JP7334392B2 - ビットエラーを通知する方法および関連するデバイス - Google Patents

ビットエラーを通知する方法および関連するデバイス Download PDF

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Description

本願は、ネットワーク通信技術分野に関し、特に、ビットエラーを通知する方法および関連するデバイスに関する。
ビットエラー(bit error)は、信号の送信から信号の受信までの伝送中にビットエラーが信号に発生していることを意味する。概して、通信デバイスは、巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)アルゴリズムに従って、データパケットにエラーが発生していることを検出する。光ファイバにより引き起こされるビットエラー障害は、障害を是正することにより除去され得るが、光路ジッタおよび光ファイバ経年劣化などの要因により引き起こされる偶発的なビットエラーは、除去するのが難しい。これらの要因により引き起こされる偶発的なパケット損失によって、基地局がサービスを提供しなくなる(つまり、基地局がオフラインになるか、管理をしなくなる)ことがあり、データトラフィックが失われることがある。
双方向転送検出(bidirectional forwarding detection、BFD)は、エンドツーエンドリンク検出のために用いられるプロトコルである。BFDプロトコルは、ルーティングプロトコルとは無関係のプロトコルであり、ミリ秒レベルでの迅速な検出を実装できる。検出中、2つの端部は、ネゴシエーションを通じてセッションをまず生成し、セッションを生成(UP)した後にBFDパケットを互いに定期的に送信し、BFDパケットが交換されるリンクを検出し、一方の端部がピアエンドからのBFDパケットをある期間内に受信しなかった場合、セッションのステータスは、BFDパケットが通過するリンクに障害があることを示すダウン(Down)に変化する。本明細書におけるBFDパケットは、BFDプロトコルに関連するコンテンツを保持する様々な伝送プロトコルパケットである。言い換えると、これらのプロトコルパケットのペイロード部分は、BFDプロトコルに関連するコンテンツを保持する。2つの端部は各々、BFDパケットを互いに送信するための周波数をネゴシエートし得る。より高い周波数は、障害がより迅速に検出され得ることを示す。IPv4ネットワークまたはIPv6ネットワークでは、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)カプセル化形式またはインターネットプロトコル(internet protocol、IP)カプセル化形式が、BFDパケットのために用いられる必要がある。
現在、BFDパケットまたは中間システム間(intermediate system-to-intermediate system、IS-IS)パケットは概して、ビットエラー情報を転送するために用いられている。現在、ビットエラー情報を転送するためにBFDパケットが用いられる場合、BFDパケットの長さは、BFDパケットの末尾にタイプ長さ値(type length value、TLV)フィールドを追加することにより拡張される必要がある。この方式が用いられる場合にはBFDパケットの形式が修正され、転送されたBFDパケットは標準形式BFDパケットではないので、互いに相互作用することは、実装が難しい。例えば、ピアエンドデバイスは、形式が修正されているBFDパケットを解析できないことがあり、さらに、BFDパケットにおいて保持されるビットエラー情報を取得できない。しかしながら、ビットエラー情報を転送するためにIS-ISパケットが用いられる場合、ビットエラー情報は、レイヤ2ネットワーク内のみで転送され得る。端部間にレイヤ3デバイスまたは複数の中間デバイスが存在する場合、IS-ISパケットを用いてビットエラー情報を転送する方式は、適用不能である。言い換えると、この方式は、直接接続されたデバイス間でビットエラー情報が転送されるシナリオにのみ適用可能である。
本願は、ビットエラー情報を転送するために、さらに、サービスのエンドツーエンドの関連する保護スイッチングを実装するために、ビットエラー情報を転送する方法および関連するデバイスを提供する。
第1の態様によれば、ビットエラーを通知する方法が提供される。方法は、第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを第1のトンネル上の中間ノードが検出する段階と、中間ノードが、第1のトンネルを通じて、第1のパケットを第1のトンネル上の出口ノードへ送信する段階とを含む。第1のパケットは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられ、第1のパケットはさらに、第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信するよう出口ノードに指示するために用いられ、第2のパケットは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
本願において提供される解決手段では、第1のトンネル上の中間ノードは、第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率を検出する。ビットエラー率が閾値を超えている場合、中間ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示す第1のパケットを第1のトンネル上の出口ノードへ送信する。第1のパケットを受信した後に、出口ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信する。このようにして、ビットエラー情報は、転送されてよく、さらに、サービスのエンドツーエンドの関連する保護スイッチングが実装される。
第1の態様に関連して、第1の態様の可能な実装において、第1のパケットは、ラベルおよびビットエラーフラグを含み、ラベルは、出口ノードにより、第1のトンネルを決定するために用いられ、ビットエラーフラグは、第1のパケットが送信されるトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
本願において提供される解決手段では、中間ノードは、第1のパケットにラベルおよびビットエラーフラグを追加し、第1のパケットを出口ノードへ送信する。第1のパケットを受信した後に、出口ノードは、第1のパケットにおいて保持されるラベルに基づいて第1のトンネルを決定でき、ビットエラーが発生している、とビットエラーフラグに基づいて判断できる。出口ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生している、とラベルおよびビットエラーフラグに基づいて判断でき、その結果、出口ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と正確に判断できる。
第1の態様に関連して、第1の態様の可能な実装において、第1のパケットは、第2のトンネルを通じて第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信するよう出口ノードに指示するために用いられる。第2のトンネルは、第1のトンネルのリバーストンネルである。
本願において提供される解決手段では、第1のトンネルおよび第2のトンネルは、互いにリバーストンネルである。第1のトンネル上の出口ノードは、中間ノードにより送信される第1のパケットを受信した後に、第1のトンネルのリバーストンネル、すなわち、第2のトンネルを通じて第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信して、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを入口ノードに通知する必要がある。
第1の態様に関連して、第1の態様の可能な実装において、ラベルはさらに、出口ノードにより、第2のトンネルを決定するために用いられる。
本願において提供される解決手段では、パケットを転送するための経路は、ラベルに基づいて決定される。第1のトンネル上の出口ノードが第1のパケットを受信した後、第1のパケットがラベルを保持しているので、出口ノードは、ラベルに基づいて第1のトンネル上の入口ノードを決定でき、さらに、第2のトンネルを決定できる。この方式はIPアドレスに依存しないので、パケットの伝送がより効率的かつ簡便である。
第1の態様に関連して、第1の態様の可能な実装において、中間ノードは、第1のトンネルの複数の経路を通じて転送されるパケットのビットエラー率の和を計算し、ビットエラー率の和が閾値を超えていることを検出する。
本願において提供される解決手段では、ビットエラー率の伝送を実装するために、中間ノードは、複数の経路を通じて転送されるパケットのビットエラー率の和を計算し、次に、判断のために和を閾値と比較する。このことにより、各経路のビットエラー率が閾値に達しないが、ビットエラー率の和が閾値を超える場合を回避できる。その結果、中間ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示す第1のパケットを出口ノードへ正確に送信でき、さらに、出口ノードは、対応する測定値を取得してデータトラフィック損失を回避する。
第1の態様に関連して、第1の態様の可能な実装において、第1のパケットは、双方向転送検出BFDパケットであり、BFDパケットは、診断フィールドを含み、診断フィールドは、ビットエラーフラグを保持するために用いられ、ビットエラーフラグの値は、30である。
任意選択的に、ビットエラーフラグの値は、別の値、例えば、10または15であってよい。ただし、この値の範囲が9から31までであることを条件とする。
本願において提供される解決手段では、BFDパケット内の診断フィールドの特別な値が、ビットエラーフラグを表すために用いられる。したがって、別のフィールドが追加されなくてもよく、ビットエラーフラグを保持するために他の情報が送信されなくてもよく、BFDパケットの形式は、修正される必要がない。このことにより、送信されるパケットが依然として標準形式BFDパケットであることが保証される。これにより、相互作用の困難が回避され、ビットエラーステータスが効率的に転送される。この実装は単純であり、伝送効率が向上する。
第1の態様に関連して、第1の態様の可能な実装において、第1のパケットは、BFDパケットであり、第1のBFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、必要な最小エコーrx間隔フィールドは、ビットエラー率を保持するために用いられ、必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、ビットエラー率の係数を表し、必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、ビットエラー率の指数を表す。mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい。
本願において提供される解決手段では、BFDパケット内の必要な最小エコーrx間隔フィールドは、ビットエラー率を転送するために再使用され、その結果、第1のトンネル上の出口ノードは、ビットエラー率を追加的に転送することなく、中間ノードにより送信される第1のパケットからビットエラー率をより直感的に取得できる。これにより、伝送リソースのオーバーヘッドが低減し、伝送効率が向上する。
第2の態様によれば、ビットエラーを通知する方法が提供される。この方法は、第1のトンネル上の第1の中間ノードにより第1のトンネルを通じて送信される第1のパケットを第1のトンネル上の出口ノードが受信する段階であって、第1のパケットは、第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを第1の中間ノードが検出した場合に出口ノードへ送信されるパケットであり、第1のパケットは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、受信する段階と、出口ノードが、第1のパケットに基づいて、第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信する段階であって、第2のパケットは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、送信する段階とを含む。
本願において提供される解決手段では、第1のトンネル上の出口ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示す第1のパケットを受信し、第1のパケットは、第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを中間ノードが検出した場合に第1のトンネル上の中間ノードにより出口ノードへ送信されるパケットである。第1のパケットを受信した後に、出口ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信する。このようにして、ビットエラー情報は、転送されてよく、さらに、サービスのエンドツーエンドの関連する保護スイッチングが実装される。
第2の態様に関連して、第2の態様の可能な実装において、第1のパケットは、第1のラベルおよび第1のビットエラーフラグを含み、第1のラベルは、第1のトンネルに対応し、第1のビットエラーフラグは、第1のパケットが送信されるトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。出口ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と第1のラベルおよび第1のビットエラーフラグに基づいて判断する。
第2の態様に関連して、第2の態様の可能な実装において、出口ノードは、第1のラベルに基づいて第2のトンネルを決定し、出口ノードは、第2のトンネルを通じて、第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信する。第2のトンネルは、第1のトンネルのリバーストンネルである。
第2の態様に関連して、第2の態様の可能な実装において、第2のパケットは、第2のラベルおよび第2のビットエラーフラグを含む。第2のラベルは、入口ノードにより、第1のトンネルを決定するために用いられる。第2のビットエラーフラグは、第2のパケットが送信されるトンネルのリバーストンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
本願において提供される解決手段では、出口ノードは、第2のパケットに第2のラベルおよび第2のビットエラーフラグを追加し、第2のパケットを入口ノードへ送信する。第2のパケットを受信した後に、入口ノードは、第2のパケット内の第2のラベルに基づいて第1のトンネルを決定でき、ビットエラーが発生している、と第2のビットエラーフラグに基づいて判断できる。入口ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と第2のラベルに基づいて判断でき、その結果、入口ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と正確に判断でき、さらに、後続のサービスのスイッチングが実行され得る。
第2の態様に関連して、第2の態様の可能な実装において、出口ノードは、第1のラベルに基づいて第2のトンネルを決定し、出口ノードは、第2のトンネルを通じて、第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信する。第2のトンネルは、第1のトンネルのリバーストンネルである。
第2の態様に関連して、第2の態様の可能な実装において、第2のパケットは、第2のラベルおよび第2のビットエラーフラグを含む。第2のラベルは、入口ノードにより、第1のトンネルを決定するために用いられる。第2のビットエラーフラグは、第2のパケットが送信されるトンネルのリバーストンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
第2の態様に関連して、第2の態様の可能な実装において、第1のパケットは、双方向転送検出BFDパケットであり、BFDパケットは、診断フィールドを含み、診断フィールドは、第1のビットエラーフラグを保持するために用いられ、第1のビットエラーフラグの値は、30であり、第2のパケットは、BFDパケットであり、BFDパケットは、診断フィールドを含み、診断フィールドは、第2のビットエラーフラグを保持するために用いられ、第2のビットエラーフラグの値は、31である。
第2の態様に関連して、第2の態様の可能な実装において、第1のパケットおよび第2のパケットは各々、BFDパケットであり、第1のBFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、必要な最小エコーrx間隔フィールドは、ビットエラー率を保持するために用いられ、必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、ビットエラー率の係数を表し、必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、ビットエラー率の指数を表す。mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい。
第2の態様に関連して、第2の態様の可能な実装において、第1のトンネルを通じて第1のトンネル上の第2の中間ノードにより送信される第3のパケットを出口ノードが受信し、第3のパケットは、第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを第2の中間ノードが検出した場合に出口ノードへ送信されるパケットパケットであり、第1のパケットは、第1のビットエラー率を含み、第3のパケットは、第2のビットエラー率を含み、出口ノードは、第1のビットエラー率と第2のビットエラー率との和を計算し、第1のビットエラー率と第2のビットエラー率との和は、出口ノードのスイッチング閾値を超える。
本願において提供される解決手段では、出口ノードは、複数の中間ノードにより送信されるパケットのビットエラー率の和を計算し、次に、判断のためにビットエラー率の和をスイッチング閾値と比較し得る。これにより、ビットエラー率の転送を実装でき、複数のリンクにビットエラーが発生しているが、各経路のビットエラー率がスイッチング閾値に達しない場合を回避できる。その結果、出口ノードは、第1のトンネルの伝送ステータスを正確に認識でき、第1のトンネルの伝送ステータスを入口ノードへタイムリーにフィードバックでき、さらに、入口ノードは、対応する測定値を取得して(例えば、サービスのスイッチングを実行して)、データトラフィック損失を回避する。
第3の態様によれば、ビットエラーを通知する方法が提供される。方法は、第1のトンネル上の出口ノードにより送信される第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードが受信する段階であって、第2のパケットは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示す、受信する段階と、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と入口ノードが第2のパケットに基づいて判断する段階とを含む。
本願において提供される解決手段では、第1のトンネル上の出口ノードにより送信され、かつ、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示す第2のパケットを受信した後に、第1のトンネル上の入口ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と判断できる。このようにして、ビットエラー情報は、転送されてよく、さらに、サービスのエンドツーエンドの関連する保護スイッチングが実装される。
第3の態様に関連して、第3の態様の可能な実装において、第1のトンネル上の入口ノードは、第1のトンネル上の出口ノードにより第2のトンネルを通じて送信される第2のパケットを受信する。第2のトンネルは、第1のトンネルのリバーストンネルである。
第3の態様に関連して、第3の態様の可能な実装において、第2のパケットは、ラベルおよびビットエラーフラグを含み、ビットエラーフラグは、第2のパケットが送信されるトンネルのリバーストンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。入口ノードは、第2のパケットが送信されるトンネルが第2のトンネルである、とラベルに基づいて判断し、第1のトンネルが第2のトンネルのリバーストンネルである、と判断する。入口ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生している、とビットエラーフラグに基づいて判断する。
第3の態様に関連して、第3の態様の可能な実装において、第2のパケットは、BFDパケットであり、BFDパケットは、診断フィールドを含み、診断フィールドは、ビットエラーフラグを保持するために用いられ、ビットエラーフラグの値は、31である。
第3の態様に関連して、第3の態様の可能な実装において、第2のパケットは、BFDパケットであり、BFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、必要な最小エコーrx間隔フィールドは、ビットエラー率を保持するために用いられ、必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、ビットエラー率の係数を表し、必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、ビットエラー率の指数を表す。mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい。
第4の態様によれば、ビットエラーを通知する方法が提供される。方法は、第2のノードから受信したパケットのビットエラー率を第1のノードが検出する段階と、ビットエラー率が閾値に達していることを検出した場合、第1のノードが第1のノードと第2のノードとの間の双方向転送検出BFDセッションを生成する段階と、第1のノードが、BFDセッションを通じて、BFDパケットを第2のノードへ送信する段階であって、BFDパケットは、第2のノードにより第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、送信する段階とを含む。
本願において提供される解決手段では、ビットエラー率が閾値に達していることを検出した場合、第1のノードは、BFDセッションを生成し、BFDパケットを第2のノードへ送信して、第2のノードにより送信されるパケットにビットエラーが発生していることを第2のノードに通知する。このようにして、ビットエラー情報が、第2のノードへより迅速かつ正確に転送され得る。
第4の態様に関連して、第4の態様の可能な実装において、BFDパケットのインターネットプロトコルIPアドレスは、マルチキャストIPアドレスであり、または、BFDパケットのMACアドレスは、マルチキャストMACアドレスである。
本願において提供される解決手段では、第1のノードは、マルチキャストIPアドレスまたはマルチキャストMACアドレスが用いられるBFDパケットを用いることによりビットエラー情報を転送し、ビットエラー情報を第2のノードへ直接転送できる。この方式は、IPアドレスの構成に依存せず、レイヤ3ネットワークおよびレイヤ2ネットワークの両方に適用でき、その結果、ビットエラー情報は、より広範囲に転送され得る。
第4の態様に関連して、第4の態様の可能な実装において、BFDパケットの診断Diagフィールドは、第2のノードにより第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを特定するために用いられる。
本願において提供される解決手段では、BFDパケット内の診断Diagフィールドの特別な値が、ビットエラーフラグを表すために用いられる。したがって、別のフィールドが追加されなくてもよく、ビットエラーフラグを保持するために他の情報が送信されなくてもよく、BFDパケットの形式は、修正される必要がない。このことにより、送信されるパケットが依然として標準形式BFDパケットであることが保証される。これにより、相互作用の困難が回避され、ビットエラーステータスが効率的に転送される。この実装は単純であり、伝送効率が向上する。
第4の態様に関連して、第4の態様の可能な実装において、ビットエラー率が閾値よりも小さいことを検出した場合、第1のノードは、BFDセッションを削除し、第2のノードへのBFDパケットの送信を停止する。
本願において提供される解決手段では、ビットエラー率が閾値よりも小さいことを検出した場合、第1のノードは、BFDセッションを削除し、第2のノードへのBFDパケットの送信を停止する。これにより、伝送リソースの浪費を回避でき、処理性能が向上し、電力消費が低減する。
第5の態様によれば、ビットエラーを通知する方法が提供される。方法は、第2のノードが、第1のトンネルを通じて、パケットを第1のノードへ送信する段階と、第2のノードが、第1のノードにより送信される双方向転送検出BFDパケットを受信する段階であって、BFDパケットは、第2のノードにより第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、受信する段階と、第2のノードが、第2のトンネルを通じて、パケットを第1のノードへ送信する段階であって、第2のトンネルは、第1のトンネルとは異なる、送信する段階とを含む。
本願において提供される解決手段では、第2のノードは、第1のトンネルを通じてパケットを第1のノードへ送信し、第1のノードにより送信されるBFDパケットを受信し、第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生している、と判断し、第1のトンネルとは異なる第2のトンネルを通じて、パケットを第1のノードへ送信する。このようにして、第2のノードは、第1のノードにより送信されるビットエラー情報をより迅速かつ正確に受信できる。その結果、第2のノードは、第2のトンネルを通じてパケットをタイムリーに送信でき、これにより、データトラフィック損失が回避される。
第5の態様に関連して、第5の態様の可能な実装において、BFDパケットの診断Diagフィールドは、第2のノードにより第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを特定するために用いられる。
第6の態様によれば、中間ノードが提供される。中間ノードは、ルータまたはスイッチであってもよく、ルータまたはスイッチ内のチップであってもよい。中間ノードは、第1の態様における中間ノードにより実行される方法を実装する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
可能な設計において、中間ノードは、処理モジュールおよびトランシーバモジュールを含む。処理モジュールは、例えば、プロセッサであってよく、トランシーバモジュールは、例えば、トランシーバであってよい。トランシーバモジュールは、第1のトンネル上の中間ノードと出口ノードとの間の通信および第1のトンネル上の中間ノードと入口ノードとの間の通信をサポートするように構成される。一例において、トランシーバモジュールは、送信モジュールおよび受信モジュールをさらに含んでよく、中間ノードをサポートしてアップリンク通信およびダウンリンク通信を実行するように構成されてよい。例えば、送信モジュールは、第1のパケットを第1のトンネル上の出口ノードへ送信するように構成されてよく、受信モジュールは、第1のトンネルを通じて送信されるパケットを受信するように構成されてよく、処理モジュールは、受信したパケットのビットエラー率を検出するように構成されてよい。任意選択的に、中間ノードは、メモリをさらに含み得る。メモリは、プロセッサに結合されるように構成され、中間ノードのために必要であるプログラム命令およびデータを格納する。
別の可能な設計において、中間ノードは、プロセッサおよびトランシーバを含む。プロセッサは、各コンポーネントの機能を制御するように構成され、トランシーバは、第1のトンネル上の中間ノードと出口ノードとの間の通信および第1のトンネル上の中間ノードと入口ノードとの間の通信をサポートするように構成される。例えば、ダウンリンク通信では、中間ノードのトランシーバは、第1のトンネル上の入口ノードにより送信されるパケットを受信し、CRC検出を実行してビットエラー率を取得し得る。任意選択的に、中間ノードは、メモリをさらに含み、メモリは、中間ノードのために必要であるプログラム命令およびデータを格納する。例えば、アップリンク通信では、中間ノードのトランシーバは、ラベルおよびビットエラーフラグを保持する第1のパケットを出口ノードへ送信し得る。
さらに別の可能な設計において、中間ノードがルータまたはスイッチ内のチップである場合、チップは、処理モジュールおよびトランシーバモジュールを含む。処理モジュールは、例えば、プロセッサであってよく、プロセッサは、トランシーバモジュールにより受信されるデータパケットのビットエラー率を検出するように構成されてよい。トランシーバモジュールは、例えば、チップ上の入力/出力インタフェースであってよい。処理モジュールは、中間ノードをサポートして第1の態様における対応する機能を実行するために、ストレージユニットに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行し得る。任意選択的に、ストレージユニットは、チップ内のストレージユニット、例えば、レジスタまたはバッファであってよい。あるいは、ストレージユニットは、中間ノードの内部にあるが、チップの外部にあるストレージユニット、例えば、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、静的な情報および命令を格納できる別のタイプの静的記憶デバイス、またはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってよい。
さらに別の可能な実装において、中間ノードは、プロセッサを含み、プロセッサは、メモリに結合されるように構成され、メモリから命令を読み取るように構成され、かつ、命令に従って、第1の態様における中間ノードの機能を実行するように構成される。メモリは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に配置され得る。
第7の態様によれば、出口ノードが提供される。出口ノードは、ルータまたはスイッチであってもよく、ルータまたはスイッチ内のチップであってもよい。出口ノードは、第2の態様における出口ノードにより実行される方法を実装する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
可能な設計において、出口ノードは、処理モジュールおよびトランシーバモジュールを含む。処理モジュールは、例えば、プロセッサであってよい。トランシーバモジュールは、例えば、トランシーバであってよい。トランシーバモジュールは、第1のトンネル上の出口ノードと中間ノードとの間の通信および第1のトンネル上の出口ノードと入口ノードとの間の通信をサポートするように構成される。一例において、トランシーバモジュールは、送信モジュールおよび受信モジュールをさらに含んでよく、出口ノードをサポートしてアップリンク通信およびダウンリンク通信を実行するように構成されてよい。例えば、受信モジュールは、中間ノードにより第1のトンネルを通じて送信される第1のパケットを受信するように構成されてよく、送信モジュールは、第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信するように構成されてよく、処理モジュールは、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と第1のラベルおよび第1のビットエラーフラグに基づいて判断するように構成されてよい。任意選択的に、出口ノードは、メモリをさらに含み得る。メモリは、プロセッサに結合されるように構成され、出口ノードのために必要であるプログラム命令およびデータを格納する。
別の可能な設計において、出口ノードは、プロセッサおよびトランシーバを含む。プロセッサは、各コンポーネントの機能を制御するように構成され、トランシーバは、第1のトンネル上の出口ノードと中間ノードとの間の通信および第1のトンネル上の出口ノードと入口ノードとの間の通信をサポートするように構成される。例えば、ダウンリンク通信では、出口ノードのトランシーバは、第1のトンネル上の中間ノードにより送信される第1のパケットを受信し得る。任意選択的に、出口ノードは、メモリをさらに含んでよく、メモリは、出口ノードのために必要であるプログラム命令およびデータを格納する。例えば、アップリンク通信では、出口ノードのトランシーバは、第2のラベルおよび第2のビットエラーフラグを保持する第2のパケットを入口ノードへ送信し得る。
さらに別の可能な設計において、出口ノードがルータまたはスイッチ内のチップである場合、チップは、処理モジュールおよびトランシーバモジュールを含む。処理モジュールは、例えば、プロセッサであってよく、プロセッサは、トランシーバモジュールにより受信されるデータパケットのビットエラー率の和を計算するように構成されてよい。トランシーバモジュールは、例えば、チップ上の入力/出力インタフェースであってよい。処理モジュールは、出口ノードをサポートして第2の態様における対応する機能を実行するために、ストレージユニットに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行し得る。任意選択的に、ストレージユニットは、チップ内のストレージユニット、例えば、レジスタまたはバッファであってよい。あるいは、ストレージユニットは、出口ノードの内部にあるが、チップの外部にあるストレージユニット、例えば、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、静的な情報および命令を格納できる別のタイプの静的記憶デバイス、またはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってよい。
さらに別の可能な実装において、出口ノードは、プロセッサを含み、プロセッサは、メモリに結合されるように構成され、メモリから命令を読み取るように構成され、かつ、命令に従って、第2の態様における出口ノードの機能を実行するように構成される。メモリは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に配置され得る。
第8の態様によれば、入口ノードが提供される。入口ノードは、ルータまたはスイッチであってもよく、ルータまたはスイッチ内のチップであってもよい。入口ノードは、第3の態様における入口ノードにより実行される方法を実装する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
可能な設計において、入口ノードは、処理モジュールおよびトランシーバモジュールを含む。処理モジュールは、例えば、プロセッサであってよい。トランシーバモジュールは、例えば、トランシーバであってよい。トランシーバモジュールは、第1のトンネル上の入口ノードと出口ノードとの間の通信および第1のトンネル上の入口ノードと中間ノードとの間の通信をサポートするように構成される。一例において、トランシーバモジュールは、送信モジュールおよび受信モジュールをさらに含んでよく、入口ノードをサポートしてアップリンク通信およびダウンリンク通信を実行するように構成されてよい。例えば、送信モジュールは、パケットを第1のトンネル上の中間ノードへ送信するように構成されてよく、受信モジュールは、出口ノードにより第2のトンネルを通じて送信される第2のパケットを受信するように構成されてよい。処理モジュールは、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と第2のパケットに基づいて判断するように構成され得る。任意選択的に、入口ノードは、メモリをさらに含み得る。メモリは、プロセッサに結合されるように構成され、入口ノードのために必要であるプログラム命令およびデータを格納する。
別の可能な設計において、入口ノードは、プロセッサおよびトランシーバを含む。プロセッサは、各コンポーネントの機能を制御するように構成され、トランシーバは、第1のトンネル上の入口ノードと出口ノードとの間の通信および第1のトンネル上の入口ノードと中間ノードとの間の通信をサポートするように構成される。例えば、ダウンリンク通信では、入口ノードのトランシーバは、出口ノードにより第2のトンネルを通じて送信される第2のパケットを受信してよく、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と第2のパケットに基づいて判断してよい。任意選択的に、入口ノードは、メモリをさらに含み、メモリは、入口ノードのために必要であるプログラム命令およびデータを格納する。例えば、アップリンク通信では、入口ノードのトランシーバは、パケットを中間ノードへ送信し得る。
さらに別の可能な設計において、入口ノードがルータまたはスイッチ内のチップである場合、チップは、処理モジュールおよびトランシーバモジュールを含む。処理モジュールは、例えば、プロセッサであってよく、プロセッサは、トランシーバモジュールにより受信されるデータパケットを解析するように構成されてよく、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と判断するように構成されてよい。トランシーバモジュールは、例えば、チップ上の入力/出力インタフェースであってよい。処理モジュールは、入口ノードをサポートして第3の態様における対応する機能を実行するために、ストレージユニットに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行し得る。任意選択的に、ストレージユニットは、チップ内のストレージユニット、例えば、レジスタまたはバッファであってよい。あるいは、ストレージユニットは、入口ノードの内部にあるが、チップの外部にあるストレージユニット、例えば、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、静的な情報および命令を格納できる別のタイプの静的記憶デバイス、またはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってよい。
さらに別の可能な実装において、入口ノードは、プロセッサを含み、プロセッサは、メモリに結合されるように構成され、メモリから命令を読み取るように構成され、かつ、命令に従って、第3の態様における入口ノードの機能を実行するように構成される。メモリは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に配置され得る。
第9の態様によれば、第1のノードが提供される。第1のノードは、ルータまたはスイッチであってもよく、ルータまたはスイッチ内のチップであってもよい。第1のノードは、第4の態様における第1のノードにより実行される方法を実装する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
第10の態様によれば、第2のノードが提供される。第2のノードは、ルータまたはスイッチであってもよく、ルータまたはスイッチ内のチップであってもよい。第2のノードは、第5の態様における第2のノードにより実行される方法を実装する機能を有する。機能は、ハードウェアにより実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
第11の態様によれば、コンピュータ可読非一時的記憶媒体が提供される。コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、命令を含む。命令が中間ノード上で実行された場合、中間ノードは、第1の態様のいずれか1つまたは第1の態様の実装による方法を実行することが可能になる。
第12の態様によれば、コンピュータ可読非一時的記憶媒体が提供される。コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、命令を含む。命令が出口ノード上で実行された場合、出口ノードは、第2の態様のいずれか1つまたは第2の態様の実装による方法を実行することが可能になる。
第13の態様によれば、コンピュータ可読非一時的記憶媒体が提供される。コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、命令を含む。命令が入口ノード上で実行された場合、入口ノードは、第3の態様のいずれか1つまたは第3の態様の実装による方法を実行することが可能になる。
第14の態様によれば、コンピュータ可読非一時的記憶媒体が提供される。コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、命令を含む。命令が第1のノード上で実行された場合、第1のノードは、第4の態様のいずれか1つまたは第4の態様の実装による方法を実行することが可能になる。
第15の態様によれば、コンピュータ可読非一時的記憶媒体が提供される。コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、命令を含む。命令が第2のノード上で実行された場合、第2のノードは、第5の態様のいずれか1つまたは第5の態様の実装による方法を実行することが可能になる。
本願の一実施形態による双方向転送検出パケットの有効ペイロードの標準形式の概略図である。
本願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。
本願の一実施形態によるビットエラーを通知する方法の概略フローチャートである。
本願の一実施形態による複数の経路のビットエラー率の和を計算するための原理の概略図である。
本願の一実施形態によるビットエラーを通知する別の方法の概略フローチャートである。
本願の一実施形態によるビットエラーを通知するさらに別の方法の概略フローチャートである。
本願の一実施形態による中間ノードの概略構造図である。
本願の一実施形態による出口ノードの概略構造図である。
本願の一実施形態による入口ノードの概略構造図である。
本願の一実施形態による第1のノードの概略構造図である。
本願の一実施形態による第2のノードの概略構造図である。
本願の一実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。
以下では、添付図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。説明される実施形態が、本願の実施形態の全てではなく、いくつかに過ぎないことは、明らかである。
当業者によるより良い理解に役立つよう、本願におけるいくつかの用語および関連する技術をまず、添付図面を参照して説明する。
ビットエラー率((symbol error rate、SER)または(bit error rate、BER))は、指定時間内のデータ伝送精度を測定するためのカウンタである。ビットエラーが発生するのは、信号の伝送中に減衰によって信号の電圧が変化し、信号が伝送中に損傷するからである。ビットエラーは、ノイズ、交流もしくは突発的な電流によって引き起こされるパルス、伝送デバイスの障害、または他の要因によって引き起こされ得る(例えば、転送される信号は1であり、一方で、受信される信号は0である)。ビットエラー率=伝送中のビットエラーの数/転送されるビットの総数×100%。したがって、ビットエラーが存在する場合、ビットエラー率が確実に存在する。
巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)は、ネットワークデータパケットまたはコンピュータファイルなどのデータに基づいて生成される一定数のビットを有するチェックコードのハッシュ関数を用いたチェックのための技術であり、データの伝送またはデータの格納の後に発生する可能性があるエラーを剰余付き除法の原理に従って検出またはチェックするために、主に用いられる。例えば、本願において、中間ノードデバイスは、CRCを通じ、受信したデータに対してビットエラー検出を実行し得る。
双方向転送検出(bidirectional forwarding detection、BFD)プロトコルは、2つの転送ノード間の障害を検出するためのネットワークプロトコルである。BFDは、2つのネットワークノード間のリンクに対して双方向障害検出を実行するために用いられ得る。このリンクは、物理リンクまたは論理リンク(例えば、ラベルスイッチング済み経路(label switched path、LSP)またはトンネル)であってよい。BFDは、異なる上位レイヤアプリケーション(例えば、マルチプロトコルラベルスイッチング(multi-protocol label switching、MPLS)アプリケーション、オープンショーテストパスファースト(open shortest path first、OSPF)アプリケーション、中間システム間(intermediate system-to-intermediate system、IS-IS)アプリケーション)のための障害検出サービスを提供でき、同じ障害検出時間を提供できる。加えて、BFDは、高速経路収束を実装するための上位レイヤルーティングプロトコルに関連付けられてよく、サービス連続性を保証し得る。加えて、BFDパケットは、リンクに対して障害検出を実行するために用いられてよく、BFDパケットはさらに、他の情報を保持でき、さらに、他の情報は、ピアエンドデバイスへ転送される。例えば、本願において、BFDパケットは、ビットエラー情報およびラベルを保持し、さらに、ビットエラー情報およびラベルは、ピアエンドデバイスへ転送される。
中間システム間(intermediate system-to-intermediate system、IS-IS)プロトコルは、内部ゲートウェイプロトコルである。IS-ISプロトコルは、HELLOプロトコルを用いて隣接ノードを検索し、かつ、伝搬プロトコルを用いてリンク情報を送信する階層レイヤリンク状態ルーティングプロトコルである。また、IS-ISパケットは、伝送用のビットエラー情報を保持できるが、レイヤ2ネットワークのみへ転送され得る。
ラベルスイッチング済み経路(label switched path、LSP)は、MPLSプロトコルに従って確立されるパケット転送経路である。LSP上の各ノードは、ラベルスイッチングルータ(label switching router、LSR)を含み、ラベルが追加されるパケットは、一連のLSRにより構成されるLSPに沿って転送される。入口ラベルエッジルータ(label edge router、LER)は、入口(Ingress)ルータと称され、パケットを受信してパケットにラベルを追加するように構成される。出口LERは、出口(Egress)ルータと称される。LSRにより構成されるネットワークにおいて、LSRは、パケットに追加されたラベルと、ラベル転送テーブル(label forwarding information base、LFIB)とに基づいてパケットを転送する。
サービス品質(QoS)を向上させ、偶発的なパケット損失を低減してデータトラフィック損失を回避するために、伝送リンクにビットエラーが発生した場合、ビットエラー情報をエンドポイントデバイスへ転送し、その結果、エンドポイントデバイスが、ビットエラー情報を受信した後に、サービスの関連する保護スイッチングをタイムリーに実行できるようにする必要がある。言い換えると、サービストラフィックが、重大なビットエラーが発生しているリンクを迂回するためにスタンバイ伝送リンクを通じて転送されてよく、これにより、サービス連続性が保証される。
ビットエラー情報は、BFDパケットの末尾にタイプ長さ値(type length value、TLV)フィールドを追加することによりBFDパケットを拡張することによって転送され得る。TLVは、プロトコルパケット用の、非常に効率的であり、かつ、十分に拡張可能な符号化モードである。タイプ(type)フィールドは、ラベルおよび符号化形式についての情報であり、長さ(length)フィールドは、値の長さを定義し、値(value)フィールドは、実際の値を示す。図1は、BFDパケットの有効ペイロードの標準形式の概略図である。このパケットは、3ビットのBFDプロトコルバージョン(version)フィールドと、5ビットの診断(diagnostic)フィールドと、2ビットのBFDローカル状態(state)フィールドと、1ビットのポーリング(poll)フィールドと、1ビットの最終(final)フィールドと、1ビットの制御プレーン独立(control plane independent)フラグフィールドと、1ビットの認証提示(authentication present)フィールドと、1ビットのデマンド(demand)フィールドと、将来のポイントツーマルチポイント(multipoint)拡張をサポートするように設定される1ビットの予約フィールドと、8ビットのdetect mult(detect mult)フィールドと、BFDパケットの8ビットの長さ(length)フィールドと、32ビットのマイディスクリミネータ(my discriminator)フィールドと、32ビットのユアディスクリミネータ(your discriminator)フィールドと、BFDパケットの32ビットの所望の最小tx間隔(desired min tx interval)フィールドと、BFDパケットの32ビットの必要な最小rx間隔(required min rx interval)フィールドと、32ビットの必要な最小エコーrx間隔(required min echo rx interval)フィールドとを含む。
ビットエラー情報を転送するために、ビットエラー率タイプフィールドおよびビットエラー率係数フィールドなどのTLVフィールドが、図1に示される標準形式BFDパケットの末尾に追加される。しかしながら、この方式が用いられる場合、BFDパケットの形式は、変更される。転送されたBFDパケットはもはや、標準形式BFDパケットではない。統一規格が存在しないので、互いに相互作用することは、実装が難しい。ピアエンドデバイスは、形式が修正されているBFDパケットを解析できないことがあり、さらに、BFDパケットにおいて保持されるビットエラー情報を取得できない。
加えて、IS-ISパケットは、ビットエラー情報を伝送するために用いられ得る。IS-IS HELLOパケットがまず生成され、ビットエラーの重大度を示すビットエラーレベルおよびビットエラーのタイプを示すビットエラーフラグなどのビットエラー情報が、IS-IS HELLOパケットのTLVフィールドにおいて保持される。しかしながら、IS-ISパケットを用いる方式は、レイヤ2ネットワーク内のみでビットエラー情報を転送するために用いられ得る。なぜなら、IS-ISパケットは、レイヤ2ネットワーク内のみで転送され得るからである。言い換えると、ビットエラー情報は、2つの直接接続されたデバイス間のみで転送され得る。2つのエンドポイントデバイス間にレイヤ3デバイスまたは複数の中間デバイスが存在する場合、IS-ISパケットを用いてビットエラー情報を転送する方式は、適用不能である。具体的には、エンドポイントデバイスがビットエラーを直接認識できず、サービスの関連する保護スイッチングをエンドポイントデバイス間で実行できないので、データトラフィックが失われる。
前述の課題を解決するために、本願は、ビットエラーを通知する方法および関連するデバイスを提供する。その結果、伝送リンクにビットエラーが発生した場合、ビットエラー情報を転送でき、サービスのエンドツーエンドの関連する保護スイッチングが実装され、偶発的なパケット損失が低減され、データトラフィック損失が回避される。
本願の実施形態における技術的解決手段は、ワイドエリアネットワーク(wide area network、WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network、MAN)、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)または別のネットワーク内で用いられ得る。前述の通信ネットワークは、同じ特性を有する。つまり、BFDセッションおよびLSPが、ネットワーク内の任意の2つのデバイス間に確立され得ると共に、BFDパケットが、ビットエラー情報を転送するために用いられ得る。
特定の実施形態において、図2に示されるように、第1のエンドポイント210、第2のエンドポイント220および第1のノード230が、通信システムを構成する。通信システムには、第1のエンドポイント210と第2のエンドポイント220との間に確立された第1のトンネル240が存在し、第1のトンネル240は、具体的には、第1のエンドポイント210と第2のエンドポイント220との間のラベルスイッチング済み経路(LSP)として表され得る。第1のエンドポイント210は、第1のトンネル240上の出口ノードであり、第2のエンドポイント220は、第1のトンネル240上の入口ノードであり、第1のノード230は、第1のトンネル240上の中間ノードである。第1のノード230は、第1のトンネル240を通じて送信されるパケットに対してビットエラー検出を実行する。第1のノード230は、ビットエラー率が閾値を超えていることを検出した場合、第1のパケットを第1のエンドポイント210へ送信する。第1のパケットは、第1のトンネル240にビットエラーが発生していることを示す。第1のエンドポイント210は、第1のパケットを受信した後に、第2のトンネル250を通じて、第2のパケットを第2のエンドポイント220へ送信する。第2のトンネル250は、第1のトンネル240のリバーストンネルであり、第2のパケットは、第1のトンネル240にビットエラーが発生していることを示すために用いられる。第2のエンドポイント220は、第2のパケットを受信した後に、第1のトンネル240にビットエラーが発生していると判断する。
本願の実施形態において、出口/入口ノードと中間ノードとは、関連している。出口/入口ノードおよび中間ノードは、信号を受信または伝送するように構成されたエンティティ、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)内のスイッチ、ルータ、分散型クラスタサーバまたはステーション(station, STA)およびアクセスポイント(access point、AP)等であってよい。これは、本願において限定されない。
図3は、本願の一実施形態によるビットエラーを通知する方法の概略フローチャートである。図3に示されるように、方法は、限定されるわけではないが、以下の段階を含む。
S301:第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラーを中間ノードが検出する。
具体的には、出口ノードと入口ノードとの間に確立された第1のトンネルが存在し、中間ノードは、第1のトンネル上のノードである。第1のトンネル上には複数の中間ノードが存在してよく、各中間ノードが、当該中間ノードにより受信されるパケットに対してビットエラー検出を実行し得ることを理解されたい。
任意選択的に、中間ノードは、CRCを通じ、第1のトンネルを通じて送信されるパケットに対してビットエラー検出を実行して、パケットのビットエラー率が閾値を超えているかどうかを検出し得る。閾値は、実際の要件に応じて設定され得る。閾値の具体的な値は、本願において限定されない。具体的には、複数の中間ノードが存在する場合、複数の中間ノードの全てにおけるビットエラー率の閾値は、同じか異なるように設定され得る。
特定の実施形態において、中間ノードは、第1のトンネルの複数の経路を通じて転送されるパケットのビットエラー率の和を計算し、ビットエラー率の和が閾値を超えているかどうかを検出する。
具体的には、ビットエラーは、第1のトンネル上の複数の経路に発生することがあり、各経路のビットエラー率は、閾値を超えない。中間ノードは、ビットエラーが発生している複数の経路のビットエラー率の和を計算し、ビットエラー率の和が閾値を超えているかどうかを検出する。
中間ノードは、複数の経路のビットエラー率の和を計算する場合、単純代数的加法を実行しないが、特定のルールおよびアルゴリズムに従ってビットエラー率の和を計算する、例えば、ベクトルの加法を通じてビットエラー率の和を計算することを理解されたい。用いられるべき特定のアルゴリズムは、本願において限定されない。
例えば、ビットエラーは、第1のトンネル上の2つの経路に発生し、閾値は、2%である。第1の経路のビットエラー率は、1.5%であり、第2の経路セグメントのビットエラー率も、1.5%であり、これら2つのビットエラー率は各々、閾値に達していない。中間ノードは、2つの経路のビットエラー率の和を計算すると共に、ビットエラー率の和が2.5%であることを認識する。2.5%は、閾値を超えている。したがって、中間ノードは、第1のパケットを第1のトンネル上の出口ノードへ送信して、ビットエラー情報を転送する必要がある。
第1のトンネル上でのパケットの転送中、複数の経路にビットエラーが発生した場合、計算されるビットエラー率の和は、複数の経路のビットエラー率の最大値よりも大きいはずであり、複数の経路のビットエラー率の代数和よりも小さいことに留意されたい。例えば、前述の例において、ビットエラー率の計算される和は、2.5%である。2.5%は、1.5%よりも大きく、3%よりも小さい。パケットの転送中、複数の経路にビットエラーが累積することがあり、したがって、最終的なビットエラー率が全ての経路のビットエラー率の和よりも小さいこと、つまり、最終的に計算されるビットエラー率が全ての経路のビットエラー率の代数和よりも小さいことを理解するのは容易である。
ビットエラーが発生している複数の経路のビットエラー率の和を中間ノードが計算し得ることが認識され得る。このことにより、各経路のビットエラー率が閾値に達しないが、ビットエラー率の和が閾値を超える場合を回避できる。これにより、第1のトンネル上の出口ノードが、中間ノードにより送信される第1のパケットを時間内に受信でき、ビットエラー情報を取得でき、さらに、対応する測定値を取得してデータトラフィック損失を回避できることが保証される。
S302:中間ノードが第1のパケットを出口ノードへ送信する。
具体的には、中間ノードは、ビットエラー率が閾値を超えていることを検出した場合、第1のパケットを第1のトンネル上の出口ノードへ送信する。第1のパケットは、ビットエラー情報を保持する。
特定の実施形態において、第1のパケットは、第1のラベルおよび第1のビットエラーフラグを含む。第1のラベルは、出口ノードにより、第1のトンネルを決定するために用いられ、第1のビットエラーフラグは、第1のパケットが送信されるトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
具体的には、パケットは、ラベルに基づき、第1のトンネルを通じて転送される。ビットエラー検出を実行した後に、中間ノードは、中間ノードのLFIB内の全てのLSPを検索し、対応するLSP(つまり、第1のトンネル)を見つけた後に、対応するラベルを第1のパケットに追加し、第1のパケットを第1のトンネル上の出口ノードへ直接送信するか、第1のパケットを次の中間ノードへ送信し、さらに、次の中間ノードを通じて、第1のパケットを第1のトンネル上の出口ノードへ送信する。第1のパケットを受信(直接受信または間接的に受信)した後に、出口ノードは、第1のパケットにおいて保持されるラベルに基づいて、第1のトンネルを決定してよく、さらに、第1のトンネル上の入口ノードを決定してよい。
さらに、中間ノードはまた、送信用の第1のパケットに第1のビットエラーフラグを追加する。第1のパケットを受信した後に、出口ノードは、第1のパケットが送信されるトンネルにビットエラーが発生している、と第1のパケット内の第1のビットエラーフラグに基づいて判断でき、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と第1のビットエラーフラグおよび第1のパケット内のラベルに基づいて判断できる。
任意選択的に、中間ノードは、第1のBFDセッションを生成し、第1のラベルおよび第1のビットエラーフラグを第1のBFDパケットに追加し、第1のBFDパケットを出口ノードへ送信する。
特定の実施形態において、第1のBFDパケットは、診断フィールドを含み、診断フィールドは、第1のビットエラーフラグを保持するために用いられ、第1のビットエラーフラグの値は、30である。
具体的には、中間ノードは、第1のBFDパケットを出口ノードへ送信する。第1のBFDパケットの形式は、標準BFDパケット形式であり、第1のBFDパケットの特定の形式が、図1に示されている。パケットを解析できないので相互作用が難しいという課題は、標準BFDパケット形式が用いられるので克服され得ることを理解されたい。
さらに、図1に示されるパケット形式では、5ビットの診断フィールドが含まれる。既存のリクエストフォーコメンツ(request for comments、RFC)では、0から8という値のみの意味が定義されている。例えば、1は、制御検出時間満了(control detection time expired)を示し、2は、エコー機能失敗(echo function failed)を示し、4は、転送プレーンリセット(forwarding plane reset)を示す。9から31という値の意味は、RFCにおいて定義されておらず、9から31という値は、予約値である。本願では、診断フィールドの値(9から31まで)が追加され、新しく追加された値が定義されており、その結果、BFDパケットは、第1のビットエラーフラグを転送するために用いられ得る。例えば、診断フィールドの値が30である場合、これは、転送ビットエラーが発生している(つまり、第1のトンネル上の入口ノードから第1のトンネル上の出口ノードへとパケットが通過する経路にビットエラーが発生している)ことを示す。第1のBFDパケットを受信した後に、出口ノードは、第1のBFDパケット内の診断フィールドの値に基づいて、第1のトンネルを通じて送信されるパケットにビットエラーが存在していることを認識し得る。診断フィールドの別の値が第1のビットエラーフラグ、例えば10を示すために用いられ得ることを理解されたい。これは、本願において限定されない。
ビットエラーフラグを表すために診断フィールドの特別な値が用いられ、その結果、別のフィールドが追加されなくてもよく、ビットエラーフラグを保持するために他の情報が用いられなくてもよいことが認識され得る。このようにして、BFDパケットの形式が修正される必要がないので、転送されたパケットは依然として標準形式BFDパケットであり、これにより、相互作用を実装するのが難しいという課題が回避されることが保証される。加えて、ビットエラーフラグが効率的に転送され得ることにより、伝送効率が向上する。
中間ノードが第1のBFDパケットを出口ノードへ送信する場合において、診断フィールドの値が、本願において定義される値であるときは、中間ノードは、このパケット内のリモートエンドユアディスクリミネータフィールドに含まれる全てのビットを1に設定し得ることに留意されたい。BFDパケット内のリモートエンドユアディスクリミネータフィールドの値が、セッションのピアエンドとのネゴシエーションを通じてのみ決定され得る(つまり、この値は、セッションのピアエンドから取得される)ことを理解されたい。例えば、中間ノードは、第1のBFDパケットを出口ノードへ送信する必要がある場合、出口ノードとのネゴシエーションを実行した後にのみ、第1のBFDパケット内のリモートエンドユアディスクリミネータフィールドの値を決定できる。しかしながら、本願では、中間ノードは、第1のBFDパケットを出口ノードへ送信する場合、ネゴシエーションを実行しないので、第1のBFDパケット内のリモートエンドユアディスクリミネータフィールドの値を決定できない。したがって、管理を容易にするために、このフィールドは、特別な値に設定される。例えば、このフィールドに含まれる全てのビットが、1に設定される。
特定の実施形態において、第1のBFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、必要な最小エコーrx間隔フィールドは、ビットエラー率を保持するために用いられ、必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、ビットエラー率の係数を表し、必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、ビットエラー率の指数を表す。mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい。
具体的には、中間ノードにより出口ノードへ送信される標準形式BFDパケットは、32ビットの必要な最小エコーrx間隔フィールドを含む。診断フィールドの値が、本願において定義される値である場合、必要な最小エコーrx間隔フィールドは、ビットエラー率を転送するために用いられ得る。ビットエラー率の係数と指数とはそれぞれ、必要な最小エコーrx間隔フィールド内の最初のmビットと中央のnビットとにより表される。
例えば、中間ノードは、ビットエラー率が7×10-5であることを検出し、必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初の4ビット0111は、ビットエラー率の係数を表し、必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央の3ビット101はmビットエラー率の指数を表し、残りの25ビットは、予約ビットである。
中間ノードは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを再使用することにより、検出されたビットエラー率を第1のトンネル上の出口ノードへ転送してよく、その結果、出口ノードは、ビットエラー率を追加的に転送することなく、受信した第1のパケットからビットエラー率をより直接的に取得できることが認識され得る。これにより、伝送リソースオーバーヘッドが低減し、伝送効率が向上する。
特定の実施形態において、出口ノードは、第1のトンネル上の第2の中間ノードにより第1のトンネルを通じて送信される第3のパケットを受信する。第3のパケットは、第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを第2の中間ノードが検出した場合に出口ノードへ送信されるパケットであり、第1のパケットは、第1のビットエラー率を含み、第3のパケットは、第2のビットエラー率を含む。出口ノードは、第1のビットエラー率と第2のビットエラー率との和を計算する。第1のビットエラー率と第2のビットエラー率との和は、出口ノードのスイッチング閾値を超える。
具体的には、第1のトンネル上には、複数の伝送経路が存在する。具体的には、第1のトンネル上の入口ノードにより送信されるパケットまたはデータは、第1のトンネル上の出口ノードにより受信される前に、第1のトンネル上の複数の中間ノードにより転送される必要がある。各中間ノードは、受信したデータに対してCRC検出を実行して、経路のビットエラー率を取得し得る。各中間ノードは、ビットエラー率を取得した後に、出口ノードとのBFDセッションを生成し、BFDパケットを出口ノードへ送信し、対応するラベルと、対応するビットエラーフラグと、対応するビットエラー率とをBFDパケットに追加し得る。出口ノードは、受信した全てのBFDパケットのビットエラー率の和を計算してビットエラー率の和を取得し、次に、ビットエラー率の和をスイッチング閾値と比較し得る。ビットエラー率の和がスイッチング閾値を超えている場合、出口ノードは、第1のトンネル上の入口ノードへ、ビットエラー率の和がスイッチング閾値を超えていることをフィードバックする。
出口ノードは、ビットエラー率の和を計算する場合、単純代数的加法を実行しないが、特定のルールまたはアルゴリズムに従ってビットエラー率の和を計算する、例えば、ベクトルの加法を通じてビットエラー率の和を計算することを理解されたい。用いられるべき特定のルールまたはアルゴリズムは、本願において限定されない。ビットエラー率の和の計算の説明については、S301における関連する説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
例えば、図4は、本願の一実施形態による複数の経路のビットエラー率の和を計算するための原理の概略図である。図4に示されるように、入口ノード410は、第1の中間ノード420および第2の中間ノード430を通じて出口ノード440に接続されている。この経路は、入口ノード410と出口ノード440との間に確立された第1のトンネルであり、パケットは、ラベルに基づき、第1のトンネルを通じて転送される。第1の中間ノード420は、入口ノード410により送信されるデータを第1の中間ノード420のポートにおいて受信した後に、第1の中間ノード420のポートにおいてCRC検出を実行し、ビットエラーが発生していることを検出した場合、第1のBFDセッションを生成し、第1のBFDパケットを出口ノード440へ送信する。第1のBFDパケットは、第1のビットエラー率を保持する。第2の中間ノード430は、第1の中間ノード420により転送されるデータを第2の中間ノード430のポートにおいて受信した後に、やはり、第2の中間ノード430のポートにおいてCRC検出を実行し、ビットエラーが発生していることを検出した場合、第2のBFDセッションを生成し、第2のBFDパケットを出口ノード440へ送信する。第2のBFDパケットは、第2のビットエラー率を保持する。出口ノード440は、第1のBFDパケットおよび第2のBFDパケットを受信した後に、第1のビットエラー率と第2のビットエラー率との和を計算して総ビットエラー率を取得し、次に、総ビットエラー率をスイッチング閾値と比較する。総ビットエラー率がスイッチング閾値を超えている場合、出口ノード440は、第2のトンネルを通じて、総ビットエラー率がスイッチング閾値を超えていることを入口ノード410にフィードバックする。第2のトンネルは、第1のトンネルのリバーストンネルであり、第2の中間ノード430および第1の中間ノード420を通じて出口ノード440を入口ノード410に接続することにより確立され得るか、別の中間ノードを通じて出口ノード440を入口ノード410に接続することにより確立され得ることを理解されたい。この場合、第1のトンネル上の入口ノード410は、第2のトンネル上の出口ノードになり、第1のトンネル上の出口ノード440は、第2のトンネル上の入口ノードになる。
任意選択的に、出口ノードは、ビットエラー率の和がスイッチング閾値を超えていると判断した後に、第1のトンネルビットエラーイベントを生成して、トラフィックエンジニアリング(traffic engineering、TE)ホットスタンバイ(hot-standby、HSB)または疑似回線(pseudo wire、PW)スイッチングを実行するよう出口ノード上の上位レイヤアプリケーションをトリガする。
S303:出口ノードが第2のパケットを入口ノードへ送信する。
具体的には、出口ノードは、第1のパケット内のラベルに基づいて入口ノードを決定した後に、第2のトンネルを通じて第2のパケットを入口ノードへ送信して、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを入口ノードに通知する。第2のトンネルは、第1のトンネルのリバーストンネルである。
特定の実施形態において、第2のパケットは、第2のラベルおよび第2のビットエラーフラグを含む。第2のビットエラーフラグは、第2のパケットが送信されるトンネルのリバーストンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。第2のラベルは、第2のパケットが送信されるトンネルが第2のトンネルであると判断するために、かつ、第1のトンネルが第2のトンネルのリバーストンネルであると判断するために、入口ノードにより用いられる。
具体的には、出口ノードは、第2のパケット内の第2のラベルに基づいて第2のトンネルを決定し、第2のトンネルのリバーストンネルが第1のトンネルであると判断できる。なぜなら、第1のトンネル上の出口ノードは、第2のトンネルの入口ノードであるからである。出口ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と第2のラベルおよび第2のパケット内の第2のビットエラーフラグに基づいて判断できる。
任意選択的に、出口ノードは、第2のBFDセッションを生成し、第2のBFDパケットに第2のラベルおよび第2のビットエラーフラグを追加し、第2のトンネルを通じて、第2のBFDパケットを入口ノードへ送信する。
特定の実施形態において、第2のBFDパケットは、診断フィールドを含み、診断フィールドは、第2のビットエラーフラグを保持するために用いられ、第2のビットエラーフラグの値は、31である。もちろん、第2のビットエラーフラグを表すために、別の値が用いられ得る。これは、本願において限定されない。診断フィールドの説明については、S302における関連する説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
特定の実施形態において、第2のBFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、必要な最小エコーrx間隔フィールドは、ビットエラー率を保持するために用いられ、必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、ビットエラー率の係数を表し、必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、ビットエラー率の指数を表す。mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい。
必要な最小エコーrx間隔フィールドの説明については、S302における関連する説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
さらに、入口ノードは、第1のトンネルにビットエラーが発生していると判断した後に、第1のトンネルビットエラーイベントを生成することで、TE HSBまたはPWスイッチングを実行するよう入口ノード上の上位レイヤアプリケーションをトリガする。つまり、入口ノードは、第1のトンネルを通じてではなく、バックアップトンネルを通じてデータを出口ノードへ送信して、データトラフィック損失を回避する。
任意選択的に、出口ノードは、第1のBFDセッションと一致する第3のBFDセッションを生成し、中間ノードにより送信される第1のBFDパケットを受信し、ビットエラーが除去されているかどうかを検出する。中間ノードは、第1のBFDパケットを出口ノードへ定期的に送信する。中間ノードにより送信される第1のBFDパケットを出口ノードが第1の予め設定された期間内に受信しなかった場合、ビットエラーは除去されている、つまり、第1のトンネルにビットエラーは存在しておらず、第1のトンネルは正常に用いられ得る、とみなされる。出口ノードは、第2のBFDセッションおよび第3のBFDセッションを削除する。第1の予め設定された期間は、実際の要件に応じて設定され得る。例えば、第1の予め設定された期間は、BFDパケットの3.5個の伝送間隔に設定され得る。これは、本願において限定されない。あるいは、中間ノードは、ビットエラー率が閾値を超えていないことを検出し、診断フィールドを用いてビットエラー排除フラグを保持する。例えば、診断フィールドの値が29である場合、これは、ビットエラーが除去されていることを示す。出口ノードは、ビットエラー排除識別子を保持するBFDパケットを受信した後に、ビットエラーが除去されている、と診断フィールドの値に基づいて判断する。第1のトンネルは、引き続き正常に用いられてよく、第2のBFDセッションおよび第3のBFDセッションを削除する。
さらに、入口ノードは、第2のBFDセッションと一致する第4のBFDセッションを生成し、出口ノードにより送信される第2のBFDパケットを受信して、第1のトンネル上のビットエラーが除去されているかどうかを検出する。出口ノードは、第2のBFDパケットを入口ノードへ定期的に送信する。出口ノードにより送信される第2のBFDパケットを入口ノードが第2の予め設定された期間内に受信しなかった場合、第1のトンネル上のビットエラーは除去されており、第1のトンネルは正常に用いられ得る、とみなされる。この場合、入口ノードは、改めて第1のトンネルを通じてデータを出口ノードへ送信する。つまり、データトラフィックが、スタンバイトンネルから第1のトンネルへ切り替えられ、入口ノードは、第4のBFDセッションを削除する。第2の予め設定された期間は、第1の予め設定された期間、例えば、BFDパケットの3.5個の伝送間隔と同じであってよい。これは、本願において限定されない。あるいは、第1のトンネル上のビットエラーが除去されていると出口ノードが判断した後に、診断フィールドは、ビットエラー排除フラグを保持するために用いられる。入口ノードは、ビットエラー排除フラグを保持するBFDパケットを受信した後に、第1のトンネル上のビットエラーが除去されている、と診断フィールドの値に基づいて判断し、改めて第1のトンネルを用いてデータを出口ノードへ送信し、第4のBFDセッションを削除できる。
前述の方法の実施形態における段階S301から段階S303は、概略的な説明に過ぎず、いかなる特定の限定も構成すべきではないことを理解されたい。必要に応じて、関連する段階が、追加されてもよく、削除されてもよく、組み合わされてもよい。
図5は、本願の一実施形態によるビットエラーを通知する別の方法の概略フローチャートである。図5に示されるように、方法は、限定されるわけではないが、以下の段階を含む。
S501:第1のノードが、第2のノードにより送信されるパケットを受信する。
具体的には、第1のノードおよび第2のノードは、2つの直接接続されたデバイスであり、第1のノードと第2のノードとの間には、中間デバイスが存在しない。
S502:第1のノードが、受信したパケットのビットエラー率を検出する。
具体的には、第1のノードは、第2のノードにより送信されるパケットを第1のノードのポートにおいて受信した後に、第1のノードのポートにおけるCRCを通じ、パケットに対してビットエラー検出を実行して、パケットのビットエラー率が閾値を超えているかどうかを検出し得る。閾値は、実際の要件に応じて設定され得る。具体的な値は、本願において限定されない。
S503:第1のノードが第1のノードと第2のノードとの間のBFDセッションを生成する。
具体的には、ビットエラー率が閾値を超えていることが第1のノードのポートにおいて検出された後に、ポートのリンクプロトコルステータスがダウン(Down)に変化し、第1のノードは、第1のノードと第2のノードとの間のBFDセッションを生成する。
S504:第1のノードが、BFDセッションを通じて、BFDパケットを第2のノードへ送信する。
具体的には、第1のノードは、BFDセッションを生成した後に、BFDパケットを第2のノードへ定期的に送信する。
特定の実施形態において、BFDパケットのインターネットプロトコル(Internet protocol、IP)アドレスは、マルチキャストIPアドレスであり、または、BFDパケットの媒体アクセス制御(media access control、MAC)アドレスは、マルチキャストMACアドレスである。
具体的には、マルチキャストIPアドレスまたはマルチキャストMACアドレスは、第1のノードにより第2のノードへ送信されるBFDパケット用に用いられ得る。言い換えると、第1のノードは、第2のノードのIPアドレスをまず取得する代わりに、BFDパケットを第2のノードへ直接送信し、次に、取得したIPアドレスに基づいて、BFDパケットを第2のノードへ送信し得る。
マルチキャストIPアドレスまたはマルチキャストMACアドレスは、BFDパケットを送信するために用いられ、この方式は、ノードのポートにおいて構成されるIPアドレスに依存しない、つまり、ターゲットノードのポートのIPアドレスは、前もって取得される必要がないことが理解され得る。このようにして、BFDパケットは、レイヤ3ネットワーク内およびレイヤ2ネットワーク内の両方で転送され得る。その結果、BFDパケットを伝送する方法は、レイヤ3ネットワーク内およびレイヤ2ネットワーク内の両方で用いられ得る。
特定の実施形態において、BFDパケットの診断フィールドは、第2のノードにより第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを特定するために用いられる。
具体的には、第1のノードにより送信されるBFDパケットは、標準形式のBFDパケットであり、このBFDパケットは、0から31という32個の値に対応する5ビットの診断フィールドを含む。RFCは、0から8という値のみの意味を定義する。本願において、定義されない値は、第2のノードにより第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを特定するために用いられ得る。例えば、診断フィールドの値が28である場合、これは、ビットエラーが発生していることを示す。第2のノードは、BFDパケットを受信した後に、第1のノードへ送信されたパケットにビットエラーが発生している、と診断フィールドの値に基づいて判断できる。診断フィールドの説明、および、診断フィールドの値をどのように取得するかについては、図3の方法の実施形態における関連する説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
さらに、第2のノードは、第1のノードにより送信されるBFDパケットを受信した後に、保護スイッチングを実行するよう、第1のノードのポートに関連付けられた上位レイヤサービスをトリガする。つまり、第2のノードは、スタンバイリンクを通じてデータを第1のノードへ送信して、データトラフィック損失を回避する。
任意選択的に、第2のノードは、第2のノードと第1のノードとの間のBFDセッションを生成し、第1のノードにより定期的に送信されるBFDパケットを受信し、ビットエラーが除去されているかどうかを検出する。ビットエラー率が閾値よりも小さいことを第1のノードが検出した場合、第1のノードは、第2のノードへのBFDパケットの送信を停止し、BFDセッションを削除する。第1のノードにより送信されるBFDパケットうぃ第2のノードが予め設定された期間内に受信しなかった場合、ビットエラーは除去されているとみなされ、第2のノードは、BFDセッションを削除し、改めて、前に用いられたリンクを通じてデータを第1のノードへ送信する。つまり、データトラフィックが、スタンバイリンクから、前に用いられたリンクへ切り替えられる。予め設定された期間は、実際の要件に応じて設定され得る。例えば、予め設定された期間は、BFDパケットの3.5個の伝送間隔に設定され得る。これは、本願において限定されない。あるいは、第1のノードは、ビットエラー率が閾値よりも小さいことを検出し、診断フィールドを用いてビットエラー排除フラグを保持する。例えば、診断フィールドの値が29である場合、これは、ビットエラーが除去されていることを示す。第2のノードは、ビットエラー排除フラグを保持するBFDパケットを受信した後に、ビットエラーが除去されている、と診断フィールドの値に基づいて判断でき、BFDセッションを削除し、改めて、元のリンクを通じてデータを第1のノードへ送信する。加えて、ビットエラーが除去された後に、第1のノードのポートのリンクプロトコルステータスは、アップ(Up)へ回復する。
前述の方法の実施形態における段階S501から段階S504は、概略的な説明に過ぎず、いかなる特定の限定も構成すべきではないことを理解されたい。必要に応じて、関連する段階が、追加されてもよく、削除されてもよく、組み合わされてもよい。
図6は、本願の一実施形態によるビットエラーを通知するさらに別の方法の概略フローチャートである。図6に示されるように、方法は、限定されるわけではないが、以下の段階を含む。
S601:第2のノードが、第1のトンネルを通じて、パケットを第1のノードへ送信する。
具体的には、第2のノードおよび第1のノードは、2つの直接接続されたデバイスであってよい。つまり、第1のトンネルが第2のノードと第1のノードとの間の直接リンクであってもよく、第2のノードと第1のノードとの間に1つまたは複数の中間デバイスが存在してもよい。
S602:第2のノードが、第1のノードにより送信されるBFDパケットを受信する。
任意選択的に、第1のノードは、第2のノードにより送信されるパケットを受信した後に、ビットエラー率を検出し、ビットエラー率が閾値を超えている場合、第1のノードと第2のノードとの間のBFDセッションを生成し、BFDセッションを通じてBFDパケットを第2のノードへ送信して、第2のノードにより送信されるパケットにビットエラーが発生していることを第2のノードに通知する。
さらに、BFDパケットのIPアドレスは、マルチキャストIPアドレスであり、または、BFDパケットのMACアドレスは、マルチキャストMACアドレスである。
任意選択的に、BFDパケットの診断フィールドは、第2のノードにより第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを特定するために用いられる。
S603:第2のノードが、第2のトンネルを通じて、パケットを第1のノードへ送信する。
具体的には、第2のノードは、第1のノードにより送信されるBFDパケットを受信した後に、保護スイッチングを実行して、つまり、スタンバイトンネル(つまり、第2のトンネル)を通じてパケットを第1のノードへ送信して、データトラフィック損失を回避する。
任意選択的に、ビットエラーが除去された後に、第2のノードは、改めて、第1のトンネルを通じて、パケットを第1のノードへ送信する。言い換えると、データトラフィックが、第2のトンネルから第1のトンネルへ切り替えられる。
前述の方法の実施形態における段階S601から段階S603は、概略的な説明に過ぎず、いかなる特定の限定も構成すべきではないことを理解されたい。必要に応じて、関連する段階が、追加されてもよく、削除されてもよく、組み合わされてもよい。
図6の方法の実施形態における具体的な詳細については、S501からS504における関連する説明を参照されたい。簡潔にするために、ここでは詳細について改めて説明しない。
本願の実施形態の前述の解決手段をより良く実装するために、以下ではさらに、それに応じて、前述の解決手段を実装するように構成された関連する装置を提供する。
図7は、本願の一実施形態による中間ノードの概略構造図である。図7に示されるように、中間ノード100は、処理モジュール110およびトランシーバモジュール120を含む。
処理モジュール110は、第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率を検出するように構成される。
トランシーバモジュール120は、ビットエラー率が閾値を超えていることを処理モジュール110が検出した場合に第1のパケットを第1のトンネル上の出口ノードへ送信するように構成される。第1のパケットは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられ、第1のパケットはさらに、第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信するよう出口ノードに指示するために用いられ、第2のパケットは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
一実施形態において、第1のパケットは、ラベルおよびビットエラーフラグを含み、ラベルは、出口ノードにより、第1のトンネルを決定するために用いられ、ビットエラーフラグは、第1のパケットが送信されるトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
一実施形態において、第1のパケットは、第2のトンネルを通じて第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信するよう出口ノードに指示するために用いられる。第2のトンネルは、第1のトンネルのリバーストンネルである。
一実施形態において、ラベルはさらに、出口ノードにより、第2のトンネルを決定するために用いられる。
一実施形態において、処理モジュール110は、第1のトンネルの複数の経路を通じて転送されるパケットのビットエラー率の和を計算し、ビットエラー率の和が閾値を超えていることを検出する。
一実施形態において、第1のパケットは、双方向転送検出BFDパケットであり、BFDパケットは、診断フィールドを含み、診断フィールドは、ビットエラーフラグを保持するために用いられ、ビットエラーフラグの値は、30である。
一実施形態において、第1のパケットは、BFDパケットであり、BFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、必要な最小エコーrx間隔フィールドは、ビットエラー率を保持するために用いられ、必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、ビットエラー率の係数を表し、必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、ビットエラー率の指数を表す。mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい。
本願の本実施形態におけるトランシーバモジュール120は、トランシーバ、またはトランシーバに関連する回路コンポーネントにより実装されてよく、処理モジュール110は、プロセッサ、またはプロセッサに関連する回路コンポーネントにより実装されてよいことが理解され得る。
図8は、本願の一実施形態による出口ノードの概略構造図である。図8に示されるように、出口ノード200は、受信モジュール210および送信モジュール220を含む。
受信モジュール210は、第1のトンネル上の第1の中間ノードにより第1のトンネルを通じて送信される第1のパケットを受信するように構成される。第1のパケットは、第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを第1の中間ノードが検出した場合に出口ノードへ送信されるパケットであり、第1のパケットは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
送信モジュール220は、第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信するように構成される。第2のパケットは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
一実施形態において、第1のパケットは、第1のラベルおよび第1のビットエラーフラグを含み、第1のラベルは、第1のトンネルに対応し、第1のビットエラーフラグは、第1のパケットが送信されるトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。出口ノード200は、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と第1のラベルおよび第1のビットエラーフラグに基づいて判断するように構成された処理モジュール230をさらに含む。
一実施形態において、処理モジュール230は、具体的には、第2のトンネルを第1のラベルに基づいて決定するように構成され、かつ、第2のトンネルを通じて第2のパケットを第1のトンネル上の入口ノードへ送信するよう送信モジュールに指示するように構成される。第2のトンネルは、第1のトンネルのリバーストンネルである。
一実施形態において、第2のパケットは、第2のラベルおよび第2のビットエラーフラグを含み、第2のラベルは、入口ノードにより、第1のトンネルを決定するために用いられ、第2のビットエラーフラグは、第2のパケットが送信されるトンネルのリバーストンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
一実施形態において、第1のパケットは、双方向転送検出BFDパケットであり、BFDパケットは、診断フィールドを含み、診断フィールドは、第1のビットエラーフラグを保持するために用いられ、第1のビットエラーフラグの値は、30であり、第2のパケットは、BFDパケットであり、BFDパケットは、診断フィールドを含み、診断フィールドは、第2のビットエラーフラグを保持するために用いられ、第2のビットエラーフラグの値は、31である。
一実施形態において、第1のパケットおよび第2のパケットは各々、BFDパケットであり、BFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、必要な最小エコーrx間隔フィールドは、ビットエラー率を保持するために用いられ、必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、ビットエラー率の係数を表し、必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、ビットエラー率の指数を表す。mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい。
一実施形態において、受信モジュール210はさらに、第1のトンネル上の第2の中間ノードにより第1のトンネルを通じて送信される第3のパケットを受信するように構成される。第3のパケットは、第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを第2の中間ノードが検出した場合に出口ノードへ送信されるパケットであり、第1のパケットは、第1のビットエラー率を含み、第3のパケットは、第2のビットエラー率を含む。処理モジュール230はさらに、第1のビットエラー率と第2のビットエラー率との和を計算するように構成される。第1のビットエラー率と第2のビットエラー率との和は、出口ノードのスイッチング閾値を超える。
本願の本実施形態における受信モジュール210および送信モジュール220は、トランシーバ、またはトランシーバに関連する回路コンポーネントにより実装されてよく、処理モジュール230は、プロセッサ、またはプロセッサに関連する回路コンポーネントにより実装されてよいことが理解され得る。
図9は、本願の一実施形態による入口ノードの概略構造図である。図9に示されるように、入口ノード300は、トランシーバモジュール310および処理モジュール320を含む。
トランシーバモジュール310は、第1のトンネル上の出口ノードにより送信される第2のパケットを受信するように構成される。第2のパケットは、第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
処理モジュール320は、第1のトンネルにビットエラーが発生している、と第2のパケットに基づいて判断するように構成される。
一実施形態において、トランシーバモジュール310は、具体的には、第1のトンネル上の出口ノードにより第2のトンネルを通じて送信される第2のパケットを受信するように構成され、第2のトンネルは、第1のトンネルのリバーストンネルである。
一実施形態において、第2のパケットは、ラベルおよびビットエラーフラグを含み、ビットエラーフラグは、第2のパケットが送信されるトンネルのリバーストンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。処理モジュール320は、具体的には、第2のパケットが送信されるトンネルが第2のトンネルである、とラベルに基づいて判断し、第1のトンネルが第2のトンネルのリバーストンネルである、と判断し、かつ、第1のトンネルにビットエラーが発生している、とビットエラーフラグに基づいて判断するように構成される。
一実施形態において、第2のパケットは、BFDパケットであり、BFDパケットは、診断フィールドを含み、診断フィールドは、ビットエラーフラグを保持するために用いられ、ビットエラーフラグの値は、31である。
一実施形態において、第2のパケットは、BFDパケットであり、BFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、必要な最小エコーrx間隔フィールドは、ビットエラー率を保持するために用いられ、必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、ビットエラー率の係数を表し、必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、ビットエラー率の指数を表す。mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい。
本願の本実施形態におけるトランシーバモジュール310は、トランシーバ、またはトランシーバに関連する回路コンポーネントにより実装されてよく、処理モジュール320は、プロセッサ、またはプロセッサに関連する回路コンポーネントにより実装されてよいことが理解され得る。
中間ノードの構造、出口ノードの構造または入口ノードの構造、およびビットエラーを通知するプロセスは、例に過ぎず、いかなる特定の限定も構成すべきではないことに留意されたい。必要に応じて、中間ノード、出口ノードまたは入口ノード内のユニットが、追加されてもよく、削除されてもよく、組み合わされてもよい。
図10は、本願の一実施形態による第1のノードの概略構造図である。図10に示されるように、第1のノード400は、処理モジュール410およびトランシーバモジュール420を含む。
処理モジュール410は、ビットエラー率が閾値に達していることを検出した場合、第2のノードから受信するパケットのビットエラー率を検出し、第1のノードと第2のノードとの間の双方向転送検出BFDセッションを生成するように構成される。
トランシーバモジュール420は、BFDセッションを通じてBFDパケットを第2のノードへ送信するように構成される。BFDパケットは、第2のノードにより第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
一実施形態において、BFDパケットのインターネットプロトコルIPアドレスは、マルチキャストIPアドレスであり、または、BFDパケットのMACアドレスは、マルチキャストMACアドレスである。
一実施形態において、BFDパケットの診断Diagフィールドは、第2のノードにより第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを特定するために用いられる。
一実施形態において、処理モジュール410はさらに、ビットエラー率が閾値よりも小さいことを検出した場合にBFDセッションを削除するように構成され、かつ、第2のノードへのBFDパケットの送信を停止するようトランシーバモジュール420に指示するように構成される。
本願の本実施形態におけるトランシーバモジュール420は、トランシーバ、またはトランシーバに関連する回路コンポーネントにより実装されてよく、処理モジュール410は、プロセッサ、またはプロセッサに関連する回路コンポーネントにより実装されてよいことが理解され得る。
図11は、本願の一実施形態による第2のノードの概略構造図である。図11に示されるように、第2のノード500は、送信モジュール510および受信モジュール520を含む。
送信モジュール510は、第1のトンネルを通じてパケットを第1のノードへ送信するように構成される。
受信モジュール520は、第1のノードにより送信される双方向転送検出BFDパケットを受信するように構成される。BFDパケットは、第2のノードにより第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを示すために用いられる。
送信モジュール510はさらに、第2のトンネルを通じてパケットを第1のノードへ送信するように構成される。第2のトンネルは、第1のトンネルとは異なる。
一実施形態において、BFDパケットの診断Diagフィールドは、第2のノードにより第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを特定するために用いられる。
本願の本実施形態における送信モジュール510および受信モジュール520は、トランシーバ、またはトランシーバに関連する回路コンポーネントにより実装され得ることが理解され得る。
第1のノードの構造または第2のノードの構造、およびビットエラーを通知するプロセスは、例に過ぎず、いかなる特定の限定も構成すべきではないことに留意されたい。必要に応じて、第1のノードまたは第2のノード内のユニットが、追加されてもよく、削除されてもよく、組み合わされてもよい。
図12は、本願の一実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。図12に示されるように、ネットワークデバイス600は、プロセッサ610、通信インタフェース620およびメモリ630を含む。プロセッサ610、通信インタフェース620およびメモリ630は、内部バス640を通じて互いに接続される。ネットワークデバイスはルータまたはスイッチであってよいことを理解されたい。
プロセッサ610は、1つまたは複数の汎用プロセッサ、例えば、中央処理装置(central processing unit、CPU)、またはCPUとハードウェアチップとの組み合わせを含み得る。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、またはそれらの組み合わせであってよい。PLDは、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、ジェネリックアレイロジック(generic array logic、GAL)、またはそれらの任意の組み合わせであってよい。
バス640は、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(peripheral component interconnect、PCI)バスまたは拡張型業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture、EISA)バス等であってよい。バス640は、アドレスバス、データバスおよび制御バス等として分類され得る。表現を容易にするために、図12では、バスを表すのに1本の太線のみが用いられているが、これは、バスが1つしかないこと、またはバスのタイプが1つしかないことを意味しない。
メモリ630は、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)などの揮発性メモリ(volatile memory)を含んでもよく、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、フラッシュメモリ(flash(登録商標) memory)、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)、またはソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD)などの不揮発性メモリ(non-volatile memory)を含んでもよく、前述のタイプの組み合わせを含んでもよい。前述の処理モジュールの機能を実装するために、メモリ630は、プログラムおよびデータを格納するように構成されてよく、その結果、プロセッサ610は、メモリ630に格納されたプログラムコードおよびデータを呼び出す。プログラムコードは、図7に示される中間ノード、図8に示される出口ノード、図9に示される入口ノード、図10に示される第1のノードまたは図11に示される第2のノードを実装するために用いられる機能モジュールであってもよく、図3に示される方法の実施形態における中間ノード、出口ノードまたは入口ノードにより実行される方法の段階、図5に示される方法の実施形態における第1のノードにより実行される方法の段階、および図6に示される方法の実施形態における第2のノードにより実行される方法の段階を実装するように構成される。
本願の一実施形態はさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納する。プログラムがプロセッサにより実行された場合、前述の方法の実施形態のいずれか1つにおける段階の一部または全部が実装されてよく、任意の機能モジュールの機能は、図7、図8、図9、図10および図11において説明されている。
本願の一実施形態はさらに、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータまたはプロセッサ上で実行された場合、コンピュータまたはプロセッサは、ビットエラーを通知する前述の方法のいずれか1つにおける1つまたは複数の段階を実行する。デバイス内の前述のモジュールがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立の製品として販売または使用される場合、モジュールは、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。
前述の実施形態において、実施形態における説明には、それぞれの焦点がある。一実施形態において詳細に説明されていない部分については、他の実施形態における関連する説明を参照されたい。
本明細書における「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」および様々な番号は、説明を容易にするための区別のために用いられているに過ぎず、本願の範囲に対するいかなる限定とも解釈されないことをさらに理解されたい。
本明細書における「および/または」という用語は、関連する対象間の対応関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことを理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、および、Bのみが存在するという3つの場合を表し得る。加えて、本明細書における「/」という文字は通常、関連する対象間の「または」の関係を示す。
前述のプロセスの連続番号は、本願の実施形態における実行順序を意味しないことをさらに理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定とも解釈されるべきではない。
当業者であれば、本明細書で開示した実施形態において説明した例との組み合わせで、ユニットおよびアルゴリズム段階が、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアにより実行されるか、ソフトウェアにより実行されるのかは、技術的解決手段の特定の用途および設計上の制約によって決まる。当業者であれば、異なる方法を用いて、説明された機能を特定の用途毎に実装し得るが、当該実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
簡便かつ簡単な説明を目的として、前述のシステム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者には明確に理解され得る。ここでは詳細について改めて説明しない。
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置および方法は、別の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、例に過ぎない。例えば、ユニットへの分割は、論理的機能の分割に過ぎず、実際の実装では他の分割であってよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされるか、別のシステムへ統合されてもよく、いくつかの機能が無視されるか、実行されなくてもよい。加えて、示されたか説明された相互結合もしくは直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実装され得る。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態または他の形態で実装され得る。
別個の部分として説明されているユニットは、物理的に別個のものであってもなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理ユニットでなくてもよく、1箇所に配置されてもよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。これらのユニットのうちのいくつかまたは全ては、実施形態における解決手段の目的を実現するために、実際の要件に応じて選択され得る。
加えて、本願の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットへ統合されてもよく、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、または、2つまたはそれよりも多くのユニットが1つのユニットへ統合される。
当該機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立製品として販売または使用される場合、当該機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は、本質的または部分的に従来の技術に寄与し、または、技術的解決手段のいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本願の実施形態において説明された方法の段階の全てまたはいくつかを実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバまたはネットワークデバイス等であってよい)に命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクおよび光ディスクなど、プログラムコードを格納できる様々な媒体を含む。
本願の実施形態における方法の段階の順序は、実際の要件に応じて、調整されてもよく、組み合わされてもよく、削除されてもよい。
本願の実施形態における装置内のモジュールは、実際の要件に応じて、組み合わされてもよく、分割されてもよく、削除されてもよい。
結論として、前述の実施形態は、本願を限定することではなく、本願の技術的解決手段を説明することを意図しているに過ぎない。前述の実施形態を参照して本願が詳細に説明されているが、当業者であれば、前述の実施形態において説明された技術的解決手段がさらに修正され得ること、または、技術的解決手段におけるいくつかの技術的特徴が同等に置き換え得ることを理解するはずである。これらの修正または置き換えによって、対応する技術的解決手段の本質が本願の実施形態の技術的解決手段の範囲外になることはない。
[他の考えられる項目]
(項目1)
ビットエラーを通知する方法であって、
第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを上記第1のトンネル上の中間ノードが検出する段階と、
上記中間ノードが、上記第1のトンネルを通じて、第1のパケットを上記第1のトンネル上の出口ノードへ送信する段階であって、上記第1のパケットは、上記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられ、上記第1のパケットはさらに、第2のパケットを上記第1のトンネル上の入口ノードへ送信するよう上記出口ノードに指示するために用いられ、上記第2のパケットは、上記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、送信する段階と
を備える、方法。
(項目2)
上記第1のパケットは、ラベルおよびビットエラーフラグを含み、上記ラベルは、上記出口ノードにより、上記第1のトンネルを決定するために用いられ、上記ビットエラーフラグは、上記第1のパケットが送信されるトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記第1のパケットが、第2のパケットを上記第1のトンネル上の入口ノードへ送信するよう上記出口ノードに指示するために用いられることは、
上記第1のパケットが、第2のトンネルを通じて上記第2のパケットを上記第1のトンネル上の上記入口ノードへ送信するよう上記出口ノードに指示するために用いられることであって、上記第2のトンネルは、上記第1のトンネルのリバーストンネルである、用いられることを含む、
項目1または2に記載の方法。
(項目4)
上記ラベルはさらに、上記出口ノードにより、上記第2のトンネルを決定するために用いられる、項目3に記載の方法。
(項目5)
上記第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを上記第1のトンネル上の上記中間ノードが検出する上記段階は、
上記第1のトンネル上の複数の経路を通じて転送されるパケットのビットエラー率の和を上記中間ノードが計算し、上記ビットエラー率の上記和が上記閾値を超えていることを検出する段階
を有する、
項目1から4のいずれか1つに記載の方法。
(項目6)
上記第1のパケットは、双方向転送検出BFDパケットであり、上記BFDパケットは、診断フィールドを含み、上記診断フィールドは、上記ビットエラーフラグを保持するために用いられ、上記ビットエラーフラグの値は、30である、項目2から5のいずれか1つに記載の方法。
(項目7)
上記第1のパケットは、BFDパケットであり、上記BFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドは、上記ビットエラー率を保持するために用いられ、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、上記ビットエラー率の係数を表し、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、上記ビットエラー率の指数を表し、mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい、項目1から6のいずれか1つに記載の方法。
(項目8)
ビットエラーを通知する方法であって、
第1のトンネル上の第1の中間ノードにより上記第1のトンネルを通じて送信される第1のパケットを上記第1のトンネル上の出口ノードが受信する段階であって、上記第1のパケットは、上記第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを上記第1の中間ノードが検出した場合に上記出口ノードへ送信されるパケットであり、上記第1のパケットは、上記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、受信する段階と、
上記出口ノードが、上記第1のパケットに基づいて、第2のパケットを上記第1のトンネル上の入口ノードへ送信する段階であって、上記第2のパケットは、上記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、送信する段階と
を備える、方法。
(項目9)
上記第1のパケットが、第1のラベルおよび第1のビットエラーフラグを含み、上記第1のラベルは、上記第1のトンネルに対応し、上記第1のビットエラーフラグは、上記第1のパケットが送信されるトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられ、
上記第1のトンネルにビットエラーが発生している、と上記出口ノードが上記第1のラベルおよび上記第1のビットエラーフラグに基づいて判断する段階
をさらに備える、項目8に記載の方法。
(項目10)
上記出口ノードが、上記第1のパケットに基づいて、第2のパケットを上記第1のトンネル上の入口ノードへ送信する上記段階は、
上記出口ノードが、上記第1のラベルに基づいて第2のトンネルを決定する段階と、
上記出口ノードが、上記第2のトンネルを通じて、上記第2のパケットを上記第1のトンネル上の上記入口ノードへ送信する段階であって、上記第2のトンネルは、上記第1のトンネルのリバーストンネルである、送信する段階と
を有する、
項目9に記載の方法。
(項目11)
上記第2のパケットは、第2のラベルおよび第2のビットエラーフラグを含み、上記第2のラベルは、上記入口ノードにより、上記第1のトンネルを決定するために用いられ、上記第2のビットエラーフラグは、上記第2のパケットが送信されるトンネルのリバーストンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、
項目8から10のいずれか1つに記載の方法。
(項目12)
上記第1のパケットは、双方向転送検出BFDパケットであり、上記BFDパケットは、診断フィールドを含み、上記診断フィールドは、上記第1のビットエラーフラグを保持するために用いられ、上記第1のビットエラーフラグの値は、30であり、
上記第2のパケットは、BFDパケットであり、上記BFDパケットは、診断フィールドを含み、上記診断フィールドは、上記第2のビットエラーフラグを保持するために用いられ、上記第2のビットエラーフラグの値は、31である、
項目9から11のいずれか1つに記載の方法。
(項目13)
上記第1のパケットおよび上記第2のパケットは各々、BFDパケットであり、上記BFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドは、上記ビットエラー率を保持するために用いられ、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、上記ビットエラー率の係数を表し、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、上記ビットエラー率の指数を表し、mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい、項目8から12のいずれか1つに記載の方法。
(項目14)
上記第1のトンネルを通じて上記第1のトンネル上の第2の中間ノードにより送信される第3のパケットを上記出口ノードが受信する段階であって、上記第3のパケットは、第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを第2の中間ノードが検出した場合に出口ノードへ送信されるパケットパケットであり、上記第1のパケットは、第1のビットエラー率を含み、上記第3のパケットは、第2のビットエラー率を含む、受信する段階と、
上記出口ノードが、上記第1のビットエラー率と上記第2のビットエラー率との和を計算する段階であって、上記第1のビットエラー率と上記第2のビットエラー率との上記和は、上記出口ノードのスイッチング閾値を超える、計算する段階と
をさらに備える、項目8から13のいずれか1つに記載の方法。
(項目15)
ビットエラーを通知する方法であって、
第1のトンネル上の出口ノードにより送信される第2のパケットを上記第1のトンネル上の入口ノードが受信する段階であって、上記第2のパケットは、上記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示す、受信する段階と、
上記第1のトンネルにビットエラーが発生している、と上記入口ノードが上記第2のパケットに基づいて判断する段階と
を備える、方法。
(項目16)
第1のトンネル上の出口ノードにより送信される第2のパケットを上記第1のトンネル上の入口ノードが受信する上記段階は、
上記第1のトンネル上の上記出口ノードにより第2のトンネルを通じて送信される上記第2のパケットを上記第1のトンネル上の上記入口ノードが受信する段階であって、上記第2のトンネルは、上記第1のトンネルのリバーストンネルである、受信する段階
を有する、
項目15に記載の方法。
(項目17)
上記第2のパケットは、ラベルおよびビットエラーフラグを含み、上記ビットエラーフラグは、上記第2のパケットが送信されるトンネルのリバーストンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられ、上記第1のトンネルにビットエラーが発生している、と上記入口ノードが上記第2のパケットに基づいて判断する上記段階は、
上記入口ノードが、上記第2のパケットが送信されるトンネルが上記第2のトンネルである、と上記ラベルに基づいて判断し、上記第1のトンネルが上記第2のトンネルのリバーストンネルである、と判断する段階と、
上記第1のトンネルにビットエラーが発生している、と上記入口ノードが上記ビットエラーフラグに基づいて判断する段階と
を含む、
項目16に記載の方法。
(項目18)
上記第2のパケットは、BFDパケットであり、上記BFDパケットは、診断フィールドを含み、上記診断フィールドは、上記ビットエラーフラグを保持するために用いられ、上記ビットエラーフラグの値は、31である、項目17に記載の方法。
(項目19)
上記第2のパケットは、BFDパケットであり、上記BFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドは、上記ビットエラー率を保持するために用いられ、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、上記ビットエラー率の係数を表し、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、上記ビットエラー率の指数を表し、mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい、項目の15から18のいずれか1つに記載の方法。
(項目20)
ビットエラーを通知する方法であって、
第2のノードから受信したパケットのビットエラー率を第1のノードが検出する段階と、
上記ビットエラー率が閾値に達していることを検出した場合、上記第1のノードと上記第2のノードとの間の双方向転送検出BFDセッションを生成する段階と、
上記第1のノードが、上記BFDセッションを通じて、BFDパケットを上記第2のノードへ送信する段階であって、上記BFDパケットは、上記第2のノードにより上記第1のノードへ送信される上記パケットにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、送信する段階と
を備える、方法。
(項目21)
上記BFDパケットのインターネットプロトコルIPアドレスは、マルチキャストIPアドレスであり、または、BFDパケットのMACアドレスは、マルチキャストMACアドレスである、項目20に記載の方法。
(項目22)
上記BFDパケットの診断Diagフィールドは、上記第2のノードにより上記第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを特定するために用いられる、項目20または21に記載の方法。
(項目23)
上記ビットエラー率が上記閾値よりも小さいことを検出した場合、上記BFDセッションを削除し、上記第2のノードへのBFDパケットの送信を停止する段階
を備える、項目20から22のいずれか1つに記載の方法。
(項目24)
ビットエラーを通知する方法であって、
第2のノードが、第1のトンネルを通じて、パケットを第1のノードへ送信する段階と、
上記第2のノードが、上記第1のノードにより送信される双方向転送検出BFDパケットを受信する段階であって、上記BFDパケットは、上記第2のノードにより上記第1のノードへ送信される上記パケットにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、受信する段階と、
上記第2のノードが、第2のトンネルを通じて、パケットを上記第1のノードへ送信する段階であって、上記第2のトンネルは、上記第1のトンネルとは異なる、送信する段階と
を備える、方法。
(項目25)
上記BFDパケットの診断Diagフィールドは、上記第2のノードにより上記第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを特定するために用いられる、項目24に記載の方法。
(項目26)
第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率を検出するように構成された処理モジュールと、
第1のパケットを上記第1のトンネル上の出口ノードへ送信するように構成されたトランシーバモジュールであって、上記ビットエラー率が閾値を超えていることを上記処理モジュールが検出した場合、上記第1のパケットは、上記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられ、上記第1のパケットはさらに、第2のパケットを上記第1のトンネル上の入口ノードへ送信するよう上記出口ノードに指示するために用いられ、上記第2のパケットは、上記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、トランシーバモジュールと
を備える中間ノード。
(項目27)
上記第1のパケットは、ラベルおよびビットエラーフラグを含み、上記ラベルは、上記出口ノードにより、上記第1のトンネルを決定するために用いられ、上記ビットエラーフラグは、上記第1のパケットが送信されるトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、項目26に記載の中間ノード。
(項目28)
上記第1のパケットは、第2のトンネルを通じて上記第2のパケットを上記第1のトンネル上の上記入口ノードへ送信するよう上記出口ノードに指示するために用いられ、上記第2のトンネルは、上記第1のトンネルのリバーストンネルである、項目26または27に記載の中間ノード。
(項目29)
上記ラベルはさらに、上記出口ノードにより、上記第2のトンネルを決定するために用いられる、項目28に記載の中間ノード。
(項目30)
上記処理モジュールは、上記第1のトンネルの複数の経路を通じて転送されるパケットのビットエラー率の和を計算し、上記ビットエラー率の上記和が上記閾値を超えていることを検出する、項目26から29のいずれか1つに記載の中間ノード。
(項目31)
上記第1のパケットは、双方向転送検出BFDパケットであり、上記BFDパケットは、診断フィールドを含み、上記診断フィールドは、上記ビットエラーフラグを保持するために用いられ、上記ビットエラーフラグの値は、30である、項目27から30のいずれか1つに記載の中間ノード。
(項目32)
上記第1のパケットは、BFDパケットであり、上記BFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドは、上記ビットエラー率を保持するために用いられ、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、上記ビットエラー率の係数を表し、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、上記ビットエラー率の指数を表し、mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい、項目26から31のいずれか1つに記載の中間ノード。
(項目33)
出口ノードであって、
第1のトンネル上の第1の中間ノードにより上記第1のトンネルを通じて送信される第1のパケットを受信するように構成された受信モジュールであって、上記第1のパケットは、上記第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを上記第1の中間ノードが検出した場合に上記出口ノードへ送信されるパケットであり、上記第1のパケットは、上記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、受信モジュールと、
第2のパケットを上記第1のトンネル上の入口ノードへ送信するように構成された送信モジュールであって、上記第2のパケットは、上記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、送信モジュールと
を備える、出口ノード。
(項目34)
上記第1のパケットは、第1のラベルおよび第1のビットエラーフラグを含み、上記第1のラベルは、上記第1のトンネルに対応し、上記第1のビットエラーフラグは、上記第1のパケットが送信されるトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられ、
上記出口ノードは、上記第1のトンネルにビットエラーが発生している、と上記第1のラベルおよび上記第1のビットエラーフラグに基づいて判断するように構成された処理モジュールをさらに備える、
項目33に記載の出口ノード。
(項目35)
上記処理モジュールは、具体的には、
第2のトンネルを上記第1のラベルに基づいて決定するように構成され、かつ、
上記第2のトンネルを通じて上記第2のパケットを上記第1のトンネル上の上記入口ノードへ送信するよう上記送信モジュールに指示するように構成され、上記第2のトンネルは、上記第1のトンネルのリバーストンネルである、
項目34に記載の出口ノード。
(項目36)
上記第2のパケットは、第2のラベルおよび第2のビットエラーフラグを含み、上記第2のラベルは、上記入口ノードにより、上記第1のトンネルを決定するために用いられ、上記第2のビットエラーフラグは、上記第2のパケットが送信されるトンネルのリバーストンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、
項目33から35のいずれか1つに記載の出口ノード。
(項目37)
上記第1のパケットは、双方向転送検出BFDパケットであり、上記BFDパケットは、診断フィールドを含み、上記診断フィールドは、上記第1のビットエラーフラグを保持するために用いられ、上記第1のビットエラーフラグの値は、30であり、
上記第2のパケットは、BFDパケットであり、上記BFDパケットは、診断フィールドを含み、上記診断フィールドは、上記第2のビットエラーフラグを保持するために用いられ、上記第2のビットエラーフラグの値は、31である、
項目34から36のいずれか1つに記載の出口ノード。
(項目38)
上記第1のパケットおよび上記第2のパケットは各々、BFDパケットであり、上記BFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドは、上記ビットエラー率を保持するために用いられ、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、上記ビットエラー率の係数を表し、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、上記ビットエラー率の指数を表し、mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい、項目33から37のいずれか1つに記載の出口ノード。
(項目39)
上記受信モジュールはさらに、上記第1のトンネル上の第2の中間ノードにより上記第1のトンネルを通じて送信される第3のパケットを受信するように構成され、上記第3のパケットは、上記第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを上記第2の中間ノードが検出した場合に上記出口ノードへ送信されるパケットであり、上記第1のパケットは、第1のビットエラー率を含み、上記第3のパケットは、第2のビットエラー率を含み、
上記処理モジュールはさらに、上記第1のビットエラー率と上記第2のビットエラー率との和を計算するように構成され、上記第1のビットエラー率と上記第2のビットエラー率との上記和は、上記出口ノードのスイッチング閾値を超える、
項目33から38のいずれか1つに記載の出口ノード。
(項目40)
第1のトンネル上の出口ノードにより送信される第2のパケットを受信するように構成されたトランシーバモジュールであって、上記第2のパケットは、上記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示す、トランシーバモジュールと、
上記第1のトンネルにビットエラーが発生している、と上記第2のパケットに基づいて判断するように構成された処理モジュールと
を備える入口ノード。
(項目41)
上記トランシーバモジュールは、具体的には、上記第1のトンネル上の上記出口ノードにより第2のトンネルを通じて送信される上記第2のパケットを受信するように構成され、上記第2のトンネルは、上記第1のトンネルのリバーストンネルである、
項目40に記載の入口ノード。
(項目42)
上記第2のパケットは、ラベルおよびビットエラーフラグを含み、上記ビットエラーフラグは、上記第2のパケットが送信されるトンネルのリバーストンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられ、
上記処理モジュールは、具体的には、
上記第2のパケットが送信されるトンネルが上記第2のトンネルである、と上記ラベルに基づいて判断し、上記第1のトンネルが上記第2のトンネルのリバーストンネルである、と判断するように構成され、かつ、
上記第1のトンネルにビットエラーが発生している、と上記ビットエラーフラグに基づいて判断するように構成される、
項目41に記載の入口ノード。
(項目43)
上記第2のパケットは、BFDパケットであり、上記BFDパケットは、診断フィールドを含み、上記診断フィールドは、上記ビットエラーフラグを保持するために用いられ、上記ビットエラーフラグの値は、31である、項目42に記載の入口ノード。
(項目44)
上記第2のパケットは、BFDパケットであり、上記BFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドは、上記ビットエラー率を保持するために用いられ、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、上記ビットエラー率の係数を表し、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、上記ビットエラー率の指数を表し、mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、上記必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい、項目40から43のいずれか1つに記載の入口ノード。
(項目45)
第1のノードであって、
第2のノードから受信したパケットのビットエラー率を検出するように構成され、かつ、上記ビットエラー率が閾値に達していることを検出した場合、上記第1のノードと上記第2のノードとの間の双方向転送検出BFDセッションを生成するように構成された処理モジュールと、
上記BFDセッションを通じて、BFDパケットを上記第2のノードへ送信するように構成されたトランシーバモジュールであって、上記BFDパケットは、上記第2のノードにより上記第1のノードへ送信される上記パケットにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、トランシーバモジュールと
を備える、第1のノード。
(項目46)
上記BFDパケットのインターネットプロトコルIPアドレスは、マルチキャストIPアドレスであり、または、BFDパケットのMACアドレスは、マルチキャストMACアドレスである、項目45に記載の第1のノード。
(項目47)
上記BFDパケットの診断Diagフィールドは、上記第2のノードにより上記第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを特定するために用いられる、項目45または46に記載の第1のノード。
(項目48)
上記処理モジュールはさらに、上記ビットエラー率が上記閾値よりも小さいことを検出した場合に上記BFDセッションを削除するように構成され、かつ、上記第2のノードへのBFDパケットの送信を停止するよう上記トランシーバモジュールに指示するように構成される、項目45から47のいずれか1つに記載の第1のノード。
(項目49)
第2のノードであって、
第1のトンネルを通じてパケットを第1のノードへ送信するように構成された送信モジュールと、
上記第1のノードにより送信される双方向転送検出BFDパケットを受信するように構成された受信モジュールであって、上記BFDパケットは、上記第2のノードにより上記第1のノードへ送信される上記パケットにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、受信モジュールと
を備え、
上記送信モジュールはさらに、第2のトンネルを通じてパケットを上記第1のノードへ送信するように構成され、上記第2のトンネルは、上記第1のトンネルとは異なる、
第2のノード。
(項目50)
上記BFDパケットの診断Diagフィールドは、上記第2のノードにより上記第1のノードへ送信されるパケットにビットエラーが発生していることを特定するために用いられる、項目49に記載の第2のノード。
(項目51)
プロセッサとトランシーバとを備える中間ノードであって、
上記プロセッサおよび上記トランシーバは、互いに接続され、上記トランシーバは、別のデバイスと通信するように構成され、上記プロセッサは、項目1から7のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される、
中間ノード。
(項目52)
プロセッサとトランシーバとを備える出口ノードであって、
上記プロセッサおよび上記トランシーバは、互いに接続され、上記トランシーバは、別のデバイスと通信するように構成され、上記プロセッサは、項目8から14のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される、
出口ノード。
(項目53)
プロセッサとトランシーバとを備える入口ノードであって、
上記プロセッサおよび上記トランシーバは、互いに接続され、上記トランシーバは、別のデバイスと通信するように構成され、上記プロセッサは、項目15から19のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される、
入口ノード。
(項目54)
プロセッサとトランシーバとを備える第1のノードであって、
上記プロセッサおよび上記トランシーバは、互いに接続され、上記トランシーバは、別のデバイスと通信するように構成され、上記プロセッサは、項目20から23のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される、
第1のノード。
(項目55)
プロセッサとトランシーバとを備える第2のノードであって、
上記プロセッサおよび上記トランシーバは、互いに接続され、上記トランシーバは、別のデバイスと通信するように構成され、上記プロセッサは、項目24または25のいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される、
第2のノード。
(項目56)
命令を備えるコンピュータ可読非一時的記憶媒体であって、上記命令が中間ノード上で実行された場合、上記中間ノードは、項目1から7のいずれか1つに記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読非一時的記憶媒体。
(項目57)
命令を備えるコンピュータ可読非一時的記憶媒体であって、上記命令が出口ノード上で実行された場合、上記出口ノードは、項目8から14のいずれか1つに記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読非一時的記憶媒体。
(項目58)
命令を備えるコンピュータ可読非一時的記憶媒体であって、上記命令が入口ノード上で実行された場合、上記入口ノードは、項目15から19のいずれか1つに記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読非一時的記憶媒体。
(項目59)
命令を備えるコンピュータ可読非一時的記憶媒体であって、上記命令が第1のノード上で実行された場合、上記第1のノードは、項目20から23のいずれか1つに記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読非一時的記憶媒体。
(項目60)
命令を備えるコンピュータ可読非一時的記憶媒体であって、上記命令が第2のノード上で実行された場合、上記第2のノードは、項目24または25に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読非一時的記憶媒体。

Claims (15)

  1. ビットエラーを通知する方法であって、
    第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを前記第1のトンネル上の中間ノードが検出する段階と、
    前記中間ノードが、前記第1のトンネルを通じて、第1のパケットを前記第1のトンネル上の出口ノードへ送信する段階であって、前記第1のパケットは、前記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられ、前記第1のパケットはさらに、第2のパケットを前記第1のトンネル上の入口ノードへ送信するよう前記出口ノードに指示するために用いられ、前記第2のパケットは、前記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、送信する段階と
    を備え
    前記第1のパケットは、双方向転送検出パケット(BFDパケット)であり、前記BFDパケットは、診断フィールドを含み、前記診断フィールドは、ビットエラーフラグを保持するために用いられ、前記ビットエラーフラグは、前記第1のパケットが送信されるトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、
    方法。
  2. 前記第1のトンネルは、ラベルスイッチング済み経路(LSP)トンネルであり、前記第1のパケットは、ラベルをさらに含み、前記ラベルは、前記出口ノードにより、前記第1のトンネルを決定するために用いられ求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のパケットが、第2のパケットを前記第1のトンネル上の入口ノードへ送信するよう前記出口ノードに指示するために用いられることは、
    前記第1のパケットが、第2のトンネルを通じて前記第2のパケットを前記第1のトンネル上の前記入口ノードへ送信するよう前記出口ノードに指示するために用いられることであって、前記第2のトンネルは、前記第1のトンネルのリバーストンネルである、用いられることを含む、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記ラベルはさらに、前記出口ノードにより、前記第2のトンネルを決定するために用いられる、請求項3に記載の方法。
  5. 前記第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを前記第1のトンネル上の前記中間ノードが検出する前記段階は、
    前記第1のトンネル上の複数の経路を通じて転送されるパケットのビットエラー率の和を前記中間ノードが計算し、前記ビットエラー率の前記和が前記閾値を超えていることを検出する段階
    を有する、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 記ビットエラーフラグの値は、30である、請求項から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 記BFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、前記必要な最小エコーrx間隔フィールドは、前記ビットエラー率を保持するために用いられ、前記必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、前記ビットエラー率の係数を表し、前記必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、前記ビットエラー率の指数を表し、mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、前記必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. ビットエラーを通知する方法であって、
    第1のトンネル上の第1の中間ノードにより前記第1のトンネルを通じて送信される第1のパケットを前記第1のトンネル上の出口ノードが受信する段階であって、前記第1のパケットは、前記第1のトンネルを通じて送信されるパケットのビットエラー率が閾値を超えていることを前記第1の中間ノードが検出した場合に前記出口ノードへ送信されるパケットであり、前記第1のパケットは、前記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、受信する段階と、
    前記出口ノードが、前記第1のパケットに基づいて、第2のパケットを前記第1のトンネル上の入口ノードへ送信する段階であって、前記第2のパケットは、前記第1のトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、送信する段階と
    を備え
    前記第1のパケットは、双方向転送検出パケット(BFDパケット)であり、前記BFDパケットは、診断フィールドを含み、前記診断フィールドは、第1のビットエラーフラグを保持するために用いられ、前記第1のビットエラーフラグは、前記第1のパケットが送信されるトンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられる、
    方法。
  9. 前記第1のトンネルは、ラベルスイッチング済み経路(LSP)トンネルであり、前記第1のパケットが、第1のラベルをさらに含み、前記第1のラベルは、前記第1のトンネルに対応し
    前記第1のトンネルにビットエラーが発生している、と前記出口ノードが前記第1のラベルおよび前記第1のビットエラーフラグに基づいて判断する段階
    をさらに備える、請求項8に記載の方法。
  10. 前記出口ノードが、前記第1のパケットに基づいて、第2のパケットを前記第1のトンネル上の入口ノードへ送信する前記段階は、
    前記出口ノードが、前記第1のラベルに基づいて第2のトンネルを決定する段階と、
    前記出口ノードが、前記第2のトンネルを通じて、前記第2のパケットを前記第1のトンネル上の前記入口ノードへ送信する段階であって、前記第2のトンネルは、前記第1のトンネルのリバーストンネルである、送信する段階と
    を有する、
    請求項9に記載の方法。
  11. 前記第2のパケットは、第2のラベルおよび第2のビットエラーフラグを含み、前記第2のラベルは、前記入口ノードにより、前記第1のトンネルを決定するために用いられ、前記第2のビットエラーフラグは、前記第2のパケットが送信される第2のトンネルのリバーストンネルにビットエラーが発生していることを示すために用いられ、前記第2のトンネルは、前記第1のトンネルのリバーストンネルである、
    請求項9または10に記載の方法。
  12. 記第1のビットエラーフラグの値は、30であり、
    前記第2のパケットは、BFDパケットであり、前記BFDパケットは、診断フィールドを含み、前記診断フィールドは、前記第2のビットエラーフラグを保持するために用いられ、前記第2のビットエラーフラグの値は、31である、
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記第1のパケットおよび前記第2のパケットは各々、BFDパケットであり、前記BFDパケットは、必要な最小エコーrx間隔フィールドを含み、前記必要な最小エコーrx間隔フィールドは、前記ビットエラー率を保持するために用いられ、前記必要な最小エコーrx間隔フィールドの最初のmビットは、前記ビットエラー率の係数を表し、前記必要な最小エコーrx間隔フィールドの中央のnビットは、前記ビットエラー率の指数を表し、mは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、nは、1よりも大きいかそれに等しい正の整数であり、mとnとの和は、前記必要な最小エコーrx間隔フィールドの長さ値よりも小さい、請求項8から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された中間ノード。
  15. 請求項8から13のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成された出口ノード。
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