JP7337613B2 - 昇降装置 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 〔展示会名〕 FOOMA JAPAN 2019(2019国際食品工業展) 〔開催日〕 令和1年7月9日~12日
この発明は、例えば車椅子に着座したまま舞台等の段差間を楽に移動することができ、またトラックヤードやトラック荷台と路面との間の段差間で荷物等の搬送を楽に行うことができるようにするための昇降装置に関する。
下記の特許文献には、人が着座した車椅子ごと昇降台上に搭載して段差間を昇降させる段差解消用の昇降装置に関する技術が開示されている。この種の昇降装置は、基台と、基台に対して平行に昇降する昇降台と、昇降台を昇降させる昇降機構を備えている。昇降機構の動作により昇降台を段差の上段側と下段側との間で昇降させることにより、人が着座したままの車椅子やその介護者等を段差間で楽に移動させることができる。また、この種の昇降装置は、トラックヤードやトラック荷台と路面との間の段差に設置することで荷物等を楽に搬送できるようになる。
特開2008-81231号公報 特許第3068080号公報
しかしながら、上記従来の昇降装置は、段差の下段側に移動不能に据え付けて用いるものであったので、使用される部位が固定されてしまう問題があった。1か所に固定して使用するものであったので、必要箇所毎に設置した場合にはコストが嵩む問題があり、また不使用時には他作業の邪魔になる問題があった。
本発明は、上記従来の昇降装置の問題を解消するためになされたもので、移動可能で、使用場所が1か所に固定されない昇降装置を提供することを目的とする。
本開示の特徴は、段差の下段側に設置されて、基台に対して昇降台を段差の下段側と上段側との間で平行に昇降させる昇降装置である。この昇降装置は、基台に移動用の車輪を格納可能に備えており、車輪を格納して基台を段差の下段側に接地させて設置される。
従って、段差の下段側に設置された昇降装置により、荷物を満載した台車等の昇降対象物を段差の下段側から上段側に迅速かつ楽に上昇させることができ、また逆に上段側から下段側に下降させることができる。このように下段側と上段側との間の段差解消機として機能する昇降装置は、人が着座したまま車椅子を下段側と上段側との間で昇降させることができる。
昇降装置の基台には移動用の車輪が格納されている。車輪格納状態で昇降装置は一定の位置に移動不能に設置される。車輪を取り出すことにより当該昇降装置を容易に移動させることができる。移動させることにより昇降装置を複数部位で共用することができ、この点で当該昇降装置の稼働率を高めて有効活用を図りつつ、各部位に複数設置した場合に比して設置コストの低減を図ることができる。
本開示の他の特徴は、基台と昇降台との間に、昇降台を昇降させる昇降駆動部を備えている。昇降駆動部は、一対のリフトアームを昇降シリンダを駆動源として上下に伸縮させて昇降台を昇降させる構成となっている。
従って、昇降シリンダを駆動源として一対のリフトアームを上下に伸縮させることで昇降台が上下に平行に昇降される。
本開示の他の特徴は、車輪を格納位置から下方へ取り出すための車輪取り出し機構を備えている。車輪取り出し機構は、動力源として車輪シリンダを備えている。車輪シリンダの動作により基台をリフトさせつつ車輪を下方に取り出す構成となっている。
従って、車輪が車輪シリンダを動力源として下方へ取り出される。車輪シリンダを動力源とする重量物である基台や昇降台及び昇降駆動部等を含む当該昇降装置自身をリフトさせつつ車輪が下方に取り出される。
本開示の他の特徴は、車輪に、全方向移動ホイールを用いている。
従って、人の移動操作時に移動方向の変更を容易に行うことができ、これにより当該昇降装置の移設を迅速かつ楽に行うことができる。全方向移動ホイールには、例えばいわゆるオムニホイールを用いることができる。
本開示の他の特徴は、基台に段差の下段側に張り出す下段側スロープを備えている。下段側スロープは、上下に回動可能に支持されて、上方に起立した格納位置と、段差の下段側に張り出す取り出し位置に移動可能となっている。下段側スロープに、当該昇降装置の移動操作時に把持するハンドル部を格納可能に備えている。
従って、昇降台を下降させた状態で、荷物を満載した台車や人が着座したままの車椅子等の昇降対象物を下段側スロープを経て昇降台上に移動させ、逆に昇降台から下段側に移動させることができる。下段側スロープにより、段差の下段側と基台との間の段差が解消される。当該昇降装置の移動時には、上方に格納された下段側スロープからハンドル部が取り出され、このハンドル部を把持して作業者は当該昇降装置を移動操作することができる。
本開示の他の特徴は、昇降台の左右側部に柵部を備えている。左右の柵部間に規制バーを開閉可能に設けている。
従って、左右の柵部と規制バーにより、台車や車椅子等の昇降対象物の昇降台上の位置ずれが防止される。また、段差の下段側や上段側と昇降台との間の移動操作時には、規制バーを開いた状態で左右の柵部を把手として利用することで楽に移動操作することができる。
本開示の他の特徴は、昇降台の縁部に規制板を上下に回動可能に備えている。規制板は、昇降台が段差の下段側に下降された状態では、水平方向に張り出して段差の下段側に張り出す渡り板として機能する。また、規制板は、昇降台が段差の下段側から上昇する状態では、上方に回動して昇降台上の昇降対象物の位置ずれを規制するストッパ板として機能する。
従って、昇降台が段差の下段側に下降された状態では、規制板が渡り板として機能することで昇降台と下段側との間の移動をスムーズに行うことができる。昇降台が下段側から上昇する状態では、規制板により昇降台上の昇降対象物の位置ずれが防止される。
本開示の他の特徴は、昇降台に段差の上段側に張り出す上段側渡り板を備えている。上段側渡り板は、上下に回動可能に支持されて、上方に起立した格納位置と、段差の上段側に張り出す取り出し位置に移動可能である。上段側渡り板の移動操作は、操作レバーにより行うことができる。
従って、昇降台を段差の上段側に上昇させた状態で、荷物を満載した台車や人が着座したままの車椅子を上段側渡り板を経て段差の上段側から昇降台上に移動させ、逆に昇降台から段差の上段側に移動させることができる。上段側渡り板により、段差の上段側と昇降台との間の移動が楽に行われる。上段側渡り板の格納、取り出しは操作レバーにより行うことができる。操作レバーの操作により上段側渡り板は、昇降台の昇降動作に邪魔にならない位置に格納される。
本開示の他の特徴は、基台と昇降台との間に巻き取り式のスクリーンを介在させた昇降装置である。
従って、昇降台が上昇された時に、基台との間のスペースであって昇降駆動部等の機構部がスクリーンで遮蔽される。昇降駆動部等の機構部がスクリーンで遮蔽されて当該昇降装置の見栄えがよくなるとともに、機構部に対する不用意な接触、他部材の干渉等のトラブルが未然に回避される。
本実施形態に係る昇降装置の右側面図である。 本実施形態に係る昇降装置を、図1中矢印(II)方向から見た平面図である。 本実施形態に係る昇降装置を、図1中矢印(III)方向から見た前面図である。 昇降台を上昇させた状態の右側面図である。 基台部の平面図である。本図は、下段側スロープを取り出した状態で示されている。本図では、昇降台及び昇降駆動部の図示が省略されている。 昇降台を上昇させた状態を図4中矢印(VI)方向から見た平面図である。 右側の車輪部の平面図である。 右側の車輪部の右側面図である。本図は、車輪が取り出された状態を示している。 右側の車輪部の右側面図である。本図は、車輪が格納された状態を示している。 下段側スロープの平面図である。本図は、段差の下段側に沿って張り出す状態に取り出した状態を示している。 図10中(XI)部の拡大図である。 下段側スロープの右側面図である。本図は、段差の下段側に沿って張り出す状態に取り出した状態を示している。 図12中(XIII)部の拡大図である。 昇降駆動部と車輪取り出し機構の油圧回路図である。
次に、本発明の実施形態を図1~図14に基づいて説明する。図1及び図4に示すように本実施形態に係る昇降装置1は、基台10に対して昇降台20を平行に昇降させて、荷物を満載した台車や車椅子等の昇降対象物2を段差の下段側3と上段側4との間を昇降させる構成を備えている。図1に示すように昇降装置1は、作業者5が押したり、引いたりして移動させることができる。以下の説明において、昇降装置1に対して作業者5が位置する側を後側とする。作業者5は後側で昇降装置1を押し操作することで当該昇降装置1を前方へ移動させることができる。また、左右方向については作業者5を基準とする。
図4及び図6に示すように基台10と昇降台20との間には、昇降駆動部30が介装されている。昇降駆動部30の動作により、昇降台20が基台10に対して上下に昇降する。昇降駆動部30は、駆動源として昇降シリンダ31と左右一対のリフトアーム32を備えている。昇降シリンダ31には油圧シリンダが用いられている。リフトアーム32は、支軸32cを介して相互に回転可能にX形に結合されたアウタアーム32aとインナアーム32bを備えている。
左右のアウタアーム32aの後部側は、基台10の後部に上下に回転可能に支持されている。左右のアウタアーム32aの前部側は、昇降台20の下面に沿って転動可能に支持されている。左右のインナアーム32bの後部側は、昇降台20の後部に上下に回転可能に支持されている。左右のインナアーム32bの前部側は、基台10の上面に沿って転動可能に支持されている。
アウタアーム32aとインナアーム32bとの間に2つの昇降シリンダ31が介装されている。2つの昇降シリンダ31が伸長方向(ロッド突き出し側)に作動すると、アウタアーム32aとインナアーム32bがそれぞれ上方に回動してリフトアーム32が上方に伸長する。左右のリフトアーム32が上方に伸長すると、昇降台20が平行に上昇される。昇降台20及び搭載された昇降対象物2が2つの昇降シリンダ31の推力により上昇される。
2つの昇降シリンダ31が縮小方向(ロッド引き込み側)に作動すると、アウタアーム32aとインナアーム32bがそれぞれ下方に回動してリフトアーム32が下方に縮小されて、昇降台20が平行に下降される。昇降台20の下降時には、2つの昇降シリンダ31が主として昇降台20の重量により縮小側に作動され、従って左右のリフトアーム32が縮小側に作動する。図14の油圧回路図に示すように、2つの昇降シリンダ31は同じ方向へ同時に作動される。
基台10の左右側部には、車輪11が備えられている。車輪11は、基台10の前後左右4箇所に設けられている。図5及び図6に示すように基台10の左右側部には、前後2つの車輪を取り出し、格納可能に支持する車輪取り出し機構12が設けられている。左右の車輪取り出し機構12の動作により、4つの車輪11が同時に取り出し、格納される。
図7~図9には、右側の車輪取り出し機構12の詳細が示されている。前後の車輪11は、それぞれL字形の車輪ブラケット13,14の一端側に回転可能に支持されている。車輪ブラケット13,14は、それぞれ支軸13a,14aを介して上下に回動可能に支持されている。
前後の車輪ブラケット13,14の他端側は、1つの車輪シリンダ15を介して連結されている。本実施形態では、車輪シリンダ15としていわゆるラムシリンダが用いられている。車輪シリンダ15のロッド15aの先端部が後側の車輪ブラケット14の他端側に支軸15bを介して上下に回転可能に連結されている。車輪シリンダ15のヘッド側先端部15cが前側の車輪ブラケット13の他端側に支軸15dを介して上下に回転可能に連結されている。
図7及び図8に示すように車輪シリンダ15が伸長側に作動すると、前側の車輪ブラケット13が支軸13aを中心にして図示時計回り方向に回転し、後側の車輪ブラケット14が支軸14aを中心にして図示反時計回り方向に回転して、前後の車輪11がそれぞれ連動して基台10の下面から方へ取り出される。
図9に示すように車輪シリンダ15が縮小側に作動すると、前側の車輪ブラケット13が支軸13aを中心にして反時計回り方向に回転し、後側の車輪ブラケット14が支軸14aを中心にして時計回り方向に回転して、前後の車輪11がそれぞれ連動して基台10の下面よりも上方に格納される。
図14の油圧回路図に示すように左右の車輪シリンダ15は、同じ方向へ同時に作動される。これにより、4箇所の車輪11が同時に下方へ取り出され、逆に同時に上方へ格納される。4箇所の車輪11は、左右の車輪シリンダ15の推力により基台10を含む当該昇降装置1を徐々に上昇させつつ基台10の下方へ取り出される。これに対して、4箇所の車輪11は、基台10を含む当該昇降装置1の重量により車輪シリンダ15が縮小側に作動することで、基台10の下面よりも上方に格納される。図9に示すように4箇所の車輪11が基台10の下面よりも上方に格納されると、基台10が段差の下段側3に接地され、これにより当該昇降装置1が段差の下段側3に設置された状態となる。
図1及び図4に示すように左右の車輪取り出し機構12は、それぞれ機構カバー16で覆われている。左右の機構カバー16の上部には、それぞれ巻き取り式のスクリーン17が取り付けられている。左右のスクリーン17の先端は、それぞれ昇降台20の左右側部に結合されている。このため、昇降台20が上昇されると、スクリーン17が上方へ引き出される。スクリーン17が上方へ引き出されると、基台10と昇降台20との間であって主として昇降駆動部30が遮蔽される。昇降駆動部30の左右側方がスクリーン17で覆われることにより、当該昇降装置1の見栄えが確保されるとともに、昇降駆動部30に対する他物品の干渉が未然に回避される。
基台10の後部には、下段側スロープ18が設けられている。下段側スロープ18は概ね矩形平板を有し、その上面は後方に向けて下る方向に緩やかに傾斜している。下段側スロープ18は、その前端部において基台10の後端部に沿って上下に回動可能に支持されている。下段側スロープ18の前端部左右には、支持縁部18aが前方へ張り出す状態に設けられている。左右の支持縁部18aが支軸18bを介して基台10の左右側部に結合されて、下段側スロープ18が上下に回動可能に支持されている。
左右の支持縁部18aには、ロックピン18cが設けられている。図13に示すように基台10の側部であって、支持縁部18aの対向部位には、2つのストッパ孔10a,10bが設けられている。図13中実線で示すように、下段側スロープ18を段差の下段側3に沿って張り出す取り出し位置に位置させた状態で、ロックピン18cを前側のストッパ孔10aに差し込むことで、下段側スロープ18が取り出し位置にロックされる。
左右のロックピン18cをストッパ孔10aから抜き出すことで、下段側スロープ18を上方へ回動させることができる。図13中二点鎖線で示すように、下段側スロープ18を上方へ回動して格納位置に位置させた状態で、ロックピン18cを後側のストッパ孔10bに差し込むことで、下段側スロープ18が格納位置にロックされる。ロックピン18cをストッパ孔10bから抜き出せば、下段側スロープ18を下方へ回動して取り出すことができる。
ロックピン18cにはフランジ部18dが一体に設けられている。フランジ部18dをねじ止めすることで、ロックピン18cがストッパ孔10a,10bから抜き出し不能にロックされる。下段側スロープ18を段差の下段側3に沿って取り出すことにより、台車や車椅子等の昇降対象物2を段差の下段側3と昇降台20上との間で迅速かつ楽に移動させることができる。
図10及び図12に示すように下段側スロープ18の後面には、ハンドル部19が設けられている。ハンドル部19はパイプ材をコ字形に曲げ加工したもので、支軸19bを介して上下に回動可能に支持されている。ハンドル部19は、下段側スロープ18を上方へ回動させた格納位置にロックした状態で利用することができ、また上下に回動させることができる。ハンドル部19は、上方に回動させて取り出すことができ、下方に回動させて格納することができる。ハンドル部19は、左右のロックピン19aを抜き差しすることで、上方へ回動させた取り出し位置と、下方へ回動させた格納位置とに固定することができる。
図1に示すように下段側スロープ18を起立させた格納位置に固定した状態で、作業者5はハンドル部19を把持して当該昇降装置1を移動操作することができる。下段側スロープ18を格納位置から下方へ回動させる際には、予めハンドル部19を下方へ回動させて格納しておくことができる。ハンドル部19は格納位置に固定しておくことで、取り出し位置に取り出された下段側スロープ18の下面側へ張り出さない状態とすることができ、これにより下段側スロープ18の下段側3に対する接地性が阻害されないようになっている。
昇降台20の左右側部には、それぞれ柵部21が設けられている。左右の柵部21により、昇降台20上の昇降対象物2の位置ずれが防止され、また柵部21を把手として把持することで、車椅子に着座した人は安心して当該昇降装置1を利用することができる。
図2及び図6に示すように左右の柵部21の後部間に規制バー22が掛け渡されている。この規制バー22の左端側は、回動支持部22aを介して左側の柵部21の後部に上下に回転可能に支持されている。規制バー22は、右端側を右側の柵部21の後部に設けた受け部22bに引き掛けておくことで、水平位置に保持することができる。規制バー22が水平位置に保持されることで、昇降台20上の昇降対象物2の主として後方へ位置ずれ若しくは脱落が防止される。昇降台20を下降端に位置させた状態で、規制バー22を上方へ回動させて左右の柵部21間を開放することで、昇降台20と段差の下段側3との間において昇降対象物2の移動をスムーズに行うことができる。
図10に示すように昇降台20の後部には、2つの規制板23が設けられている。2つの規制板23は、矩形平板形をなし、左右に並列に支持されている。2つの規制板23は、それぞれその前面側(下面側)に設けた2つのヒンジ部23aを介して上下に一定の角度範囲で回転可能に支持されている。図13に示すように2つの規制板23は、その上下幅方向の中心よりも上部寄りにヒンジ部23aが設けられているため、自由状態では図示するようにほぼ起立姿勢に保持される。規制板23は、起立姿勢では、ヒンジ部23aの下部側に設けたストッパ部23bが昇降台20の後面に突き当てられることによりその上部側を前方へ変位させた前傾姿勢に保持される。
規制板23は、昇降台20が下降端付近まで下降されると、その下部が基台10の上面に当接されることで、相対的に水平姿勢に向けて回転される。図10及び図13に示すように昇降台20が下降端まで下降されると、規制板23は昇降台20の後部から後方へほぼ水平方向に張り出して、基台10の後部側に掛け渡された状態となる。後方へ水平方向に張り出された規制板23は、昇降台20と基台10との間の隙間を埋める渡り板として機能し、また下段側スロープ18の上面とほぼ面一に連なった状態となってスロープ板として機能する。
昇降台20が段差の下段側3から上昇すると、規制板23はその自重により後部側が下方へ変位する起立方向に回動して前傾姿勢に保持される。前傾姿勢に保持された規制板23は、前記規制バー22と同じく昇降対象物2の主として後方への位置ずれを規制するストッパ板として機能する。
図1及び図4に示すように昇降台20の前部には、段差の上段側4に張り出す上段側渡り板24を備えている。上段側渡り板24は、上下に回動可能に支持されており、上方に起立した格納位置と、段差の上段側4に張り出す取り出し位置に移動させることができる。左側の柵部21の前部には操作レバー25が設けられている。
操作レバー25は、柵部21の前部に上下に回転可能に連結されている。操作レバー25は、リンクレバー25aを介して上段側渡り板24の左側部に連結されている。図1に示すように操作レバー25を上方へ回転操作すると、リンクレバー25aを介して上段側渡り板24も上方に回転して格納される。昇降台20の上昇、下降時及び下降端位置において、上段側渡り板24は上方に格納された状態に保持される。図1に示すように昇降台20が下降端位置において、上段側渡り板24が上方に格納されることで、後述する動力部33に対する干渉が回避される。
これに対して、図4に示すように昇降台20が上段側4(上昇端位置)まで上昇された状態で、操作レバー25を下方へ回転操作すると、リンクレバー25aを介して上段側渡り板24が下方に回転して水平位置に取り出される。上段側渡り板24が取り出されると、昇降台20と上段側4との間の隙間に掛け渡されて、昇降対象物2を昇降台20上から上段側4へ、あるいはその逆にスムーズに移動させることができる。
基台10の前部には、動力部33が配置されている。図5に示すように、動力部33には、油圧ポンプ34、車輪用流路制御弁(ソレノイドバルブ)35、昇降用流路制御弁(ソレノイドバルブ)36、制御装置38が収容されている。これらが、図14に示す油圧回路を構成している。油圧ポンプ34により圧油が供給される。油圧ポンプ34は、切り替え弁34a、逆止弁34b、可変絞り弁34c、リリーフ弁34dを備えている。設定圧を超える圧油は、リリーフ弁34dを経てタンク37に戻される。圧油供給状態で、昇降用流路制御弁36が供給側に切り替わると左右の昇降シリンダ31に圧油が供給されて伸長側に作動することで昇降台20が上昇される。
昇降台20が上昇端に至ると、逆止弁34bにより油圧ポンプ34側への還流が遮断されて左右の昇降シリンダ31の伸長状態がロックされることで昇降台20が上昇端位置にロックされる。昇降用流路制御弁36が再度供給側に切り替わり、且つこれに連動して油圧ポンプ34側の切り替え弁34aが還流側に切り替わると、昇降シリンダ31に供給された圧油が油圧ポンプ34側に戻されて左右の昇降シリンダ31が縮小側に作動することで昇降台20が下降される。
車輪用流路制御弁35が供給側に切り替わると左右の車輪シリンダ15に圧油が供給されて伸長側に作動することで車輪11が下方へ取り出される。車輪11の取り出し状態が、逆止弁34bにより油圧ポンプ34側への還流が遮断されて左右の車輪シリンダ15が伸長側にロックされることによりロックされる。車輪11が取り出し状態にロックされることで、基台10等を含む当該昇降装置1の全重量を受けつつ、当該昇降装置1を移動させることができる。車輪シリンダ15に供給された設定圧を超える圧油は、リリーフ弁35aを経てタンク37に還流される。車輪用流路制御弁35が再度供給側に切り替わり、且つこれに連動して油圧ポンプ34側の切り替え弁34aが還流側に切り替わると、車輪シリンダ15に供給された圧油が油圧ポンプ34側に戻されて左右の車輪シリンダ15が縮小側に作動することで全ての車輪11が上方に格納される。全ての車輪11が格納されることで、基台10が段差の下段側3に接地されて当該昇降装置1が設置される。
油圧ポンプ34の起動、停止、車輪用流路制御弁35や昇降用流路制御弁36等のソレノイドバルブの切り替え動作等、当該動力部33の動作制御が制御装置38によりなされる。昇降台20の昇降動作、車輪取り出し機構12の切り替え動作は、図示省略した操作部の作業者によるスイッチ操作によりなされる。
以上説明した本実施形態の昇降装置1によれば、段差の下段側3に設置した状態で、荷物を満載した台車や人が着座したままの車椅子等の昇降対象物2を下段側3から上段側4に、あるいはその逆に迅速かつ楽に昇降させることができる。
昇降装置1の基台10には移動用の車輪11が格納されている。車輪格納状態で昇降装置1は下段側3に移動不能に設置される。昇降装置1は、車輪11を取り出すことにより容易に移動させることができる。移動させることにより昇降装置1を別の段差部で共用することができ、この点で当該昇降装置1の稼働率を高めて有効活用を図ることができる。また、昇降装置1は移動させることができるので、不必要時には段差から移動させて段差スペースを有効活用することができる。
4か所の車輪11は、車輪シリンダ15を駆動源とする車輪取り出し機構12によりなされることから、作業者の操作によることなく、迅速かつ楽に車輪11の取り出し、格納がなされる。車輪11の取り出し状態は、車輪シリンダ15の伸長状態がロックされることで保持されることから、重量物である基台10や昇降台20及び昇降駆動部30等を含む当該昇降装置1自身の重量を受けつつ、当該昇降装置1を移動させることができる。
4か所の車輪11には、いわゆるオムニホイールと称される全方向移動ホイールが用いられていることから、昇降装置1の全方向への移動操作を迅速かつ楽に行うことができ、この点で当該昇降装置1の移動操作性が高められている。
基台10には下段側スロープ18が設けられ、昇降台20には上段側渡り板24が設けられて、昇降台20と下段側3との間、昇降台20と上段側4との間における昇降対象物2の移動を迅速かつ楽に行うことができる。
また、基台10と昇降台20の間には、巻き取り式のスクリーン17が取り付けられている。昇降台20が昇降する段階では、昇降駆動部30等の機構部がスクリーン17で遮蔽されて当該昇降装置1の見栄えがよくなっている。さらに、昇降駆動部30等の機構部がスクリーン17で遮蔽されることで、これらに対する他部材の不用意な接触等のトラブルを未然に回避することができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。車輪11には全方向移動ホイールを用いた構成を例示したが、これに代えて一方向ホイールを用いる構成としてもよい。
また、車輪シリンダ15を駆動源とする車輪取り出し機構12により車輪11を取り出し、格納する構成を例示したが、作業者の手動操作により車輪を取り出し、格納する構成としてもよい。
昇降駆動部30の動力源として油圧シリンダを用いた構成を例示したが、これに代えて電動モータを駆動源とするボールねじ機構等のその他の動力源を用いる構成としてもよい。
1…昇降装置
2…昇降対象物
3…段差の下段側
4…段差の上段側
5…作業者
10…基台
10a,10b…ストッパ孔
11…車輪
12…車輪取り出し機構
13,14…車輪ブラケット、13a,14a…支軸
15…車輪シリンダ
15a…ロッド、15b…支軸、15c…ヘッド側先端部、15d…支軸
16…機構カバー
17…スクリーン
18…下段側スロープ
18a…支持縁部、18b…支軸、18c…ロックピン、18d…フランジ部
19…ハンドル部
19a…ロックピン、19b…支軸
20…昇降台
21…柵部
22…規制バー
23…規制板
23a…ヒンジ部、23b…ストッパ部
24…上段側渡り板
25…操作レバー、25a…リンクレバー
30…昇降駆動部
31…昇降シリンダ
32…リフトアーム
32a…アウタアーム、32b…インナアーム、32c…支軸
33…動力部
34…油圧ポンプ
34a…切り替え弁、34b…逆止弁、34c…可変絞り弁、34d…リリーフ弁
35…車輪用流路制御弁、35a…リリーフ弁
36…昇降用流路制御弁
37…タンク
38…制御装置

Claims (8)

  1. 段差の下段側に設置されて、基台に対して昇降台を前記段差の下段側と上段側との間で平行に昇降させる昇降装置であって、
    前記基台に移動用の車輪を格納可能に備えており、
    前記車輪を格納して前記基台を前記段差の下段側に接地させて設置され
    前記基台に前記段差の下段側に張り出す下段側スロープを備えており、該下段側スロープは、上下に回動可能に支持されて、上方に起立した格納位置と、前記段差の下段側に張り出す取り出し位置に移動可能であり、該下段側スロープに、当該昇降装置の移動操作時に把持するハンドル部を格納可能に備える構成とした昇降装置。
  2. 段差の下段側に設置されて、基台に対して昇降台を前記段差の下段側と上段側との間で平行に昇降させる昇降装置であって、
    前記基台に移動用の車輪を格納可能に備えており、
    前記車輪を格納して前記基台を前記段差の下段側に接地させて設置され
    前記基台と前記昇降台との間に巻き取り式のスクリーンを介在させた昇降装置。
  3. 請求項1又は2記載の昇降装置であって、前記基台と前記昇降台との間に、前記昇降台を昇降させる昇降駆動部を備えており、該昇降駆動部は、一対のリフトアームを昇降シリンダを駆動源として上下に伸縮させて前記昇降台を昇降させる構成とした昇降装置。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載の昇降装置であって、前記車輪を格納位置から下方へ取り出すための車輪取り出し機構を備え、該車輪取り出し機構の動力源として車輪シリンダを備え、該車輪シリンダの動作により前記基台をリフトさせつつ前記車輪を下方に取り出す構成とした昇降装置。
  5. 請求項1~の何れか1項に記載した昇降装置であって、前記車輪に、全方向移動ホイールを用いた昇降装置。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載した昇降装置であって、前記昇降台の左右側部に柵部を備え、該左右の柵部間に規制バーを開閉可能に設けた昇降装置。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載した昇降装置であって、前記昇降台の縁部に規制板を上下に回動可能に備え、該規制板は、前記昇降台が前記段差の下段側に下降された状態では、水平方向に張り出して前記段差の下段側に張り出す渡り板として機能し、前記昇降台が前記段差の下段側から上昇する状態では、上方に回動して前記昇降台上の昇降対象物の位置ずれを規制するストッパ板として機能させる構成とした昇降装置。
  8. 請求項1~7の何れか1項に記載した昇降装置であって、前記昇降台に前記段差の上段側に張り出す上段側渡り板を備え、該上段側渡り板は、上下に回動可能に支持されて、上方に起立した格納位置と、前記段差の上段側に張り出す取り出し位置に移動可能であり、該上段側渡り板の移動操作をするための操作レバーを備えた昇降装置。

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