径方向外方に対向する位置に配置されたら、スライダ本体21に対してパイプ摺動操作部29を基端側に移動することによって、チューブ5に対して針管3の針基端部材9を後退させる。そして、ロックボタン29cにより、針基端部材9の先端部9aを針先端部材7の基端部7bから長手方向に所定の距離だけ離間させた状態に位置決めする。これにより、図5に示されるように、針基端部材9によって覆われていたチューブ5の一部が露出する(ステップS8)。
このとき、針先端部材7から長手方向に離間させた針基端部材9を膵臓Yから抜ける位置まで後退させず、光ファイバ11から発せられる光を癌細胞Zに照射する間、針基端部材9の先端部9aを癌細胞Zを有する臓器、この場合は膵臓Yに留めておくことが好ましい。針基端部材9の先端部9aを膵臓Yに留めておくことにより、針管3の針先端部材7および針基端部材9が膵臓Yに固定される。これにより、針管3から露出するチューブ5が座屈する力、すなわち、針管3の長手軸に交差する力がチューブ5に掛かるのを抑制することができる。
次いで、針管3からチューブ5の一部を露出させた状態で、光源から発せられた近赤外光Lを光ファイバ11に入射させる。光ファイバ11に入射された近赤外光Lは、光ファイバ11のコア11a内を先端部まで伝播され、先端部に設けられた光放射部11cから径方向全方向に射出される。
光放射部11cの周囲を覆うチューブ5は露出されているので、光放射部11cから射出されてチューブ5の露出している領域を透過した近赤外光Lが、針管3の径方向外方に配置されている癌細胞Zに照射される(ステップS9)。これにより、患者に予め投与しておいた薬剤が近赤外光Lに反応することによって癌細胞Zを傷つけ、癌細胞Zを死滅させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る穿刺デバイス1および光治療方法によれば、針管3を癌細胞Zの近傍に穿刺する際には、針管3の針先端部材7を針基端部材9によって支持することにより、穿刺に必要なプッシャビリティを確保することができる。また、光ファイバ11からの光を癌細胞Zに照射する際には、光ファイバ11を針管3の先端の刃面7aから突出させないので、光ファイバ11の外表面が刃面7aとの摺動によって削られるのを阻止することができる。したがって、針管3のプッシャビリティを確保しつつ、針管3の刃面7aによる光ファイバ11の破損を防ぐことができる。
本実施形態は以下の構成に変形することができる。
本実施形態においては、チューブ5の基端が、スライダ本体21の基端部27に固定されていることとした。これに代えて、例えば、図13に示されるように、チューブ5の基端が針基端部材9の途中位置まで延び、チューブ5の基端が金属線(接続部材)31によってスライダ本体21の基端部27に接続されていることとしてもよい。
この場合、チューブ5の基端は、針基端部材9を最も後退させた場合の針基端部材9の先端部9aの位置よりも基端側まで延びていればよい。金属線31は、シース13の長手方向に沿って延び、チューブ5の基端とスライダ本体21の基端部27とにそれぞれ固定または取り付けされていればよい。
本変形例においては、例えば、図14に示されるように、チューブ5が、長手方向に延びる2つの平行なルーメン5a,5bを有することとしてもよい。そして、一方のルーメン5aに光ファイバ11が長手方向に進退可能に挿入され、他方のルーメン5bに金属線31の先端部が挿入されることとしてもよい。金属線31は、ルーメン5bの内面に固定または取り付けされていればよい。光ファイバ11を挿入するルーメン5aと金属線31を挿入するルーメン5bとを分けることにより、光ファイバ11が金属線31に接触することによって損傷するのを確実に防ぐことができる。
本実施形態においては、チューブ5に光ファイバ11を挿入した状態で、癌細胞Zの近傍に針管3を穿刺することとした。これに代えて、穿刺デバイス1を超音波内視鏡100のチャンネルを経由させて体内に導入してから癌細胞Zに針管3を穿刺するまでの間、図15に示されるように、細長い金属製の部材、例えばスタイレット33をチューブ5内に挿入しておくこととしてもよい。この場合、癌細胞Zの近傍に針管3を穿刺したら、チューブ5からスタイレット33を抜去して、光ファイバ11をチューブ5に挿入することとすればよい。
本変形例によれば、光ファイバ11に代えてより強固なスタイレット33をチューブ5に挿入しておくことにより、超音波内視鏡100のチャンネルへの穿刺デバイス1の挿入時および癌細胞Zへの針管3の穿刺時において、針管3の針基端部材9と針先端部材7との間で座屈するのを防ぐことができる。
本実施形態においては、針基端部材9の先端部9aの外面および針先端部材7の基端部7bの外面の一方にテーパまたは段差を設け、このテーパまたは段差に針基端部材9の先端部9aおよび針先端部材7の基端部7bの他方を突き当てることとしてもよい。
例えば、図16および図17に示される例では、針先端部材7の基端部7bの外面に、基端に向かうほど外径が徐々に細くなるテーパ7cが設けられている。そして、針基端部材9の先端部9aが針先端部材7の基端部7bのテーパ7cに突き当った状態で、針基端部材9の先端部9aが針先端部材7の基端部7bに覆い被さっている。
針基端部材9の先端部9aと針先端部材7の基端部7bとが径方向に重なり合うことによって、これら針基端部材9の先端部9aと針先端部材7の基端部7bとを長手方向に強固に連結することができる。これにより、針基端部材9の先端部9aを針先端部材7の基端部7bに突き当てた状態で、針基端部材9と針先端部材7との境目が座屈し難くなる。
本変形例においては、テーパ7cに代えて段差を設けてもよい。また、針基端部材9の先端部9aの外面に、先端に向かうほど外径が徐々に細くなるテーパまたは段差が設けられ、針基端部材9の先端部9aのテーパまたは段差が針先端部材7の基端部7bに突き当った状態で、針基端部材9の先端部9aが針先端部材7の基端部7bに覆い被さることとしてもよい。
本変形例においては、針基端部材9の先端部9aが針先端部材7の基端部7bに突き当たった状態で、これら先端部9aと基端部7bとが径方向に重なり合えばよく、上記構成に限定されるものではない。例えば、図18に示されるように、針基端部材9の先端部9aが、外径寸法は一定のまま内径が一段大きい段差を有する大径部9bを備え、針先端部材7の基端部7bが、内径寸法は一定のまま外径が一段小さい段差を有する小径部7dを備えることとしてもよい。そして、針基端部材9の大径部9bの内面の段差と針先端部材7の小径部7dの外面の段差とが突き当たった状態で、針基端部材9の大径部9bが針先端部材7の小径部7dに覆い被さることとしてもよい。
この構成によって、針基端部材9の先端部9aの外面と針先端部材7の基端部7bの外面とを面一にしつつ、針基端部材9の先端部9aと針先端部材7の基端部7bとを長手方向に強固に連結することができる。なお、針基端部材9の先端部9aおよび針先端部材7の基端部7bの形状が上記と逆のパターン、すなわち、針基端部材9の先端部9aが小径部を備え、針先端部材7の基端部7bが大径部を備えることとしてもよい。
本実施形態においては、レール部材26Aの突起25bとパイプ摺動操作部29のロックボタン29cとによって、針基端部材9の先端部9aを針先端部材7の基端部7bに突き当てた位置と、針基端部材9の先端部9aを針先端部材7の基端部7bから長手方向に離間させた位置の2箇所に位置決めすることとした。位置決め個所は、1箇所であってもよいし、2箇所以上あってもよい。少なくとも、針基端部材9の先端部9aを針先端部材7の基端部7bに突き当てた状態に位置決めできればよい。
本実施形態においては、レール部材26Aに突起25bを有するレール溝25aが設けられ、パイプ摺動操作部29にロックボタン29cが設けられていることとした。これに代えて、例えば、図19に示されるように、レール部材26Aの外面に長手軸方向に所定の間隔をあけて配列された複数の突起(位置決め機構)25cを設けるとともに、パイプ摺動操作部29の内面にレール部材26Aの突起25cと係合可能な凹部(図示略)を設けることとしてもよい。そして、レール部材26Aの突起25cとパイプ摺動操作部29の凹部とを係合させることによって、チューブ5に対して針基端部材9を長手方向に位置決めすることとしてもよい。
本実施形態においては、光ファイバ11の光放射部11cが、拡散剤11dによって構成されていることとした。光放射部11cは、コア11aの基端側から導光されてきた光の一部を光ファイバ11の径方向外方に拡散させることができればよく、例えば、図20に示されるように、コア11aとクラッド11bとの境界の表面に設けられた微細な複数の凹凸11eによって、光放射部11cが構成されることとしてもよい。
また、例えば、図21に示されるように、光放射部11cが、コア11aおよびクラッド11bの両方の先端部に設けられたテーパ11fと、クラッド11bの先端部またはクラッド11bの先端部の表面に添付された拡散剤11dとによって構成されていることとしてもよい。コア11aおよびクラッド11bを先端に向かって徐々に細くすることによって、全反射条件を崩し、基端側から導光されてきた光の一部を側面方向に漏らし、さらに、拡散剤11dによって、光ファイバ11の径方向外方に光を効果的に拡散させることができる。
また、光放射部11cが、先端部9aのクラッド11bを部分的に剥離しコア11aを露出させることによって構成されていることとしてもよい。
本実施形態および各変形例においては、針管3からチューブ5の一部を露出させる範囲の距離Aと光ファイバ11の光放射部11cの長さBとの関係を以下のように設定することが好ましい。例えば、スライダ本体21に対してパイプ摺動操作部29を基端側に最大限移動させる。つまり、パイプ摺動操作部29の基端面がスライダ本体21の基端部27に当接するまで移動させる。この状態で、例えば、図22に示されるように、光放射部11cの先端から基端までの長さBが、針基端部材9の先端と針先端部材7の基端との間の距離Aよりも長くなることとしてもよい。
この場合、光放射部11cの先端が、針先端部材7の基端よりも針管3の先端側に位置することとしてもよい。また、光放射部11cの基端が、パイプ摺動操作部29の基端面がスライダ本体21の基端部27に当接させたときの針基端部材9の先端の位置よりも針管3の基端側に位置することとしてもよい。この構成によって、光ファイバ11のコア11aの基端側から導光されてきた光の一部を針管3の径方向外方に確実に拡散させることができる。
チューブ5の一部を露出させる範囲の距離Aと光放射部11cの長さBとの関係については、必ずしも針基端部材9がチューブ5に対して摺動する場合のみに適用される必要はない。例えば、図23に示されるように、針管3の先端部に長手軸に交差する方向に貫通する側孔3aを有するタイプ、すなわち、針基端部材9がチューブ5に対して摺動しないタイプに適用してもよい。
この場合、針管3の長手軸方向における側孔3aの先端と基端の間の距離Aよりも光ファイバ11の光放射部11cの先端から基端までの長さBの方が長いこととしてもよい。また、光放射部11cの先端が、側孔3aの先端よりも針管3の先端側に位置することとしてもよい。また、光放射部11cの基端が、側孔3aの基端よりも針管3の基端側に位置することとしてもよい。
本実施形態においては、針管3が、針先端部材7と針基端部材9とに分離することとした。これに代えて、例えば、図24に示されるように、光ファイバ11を内蔵したチューブ5を針管3の先端から露出させることとしてもよい。この場合、針管3の先端の刃面7aが開口していることとすればよい。また、チューブ5に対して針管3を手元側に引いていくことにより、チューブ5を針管3の刃面7aから長手軸方向に露出させることとすればよい。
本変形例においても、針先を膵臓Yから抜ける位置まで後退させず、光ファイバ11から発せられる光を膵臓Yの癌細胞Zに照射する間、癌細胞Zを有する臓器、この場合は膵臓Yに針先を留めておくことが好ましい。これにより、針管3から露出するチューブ5が座屈する力や光ファイバ11が折れる力、すなわち、針管3の長手軸に交差する力がチューブ5や光ファイバ11に掛かるのを抑制することができる。
1 穿刺デバイス
3 針管
5 チューブ
7 針先端部材
7a 刃面
7b 基端部
9 針基端部材
9a 先端部
13 シース
17 操作部本体
19 針スライダ
21 スライダ本体
25b 突起(位置決め機構)
25c 突起(位置決め機構)
29 パイプ摺動操作部(針管操作部)
29c ロックボタン(位置決め機構)
31 金属線(接続部材)
Z 癌細胞(照射対象部位)

Claims (9)

  1. 長手軸を有する金属製の針管と、
    該針管内に収容され、前記長手軸に沿って光ファイバを収容可能な管状の光透過性材料からなるチューブとを備え、
    前記針管が、前記チューブの先端部に固定され先端に刃面を有する針先端部材と、該針先端部材よりも前記チューブの基端側を覆う位置に配置され、前記長手軸に沿って移動可能に設けられた針基端部材とを備え、
    該針基端部材は、前進することによって、該針基端部材の先端部が前記針先端部材の基端部に突き当たり、後退することによって、前記針基端部材の先端部が前記針先端部材の基端部から前記長手軸の方向に離間する穿刺デバイス。
  2. 前記針管を前記長手軸に沿って移動可能に収容するシースと、
    該シースの基端に固定された操作部本体と、
    該操作部本体に対して前記長手軸に沿って移動可能に支持され、前記チューブが接続された針スライダとを備える請求項1に記載の穿刺デバイス。
  3. 前記針管を前記長手軸に沿って移動可能に収容するシースと、
    該シースの基端に固定された操作部本体と、
    該操作部本体に対して前記長手軸に沿って移動可能に支持された針スライダと、
    該針スライダと前記チューブとを接続する接続部材とを備える請求項1に記載の穿刺デバイス。
  4. 前記針スライダが、前記チューブの基端が固定されたスライダ本体と、該スライダ本体に対して前記長手軸に沿って移動可能に支持され、前記針基端部材の基端が固定された針管操作部とを備える請求項2または請求項3に記載の穿刺デバイス。
  5. 前記スライダ本体と前記針管操作部とが、前記針基端部材の先端部を前記針先端部材の基端部に突き当てた状態に位置決めする位置決め機構を備える請求項4に記載の穿刺デバイス。
  6. 前記位置決め機構が、前記針基端部材の先端部を前記針先端部材の基端部に突き当てた状態と、前記針基端部材の先端部を前記針先端部材の基端部から前記長手軸の方向に離間させた状態とに切り替え可能に位置決めする請求項5に記載の穿刺デバイス。
  7. 前記針基端部材の先端部が前記針先端部材の基端部に突き当たった状態で、前記針基端部材の先端部と前記針先端部材の基端部とが径方向に重なり合う請求項1から請求項6のいずれかに記載の穿刺デバイス。
  8. 前記光ファイバにおいて光が発せられる光放射範囲が、前記針基端部材の先端部が前記針先端部材の基端部から前記長手軸の方向に最大限離間された状態で前記チューブが露出する範囲よりも前記長手軸の方向に広い請求項1に記載の穿刺デバイス。
  9. 前記針基端部材の先端部が前記針先端部材の基端部から前記長手軸の方向に最大限離間された状態で、前記光放射範囲における前記長手軸の方向の先端が前記針先端部材の基端よりも前記針管の先端側に位置し、かつ、前記光放射範囲における前記長手軸の方向の基端が前記針基端部材の先端よりも前記針管の基端側に位置する請求項8に記載の穿刺デバイス。
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