JP2017152808A - 通信装置、着信制御システム、着信制御方法および着信制御プログラム - Google Patents

通信装置、着信制御システム、着信制御方法および着信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 付加情報の特性に応じて、着信通知と付加情報を提供するタイミングを制御することができる通信装置等を提供する。
【解決手段】 通信装置は、着信と、該着信に関する付加情報の提供タイミングに関する情報を含む通知とを受け取ると、前記付加情報を参照先から取得すると共に、前記提供タイミングに応じて、前記付加情報の提供と、前記着信の通知を行う着信制御手段を備える。
【選択図】 図1

Description

本開示は、通信装置、着信制御システム、着信制御方法および着信制御プログラムに関する。
携帯電話は、多くの場合、利用者が持ち歩いて利用するものであるため、発呼者から見ると時間や場所にとらわれずにコミュニケーションをとることができるという利便性を有している。一方で、着呼側から見ると、映画館にいる、商談中など、着呼を受けることが困難な状況にある場合もある。このため、着呼通知の制御をどのように行うかが重要である。
着呼通知制御に関し、携帯電話端末の高機能化とも相まって、着信音や振動による通知の他に、テキストメッセージ、画像または映像等のデータを活用した通知も知られている。例えば、特許文献1では、通話開始前の着呼の段階で、発呼側の意図を文字情報などで着呼側に通知する技術が開示されている。また、特許文献2、3では、着信側で、発呼側が指定した着信に用いるデータの表現方法を受け取ることで、着信通知に用いるデータ表現を柔軟に行う技術が開示されている。これらの技術は、モバイルキャリアが提供する移動通信サービスを使った一般コンシューマ間の通話に対しては、有効に動作し、端末利用者の利便性向上に貢献している。
高機能化された携帯電話端末としては、スマートフォンやタブレット端末に代表されるスマート端末が挙げられ、スマート端末を企業や法人内の業務用端末として活用することが望まれてきている。
特開2008−276424号公報 特開2009−111771号公報 特開2009−049718号公報
上述のように、スマート端末を業務用として活用する場合、一般コンシューマの利用形態とは異なる面もある。例えば、業務用として活用する場合、通常のコミュニケーションに加えて、業務上の指示内容の徹底や音声通話を補完するために、テキストや映像情報を付加情報として提供する場合がある。
このような付加情報は、着信音や振動によるユーザへの着信通知と同じタイミングで通知したい情報や、着信通知とは同じタイミングで通知しなくてもよい情報等、内容(特性)に応じて通知に適したタイミングが異なる。したがって、付加情報を適切なタイミングで通知するよう制御することが望まれる。
しかしながら、上記特許文献1乃至3には、付加情報を通知することは開示されているものの、付加情報を通知するタイミングを制御する技術は開示されていない。
本願発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、付加情報の特性に応じてタイミングを制御して、着信の通知と付加情報の提供をすることができる通信装置等を提供することを主要な目的とする。
第1の通信装置は、着信と、該着信に関する付加情報の特性を含む通知とを受け取ると、前記付加情報を参照先から取得すると共に、前記特性に応じて、前記付加情報の提供と、前記着信の通知を行う着信制御手段を備える。
第1の着信制御システムは、着信に関する付加情報の特性を、前記着信の発呼元に関連付けて保持する管理情報を備えた制御サーバと、着信と、該着信に関する付加情報の特性を含む通知とを前記制御サーバから受け取ると、前記付加情報を参照先から取得すると共に、前記特性に応じて、前記付加情報の提供と、前記着信の通知を行う着信制御手段を備えた通信装置とを備える。
第1の着信制御方法は、着信と、該着信に関する付加情報の特性を含む通知とを受け取り、前記付加情報を参照先から取得すると共に、前記特性に応じて、前記付加情報の提供と、前記着信の通知を行う。
なお同目的は、上記の各構成を有する着信制御方法を、コンピュータによって実現するコンピュータプログラム、およびそのコンピュータプログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
本願発明によれば、付加情報の特性に応じてタイミングを制御して、着信の通知と付加情報の提供をすることができるという効果が得られる。
第1の実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る着信制御システムの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る看護師用端末の構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るデータUI部による画面表示例を示す図である。 第2の実施形態に係るデータUI部による画面表示例を示す図である。 第2の実施形態に係る医師用端末の画面表示例を示す図である。 第2の実施形態に係る着信情報制御サーバの構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る着信情報制御サーバの情報生成部が有する情報管理テーブルの一例を示す図である。 第2の実施形態に係る着信制御システムの同期型の動作について説明する図である。 第2の実施形態に係る着信情報制御サーバの情報生成部が有する情報管理テーブルの一例を示す図である。 第2の実施形態に係る着信制御システムの同期型の動作について説明する図である。 第2の実施形態に係る着信制御システムの非同期型の動作について説明するシーケンス図である。 第2の実施形態に係る着信情報制御サーバの情報生成部が有する情報管理テーブルの一例を示す図である。 第2の実施形態に係る着信制御システムのオンデマンド型の動作について説明する図である。 第2の実施形態に係る着信情報制御サーバの情報生成部が有する情報管理テーブルの一例を示す図である。 第2の実施形態に係る着信制御システムの非同期型とオンデマンド型の複合型の動作について説明する図である。 第2の実施形態に係る着信情報制御サーバの情報生成部が有する情報管理テーブルの一例を示す図である。 第2の実施形態に係る看護師用端末の着信制御部の状態遷移を示す図である。 第2の実施形態に係る看護師用端末の着信制御部の状態遷移を示す図である。 第2の実施形態に係る看護師用端末の着信制御部の状態遷移を示す図である。 第2の実施形態に係る看護師用端末の着信制御部の状態遷移の条件を示す図である。 第2の実施形態に係る看護師用端末の着信制御部の状態遷移の条件を示す図である。 第2の実施形態に係る看護師用端末の着信制御部の状態遷移の条件を示す図である。 上記実施形態の看護師用端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図面における矢印の方向は、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、通信装置1は、着信制御部2を備える。
着信制御部2は、着信と、その着信に関する付加情報の特性を含む通知とを受け取ると、付加情報を参照先から取得すると共に、特性に応じて、付加情報の提供と、着信の通知を行う。
本第1の実施形態によれば、少なくとも上記構成を採用することにより、付加情報の特性に応じてタイミングを制御して、着信の通知と付加情報の提供をすることができるという効果が得られる。
第2の実施形態
図2は、本第2の実施形態に係る着信制御システム100の構成を示すブロック図である。本実施形態では、例として、病院の看護師の業務に適用する着信制御について説明する。具体的には、本実施形態では、例として、看護師が通信端末を保持しており、ナースコール子機に対して応答する業務および医師からの業務連絡の遂行について説明する。本実施形態にて説明する例の他、ドアフォンへの応答、薬剤師等の医師以外のスタッフからの業務連絡の遂行等、多様な業務が考えられるが、本実施形態は、これらの業務への対応も可能である。
図2に示すように、着信制御システム100は、IP(Internet Protocol)ネットワーク110およびナースコールネットワーク120を含む。
ナースコールネットワーク120には、1または複数のナースコール子機群101−1乃至101−N(Nは2以上の整数)が通信可能に接続されている。
着信制御システム100には、IPネットワーク110とナースコールネットワーク120とを通信可能に接続するナースコール制御装置109が含まれる。
IPネットワーク110には、医師用端末111、1または複数の無線通信基地局群113−1乃至113−M(Mは2以上の整数)、着信情報制御サーバ115、SIP(Session Initiation Protocol)サーバ116、1または複数の業務サーバ群117−1乃至117−K(Kは2以上の整数)が通信可能に接続されている。また、看護師用端末112−1乃至112−L(Lは2以上の整数)のそれぞれは、無線通信基地局群113−1乃至113−Mのいずれかを介して、IPネットワーク110と通信可能である。着信情報制御サーバ115は、制御サーバとも称する。
看護師用端末112−1乃至112−Lは、電話機能とテキストや画像などの情報を表示する機能を有しており、具体的な例としては、スマートフォンが挙げられる。図3は、看護師用端末112−1の構成例を示すブロック図である。なお、看護師用端末112−2乃至看護師用端末112−Lは、看護師用端末112−1と同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。看護師用端末112−1乃至看護師用端末112−Lは、通信装置の一例である。
図3に示すように、看護師用端末112−1は、入力端子10,12、出力端子11、入出力端子13,15、音声デバイス14、パケット分離部16、パケット多重部17、電話制御部18、データ制御部19、データUI(User Interface)部20、着信制御部21および着信通知デバイス22を備える。データ制御部19およびデータUI部20は、画面表示手段ともいう。
入力端子10、出力端子11は、自端末が備える無線通信インタフェースと接続され、無線通信基地局群113−1乃至113−Mを介してIPネットワーク110に通信可能に接続される。音声デバイス14は、マイクまたはスピーカ等のデバイスである。
パケット分離部16は、入力端子10から入力されたパケットの宛先を解析し、その宛先に応じて電話制御部18またはデータ制御部19にパケットを振り分ける。電話制御部18、データ制御部19は、それぞれ、SIPサーバ116、着信情報制御サーバ115との間のプロトコルを終端するとともに、自端末を利用する看護師とのユーザインタフェースを提供する。具体的には、電話制御部18は、マイクやスピーカ等の音声デバイス14と接続され、入出力端子13を介して、看護師とのインタフェースを提供する。データ制御部19は、画面等のデータUI部20と接続され、入出力端子15を介して看護師とのインタフェースを提供する。
着信制御部21は、電話制御部18、データ制御部19と接続され、それぞれの制御信号に基づいて、電話の着呼(または着信ともいう)と着信情報のユーザへの提示のタイミング等を制御する。着信情報とは、看護師用端末112−1における着呼に応じて、追加で提供(例えば表示)される情報であって、付加情報ともいう。着信制御部21は、看護師とのインタフェースとして、音や振動などで着信を通知する着信通知デバイス22と、看護師による着信への応答が入力される入力端子12とも接続される。
データUI部20は、自端末のディスプレイ等の画面に表示する制御を行う。図4および図5は、データUI部20による画面表示例を示す図である。図4に示す画面を「基本画面」、図5に示す画面を「拡張画面」とも称する。図4に示すように、データUI部20は、基本画面として、発呼元情報表示領域30、着信情報表示領域31および着呼応答ボタン32を表示してもよい。また、図5に示すように、データUI部20は、拡張画面として、基本画面に加えて、詳細情報表示ボタン33を表示してもよい。
図1に示した医師用端末111は、医師が利用する端末であり、具体的には、パーソナルコンピュータのような汎用端末であり、IPネットワーク110に通信可能に接続されている。医師用端末111には、電話発信可能なソフトフォン機能も搭載されており、ヘッドセットやハンドセット等の音声入出力デバイスが接続され、音声による通信を行うことができる。
図6は、医師用端末111の画面に表示される例を示す図である。図6に示すように、医師用端末111の画面制御手段は、医師用端末111の画面に、連絡先入力欄51、連絡事項入力欄52、連絡事項提供特性選択欄53、連絡事項追加ボタン54および送信ボタン55を表示してもよい。連絡事項入力欄52では、一度だけ使う連絡事項であるか、継続的に使う連絡事項であるかを識別するための「ワンタイム」および「継続」のいずれかの利用形態を指定することができる。また、連絡事項提供特性選択欄53では、連絡事項を提供(通知)する形態として、着信通知とのタイミングが指定できる。具体的には、連絡事項を、着信通知と、「同期」、「非同期」または「オンデマンド」(詳細は後述する)のいずれかで通知するかを指定できる。
図1に示した業務サーバ群117−1乃至117−Kは、看護師業務遂行に必要なサーバ群であり、例えば、電子カルテサーバであってよい。また、webカメラのようなセンサー系デバイスのうちサーバ機能を持つデバイスも、業務サーバ群117−1乃至117−Kに含まれる。業務サーバ群117−1乃至117−Kは、看護師用端末112−1等に実装されるクライアントからの要求に基づき、情報を提供する。以降、業務サーバ群117−1乃至117−Kのいずれかを、「業務サーバ117」とも称する。
図1に示したSIPサーバ116は、電話交換機能を有し、IPネットワーク110に通信可能に接続された医師用端末111、看護師用端末群112−1乃至112−L、ナースコール制御装置109を介してナースコールネットワーク120に接続されたナースコール子機群101−1乃至101−Nの各間の電話接続を制御する。
着信情報制御サーバ115は、看護師用端末群112−1乃至112−Lに対する発呼が発生した場合、IPネットワーク110を介して、看護師用端末群112−1乃至112−Lが着呼の際に提供する情報や着呼方法等を制御する。図7は、着信情報制御サーバ115の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、着信情報制御サーバ115は、入力端子40、パケット分離部41、SIPプロキシ部42、情報生成部43、パケット多重部44および出力端子45を備える。
着信情報制御サーバ115は、概略以下のように動作する。看護師用端末112−1乃至112−Lへの発呼が発生した際、発呼元は、着信情報制御サーバ115のSIPプロキシ部42に対して、発呼元識別子および発呼先識別子を含む発呼制御信号を送る。SIPプロキシ部42は、発呼元識別子および発呼先識別子を、情報生成部43に通知するとともに、SIPサーバ116に呼制御信号を中継する。情報生成部43は、発呼元識別子をキーとして、後述する情報管理テーブル(管理情報)を参照し、着信情報参照先、提供特性を含むパケットを生成して、発呼先識別子で指定される看護師用端末112−1乃至112−Lへ送信する。
図8は、情報生成部43が有する情報管理テーブルの一例を示す図である。情報管理テーブルは、発呼元ごとに、その発呼元からの着信を受けた着信側における情報提供に関する情報を保持する。具合的には、情報管理テーブルは、発呼元識別子、着信情報参照先、提供特性および提供形態の各項目を含む。図8によれば、例えば、発呼元識別情報が「101−1」であった場合、着信側における着信情報の参照先は「業務サーバ117−1」、提供特性は「同期型」、提供形態は「ワンタイム」である。
情報管理テーブルは、発呼元の装置からの要求や、図示しない情報管理テーブル操作端末等からの要求に基づいて、変更されてもよい。例えば、医師用端末111を利用する医師が発呼する際、その発呼のときだけ提供したい情報を登録する場合には、提供形態として「ワンタイム」を指示して、着信情報参照先および提供特性とともに登録することができる。提供形態が「ワンタイム」であるエントリは、SIPプロキシ部42からの該当する呼の切断通知を受けると、削除されてもよい。また、情報管理テーブル操作端末からは、患者の様子を撮影するWebカメラ機能を有するサーバ(以降、「Webカメラサーバ」とも称する)や患者の病状等の参照先情報を「着信情報参照先」に、提供形態を「継続」に指定して、着信情報の内容に応じて、提供特性を指定することができる。このエントリは、情報管理テーブル操作端末の操作で削除することができる。
ナースコールネットワーク120は、病床やナースセンターに設置されるナースコール用端末、すなわちナースコール子機を収容するネットワークである。ナースコールに用いられる端末としては、各病床に設置されるナースコール子機、ナースセンターに設置されるナースコール親機、ドアに設置されるドアフォン等、様々な種類のものがあるが、本実施形態では、説明の簡略化のために、ナースコール子機のみを示す。また、ナースコールネットワーク120には、ナースコール制御装置109も通信可能に接続される。
ナースコール制御装置109は、ナースコールネットワーク120とIPネットワーク110に通信可能に接続される。ナースコール制御装置109は、両ネットワークのゲートウェイとして動作し、ナースコール子機101−1乃至101−Nと看護師用端末112−1乃至112−Lの音声通信を中継する。
ナースコール子機101−1乃至101−Nは、病床などに設置され、患者がコールボタンを押下する等の操作に応じて、担当の看護師用端末112−1乃至112−Lを呼び出す。患者は、ナースコール子機101−1乃至101−Nを用いて、応答した看護師用端末112−1乃至112−Lを持つ看護師と通話することができる。
次に、本実施形態に係る着信制御システム100の動作について説明する。
本実施形態に係る着信制御システム100は、看護師用端末112−1乃至112−Lに対する着呼が発生した際、タイミングを制御して着信情報を通知する。
着信情報には、その内容に応じて、着信音や振動によるユーザへの着信通知と同期させて確実に通知したい情報、着信通知とは同期しなくとも早急に伝えたい情報、音声通話中に確認してほしい情報などがある。これらの情報を提供するタイミングを適切に制御することで、業務効率の向上や指示内容の確実な遂行を支援することができる。なお、着信情報の内容に応じた提供タイミングを「特性」または「提供特性」とも称する。
本実施形態では、着信情報を通知するタイミングとして、着信と同じタイミング(以降、「同期型」とも称する)、着信のタイミングに依存しないタイミング(以降、「非同期型」とも称する)、着信情報の提供を要求されたタイミング(以降、「オンデマンド型」とも称する)を例として説明する。また、着信に応じて提供する着信情報は、必ずしも1つとは限らず、複数存在する場合もあり、この場合、同期型とオンデマンド型や、非同期型とオンデマンド型など、いかなるタイミングの組合せで通知してもよい。タイミングの組合せに関しては、以下では、例として、非同期型とオンデマンド型の組み合せについて主に説明する。
ここで、「同期型」とは、例えば、看護師用端末112−1乃至112−Lにおいて着信情報の取得が完了したのち、着信音や振動によるユーザへの着信通知機能を起動すると共に、その着信通知機能の動作中に上記取得した着信情報を提供、例えば画面表示する動作であってよい。また、着信通知に対してユーザが応答して通話している間も上記取得した着信情報を提供してもよい。
「非同期型」とは、例えば、着信があった際、着信情報の取得が完了したか否かに関わらず着信通知機能を起動して着信を通知する動作であってよい。着信情報は、取得の完了に応じて、提供されてもよい。
「オンデマンド型」とは、着信があった際、追加で提供する情報があることを通知すると共に、ユーザの要求に応じてその情報を提供する動作であってよい。着信の通知は、着信の受け取りに応じて行ってもよい。
まず、同期型として、着信と合わせて着信情報を提供する動作について説明する。
着信と合わせて提供する着信情報には、例えば、医師から看護師に対する患者への指示内容の変更を示す情報がある。口頭(通話)での連絡に加えて、テキストデータとしても伝達することで、対応を確実に行うことができる。具体例としては、「検査スケジュールの変更に伴い、患者Pに対する点滴の開始時刻を30分遅らせる」という情報である。このような情報は、看護師が医師からの発呼を着信した際、着信通知と同期して看護師の端末に表示されることが望ましい。
医師用端末111を介して看護師に通知を行う医師は、図6に示した連絡先入力欄51に発呼先、例えば電話番号を指定する。連絡先入力欄51には、発呼先の電話番号を直接入力することもできるし、電話帳などから電話番号を選択することもできる。ここでは、例えば、看護師用端末112−1の電話番号が入力されたとする。さらに、医師は、発呼先に対する連絡事項を連絡事項入力欄52に書き込むと共に、提供するタイミングを連絡事項提供特性選択欄53に入力する。
連絡事項としては、上述した「検査スケジュールの変更に伴い、患者Pに対する点滴の開始時刻を30分だけ遅らせる」といった、ワンタイムで提供する非定型のテキストが直接入力されてもよい。あるいは、患者の病状といった継続的に提供する定型の情報を管理するサーバのアドレス等が選択されて入力されてもよい。複数の連絡事項がある場合、最初の連絡事項が入力された後、連絡事項追加ボタン54が押下されると、医師用端末111の画面制御手段は、連絡事項提供特性選択欄53を追加してもよい。
すべての連絡事項の入力完了後、医師により送信ボタン55が押下されると、連絡先入力欄51に指定された連絡先への発呼が起動される。図9は、着信制御システム100の同期型の動作について説明する図である。図9を参照して、動作例として、医師が医師用端末111を使って、看護師Aに対して発呼するとともに、入力されたテキストメッセージをワンタイム型の同期型着信情報として提供する場合の動作について説明する。
上記のように、医師は、医師用端末111への入力の完了後、送信ボタン55を押下する(図9におけるS301)。このとき、医師用端末111は、まず、業務サーバ117−1に対して、連絡事項入力欄52の内容とその内容に対するユニフォーム・リソース・ロケータ(Uniform Resource Locator:URL)の返答を要求する連絡事項対応ロケータ要求信号を送信する(図9におけるS302)。業務サーバ117−1は、連絡事項対応ロケータ要求信号を受信すると、医師用端末111から受け取った連絡事項を、例えばファイルに保存すると共に、そのファイルのURLを含む連絡事項対応ロケータ応答信号を、医師用端末111に返信する(図9におけるS303)。
医師用端末111は、着信情報制御サーバ115に向けて、連絡事項対応ロケータ応答信号に含まれるURLを、同期型着信情報URL通知信号を用いて通知する(図9におけるS304)。着信情報制御サーバ115は、図7に示した情報生成部43に含まれる情報管理テーブルに対して、受け取った情報を格納する。すなわち、着信情報制御サーバ115は、発呼元に医師用端末111、着信情報参照先に連絡事項対応ロケータ応答信号に含まれるURL、提供特性に同期型、提供形態にワンタイムをそれぞれ格納する。そして、着信情報制御サーバ115は、同期型着信情報URL受信完了信号(図9におけるS305)を返信する。
図10は、上記動作による情報が情報管理テーブルに格納された例を示す図である。破線46で示すように、上述の発呼に関連する情報が格納される。
医師用端末111は、同期型着信情報URL受信完了信号を受信すると、着信情報制御サーバ115との間で、発呼先である看護師用端末112−1への発呼制御シーケンスを起動する(図9におけるS240)。この発呼制御シーケンスには、例えば、RFC(Request for Comments)3261に示されるSIP(Session Initiation Protocol)で定められる手順を用いることができ、着信情報制御サーバ115のSIPプロキシ部42でプロトコルを終端する。
SIPプロキシ部42は、発呼制御シーケンスが開始されると、発呼関連情報通知信号を情報生成部43に送ることで、発呼元および発呼先(すなわち、着呼先)を通知する。
情報生成部43は、発呼関連情報通知信号から発呼元を抽出すると共に、情報管理テーブルを参照して着信情報参照先(単に、参照先ともいう)と提供特性を読み出す。さらに、発呼関連情報通知信号に含まれる発呼先に対して、情報管理テーブルから読み出した着信情報参照先と提供特性を含む着信情報通知信号を、発呼先である看護師用端末112−1に対して通知する(図9におけるS210)。この通知は、例えば、RFC6120に示されるXMPP(Extensible Messaging and Presence Protocol)の手順に従って実現することができる。
一方、着信情報制御サーバ115のSIPプロキシ部42で終端した発呼制御シーケンスは、SIPプロキシ部42により、SIPサーバ116を介して、発呼先である看護師用端末112−1に転送される(図9におけるS241、S242)。
看護師用端末112−1は、図3に示した入力端子10を介して、図9にS210で示した着信情報通知信号とS242で示した発呼制御シーケンスとを受信する。看護師用端末112−1は、パケット分離部16において、上記信号を分離し、着信情報通知信号および発呼制御シーケンスは、それぞれ、データ制御部19および電話制御部18に送られる。
電話制御部18およびデータ制御部19は、入力された信号を解析し、それぞれ、着呼信号受信信号および同期型着信情報要求信号受信信号を、着信制御部21に通知する。着信制御部21は、同期型着信情報要求信号受信信号を受けとると、データ制御部19に対して、同期型着信情報取得要求信号を通知する。データ制御部19は、着信情報通知信号に含まれる着信情報参照先に、着信の際に提供する情報の着信情報要求信号を送る(図9におけるS211)。データ制御部19は、取得を完了すると、着信情報受信完了信号を受け取る(図9におけるS212)。
図9に示すように、看護師用端末112−1は、発呼制御シーケンス(図9におけるS240、S241、S242)を、着信情報受信完了信号より遅れて受信している。着信制御部21には、着信情報受信完了信号よりも後に着呼信号受信信号が通知されている。なお、着呼信号受信信号は、図9におけるS242の受信をトリガとして電話制御部18から着信制御部21に送られる内部信号である。
着信制御部21は、着呼信号受信信号を受信すると、着信音の鳴動や振動の起動を制御する着信通知デバイス22に対して着信通知開始信号を通知する。この着信通知開始信号に応じて、着信通知デバイス22は、鳴動や振動により着呼を通知する(図9におけるS220)。またこのとき、着信制御部21は、データ制御部19に対して、同期型着信情報表示信号を通知する。この同期型着信情報表示信号に応じて、データ制御部19は、データUI部20に対して、S212により取得した着信情報を表示する指示を出す(図9において破線矢印で示す)。この表示が看護婦に対して通知される(図9におけるS213)。
上記のように、着信通知デバイス22は、着呼を通知する、すなわち着信通知機能を起動する(図9におけるS220)のと同じタイミングで、データ制御部19は、データUI部20を制御して図4に示す基本画面の着信情報表示領域31に、同期型着信情報を表示する。
看護師は、基本画面の着呼応答ボタン32を押下することで応答する(図9におけるS221)。着呼応答ボタン32の押下による応答は、入力端子12を介して着信制御部21に通知される。着信制御部21は、応答完了信号を電話制御部18に通知する。電話制御部18は、この通知を受けると、SIPサーバ116、着信情報制御サーバ115を介して、医師用端末111に対して、応答シーケンスを起動する(図9におけるS250、S251、S252)。なお、図9において、S260は、通話可能であることを示す。
以上の動作により、発呼元の医師と看護師との通話と同期して、同期型着信情報を看護師が確認することができる。
なお、看護師用端末112−1に対する発呼制御シーケンスを行うサーバ、着信情報を取得する経路またはハンドリングを行うサーバが異なるため、上述した発呼制御シーケンスの受信タイミングと着信情報受信完了信号の受信タイミングが逆転する場合もある。図11は、発呼制御シーケンスの受信タイミングと着信情報受信完了信号の受信タイミングが、図9に示した例と逆転する例を示す図である。図11に示すように、看護師用端末112−1の着信制御部21は、発呼制御シーケンスを先行して受信しても、着信情報受信完了信号を受信するまで看護師への着信通知を行わない。すなわち、着信制御部21は、発呼制御シーケンスを受信したのち、着信情報受信完了信号の受信を待ち、着信情報受信完了信号を受信したら、着信通知と同期して着信情報の通知を行う。
次に、非同期型の動作について説明する。
着信と非同期で、すなわち着信のタイミングに依らずに提供する着信情報には、例えば、患者がナースコール子機を介して看護師を呼び出した際の映像情報がある。ベッドからの転落等、看護師が患者と会話を行わなくとも、映像を確認しさえすれば、対応することができる。図12は、着信制御システム100の非同期型の動作について説明する図である。図9を参照して説明した上記動作と同一の動作には図12に同一符号を付してその説明を省略すると共に、図9に示す動作と異なる動作について以下に主に説明する。
患者がナースコール子機101−2のボタンを押下し、看護師用端末112−2を利用する担当看護師である看護師Bに対する発呼を起動したとする(図12におけるS201)。ナースコール発呼信号は、ナースコールネットワーク120を介して、ナースコール制御装置109に送信される(図12におけるS202)。さらに、ナースコール発呼信号は、SIPの発呼制御シーケンスに変換されて、着信情報制御サーバ115に送信される(図12におけるS240)。図13は、着信情報制御サーバ115の情報生成部43が有する情報管理テーブルの一例を示す図である。図13に示すように、ナースコール子機101−2を発呼元とするエントリが破線47で示すように予め格納されている。
ここで、情報管理テーブルの着信情報参照先に指定されている業務サーバ117−2は、発呼を起動した患者を見守るWebカメラサーバであり、着信情報は発呼した患者の映像であるとする。
上述したように、着信情報制御サーバ115のSIPプロキシ部42は、発呼制御シーケンスが開始されると、発呼関連情報通知信号を情報生成部43に送ることで、発呼元および発呼先を通知する。情報生成部43は、SIPプロキシ部42から発呼関連情報通知信号が通知されると、破線47で示すエントリを読み出し、それを含む着信情報通知信号を、看護師用端末112−2に対して通知する(図12におけるS210)。着信情報通知信号を受信した看護師用端末112−2のデータ制御部19は、非同期型着信情報要求信号受信信号を着信制御部21に通知する。
着信制御部21は、非同期型着信情報要求信号受信信号を受信すると、データ制御部19に対して、着信情報参照先と非同期型着信情報の表示を通知する。データ制御部19は、通知された着信情報参照先から着信情報を取得する(図12におけるS211、S212)。そして、データ制御部19は、データUI部20を制御して、図4に示す基本画面の着信情報表示領域31に、着信情報を表示する。
このとき、着信制御部21は、電話制御部18からの着呼信号受信信号の通知と同期して着信情報参照先と非同期型着信情報の表示をデータ制御部19に通知する必要はなく、着呼信号受信信号が通知されたタイミングで着信通知デバイス22を起動すればよい。
以上の動作により、ナースコール子機からの着信のタイミングに依存しないタイミングで、着信情報を看護師用端末112−1に通知することができる。
次に、オンデマンド型の動作について説明する。
オンデマンドで、すなわち要求に応じて提供する着信情報には、例えば、患者の検査スケジュールや病状等がある。例えば、患者がナースコール子機を介して看護師を呼び出した際、看護師は、必要に応じて対象の患者の検査スケジュールや病状等の情報を確認しながら対応する場合がある。図14は、着信制御システム100のオンデマンド型の動作について説明する図である。具体的には、図14は、患者がナースコール子機101−1を使って、看護師用端末112−3を使っている看護師Cを呼び出す場合の動作を示す。
オンデマンド型では、非同期型の動作と同様に、看護師用端末112−3の着信制御部21は、電話制御部18からの着呼信号受信信号の通知と同期して着信情報を表示する必要はない。
図15は、着信情報制御サーバ115の情報生成部43が有する情報管理テーブルの一例を示す図である。図15に示すように、ナースコール子機101−1を発呼元とするエントリが破線48で示すように格納されている。ここで、着信情報参照先に指定されている業務サーバ117−3は、発呼を起動した患者の検査スケジュール情報を保持しているとする。
図9および図12を参照して説明した上記動作と同一の動作には図14に同一符号を付してその説明を省略すると共に、図9および図12に示す動作と異なる動作について以下に主に説明する。
着信情報制御サーバ115について、上述した動作との差分は以下の通りである。
着信情報制御サーバ115の情報生成部43は、SIPプロキシ部42から発呼関連情報通知信号が通知されると、破線48で示すエントリを読み出し、それを含む着信情報通知信号を、看護師用端末112−3に対して通知する(図14におけるS210)。
看護師用端末112−3について、上述した動作との差分は以下の通りである。
看護師用端末112−3は、上記S210で示す着信情報通知信号を受信すると、データ制御部19から着信制御部21に、オンデマンド型着信情報要求信号受信信号を通知する。着信制御部21は、上記通知を受け取ると、データ制御部19に対して、着信情報参照先と拡張画面の表示を通知する。データ制御部19は、データUI部20を制御して、図5に示す拡張画面を表示する。
オンデマンド型では、看護師が看護師用端末112−3の拡張画面の詳細情報表示ボタン33を押下したことに応じて、着信情報が表示される。すなわち、看護師は、例えば通話中に、看護師用端末112−3の詳細情報表示ボタン33を押下する。看護師用端末112−3は、詳細情報表示ボタン33が押下されたこと、すなわち、着信情報の表示指示を検出すると(図14におけるS230)、データ制御部19は、着信情報参照先に指定されている業務サーバ117−3に着信情報の取得要求を出す(図14におけるS231)。
データ制御部19は、上記取得要求に応じて着信情報を取得すると(図14におけるS232)、データUI部20を制御して、図5に示す拡張画面の着信情報表示領域31に、着信情報を表示する(図14におけるS233)。
上記動作により、看護師用端末112−3への着信のタイミングによらず、要求に応じて着信情報を通知することができる。
次に、非同期型とオンデマンド型が複合する場合の動作について説明する。
非同期型とオンデマンド型が複合するシーンとして、例えば、上述したような、患者がナースコール子機を介して看護師を呼び出した際の映像情報を看護師用端末112−4に非同期型で提供し、必要に応じて、看護師が、対象の患者の検査スケジュールや病状等の情報を確認するというような形態が考えられる。
図16は、上記のような形態の着信制御システム100の動作について説明する図である。具体的には、図16は、ナースコール子機101−4を使う患者から看護師用端末112−4を利用する看護師Dへ発呼する場合の動作を示す。
図17は、着信情報制御サーバ115の情報生成部43が有する情報管理テーブルの一例を示す図である。図17に示すように、ナースコール子機101−4を発呼元とする、非同期型とオンデマンド型の2つのエントリが破線49で示すように格納されている。ここで、着信情報参照先に指定されている業務サーバ117−4、117−5のそれぞれは、発呼を起動した患者を見守るWebカメラサーバ、発呼を起動した患者の検査スケジュール情報を格納するサーバである。
図12および図14を参照して説明した上記動作と同一の動作には図16に同一符号を付してその説明を省略すると共に、図12および図14に示す動作と異なる動作について以下に主に説明する。
着信情報制御サーバ115について、上述した動作との差分は以下の通りである。
着信情報制御サーバ115の情報生成部43は、SIPプロキシ部42から発呼関連情報通知信号が通知されると、破線49で示す2つのエントリを読み出し、それを含む着信時着信情報通知信号を、看護師用端末112−4に対して通知する(図16におけるS210)。
看護師用端末112−4について、上述した動作との差分は以下の通りである。
看護師用端末112−4は、上記210で示す、2つのエントリを含む着信情報通知信号を受信すると、データ制御部19から着信制御部21に、非同期型およびオンデマンド型着信情報要求信号受信信号を通知する。着信制御部21は、非同期型およびオンデマンド型着信情報要求信号受信信号を受け取ると、データ制御部19に対して、着信情報参照先と拡張画面による着信情報の表示を通知する。データ制御部19は、データUI部20を制御して、図5に示す拡張画面の着信情報表示領域31に、着信情報を表示する。
上記動作により、看護師用端末112−4では、拡張画面にWebカメラサーバの映像が表示される。この状態で、看護師Dが拡張画面の詳細情報表示ボタン33を押下する(図16における230)と、データ制御部19は、着信情報参照先に指定されている業務サーバ117−5から当該患者の検査スケジュール情報を読み出す(図16における231、232)。データ制御部19は、データUI部20を制御して、図5に示す拡張画面の着信情報表示領域31に、取得した患者の検査スケジュール情報を表示する(図16における233)。
上記動作により、看護師用端末112−3への着信のタイミングと非同期に、また要求に応じて、着信情報を提供することができる。
上記説明した着信制御システム100の動作は、ネットワークを介したシステムであり、各種サーバの処理時間、ネットワーク遅延等の影響を受けるので、様々な動作パターンが考えられる。
図18乃至図20は、上述した看護師用端末112−1の着信制御部21の状態遷移を示す図である。また、図21乃至図23は、図18乃至図20に示した着信制御部21の状態遷移の条件を示す図である。図18乃至図23において、着信情報の提供特性として、同期型、非同期型、オンデマンド型の3種類の単独での情報提供、および同期型とオンデマンド型(図21乃至図23では「同期+OD」と表記する)、非同期型とオンデマンド型(図21乃至図23では「非同期+OD」と表記する)の2種類の複合型の情報提供について示している。図21乃至図23には、それぞれの状態の遷移を引き起こすイベントおよび遷移の際に発生するアクションを示す。
図18乃至図20において、各処理は、以下の状態を示す。すなわち、S1000は空状態、S1001は着信関連制御信号待ち状態、S1004は着信情報要求信号待ち状態、S1100は同期型着信情報要求受信状態をそれぞれ示す。S1002は非同期型着信情報要求受信・着呼信号待ち状態、S1003はオンデマンド型着信情報要求受信・着呼信号待ち状態、S1200は複合型(同期型とオンデマンド型)着信情報要求受信状態、S1300は複合型(同期型とオンデマンド型)着信情報要求受信状態をそれぞれ示す。S1400は同期型着信情報要求受信・着信情報受信完了待ち状態、S1500は複合型(同期型とオンデマンド型)着信情報要求受信・着信情報受信完了待ち状態、S1007は応答待ち状態、S1008は切断待ち状態をそれぞれ示す。
同期型着信情報要求受信状態S1100、複合型(同期型とオンデマンド型)着信情報要求受信状態S1300は、それぞれ、図19、図20に示すように詳細化される。図19において、S1101は同期型着信情報受信完了または着呼信号待ち状態、S1102は同期型着信情報要求受信・着呼信号待ち状態、S1103は同期型着信情報要求受信・同期型着信情報受信完了待ち状態をそれぞれ示す。
図20において、S1201は複合型(同期型とオンデマンド型)着信情報要求受信・着信情報受信完了または着呼信号待ち状態、S1202は複合型(同期型とオンデマンド型)着信情報要求受信・着呼信号待ち状態、S1203は複合型(同期型とオンデマンド型)着信情報要求受信・同期型着信情報受信完了待ち状態である。
以上のように、本第2の実施形態によれば、看護師用端末112−1への着信と、看護師用端末112−1に提供するテキスト等のデータや映像等の情報を、その情報の特性に応じたタイミングで提供できるので、迅速かつ適切な業務遂行を支援することができるという効果が得られる。具体的には、口頭での業務内容の伝達に加え、テキストデータを表示させることで、複雑な業務内容であってもテキストデータを確認しながら間違いなく遂行することが可能となる。また、音声に加えて、映像も確認することで、離れた場所からも詳細な状況を把握することができるので、事前に対応に必要な機器等の準備を行うことも可能となり、迅速な業務遂行が可能となる。さらに、会話によるやりとりで不足している情報を補完する情報を、発呼側の手を煩わせることなく追加取得することで、発呼側の業務遂行を滞らせないとともに、着呼側で適切な業務遂行が可能となる。
なお、上記実施形態では、電話の発呼制御シーケンスとして、SIPを利用することを説明したが、これに限定されず、回線交換方式を使うこともできる。また、上記実施形態では、着信情報通知信号としてXMPPの手順に従って実現することを説明したが、これに限定されず、SIPメッセージの拡張ヘッダメッセージとして定義することもできる。
また、上述した医師用端末111から送られた連絡事項や情報管理テーブルなどの情報は、上述したサーバに保存されることに限定されず、他のサーバや端末に保存されてもよい。
また、本実施形態では、病院の看護師業務へ適用する例を示したが、これに限定されず、例えば、ホテルのルームキーパが保持する端末に、部屋番号とサービス内容を通知したり、掃除する部屋番号の順番の変更を通知したりすることに適用できる。あるいは、百貨店等での駐車場の配車管理者が保持する端末に、重要人物の車を早く出すことを指示したり、重要人物の顔写真を通知したりすることにも適用できる。
上述した各実施形態において図1、図3および図7に示した各部は、専用のHW(HardWare)(電子回路)によって実現することができる。また、少なくとも、着信制御部2,21、電話制御部18、データ制御部19、データUI部20、パケット分離部16,41、パケット多重部17,44、SIPプロキシ部42、情報生成部43は、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。但し、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。この場合のハードウェア環境の一例を、図24を参照して説明する。
図24は、上記実施形態に係る各種装置、サーバ、端末を実行可能な情報処理装置900(コンピュータ)の構成を例示的に説明する図である。すなわち、図24は、図1、図3および図7に示した装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。
図24に示した情報処理装置900は、構成要素として下記を備えている。
・CPU(Central Processing Unit)901、
・ROM(Read_Only_Memory)902、
・RAM(Random_Access_Memory)903、
・ハードディスク904(記憶装置)、
・外部装置との通信インタフェース905(Interface:以降、「I/F」と称する)、
・CD−ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記憶媒体907に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ908、
・入出力インタフェース909、
情報処理装置900は、これらの構成がバス906(通信線)を介して接続された一般的なコンピュータである。
そして、上述した実施形態では、図24に示した情報処理装置900に対して、上述した装置の機能を実現可能なコンピュータプログラムを供給する。上記実施形態は、その後、そのコンピュータプログラムを、当該ハードウェアのCPU901に読み出して解釈し実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータプログラムは、読み書き可能な揮発性の記憶メモリ(RAM903)またはハードディスク904等の不揮発性の記憶デバイスに格納すれば良い。
また、上記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータプログラムの供給方法は、現在では一般的な手順を採用することができる。その手順としては、例えば、CD−ROM等の各種記憶媒体907を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等がある。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータプログラムを構成するコード或いは、そのコードが格納された記憶媒体907によって構成されると捉えることができる。
以上、上述した実施形態を参照して本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、種々の上記開示要素の多様な組み合わせ乃至選択など、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
本発明は、例えば、端末利用者間のコミュニケーションを支援するシステム等に適用できる。
10,12,40 入力端子
11,45 出力端子
13,15 入出力端子
14 音声デバイス
16,41 パケット分離部
17,44 パケット多重部
18 電話制御部
19 データ制御部
20 データUI部
21 着信制御部
22 着信通知デバイス
30 発呼元情報表示領域
31 着信情報表示領域
32 着呼応答ボタン
33 詳細情報表示ボタン
42 SIPプロキシ部
43 情報生成部
100 着信制御システム
101−1乃至101−N ナースコール子機
109 ナースコール制御装置
110 IPネットワーク
111 医師用端末
112−1乃至112−L 看護師用端末群
113−1乃至113−M 無線通信基地局群
115 着信情報制御サーバ
116 SIPサーバ
117 業務サーバ
120 ナースコールネットワーク

Claims (10)

  1. 着信と、該着信に関する付加情報の特性を含む通知とを受け取ると、前記付加情報を参照先から取得すると共に、前記特性に応じて、前記付加情報の提供と、前記着信の通知を行う着信制御手段
    を備えた通信装置。
  2. 前記着信制御手段は、前記付加情報の提供を、前記着信の通知と同期して、または非同期で、または要求に応じて行うことの少なくともいずれかを含む前記特性を受け取る
    請求項1記載の通信装置。
  3. 前記着信制御手段は、前記付加情報の提供を前記着信の通知と同期して行うことを含む前記特性を受け取った場合、前記付加情報の取得の完了に応じて、前記着信の通知と前記付加情報の提供とを行う
    請求項2記載の通信装置。
  4. 前記着信制御手段は、前記付加情報の提供を前記着信の通知と非同期で行うことを含む前記特性を受け取った場合、前記着信の受け取りに応じて、該着信の通知を行う
    請求項2または3記載の通信装置。
  5. 前記着信制御手段は、前記付加情報の提供を前記要求に応じて行うことを含む前記特性を受け取った場合、前記着信の受け取りに応じて該着信の通知を行い、前記要求の受け取りに応じて前記付加情報の提供を行う
    請求項2乃至4のいずれか1項記載の通信装置。
  6. 前記付加情報の提供を前記要求に応じて行うことを含む前記特性を受け取った場合の前記着信の通知に際して、該着信に関する前記付加情報の提供指示を受け付ける画面を表示する画面表示手段
    をさらに備える請求項5記載の通信装置。
  7. 前記着信制御手段は、前記付加情報の提供を、前記着信の通知と同期して、または非同期で、または要求に応じて行うことの少なくともいずれか複数を含む前記特性を受け取った場合、前記付加情報をそれぞれの前記特性に関する前記参照先から取得すると共に、それぞれの前記特性に応じて、前記付加情報の提供と、前記着信の通知を行う
    請求項2乃至6のいずれか1項記載の通信装置。
  8. 着信に関する付加情報の特性を、前記着信の発呼元に関連付けて保持する管理情報を備えた制御サーバと、
    着信と、該着信に関する付加情報の特性を含む通知とを前記制御サーバから受け取ると、前記付加情報を参照先から取得すると共に、前記特性に応じて、前記付加情報の提供と、前記着信の通知を行う着信制御手段を備えた通信装置と
    を備えた着信制御システム。
  9. 着信と、該着信に関する付加情報の特性を含む通知とを受け取り、前記付加情報を参照先から取得すると共に、前記特性に応じて、前記付加情報の提供と、前記着信の通知を行う
    着信制御方法。
  10. 着信と、該着信に関する付加情報の特性を含む通知とを受け取り、前記付加情報を参照先から取得すると共に、前記特性に応じて、前記付加情報の提供と、前記着信の通知を行う処理を、
    コンピュータに実行させる着信制御プログラム。
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