JP7335776B2 - ナースコールシステム - Google Patents

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本発明は、ナースコールシステムに関し、特に患者からの呼出に対して公衆回線網を介して通信を行うナースコールシステムに関するものである。
近年、病室のベッド毎に設けられたナースコール子機による呼出を受けて、看護師が携帯する携帯端末に呼出が通知され、呼出を受けた看護師がナースステーションに居なくても携帯端末を使用して応答できるナースコールシステムが普及している。
このようなナースコールシステムにおいては、患者の個人情報を取り扱うため、病院内にアクセスポイントを設置して、看護師が携帯する携帯端末を呼び出すことが行われている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。より詳しくは、ナースコール子機から発信された呼出信号をナースコール制御機に送信し、ナースコール制御機において担当する看護師の携帯端末情報を取得して、構内交換機に送信し、構内交換機から病院内に設置されたアクセスポイントを経由して看護師の携帯端末に着信させている。病院内に設置されたアクセスポイントを用いることにより、患者の個人情報が病院外の回線に流出することが防止され、セキュリティが保証されている。
特開2015-61226号公報 特開2015-61228号公報
しかしながら、上述したような病院内に設置されたアクセスポイントを使用する従来のナースコールシステムにおいては、看護師が携帯端末で会話しながらアクセスポイントの通信範囲を横断した場合に、通話が切断されたり、通話品質が劣化したりするという問題があった。
それゆえに、本発明の主たる目的は、セキュリティを保証しつつ、通話切断の発生や通話品質の劣化が抑制された通話接続を可能とするナースコールシステムを提供することである。
本発明に係るナースコールシステムは、患者が看護師を呼び出すためにベッドごとに設置されるナースコール子機と、患者からの呼出に応答するためにナースステーションに設置されるナースコール親機と、患者の呼出に応答するために看護師が携帯する携帯端末と、ナースコール子機とナースコール親機と携帯端末との間の通信を制御するナースコール制御機と、ナースコール制御機を公衆回線網に接続させる公衆回線網接続装置と、ナースコール制御機と携帯端末との間で暗号化接続機能を提供する暗号化接続装置と、を備え、携帯端末は、公衆回線網通信サービスを提供する通信事業者の基地局と無線通信することによって、公衆回線網に接続されるものであって、あらかじめ暗号化接続装置との間で暗号化接続が可能なように構成され、ナースコール制御機は、ナースコール子機に紐付けられた患者情報、患者に紐付けられた看護師情報および看護師が携帯する携帯端末情報が記憶された接続情報テーブルを有し、ナースコール子機からの呼出信号を受信したときに、ナースコール親機を呼び出すとともに、接続情報テーブルを参照して、当該ナースコール子機を操作している患者に対応する看護師が携帯する携帯端末に対して、暗号化接続装置を介してナースコール子機に対応する患者情報が付加された呼出信号を送信する機能を有し、携帯端末は、ナースコール制御機から呼出信号を受信したときに、呼出信号に付加された患者情報を用いて呼出画面を表示し、ナースコール制御機は、ナースコール親機が応答しない場合に、呼出画面に対して最先で応答することを選択した携帯端末と呼出元のナースコール子機との間で、暗号化接続装置を介した通話接続を行うように構成されていることを特徴とする。
このような構成を有することにより、公衆回線網を使用して病院内において通信することができる。公衆回線網を使用する場合、携帯端末が公衆回線網に接続するための基地局は、アクセスポイントの通信可能範囲よりも広い範囲で通信が可能であるため、アクセスポイントの接続先を切り替える(ハンドオーバー)回数が少なく、通話が切断されたり、通話品質が劣化したりすることなく通話が可能である。また、あらかじめ携帯端末と暗号化接続装置との間で暗号化接続が可能なように構成されているため、患者情報等の個人情報についてセキュリティを保証した通信が可能である。
また、本発明に係るナースコールシステムの暗号化接続装置は、携帯端末から認証接続を受け付けることによって当該携帯端末固有の通信接続セッションが設定されるように構成され、ナースコール制御機は、ナースコール子機から呼出信号を受信したときに、接続情報テーブルを参照して、暗号化接続装置の対応する通信セッションに接続することによって、ナースコール子機と携帯端末との間でトンネリングによる通信接続が確立されるように構成されていることが好ましい。
このような構成を有することにより、暗号化だけでなく、トンネリングによる通信接続ができるため、より強固なセキュリティを実現することができる。また、汎用装置を用いることができるため、費用を削減することができる。
また、本発明に係るナースコールシステムは、ナースコール子機とナースコール親機と携帯端末との間の通信接続を管理する構内交換機を備え、通信接続の保留・転送・グループ通話を行う機能を提供するように構成されていることが好ましい。
このような構成を有することにより、看護師がナースコールを受けたとしても、すぐに対応できない場合に、他の看護師に引継ぎ等をすることができる。他の看護師に引継ぎ等をすることにより、看護師が患者に迅速に対応することができる。
また、本発明に係るナースコールシステムは、公衆回線網において提供されるクラウド上に構築された交換機を用いて、ナースコール子機とナースコール親機と携帯端末との間の通信接続を管理するように構成され、クラウド上に構築された交換機は、あらかじめ公衆回線網接続装置および携帯端末のそれぞれに対して暗号化接続が可能なように構成され、通信接続の保留・転送・グループ通話を行う機能を提供するように構成されていることが好ましい。
このような構成を有することにより、看護師が患者に迅速に対応することができることに加え、クラウド上に構築された交換機を利用することにより、交換機の運用コストも削減することができる。
また、本発明に係るナースコールシステムの公衆回線網接続装置は、動的ポート開放を行って、ピンホールファイアウォール機能を提供するように構成されていることが好ましい。
このような構成を有することにより、通信時に必要なポートのみを開放して通信することができる。したがって、セキュリティレベルをさらに向上させることができ、コンピュータウイルス等が病院内のネットワークへ侵入することをより効果的に防止することができる。
また、本発明に係るナースコールシステムのナースコール制御機は、ナースコール子機からのSIP形式の呼出信号を受信してBRI形式の呼出コマンドを送信する機能と、BRI形式の呼出制御コマンドを受信してSIP形式の呼出信号を送信する機能と、BRI形式の通話信号を受信してRTP形式の通話信号を送信する機能と、RTP形式の通話信号を受信してBRI形式の通話信号を送信する機能とを有し、ナースコール制御機と暗号化接続装置との間に、SIP形式の呼出信号をBRI形式の呼出コマンドに変換する機能と、BRI形式の呼出コマンドをSIP形式の呼出信号に変換する機能と、SIP形式の呼出制御信号をBRI形式の呼出制御コマンドに変換する機能と、BRI形式の通話信号をRTP形式の通話信号に変換する機能と、RTP形式の通話信号をBRI形式の通話信号に変換する機能とを有する信号形式変換機を備え、ナースコール制御機が接続されるLAN系統と、暗号化接続装置が接続されるLAN系統とがBRI接続によって完全に切り離されるようにしてもよい。
このような構成を有することにより、ナースコール制御機と信号形式変換機との間はアナログ形式の通信となり、ナースコール制御機が接続されるLAN系統と、暗号化接続装置が接続されるLAN系統が完全に切り離される。したがって、構内LANに対して外部から侵入することが防止され、より強固なセキュリティを実現することができる。
本発明によれば、セキュリティを保証しつつ、通話切断の発生や通話品質の劣化が抑制された通話接続を可能とするナースコールシステムを提供することができる。
本発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明の第1の実施形態に係るナースコールシステムの構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るナースコール制御機のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るナースコールシステムの呼出および応答動作を示すデータフロー図である。 本発明の第1の実施形態に係るナースコールシステムにおいてナースコール子機と携帯端末とが通話している状態を示すデータフロー図である。 本発明の第1の実施形態に係るナースコールシステムにおいてナースコール子機と携帯端末とが通話している場合に携帯端末から通話を切断するときの動作を示すデータフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係るナースコールシステムの構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るナースコールシステムの呼出および応答動作を示すデータフロー図である。 本発明の第3の実施形態に係るナースコールシステムの構成図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(第1の実施形態)
1.ナースコールシステムの構成
本発明の第1の実施形態に係るナースコールシステム10について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るナースコールシステムの構成図である。
第1の実施形態に係るナースコールシステム10は、ナースコール子機20と、廊下灯22と、ナースコール親機30と、ナースコール制御機40と、構内交換機50と、暗号化接続装置60と、公衆回線網接続装置70と、携帯端末90とを備える。
ナースコール子機20は、患者が看護師を呼び出すためにベッドごとに設置されるものである。ナースコール子機20は、例えば、ハンド型子機、握りボタン、呼出ボタンなどを備える。例えば、ナースコール子機20が握りボタンを備える場合は、ナースコール子機20は、呼出握りボタン20aと、通話するためのマイク及びスピーカを備えたプレート子機20bとで構成される。
廊下灯22は、病室ごとに設置され、複数のナースコール子機20が接続されている。廊下灯22は、接続されているナースコール子機20から呼出信号が送信されたときに点灯する通知灯22aと、病室の患者情報を表示する患者情報表示部22bとを備える。廊下灯22は、ナースコール子機20からの呼出信号を受信し、構内LANを介してナースコール制御機40へ呼出信号を送信する。
ナースコール親機30は、患者からの呼出に応答するためにナースステーションに設置される。ナースコール親機30は、呼出に応答するためのハンドセット32と患者情報等を表示する表示部34とを備える。
ナースコール制御機40は、ナースコール子機20とナースコール親機30と携帯端末90との間の通信を制御する。ナースコール制御機40は、ナースコール子機20から送信された呼出信号を、廊下灯22を経由して受信し、ナースコール親機30および携帯端末90に呼出信号を送信する。
構内交換機50は、ナースコール子機20とナースコール親機30と携帯端末90との間の通信接続を管理するものである。構内交換機50は、通信接続の保留・転送・グループ通話を行う機能を提供するように構成される。構内交換機50は、例えば、インターネットプロトコルに基づいて動作するIP交換機を用いることができる。構内交換機50は、例えば、ナースコール子機20からの呼出信号を携帯端末90に通知して応答するときに使用される。また、構内交換機50は、例えば、ナースコール親機30または他の携帯端末90を介して看護師と内線通話するときに相互接続を行うために使用される。
暗号化接続装置60は、ナースコール制御機40と携帯端末90との間の暗号化接続機能を提供するものである。暗号化接続装置60は、暗号化接続装置60と携帯端末90との間で送受信される通信パケットを暗号化する。暗号化接続装置60と携帯端末90との間で暗号化接続を可能とするために、携帯端末90はあらかじめ暗号化接続装置60に接続可能とする必要がある。このため、暗号化接続装置60は、携帯端末90からの認証接続を受け付けることによって携帯端末90固有の通信セッションが設定されるように構成される。
また、暗号化接続装置60は、トランスポート層もしくはセッション層での暗号化機能を備えることが好ましい。トランスポート層での暗号化機能は、例えば、IPSec-VPNによる暗号化によって実現される。IPSec-VPNによる暗号化を用いる場合は、暗号化接続装置60と携帯端末90との間であらかじめ暗号化接続を確立しておくことで、暗号化接続装置60と携帯端末90との間の通信は自動的に暗号化されるため、看護師等は患者情報が暗号化されていることを意識することなく通信が可能である。
セッション層での暗号化機能は、例えば、SSL/TLSによる暗号化によって実現される。SSL/TLSによる暗号化を用いる場合は、暗号化接続装置60と携帯端末90との間にて事前に暗号化接続環境を構築しておくことで、暗号化接続装置60と携帯端末90との間の通信は自動的に暗号化されるため、看護師等は患者情報が暗号化されていることを認識することなく通信が可能である。
公衆回線網接続装置70は、ナースコール制御機40を公衆回線網に接続させるものである。公衆回線網接続装置70は、病院内のネットワークから公衆回線網へ接続するときに使用される接続装置である。
基地局80は、公衆回線網通信サービスを提供する通信事業者によって設置される。携帯端末90と基地局80との間で無線通信を行うことで、携帯端末90は公衆回線網に接続される。単一の基地局80によって、病院の全範囲をカバーすることが好ましい。また、複数の基地局80によって、病院の全部の範囲をカバーするようにしても良い。
携帯端末90は、患者の呼出に応答するために看護師が携帯して使用される。携帯端末90は、例えばスマートフォンを用いることができ、操作部としてのタッチパネルを有する表示部92と、通話部(図示せず)とを有する。携帯端末90は、ナースコール子機20を介して患者と通話したり、ナースコール親機30または他の携帯端末90を介して看護師と内線通話をしたりすることができる。
携帯端末90には、暗号化接続装置60との通信接続セッションを確立するためのアプリケーション等があらかじめインストールされており、暗号化接続装置60と暗号化接続ができるように構成される。これにより、携帯端末90は、暗号化接続装置60との間で公衆回線網接続装置70を介した暗号化接続が可能なように構成される。
さらに、携帯端末90は、ナースコール制御機40からの呼出信号を受信したときに、携帯端末90の表示部92に、呼出信号に付加された患者情報を用いて呼出画面を表示する。そして、ナースコール制御機40からの呼出に対してナースコール親機が応答しない場合に、携帯端末90の表示部92に表示された呼出画面に対して最先で応答することが選択された携帯端末90と呼出元のナースコール子機20との間で、暗号化接続装置を介した通話接続を行うように構成される。携帯端末90の表示部92に表示される情報は、例えば、患者名、部屋番号、ベッド番号であり、より詳細な情報を得るために病院内のサーバを参照するためのURL情報が表示されるようにしても良い。
次に、ナースコール制御機40について、図2を参照して、より詳細に説明する。図2は本発明の第1の実施形態に係るナースコール制御機のブロック図である。
ナースコール制御機40は、ナースコール子機20からの呼出信号等を送受信するナースコール制御機インターフェイス(以下、ナースコール制御機I/Fと記載する)42と、ナースコール制御機CPU44と、記憶部46とを備える。
ナースコール制御機I/F42は、例えば、ナースコール子機20からの呼出信号を送受信する通信部である。また、ナースコール制御機CPU44は、例えば、記憶部46に記憶される情報の送受信等の管理、ナースコール子機20の呼出に対するナースコール親機30および所定の携帯端末90への接続処理等を行う。
記憶部46は、ナースコール子機20に紐付けられた患者情報、患者に紐付けられた看護師情報および看護師が携帯する携帯端末情報が記憶された接続情報テーブル46aを備える。ナースコール制御機40は、ナースコール子機20からの呼出信号を受信したときに、ナースコール親機30を呼び出すとともに、記憶部46の接続情報テーブル46aを参照して、ナースコール子機20を操作している患者に対応する看護師が携帯する携帯端末90に対して、ナースコール子機20に対応する患者情報が付加された呼出信号を、暗号化接続装置60を介して送信する。
また、ナースコール制御機40は、ナースコール子機20から呼出信号を受信したときに、記憶部46の接続情報テーブル46aを参照して、暗号化接続装置60の対応する通信セッションに接続することによって、ナースコール子機20と携帯端末90との間でトンネリングによる通信接続が確立されるように構成されることが好ましい。トンネリングは、通信パケットをカプセル化して通信を行うことである。通信パケットをカプセル化することで、より強固なセキュリティを実現することができる。
2.ナースコールシステムの動作
(1)事前認証
看護師が携帯する携帯端末90は、事前に暗号化接続装置60にログインすることにより使用可能となる。このため、例えば、携帯端末90には、暗号化接続装置60との通信接続セッションを確立するためのアプリケーション等がインストールされており、このアプリケーションが実行されることにより、暗号化接続装置60は携帯端末90からの認証接続を受け付ける。暗号化接続装置60は、携帯端末90からの認証接続を受け付けることにより、携帯端末90固有の通信接続セッションが設定されるように構成される。暗号化接続装置60に携帯端末90が認証接続されることにより、暗号化装置60と携帯端末90との間の通信は暗号化され、セキュア通信エリアとなる。
(2)呼出・応答
ナースコール子機20により送信された呼出信号を携帯端末90が受信し、最先で応答することを選択した携帯端末による応答動作について、図3を参照して説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係るナースコールシステムの呼出および応答動作を示すデータフロー図である。
まず、患者は看護師を呼び出すためにナースコール子機20を操作する。ナースコール子機20が操作されることにより、呼出信号が廊下灯22を経由してナースコール制御機40に送信される。呼出信号は、例えば、SIP形式(Session Initiation Protocol)のデジタル信号が用いられる。
廊下灯22は、ナースコール子機20からの呼出信号を受信すると、通知灯22aを点灯させる。また、ナースコール制御機40は、受信した呼出信号に基づいて、記憶部46からナースコール子機20に対応する患者情報を取得する。さらに、ナースコール制御機40は、記憶部46から患者情報に紐づく看護師情報を取得し、看護師の携帯端末情報を取得する。そして、ナースコール制御機40は、取得した患者情報をナースコール親機30に送信する(呼出コマンド)とともに、取得した患者情報および看護師の携帯端末情報を構内交換機50に送信する(呼出制御コマンド(呼出開始))。
次に、ナースコール親機30は、受信した患者情報をナースコール親機30の表示部34に表示させる。また、構内交換機50は、受信した患者情報および看護師の携帯端末情報を暗号化接続装置60へ送信する。
次に、暗号化接続装置60において、受信した患者情報を暗号化し、公衆回線網接続装置70へ送信する。
次に、公衆回線網接続装置70は、看護師の携帯端末90に暗号化された患者情報を、公衆回線網を経由して送信する。
次に、看護師の携帯端末90は、公衆回線網通信サービスを提供する通信事業者の基地局80と無線通信することによって、公衆回線網接続装置70から送信された患者情報を受信する。そして、携帯端末90は、受信した患者情報を復号し、携帯端末90の表示部92に表示することにより、看護師に対してナースコール子機20が患者によって操作されたことを通知する。
応答方法として、最先で応答することを選択した看護師が携帯する携帯端末90が応答する場合について説明する。
まず、看護師が携帯端末90の表示部92を操作する。携帯端末90は、基地局80を経由して応答信号を公衆回線網接続装置70へ送信する。このとき、応答信号は携帯端末90で暗号化される。
次に、公衆回線網接続装置70は応答信号を暗号化接続装置60に送信する。
次に、暗号化接続装置60は応答信号を復号して構内交換機50に送信する。
次に、構内交換機50は応答信号をナースコール制御機40に送信する(呼出制御コマンド(呼出キャンセル))。
次に、ナースコール制御機40は、廊下灯22を経由してナースコール子機20へ受信した応答信号を送信する。廊下灯22は応答信号を受信すると、表示灯22aを消灯する。そして、ナースコール子機20は応答信号を受信すると、ナースコール子機20と携帯端末90との間の通信経路が確立され、ナースコール子機20と携帯端末90との間で通話が可能となる。
また、ナースコール制御機40は応答信号をナースコール子機20へ送信するときに、ナースコール親機30へ呼出停止信号を送信する(呼出制御コマンド(呼出キャンセル))。ナースコール親機30は呼出停止信号を受信すると、ナースコール親機30の呼出を停止する。
なお、ナースコール親機30が応答する場合は、ナースコール親機30からナースコール制御機40に応答信号が送信され、ナースコール制御機40は廊下灯22を経由してナースコール子機20に応答信号を送信する。また、ナースコール制御機40は同時に携帯端末90へ呼出停止信号を送信し、携帯端末90が呼出停止信号を受信すると、携帯端末90は呼出を停止する。
(3)通話
ナースコール子機20と携帯端末90との間で通話する動作について、図4を参照して説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係るナースコールシステムにおいてナースコール子機と携帯端末とが通話している状態を示すデータフロー図である。
ナースコール子機20から携帯端末90に音声を送信する動作について説明する。
まず、患者は、看護師と通話するために、ナースコール子機20のマイク及びスピーカを備えたプレート子機20bに向かって話しかける。ナースコール子機20は、リアルタイム転送プロトコル(以下、RTPと記載する)を用いて患者の音声情報を、廊下灯22を経由してナースコール制御機40に送信する。
次に、ナースコール制御機40は、受信した音声情報を構内交換機50へ送信する。
次に、構内交換機50は、受信した音声情報を暗号化接続装置60へ送信する。
次に、暗号化接続装置60は、受信した音声情報を暗号化して、公衆回線網接続装置70へ送信する。
次に、公衆回線網接続装置70は、公衆回線網を経由して暗号化された音声情報を携帯端末90に送信する。
最後に、携帯端末90は暗号化された音声情報を復号して携帯端末90のスピーカ(図示せず)から音声を出力する。
携帯端末90からナースコール子機20に音声を送信する動作について説明する。
まず、看護師は、患者と通話するために、携帯端末90の通話部(図示せず)に向かって話しかける。携帯端末90は、RTPを用いて看護師の音声情報を、公衆回線網を経由して公衆回線網接続装置70へ送信する。このとき、携帯端末90において、音声情報を暗号化する。
次に、公衆回線網接続装置70は、暗号化された音声情報を暗号化接続装置60へ送信する。
次に、暗号化接続装置60は、暗号化された音声情報を復号して構内交換機50へ送信する。
次に、構内交換機50は、受信した音声情報をナースコール制御機40へ送信する。
最後に、ナースコール制御機40は廊下灯22を経由してナースコール子機20に送信する。ナースコール子機20のプレート子機20bのスピーカ(図示せず)から音声を出力する。
(4)通話切断
通話切断方法として、ナースコール子機20と携帯端末90との間で通話している場合について、図5を参照して説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係るナースコールシステムにおいてナースコール子機と携帯端末とが通話している場合に携帯端末から通話を切断するときの動作を示すデータフロー図である。
まず、看護師が携帯端末90の表示部92を操作する。携帯端末90は、基地局80を経由して通話切断信号を公衆回線網接続装置70へ送信する。このとき、通話切断信号は携帯端末90で暗号化される。
次に、公衆回線網接続装置70は通話切断信号を暗号化接続装置60に送信する。
次に、暗号化接続装置60は通話切断信号を復号して構内交換機50に送信する。
次に、構内交換機50は通話切断信号をナースコール制御機40に送信する(呼出制御コマンド(呼出キャンセル))。
次に、ナースコール制御機40は、受信した通話切断信号をナースコール子機20へ送信する。
最後に、ナースコール子機20は通話切断信号を受信すると、ナースコール子機20と携帯端末90との間の通信経路が切断され、ナースコール子機20と携帯端末90との間で通話切断となる。
本発明は公衆回線網を使用してナースコール子機20と看護師が携帯する携帯端末90とを接続している。公衆回線網を使用する場合、携帯端末90が公衆回線網に接続するための基地局80は、従来から使用されているアクセスポイントの通信可能範囲よりも広い範囲で通信が可能である。そのため、アクセスポイントの接続先を切り替える(ハンドオーバー)回数が少なく、通話が切断されたり、通話品質が劣化したりすることなく通話が可能である。また、あらかじめ携帯端末90と暗号化接続装置60との間で暗号化接続が可能なように構成されているため、患者情報等の個人情報についてセキュリティを保証した通信が可能である。さらに、アクセスポイントを設置する必要がなくなるため、アクセスポイントの導入・維持費用を削減することができる。
また、本発明は病院内に設置した暗号化接続装置60と、看護師が携帯する携帯端末90との間で、あらかじめ暗号化接続されており、ナースコール子機20の呼出時に、携帯端末90固有の通信セッションを確立して患者情報を送信するため、セキュリティを保証した通信を行うことができる。
本実施形態において構内交換機50を備える構成としたが、ナースコール制御機40が複数の携帯端末90に対し呼出信号を送信する機能を有する場合は、構内交換機50を備えることは必須ではない。
また、上記本実施形態においては、暗号化接続装置60は構内交換機50と公衆回線網接続装置70との間に個別に備えるものとして説明したが、公衆回線網接続装置70に一体化して備えられるようにしても良い。
また、本実施形態において病院内のネットワークから公衆回線網接続装置70を経由して公衆回線網に接続するまでの間にゲートウェイやファイアウォールを備えるようにしても良い。
さらに、公衆回線網接続装置70は、動的ポート開放を行って、ピンホールファイアウォール機能を提供するように構成されることが好ましい。このような構成を有することにより、セキュリティレベルをさらに向上させることができ、コンピュータウイルス等が病院内のネットワークへ侵入することをより効果的に防止することができる。
(第2の実施形態)
1.ナースコールシステムの構成
本発明の第2の実施形態に係るナースコールシステム10Aについて、図6を参照して説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係るナースコールシステムの構成図である。本発明の第2の実施形態に係るナースコールシステム10Aは、ナースコール子機20と、廊下灯22と、ナースコール親機30と、ナースコール制御機40と、クラウド上の交換機52と、暗号化接続装置60と、公衆回線網接続装置70と、携帯端末90とを備える。
本発明の第2の実施形態に係るナースコールシステム10Aは、上述した第1の実施形態に係るナースコールシステム10とは、交換機がクラウド上に設けられているという点で異なる。したがって、以下においては差異点であるクラウド上に構築された交換機52の機能と動作について説明する。
クラウド上に構築された交換機(クラウドPBX)52は、公衆回線網において提供されるクラウド上に構築される。クラウド上に構築された交換機52は、ナースコール子機20とナースコール親機30と携帯端末90との間の通信接続を管理するように構成される。クラウド上に構築された交換機52は、あらかじめ暗号化接続装置60と接続し、暗号化接続装置60に接続している公衆回線網接続装置70および携帯端末90のそれぞれに対して暗号化接続が可能なように構成され、通信接続の保留・転送・グループ通話を行う機能を提供するように構成される。
2.ナースコールシステムの動作
(1)事前認証
看護師が携帯する携帯端末90は、上述したナースコールシステム10と同様に、事前に暗号化接続装置60にログインする。さらに、クラウド上に構築された交換機52は、暗号化接続装置60にログインする。暗号化接続装置60に携帯端末90が認証接続され、暗号化接続装置60に交換機52が認証されることにより、暗号化装置60と交換機52と携帯端末90との間の通信は暗号化され、セキュア通信エリアとなる。
(2)呼出・応答
ナースコール子機20により送信された呼出信号が携帯端末90に受信し、携帯端末が先に通話した場合の動作について、図7を参照して説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係るナースコールシステムの呼出および応答動作を示すデータフロー図である。
まず、患者は看護師を呼び出すためにナースコール子機20を操作する。ナースコール子機20が操作されることにより、呼出信号が廊下灯22を経由してナースコール制御機40に送信される。呼出信号は、例えば、SIP形式(Session Initiation Protocol)のデジタル信号が用いられる。
次に、廊下灯22は、ナースコール子機20からの呼出信号を受信すると、通知灯22aを点灯させる。また、ナースコール制御機40は、受信した呼出信号に基づいて、記憶部46からナースコール子機20に対応する患者情報を取得する。さらに、ナースコール制御機40は、記憶部46から患者情報に紐づく看護師情報を取得し、看護師の携帯端末情報を取得する。そして、ナースコール制御機40は、取得した患者情報をナースコール親機30に送信する(呼出コマンド)とともに、取得した患者情報および看護師の携帯端末情報を暗号化接続装置60に送信する(呼出制御コマンド(呼出開始))。
次に、ナースコール親機30は、受信した患者情報をナースコール親機30の表示部34に表示させる。また、暗号化接続装置60は、受信した患者情報および看護師の携帯端末情報を暗号化して、公衆回線網接続装置70へ送信する。
次に、公衆回線網接続装置70は、既に接続済みのクラウド上に構築された交換機52に、暗号化した患者情報および看護師の携帯端末情報を送信する。クラウド上に構築された交換機52は、暗号化された看護師の携帯端末情報を復号し、接続済みの看護師の携帯端末90に暗号化された患者情報を、公衆回線網を経由して送信する。
次に、看護師の携帯端末90は、公衆回線網通信サービスを提供する通信事業者の基地局80と無線通信することによって、暗号化した患者情報を受信する。そして、受信した患者情報を携帯端末90の表示部92に表示し、看護師に対してナースコール子機20が患者によって操作されたことを通知する。
応答方法として、看護師が携帯する携帯端末90が先に応答する場合について説明する。
まず、看護師が携帯端末90の表示部92を操作する。携帯端末90は、基地局80を経由して応答信号をクラウド上に構築された交換機52へ送信する。このとき、携帯端末90において、応答信号を暗号化する。
次に、クラウド上に構築された交換機52は応答信号を暗号化接続装置60に送信する。
次に、暗号化接続装置60は応答信号を復号してナースコール制御機40に送信する(呼出制御コマンド(呼出キャンセル))。
次に、ナースコール制御機40は、廊下灯22を経由してナースコール子機20へ受信した応答信号を送信する。
次に、廊下灯22は応答信号を受信すると、表示灯22aを消灯する。そして、ナースコール子機20は応答信号を受信すると、ナースコール子機20と携帯端末90との間の通信経路が確立され、ナースコール子機20と携帯端末90との間で通話が可能となる。
また、ナースコール制御機40は応答信号をナースコール子機20へ送信するときに、ナースコール親機30へ呼出停止信号を送信する(呼出制御コマンド(呼出キャンセル))。ナースコール親機30は呼出停止信号を受信すると、ナースコール親機30の呼出を停止する。
なお、ナースコール親機30が先に応答する場合は、ナースコール親機30からナースコール制御機40に応答信号が送信されると、ナースコール制御機40は廊下灯22を経由してナースコール子機20に応答信号を送信する。また、ナースコール制御機40は同時に携帯端末90へ呼出停止信号を送信し、携帯端末90が呼出停止信号を受信すると、携帯端末90は呼出を停止する。
(3)通話
ナースコール子機20からを携帯端末90に音声を送信する動作について説明する。
まず、患者は、看護師と通話するために、ナースコール子機20のマイク及びスピーカを備えたプレート子機20bに向かって話しかける。ナースコール子機20は、RTPを用いて患者の音声情報を、廊下灯22を経由してナースコール制御機40に送信する。
次に、ナースコール制御機40は、受信した音声情報を暗号化接続装置60へ送信する。
次に、暗号化接続装置60は、受信した音声情報を受信した音声情報を暗号化して、公衆回線網接続装置70へ送信する。
次に、公衆回線網接続装置70は、公衆回線網を経由して暗号化された音声情報をクラウド上に構築された交換機52に送信する。
次に、クラウド上に構築された交換機52は、公衆回線網を経由して暗号化された音声情報を携帯端末90に送信する。
最後に、携帯端末90は暗号化された音声情報を復号して携帯端末90のスピーカ(図示せず)から音声を出力する。
携帯端末90からナースコール子機20に音声を送信する動作について説明する。
まず、看護師は、患者と通話するために、携帯端末90の通話部(図示せず)に向かって話しかける。携帯端末90は、RTPを用いて看護師の音声情報を、公衆回線網を経由してクラウド上に構築された交換機52へ送信する。このとき、携帯端末90において、音声情報を暗号化する。
次に、クラウド上に構築された交換機52は、暗号化された音声情報を公衆回線網接続装置70へ送信する。
次に、公衆回線網接続装置70は、暗号化された音声情報を暗号化接続装置60へ送信する。
次に、暗号化接続装置60は、暗号化された音声情報を復号してナースコール制御機40へ送信する。
最後に、ナースコール制御機40は廊下灯22を経由してナースコール子機20に送信する。ナースコール子機20のプレート子機20bのスピーカ(図示せず)から音声を出力する。
(4)通話切断
通話切断方法として、ナースコール子機20と携帯端末90との間で通話している場合について説明する。
まず、看護師が携帯端末90の表示部92を操作する。携帯端末90は、基地局80を経由して通話切断信号をクラウド上に構築された交換機52へ送信する。このとき、通話切断信号は携帯端末90で暗号化される。
次に、クラウド上に構築された交換機52は通話切断信号を公衆回線網接続装置70に送信する。
次に、公衆回線網接続装置70は通話切断信号を暗号化接続装置60に送信する。
次に、暗号化接続装置60は通話切断信号を復号して、ナースコール制御機40に送信する。
次に、ナースコール制御機40は、廊下灯22を経由してナースコール子機20に受信した通話切断信号を送信する。
最後に、ナースコール子機20は通話切断信号を受信すると、ナースコール子機20と携帯端末90との間の通信経路が切断され、ナースコール子機20と携帯端末90との間で通話切断となる。
本実施形態においては、第1の実施の形態における構内交換機50に代えてクラウド上の交換機52を用いているので、交換機の運用コストも削減することができる。
(第3の実施形態)
1.ナースコールシステムの構成
最後に、本発明の第3の実施形態に係るナースコールシステム10Bについて、図8を参照して説明する。図8は、本発明の第3の実施形態に係るナースコールシステムの構成図である。
上記第1の実施形態においては、呼出信号等はSIP形式(Session Initiation Protocol)のデジタル信号、通話信号はRTP形式の信号としていているが、信号形式変換機48をナースコール制御機40と構内交換機50との間に設けて、ナースコール制御機40と信号形式変換機48との間はBRI形式(Basic Rate Interface)のアナログ形式とするようにしてもよい。
この実施形態においては、ナースコール制御機40は、ナースコール子機20からのSIP形式の呼出信号を受信してBRI形式の呼出コマンドを送信する機能と、BRI形式の呼出制御コマンドを受信してSIP形式の呼出信号を送信する機能と、BRI形式の通話信号を受信してRTP形式の通話信号を送信する機能と、RTP形式の通話信号を受信してBRI形式の通話信号を送信する機能を有する。
また、ナースコール制御機40と構内交換機50との間には、SIP形式の呼出信号をBRI形式の呼出コマンドに変換する機能と、BRI形式の呼出コマンドをSIP形式の呼出信号に変換する機能と、SIP形式の呼出制御信号をBRI形式の呼出制御コマンドに変換する機能と、BRI形式の通話信号をRTP形式の通話信号に変換する機能と、RTP形式の通話信号をBRI形式の通話信号に変換する機能とを有する信号形式変換機48を備える。
このように、信号形式変換機48を有することにより、ナースコール制御機40が接続されるLAN系統と、暗号化接続装置60が接続されるLAN系統とを、BRI接続によって完全に切り離すことができ、より強固なセキュリティを実現することができる。
上記実施形態においては、構内交換機を備える第1の実施形態に対して、ナースコール制御機40と構内交換機50との間に信号形式変換機48を設け、ナースコール制御機40と信号形式変換機48との間をBRI接続するようにしたが、クラウド上に構築された交換機52を用いた第2の実施形態について、同様にナースコール制御機40と暗号化接続装置60との間に信号形式交換機48を設け、ナースコール制御機40と信号形式変換機48との間をBRI接続するようにしてもよく、同様の効果を奏する。
以上のように、本発明の実施形態は、上述した記載によって開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
例えば、本発明に係る上記実施形態においては、携帯端末90はあらかじめ暗号化接続装置60との間で暗号化接続が可能なように構成されているが、携帯端末90は暗号化接続装置60との間で必ずしも常時接続している必要はない。例えば、携帯端末90は、プッシュ通知により接続依頼が通知されると、携帯端末90が暗号化接続装置60との間でセッションを確立し、患者情報を暗号化して暗号化接続装置60から携帯端末90へ送信して、看護師が携帯する携帯端末90に通知するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ナースコール子機20にはマイクとスピーカが備えられ、ナースコール親機30および看護師が携帯する携帯端末90との間で音声通話をする場合について説明したが、ナースコール子機20側において患者を撮像するビデオカメラを備え、音声情報とともにビデオカメラの映像情報をナースコール親機30や看護師が携帯する携帯端末90に伝送するようにしてもよい。
10 第1の実施形態のナースコールシステム
10A 第2の実施形態のナースコールシステム
10B 第3の実施形態のナースコールシステム
20 ナースコール子機
22 廊下灯
22a 通知灯
22b 患者情報表示部
30 ナースコール親機
32 ハンドセット
34 表示部
40 ナースコール制御機
42 ナースコール制御機I/F
44 ナースコール制御機CPU
46 記憶部
46a 接続情報テーブル
48 信号形式変換機
50 構内交換機
52 クラウド上に構築された交換機
60 暗号化接続装置
70 公衆回線網接続装置
80 基地局
90 携帯端末
92 表示部
N 構内LAN

Claims (6)

  1. 患者が看護師を呼び出すためにベッドごとに設置されるナースコール子機と、
    患者からの呼出に応答するためにナースステーションに設置されるナースコール親機と、
    患者の呼出に応答するために看護師が携帯する携帯端末と、
    前記ナースコール子機と前記ナースコール親機と前記携帯端末との間の通信を制御するナースコール制御機と、
    前記ナースコール制御機を公衆回線網に接続させる公衆回線網接続装置と、
    前記ナースコール制御機と前記携帯端末との間で暗号化接続機能を提供する暗号化接続装置と、
    を備え、
    前記携帯端末は、公衆回線網通信サービスを提供する通信事業者の基地局と無線通信することによって前記公衆回線網に接続されるものであって、あらかじめ前記暗号化接続装置との間で暗号化接続が可能なように構成され、
    前記ナースコール制御機は、前記ナースコール子機に紐付けられた患者情報、前記患者に紐付けられた看護師情報および前記看護師が携帯する携帯端末情報が記憶された接続情報テーブルを有し、前記ナースコール子機からの呼出信号を受信したときに、前記ナースコール親機を呼び出すとともに、前記接続情報テーブルを参照して、当該ナースコール子機を操作している患者に対応する看護師が携帯する携帯端末に対して、前記暗号化接続装置を介して前記ナースコール子機に対応する患者情報が付加された呼出信号を送信する機能を有し、
    前記携帯端末は、前記ナースコール制御機から呼出信号を受信したときに、前記呼出信号に付加された患者情報を用いて呼出画面を表示し、前記ナースコール制御機は、前記ナースコール親機が応答しない場合に、前記呼出画面に対して最先で応答することを選択した前記携帯端末と呼出元の前記ナースコール子機との間で、前記暗号化接続装置を介した通話接続を行うように構成された、ナースコールシステム。
  2. 前記暗号化接続装置は、前記携帯端末から認証接続を受け付けることによって当該携帯端末固有の通信接続セッションが設定されるように構成され、
    前記ナースコール制御機は、前記ナースコール子機から呼出信号を受信したときに、前記接続情報テーブルを参照して、前記暗号化接続装置の対応する通信セッションに接続することによって、前記ナースコール子機と前記携帯端末との間でトンネリングによる通信接続が確立されるように構成された、請求項1に記載のナースコールシステム。
  3. 前記ナースコール子機と前記ナースコール親機と前記携帯端末との間の通信接続を管理する構内交換機を備え、通信接続の保留・転送・グループ通話を行う機能を提供するように構成された、請求項1又は請求項2に記載のナースコールシステム。
  4. 公衆回線網において提供されるクラウド上に構築された交換機を用いて、前記ナースコール子機と前記ナースコール親機と前記携帯端末との間の通信接続を管理するように構成され、
    前記クラウド上に構築された交換機は、あらかじめ前記公衆回線網接続装置および前記携帯端末のそれぞれに対して暗号化接続が可能なように構成され、通信接続の保留・転送・グループ通話を行う機能を提供するように構成された、請求項1又は請求項2に記載のナースコールシステム。
  5. 前記公衆回線網接続装置は、動的ポート開放を行って、ピンホールファイアウォール機能を提供するように構成された、請求項1ないし請求項4に記載のナースコールシステム。
  6. 前記ナースコール制御機は、前記ナースコール子機からのSIP形式の呼出信号を受信してBRI形式の呼出コマンドを送信する機能と、BRI形式の呼出制御コマンドを受信してSIP形式の呼出信号を送信する機能と、BRI形式の通話信号を受信してRTP形式の通話信号を送信する機能と、RTP形式の通話信号を受信してBRI形式の通話信号を送信する機能とを有し、
    前記ナースコール制御機と前記暗号化接続装置との間に、SIP形式の呼出信号をBRI形式の呼出コマンドに変換する機能と、BRI形式の呼出コマンドをSIP形式の呼出信号に変換する機能と、SIP形式の呼出制御信号をBRI形式の呼出制御コマンドに変換する機能と、BRI形式の通話信号をRTP形式の通話信号に変換する機能と、RTP形式の通話信号をBRI形式の通話信号に変換する機能とを有する信号形式変換機を備え、
    前記ナースコール制御機が接続されるLAN系統と、前記暗号化接続装置が接続されるLAN系統とがBRI接続によって完全に切り離されている、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のナースコールシステム。
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