JP7331822B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機を冷媒で冷却する冷凍サイクル装置に関する。
引用文献1には、冷凍サイクル装置に用いられる圧縮機であって、モータを冷媒で冷却するように構成された電動圧縮機が記載されている。
この従来技術の圧縮機は、ハウジングとモータと圧縮ユニットとを有している。ハウジングは、モータと圧縮ユニットとを収容している。ハウジングには、冷凍サイクル装置の蒸発器で蒸発した冷媒が流入する。ハウジングに流入した冷媒は、モータから吸熱した後、圧縮ユニットに吸入されて圧縮される。冷媒がモータから吸熱することにより、モータが冷却される。
特開2006-207422号公報
ハウジングには、蒸発器で蒸発した冷媒が流入する圧縮機に吸入されるので、冷媒がモータから吸熱すると圧縮ユニットに吸入される冷媒の密度が低下する。
圧縮ユニットに吸入される冷媒の密度が低下した分、圧縮ユニットが吐出する冷媒の流量(具体的には重量流量)が減少する。そのため、冷凍サイクル装置に循環する冷媒の流量が減少するので、冷凍サイクル装置の能力が低下してしまう。
特に、冷凍サイクル装置の熱負荷が高いほど圧縮機に要求される動力が大きくなりモータの発熱量が大きくなるので、圧縮ユニットに吸入される冷媒の密度が大幅に低下して冷凍サイクル装置の能力が大幅に低下してしまう。
本発明は、上記点に鑑みて、冷凍サイクル装置の能力が低下することを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の冷凍サイクル装置は、
冷媒を圧縮する圧縮室(115)を形成する圧縮機構(111)と、圧縮機構で圧縮される前の冷媒によって冷却される被冷却部(112)とを有する圧縮機(11)と、
圧縮機で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器(12)と、
放熱器で放熱された冷媒を減圧させる蒸発器用減圧部(13)と、
冷媒減圧部で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器(14)と、
被冷却部を冷却した後、かつ圧縮室に流入する前の冷媒の状態を取得する取得部(68、203)と、
取得部が取得した冷媒の状態に基づいて、圧縮室に流入する冷媒の過熱度を制御する制御部(202)とを備え
被冷却部は、蒸発器で蒸発された後、かつ圧縮機構で圧縮される前の冷媒によって冷却される
これにより、圧縮機構に吸入される冷媒の密度が低下することを抑制できるので、被冷却部を冷却することに伴って冷凍サイクル装置の能力が低下することを抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態の冷凍サイクル装置を示す全体構成図である。 第1実施形態の圧縮機を示す断面図である。 第1実施形態の電気制御部を示すブロック図である。 第1実施形態の制御装置が実行する制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の冷凍サイクル装置における冷媒の状態の変化を示すモリエル線図である。 第2実施形態の冷凍サイクル装置を示す全体構成図である。 第2実施形態の制御装置が実行する制御処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の冷凍サイクル装置を示す全体構成図である。 第4実施形態の冷凍サイクル装置を示す全体構成図である。 第5実施形態の制御装置による過熱度の算出手順を示す説明図である。 第5実施形態の制御装置による圧縮機吸入冷媒密度の算出の仕方を説明する説明図である。 第6実施形態の冷凍サイクル装置を示す全体構成図である。 第6実施形態の制御装置が実行する制御処理を示すフローチャートである。 第6実施形態の冷凍サイクル装置における冷媒の状態の変化を示すモリエル線図である。
(第1実施形態)
図1に示す冷凍サイクル装置10は、空調装置において、空調対象空間へ送風される空気を加熱する機能を果たす。
冷凍サイクル装置10は、圧縮機11と放熱器12と蒸発器用膨張弁13と蒸発器14とを備える蒸気圧縮式の冷凍サイクルである。圧縮機11は、冷媒を圧縮して吐出する。
放熱器12は、圧縮機11から吐出された冷媒と、空調対象空間へ送風される空気とを熱交換させて放熱させる。
蒸発器用膨張弁13は、放熱器12から流出した冷媒を減圧させる蒸発器用減圧部である。蒸発器用膨張弁13は、絞り開度を変更可能に構成された弁体と、弁体の開度を変化させる電動アクチュエータとを有して構成される電気式の可変絞り機構である。
蒸発器14は、蒸発器用膨張弁13にて減圧された冷媒を熱交換させて蒸発させる。本例では、蒸発器14は、冷媒を外気と熱交換させて外気から吸熱する。送風機30は、蒸発器14へ外気を送風する外気送風部である。送風機30は、ファンを電動モータにて駆動する電動送風機である。
冷凍サイクル装置10では、冷媒としてHFC系冷媒(具体的には、R134a)を採用しており、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルを構成している。冷媒としてHFO系冷媒(例えば、R1234yf)等を採用してもよい。冷媒には圧縮機11内の摺動部位を潤滑するための冷凍機油(以下では、オイルと言う。)が混入されており、冷凍機油の一部は冷媒とともにサイクルを循環している。
圧縮機11は、圧縮機構部111と電動機部112とシャフト113とハウジング114とを有する電動圧縮機である。圧縮機構部111は、冷媒を吸入し、圧縮して吐出する。電動機部112は、圧縮機構部111を回転駆動する回転駆動源である。電動機部112は、電力を供給されることによって回転駆動力を出力する電気モータである。電動機部112は、冷媒によって冷却される被冷却部である。
シャフト113は、電動機部112から出力された回転駆動力を圧縮機構部111へ伝達する回転軸である。ハウジング114は、圧縮機11の外殻を形成している。圧縮機構部111、電動機部112およびシャフト113は、ハウジング114を介して一体化されている。
圧縮機11は、冷凍サイクル装置10に搭載した状態で、シャフト113が略水平方向に延びる、いわゆる横置きタイプとして構成されている。
圧縮機構部111は、可動スクロールと固定スクロールとを有している。可動スクロールは、シャフト113から伝達される回転駆動力によって公転運動する。固定スクロールは、ハウジング114に固定されていて、可動スクロールと噛み合う。可動スクロールと固定スクロールとの間に、冷媒を圧縮する圧縮室115が形成される。
ハウジング114のうち電動機部112の近傍部位には、吸入ポート114aが形成されている。吸入ポート114aは、蒸発器14から流出した冷媒をハウジング114内に吸入する。
図2中の矢印に示すように、吸入ポート114aからハウジング114内に吸入された冷媒は、電動機部112の周りを流れて電動機部112から吸熱した後、圧縮機構部111の圧縮室115に吸入される。
ハウジング114のうち圧縮機構部111の近傍部位には、吐出ポート114bが形成されている。吐出ポート114bは、圧縮機構部111から吐出された冷媒を放熱器12の冷媒入口側へ吐出する。
次に、本実施形態の電気制御部の概要について説明する。図3に示す制御装置20は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。制御装置20は、そのROM内に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、その出力側に接続された各種制御対象機器の作動を制御する。制御対象機器は、圧縮機11、蒸発器用膨張弁13および送風機30等である。
制御装置20の入力側には、内気温センサ61、外気温センサ62、日射センサ63、吐出冷媒圧力センサ64、吐出冷媒温度センサ65、放熱器温度センサ66、吸入冷媒圧力センサ67、圧縮室前温度センサ68等が接続されている。そして、制御装置20には、これらのセンサ群の検出信号が入力される。
内気温センサ61は、車室内温度Tr(以下では、内気温Trと言う。)を検出する内気温検出部である。外気温センサ62は、車室外温度Tam(以下では、外気温Tamと言う。)を検出する外気温検出部である。日射センサ63は、車室内へ照射される日射量Asを検出する日射量検出部である。
吐出冷媒圧力センサ64は、圧縮機11から吐出された冷媒の圧力Pdを検出する吐出冷媒圧力検出部である。吐出冷媒温度センサ65は、圧縮機11から吐出された冷媒の温度Tdを検出する吐出冷媒温度検出部である。放熱器温度センサ66は、放熱器12の温度(以下、放熱器温度と言う。)を検出する放熱器温度検出部である。
吸入冷媒圧力センサ67は、圧縮機11に吸入される冷媒の圧力Psを検出する吸入冷媒圧力検出部である。すなわち、吸入冷媒圧力センサ67は、冷凍サイクル装置10の低圧側圧力を検出する。
圧縮室前温度センサ68は、圧縮機11の圧縮室115に吸入される冷媒の温度Tinを検出する。すなわち、圧縮室前温度センサ68は、電動機部112から吸熱した後、かつ圧縮機構部111に吸入される前の冷媒の温度Tinを検出する。圧縮室前温度センサ68は、電動機部112を冷却した後、かつ圧縮室115に流入する前の冷媒の状態を取得する取得部である。
制御装置20の入力側には、車室内前部の計器盤付近に配置された操作パネル70が接続されている。制御装置20には、操作パネル70に設けられた各種操作スイッチからの操作信号が入力される。
操作パネル70に設けられた各種操作スイッチとしては、具体的に、オートスイッチ、風量設定スイッチ、温度設定スイッチ等がある。
オートスイッチは、車両用空調装置の自動制御運転を設定あるいは解除する操作部である。温度設定スイッチは、車室内の目標温度Tsetを設定する操作部である。
本実施形態の制御装置20は、その出力側に接続された各種制御対象機器を制御する制御部が一体に構成されたものである。制御装置20のうち、それぞれの制御対象機器の作動を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)は、それぞれの制御対象機器の作動を制御する制御部である。
例えば、制御装置20のうち、圧縮機11の冷媒吐出能力(具体的には、圧縮機11の回転数)を制御する構成は、圧縮機制御部201である。蒸発器用膨張弁13の作動を制御する構成は、膨張弁制御部202である。制御装置20は、種々の演算を行う演算部203を有している。
次に、上記構成における本実施形態の作動について説明する。制御装置20は、圧縮機11の回転数の増減量ΔIVOを決定する。増減量ΔIVOは、目標放熱器温度と実際の放熱器温度との偏差に基づいて、フィードバック制御手法により、実際の放熱器温度が目標放熱器温度に近づくように決定される。
目標放熱器温度は、目標吹出温度TAOに基づいて、制御マップを参照して決定される。本実施形態の制御マップでは、目標吹出温度TAOの上昇に伴って、目標放熱器温度が上昇するように決定される。目標吹出温度TAOは、車室内へ吹き出される空気の目標温度である。目標吹出温度TAOは、内気温センサ61によって検出された内気温Tr、外気温センサ62によって検出された外気温Tam、日射センサ63によって検出された日射量As、温度設定スイッチによって設定された設定温度Tset等を用いて算定される。
冷凍サイクル装置10では、圧縮機11から吐出された高圧冷媒が、放熱器12へ流入し、空調対象空間へ送風される空気と熱交換して放熱する。これにより、空気が加熱される。放熱器12から流出した冷媒は、蒸発器用膨張弁13にて低圧冷媒となるまで減圧されて蒸発器14へ流入する。蒸発器14へ流入した冷媒は、外気から吸熱して蒸発する。蒸発器14から流出した冷媒は、圧縮機11に吸入されて再び圧縮される。
本実施形態の冷凍サイクル装置10は、以上の如く作動して、空調装置において、室内空気を加熱することができる。
制御装置20は、図4のフローチャートに示すように、蒸発器用膨張弁13の開度を決定する。ステップS100では、吸入冷媒圧力センサ67の検出信号、および圧縮室前温度センサ68の検出信号を読み込む。すなわち、吸入冷媒圧力センサ67が検出した冷媒圧力Ps(以下、吸入圧力Psと言う。)、および圧縮室前温度センサ68が検出した冷媒温度Tin(以下、圧縮室前温度Tinと言う。)を読み込む。
ステップS110では、読み込んだ吸入圧力Psおよび圧縮室前温度Tinに基づいて圧縮室115前の冷媒の過熱度SHを算出し、算出した過熱度SHが5deg未満であるか、5deg以上かつ10deg未満であるか、または10deg以上であるか、を判定する。ステップS110において、5degは第1基準温度であり、10degは第2基準温度である。
算出した過熱度SHが5deg未満である場合、ステップS120へ進み、蒸発器用膨張弁13の開度を小さくする。これにより、蒸発器14に流入する冷媒の流量が減少するので、蒸発器14から流出した冷媒の過熱度が高くなる。
算出した過熱度SHが5deg以上かつ10deg未満である場合、ステップS130へ進み、蒸発器用膨張弁13の開度をそのまま維持する。これにより、蒸発器14に流入する冷媒の流量がほぼ変化しないので、蒸発器14から流出した冷媒の過熱度もほぼ変化しない。
算出した過熱度SHが10deg以上である場合、ステップS140へ進み、蒸発器用膨張弁13の開度を大きくする。これにより、蒸発器14に流入する冷媒の流量が増加するので、蒸発器14から流出した冷媒の過熱度が低くなる。
したがって、圧縮室115に流入する冷媒の過熱度SHを5deg以上かつ10deg未満に極力維持できる。これにより、電動機部112を冷却して圧縮室115に流入する冷媒の密度低下を抑制できる。
図5は、本実施形態における冷媒の状態の変化を示すモリエル線図である。点a1は圧縮機11に流入して電動機部112を冷却する前の冷媒の状態、点b1は圧縮機11内において電動機部112を冷却して圧縮室115に流入する前の冷媒の状態、点c1は圧縮機11から吐出された冷媒の状態を示している。
点b1での冷媒(すなわち、電動機部112を冷却した後の冷媒)の過熱度を5deg以上かつ10deg未満に極力維持することから、点a1での冷媒(すなわち、電動機部112を冷却する前の冷媒)は気液二相状態となる。
圧縮機11に流入した気液二相冷媒は電動機部112から吸熱するが、吸熱した熱量は液冷媒の蒸発に費やされるため、吸熱した後の冷媒の過熱度は小さく抑えられる。したがって、冷媒が過熱度を持つことによる冷媒の体積膨張を小さく抑えることができるので、圧縮機11が吐出する冷媒の重量流量低下を小さく抑えることができる。
本実施形態では、圧縮室前温度センサ68は、圧縮機11の電動機部112を冷却した後、かつ圧縮機構111の圧縮室115に流入する前の冷媒の温度Tinを検出する。制御装置20は、圧縮室前温度センサ68が取得した冷媒の温度Tinに基づいて、圧縮機構111の圧縮室115に流入する冷媒の過熱度SHを制御する。
これにより、圧縮機構111に吸入される冷媒の密度が低下することを抑制できるので、電動機部112を冷却することに伴って冷凍サイクル装置の能力が低下することを抑制できる。
本実施形態では、制御装置20は、圧縮室前温度センサ68が検出した圧縮室前温度Tinに基づいて蒸発器用膨張弁13を制御することによって、圧縮機構111の圧縮室115に流入する冷媒の過熱度SHを制御する。これにより、圧縮室115に流入する冷媒の過熱度を精度良く制御できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、圧縮室115に流入する冷媒の過熱度に基づいて蒸発器用膨張弁13の開度を制御するが、本実施形態では、図6~7に示すように、圧縮室115に流入する冷媒の過熱度に基づいてバイパス膨張弁15の開度を制御する。
図6に示すバイパス膨張弁15は、放熱器12から流出してバイパス流路16を流れる冷媒を減圧させる。バイパス膨張弁15は、絞り開度を変更可能に構成された弁体と、弁体の開度を変化させる電動アクチュエータとを有して構成される電気式の可変絞り機構である。
バイパス流路16は、放熱器12から流出した冷媒を、蒸発器用膨張弁13および蒸発器14をバイパスさせて圧縮機11の吸入側へ導くバイパス部である。
バイパス膨張弁15を通過した冷媒には、気相冷媒よりも液相冷媒が多く含まれている(いわゆる、液リッチな状態)。バイパス膨張弁15を通過した液リッチな冷媒が、蒸発器14を通過した気相冷媒と混合されることで、圧縮機11に気液二相冷媒を供給できる。
制御装置20は、図7のフローチャートに示すように、バイパス膨張弁15の開度を決定する。ステップS200では、圧縮室前温度センサ68の検出信号および吸入冷媒圧力センサ67の検出信号を読み込む。すなわち、圧縮室前温度センサ68が検出した圧縮室前温度Tinおよび吸入冷媒圧力センサ67が検出した吸入圧力Psを読み込む。
ステップS210では、読み込んだ吸入圧力Psおよび圧縮室前温度Tinに基づいて圧縮室115前の冷媒の過熱度を算出し、算出した過熱度が5deg未満であるか、5deg以上かつ10deg未満であるか、または10deg以上であるか、を判定する。ステップS210において、5degは第1基準温度であり、10degは第2基準温度である。
算出した過熱度が5deg未満である場合、ステップS220へ進み、バイパス膨張弁15の開度を小さくする。これにより、バイパス膨張弁15を通過する冷媒の流量が減少するので、圧縮機11に流入する冷媒の過熱度が高くなる。
算出した過熱度が5deg以上かつ10deg未満である場合、ステップS230へ進み、バイパス膨張弁15の開度をそのまま維持する。これにより、バイパス膨張弁15を通過する冷媒の流量がほぼ変化しないので、圧縮機11に流入する冷媒の過熱度もほぼ変化しない。
算出した過熱度が10deg以上である場合、ステップS140へ進み、バイパス膨張弁15の開度を大きくする。これにより、バイパス膨張弁15を通過する冷媒の流量が増加するので、圧縮機11に流入する冷媒の過熱度が低くなる。
したがって、圧縮室115に流入する冷媒の過熱度を5deg以上かつ10deg未満に極力維持できるので、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
本実施形態では、制御装置20は、圧縮室前温度センサ68が検出した圧縮室前温度Tinに基づいてバイパス減圧部15を制御することによって、圧縮機構111の圧縮室115に流入する冷媒の過熱度を制御する。
これにより、圧縮機11に液相冷媒を確実に供給できるので、圧縮機構111に吸入される冷媒の密度が低下することを確実に抑制できる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、蒸発器用膨張弁13の開度を制御することによって、圧縮機11に流入する液冷媒の流量を調整する。本実施形態では、図8に示すように、アキュムレータ17のオイル戻し穴の開口面積を制御することによって、圧縮機11に戻される圧縮機11に流入する液冷媒の流量を調整する。
アキュムレータ17は、蒸発器14から流出した冷媒の気液を分離する気液分離部である。アキュムレータ17は、分離された気相冷媒と液相冷媒とを別々に流出させることが可能になっている。
アキュムレータ17は、パイプ17aを有している。本例では、パイプ17aはU字状に形成されている。パイプ17aは、屈曲部が下方側に位置するように、アキュムレータ17の内部空間に配置されている。パイプ17aの一端は、圧縮機11の吸入口側に接続されている。アキュムレータ17内の気相冷媒は、パイプ17aの他端から吸入される。
パイプ17aの下端部には微小なオイル戻し穴が形成されている。オイル戻し穴は、アキュムレータ17の底部に溜まったオイルをパイプ17aの下端部に吸い込み、このオイルを、パイプ17aを流れる気相冷媒に混合して圧縮機11へと流出させる油戻し部である。従って、アキュムレータ17は、圧縮機11に液相冷媒が吸入されることを抑制し、圧縮機11における液圧縮を防止する機能を果たす。
アキュムレータ17のオイル戻し穴には、オイル戻し調整弁17bが配置されている。オイル戻し調整弁17bは、オイル戻し穴の開口面積を調整する油戻し調整部である。オイル戻し調整弁17bは、開度を変更可能に構成された弁体と、弁体の開度を変化させる電動アクチュエータとを有して構成される電気式の開口面積調整機構である。オイル戻し調整弁17bの作動は制御装置20によって制御される。
制御装置20がオイル戻し調整弁17bの開度を大きくすることによって、圧縮機11に流入する液冷媒の流量(換言すれば潜熱量)が増加する。
制御装置20がオイル戻し調整弁17bの開度を小さくすることによって、圧縮機11に流入する液冷媒の流量(換言すれば潜熱量)が減少する。
したがって、上記実施形態と同様に圧縮室115に流入する冷媒の過熱度を制御できるので、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
本実施形態では、圧縮室前温度センサ68が検出した圧縮室前温度Tinに基づいてアキュムレータ17のオイル戻し調整弁17bを制御することによって、圧縮機構111の圧縮室115に流入する冷媒の過熱度を制御する。
これにより、アキュムレータ17を利用して圧縮機11に液相冷媒を確実に供給できるので、圧縮機構111に吸入される冷媒の密度が低下することを簡素な構成によって抑制できる。
(第4実施形態)
上記第3実施形態では、アキュムレータ17のオイル戻し穴の開口面積をオイル戻し調整弁17bで制御することによって、圧縮機11に戻される圧縮機11に流入する液冷媒の流量を調整する。本実施形態では、図9に示すように、アキュムレータ17の底面と圧縮機11の吸入口との間に設けられた液冷媒流路18の流路面積を液冷媒調整弁19で制御することによって、圧縮機11に戻される圧縮機11に流入する液冷媒の流量を調整する。
液冷媒流路18は、アキュムレータ17で分離された液冷媒を圧縮機11に導く液戻し部である。液冷媒調整弁19は、液冷媒流路18の流路面積を調整する液流路調整部である。液冷媒調整弁19は、開度を変更可能に構成された弁体と、弁体の開度を変化させる電動アクチュエータとを有して構成される電気式の開口面積調整機構である。液冷媒調整弁19の作動は制御装置20によって制御される。
制御装置20が液冷媒調整弁19の開度を大きくすることによって、圧縮機11に流入する液冷媒の流量(換言すれば潜熱量)が増加する。制御装置20が液冷媒調整弁19の開度を小さくすることによって、圧縮機11に流入する液冷媒の流量(換言すれば潜熱量)が減少する。したがって、上記第3実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
本実施形態では、制御装置20は、圧縮室前温度センサ68が検出した圧縮室前温度Tinに基づいて液冷媒調整弁19を制御することによって、圧縮機構111の圧縮室115に流入する冷媒の過熱度を制御する。
これにより、圧縮機11に液相冷媒を確実に供給できるので、圧縮機構111に吸入される冷媒の密度が低下することを確実に抑制できる。
(第5実施形態)
上記実施形態では、制御装置20は、圧縮室前温度センサ68によって検出した圧縮室前温度Tinを用いて過熱度SHを算出する。本実施形態では、制御装置20は、圧縮室前温度センサ68によって検出した圧縮室前温度Tinを用いることなく過熱度SHを算出する。
制御装置20の演算部203は、過熱度SHを算出する過熱度算出部である。換言すれば、演算部203は、電動機部112を冷却した後、かつ圧縮室115に流入する前の冷媒の状態を取得する取得部である。
演算部203は、図10に示す手順によって過熱度SHを算出する。制御装置20は、圧縮機11の回転数NC、圧縮機11の吐出容量、圧縮機11の吸入圧力Ps、および予め記憶された制御マップに基づいて、圧縮機11の体積効率ηvおよび圧縮効率ηcを算出する。
制御装置20の演算部203は、圧縮機11の吸入圧力Ps、吐出温度Td、吐出圧力Pdおよび圧縮効率ηcに基づいて、圧縮機11に吸入される冷媒の密度ρs(以下、圧縮機吸入冷媒密度ρsと言う。)を算出する。
すなわち、図11に示すモリエル線図上の点c5の位置が吐出温度Tdおよび吐出圧力Pdよりわかる。圧縮行程の線Lcは、圧縮効率ηcが小さいほど等エントロピ線Liに対して寝ることとなる。したがって、圧縮行程の線Lcが圧縮効率ηcよりわかる。圧縮行程の線Lcおよび吸入圧力Psより、図11に示すモリエル線図上の点a5の位置がわかるので、圧縮室115に吸入される冷媒の乾き度がわかる。したがって、圧縮機吸入冷媒密度ρsを算出できる。
制御装置20の演算部203は、圧縮機11の回転数NC、吐出容量および体積効率ηv、並びに圧縮機吸入冷媒密度ρsに基づいて、圧縮機11に吸入される冷媒の流量Gc(以下、圧縮機吸入冷媒流量Gcと言う。)を算出する。
制御装置20の演算部203は、モータ電力に基づいてモータ発熱量Qmを算出する。制御装置20の演算部203は、モータ発熱量Qmと圧縮機吸入冷媒流量Gcとに基づいて、圧縮室115に吸入される冷媒と圧縮機11に吸入される冷媒とのエンタルピ差ΔIを算出する。具体的には、圧縮室115に吸入される冷媒の流量は圧縮機吸入冷媒流量Gcと同じであることから、モータ発熱量Qmを圧縮機吸入冷媒流量Gcで除することによってエンタルピ差ΔIを算出できる。
制御装置20の演算部203は、圧縮機11の吐出温度Td、吐出圧力Pdおよび圧縮効率ηcに基づいて、圧縮機11に吸入される冷媒のエンタルピIc(以下、実吸入エンタルピIcと言う。)を算出する。具体的には、図11の点a5の位置より実吸入エンタルピIcがわかる。
制御装置20の演算部203は、圧縮機11に吸入される冷媒のエンタルピIcにエンタルピ差ΔIを加えることによって、圧縮室115に吸入される冷媒のエンタルピIinを算出する(図5を参照)。
制御装置20の演算部203は、エンタルピIinと圧縮機11の吸入圧力Psとに基づいて、圧縮室115に吸入される冷媒の過熱度SHを算出する。具体的には、エンタルピIinに基づいて圧縮室115に吸入される冷媒の温度(すなわち、圧縮室前温度Tin)を算出する。そして、圧縮室前温度Tinと圧縮機11の吸入圧力Psとに基づいて冷媒の過熱度SHを算出する。
本実施形態によると、圧縮室前温度センサ68を用いることなく、圧縮室前温度Tinを取得できるので、部品点数を削減できる。
本実施形態では、制御装置20の演算部203は、電動モータを駆動する電力量と、電動モータの回転数と、圧縮機11が吸い込む冷媒の圧力Psと、圧縮機11が吐出した冷媒の圧力Pdおよび温度Tdとに基づいて、圧縮室前温度Tinを算出する。
これによると、圧縮室前温度センサ68を用いることなく圧縮室前温度Tinを算出できるので、構成を簡素化できる。
(第6実施形態)
本実施形態では、図12に示すように、上記第1実施形態に対して、ホットガス流路31と流量調整弁32とが追加されている。
ホットガス流路31は、圧縮機11から吐出された冷媒を、放熱器12、蒸発器用膨張弁13および蒸発器14をバイパスさせて圧縮機11の吸入側へ導くホットガス流路部である。
流量調整弁32は、圧縮機11から吐出されてホットガス流路31を流れる冷媒を減圧させるとともにホットガス流路31を流れる冷媒の流量(質量流量)を調整する流量調整部である。流量調整弁32は、絞り開度を変更可能に構成された弁体と、弁体の開度を変化させる電動アクチュエータとを有して構成される電気式の可変絞り機構である。流量調整弁32は、ホットガス流路31を全閉可能になっている。流量調整弁32は、制御装置20によって制御される。
ホットガス流路31を通過した冷媒は、蒸発器14を通過した気相冷媒よりも過熱度が高くなっている。ホットガス流路31を通過した過熱度の高い冷媒が、蒸発器14を通過した冷媒と混合されることで、圧縮機11に供給される冷媒の過熱度を高めることができる。
本実施形態では、圧縮機11から吐出された冷媒が、放熱器12、蒸発器用膨張弁13、蒸発器14、圧縮機11の吸入口の順に循環する。同時に、圧縮機11から吐出された冷媒の一部が、ホットガス流路31を介して、流量調整弁32、圧縮機11の吸入口の順に循環する。
制御装置20は、蒸発器用膨張弁13および流量調整弁32については、圧縮室115前の冷媒の過熱度SHが所定範囲内になるように開度を制御する。具体的には、制御装置20は、図13のフローチャートに示すように、蒸発器用膨張弁13および流量調整弁32の開度を決定する。ステップS300では、圧縮室前温度センサ68の検出信号および吸入冷媒圧力センサ67の検出信号を読み込む。すなわち、圧縮室前温度センサ68が検出した圧縮室前温度Tinおよび吸入冷媒圧力センサ67が検出した吸入圧力Psを読み込む。
ステップS310では、読み込んだ吸入圧力Psおよび圧縮室前温度Tinに基づいて圧縮室115前の冷媒の過熱度を算出し、算出した過熱度が5deg未満であるか、5deg以上かつ10deg未満であるか、または10deg以上であるか、を判定する。ステップS210において、5degは第1基準温度であり、10degは第2基準温度である。
算出した過熱度が5deg未満である場合、ステップS320へ進み、蒸発器用膨張弁13の開度を小さくする、または流量調整弁32の開度を大きくする。これにより、圧縮機11に流入する冷媒の過熱度が高くなる。蒸発器14に対する風量(すなわち、送風機30の風量)を大きくしてもよい。これにより、蒸発器14での熱交換量が増加するので、蒸発器14から流出した冷媒の過熱度が増加し、ひいては圧縮機11に流入する冷媒の過熱度が高くなる。
算出した過熱度が5deg以上かつ10deg未満である場合、ステップS330へ進み、蒸発器用膨張弁13および流量調整弁32の開度をそのまま維持する。これにより、流量調整弁32を通過する冷媒の流量がほぼ変化しないので、圧縮機11に流入する冷媒の過熱度もほぼ変化しない。さらに、蒸発器14に対する風量(すなわち、送風機30の風量)をそのまま維持する。
算出した過熱度が10deg以上である場合、ステップS340へ進み、蒸発器用膨張弁13の開度を大きくする、または流量調整弁32の開度を小さくする。これにより、圧縮機11に流入する冷媒の過熱度が低くなる。蒸発器14に対する風量(すなわち、送風機30の風量)を小さくしてもよい。例えば、送風機30を停止させて送風機30の風量をゼロにしてもよい。これにより、蒸発器14での熱交換量が減少するので、蒸発器14から流出した冷媒の過熱度が減少し、ひいては圧縮機11に流入する冷媒の過熱度が低くなる。
したがって、圧縮室115に流入する冷媒の過熱度が5deg以上かつ10deg未満に極力維持される。
本実施形態の冷凍サイクル装置10では、図14のモリエル線図に示すように、冷媒の状態が変化する。すなわち、圧縮機11から吐出された冷媒(図14のa14点)は、放熱器12側と流量調整弁32側とに分岐される。放熱器12側に分岐された冷媒は、放熱器12へ流入して空気に放熱する(図14のa14点からb14点へ)。これにより、空調対象空間へ送風される空気が加熱される。
放熱器12から流出した冷媒は、蒸発器用膨張弁13へ流入して減圧される(図14のb14点からc14点へ)。蒸発器用膨張弁13から流出した比較的エンタルピの低い冷媒は、蒸発器14へ流入する。蒸発器14へ流入した冷媒は、外気と熱交換する。
一方、流量調整弁32側に分岐された冷媒は、ホットガス流路31へ流入する。ホットガス流路31へ流入した冷媒は、流量調整弁32にて流量調整されて減圧される(図14のa14点からd14点へ)。流量調整弁32にて減圧された比較的エンタルピの高い冷媒は、蒸発器14で熱交換された冷媒と混合されて圧縮機11に吸入される(図14のc14点からe14点へ、およびd14点からe14点へ)。
この際、圧縮機11に吸入される冷媒の過熱度SHは、所定範囲内(5deg以上かつ10deg未満)に近づく。混合された冷媒は、圧縮機11に吸入されて再び圧縮される。
このように、本実施形態では、制御装置20は、圧縮室前温度センサ68が検出した圧縮室前温度Tinに基づいて蒸発器用膨張弁13および流量調整弁32のうち少なくとも一方を制御することによって、圧縮機構111の圧縮室115に流入する冷媒の過熱度を制御する。これにより、冷凍サイクル装置10に循環する冷媒の流量を増やすことができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態では、制御装置20が実行する制御処理において、第1基準温度を5degとし、第2基準温度を10degとした例を示したが、第1基準温度および第2基準温度を異なる値としてもよい。
(2)上述の実施形態では、圧縮機11の電動機部112が冷媒によって冷却されるが、圧縮機11の種々の発熱機器が冷媒によって冷却されてもよい。例えば、圧縮機11のインバータが冷媒によって冷却されてもよい。
(3)上述の実施形態では、圧縮機11はスクロール式圧縮機であるが、圧縮機11は
種々の形式の圧縮機であってもよい。例えば、圧縮機11は、ピストン式圧縮機やベーン式圧縮機等であってもよい。
(4)上述の実施形態では、放熱器12は、圧縮機11から吐出された冷媒と、空調対象空間へ送風される空気とを熱交換させる熱交換器であるが、放熱器12は、圧縮機11から吐出された冷媒と熱媒体とを熱交換させる熱交換器であってもよい。そして、放熱器12で加熱された熱媒体と、空調対象空間へ送風される空気とを熱交換させる熱交換器によって、空調対象空間へ送風される空気を加熱してもよい。
(5)上述の実施形態では、冷凍サイクル装置10を、空調対象空間へ送風される空気を加熱する空調装置に適用した例を説明したが、冷凍サイクル装置10の用途はこれに限定されない。例えば、冷凍サイクル装置10を、空調対象空間へ送風される空気を冷却する空調装置に適用してもよい。例えば、冷凍サイクル装置10をヒートポンプ式給湯機に適用してもよい。
(6)上述の第6実施形態において、流量調整弁32がホットガス流路31を開いている場合、送風機30を停止させて、蒸発器14で熱交換させなくしてもよい。すなわち、ホットガス流路31を通過した冷媒を蒸発器14を通過した冷媒に混合させる場合、蒸発器14での熱交換量をゼロにしてもよい。
(7)上記実施形態において、吸入冷媒圧力センサ67は、吸入圧力Psとして、圧縮機11に吸入される冷媒の圧力Psを検出するが、吸入冷媒圧力センサ67は、吸入圧力Psとして、電動機部112から吸熱した後、かつ圧縮機構部111に吸入される前の冷媒の圧力を検出してもよい。これによると、吸入冷媒圧力センサ67と圧縮室前温度センサ68とを一体化して構造の簡素化を図ることが可能になる。
11 圧縮機
12 放熱器
13 蒸発器用膨張弁(蒸発器用減圧部)
14 蒸発器
68 圧縮室前温度センサ(取得部)
111 圧縮機構
112 電動機部(被冷却部)
115 圧縮室
202 膨張弁制御部(制御部)

Claims (8)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮室(115)を形成する圧縮機構(111)と、
    前記圧縮機構で圧縮される前の前記冷媒によって冷却される被冷却部(112)とを有する圧縮機(11)と、
    前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を放熱させる放熱器(12)と、
    前記放熱器で放熱された前記冷媒を減圧させる蒸発器用減圧部(13)と、
    前記蒸発器用減圧部で減圧された前記冷媒を蒸発させる蒸発器(14)と、
    前記被冷却部を冷却した後、かつ前記圧縮室に流入する前の前記冷媒の状態(Tin)を取得する取得部(68、203)と、
    前記取得部が取得した前記冷媒の状態に基づいて、前記圧縮室に流入する前記冷媒の過熱度(SH)を制御する制御部(202)とを備え
    前記被冷却部は、前記蒸発器で蒸発された後、かつ前記圧縮機構で圧縮される前の前記冷媒によって冷却される冷凍サイクル装置。
  2. 前記制御部は、前記取得部が取得した前記冷媒の状態に基づいて前記蒸発器用減圧部を制御することによって、前記過熱度を制御する請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記放熱器で放熱された前記冷媒を、前記蒸発器用減圧部および前記蒸発器をバイパスして前記圧縮機に導くバイパス部(16)と、
    前記バイパス部を流れる前記冷媒を減圧させるバイパス減圧部(15)とを備え、
    前記制御部は、前記取得部が取得した前記冷媒の状態に基づいて前記バイパス減圧部を制御することによって前記過熱度を制御する請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を、前記放熱器、前記蒸発器用減圧部および前記蒸発器をバイパスさせて前記圧縮機に導くホットガス流路部(31)と、
    前記ホットガス流路部を流れる前記冷媒を減圧させるとともに前記ホットガス流路部を流れる前記冷媒の流量を調整する流量調整部(32)とを備え、
    前記制御部は、前記取得部が取得した前記冷媒の状態に基づいて前記蒸発器用減圧部および前記流量調整部のうち少なくとも一方を制御することによって前記過熱度を制御する請求項1ないし3のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記蒸発器で蒸発し、前記圧縮機に吸入される前の前記冷媒の気液を分離する気液分離部(17)を備え、
    前記気液分離部は、前記冷媒に混入されている冷凍機油を前記気液分離部から前記圧縮機に戻す油戻し部の流路面積を調整する油戻し調整部(17b)とを有しており、
    前記制御部は、前記取得部が取得した前記冷媒の状態に基づいて前記油戻し調整部を制御することによって前記過熱度を制御する請求項1ないし4のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記蒸発器で蒸発し、前記圧縮機に吸入される前の前記冷媒の気液を分離する気液分離部(17)と、
    前記気液分離部で分離された液相の前記冷媒を前記圧縮機に導く液戻し部(18)と、
    前記液戻し部の流路面積を調整する液流路調整部(19)とを備え、
    前記制御部は、前記取得部が取得した前記冷媒の状態に基づいて前記液流路調整部を制御することによって前記過熱度を制御する請求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記被冷却部は、前記圧縮機構を駆動する電動モータであり、
    前記取得部(203)は、前記電動モータを駆動する電力量と、前記電動モータの回転数と、前記圧縮機が吸い込む前記冷媒の圧力(Ps)と、前記圧縮機が吐出した前記冷媒の圧力(Pd)および温度(Td)とに基づいて、前記被冷却部を冷却した後、かつ前記圧縮室に流入する前の前記冷媒の状態(Tin)を算出する請求項1ないし6のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記取得部(68)は、前記被冷却部を冷却した後、かつ前記圧縮室に流入する前の前記冷媒の温度および圧力を検出する請求項1ないし6のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
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