JP7332757B2 - 吸収性シートの製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、種々の液体の吸収用途に使用される吸収性シートの製造技術(製造装置、製造方法)に関する。
対向配置された2枚の繊維シートと、両繊維シートの間に配置された粒子状の吸水性ポリマーとを備えた吸収性シートが知られており、使い捨ておむつ等の吸収性物品における吸収体などに使用されている。前記繊維シートとしては、湿式抄紙法によって製造される紙、不織布などが使用される。
特許文献1には、前記吸収性シートの製造方法として、繊維シートを湿式抄紙法によって製造する設備を備えた製造装置を用い、該設備で製造された湿潤状態の繊維シートに吸水性ポリマーを散布した後、該繊維シートにおける該吸水性ポリマーが散布された面に別の繊維シートを重ね合わせて積層シートとし、該積層シートをヤンキードライヤー等の乾燥手段で乾燥し一体化させる工程を有するものが記載されている。特許文献2には、前記吸収性シートの製造方法として、繊維シートとして不織布を用い、該不織布を水で湿らせてから該不織布に吸水性ポリマーを散布した後、該不織布における該吸水性ポリマーが散布された面に別の不織布を重ね合わせ乾燥する工程を有するものが記載されている。
特開平8-246395号公報 特開2020-110424号公報
本発明の課題は、比較的簡素な構成で設置場所の制限を受けにくく、しかも、吸収性シートを効率よく製造し得る吸収性シートの製造技術を提供することに関する。
本発明は、対向配置された2枚の繊維シートと、両繊維シートの間に配置された粒子状の吸水性ポリマーとを備えた吸収性シートの製造装置である。
本発明の吸収性シートの製造装置の一実施形態は、前記繊維シートを湿式抄紙法によって製造する設備を備えておらず、乾燥状態の該繊維シートを用いて前記吸収性シートを製造するように構成されている。
本発明の吸収性シートの製造装置の一実施形態は、湿潤状態の繊維シートを加熱乾燥するドライヤー部と、該ドライヤー部によって加熱乾燥された繊維シートにクレープ加工を施すクレープ加工部と、該ドライヤー部に向けて繊維シートを搬送する第1搬送路と、該第1搬送路とは別に、該ドライヤー部に向けて繊維シートを搬送する第2搬送路とを備え、該第1搬送路を走行する繊維シートと該第2搬送路を走行する繊維シートとを所定の合流位置で合流させて積層シートを形成し、該積層シートを該ドライヤー部で加熱乾燥するようになされている。
本発明の吸収性シートの製造装置の一実施形態は、前記合流位置よりもシート搬送方向の上流側に、前記第1搬送路を走行する繊維シートに水性液を付与する液付与手段と、該液付与手段と該合流位置との間に配置され、該水性液が付与された繊維シートに前記吸水性ポリマーを散布するポリマー散布手段とを備える。
また本発明は、対向配置された2枚の繊維シートと、両繊維シートの間に配置された粒子状の吸水性ポリマーとを備えた吸収性シートの製造方法であって、前記繊維シートを湿式抄紙法によって製造する工程を有しておらず、予め製造された乾燥状態の前記繊維シートを用いて前記吸収性シートを製造する方法である。
本発明の吸収性シートの製造方法の一実施形態は、乾燥状態の繊維シートを所定の搬送路に載せて搬送するとともに、乾燥状態の別の繊維シートを該搬送路とは別の搬送路に載せて搬送し、搬送中の両繊維シートの少なくとも一方に水性液を付与する工程を有する。 本発明の吸収性シートの製造方法の一実施形態は、前記水性液が付与された繊維シートに吸水性ポリマーを散布する工程を有する。
本発明の吸収性シートの製造方法の一実施形態は、前記2枚の繊維シートを合流させて積層シートを形成する工程を有する。
本発明の吸収性シートの製造方法の一実施形態は、前記積層シートを加熱乾燥する工程を有する。
また本発明は、前記の本発明の製造方法によって製造された吸収性シートである。
また本発明は、前記の本発明の吸収性シートを備える吸収性物品である。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
本発明の吸収性シートの製造技術によれば、比較的簡素な構成で設置場所の制限を受けにくく、しかも、吸収性シートを効率よく製造することができる。
図1は、本発明の製造装置によって製造された吸収性シートの一実施形態の厚み方向に沿う断面の模式図である。 図2は、本発明の製造装置の一実施形態の模式図である。 図3(a)及び図3(b)は、それぞれ、図2に示す製造装置のドライヤー部による積層シートの乾燥工程を示し、該積層シートの厚み方向に沿う断面の模式図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
図1には、本発明の吸収性シートの製造装置によって製造された吸収性シートの一実施形態である吸収性シート1が示されている。吸収性シート1は、対向配置された2枚の繊維シート2,3と、両繊維シート2,3の間に配置された粒子状の吸水性ポリマー4とを備える。
吸収性シート1において、2枚の繊維シート2,3どうしは一体化しており、1枚のシートを構成している。そして、その1枚のシートの内部に多数の粒子状の吸水性ポリマー4が固定されている。繊維シート2,3どうしは、典型的には、それらの構成繊維どうしの機械的絡み合い及び水素結合によって一体化している。繊維シート2,3に紙力増強剤、熱溶融性接着繊維が含まれている場合は、それらが繊維シート2,3の一体化に寄与する場合がある。
吸収性シート1は、繊維シート2,3どうし及び/又は繊維シート2,3と吸水性ポリマー4とを接着するための接着剤を含んでいない。すなわち吸収性シート1では、繊維シート2,3どうし、あるいは繊維シート2,3と吸水性ポリマー4とを接着剤で接着することは想定されておらず、これらは接着剤無しで前記のように一体化している。なお、ここで言う「接着剤」には、紙力増強剤、熱溶融性接着繊維の如き繊維形状の接着性材料は含まれない。
繊維シート2,3は、それぞれ、繊維を主体とするシート状の繊維集合体であり、紙、織布、不織布等であり得る。繊維シート2,3は、それぞれ、典型的には紙であり、公知の湿式抄紙法によって製造される。前記不織布としては、例えば、レーヨン、キュプラ等の再生セルロース繊維及び/又は綿等の天然セルロース繊維を主体としたカード法不織布;スパンボンド不織布、スパンレース不織布等の各種不織布が挙げられる。
繊維シート2,3は、それぞれ、単層構造でもよく、複数の層が積層一体化した積層構造でもよい。また、繊維シート2,3は、互いに同一でもよく、異なっていてもよい。ここで言う「同一」とは、繊維シートの形成材料及びその含有量が同じであることを意味する。
繊維シート2,3は、それぞれ典型的には、構成繊維として少なくとも親水性繊維を含む。親水性繊維としては、例えば、針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の木材パルプ、綿パルプや麻パルプ等の非木材パルプ等の天然繊維;カチオン化パルプ、マーセル化パルプ等の変性パルプ;レーヨン、キュプラ等の再生セルロース繊維(以上、セルロース繊維);ポリビニルアルコール繊維、ポリアクリロニトリル繊維等の親水性合成繊維;ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維に、界面活性剤等の親水化剤により、親水化処理を施したもの等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。繊維シート2,3における親水性繊維の含有量は、特に制限されないが、当該繊維シートの全質量に対して、好ましくは30質量%以上であり、100質量%、すなわち当該繊維シートは親水性繊維のみから構成されていてもよい。
繊維シート2,3は、それぞれ、親水性繊維以外の他の繊維を含んでいてもよい。他の繊維として、例えば、加熱により溶融し相互に接着する繊維(熱溶融性接着繊維)が挙げられる。前記熱溶融性接着繊維の素材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられる。
また、繊維シート2,3は、それぞれ、繊維以外の他の成分を含んでいてもよく、具体的には、例えば、ポリアミン・エピクロルヒドリン樹脂、ジアルデヒドデンプン、カイメン、カルボキシメチルセルロース等の紙力増強剤;地合い向上剤、歩留り向上剤、凝集剤、pH調整剤、抗菌剤、消臭剤、難燃剤が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
吸水性ポリマー4としては、使い捨ておむつ等の衛生用品で通常用いられているものと同様のものを用いることができる。吸水性ポリマーは、典型的には、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合物又は共重合物を主体とする。その例としては、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリメタクリル酸及びその塩が挙げられる。また、吸水性ポリマー4の粒子形状は特に制限されず、球状、繊維状、不定形状等であり得る。
繊維シート2,3の坪量は、それぞれ、特に制限されないが、好ましくは5g/m以上、より好ましくは8g/m以上、そして、好ましくは50g/m以下、より好ましくは25g/m以下である。
吸水性ポリマー4の坪量は、特に制限されないが、好ましくは15g/m以上、より好ましくは20g/m以上、そして、好ましくは600g/m以下、より好ましくは400g/m以下である。
本発明の製造装置によって製造される吸収性シートの構成については、本発明の趣旨を逸脱しないことを条件として、特許文献1に記載された構成を適宜採用し得る。
本発明の製造装置によって製造される吸収性シートは、種々の液体の吸収用途に使用することができ、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、ハイジーンパッド、メディカル用パッド、母乳シート等の各種衛生製品における吸収体;ドリップシート、キッチン用吸収シート、家庭用清掃シート、ペット用アンダーシート等として使用できる。前記吸収性シートは、薄型で且つ高吸収容量であることから、特に吸収性物品における吸収体として有用である。ここで言う「吸収性物品」には、人体から排出される体液(尿、軟便、経血、汗等)の吸収に用いられる物品が広く包含され、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ、失禁パッド等が包含される。
次に、本発明の吸収性シートの製造装置について、前述の吸収性シート1の製造を例にとり、図面を参照しながら説明する。図2には、本発明の吸収性シートの製造装置の一実施形態である製造装置10の概略構成が示されている。
製造装置10は、製造目的物である吸収性シート1の原料シートである繊維シート2,3を湿式抄紙法によって製造する設備(湿式抄紙設備)を備えておらず、乾燥状態の繊維シート2,3を用いて吸収性シート1を製造するように構成されている。ここで言う「湿式抄紙設備」とは、湿紙を形成し乾燥するための設備を指し、従来公知の湿式抄紙機が備える基本構成に相当するものである。前記湿式抄紙設備は、典型的には、繊維を含むスラリーを調製するスラリー調製パートと、抄紙網を用いて該スラリーから湿紙を連続的に形成するフォーミングパートと、該湿紙を加熱乾燥するドライパートと、加熱乾燥された紙をロール状に巻き取るワインダーパートとを含む。
特許文献1に記載の如き、湿式抄紙設備を備える吸収性シート製造装置は、比較的大型で構成が複雑であり、しかも多量の水を使用するため、設置の自由度が低く、設置場所は大量の水を使用可能な場所に制限される。また、斯かる製造装置による吸収性シートの製造工程には、湿式抄紙された繊維シートの乾燥工程が含まれるため、生産速度の向上を図るにしても、大幅な向上は期待できないのが実情である。特に、吸収性シートには水分を吸収保持する吸水性ポリマーが含まれるため、吸収性シートの製造工程に繊維シートの湿式抄紙工程が含まれると、繊維シートの乾燥負荷が大きくなって、生産速度の向上が困難になる。これに対し、製造装置10は湿式抄紙設備を備えていないため、前記の湿式抄紙設備のデメリットが無く、比較的簡素な構成で設置場所の自由度が高く、生産速度の大幅な向上の余地がある。
本発明の吸収性シートの製造装置による吸収性シートの生産速度、すなわち吸収性シート又はその中間物の搬送速度は、製造する吸収性シートの構成等にもよるが、例えば、製造装置10と同様の構成の製造装置を用いて前述の吸収性シート1と同様の構成の吸収性シートを製造する場合であれば、好ましくは50m/分以上、より好ましくは60m/分以上、更に好ましくは80m/分以上、より更に好ましくは100m/分以上である。一方、生産速度の上限は、好ましくは200m/分以下、より好ましくは150m/分以下である。
製造装置10は、図2に示すように、湿潤状態の繊維シート2,3を加熱乾燥するドライヤー部30と、ドライヤー部30によって加熱乾燥された繊維シート2,3(積層シート5)にクレープ加工を施すクレープ加工部40と、ドライヤー部30に向けて繊維シート2を搬送する第1搬送路11と、第1搬送路11とは別に、ドライヤー部30に向けて繊維シート3を搬送する第2搬送路21とを備え、第1搬送路11を走行する繊維シート2と第2搬送路を走行する繊維シート3とを所定の合流位置CPで合流させて積層シート5を形成し、積層シート5をドライヤー部30で加熱乾燥するようになされている。前述したとおり、製造装置10は湿式抄紙設備を備えていないので、湿式抄紙によって得られた湿紙の乾燥手段は不要であるが、後述するように、第1搬送路11を走行する繊維シート2に対し、繊維シート3との合流前に液付与手段15によって水性液を付与するため、この水性液の付与によって湿潤状態となった繊維シート2,3(積層シート5)を乾燥するために、ドライヤー部30が採用されている。
第1搬送路11及び第2搬送路21は、それぞれ、この種の連続シートの搬送路と同様に構成されており、典型的には、シート搬送方向MDの最上流に位置し、ロール状に巻回された連続シートの原反ロールを支持しつつ該連続シートを巻き出す巻き出しロールと、シート搬送方向MDの最下流に位置し、連続シートを巻き取ってロール状に巻回する巻き取りロールと、これら両ロール間に配置されたガイドロール、ベルトコンベア等の搬送手段とを含んで構成されている。
本実施形態では、図2に示すように、第1搬送路11は、帯状の繊維シート2をロール状に巻回してなる原反ロール2Rが取り付けられる巻き出しロール12を含み、第2搬送路21は、帯状の繊維シート3をロール状に巻回してなる原反ロール3Rが取り付けられる巻き出しロール22を含む。両搬送路11,21は、所定の合流位置CPで合流し、積層シート5の搬送路23となる。積層シート5は搬送路23を走行中に、ドライヤー部30及びクレープ加工部40を順次通過して吸収性シート1とされ、該吸収性シート1は巻き取りロール24によってロール状に巻回される。
本実施形態では、第1搬送路11はベルトコンベア13を含む。第1搬送路11では、巻き出しロール12が回転駆動し、原反ロール2Rから繊維シート2が繰り出され、繰り出された繊維シート2はベルトコンベア13に移送される。ベルトコンベア13は、駆動ロール及び従動ロールを含む複数のロールと、それら複数のロールに架け渡され、図2中矢印で示す方向に周回する無端のベルト14とを備え、ベルト14の上に被搬送物(繊維シート2又は積層シート5)を載せてドライヤー部30に搬送する。
本実施形態では、ドライヤー部30はヤンキードライヤー31を備える。ヤンキードライヤー31は円筒状をなし、内部に蒸気を吹き込んで外周面を加熱し、その加熱されたヤンキードライヤー31の外周面に被乾燥物(積層シート5)を接触させることでこれを乾燥することができる。ヤンキードライヤー31を用いたシートの乾燥工程では、被乾燥物が湿潤状態でベルト14を介してヤンキードライヤー31の外周面を押圧することで、被乾燥物を該外周面に接触させる。本実施形態では、積層シート5を構成する2枚の繊維シート2,3のうち、繊維シート3がヤンキードライヤー31の外周面と接触し、繊維シート2は該外周面と接触しない。ヤンキードライヤー31は、典型的には、金属製であり、ヤンキードライヤー31の外周面は平滑性が非常に高い鏡面である。ヤンキードライヤー31のサイズは特に制限されないが、例えば、ヤンキードライヤー31の外径は、好ましくは1200~5500mmである。また、本実施形態では、ドライヤー部30は、ヤンキードライヤー31の外周面に対向配置され、熱風の噴射口を有する排気フード32を更に備えており、ヤンキードライヤー31及び排気フード32の双方によって被乾燥物を加熱乾燥することができる。
なお、本発明ではドライヤー部30の構成は図示の形態に制限されず、本発明の要旨を逸脱しないことを条件に、従来公知の湿式抄紙機におけるドライヤー部の構成を適宜適用することができる。
ヤンキードライヤー31の外周面で乾燥された積層シート5は、クレープ加工部40が備えるクレーピングドクター41によってクレープ(皺)が付与されつつ、ヤンキードライヤー31の外周面から引き剥がされる。斯かるクレープ加工工程では、典型的には、積層シート5の巻き取り速度(巻き取りロール24の回転速度)をヤンキードライヤー31の回転速度よりも遅くして両者に速度差を設けることで、クレーピングドクター41で剥がす際に積層シート5をたるませて積層シート5にクレープを付与し、吸収性シート1とする。吸収性シート1の表面にクレープが付与されることで、吸収性シート1の柔軟性、拭き取り性、表面の吸着性が向上し得る。なお、本発明ではクレープ加工部40の構成は図示の形態に制限されず、本発明の要旨を逸脱しないことを条件に、従来公知の湿式抄紙機におけるクレープ加工部の構成を適宜適用することができる。
製造装置10は、図2に示すように、繊維シート2,3の合流位置CPよりもシート搬送方向MDの上流側に、第1搬送路11を走行する繊維シート2に水性液を付与する液付与手段15と、液付与手段15と合流位置CPとの間に配置され、該水性液が付与された繊維シート2に吸水性ポリマー4を散布するポリマー散布手段16とを備える。本実施形態では、ベルトコンベア13のベルト14上に位置する繊維シート2に対して、該繊維シート2における繊維シート3が重ね合わされる面に水性液を付与し、吸水性ポリマー4を散布する。
繊維シート2に対して液付与手段15によって水性液を付与する主な目的の1つは、繊維シート3と合流され積層シート5とされた後の繊維シート2,3どうしの水素結合による一体化のためである。また、吸水性ポリマー4の散布に先立って、その散布予定部位に水性液を付与することで、その後にポリマー散布手段16によって散布された吸水性ポリマー4が該水性液を吸収して湿潤し粘着性を帯びるようになり、これにより吸水性ポリマー4の固定性が向上し得る。このように製造装置10は、湿式抄紙設備を具備しない代わりに、液付与手段15及びポリマー散布手段16を具備することで、繊維シート2,3及び吸水性ポリマー4どうしが強固に結合した高品質の吸収性シート1を効率よく製造することができる。
液付与手段15としては、走行中のシートに水性液を付与し得る手段を特に制限なく用いることができ、例えば、スプレーや吐出ノズルの如き、シートと接触せずに該シートに水性液を付与する(液付与時に液付与対象と接触しない)非接触式の液付与手段でもよく、塗布ロールの如き、シートと接触しつつ該シートに水性液を付与する(液付与時に液付与対象と接触する)接触式の液付与手段でもよい。図示の形態では前者が採用されている。前記水性液は、繊維シート2,3及び吸水性ポリマー4どうしを強固に結合させる観点から、繊維シート2の片面の全域に均一に付与されることが好ましい。
繊維シート2に付与する水性液は、典型的には水であるが、本発明の要旨を逸脱しないことを条件として、紙力増強剤等の添加剤(特に湿式抄紙において、前記スラリー調製パート又は前記フォーミングパートで使用される添加剤)を含有していてもよい。
液付与手段15による繊維シート2に対する水性液の付与量は、繊維シート2,3の構成等に応じて適宜設定すればよく、特に制限されないが、繊維シート2,3の一体化と製造効率とのバランス等の観点から、水性液付与後の繊維シート2の含水率が、好ましくは20質量%以上、より好ましくは40質量%以上、そして、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下となるように調整されることが好ましい。水性液付与後の繊維シート2の含水率が低すぎると、繊維シート2,3どうしの結合力が低下するおそれがあり、該含水率が高すぎると、続くドライヤー部30での乾燥負荷が高まって生産速度が低下するおそれがある。なお、液付与手段15による水性液付与前の繊維シート2の含水率、すなわち原料シートである繊維シート2,3の含水率は通常、2~20質量%程度である。
ポリマー散布手段16は、典型的には、吸水性ポリマー4の散布対象である繊維シート2の上面から上方に所定距離離間した位置に配置される。ポリマー散布手段16から散布された吸水性ポリマー4は、自重により落下して、ポリマー散布手段16の下方を搬送中の繊維シート2の上面に付着する。ポリマー散布手段16による吸水性ポリマー4の散布パターンは特に制限されず、繊維シート2の片面(上面)の全域に均一に散布してもよく、該片面に部分的に散布してもよい。ポリマー散布手段16としては、走行中のシートに粒子状の吸水性ポリマー4を散布し得る手段を特に制限なく用いることができる。
ポリマー散布手段16の具体例として、「内部に粉粒体を貯蔵可能であり且つ該粉粒体の排出口を有するホッパーと、該ホッパーの下方に位置し且つ該排出口から排出された該粉粒体を散布位置まで搬送して散布する搬送手段とを備え、該搬送手段が、該排出口から排出された該粉粒体を受け取る受取手段と、該受取手段を振動させる振動発生手段とを有し、該振動発生手段により該受取手段を振動させることによって、該受取手段上の該粉粒体を該散布位置まで搬送可能になされている、粉粒体散布装置」が挙げられる。ここでいう「粉粒体」は、吸水性ポリマー4に言い換えることができる。斯かる粉粒体散布装置としては、例えば、特開2017-70944号公報及び特開2019-43735号公報に記載の粉粒体散布装置、特表2013-512047号公報に記載の粒子状材料を移送するための装置を用いることができる。
本実施形態では、第2搬送路21を走行する繊維シート3に対しては、水性液を付与せず、吸水性ポリマーも散布しない。ただし本発明では、繊維シート3に対しては水性液を付与してもよく、その場合の液付与手段及び水性液の付与量は、繊維シート2に対して適用されるものと同様にすることができる。
本実施形態では、図2に示すように、製造装置10は、ヤンキードライヤー31の外周面に対して、該外周面に繊維シートが接触する前に液体を付与するヤンキードライヤー用液付与手段17を備え、該液付与手段17により、該外周面における繊維シートの接触予定部位に対して液体を付与する。これにより、ヤンキードライヤー31の外周面に、繊維シートに対する適切な接着力が付与されるとともに、クレーピングドクター41との接触によるヤンキードライヤー31の外周面の摩耗が抑制され得る。ヤンキードライヤー31の外周面に付与する液体としては、繊維シート2に付与する水性液と同様のものを用いることができる。ドライヤー用液付与手段17としては、前述の繊維シート用液付与手段15として使用可能なものを用いることができる。
繊維シート2と繊維シート3との合流位置CPは、ヤンキードライヤー31の外周面上でもよく、ヤンキードライヤー31よりもシート搬送方向MDの上流側でもよい。
本実施形態では前述したとおり、ドライヤー部30は、ヤンキードライヤー31を備え、第1搬送路11は、繊維シート2を載せて搬送するベルト14を備えているところ、ベルト14上で積層シート5を形成し、ベルト14とヤンキードライヤー31とで積層シート5を挟みつつ搬送するようになされており、図3に示すように、積層シート5はその厚み方向の両側からベルト14とヤンキードライヤー31とに挟まれた状態で加熱乾燥される。このため、製造結果物である吸収性シート1におけるベルト14との接触面(ヤンキードライヤー31の外周面との非接触面)には、ベルト14における積層シート5との接触面(繊維シート2側の表面)の形状に対応する形状が付与される。なお、ヤンキードライヤー31の外周面は通常、平滑性が非常に高い鏡面であるので、吸収性シート1におけるヤンキードライヤー31の外周面(鏡面)との接触面は、平滑性の高い平滑面となる。
ベルト14としては、ヤンキードライヤーを用いたシートの乾燥において該シートの搬送に使用可能なものを特に制限なく用いることができ、例えばフェルト、ネット、多孔性シート等が挙げられる。ベルト14の素材としては、羊毛、合成繊維、金属、樹脂等が挙げられる。好ましいベルト14として、羊毛製フェルト、合成繊維製フェルト、金属製ネット、樹脂製ネットが挙げられる。
図3(a)には、ベルト14としてフェルト14Aを用いた場合、図3(b)には、ベルト14としてネット14Bを用いた場合が示されている。ネット14Bは、金属製又は樹脂製のワイヤー140,141を格子状に編み込んで形成したものである。積層シート5の乾燥工程においてフェルト14Aを用いた場合は、図3(a)に示すように、積層シート5における繊維シート2側の面の全体がフェルト14Aと接触し、吸収性シート1における該繊維シート2側の面に対応する面は、実質的に凹凸の無い平滑面となり得る。これに対し、積層シート5の乾燥工程において金属製又は樹脂製ネット14Bを用いた場合は、図3(b)に示すように、積層シート5における繊維シート2側の面に、ネット14Bにおける積層シート5との接触面が有する凹凸形状に対応した凹凸形状が付与される。このように、乾燥工程で片面に凹凸形状が付与された吸収性シート1は、内部構造の嵩高化による液吸収性能の向上、一時的な液の吸収力(液の引き込み性)の向上が期待できるとともに、視覚効果の向上も期待できる。
本発明の吸収性シートの製造方法は、前述の吸収性シート1に代表される本発明の吸収性シートの製造に好適である。
本発明の吸収性シートの製造方法は、繊維シートを湿式抄紙法によって製造する工程を有しておらず、予め製造された乾燥状態の繊維シートを用いて吸収性シートを製造する方法であり、製造装置10に代表される本発明の吸収性シートの製造装置を用いて実施することができる。
製造装置10を用いた本発明の吸収性シートの製造方法は、図2を参照して、1)乾燥状態の繊維シート2を第1搬送路11に載せて搬送するとともに、乾燥状態の別の繊維シート3を第1搬送路11とは別の第2搬送路21に載せて搬送し、搬送中の両繊維シート2,3の少なくとも一方(図2の形態では繊維シート2のみ)に水性液を付与する工程と、2)該水性液が付与された繊維シート(図2の形態では繊維シート2)に吸水性ポリマー4を散布する工程と、3)2枚の繊維シート2,3を合流させて積層シート5を形成する工程と、4)積層シート5を加熱乾燥する工程とを有する。前記1)~4)の各工程の詳細は前述したとおりであり、前述の製造装置10の説明が適宜適用される。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に何ら制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
対向配置された2枚の繊維シートと、両繊維シートの間に配置された粒子状の吸水性ポリマーとを備えた吸収性シートの製造装置であって、
前記繊維シートを湿式抄紙法によって製造する設備を備えておらず、乾燥状態の該繊維シートを用いて前記吸収性シートを製造するように構成されており、
湿潤状態の繊維シートを加熱乾燥するドライヤー部と、該ドライヤー部によって加熱乾燥された繊維シートにクレープ加工を施すクレープ加工部と、該ドライヤー部に向けて繊維シートを搬送する第1搬送路と、該第1搬送路とは別に、該ドライヤー部に向けて繊維シートを搬送する第2搬送路とを備え、該第1搬送路を走行する繊維シートと該第2搬送路を走行する繊維シートとを所定の合流位置で合流させて積層シートを形成し、該積層シートを該ドライヤー部で加熱乾燥するようになされており、
前記合流位置よりもシート搬送方向の上流側に、前記第1搬送路を走行する繊維シートに水性液を付与する液付与手段と、該液付与手段と該合流位置との間に配置され、該水性液が付与された繊維シートに前記吸水性ポリマーを散布するポリマー散布手段とを備える、吸収性シートの製造装置。
<2>
前記ドライヤー部は、ヤンキードライヤーを備える、前記<1>に記載の吸収性シートの製造装置。
<3>
前記第1搬送路は、繊維シートを載せて搬送するベルトを備え、該ベルト上で前記積層シートを形成し、該ベルトと前記ヤンキードライヤーとで該積層シートを挟みつつ搬送するようになされており、
前記ベルトは、羊毛製フェルト、合成繊維製フェルト、金属製ネット又は樹脂製ネットである、前記<2>に記載の吸収性シートの製造装置。
<4>
前記合流位置は、前記ヤンキードライヤーの外周面上であるか、又は該ヤンキードライヤーよりもシート搬送方向の上流側である、前記<2>又は<3>に記載の吸収性シートの製造装置。
<5>
前記ヤンキードライヤーの外周面に対して、該外周面に前記繊維シートが接触する前に液体を付与するヤンキードライヤー用液付与手段を備え、
前記ヤンキードライヤー用液付与手段は、液付与時に液付与対象と接触しない非接触式の液付与手段であるか、又は液付与時に液付与対象と接触する接触式の液付与手段である、前記<2>~<4>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
<6>
前記水性液は、水又は紙力増強剤を含有する水である、前記<1>~<5>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
<7>
前記液付与手段による前記水性液の前記繊維シートに対する付与量は、該水性液付与後の該繊維シートの含水率が、好ましくは20質量%以上、より好ましくは40質量%以上、そして、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下となるように調整される、前記<1>~<6>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
<8>
前記繊維シートは、紙、織布及び不織布の1種以上を含む、前記<1>~<7>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
<9>
前記2枚の繊維シートのうちの少なくとも1枚が紙である、前記<1>~<8>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
<10>
前記繊維シートは親水性繊維を含む、前記<1>~<9>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
<11>
前記親水性繊維は、天然繊維、再生セルロース繊維、親水性合成繊維及び親水化処理された合成繊維から選択される1種以上を含む、前記<10>に記載の吸収性シートの製造装置。
<12>
前記繊維シートにおける前記親水性繊維の含有量は30質量%以上である、前記<10>又は<11>に記載の吸収性シートの製造装置。
<13>
前記吸水性ポリマーは、アクリル酸若しくはアクリル酸アルカリ金属塩の重合物又は共重合物を含有し、より具体的には、ポリアクリル酸及びその塩、ポリメタクリル酸及びその塩から選択される1種以上を含有する、前記<1>~<12>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
<14>
前記繊維シートの坪量は、好ましくは5g/m以上、より好ましくは8g/m以上、そして、好ましくは50g/m以下、より好ましくは25g/m以下である、前記<1>~<13>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
<15>
前記吸水性ポリマーの坪量は、好ましくは15g/m以上、より好ましくは20g/m以上、そして、好ましくは600g/m以下、より好ましくは400g/m以下である、前記<1>~<14>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
<16>
前記吸収性シートは、衛生製品用、ドリップシート用、キッチン用吸収シート用、家庭用清掃シート用又はペット用アンダーシート用である、前記<1>~<15>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
<17>
前記吸収性シートは、吸収性物品の吸収体用である、前記<1>~<16>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
<18>
前記吸収性シートの生産速度(前記吸収性シート又はその中間物の搬送速度)は、好ましくは50m/分以上、より好ましくは60m/分以上、更に好ましくは80m/分以上、より更に好ましくは100m/分以上、そして、好ましくは200m/分以下、より好ましくは150m/分以下である、前記<1>~<17>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
<19>
対向配置された2枚の繊維シートと、両繊維シートの間に配置された粒子状の吸水性ポリマーとを備えた吸収性シートの製造方法であって、
前記繊維シートを湿式抄紙法によって製造する工程を有しておらず、予め製造された乾燥状態の前記繊維シートを用いて前記吸収性シートを製造する方法であり、
乾燥状態の繊維シートを所定の搬送路に載せて搬送するとともに、乾燥状態の別の繊維シートを該搬送路とは別の搬送路に載せて搬送し、搬送中の両繊維シートの少なくとも一方に水性液を付与する工程と、
前記水性液が付与された繊維シートに吸水性ポリマーを散布する工程と、
前記2枚の繊維シートを合流させて積層シートを形成する工程と、
前記積層シートを加熱乾燥する工程
とを有する、吸収性シートの製造方法。
<20>
前記積層シートの形成は、繊維シートを載せて搬送するベルト上で実施され、
前記積層シートの加熱乾燥は、前記ベルトとヤンキードライヤーとで該積層シートを挟みつつ搬送することで実施され、
前記ベルトは、羊毛製フェルト、合成繊維製フェルト、金属製ネット又は樹脂製ネットである、前記<19>に記載の吸収性シートの製造方法。
<21>
前記ヤンキードライヤーの外周面に対して、該外周面に前記繊維シートが接触する前に液体を付与する、前記<20>に記載の吸収性シートの製造方法。
<22>
前記2枚の繊維シートのうちの少なくとも1枚が紙である、前記<19>~<21>の何れか1項に記載の吸収性シートの製造方法。
<23>
前記<19>~<22>の何れか1項に記載の製造方法によって製造された吸収性シート。
<24>
前記<23>に記載の吸収性シートを備える吸収性物品。
1 吸収性シート
2,3 繊維シート
4 吸水性ポリマー
5 積層シート
10 吸収性シートの製造装置
11 第1搬送路
12 巻き出しロール
13 ベルトコンベア
14 ベルト
15,17 液付与手段
16 ポリマー散布手段
21 第2搬送路
22 巻き出しロール
23 積層シートの搬送路
24 巻き取りロール
30 ドライヤー部
31 ヤンキードライヤー
32 排気フード
40 クレープ加工部
41 クレーピングドクター
MD シート搬送方向

Claims (9)

  1. 対向配置された2枚の繊維シートと、両繊維シートの間に配置された粒子状の吸水性ポリマーとを備えた吸収性シートの製造装置であって、
    前記繊維シートを湿式抄紙法によって製造する設備を備えておらず、乾燥状態の該繊維シートを用いて前記吸収性シートを製造するように構成されており、
    湿潤状態の繊維シートを加熱乾燥するドライヤー部と、該ドライヤー部によって加熱乾燥された繊維シートにクレープ加工を施すクレープ加工部と、該ドライヤー部に向けて繊維シートを搬送する第1搬送路と、該第1搬送路とは別に、該ドライヤー部に向けて繊維シートを搬送する第2搬送路とを備え、該第1搬送路を走行する繊維シートと該第2搬送路を走行する繊維シートとを所定の合流位置で合流させて積層シートを形成し、該積層シートを該ドライヤー部で加熱乾燥するようになされており、
    前記合流位置よりもシート搬送方向の上流側に、前記第1搬送路を走行する繊維シートに水性液を付与する液付与手段と、該液付与手段と該合流位置との間に配置され、該水性液が付与された繊維シートに前記吸水性ポリマーを散布するポリマー散布手段とを備える、吸収性シートの製造装置。
  2. 前記ドライヤー部は、ヤンキードライヤーを備え、前記第1搬送路は、繊維シートを載せて搬送するベルトを備え、該ベルト上で前記積層シートを形成し、該ベルトと該ヤンキードライヤーとで該積層シートを挟みつつ搬送するようになされており、
    前記ベルトは、羊毛製フェルト、合成繊維製フェルト、金属製ネット又は樹脂製ネットである、請求項1に記載の吸収性シートの製造装置。
  3. 前記ヤンキードライヤーの外周面に対して、該外周面に前記繊維シートが接触する前に液体を付与するヤンキードライヤー用液付与手段を備え、
    前記ヤンキードライヤー用液付与手段は、液付与時に液付与対象と接触しない非接触式の液付与手段であるか、又は液付与時に液付与対象と接触する接触式の液付与手段である、請求項2に記載の吸収性シートの製造装置。
  4. 前記2枚の繊維シートのうちの少なくとも1枚が紙である、請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
  5. 前記吸収性シートは吸収性物品用である、請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性シートの製造装置。
  6. 対向配置された2枚の繊維シートと、両繊維シートの間に配置された粒子状の吸水性ポリマーとを備えた吸収性シートの製造方法であって、
    前記繊維シートを湿式抄紙法によって製造する工程を有しておらず、予め製造された乾燥状態の前記繊維シートを用いて前記吸収性シートを製造する方法であり、
    乾燥状態の繊維シートを所定の搬送路に載せて搬送するとともに、乾燥状態の別の繊維シートを該搬送路とは別の搬送路に載せて搬送し、搬送中の両繊維シートの少なくとも一方に水性液を付与する工程と、
    前記水性液が付与された繊維シートに吸水性ポリマーを散布する工程と、
    前記2枚の繊維シートを合流させて積層シートを形成する工程と、
    前記積層シートを加熱乾燥する工程と、
    前記加熱乾燥された繊維シートにクレープ加工を施す工程
    とを有する、吸収性シートの製造方法。
  7. 前記積層シートの形成は、繊維シートを載せて搬送するベルト上で実施され、
    前記積層シートの加熱乾燥は、前記ベルトとヤンキードライヤーとで該積層シートを挟みつつ搬送することで実施され、
    前記ベルトは、羊毛製フェルト、合成繊維製フェルト、金属製ネット又は樹脂製ネットである、請求項6に記載の吸収性シートの製造方法。
  8. 前記ヤンキードライヤーの外周面に対して、該外周面に前記繊維シートが接触する前に液体を付与する、請求項7に記載の吸収性シートの製造方法。
  9. 前記2枚の繊維シートのうちの少なくとも1枚が紙である、請求項6~8の何れか1項に記載の吸収性シートの製造方法。
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