JP7336745B2 - 電子タグ読取装置および電子タグ読取方法 - Google Patents

電子タグ読取装置および電子タグ読取方法 Download PDF

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Description

本発明は、物品に添付された電子タグを読み取る電子タグ読取装置および電子タグ読取方法に関するものである。
近年、小売店において、RFID(Radio Frequency Identifier)技術の活用が注目されている。RFID技術を活用すると、商品個品管理によるダイナミックプライシングなど、様々な利便性を利用者(買物客)に提供することが可能となる。また、RFID技術を活用すると、利用者が購入する商品の精算を、店員を介さずに行うセルフレジ(無人レジ)の導入も可能となる。これにより、店員の作業を大幅に削減し、店舗オペレーションの省力化につながるとともに、利用者の精算時間を大幅に短縮することが可能となるため、利用者の利便性も高めることができる。
このようなRFID技術を活用したセルフレジ(無人レジ)に関連する技術として、電子タグ(RFタグ)を貼付した商品を、タグリーダのアンテナが両側に配置された読取通路(商品通路)に通すことで、商品の精算を自動で行う技術が知られている(特許文献1参照)。この技術では、利用者が、読取装置の側方を歩きながら、手にぶら下げた買物袋を読取通路に通すだけで、買物袋に収容された商品の精算が行われる。すなわち、利用者が購入する商品の精算をウォークスルーで行えるため、利用者の利便性をより一層高めることができる。
特開2019-121251号公報
さて、電子タグは、貼付された商品が買物袋に収容された状態では、向きがばらばらであり、また、別の商品の金属材料を含む容器(金属缶や金属箔ラミネートフィルムなど)に密着した状態になっている場合もある。このため、商品が買物袋に収容された状態では、電子タグの無線信号をタグリーダのアンテナが適切に受信することが難しくなる。
一方、前記従来の技術では、商品が読取通路を通過する際に、電子タグが移動するのに応じて、タグリーダによる電子タグの無線信号の受信状態(受信信号強度)の変化に基づいて、無線信号の送信元の電子タグが、読取通路を通過する商品に添付されたものであることを識別するようにしている。このため、商品が買物袋に収容された状態で、電子タグの無線信号をアンテナが適切に受信できない状況では、買物袋に収容された商品に添付された電子タグを適切に読み取ることができないという問題があった。
また、タグリーダおよび電子タグの無線信号の送信パワーを増大すると、電子タグの読み取りが改善されるが、買物袋に収容された商品とは別の商品、例えば、別の利用者の買物袋に収容された商品や、陳列棚に陳列された商品に添付された電子タグも、読み取るという不具合が発生する。このため、無線信号のパワーを増大するだけでは、適切な改善策にならない。
そこで、本発明は、商品を収容した買物袋を読取通路に通すことで、買物袋に収容された商品の精算を行う場合に、買物袋に収容された商品に添付された電子タグを適切に読み取ることができる電子タグ読取装置および電子タグ読取方法を提供することを主な目的とする。
本発明の電子タグ読取装置は、物品に添付された電子タグを読み取る電子タグ読取装置であって、前記電子タグが添付された前記物品が容器に収容された状態で通過する読取通路と、前記読取通路を入口側の通路部と出口側の通路部とに仕切る態様で開閉可能に設けられ、前記入口側と前記出口側との間の電波の往来を遮断するシールド部材と、前記入口側の通路部に位置する前記電子タグの無線信号を受信する入口側のアンテナと、前記出口側の通路部に位置する前記電子タグの無線信号を受信する出口側のアンテナと、前記入口側のアンテナおよび前記出口側のアンテナを動作させて前記電子タグの情報を読み取るタグリーダと、を備える構成とする。
また、本発明の電子タグ読取方法は、電子タグ読取装置を用いて、物品に添付された電子タグを読み取る電子タグ読取方法であって、前記電子タグ読取装置が、前記電子タグが添付された前記物品が容器に収容された状態で通過する読取通路と、前記読取通路を入口側の通路部と出口側の通路部とに仕切る態様で開閉可能に設けられ、前記入口側と前記出口側との間の電波の往来を遮断するシールド部材と、前記入口側の通路部に位置する前記電子タグの無線信号を受信する入口側のアンテナと、前記出口側の通路部に位置する前記電子タグの無線信号を受信する出口側のアンテナと、前記入口側のアンテナおよび前記出口側のアンテナを動作させて前記電子タグの情報を読み取るタグリーダと、を備え、前記電子タグ読取装置のプロセッサまたは別の情報処理装置のプロセッサが、前記入口側のアンテナおよび前記出口側のアンテナによる前記電子タグの無線信号の受信に関する状態遷移に基づいて、前記タグリーダが受信した無線信号の送信元の前記電子タグが、前記読取通路を通過する前記物品に添付されたものか否かを判別する構成とする。
本発明によれば、電子タグが入口側の通路部に位置する場合には、入口側のアンテナでのみ電子タグの無線信号を適切に受信することができ、また、電子タグが出口側の通路部に位置する場合には、出口側のアンテナでのみ電子タグの無線信号を適切に受信することができる。このため、物品が読取通路を通過する際に、電子タグが移動するのに応じて、電子タグの無線信号を適切に受信できるアンテナが変化するという状態遷移が現れ、この状態遷移に基づいて、無線信号の送信元の電子タグが、読取通路を通過する物品に添付されたものか否かを判別することができる。これにより、電子タグが添付された物品が容器に収容された状態でも、電子タグを適切に読み取ることができる。
第1実施形態に係る商品精算システムの全体構成図 第1実施形態に係る読取装置2の概要を示す斜視図 第1実施形態に係る読取装置2に設けられたシールド扉31およびアンテナ11を示す斜視図 第1実施形態に係る読取装置2の動作概要を示す説明図 第1実施形態に係る読取装置2および管理装置3の概略構成を示すブロック図 第1実施形態に係る商品精算システムで行われる処理の手順を示すフロー図 第1実施形態の第1変形例に係るシールド扉71の構造を示す斜視図 第1実施形態の第2変形例に係るシールド扉81の構造を示す斜視図 第2実施形態に係る読取装置2の概略構成を示すブロック図 第3実施形態に係る読取装置2の概略構成を示すブロック図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、物品に添付された電子タグを読み取る電子タグ読取装置であって、前記電子タグが添付された前記物品が容器に収容された状態で通過する読取通路と、前記読取通路を入口側の通路部と出口側の通路部とに仕切る態様で開閉可能に設けられ、前記入口側と前記出口側との間の電波の往来を遮断するシールド部材と、前記入口側の通路部に位置する前記電子タグの無線信号を受信する入口側のアンテナと、前記出口側の通路部に位置する前記電子タグの無線信号を受信する出口側のアンテナと、前記入口側のアンテナおよび前記出口側のアンテナを動作させて前記電子タグの情報を読み取るタグリーダと、を備える構成とする。
これによると、電子タグが入口側の通路部に位置する場合には、入口側のアンテナでのみ電子タグの無線信号を適切に受信することができ、また、電子タグが出口側の通路部に位置する場合には、出口側のアンテナでのみ電子タグの無線信号を適切に受信することができる。このため、物品が読取通路を通過する際に、電子タグが移動するのに応じて、電子タグの無線信号を適切に受信できるアンテナが変化するという状態遷移が現れ、この状態遷移に基づいて、無線信号の送信元の電子タグが、読取通路を通過する物品に添付されたものか否かを判別することができる。これにより、電子タグが添付された物品が容器に収容された状態でも、電子タグを適切に読み取ることができる。
また、第2の発明は、前記シールド部材が、前記容器が突き当たることで押し開けられる開き戸である構成とする。
これによると、物品の容器がドアに突き当たった際の衝撃で、容器に収容された物品が移動するため、タグリーダによる電子タグの読取り性能を向上させることができる。
また、第3の発明は、前記シールド部材が、両開き型の開き戸である構成とする。
これによると、シールド部材が2枚のシールド扉で構成されるため、各シールド扉の可動域が狭くて済む。このため、容器が突き当たった際にシールド部材が開きやすくなることから、容器を読取通路に円滑に通すことができる。
また、第4の発明は、さらに、前記タグリーダを制御するプロセッサを備え、前記プロセッサが、前記電子タグが前記入口側の通路部に位置すると判定した場合には、前記入口側のアンテナを用いた読み取りを前記タグリーダに行わせ、前記電子タグが前記出口側の通路部に位置すると判定した場合には、前記出口側のアンテナを用いた読み取りを前記タグリーダに行わせる構成とする。
これによると、タグリーダにおいて、アンテナを順次切り替えて電子タグの読み取りを行う際に、切り替えるアンテナが少なくなるため、全てのアンテナを一巡させる周期が短くなる。このため、電子タグが通路部に位置する期間において、各アンテナが受信動作を行う回数が増えるため、タグリーダによる電子タグの読取り性能を向上させることができる。
また、第5の発明は、さらに、前記シールド部材の開閉を検知する開閉検知センサを備え、前記プロセッサが、前記開閉検知センサの検出結果に基づいて、前記電子タグが前記入口側の通路部と前記出口側の通路部とのいずれに位置するかを判別する構成とする。
これによると、電子タグが入口側の通路部と出口側の通路部とのいずれに位置するかを適切に判別することができる。
また、第6の発明は、前記入口側のアンテナを動作させて前記電子タグの情報を読み取る第1のタグリーダと、前記出口側のアンテナを動作させて前記電子タグの情報を読み取る第2のタグリーダと、を備える構成とする。
これによると、タグリーダにおいて、アンテナを順次切り替えて電子タグの読み取りを行う際に、各タグリーダで切り替えるアンテナが少なくなるため、全てのアンテナを一巡させる周期が短くなる。このため、電子タグが通路部に位置する期間において、各アンテナが受信動作を行う回数が増えるため、タグリーダによる電子タグの読取り性能を向上させることができる。
また、第7の発明は、前記入口側のアンテナが、前記入口側の通路部を挟んだ左右両側に一対配置され、前記出口側のアンテナが、前記出口側の通路部を挟んだ左右両側に一対配置されている構成とする。
これによると、アンテナが読取通路を挟んで両側に配置されるため、タグリーダによる電子タグの読み取り性能を向上させることができる。
また、第8の発明は、前記入口側のアンテナが、前記シールド部材の前記入口側の通路部側に配置され、前記出口側のアンテナが、前記シールド部材の前記出口側の通路部側に配置されている構成とする。
これによると、向き(姿勢)が異なるアンテナが配置されるため、タグリーダによる電子タグの読み取り性能を向上させることができる。
また、第9の発明は、さらに、前記タグリーダを制御するプロセッサを備え、前記プロセッサが、前記シールド部材の両側に配置された前記入口側のアンテナおよび前記出口側のアンテナによる前記電子タグの無線信号の受信状況に基づいて、前記電子タグが前記入口側の通路部と前記出口側の通路部とのいずれに位置するかを判別する構成とする。
これによると、電子タグが入口側の通路部と出口側の通路部とのいずれに位置するかを適切に判別することができる。
また、第10の発明は、電子タグ読取装置を用いて、物品に添付された電子タグを読み取る電子タグ読取方法であって、前記電子タグ読取装置が、前記電子タグが添付された前記物品が容器に収容された状態で通過する読取通路と、前記読取通路を入口側の通路部と出口側の通路部とに仕切る態様で開閉可能に設けられ、前記入口側と前記出口側との間の電波の往来を遮断するシールド部材と、前記入口側の通路部に位置する前記電子タグの無線信号を受信する入口側のアンテナと、前記出口側の通路部に位置する前記電子タグの無線信号を受信する出口側のアンテナと、前記入口側のアンテナおよび前記出口側のアンテナを動作させて前記電子タグの情報を読み取るタグリーダと、を備え、前記電子タグ読取装置のプロセッサまたは別の情報処理装置のプロセッサが、前記入口側のアンテナおよび前記出口側のアンテナによる前記電子タグの無線信号の受信に関する状態遷移に基づいて、前記タグリーダが受信した無線信号の送信元の前記電子タグが、前記読取通路を通過する前記物品に添付されたものか否かを判別する構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、商品を収容した買物袋を読取通路に通すことで、買物袋に収容された商品の精算を行う場合に、買物袋に収容された商品に添付された電子タグを適切に読み取ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る商品精算システムの全体構成図である。
商品精算システムは、利用者(買物客)が購入する商品の精算を行うものである。この商品精算システムは、電子タグ1(RFタグ)と、読取装置2と、管理装置3(情報処理装置)と、精算装置4と、を備えている。読取装置2、精算装置4、および管理装置3はネットワークを介して通信を行うことができる。
電子タグ1は、商品Pに添付(貼付)される。この電子タグ1は、商品Pが買物袋B(容器)に収容された状態で、読取装置2による読取が行われる。
読取装置2は、買物袋Bに収容された商品Pに添付された電子タグ1を読み取る。この読取装置2は、アンテナ11と、タグリーダ12と、を備えている。
アンテナ11は、電子タグ1のID信号を受信する。本実施形態では、アンテナ11が複数設けられている。なお、アンテナ11は、特に限定されないが、指向性を有する円偏波アンテナ、例えば円偏波パッチアンテナであるとよい。また、アンテナ11は、直線偏波アンテナでもよい。
タグリーダ12は、アンテナ11を動作させて電子タグ1を読み取る。具体的には、タグリーダ12は、アンテナ11で受信したID信号に含まれるID情報(商品識別情報)を取得する。タグリーダ12で取得したID情報は精算装置4に送信される。なお、タグリーダ12は、複数のアンテナ11を順に切り替えて電子タグ1のID信号を受信する。
管理装置3は、読取装置2から受信した読取結果、すなわち、タグリーダ12で取得したID情報に基づいて、利用者が購入する商品、すなわち、買物袋に収容された商品を確定して、利用者が購入する商品の内訳に関する購入商品情報を取得する。
精算装置4は、管理装置3から受信した購入商品情報に基づいて、利用者が購入する商品の精算を行う。このとき、精算装置4は、決済サーバ装置(図示せず)との間で必要な情報をやり取りとして決済(代金の支払い)を行うようにしてもよい。なお、精算装置4は、いわゆるPOS端末であり、店舗における商品の販売状況を管理する。
なお、本実施形態では利用者が購入する商品の精算を行う商品精算システムについて説明するが、読取装置2は、商品Pに添付された電子タグ1を読み取る構成に限定されるものではなく、商品以外の物品に添付された電子タグ1を読み取るものであってもよい。
次に、第1実施形態に係る読取装置2の概要について説明する。図2は、読取装置2の概要を示す斜視図である。
読取装置2は、利用者が購入する商品の精算をウォークスルーで行えるようにしたものである。この読取装置2は、左右の側壁21,22と、この左右の側壁21,22を連結する底部23と、を備えている。左右の側壁21,22の間には、利用者が手にぶら下げた買物袋を通す読取通路25(読取レーン)が形成されている。一方(左側)の側壁21は、高く形成され、他方(右側)の側壁22は、低く形成されている。他方の側壁22の外側(右側)は、利用者が歩行する歩行通路となる。利用者は、読取装置2の側方を歩きながら、買物袋を読取通路25に通すことができる。
なお、読み取りを行う所定領域(読取通路25)からの電磁波漏洩を抑制(誤読率を低減)するため、読取装置2の内側(側壁21の内側、側壁22の内側、および底部23の上面)は電磁波を遮蔽する材料(金属材料、電波吸収体など)で形成される。
一方(左側)の側壁21の入口側には、カードリーダ26が設けられている。このカードリーダ26は、利用者が提示したICカード27を読み取る。カードリーダ26によりICカード27から取得した利用者の認証情報に基づいて、利用者の認証が行われる。なお、ICカード27は、利用者の認証情報を含んだプリペイドカードやクレジットカードなどでもよい。また、ICカード27に代えて磁気カードや顔認証により利用者の認証を行うようにしてもよい。顔認証を用いる場合は、カードリーダ26、ICカード27は不要で、これに代えて顔認証装置が設置される。
一方(左側)の側壁21の出口側には、ディスプレイ28が設けられている。このディスプレイ28は、精算結果に関する画面を表示する。具体的には、利用者が購入する商品、すなわち、買物袋に収容された商品の名称および価格や、商品の総数および合計金額などが、ディスプレイ28に表示される。
このように構成された読取装置2では、利用者は、まず、ICカード27をカードリーダ26にかざして認証を受ける。次に、利用者は、読取装置2の側方の歩行通路を歩きながら、手にぶら下げた買物袋を読取通路25に通す。これにより、買物袋に収容された商品の精算が行われる。次に、利用者は、ディスプレイ28に表示された精算結果の画面を閲覧して、購入商品の精算に誤りがないか否かを確認する。ここで、購入商品の精算に誤りがない場合には、利用者はそのまま退店することができる。
次に、第1実施形態に係る読取装置2に設けられたシールド扉31およびアンテナ11について説明する。図3は、読取装置2に設けられたシールド扉31およびアンテナ11を示す斜視図である。
読取装置2には、読取通路25を入口側の通路部25aと出口側の通路部25bとに仕切るようにシールド扉31(シールド部材)が設けられている。このシールド扉31は、電磁波を遮蔽する材料(金属材料、電波吸収体など)で形成されている。
シールド扉31は、両開きの開き戸(観音開き)、いわゆるウエスタンドアであり、中心で2分割された左右2枚の分割体31a,31bで構成されている。具体的には、左右2枚の分割体31a,31bの側端に、鉛直方向の回転軸を有するヒンジ32が設けられている。これにより、左側の分割体31aが、一方(左側)の側壁21に前後方向に回転可能に支持される。また、右側の分割体31bが、他方(右側)の側壁22に前後方向に回転可能に支持される。
シールド扉31は、買物袋が突き当たることで押し開けられ、図3(A)に示す閉鎖状態から図3(B)に示す開放状態に遷移する。このとき、買物袋がシールド扉31に突き当たった際の衝撃で、買物袋に収容された商品が移動する。この商品の移動により、電子タグ1を読み取ることができないヌル点の発生が抑制され、読み取り漏れが低減されるため、電子タグ1の読取率を向上させることができる。なお、ヌル点とは、例えば、アンテナ11が電子タグ1と無線通信可能な状態にあるにもかかわらず、例えばアンテナ11から放射された電波と、その電波が周囲環境の壁・床・天井や周囲に存在する他の物体などから反射して生成された反射波とが互いに打ち消し合うことなどが原因で、その電子タグ1を読み取ることができない位置のことを指す。
また、シールド扉31は、両開きの開き戸で構成されているため、可動域が狭いことから、買物袋が突き当たった際に開きやすくなる。このため、買物袋が読取通路25を円滑に通過することができる。
なお、常時はシールド扉31が閉鎖状態に保持されるようにする。自動的に閉鎖位置に復帰するヒンジ構造(グラビティヒンジやばねヒンジなど)が採用される。
入口側の通路部25aには、入口側のアンテナグループに属する第1アンテナ11aと第2アンテナ11bと第3アンテナ11cとが配置されている。第1アンテナ11aは、一方(左側)の側壁21に、商品の移動方向に沿う向きに配置されている。第2アンテナ11bは、他方(右側)の側壁22に、商品の移動方向に沿う向きに配置されている。第3アンテナ11cは、シールド扉31に、商品の移動方向に直交する向きに配置されている。
一方、出口側の通路部25bには、出口側のアンテナグループに属する第1アンテナ11dと第2アンテナ11eと第3アンテナ11fとが配置されている。第1アンテナ11dは、一方(左側)の側壁21に、商品の移動方向に沿う向きに配置されている。第2アンテナ11eは、他方(右側)の側壁22に、商品の移動方向に沿う向きに配置されている。第3アンテナ11fは、シールド扉31に、商品の移動方向に直交する向きに配置されている。
なお、本実施形態では、アンテナ11a~11fを入口側と出口側とに3台ずつ配置し、また、アンテナ11a~11fを左右の側壁21,22とシールド扉31とに配置したが、このアンテナの配置数および配置位置に関する構成はあくまで一例であり、この構成に限定されるものではない。例えば、アンテナを入口側と出口側とに1台ずつ配置したり4台ずつ配置したりしてもよい。また、アンテナを底部23(図2参照)の上面に配置してもよい。
次に、第1実施形態に係る読取装置2の動作概要について説明する。図4は、読取装置2の動作概要を示す説明図である。
読取装置2には、読取通路25を入口側の通路部25aと出口側の通路部25bとに仕切るようにシールド扉31が設けられている。このシールド扉31により、入口側の通路部25aと出口側の通路部25bとの間で、電子タグ1およびアンテナ11a~11fが発する電波の往来を遮断することができる。
したがって、図4(A)に示すように、電子タグ1が入口側の通路部25aに位置する場合には、出口側のアンテナグループに属する第1アンテナ11d、第2アンテナ11e、および第3アンテナ11fは、電子タグ1の信号を適切に受信できない。また、図4(B)に示すように、電子タグ1が出口側の通路部25bに位置する場合には、入口側のアンテナグループに属する第1アンテナ11a、第2アンテナ11b、および第3アンテナ11cは、電子タグ1の信号を適切に受信できない。
シールド扉31には、開閉検知センサ41が設けられている。この開閉検知センサ41は、シールド扉31の開閉を検知する。なお、開閉検知センサ41は特に限定されないが、図4に示す例では、開閉検知センサ41(磁気近接センサなど)をシールド扉31に取り付けて、シールド扉31自体の動きを検出する構成となっている。この他、ヒンジ32の回転軸の動きを検出する構成としてもよい。この場合は、開閉検知センサ41は、シールド扉31ではなく、ヒンジ32の回転軸に取り付けられていてもよい。
次に、第1実施形態に係る読取装置2および管理装置3の概略構成について説明する。図5は、読取装置2および管理装置3の概略構成を示すブロック図である。
読取装置2は、アンテナ11a~11f、タグリーダ12、カードリーダ26、ディスプレイ28、および開閉検知センサ41の他に、通信部51と、メモリ52と、プロセッサ53と、を備えている。
通信部51は、管理装置3および精算装置4との間で通信を行う。具体的には、通信部51は、電子タグ1の読取結果を管理装置3に送信する。また、通信部51は、利用者が購入する商品に関する精算結果を精算装置4から受信する。
メモリ52は、プロセッサ53で実行されるプログラムを記憶する。
プロセッサ53は、メモリ52に記憶されたプログラムを実行することで、タグリーダ12、カードリーダ26、ディスプレイ28、および開閉検知センサ41を制御する。
特に本実施形態では、プロセッサ53が、開閉検知センサ41の検出信号に基づいて、タグリーダ12を制御する。具体的には、プロセッサ53は、開閉検知センサ41の検出信号に基づいて、商品が入口側の通路部25aと出口側の通路部25bとのいずれに位置するかを識別する。そして、プロセッサ53は、商品が位置する通路部25a,25bに配置されたアンテナ11a~11fのみを動作させる。
すなわち、図4(A)に示すように、商品が入口側の通路部25aに位置する場合には、入口側のアンテナグループに属する第1アンテナ11a、第2アンテナ11b、および第3アンテナ11cを動作させる。そして、この第1アンテナ11a、第2アンテナ11b、および第3アンテナ11cの少なくともいずれかで電子タグ1のID信号を受信できればよい。
一方、図4(B)に示すように、商品が出口側の通路部25bに位置する場合には、出口側のアンテナグループに属する第1アンテナ11d、第2アンテナ11e、および第3アンテナ11fを動作させる。そして、この第1アンテナ11d、第2アンテナ11e、および第3アンテナ11fの少なくともいずれかで電子タグ1のID信号を受信できればよい。
ここで、タグリーダ12では、タグリーダ12に受信信号を取り込むアンテナ11a~11fを所定の間隔で定期的に切り替える制御が行われる。特に本実施形態では、タグリーダ12において、商品が位置する通路部25a,25bに配置されたアンテナ11a~11fのみを動作させる制御が行われる。これにより、全てのアンテナ11a~11fを動作させる構成と比較して、動作中の全てのアンテナ11a~11fを一巡させる周期が短くなるため、商品が通路部25a,25bに位置する期間において、各アンテナ11a~11fが受信動作を行う回数が増える。このため、タグリーダ12による電子タグ1の読取り性能を向上させることができる。
管理装置3は、通信部61と、メモリ62と、プロセッサ63と、を備えている。
通信部61は、読取装置2および精算装置4との間で通信を行う。具体的には、通信部61は、読取装置2での電子タグ1の読取結果を読取装置2から受信する。また、通信部61は、プロセッサ63で取得した購入商品情報を精算装置4に送信する。
メモリ62は、プロセッサ63で実行されるプログラムを記憶する。
プロセッサ63は、メモリ62に記憶されたプログラムを実行することで、商品精算に係る各種の処理を行う。特に本実施形態では、プロセッサ63が、読取装置2から取得した読取結果、すなわち、タグリーダ12で取得したID情報に基づいて、利用者が購入する商品、すなわち、買物袋に収容された商品を確定して、利用者が購入する商品の内訳に関する購入商品情報を取得する。
このとき、プロセッサ63は、入口側のアンテナグループのアンテナ11a~11cを用いた読取で取得した電子タグ1のID情報と、出口側のアンテナグループのアンテナ11d~11fを用いた読取で取得した電子タグ1のID情報とが一致する場合、そのID情報に対応する商品を、利用者が購入する商品と判定する(購入商品判定)。なお、入口側のアンテナグループで電子タグ1を読み取ることができる第1の状態から、出口側のアンテナグループで電子タグ1を読み取ることができる第2の状態に遷移し、かつ、第1,第2の各状態で読み取った電子タグ1のID情報が一致する場合に、その電子タグ1のID情報に対応する商品を購入商品と判定するようにしてもよい。
なお、管理装置3のプロセッサ63で行われる処理の全部または一部が、読取装置2のプロセッサ53で行われるようにしてもよい。
次に、第1実施形態に係る商品精算システムで行われる処理の手順について説明する。図6は、商品精算システムで行われる処理の手順を示すフロー図である。
読取装置2では、まず、カードリーダ26が、利用者が提示したICカード27を読み取り、利用者の認証情報を取得する。そして、プロセッサ53が、利用者の認証情報ら基づいて、利用者が予め登録された人物か否かを判定する利用者認証に関する処理を行う(ST101)。このとき、正規の利用者に関する登録情報を管理する認証サーバ装置に問い合わせるようにすればよい。
次に、タグリーダ12が、入口側のアンテナグループのアンテナ11a~11cを用いた読取を開始する(ST102)。そして、入口側のアンテナグループのいずれかのアンテナ11a~11cで、電子タグ1のID信号を受信して、電子タグ1の読み取りを行う(ST103)。
次に、読取装置2では、プロセッサ53が、開閉検知センサ41の検出信号に基づいて、シールド扉31が開いたか否かを判定する(ST104)。ここで、シールド扉31が開いていない場合には(ST104でNo)、ST103に戻る。
一方、シールド扉31が開いた場合には(ST104でYes)、タグリーダ12が、入口側のアンテナグループのアンテナ11a~11cを用いた読取を停止する(ST105)。また、タグリーダ12が、出口側のアンテナグループのアンテナ11d~11fを用いた読取を開始する(ST106)。そして、出口側のアンテナグループのいずれかのアンテナ11d~11fで、電子タグ1のID信号を受信して、電子タグ1の読み取りを行う(ST107)。
次に、読取装置2では、プロセッサ53が、商品が読取通路25を通過したか否かを判定する(ST108)。このとき、プロセッサ53が、ディスプレイ28に表示された清算ボタンを利用者が操作したことを検知することで、商品が読取通路25を通過したと判定する。なお、光電センサ、赤外線センサ等のセンサを設けて、そのセンサの検出信号に基づいて、商品が読取通路25を通過したか否かを判定するようにしてもよい。ここで、商品が読取通路25を通過していない場合には(ST108でNo)、ST107に戻る。
一方、商品が読取通路25を通過した場合には(ST108でYes)、タグリーダ12が、出口側のアンテナグループのアンテナ11d~11fを用いた読取を停止する(ST109)。そして、タグリーダ12が、アンテナ11a~11fの動作を停止して、タグリーダ12による電子タグ1の読取を終了する(ST110)。このとき、通信部51が、タグリーダ12の読取結果を管理装置3に送信する。
次に、管理装置3では、プロセッサ63が、読取装置2から受信した読取結果に基づいて、利用者が購入する商品を確定して、利用者が購入する商品の内訳に関する購入商品情報を取得する(ST111)。このとき、通信部61が、購入商品情報を精算装置4に送信する。
次に、精算装置4は、管理装置3から受信した購入商品情報に基づいて、精算処理を行う(ST112)。このとき、精算装置4は、精算結果が読取装置2に送信する。
次に、読取装置2では、精算装置4から受信した精算結果がディスプレイ28に表示される(ST113)。
(第1実施形態の変形例)
次に、第1実施形態の変形例について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図7は、第1実施形態の第1変形例に係るシールド扉71の構造を示す斜視図である。図8は、第1実施形態の第2変形例に係るシールド扉81の構造を示す斜視図である。
図7に示す第1変形例では、シールド扉71が、片開きの開き戸で構成されている。具体的には、1枚のシールド扉71の側端に、鉛直方向の回転軸を有するヒンジ72が設けられている。これにより、シールド扉71が、一方の側壁21に前後方向に回転可能に支持されている。シールド扉71は、買物袋が突き当たることで押し開けられ、図7(A)に示す閉鎖状態から図7(B)に示す開放状態に遷移する。なお、本変形例では、第1実施形態と同様に、シールド扉71を自動的に閉鎖位置に復帰させるヒンジ構造(グラビティヒンジやばねヒンジなど)が採用される。
図8に示す第2変形例では、第1変形例と同様に、シールド扉81が、片開きの開き戸で構成されている。一方、本変形例では、1枚のシールド扉81の下端に、水平方向の回転軸を有するヒンジ82が設けられている。これにより、シールド扉81が、底部23に前後方向に回転可能に支持されている。シールド扉81は、買物袋が突き当たることで押し開けられ、図8(A)に示す閉鎖状態から図8(B)に示す開放状態に遷移する。なお、本変形例では、第1実施形態と同様に、シールド扉81を自動的に閉鎖位置に復帰させるヒンジ構造が採用されるが、特に本変形例では、シールド扉81を起立状態に保持する必要があるため、ばねヒンジを採用するとよい。
なお、本実施形態およびその変形例では、入口側の通路部25aと出口側の通路部25bとの間で、電子タグ1およびアンテナ11a~11fが発する電波の往来を遮断するシールド部材として、シールド扉31,71,81(開き戸)を設けたが、シールド部材はこのような形態のものに限定されない。例えば、シールド部材として、布製の電磁シールド材を用いて、暖簾状に吊り下げる形態としてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図9は、第2実施形態に係る読取装置2の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態では、2つのタグリーダ91,92が設けられている。第1のタグリーダ91は、入口側のアンテナグループに属する第1アンテナ11a、第2アンテナ11b、および第3アンテナ11cを用いて電子タグ1の読み取りを行う。第2のタグリーダ92は、出口側のアンテナグループに属する第1アンテナ11a、第2アンテナ11b、および第3アンテナ11cを用いて電子タグ1の読み取りを行う。
また、本実施形態では、読取装置2において、商品が読取通路25を通過する際に、電子タグ1が移動するのに応じて、電子タグ1の無線信号を受信できるアンテナグループが変化するという状態遷移が現れる。具体的には、電子タグ1が入口側の通路部25aに位置する場合には、入口側のアンテナグループで電子タグ1を読み取ることができ(読取OK)、かつ、出口側のアンテナグループで電子タグ1を読み取ることができない(読取NG)という状態(第1の状態)になる。一方、電子タグ1が出口側の通路部25bに位置する場合には、入口側のアンテナグループで電子タグ1を読み取ることができず(読取NG)、かつ、出口側のアンテナグループで電子タグ1を読み取ることができる(読取OK)という状態(第2の状態)になる。
そこで、本実施形態では、管理装置3のプロセッサ63が、電子タグ1の無線信号の受信に関する状態遷移に基づいて、無線信号の送信元の電子タグ1が、読取通路25を通過する物品に添付されたものか否かを判別する。すなわち、入口側のアンテナグループによる読取で取得した電子タグ1のID情報と、出口側のアンテナグループによる読取で取得した電子タグ1のID情報とが一致し、かつ、第1の状態から第2の状態に遷移した場合に、電子タグ1が読取通路25を通過する物品に添付されたものと判定する。そして、電子タグ1が、読取通路25を通過する物品に添付されたものである場合、その電子タグ1のID情報に対応する商品を、利用者が購入する商品と判定する(購入商品判定)。
なお、電子タグ1を読み取ることができるか否か(読取OKまたは読取NG)で状態遷移を判定するのではなく、電子タグ1の無線信号の受信信号強度(RSSI:Receive Signal Strength Indication)で状態遷移を判定するようにしてもよい。この場合、電子タグ1が入口側の通路部25aに位置する場合には、入口側のアンテナグループによる受信信号強度が、出口側のアンテナグループによる受信信号強度より大きいという状態(第1の状態)になる。一方、電子タグ1が出口側の通路部25bに位置する場合には、出口側のアンテナグループによる受信信号強度が、入口側のアンテナグループによる受信信号強度より大きいという状態(第2の状態)になる。そして、第1の状態から第2の状態に遷移したことで、電子タグ1が読取通路25を通過する物品に添付されたものと判定することができる。
また、第1実施形態(図5参照)では、タグリーダ12において、商品の電子タグ1の位置に応じて、読み取りに用いるアンテナグループを切り替える制御を行うために、シールド扉31の開閉を検知する開閉検知センサ41が設けられていたが、本実施形態では、入口側と出口側とにそれぞれタグリーダ91,92が設けられているため、各タグリーダ91,92で読み取りを継続するだけでよく、商品の電子タグ1の位置を判別して、アンテナグループを切り替える必要がない。このため、本実施形態では、開閉検知センサ41を省略することができる。
なお、本実施形態では、入口側のアンテナグループによる読み取り動作と出口側のアンテナグループによる読み取り動作との切り替えをスムーズに行うために、タグリーダを2台設けた構成としたが、第1実施形態と同様に、タグリーダを1台設ける構成も可能である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図10は、第3実施形態に係る読取装置2の概略構成を示すブロック図である。なお、第3実施形態でも、第1実施形態と同様の方法で購入商品判定を行うことができる。
本実施形態では、店舗に備え付けの買物かごBに電子タグ1が取り付けられている。読取装置2では、買物かごBの電子タグ1が発するID信号をアンテナ11a~11fが受信する。プロセッサ53は、アンテナ11a~11fによる買物かごBの電子タグ1のID信号の受信状況の変化(状態遷移)に基づいて、商品が入口側の通路部25aと出口側の通路部25bとのいずれに位置するかを判別する。
このとき、例えば、買物かごBにおける電子タグ1の取付位置に応じて、買物かごBの電子タグ1に近接する側のアンテナ11a~11fで、買物かごBの電子タグ1を読み取るようにすればよい。具体的には、電子タグ1を買物かごBの左外側に取り付けた場合には、左側の側壁21に配置された第1アンテナ11a,11dで読み取りを行う。一方、電子タグ1を買物かごBの右外側に取り付けた場合には、右側の側壁22に配置された第2アンテナ11b,11eで読み取りを行う。この場合、入口側のアンテナ11a(またはアンテナ11b)で読み取りができる状態から、入口側のアンテナ11a(またはアンテナ11b)で読み取りができない状態に遷移した後に、出口側のアンテナ11d(またはアンテナ11e)で読み取りができる状態に遷移した場合に、買物かごBが入口側の通路部25aから出口側の通路部25bに移動したものと判定する。
また、買物かごBにおける電子タグ1の取付位置を限定せずに、買物かごBの電子タグ1の読み取りに関する状態遷移に基づいて、買物かごBの位置を判別することも可能である。具体的には、入口側のアンテナ11a~11cのいずれかで読み取りができる状態から、入口側のアンテナ11a~11cのいずれでも読み取りができない状態に遷移した後に、出口側のアンテナ11d~11fのいずれかで読み取りができる状態に遷移した場合に、買物かごBが入口側の通路部25aから出口側の通路部25bに移動したものと判定する。
第1実施形態(図5参照)では、シールド扉31の開閉を検知する開閉検知センサ41が設けられていたが、本実施形態では、シールド扉31の開閉を検知しなくても、商品の位置を判別できるため、開閉検知センサ41を省略することができる。そして、本実施形態では、第1実施形態と同様に、商品の電子タグ1の位置に応じて、読み取りに用いるアンテナグループを切り替える制御を行うことができるため、タグリーダ12が1台で済む。
ところで、第1実施形態(図5参照)では、開閉検知センサ41によるシールド扉31の開閉状況に基づいて、商品の電子タグ1の位置を判別するようにした。また、第3実施形態(図10参照)では、シールド扉31に配置された第3アンテナ11c,11fによる電子タグ1のID信号の受信状況に基づいて、商品の電子タグ1の位置を判別するようにした。一方、これ以外の方法により、商品の電子タグ1の位置を判別することも可能である。例えば、読取装置2の側方を歩行する人物を検知するセンサを設けて、人物の位置から商品の位置を判別してもよい。また、商品を検知するセンサを読取通路25に設置して、商品の位置を判別してもよい。また、商品を撮影するカメラを天井に設置して、商品の位置を判別してもよい。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、上記の実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
本発明に係る電子タグ読取装置および電子タグ読取方法は、商品を収容した買物袋を読取通路に通すことで、買物袋に収容された商品の精算を行う場合に、買物袋に収容された商品に添付された電子タグを適切に読み取ることができる効果を有し、物品に添付された電子タグを読み取る電子タグ読取装置および電子タグ読取方法などとして有用である。
1 電子タグ
2 読取装置
3 管理装置
4 精算装置
11 アンテナ
11a 入口側の第1アンテナ
11b 入口側の第2アンテナ
11c 入口側の第3アンテナ
11d 出口側の第1アンテナ
11e 出口側の第2アンテナ
11f 出口側の第3アンテナ
12 タグリーダ
21,22 側壁
23 底部
25 読取通路
25a 入口側の通路部
25b 出口側の通路部
31 シールド扉(シールド部材)
41 開閉検知センサ
53 プロセッサ
63 プロセッサ
71,81 シールド扉
91 第1のタグリーダ
92 第2のタグリーダ
B 買物袋(容器)
P 商品(物品)

Claims (10)

  1. 物品に添付された電子タグを読み取る電子タグ読取装置であって、
    前記電子タグが添付された前記物品が容器に収容された状態で通過する読取通路と、
    前記読取通路を入口側の通路部と出口側の通路部とに仕切る態様で開閉可能に設けられ、前記入口側と前記出口側との間の電波の往来を遮断するシールド部材と、
    前記入口側の通路部に位置する前記電子タグの無線信号を受信する入口側のアンテナと、
    前記出口側の通路部に位置する前記電子タグの無線信号を受信する出口側のアンテナと、
    前記入口側のアンテナおよび前記出口側のアンテナを動作させて前記電子タグの情報を読み取るタグリーダと、を備えることを特徴とする電子タグ読取装置。
  2. 前記シールド部材が、前記容器が突き当たることで押し開けられる開き戸であることを特徴とする請求項1に記載の電子タグ読取装置。
  3. 前記シールド部材が、両開き型の開き戸であることを特徴とする請求項2に記載の電子タグ読取装置。
  4. さらに、前記タグリーダを制御するプロセッサを備え、
    前記プロセッサが、前記電子タグが前記入口側の通路部に位置すると判定した場合には、前記入口側のアンテナを用いた読み取りを前記タグリーダに行わせ、前記電子タグが前記出口側の通路部に位置すると判定した場合には、前記出口側のアンテナを用いた読み取りを前記タグリーダに行わせることを特徴とする請求項1に記載の電子タグ読取装置。
  5. さらに、前記シールド部材の開閉を検知する開閉検知センサを備え、
    前記プロセッサが、前記開閉検知センサの検出結果に基づいて、前記電子タグが前記入口側の通路部と前記出口側の通路部とのいずれに位置するかを判別することを特徴とする請求項4に記載の電子タグ読取装置。
  6. 前記入口側のアンテナを動作させて前記電子タグの情報を読み取る第1のタグリーダと、
    前記出口側のアンテナを動作させて前記電子タグの情報を読み取る第2のタグリーダと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子タグ読取装置。
  7. 前記入口側のアンテナが、前記入口側の通路部を挟んだ左右両側に一対配置され、
    前記出口側のアンテナが、前記出口側の通路部を挟んだ左右両側に一対配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子タグ読取装置。
  8. 前記入口側のアンテナが、前記シールド部材の前記入口側の通路部側に配置され、
    前記出口側のアンテナが、前記シールド部材の前記出口側の通路部側に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の電子タグ読取装置。
  9. さらに、前記タグリーダを制御するプロセッサを備え、
    前記プロセッサが、前記シールド部材の両側に配置された前記入口側のアンテナおよび前記出口側のアンテナによる前記電子タグの無線信号の受信状況に基づいて、前記電子タグが前記入口側の通路部と前記出口側の通路部とのいずれに位置するかを判別することを特徴とする請求項8に記載の電子タグ読取装置。
  10. 電子タグ読取装置を用いて、物品に添付された電子タグを読み取る電子タグ読取方法であって、
    前記電子タグ読取装置が、
    前記電子タグが添付された前記物品が容器に収容された状態で通過する読取通路と、
    前記読取通路を入口側の通路部と出口側の通路部とに仕切る態様で開閉可能に設けられ、前記入口側と前記出口側との間の電波の往来を遮断するシールド部材と、
    前記入口側の通路部に位置する前記電子タグの無線信号を受信する入口側のアンテナと、
    前記出口側の通路部に位置する前記電子タグの無線信号を受信する出口側のアンテナと、
    前記入口側のアンテナおよび前記出口側のアンテナを動作させて前記電子タグの情報を読み取るタグリーダと、を備え、
    前記電子タグ読取装置のプロセッサまたは別の情報処理装置のプロセッサが、
    前記入口側のアンテナおよび前記出口側のアンテナによる前記電子タグの無線信号の受信に関する状態遷移に基づいて、前記タグリーダが受信した無線信号の送信元の前記電子タグが、前記読取通路を通過する前記物品に添付されたものか否かを判別することを特徴とする電子タグ読取方法。
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