JP7334503B2 - 測位方法、測位システム、および移動局 - Google Patents

測位方法、測位システム、および移動局 Download PDF

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この明細書における開示は、移動体とともに移動する移動局の位置を測位する技術に関する。
特許文献1には、移動局を測位する測位システムが開示されている。この測位システムは、位置が既知であるアンテナ局と、仮想基準点に関する補正情報を生成するVRS情報放送センタとを備える。VRS情報放送センタは、アンテナ局を仮想基準点として補正情報を生成し、移動局へと送信する。
特開2002-318273号公報
特許文献1の技術において、測位精度を確保するためには、アンテナ局から移動局までの基線長が比較的短いことが望ましい。しかし、基線長を短くするためには、アンテナ局が密に配置されている必要がある。したがって、特許文献1の技術では、測位精度の確保のためにアンテナ局を増設する必要が生じ得る。
開示される目的は、測位精度を確保しつつアンテナ局の増設を抑制可能な測位方法等を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された測位方法のひとつは、コンピュータ(200,300)によって実施され、移動体(2)とともに移動する移動局(20)の位置を測位する測位方法であって、少なくとも1つのプロセッサ(201,301)にて実行される処理に、測位衛星(5)の送信する測位信号を受信する固定基準点(4)から、少なくとも3つの周波数の測位信号を取得し(S20)、少なくとも3つの周波数の測位信号に基づいて、複数の基地局(3)の各々における補正情報を生成し(S30;S31)、補正情報を移動局に送信し(S40)、移動局の進行方向を予測し(S61)、移動局にて受信された複数の補正情報から、移動局の位置の測位に利用する補正情報を選択し(S67)、移動局にて受信された補正情報を用いて補正を行い、移動局にて受信された測位信号に基づき移動局の位置を測位する(S70)、というステップを含み、補正情報を選択するステップでは、移動局との距離が漸減すると推定される基地局における補正情報を選択する
開示された測位方法のひとつは、コンピュータ(200,300)によって実施され、移動体(2)とともに移動する移動局(20)の位置を測位する測位方法であって、少なくとも1つのプロセッサ(201,301)にて実行される処理に、測位衛星(5)の送信する測位信号を受信する固定基準点(4)から、少なくとも3つの周波数の測位信号を取得し(S20)、少なくとも3つの周波数の測位信号に基づいて、複数の基地局(3)の各々における補正情報を生成し(S30;S31)、補正情報を移動局に送信し(S40)、移動局の進行方向を予測し(S61)、移動局にて受信された複数の補正情報から、移動局の位置の測位に利用する補正情報を選択し(S67)、移動局にて受信された補正情報を用いて補正を行い、移動局にて受信された測位信号に基づき移動局の位置を測位する(S70)、というステップを含み、補正情報を選択するステップでは、進行方向上の電波強度が最も大きい基地局における補正情報を選択する。
開示された測位システムのひとつは、移動体(2)とともに移動する移動局(20)と、移動局と通信する基地局(3)の制御装置(300)とを含み、移動局の位置を測位する測位システムであって、測位衛星(5)の送信する測位信号を受信する固定基準点(4)から、少なくとも3つの周波数の測位信号を取得する取得部(310)と、少なくとも3つの周波数の測位信号に基づいて、複数の基地局の各々における補正情報を生成する補正情報生成部(320)と、補正情報を移動局に送信する補正情報送信部(330)と、移動局の進行方向を予測する進行方向予測部(230)と、移動局にて受信された複数の補正情報から、移動局の位置の測位に利用する補正情報を選択する補正情報選択部(250)と、移動局にて受信された補正情報を用いて補正を行い、移動局にて受信された測位信号に基づき移動局の位置を測位する移動局位置算出部(260)と、を備え、補正情報選択部は、移動局との距離が漸減すると推定される基地局における補正情報を選択する
開示された測位システムのひとつは、移動体(2)とともに移動する移動局(20)と、移動局と通信する基地局(3)の制御装置(300)とを含み、移動局の位置を測位する測位システムであって、測位衛星(5)の送信する測位信号を受信する固定基準点(4)から、少なくとも3つの周波数の測位信号を取得する取得部(310)と、少なくとも3つの周波数の測位信号に基づいて、複数の基地局の各々における補正情報を生成する補正情報生成部(320)と、補正情報を移動局に送信する補正情報送信部(330)と、移動局の進行方向を予測する進行方向予測部(230)と、移動局にて受信された複数の補正情報から、移動局の位置の測位に利用する補正情報を選択する補正情報選択部(250)と、移動局にて受信された補正情報を用いて補正を行い、移動局にて受信された測位信号に基づき移動局の位置を測位する移動局位置算出部(260)と、を備え、補正情報選択部は、進行方向上の電波強度が最も大きい基地局における補正情報を選択する。
開示された移動局の第1態様は、基地局(3)の制御装置(300)と通信し、移動体(2)にとともに移動する移動局(20)であって、少なくとも3つの周波数の測位信号に基づいて生成された、複数の基地局の各々における補正情報を取得する補正情報取得部(210)と、移動局の進行方向を予測する進行方向予測部(230)と、移動局にて受信された複数の補正情報から、移動局の位置の測位に利用する補正情報を選択する補正情報選択部(250)と、受信した補正情報を用いて補正を行い、受信した測位信号に基づき自身の位置を測位する移動局位置算出部(260)と、を備え、補正情報選択部は、移動局との距離が漸減すると推定される基地局における補正情報を選択する。
開示された移動局の第2態様は、基地局(3)の制御装置(300)と通信し、移動体(2)にとともに移動する移動局(20)であって、少なくとも3つの周波数の測位信号に基づいて生成された、複数の基地局の各々における補正情報を取得する補正情報取得部(210)と、移動局の進行方向を予測する進行方向予測部(230)と、移動局にて受信された複数の補正情報から、移動局の位置の測位に利用する補正情報を選択する補正情報選択部(250)と、受信した補正情報を用いて補正を行い、受信した測位信号に基づき自身の位置を測位する移動局位置算出部(260)と、を備え、補正情報選択部は、進行方向上の電波強度が最も大きい基地局における補正情報を選択する。
これらの開示によれば、3つ以上の周波数の測位信号に基づいて、補正情報が生成される。3つ以上の周波数で生成された補正情報を測位に用いることで、2つ以下の周波数で生成された補正情報を用いる場合よりも、基線長が長くなることによる精度低下が抑制される。故に、基地局の周囲で測位精度を確保可能な範囲を拡大できる。以上により、測位精度を確保しつつアンテナ局の増設を抑制可能な測位方法等を提供することができる。
第1実施形態の測位システムを含む全体構成を示す図である。 基地局の構成を示すブロック図である。 ロケータの構成を示すブロック図である。 測位処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 ロケータECUの実施する選択処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態の測位システムを含む全体構成を示す図である。 第2実施形態における集約基地局および中継基地局の構成を示すブロック図である。 第2実施形態における測位処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
(第1実施形態)
第1実施形態の測位システム1について、図1~図5を参照して説明する。測位システム1は、センタ装置300とロケータ20とを備えている。センタ装置300は、定置施設である基地局3に設置されている。ロケータ20は、移動体である車両2に搭載され、車両2とともに移動する移動局である。測位システム1は、センタ装置300とロケータ20との間で相対測位を行い、ロケータ20の自己位置を測位する。測位システム1は、相対測位のために、ロケータ20にて受信する測位衛星5からの測位信号と、センタ装置300にて固定基準点4から取得した観測データとを利用する。
測位衛星5は、GPS、GLONASS、Galileo、IRNSS、QZSS、Beidou等の衛星測位システムのうちで、少なくとも1つの衛星測位システムが備える人工衛星であり、測位信号を周期的に送信している。測位信号は、搬送波、擬似ランダムコード、航法メッセージを含んでいる。搬送波は、擬似ランダムコードおよび航法メッセージを搬送するキャリアである。擬似ランダムコードは、測位衛星5ごとに固有のコードであり、予め設定された周期パターンにて構成されている。GPSの場合、C/AコードおよびPコード等が擬似ランダムコードとして含まれている。航法メッセージは、測位に必要な情報を含む信号である。航法メッセージは、各測位衛星5ごとの軌道情報、衛星時計の補正値、電離層伝搬遅延の補正係数、衛星の健康状態等を含む。
1つの測位衛星5は、搬送波周波数の異なる複数種類の測位信号を送信可能である。例えばGPSの測位衛星5の場合、L1帯(1575.42MHz)、L2帯(1227.60MHz)、およびL5帯(1176.45MHz)の3つの周波数の測位信号を送信する。各測位衛星5から送信された3周波の測位信号は、固定基準点4およびロケータ20にて受信される。
固定基準点4は、測位衛星5からの測位信号を受信する定置施設である。固定基準点4は、定められた地域(例えば日本全土)に予め複数設置された実体的な連続観測点である。日本国の場合、国土交通省国土地理院が設置および管理する電子基準点が、固定基準点4として利用される。
各固定基準点4は、各測位衛星5からの3周波数以上の測位信号を受信し、測位衛星5ごとの観測データを出力する。観測データは、搬送波位相およびコード疑似距離等を含んでいる。観測データは、固定基準点4から、図示しない観測データ管理センタを経由して、各センタ装置300に送信される。
基地局3は、後述の補正情報を生成してロケータ20に送信する構成である。基地局3は、測位システム1による測位サービスの対象となるサービス対象地域(例えば日本全土)に複数設けられている。各基地局3同士は、補正情報が有効となる範囲の直径と同程度のオーダー(例えば数百kmオーダー)の距離間隔となるように配置されている。基地局3は、補正情報が有効となる範囲を、補正情報を提供する地域として割り当てられている。隣接する基地局3同士は、それぞれの割り当てられた地域が一部重複する配置とされる。以下では、この補正情報の提供地域が重複する範囲を、境界地域と表記する場合がある。
図2に示すように、基地局3は、広域通信部31およびセンタ装置300を備えている。広域通信部31は、所定の広域無線通信規格に準拠した無線通信を実施するための通信モジュールである。広域通信部31は、センタ装置300と互いに通信可能に接続されている。広域通信部31は、固定基準点4にて出力された観測データの受信およびロケータ20に対する後述の補正情報の送信が少なくとも可能である。補正情報の受信した観測データの受信に関して、広域通信部31は、全国の固定基準点4のうち、各センタ装置300に予め割り当てられた固定基準点4からの観測データを受信する。補正情報の送信に関して、広域通信部31は、補正情報を受け取るロケータ20を指定しないブロードキャスト方式にて送信可能に構成されている。
センタ装置300は、プロセッサ301、RAM302、メモリ装置303および入出力インターフェイス304を有する制御回路を主体に構成されたコンピュータである。プロセッサ301は、RAM302と結合された演算処理のためのハードウェアである。プロセッサ301は、RAM302へのアクセスによって後述する各機能部の機能を実現するための種々の処理を実行することで、測位方法の少なくとも一部を実現する。メモリ装置303は、不揮発性の記憶媒体を含む構成であり、プロセッサ301にて実行される種々のプログラムを格納している。
センタ装置300は、メモリ装置303に記憶されたプログラムをプロセッサ301によって実行することで、観測データ取得部310、補正情報生成部320、および補正情報送信部330を機能部として実装する。センタ装置300は、制御装置の一例である。
観測データ取得部310は、広域通信部31を介して、固定基準点4から送信された測位衛星5の観測データを取得する。観測データ取得部310は、予め設定された固定基準点4からの観測データを受信する。観測データ取得部310は、取得した観測データを補正情報生成部320へと提供する。
補正情報生成部320は、取得した観測データに基づき、ロケータ20における相対測位に必要な補正情報を生成する。補正情報生成部320は、少なくとも3つ以上の固定基準点4からの観測データを用いて補正情報を生成する。ここで補正情報は、センタ装置300の位置において各測位衛星5から受信され得る仮想の観測データである。例えば、補正情報には、各測位衛星5からの3周波分の仮想の搬送波位相およびコード擬似距離が少なくとも含まれている。補正情報生成部320は、補正情報を周期的に生成し、都度補正情報送信部330に提供する。
補正情報送信部330は、提供された補正情報を、広域通信部31からロケータ20へと周期的に送信する。補正情報送信部330は、単向通信により、移動局からの上り通信を受けることなくロケータ20に対して一方的に補正情報を送信する。補正情報送信部330は、所定の周期で補正情報を補正情報送信部330は、通信相手として特定のロケータ20を指定しないブロードキャスト方式により補正情報を送信する。
ロケータ20は、複数の取得情報を組み合わせる複合測位により、車両2の高精度な位置情報等を生成する。図3に示すように、ロケータ20は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信器21、慣性センサ22、高精度地図データベース(以下、「高精度地図DB」)23、およびロケータECU200を含む構成である。ロケータ20は、電子コンパス等の他のセンサ構成を含んでいてもよい。ロケータ20は、車載ネットワークを介してDCM29と通信可能に接続されている。
DCM29は、車両2に搭載される通信モジュールである。DCM29は、LTE(Long Term Evolution)および5G等の通信規格に沿った無線通信により、車両2の周囲の基地局3から電波を受信する。DCM29の搭載により、車両2は、インターネットに接続可能なコネクテッドカーとなる。DCM29は、クラウド上に設けられたプローブサーバから、最新の高精度地図データを取得可能である。DCM29は、ロケータECU200と連携して、高精度地図DB23に格納された高精度地図データを、最新の情報に更新する。
GNSS受信器21は、複数の測位衛星5から送信された測位信号を受信し、搬送波位相およびコード擬似距離を含む観測データを出力する。GNSS受信器21は、固定基準点4と同様に、1つの測位衛星5から3周波数以上の測位信号を受信可能に構成されている。
慣性センサ22は、車両2の挙動変化を検出可能な構成である。慣性センサ22は、例えばジャイロセンサおよび加速度センサを含んでいる。高精度地図DB23は、不揮発性メモリを主体に構成されており、ナビゲーションに用いられる通常の地図データよりも高精度な地図データ(以下、「高精度地図データ」)を記憶している。高精度地図データは、少なくとも高さ(z)方向の情報について、詳細な情報を保持している。高精度地図データには、道路の三次元形状情報、レーン数情報、各レーンに許容された進行方向を示す情報等、高度運転支援および自動運転に利用可能な情報が含まれている。
ロケータECU200は、プロセッサ201、RAM202、メモリ装置203および入出力インターフェイス204を有する制御回路を主体に構成されたコンピュータである。プロセッサ201は、RAM202と結合された演算処理のためのハードウェアである。プロセッサ201は、RAM202へのアクセスによって後述する各機能部の機能を実現するための種々の処理を実行することで、測位方法の少なくとも一部を実現する。メモリ装置203は、不揮発性の記憶媒体を含む構成であり、プロセッサ201にて実行される種々のプログラムを格納している。
ロケータECU200は、メモリ装置203に記憶されたプログラムをプロセッサ201によって実行することで、複数の機能部を実装する。具体的には、ロケータECU200は、補正情報取得部210、概略位置算出部220、進行方向予測部230、電波情報取得部240、補正情報選択部250、および自己位置算出部260を機能部として実装する。
補正情報取得部210は、DCM29にて受信した基地局3の補正情報を取得する。概略位置算出部220は、車両2の概略位置を算出する。概略位置は、GNSS受信器21にて受信した観測データに基づき単独測位によって算出された、比較的精度の低い位置情報である。概略位置算出部220は、慣性センサ22の検出データを利用した推測航法および地図DBを利用したマップマッチング等によって概略位置を算出してもよい。概略位置算出部220は、概略位置を進行方向予測部230等に提供する。
進行方向予測部230は、車両2が進行すると予測される方向(以下、予測進行方向)を算出する。進行方向予測部230は、例えば概略位置、慣性センサ22の検出情報および地図DBの情報を組み合わせて、予測進行方向を算出する。進行方向予測部230は、操舵角を検出する操舵角センサ等、車両2の挙動を検出する他の車載センサからの情報を予測進行方向の算出に利用してもよい。また、カーナビゲーション装置等に目的地が設定されている場合には、目的地の位置情報または目的地までの案内経路情報を予測進行方向の算出に利用してもよい。進行方向予測部230は、算出した予測進行方向を補正情報選択部250に提供する。
電波情報取得部240は、基地局3の送信する電波の強度に関する情報を取得する。具体的には、電波情報取得部240は、電波強度の分布を地図上にマッピングした電波強度地図を取得する。電波強度地図は、例えば電波強度の実測やシミュレーション等に基づき予め作成されたものであり、外部のサーバ等からDCM29を介して取得される。または、電波強度地図は、メモリ装置等の車両2に搭載された記憶媒体に予め保存されていてもよい。電波強度地図は、電波強度情報の一例である。
補正情報選択部250は、補正情報取得部210にて複数の基地局3からの補正情報を取得していた場合、複数の補正情報の中から実際に自己位置の測位に使用する測位用補正情報を選択する。このような状況は、例えば車両2が境界地域を走行している場合に起こり得る。
具体的には、補正情報選択部250は、基地局3の電波強度と、移動局である車両2から基地局3までの距離(以下、局間距離)の変化とのどちらかに基づき測位用補正情報の候補を選択する。そして補正情報選択部250は、候補の補正情報の品質に基づいて、当該補正情報を実際に測位用補正情報として選択可能か否かを判断する。
詳記すると、補正情報選択部250は、まず各基地局3の電波強度の大きさを判別可能であれば、最も電波強度の大きい基地局3の補正情報を、測位用補正情報の候補として選択する。補正情報選択部250は、予測進行方向と、電波強度地図とに基づき、予測進行方向上の電波強度の大きさを基地局間で比較することで、電波強度の大きさを判別する。以上により、補正情報選択部250は、車両2の移動先でも安定して電波を受信可能な基地局3の補正情報を候補とする。
また、補正情報選択部250は、電波強度地図を取得不可能な場合には、局間距離が漸減する基地局3の補正情報を選択する。補正情報選択部250は、予測進行方向と、基地局の位置情報とに基づいて、局間距離が漸減するか否かを判定する。局間距離の漸減する基地局が複数ある場合、補正情報選択部250は、単位移動距離当たりの局間距離の減少率が最大となる基地局3の補正情報を選択する。
補正情報選択部250は、上述した条件を満たし、且つ品質の高い補正情報を、測位用補正情報として選択する。補正情報選択部250は、補正情報に含まれるノイズの大きさに基づいて、品質を評価する。補正情報選択部250は、例えば基地局3からの電波強度の大きさ、信号対雑音比、ビットエラー率、通信遅延時間等からノイズの大きさを算出することで、補正情報の品質を数値化する。補正情報選択部250は、補正情報の品質が予め設定された許容レベル内に収まる補正情報を選択する。許容レベルを超える補正情報は、上述の条件を満たしていても測位用補正情報としては選択されない。なお、補正情報選択部250は、候補として選択された補正情報に対応するセンタ装置300の電波強度の大きさや局間距離の減少率の大きさに応じて、許容レベルの大きさを変更してもよい。補正情報選択部250は、以上の条件の組み合わせにより選択した測位用補正情報を、自己位置算出部260へと提供する。
自己位置算出部260は、GNSS受信器21にて受信した測位信号(以下、車両側測位信号)と、測位用補正情報とを利用して、車両2の自己位置を算出する。具体的には、自己位置算出部260は、車両側測位信号および測位用補正情報のそれぞれに含まれる3周波の搬送波位相およびコード擬似距離に基づいて、リアルタイムキネマティック(RTK)方式による相対測位を実施する。これにより、自己位置算出部260は、測位用補正情報を用いた補正を行いつつ、車両用測位信号に基づく自己位置の算出を実行する。第1実施形態においては、測位用補正情報を利用した相対測位の実施が、補正情報を用いた補正を行うことに相当する。自己位置算出部260は、3周波の測位信号に基づいて測位を行うため、基線長が長くなることによる精度低下が抑制される。このため、自己位置算出部260は、2周波以下の測位信号の場合よりも、より信頼性の高い高精度な測位結果を算出可能となる。自己位置算出部260は、測位結果に基づく車両2の高精度な自己位置情報を、車載ネットワークの通信バスを通じて他の車載装置に提供する。自己位置算出部260は、移動局位置算出部の一例である。
次に、図4に示すシーケンス図を参照して、車両2の自己位置の測位における各構成の作動について説明する。まずステップS10では、固定基準点4が、各測位衛星5から受信した3周波ずつの観測データを、基地局3へと送信する。ステップS20では、基地局3が観測データを取得する。ステップS30にて、基地局3は、受信した観測データおよび自身の位置情報から補正情報を生成する。ステップS40にて、基地局3は、生成した補正情報を車両2へと送信する。なお、ステップS20~S40の処理は、割り当てられた地域ごとの各基地局3にて同様に実行される。
次にステップS50では、車両2のロケータ20が補正情報を受信する。ステップS60では、ロケータ20が、取得した複数の補正情報のうちで、測位用補正情報として使用するものを選択する。ステップS60の処理の詳細については後述する。ステップS70では、ステップS60にて選択された測位用補正情報を利用してロケータ20の自己位置を算出する。算出された自己位置は、車載ネットワークに接続された他の車載機器に出力される。
次に、図4のステップS60においてロケータ20が実行する処理の詳細について、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS61では、予測進行方向を算出する。次に、ステップS62では、予測進行方向上の地域に対応した電波強度地図が有るか否かを判定する。電波強度地図が有ると判定されると、ステップS63へと進む。ステップS63では、電波強度地図に基づき、予測進行方向上の電波強度が最も大きい基地局3の補正情報を測位用補正情報の候補として選択したのち、ステップS65へと進む。
一方、ステップS62にて、電波強度地図が無いと判定された場合には、ステップS64へと進む。ステップS64では、基地局3と車両2の概略位置との間の距離である局間距離が、漸減する基地局3の補正情報を、測位用補正情報の候補として選択してステップS65へと進む。
ステップS65では、測位用補正情報の候補として選択した補正情報の品質が、予め設定された許容レベル内に収まるか否かを判定する。品質が許容レベルを超えると判定されると、ステップS66へと進む。ステップS66では、候補として選択された補正情報の次に電波強度の大きい基地局3の補正情報が新たな候補とされる。新たな測位用補正情報の候補を選択すると、ステップS65へと戻る。
一方で、ステップS65にて補正情報の誤差が許容レベル内であると判定された場合には、ステップS67へと進む。ステップS67では、候補として選択されていた補正情報を、測位用補正情報に確定して、一連のフローを終了する。
次に第1実施形態の測位システム1の構成および作用効果について説明する。
測位システム1は、固定基準点4から3つの周波数の測位信号を取得する観測データ取得部310を備える。測位システム1は、当該測位信号に基づいて複数の基地局3の各々における補正情報を生成する補正情報生成部320、および補正情報をロケータ20に送信する補正情報送信部330を備える。測位システム1は、受信した補正情報を用いて補正を行い、受信した測位信号に基づき自身の位置を測位する自己位置算出部260を備える。
これによれば、3つ以上の周波数の測位信号に基づいて、補正情報が生成される。3つ以上の周波数で生成された補正情報を測位に用いることで、2つ以下の周波数で生成された補正情報を用いる場合よりも、基線長が長くなることによる精度低下が抑制される。故に、基地局3の周囲で測位精度を確保可能な範囲を拡大できる。以上により、測位システム1は、測位精度を確保しつつアンテナ局の増設を抑制可能である。また、アンテナ局の増設が抑制されることで、複数のアンテナ局における補正情報を基地局3にて生成する必要が抑制されるため、測位システム1は基地局3における計算負荷を減らすことも可能となる。
また、補正情報選択部250は、局間距離が漸減すると推定される基地局3における補正情報を選択する。故に、ロケータ20との間の基線長が短くなっていく基地局3における補正情報が測位に利用され得る。したがって、測位システム1は、精度低下をより抑制可能である。
加えて、補正情報選択部250は、電波強度地図が有る場合には、進行方向上の電波強度が最も大きい基地局3における補正情報を選択する。これによれば、電波強度が最大の補正情報が測位に利用されるため、補正情報の信号対雑音比が大きくなり得る。したがって、測位システム1は、精度をより向上可能である。
補正情報選択部250は、電波強度地図が無い場合に、局間距離が漸減すると推定される基地局3における補正情報を選択する。これによれば、補正情報選択部250は、進行方向上の電波強度に関する情報が取得できない場合に限り、局間距離に基づく補正情報の選択を実行する。したがって、補正情報選択部250は、進行方向上の電波強度に基づく補正情報の選択を優先しつつ、電波強度に関する情報が得られない状況には、補正情報の選択の条件を変更することができる。
補正情報選択部250は、選択した補正情報の品質が許容レベルを下回る場合には、電波強度が次に大きい基地局3の補正情報を新たに選択する。これによれば、補正情報選択部250は、品質の低い補正情報を測位に使用することを回避し、他の補正情報のうちで比較的信頼性の高い、電波強度の大きい補正情報を、測位用補正情報として選択することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態における測位方法の変形例について説明する。図6~図8において第1実施形態の図面中と同一符号を付した構成要素は、同様の構成要素であり、同様の作用効果を奏するものである。第2実施形態の測位システム1は、基地局として、集約基地局3Aおよび中継基地局3Bを備える点が第1実施形態と相違する。
集約基地局3Aおよび中継基地局3Bは、第1実施形態の基地局3と同様に、広域通信部31およびセンタ装置300A,300Bを備えている。集約基地局3Aは、中継基地局3Bよりも設置数が少ない。例えば集約基地局3Aは、サービス対象地域内における1つの基地局割り当て地域に1つのみ設けられている。
図7に示すように、集約基地局3Aのセンタ装置300Aは、第1実施形態のセンタ装置300と同様の機能ブロックを備えている。センタ装置300Aの補正情報生成部320は、固定基準点4からの取得した観測データと、メモリ装置303等の記憶媒体に予め格納された各センタ装置300の位置情報とに基づいて、各地域の基地局3A,3Bごとの補正情報を生成する。補正情報生成部320は、基地局3A,3Bごとに生成した補正情報を、一括した情報として集約する。補正情報生成部320は、生成した各補正情報を1つのメッセージフォーマットにまとめた一括データとし、補正情報送信部330に提供する。したがって、補正情報送信部330は、各補正情報を個別に送信するのではなく、各補正情報をまとめた一括データとして送信する。
中継基地局3Bのセンタ装置300Bは、補正情報取得部311および補正情報送信部330を備えている。補正情報取得部311は、集約基地局3Aから送信された一括データを取得する。補正情報送信部330は、この一括データをロケータ20へと送信する。以上により、中継基地局3Bは、集約基地局3Aから送信された一括データをロケータ20へ中継する。
ロケータ20の補正情報取得部210は、集約基地局3Aまたは中継基地局3Bから送信された一括データを取得する。したがって、補正情報取得部210は、概略位置に関わらず、全ての地域の基地局3A,3Bに関する補正情報を取得することになる。補正情報選択部250は、これらの複数の基地局3の補正情報の中から、測位用補正情報を選択する。すなわち、補正情報選択部250は、各基地局3A,3Bから送信された一括データの電波強度、局間距離、および一括データの品質に基づき、一括データからどの基地局3A,3Bの補正情報を抽出するか選択する。自己位置算出部260は、一括データから選択された基地局3A,3Bの補正情報を抽出した上で、当該補正情報に基づく自己位置の算出処理を実行する。
次に図8に示すシーケンス図を参照して、車両2の自己位置の測位における各構成の作動について説明する。図4のシーケンス図におけるステップと同じ符号を付したステップに関しては、第1実施形態における説明を援用する。集約基地局3Aのセンタ装置300Aでは、ステップS31にて、各基地局3,3Aの位置情報と、固定基準点4の観測データとに基づいて、各基地局3,3Aにおける補正情報が生成される。ステップS32では、各補正情報を集約した一括データが生成される。
ステップS60にて、ロケータ20は、取得した一括データから測位用補正情報として使用する補正情報を選択する。ステップS60にて行われる処理の詳細は、図5のフローチャートと同様である。ただし、第2実施形態のロケータ20は、ステップS65において、各基地局3A,3B送信された各一括データの品質が許容範囲内であるか否かを判定する。ロケータ20は、ステップS70にて自己位置を算出する際には、選択した基地局3の補正情報に該当するデータを一括データから抽出して使用する。
第2実施形態の測位システム1は、複数の中継基地局3Bにおける補正情報を、他の1つの集約基地局3Aにてまとめて生成する。これによれば、中継基地局3Bにおいて補正情報を生成する必要が無いため、中継基地局3Bにおける計算負荷が抑制され得る。したがって、基地局全体のうちで、計算負荷が比較的大きくなる基地局の数を減らすことが課可能となる。
(他の実施形態)
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上述の実施形態において、ロケータ20は、RTK方式の相対測位によって自己位置を算出するとした。これに代えて、ロケータ20は、ディファレンシャル測位によって自己位置を算出してもよい。この場合、センタ装置300は、固定基準点4からの観測データに基づく自身の測位位置と、予め測量された既知点としての自身の位置との差分を、補正情報として生成する。
上述の実施形態において、車両2に搭載されるロケータ20を移動局として説明したが、移動局はこれに限らない。例えば、ロケータ20に代えて、ユーザに携帯される携帯端末(例えばスマートフォン等)が移動局であってもよい。
上述の実施形態のプロセッサは、1つまたは複数のCPU(Central Processing Unit)を含む処理部である。こうしたプロセッサは、CPUに加えて、GPU(Graphics Processing Unit)およびDFP(Data Flow Processor)等を含む処理部であってよい。さらにプロセッサは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、並びにAIの学習および推論等の特定処理に特化したIPコア等を含む処理部であってもよい。こうしたプロセッサの各演算回路部は、プリント基板に個別に実装された構成であってもよく、またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびFPGA等に実装された構成であってもよい。
プログラムを記憶するメモリ装置には、フラッシュメモリおよびハードディスク等の種々の非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)が採用可能である。こうした記憶媒体の形態も、適宜変更されてよい。例えば記憶媒体は、メモリカード等の形態であり、車載ECUに設けられたスロット部に挿入されて、制御回路に電気的に接続される構成であってよい。
本開示に記載の制御装置、ECUおよびその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置およびその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置およびその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1 測位システム、 2 車両(移動体)、 20 ロケータ(移動局)、 200 ロケータECU(コンピュータ)、 201 プロセッサ、 210 補正情報取得部、 260 自己位置算出部(移動局位置算出部)、 3 基地局、 300 センタ装置(コンピュータ、制御装置)、 301 プロセッサ、 310 観測データ取得部(取得部)、 320 補正情報生成部、 330 補正情報送信部 4 固定基準点、 5 測位衛星。

Claims (9)

  1. コンピュータ(200,300)によって実施され、移動体(2)とともに移動する移動局(20)の位置を測位する測位方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサ(201,301)にて実行される処理に、
    測位衛星(5)の送信する測位信号を受信する固定基準点(4)から、少なくとも3つの周波数の前記測位信号を取得し(S20)、
    少なくとも3つの前記周波数の前記測位信号に基づいて、複数の基地局(3)の各々における補正情報を生成し(S30;S31)、
    前記補正情報を前記移動局に送信し(S40)、
    前記移動局の進行方向を予測し(S61)、
    前記移動局にて受信された複数の前記補正情報から、前記移動局の位置の測位に利用する前記補正情報を選択し(S67)、
    前記移動局にて受信された前記補正情報を用いて補正を行い、前記移動局にて受信された前記測位信号に基づき前記移動局の位置を測位する(S70)、
    というステップを含み、
    前記補正情報を選択するステップでは、前記移動局との距離が漸減すると推定される前記基地局における前記補正情報を選択する測位方法。
  2. コンピュータ(200,300)によって実施され、移動体(2)とともに移動する移動局(20)の位置を測位する測位方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサ(201,301)にて実行される処理に、
    測位衛星(5)の送信する測位信号を受信する固定基準点(4)から、少なくとも3つの周波数の前記測位信号を取得し(S20)、
    少なくとも3つの前記周波数の前記測位信号に基づいて、複数の基地局(3)の各々における補正情報を生成し(S30;S31)、
    前記補正情報を前記移動局に送信し(S40)、
    前記移動局の進行方向を予測し(S61)、
    前記移動局にて受信された複数の前記補正情報から、前記移動局の位置の測位に利用する前記補正情報を選択し(S67)、
    前記移動局にて受信された前記補正情報を用いて補正を行い、前記移動局にて受信された前記測位信号に基づき前記移動局の位置を測位する(S70)、
    というステップを含み、
    前記補正情報を選択するステップでは、前記進行方向上の電波強度が最も大きい前記基地局における前記補正情報を選択する測位方法。
  3. 前記進行方向上において、前記移動局が各前記基地局から受信する前記測位信号の電波強度に関する電波強度情報を取得可能か否か判定する(S62)というステップをさらに含み、
    前記補正情報を選択するステップでは、前記電波強度情報を取得不可能と判定した場合、前記移動局との距離が漸減すると推定される前記基地局の前記補正情報を選択する請求項2に記載の測位方法。
  4. 前記補正情報を選択するステップでは、選択した前記補正情報の品質が許容レベルを下回る場合には、電波強度が次に大きい前記基地局の前記補正情報を新たに選択する請求項2または請求項3に記載の測位方法。
  5. 前記補正情報を生成するステップでは、複数の前記基地局における前記補正情報を、他の1つの前記基地局にてまとめて生成する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の測位方法。
  6. 移動体(2)とともに移動する移動局(20)と、前記移動局と通信する基地局(3)の制御装置(300)とを含み、前記移動局の位置を測位する測位システムであって、
    測位衛星(5)の送信する測位信号を受信する固定基準点(4)から、少なくとも3つの周波数の前記測位信号を取得する取得部(310)と、
    少なくとも3つの前記周波数の前記測位信号に基づいて、複数の前記基地局の各々における補正情報を生成する補正情報生成部(320)と、
    前記補正情報を前記移動局に送信する補正情報送信部(330)と、
    前記移動局の進行方向を予測する進行方向予測部(230)と、
    前記移動局にて受信された複数の前記補正情報から、前記移動局の位置の測位に利用する前記補正情報を選択する補正情報選択部(250)と、
    前記移動局にて受信された前記補正情報を用いて補正を行い、前記移動局にて受信された前記測位信号に基づき前記移動局の位置を測位する移動局位置算出部(260)と、
    を備え、
    前記補正情報選択部は、前記移動局との距離が漸減すると推定される前記基地局における前記補正情報を選択する測位システム。
  7. 移動体(2)とともに移動する移動局(20)と、前記移動局と通信する基地局(3)の制御装置(300)とを含み、前記移動局の位置を測位する測位システムであって、
    測位衛星(5)の送信する測位信号を受信する固定基準点(4)から、少なくとも3つの周波数の前記測位信号を取得する取得部(310)と、
    少なくとも3つの前記周波数の前記測位信号に基づいて、複数の前記基地局の各々における補正情報を生成する補正情報生成部(320)と、
    前記補正情報を前記移動局に送信する補正情報送信部(330)と、
    前記移動局の進行方向を予測する進行方向予測部(230)と、
    前記移動局にて受信された複数の前記補正情報から、前記移動局の位置の測位に利用する前記補正情報を選択する補正情報選択部(250)と、
    前記移動局にて受信された前記補正情報を用いて補正を行い、前記移動局にて受信された前記測位信号に基づき前記移動局の位置を測位する移動局位置算出部(260)と、
    を備え、
    前記補正情報選択部は、前記進行方向上の電波強度が最も大きい前記基地局における前記補正情報を選択する測位システム。
  8. 基地局(3)の制御装置(300)と通信し、移動体(2)にとともに移動する移動局(20)であって、
    少なくとも3つの周波数の測位信号に基づいて生成された、複数の前記基地局の各々における補正情報を取得する補正情報取得部(210)と、
    前記移動局の進行方向を予測する進行方向予測部(230)と、
    前記移動局にて受信された複数の前記補正情報から、前記移動局の位置の測位に利用する前記補正情報を選択する補正情報選択部(250)と、
    受信した前記補正情報を用いて補正を行い、受信した前記測位信号に基づき自身の位置を測位する移動局位置算出部(260)と、
    を備え、
    前記補正情報選択部は、前記移動局との距離が漸減すると推定される前記基地局における前記補正情報を選択する移動局。
  9. 基地局(3)の制御装置(300)と通信し、移動体(2)にとともに移動する移動局(20)であって、
    少なくとも3つの周波数の測位信号に基づいて生成された、複数の前記基地局の各々における補正情報を取得する補正情報取得部(210)と、
    前記移動局の進行方向を予測する進行方向予測部(230)と、
    前記移動局にて受信された複数の前記補正情報から、前記移動局の位置の測位に利用する前記補正情報を選択する補正情報選択部(250)と、
    受信した前記補正情報を用いて補正を行い、受信した前記測位信号に基づき自身の位置を測位する移動局位置算出部(260)と、
    を備え、
    前記補正情報選択部は、前記進行方向上の電波強度が最も大きい前記基地局における前記補正情報を選択する移動局。
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